説明

トリガー式泡噴出器

【課題】構造の複雑化や煩雑な操作を伴うことなしに泡の形態を変更できる、新規なトリガー式の泡噴出器を提案する。
【解決手段】本発明のトリガー式泡噴出器は、容器の口部にポンプ2を固定するベース1と、内容物の噴出経路rを備えるボディ3と、噴出経路rの先端の噴出孔より内容物を噴出させるノズル部4と、噴出された内容物を泡状にするアタッチメント5と、ボディ3を覆い隠す回動可能なカバー体6と、牽曳にてカバー体6を回動させてポンプ2を駆動する操作レバー7と、を備え、ベース1の支持部1cに回動可能に保持され、回動する位置に応じたカバー体6との当接部位の変化により操作レバー7の牽曳量を可変させるストッパー8を設け、ストッパー8に、支持部1c及びカバー体6の少なくとも一方に設けた凸又は凹に適合して、ストッパー8の回動を停止させる凹又は凸を設けたことを特徴とするトリガー式泡噴出器である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガー式泡噴出器に関するものであり、該噴出器から噴出される泡の形態を簡便に変更しようとするものである。
【背景技術】
【0002】
黴取り剤や洗剤、衣料用糊剤、住居用ワックス、整髪剤、芳香剤等の液体を入れた容器においては、操作レバーを繰り返し牽曳することによって容器内の内容物を泡状にして噴出させるトリガー式の泡噴出器が多用されており、これにより内容物の効率的な供給を可能にしている。
【0003】
かかる泡噴出器は、噴射ノズルを取り付けたボディに、液体の吸引、加圧、圧送を司るポンプ機構が組み込まれており、ばね部材にて弾性支持された操作レバーにて該ポンプ機構を駆動させるとともに、噴射ノズルの出側直近に設けられたメッシュ壁部に噴射に係る液体を衝突させて泡状にしていたが、通常、この種の噴出器は、生成される泡の形態は一定であり、泡を荒い状態、あるいはより細かい状態(クリーミーな泡)に変更することを可能とする使い勝手の良好な可変タイプの噴出器の提供が望まれているところ、それに対応するには構造が複雑になる等の不具合を生じることから可変タイプの泡噴出器に関しては未だ開発途上にあるのが現状であった。操作レバーの牽曳によりボディをステムとともに上下動させてポンプ機構を作動させ、該ボディの先端部に配置された噴出ノズルより液体を噴出させる噴出器としては、例えば特許文献1が参照される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−249187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、構造の複雑化や煩雑な操作を伴うことなしに泡の形態を変更できる、トリガー式の泡噴出器を提案するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、容器の口部に着脱自在に固定されるベースと、該ベースを介して前記容器の口部内に垂下され容器内の内容物を吸引するとともに加圧、圧送するポンプと、該ポンプに連係するステムを有し、該ポンプの内側に内容物の噴出経路を形成するボディと、該ボディ内に形成された噴出経路の先端に連結、保持され、前記噴出経路を通して圧送された内容物を弁体を経て噴出孔より噴出させるノズル部と、該ノズル部の噴出孔の出側直近に配置され、該ノズル部の噴出孔より噴出された内容物を複数の開口を有するメッシュ壁部に衝突させて該内容物を泡状にするアタッチメントと、前記ボディを覆い隠すとともに前記ベースの天面から立ち上がる支持部に枢軸を介して回動可能に保持されるカバー体と、該カバー体に一体連結し、その牽曳にて該カバー体を回動させて前記ボディを前記ステムとともに上下動させることによって前記ポンプを駆動する操作レバーとを備えたトリガー式泡噴出器であって、
前記支持部に、回動軸を介して保持され、回動する位置に応じた前記カバー体との当接部位の変化により前記操作レバーの牽曳量を可変させるストッパーを設け、
前記ストッパーに、前記支持部の壁板及び前記カバー体の外側壁の少なくとも一方に設けられた凸又は凹に適合して、該ストッパーの回動を停止させる凹又は凸を設けたことを特徴とするトリガー式泡噴出器である。
【0007】
前記ストッパーは、前記回動軸を間に挟む一対の側壁と、該側壁を相互に連結する連結部からなり、該側壁の内側に、前記ストッパーの凹または凸を設けることが望ましい。
【0008】
前記側壁に、前記カバー体を両側より挟む挟持板と、前記ベースの突端部に当接して該ストッパーの直立状態を保持する縦リブを設けることが望ましい。
【発明の効果】
【0009】
ベースから立ち上がる支持部に、回動する位置に応じてカバー体との当接部位を変化させて操作レバーの牽曳量を可変するストッパーを配置したので、内容物の噴出量を簡単に変更することが可能となり、これによりメッシュ壁部への衝突によって生成される泡の性状、形態を変化させることができる。またストッパーに、支持部の壁板及びカバー体の外側壁の少なくとも一方に設けられた凸又は凹に適合してストッパーの回動を停止させる凹又は凸を設けたので、ストッパーの回動位置が一定となって毎回決まった状態の泡を噴出でき、操作レバーに強い牽曳力が加わっても、ストッパーの回動位置のずれが抑制される。またストッパーの回動位置を変えるだけで操作レバーの牽曳を不能にできるので、簡便な操作で内容物の不用意な噴出を防止することもできる。
【0010】
ストッパーに、回動軸を間に挟む一対の側壁と、側壁を相互に連結する連結部を設け、この側壁の内側に支持部の壁板の凸又は凹に適合する凹または凸を設けたので、簡単な構成でストッパーの回動位置のずれを抑制することができる。
【0011】
ストッパーの側壁に、カバー体を両側より挟む挟持板と、ベースの突端部に当接してストッパーの直立状態を保持する縦リブを設けたので、ストッパーの回動位置が安定して操作レバーの牽曳量の変動を押さえることができるとともに、不使用時の操作レバーの不用意な牽曳を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に従うトリガー式泡噴出器の実施の形態につき、幅方向中央における断面図である。
【図2】図1の側面図につき、ストッパー周辺の要部側面図である。
【図3】図1に示した噴出器のストッパーの外観形状を示した斜視図である。
【図4】図1に示したトリガー式泡噴出器の使用状態を示した図である。
【図5】図1に示したトリガー式泡噴出器の使用状態を示した図である。
【図6】本発明に従うトリガー式泡噴出器の他の実施の形態を示した図であり、幅方向中央における断面図である。
【図7】本発明に従うトリガー式泡噴出器の実施の形態につき、カバー体に凸部を設けた状態を示した図であり、(a)はストッパーの最小回動位置を示した図であり、(b)はストッパーの中間回動位置を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に説明する。
図1は、本発明に従うトリガー式泡噴出器の実施の形態につき、幅方向中央における断面図であり、図2は、図1の側面図につき、ストッパー周辺の要部側面図であり、図3は、図1に示した噴出器のストッパーの外観形状を示した斜視図である。なお、本実施の形態では、図1に示す+X方向を前方、その反対方向を後方とし、+Y方向を上方、その反対側を下方とする。またX方向、Y方向にそれぞれ直行する方向(図3のZ方向)を幅方向とする。
【0014】
1はベースである。ベース1は、本発明に従うトリガー式泡噴出器を、図示しない容器の口部に固定保持するキャップ1aと、キャップ1aの上部から起立しキャップ1aと同軸配置となる筒体1bと、キャップ1aの後方から立ち上がり筒体1bと連結する支持部1cからなる。
【0015】
キャップ1aは、容器の口部の上部を覆う円形の天板1aと、天板1aの外周より垂下され、容器の口部外周を取り囲む筒体1aと、筒体1bの内側に形成され、容器の口部にねじ止めされるねじ部1aを有している。図示の例では、容器の口部にねじで固定保持されるものとしているが、アンダーカットによる係合でもよい。
【0016】
筒体1bは、天板1aに形成した中央部の開孔縁から立ち上がり、筒体1aよりも小径となる上筒体1bと、上筒体1bの上部から漸次に縮径しながら起立し、上端に上筒体1bと連通する貫通開口を有するガイド筒1bを備えている。
【0017】
支持部1cは、ベース1の天面をなす天板1a及び筒体1bの外周面から後方に向けて突出し、幅方向に間隔をあけて平行に配置される2つの壁板1c(対を成している)と、この一対の壁板1cの後方で壁板1cを相互に連結する後壁板1cとを備えている。一対の壁板1cの上部には、後述するカバー体を回動保持する枢軸1cがそれぞれ幅方向外側に向けて突設されており、壁板1cの上縁であって筒体1bと枢軸1cとの間に位置する部位には、後述するストッパーを回動保持する上方を開放した溝1cが形成されている。壁板1cの幅方向外側には、後述するストッパーの凹部が嵌まり込む凸部1cが形成されている。
【0018】
2は、ベース1を介して容器の口部内に垂下されたポンプである。ポンプ2は、上端が開放され、その上部が上筒体1bの内側に嵌合し、下端開口を内容物の吸引口とする筒状のシリンダー2aと、このシリンダー2aの内側に摺動可能に配置され、その往復移動により容器内の内容物を吸引、加圧、圧送するピストン2bと、このピストン2bを弾性支持するスプリング2cと、シリンダー2a内に配され、ピストン2bをガイドするポペット2dと、シリンダー2aの吸引口に配され、吸引に係る内容物の逆流を防止する逆支弁2eからなる。
【0019】
3は、噴出器の主体をなすボディである。このボディ3は、横向き姿勢を保持しその長手方向に沿って形成された噴出経路rを有するボディ本体3aと、このボディ本体3aの後端に一体連結し該噴出経路rにつながる縦向きの通路rを有する後端継手部材3bと、この後端継手部材3bの下端に段付き端面tを形成して縦向きの通路rに一体的につながるステム3cからなっている。後端継手部材3bの外側壁は、前方及び後方に位置する円筒壁が、幅方向に対向配置した平坦壁で相互につながっている。この平坦壁には幅方向外側に向けてそれぞれ突出する突起3bが設けられている。ステム3cは円筒形状となっており、内側には縦向きの通路rにつながる内部通路rを有している。
【0020】
ボディ3のステム3cは、ガイド筒1bの貫通開口を通り抜けて配置され、その下端部がポンプ2のシリンダー2a内に配置されたピストン2bの後端に当接していて、該ピストン2bを弾性支持するスプリング2cによりボディ3全体が上方に向けて押し上げられた状態になっている。
【0021】
4は、ボディ3の先端部に連結、保持されたノズル部である。このノズル部4は、先端部に噴出孔を形成するチップ4aを備え、ボディ本体3aの外周壁にアンダーカットの如き係合手段によって着脱自在に固定される外装環状体4bと、噴出経路r内に挿入されるガイドロッド4cを有しその先端部に弁部が設けられた弁体4cと、外装環状体4bとボディ本体3aの相互間に移動可能に配され、その連結部を液密状態に保持する環状シール部4dと、この環状シール部4d及びガイドロッド4cのフランジ部の相互間に配置され、該環状シール部4dを外装環状体4bの内側に形成された座部4bに押し付けて噴出経路rを閉塞するスプリング4eからなっている。環状シール部4dは、テーパーが付された喇叭状の大径筒体4dと、この大径筒体4dの前端部の内側において一体連結する小径筒体4dからなっており、該小径筒体4dの先端がスプリング4eにより座部4bに押し付けられ、これが内容物の噴出に寄与する弁体として機能している。
【0022】
5は、ノズル部4の先端に設けられたアタッチメントである。このアタッチメント5は、ノズル部4の先端細径部にアンダーカット係合(ねじ止めでも良い。)により着脱可能に連係する環状体5aと、複数の開口を有し該環状体5aの先端口部に一体又は別体に設けられたメッシュ壁部5bから構成されており、ノズル部4から噴出された内容物をアタッチメント5のメッシュ壁部5bに衝突させることによって泡状化して外界へと排出する。
【0023】
6は、ボディ3を覆い隠すカバー体である。このカバー体6は、ベース1の枢軸1cを介して回動可能に保持されており、その内側壁の対向位置には、ボディ3の外側壁に設けた突起3bにそれぞれ連係させる、下向きに開放された逆U字状のガイド部6a(縦長の窓孔を有するものであってもよい)が、それぞれ幅方向内側に向けて形成されている。ボディ3の突起3bに代えて溝部を設け、この溝部に連係する突起をカバー体6に設けてもよく、これら突起、ガイド部、溝部の連係によってボディ3とカバー体6との一体化を図っている。
【0024】
7は、カバー体6の先端にノズル部4を避けて一体的に設けられた操作レバーである。この操作レバー7を牽曳すると、この操作レバー7につながるカバー体6は、枢軸1cを中心に反時計回りに回動し、該カバー体6と連係するボディ本体3a及び後端継手部材3bがステム3cとともに下向きに押し込まれ、該ステム3cの下端部において当接するピストン2bがシリンダー2a内で摺動することとなり、該操作レバー7の牽曳を繰り返すことにより該ピストン2bがシリンダー2a内を連続的に往復移動することになる。
【0025】
8は、操作レバー7の牽曳量を可変させるストッパーである。図3に示すようにストッパー8は、回動軸8aと、この回動軸8aを間に挟んで一体連結する一対の側壁8bと、側壁8bの上部にて、この側壁8bを相互に連結する連結部8cを備えている。側壁8bの内側には、壁板1cの凸部1cに対応する凹部8bが設けられており、ストッパー8を回動させた際にはまり込んで、ストッパー8を停止させることができる。壁板1cの凸部1cに代えて凹部を設け、側壁8bにはこの凹部に対応する凸部を設けるようにしてもよい。また側壁8bは、幅方向外側に向けて突出する突片8dから上方に向けて連設された円形の挟持板8eと、側壁8bと同一厚みで前方に向けて突出する三角状の縦リブ8bを備えている。回動軸8aを溝1cに取り付けた際に、側壁8bは、図1、図2に示すように一対の壁板1cの幅方向外側であってカバー体6の幅方向内側に位置し、挟持板8eはカバー体6の幅方向外側に位置するので、ストッパー8の回動が妨げられることは無い。またストッパー8は、間隔をあけて平行に配置される壁板1cを跨いで保持されているので、傾くことなく安定して回動することができる。
【0026】
上記のように構成したトリガー式泡噴出器を容器の口部に装着し、ストッパー8を、図1に示すように直立させた状態(最小回動位置)にすると、三角状の縦リブ8bの下面が、ベース1の突端部となるガイド筒1bの先端に当接し、カバー体6の下端6bのうち中央部の下端6bがストッパー8の突片8dの上端と接触するので、操作レバー7の牽曳を不能にすることができる。
【0027】
ストッパー8を、図4に示すように連結部8cが壁板1cの上端に当接する最大回動位置まで回動させると、操作レバー7の牽曳量を最大(ストッパー8がカバー体6と当接していない状態)にすることができる。このとき操作レバー7を牽曳すると、カバー体6の反時計回りの回動にてボディ3がステム3cとともに押し込まれ、ポンプ2のピストン2bがシリンダー2a内で摺動する。ピストン2bがシリンダー2a内で往復移動すると、内容物は吸引、加圧、圧送され、噴出経路r内の圧力が所定の圧力に達したとき大径筒体4dの前後における径差による圧力差でもって環状シール部4dがスプリング4eの付勢力に抗して後退し、これにより小径筒体4dの先端が外装環状体4bの座部4bから離反して圧送された内容物がチップ4aの噴出孔から噴出されることとなり、係る動作を複数回数繰り返すことにより容器内の内容物は泡状になって連続的に外界へと排出される。
【0028】
操作レバー7の牽曳に際しては、ポンプ2のポペット2dの先端によりガイドロッド4cが内容物の噴出方向へ押しやられ、これにより弁体4cが小径筒体4dの出側端に向かって移動し該小径筒体4dの内周壁との間で極僅かな隙間を形成することになるが、これは、シリンダー2a内に未だ内容物が吸引されていない状態(未使用状態)においてシリンダー2a、噴出経路r内に存在する空気を効率よく排出するためのものであって、この点の機構は適宜変更することが可能であり、図示のものには限定されない。
【0029】
ストッパー8を図4に示す最大回動位置まで回動させた場合には、操作レバー7の牽曳量が大きい分、内容物の加圧圧力を高めることができるので、より微細な泡が形成される。
【0030】
ストッパー8を、図5に示す中間回動位置(壁板1cの凸部1cがストッパー8の凹部8bに嵌まり込む位置)に回動させた場合には、操作レバー7を引くと、カバー体6の下端6bのうち枢軸1cに近い根元下端6bと突片8dの上端が当接するので、操作レバー7の牽曳量は小さくなる。このため内容物の加圧圧力もそれほど高まることがなく、比較的荒い泡が生成される。
【0031】
挟持板8eを、カバー体6の両側より挟むように配置した場合には、ストッパー8が安定して保持されるので、操作レバー7を強く引いてもストッパー8のぐらつき(傾き)が抑制されてストッパー8の回動位置のずれを抑制することができる。このとき挟持板8eの幅方向内側に突起8eを設け、カバー体6の外壁と点接触させるようにすると、カバー体6の動きが妨げられることが無く、より好ましい。
【0032】
カバー体6とストッパー8との当接部位は種々変更可能であり、例えば図6に示すようにカバー体6の内側壁に段部6cを設け、この段部6cを幅方向内側に向けてストッパー8の側壁8bの内側に至るまで突出させる一方、ストッパー8の側壁8bに、三角状の縦リブ8bに代えて台形状の縦リブ8bを設けた場合には、中間回動位置で操作レバー7を牽曳すると、段部6cの前方の面と縦リブ8bの上方の面が当接するので、上記のような実施の形態でも操作レバー7の牽曳量を変更することができる。
【0033】
ストッパー8の凹又は凸に対応する凸又は凹は、支持部1cの壁板1c及びカバー体6の外側壁の少なくとも一方に設けるようにしてもよい。図7(a)に示す例では、支持部1cの壁板1cに設けた凸又は凹に代えてカバー体6に凸部6dを設け、ストッパー8の挟持板8eに凹部8bを設けた場合を示している(カバー体6の凸部6dを凹部、ストッパー8の挟持板8eの凹部8bを凸部に変更することも可能)。ストッパー8を、図7(a)に示す最小回動位置から、図7(b)に示す、中間回動位置に動かすと、操作レバー7を引いても図5に示す例と同様に、カバー体6の根元下端6bとストッパー8の突片8dの上端が当接するので、操作レバー7の牽曳量を小さくして比較的荒い泡を生成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明によれば、構造の複雑化を伴うことなしに簡便な操作のもとで泡の形態を変更し得る、トリガー式泡噴出器が提供できる。
【符号の説明】
【0035】
1 ベース
1a キャップ
1b 筒体
1c 支持部
2 ポンプ
2a シリンダー
2b ピストン
2c スプリング
2d ポペット
2e 逆支弁
3 ボディ
3a ボディ本体
3b 後端継手部材
3c ステム
4 ノズル部
4a チップ
4b 外装環状体
4c 弁体
4d 環状シール部
4e スプリング
5 アタッチメント
5a 環状体
5b メッシュ壁部
6 カバー体
6a ガイド部
6b 下端
6c 段部
7 操作レバー
8 ストッパー
8a 回動軸
8b 側壁
8c 連結部
8d 突片
8e 挟持板
r 噴出経路
通路
内部通路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の口部に着脱自在に固定されるベースと、該ベースを介して前記容器の口部内に垂下され容器内の内容物を吸引するとともに加圧、圧送するポンプと、該ポンプに連係するステムを有し、該ポンプの内側に内容物の噴出経路を形成するボディと、該ボディ内に形成された噴出経路の先端に連結、保持され、前記噴出経路を通して圧送された内容物を弁体を経て噴出孔より噴出させるノズル部と、該ノズル部の噴出孔の出側直近に配置され、該ノズル部の噴出孔より噴出された内容物を複数の開口を有するメッシュ壁部に衝突させて該内容物を泡状にするアタッチメントと、前記ボディを覆い隠すとともに前記ベースの天面から立ち上がる支持部に枢軸を介して回動可能に保持されるカバー体と、該カバー体に一体連結し、その牽曳にて該カバー体を回動させて前記ボディを前記ステムとともに上下動させることによって前記ポンプを駆動する操作レバーとを備えたトリガー式泡噴出器であって、
前記支持部に、回動軸を介して保持され、回動する位置に応じた前記カバー体との当接部位の変化により前記操作レバーの牽曳量を可変させるストッパーを設け、
前記ストッパーに、前記支持部の側板及び前記カバー体の外側壁の少なくとも一方に設けられた凸又は凹に適合して、該ストッパーの回動を停止させる凹又は凸を設けたことを特徴とするトリガー式泡噴出器。
【請求項2】
前記ストッパーは、前記回動軸を間に挟む一対の側壁と、該側壁を相互に連結する連結部からなり、該側壁の内側に、前記ストッパーの凹または凸を設けた請求項1記載のトリガー式泡噴出器。
【請求項3】
前記側壁に、前記カバー体を両側より挟む挟持板と、前記ベースの突端部に当接して該ストッパーの直立状態を保持する縦リブを設けた請求項2記載のトリガー式泡噴出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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