説明

ドッグラン

【課題】飼い犬の運動不足やストレスを解消する施設を提案する。
【解決手段】敷地を囲繞するフェンスと敷地全域に敷設された人工芝からなり、前記フェンスは上段に鋼線を経緯に配設し格子状としたフェンスパネルが配設され、下段に不透視の板状パネルが配設されたことを特徴とするもので、敷地の全域に亘って人工芝が敷設されているので、犬の脚に負担がかかりにくく、この人工芝の上で転がったりして遊んだりすることができるし、汚れの除去のための洗浄などが容易である。又、フェンスの下段のパネルを不透視にすることにより、敷地内の犬と敷地外の犬とのトラブルを防ぐことができる。又、フェンスの上段のパネルは人の視線を遮らないので、敷地外の様子も分かり安心である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、犬にリードを付けずに自由に運動させたり、躾けたりするためのドッグランに関する。
【背景技術】
【0002】
従来犬を飼うには住宅の敷地内に犬小屋を設置し、庭に放し飼いをしたり、犬小屋に鎖でつなぐなどしていた。又、犬の運動のために飼い主が歩道などの公道で鎖につないだ犬を散歩させていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、前記のように住宅の庭で飼われる犬は、運動不足のためにストレスが溜まりやすく、住宅前の道路を通行している歩行者や住宅を訪れた来客に吠えたり、飛びかかるなどの問題があった。又、孤独な環境で飼われる犬はストレスのために病気になり易いという問題があった。
【0004】
そこで本発明者は前記した飼い犬の運動不足やストレスを解消するため犬を鎖などで束縛せずに自由に運動させるための施設を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明ドッグランは、敷地を囲繞するフェンスと敷地全域に敷設された人工芝からなり、前記フェンスは上段に鋼線を経緯に配設し格子状としたフェンスパネルが配設され、下段に不透視の板状パネルが配設されたことを特徴とするもので、敷地の全域に亘って人工芝が敷設されているので、犬の脚に負担がかかりにくく、この人工芝の上で転がったりして遊んだりすることができるし、汚れの除去のための洗浄などが容易である。又、フェンスの下段のパネルを不透視にすることにより、敷地内の犬と敷地外の犬とのトラブルを防ぐことができる。又、フェンスの上段のパネルは人の視線を遮らないので、敷地外の様子も分かり安心である。
【発明の効果】
【0006】
本発明ドッグランは、敷地を囲繞するフェンスと敷地全域に敷設された人工芝からなり、前記フェンスは上段に鋼線を経緯に配設し格子状としたフェンスパネルが配設され、下段に不透視の板状パネルが配設されたことを特徴とするもので、敷地の全域に亘って人工芝が敷設されているので、犬の脚に負担がかかりにくく、この人工芝3の上で転がったりして遊んだりすることができるし、汚れの除去のための洗浄などが容易である。又、フェンスの下段のパネルを不透視にすることにより、敷地内の犬と敷地外の犬とのトラブルを防ぐことができる。又、フェンスの上段のパネルは人の視線を遮らないので、敷地外の様子も分かり安心である。以上本発明ドッグランによれば犬を鎖などで束縛することなく、自由に走り回らせることができるので、犬の運動不足やストレスを解消することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、図面を参照しながら本発明に付いて説明する。
図1は本発明ドッグランの実施形態の一例を示す平面図である。図に於いて1はフェンスであり、敷地の外周を囲繞している。フェンス1の一部には門扉2が取り付けられて敷地内への出入り口となされている。敷地には人工芝3が全域に亘って敷設されている。
【0008】
門扉2が取り付けられた近傍は更に敷地が分割され、第2の門扉2が取り付けられている。この出入り口近くのフェンス1で仕切られた小スペースは、ドッグランへの出入りの空間であるとともに、シャワー4やリードポール5が設けられ、犬が遊んだ後に汚れを取ったり、リードを引っかけ犬と休憩することができる空間とされる。
【0009】
敷地の大スペースには、ドッグウォーク6、犬用トイレ7、ベンチ8やデッキ9が配設されており、犬が敷地内の人工芝の上を走り回るだけでなく、様々な種類の躾けを犬にできる。
【0010】
敷地を囲繞するフェンス1は上下に異なったパネルが取り付けられており、上段のパネルは鋼線を経緯に配設した格子状のパネルであり、下段のパネルは不透視の板状のパネルが用いられる。この例における不透視の板状のパネルとしては、合成樹脂を基体としてこの基体の表裏にアルミ合金箔を貼着したパネルが用いられる。表面のアルミ合金箔にはポリエステル塗装が施されており、美麗で防汚性に優れる。下段のパネルを不透視にすることにより、敷地内の犬と敷地外の犬とのトラブルを防ぐことができる。又、上段のパネルは人の視線を遮らないので、敷地外の様子も分かり安心である。
【0011】
フェンス1に取り付けられる門扉2は、スプリング付のヒンジが用いられ、開いた状態で手を離すと自動的に閉じるようになっている。門扉2が自動的に閉じるようになっているので、門扉2が開いたままとなって、犬が外に出てしまい難い。又敷地の大スペースは小スペースとフェンスで仕切られているので、犬が敷地外に勝手に出る可能性が更に少ない。
【0012】
ドッグウォーク6は犬の訓練設備であり、傾斜路や地表と平行な平行棒などからなっており、犬に高所を歩かせることにより、人とのコミュニケーションを図り、犬を躾けることができるものである。
【0013】
犬用トイレ7は人工芝3を一部剥離し、コンクリート、砂、土、芝などを配設しその中央にポールを立設したものであり、犬の嗜好に応じて、犬の排尿環境を犬に選択させることができ、犬にストレスが溜まりにくい。
【0014】
敷地の全域に亘って人工芝3が敷設されているので、犬の脚に負担がかかりにくく、この人工芝3の上で転がったりして遊んだりすることができる。天然の芝ではなく人工芝3としたのは、人工芝3が天然の芝よりも耐久性に優れるのと汚れの除去のための洗浄などが容易であるからである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明ドッグランの実施形態の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0016】
1 フェンス
2 門扉
3 人工芝
4 シャワー
5 リードポール
6 ドッグウォーク
7 犬用トイレ
8 ベンチ
9 デッキ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
敷地を囲繞するフェンスと敷地全域に敷設された人工芝からなり、前記フェンスは上段に鋼線を経緯に配設し格子状としたフェンスパネルが配設され、下段に不透視の板状パネルが配設されたことを特徴とするドッグラン。

【図1】
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【公開番号】特開2006−67923(P2006−67923A)
【公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−256362(P2004−256362)
【出願日】平成16年9月3日(2004.9.3)
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)
【Fターム(参考)】