説明

トレーニング装置、トレーニングシステムおよびプログラム

【課題】入力装置における操作の習熟を簡易に図る。
【解決手段】トレーニング装置は、第1再生手段と、操作受付手段と、第2再生手段と、正規操作指示手段とを備える。第1再生手段は、入力装置の操作をユーザにトレーニングさせる時に、トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つを再生させる。操作受付手段は、トレーニング時に、トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つに対するユーザの操作を、入力装置のユーザインタフェースを模した擬似ユーザインタフェースから受付ける。第2再生手段は、トレーニングが終了した場合に、トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つを再生させる。正規操作指示手段は、第2再生手段による再生に並行して、トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つに対するユーザの正規の操作を示す画像および音声の少なくとも一方を出力させることにより、正規の操作をユーザに示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、トレーニング装置、トレーニングシステムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えばファミリーレストランや居酒屋等の多くの飲食店では、メニュー品目の注文の受付業務や会計業務などの種々の業務に関する処理を実行する処理装置が利用されている。
【0003】
そしてこのような処理装置では、店員等のユーザの操作を入力装置で入力し、その入力された操作に応じた処理を実行する。
【0004】
具体的には、飲食店で使用されるシステムの場合、上記の入力装置および処理装置はそれぞれ、例えばオーダー端末およびステーション(サーバ)である。そしてこの場合にオーダー端末では、顧客により注文されたメニュー品目を指定する操作を入力する。オーダー端末は、入力した操作に基づいて注文されたメニュー品目のリストを含んだ受注情報を生成し、それをステーションに送信する。ステーションは、受注情報に基づいて、調理指示伝票の作成や売上管理処理などを行う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ユーザの入力装置での操作に関する習熟は、実際の業務の中で図られるか、あるいは別の店員が顧客を演ずるなどして形成された模擬的な業務の中で図られていた。
【0006】
このような事情から、入力装置における操作の習熟を簡易に図ることを可能とすることが望まれていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態のトレーニング装置は、第1再生手段と、操作受付手段と、第2再生手段と、正規操作指示手段とを備える。第1再生手段は、入力装置の操作をユーザにトレーニングさせるトレーニングコースのトレーニング時に、トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つを再生させる。操作受付手段は、前記トレーニング時に、前記トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つに対するユーザの操作を、前記入力装置のユーザインタフェースを模した擬似ユーザインタフェースから受付ける。第2再生手段は、前記トレーニングが終了した場合に、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つを再生させる。正規操作指示手段は、前記第2再生手段による再生に並行して、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つに対するユーザの正規の操作を示す画像および音声の少なくとも一方を出力させることにより、前記正規の操作をユーザに示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、一実施形態に係る注文処理システムの構成図である。
【図2】図2は、情報端末の構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、トレーニングコースデータベースの一例を模式的に示す図である。
【図4】図4は、トレーニング状況データベースの一例を模式的に示す図である。
【図5】図5は、コース選択画像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図6】図6は、トレーニング画像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図7】図7は、レビュー設定ファイルに記述される情報の一例を示す図である。
【図8】図8は、情報端末の機能的構成を示す機能ブロック図である。
【図9】図9は、得点画像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図10】図10は、レビュー映像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、レビュー映像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、トレーニング処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】図13は、コース選択画像を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【図14】図14は、クラウドシステムを利用するトレーニングシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は本実施形態に係る注文処理システム100の構成図である。
【0010】
この注文処理システム100は、飲食店や販売店等のような顧客の注文に応じて飲食サービスや商品販売サービスを提供する様々な施設で利用可能である。ただし以下においては、飲食店での利用される注文処理システム100について説明する。
【0011】
注文処理システム100は、複数の情報端末1、複数のハンディ端末2、複数の伝票プリンタ3およびステーション4をLAN(local area network)5にそれぞれ接続して構成される。ただし、ハンディ端末2は、無線アクセスポイント6を介してLAN5に接続される。情報端末1、ハンディ端末2および伝票プリンタ3は、図1では2つずつを図示しているが、その数はそれぞれに任意である。情報端末1、ハンディ端末2および伝票プリンタ3は、1つのみが設けられても良い。
【0012】
情報端末1は、例えば接客フロアやチェックアウトカウンタに設置される。顧客に対する案内業務、受注業務、給仕(配膳)業務、あるいは会計業務など各種の業務に関する処理を行う。そして、接客フロアに設置された情報端末1においては、案内業務、受注業務および給仕(配膳)業務に関する処理が主として利用される。またチェックアウトカウンタに設置された情報端末1においては、さらに会計業務に関する処理が利用される。なお、情報端末1は、上記の業務の一部のみに関する処理を行うことにより、特定の用途に特化したものとしても良い。
【0013】
また、情報端末1のうちの少なくとも1つは、ハンディ端末2での操作をトレーニングすることのできるトレーニング機能を有しており、本実施形態のトレーニング装置として機能する。
【0014】
ハンディ端末2は、ソフトキーやハードキーなどの操作キーが複数配列されたユーザインタフェースを備える。ハンディ端末2は、このユーザインタフェースによりオーダー入力のためのユーザの操作を入力する入力装置として機能する。ハンディ端末2は、入力した操作に従ってオーダー情報を生成し、このオーダー情報を無線送信する。ハンディ端末2から無線送信されたオーダー情報は、無線アクセスポイント6およびLAN5を介してステーション4に伝送される。
【0015】
伝票プリンタ3は、例えば接客フロアやキッチンに設置される。接客フロアに設置された伝票プリンタ3は、受注情報に基づく注文伝票を顧客のために印刷する。すなわち、接客フロアに設置された伝票プリンタ3は、いわゆるカスタマープリンタとして利用される。またキッチンに設置された伝票プリンタ3は、受注情報に基づく調理指示伝票を調理人のために印刷する。すなわち、キッチンに設置された伝票プリンタ3は、いわゆるキッチンプリンタとして利用される。
【0016】
ステーション4は、例えばバックヤードに設置され、情報端末1から送信された各種の情報を集計処理し、飲食店の営業に拘わる管理業務に関する処理を行う。またステーション4は、複数の情報端末1で共通に利用される情報の管理処理を行うこともある。
【0017】
情報端末1やハンディ端末2でオーダー入力のための操作をユーザが行うと、その操作に応じて情報端末1やハンディ端末2で生成されたオーダー情報がLAN5を介してステーション4に伝送される。ステーション4は、到来したオーダー情報を、会計処理や集計処理などのために管理する。またステーション4は、オーダー情報をLAN5を介して伝票プリンタ3へと送信する。伝票プリンタ3は、到来したオーダー情報に応じた内容の調理指示伝票や注文伝票を印刷する。
【0018】
図2は、情報端末1の構成を示すブロック図である。
【0019】
情報端末1は、LCD(液晶ディスプレイ)1a、表示コントローラ1b、スピーカ1c、サウンドコントローラ1d、タッチパネル1e、タッチパネルコントローラ1f、周辺機器I/F(インタフェース)1g、通信I/F(インタフェース)1h、ROM(read-only memory)1i、RAM(random-access memory)1j、HDD(hard disk drive)1kおよびCPU(central processing unit)1mを含む。このうち、表示コントローラ1b、サウンドコントローラ1d、タッチパネルコントローラ1f、周辺機器I/F1g、通信I/F1h、ROM1i、RAM1j、HDD1kおよびCPU1mは、バスラインにそれぞれ接続されている。LCD1a、スピーカ1cおよびタッチパネル1eは、表示コントローラ1b、サウンドコントローラ1dおよびタッチパネルコントローラ1fにそれぞれ接続されている。
【0020】
LCD1aは、表示コントローラ1bにより駆動されて画像を表示する。表示コントローラ1bは、CPU1mの制御の下に転送されてくる画像データに応じた画像が表示されるようにLCD1aを駆動する。
【0021】
スピーカ1cは、サウンドコントローラ1dにより駆動された音声を再生する。サウンドコントローラ1dは、CPU1mの制御の下に転送されてくる音声データに応じた音声が再生されるようにスピーカ1cを駆動する。
【0022】
タッチパネル1eは、LCD1aの表示面に積層配置されている。タッチパネル1eは、LCD1aの表示画面へのユーザによるタッチがなされた際に、そのタッチ位置に応じた検出信号を出力する。タッチパネルコントローラ1fは、タッチパネル1eから出力された検出信号に基づいて上記のタッチ位置を表す座標情報を求め、この座標情報をCPU1mへ送る。タッチパネル1eは、トレーニングの実行時には、トレーニングのためのユーザの操作を入力する入力デバイスの1つとして利用される。
【0023】
周辺機器I/F1gには、プリンタ7や客面表示装置8などの周辺機器が必要に応じて接続される。周辺機器I/F1gは、接続されている周辺機器と通信する。周辺機器I/F1gとしては、USB(universal serial bus)の汎用規格に準拠したインタフェース回路などを利用できる。なお、プリンタ7は、受注伝票、領収伝票あるいは各種のジャーナルなどを印刷するために利用される。客面表示装置8は、会計結果や広告情報などを顧客に提示するための画像を表示するために利用される。プリンタ7および客面表示装置8の少なくとも一方は、情報端末1に内蔵されていても良い。
【0024】
通信I/F1hは、伝票プリンタ3およびステーション4とLAN5を介して通信する。通信I/F1hとしては、イーサネット(登録商標)などの汎用規格に準拠したインタフェース回路などを利用できる。
【0025】
ROM1iは、CPU1mの処理手順を記述したプログラムや、CPU1mが各種の処理を実行する上で必要なデータなどを記憶している。
【0026】
RAM1jは、CPU1mが各種の処理を実行する上で必要なデータを必要に応じて記憶する。例えばRAM1jには、LCD1aで表示する画像を表す画像情報を記憶する。またRAM1jは、CPU1mが各種の処理を行う際のワークエリアとしても利用される。
【0027】
HDD1kは、CPU1mの処理手順を記述したプログラムや、CPU1mが各種の処理を実行する上で必要なデータなどを記憶する。HDD1kは、注文処理システム100が設置されている飲食店で提供されるメニュー品目に関するデータベースを記憶する。
【0028】
また、HDD1kは、トレーニングコースデータベース(図3参照)を記憶する。
【0029】
次に、図3を用いて、トレーニングコースデータベースについて説明する。図3は、トレーニングコースデータベースの一例を模式的に示す図である。トレーニングコースデータベースは、入力装置(例えば、ハンディ端末2)の操作をユーザにトレーニングさせるトレーニングコースに関するデータを格納している。図3に示すように、トレーニングコースデータベースには、各トレーニングコースに対して、タイトル、所要時間、クラス、動画ファイル名、規定注文品目およびレビュー設定ファイル名に関する情報フィールドが含まれる。
【0030】
タイトルに関する情報フィールドに記述される情報は、トレーニングコースを識別するためのタイトルを表す。所要時間に関する情報フィールドに記述される情報は、各トレーニングの所要時間を表す。クラスに関する情報フィールドに記述される情報は、難易度などを表す情報を表す。動画ファイル名に関する情報フィールドに記述される情報は、使用するべき動画ファイルの識別名を表す。規定注文品目に関する情報フィールドに記述される情報は、注文品目として入力されるべき品目を表す。レビュー設定ファイル名に関する情報フィールドに記述される情報は、各トレーニングコースに応じたレビュー再生のための設定について記述されたレビュー設定ファイルの識別名を表す。
【0031】
また、HDD1kは、トレーニング処理に際して再生する各トレーニングコースの動画ファイル(図3参照)を複数記憶する。
【0032】
また、HDD1kは、複数の店員のそれぞれについてのトレーニング状況を記述したトレーニング状況データベース(図4参照)を記憶する。
【0033】
次に、図4を用いて、トレーニング状況データベースについて説明する。図4は、トレーニング状況データベースの一例を模式的に示す図である。図4に示すようにトレーニング状況データベースは、複数のユーザ(ここでは店員)のそれぞれに対応するデータレコードを含む。
【0034】
各データレコードは、ユーザ名、トレーニングコース毎の済みフラグおよび習熟レベルに関する情報フィールドを含む。ユーザ名に関する情報フィールドに記述される情報は、ユーザを識別するための名称を表す。済みフラグは、トレーニングコース毎のトレーニングの終了状況を0(未終了)および1(終了)のいずれかで表す。習熟レベルに関する情報フィールドに記述される情報は、ハンディ端末2の操作についての習熟度合いを表す習熟レベルを表す。
【0035】
また、HDD1kは、LCD1aに表示させる各表示画面に関するデータを記憶する。次に、各トレーニングコースにおいて使用される表示画面について説明する。
【0036】
まず、図5を参照して、コース選択画面20について説明する。図5は、コース選択画像20を含んだ表示画面の一例を示す図である。コース選択画像20は、コース一覧画像21、入力インタフェース画像22および案内画像23を含む。
【0037】
コース一覧画像21は、トレーニングコースデータベース(図3参照)に登録されているトレーニングコースの一覧を示す。図5の例においてコース一覧画像21は、各トレーニングコースの動画サムネイル21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21iを含む。コース一覧画像21は、動画サムネイル21a〜21iのそれぞれの下方に、各トレーニングコースのタイトルおよび所要時間を表すテキストを含む。そしてコース一覧画像21は、各動画サムネイル21a〜21iを、各トレーニングコースのクラス毎に区分けして示す。
【0038】
さらにコース一覧画像21には、このトレーニングコースを受けるユーザに関して、トレーニング状況データベース(図4参照)に記述された済みフラグが「1」となっているトレーニングコースの動画サムネイルに重ねた状態で、トレーニングが終了していることを表す済みマーク21jを含む。図4に示すトレーニング状況データベースでは、「店員A」なるユーザに関して済みフラグが「1」となっているのが「1人客」「テイクアウト」「ファミリー」および「身だしなみ」の各トレーニングコースである。図5においてはこれに従って、「1人客」「テイクアウト」「ファミリー」および「身だしなみ」の各トレーニングコースに関する動画サムネイル21a,21b,21c,21hにそれぞれ重ねた状態の済みマーク21jを含む。
【0039】
入力インタフェース画像22は、ハンディ端末2におけるユーザインタフェースの外観を摸した画像である。
【0040】
案内画像23は、ユーザの習熟レベルを表す文字列23aおよびマーク23bを含む。
【0041】
次に、図6を参照して、トレーニング画像30について説明する。図6は、トレーニング画像30を含んだ表示画面の一例を示す図である。
【0042】
トレーニング画像30は、コース選択画像20に、コース一覧画像21に重なる状態でプレーヤ画像31を含む。プレーヤ画像31は、動画像31aを含む。なお、CPU1mは、動画像ファイルが表す多数の画像フレームを一定の時間間隔で1つずつ順次に表示対象として選択し、動画像31aをその表示対象とした画像フレームに自動的に変更して行く。動画像ファイルが表す動画像および音声は、ハンディ端末2においてメニュー品目の入力のための操作をユーザが行うべき契機となる経時的な複数の事象を表したものである。当該動画像および音声は具体的には、顧客が注文する様子を撮影したものや、同様な様子を表したアニメーションなどである。
【0043】
ユーザは、LCD1aで表示される動画像およびスピーカ1cで再生される音声に応じて、入力インタフェース画像22上に配置されたメニュー品目のキー(入力インタフェース画像22に表示されている画像)をタッチして選択することによって注文されたメニュー品目を入力するための品目入力操作を行う。品目入力操作は、既に入力したメニュー品目をキャンセルする操作も含む。そしてユーザは、注文されたメニュー品目の全ての入力を完了したと考えるときに、入力インタフェース画像22中に配置された送信キー22aをタッチするなどの終了操作を行う。
【0044】
さらに、HDD1kは、レビュー映像40(図10、図11参照)に関する情報を設定したレビュー設定ファイル(図7参照)を記憶する。
【0045】
ここで、レビュー映像40とは、各トレーニングコースのトレーニング終了後に、そのトレーニングコースを復習するために再生される映像である。
【0046】
図10および図11は、レビュー映像40を含んだ表示画面の一例を示す図である。図10および図11に例示するように、レビュー映像40は、プレーヤ画像31と、入力インタフェース画像22とにより主に構成される。レビュー映像40の入力インタフェース画像22には、各トレーニングコースにおいてユーザが操作すべき正規の操作を示される。尚、レビュー映像40の再生方法としては映像に限定されず、動画像、静止画像、音声の少なくとも1つが再生されればよい。
【0047】
次に、レビュー設定ファイルについて説明する。図7は、レビュー設定ファイルに記述される情報の一例を示す図である。図7に示すようにレビュー設定ファイルには、再生時間と、その再生時間において再生されるイベントとが設定されている。
【0048】
ここで、再生時間は、各トレーニングコースの動画ファイルの再生時間に対応している。また、イベントとは、その再生時間に動画ファイルで再生される契機事象(例えば、客の注文行為など)に対してユーザが行うべき正規の操作(例えば、注文入力操作など)を、ユーザに示すための出力動作である。イベントとしては、例えば、その再生時間において強調表示させるキーと、強調表示の方法(キーの点滅など)が設定される。尚、イベントとして、その再生時間に出力させる音声を設定するとしてもよい。
【0049】
例えば、図3に示すトレーニング状況データベースには、動画ファイル「Futari.mpg」に対して、レビュー設定ファイル「review_Futari.config」が対応付けられて設定されている。従って、レビュー設定ファイル「review_Futari.config」においては、動画ファイル「Futari.mpg」の再生時間に対応付けて、各イベントとその再生時間とが設定されている。
【0050】
一例として、動画ファイル「Futari.mpg」において、動画の再生時間が00:10である場合には客がアイスコーヒーを注文し、動画の再生時間が00:15である場合に客がモカを注文する場合が設定されている例を挙げて説明する。
【0051】
この場合、再生時間が00:10から所定の時間内にユーザが行うべき正規の操作は、入力インタフェース画像22において「アイスコーヒー」のキー22b(図6参照)を選択する操作である。また、再生時間が00:15から所定の時間内にユーザが行うべき正規の操作は、同図において「モカ」のキー22c(図6参照)を選択する操作である。ここで、所定の時間内とは、ユーザの操作時間を考慮して設定されればよく、例えば5秒間などと設定される。
【0052】
従って、図7に示すレビュー設定ファイルには、再生時間が00:10である場合には、入力インタフェース画像22において「アイスコーヒー」のキー22bを1秒間点滅(図10参照)させるイベントが設定されている。また、動画の再生時間が00:15である場合には、入力インタフェース画像22において「モカ」のキー22cを1秒間点滅(図11参照)させるイベントが設定されている。
【0053】
図1においてCPU1mは、ROM1iやHDD1kに記憶されたプログラムに従って、各種の業務に関する各処理や本実施形態のトレーニング処理を実行する。
【0054】
図8は、情報端末2の機能的構成を示す機能ブロック図である。図8に示すように、CPU1m(プロセッサ)は、上記ROM1iまたはHDD1kから本実施形態のプログラムを読み出して実行することにより、第1再生部61、操作受付部62、得点表示処理部63、第2再生部64、正規操作指示部65として機能する。
【0055】
第1再生部61は、各トレーニングコースのトレーニング時には、トレーニング画像30(図6参照)において、各トレーニングコースの動画ファイルを再生させる。
【0056】
一例として、コース一覧画像21(図5参照)において、タイトルが「2人客」であるトレーニングコースが選択された場合について説明する。この場合に、第1再生部61は、タイトルが「2人客」のトレーニングを開始する。
【0057】
即ち、第1再生部61は、トレーニングコースデータベース(図3参照)から、上記トレーニングコースに対応する動画ファイル名として「Futari.mpg」を取得する。そして、このファイル名でHDD1kに記憶されている動画ファイルに基づく動画像31aを含んだトレーニング画像30を生成し、このトレーニング画像30を再生するように表示コントローラ1bに対して指示する。この指示に応じて表示コントローラ1bは、該当するトレーニング画像30を再生するようにLCD1aを駆動する。なおCPU1mは、動画像ファイルに含まれた音声データに応じた音声を再生するようにサウンドコントローラ1dに対して指示する。この指示に応じてサウンドコントローラ1dは、該当する音声を再生するようにスピーカ1cを駆動する。
【0058】
尚、各トレーニングコースは動画ファイルの再生によるトレーニングに限定されるものではなく、トレーニング用の動画像、静止画像、音声のうち少なくとも1つを再生することによりトレーニングを行えばよい。
【0059】
操作受付部62は、各トレーニングコースのトレーニング時に、LCD1aで再生される動画像31aおよびスピーカ1cで再生される音声に対するユーザの操作を、入力ユーザインタフェース画像22から受付ける。
【0060】
即ち、操作受付部62は、入力ユーザインタフェース画像22においてキー(22b、22cなど)が選択操作された場合に、そのキーに対応するメニュー品目の追加を指定する品目入力操作を受付ける。そして、該当するメニュー品目を注文品目リストに追加して該リストを更新する。
【0061】
また操作受付部62は、入力ユーザインタフェース画像22においてクリアキー22dが選択操作された場合に、選択されているメニュー品目のキャンセルを指定する品目入力操作を受付ける。そして、注文品目リストから該当するメニュー品目を除外して該リストを更新する。さらに、操作受付部62は、入力インタフェース画像22の送信キー22aが選択操作された場合に、このトレーニングを終了する終了操作を受付ける。
【0062】
尚、操作受付部62は、入力ユーザインタフェース画像22に表示されるその他の画像(例えば、アイコン、写真、テキストなど)が選択操作された場合に、ユーザの操作を受付けるとしてもよい。また、情報端末2がマイクおよび音声認識機能を備え、ユーザの音声によりユーザの操作を受付けるとしてもよい。
【0063】
得点表示処理部63は、終了したトレーニングに関する得点表示処理を実行する。即ち、得点表示処理部63は、終了したトレーニングにおけるユーザの入力操作やそのタイミングに基づいて、ユーザの操作と予め定められた操作とが合致する度合いを表す得点を求める。そして、得点表示処理部63は、求めた得点を表示する得点画像50(図9参照)を生成し、表示コントローラ1bによってこの得点画像50を表示画面に表示させる。
【0064】
図9は、得点画像50を含んだ表示画面の一例を示す図である。図9の例では、トレーニング画像30に重畳させて得点画像50を表示している。得点画像50には、確認ボタン51が設けられている。
【0065】
また、確認ボタン51は得点画像50以外に設けられるとしてもよく、例えば、トレーニングの終了を告知する終了画面(不図示)に設けられるとしてもよい。すなわち、得点を計算せずともレビュー映像40の再生を開始してよい。
【0066】
第2再生部64および正規操作指示部65は、各トレーニングコースのトレーニングが終了した場合に、即ち、上述の得点画像50において確認ボタン51が選択操作された場合に、当該トレーニングコースのレビュー映像40(図10参照)を協働して再生する。
【0067】
尚、レビュー映像40の再生開始のタイミングは、上述の確認ボタン51が選択されたタイミングに限定されるものではない。その他の例として、各コースの動画像の再生が終了して所定の時間が経過した場合や、各コースにおける注文品目の全てについて品目入力操作がなされた場合、さらに、トレーニングが強制終了された場合等に、そのトレーニングが終了したとして、レビュー映像40の再生を開始するとしてもよい。
【0068】
第2再生部64は、各トレーニングコースのトレーニングが終了した場合、即ち、上述の確認ボタン51(図9参照)が選択操作された場合に、そのトレーニングコースの動画ファイルを再生させる。
【0069】
正規操作指示部65は、第2再生部64による動画ファイルの再生に並行して、当該トレーニングコースにおけるユーザの正規の操作を示す画像および音声の少なくとも一方を出力させることにより、当該正規の操作をユーザに示す。
【0070】
次に、図7、図10及び図11を用いて、レビュー映像40の再生動作について説明する。
【0071】
レビュー映像40の再生開始(この場合の再生時間は00:00である)に伴い、第2再生部64は、動画ファイル「Futari.mpg」を再生する。そして、正規操作指示部65は、再生時間が00:10となった場合に、図7のレビュー設定ファイルに従って、0:10に対応するイベントを実行する。即ち、正規操作指示部65は、図10に示すように「アイスコーヒー」のキー22bを1秒間点滅させる。
【0072】
その後、再生時間が00:15となった場合に、正規操作指示部65は、図7のレビュー設定ファイルに従って、00:15に対応するイベントを実行する。即ち、正規操作指示部65は、図11に示すように「モカ」のキー22cを1秒間点滅させる。
【0073】
このように、正規操作指示部65は、入力ユーザインタフェース画像22においてユーザが選択操作すべきキーを強調表示させることにより、正規の操作をユーザに示す。尚、正規操作指示部65は、キーを点滅させること以外にも、例えば、そのキーを囲う枠を表示させたり、その枠を点滅させたりするなど、その他の強調表示を行うとしてもよい。
【0074】
次に、情報端末1が行うトレーニング処理の手順について説明する。図12は、トレーニング処理の手順を示すフローチャートである。
【0075】
ステップS1においてCPU1mは、ユーザを認証する。ステップS2においてCPU1mは、コース選択画像を生成し、このコース選択画像を表示するように表示コントローラ1bに対して指示する。この指示に応じて表示コントローラ1bは、該当するコース選択画像を表示するようにLCD1aを駆動する。
【0076】
ステップS3においてCPU1mは、ユーザ操作に応じてトレーニングコースの1つを選択する。具体的には、コース一覧画像21(図5参照)に含まれた動画サムネイル21a〜21iのうちの1つをタッチする操作をユーザが行ったことに応じて、CPU1mはそのタッチされた動画サムネイルに関するトレーニングコースを選択する。例えば図5中の動画サムネイル21dの表示領域をタッチする操作がユーザにより行われたならば、CPU1mはタイトルが「2人客」であるトレーニングコースを選択する。
【0077】
ステップS4ないしステップS8は、選択されたトレーニングコースのトレーニングに関する処理である。
【0078】
ステップS4においてCPU1m(第1再生部61)は、選択したトレーニングコースに対応する動画像を再生する。
【0079】
ステップS5およびステップS6においてCPU1m(操作受付部62)は、品目入力操作または終了操作がなされるのを待ち受ける。そして品目入力操作が行われたならば、CPU1mはステップS5からステップS7へ進む。なお、動画像の再生が終了した時点またはそれから一定時間が経過した時点として予め定めた終了タイミングまでに終了操作がなされなかった場合にも、CPU1mはステップS5からステップS7へ進むようにしても良い。
【0080】
トレーニング中、CPU1m(操作受付部62)は、入力ユーザインタフェース画像22から受付けた品目入力操作に応じて注文品目リストを更新する(ステップS7)。
【0081】
ステップS5およびステップS6の待ち受け状態にあるときに終了操作がなされたならばCPU1mは、ステップS6からステップS8へ進む。
【0082】
ステップS8においてCPU1m(得点表示処理部63)は、終了したトレーニングに関する得点表示処理を実行し、得点画像50(図9参照)を表示させる。
【0083】
このように得点画像50を表示させた状態でCPU1mは、確認操作がユーザにより行われるまで(ステップS9:No)確認操作を待ち受ける(ステップS9)。そして例えば確認ボタン51をタッチするなどの確認操作がユーザによりなされた(ステップS9:Yes)ならば、CPU1mは得点表示処理を終了し、ステップS10に移行する。
【0084】
CPU1m(第2再生部64、正規操作指示部65)は、上述したレビュー映像40を再生する(ステップS10)。
【0085】
ステップS11においてCPU1mは、注文品目リストに含まれているメニュー品目の全てが、現在選択しているトレーニングコースに関してトレーニングコースデータベースに記述された規定注文品目に含まれているメニュー品目と一致するか否かを確認する。そして全てのメニュー品目が一致したならば、CPU1mはステップS11からステップS12へ進む。
【0086】
ステップS12においてCPU1mは、現在選択しているトレーニングコースおよびステップS1で認証したユーザに関してトレーニング状況データベース(図4参照)に含まれた済みフラグを「1」にする。
【0087】
ステップS13においてCPU1mは、ステップS1で認証したユーザに関するトレーニングの進捗度を算出する。進捗度は、予め定められた任意のルールに基づいて算出されれば良い。例えば、進捗度は、済みフラグが「1」となっているトレーニングコースの数として求めることができる。この場合、トレーニング状況データベースが図4に示す状態であるならば、ユーザ「店員A」についての進捗度は「4」となる。あるいは、トレーニングコースの難易度に応じた係数を済みフラグに乗じて求まる値の総和として進捗度を求めることができる。すなわち、例えば各トレーニングコースのクラスに応じて、「初級」「中級」「上級」「マナー」に関する係数をそれぞれ「1」「2」「3」「1」とするならば、トレーニング状況データベースが図4に示す状態であるならば、「店員A」なるユーザについての進捗度は「5」となる。
【0088】
ステップS14においてCPU1mは、進捗度に応じて習熟レベルを判定し、それをトレーニング状況データベース(図4参照)に反映する。具体的には、進捗度と習熟レベルとの対応関係を予め定めておく。なお習熟レベルとは、「アルバイト初級」や「アルバイト中級」などのように習熟の度合いをユーザが認識できるような指標である。そしてCPU1mは例えば、進捗度が上昇しても習熟レベルが変化しないならば、トレーニング状況データベースには何ら変更を加えない。しなしながらCPU1mは例えば、進捗度が上昇したことによって新たな習熟レベルに到達したならば、トレーニング状況データベースの習熟レベルに関する情報フィールドの記述を変更する。より具体的には、ユーザ「店員A」がトレーニングコース「2人客」を正しく完了したことによって当該ユーザの習熟レベルが「アルバイト中級」であるとCPU1mが判定したとする。この場合にCPU1mは、ユーザ名の情報フィールドに「店員A」と記述されたデータレコードにおける習熟レベルに関する情報フィールドの記述を、例えば図4に示す「アルバイト初級」から「アルバイト中級」に変更するようにトレーニング状況データベースを更新する。
【0089】
こののちにCPU1mは、ステップS2に戻り、コース選択画像を再表示する。このときにCPU1mは、最新のトレーニング状況データベースに記述された情報に基づいてコース選択画像を生成する。このため、例えば上記具体例のようにトレーニング状況データベースが更新されているならば、再表示されるコース選択画像は図13に示すような画像である。
【0090】
図13に示すコース選択画像120は、コース一覧画像121が、動画サムネイル21dに重ねた状態の済みマーク21jを含む点で図5に示すコース一覧画像21とは異なる。またコース選択画像120は、案内画像123が、変化後の習熟レベルを表す文字列123aおよびマーク123bを含む点で案内画像23と異なる。
【0091】
ところで、ステップS11においてメニュー品目の不一致が見つかったならば(ステップS11:No)、CPU1mはステップS11からステップS2へ戻る。この場合には、トレーニング状況データベースが更新されないため、例えば図5に示すコース選択画像20が再表示される。
【0092】
また、上述において、第1再生部61および第2再生部64は動画ファイル(動画像)を再生するとしたが、複数の静止画像をスライドショー形式で連続再生するとしてもよい。
【0093】
尚、入力インタフェース画像22に代えて、情報端末1がPOS端末として機能する際にLCD1aにて表示する入力インタフェース画像を用いても良い。そして、その入力インタフェース画像上での操作を入力することとすれば、当該POS端末の操作のトレーニングをユーザに行わせることが可能である。
【0094】
上記のトレーニング機能を備える情報端末1は、案内業務、受注業務、給仕(配膳)業務、あるいは会計業務など各種の業務の全てに関する処理を行うものである必要はないし、それらの処理とは異なる処理を行うものであっても良い。
【0095】
トレーニングの対象とするユーザ操作は、注文入力のための操作には限らない。なお、トレーニングの対象とするユーザ操作が異なれば、その操作の契機となる事象も当然異なる。そこで、トレーニングの対象とするユーザ操作に応じた契機事象を表した動画像または静止画像を表示するようにする。また、ユーザインタフェース画像も、トレーニングの対象とするユーザ操作に応じたものとする。
【0096】
また、端末装置とサーバ装置とを含んだトレーニングシステムにより上記のような動作を実現することもできる。この場合、1つのサーバ装置が1つまたは複数の端末装置におけるユーザのトレーニングを実現するための処理を行っても良いし、複数のサーバ装置が1つまたは複数の端末装置におけるユーザのトレーニングを実現するための処理を分担して行っても良い。
【0097】
さらに、このようなトレーニングシステムの実現には、クラウドコンピューティングを利用できる。より具体的には、software as a service(SaaS)と称されるソフトウェア提供形態が適する。
【0098】
図14は、クラウドシステムを利用するトレーニングシステム200の構成を示す図である。クラウド41は複数のサーバ装置41aを含んでおり、各サーバ装置41aは相互に通信可能となっている。尚、クラウド41は1つのサーバ装置41aに構成されていてもよい。
【0099】
また、各店舗R1、R2…において構築される注文処理システム100(100a、100b…)は、通信ネットワーク43を介してクラウド41に接続されて構築されている。尚、店舗および注文処理システム100はクラウド41に対して1つのみ備えられるとしてもよい。そして、注文処理システム100が有する各装置(例えば、情報端末1)は、通信ネットワーク43を介してクラウド41と通信可能である。
【0100】
通信ネットワーク43としては、インターネット、プライベートネットワーク、次世代ネットワーク(NGN)、あるいはモバイルネットワークなどを適宜に利用できる。
【0101】
そしてトレーニングシステム200において、図12で上述した各処理は、クラウド41および注文処理システム100のいずれにおいて実行されるとしても良い。また、当該各処理をクラウド41が実行する場合には、クラウド41単一のサーバ装置41aにおいて処理しても良いし、あるいは、複数のサーバ装置41aにおいて分散処理するとしても良い。ただし、ステップS1においてユーザを認証するために使用する認証情報の入力などは注文処理システム100の情報端末1にて実行されるのが好ましい。
【0102】
本実施形態のプログラムは、その全部または一部を情報端末1の記憶部が記憶してもよい。あるいは、クラウド41が有する記憶部が該プログラムを記憶し、情報端末1が通信ネットワーク43を介してクラウド41の記憶部から本実施形態のプログラムを読み込むとしてもよい。
【0103】
なお、本実施形態のプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。本実施形態のプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0104】
さらに、本実施形態のプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【0105】
以上のように、本実施形態によれば、トレーニングの終了後にレビュー映像40を再生する。レビュー映像40においては、ユーザが行うべき正規の操作を動画像31aに連動させて示すので、ユーザはそのトレーニングを復習することが可能となり、入力装置(例えば、ハンディ端末2)における操作の習熟を容易に図ることができる。
【0106】
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
【符号の説明】
【0107】
100…注文処理システム、1…情報端末、2…ハンディ端末、3…伝票プリンタ、4…ステーション、5…LAN、6…無線アクセスポイント、7…プリンタ、8…客面表示装置、20、120…コース選択画面、21,121…コース一覧画像、21a,21b,21c,21d,21e,21f,21g,21h,21i…動画サムネイル、21j…済みマーク、22…入力インタフェース画像、23,123…案内画像、23a、123a…文字列、23b、123b…マーク、30…トレーニング画像、22a…送信キー,22b,22c,22d…キー、31…プレーヤ画像、31a…動画像、40…レビュー映像、50…得点画像、51…確認ボタン、200…トレーニングシステム、41…クラウド、41a…サーバ装置、43…通信ネットワーク、R1、R2…店舗
【先行技術文献】
【特許文献】
【0108】
【特許文献1】特開2009−199188公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力装置の操作をユーザにトレーニングさせるトレーニングコースのトレーニング時に、トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つを再生させる第1再生手段と、
前記トレーニング時に、前記トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つに対するユーザの操作を、前記入力装置のユーザインタフェースを模した擬似ユーザインタフェースから受付ける操作受付手段と、
前記トレーニングが終了した場合に、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つを再生させる第2再生手段と、
前記第2再生手段による再生に並行して、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つに対するユーザの正規の操作を示す画像および音声の少なくとも一方を出力させることにより、前記正規の操作をユーザに示す正規操作指示手段と、
を備えるトレーニング装置。
【請求項2】
前記操作受付手段は、前記擬似ユーザインタフェースに表示されている画像を選択操作することにより前記ユーザの操作を受付けて、
前記正規操作指示手段は、前記擬似ユーザインタフェースにおいてユーザが選択操作すべき画像を強調表示させることにより、前記正規の操作をユーザに示す、
請求項1に記載のトレーニング装置。
【請求項3】
前記第2再生手段は、動画像を再生すること、または、複数の静止画像を連続再生することにより前記トレーニング用の画像を再生し、
前記正規操作指示手段は、前記トレーニング用の画像の再生時間と、その再生時間において強調表示させる前記画像とを対応付けて記憶する記憶手段に基づいて、前記ユーザが選択操作すべき画像を強調表示させる、
請求項2に記載のトレーニング装置。
【請求項4】
トレーニング装置を制御するコンピュータを、
入力装置の操作をユーザにトレーニングさせるトレーニングコースのトレーニング時に、トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つを再生させる第1再生手段と、
前記トレーニング時に、前記トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つに対するユーザの操作を、前記入力装置のユーザインタフェースを模した擬似ユーザインタフェースから受付ける操作受付手段と、
前記トレーニングが終了した場合に、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つを再生させる第2再生手段と、
前記第2再生手段による再生に並行して、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つに対するユーザの正規の操作を示す画像および音声の少なくとも一方を出力させることにより、前記正規の操作をユーザに示す正規操作指示手段と、
して機能させるためのプログラム。
【請求項5】
少なくとも1つのサーバ装置と、トレーニング装置を少なくとも1つ含むトレーニングシステムであって、
前記サーバ装置および前記トレーニング装置の少なくともいずれか一方は、
入力装置の操作をユーザにトレーニングさせるトレーニングコースのトレーニング時に、トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つを前記トレーニング装置に再生させる第1再生手段と、
前記トレーニング時に、前記トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つに対するユーザの操作を、前記トレーニング装置において、前記入力装置のユーザインタフェースを模した擬似ユーザインタフェースから受付ける操作受付手段と、
前記トレーニングが終了した場合に、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つを前記トレーニング装置に再生させる第2再生手段と、
前記第2再生手段による再生に並行して、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つに対するユーザの正規の操作を示す画像および音声の少なくとも一方を前記トレーニング装置に出力させることにより、前記正規の操作をユーザに示す正規操作指示手段と、
を備える、トレーニングシステム。
【請求項6】
少なくとも1つのサーバ装置と、トレーニング装置を少なくとも1つ含むトレーニングシステムにおいて、前記サーバ装置を制御するコンピュータを、
入力装置の操作をユーザにトレーニングさせるトレーニングコースのトレーニング時に、トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つを前記トレーニング装置に再生させる第1再生手段と、
前記トレーニング時に、前記トレーニング用の画像および音声のうち少なくとも1つに対するユーザの操作を、前記トレーニング装置において、前記入力装置のユーザインタフェースを模した擬似ユーザインタフェースから受付ける操作受付手段と、
前記トレーニングが終了した場合に、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つを前記トレーニング装置に再生させる第2再生手段と、
前記第2再生手段による再生に並行して、前記トレーニング用の画像および音声の少なくとも1つに対するユーザの正規の操作を示す画像および音声の少なくとも一方を前記トレーニング装置に出力させることにより、前記正規の操作をユーザに示す正規操作指示手段と、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−173934(P2012−173934A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−34606(P2011−34606)
【出願日】平成23年2月21日(2011.2.21)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】