説明

トリガー式液体噴出容器

【課題】 容器体口部へ嵌着させた液体噴出器の基筒部内へ下端を、かつシリンダ内へ上端を、それぞれ開口する外気吸込み路付きのトリガー式液体噴出容器において、上記外気吸込み路下端を開口する基筒部分内へ弁板付き筒状部材を嵌着させ、上記開口と弁板とで外気吸入弁を設けて、容器倒立使用時における、上記外気吸込み路からの液洩れをなくした。
【解決手段】 外気吸込み路一部としての第2外気吸込み孔63下端を開口する基筒部12の頂板部分を頂壁として該頂壁外周から第1筒部64を垂下し、該第1筒部内へ、弁板73付きの筒状部材74の第2筒部71を嵌着させて、上記開口と弁板73とで外気吸入弁を形成した。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトリガー式液体噴出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】トリガー式液体噴出容器は、トリガーによりシリンダ内液体を加圧してノズルから噴出し、又トリガーの弾性復帰により容器体内液体をシリンダ内へ吸込むよう設けているが、容器体内液体減少による負圧化防止のための外気吸入を、液体噴出器のシリンダ内と、容器体口部に装着させた上記噴出器の基筒部内とを、連通する外気吸込み路を介して行うよう、つまり上記トリガー引寄せによりシリンダ内筒状ピストンがシリンダ奥部内まで押込まれたとき、外気吸込み路を介して外気が容器体内へ流入するよう設けている。
【0003】従って該液体噴出容器を倒立させてトリガー操作を行うと、上記外気吸込み路を通って容器体内液体が漏出する。
【0004】上記欠点除去のために、例えば実公平6-363 号公報の正倒立両用の液体噴出容器では、上記外気吸込み路を、通気性でかつ非通水性の耐水性シートで閉塞している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記耐水性シートは、比較的高価であり、又通気量も少なく、更にそのセットを行う場所が狭少であるため、該セットを行うことが面倒である欠点があった。本発明のうち、請求項1記載の容器は、上記耐水性シートに代えて外気吸入弁を設けたものであり、
【0006】請求項2記載の容器は、上記外気吸入弁の弁板付き筒状部材を装着箇所へ嵌合させることが容易としたものであり、
【0007】請求項3記載の容器は、更に上記嵌合が容易であるよう、弁板付き筒状部材を別に設けた支持筒部材上部に嵌合させて、該支持筒部材と共に弁板付き筒状部材を液体噴出器の基筒部内へ嵌着できるよう設けたものである。
【0008】請求項4記載の容器は、上記請求項1、2又は3記載の容器の各液体噴出器を正立用とし、但し少くとも一回だけは正立使用終了時にシリンダ内へ入っていた液体を、倒立使用によっても液体噴出可能に設けたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の手段として、液体収納容器体1の口部へ、トリガー式液体噴出器2の基筒部12を装着させると共に、該基筒部12内へ下端を、かつ上記噴出器のシリンダ43内へ上端を、それぞれ開口する外気吸込み路を設けて、上記シリンダ内を進退する筒状ピストン52a 後退時に外気吸込み路上端が開口可能に設けたトリガー式液体噴出容器において、
【0010】上記外気吸込み路下端を形成する第2外気吸込み孔63を開口する基筒部12の頂板部分を頂壁として、該頂壁周縁から下面開口の第1筒部64を垂下し、かつ該第1筒部64内へ、第2筒部71の上部内面に弾性片72を介して弁板73を付設した弁板付き筒状部材74を嵌着させ、
【0011】上記第2外気吸込み孔63下端の開口と弁板73とで外気吸入弁を形成した。第2の手段として、上記第1の手段を有すると共に第1筒部64と、該第1筒部内へ嵌着させた弁板付き筒状部材74の第2筒部71とを、上方からみて左右方向へ長く、かつ中間部が前方へ張出す弯曲筒状に形成し、
【0012】弁板73は、有頂の第2筒部71の上部を左右両端部を残して切欠き、該切欠き側の頂壁内端面から切欠き部上方に沿って突出させた弾性片72,72の内端を左右両側面に連結して保持させた。
【0013】第3の手段として、上記第1又は第2の手段を有すると共に第1筒部64の下部を大内径筒部65として、該大内径筒部の前壁部を基筒部12の前壁部分で、かつ後壁部を基筒部頂板13を貫設して垂下する液体通路管垂下部分14の下部が形成する吸上げパイプ嵌合筒14a の前壁部分で、それぞれ形成し、又小径筒部81下端から肩部82を介して大径筒部83を垂下する支持筒部材84を設けて、
【0014】第2筒部71下端面を上記肩部82上面へ載置させて、第2筒部71内面へ上記小径筒部81を、かつ大内径筒部65内面へ大径筒部83を、ぞれぞれ緊密に嵌合させた。
【0015】第4の手段として、上記第1、第2、又は第3の手段を有すると共に正立使用専用とした液体噴出器のシリンダ43と液体通路管の垂直管部分14とを連通する液体出入孔47を、上記垂直管部分14の下方に設けた玉弁式吸込み弁15よりも上方の垂直管部分に穿設すると共に、
【0016】垂直管部分14内へ垂下させた玉弁盲動阻止棒33下端を、上記液体出入孔47よりも下方まで垂下した。
【発明の実施の形態】1は液体収納用の容器体で、口頸部を起立する。2はトリガー式の液体噴出器で、該液体噴出器は、基部材と、装着筒と、吐出弁部材と、上記基部材に嵌着させる外形状部材と、ノズルと、ピストン部材と、トリガーとを主要部材としている。
【0017】基部材11は、容器体口部内面へ周壁下部を嵌着させる基筒部12を有し、該基筒部上面を閉塞する頂板13後部を貫設して液体通路管の垂直管部分14を起立する。その垂直管部分の中間部やや下方には玉弁式の吸込み弁15を設け、かつ中間部やや上方前部と上端部やや下方前部とに第1、第2透孔16,17を穿設し、又上記両透孔の中間よりも上方垂直管部分を第1上向き段部18を介して大内径としている。又基筒部12の上下方向中間部には外向きフランジ19を付設している。上記垂直管部分14の下部は吸上げパイプ嵌合筒14a としており、該嵌合筒から吸上げパイプ20を容器体内へ垂下している。
【0018】装着筒21は、容器体口頸部外面へ螺合させる筒部上端に外向きフランジ19上面へ係合させる内向きフランジ22を付設したもので、該装着筒締付けでパッキングを介して上記外向きフランジ19を容器体口頸部上端面と内向きフランジ22とで挟持するものである。
【0019】既述垂直管部分14の上部内へは吐出弁部材31を嵌合させる。該部材は既述基部材垂直管部分の第1上向き段部18上へ外周部を載置させた係合板32から第1透孔16下方まで、玉弁盲動阻止棒33を垂下し、又係合板32から8字形状に設けた弾性片34を起立し、かつ該弾性片上面に上板35を横設している。該上板35は第2上向き段部を介して上端部を小外径とし、かつ垂直管部分14上端を内方へ弯曲して形成した突部を第2上向き段部上面へ圧接させることで、係合板32と第1上向き段部18とで吐出弁36を形成している。
【0020】外形状部材41は、ほぼ倒立するL字形状を有し、既述基部材11の垂直管部分14外面へ嵌合させた主筒部42の中間前部からシリンダ43を前方突出し、又上記基筒部12およびシリンダ下面から基部材基筒部12の上部外面へ嵌合させて連結筒部44を垂下する。又上記主筒部上端からは既述垂直管部分14上部と連通させて液体通路管の水平管部分45を前方突出する。シリンダ後壁面には既述第1透孔16と連通する第3透孔46を穿設しており、これ等両透孔が液体出入孔47を形成する。
【0021】上記水平管部分前端部には、ノズル51を、又シリンダ43内へは前方付勢させてピストン部材52を、更に、水平管部分45前部に上端部を枢着させてトリガー53を垂下し、該トリガーの上部後面に上記ピストン部材52前端を係合させ、付勢に抗してトリガー53を引寄せすることで、シリンダ43内が加圧され、吐出弁36が開いてシリンダ内液体がノズル51から噴出され、又トリガー53を離すと、トリガー53が元の位置まで復帰することで吐出弁36は閉じ、吸込み弁15が開いて容器体内液体を既述垂直管部分14の下部内から垂設された吸上げパイプ20を通ってシリンダ43内へ吸込み、次回のトリガー操作に備えるよう設けている。
【0022】既述連結筒部44の前壁やや後方のシリンダ周壁部分で、かつピストン部材52後端に付設した筒状ピストン52aが前限において位置する部分には、第1外気吸込み孔61を穿設し、又該孔下方の基筒部12頂板部分には前後方向へ長溝62を穿設し、更に該長溝後端の頂板部分に第2外気吸込み孔63を穿設して、それ等第1、第2外気吸込み孔と長溝62とで外気吸込み路を形成している。
【0023】上記第2外気吸込み孔63を有する、基筒部12の頂板部分を頂壁として、該頂壁周縁から下面開口の第1筒部64を垂下し、該第1筒部64の下部を大内径筒部65としている。図示例においてそれ等第1筒部64および大内径筒部65の前壁部は、既述基筒部12の前壁部分で形成しており、又大内径筒部65の後壁部は液体通路管垂直管部分の下部が形成する吸上げパイプ嵌合筒14a の前壁部分で、それぞれ形成している。
【0024】上記第1筒部64および大内径筒部65は横断面円形状に形成してもよく、又基筒部12周壁の前半部を前壁部分として、上方からみて中間部を前方へ張出す弯曲筒状に形成することも出来る。
【0025】上記第1筒部64内へは、第2筒部71の上部内面に弾性片72を介して弁板73を付設する弁板付き筒状部材74を嵌着させる。
【0026】第1筒部64が横断面円形の場合は、図5が示すように、円筒状の周壁上面を閉塞する頂壁にC字形状の切離し線75を穿設した部材を設け、その切離し線が囲む頂壁部分を弁板73に、その切離し線両端間の非切離し頂壁部分を弾性片72に、又その周壁を第2筒部71として弁板付き筒状部材74とすることが出来る。
【0027】第1筒部64を弯曲筒状に形成した場合は、弁板付き筒状部材74を図2、又は図3と図4とが示すように形成することが出来る。
【0028】図2が示す弁板付き筒状部材74は、既述弯曲状の第1筒部64内へ嵌合可能に、有頂で左右方向へ長く、かつ中間部を前方へ張出す弯曲筒状としてその筒上部を両端部は残して切欠き、該切欠き側の頂壁内端面から切欠き部上方に沿って、上方からみてS字状の弾性片72を中間部まで突出し、かつその弾性片内端を弁板73の左右両側面に付設している。
【0029】又図3、図4が示す弁板付き筒状部材74は、上記S字状弾性片72、72に代えて、中間部をU字状に下方へ弯曲させた弾性片で弁板73を保持させている。
【0030】上記各弁板付き筒状部材74のいずれかを既述第1筒部64内へ、弁板73上面で外気吸込み路の下端開口を閉塞させて嵌合させ、又小径筒部81下端から肩部82を介して大径筒部83を垂下する支持筒部材84を設け、上記弁板付き筒状部材74の第2筒部71下端面を上記肩部82上面へ載置させて、第2筒部71内面へ上記小径筒部81を、かつ大内径筒部65内面へ大径筒部83を、それぞれ緊密に嵌合させる。
【0031】第1筒部64、第2筒部71、大内径筒部65をそれぞれ横断面円形とした場合は、上記支持筒部材84の小径筒部81および大径筒部83も横断面円形に、又上記第1筒部64、第2筒部71、大内径筒部65をそれぞれ弯曲筒状とした場合は、支持部材の小径筒部81、大径筒部83も弯曲筒状に形成すればよい。
【0032】図示実施形態において、トリガー式液体噴出器を正立用の液体噴出器としたが、既述実公平6-363 号公報の場合のように正倒立両用の液体噴出器とすることも出来る。この場合は吸上げパイプ20上部に正倒立両用とするための液体吸込み装置を付設すればよい。
【0033】図示の正立用液体噴出器の場合、正立状態では公知のようにトリガー53の操作によって容器体内液体をシリンダ43内へ吸上げ、該シリンダ内液体をノズル51から噴出する。
【0034】図示の容器を倒立させると、吸上げパイプ20下端は、容器体底部側へ移動した容器体内空気中に露出することとなる。よって該容器倒立状態では液体噴出できない筈であるが、図示容器にあっては液体出入孔47よりも下方まで垂下する玉弁盲動阻止棒33下端に玉弁が接することとなり、又シリンダ内には、倒立以前のトリガー操作で液体が吸込まれているから、該倒立状態からトリガー53を引寄せすると、液体出入孔47から液体通路管垂直管部分14の上部内へ入った液体は、玉弁を吸込み弁15の弁座に接するまで押上げて吸込み弁15を閉じ、かつ吐出弁36を開いてノズル51から噴出する。次いでトリガー53を離すと吐出弁36は閉じ、シリンダ内は負圧化するため、吸上げパイプ20内の液体をシリンダ内に吸込み、該倒立状態から更にトリガーを引寄せすると、上記吸上げパイプ内からシリンダ43内へ入った液体を噴出することとなる。尚該容器倒立状態では外気吸込み路下端を形成する第2外気吸込み孔63下面を弁板73が閉じているため、容器体内液体がその外気吸込み路を通って漏出することはない。
【0035】正倒立両用の液体噴出器を容器体に装着させた場合は、倒立時用の液体吸込み装置を有するため、倒立時でも支障なく液体噴出させることが出来る。
【0036】
【発明の効果】本発明は既述構成とするもので、請求項1記載の容器は、外気吸込み路下端を開口する基筒部12上端の頂板部分を頂壁として、該頂壁周縁から下面開口の第1筒部64を垂下し、該第1筒部内へ、第2筒部71の上部内面に弾性片72を介して弁板73を付設した弁板付き筒状部材74を嵌着させ、上記外気吸込み路を形成する第2外気吸込み孔63下端の開口と弁板73とで外気吸入弁を形成したから、容器倒立使用時にもその外気吸込み路から液漏れすることがなく、又上記弁板付き筒状部材74は適宜合成樹脂材で一体成形できるから、廉価に形成することが出来る。
【0037】請求項2の容器は、上記請求項1記載容器の効果を有するほか、上記第1筒部64と該第1筒部内へ嵌着させた弁板付き筒状部材74の第2筒部71とを、上方からみて左右方向へ長く、かつ中間部が前方へ張出す弯曲筒状に形成し、又弁板73は、有頂の第2筒部71の上部を左右両端部を残して切欠き、該切欠き両側の頂壁内端面から切欠き部上方に沿って突出させた弾性片72,72内端を左右両側面へ連結して保持させたから、第1筒部64内への第2筒部71の嵌着を確実としてその抜出しを防止できると共に弁板73の上下動を確実かつ容易として外気吸入弁の開閉を確実とし、又その耐久性を向上させることが出来る。
【0038】請求項3記載の容器は、既述請求項1又は2記載容器の効果を有するほか、第1筒部64の下部を大内径筒部65として、該大内径筒部の前壁部を基筒部12の前壁部分で、かつ後壁部を基筒部頂板13に貫設して垂下する液体通路管垂直管部分14の下部が形成する吸上げパイプ嵌合筒14a の前壁部分で、それぞれ形成し、又支持筒部材84を設けて、該部材の大径筒部83を上記大内径筒部65内面へ、又支持筒部材の小径筒部81を第2筒部71内面へ、それぞれ嵌着させることで弁板付き筒状部材74を支持筒部材84で支持させたから、更に安全に弁板付き筒状部材74の抜け落ちを防止でき、又大内径筒部65を大径化でき、その形成が容易となる。
【0039】請求項4記載の容器は、既述請求項1、2、3記載容器の効果を有するほか、正立使用専用とした液体噴出器のシリンダと液体通路管の垂直管部分14とを連通する液体出入孔47を、上記垂直管部分下方に設けた玉弁式吸込み弁15よりも上方の垂直管部分に穿設すると共に、玉弁盲動阻止棒33下端を、上記液体出入孔47よりも下方まで垂下したから、容器を倒立させてトリガーを引寄せすると、シリンダ43内に予め吸込まれている液体が高圧化されることで玉弁15a は弁座まで押上げされて吸込み弁15が閉じ、よって正立専用使用であるに拘らず、少くとも一回だけはシリンダ内に吸い込まれていた液体を倒立使用により噴出させることが出来ることとなり、又このように容器を倒立させても既述のように外気吸込み路下端は弁板73で閉塞されているため、該倒立時の液洩れを防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の縦断面図である。
【図2】 図1容器に使用している主要部材としての、弁板付き筒状部材の拡大斜視図である。
【図3】 図2の弁板付き筒状部材を、実施形態を異にして示す拡大斜視図である。
【図4】 図3が示す部材の展開縦断面図である。
【図5】 上記弁板付き筒状部材を、更に実施形態を異にして示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
11…基部材 12…基筒部 14…垂直管部分 15…吸込み弁
31…吐出弁部材 41…外形状部材 61…第1外気吸込み孔
63…第2外気吸込み孔 74…弁板付き筒状部材 84…支持筒部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】 液体収納容器体1の口部へ、トリガー式液体噴出器2の基筒部12を装着させると共に、該基筒部12内へ下端を、かつ上記噴出器のシリンダ43内へ上端を、それぞれ開口する外気吸込み路を設けて、上記シリンダ内を進退する筒状ピストン52a 後退時に外気吸込み路上端が開口可能に設けたトリガー式液体噴出容器において、上記外気吸込み路下端を形成する第2外気吸込み孔63を開口する基筒部12の頂板部分を頂壁として、該頂壁周縁から下面開口の第1筒部64を垂下し、かつ該第1筒部64内へ、第2筒部71の上部内面に弾性片72を介して弁板73を付設した弁板付き筒状部材74を嵌着させ、上記第2外気吸込み孔63下端の開口と弁板73とで外気吸入弁を形成したこと、を特徴とするトリガー式液体噴出容器。
【請求項2】 第1筒部64と、該第1筒部内へ嵌着させた弁板付き筒状部材74の第2筒部71とを、上方からみて左右方向へ長く、かつ中間部が前方へ張出す弯曲筒状に形成し、弁板73は、有頂の第2筒部71の上部を左右両端部を残して切欠き、該切欠き側の頂壁内端面から切欠き部上方に沿って突出させた弾性片72,72の内端を左右両側面に連結して保持させたこと、を特徴とする請求項1記載のトリガー式液体噴出容器。
【請求項3】 第1筒部64の下部を大内径筒部65として、該大内径筒部の前壁部を基筒部12の前壁部分で、かつ後壁部を基筒部頂板13を貫設して垂下する液体通路管垂下部分14の下部が形成する吸上げパイプ嵌合筒14a の前壁部分で、それぞれ形成し、又小径筒部81下端から肩部82を介して大径筒部83を垂下する支持筒部材84を設けて、第2筒部71下端面を上記肩部82上面へ載置させて、第2筒部71内面へ上記小径筒部81を、かつ大内径筒部65内面へ大径筒部83を、ぞれぞれ緊密に嵌合させたこと、を特徴とする、請求項1又は2記載のトリガー式液体噴出容器。
【請求項4】 正立使用専用とした液体噴出器のシリンダ43と液体通路管の垂直管部分14とを連通する液体出入孔47を、上記垂直管部分14の下方に設けた玉弁式吸込み弁15よりも上方の垂直管部分に穿設すると共に、垂直管部分14内へ垂下させた玉弁盲動阻止棒33下端を、上記液体出入孔47よりも下方まで垂下したこと、を特徴とする、請求項1、2又は3記載のトリガー式液体噴出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開平9−234399
【公開日】平成9年(1997)9月9日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平8−71035
【出願日】平成8年(1996)3月1日
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)