説明

トリフルオロスチレン含有化合物、およびポリマー電解質膜におけるそれらの使用

構造(I)を有するモノマーであって、式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり;nは1または2であるモノマー。これらのモノマーは、ポリマー電解質膜を製造するのに有用なホモポリマーおよびコポリマーの製造に使用される。これらの膜を含有する、燃料電池などの電気化学電池も、説明する。
【化1】




【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な化合物、および電解質としての、電気化学電池におけるその使用に関し、より詳細には、燃料電池の電解質としてのこの化合物の使用に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池およびリチウムイオンバッテリなどの電気化学電池が知られている。動作条件によって、各タイプの電池は、特定の1組の要件を、それらに使用される電解質に置く。燃料電池の場合、これは、典型的には、電池に電力供給するために使用される、水素またはメタノールなどの燃料のタイプ、および電極を分離するために使用される膜の組成によって決められる。燃料としての水素によって電力供給されるプロトン交換膜燃料電池は、現在用いられるより高い動作温度で動作させて、より低い純度の供給流、向上した電極反応速度、燃料電池スタックからのより良好な熱伝達によりその冷却を向上させることを利用することができる。廃熱も有用に用いられる。しかし、現在の燃料電池を100℃を超えて動作されるべきである場合、それらを加圧して、デュポン(DuPont)ナフィオン(Nafion)(登録商標)ペルフルオロスルホン酸膜などの典型的なプロトン交換膜の適切な水和を維持して、有用なレベルのプロトン伝導性を支持しなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
燃料電池およびリチウムイオンバッテリなどの電気化学電池の最新世代の性能を向上させる新規な電解質を発見して、より低いレベルの水和で適切なプロトン伝導性を維持する新たな膜材料を開発する必要が続いている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様において、本発明は、下記構造を有するモノマーであって、
【0005】
【化1】

【0006】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり;
nは1または2であるモノマーを提供する。
【0007】
第2の態様において、本発明は、下記構造を有するホモポリマーであって、
【0008】
【化2】

【0009】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
nは1または2であるホモポリマーを提供する。
【0010】
第3の態様において、本発明は、
(a)下記構造を有するコポリマー
【0011】
【化3】

【0012】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり;
x+m=1
(b)下記構造を有するコポリマー
【0013】
【化4】

【0014】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1
よりなる群から選択されるコポリマーを提供する。
【0015】
第4の態様において、本発明は、
(a)下記構造を有するホモポリマー
【0016】
【化5】

【0017】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
nは1または2であり;
(b)下記構造を有するコポリマー
【0018】
【化6】

【0019】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり;
x+m=1;
(c)下記構造を有するコポリマー
【0020】
【化7】

【0021】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1;ならびにそれらの混合物
よりなる群から選択されるホモポリマーまたはコポリマーから製造されたポリマー電解質膜を提供する。
【0022】
第4の態様において、本発明は、
(a)下記化学構造を有する膜
【0023】
【化8】

【0024】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Q=OM、OH、NHSO(M=Li、Na、K、またはCs)、
n=1または2;
(b)下記化学構造を有する膜
【0025】
【化9】

【0026】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
Q=OM、OH、NHSO(M=Li、Na、K、またはCs)、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0から0.99であり、
xは1から0.001であり、
x+m=1;
(c)下記化学構造を有する膜
【0027】
【化10】

【0028】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
Q=OM、OH、NHSO(M=Li、Na、K、またはCs)、
nは1または2であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1
よりなる群から選択されるポリマー電解質膜を提供する。
【0029】
第5の態様において、本発明は、第1の表面と、第2の表面とを有するポリマー電解質膜を含んでなる膜電極アセンブリであって、膜が、
(a)下記構造を有するホモポリマー
【0030】
【化11】

【0031】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
nは1または2であり;
(b)下記構造を有するコポリマー
【0032】
【化12】

【0033】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり;
x+m=1;
(c)下記構造を有するコポリマー
【0034】
【化13】

【0035】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1;ならびにそれらの混合物
よりなる群から選択されるホモポリマーまたはコポリマーから製造される膜電極アセンブリを提供する。
【0036】
第5の態様において、膜電極アセンブリは、多孔性支持体をさらに含んでなるポリマー電解質膜を含んでなる。
【0037】
第5の態様において、膜電極アセンブリは、膜の第1および第2の表面上に存在する、電極触媒コーティング組成物から製造された少なくとも1つの電極をさらに含んでなる。それは、また、少なくとも1つのガス拡散バッキングをさらに含んでなる。あるいは、膜電極アセンブリは、膜の第1および第2の表面上に存在するガス拡散電極をさらに含んでなり、ガス拡散電極は、ガス拡散バッキングと、電極触媒含有組成物から製造された電極とを含んでなる。
【0038】
第6の態様において、本発明は、膜電極アセンブリを含んでなる、燃料電池などの電気化学電池であって、膜電極アセンブリが、第1の表面と、第2の表面とを有するポリマー電解質膜を含んでなり、膜が、
(a)下記構造を有するホモポリマー
【0039】
【化14】

【0040】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
nは1または2であり;
(b)下記構造を有するコポリマー
【0041】
【化15】

【0042】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
x+m=1、
(c)下記構造を有するコポリマー
【0043】
【化16】

【0044】
式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1;ならびにそれらの混合物
よりなる群から選択されるホモポリマーまたはコポリマーから製造される電気化学電池を提供する。
【0045】
第6の態様において、本発明は、多孔性支持体をさらに含んでなるポリマー電解質膜を含んでなる燃料電池を提供する。
【0046】
第6の態様において、燃料電池は、ポリマー電解質膜の第1および第2の表面上に存在する、たとえばアノードおよびカソードなどの、電極触媒含有組成物から製造された少なくとも1つの電極をさらに含んでなる。それは、また、少なくとも1つのガス拡散バッキングをさらに含んでなる。あるいは、膜電極アセンブリは、膜の第1および第2の表面上に存在するガス拡散電極をさらに含んでなり、ガス拡散電極は、ガス拡散バッキングと、電極触媒含有組成物から製造された電極とを含んでなる。
【0047】
第6の態様において、燃料電池は、燃料をアノードに送出するための手段と、酸素をカソードに送出するための手段と、アノードおよびカソードを外部電気負荷に接続するための手段と、アノードと接触する液体または気体状態の水素またはメタノールと、カソードと接触する酸素とをさらに含んでなる。燃料は、液体相または蒸気相である。いくつかの適切な燃料としては、水素、メタノールおよびエタノールなどのアルコール;ジエチルエーテルなどのエーテルなどが挙げられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
小分子である本発明のモノマーを使用して、固体ポリマー電解質膜の製造において電解質として有用なホモポリマーまたはコポリマーを製造してもよい。これらのポリマー電解質膜を使用して、燃料電池の構成要素である触媒コーティング膜を製造する。これらのホモポリマーまたはコポリマーは、また、バッテリ、クロルアルカリ(chloralkali)電池、電解セル、センサ、電気化学キャパシタ、および修正電極などの他の電気化
学電池の電解質として有用である。
【0049】
モノマー
本発明のモノマーは、下記構造を有し、
【0050】
【化17】

【0051】
式中、Rは、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、CF(CF)O)CFCF(r=1から8)、より典型的には、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、CF(CF)O)CFCF(r=1から2)などの、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり;
nは1または2であり、より典型的にはnは1である。
【0052】
A.モノマーの合成
構造1を有するモノマーを、トリフルオロビニル亜鉛試薬と臭化アリールとのPd触媒反応によって製造し、これは、フェイリング(Feiring)ら、ジャーナル・オブ・フルオリン・ケミストリー(J. Fluorine Chem.) 105、129、2000に開示された。ビニル亜鉛試薬は、DMF中の亜鉛粉末とCF=CFBrとの反応から製造した(バートン(Burton)ら、JOC 53、2714、1988)。
【0053】
【化18】

【0054】
トリフルオロスチレンおよび1,4−ビス(トリフルオロスチレン)などの他のモノマーを、バートンの方法に従って同様に製造した。あるいは、モノマーは、銅粉末の存在下でのヨードハロベンゼンとIRSOFとの反応により、カップリング生成物XCSOFを生じさせ、その後、CF=CFZnXとのパラジウム触媒カップリング反応によって、製造することができる。第3の方法は、最初に、CFClCFIClをヨード−またはブロモベンゼンに加えて、CFClCFClCX(X=I、Br)を生じさせ、次に、銅粉末の存在下でIRSOFとカップリングして、カップリング生成物CFClCFClCSOFを生成し、これをZnで処理して、所望のモノマーCF=CFCSOFを生成することを含む。CFClCFIClは、また、ジヨード−またはジブロモベンゼンと反応して、CFClCFC
lC(X=Br、I)を生じさせ、これをIRFSO2Fおよび銅粉末とカップリングして、CFClCFClC(RSOF)をもたらしてもよい。最後に、亜鉛でのCFClCFClC(RSOF)の脱塩素が、CF=CFC(RSOF)を生じさせる。
【0055】
ホモポリマーおよびコポリマー
これらのモノマーを使用して、下記の手順を用いてホモポリマーおよびコポリマーを製造する。
1の単独重合および共重合を、ニートな重合、溶液重合、懸濁液重合、またはエマルション重合によって行ってもよい。ルペルゾル(Lupersol)(登録商標)11およびペルフルオロアシルペルオキシドなどの典型的な開始剤を、懸濁液重合または溶液重合に使用した。水溶液重合において、ウィスコンシン州ミルウォーキーのアルドリッチ(Aldrich, Milwaukee, WI)から得られる過硫酸カリウム(KPS)および過硫酸アンモニウム(APS)などの無機過酸化物を、開始剤として使用するか、アンモニウムペルフルオロオクタノエートおよびフッ素化アルカンスルホネートなどのフッ素化有機塩、またはドデシルアミンヒドロクロリド塩などの非フッ素化界面活性剤を、界面活性剤として使用した。構造1で表されるモノマーを、典型的には、水性エマルション重合に使用した。ポリマーの分子量を、ハロカーボン、CHCl、フッ素化ヨウ化物および臭化物、MeOH、エーテル、エステル、ならびにアルカンなどの連鎖移動剤の添加によって制御することができる。ポリマーを凝固によって単離した。ポリマーは、高い熱安定性を有し、かつプレスして薄いフィルムにしてもよい。ポリマーは、また、トリフルオロトルエンおよび2,5−ジクロロトリフルオロトルエンなどの特定の溶媒に溶解した。薄いフィルムを、また、これらのポリマー溶液からキャストしてもよい。構造4を有するものなどのわずかに架橋されたポリマーは、機械的特性が向上され、過剰の水取込みが低減される。
【0056】
上記手順によって形成された結果として生じるホモポリマーは、下記構造を有し、
【0057】
【化19】

【0058】
式中、Rは、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、CF(CF)O)CFCF(r=1から8)、より典型的には、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、CF(CF)O)CFCF(r=1から2)などの、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり;
nは1または2であり、より典型的にはnは1である。
【0059】
上記手順を用いて形成された結果として生じるコポリマーは、下記構造で表され、
【0060】
【化20】

【0061】
式中、Rは、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、CF(CF)O)CFCF(r=1から8)、より典型的には、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、CF(CF)O)CFCF(r=1から2)などの、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり;
Yは、H;F、Cl、Br、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基および非フッ素化アルキル基(C2n+1およびC2n+1(nは1から10)、より典型的にはC2q+1(qは1から6)など、アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(CF(CFO(CFCF(q=1から5)、CFCFCF(OCFCF(q=1から5);より典型的には、CF(CFOCFCF(q=1から2)、CFCFCF(OCFCF(q=1から3)など、アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり;
nは、1または2、より典型的には1であり;
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは、0から0.99、より典型的には0.1から0.4であり;
xは、1から0.001;より典型的には0.9から0.6であり;
x+m=1;
【0062】
【化21】

【0063】
式中、Rは、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、CF(CF)O)CFCF(r=1から8)、より典型的には、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、CF(CF)O)CFCF(r=1から2)などの、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり;
Yは、H;F、Cl、Br、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基および非フッ素化アルキル基(C2n+1およびC2n+1(nは1から10)、より典型的にはC2q+1(qは1から6)など、アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(CF(CFO(CFCF(q=1から5)、CF
CFCF(OCFCF(q=1から5);より典型的には、CF(CFOCFCF(q=1から2)、CFCFCF(OCFCF(q=1から3)など、アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり;
nは、1または2、より典型的には1であり;
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは、0.1から0.8、より典型的には0.2から0.6であり;
xは、0.2から0.9、より典型的には0.4から0.8であり;
zは、0.001から0.05、より典型的には0.002から0.01である。
【0064】

ホモポリマー(hompolymer)およびコポリマーを、それらの溶液からキャストして薄いフィルムにすることができる。典型的には、THF、トリフルオロトルエンを溶媒として使用した。キャストフィルムは、透明かつ可撓性であった。フィルムは、また、また、200から250℃で熱プレスすることによって製造してもよい。フィルムを、MOH、MCO(M=Li、Na、K、またはCs)、またはMeOH、DMSO、および水の混合物中のMOHなどの塩基で加水分解してもよい。加水分解は、典型的には、室温から373°F、好ましくは室温から323°Fで行われる。HNOなどの酸でのポリマー塩の処理が、ポリマー酸を生じさせる。構造2、3、および4で表されるポリマーを、CFSONHおよび塩基との反応によって対応するスルホンイミドに変えてもよい。
【0065】
上で特定されたホモポリマーおよびコポリマーのイオノマーを多孔性支持体内に吸収して、向上した機械的特性および寸法安定性を有するポリマー電解質膜を形成してもよい。これらの膜は、100℃より高い温度で動作することができる。イオノマーは、膜重量の5%から99.9%、典型的には20から98%、より典型的には50から90%を有してもよい。
【0066】
多孔性支持体
膜の多孔性支持体は、広範囲の成分から製造してもよい。本発明の多孔性支持体は、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、それらの材料のコポリマーなどのポリオレフィンなどの炭化水素から製造してもよい。ポリクロロトリフルオロエチレンなどのペルハロゲン化(Perhalogenated)ポリマーも使用してもよい。熱劣化および化学的劣化に対する耐性のため、支持体は、好ましくは、高度にフッ素化されたポリマー、最も好ましくは過フッ素化ポリマーから製造される。
【0067】
たとえば、多孔性支持体のポリマーは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、またはテトラフルオロエチレンと他のペルフルオロアルキルオレフィンもしくはペルフルオロビニルエーテルとのコポリマーの微孔性フィルムであることができる。支持体層としての使用に適した微孔性PTFEフィルムおよびシーティングが知られている。たとえば、米国特許第3,664,915号明細書は、少なくとも40%の空隙を有する一軸延伸フィルムを開示している。米国特許第3,953,566号明細書、米国特許第3,962,153号明細書、および米国特許第4,187,390号明細書は、少なくとも70%の空隙を有する多孔性PTFEフィルムを開示している。
【0068】
あるいは、多孔性支持体は、平織り、斜子織り、からみ織りなどのさまざまな織りを用いて織られた、上で説明された支持体ポリマーの繊維から製造された布であってもよい。多孔性支持体布に本発明の化合物をコーティングして、複合膜を形成することによって、本発明の実施に適した膜を製造することができる。効果的であるために、コーティングは、両外面上にあり、支持体の内部細孔を通って分配されなければならない。これは、支持体上にポリマーの薄い均一なコーティングを形成することができる含浸条件下で、ポリマーまたは支持体に有害でない溶媒を使用して本発明の実施に適したポリマーの溶液または分散液を多孔性支持体に含浸させることによって行ってもよい。溶液/分散液を備えた支持体を乾燥させて、膜を形成する。望ましい場合は、含浸後大きい細孔が膜内に残る場合に発生することがある、膜を通るバルク流を防止するために、イオン交換ポリマーの薄いフィルムを、含浸された多孔性支持体の片側または両側に積層することができる。
【0069】
化合物が膜内に連続相として存在することが好ましい。
【0070】
固体ポリマー電解質膜の他の形態としては、2000 燃料電池セミナー(Fuel Cell Seminar)(2000年10/30から11/2、オレゴン州ポートランド(Portland,Oregon))アブストラクト(Abstracts)、p23に開示されたような、PTFEフィブリルがイオン交換樹脂中に分散されたPTFEフィブリル分散タイプおよびPTFEヤーン埋込みタイプが挙げられる。
【0071】
電気化学電池
図1に示されているように、燃料電池などの電気化学電池が、強化されていない膜電極アセンブリ(MEA)を形成するように少なくとも1つのガス拡散バッキング(GDB)(13)と組合された触媒コーティング膜(CCM)(10)を含んでなる。触媒コーティング膜(10)は、上で説明されたイオン交換ポリマー膜(11)と、電極触媒コーティング組成物から形成された触媒層または電極(12)とを含んでなる。燃料電池には、たとえばメタノールおよびエタノールなどの液体または気体アルコール;またはジエチルエーテルなどのエーテルなどの燃料用の入口(14)、アノード出口(15)カソードガス入口(16)カソードガス出口(17)タイロッド(図示せず)でともに結合されたアルミニウムエンドブロック(18)、シーリング用ガスケット(19)電気絶縁層(20)ならびにガス分配用フローフィールドを備えた黒鉛集電体ブロック(21)および金めっき集電体(22)がさらに設けられる。
【0072】
燃料電池は、液体相または気体相であってもよく、かつ水素、アルコール、またはエーテルを含んでなってもよい燃料源を使用する。典型的には、メタノール/水溶液がアノード室に供給され、空気または酸素がカソード室に供給される。
【0073】
触媒コーティング膜(CCM)
上述されたものと同様の電極触媒コーティング組成物を固体フッ素化ポリマー電解質膜上に塗布する、CCM製造のさまざまな技術が知られている。いくつかの既知の方法としては、スプレー、塗装、パッチコーティング、およびスクリーン印刷、デカール印刷、パッド印刷、またはフレキソ印刷が挙げられる。
【0074】
本発明の一実施形態において、200℃未満、好ましくは140〜160℃の温度で、ガス拡散バッキング(GDB)をCCMとともに熱強化することによって、図1に示されたMEA(30)を製造してもよい。CCMは、当該技術において知られている任意のタイプから製造してもよい。この実施形態において、MEAが、上に薄い触媒−バインダー層が配置されたポリマー電解質(SPE)膜を含んでなる。触媒は、担持されていても(典型的には炭素上に)担持されていなくてもよい。1つの製造方法において、触媒インクをカプトン(Kapton)(登録商標)ポリイミドフィルム(デュポン・カンパニー(DuPont Company)から入手可能)などの平坦な剥離基材上に広げることによって、触媒フィルムをデカールとして製造する。インクが乾燥した後、圧力および熱を加えることによってデカールをSPE膜の表面に転写し、その後、剥離基材を除去して、制御された厚さおよび触媒分布を有する触媒層を備えた触媒コーティング膜(CCM)を形成する。あるいは、印刷などによって触媒層を膜に直接塗布し、次に、触媒フィルムを200℃以下の温度で乾燥させる。
【0075】
膜電極アセンブリ
次に、こうして形成されたCCMをGDBと組合せて、MEA(30)を形成する。MEAは、CCMおよびGDBを層状に重ね、その後、200℃以下、好ましくは140〜160℃の範囲内の温度に加熱し、圧力を加えることによって、1工程で構造全体を強化することによって形成する。MEAの両側を同じようにかつ同時に形成することができる。また、触媒層およびGDBの組成物は、膜の両側で異なることができる。あるいは、ガス拡散電極をポリマー電解質膜の各表面に配置することによって、膜電極を形成してもよく、ガス拡散電極は、ガス拡散バッキングと、電極触媒含有組成物から製造された電極とを含んでなる。電極触媒組成物は、組成物中のバインダーとして本発明のホモポリマーまたはコポリマーを含んでなってもよい。
【0076】
本発明を下記実施例で例示する。
【実施例】
【0077】
液体導電性測定
液体の導電性は、高温で800μLの小さい体積で腐食性サンプルを取扱うことができるセルを使用して測定する。直径0.38mmの白金ワイヤを、5回、直径5.14mmのマコール(Macor)(登録商標)機械加工可能ガラスセラミックロッド(ニューヨーク州コーニングのコーニング・インコーポレイテッド(Corning Inc., Corning, NY))の一端の周りに巻き、ワイヤリードの残りを熱収縮PTFEチューブで絶縁することによって、2つのコイル電極を25mm離して形成する。サンプルを外径9mm×内径6.8mm×長さ178mmのガラスチューブ内に装填し、電極がサンプル中に完全に浸漬されるようにロッドを挿入する。チューブを強制対流サーモスタット付オーブン内に配置し、加熱する。ACインピーダンスの実部Rを、ポテンショスタット/周波数応答分析器(ペンシルバニア州ウォーミンスターのガムリー・インスツルメンツ(Gamry Instruments, Warminster, PA)の、EISソフトウェアを備えたPC4/750(商標))を使用して1kHzの周波数で測定する。位相角は、典型的には2度未満であり、これは、測定が、電極界面からの容量寄与によって影響されないことを示す。セル定数Kは、公称0.1S/cm(0.1027S/cm実際)についてNIST追跡可能塩化カリウム導電性校正標準を用いて10kHzの周波数でインピーダンスの実部Rを測定し、下記のように計算することによって定め、
K=R×0.1027S/cm×(1+ΔT×0.02℃−1
式中、ΔTは、校正標準の温度Tと25℃との間の差(ΔT=T−25)である。セル定数は、典型的には12cm−1に近い。次に、サンプルの導電性κを、下記のように計算する。
κ=K/R
【0078】
面通過(Through−Plane)導電性測定
膜の面通過導電性は、電流が膜の平面に垂直に流れる技術によって測定する。下部電極を直径12.7mmのステンレス鋼ロッドから形成し、上部電極を直径6.35mmのステンレス鋼ロッドから形成する。ロッドを長さに切断し、それらの端部を研磨し、金でめっきする。下部電極/GDE/膜/GDE/上部電極からなるスタックを形成する。GDE(ガス拡散電極)は、微孔性層、白金触媒、および触媒層の上の0.6〜0.8mg/cmのナフィオン(Nafion)(登録商標)塗布を備えたカーボンクロスを含んでなる触媒ELAT(登録商標)(ニュージャージー州サマセットのドゥ・ノーラ・ノース・アメリカ・インコーポレイテッドのE−TEK・ディビジョン(E−TEK Division, De Nora North America, Inc., Somerset, NJ))である。下部GDEを直径9.5mmのディスクとして打抜き、膜および上部GDEを、上部電極に一致するように直径6.35mmのディスクとして打抜く。スタックを組立て、マコール(登録商標)機械加工可能ガラスセラミック(ニューヨーク州コーニングのコーニング・インコーポレイテッド)のブロック内に所定位置に保持し、それは、下部電極を受入れるようにブロックの底部にドリル加工された直径12.7mmの穴と、上部電極を受入れるようにブロックの頂部にドリル加工された同軸の直径6.4mmの穴とを有する。クランプおよび校正スプリングによって、270Nの力をスタックに加える。これは、上部電極の下の活性領域において8.6MPaの圧力を生じさせ、これは、GDEと膜との間の低インピーダンスイオン接触を確実にする。取付具を強制対流サーモスタット付オーブン内に配置し、加熱する。膜を含む取付具のACインピーダンスの実部Rを、ポテンショスタット/周波数応答分析器(ペンシルバニア州ウォーミンスターのガムリー・インスツルメンツの、EISソフトウェアを備えたPC4/750(商標))を使用して100kHzの周波数で測定する。取付具ショートRも、膜サンプルを使用せずに組立てられた取付具およびスタックについて100kHzでACインピーダンスの実部を測定することによって定める。次に、膜の導電性κを、下記のように計算し、
κ=t/((R−R)×0.317cm
式中、tは、cm単位の膜の厚さである。
【0079】
面内導電性測定
膜の面内導電性は、制御された相対湿度および温度の条件下で、電流が膜の平面に平行に流れる技術によって測定する。ワイ・ソーン(Y.Sone)らによる「4電極ACインピーダンス方法によって測定されるようなナフィオン(登録商標)117のプロトン伝導性(Proton Conductivity of Nafion(登録商標) 117 As Measured by a Four−Electrode AC Impedance Method)」と題する論文、ジャーナル・オブ・ジ・エレクトロケミカル・ソサエティ(J. Electrochem. Soc.)、143、1254(1996)に記載されたものと同様の4電極技術を用い、この論文を引用によりここに援用する。図2を参照すると、下部取付具(40)を、4の直径0.25mmの白金ワイヤ電極を支持し保持する、溝を含む4の平行なリッジ(41)を有するように、アニールガラス繊維強化PEEKから機械加工する。2つの外側電極の間の距離は25mmであり、2つの内側電極の間の距離は10mmである。膜のストリップを、10から15mmの幅、および外側電極を被覆しかつ外側電極をわずかに越えて延在するのに十分な長さに切断し、白金電極の上に配置する。底部取付具のリッジに位置が対応するリッジを有する上部取付具(図示せず)を上に配置し、2つの取付具を、膜を押して白金電極と接触させるようにともに締付ける。膜を含む取付具を小さい圧力容器(圧力フィルタハウジング)内に配置し、これを強制対流サーモスタット付オーブン内に配置し、加熱する。容器内の温度を熱電対によって測定する。水を、校正されたウォーターズ(Waters)515 HPLCポンプ(マサチューセッツ州ミルフォードのウォーターズコーポレーション(Waters Corporation, Milford, MA))から供給し、校正されたマスフローコントローラ(200sccm最大)から供給された乾燥空気と組合せて、オーブン内の直径1.6mmのステンレス鋼チューブのコイル内で水を蒸発させる。結果として生じる加湿空気を圧力容器の入口に供給する。容器内の総圧力(100から345kPa)を、出口上の圧力制御減少弁(pressure−control letdown valve)によって調整し、キャパシタンスマノメータ(マサチューセッツ州ボックスバラのセトラ・システムズ・インコーポレイテッド(Setra Systems, Inc., Boxborough, MA)のモデル280E)を使用して測定する。温度の関数としての液体水の蒸気圧力、2つの流量からのガス組成、容器温度、および総圧力の表を使用して、理想的なガス挙動を想定して、相対湿度を計算する。図2を参照すると、取付具の下部部分および上部部分のスロット(42)が、加湿空気の、膜へのアクセスを可能にし、水蒸気との急速な平衡をもたらす。電流を外側の2つの電極の
間に与え、結果として生じる電圧を内側の2つの電極の間で測定する。内側の2つの電極の間のACインピーダンス(抵抗)の実部Rを、ポテンショスタット/周波数応答分析器(ペンシルバニア州ウォーミンスターのガムリー・インスツルメンツの、EISソフトウェアを備えたPC4/750(商標))を使用して1kHzの周波数で測定する。次に、膜の導電性κを、下記のように計算し、
κ=1.00cm/(R×t×w)
式中、tは膜の厚さであり、wはその幅である(両方ともcm単位)。
【0080】
実施例1
下記の手順を用いて、p−CF=CFCOCFCFSOFを製造した。
ゴムセプタム(rubber septa)、磁気撹拌バー、ベントされたコネクタチューブ、および窒素パージチューブバブラにベントされたドライアイスコンデンサが取付けられた1000mLの2首フラスコに、室温で、酸で洗浄されたZn45g(0.69モル)、およびDMF500mLを投入した。CF=CFBrを、気体として、ベントされたコネクタチューブを介してゆっくり加え、ドライアイスで凝縮して、フラスコ内のZnおよびDMF混合物の懸濁液に加えた。臭素2mLを加えた後、発熱反応が発生し、混合物を室温で2時間撹拌し、この間、CF=CFBr99.1g(0.616モル)を加え、次に、65℃で1.5時間撹拌して、CF=CFZnX溶液を生じさせた。
【0081】
磁気撹拌バーおよび冷水コンデンサが取付けられた1Lの3首フラスコに、Pd(PPh6.0gを投入し、次に、上述されたように製造された(CF=CF)ZnX溶液560mLを、カニューレを介して反応フラスコに移送した。p−Br−(C)OCFCFSOF115g(0.324モル)を、シリンジを介して加え、反応混合物を75℃に10時間加熱した。コンデンサを蒸留ヘッドと取替え、0.30〜1.8mmHgで蒸留して、ドライアイスで冷却されたレシーバに送った。透明な淡黄色液体約500mLが得られた。この透明な淡黄色液体を水中に注ぎ、下層を分離し、その体積の2倍の氷冷水で洗浄し、次に、ブライン溶液で洗浄して、粗生成物101.56gを回収した。蒸留が、純生成物99g(86%)を生じさせた、bp57〜61℃/0.5mmHg。19F NMR:+43.8(m,1F)、−82.0(s,2F)、−99.7(dd,J=67.8Hz,J=34Hz,1F)、−112.0(s,2F)、−114.4(dd,J=109.3Hz,J=67.8Hz,1F)、−177.4(dd,J=109.3Hz,J=34Hz,1F)。H NMR:7.6(d,J=8Hz,2H)、7.2(d,J=8Hz,2H)。
【0082】
実施例2
過硫酸アンモニウム(APS)を使用して、CF=CFCOCFCFSOFを重合した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ、磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた250mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水50mLおよび4.8mLの20重量%C8溶液(aq)を投入した。溶液をNで30分間泡立たせ、次に、CF=CFCOCFCFSOF7.2g(20.2ミリモル)を、N下でシリンジを介してフラスコに加え、次に、5分間超音波処理した。50℃に加熱した後、水2mL中のAPS50mgを加え、結果として生じる混合物を50℃で週末にわたって撹拌し、次に、付加的な水1mL中のAPS10mgを加えた。混合物の撹拌を14時間続け、次に、混合物を凍結させた。融解後、混合物を10%HNO15mlで90℃で1.5時間処理し、次に、RTに冷却した。結果として生じる固体を濾過し、水で3回洗浄し、105℃で真空/N下で4時間さらに乾燥させて、ポリマー5.41を生じさせ、これは、THFに可溶性であった。H NMR(THF−d8):6.0−7.8ppm。19F NMR:+40.2(s,1F)、−84.6(m,2F)、−107から−133(m,2F)、−114.8(s,2F)、−175から−178(m,1F)。分析:C10SOについての計算値:C,33.71;H,1.13;F,42.70;S,8.98。実測値:C,33.84;H,0.93;F,42.7;S,8.98。Mw=9.39×10、Mn=1.05×10.DSCは、ポリマーのTgが165℃であることを示した。TGAは、10℃/分で加熱されたとき空気中で、分解温度が300℃であり、10%の重量損失が340℃であることを示した。
【0083】
実施例3
下記の手順を用いて、CF=CFCOCFCFSOFを重合した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた500mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水100mLおよび20重量%C8溶液(aq)8.0mLを投入した。溶液をNで30分間泡立たせ、次に、CF=CFCOCFCFSOF14.4g(40.4ミリモル)を、N下でシリンジを介してフラスコに加え、混合物を5分間超音波処理した。55℃に加熱した後、水2mL中のKPS57mgを加え、結果として生じる混合物を55℃で26時間撹拌した。次に、付加的な水2mL中のKPS28mgを加えた。混合物の撹拌を22時間続け、混合物を凍結させた。融解後、混合物を10%HNO50mlで90℃で1.5時間処理し、次に、RTに冷却した。結果として生じる固体を濾過し、DI水で3回洗浄して、いくつかのより大きい固体を備えた細かいオフホワイト色ポリマーを生じさせた。固体をメタノール中でスラリー化し、濾過し、空気乾燥させた。一晩空気乾燥させた後、白色固体15.84gを回収した。サンプルを100℃で真空/N下で一晩さらに乾燥させ、Mw=8.44×10およびMn=2.02×10を有するサンプル12.0gを回収した。
【0084】
実施例4
80℃におけるAPSおよび下記の手順を用いて、CF=CFCOCFCFSOFを重合した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた100mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水40mLおよび3.8mLの20重量%C8溶液(aq)を投入した。溶液をNで75分間泡立たせ、次に、CF=CFCOCFCFSOF5.6g(15.7ミリモル)を、N下でシリンジを介してフラスコに加えた。80℃に加熱した後、水1mL中のAPS4mgをフラスコに加え、11時間毎時間撹拌した。次に、混合物をフラスコ内で凍結させた。融解後、混合物を10%HNO10mlで90℃で1.5時間処理し、次に、RTに冷却した。結果として生じる固体を濾過し、水で3回洗浄し、105℃で真空/N下で5時間さらに乾燥させて、Mw=4.44×10およびMn=7.16×10を有するポリマー(88.9%)4.98gを生じさせた。
【0085】
実施例5
CHClの存在下で、80℃におけるAPS CHClおよび下記の手順を用いて、CF=CFCOCFCFSOFを製造した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた100mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水40mLおよび3.8mLの20重量%C8水溶液を投入した。溶液をNで75分間泡立たせ、その後、N下でシリンジを介してCF=CFCOCFCFSOF5.6g(15.7ミリモル)およびCHCl10μlを加えた。80℃に加熱した後、水1mL中のAPS4mgをフラスコに加え、11時間毎時間撹拌した。次に、混合物を凍結させた。融解後、混合物を10%HNO10mlで90℃で1.5時間処理し、次に、RTに冷却した。結果として生じる固体を濾過し、水で3回洗浄し、110℃で真空/N下で5時間さらに乾燥させて、Mw=2.04×10およびMn=5.62×10
有するポリマー(79.6%)4.46gを生じさせた。
【0086】
実施例6
I(CFIの存在下で、80℃におけるAPSおよび下記の手順を用いて、p−CF=CFCOCFCFSOFポリマーを製造した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた100mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水40mLおよび3.8mLの20重量%C8溶液(aq)を投入した。溶液をNで75分間泡立たせ、次に、CF=CFCOCFCFSOF5.6g(15.7ミリモル)およびI(CFI35mgを、N下でシリンジを介してフラスコに加えた。80℃に加熱した後、水1mL中のAPS4mgをフラスコに加え、11時間毎時間撹拌した。次に、混合物を凍結させた。融解後、混合物を10%HNO10mlで90℃で1.5時間処理し、次に、RTに冷却した。結果として生じる固体を濾過し、水で3回洗浄し、105℃で真空/N下で5時間さらに乾燥させて、Mw=5.39×10およびMn=1.10×10を有するポリマーの(79.1%)の4.18gを生じさせた。
【0087】
実施例7
下記の手順を用いて、p−CF=CFCOCFCFSOFをトリフルオロスチレンと共重合した。
入口/出口、磁気撹拌バー、および熱電対が取付けられた3首のきれいなフラスコに、脱イオン水25mLおよび20%C8水溶液2.1mLを投入した。溶液をNで30分間泡立たせた。CF=CFCOCFCFSOF2.9gおよびCF=CFC1.3g(8.2ミリモル)を、Nパージ下でシリンジを介してフラスコに加えた。55℃に加熱した後(温度制御が非常に重要である!)、脱イオン水2mL中の過硫酸カリウム(KPS)52mgを、シリンジを介して加え、フラスコを55℃に24時間保った。付加的なKPS15mgを加え、さらに24時間撹拌した。フラスコをドライアイスで冷却して凍結させ、次に、RTに温めた。10%HNO15mlを加えた後、混合物を90℃で1.5時間撹拌し、RTに冷却し、濾過し、水で3回洗浄して、いくつかのベージュ色塊を備えた白色粉末を生じさせた。これを真空オーブン内で100℃で4時間さらに乾燥させて、コポリマー2.81gを生じさせた。
【0088】
実施例8
下記の手順を用いて、p−CF=CFCOCFCFSOFをCCF=CFと共重合した。
入口/出口、磁気撹拌バー、および熱電対が取付けられた3首の100mLフラスコに、脱イオン水40mLおよび20%アンモニウムペルフルオロオクタノエート(C8)水溶液3.8mLを投入した。溶液をNで30分間泡立たせた。CF=CFCOCFCFSOF5.0g(14ミリモル)およびCF=CFC0.63g(4ミリモル)を、Nパージ下でシリンジを介してフラスコに加え、5分間超音波処理した。55℃に加熱した後、脱イオン水2mL中の過硫酸カリウム(KPS)52mgを、シリンジを介して加え、フラスコを55℃に24時間保った。付加的なKPS32mgを加え、混合物を週末にわたって撹拌した。フラスコをドライアイスで冷却して凍結させ、次に、RTに温めた。10%HNO20mlを加えた後、混合物を90℃で1.5時間撹拌し、次に、RTに冷却した。固体を100mLのDI水中で3回スラリー化させて、pH6の中性にした。一晩空気乾燥させた後、白色固体7.19gを回収した。サンプルを120℃で真空/N下で一晩さらに乾燥させ、ベージュ色微粒子固体4.00gを回収した。THF溶液中の19F NMRは、(CFCFCOCFCFSOF)7.4(CFCFC)の組成、Mw=1.42×10、Mn=7.84×10を示した。
【0089】
実施例9
下記の手順を用いて、1:3のモル比で、CF=CFCOCFCFSOFをCCF=CFと共重合した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた250mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水50mLおよびドデシルアミンヒドロクロリド1.0gを投入した。溶液をNで30分間泡立たせ、次に、CF=CFCOCFCFSOF2.8g(7.86ミリモル)およびCCF=CF3.7g(23.4ミリモル)を、N下でシリンジを介してフラスコに加え、5分間超音波処理した。55℃に加熱した後、水2mL中のKPS57mgを加え、結果として生じる混合物を18時間撹拌し、次に、付加的なKPS15mgを加えた。33時間撹拌した後、混合物をドライアイスで一晩凍結させ、RTに温めた。10%HNO50mlを加え、混合物を90℃で1.5時間撹拌した。結果として生じる固体は、濾過するには細かすぎ、遠心分離機にかけることによって回収した。固体を200mLのDI水中で2回スラリー化させ、150mLの0.5N NaHCOを2回加えて、pH6をもたらした。一晩空気乾燥させた後、回収は白色固体2.79gであった。サンプルを100℃で真空/N下で一晩さらに乾燥させ、固体2.76gを回収した。19F NMRは、組成が(CFCFCOCFCFSOF)(CCFCF2.66であることを示した。+43.2(m)、−82.3(m)、−107.7から−110.0、−112.5(m)、−170.5から−179.7(m)ppm.Mw=3.04×10およびMn=3.69×10
【0090】
実施例10
下記の手順を用いて、p−CF=CFCOCFCFSOFをCCF=CFと共重合した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた250mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水50mLおよびドデシルアミンヒドロクロリド1.0gを投入した。溶液をNで30分間泡立たせた。CF=CFCOCFCFSOF4.5g(12.67ミリモル)およびCCF=CF2.17g(13.72ミリモル)を、N下でシリンジを介してフラスコに加え、次に、5分間超音波処理した。50℃に加熱した後、水2mL中のKPS52mgを加え、混合物を25時間撹拌し、付加的な水2mL中のKPS15mgを加えた。撹拌を週末にわたって続け、混合物をドライアイスで一晩凍結させ、RTに温めた。飽和KCO溶液40mLを加え、固体を遠心分離によって単離し、水およびMeOHで洗浄し、真空オーブン内で乾燥させて、白色ポリマー2.35gを生じさせた。19F NMRは、組成が(CFCFCOCFCFSOF)(CCFCF)であり、+43.2(m)、−82.3(m)、−107.7から−110.0、−112.5(m)、−170.5から−179.7(m)を示した。Mw=9.33×10およびMn=1.17×10
【0091】
実施例11
下記の手順を用いて、p−CF=CFCOCFCFSOFおよびCF=CFCCF=CFを共重合した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた100mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水40mLおよびポリ(ジフルオロメチレン),アルファ−フルオロ−オメガ(2−スルホエチル)アンモニウム塩(TLF−8927フッ素界面活性剤、デラウェア州ウィルミントンのイー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カンパニー(E. I. DuPont de Nemours and Co., Wilmington, DE))0.1gを投入した。溶液をNで30分間泡立たせ、その後、CF=CFCOCFCFSOF7.22g(20.27ミリモル)およびp−CF=CF−C−CF=CF0.158g(0.66ミリモル)を、N下でシリンジを介してフラスコに加えた。55℃に加熱した後、水2mL中のKPS52mgを加え、混合物を24時間撹拌した。付加的な水2mL中のKPS15mgを加えた。63時間撹拌した後、混合物をドライアイス上で一晩凍結させ、RTに温めた。10%HNO15mlを加え、混合物を90℃で1.5時間撹拌した。RTに冷却した後、混合物を濾過し、水で3回洗浄して、白っぽい粉末を生じさせ、これを真空オーブン内で100℃で4時間乾燥させて、細かいベージュ色粉末5.728gを生じさせた。
【0092】
実施例12
下記の手順を用いて、CF=CF(C)OCFCFSOFおよびp−CF=CF−(C)−CF=CFを共重合した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた100mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水40mLおよびポリ(ジフルオロメチレン),アルファ−フルオロ−オメガ(2−スルホエチル)アンモニウム塩(TLF−8927フッ素界面活性剤、デュポン(DuPont))0.1gを投入した。溶液をNで30分間泡立たせ、その後、CF=CFCOCFCFSOF7.22g(20.27ミリモル)およびp−CF=CF−C−CF=CF0.338g(1.42ミリモル)を、N下でシリンジを介してフラスコに加えた。55℃に加熱した後、水2mL中のKPS52mgを加え、混合物を24時間撹拌した。付加的な水2mL中のKPS15mgを加えた。63時間撹拌を続けた後、混合物をドライアイス上で一晩凍結させ、次に、RTに温めた。10%HNO15mlを加えた。混合物を90℃で1.5時間撹拌し、RTに冷却し、濾過し、水で3回洗浄して、白っぽい粉末を生じさせ、それを真空オーブン内で100℃で4時間乾燥させて、細かいベージュ色粉末5.718gを生じさせた。
【0093】
実施例13
下記の手順を用いて、CF=CFCOCFCFSOFおよびp−CF=CFCCF=CFを共重合した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた100mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水40mLおよびポリ(ジフルオロメチレン),アルファ−フルオロ−オメガ(2−スルホエチル)アンモニウム塩(TLF−8927フッ素界面活性剤、デュポン)0.1gを投入した。溶液をNで30分間泡立たせ、その後、CF=CFCOCFCFSOF7.22g(20.27ミリモル)およびp−CF=CF−C−CF=CF0.03g(0.126ミリモル)を、N下でシリンジを介してフラスコに加えた。55℃に加熱した後、水2mL中のKPS52mgを加え、混合物を24時間撹拌した。付加的な水2mL中のKPS15mgを加えた。90時間撹拌を続けた後、混合物をドライアイス上で一晩凍結させ、RTに温めた。10%HNO15mlを加え、混合物を90℃で1.5時間撹拌し、RTに冷却し、濾過し、水で3回洗浄して、白っぽい粉末を生じさせた。この白っぽい粉末を真空オーブン内で100℃で4時間乾燥させて、細かいベージュ色粉末5.94gを生じさせた。
【0094】
実施例14
下記の手順を用いて、CF=CFCOCFCFSOF、CCF=CF、およびp−CF=CFCCF=CFを共重合した。
ゴムセプタム、N出口/入口およびバブラを備えた冷水コンデンサ;磁気撹拌バー、ならびに熱電対が取付けられた100mLの3首丸底フラスコに、脱イオン水25mLおよびポリ(ジフルオロメチレン),アルファ−フルオロ−オメガ(2−スルホエチル)アンモニウム塩(TLF−8927フッ素界面活性剤;デュポン)0.05gを投入した。溶液をNで30分間泡立たせ、その後、CF=CFCOCFCFSO
4.1g(11.5ミリモル)、C6H5CF=CF2を1.28g(8.1ミリモル)、およびp−CF=CF−C−CF=CF0.07g(0.29ミリモル)を、N下でシリンジを介してフラスコに加えた。55℃に加熱した後、水2mL中のKPS52mgを加え、混合物を24時間撹拌し、付加的な水2mL中のKPS15mgを加えた。48時間撹拌を続けた後、混合物をドライアイス上で一晩凍結させ、RTに温めた。10%HNO15mlを加え、混合物を90℃で1.5時間撹拌し、RTに冷却し、遠心分離機にかけて、黄色液体および固体2.14gを生じさせ、それをトルエンで洗浄し、真空オーブン内で110℃で乾燥させて、白色固体1.15gを生じさせた。
【0095】
実施例15
下記の手順を用いて、コポリマーを加水分解した。
実施例7で製造されたコポリマーを、260℃でプレスして薄いフィルムにした。フィルムを、4:5:1の比のMeOH、水、およびDMSO中の20%KOH中に、室温で2時間浸漬した。水で3回洗浄した後、フィルムを、40℃で6時間、室温で一晩、10%HNOで処理し、次に、新しい10%HNOで再び2時間処理した。脱イオン(de−inoized)水で洗浄した後、フィルムは、面内方法を用いて測定された、80℃および95%の相対湿度(RH)における240mS/cmの導電性を有した。
【図面の簡単な説明】
【0096】
【図1】1つの電池アセンブリの概略図である。
【図2】面内導電性測定のための4電極セルの下部取付具の概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記構造:
【化1】

(式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり;
nは1または2である)
を有するモノマー。
【請求項2】
は、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から8)よりなる群から選択される請求項1に記載のモノマー。
【請求項3】
は、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から2)よりなる群から選択される請求項2に記載のモノマー。
【請求項4】
nは1である請求項1に記載のモノマー。
【請求項5】
下記構造:
【化2】

(式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
nは1または2である)
を有するホモポリマー。
【請求項6】
は、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から8)よりなる群から選択される請求項5に記載のホモポリマー。
【請求項7】
は、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0
から2)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から2)よりなる群から選択される請求項6に記載のホモポリマー。
【請求項8】
nは1である請求項1に記載のホモポリマー。
【請求項9】
(a)下記構造:
【化3】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり;
x+m=1]
を有するコポリマー
(b)下記構造:
【化4】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1]
を有するコポリマー
よりなる群から選択されるコポリマー。
【請求項10】
は、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から8)よりなる群から選択される請求項9に記載のコポリマー。
【請求項11】
は、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から2)よりなる群から選択される請求項10に記載のコポリマー。
【請求項12】
直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基および非フッ素化アルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)が、C2n+1(nは1から10である)およびC2n+1(nは1から10である)よりなる群から選択される請求項9に記載のコポリマー。
【請求項13】
酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)が、CF(CFO(CFCF(q=1から5)およびCFCFCF(OCFCF(q=1から5)よりなる群から選択される請求項9に記載のコポリマー。
【請求項14】
酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基が、CF(CFOCFCF(q=1から2)およびCFCFCF(OCFCF(q=1から3)よりなる群から選択される請求項13に記載のコポリマー。
【請求項15】
nは1である請求項14に記載のコポリマー。
【請求項16】
mおよびxは、モル分率であり、ここで、構造3中、mは0.1から0.4であり;xは0.9から0.6である請求項9に記載のコポリマー。
【請求項17】
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、構造4中、mは0.2から0.6であり;xは0.4から0.8であり;zは0.002から0.01である請求項9に記載のコポリマー。
【請求項18】
(a)下記構造:
【化5】

(式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
nは1または2である)
を有するホモポリマー;
(b)下記構造:
【化6】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり;
x+m=1]
を有するコポリマー;
(c)下記構造:
【化7】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1]
を有するコポリマー;ならびにそれらの混合物
よりなる群から選択されるホモポリマーまたはコポリマーから製造されたポリマー電解質膜。
【請求項19】
多孔性支持体をさらに含んでなる請求項18に記載のポリマー電解質膜。
【請求項20】
構造2中のRは、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から8)よりなる群から選択される請求項18に記載のポリマー電解質膜。
【請求項21】
構造2中のRは、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から2)よりなる群から選択される請求項20に記載のポリマー電解質膜。
【請求項22】
構造2中、nは1である請求項18に記載のポリマー電解質膜。
【請求項23】
構造3および4中のRは、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から8)よりなる群から選択される請求項18に記載のポリマー電解質膜。
【請求項24】
は、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から2)よりなる群から選択される請求項23に記載のポリマー電解質膜。
【請求項25】
構造3および4中の直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基および非フッ素化アルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)が、C2n+1(nは1から10である)およびC2n+1(nは1から10である)よりなる群から選択される請求項18に記載のポリマー電解質膜。
【請求項26】
構造3および4中の、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)が、CF(CFO(CFCF(q=1から5)およびCFCFCF(OCFCF(q=1から5)よりなる群から選択される請求項18に記載のポリマー電解質膜。
【請求項27】
酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基が、CF(CFOCFCF(q=1から2)およびCFCFCF(OCFCF(q=1から3)よりなる群から選択される請求項26に記載のポリマー電解質膜。
【請求項28】
構造3および4中のnは1である請求項18に記載のポリマー電解質膜。
【請求項29】
mおよびxは、モル分率であり、ここで、構造3中、mは0.1から0.4であり;xは0.9から0.6である請求項18に記載のポリマー電解質膜。
【請求項30】
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、構造4中、mは0.2から0.6であり;xは0.4から0.8であり;zは0.002から0.01である請求項18に記載のポリマー電解質膜。
【請求項31】
(a)下記化学構造:
【化8】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Q=OM、OH、NHSO(M=Li、Na、K、またはCs)、
n=1または2]
を有する膜;
(b)下記化学構造:
【化9】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
Q=OM、OH、NHSO(M=Li、Na、K、またはCs)、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0から0.99であり、
xは1から0.001であり、
x+m=1]
を有する膜;
(c)下記化学構造:
【化10】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
Q=OM、OH、NHSO(M=Li、Na、K、またはCs)、
nは1または2であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1]
を有する膜
よりなる群から選択されるポリマー電解質膜。
【請求項32】
第1の表面と、第2の表面とを有するポリマー電解質膜を含んでなる膜電極アセンブリであって、膜が、
(a)下記構造:
【化11】

(式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
nは1または2である)
を有するホモポリマー;
(b)下記構造:
【化12】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり;
x+m=1]
を有するコポリマー;
(c)下記構造:
【化13】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1]
を有するコポリマー;ならびにそれらの混合物
よりなる群から選択されるホモポリマーまたはコポリマーから製造される膜電極アセンブリ。
【請求項33】
ポリマー電解質膜が多孔性支持体をさらに含んでなる請求項32に記載の膜電極アセン
ブリ。
【請求項34】
膜の第1および第2の表面上に存在する、電極触媒コーティング組成物から製造された少なくとも1つの電極をさらに含んでなる請求項32に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項35】
少なくとも1つの電極上にポリマー電解質膜から離れた側に存在する少なくとも1つのガス拡散バッキングをさらに含んでなる請求項34に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項36】
膜の第1および第2の表面上に存在するガス拡散電極をさらに含んでなり、ガス拡散電極が、ガス拡散バッキングと、電極触媒含有組成物から製造された電極とを含んでなる請求項32に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項37】
構造2中のRは、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から8)よりなる群から選択される請求項32に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項38】
構造2中のRは、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から2)よりなる群から選択される請求項37に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項39】
構造2中のnは1である請求項32に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項40】
構造3および4中のRは、(CF(r=1から20)、(CFCFOCFCF(r=0から6)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から8)よりなる群から選択される請求項32に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項41】
は、(CF(r=1から8)、(CFCFOCFCF(r=0から2)、およびCF(CF)O)CFCF(r=1から2)よりなる群から選択される請求項40に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項42】
構造3および4中の直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基および非フッ素化アルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)が、C2n+1(nは1から10である)およびC2n+1(nは1から10である)よりなる群から選択される請求項32に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項43】
構造3および4中の、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)が、CF(CFO(CFCF(q=1から5)およびCFCFCF(OCFCF(q=1から5)よりなる群から選択される請求項32に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項44】
酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基が、CF(CFOCFCF(q=1から2)およびCFCFCF(OCFCF(q=1から3)よりなる群から選択される請求項43に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項45】
構造3および4中のnは1である請求項32に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項46】
mおよびxは、モル分率であり、ここで、構造3中、mは0.1から0.4であり;xは0.9から0.6である請求項32に記載の膜電極アセンブリ。
【請求項47】
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、構造4中、mは0.2から0.6であ
り;xは0.4から0.8であり;zは0.002から0.01である請求項46に記載のポリマー電解質膜。
【請求項48】
膜電極アセンブリを含んでなる電気化学電池であって、膜電極アセンブリが、第1の表面と、第2の表面とを有するポリマー電解質膜を含んでなり、膜が、
(a)下記構造:
【化14】

(式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
nは1または2であり)
を有するホモポリマー;
(b)下記構造:
【化15】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
mおよびxは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
x+m=1]
を有するコポリマー、
(c)下記構造:
【化16】

[式中、Rは、場合により酸素または塩素を含有する直鎖状または分枝状ペルフルオロアルケン基であり、
Yは、H;Cl、Br、F、またはIなどのハロゲン;直鎖状または分枝状ペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる);または、酸素、塩素、または臭素を含有するペルフルオロアルキル基(アルキル基がC1からC10の炭素原子を含んでなる)であり、
nは1または2であり、
m、x、およびzは、モル分率であり、ここで、mは0.01から0.99であり、
xは0.99から0.01であり、
zは0.0001から0.10であり、
m+x+z=1]
を有するコポリマー;ならびにそれらの混合物
よりなる群から選択されるホモポリマーまたはコポリマーから製造される電気化学電池。
【請求項49】
電気化学電池が燃料電池である請求項48に記載の電気化学電池。
【請求項50】
ポリマー電解質膜が多孔性支持体をさらに含んでなる請求項49に記載の燃料電池。
【請求項51】
ポリマー電解質膜の第1および第2の表面上に存在する、電極触媒含有組成物から製造された少なくとも1つの電極をさらに含んでなる請求項49に記載の燃料電池。
【請求項52】
少なくとも1つのガス拡散バッキングをさらに含んでなる請求項51に記載の燃料電池。
【請求項53】
膜の第1および第2の表面上に存在するガス拡散電極をさらに含んでなり、ガス拡散電極が、ガス拡散バッキングと、電極触媒含有組成物から製造された電極とを含んでなる請求項49に記載の燃料電池。
【請求項54】
燃料をアノードに送出するための手段と、酸素をカソードに送出するための手段と、アノードおよびカソードを外部電気負荷に接続するための手段と、アノードと接触する液体または気体状態の水素またはメタノールと、カソードと接触する酸素とをさらに含んでなる請求項51に記載の燃料電池。
【請求項55】
燃料をアノードに送出するための手段と、酸素をカソードに送出するための手段と、アノードおよびカソードを外部電気負荷に接続するための手段と、アノードと接触する液体または気体状態の水素またはメタノールと、カソードと接触する酸素とをさらに含んでなる請求項53に記載の燃料電池。
【請求項56】
燃料がアルコールまたはエーテルである請求項49に記載の燃料電池。
【請求項57】
燃料がメタノールである請求項56に記載の燃料電池。
【請求項58】
燃料が水素である請求項49に記載の燃料電池。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公表番号】特表2007−528907(P2007−528907A)
【公表日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517728(P2006−517728)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【国際出願番号】PCT/US2004/020706
【国際公開番号】WO2005/003083
【国際公開日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(390023674)イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (2,692)
【氏名又は名称原語表記】E.I.DU PONT DE NEMOURS AND COMPANY
【Fターム(参考)】