Notice: Undefined variable: fterm_desc_sub in /mnt/www/biblio_conv.php on line 353
トルクコンバータ試験方法およびトルクコンバータ試験装置
説明

トルクコンバータ試験方法およびトルクコンバータ試験装置

【課題】トルクコンバータの下面にコントロールバルブとオイルパンを組み付けた後にトルクコンバータの試験を行なう方法においては、実際にコントロールバルブからトルクコンバータ側に供給される作動油の油温や油圧を検出しながら試験を行なうことができない。
【解決手段】被試験体としてのトルクコンバータ2に使用されるバルブボディ3を、該トルクコンバータ2の側方の近傍に配置した油タンク4に収納し、前記バルブボディ3のコントロールバルブと前記トルクコンバータ2を複数のパイプ状の油路5で接続し、該油路5において作動油の油温、油圧、流量を熱センサ6、圧力センサ7,流量計8で検出して前記トルクコンバータ2に供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コントロールバルブで制御するトルクコンバータの試験方法および試験装置に関し、特に、トルクコンバータにコントロールバルブを接続した状態でトルクコンバータの試験を行なうものである。
【背景技術】
【0002】
コントロールバルブを使用するトルクコンバータの試験方法として、次の2つの方法が知られている。
【0003】
第1の方法は、図3に示すように、トルクコンバータ101の下面にコントロールバルブ102とオイルパン103を組み付けた後に試験を行なうものである。
【0004】
第2の方法は、トルクコンバータにコントロールバルブを組み付ける前に、これらトルクコンバータとコントロールバルブを個々に試験してから両者を組み付けるものである。
【0005】
なお、トルクコンバータ101の下面にコントロールバルブ102とオイルパン103を組み付けた後に試験を行なう先行技術文献として特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−326131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記第1、第2の試験方法には、それぞれ次に述べるような問題点があった。
【0008】
(1)第1の方法は、トルクコンバータ101の下面にコントロールバルブ102を組み付け、かつコントロールバルブ102をオイルパン103内に収容しているために、実際にコントロールバルブ102からトルクコンバータ101側に供給される作動油の油温や油圧を検出することができない。
【0009】
(2)第2の方法は、トルクコンバータとコントロールバルブを個々に試験した後に、更に両者を接続して最終的な試験を行なう必要がある。
【0010】
本発明の目的は、コントロールバルブからトルクコンバータに供給される作動油の油温や油圧を検出可能な状態にした上でコントロールバルブにトルクコンバータを接続し、コントロールバルブからトルクコンバータに供給する作動油の油温等が適正値であるか否か等を必要に応じてチェックすることのできるトルクコンバータの試験方法および試験装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のトルクコンバータ試験方法は、トルクコンバータに供給する作動油を制御するコントロールバルブを、油タンクに収納して、前記トルクコンバータの側方の近傍に配置し、前記コントロールバルブと前記トルクコンバータをパイプ状の油路で接続して、該油路において前記トルクコンバータに供給する作動油の油温、油圧を計測した。
【0012】
本発明のトルクコンバータ試験装置は、トルクコンバータに供給する作動油を制御するコントロールバルブを収容して前記トルクコンバータの側方の近傍に配置する油タンクと、該油タンクに収容したコントロールバルブと前記トルクコンバータを接続するパイプ状の油路と、該油路を流れる作動油の油温を計測する熱センサと、前記油路を流れる作動油の油圧を計測する圧力センサと、を備え、前記油タンクを、前記トルクコンバータを搭載したベッドの一側部の油タンク支持台上に支持した。
【発明の効果】
【0013】
本発明のトルクコンバータ試験方法および試験装置は、実機のトルクコンバータを使用して、コントロールバルブからトルクコンバータに供給される作動油の油温、油圧が適正値であるか否かを確認しながらトルクコンバータの試験を行なうことができる。また、コントロールバルブを油タンクに収納して前記トルクコンバータの側方の近傍に配置し、前記コントロールバルブと前記トルクコンバータを油路で接続したので、機器間の慣性および流体抵抗による油圧制御の応答性が実機に近い状況を再現でき、実機相当の試験が可能になる。また、制御対象に近い位置で、油温や油圧を検出することができるので制御精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明のトルクコンバータ試験装置の斜視図。
【図2】Aは本発明のトルクコンバータ試験装置の平面図、Bは側面図、Cは正面図。
【図3】従来例の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1はトルクコンバータ試験装置の斜視図、図2Aは同平面図、図2Bは同側面図、図2Cは同正面図である。
【0016】
トルクコンバータ試験装置1は、トルクコンバータ2に供給する作動油を制御する複数のコントロールバルブを設けたバルブボディ3を収容して前記トルクコンバータ2の側方の近傍に配置する油タンク4と、該油タンク4に収容したバルブボディ3と前記トルクコンバータ2を接続するパイプ状の油路5と、該油路5を流れる作動油の油温を計測する熱センサ6と、前記油路5を流れる作動油の油圧を計測する圧力センサ7と、作動油の流量を計測する流量計8と、作動油の流量や油圧等を調整するニードル弁9を備えている。
【0017】
前記トルクコンバータ2は、ベッド11の一側部に設けたトルクコンバータ据付台11a上に、トルクコンバータ据付体12によって据付固定されている。トルクコンバータ据付体12は、本体部13と蓋部14とからなっていて、前記本体部13にトルクコンバータ2の下半部を収納して前記蓋部14を取り付けることによりトルクコンバータ2を据付固定する。
【0018】
また、前記油タンク4は、試験用ベッド11の他側部から突出させた油タンク支持部15に取り付けられている。前記油タンク支持部15は、一側部がアーム16を介して前記ベッド11に片持ち支持された油タンク載置板17と、該油タンク載置板17の他端部側を支持している一対の脚部18,19と、を備えている。前記油タンク4は、前記油タンク載置板17上に取り付けられていて、前記トルクコンバータ2と略同じ高さ位置に支持されている。
【0019】
前記油タンク4は、上端側を開口した矩形状の筒状に形成されていて、蓋をするようにして前記バルブボディ3を取り付けて作動油を密封する構成になっている。前記油タンク4には作動油を加熱するヒータと調温装置が設けられている。
【0020】
前記バルブボディ3の上面には、油路5の一端部を接続する油路接続用のポート部3a,3b,3c,3d,3eが設けられている。一方、油路5の一端部には前記ポート部3a,3b,3c,3d,3eに着脱自在に接続される接続プラグ20が設けられている。そして、前記ポート部3a,3b,3c,3d,3eに前記接続プラグ20を接続することにより、バルブボディ3とトルクコンバータ2は接続され、前記バルブボディ3の各コントロールバルブで制御された作動油は、例えば、前記ポート部3aに接続された油路5によってトルクコンバータ2に供給され、前記ポート部3bに接続された油路5によってフロントクラッチに供給され、前記ポート部3cに接続された油路5によってリヤクラッチに供給されるというように、前記バルブボディ3で制御した作動油が所定の部位に供給される。
【0021】
前記油路5は、前記接続プラグ20を備え該接続プラグ20により一端部を前記バルブボディ3の上面の油路接続用のポート部に接続する第1油路部5aと、該第1油路部5aの他端部に第1ジョイント部を介して接続されていて該第1油路部5aに対して略直角に前記トルクコンバータ2と略平行に水平に延びる第2油路部5bと、該第2油路部5bにジョイント部を介して接続されていて該第2油路部5bに対して略直角に前記トルクコンバータ2に向かって水平に延びる第3油路部5cと、を備えている。前記第3油路部5cの先端に設けた接続プラグは、トルクコンバータ2に設けた油路接続用のポート部に着脱自在に接続される。前記油路5の途中に前記熱センサ6、圧力センサ7、流量計8、ニードル弁9が設けられている。
【0022】
前記油路5、熱センサ6、圧力センサ7、流量計8、ニードル弁9は、前記トルクコンバータ2と油タンク4の間において前記トルクコンバータ据付台11a
上に配置されている。なお、21は、トルクコンバータ2から作動油を油タンク4に戻すための帰還油路であり、該帰還油路21の一端部は、接続プラグによってトルクコンバータ2の油路接続用のポート部に着脱自在に接続され、帰還油路21の他端部は、接続プラグによって油タンク4に接続されている。
【0023】
次に、前記トルクコンバータ試験装置1を使用してトルクコンバータを試験する方法の一例について説明する。先ず、供試体としてのトルクコンバータ2をトルクコンバータ支持部12によってベッド11上に位置決め固定するとともに、前記トルクコンバータ2に使用するバルブボディ3を油タンク4に取り付ける。
【0024】
次に、各油路5の第1油路部5aの先端に設けた接続プラグ20をバルブボディ3の上面の所定の油路接続用のポート部に接続するとともに、各油路5の第3油路部5cの先端に設けた接続プラグをトルクコンバータ2に設けた所定の油路接続用のポート部に接続する。
【0025】
そして、図示省略のオイルポンプにより油タンク4の作動油を各油路5を介してトルクコンバータ2側に供給して、各種試験を行なう。油タンク4にはヒータと調温装置が設けられ、油路5には熱センサ6、圧力センサ7、流量計8、ニードル弁9が設けられているので、油路5を流れる作動油の油温、油圧、流量を計測し、かつ油温等を調整して試験を行なうことが可能になる。
【0026】
実施例のトルクコンバータ試験装置およびトルクコンバータ試験方法は、上述のような構成であって、供試体としてのトルクコンバータ2に使用されるバルブボディ3を、前記トルクコンバータ2の側方の近傍に配置した油タンク4に収納し、該バルブボディ3のコントロールバルブとトルクコンバータ2を油路で接続したので、機器間の慣性および流体抵抗による油圧制御の応答性が実機に近い状況を再現でき、実機相当の試験が可能になる。また、制御対象により近い位置で、油温や油圧を検出することができるので制御精度が向上する。
【0027】
また、供試体としてのトルクコンバータ2とバルブボディ3を接続する油路5、熱センサ6、圧力センサ7、流量計8、ニードル弁9を一体化(ユニット化)して、ベッド上に配置したので使用に便利で、使い勝手の良いものになる。
【0028】
また、接続プラグにより各油路の一端部と他端部をトルクコンバータとバルブボディに容易に接続することができ、試験目的に応じてトルクコンバータとバルブボディを接続することができる。
【符号の説明】
【0029】
1…トルクコンバータ試験装置
2…トルクコンバータ
3…バルブボディ
4…油タンク
5…パイプ状の油路
6…熱センサ
7…圧力センサ
8…流量計
9…ニードル弁
11…試験用ベッド
12…トルクコンバータ支持部
13…本体部
14…蓋部
15…油タンク支持部
16…アーム
17…油タンク載置板
18,19…脚部
20…接続プラグ
21…帰還油路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トルクコンバータに供給する作動油を制御するコントロールバルブを、油タンクに収納して、前記トルクコンバータの側方の近傍に配置し、前記コントロールバルブと前記トルクコンバータをパイプ状の油路で接続して、該油路において作動油の油温、油圧を計測して前記トルクコンバータに供給することを特徴とするトルクコンバータ試験方法。
【請求項2】
トルクコンバータに供給する作動油を制御するコントロールバルブを収容して前記トルクコンバータの側方の近傍に配置する油タンクと、該油タンクに収容したコントロールバルブと前記トルクコンバータを接続するパイプ状の油路と、該油路を流れる作動油の油温を計測する熱センサと、前記油路を流れる作動油の油圧を計測する熱センサおよび圧力センサと、を備え、前記油タンクを、前記トルクコンバータを搭載したベッドの一側部に配置した油タンク支持台上に支持したことを特徴とするトルクコンバータ試験装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2011−112478(P2011−112478A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−268392(P2009−268392)
【出願日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【出願人】(000006105)株式会社明電舎 (1,739)
【Fターム(参考)】