説明

トレー返却装置及びトレー返却方法

【課題】 簡素化、且つ小型化されたトレー返却装置及びトレー返却方法を提供する。
【解決手段】 ワーク3を載置したトレー2とワーク3が取り出されて空になったトレー2との重量差を利用することにより下降動作規制解除手段が作動されて、空のトレー2を載置した昇降テーブル9がバランスウェイト30の重量に抗して下降される。また、昇降テーブル9が下降端位置に到達されると、リンク機構32によって上昇動作規制手段が有効になり、当該昇降テーブル9が下降端位置で位置決め保持されると共に空のトレー2がトレー受け渡し路5からトレー返却路6へ移動される。したがって、アクチュエータが不要となり、装置が簡素化、且つ小型化される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレー返却装置及びトレー返却方法に関するもので、トレー供給路によって供給されたトレーからワークが取り出された後の空になったトレーを返却するためのトレー返却装置及びトレー返却方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、自動車製造ラインにおいては、ワークを載置したトレーが、ローラコンベア等によって構成されるワーク搬入路によって部品組付工程へ向けて搬送されるものがある。一般に、このような製造ラインでは、部品組付工程に搬入されたトレーがワーク取出し位置に順次供給されて、該ワーク取出し位置に供給されたトレーから取り出されたワークが車体に組付けられる。このような製造ラインでは、ワークが取り出されて空になったトレーを返却する必要がある。そこで、特許文献1の物品搬出モニタ装置では、入口に被検査物を載せたトレーが載置されると、入口コンベアが作動されてトレーが自動的に中間コンベアに導かれて下面検出器の上に搬送されて、その後、被検査物の放射能汚染度の測定及び被検査物の搬出可否の判定が実施された後、トレーが中間コンベアによってストッカ部にあるフリーローラーコンベアへ搬送される。
【0003】
そして、測定者によってストッカ部の扉が開けられて、被検査物が取り出されて扉が閉られた後、物品の取り出しの確認のための物品取り出し確認ボタンが操作される。この物品取り出し確認ボタンは物品の取り出し確認用とトレーを入口へ戻す指示を兼ねており、物品取り出し確認ボタンが操作されると同時に、入口コンベア駆動部及び中間コンベア駆動部が測定動作時とは逆方向に動作して、トレーが入口へ戻される。また、これと同時に、ストッカ部のローラー部昇降駆動装置によってフリーローラーコンベアの片端が上昇してフリーローラーコンベアに傾斜が付与されることにより、トレーが自重落下によって中間コンベアへ移動されて、トレーが入口へ戻される。さらに、トレーが正常に入口に戻ったときの確認用とフリーローラーコンベアを原点に戻す動作指示、入口コンベア駆動部及び中間コンベア駆動部の停止の指示を兼ねるトレー戻り確認ボタンが操作されることにより、各駆動部が次の測定の待機状態で停止し、トレー戻しの動作が完了する。
【0004】
しかしながら、上記物品搬出モニタ装置では、入口コンベア及び中間コンベアを駆動させるための駆動源、並びにストッカ部のフレーローラーコンベアを傾斜させるための駆動源(アクチュエータ)にそれぞれ電動モータが使用されているため、装置が複雑化してメンテナンスが煩雑化されると共にランニングコストが増大する。また、駆動源、並びに該駆動源を制御するための制御ユニットを有することで、装置が大型化して大きい設置スペースを要すると共に設備コストが増大する。さらに、上記物品搬出モニタ装置では、トレーを入口からストッカ部へ搬送する経路とストッカ部から入口へ戻す経路とが同一であるため、トレー戻しの動作が完了するまでの間、次の物品を載置したトレーを投入することができず、物品取り出しのサイクルタイムが短い場合には適用が困難である。また、ワークを両手でトレーから取り出す必要がある場合には、作業者は物品取り出し確認ボタンを操作することが困難である。そこで、物品取り出し確認ボタンとしてフットスイッチを用いることが考えられるが、安全上問題がある。
【特許文献1】特開平8−166458号公報(段落番号0008〜0010、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、第1の目的は、ワークが取り出された後の空になったトレーが自動で返却されると共に、簡素化、且つ小型化が可能なトレー返却装置を提供することにある。
また、第2の目的は、ワークが取り出された後の空になったトレーが自動で返却されると共に、装置の簡素化、且つ小型化が可能なトレー返却方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記第1の目的を達成するために、本発明のうち請求項1に記載の発明は、ワークを載置したトレーがトレー供給路によって供給されるワーク搬送ラインに設けられて、ワークが取り出されて空になったトレーが返却されるトレー返却装置であって、トレー供給路の下方に設置されてワークが取り出されて空になったトレーが搬送されるトレー返却路と、該トレー返却路とトレー供給路との間を昇降可能な昇降テーブルと、該昇降テーブル上に設けられて、昇降テーブルが上昇端位置に位置決めされることによりトレー供給路に接続されると共に昇降テーブルが下降端位置に位置決めされることによりトレー返却路に接続されるトレー受け渡し路と、上昇端位置に位置する昇降テーブルの下降動作が規制される下降動作規制手段と、トレー供給路によってトレー受け渡し路に供給されたトレーからワークが取り出されたことを感知するワーク取出し感知手段と、該ワーク取出し感知手段によってトレー受け渡し路上のトレーからワークが取り出されたことが感知されることにより、下降動作規制手段による昇降テーブルの下降動作の規制が解除される下降動作規制解除手段と、下降端位置に位置する昇降テーブルの上昇動作が規制される上昇動作規制手段と、トレーがトレー受け渡し路からトレー返却路へ搬出されたことが感知されるトレー搬出感知手段と、該トレー搬出感知手段によってトレーがトレー受け渡し路からトレー返却路へ搬出されたことが感知されることにより、上昇動作規制手段による昇降テーブルの上昇動作の規制が解除される上昇動作規制解除手段と、装置本体に設けられた定滑車に掛合されて、一端が昇降テーブルに接続されると共に他端にバランスウェイトが吊り下げられるチェーン部材と、を具備して、バランスウェイトは、下降動作規制解除手段によって下降動作規制手段による昇降テーブルの下降動作の規制が解除されることにより、ワークが取り出されて空になったトレーを載置した昇降テーブルが下降されると共に、上昇動作規制解除手段によって上昇動作規制手段による昇降テーブルの上昇動作規制が解除されることにより、トレーが搬出された後の昇降テーブルが上昇されるように、重量が設定されることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のトレー返却装置において、下降動作規制手段は、装置本体に設けられる第1の回動軸の回りに回動可能に設けられて、上端によって昇降テーブルが支持されると共に下端が規制されて回動動作が規制される第1の回動アームと、装置本体に設けられる第2の回動軸の回りに回動可能に設けられて、上端がトレー受け渡し路に突出されると共に下端が第1の回動アームの上端に係合可能な第2の回動アームと、を具備して、下降動作規制解除手段は、トレー受け渡し路に供給されたトレーによって第2の回動アームが第2の回動軸の回りに回動されて、該トレーに載置されたワークが取り出されて該トレーが第2の回動アームの自重によって押し戻されて第1の回動アームの上端が該第2の回動アームの下端によって操作されることにより、第1の回動アームが第1の回動軸の回りに回動されて下降動作規制手段が解除されるように構成されることを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のトレー返却装置において、上昇動作規制手段は、L字状に形成されると共に装置本体に設けられる第3の回動軸の回りに回動可能に設けられて、一端が昇降テーブルに係合可能であると共に他端が規制されて回動動作が規制される第3の回動アームと、L字状に形成されると共に装置本体に設けられる第4の回動軸の回りに回動可能に設けられて、一端がトレー返却路に突出される第4の回動アームと、一端が該第4の回動アームの他端に回動可能に接続されて、他端が第3の回動アームの他端寄りの所定部位に回動可能に接続される杆部材と、を具備して、上昇規制解除手段は、トレー返却路を走行するトレーによって第4の回動アームが第4の回動軸の回りに回動されることにより、第3の回動アームが第3の回動軸の回りに回動されて上昇動作規制手段が解除されるようにリンク機構が構成されることを特徴とする。
【0009】
上記第2の目的を達成するために、本発明のうち請求項4に記載の発明は、ワーク搬送ラインにおいてワークが取り出されて空になったトレーを返却する方法であって、トレーからワークが取り出されたことを、ワークを載置したトレーとワークが取り出されて空になったトレーとの重量差によって感知して、次に、空になったトレーを載置した昇降テーブルを、重量差を利用して下降させて下降端位置で保持させた後、空になったトレーをトレー返却路へ搬出させて該空になったトレーを返却して、次に、空になったトレーが載置された状態と該トレーが搬出された後の状態との重量差を利用して、トレーが搬出された後の昇降テーブルを上昇させることを特徴とする
【0010】
したがって、請求項1に記載の発明では、ワークを載置したトレーがトレー受け渡し路に供給されて、該トレーからワークが取り出されることにより、下降動作規制解除手段によって下降動作規制手段による昇降テーブルの下降動作の規制が解除されて、空のトレーを載置した昇降テーブルが上昇端位置から下降端位置へ向けて下降される。そして、該空のトレーがトレー受け渡し路からトレー返却路へ搬出されることにより、上昇動作規制解除手段によって上昇動作規制手段による昇降テーブルの上昇動作規制が解除されて、昇降テーブルが下降端位置から上昇端位置へ向けて上昇される。該昇降テーブルが上昇端位置に到達すると、トレー受け渡し路がトレー供給路に接続されると共に、下降動作規制手段によって昇降テーブルの下降動作が規制される。
【0011】
請求項2に記載の発明では、トレー受け渡し路に供給されるトレーによって第2の回動アームが第2の回動軸の回りに回動されて、該トレーに載置されたワークが取り出されることにより、該トレーが第2の回動アームの自重によって押し戻される。これにより、第1の回動アームの上端が該第2の回動アームの下端によって操作されて、第1の回動アームが第1の回動軸の回りに回動されることにより下降動作規制手段が解除される。
請求項3に記載の発明では、トレー返却路へ搬出されたトレーによって第4の回動アームが第4の回動軸の回りに回動されて、第3の回動アームが第3の回動軸の回りに回動されることにより上昇動作規制手段が解除される。
請求項4に記載の発明では、トレーとワークが取り出されて空になったトレーとの重量差を利用して昇降テーブルが自動で下降されて、空になったトレーが返却された後、空になったトレーが載置された状態と該トレーが搬出された後の状態との重量差を利用して昇降テーブルが上昇される。
【発明の効果】
【0012】
ワークが取り出された後の空になったトレーが自動で返却されると共に、簡素化、且つ小型化が可能なトレー返却装置及びトレー返却方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の一実施の形態を図1〜図8に基づいて説明する。図1に示されるように、本トレー返却装置1は、自動車製造ラインの部品組付け工程に設けられて、トレー2に載置されたワーク3(本実施の形態では、エキゾーストパイプ。)がトレー供給路4によってトレー受け渡し路5に供給される。そして、該トレー受け渡し路5上のトレー供給路4から供給されたトレー2からワーク3が取り出されることにより、空になったトレー2が上記トレー受け渡し路5からトレー返却路6へ受け渡されて返却される構造になっている。上記トレー供給路4は、ローラコンベアによって構成されて、該ローラコンベアに傾斜が付与されることにより、ワーク3を載置したトレー2が図1における左方向へ搬送される構造になっている。また、本トレー返却装置1は、上記トレー返却路6が、上記トレー供給路4の下方に設置されるローラコンベアによって構成されて、当該トレー返却路6にトレー供給路4に対して逆勾配の傾斜が付与されることにより、トレー返却路6上のトレー2が図1における右方向へ搬送される構造になっている。
【0014】
図2及び図3に示されるように、本トレー返却装置1は、本体フレーム7(装置本体)に立設された4本の案内柱8によって図3における上下方向へ案内される昇降テーブル9を備える。該昇降テーブル9は、枠が矩形に形成されて、該枠の四隅に配設された円筒形状の各被案内部10が各案内柱8に案内される構造になっている。そして、上記昇降テーブル9の上面には、ローラーコンベアによって構成される上記トレー受け渡し路5が、揺動軸11の回りに揺動(シーソー動作)可能に設けられる。なお、上記揺動軸11は、トレー受け渡し路5が当該揺動軸11の回りに水平となる位置よりも、トレー受け渡し路5に対して図3における右側に配置される。これにより、上記トレー受け渡し路5は、図3における左側が下がり、上記トレー供給路4に対して同一の傾斜になるように構成される。また、上記昇降テーブル9には、図3における左側端部の幅方向(図2における上下方向)両側に一対の被規制部材12(下降動作規制手段)が設けられる。
【0015】
また、図2及び図3に示されるように、本トレー返却装置1は、上記本体フレーム7の図3における左端部の幅方向(図2における上下方向)両側に、各第1の回動軸13の回りに回動可能な第1の回動アーム14(下降動作規制手段)が設けられる。各第1の回動アーム14は、下端に形成された被係止部15が本体フレーム7に突設された各係止ピン16によって係止されることにより、12時の方向(図3における上方向)に対して図3における時計回り方向へ傾倒された状態に位置決めされる。そして、各第1の回動アーム14の上端には、軸心が各回動アーム14の回動軸に対して平行に配置される下降規制ローラ17(下降動作規制手段)が設けられて、各被係止部15が各係止ピン16によって係止された状態で、各下降規制ローラ17が各被規制部材12の下面に当接される。これにより、本トレー返却装置1では、図3に示されるように、上記昇降テーブル9が上昇端位置に位置決め保持されて、上記トレー受け渡し路5が上記トレー供給路4に接続される構造になっている。
【0016】
また、図2及び図3に示されるように、本トレー返却装置1は、上記本体フレーム7の図3における左端部の幅方向(図2における上下方向)両側に、各第2の回動軸19の回りに回動可能な第2の回動アーム20(下降動作規制解除手段)が設けられる。各第2の回動アーム20は、上記本体フレーム7に各ブラケット18を介して取り付けられて、一側にトレー感知部21が形成されると共に他側に下降規制解除部22が形成される。そして、各第2の回動アーム20は、図3に示されるように、各ブラケット18に設けられた規制ピン23によって図3における時計回り方向への回動動作が規制されると共に、図4に示されるように、各ブラケット18に設けられた規制ピン24によって図4における反時計回り方向への回動動作が規制される構造になっている。また、図7に示されるように、各第2の回動アーム20は、下降規制解除部22に、回動中心25の回りに回動可能な下降規制解除レバー26(下降動作規制解除手段)が設けられる。
【0017】
そして、本トレー返却装置1は、図3及び図4に示されるように、トレー供給路4からトレー受け渡し路5へ供給されて当該トレー受け渡し路5上を走行するトレー2によって、各第2の回動アーム20のトレー感知部21が押し込まれることにより、各第2の回動アーム20が各第2の回動軸19の回りに図3における反時計回り方向へ回動される構造になっている。この時、本トレー返却装置1では、各第2の回動アーム20の各下降規制解除レバー26が、各第1の回動アーム14に下降規制ローラ17と同軸上に設けられた下降規制解除ローラ27(下降動作規制解除手段)に接しつつ、各回動中心25の回りに図7における時計回り方向へ回動されて、図4に示される各第2の回動アーム20が起立された状態では、自重によって各下降規制解除レバー26の一側が下方へ向けられる。そして、図6に示されるように、ワークが3が取り出されて重量が軽くなった空のトレー2が各第2の回動アーム20の自重によって図4における右方向へ押し戻されることにより、各下降規制解除ローラ27が、一端が規制ピン28(図7参照)に係止されて回動中心25の回りの図7における反時計回り方向への回動動作が規制された各下降規制解除レバー26の他端によって押し込められる構造になっている。
【0018】
そして、本トレー返却装置1では、各下降規制解除ローラ27が各下降規制解除レバー26よって押し込められることにより、各第1の回動アーム14が各第1の回動軸13の回りに図6における反時計回り方向へ回動される。これにより、各下降規制ローラ17と各被規制部材12との係合が解消されて昇降テーブル9の下降規制が解除されることにより、ワーク3が取り出された空のトレー2がトレー受け渡し路5上に載置された当該昇降テーブル9が、各案内柱8に案内されて下降される構造になっている。そして、図3に示されるように、本トレー返却装置1は、本体フレーム7の幅方向(図2における上下方向)両側に定滑車29が配設されて、各定滑車29には、一端が昇降テーブル9に固定されると共に他端にバランスウェイト30が吊り下げられたチェーン部材31が掛合される。図3及び図8に示されるように、本トレー返却装置1は、トレー返却路6の始端部下方の幅方向(図2における上下方向)両側に、上昇動作規制手段及び上昇動作規制解除手段としてのリンク機構32が構成される。
【0019】
図8に示されるように、各リンク機構32は、L字状に形成されて上記本体フレーム7に取り付けられる基板33と、L字状に形成されて本体フレーム7に設けられた第3の回動軸34の回りに回動可能な第3の回動アーム35と、L字状に形成されて基板33に設けられた第4の回動軸36の回りに回動可能な第4の回動アーム37と、一端が第3の回動アーム35に回動可能に接続されると共に他端が第4の回動アーム37に回動可能に接続される杆部材38と、を含んで構成される。なお、図8に示される符号39は、上記第3の回動アーム35の一端が係止されることで当該第3の回動アーム35の第3の回動軸34の回りの図8における時計回り方向への回動動作が規制される規制ピンであって、符号40は、上記第4の回動アーム37の側端面が係止されることで当該第4の回動アーム37の第4の回動軸36の回りの図8における反時計回り方向への回動動作が規制される規制ピンである。以下、各規制ピン39,40によって各回動アーム35,37の回動動作が規制された状態を、各リンク機構32の初期状態と称する。
【0020】
図8に示されるように、各リンク機構32は、初期状態においては、第3の回動アーム35の他端に設けられた上昇規制ローラ41が、上記昇降テーブル9の昇降経路に配置されると共に、第4の回動アーム37の一側に設けられるトレー感知部42の先端が、上記トレー返却路6上に突出されるように構成される。これにより、本トレー返却装置1は、トレー受け渡し路5に空のトレー2が載置された昇降テーブル9が、上昇端位置から下降して下降端位置に到達する直前で、当該昇降テーブル9の図3における右端部の幅方向(図2における上下方向)両側に配設された被規制部材43によって、各リンク機構32の上昇規制ローラ41が押圧されることにより、第3の回動アーム35が第3の回動軸34の回りに図8における反時計回り方向へ回動される構造になっている。また、本トレー返却装置1は、昇降テーブル9が下降端位置に到達した時点で、第3の回動アーム35が第3の回動軸34の回りに図8における時計回り方向へ回動して初期状態に戻されることにより、上昇規制ローラ41によって被規制部材43が係止されて、昇降テーブル9の上昇動作が規制される構造になっている。
【0021】
また、図5に示されるように、本トレー返却装置1は、上記昇降テーブル9が下降端位置に到達された時点で、トレー受け渡し路5が揺動軸11の回りに図5における時計回り方向へ回動されることにより、当該トレー受け渡し路5の傾斜が上記トレー返却路6の傾斜に整合されると共に当該トレー受け渡し路5がトレー返却路6に接続されるように構成される。これにより、本トレー返却装置1では、上記昇降テーブル9が下降端位置に到達されると、空のトレー2がトレー受け渡し路5からトレー返却路6へ受け渡されて、該トレー返却路6によって空のトレー2が図5における右方向へ返却される構造になっている。そして、図8に示されるように、各リンク機構32は、トレー返却路6を図8における右方向へ走行するトレー2によって第4の回動アーム37のトレー感知部42が操作されて、当該第4の回動アーム37が第4の回動軸36の回りに図8における時計回り方向へ回動されることにより、第3の回動アーム35が第3の回動軸34の回りに図8における反時計回り方向へ回動される構造になっている。
【0022】
これにより、本トレー返却装置1では、各リンク機構32の第3の回動アーム35の上昇規制ローラ41と昇降テーブル9の各被規制部材43との係合が解消されて昇降テーブル9の上昇動作の規制が解除されることにより、昇降テーブル9がバランスウェイト30の重量によって上昇される構造になっている。なお、各リンク機構32は、トレー1が第4の回動アーム37のトレー感知部42を通過した後、自重によって初期状態に復帰される。そして、本トレー返却装置1は、上昇する昇降テーブル9が上昇端位置に到達される直前で、当該昇降テーブル9の各被規制部材12によって各第1の回動アーム14の下降規制ローラ17が操作されることにより、当該各第1の回動アーム14が各第1の回動軸13の回りに図3における反時計回り方向へ回動される。また、各被規制部材12が各下降規制ローラ17を通過した時点で、各第1の回動アーム14が各第1の回動軸13の回りに図3における時計回り方向へ回動されて元の位置に復帰して、各第1の回動アーム14の下降規制ローラ17が各被規制部材12の下面に当接されることにより、上昇端位置に到達した昇降テーブル9の下降動作が規制される構造になっている。
【0023】
図3に示されるように、上記トレー供給路4には、図3における左端下部の幅方向(図2における上下方向)両側に、当該トレー供給路4上にある先頭のトレー2が所定のタイミングでトレー受け渡し路5へ供給されるトレー供給機構44が設けられる。各トレー供給機構44は、軸心回りに回動可能に支持される軸部材45と、該軸部材45の一端部に固定されて長手方向中間位置にウェイトが取り付けられるレバー46と、上記軸部材45の他端部に固定されて上記レバー46に対して軸部材45の軸心回りに所定の角度位相で位置決めされる第1のストッパ47と、上記軸部材45の長手方向中間部に固定されて第1のストッパ47に対して軸部材45の軸心回りに所定の角度位相で位置決めされる第2のストッパ48と、を含んで構成される。そして、図5に示されるように、各トレー供給機構44は、昇降テーブル9が下降端位置に位置した状態では、レバー46のウェイトによるモーメントによって軸部材45が軸心回りに回動されることにより、第2のストッパ48が先頭のトレー2の幅方向(図2における上下方向)両側に配設された凸部49に係合されて、当該先頭のトレー2が待機される構造になっている。
【0024】
また、各トレー供給機構44は、下降端位置から上昇端位置へ向けて上昇する昇降テーブル9の各操作板50によって各トレー供給機構44のレバー46が操作されて、軸部材45が軸心回りに回動されて水平に保持されることにより、図3に示されるように、先頭のトレー2の幅方向両側の凸部49と第2のストッパ48との係合が解除されて、先頭のトレー2が図3における左方向へ供給される構造になっている。なお、図4に示されるように、次に供給されるトレー2は、各凸部49に、各トレー供給機構44の第1のストッパ47が係合されることにより、図4における左方向への移動が規制された状態で保持される構造になっている。そして、図5に示されるように、次に供給されるトレー2は、昇降テーブル9が上昇端位置から下降端位置へ向けて移動されることにより、レバー46のウェイトによるモーメントによって軸部材45が軸心回りに回動されて、各凸部49と各トレー供給機構44の第1のストッパ47との係合が解除される。
【0025】
これにより、次に供給されるトレー2は、図5における左方向へ所定距離だけ移動されて、各凸部49が各トレー供給機構44の第2のストッパ48に係合されることにより、トレー供給路4の図5における左端部で待機される構造になっている。なお、各トレー供給機構44は、レバー46、及び第1のストッパ47並びに第2のストッパ48の各々の先端部に、操作板50及びトレー2の各凸部49に当接させるローラが取付けられる。
【0026】
次に、本トレー返却装置1の作用を説明する。まず、図3及び図4に示されるように、ワーク3を載置したトレー2がトレー供給路4からトレー受け渡し路5へ供給されると、各第2の回動アーム20のトレー感知部21が、トレー受け渡し路5上を走行するトレー2によって図3における左方向へ押し込められることにより、各第2の回動アーム20が各第2の回動軸19の回りに反時計回り方向へ回動されて、起立した状態の各トレー感知部21によってトレー受け渡し路5上のトレー2がワーク取出し位置(図4に示される位置)に位置決めされる。なお、各第2の回動アーム20が各第2の回動軸19の回りに反時計回り方向へ回動されることにより、各下降規制解除レバー26(下降動作規制解除手段)は、回動中心25の回りに図7における時計回り方向へ回動しつつ、各下降規制ローラ17(下降規制解除ローラ27)の図7における左側から右側へ移動される。また、図4に示されるように、次に供給されるトレー2は、各凸部49が各トレー供給機構44の第1のストッパ47に係合されることにより、図4における左方向への移動が規制されて図4に示される位置で待機される。
【0027】
次に、図4に示される状態において、ワーク取出し位置にあるトレー2のワーク3が取り出されてトレー2の総重量(トレー2のワーク3を含めた重量)が減少されると、図6に示されるように、各第2の回動アーム20が自重によって各第2の回動軸19の回りに図6における時計回り方向へ回動されて、ワーク3が取り出された空のトレー2(以下、単に空のトレー2と称する。)が図6における右方向へ所定距離だけ押し込められる。他方、各第2の回動アーム20が各第2の回動軸19の回りに図6における時計回り方向へ回動されて各トレー感知部21が傾倒されると、各下降規制解除レバー26によって各下降規制解除ローラ27が操作されて、各第1の回動アーム14が各第1の回動軸13の回りに反時計回り方向へ回動される。これにより、各第1の回動アーム14の各下降規制ローラ17と昇降テーブル9の各被規制部材12(下降動作規制手段)との係合が解除されて、図5に示されるように、空のトレー2をトレー受け渡し路5上に載置した昇降テーブル9が、バランスウェイト30の重量に抗して下降される。
【0028】
なお、図5に示されるように、各第2の回動アーム20が初期状態(規制ピン23によって回動動作が規制された状態)に復帰された状態では、各第1の回動アーム14が自重によって初期状態(被係止部15が係止ピン16によって係止された状態)に復帰される。また、昇降テーブル9が下降されると、各トレー供給機構44の軸部材45が回動されて、各第1のストッパ47と次に供給されるトレー2の各凸部49との係合が解除されて該次に供給されるトレー2が図4における左方向へ移動されて、各凸部49が各第2のストッパ48によって係止されることにより、次に供給されるトレー2がトレー供給路4の図5における左端部で待機される。そして、昇降テーブル9が下降端位置に到達する直前で、昇降テーブル9の各被規制部材43によって各リンク機構32(上昇動作規制手段、上昇動作規制解除手段)の上昇規制ローラ41が押圧されて、第3の回動アーム35が第3の回動軸34の回りに図8における反時計回り方向へ回動される。
【0029】
図5に示されるように、昇降テーブル9が下降端位置に到達した時点で、第3の回動アーム35が第3の回動軸34の回りに図8における時計回り方向へ回動して初期状態に戻される。これにより、上昇規制ローラ41によって被規制部材43が係止されて、昇降テーブル9の上昇動作が規制される。そして、昇降テーブル9が下降端位置に到達されると、トレー受け渡し路5が揺動軸11の回りに図5における時計回り方向へ回動されて、当該トレー受け渡し路5の傾斜がトレー返却路6の傾斜に整合されると共に当該トレー受け渡し路5がトレー返却路6に接続される。これにより、空のトレー2がトレー受け渡し路5からトレー返却路6へ受け渡されて、該トレー返却路6によって空のトレー2が図5における右方向へ返却される。そして、図8に示されるように、返却される当該トレー2によって各リンク機構32の第4の回動アーム37のトレー感知部42が操作されて、各第4の回動アーム37が各第4の回動軸36の回りに図8における時計回り方向へ回動されることにより、各リンク機構32の第3の回動アーム35が第3の回動軸34の回りに図8における反時計回り方向へ回動される。
【0030】
これにより、各リンク機構32の第3の回動アーム35の上昇規制ローラ41と昇降テーブル9の各被規制部材43との係合が解消されて、昇降テーブル9の上昇動作の規制が解除されることにより、昇降テーブル9がバランスウェイト30の重量によって上昇される。そして、昇降テーブル9が上昇端位置に到達される直前で、当該昇降テーブル9の各被規制部材12によって各第1の回動アーム14の下降規制ローラ17が操作されることにより、各第1の回動アーム14が各第1の回動軸13の回りに図5における反時計回り方向へ回動される。また、各被規制部材12が各下降規制ローラ17を通過すると、各第1の回動アーム14が各第1の回動軸13の回りに図5における時計回り方向へ回動されて元の位置に復帰して、各第1の回動アーム14の下降規制ローラ17が各被規制部材12の下面に当接されることにより、上昇端位置に到達した昇降テーブル9の下降動作が規制される。
【0031】
この実施の形態では以下の効果を奏する。
本トレー返却装置1では、下降動作規制手段によって上昇端位置に位置決め保持された昇降テーブル9上のトレー受け渡し路5にワーク3を載置したトレー2が供給される。そして、ワーク3を載置したトレー2とワーク3が取り出されて空になったトレー2との重量差を利用することにより下降動作規制解除手段が作動されて、空のトレー2を載置した昇降テーブル9がバランスウェイト30の重量に抗して下降される。また、昇降テーブル9が下降端位置に到達した時点で上昇動作規制手段が有効になり、当該昇降テーブル9が下降端位置で位置決め保持されると共に空のトレー2がトレー受け渡し路5からトレー返却路6へ移動される。そして、トレー返却路6を移動する空のトレー2によってリンク機構32が操作されることにより上昇動作規制解除手段が作動されて、トレー2が搬出された昇降テーブル9がバランスウェイト30の重量によって上昇される。また、昇降テーブル9は、上昇端位置に到達されると下降動作規制手段によって上昇端位置で位置決め保持される。
【0032】
したがって、本トレー返却装置1では、エアシリンダ、電動モータ等のアクチュエータ、及び該アクチュエータに付随する制御装置が不要となり、従来のアクチュエータを要する装置と比較して、簡素化、且つ小型化が可能になる。これにより、本トレー返却装置1は、設備費及び保守費が低減されると共に、エア源、電源等の駆動源が不要なことから、移設、保守点検が容易になる。また、本トレー返却装置1では、ワーク3が取り出されたトレー2が自動で速やかに返却されると共にワーク3を載置した次のトレー2が自動で速やかに供給されるため、生産性が高められる。さらに、押しボタンスイッチやフットスイッチ等のスイッチを操作する必要がなく、ワーク3を載置したトレー2とワーク3が取り出されて空になったトレー2との重量差を感知して、空のトレー2が自動で返却されるので、作業者は両手でトレー2からワーク3を取り出すことが可能になり、作業効率及び作業の安全性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本トレー返却装置の全体図である。
【図2】本トレー返却装置の平面図である。
【図3】本トレー返却装置の説明図であって、特に、ワークを載置したトレーがトレー受け渡し路へ供給される直前の状態を示す図である。
【図4】本トレー返却装置の説明図であって、特に、第2の回動アームのトレー感知部がワークを載置したトレーによって押し込まれた状態を示す図である。
【図5】本トレー返却装置の説明図であって、特に、昇降テーブルが下降端位置に位置決め保持された状態を示す図である。
【図6】本トレー返却装置の説明図であって、特に、ワークが取り出されて空になったトレーが第2の回動アームによって押し戻されることにより、該第2の回動アームの回動動作に連動して第1の回動アームが回動されて下降動作規制手段が解除される構造を示す図である。
【図7】本トレー返却装置の説明図であって、特に、下降規制動作解除手段の動作を説明するための図である。
【図8】本トレー返却装置の説明図であって、特に、リンク機構の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0034】
1 トレー返却装置、2 トレー、3 ワーク、4 トレー供給路、5 トレー受け渡し路、6 トレー返却路、7 本体フレーム(装置本体)、9 昇降テーブル、12 被規制部材(下降動作規制手段)、13 第1の回動軸、14 第1の回動アーム、17 下降規制ローラ(下降動作規制手段)、19 第2の回動軸、20 第2の回動アーム、26 下降規制解除レバー(下降動作規制解除手段)、27 下降規制解除ローラ(下降動作規制解除手段)、29 定滑車、30 バランスウェイト、31 チェーン部材、32 リンク機構(上昇動作規制手段、上昇動作規制解除手段)、34 第3の回動軸、35 第3の回動アーム、36 第4の回動軸、37 第4の回動アーム、38 杆部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ワークを載置したトレーがトレー供給路によって供給されるワーク搬送ラインに設けられて、前記ワークが取り出されて空になった前記トレーが返却されるトレー返却装置であって、
前記トレー供給路の下方に設置されて前記ワークが取り出されて空になった前記トレーが搬送されるトレー返却路と、該トレー返却路と前記トレー供給路との間を昇降可能な昇降テーブルと、該昇降テーブル上に設けられて、前記昇降テーブルが上昇端位置に位置決めされることにより前記トレー供給路に接続されると共に前記昇降テーブルが下降端位置に位置決めされることにより前記トレー返却路に接続されるトレー受け渡し路と、上昇端位置に位置する前記昇降テーブルの下降動作が規制される下降動作規制手段と、前記トレー供給路によって前記トレー受け渡し路に供給された前記トレーから前記ワークが取り出されたことを感知するワーク取出し感知手段と、該ワーク取出し感知手段によって前記トレー受け渡し路上の前記トレーから前記ワークが取り出されたことが感知されることにより、前記下降動作規制手段による前記昇降テーブルの下降動作の規制が解除される下降動作規制解除手段と、下降端位置に位置する前記昇降テーブルの上昇動作が規制される上昇動作規制手段と、前記トレーが前記トレー受け渡し路から前記トレー返却路へ搬出されたことが感知されるトレー搬出感知手段と、該トレー搬出感知手段によって前記トレーが前記トレー受け渡し路から前記トレー返却路へ搬出されたことが感知されることにより、前記上昇動作規制手段による前記昇降テーブルの上昇動作の規制が解除される上昇動作規制解除手段と、装置本体に設けられた定滑車に掛合されて、一端が前記昇降テーブルに接続されると共に他端にバランスウェイトが吊り下げられるチェーン部材と、を具備して、
前記バランスウェイトは、前記下降動作規制解除手段によって前記下降動作規制手段による前記昇降テーブルの下降動作の規制が解除されることにより、前記ワークが取り出されて空になった前記トレーを載置した前記昇降テーブルが下降されると共に、前記上昇動作規制解除手段によって前記上昇動作規制手段による前記昇降テーブルの上昇動作規制が解除されることにより、前記トレーが搬出された後の前記昇降テーブルが上昇されるように、重量が設定されることを特徴とするトレー返却装置。
【請求項2】
前記下降動作規制手段は、前記装置本体に設けられる第1の回動軸の回りに回動可能に設けられて、上端によって前記昇降テーブルが支持されると共に下端が規制されて回動動作が規制される第1の回動アームと、前記装置本体に設けられる第2の回動軸の回りに回動可能に設けられて、上端が前記トレー受け渡し路に突出されると共に下端が前記第1の回動アームの上端に係合可能な第2の回動アームと、を具備して、
前記下降動作規制解除手段は、前記トレー受け渡し路に供給された前記トレーによって前記第2の回動アームが前記第2の回動軸の回りに回動されて、該トレーに載置された前記ワークが取り出されて該トレーが前記第2の回動アームの自重によって押し戻されて前記第1の回動アームの上端が該第2の回動アームの下端によって操作されることにより、前記第1の回動アームが前記第1の回動軸の回りに回動されて前記下降動作規制手段が解除されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のトレー返却装置。
【請求項3】
前記上昇動作規制手段は、L字状に形成されると共に前記装置本体に設けられる第3の回動軸の回りに回動可能に設けられて、一端が前記昇降テーブルに係合可能であると共に他端が規制されて回動動作が規制される第3の回動アームと、L字状に形成されると共に前記装置本体に設けられる第4の回動軸の回りに回動可能に設けられて、一端が前記トレー返却路に突出される第4の回動アームと、一端が該第4の回動アームの他端に回動可能に接続されて、他端が前記第3の回動アームの他端寄りの所定部位に回動可能に接続される杆部材と、を具備して、
前記上昇規制解除手段は、前記トレー返却路を走行する前記トレーによって前記第4の回動アームが前記第4の回動軸の回りに回動されることにより、前記第3の回動アームが前記第3の回動軸の回りに回動されて前記上昇動作規制手段が解除されるようにリンク機構が構成されることを特徴とする請求項1又は2に記載のトレー返却装置。
【請求項4】
ワーク搬送ラインにおいてワークが取り出されて空になったトレーを返却する方法であって、
前記トレーから前記ワークが取り出されたことを、前記ワークを載置した前記トレーと前記ワークが取り出されて空になった前記トレーとの重量差によって感知して、次に、空になった前記トレーを載置した昇降テーブルを、前記重量差を利用して下降させて下降端位置で保持させた後、空になった前記トレーをトレー返却路へ搬出させて該空になったトレーを返却して、次に、空になった前記トレーが載置された状態と該トレーが搬出された後の状態との重量差を利用して、前記トレーが搬出された後の前記昇降テーブルを上昇させることを特徴とするトレー返却方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−298564(P2006−298564A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−122427(P2005−122427)
【出願日】平成17年4月20日(2005.4.20)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(505034418)有限会社 タイコー (9)
【Fターム(参考)】