ドア及び/若しくは開閉可能な家具部のための一体化された閉鎖装置を有する隠しヒンジ
【課題】ドア及び/若しくは開閉可能な家具部のための隠しヒンジを提供する。
【解決手段】第1のカム要素5及び第2のカム要素6は、接続装置のアーム要素20で形成され、部分を第1の締め金具メンバ1aに形成し、アーム要素20が回転するピン3に従って異なる位置で配置され、ピン3の周囲に拡張される。第1の締め金具メンバ1aにおいて、夫々の第1及び第2の弾性手段51、61によって付勢される第1及び第2のタペット50、60は、少なくとも部分的に重複しないアーム要素20の回転の夫々の角度領域で第1のカム要素5及び第2のカム要素6の対応する動作部分と、夫々、相互作用する。第1及び第2の弾性手段51、61は、回転の角度が増大する場合に負荷がかけられ、回転の角度が減少した場合に開放され、この結果、閉鎖位置に向かう移動を生じる。
【解決手段】第1のカム要素5及び第2のカム要素6は、接続装置のアーム要素20で形成され、部分を第1の締め金具メンバ1aに形成し、アーム要素20が回転するピン3に従って異なる位置で配置され、ピン3の周囲に拡張される。第1の締め金具メンバ1aにおいて、夫々の第1及び第2の弾性手段51、61によって付勢される第1及び第2のタペット50、60は、少なくとも部分的に重複しないアーム要素20の回転の夫々の角度領域で第1のカム要素5及び第2のカム要素6の対応する動作部分と、夫々、相互作用する。第1及び第2の弾性手段51、61は、回転の角度が増大する場合に負荷がかけられ、回転の角度が減少した場合に開放され、この結果、閉鎖位置に向かう移動を生じる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア及び/若しくは開閉可能な家具部のための一体化された閉鎖装置を有する隠しヒンジに関連する。
【背景技術】
【0002】
ドア若しくは開閉可能な家具部が、ドア(若しくは、開閉可能な家具部)そのものの反対側の空間への接続を供給するために回転の仮想上の軸に関連して回転できるような、夫々の枠を有する2つの部屋を隔てるドア(若しくは開閉可能な家具の部品の一部)を接続するために適用されるヒンジの種々の型がある。近年、隠しヒンジ(“不可視のヒンジ”)、すなわち、ドア若しくは開閉可能な家具部が閉鎖された場合にドア若しくは開閉可能な家具部の両側で視界から全体的に隠れた隠しヒンジは、ますます一般的になっている。一般的には、これらのヒンジは、ドア若しくは開閉可能な家具部の開放及び閉鎖位置に対応する2つの制限位置の間で互いに関連して移動することを許容する、即ち、変化する角度に関節のつなげられたアームで通常構成されるような、接続装置によって互いに連結された2つの締め金具メンバ(ドア若しくは開閉可能である家具部、例えばこれの外縁に埋め込まれる一方と、枠に埋め込まれた他方と)を有する。閉鎖位置で、2つの締め金具メンバが向かい合って、同時に、接続装置(及びこのためにアームも)は、ドア若しくは開閉可能な家具部が閉鎖される場合にヒンジがドア若しくは開閉可能な家具部及びそれぞれの枠の間に完全に隠されるような、締め金具メンバそれらに作成されるキャビティの内側にしまい込まれる。
【0003】
2つの締め金具メンバを連結する接続装置は、ドアが閉鎖される場合に収納部にしまい込まれる締め金具メンバを許容する特徴を全て維持しながら、多種の連結を形成する2つ若しくは複数の関節アームを有する複数の異なる方法で作成され得るので、ヒンジは、引き続き不可視のままである。
【0004】
接続装置の第1の例の構造で、これが構成された関節アームは、種々に形成され、1つの締め金具メンバにヒンジで動かされる第1の端部と、他の締め金具メンバに作成されたスライドガイドでスライド可能である他端部とを有する。アームは、“5点関節”(2つは固定され、1つは移動可能である3回転ピン、加えて2ピンはガイドで移動可能である)を形成するために端部の間で互いにヒンジで動くようにもされ得る。取得される幾何学的制限及びアームの1端部がそれぞれの締め金具メンバの内側でスライドできる可能性のために、ヒンジが完全に埋め込まれ、視界から隠れる構造で、アームは、開放若しくは閉鎖するドア若しくは開閉可能な家具部を許容するために、互いに関連して回転でき、必須の複雑な回転並進動作を保証する。
【0005】
接続装置の他の例の構造で、これが構成された関節のあるアームの両端は、最初に一方の締め金具メンバに、第2にもう一方の締め金具メンバヒンジに動くようにされる。その他の自由度は、各アームが共通の端部で互いに順々にヒンジで動くようにされる少なくとも2つの要素で構成されることによって提供される。さらに、アームは、アーム要素の一方の端部の間に設置された共通のピンによって互いにヒンジで動くようにもされている。この構成は、(関節アームの間に、及び、アーム及び締め金具メンバの間に7ヒンジピンがあるので)アームが互いに関連して回転でき、(互いの間で、ヒンジ部を有する幾何学的制限のために)これらはヒンジが完全に埋め込まれ、視界から隠れる構造で開放及び閉鎖するためにドア若しくは開閉可能な家具部を許容するために必須の複合の回転並進動作を保証できる“7点関節”を形成する。これはアームの構成で非常に複雑さを要求されるにもかかわらず、“5点関節”の解決方法でスライディングガイドを要求されるので“7点関節”が、ドア若しくは枠にこれらを埋め込むことで、同一の深さを要求されないという点で、締め金具メンバの厚さを減少することができる。
【0006】
多くの場合に、使用者が反対側の空間若しくは部屋への接続を得るためにドア若しくは開閉可能な家具部を開放し、そのときこれを閉め忘れるだろう。この問題を克服するために、外部予備閉鎖システムは、ドアを閉鎖位置に自動的に戻すためにドア及び夫々の枠の間に通常設置される。外部予備閉鎖システムは、強打からこれを防ぐために閉鎖位置に向かうドアの移動を減速するブレーキをよく備え付けられる。しかし、外部予備閉鎖システムは、可視で、扱いにくい。従って、これら外部システムの適用は、機能的及び美的景観の両方からの隠し(若しくは“不可視”の)ヒンジの効果を無価値にする。
【0007】
ヨーロッパ特許公開公報EP0352912A1号公報は、自動閉鎖装置が組み合わされた前述の“5点関節”の接続装置を有するタイプの不可視のヒンジを開示する。自動閉鎖装置は、後述のように構成されている。2つの締め金具メンバの1つに形成されたランナーでスライドする2つの関節のあるアームの1つの端部は、リンクロッドによって制御される。リンクロッドは、同一のリンクロッドの同軸のコイルスプリング同軸ケーブルによって付勢されたスプリングである。リンクロッド及びスプリングシステムは、リンクロッドによってアームの端部が制御されるランナーがスライドする締め金具メンバの底から飛び出す。バネは、締め金具メンバの外部から、締め金具メンバの底及びリックロッドそれ自身のストップメンバの間に包囲される。ヒンジが閉鎖位置から開放位置へ向かって移動される場合に、アームのスライド端部が、それがランナーでスライドするように、それに従ってリンクロッドを引き寄せ、スプリングを締め金具メンバの底及びリンクロッドのストップメンバの間で押圧させることを生じさせる。使用者がドア若しくは開閉可能な家具部を開放する場合に、バネが延長位置に戻り、開放方向の反対の方向にスライドするために、リンクロッドを介して、アームの端部を促す。この方法でアームの端部へのスライド移動の開示は、ドア若しくは開閉可能な家具部をもとの閉鎖位置に自動的に移動する接続装置の関連を駆動する。
【0008】
前述された解決方法は、複数の課題を有する。リンクロッド及びスプリングシステムによって占有された空間は、これが一体化された締め金具メンバの大きさが増加し、ドア若しくは枠でヒンジ締め金具メンバを設置するための非常に深い収納部をカットすることが必要とされる。装置は、調整することが困難であり、非常に脆弱か、非常に強固かのいずれかの開閉機構を生産する傾向にあり、使用者にとってもリスクを生じる。装置は、5点関節の不可視のヒンジにのみ、若しくは、幾つかの場合で、関節がランナーでスライド可能である少なくとも1つのシューを有するヒンジにのみ適用可能である。さらに、開機構で無意味なのは、ヒンジが閉鎖に向かうストレスの影響下にないことである。これは、自動的に閉鎖からドアを止めることを意味し、この移動の全体の角度拡張ためにかなりの力を制止されなければならない。
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、閉鎖装置の閉鎖力が正確に調整され得るドア及び/若しくは開閉可能な家具部のための閉鎖装置を一体化された隠しヒンジを供給することによって前述の課題を克服することである。本発明の他の目的は、少なくとも完全な開放位置でドアを保持することなしに、使用者にドアを維持することを許容することである。本発明のその他の目的は、閉鎖装置の同一のタイプの隠しヒンジの種類の最大限の数を提供することである。本発明のさらなる目的は、多用途、適用すること及び調整することの容易である一体化された閉鎖装置の隠しヒンジを提供することである。
【0010】
従って、ここで独立した請求項で記載された構造物的な及び機能的な特徴と、従属する請求項に記載されているこれのさらなる実施形態とを有する、本発明は、ドア及び/若しくは開閉可能な家具部のための一体化された閉鎖装置を有する隠しヒンジを伴って、これらの目的及びその他、後述の記載でさらに詳細を達成する。
【0011】
本発明は、好適で、限定されない実施形態及び後述で示される添付する図面に関連して以下でさらに詳細に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、完全な開放位置での本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図1a】図1aは、図1のA−Aのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図1b】図1bは、図1のB−Bのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図1c】図1cは、図1bの拡大された詳細図である。
【図1d】図1dは、図1aの拡大された詳細図である。
【図2】図2は、部分的な開放位置の本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図2a】図2aは、図2のD−Dのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図2b】図2bは、図2のC−Cのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図2c】図2cは、図2bの拡大された詳細図である。
【図2d】図2dは、図2aの拡大された詳細図である。
【図3】図3は、他の部分的の開放位置での本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図3a】図3aは、図3のF−Fのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図3b】図3bは、図3のE−Eのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図3c】図3cは、図3bの拡大された詳細図である。
【図3d】図3dは、図3aの拡大された詳細図である。
【図4】図4は、さらに他の部分的な開放位置の本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図4a】図4aは、図4のF−Fのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図4b】図4bは、図4のE−Eのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図4c】図4cは、図4bの拡大された詳細図である。
【図4d】図4dは、図4aの拡大された詳細図である。
【図5】図5は、閉鎖位置の本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図5a】図5aは、図5のK−Kのラベル付きの平面を通るそれの断面を示す図である。
【図5b】図5bは、図5のJ−Jのラベル付きの平面を通るそれの断面を示す図である。
【図5c】図5cは、図5bの拡大された詳細図である。
【図5d】図5dは、図5aの拡大された詳細図である。
【図6】図6は、図2のものと同等で、その他をより好ましく示すために配置された閉鎖装置が配置された締め金具メンバの幾つかの部分が切り取られた本発明のヒンジの図である。
【図6a】図6aは、図6のL−Lのラベル付けられた平面を通るヒンジの断面である。
【図7】図7は、さらにその他をより好ましく示すために切り取られた幾つかの部分を伴う、図6の右手側の側面から、図6のヒンジの側面図である。
【図7a】図7aは、図7の筐体を詳細に示す拡大図である。
【図8】図8は、完全な開放位置を示す、本発明のヒンジの前面斜視図である。
【図9】図9は、閉鎖装置が配置された締め金具メンバの分解組立図を示す本発明のヒンジの前面からの斜視図である。
【図9a】図9aは、閉鎖装置が配置されたアーム要素を示す図から拡大された詳細図である。
【図10】図10は、閉鎖装置が配置された締め金具メンバの分解組立図を示す本発明のヒンジの背面からの斜視図である。
【図11】図11は、閉鎖装置が配置された締め金具メンバの拡大図を示す、完全な開放位置で本発明のヒンジの側面図である。
【図12】図12は、互いに配置されて、図1乃至11にも示された実施形態の閉鎖装置の第1及び第2のカム要素を互いに配置され、概略的に示す図である。
【図13】図13は、カム要素のさらなる実施形態を示す、図12のカム要素と同等の概略図である。
【図14a】図14aは、5点接続装置を供給されたヒンジの本発明のヒンジの閉鎖装置の実現性のある構造を示す、図5cのこれらと同等の断面図である。
【図14b】図14bは、5点接続装置を供給されたヒンジの本発明のヒンジの閉鎖装置の実現性のある構造を示す、図5dのこれらと同等の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面に関連して、参照符号1は、本発明に係るドア及び/若しくは開閉式の家具部のための完全隠しヒンジを示す。ヒンジ1は、第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bを有する。第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bは、ドア若しくは開閉式の家具部に、一方及び他方を夫々の枠に埋め込まれるように設計される。第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bの各々は、夫々の面12a;13a;12b;13bにある少なくとも1つの夫々の平面部10a;11a;10b;11bを有する。第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bは、ヒンジ1の(図1、1a、1b及び8に例として示される)ドア若しくは開閉可能な家具部の完全な開放位置に対応する、ヒンジ1の開放位置と、(例えば、図5、5a、5bに示されるように)ドア若しくは開閉可能な家具部の閉鎖位置に対応する、ヒンジ1の閉鎖位置と、の間で互いに関連してこれらを移動可能にする接続装置2によって互いに接続されている。ヒンジで参照される“閉鎖位置”及び“開放位置”という表現は、夫々、ドア若しくは開閉可能な家具部材が閉鎖及び開放位置にある場合に、ヒンジに挿入される構造を示すために適用される。ヒンジ1の閉鎖位置で、第1の締め金具メンバ1aの平面部10a、11aの面12a、13aは、第1の締め金具メンバ1bの平面部10b、11bの面12b、13bに対向する。
【0014】
ヒンジ1が閉鎖位置ある場合に、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14a及び第2の締め金具メンバ1bのキャビティ14bは、接続装置2を適合するようにハウジングを形成ために結合する。
【0015】
第1の締め金具メンバ1aの平面部10a、11aは、第1の締め金具メンバの平面フランジ部であり、ドア若しくは枠に第1の締め金具メンバを留めるために適用され得る。同様に、第2の締め金具メンバ1bの平面部10b、11bは、第2の締め金具メンバ1bの平面フランジ部であり、ドア若しくは枠に第2の締め金具メンバ1bを留めるために適用され得る。好適には、第1の締め金具メンバ1a及び第2の1bの両方の各々は、平面部10a、10bと、キャビティ14a、14bの反対側に設置された第2の平面部11a、11bと、を有し、双方は、夫々の平面フランジ部であり、ドア若しくは枠に第1の締め金具メンバ1a及び第2の2bを留めるために適用され得る。接続装置2は、第1の締め金具メンバ1aの回転ピン3に関連して回転するアーム要素20を有する。ピン3に関連するアーム要素20の回転の角度ALFAは、閉鎖位置でゼロの最小値、開放位置でゼロではない最大値、及び、閉鎖及び完全に開放位置の間での中間の位置で、最小及び最大の間の中間値を示めす。アーム要素20の回転の移動は、接続装置2の構造の夫々の変化に対応する。アーム要素20の回転の角度ALFAは、ヒンジ1が値ALFA=0°に対応する閉鎖位置にある場合にアーム要素20によって導入される位置に関連して、図1c乃至5cと、図1d乃至5cと、に示される。アーム要素20の回転の角度ALFAは、図12及び13にも示される。回転ピン3は、アーム要素20の一端部200で嵌合される。アーム要素20は、接続装置2の関節のあるアームの一部分であり得る、若しくは、これは、接続装置2の関節のあるアームと同一である。
【0016】
特に(一例として)図3a及び3bに関連して、接続装置2は、互いに第1及び第2の締め金具メンバを接続する第1及び第2のアーム21、22を有する。第1のアーム21は、夫々のヒンジピン210aで第1の締め金具メンバ1aにヒンジで動くようにされた第1の端部21aと、第2の締め金具メンバ1bに動作可能なように嵌合される第2の端部21bと、を有する。第1及び第2のアーム21、22は、夫々のヒンジピン23でこれらの2端部21a、21b;22a、22bの間の中間点で互いにヒンジで動くようにされている。好適には、ヒンジピン210a、220a、23は、互いに平行である。
【0017】
第1のアーム21の第2の端部21bは、第2の締め金具メンバ1bにヒンジで動くようにされ得るし、第2のアーム22の第2の端部22bは、第1の締め金具メンバ1aにヒンジで動くようにされ得る(この解決方法は、図1乃至11に図示されている)。この場合に、アーム21、22の構成は、好適には後述する通りである。第1及び第2のアーム21、22は、第1のアーム部211、212と、第2のアーム部221、222とで各々構成されている。第1のアーム部21の第1の部分211は、第1のアーム21の第1の端部21と同一である第1の端部と、第1のアームの第2の部分212の第1の端部において、ヒンジで動かされる第2の端部211bと、を有する。第2のアーム21の第2の部分212の第2の端部は、第2の締め金具メンバ1bにヒンジで動くようにされ、第1のアーム21の第2の端部21bと同一である。全てのヒンジピンの軸は、好適には互いに平行である。第2のアーム22の第1の部分221は、第2のアーム22の第1の端部22aと同一である第1の端部と、第2のアーム22の第2の部分222の第1の端部222aにヒンジで動くようにされた第2の端部と、を有する。第2のアーム22の第2の部分222の第2の端部は、第1の締め金具メンバ1aにヒンジで動くようにされ、第2のアーム22の第2の端部22bと同一である。全てのヒンジピンの軸は、好適には互いに平行である。第1のアーム21の第1の部分211及び第2のアーム22の第1の部分221は、これらの端部の間の中間点で、さらに具体的にはヒンジピン23で互いにヒンジで動くようにされている。この場合、このためにヒンジは、各アームの3つのヒンジピンを有し、両方のアームで共有される1ピンを加えて、“7点”構造である。
【0018】
(閉鎖位置でヒンジの第1の締め金具メンバ1aの重要な細部の詳細を示す)図14a及び14bに示された実施形態で、第1のアーム21の第2の端部21bは、第1のアーム21の第2の端部21bは、第2の締め金具メンバ1bに形成されたランナーに嵌合され得るし、第2のアーム22の第2の端部22bは、第1の締め金具メンバ1aに形成された“複数”のランナーに嵌合され得る。この場合、第1及び第2のアーム21、22が適切に成形されるならば、ヒンジは、“5点”構造(締め金具メンバ1a、1bに固定された2つのヒンジピン210a、220a、2つのアーム21、22によって供給される1つの移動可能なピン23、さらに、2つの締め金具メンバ1a及び1bに形成されたスライドガイドで移動可能である2つのアーム21、22の第2の端部21b及び22b)を有するだろう。この実施形態で、アーム要素20は、第1のアーム21と同一であり、アーム要素20の回転ピン3は、ヒンジピン210a(第1のアーム21の第1の端部21aと同一であるアーム要素20の端部200)と同一である。
【0019】
一般的には、本発明の特徴は、第1及び第2の締め金具メンバ1a、2aの間の包括的な接続装置2に関連して後述される。ここに記載される本発明の特徴は、一般的に、且つ、特に別段ない限り、接続装置2の所定の構成から独立しているものと理解されるべきである。
【0020】
一般的に、参照がアーム21、22の存在をさせる記載は、2つのアームの存在を常に参照しているだろう。しかし、所定の実施形態が明確に述べない限り、ここでの全ての考察は、容易に、且つ、迅速に、3つ若しくは複数のアームが存在する場合に拡張され得る。
【0021】
ヒンジ1は、自動閉鎖装置4も有している。
【0022】
自動閉鎖装置4は、少なくとも第1のカム要素5及び第2のカム要素6を有し、夫々、アーム要素20の対応する第1の部分20a及び第2の部分20bに形成される。アーム要素20の第1及び第2の部分20a及び20bの各々は、回転ピン3の周囲で延長し、ピン3そのものに従って異なる位置に設置される(図9乃至11、9a)。自動閉鎖装置4は、第1の弾性手段51によって付勢される、少なくとも1つの第1のタペット50を有する。第1の弾性手段51は、第1のカム要素5に嵌合される第1のタペット50を維持する。自動閉鎖装置は、第2の弾性手段61によって付勢される、少なくとも1つの第2のタペット60を有する。第2の弾性手段61は、第2のカム要素6に嵌合される第2のタペット60を維持する。第1及び第2のタペット50、60と、夫々第1及び第2の弾性手段51、61とは、第1の締め金具メンバ1aに設置されている。第1及び第2のタペット50、60及び夫々の第1及び第2の弾性手段51,61は、ヒンジ1が閉鎖位置にある場合に、第1の締め金具メンバのキャビティ14a及び第2の締め金具メンバ1bのキャビティ14bによる組み合わせで形成されるハウジングで受けられる。
【0023】
以下は、図面に、特に図12及び13に、関連して第1および第2のカム要素5及び6の構成の記載がある。図12及び13は、互いに重なって配置されて示される、第1及び第2のカム要素5及び6の2つの実施形態を示している。第1のカム要素5及び第2のカム要素6の間の差異は、第1のカム要素5の部分に重なって配置されていない第2のカム要素6の部分を示す、太い破線で図12及び図13に示されている。
【0024】
第1のカム要素5は、第1のタペットが第1の角度領域“I”の範囲に入るアーム要素20の回転角度ALFAの値に互いに作用する夫々の動作部分52を有している。
【0025】
第2のカム要素6は、第1の角度領域“I”に少なくとも部分的に重なって配置されない第2のタペット60が第2の角度領域“II”の範囲に入るアーム要素20の回転角度ALFAの値に互いに作用する夫々の動作部分62を有している。
【0026】
第1の角度領域“I”で、第1の回転方向“i”へのアーム要素20を回転は、第1の弾性手段51に徐々に負荷をかける第1のタペット50で第1のカム要素5の動作部分52の動作に対応する。第2の回転方向“ii”へのアーム要素20を回転は、第1と反対に、第1の弾性手段51の漸進的な開放と、第1のカム要素5の動作部分52で第1のタペット50の結果として生じる動作と、に対応し、この結果閉鎖位置に向かって第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bの関連する移動が生じる。
【0027】
第2の角度領域“II”で、第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転は、第2の弾性手段61に徐々に負荷をかける第2のタペット60で第2のカム要素6の動作部分62の動作に対応する。第2の回転方向“ii”へのアーム要素20の回転は、第2の男性手段61の漸進的な解放と、第2のカム要素6の動作部分62で第2のタペット60の結果として生じる動作と、に対応し、この結果閉鎖位置に向かって第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bの関連する移動が生じる。
【0028】
アーム要素20の第1の回転方向“i”は、閉鎖位置から開放位置へ向かうヒンジの移動に対応する。アーム要素20の第2の回転方向“ii”は、開放位置から閉鎖位置へ向かうヒンジの移動に対応する。従って、使用者がドアを開放した場合に、アーム要素20は、第1の回転方向“i”へ回転を生じさせられ、その結果、第1の弾性手段51は、第1のタペット50が第1の回転領域“I”中を通る場合に負荷をかけられ、第2の弾性手段61は、第2のタペット60が第2の回転領域“II”中を通る場合に負荷をかけられる。第1の角度領域“I”が第2の角度間隔“II”に少なくとも一部分的に重なって配置されないということは、第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転の間に、第1の弾性手段51のみ若しくは第2の弾性手段61のみが2つの角度領域“I”、“II”の一方の少なくとも1つの伸びに関連して負荷をかけられることを意味する。使用者がドアから手を放した場合に、第1の角度領域“I”にあるタペット50及び/若しくは第2の角度領域“II”にある第2のタペット61は、弾性手段51及び第2の弾性手段61を 負荷シーケンスの逆転である順序で開放し、解除シーケンスは、ヒンジ1の所定の動的な閉鎖スキームに対応する。さらに特に、動的な閉鎖スキームは、第1のカム要素51の動的部分52の形状と、第2のカム要素6の動的部分62の計上と、第1のカム要素5に関連する第1のタペット50の位置と、第2のカム要素に関連する第2のタペット60の位置と、第2の弾性手段61の位置及び弾性的特性による第1のタペット50及び第1のカム要素5の間の接触力と、第1の角度領域“I”及び第2の角度領域“II”の大きさと、第1の角度領域“I”及び第2に“II”の間の非重複の区域の配置及び大きさと、で決定される。
【0029】
図面、特に図12及び13で、は、第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転の間に、第2の弾性手段は、第2のタペット60が第1の“I”に重なって配置されない第2の角度領域“II”の部分を通過する場合に第1の弾性手段51が負荷をかけられたために停止した後に負荷をかけられ続ける最良の実施形態を示している。
【0030】
アーム要素の回転ピン3に従った2つの異なる位置での少なくとも2つのカム要素5、6の適用と、互いに重なって配置されない少なくとも1つの部分を有する夫々の角度領域“I”及び“II”の夫々のタペット50、60の制御とは、極限多用途性を有する閉鎖装置4の動作の調整を可能にし、角度領域“I”及び“II”の重複の大きさ及び範囲の機能として所望の動的なスキームに従う移動をドアに与える。さらに特に、開放及び閉鎖制限位置の間でも、これは、タペット50、60がアーム要素20の幾つかの力を閉鎖位置に向かってヒンジ1を移動に適用する角度領域若しくはポイントを生成可能である。カム要素5、6の形状も調整することによって、これは、操作される方法で閉鎖位置へ向かうヒンジ1の移動を加速若しくは減速もできる。
【0031】
閉鎖装置4の要素の特殊な配置のおかげで、ヒンジ1は、これがドア及び/若しくは枠に埋め込まれた場合に、小型及び低侵襲性である。特に図12及び13に示すように、第1の角度領域“I”は、ゼロより大きい若しくは等しい第1の所定の値ALFA_1及び第1の値ALFA_1よりも大きい第2の所定の値ALFA_2の間のアーム要素20の回転の角度の値ALFAによって規定されている。第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転は、第1の所定のALFA_1から第2の所定のALFA_2への方向で回転角度ALFAを増大する。他方では、第2の回転方向“ii”へのアーム要素20の回転は、第2の所定の値ALFA_2から第1の所定の値ALFA_1への方向で回転角度ALFAを減少する。第2の角度領域“II”は、ゼロよりも大きい若しくは等しい第3の所定の値と、所定の第3の値ALFA_3及び第2の所定の値ALFA_2の両方よりも大きい第4の所定の値ALFA_4との間のアーム要素20の回転角度の値ALFAで規定されている。効果的及び好適には、第4の所定の値ALFA_4は、最大値ALFA_MAXよりも小さい。第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転は、第3の所定の値ALFA_3から第4の所定の値ALFA_4への方向で回転角度ALFAを増大する。第2の回転方向“ii”へのアーム要素20の回転は、他方では、第4の所定の値ALFA_4から第3の所定の値ALFA_3への方向で回転角度ALFAを減少する。
【0032】
図12のように、アーム要素20の回転角度の第3の所定の値ALFA_3は、第2の所定の値ALFA_2よりも小さい場合に、第1の角度領域“I”及び第2の角度領域“II”は、第3の所定の値ALFA_3から第2の所定の値ALFA_2へ拡張する(第1の所定の値ALFA_1及び第3のALFA_3が一致した場合に、全体の第1の角度領域“I”と一致し得る、若しくは、第1の所定の値ALFA_1及び所定の値のALFA_3が一致しあい場合に、第1の回転方向“i”で第1の角度領域“I”の末端部のみが一致し得る)重複領域を有している。図1乃至12に示される本実施形態で、ヒンジが閉鎖位置から開放位置に通る(すなわち、アーム要素20が第1の回転方向“i”に向きを変える)場合に、夫々の第1及び第2のカム要素5及び6に接触を続けられる第1及び第2のタペット50、60は、連続して、
−初めに、(第1のカム要素5の動作部分52の動作が第1の弾性手段51に負荷を生じる)第1の角度領域“I”及び(第2のカム要素6の動作部分62の動作が第2の弾性手段61での第1の負荷の程度を生じる)第1の角度領域“I”と第2の“II”の間の重複範囲、この重複範囲は、前述したように、アーム要素20の回転角度ALFAの第1の所定の値ALFA_I及び第3の所定の値ALFA_3が一致した場合に、全体の第1の角度領域“I”に場合によっては一致し、
−次に、第2のカム要素6の動作部分62の動作が第2の弾性手段61のさらなる負荷の程度を生じる(2つの角度領域の間の非重複の範囲の少なくとも一部分で一致する)第2の角度領域“II”の残り部分と、
を経由する。
【0033】
図13に示される本発明の実施形態で、第1の角度領域“I”及び第2の“II”は、分離している。さらに特に、第1の角度領域“I”及び第2の“II”は、全体で重複しない。この場合、アーム20の回転角度ALFAの第3の所定の値ALFA_3は、第2の所定の値ALFA_2よりも大きく若しくは、最大でも、に等しい。この場合、第1のタペット50及び第2の60の両方は、第1の角度領域“I”を通過後に第2の角度領域“II”を通過する。アーム要素20の回転角度ALFAの第3の所定の値ALFA_3が第2の所定の値ALFA_2よりも完全に大きい場合に、タペット50、60(及び夫々の弾性手段51、61)でのこれらの作用は、(例えば、この角度間隔でカム要素5,6の表面を軸が回転ピン3にあり、タペット50,60の間の距離及び回転ピン3が変化しない場合に夫々の弾性手段51、61の負荷レベルが不変のままである円筒部の形状にすることによって)、実質的にニュートラルであるように、第1及び第2のカム要素5、6は、ALFA=ALFA_2及びALFA=ALFA_3の間の角度間隔で形成され得る。このために、使用者がこれを保持しない場合でさえヒンジが部分的な開放位置にとどまることができる2つの角度領域“I”及び“II”の間の中間範囲を規定可能である。さらに特に、この中間領域の弾性力が平衡であるので、第1の弾性手段51及び第2の弾性手段61は、使用者がドアから手を放した場合に、第2の回転方向“ii”のアーム要素20を回転することによって閉鎖位置に向かってヒンジを移動し得るそれぞれのカム要素5,6のいくつかの動作に適用しない。さらに、図13に示された実施形態の、第2のタレット60及び夫々の第2の弾性手段61の第2のカム要素6の表面の作用は、第1の角度領域“I”での表面位置を軸が回転ピン3にある円筒要素の形状にすることによって第1の角度範囲“I”で無効にされ得る。回転ピン3からの第2のタペットの距離が不変である場合、第2の弾性手段61の張力の状態は不変である。この角度領域の弾性力が平衡なので、第2の弾性手段61は、アーム要素20を第2の回転方向“ii”に回転し得る幾つかの動作を適用できない。
【0034】
好適には、第1の角度範囲“I”は、閉鎖位置(0°の角度に対応し、図5a、5b)から(図4a、4b)およそ30°のドアの開放角度に対応する部分的な開口位置へヒンジ1の開口の角度を示す。好適には、第2の角度範囲“I”は、およそ30°のドアの開放角度(図4a、4b)に対応する部分的な開放位置からおよそ90°(図2a、2b)のドアの開放角度に対応する部分的な開放位置にヒンジ1を開口する角度に対応する。
【0035】
図12のように、もし第1及び第2の角度範囲“I”、“II”は部分的に重複するならば、第1及び第2の弾性手段51、61の剛性及び特性と、(第1及び第2のタペット50、60がアーム要素20の角度ALFAの回転角度の第1の所定の値ALFA_1に対応する位置する場合に、第1の回転方向“i”に関連して、これに対応する張力の程度である)始めのこれらの張力の程度とを適切に選択することによって、アーム要素20が第1の回転方向“i”に向きを変える場合に2つの角度領域“I”及び“II”の間の重複領域で第1の角度領域“I”で第1の弾性手段51によって同時に達する負荷レベルと比較して、低い若しくは無視してよい第2の弾性手段61によって達する負荷レベルにすることができる。このために取得される機械的作用は、第1及び第2の角度領域“I”及び“II”が互いに分離される場合に、取得され得るこれに同等である。
【0036】
前述したように、効果的で、好適な、アーム要素20の回転角度ALFAの第4の所定の値ALFA_4は、最大値ALFA_MAXよりも小さい。これは、第1及び第2の弾性手段51、61の両方が実質的にニュートラルである状況の生成を可能にする。さらに特に、アーム要素20の回転角度ALFAの第4の所定の値ALFA_4及び最大値ALFA_MAXの間の角度領域で、第1及び第2のカム要素5、6を軸が回転ピン3にある円筒表面セクションの形状にすることが可能であり、第1及び第2の弾性手段51、61とこれらの弾性力の平衡との張力で、十分な復元力の状態を生成する。
【0037】
特に図12及び13に再び関連して、第4の所定の値ALFA_4及び最大値ALFA_MAXの間のアーム要素20の回転ALFAの角度の値にそれぞれ接触の状態になる第1のカム要素5及び第2の6各々は、夫々の端部54、64を有する。前述のように、熱部分54、64は、タペット50、60及び夫々の弾性手段51、61のこれらでの動作が平衡で、このために閉鎖装置4が無効にされるような作成され得る。効果的には、図12及び13に示す実施形態で、タペット及びカム要素の間の相互作用の間に、第1の弾性手段51及び第2の61は、アーム要素20が第1の回転方向に回転される場合に、夫々、第1のカム要素5の第1の末端部54及び第2のカム要素6の第2の末端部64でこれらの負荷レベルを一定に維持し、若しくは、これを減少する。この特徴は、ヒンジ1のステーブルの完全な開放位置にする傾向がある。このために、第1の回転方向“i”へのアーム要素20を回転することによって、夫々、第1のカム要素5の末端部54及び第2のカム要素6の第2の末端部64で生じることは、第1及び第2の弾性手段51、61を解除する作用として十分である。図12及び13、各カム要素5、6の末端部54、64の輪郭は、鎖線によって示された円筒輪郭の例によってきれいに対比されている。
【0038】
好適に、第1のカム要素5は、第1の回転方向“i”で動作部分52に続いて、所定の値ALFA_4より小さい、若しくは、最大でも等しい第2の所定の値ALFA_2及び第5の所定の値ALFA_5の間の回転角度ALFAの値に接触する第1の付属部分53を有する。第1のカム要素5で、第1のカム要素5の予備部分53は、第2の角度領域“II”の末端部から第1の角度領域“I”の末端部を、第1の回転方向“i”に従って、分離する角度距離を覆う。予備部分53及び第1のタペット50の間の相互作用の間に、第1の回転方向“i”でアーム要素20の回転の間で、回転角度ユニット毎に第1の弾性手段51によって適用された負荷の増分は、ゼロ若しくは動作部分52で生じるこれよりも値の小さい。第1の予備部分53での第1の弾性手段51によって適用されたさらなる全体の負荷の値は、アーム要素20の回転角度ALFAの第2の所定の値ALFA_2及び第5の所定の値ALFA_5の間の角度間隔の大きさに依存する。さらに特に、第1の弾性手段51によって適用されるこのさらなる負荷の値は、アーム要素20の回転角度ALFAの第2の所定の値及び第5の所定の値ALFA_5の間の角度間隔での回転角度ユニット毎の第1の弾性手段によって適用される負荷での増分の積分と等しい。好適には、第1の弾性手段51によって適用されるこのさらなる負荷の値は、ゼロ若しくは第1のカム要素5の動作部分52に適用される負荷のレベルと比較して無視できるものである。さらに特に、第1の予備部分53に生成される状態は、接続装置2及びヒンジ1の運動で第1のタペット50及び夫々の第1の弾性手段51の動作のようである。このように、第1の予備部分53によって覆われた角度領域で、閉鎖移動が、減速され、若しくは、停止される、又は、これが使用者によって移動されない限りドア若しくは開放可能な家具部が変化しない、若しくは、実質的に自由であり得る領域が、生成される。カム要素5の第1の予備部分53は、第1のカム要素5の末端部54の動作部分52に接続する。第1の予備部分53は、平面要素の形状に作成され得る。
【0039】
好適には、第1のカム要素5の動作部分52及び第2のカム要素6の動作部分62は、アーム要素20の回転ピン3によって規定され、この軸を含まない回転の軸に平行な夫々の平面520、620によって各々規定される。第1のカム要素5の動作部分52及び第2のカム要素6を規定する平面520、620は、夫々、ゼロでなく、直角よりも小さい所定の角度BETAで互いに傾斜される(図9a、12、13)。
【0040】
このために、効果的には、第1のカム要素5の動作部分52の平面520がある平面は、第2のカム要素6の動作部分62の平面がある平面から取得される。第4の所定の値ALFA_4及びアーム要素20の回転角度ALFAの第2の所定の値ALFA_2の間の差異に等しい角度で回転ピン3の軸について互いに関連して回転される。
【0041】
第1及び第2のタペット50、60は、押圧部500、600が属するタペット50、60は、夫々の動作部分52、62に接触した状態である場合に、夫々の平面520、620の平面を横断する軸501、601に従って移動可能な少なくとも1つの夫々押圧部500、600を有する。押圧部500、600は、回転ピン3の軸から離れる方向に、少なくとも1つの夫々のらせんバネ502、602で対抗される。
【0042】
第1のタペット50の押圧部500を移動し、平行にらせんバネ502が動作する軸501は、第2のタペット60の押圧部600が移動し、平行にらせんバネ602が動作する軸601に平行である。好適には、第1のタペット50の押圧部500が移動する軸501及び第2のタペット60の押圧部600が移動する軸601によって規定される平面は、アーム要素20の回転ピン3の軸を含む。第1のタペット50の押圧部500は、効果的には、複数のらせんバネ502によって、回転ピン3の軸から離れる方向へ、効果的に対抗される。らせんバネ502は、好適には、全て互いに平行である。第2のタペット60の押圧部600は、複数のらせんバネ602によって、回転ピン3の軸から離れる方向へ、効果的に対抗される。らせんバネ603は、好適には、全て互いに平行である。
【0043】
一般的に言えば、本発明の幾つかの実施形態で、決定的に同一の弾性手段51、61の剛性及び/若しくはヒンジ1での固定された幾何学的制約を規定することによって始めに第1及び第2の弾性手段51、61の張力の程度(即ち、第1の回転方向“i”に関連して、第1及び第2のタペット50、60がアーム要素20の角度ALFAの回転角度の第1の所定のあいたいALFA_1に対応する位置にある場合に、これに対応する張力の程度)を事前に決定することが可能である。
【0044】
好適には、発明のヒンジ1は、使用者によって駆動され得るそれぞれのプレロード手段の作用を通して第1及び第2の弾性手段51、61のプレロードの状態を調整する可能性を期待する。さらに特に、ヒンジ1は、第1の弾性手段51で動作する第1のプレロードデバイス510を有し、第1のタペット及び複数の所定の最小値から選択可能な第1のカム要素50の動作部分52の間の最小の接触力の所定の値で使用者によって設定され得る。複数の所定の最小値は、離散の一連の値を構成し得る。複数の所定の最小値は、下限値及び上限値の間の値の連続した間隔を構成し得る。また、ヒンジ1は、第2の弾性手段61を動作する第2のプレロードデバイス610を有し、第2のタペット60及び複数の所定の最小値から選択可能な第2のカム要素60の動作部分62の間の第2のカム要素60の動作部分62の間の最小接触力の所定の値で使用者によって設定され得る。複数の所定の最小値は、離散した一連の値を構成し得る。複数の所定の最小値は、下限値及び上限値の間の値の連続した間隔を構成し得る。
【0045】
好適には、第2のプレロードデバイス610は、第1のプレロードデバイス510とは独立に使用者によって設定され得る。このために、第2の弾性手段61のこれとは独立に始めに第1の弾性手段51の張力の状態を調整することができる。
【0046】
第1のプレロードデバイス510及び第2の610の各々は、夫々ロッカー511、611及びロッカー511、611を解放する夫々の変則レバーを有する。各々のロッカー511、611は、夫々の軸512、612に関連して回転される。その軸512、612の1側面で、各々のロッカー511、611は、夫々の弾性手段51、61に接触している。その軸512、612の対抗する側面で、各々のロッカーは夫々の変則レバー513、613に接触している。さらに特に、各ロッカー511、611の軸512、612は、アーム要素20の回転ピン3の軸に平行である。さらに、この軸512、612の1側面で、各々のロッカー511、611は、夫々の弾性手段51、61のらせんバネ502、602(若しくは、複数の平行ならせんバネ502、602)に接触している。この軸512、612の対向する側面で、各ロッカー511、611は、夫々の変則レバー513、613に接触している。
【0047】
好適には、第1のプレロードデバイス510のロッカー511の軸512は、第2のプレロードデバイス610のロッカー611の軸612と一致する。第1のプレロードデバイス510のロッカー511及び第2のプレロードデバイス610のロッカー611は、同一の軸に関連して旋回され、好適には、共通の旋回軸512、612に従って交互に配置されている。
【0048】
第1のタペット50(さらに特に、押圧部500)及び第1の弾性手段(さらに特に、夫々のらせんバネ502若しくは夫々の平行ならせんバネ502)は、第1のカム要素5(及び/若しくはアーム要素20の末端部200)及び第1のプレロードデバイス510のロッカー511の間に適合される。第2のタペット60(さらに特に、押圧部600)及び第2の弾性手段61(さらに特に、夫々のらせんバネ602若しくは夫々の平行ならせんスプリング602)は、第2のカム要素6(及び/若しくはアーム要素20の末端部200)及び第2のプレロードデバイス610のロッカー611の間に適合される。
【0049】
第1のプレロードデバイス510の変則レバー513及び第2のプレロードデバイス610の変則レバー613は、ヒンジ1が開放位置にある場合に、少なくとも使用者に各々接近可能である。各変則レバー513、613は、第1の弾性手段51若しくは第2の弾性手段61(さらに特に、らせんバネ502、602若しくはらせんバネ502、602)を押し込むように、夫々のタペット50、60が、夫々のカム要素5、6を押圧するために夫々のタペット50、60が移動する方向へ、若しくは、反作用を得るために反対の方向へ、夫々のロッカー511、611の回転の角度を選択する。
【0050】
第1のプレロードデバイス510の変則レバー513は、第1のタペット50に平行して配置されている。さらに特に、第1のプレロードデバイス510の変則レバー513は、押圧部500及び夫々のらせんバネ502(若しくは夫々のらせんスプリング502)に、特に、押圧部500が移動可能である軸に平行なこの1軸で、平行である。この軸は、第1のプレロードデバイス510のロッカー511が旋回される軸512に直角である。第2のプレロードデバイス610の変則レバー613は、第2のタペット60と平行して配置される。さらに特に、第2のプレロードデバイス610の変則レバー613は、押圧部600及び夫々のらせんバネ602(若しくは夫々のらせんバネ602)に、特に、押圧部600は移動可能である軸601に平行なこれの1軸で、平行である。この軸は、第2のプレロードデバイス610のロッカーが旋回される軸612に直角である。
【0051】
各変則レバー513、613は、第1の締め金具メンバ1aでねじ穴に嵌合される調整ねじの形状であり得る。調整ねじの一端部は、ヒンジ1が開放位置にある場合に第1の締め金具メンバのキャビィティ14aの内側からの道具で使用者によって接続される。調整ねじのもう一端部は、第1の末端部と対向して、同一のロッカー511、611の旋回軸512、612に関連して後に、対向するタペット50、60の側面で夫々のロッカー511、611に接触している。
【0052】
各変則レバー513、613は、好適には、第1の締め金具メンバ1aを作成する夫々の穴514、614で回転する要素の形状である。これら穴514、614の1側面で、変則レバー514、614は、ヒンジが開放位置にある場合に第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aから使用者によって近接され得る第1の末端部515、615を有する。工具は、ホール514、614の軸と一致する変則レバー513、613の軸に関連する変則レバー513、613を回転するためにこれら末端部515、615へ挿入され得る。穴514、614の反対側で、変則レバーは、夫々のロッカー511、611に接触する第2の末端部516、616を有する。各変則レバー513、613は、夫々のロッカー511、611に向けられた穴514、614の側面の端壁518、618に対して隣接するように設計された横断突起部517、617も有している。横断突起部517、617及び端壁518、618の間の接合接触は、弾性手段51、61(さらに特に、らせんバネ502、602)の作用による変則レバー513、613の第2の末端部516、616でロッカー511、611によって適用される押圧動作によって保証されている。第1の回転方向“r1”で穴514、614の長手軸519、619の周囲に延長する通路に従う端壁518、618で理想的に移動するように、端壁518、618の領域530、630は、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aに向かう穴514、614の側面からの距離を徐々に減少することに直面させられる。これらの領域530、630は、端壁518、618を穴514、614の長手軸519、619に関連してらせん形である形状にすることによって作成される。好適な実施形態で、端壁518、618は、全体として平面であり、領域530、630は、穴514、614の長手軸に放射状である溝530’、630’の形状である。これら放射状の溝530’、630’は、第3の回転方向“r1”で長手軸519、619の周囲で一方へ移動するように徐々に減少する奥行きを有する。横断突起部517、617は、放射状の溝530’、630’の各々で少なくとも一部分で受けられ得る。これには、複数のこれらの放射状の溝530’、630’がある。図面に示された実施形態で、端壁518、618は、穴514、614の長手軸519、619で中心の仮想上の四角形の対角線に従って配置される4つの放射状の溝530’、630’を有している。
【0053】
(例えば工具の)変則レバー513、613の第1の末端部515、615に作用し、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aに向かわせられる回転方向“r1”の穴514、614の変則レバー513、613の軸に関連して回転する変則レバー513、613を作成することは、横断突起部517、617を端壁518、618でスライドし、穴514、614の側面からの距離を徐々に増加することで徐々に異なる領域を通過させる。これは、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aに向かわれる穴514、614の側面から離れる移動するように変則レバー513、613の第2の末端部516、616も生じさせ、このためにこれは弾性手段51、61(さらに特に、らせんバネ502、602)を押し込むのでロッカー511、611を押す。図面に示される好適な実施形態で、各時間で横断突起部517、617は、放射状の溝530’、630’に直面し、これは、弾性手段51、61の反応の作用によってこれにはめ込み、このため対応するプレロードセクションを安定させる。第3の回転方向“r1”で変則レバー513、613を回転することは、弾性手段51、61(さらに特に、らせんバネ502、602)の圧縮レベルの増加とこのための、プレロードレベルの増加とを生じる。変則レバー513、613を回転することは、反対の作用を生じる。
【0054】
図6aは、特に第2のカム要素6、夫々の第2のタペット60及び第2の弾性手段61を示す第1の締め金具メンバ1aの部分を示している。同様に図6aに示されるものは、第2のプレロードデバイス60である。図6aは、好適な実施形態において同一の構成要素を有する第1のプレロードデバイス510の図のように考慮もされ得る。(これは、プレロードデバイス510,610の一般的な構成に関連して不適切である形状に限りこれとは異なる、第2のカム要素6の代わりに、第1のカム要素5も当然に考慮して、第1のプレロードデバイス510の構成要素の対応する参照番号を図6aの参照番号を置き換えることで十分である。)同一の(第1及び第2のプレロードデバイス510、610の両方に適用する)ものは、二重の参照符号が示されている参照符号が示されている図7aに適用する。
【0055】
好適には、押圧部501、601、らせんバネ502、602、ロッカー511、611及び変則レバー513、613は、第1の締め金具メンバのキャビティ14aの壁に形成された夫々のハウジングに適合されている。さらに特に、らせんバネ502、602、ロッカー511、611及び変則レバー513、613は、ヒンジ1が閉鎖位置にある場合に第2の締め金具メンバ1bから第1の締め金具メンバ先端のキャビティ14aの底壁140aに形成された夫々のハウジングに適合される。特に図面に示されるように、ロッカー513、613は、底壁140aの構成の一部分を形成する。変則レバー513、613は、底壁140aのハウジングを通して夫々に効果的に適合され得る。タペット50、60(さらに特に、夫々の押圧部500、600)及び夫々の弾性手段51、61(さらに特に、らせんバネ502、602)は、底壁140aでハウジングを通して夫々で適合され得る。
【0056】
好適には、接続装置2が嵌合され、ヒンジ1のその位置を調整するために第1の構成8aに関連して移動可能である第1の締め金具メンバ1aは、第1の構成8aを有し、少なくとも第2の構成9aを有する。調整部は、当業者の知識の全ての範囲で複数の異なる方法で具体化され得る夫々の調整手段800の作用を介して達成される。ヒンジ1が閉鎖位置にある場合に第2の締め金具メンバ1bから第1の締め金具メンバ先端のキャビティ14aの底壁140aは、第2の構成9aの底壁によって少なくとも部分的に規定される(特に図11及び6aを参照)。
【0057】
一般的に言えば、第1及び第2のタペット50、60及び夫々の第1及び第2の弾性手段51、61は、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aの壁に形成された夫々のハウジングに適合される。
【0058】
本発明は、重要な効果をもたらす。ヒンジ1に一体化された閉鎖装置は、小型で、使用の用途が広い。これは、複数の状況に適合され得るし、ヒンジ1(及び関連するドア若しくは開閉可能な家具部)に生成される所望の閉鎖運動学的スキームを許容する。ドア若しくは開閉可能な家具部が閉鎖しないままにできる開放/閉鎖移動に従うニュートラルゼロ若しくは点を規定することは、容易である。必要であればこれら位置に関連して安定して作成することも容易である。カム要素の形状及び角度位置と、カム要素と接触した状態になる異なるタペット上で独立して動作するプレロードデバイスの動作との結合された動作の結果異なる角度作業領域で選択的に閉鎖力を測定することが可能である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア及び/若しくは開閉可能な家具部のための一体化された閉鎖装置を有する隠しヒンジに関連する。
【背景技術】
【0002】
ドア若しくは開閉可能な家具部が、ドア(若しくは、開閉可能な家具部)そのものの反対側の空間への接続を供給するために回転の仮想上の軸に関連して回転できるような、夫々の枠を有する2つの部屋を隔てるドア(若しくは開閉可能な家具の部品の一部)を接続するために適用されるヒンジの種々の型がある。近年、隠しヒンジ(“不可視のヒンジ”)、すなわち、ドア若しくは開閉可能な家具部が閉鎖された場合にドア若しくは開閉可能な家具部の両側で視界から全体的に隠れた隠しヒンジは、ますます一般的になっている。一般的には、これらのヒンジは、ドア若しくは開閉可能な家具部の開放及び閉鎖位置に対応する2つの制限位置の間で互いに関連して移動することを許容する、即ち、変化する角度に関節のつなげられたアームで通常構成されるような、接続装置によって互いに連結された2つの締め金具メンバ(ドア若しくは開閉可能である家具部、例えばこれの外縁に埋め込まれる一方と、枠に埋め込まれた他方と)を有する。閉鎖位置で、2つの締め金具メンバが向かい合って、同時に、接続装置(及びこのためにアームも)は、ドア若しくは開閉可能な家具部が閉鎖される場合にヒンジがドア若しくは開閉可能な家具部及びそれぞれの枠の間に完全に隠されるような、締め金具メンバそれらに作成されるキャビティの内側にしまい込まれる。
【0003】
2つの締め金具メンバを連結する接続装置は、ドアが閉鎖される場合に収納部にしまい込まれる締め金具メンバを許容する特徴を全て維持しながら、多種の連結を形成する2つ若しくは複数の関節アームを有する複数の異なる方法で作成され得るので、ヒンジは、引き続き不可視のままである。
【0004】
接続装置の第1の例の構造で、これが構成された関節アームは、種々に形成され、1つの締め金具メンバにヒンジで動かされる第1の端部と、他の締め金具メンバに作成されたスライドガイドでスライド可能である他端部とを有する。アームは、“5点関節”(2つは固定され、1つは移動可能である3回転ピン、加えて2ピンはガイドで移動可能である)を形成するために端部の間で互いにヒンジで動くようにもされ得る。取得される幾何学的制限及びアームの1端部がそれぞれの締め金具メンバの内側でスライドできる可能性のために、ヒンジが完全に埋め込まれ、視界から隠れる構造で、アームは、開放若しくは閉鎖するドア若しくは開閉可能な家具部を許容するために、互いに関連して回転でき、必須の複雑な回転並進動作を保証する。
【0005】
接続装置の他の例の構造で、これが構成された関節のあるアームの両端は、最初に一方の締め金具メンバに、第2にもう一方の締め金具メンバヒンジに動くようにされる。その他の自由度は、各アームが共通の端部で互いに順々にヒンジで動くようにされる少なくとも2つの要素で構成されることによって提供される。さらに、アームは、アーム要素の一方の端部の間に設置された共通のピンによって互いにヒンジで動くようにもされている。この構成は、(関節アームの間に、及び、アーム及び締め金具メンバの間に7ヒンジピンがあるので)アームが互いに関連して回転でき、(互いの間で、ヒンジ部を有する幾何学的制限のために)これらはヒンジが完全に埋め込まれ、視界から隠れる構造で開放及び閉鎖するためにドア若しくは開閉可能な家具部を許容するために必須の複合の回転並進動作を保証できる“7点関節”を形成する。これはアームの構成で非常に複雑さを要求されるにもかかわらず、“5点関節”の解決方法でスライディングガイドを要求されるので“7点関節”が、ドア若しくは枠にこれらを埋め込むことで、同一の深さを要求されないという点で、締め金具メンバの厚さを減少することができる。
【0006】
多くの場合に、使用者が反対側の空間若しくは部屋への接続を得るためにドア若しくは開閉可能な家具部を開放し、そのときこれを閉め忘れるだろう。この問題を克服するために、外部予備閉鎖システムは、ドアを閉鎖位置に自動的に戻すためにドア及び夫々の枠の間に通常設置される。外部予備閉鎖システムは、強打からこれを防ぐために閉鎖位置に向かうドアの移動を減速するブレーキをよく備え付けられる。しかし、外部予備閉鎖システムは、可視で、扱いにくい。従って、これら外部システムの適用は、機能的及び美的景観の両方からの隠し(若しくは“不可視”の)ヒンジの効果を無価値にする。
【0007】
ヨーロッパ特許公開公報EP0352912A1号公報は、自動閉鎖装置が組み合わされた前述の“5点関節”の接続装置を有するタイプの不可視のヒンジを開示する。自動閉鎖装置は、後述のように構成されている。2つの締め金具メンバの1つに形成されたランナーでスライドする2つの関節のあるアームの1つの端部は、リンクロッドによって制御される。リンクロッドは、同一のリンクロッドの同軸のコイルスプリング同軸ケーブルによって付勢されたスプリングである。リンクロッド及びスプリングシステムは、リンクロッドによってアームの端部が制御されるランナーがスライドする締め金具メンバの底から飛び出す。バネは、締め金具メンバの外部から、締め金具メンバの底及びリックロッドそれ自身のストップメンバの間に包囲される。ヒンジが閉鎖位置から開放位置へ向かって移動される場合に、アームのスライド端部が、それがランナーでスライドするように、それに従ってリンクロッドを引き寄せ、スプリングを締め金具メンバの底及びリンクロッドのストップメンバの間で押圧させることを生じさせる。使用者がドア若しくは開閉可能な家具部を開放する場合に、バネが延長位置に戻り、開放方向の反対の方向にスライドするために、リンクロッドを介して、アームの端部を促す。この方法でアームの端部へのスライド移動の開示は、ドア若しくは開閉可能な家具部をもとの閉鎖位置に自動的に移動する接続装置の関連を駆動する。
【0008】
前述された解決方法は、複数の課題を有する。リンクロッド及びスプリングシステムによって占有された空間は、これが一体化された締め金具メンバの大きさが増加し、ドア若しくは枠でヒンジ締め金具メンバを設置するための非常に深い収納部をカットすることが必要とされる。装置は、調整することが困難であり、非常に脆弱か、非常に強固かのいずれかの開閉機構を生産する傾向にあり、使用者にとってもリスクを生じる。装置は、5点関節の不可視のヒンジにのみ、若しくは、幾つかの場合で、関節がランナーでスライド可能である少なくとも1つのシューを有するヒンジにのみ適用可能である。さらに、開機構で無意味なのは、ヒンジが閉鎖に向かうストレスの影響下にないことである。これは、自動的に閉鎖からドアを止めることを意味し、この移動の全体の角度拡張ためにかなりの力を制止されなければならない。
【発明の概要】
【0009】
本発明の目的は、閉鎖装置の閉鎖力が正確に調整され得るドア及び/若しくは開閉可能な家具部のための閉鎖装置を一体化された隠しヒンジを供給することによって前述の課題を克服することである。本発明の他の目的は、少なくとも完全な開放位置でドアを保持することなしに、使用者にドアを維持することを許容することである。本発明のその他の目的は、閉鎖装置の同一のタイプの隠しヒンジの種類の最大限の数を提供することである。本発明のさらなる目的は、多用途、適用すること及び調整することの容易である一体化された閉鎖装置の隠しヒンジを提供することである。
【0010】
従って、ここで独立した請求項で記載された構造物的な及び機能的な特徴と、従属する請求項に記載されているこれのさらなる実施形態とを有する、本発明は、ドア及び/若しくは開閉可能な家具部のための一体化された閉鎖装置を有する隠しヒンジを伴って、これらの目的及びその他、後述の記載でさらに詳細を達成する。
【0011】
本発明は、好適で、限定されない実施形態及び後述で示される添付する図面に関連して以下でさらに詳細に記載されている。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、完全な開放位置での本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図1a】図1aは、図1のA−Aのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図1b】図1bは、図1のB−Bのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図1c】図1cは、図1bの拡大された詳細図である。
【図1d】図1dは、図1aの拡大された詳細図である。
【図2】図2は、部分的な開放位置の本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図2a】図2aは、図2のD−Dのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図2b】図2bは、図2のC−Cのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図2c】図2cは、図2bの拡大された詳細図である。
【図2d】図2dは、図2aの拡大された詳細図である。
【図3】図3は、他の部分的の開放位置での本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図3a】図3aは、図3のF−Fのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図3b】図3bは、図3のE−Eのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図3c】図3cは、図3bの拡大された詳細図である。
【図3d】図3dは、図3aの拡大された詳細図である。
【図4】図4は、さらに他の部分的な開放位置の本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図4a】図4aは、図4のF−Fのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図4b】図4bは、図4のE−Eのラベル付けられた平面を通るそれの断面を示す図である。
【図4c】図4cは、図4bの拡大された詳細図である。
【図4d】図4dは、図4aの拡大された詳細図である。
【図5】図5は、閉鎖位置の本発明の隠しヒンジの前面図である。
【図5a】図5aは、図5のK−Kのラベル付きの平面を通るそれの断面を示す図である。
【図5b】図5bは、図5のJ−Jのラベル付きの平面を通るそれの断面を示す図である。
【図5c】図5cは、図5bの拡大された詳細図である。
【図5d】図5dは、図5aの拡大された詳細図である。
【図6】図6は、図2のものと同等で、その他をより好ましく示すために配置された閉鎖装置が配置された締め金具メンバの幾つかの部分が切り取られた本発明のヒンジの図である。
【図6a】図6aは、図6のL−Lのラベル付けられた平面を通るヒンジの断面である。
【図7】図7は、さらにその他をより好ましく示すために切り取られた幾つかの部分を伴う、図6の右手側の側面から、図6のヒンジの側面図である。
【図7a】図7aは、図7の筐体を詳細に示す拡大図である。
【図8】図8は、完全な開放位置を示す、本発明のヒンジの前面斜視図である。
【図9】図9は、閉鎖装置が配置された締め金具メンバの分解組立図を示す本発明のヒンジの前面からの斜視図である。
【図9a】図9aは、閉鎖装置が配置されたアーム要素を示す図から拡大された詳細図である。
【図10】図10は、閉鎖装置が配置された締め金具メンバの分解組立図を示す本発明のヒンジの背面からの斜視図である。
【図11】図11は、閉鎖装置が配置された締め金具メンバの拡大図を示す、完全な開放位置で本発明のヒンジの側面図である。
【図12】図12は、互いに配置されて、図1乃至11にも示された実施形態の閉鎖装置の第1及び第2のカム要素を互いに配置され、概略的に示す図である。
【図13】図13は、カム要素のさらなる実施形態を示す、図12のカム要素と同等の概略図である。
【図14a】図14aは、5点接続装置を供給されたヒンジの本発明のヒンジの閉鎖装置の実現性のある構造を示す、図5cのこれらと同等の断面図である。
【図14b】図14bは、5点接続装置を供給されたヒンジの本発明のヒンジの閉鎖装置の実現性のある構造を示す、図5dのこれらと同等の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
添付図面に関連して、参照符号1は、本発明に係るドア及び/若しくは開閉式の家具部のための完全隠しヒンジを示す。ヒンジ1は、第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bを有する。第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bは、ドア若しくは開閉式の家具部に、一方及び他方を夫々の枠に埋め込まれるように設計される。第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bの各々は、夫々の面12a;13a;12b;13bにある少なくとも1つの夫々の平面部10a;11a;10b;11bを有する。第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bは、ヒンジ1の(図1、1a、1b及び8に例として示される)ドア若しくは開閉可能な家具部の完全な開放位置に対応する、ヒンジ1の開放位置と、(例えば、図5、5a、5bに示されるように)ドア若しくは開閉可能な家具部の閉鎖位置に対応する、ヒンジ1の閉鎖位置と、の間で互いに関連してこれらを移動可能にする接続装置2によって互いに接続されている。ヒンジで参照される“閉鎖位置”及び“開放位置”という表現は、夫々、ドア若しくは開閉可能な家具部材が閉鎖及び開放位置にある場合に、ヒンジに挿入される構造を示すために適用される。ヒンジ1の閉鎖位置で、第1の締め金具メンバ1aの平面部10a、11aの面12a、13aは、第1の締め金具メンバ1bの平面部10b、11bの面12b、13bに対向する。
【0014】
ヒンジ1が閉鎖位置ある場合に、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14a及び第2の締め金具メンバ1bのキャビティ14bは、接続装置2を適合するようにハウジングを形成ために結合する。
【0015】
第1の締め金具メンバ1aの平面部10a、11aは、第1の締め金具メンバの平面フランジ部であり、ドア若しくは枠に第1の締め金具メンバを留めるために適用され得る。同様に、第2の締め金具メンバ1bの平面部10b、11bは、第2の締め金具メンバ1bの平面フランジ部であり、ドア若しくは枠に第2の締め金具メンバ1bを留めるために適用され得る。好適には、第1の締め金具メンバ1a及び第2の1bの両方の各々は、平面部10a、10bと、キャビティ14a、14bの反対側に設置された第2の平面部11a、11bと、を有し、双方は、夫々の平面フランジ部であり、ドア若しくは枠に第1の締め金具メンバ1a及び第2の2bを留めるために適用され得る。接続装置2は、第1の締め金具メンバ1aの回転ピン3に関連して回転するアーム要素20を有する。ピン3に関連するアーム要素20の回転の角度ALFAは、閉鎖位置でゼロの最小値、開放位置でゼロではない最大値、及び、閉鎖及び完全に開放位置の間での中間の位置で、最小及び最大の間の中間値を示めす。アーム要素20の回転の移動は、接続装置2の構造の夫々の変化に対応する。アーム要素20の回転の角度ALFAは、ヒンジ1が値ALFA=0°に対応する閉鎖位置にある場合にアーム要素20によって導入される位置に関連して、図1c乃至5cと、図1d乃至5cと、に示される。アーム要素20の回転の角度ALFAは、図12及び13にも示される。回転ピン3は、アーム要素20の一端部200で嵌合される。アーム要素20は、接続装置2の関節のあるアームの一部分であり得る、若しくは、これは、接続装置2の関節のあるアームと同一である。
【0016】
特に(一例として)図3a及び3bに関連して、接続装置2は、互いに第1及び第2の締め金具メンバを接続する第1及び第2のアーム21、22を有する。第1のアーム21は、夫々のヒンジピン210aで第1の締め金具メンバ1aにヒンジで動くようにされた第1の端部21aと、第2の締め金具メンバ1bに動作可能なように嵌合される第2の端部21bと、を有する。第1及び第2のアーム21、22は、夫々のヒンジピン23でこれらの2端部21a、21b;22a、22bの間の中間点で互いにヒンジで動くようにされている。好適には、ヒンジピン210a、220a、23は、互いに平行である。
【0017】
第1のアーム21の第2の端部21bは、第2の締め金具メンバ1bにヒンジで動くようにされ得るし、第2のアーム22の第2の端部22bは、第1の締め金具メンバ1aにヒンジで動くようにされ得る(この解決方法は、図1乃至11に図示されている)。この場合に、アーム21、22の構成は、好適には後述する通りである。第1及び第2のアーム21、22は、第1のアーム部211、212と、第2のアーム部221、222とで各々構成されている。第1のアーム部21の第1の部分211は、第1のアーム21の第1の端部21と同一である第1の端部と、第1のアームの第2の部分212の第1の端部において、ヒンジで動かされる第2の端部211bと、を有する。第2のアーム21の第2の部分212の第2の端部は、第2の締め金具メンバ1bにヒンジで動くようにされ、第1のアーム21の第2の端部21bと同一である。全てのヒンジピンの軸は、好適には互いに平行である。第2のアーム22の第1の部分221は、第2のアーム22の第1の端部22aと同一である第1の端部と、第2のアーム22の第2の部分222の第1の端部222aにヒンジで動くようにされた第2の端部と、を有する。第2のアーム22の第2の部分222の第2の端部は、第1の締め金具メンバ1aにヒンジで動くようにされ、第2のアーム22の第2の端部22bと同一である。全てのヒンジピンの軸は、好適には互いに平行である。第1のアーム21の第1の部分211及び第2のアーム22の第1の部分221は、これらの端部の間の中間点で、さらに具体的にはヒンジピン23で互いにヒンジで動くようにされている。この場合、このためにヒンジは、各アームの3つのヒンジピンを有し、両方のアームで共有される1ピンを加えて、“7点”構造である。
【0018】
(閉鎖位置でヒンジの第1の締め金具メンバ1aの重要な細部の詳細を示す)図14a及び14bに示された実施形態で、第1のアーム21の第2の端部21bは、第1のアーム21の第2の端部21bは、第2の締め金具メンバ1bに形成されたランナーに嵌合され得るし、第2のアーム22の第2の端部22bは、第1の締め金具メンバ1aに形成された“複数”のランナーに嵌合され得る。この場合、第1及び第2のアーム21、22が適切に成形されるならば、ヒンジは、“5点”構造(締め金具メンバ1a、1bに固定された2つのヒンジピン210a、220a、2つのアーム21、22によって供給される1つの移動可能なピン23、さらに、2つの締め金具メンバ1a及び1bに形成されたスライドガイドで移動可能である2つのアーム21、22の第2の端部21b及び22b)を有するだろう。この実施形態で、アーム要素20は、第1のアーム21と同一であり、アーム要素20の回転ピン3は、ヒンジピン210a(第1のアーム21の第1の端部21aと同一であるアーム要素20の端部200)と同一である。
【0019】
一般的には、本発明の特徴は、第1及び第2の締め金具メンバ1a、2aの間の包括的な接続装置2に関連して後述される。ここに記載される本発明の特徴は、一般的に、且つ、特に別段ない限り、接続装置2の所定の構成から独立しているものと理解されるべきである。
【0020】
一般的に、参照がアーム21、22の存在をさせる記載は、2つのアームの存在を常に参照しているだろう。しかし、所定の実施形態が明確に述べない限り、ここでの全ての考察は、容易に、且つ、迅速に、3つ若しくは複数のアームが存在する場合に拡張され得る。
【0021】
ヒンジ1は、自動閉鎖装置4も有している。
【0022】
自動閉鎖装置4は、少なくとも第1のカム要素5及び第2のカム要素6を有し、夫々、アーム要素20の対応する第1の部分20a及び第2の部分20bに形成される。アーム要素20の第1及び第2の部分20a及び20bの各々は、回転ピン3の周囲で延長し、ピン3そのものに従って異なる位置に設置される(図9乃至11、9a)。自動閉鎖装置4は、第1の弾性手段51によって付勢される、少なくとも1つの第1のタペット50を有する。第1の弾性手段51は、第1のカム要素5に嵌合される第1のタペット50を維持する。自動閉鎖装置は、第2の弾性手段61によって付勢される、少なくとも1つの第2のタペット60を有する。第2の弾性手段61は、第2のカム要素6に嵌合される第2のタペット60を維持する。第1及び第2のタペット50、60と、夫々第1及び第2の弾性手段51、61とは、第1の締め金具メンバ1aに設置されている。第1及び第2のタペット50、60及び夫々の第1及び第2の弾性手段51,61は、ヒンジ1が閉鎖位置にある場合に、第1の締め金具メンバのキャビティ14a及び第2の締め金具メンバ1bのキャビティ14bによる組み合わせで形成されるハウジングで受けられる。
【0023】
以下は、図面に、特に図12及び13に、関連して第1および第2のカム要素5及び6の構成の記載がある。図12及び13は、互いに重なって配置されて示される、第1及び第2のカム要素5及び6の2つの実施形態を示している。第1のカム要素5及び第2のカム要素6の間の差異は、第1のカム要素5の部分に重なって配置されていない第2のカム要素6の部分を示す、太い破線で図12及び図13に示されている。
【0024】
第1のカム要素5は、第1のタペットが第1の角度領域“I”の範囲に入るアーム要素20の回転角度ALFAの値に互いに作用する夫々の動作部分52を有している。
【0025】
第2のカム要素6は、第1の角度領域“I”に少なくとも部分的に重なって配置されない第2のタペット60が第2の角度領域“II”の範囲に入るアーム要素20の回転角度ALFAの値に互いに作用する夫々の動作部分62を有している。
【0026】
第1の角度領域“I”で、第1の回転方向“i”へのアーム要素20を回転は、第1の弾性手段51に徐々に負荷をかける第1のタペット50で第1のカム要素5の動作部分52の動作に対応する。第2の回転方向“ii”へのアーム要素20を回転は、第1と反対に、第1の弾性手段51の漸進的な開放と、第1のカム要素5の動作部分52で第1のタペット50の結果として生じる動作と、に対応し、この結果閉鎖位置に向かって第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bの関連する移動が生じる。
【0027】
第2の角度領域“II”で、第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転は、第2の弾性手段61に徐々に負荷をかける第2のタペット60で第2のカム要素6の動作部分62の動作に対応する。第2の回転方向“ii”へのアーム要素20の回転は、第2の男性手段61の漸進的な解放と、第2のカム要素6の動作部分62で第2のタペット60の結果として生じる動作と、に対応し、この結果閉鎖位置に向かって第1及び第2の締め金具メンバ1a、1bの関連する移動が生じる。
【0028】
アーム要素20の第1の回転方向“i”は、閉鎖位置から開放位置へ向かうヒンジの移動に対応する。アーム要素20の第2の回転方向“ii”は、開放位置から閉鎖位置へ向かうヒンジの移動に対応する。従って、使用者がドアを開放した場合に、アーム要素20は、第1の回転方向“i”へ回転を生じさせられ、その結果、第1の弾性手段51は、第1のタペット50が第1の回転領域“I”中を通る場合に負荷をかけられ、第2の弾性手段61は、第2のタペット60が第2の回転領域“II”中を通る場合に負荷をかけられる。第1の角度領域“I”が第2の角度間隔“II”に少なくとも一部分的に重なって配置されないということは、第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転の間に、第1の弾性手段51のみ若しくは第2の弾性手段61のみが2つの角度領域“I”、“II”の一方の少なくとも1つの伸びに関連して負荷をかけられることを意味する。使用者がドアから手を放した場合に、第1の角度領域“I”にあるタペット50及び/若しくは第2の角度領域“II”にある第2のタペット61は、弾性手段51及び第2の弾性手段61を 負荷シーケンスの逆転である順序で開放し、解除シーケンスは、ヒンジ1の所定の動的な閉鎖スキームに対応する。さらに特に、動的な閉鎖スキームは、第1のカム要素51の動的部分52の形状と、第2のカム要素6の動的部分62の計上と、第1のカム要素5に関連する第1のタペット50の位置と、第2のカム要素に関連する第2のタペット60の位置と、第2の弾性手段61の位置及び弾性的特性による第1のタペット50及び第1のカム要素5の間の接触力と、第1の角度領域“I”及び第2の角度領域“II”の大きさと、第1の角度領域“I”及び第2に“II”の間の非重複の区域の配置及び大きさと、で決定される。
【0029】
図面、特に図12及び13で、は、第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転の間に、第2の弾性手段は、第2のタペット60が第1の“I”に重なって配置されない第2の角度領域“II”の部分を通過する場合に第1の弾性手段51が負荷をかけられたために停止した後に負荷をかけられ続ける最良の実施形態を示している。
【0030】
アーム要素の回転ピン3に従った2つの異なる位置での少なくとも2つのカム要素5、6の適用と、互いに重なって配置されない少なくとも1つの部分を有する夫々の角度領域“I”及び“II”の夫々のタペット50、60の制御とは、極限多用途性を有する閉鎖装置4の動作の調整を可能にし、角度領域“I”及び“II”の重複の大きさ及び範囲の機能として所望の動的なスキームに従う移動をドアに与える。さらに特に、開放及び閉鎖制限位置の間でも、これは、タペット50、60がアーム要素20の幾つかの力を閉鎖位置に向かってヒンジ1を移動に適用する角度領域若しくはポイントを生成可能である。カム要素5、6の形状も調整することによって、これは、操作される方法で閉鎖位置へ向かうヒンジ1の移動を加速若しくは減速もできる。
【0031】
閉鎖装置4の要素の特殊な配置のおかげで、ヒンジ1は、これがドア及び/若しくは枠に埋め込まれた場合に、小型及び低侵襲性である。特に図12及び13に示すように、第1の角度領域“I”は、ゼロより大きい若しくは等しい第1の所定の値ALFA_1及び第1の値ALFA_1よりも大きい第2の所定の値ALFA_2の間のアーム要素20の回転の角度の値ALFAによって規定されている。第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転は、第1の所定のALFA_1から第2の所定のALFA_2への方向で回転角度ALFAを増大する。他方では、第2の回転方向“ii”へのアーム要素20の回転は、第2の所定の値ALFA_2から第1の所定の値ALFA_1への方向で回転角度ALFAを減少する。第2の角度領域“II”は、ゼロよりも大きい若しくは等しい第3の所定の値と、所定の第3の値ALFA_3及び第2の所定の値ALFA_2の両方よりも大きい第4の所定の値ALFA_4との間のアーム要素20の回転角度の値ALFAで規定されている。効果的及び好適には、第4の所定の値ALFA_4は、最大値ALFA_MAXよりも小さい。第1の回転方向“i”へのアーム要素20の回転は、第3の所定の値ALFA_3から第4の所定の値ALFA_4への方向で回転角度ALFAを増大する。第2の回転方向“ii”へのアーム要素20の回転は、他方では、第4の所定の値ALFA_4から第3の所定の値ALFA_3への方向で回転角度ALFAを減少する。
【0032】
図12のように、アーム要素20の回転角度の第3の所定の値ALFA_3は、第2の所定の値ALFA_2よりも小さい場合に、第1の角度領域“I”及び第2の角度領域“II”は、第3の所定の値ALFA_3から第2の所定の値ALFA_2へ拡張する(第1の所定の値ALFA_1及び第3のALFA_3が一致した場合に、全体の第1の角度領域“I”と一致し得る、若しくは、第1の所定の値ALFA_1及び所定の値のALFA_3が一致しあい場合に、第1の回転方向“i”で第1の角度領域“I”の末端部のみが一致し得る)重複領域を有している。図1乃至12に示される本実施形態で、ヒンジが閉鎖位置から開放位置に通る(すなわち、アーム要素20が第1の回転方向“i”に向きを変える)場合に、夫々の第1及び第2のカム要素5及び6に接触を続けられる第1及び第2のタペット50、60は、連続して、
−初めに、(第1のカム要素5の動作部分52の動作が第1の弾性手段51に負荷を生じる)第1の角度領域“I”及び(第2のカム要素6の動作部分62の動作が第2の弾性手段61での第1の負荷の程度を生じる)第1の角度領域“I”と第2の“II”の間の重複範囲、この重複範囲は、前述したように、アーム要素20の回転角度ALFAの第1の所定の値ALFA_I及び第3の所定の値ALFA_3が一致した場合に、全体の第1の角度領域“I”に場合によっては一致し、
−次に、第2のカム要素6の動作部分62の動作が第2の弾性手段61のさらなる負荷の程度を生じる(2つの角度領域の間の非重複の範囲の少なくとも一部分で一致する)第2の角度領域“II”の残り部分と、
を経由する。
【0033】
図13に示される本発明の実施形態で、第1の角度領域“I”及び第2の“II”は、分離している。さらに特に、第1の角度領域“I”及び第2の“II”は、全体で重複しない。この場合、アーム20の回転角度ALFAの第3の所定の値ALFA_3は、第2の所定の値ALFA_2よりも大きく若しくは、最大でも、に等しい。この場合、第1のタペット50及び第2の60の両方は、第1の角度領域“I”を通過後に第2の角度領域“II”を通過する。アーム要素20の回転角度ALFAの第3の所定の値ALFA_3が第2の所定の値ALFA_2よりも完全に大きい場合に、タペット50、60(及び夫々の弾性手段51、61)でのこれらの作用は、(例えば、この角度間隔でカム要素5,6の表面を軸が回転ピン3にあり、タペット50,60の間の距離及び回転ピン3が変化しない場合に夫々の弾性手段51、61の負荷レベルが不変のままである円筒部の形状にすることによって)、実質的にニュートラルであるように、第1及び第2のカム要素5、6は、ALFA=ALFA_2及びALFA=ALFA_3の間の角度間隔で形成され得る。このために、使用者がこれを保持しない場合でさえヒンジが部分的な開放位置にとどまることができる2つの角度領域“I”及び“II”の間の中間範囲を規定可能である。さらに特に、この中間領域の弾性力が平衡であるので、第1の弾性手段51及び第2の弾性手段61は、使用者がドアから手を放した場合に、第2の回転方向“ii”のアーム要素20を回転することによって閉鎖位置に向かってヒンジを移動し得るそれぞれのカム要素5,6のいくつかの動作に適用しない。さらに、図13に示された実施形態の、第2のタレット60及び夫々の第2の弾性手段61の第2のカム要素6の表面の作用は、第1の角度領域“I”での表面位置を軸が回転ピン3にある円筒要素の形状にすることによって第1の角度範囲“I”で無効にされ得る。回転ピン3からの第2のタペットの距離が不変である場合、第2の弾性手段61の張力の状態は不変である。この角度領域の弾性力が平衡なので、第2の弾性手段61は、アーム要素20を第2の回転方向“ii”に回転し得る幾つかの動作を適用できない。
【0034】
好適には、第1の角度範囲“I”は、閉鎖位置(0°の角度に対応し、図5a、5b)から(図4a、4b)およそ30°のドアの開放角度に対応する部分的な開口位置へヒンジ1の開口の角度を示す。好適には、第2の角度範囲“I”は、およそ30°のドアの開放角度(図4a、4b)に対応する部分的な開放位置からおよそ90°(図2a、2b)のドアの開放角度に対応する部分的な開放位置にヒンジ1を開口する角度に対応する。
【0035】
図12のように、もし第1及び第2の角度範囲“I”、“II”は部分的に重複するならば、第1及び第2の弾性手段51、61の剛性及び特性と、(第1及び第2のタペット50、60がアーム要素20の角度ALFAの回転角度の第1の所定の値ALFA_1に対応する位置する場合に、第1の回転方向“i”に関連して、これに対応する張力の程度である)始めのこれらの張力の程度とを適切に選択することによって、アーム要素20が第1の回転方向“i”に向きを変える場合に2つの角度領域“I”及び“II”の間の重複領域で第1の角度領域“I”で第1の弾性手段51によって同時に達する負荷レベルと比較して、低い若しくは無視してよい第2の弾性手段61によって達する負荷レベルにすることができる。このために取得される機械的作用は、第1及び第2の角度領域“I”及び“II”が互いに分離される場合に、取得され得るこれに同等である。
【0036】
前述したように、効果的で、好適な、アーム要素20の回転角度ALFAの第4の所定の値ALFA_4は、最大値ALFA_MAXよりも小さい。これは、第1及び第2の弾性手段51、61の両方が実質的にニュートラルである状況の生成を可能にする。さらに特に、アーム要素20の回転角度ALFAの第4の所定の値ALFA_4及び最大値ALFA_MAXの間の角度領域で、第1及び第2のカム要素5、6を軸が回転ピン3にある円筒表面セクションの形状にすることが可能であり、第1及び第2の弾性手段51、61とこれらの弾性力の平衡との張力で、十分な復元力の状態を生成する。
【0037】
特に図12及び13に再び関連して、第4の所定の値ALFA_4及び最大値ALFA_MAXの間のアーム要素20の回転ALFAの角度の値にそれぞれ接触の状態になる第1のカム要素5及び第2の6各々は、夫々の端部54、64を有する。前述のように、熱部分54、64は、タペット50、60及び夫々の弾性手段51、61のこれらでの動作が平衡で、このために閉鎖装置4が無効にされるような作成され得る。効果的には、図12及び13に示す実施形態で、タペット及びカム要素の間の相互作用の間に、第1の弾性手段51及び第2の61は、アーム要素20が第1の回転方向に回転される場合に、夫々、第1のカム要素5の第1の末端部54及び第2のカム要素6の第2の末端部64でこれらの負荷レベルを一定に維持し、若しくは、これを減少する。この特徴は、ヒンジ1のステーブルの完全な開放位置にする傾向がある。このために、第1の回転方向“i”へのアーム要素20を回転することによって、夫々、第1のカム要素5の末端部54及び第2のカム要素6の第2の末端部64で生じることは、第1及び第2の弾性手段51、61を解除する作用として十分である。図12及び13、各カム要素5、6の末端部54、64の輪郭は、鎖線によって示された円筒輪郭の例によってきれいに対比されている。
【0038】
好適に、第1のカム要素5は、第1の回転方向“i”で動作部分52に続いて、所定の値ALFA_4より小さい、若しくは、最大でも等しい第2の所定の値ALFA_2及び第5の所定の値ALFA_5の間の回転角度ALFAの値に接触する第1の付属部分53を有する。第1のカム要素5で、第1のカム要素5の予備部分53は、第2の角度領域“II”の末端部から第1の角度領域“I”の末端部を、第1の回転方向“i”に従って、分離する角度距離を覆う。予備部分53及び第1のタペット50の間の相互作用の間に、第1の回転方向“i”でアーム要素20の回転の間で、回転角度ユニット毎に第1の弾性手段51によって適用された負荷の増分は、ゼロ若しくは動作部分52で生じるこれよりも値の小さい。第1の予備部分53での第1の弾性手段51によって適用されたさらなる全体の負荷の値は、アーム要素20の回転角度ALFAの第2の所定の値ALFA_2及び第5の所定の値ALFA_5の間の角度間隔の大きさに依存する。さらに特に、第1の弾性手段51によって適用されるこのさらなる負荷の値は、アーム要素20の回転角度ALFAの第2の所定の値及び第5の所定の値ALFA_5の間の角度間隔での回転角度ユニット毎の第1の弾性手段によって適用される負荷での増分の積分と等しい。好適には、第1の弾性手段51によって適用されるこのさらなる負荷の値は、ゼロ若しくは第1のカム要素5の動作部分52に適用される負荷のレベルと比較して無視できるものである。さらに特に、第1の予備部分53に生成される状態は、接続装置2及びヒンジ1の運動で第1のタペット50及び夫々の第1の弾性手段51の動作のようである。このように、第1の予備部分53によって覆われた角度領域で、閉鎖移動が、減速され、若しくは、停止される、又は、これが使用者によって移動されない限りドア若しくは開放可能な家具部が変化しない、若しくは、実質的に自由であり得る領域が、生成される。カム要素5の第1の予備部分53は、第1のカム要素5の末端部54の動作部分52に接続する。第1の予備部分53は、平面要素の形状に作成され得る。
【0039】
好適には、第1のカム要素5の動作部分52及び第2のカム要素6の動作部分62は、アーム要素20の回転ピン3によって規定され、この軸を含まない回転の軸に平行な夫々の平面520、620によって各々規定される。第1のカム要素5の動作部分52及び第2のカム要素6を規定する平面520、620は、夫々、ゼロでなく、直角よりも小さい所定の角度BETAで互いに傾斜される(図9a、12、13)。
【0040】
このために、効果的には、第1のカム要素5の動作部分52の平面520がある平面は、第2のカム要素6の動作部分62の平面がある平面から取得される。第4の所定の値ALFA_4及びアーム要素20の回転角度ALFAの第2の所定の値ALFA_2の間の差異に等しい角度で回転ピン3の軸について互いに関連して回転される。
【0041】
第1及び第2のタペット50、60は、押圧部500、600が属するタペット50、60は、夫々の動作部分52、62に接触した状態である場合に、夫々の平面520、620の平面を横断する軸501、601に従って移動可能な少なくとも1つの夫々押圧部500、600を有する。押圧部500、600は、回転ピン3の軸から離れる方向に、少なくとも1つの夫々のらせんバネ502、602で対抗される。
【0042】
第1のタペット50の押圧部500を移動し、平行にらせんバネ502が動作する軸501は、第2のタペット60の押圧部600が移動し、平行にらせんバネ602が動作する軸601に平行である。好適には、第1のタペット50の押圧部500が移動する軸501及び第2のタペット60の押圧部600が移動する軸601によって規定される平面は、アーム要素20の回転ピン3の軸を含む。第1のタペット50の押圧部500は、効果的には、複数のらせんバネ502によって、回転ピン3の軸から離れる方向へ、効果的に対抗される。らせんバネ502は、好適には、全て互いに平行である。第2のタペット60の押圧部600は、複数のらせんバネ602によって、回転ピン3の軸から離れる方向へ、効果的に対抗される。らせんバネ603は、好適には、全て互いに平行である。
【0043】
一般的に言えば、本発明の幾つかの実施形態で、決定的に同一の弾性手段51、61の剛性及び/若しくはヒンジ1での固定された幾何学的制約を規定することによって始めに第1及び第2の弾性手段51、61の張力の程度(即ち、第1の回転方向“i”に関連して、第1及び第2のタペット50、60がアーム要素20の角度ALFAの回転角度の第1の所定のあいたいALFA_1に対応する位置にある場合に、これに対応する張力の程度)を事前に決定することが可能である。
【0044】
好適には、発明のヒンジ1は、使用者によって駆動され得るそれぞれのプレロード手段の作用を通して第1及び第2の弾性手段51、61のプレロードの状態を調整する可能性を期待する。さらに特に、ヒンジ1は、第1の弾性手段51で動作する第1のプレロードデバイス510を有し、第1のタペット及び複数の所定の最小値から選択可能な第1のカム要素50の動作部分52の間の最小の接触力の所定の値で使用者によって設定され得る。複数の所定の最小値は、離散の一連の値を構成し得る。複数の所定の最小値は、下限値及び上限値の間の値の連続した間隔を構成し得る。また、ヒンジ1は、第2の弾性手段61を動作する第2のプレロードデバイス610を有し、第2のタペット60及び複数の所定の最小値から選択可能な第2のカム要素60の動作部分62の間の第2のカム要素60の動作部分62の間の最小接触力の所定の値で使用者によって設定され得る。複数の所定の最小値は、離散した一連の値を構成し得る。複数の所定の最小値は、下限値及び上限値の間の値の連続した間隔を構成し得る。
【0045】
好適には、第2のプレロードデバイス610は、第1のプレロードデバイス510とは独立に使用者によって設定され得る。このために、第2の弾性手段61のこれとは独立に始めに第1の弾性手段51の張力の状態を調整することができる。
【0046】
第1のプレロードデバイス510及び第2の610の各々は、夫々ロッカー511、611及びロッカー511、611を解放する夫々の変則レバーを有する。各々のロッカー511、611は、夫々の軸512、612に関連して回転される。その軸512、612の1側面で、各々のロッカー511、611は、夫々の弾性手段51、61に接触している。その軸512、612の対抗する側面で、各々のロッカーは夫々の変則レバー513、613に接触している。さらに特に、各ロッカー511、611の軸512、612は、アーム要素20の回転ピン3の軸に平行である。さらに、この軸512、612の1側面で、各々のロッカー511、611は、夫々の弾性手段51、61のらせんバネ502、602(若しくは、複数の平行ならせんバネ502、602)に接触している。この軸512、612の対向する側面で、各ロッカー511、611は、夫々の変則レバー513、613に接触している。
【0047】
好適には、第1のプレロードデバイス510のロッカー511の軸512は、第2のプレロードデバイス610のロッカー611の軸612と一致する。第1のプレロードデバイス510のロッカー511及び第2のプレロードデバイス610のロッカー611は、同一の軸に関連して旋回され、好適には、共通の旋回軸512、612に従って交互に配置されている。
【0048】
第1のタペット50(さらに特に、押圧部500)及び第1の弾性手段(さらに特に、夫々のらせんバネ502若しくは夫々の平行ならせんバネ502)は、第1のカム要素5(及び/若しくはアーム要素20の末端部200)及び第1のプレロードデバイス510のロッカー511の間に適合される。第2のタペット60(さらに特に、押圧部600)及び第2の弾性手段61(さらに特に、夫々のらせんバネ602若しくは夫々の平行ならせんスプリング602)は、第2のカム要素6(及び/若しくはアーム要素20の末端部200)及び第2のプレロードデバイス610のロッカー611の間に適合される。
【0049】
第1のプレロードデバイス510の変則レバー513及び第2のプレロードデバイス610の変則レバー613は、ヒンジ1が開放位置にある場合に、少なくとも使用者に各々接近可能である。各変則レバー513、613は、第1の弾性手段51若しくは第2の弾性手段61(さらに特に、らせんバネ502、602若しくはらせんバネ502、602)を押し込むように、夫々のタペット50、60が、夫々のカム要素5、6を押圧するために夫々のタペット50、60が移動する方向へ、若しくは、反作用を得るために反対の方向へ、夫々のロッカー511、611の回転の角度を選択する。
【0050】
第1のプレロードデバイス510の変則レバー513は、第1のタペット50に平行して配置されている。さらに特に、第1のプレロードデバイス510の変則レバー513は、押圧部500及び夫々のらせんバネ502(若しくは夫々のらせんスプリング502)に、特に、押圧部500が移動可能である軸に平行なこの1軸で、平行である。この軸は、第1のプレロードデバイス510のロッカー511が旋回される軸512に直角である。第2のプレロードデバイス610の変則レバー613は、第2のタペット60と平行して配置される。さらに特に、第2のプレロードデバイス610の変則レバー613は、押圧部600及び夫々のらせんバネ602(若しくは夫々のらせんバネ602)に、特に、押圧部600は移動可能である軸601に平行なこれの1軸で、平行である。この軸は、第2のプレロードデバイス610のロッカーが旋回される軸612に直角である。
【0051】
各変則レバー513、613は、第1の締め金具メンバ1aでねじ穴に嵌合される調整ねじの形状であり得る。調整ねじの一端部は、ヒンジ1が開放位置にある場合に第1の締め金具メンバのキャビィティ14aの内側からの道具で使用者によって接続される。調整ねじのもう一端部は、第1の末端部と対向して、同一のロッカー511、611の旋回軸512、612に関連して後に、対向するタペット50、60の側面で夫々のロッカー511、611に接触している。
【0052】
各変則レバー513、613は、好適には、第1の締め金具メンバ1aを作成する夫々の穴514、614で回転する要素の形状である。これら穴514、614の1側面で、変則レバー514、614は、ヒンジが開放位置にある場合に第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aから使用者によって近接され得る第1の末端部515、615を有する。工具は、ホール514、614の軸と一致する変則レバー513、613の軸に関連する変則レバー513、613を回転するためにこれら末端部515、615へ挿入され得る。穴514、614の反対側で、変則レバーは、夫々のロッカー511、611に接触する第2の末端部516、616を有する。各変則レバー513、613は、夫々のロッカー511、611に向けられた穴514、614の側面の端壁518、618に対して隣接するように設計された横断突起部517、617も有している。横断突起部517、617及び端壁518、618の間の接合接触は、弾性手段51、61(さらに特に、らせんバネ502、602)の作用による変則レバー513、613の第2の末端部516、616でロッカー511、611によって適用される押圧動作によって保証されている。第1の回転方向“r1”で穴514、614の長手軸519、619の周囲に延長する通路に従う端壁518、618で理想的に移動するように、端壁518、618の領域530、630は、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aに向かう穴514、614の側面からの距離を徐々に減少することに直面させられる。これらの領域530、630は、端壁518、618を穴514、614の長手軸519、619に関連してらせん形である形状にすることによって作成される。好適な実施形態で、端壁518、618は、全体として平面であり、領域530、630は、穴514、614の長手軸に放射状である溝530’、630’の形状である。これら放射状の溝530’、630’は、第3の回転方向“r1”で長手軸519、619の周囲で一方へ移動するように徐々に減少する奥行きを有する。横断突起部517、617は、放射状の溝530’、630’の各々で少なくとも一部分で受けられ得る。これには、複数のこれらの放射状の溝530’、630’がある。図面に示された実施形態で、端壁518、618は、穴514、614の長手軸519、619で中心の仮想上の四角形の対角線に従って配置される4つの放射状の溝530’、630’を有している。
【0053】
(例えば工具の)変則レバー513、613の第1の末端部515、615に作用し、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aに向かわせられる回転方向“r1”の穴514、614の変則レバー513、613の軸に関連して回転する変則レバー513、613を作成することは、横断突起部517、617を端壁518、618でスライドし、穴514、614の側面からの距離を徐々に増加することで徐々に異なる領域を通過させる。これは、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aに向かわれる穴514、614の側面から離れる移動するように変則レバー513、613の第2の末端部516、616も生じさせ、このためにこれは弾性手段51、61(さらに特に、らせんバネ502、602)を押し込むのでロッカー511、611を押す。図面に示される好適な実施形態で、各時間で横断突起部517、617は、放射状の溝530’、630’に直面し、これは、弾性手段51、61の反応の作用によってこれにはめ込み、このため対応するプレロードセクションを安定させる。第3の回転方向“r1”で変則レバー513、613を回転することは、弾性手段51、61(さらに特に、らせんバネ502、602)の圧縮レベルの増加とこのための、プレロードレベルの増加とを生じる。変則レバー513、613を回転することは、反対の作用を生じる。
【0054】
図6aは、特に第2のカム要素6、夫々の第2のタペット60及び第2の弾性手段61を示す第1の締め金具メンバ1aの部分を示している。同様に図6aに示されるものは、第2のプレロードデバイス60である。図6aは、好適な実施形態において同一の構成要素を有する第1のプレロードデバイス510の図のように考慮もされ得る。(これは、プレロードデバイス510,610の一般的な構成に関連して不適切である形状に限りこれとは異なる、第2のカム要素6の代わりに、第1のカム要素5も当然に考慮して、第1のプレロードデバイス510の構成要素の対応する参照番号を図6aの参照番号を置き換えることで十分である。)同一の(第1及び第2のプレロードデバイス510、610の両方に適用する)ものは、二重の参照符号が示されている参照符号が示されている図7aに適用する。
【0055】
好適には、押圧部501、601、らせんバネ502、602、ロッカー511、611及び変則レバー513、613は、第1の締め金具メンバのキャビティ14aの壁に形成された夫々のハウジングに適合されている。さらに特に、らせんバネ502、602、ロッカー511、611及び変則レバー513、613は、ヒンジ1が閉鎖位置にある場合に第2の締め金具メンバ1bから第1の締め金具メンバ先端のキャビティ14aの底壁140aに形成された夫々のハウジングに適合される。特に図面に示されるように、ロッカー513、613は、底壁140aの構成の一部分を形成する。変則レバー513、613は、底壁140aのハウジングを通して夫々に効果的に適合され得る。タペット50、60(さらに特に、夫々の押圧部500、600)及び夫々の弾性手段51、61(さらに特に、らせんバネ502、602)は、底壁140aでハウジングを通して夫々で適合され得る。
【0056】
好適には、接続装置2が嵌合され、ヒンジ1のその位置を調整するために第1の構成8aに関連して移動可能である第1の締め金具メンバ1aは、第1の構成8aを有し、少なくとも第2の構成9aを有する。調整部は、当業者の知識の全ての範囲で複数の異なる方法で具体化され得る夫々の調整手段800の作用を介して達成される。ヒンジ1が閉鎖位置にある場合に第2の締め金具メンバ1bから第1の締め金具メンバ先端のキャビティ14aの底壁140aは、第2の構成9aの底壁によって少なくとも部分的に規定される(特に図11及び6aを参照)。
【0057】
一般的に言えば、第1及び第2のタペット50、60及び夫々の第1及び第2の弾性手段51、61は、第1の締め金具メンバ1aのキャビティ14aの壁に形成された夫々のハウジングに適合される。
【0058】
本発明は、重要な効果をもたらす。ヒンジ1に一体化された閉鎖装置は、小型で、使用の用途が広い。これは、複数の状況に適合され得るし、ヒンジ1(及び関連するドア若しくは開閉可能な家具部)に生成される所望の閉鎖運動学的スキームを許容する。ドア若しくは開閉可能な家具部が閉鎖しないままにできる開放/閉鎖移動に従うニュートラルゼロ若しくは点を規定することは、容易である。必要であればこれら位置に関連して安定して作成することも容易である。カム要素の形状及び角度位置と、カム要素と接触した状態になる異なるタペット上で独立して動作するプレロードデバイスの動作との結合された動作の結果異なる角度作業領域で選択的に閉鎖力を測定することが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドア若しくは開放可能な家具部、及び、夫々の枠でその他部分の一部も埋め込まれるように設計され、
夫々の平面(12a;13a;12b;13b)にある夫々の平面部(10a;11a;10b;11b)の少なくとも1つを各々有し、
ドア若しくは開放できる家具部の完全な開放位置に対応する、ヒンジ(1)の開放位置と、ドア若しくは開放できる家具部の閉鎖位置に対応する、前記ヒンジ(1)の閉鎖位置との間で、互いに相対的な移動を可能にし、第1の締め金具メンバ(1a)の平面面(10a,11a)の面(12a,13a)が、接続装置(2)を適合するためのハウジングを形成するために、閉鎖位置で第1の締め金具メンバ(1a)の空洞(14a)と、第2の締め金具メンバ(1b)の空洞(14b)とが組み合わせられる、第2の締め金具メンバ(1b)の平面部(10b,11b)の面(12b,13b)に直面する所で、
接続装置(2)によって互いに接続される、第1及び第2の締め金具メンバ(1a;1b)と、を具備し、
前記接続装置(2)は、前記第1の締め金具メンバ(1a)の回転ピン(3)に関連して回転し、前記ピン(3)に関連して回転の角度(ALFA)が、前記閉鎖位置でのゼロである最小値と、前記開放位置でのゼロでない最大値(ALFA_MAX)と、前記閉鎖及び開放位置の間の中間位置での前記最小及び最大の間の中間値と、から選択するアーム要素(20)を有する、ドア及び/若しくは開閉できる家具部のための隠しヒンジ(1)であって、
自動閉鎖装置(4)を、さらに具備し、
前記自動閉鎖装置(4)は、
夫々、前記アーム要素(20)の対応する第1の部分(20a)及び第2の部分(20b)に形成され、
夫々、前記回転ピン(3)の周囲に延長し、ピン(3)自身に従って異なる位置に設置される、少なくなくとも第1のカム要素(5)及び第2のカム要素(6)と、
第1のカム要素(5)に嵌合し続ける第1の弾性手段(51)によって付勢された少なくとも1つの第1のタペット(50)と、
第2のカム要素(6)に嵌合し続ける第2の弾性手段(61)によって付勢された少なくとも1つの第2のタペット(60)と、を具備し、
前記第1及び第2のタペット(50、60)と前記夫々の第1及び第2の弾性手段(51、61)とは、前記第1の締め金具メンバ(1a)に設置され、前記閉鎖位置にある場合に、前記第1の締め金具メンバ(1a)の前記キャビティ(14a)及び前記第2の締め金具メンバ(1b)の前記キャビティ(14b)による組み合わせで形成された前記ハウジングで受けられ、
前記第1のカム要素(5)は、前記第1のタペット(50)が、第1の角度領域(I)の範囲に含まれる前記アーム要素(20)の前記回転角度(ALFA)の複数の値と相互に作用する夫々の動作部分(52)を有し、前記第2のカム要素(6)は、前記第2のタペット(60)が、前記第1の角度領域(I)に少なくとも部分的に重複しない第2の角度領域(II)の範囲に含まれる前記アーム要素(20)の前記回転角度(ALFA)の複数の値と相互に作用する夫々の動作部分(62)を有し、
前記第1の回転領域(I)で、第1の回転方向(i)で前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第1の弾性手段(51)に徐々に負荷をかける前記第1のタペット(50)で前記第1のカム要素(5)の前記動作部分(52)の動作に対応し、前記第1の回転の反対への第2の回転方向(ii)での前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第1の弾性手段(51)の前記漸進的な解除と、前記第1のカム要素(5)の前記動作部分(52)で前記第1のタペット(50)の前記結果として生じる動作とに対応し、この結果前記閉鎖位置に向かう前記第1及び第2の締め金具メンバ(1a、1b)の関連する移動が生じ、
前記第2の角度領域(II)で、前記第1の回転方向(I)で前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第2の弾性手段(61)に徐々に負荷をかける前記第2のタペット(60)で前記第2のカム要素(6)の前記動作部分(62)の動作に対応し、前記第2の回転方向(ii)への前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第2の弾性手段(61)の前記徐々に開放と前記第2のカム要素(6)の前記動作部分(62)での前記第2のタペット(60)の前記結果として生じる動作とに対応し、この結果前記閉鎖位置に向かう前記第1及び第2の締め金具メンバ(1a、1b)の関連する移動を生じる、ことを特徴とするドア及び/若しくは開閉できる家具部のための隠しヒンジ(1)。
【請求項2】
前記第1の角度領域(I)及び前記第2の角度領域(II)は、分離している、ことを特徴とする請求項1の隠しヒンジ(1)。
【請求項3】
前記第1の角度領域(I)は、ゼロより大きい若しくは等しい第1の所定の値(ALFA_1)、及び、前記第1の値(ALFA_1)よりも大きい第2の所定の値(ALFA_2)の間の前記アーム要素(20)の前記回転の角度(ALFA)の値によって規定され、前記第1の回転方向(i)への前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第1の所定の値(ALFA_1)から前記第2の所定の値(ALFA_2)への方向で前記回転角度(ALFA)を増大し、反対の場合も同様に、前記第2の回転方向(ii)への方向へのアーム要素(20)の前記回転は、前記第2の所定の値(ALFA_2)から前記第1の所定の値(ALFA_1)への方向で前記回転角度(ALFA)が減少し、
前記第2の角度領域(II)は、ゼロより大きい若しくは等しい第3の所定の値(ALFA_3)、及び、前記所定の第3の値(ALFA_3)及び前記第2の所定の値(ALFA_2)の両方よりも大きい第4の所定の値(ALFA_4)の間の前記アーム要素(20)の前記回転の角度(ALFA)の値によって規定され、前記第4の所定の値(ALFA_4)は、前記第3の所定の値(ALFA_3)から前記第4の所定の値(ALFA_4)への方向で前記回転角度(ALFA)を増大し、反対の場合も同様に、前記第2の回転方向(ii)への前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第4の所定の値(ALFA_4)から前記第3の所定の値(ALFA_3)への方向で前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第4の所定の値(ALFA_4)から前記第3の所定の値(ALFA_3)への方向で前記回転角度(ALFA)を減少する、ことを特徴とする請求項1若しくは2の隠しヒンジ(1)。
【請求項4】
前記第1のカム要素(5)は、前記回転方向(i)で動作部分(52)を追従し、前記第1のタペット(50)は、第2の所定の値(ALFA_2)、及び、前記第4の所定の値(ALFA_4)より小さい若しくは最大でも等しい、第5の所定の値(ALFA_5)の間の前記回転角度(ALFA)の値に接近する状態になる第1の予備部分(53)を有し、
前記予備部分(53)及び前記第1のタペット(50)の間の相互作用の間に、前記第1の回転の方向(i)への前記アーム要素(20)の回転の間の、回転角度ユニット毎の前記第1の弾性手段(51)の負荷の増大は、ゼロ若しくは前記動作部分(52)で生じるこれよりも小さい値である、ことを特徴とする請求項3の隠しヒンジ(1)。
【請求項5】
前記第1のカム要素(5)及び前記第2のカム要素(6)の各々は、前記第1のタペット(50)及び前記第2のタペット(60)が前記第4の所定の値(ALFA_4)及び前記最大値(ALFA_MAX)の間の前記アーム要素(20)の回転の角度(ALFA)の値に夫々近接する状態にあり、タペット及びカムの間の相互作用の間に、前記第1の弾性手段(51)及び前記第2の弾性手段(61)は、夫々、これらの負荷レベルを一定に維持し、若しくは、前記第1の回転方向(i)へ前記アーム要素(20)の回転の方向にこれを減少する、夫々の末端部(54、64)を有する、請求項3若しくは4の隠しヒンジ(1)。
【請求項6】
前記第1のカム要素(5)の前記動作部分(52)及び前記第2のカム要素(6)の前記動作部分(62)は、前記アーム要素(20)の前記回転ピン(3)によって規定され、この軸を含まない前記回転の軸に平行な夫々の平面(520、620)によって各々規定され、
前記平面(520、620)は、ゼロではなく、直角より小さい所定の角度(BETA)で互いに傾斜され、
前記第1及び第2のタペット(50、60)の各々は、前記押圧部(500、600)が属する前記タペット(50、60)が夫々の動作部分(52、62)に接触している場合に、前記各々の平面(520、620)の前記平面で横断する軸(501、601)に従って移動可能な少なくとも1つの押圧部(500、600)を有し
前記押圧部(500、600)が前記回転ピン(3)の前記軸から離れる方向に少なくとも1つの夫々のらせんバネ(502、602)によって反発される、ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1のヒンジ(1)。
【請求項7】
前記第1のカム(5)の前記動作部分(52)の前記平面部(520)がある前記平面は、前記第4の所定の値(ALFA_4)及び前記アーム要素(20)の前記回転角度(ALFA)の前記第2の所定の値(ALFA_2)の間の差異での値に等しい角度を通して前記第2の回転方向(ii)へ前記アーム要素(20)の回転ピン(3)の前記軸に関連する前記後者を回転することによって前記第2のカム要素(6)の前記動作部分(62)の前記平面(620)がある前記平面から取得される、ことを特徴とする請求項6の隠しヒンジ(1)。
【請求項8】
前記第1のタペット(50)の前記押圧部(500)が移動し、平行に前記らせんバネ(502)が制御する前記軸は、前記第2のタペット(60)の前記押圧部(600)が移動し、平行に前記らせんバネ(602)が制御する前記軸(601)に平行である、ことを特徴とする請求項6若しくは7の隠しヒンジ(1)。
【請求項9】
前記第1のタペット(50)の前記押圧部(500)が移動に従う軸及び前記第2のタペット(60)の前記押圧部(600)が移動に従う軸によって規定される前記平面は、前記アーム要素(20)の前記回転ピン(3)の前記軸を含む、ことを特徴とする請求項8の隠しヒンジ(1)。
【請求項10】
前記第1の弾性手段(51)に作用し、前記第1のタペット(50)及び複数の所定の最小値から選択できる前記第1のカム要素(50)の前記動作部分(52)の間の最小接触力の所定の値で使用者によって設定され得る第1のプレロードデバイス(510)と、
前記第2の弾性手段(61)に作用し、前記第2のタペット(60)及び複数の所定の最小値から選択できる前記第2のカム要素(60)の前記動作部分(62)の間の最小接触力の所定の値で、前記第1のプレロードデバイス(510)から独立して、使用者によって設定され得る第2のプレロードデバイス(610)と、を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1の隠しヒンジ(1)。
【請求項11】
前記第1のプレロードデバイス(510)及び前記第2のプレロードデバイス(610)の各々は、夫々のロッカー(511、611)及び前記ロッカー(511、611)で制御する夫々の変則レバー(513、613)を有し、
前記ロッカーは、前記アーム要素(20)の前記回転ピン(3)の前記軸に平行な夫々の軸(512、612)に関連して旋回され、前記複数の軸(512、612)の片側に、前記ロッカー(511、611)は、前記夫々の弾性手段(51、61)の前記らせんバネ(502、602)に接触し、前記複数の軸(512、612)の反対側で、前記ロッカーは、前記夫々の変則レバー(513、613)に接触し、
前記変則レバー(513、613)は、前記開放位置にある場合に少なくとも前記使用者に接近でき、前記らせんバネ(502、602)を押圧する前記夫々のカム要素(5,6)を押圧するために前記夫々のタペット(50、60)が移動する方向、若しくは、前記反作用を取得するための反対の方向へ前記夫々のロッカー(511、611)の回転の角度を選択する、ことを特徴とする請求項8で直接的若しくは間接的に独立した場合の請求項10の隠しヒンジ(1)。
【請求項12】
前記押圧部(501、601)、らせんバネ(502、602)、ロッカー(511、61)及び変則レバー(513、613)は、前記第1の締め金具メンバの前記キャビティ(14a)の前記壁に形成された夫々のハウジングに適合される、ことを特徴とする請求項11の隠しヒンジ(1)。
【請求項13】
前記らせんバネ(502、602)、ロッカー(511、611)及び変則レバー(513、613)は、前記閉鎖位置にある場合に前記第2の締め金具メンバ(1b)から前記第1の締め金具メンバの先端の前記キャビティ(14a)の底壁(140a)に形成された夫々のハウジングに適合されている、ことを特徴とする請求項11若しくは12の隠しヒンジ(1)。
【請求項14】
前記第1の締め金具メンバ(1a)は、前記接続装置(2)が嵌合され、位置を調整するために前記第1の構成(8a)に関連して移動できる第1の構成(8a)及び少なくとも第2の構成(9a)を有し、
前記閉鎖位置にある場合に前記第2の締め金具メンバ(1b)から前記第1の締め金具メンバ先端の前記キャビティ(14a)の前記底壁(140a)は、前記第2の構成(9a)の底壁によって少なくとも部分的に規定される、ことを特徴とする請求項13の隠しヒンジ。
【請求項15】
前記第1及び第2のタペット(50、60)及び前記夫々の第1及び第2の弾性手段(51、61)は、前記第1の締め金具メンバ(1a)の前記キャビティ(14a)の前記複数の壁に形成される夫々のハウジングに適合される、ことを特徴とする請求項1乃至14の隠しヒンジ(1)。
【請求項1】
ドア若しくは開放可能な家具部、及び、夫々の枠でその他部分の一部も埋め込まれるように設計され、
夫々の平面(12a;13a;12b;13b)にある夫々の平面部(10a;11a;10b;11b)の少なくとも1つを各々有し、
ドア若しくは開放できる家具部の完全な開放位置に対応する、ヒンジ(1)の開放位置と、ドア若しくは開放できる家具部の閉鎖位置に対応する、前記ヒンジ(1)の閉鎖位置との間で、互いに相対的な移動を可能にし、第1の締め金具メンバ(1a)の平面面(10a,11a)の面(12a,13a)が、接続装置(2)を適合するためのハウジングを形成するために、閉鎖位置で第1の締め金具メンバ(1a)の空洞(14a)と、第2の締め金具メンバ(1b)の空洞(14b)とが組み合わせられる、第2の締め金具メンバ(1b)の平面部(10b,11b)の面(12b,13b)に直面する所で、
接続装置(2)によって互いに接続される、第1及び第2の締め金具メンバ(1a;1b)と、を具備し、
前記接続装置(2)は、前記第1の締め金具メンバ(1a)の回転ピン(3)に関連して回転し、前記ピン(3)に関連して回転の角度(ALFA)が、前記閉鎖位置でのゼロである最小値と、前記開放位置でのゼロでない最大値(ALFA_MAX)と、前記閉鎖及び開放位置の間の中間位置での前記最小及び最大の間の中間値と、から選択するアーム要素(20)を有する、ドア及び/若しくは開閉できる家具部のための隠しヒンジ(1)であって、
自動閉鎖装置(4)を、さらに具備し、
前記自動閉鎖装置(4)は、
夫々、前記アーム要素(20)の対応する第1の部分(20a)及び第2の部分(20b)に形成され、
夫々、前記回転ピン(3)の周囲に延長し、ピン(3)自身に従って異なる位置に設置される、少なくなくとも第1のカム要素(5)及び第2のカム要素(6)と、
第1のカム要素(5)に嵌合し続ける第1の弾性手段(51)によって付勢された少なくとも1つの第1のタペット(50)と、
第2のカム要素(6)に嵌合し続ける第2の弾性手段(61)によって付勢された少なくとも1つの第2のタペット(60)と、を具備し、
前記第1及び第2のタペット(50、60)と前記夫々の第1及び第2の弾性手段(51、61)とは、前記第1の締め金具メンバ(1a)に設置され、前記閉鎖位置にある場合に、前記第1の締め金具メンバ(1a)の前記キャビティ(14a)及び前記第2の締め金具メンバ(1b)の前記キャビティ(14b)による組み合わせで形成された前記ハウジングで受けられ、
前記第1のカム要素(5)は、前記第1のタペット(50)が、第1の角度領域(I)の範囲に含まれる前記アーム要素(20)の前記回転角度(ALFA)の複数の値と相互に作用する夫々の動作部分(52)を有し、前記第2のカム要素(6)は、前記第2のタペット(60)が、前記第1の角度領域(I)に少なくとも部分的に重複しない第2の角度領域(II)の範囲に含まれる前記アーム要素(20)の前記回転角度(ALFA)の複数の値と相互に作用する夫々の動作部分(62)を有し、
前記第1の回転領域(I)で、第1の回転方向(i)で前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第1の弾性手段(51)に徐々に負荷をかける前記第1のタペット(50)で前記第1のカム要素(5)の前記動作部分(52)の動作に対応し、前記第1の回転の反対への第2の回転方向(ii)での前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第1の弾性手段(51)の前記漸進的な解除と、前記第1のカム要素(5)の前記動作部分(52)で前記第1のタペット(50)の前記結果として生じる動作とに対応し、この結果前記閉鎖位置に向かう前記第1及び第2の締め金具メンバ(1a、1b)の関連する移動が生じ、
前記第2の角度領域(II)で、前記第1の回転方向(I)で前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第2の弾性手段(61)に徐々に負荷をかける前記第2のタペット(60)で前記第2のカム要素(6)の前記動作部分(62)の動作に対応し、前記第2の回転方向(ii)への前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第2の弾性手段(61)の前記徐々に開放と前記第2のカム要素(6)の前記動作部分(62)での前記第2のタペット(60)の前記結果として生じる動作とに対応し、この結果前記閉鎖位置に向かう前記第1及び第2の締め金具メンバ(1a、1b)の関連する移動を生じる、ことを特徴とするドア及び/若しくは開閉できる家具部のための隠しヒンジ(1)。
【請求項2】
前記第1の角度領域(I)及び前記第2の角度領域(II)は、分離している、ことを特徴とする請求項1の隠しヒンジ(1)。
【請求項3】
前記第1の角度領域(I)は、ゼロより大きい若しくは等しい第1の所定の値(ALFA_1)、及び、前記第1の値(ALFA_1)よりも大きい第2の所定の値(ALFA_2)の間の前記アーム要素(20)の前記回転の角度(ALFA)の値によって規定され、前記第1の回転方向(i)への前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第1の所定の値(ALFA_1)から前記第2の所定の値(ALFA_2)への方向で前記回転角度(ALFA)を増大し、反対の場合も同様に、前記第2の回転方向(ii)への方向へのアーム要素(20)の前記回転は、前記第2の所定の値(ALFA_2)から前記第1の所定の値(ALFA_1)への方向で前記回転角度(ALFA)が減少し、
前記第2の角度領域(II)は、ゼロより大きい若しくは等しい第3の所定の値(ALFA_3)、及び、前記所定の第3の値(ALFA_3)及び前記第2の所定の値(ALFA_2)の両方よりも大きい第4の所定の値(ALFA_4)の間の前記アーム要素(20)の前記回転の角度(ALFA)の値によって規定され、前記第4の所定の値(ALFA_4)は、前記第3の所定の値(ALFA_3)から前記第4の所定の値(ALFA_4)への方向で前記回転角度(ALFA)を増大し、反対の場合も同様に、前記第2の回転方向(ii)への前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第4の所定の値(ALFA_4)から前記第3の所定の値(ALFA_3)への方向で前記アーム要素(20)の前記回転は、前記第4の所定の値(ALFA_4)から前記第3の所定の値(ALFA_3)への方向で前記回転角度(ALFA)を減少する、ことを特徴とする請求項1若しくは2の隠しヒンジ(1)。
【請求項4】
前記第1のカム要素(5)は、前記回転方向(i)で動作部分(52)を追従し、前記第1のタペット(50)は、第2の所定の値(ALFA_2)、及び、前記第4の所定の値(ALFA_4)より小さい若しくは最大でも等しい、第5の所定の値(ALFA_5)の間の前記回転角度(ALFA)の値に接近する状態になる第1の予備部分(53)を有し、
前記予備部分(53)及び前記第1のタペット(50)の間の相互作用の間に、前記第1の回転の方向(i)への前記アーム要素(20)の回転の間の、回転角度ユニット毎の前記第1の弾性手段(51)の負荷の増大は、ゼロ若しくは前記動作部分(52)で生じるこれよりも小さい値である、ことを特徴とする請求項3の隠しヒンジ(1)。
【請求項5】
前記第1のカム要素(5)及び前記第2のカム要素(6)の各々は、前記第1のタペット(50)及び前記第2のタペット(60)が前記第4の所定の値(ALFA_4)及び前記最大値(ALFA_MAX)の間の前記アーム要素(20)の回転の角度(ALFA)の値に夫々近接する状態にあり、タペット及びカムの間の相互作用の間に、前記第1の弾性手段(51)及び前記第2の弾性手段(61)は、夫々、これらの負荷レベルを一定に維持し、若しくは、前記第1の回転方向(i)へ前記アーム要素(20)の回転の方向にこれを減少する、夫々の末端部(54、64)を有する、請求項3若しくは4の隠しヒンジ(1)。
【請求項6】
前記第1のカム要素(5)の前記動作部分(52)及び前記第2のカム要素(6)の前記動作部分(62)は、前記アーム要素(20)の前記回転ピン(3)によって規定され、この軸を含まない前記回転の軸に平行な夫々の平面(520、620)によって各々規定され、
前記平面(520、620)は、ゼロではなく、直角より小さい所定の角度(BETA)で互いに傾斜され、
前記第1及び第2のタペット(50、60)の各々は、前記押圧部(500、600)が属する前記タペット(50、60)が夫々の動作部分(52、62)に接触している場合に、前記各々の平面(520、620)の前記平面で横断する軸(501、601)に従って移動可能な少なくとも1つの押圧部(500、600)を有し
前記押圧部(500、600)が前記回転ピン(3)の前記軸から離れる方向に少なくとも1つの夫々のらせんバネ(502、602)によって反発される、ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1のヒンジ(1)。
【請求項7】
前記第1のカム(5)の前記動作部分(52)の前記平面部(520)がある前記平面は、前記第4の所定の値(ALFA_4)及び前記アーム要素(20)の前記回転角度(ALFA)の前記第2の所定の値(ALFA_2)の間の差異での値に等しい角度を通して前記第2の回転方向(ii)へ前記アーム要素(20)の回転ピン(3)の前記軸に関連する前記後者を回転することによって前記第2のカム要素(6)の前記動作部分(62)の前記平面(620)がある前記平面から取得される、ことを特徴とする請求項6の隠しヒンジ(1)。
【請求項8】
前記第1のタペット(50)の前記押圧部(500)が移動し、平行に前記らせんバネ(502)が制御する前記軸は、前記第2のタペット(60)の前記押圧部(600)が移動し、平行に前記らせんバネ(602)が制御する前記軸(601)に平行である、ことを特徴とする請求項6若しくは7の隠しヒンジ(1)。
【請求項9】
前記第1のタペット(50)の前記押圧部(500)が移動に従う軸及び前記第2のタペット(60)の前記押圧部(600)が移動に従う軸によって規定される前記平面は、前記アーム要素(20)の前記回転ピン(3)の前記軸を含む、ことを特徴とする請求項8の隠しヒンジ(1)。
【請求項10】
前記第1の弾性手段(51)に作用し、前記第1のタペット(50)及び複数の所定の最小値から選択できる前記第1のカム要素(50)の前記動作部分(52)の間の最小接触力の所定の値で使用者によって設定され得る第1のプレロードデバイス(510)と、
前記第2の弾性手段(61)に作用し、前記第2のタペット(60)及び複数の所定の最小値から選択できる前記第2のカム要素(60)の前記動作部分(62)の間の最小接触力の所定の値で、前記第1のプレロードデバイス(510)から独立して、使用者によって設定され得る第2のプレロードデバイス(610)と、を有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1の隠しヒンジ(1)。
【請求項11】
前記第1のプレロードデバイス(510)及び前記第2のプレロードデバイス(610)の各々は、夫々のロッカー(511、611)及び前記ロッカー(511、611)で制御する夫々の変則レバー(513、613)を有し、
前記ロッカーは、前記アーム要素(20)の前記回転ピン(3)の前記軸に平行な夫々の軸(512、612)に関連して旋回され、前記複数の軸(512、612)の片側に、前記ロッカー(511、611)は、前記夫々の弾性手段(51、61)の前記らせんバネ(502、602)に接触し、前記複数の軸(512、612)の反対側で、前記ロッカーは、前記夫々の変則レバー(513、613)に接触し、
前記変則レバー(513、613)は、前記開放位置にある場合に少なくとも前記使用者に接近でき、前記らせんバネ(502、602)を押圧する前記夫々のカム要素(5,6)を押圧するために前記夫々のタペット(50、60)が移動する方向、若しくは、前記反作用を取得するための反対の方向へ前記夫々のロッカー(511、611)の回転の角度を選択する、ことを特徴とする請求項8で直接的若しくは間接的に独立した場合の請求項10の隠しヒンジ(1)。
【請求項12】
前記押圧部(501、601)、らせんバネ(502、602)、ロッカー(511、61)及び変則レバー(513、613)は、前記第1の締め金具メンバの前記キャビティ(14a)の前記壁に形成された夫々のハウジングに適合される、ことを特徴とする請求項11の隠しヒンジ(1)。
【請求項13】
前記らせんバネ(502、602)、ロッカー(511、611)及び変則レバー(513、613)は、前記閉鎖位置にある場合に前記第2の締め金具メンバ(1b)から前記第1の締め金具メンバの先端の前記キャビティ(14a)の底壁(140a)に形成された夫々のハウジングに適合されている、ことを特徴とする請求項11若しくは12の隠しヒンジ(1)。
【請求項14】
前記第1の締め金具メンバ(1a)は、前記接続装置(2)が嵌合され、位置を調整するために前記第1の構成(8a)に関連して移動できる第1の構成(8a)及び少なくとも第2の構成(9a)を有し、
前記閉鎖位置にある場合に前記第2の締め金具メンバ(1b)から前記第1の締め金具メンバ先端の前記キャビティ(14a)の前記底壁(140a)は、前記第2の構成(9a)の底壁によって少なくとも部分的に規定される、ことを特徴とする請求項13の隠しヒンジ。
【請求項15】
前記第1及び第2のタペット(50、60)及び前記夫々の第1及び第2の弾性手段(51、61)は、前記第1の締め金具メンバ(1a)の前記キャビティ(14a)の前記複数の壁に形成される夫々のハウジングに適合される、ことを特徴とする請求項1乃至14の隠しヒンジ(1)。
【図1】
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図2】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図4】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図5】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図6】
【図6a】
【図7】
【図7a】
【図8】
【図9】
【図9a】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14a】
【図14b】
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図2】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図4】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図5】
【図5a】
【図5b】
【図5c】
【図5d】
【図6】
【図6a】
【図7】
【図7a】
【図8】
【図9】
【図9a】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14a】
【図14b】
【公開番号】特開2013−64313(P2013−64313A)
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−204816(P2012−204816)
【出願日】平成24年9月18日(2012.9.18)
【出願人】(512242251)
【氏名又は名称原語表記】KOBLENZ S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Via Piane,90,47853 CORIANO(RN),ITALY
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月11日(2013.4.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−204816(P2012−204816)
【出願日】平成24年9月18日(2012.9.18)
【出願人】(512242251)
【氏名又は名称原語表記】KOBLENZ S.p.A.
【住所又は居所原語表記】Via Piane,90,47853 CORIANO(RN),ITALY
【Fターム(参考)】
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