ドラフト装置のトップローラの加重を行う繊維スライバ用のドローフレームの装置
【課題】トップローラの荷重を行う装置をさらに改良すること。
【解決手段】ボトムローラとトップローラとを備える連続配列された対のローラのドラフト装置のトップローラの加重を行う繊維スライバ用のドローフレーム上の装置において、作動時に、トップローラが、押圧アームの押圧要素によってボトムローラに押圧され、共通の保持要素を有する2つの押圧要素が各トップローラと関連し、また加重装置が取外し可能である。前記装置を改良するために、押圧要素は、回転中心またはピボット軸受に回転可能にまたは回動可能に装着され、また押圧要素は支持要素によって互いに接続される。
【解決手段】ボトムローラとトップローラとを備える連続配列された対のローラのドラフト装置のトップローラの加重を行う繊維スライバ用のドローフレーム上の装置において、作動時に、トップローラが、押圧アームの押圧要素によってボトムローラに押圧され、共通の保持要素を有する2つの押圧要素が各トップローラと関連し、また加重装置が取外し可能である。前記装置を改良するために、押圧要素は、回転中心またはピボット軸受に回転可能にまたは回動可能に装着され、また押圧要素は支持要素によって互いに接続される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボトムローラとトップローラとを備える連続配列された対のローラのドラフト装置のトップローラの加重を行う繊維スライバ用のドローフレームの装置に関し、この装置では、作動時に、トップローラが、押圧アームの押圧要素によってボトムローラに押圧され、共通の保持要素を有する2つの押圧要素が各トップローラと関連し、また加重装置が取外し可能である。
【背景技術】
【0002】
公知の装置では、共通のクロスヘッドを有する2つの横方向支持体を備える押圧アームは、各トップローラと関連する。空圧式の圧力印加要素は各横方向支持体に装着される。押圧アームは、1つの横方向支持体の下端に設けられると共に受け台によって機械フレームに固定されるピボット軸受を中心に回転可能である。空圧式の圧縮空気ラインは、クロスヘッドおよび横方向支持体の内部に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−226927号公報
【特許文献2】特許第3075718号公報
【特許文献3】特許第2805727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、公知の装置をさらに改良する問題に基づいている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による装置は、ボトムローラとトップローラが相前後するローラ対の形で配置されており、前記トップローラが動作時に押圧アームの加重された押圧要素によって前記ボトムローラに押圧されるようになっており、各トップローラに、1つの保持要素を共有する2つの押圧要素が割当てられていて、加重装置が取外し可能である構造の、ドラフト装置のトップローラを加重しながら繊維スライバを延伸するドローフレームの装置であって、押圧アームが押圧要素と共にピボット軸受または回り軸受を中心として回転可能ないしは旋回可能であり、前記押圧要素が支持要素によって互いに接続されていることを特徴とする。
【0006】
押圧要素および押圧チャネルが支持構造要素として使用されるという事実は、本発明による装置のコンパクトな構造を可能にする。特に、スペースのその節減は、繊維材料の流れの方向および上方側の両方で行うことができる。
【0007】
押圧要素は、往復運動部、例えばラムを備えることが有利である。ラムは円断面を有することが好ましい。押圧要素は空圧シリンダであることが有利である。空圧シリンダは長方形断面を有することが好ましい。空圧シリンダの幅は、トップローラの幅または直径と同一であるか、より小さいことが有利である。空圧シリンダは、押圧アームの支持要素であることが好ましい。空圧シリンダは、回転中心またはピボット軸受に装着されることが有利である。回転中心またはピボット軸受は、トップローラに対面する空圧シリンダの下端領域に装着されることが有利である。空圧シリンダはカバーを有することが好ましい。回転中心または枢着軸受は、空圧シリンダの下方カバーに配列されることが有利である。支持要素は、トップローラから離れた空圧シリンダの上端領域に装着されることが好ましい。支持要素は、押圧アームの空圧シリンダの上方カバーを形成することが好ましい。支持要素は、押圧アームの空圧シリンダの間にブリッジを形成することが有利である。支持要素は、2つの空圧シリンダ用のクロスヘッドを形成することが有利である。支持要素の内部は中空であることが有利である。支持要素は、圧縮空気チャネルを形成することが好ましい。空圧シリンダは、押圧チャネルに接続されることが有利である。空圧シリンダおよび支持要素は、ポータル形体の押圧アームを形成することが好ましい。支持要素は、電気リードを収容することが有利である。押圧アームは、トップローラと同一面に配列されることが好ましい。支持要素の長手方向軸線は、トップローラの長手方向軸線に対し平行に配列されることが好ましい。空圧シリンダは、トップローラに対し垂直に配列されることが有利である。空圧シリンダは、支持要素に対し垂直に配列されることが好ましい。支持要素は、例えばアルミニウム製の押出成形部分であることが有利である。空圧シリンダの下方カバーは、ピボット軸受に回転可能に装着されることが好ましい。ロック装置は、他のそれぞれの空圧シリンダと関連することが有利である。ロック装置は、他のそれぞれの空圧シリンダの下方カバーと関連することが好ましい。各々の押圧アームにおいて、空圧シリンダまたはその下方カバーはピボット軸受に接合されることが有利である。各々の押圧アームにおいて、ロック装置は、空圧シリンダまたはその下方カバーと関連することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明による装置を有するドローフレームのドラフト装置の概略側面図である。
【図2】空圧式トップローラ加重装置を有する図1の部分の図1の線K−Kに沿った断面図である。
【図3】ドラフト装置のトップローラに関連するポータル形体の4つの押圧アームを有するドラフト装置の斜視図である。
【図4】ポータル形体の押圧アームおよびトップローラが上方に揺動された本発明による装置の正面図である。
【図5】空圧シリンダの下方カバーがピボット軸受に枢着される空気圧シリンダを示す図である。
【図6】図5の空圧シリンダを通る断面図である。
【図7】圧縮空気チャネルの形態の支持要素を有する2つの空圧シリンダの概略縦断面図である。
【図8】一体型ハウジングを備えた押圧アームの正面図である。
【図9】図8の蓋付きのハウジングの一部切り開いた斜視図である。
【図10】回転可能なダブルアングルレバーを備えたばね押し式押しボタンを示す図である。
【図11】回転可能なダブルアングルレバーを備えたばね押し式押しボタンを示す図である。
【図12】トップローラを持つ押圧アームを示す図である。
【図13】トップローラを持たない押圧アームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面に示した模範的な実施態様を参照して、本発明について以下に詳細に説明する。
図1を参照すると、ドローフレーム、例えばツリュツラー HSR ドローフレームのドラフト装置Sが示されている。ドラフト装置Sは、4オーバ3のドラフト装置として設計され、すなわち、3つのボトムローラI、II、III(Iはボトム出口ローラ、IIはボトム中央ローラ、IIIはボトム入口ローラ)と4つのトップローラ1、2、3、4とを備える。複数の繊維スライバからの複合スライバ5のドラフトは、ドラフト装置Sで行われる。ドラフトはプレドラフトとメインドラフトとから形成され、ローラ対4/IIIおよび3/IIはプレドラフトゾーンを形成し、またローラ対3/IIおよび1、2/Iはメインドラフトゾーンを形成する。ボトム出口ローラIはメインモータ(図示せず)によって駆動され、したがって供給速度を決定する。ボトム入口ローラIIIおよびボトム中央ローラIIのそれぞれは、可変速度モータ(図示せず)によって駆動される。トップローラ1〜4は、ピボット軸受(図3と図4参照)を中心に回動可能な押圧アーム11a〜11dの押圧要素91〜94(加重装置)によってボトムローラI、II、IIIに押圧され、したがって、摩擦係合によって駆動される。ローラI、II、II;1、2、3、4の回転方向は、曲線矢印で示されている。複数の繊維スライバから構成される複合繊維スライバ5は、方向Aに走る。ボトムローラI、II、IIIは、機械フレーム15に配列される受け台14(図3参照)に装着される。
【0010】
図2を参照すると、空圧シリンダ9は上方カバー(支持要素)12と下方カバー13とを備える。空気圧シリンダ9は、2つの部分17aと17bを備えるシリンダキャビティ17を有するシリンダユニットを形成し、シリンダキャビティ内で、ピストン18が摺動ブッシュ20のラム19によって案内される。トップローラ4のローラジャーナル4aは保持プレート27の開口部を通過し、軸受22aに係合する。トップローラ4を受容する軸受22aは、ラム19とボトムローラIIIのローラジャーナルIIIaとの間の空間に延在する。軸受22aはカバー13a1に装着される。ダイヤフラム16はシリンダキャビティ17を押圧領域に分割する。シリンダキャビティ17の上方部に圧力を発生するために、圧縮空気接続部23によって圧縮空気p1をこの空間に導入できる。空気は、シリンダキャビティ17の下方部から通気ボア24を通して排出される。同様に、シリンダキャビティ17の上方部から空気を排出でき、またシリンダキャビティ17の下方部に圧縮空気を導入できる。作動時、繊維スライバ5がボトムローラI、II、IIIの上に案内された後、押圧アーム11は図1に示した動作位置に回動され、固定装置(図示せず)によってこの動作位置に固定され、この結果、トップローラ1、2、3、4は圧力を加えることができる。一方で、ラム19の各々が対応する軸受22の上に配置され、他方で、過圧がダイヤフラム16上方のボイドに発生されるという結果、圧力の印加が行われる。したがって、トップローラ4とボトムローラ(駆動ローラIII)との間の前記挟持を行うために、ラム19の他方の端部は軸受22を押圧する。ラム19は矢印D、Eの方向に変位可能である。
【0011】
図3を参照すると、各トップローラ1〜4は、それぞれポータル形体(門形)の押圧アーム11a、11b、11c、11dに関連し、これらの押圧アームは、平面図で見て、それぞれのトップローラ1〜4の長手方向軸線に対し平行に方向付けられる。押圧アーム11a〜11dは閉鎖位置で示されている。ボトムローラI〜IIIは、機械フレーム15上に変位可能に装着される受け台14、14a、14b、14cにそれぞれ装着される。同時に、2つの押圧要素9はそれぞれのトップローラ1〜4と関連し、また共通の支持要素12によって互いに接続される。
【0012】
図4によれば、2つの側部の空圧シリンダ9a1と9a2(押圧要素)と、共通の支持要素12aと、2つのカバー要素13a1と13a2とから構成されるポータル形体の押圧アーム11aは、トップローラ4と関連する。カバー要素13a1と13a2は、空圧シリンダ9a1と9a2の下端に装着されて、空圧シリンダの下方カバーを形成する。支持要素12aは、空圧シリンダ9a1と9a2の上端に装着されて、空圧シリンダの上方カバーを形成する。トップローラ4と共に、押圧アーム11aはピボット軸受10を中心に上方に回動される(図5参照)。カバー要素13a1と13a2は、側面図で見てアングル(直角)構造であり、1つのアングルアームはそれぞれの空圧シリンダ9a1、9a2を覆う。カバー要素13a1の他のアングルアームは、ピボット軸受10にあるカバー要素の自由端の領域に回転可能に装着される。カバー要素13a2の他のアングルアームは、カバー要素の自由端の領域に、アパーチャ26を備えるロック装置を有し、アパーチャ26を通して、機械フレーム15上に装着された摺動ロックロッド(図示せず)が係合する。押圧アーム11aは開口位置に示されている。
【0013】
図5を参照すると、空圧シリンダ9の下方カバー要素13は、矢印BとCの方向に回転するようにピボット軸受10によって受け台14に枢着される。
【0014】
図7を参照すると、支持要素12aは、例えばアルミニウム製の押出成形部分から構成され、その内部は中空であり、その端面は閉鎖される。端面領域には、横壁に2つの開口部12′、12″がある。これによって、圧縮空気pが通過できるチャネル12″′が形成される。したがって、圧縮空気p1の給気用の1つの接続部23で十分であり、圧縮空気の一部は空圧シリンダ9a1内に流れ、また圧縮空気の残りの一部は支持部材12aのチャネル12″′を介して空圧シリンダ9a2内に流れる。空圧シリンダ9a1と9a2は、圧縮空気p2とp3それぞれを放出するために、それぞれの接続部(通気ボア)24と25を有する。
【0015】
図1に示したように、中央圧縮空気ライン28が設けられ、このラインに、空圧シリンダ91〜94に通じる4つの分岐ライン28a〜28dが接続される。圧縮空気ライン28は圧縮空気源29に接続される。
【0016】
実施例を参照して、ピボット軸受およびロック装置が各押圧アームと関連する本発明について説明してきた。本発明はまた、組み合わせた2つのピボット軸受およびロック装置が押圧アームと関連する構造を含む。
【0017】
本発明による装置は、トップローラの空圧加重を有するドローフレームの実施例を用いて例示してきた。本発明はまた、例えばばねによってトップローラが機械的に荷重を受けるドローフレームを含む。
【0018】
図8、図9によれば、トップローラ4にポータル形体の押圧アーム11aが割当てられている。(トップローラ2〜4にそれぞれ図示されていない同様の押圧アーム11が割当てられている。)押圧アーム11aは、ガラス繊維強化プラスチック製のハウジング30として形成されており、射出成形によって製造されている。ハウジング30は、1つのユニットとして形成された一体型コンポーネントで、支持要素12a、押圧要素9a1と9a2(押圧シリンダ)の両本体、2つの中間要素31aと31b、および2つの保持要素32aと32bを包含する。支持要素12aは、ほぼU形の横断面を有する片側が開いたチャネル33として形成されており、その内空部に空気管路34および電気線路35が配置されている。チャネル33の開いた側は取外し可能な蓋36によって密閉できるようになっており、その蓋は、ガラス繊維強化プラスチック製で、ほぼU形の横断面を有し、プレスばめによってチャネル33に締結される程度の弾性を有する。ハウジング30は、ワンピースで形作られているのが好ましい。それぞれのトップローラ1〜4を保持し、加重する上で重要なすべての機能要素をひとつにまとめる一体型ハウジング30は、このようにして経済的に製造できるようになっている。同時に、単純な仕方で押圧アーム11a〜11d全体はピボット軸受10を中心として回転できるようになっており、かつ、ロック装置26によって着脱できるようになっている。
【0019】
図10、図11によれば、中間要素31bに押しボタン37が配置されており、押圧ばね38によって加重されている。押しボタン37は、矢印F、Gの方向に褶動可能である。更に、中間要素31bにはダブルレバー39が装着されており、ピボット軸受40を中心として矢印H、Iの方向に回転できるようになっている。図10によれば、アングルアーム39bの直角に突き出る部分がトップローラ4の軸受22bのジャーナル41bを下支えし、保持する。図11に示す通り、押ボタン37が方向Fにおいてアングルレバー39のアングルアーム39aに押圧すると、アングルアーム39はピボット軸受40を中心として矢印Hの方向に回転し、その結果、アングルアーム39bがジャーナル41bを解放することになる。図13に示す通り、このようにして、トップローラ4は軸受22a、22bと共に押圧アーム11aから完全に除去できる。図12において、押圧アーム11aはトップローラ4と共に上旋回位置で図示されている。ダブルレバー39には、ダブルレバー39の位置に応じて弾性加重式のフック42等が食い込む2つの凹部43a、43bが設けられている。
【符号の説明】
【0020】
1〜4 トップローラ
5 スライバ
9 空気シリンダ
10 ピボット軸受
11 押圧アーム
12 上方カバー
13 下方カバー
30 ハウジング
33 チャネル
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボトムローラとトップローラとを備える連続配列された対のローラのドラフト装置のトップローラの加重を行う繊維スライバ用のドローフレームの装置に関し、この装置では、作動時に、トップローラが、押圧アームの押圧要素によってボトムローラに押圧され、共通の保持要素を有する2つの押圧要素が各トップローラと関連し、また加重装置が取外し可能である。
【背景技術】
【0002】
公知の装置では、共通のクロスヘッドを有する2つの横方向支持体を備える押圧アームは、各トップローラと関連する。空圧式の圧力印加要素は各横方向支持体に装着される。押圧アームは、1つの横方向支持体の下端に設けられると共に受け台によって機械フレームに固定されるピボット軸受を中心に回転可能である。空圧式の圧縮空気ラインは、クロスヘッドおよび横方向支持体の内部に配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−226927号公報
【特許文献2】特許第3075718号公報
【特許文献3】特許第2805727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、公知の装置をさらに改良する問題に基づいている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による装置は、ボトムローラとトップローラが相前後するローラ対の形で配置されており、前記トップローラが動作時に押圧アームの加重された押圧要素によって前記ボトムローラに押圧されるようになっており、各トップローラに、1つの保持要素を共有する2つの押圧要素が割当てられていて、加重装置が取外し可能である構造の、ドラフト装置のトップローラを加重しながら繊維スライバを延伸するドローフレームの装置であって、押圧アームが押圧要素と共にピボット軸受または回り軸受を中心として回転可能ないしは旋回可能であり、前記押圧要素が支持要素によって互いに接続されていることを特徴とする。
【0006】
押圧要素および押圧チャネルが支持構造要素として使用されるという事実は、本発明による装置のコンパクトな構造を可能にする。特に、スペースのその節減は、繊維材料の流れの方向および上方側の両方で行うことができる。
【0007】
押圧要素は、往復運動部、例えばラムを備えることが有利である。ラムは円断面を有することが好ましい。押圧要素は空圧シリンダであることが有利である。空圧シリンダは長方形断面を有することが好ましい。空圧シリンダの幅は、トップローラの幅または直径と同一であるか、より小さいことが有利である。空圧シリンダは、押圧アームの支持要素であることが好ましい。空圧シリンダは、回転中心またはピボット軸受に装着されることが有利である。回転中心またはピボット軸受は、トップローラに対面する空圧シリンダの下端領域に装着されることが有利である。空圧シリンダはカバーを有することが好ましい。回転中心または枢着軸受は、空圧シリンダの下方カバーに配列されることが有利である。支持要素は、トップローラから離れた空圧シリンダの上端領域に装着されることが好ましい。支持要素は、押圧アームの空圧シリンダの上方カバーを形成することが好ましい。支持要素は、押圧アームの空圧シリンダの間にブリッジを形成することが有利である。支持要素は、2つの空圧シリンダ用のクロスヘッドを形成することが有利である。支持要素の内部は中空であることが有利である。支持要素は、圧縮空気チャネルを形成することが好ましい。空圧シリンダは、押圧チャネルに接続されることが有利である。空圧シリンダおよび支持要素は、ポータル形体の押圧アームを形成することが好ましい。支持要素は、電気リードを収容することが有利である。押圧アームは、トップローラと同一面に配列されることが好ましい。支持要素の長手方向軸線は、トップローラの長手方向軸線に対し平行に配列されることが好ましい。空圧シリンダは、トップローラに対し垂直に配列されることが有利である。空圧シリンダは、支持要素に対し垂直に配列されることが好ましい。支持要素は、例えばアルミニウム製の押出成形部分であることが有利である。空圧シリンダの下方カバーは、ピボット軸受に回転可能に装着されることが好ましい。ロック装置は、他のそれぞれの空圧シリンダと関連することが有利である。ロック装置は、他のそれぞれの空圧シリンダの下方カバーと関連することが好ましい。各々の押圧アームにおいて、空圧シリンダまたはその下方カバーはピボット軸受に接合されることが有利である。各々の押圧アームにおいて、ロック装置は、空圧シリンダまたはその下方カバーと関連することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明による装置を有するドローフレームのドラフト装置の概略側面図である。
【図2】空圧式トップローラ加重装置を有する図1の部分の図1の線K−Kに沿った断面図である。
【図3】ドラフト装置のトップローラに関連するポータル形体の4つの押圧アームを有するドラフト装置の斜視図である。
【図4】ポータル形体の押圧アームおよびトップローラが上方に揺動された本発明による装置の正面図である。
【図5】空圧シリンダの下方カバーがピボット軸受に枢着される空気圧シリンダを示す図である。
【図6】図5の空圧シリンダを通る断面図である。
【図7】圧縮空気チャネルの形態の支持要素を有する2つの空圧シリンダの概略縦断面図である。
【図8】一体型ハウジングを備えた押圧アームの正面図である。
【図9】図8の蓋付きのハウジングの一部切り開いた斜視図である。
【図10】回転可能なダブルアングルレバーを備えたばね押し式押しボタンを示す図である。
【図11】回転可能なダブルアングルレバーを備えたばね押し式押しボタンを示す図である。
【図12】トップローラを持つ押圧アームを示す図である。
【図13】トップローラを持たない押圧アームを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面に示した模範的な実施態様を参照して、本発明について以下に詳細に説明する。
図1を参照すると、ドローフレーム、例えばツリュツラー HSR ドローフレームのドラフト装置Sが示されている。ドラフト装置Sは、4オーバ3のドラフト装置として設計され、すなわち、3つのボトムローラI、II、III(Iはボトム出口ローラ、IIはボトム中央ローラ、IIIはボトム入口ローラ)と4つのトップローラ1、2、3、4とを備える。複数の繊維スライバからの複合スライバ5のドラフトは、ドラフト装置Sで行われる。ドラフトはプレドラフトとメインドラフトとから形成され、ローラ対4/IIIおよび3/IIはプレドラフトゾーンを形成し、またローラ対3/IIおよび1、2/Iはメインドラフトゾーンを形成する。ボトム出口ローラIはメインモータ(図示せず)によって駆動され、したがって供給速度を決定する。ボトム入口ローラIIIおよびボトム中央ローラIIのそれぞれは、可変速度モータ(図示せず)によって駆動される。トップローラ1〜4は、ピボット軸受(図3と図4参照)を中心に回動可能な押圧アーム11a〜11dの押圧要素91〜94(加重装置)によってボトムローラI、II、IIIに押圧され、したがって、摩擦係合によって駆動される。ローラI、II、II;1、2、3、4の回転方向は、曲線矢印で示されている。複数の繊維スライバから構成される複合繊維スライバ5は、方向Aに走る。ボトムローラI、II、IIIは、機械フレーム15に配列される受け台14(図3参照)に装着される。
【0010】
図2を参照すると、空圧シリンダ9は上方カバー(支持要素)12と下方カバー13とを備える。空気圧シリンダ9は、2つの部分17aと17bを備えるシリンダキャビティ17を有するシリンダユニットを形成し、シリンダキャビティ内で、ピストン18が摺動ブッシュ20のラム19によって案内される。トップローラ4のローラジャーナル4aは保持プレート27の開口部を通過し、軸受22aに係合する。トップローラ4を受容する軸受22aは、ラム19とボトムローラIIIのローラジャーナルIIIaとの間の空間に延在する。軸受22aはカバー13a1に装着される。ダイヤフラム16はシリンダキャビティ17を押圧領域に分割する。シリンダキャビティ17の上方部に圧力を発生するために、圧縮空気接続部23によって圧縮空気p1をこの空間に導入できる。空気は、シリンダキャビティ17の下方部から通気ボア24を通して排出される。同様に、シリンダキャビティ17の上方部から空気を排出でき、またシリンダキャビティ17の下方部に圧縮空気を導入できる。作動時、繊維スライバ5がボトムローラI、II、IIIの上に案内された後、押圧アーム11は図1に示した動作位置に回動され、固定装置(図示せず)によってこの動作位置に固定され、この結果、トップローラ1、2、3、4は圧力を加えることができる。一方で、ラム19の各々が対応する軸受22の上に配置され、他方で、過圧がダイヤフラム16上方のボイドに発生されるという結果、圧力の印加が行われる。したがって、トップローラ4とボトムローラ(駆動ローラIII)との間の前記挟持を行うために、ラム19の他方の端部は軸受22を押圧する。ラム19は矢印D、Eの方向に変位可能である。
【0011】
図3を参照すると、各トップローラ1〜4は、それぞれポータル形体(門形)の押圧アーム11a、11b、11c、11dに関連し、これらの押圧アームは、平面図で見て、それぞれのトップローラ1〜4の長手方向軸線に対し平行に方向付けられる。押圧アーム11a〜11dは閉鎖位置で示されている。ボトムローラI〜IIIは、機械フレーム15上に変位可能に装着される受け台14、14a、14b、14cにそれぞれ装着される。同時に、2つの押圧要素9はそれぞれのトップローラ1〜4と関連し、また共通の支持要素12によって互いに接続される。
【0012】
図4によれば、2つの側部の空圧シリンダ9a1と9a2(押圧要素)と、共通の支持要素12aと、2つのカバー要素13a1と13a2とから構成されるポータル形体の押圧アーム11aは、トップローラ4と関連する。カバー要素13a1と13a2は、空圧シリンダ9a1と9a2の下端に装着されて、空圧シリンダの下方カバーを形成する。支持要素12aは、空圧シリンダ9a1と9a2の上端に装着されて、空圧シリンダの上方カバーを形成する。トップローラ4と共に、押圧アーム11aはピボット軸受10を中心に上方に回動される(図5参照)。カバー要素13a1と13a2は、側面図で見てアングル(直角)構造であり、1つのアングルアームはそれぞれの空圧シリンダ9a1、9a2を覆う。カバー要素13a1の他のアングルアームは、ピボット軸受10にあるカバー要素の自由端の領域に回転可能に装着される。カバー要素13a2の他のアングルアームは、カバー要素の自由端の領域に、アパーチャ26を備えるロック装置を有し、アパーチャ26を通して、機械フレーム15上に装着された摺動ロックロッド(図示せず)が係合する。押圧アーム11aは開口位置に示されている。
【0013】
図5を参照すると、空圧シリンダ9の下方カバー要素13は、矢印BとCの方向に回転するようにピボット軸受10によって受け台14に枢着される。
【0014】
図7を参照すると、支持要素12aは、例えばアルミニウム製の押出成形部分から構成され、その内部は中空であり、その端面は閉鎖される。端面領域には、横壁に2つの開口部12′、12″がある。これによって、圧縮空気pが通過できるチャネル12″′が形成される。したがって、圧縮空気p1の給気用の1つの接続部23で十分であり、圧縮空気の一部は空圧シリンダ9a1内に流れ、また圧縮空気の残りの一部は支持部材12aのチャネル12″′を介して空圧シリンダ9a2内に流れる。空圧シリンダ9a1と9a2は、圧縮空気p2とp3それぞれを放出するために、それぞれの接続部(通気ボア)24と25を有する。
【0015】
図1に示したように、中央圧縮空気ライン28が設けられ、このラインに、空圧シリンダ91〜94に通じる4つの分岐ライン28a〜28dが接続される。圧縮空気ライン28は圧縮空気源29に接続される。
【0016】
実施例を参照して、ピボット軸受およびロック装置が各押圧アームと関連する本発明について説明してきた。本発明はまた、組み合わせた2つのピボット軸受およびロック装置が押圧アームと関連する構造を含む。
【0017】
本発明による装置は、トップローラの空圧加重を有するドローフレームの実施例を用いて例示してきた。本発明はまた、例えばばねによってトップローラが機械的に荷重を受けるドローフレームを含む。
【0018】
図8、図9によれば、トップローラ4にポータル形体の押圧アーム11aが割当てられている。(トップローラ2〜4にそれぞれ図示されていない同様の押圧アーム11が割当てられている。)押圧アーム11aは、ガラス繊維強化プラスチック製のハウジング30として形成されており、射出成形によって製造されている。ハウジング30は、1つのユニットとして形成された一体型コンポーネントで、支持要素12a、押圧要素9a1と9a2(押圧シリンダ)の両本体、2つの中間要素31aと31b、および2つの保持要素32aと32bを包含する。支持要素12aは、ほぼU形の横断面を有する片側が開いたチャネル33として形成されており、その内空部に空気管路34および電気線路35が配置されている。チャネル33の開いた側は取外し可能な蓋36によって密閉できるようになっており、その蓋は、ガラス繊維強化プラスチック製で、ほぼU形の横断面を有し、プレスばめによってチャネル33に締結される程度の弾性を有する。ハウジング30は、ワンピースで形作られているのが好ましい。それぞれのトップローラ1〜4を保持し、加重する上で重要なすべての機能要素をひとつにまとめる一体型ハウジング30は、このようにして経済的に製造できるようになっている。同時に、単純な仕方で押圧アーム11a〜11d全体はピボット軸受10を中心として回転できるようになっており、かつ、ロック装置26によって着脱できるようになっている。
【0019】
図10、図11によれば、中間要素31bに押しボタン37が配置されており、押圧ばね38によって加重されている。押しボタン37は、矢印F、Gの方向に褶動可能である。更に、中間要素31bにはダブルレバー39が装着されており、ピボット軸受40を中心として矢印H、Iの方向に回転できるようになっている。図10によれば、アングルアーム39bの直角に突き出る部分がトップローラ4の軸受22bのジャーナル41bを下支えし、保持する。図11に示す通り、押ボタン37が方向Fにおいてアングルレバー39のアングルアーム39aに押圧すると、アングルアーム39はピボット軸受40を中心として矢印Hの方向に回転し、その結果、アングルアーム39bがジャーナル41bを解放することになる。図13に示す通り、このようにして、トップローラ4は軸受22a、22bと共に押圧アーム11aから完全に除去できる。図12において、押圧アーム11aはトップローラ4と共に上旋回位置で図示されている。ダブルレバー39には、ダブルレバー39の位置に応じて弾性加重式のフック42等が食い込む2つの凹部43a、43bが設けられている。
【符号の説明】
【0020】
1〜4 トップローラ
5 スライバ
9 空気シリンダ
10 ピボット軸受
11 押圧アーム
12 上方カバー
13 下方カバー
30 ハウジング
33 チャネル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボトムローラとトップローラが相前後するローラ対の形で配置されており、前記トップローラが動作時に押圧アームの加重された押圧要素によって前記ボトムローラに押圧されるようになっており、各トップローラに、共有された一つの支持要素により互いに接続された2つの押圧要素が割当てられていて、加重装置が取外し可能である構造の、ドラフト装置のトップローラを加重しながら繊維スライバを延伸するドローフレームの装置であって、押圧アーム(11a〜11d)が押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)と共にピボット軸受(10)または回り軸受を中心として旋回可能であり、前記押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)が支持要素(12;12a〜12d)によって互いに接続されており、
前記支持要素は上面の開いた断面U字形状のチャネルであり、該チャネルは取外し可能な蓋によって密閉される、装置。
【請求項2】
前記押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、往復運動部であるラム(19)を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ラム(19)が円断面を有することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記押圧要素が空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、長方形断面(a、b)を有することを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の幅(b)が、トップローラ(1〜4)の幅または直径以下であることを特徴とする請求項4又は5に記載の装置。
【請求項7】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、前記押圧アーム(11a〜11d)の支持要素であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、前記回転中心(10)またはピボット軸受に装着されることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記回転中心またはピボット軸受が、前記トップローラ(1〜4)に対面する空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の下端領域に装着されることを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、下方カバー(13;13a1、13a2;13b1、13b2;13c1、13c2;13d1、13d2)を有することを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記回転中心(10)またはピボット軸受が、空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の下方カバー(13;13a1、13a2;13b1、13b2;13c1、13c2;13d1、13d2)に配列されることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記支持要素(12a〜12d)が、前記トップローラから離れた空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の上端領域に装着されることを特徴とする請求項4〜11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、押圧アーム(11a〜11d)の前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の上方カバーを形成することを特徴とする請求項4〜12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、押圧アーム(11a〜11d)の前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の間にブリッジを形成することを特徴とする請求項4〜13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記支持要素(12、12a〜12d)の内部が中空(12″′)であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、圧縮空気チャネル(p)を形成することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、圧縮空気チャネル(p)に接続されることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の上端を互いに接続することにより、ポータル形体の押圧アーム(11a〜11d)を形成することを特徴とする請求項4〜17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記支持要素(12、12a〜12d)が電気リードを収容することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
前記押圧アーム(11a〜11d)が、前記トップローラ(1〜4)と同一面に配列されることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記支持要素(12a〜12d)の長手方向軸線が、前記トップローラ(1〜4)の長手方向軸線に対し平行に配列されることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、前記トップローラ(1〜4)に対し垂直に配列されることを特徴とする請求項4〜21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、前記支持要素(12、12a〜12d)に対し垂直に配列されることを特徴とする請求項4〜22のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、アルミニウム製の押出成形部分であることを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の前記下方カバー(13;13a1、13a2;13b1、13b2;13c1、13c2;13d1、13d2)が、ピボット軸受(10)に回転可能に装着されることを特徴とする請求項4〜24のいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
押圧アーム(11a〜11d)がハウジング(30)を具備することを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
前記ハウジング(30)がプラスチックからなることを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記プラスチックが繊維強化プラスチックであることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
ハウジング(30)が射出成形法によって製造可能であることを特徴とする請求項26〜28のいずれか1項に記載の装置。
【請求項30】
ハウジング(30)が一体型コンポーネントであることを特徴とする請求項26〜29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
ハウジング(30)が支持要素(12a〜12d)を包含することを特徴とする請求項26〜30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
チャネル(33)の内空部に電気線路(35)および/または空気管路(34)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項33】
ハウジング(30)が押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)の本体を包含することを特徴とする請求項26〜31のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
ハウジング(30)が2つの保持要素(32a、32b)を包含することを特徴とする請求項26〜31、33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)の外側にそれぞれ1つの保持要素(32a、32b)が割当てられていることを特徴とする請求項1〜34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
少なくとも1つの保持要素(32a、32b)がピボット軸受(10)または回り軸受に回転可能ないしは旋回可能な形で装着されていることを特徴とする請求項1〜35のいずれか1項に記載の装置。
【請求項37】
少なくとも1つの保持要素(32a、32b)がピボット軸受(10)または回り軸受から離脱可能であることを特徴とする請求項1〜36のいずれか1項に記載の装置。
【請求項38】
少なくとも1つの保持要素(32a、32b)がロック装置(26)から離脱可能であることを特徴とする請求項1〜37のいずれか1項に記載の装置。
【請求項39】
押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)がそれぞれ少なくとも1つの中間要素(31a、31b)を介してピボット軸受(10)または回り軸受に装着されていることを特徴とする請求項1〜38のいずれか1項に記載の装置。
【請求項40】
押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)がそれぞれ少なくとも1つの中間要素(31a、31b)を介してロック装置(26)に離脱できるように装着されていることを特徴とする請求項1〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項41】
トップローラ(1〜4)のためにロック/アンロック装置が設けられていることを特徴とする請求項1〜40のいずれか1項に記載の装置。
【請求項42】
ロック/アンロック装置が押しボタン(37)であることを特徴とする請求項41に記載の装置。
【請求項43】
押しボタン(37)がばね要素(38)によって加重されていることを特徴とする請求項42に記載の装置。
【請求項44】
押しボタン(37)が機械的に、例えば手動で操作可能であることを特徴とする請求項42または43に記載の装置。
【請求項45】
押しボタン(37)がハウジング(30)の中間要素(31b)に配置されていることを特徴とする請求項42から44のいずれか1項に記載の装置。
【請求項46】
ばね押し式押しボタン(37)が、軸受(40)を中心として回転可能なアングルレバー(39)と共同で働くことを特徴とする請求項43〜45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項47】
ダブルアングルレバー(39)が前記ハウジングの前記中間要素に設けられていることを特徴とする請求項45に記載の装置。
【請求項48】
押しボタンがダブルアングルレバー(39)の一方のアングルアーム(39a)に作用することを特徴とする請求項42〜47のいずれか1項に記載の装置。
【請求項49】
トップローラがダブルアングルレバー(39)の他方のアングルアーム(39b)と共同で働くことを特徴とする請求項48に記載の装置。
【請求項50】
押圧アーム(11a〜11d)においてそれぞれ1つの押圧要素(9)がピボット軸受(10)または回り軸受を中心として旋回可能な形で装着されていることを特徴とする請求項1〜49のいずれか1項に記載の装置。
【請求項51】
ダブルレバー(39)に、ダブルレバー(39)の位置に応じて、弾性加重式のフック(42)が食い込む2つの凹部(43a、43b)が設けられていることを特徴とする請求項49に記載の装置。
【請求項1】
ボトムローラとトップローラが相前後するローラ対の形で配置されており、前記トップローラが動作時に押圧アームの加重された押圧要素によって前記ボトムローラに押圧されるようになっており、各トップローラに、共有された一つの支持要素により互いに接続された2つの押圧要素が割当てられていて、加重装置が取外し可能である構造の、ドラフト装置のトップローラを加重しながら繊維スライバを延伸するドローフレームの装置であって、押圧アーム(11a〜11d)が押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)と共にピボット軸受(10)または回り軸受を中心として旋回可能であり、前記押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)が支持要素(12;12a〜12d)によって互いに接続されており、
前記支持要素は上面の開いた断面U字形状のチャネルであり、該チャネルは取外し可能な蓋によって密閉される、装置。
【請求項2】
前記押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、往復運動部であるラム(19)を備えることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ラム(19)が円断面を有することを特徴とする請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記押圧要素が空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置。
【請求項5】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、長方形断面(a、b)を有することを特徴とする請求項4に記載の装置。
【請求項6】
空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の幅(b)が、トップローラ(1〜4)の幅または直径以下であることを特徴とする請求項4又は5に記載の装置。
【請求項7】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、前記押圧アーム(11a〜11d)の支持要素であることを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の装置。
【請求項8】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、前記回転中心(10)またはピボット軸受に装着されることを特徴とする請求項4〜7のいずれか1項に記載の装置。
【請求項9】
前記回転中心またはピボット軸受が、前記トップローラ(1〜4)に対面する空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の下端領域に装着されることを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の装置。
【請求項10】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、下方カバー(13;13a1、13a2;13b1、13b2;13c1、13c2;13d1、13d2)を有することを特徴とする請求項4〜9のいずれか1項に記載の装置。
【請求項11】
前記回転中心(10)またはピボット軸受が、空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の下方カバー(13;13a1、13a2;13b1、13b2;13c1、13c2;13d1、13d2)に配列されることを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記支持要素(12a〜12d)が、前記トップローラから離れた空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の上端領域に装着されることを特徴とする請求項4〜11のいずれか1項に記載の装置。
【請求項13】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、押圧アーム(11a〜11d)の前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の上方カバーを形成することを特徴とする請求項4〜12のいずれか1項に記載の装置。
【請求項14】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、押圧アーム(11a〜11d)の前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の間にブリッジを形成することを特徴とする請求項4〜13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記支持要素(12、12a〜12d)の内部が中空(12″′)であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、圧縮空気チャネル(p)を形成することを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、圧縮空気チャネル(p)に接続されることを特徴とする請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の上端を互いに接続することにより、ポータル形体の押圧アーム(11a〜11d)を形成することを特徴とする請求項4〜17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記支持要素(12、12a〜12d)が電気リードを収容することを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
前記押圧アーム(11a〜11d)が、前記トップローラ(1〜4)と同一面に配列されることを特徴とする請求項1〜19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記支持要素(12a〜12d)の長手方向軸線が、前記トップローラ(1〜4)の長手方向軸線に対し平行に配列されることを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、前記トップローラ(1〜4)に対し垂直に配列されることを特徴とする請求項4〜21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
前記空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)が、前記支持要素(12、12a〜12d)に対し垂直に配列されることを特徴とする請求項4〜22のいずれか1項に記載の装置。
【請求項24】
前記支持要素(12、12a〜12d)が、アルミニウム製の押出成形部分であることを特徴とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の装置。
【請求項25】
空圧シリンダ(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2)の前記下方カバー(13;13a1、13a2;13b1、13b2;13c1、13c2;13d1、13d2)が、ピボット軸受(10)に回転可能に装着されることを特徴とする請求項4〜24のいずれか1項に記載の装置。
【請求項26】
押圧アーム(11a〜11d)がハウジング(30)を具備することを特徴とする請求項1〜25のいずれか1項に記載の装置。
【請求項27】
前記ハウジング(30)がプラスチックからなることを特徴とする請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記プラスチックが繊維強化プラスチックであることを特徴とする請求項27に記載の装置。
【請求項29】
ハウジング(30)が射出成形法によって製造可能であることを特徴とする請求項26〜28のいずれか1項に記載の装置。
【請求項30】
ハウジング(30)が一体型コンポーネントであることを特徴とする請求項26〜29のいずれか1項に記載の装置。
【請求項31】
ハウジング(30)が支持要素(12a〜12d)を包含することを特徴とする請求項26〜30のいずれか1項に記載の装置。
【請求項32】
チャネル(33)の内空部に電気線路(35)および/または空気管路(34)が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項33】
ハウジング(30)が押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)の本体を包含することを特徴とする請求項26〜31のいずれか1項に記載の装置。
【請求項34】
ハウジング(30)が2つの保持要素(32a、32b)を包含することを特徴とする請求項26〜31、33のいずれか1項に記載の装置。
【請求項35】
押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)の外側にそれぞれ1つの保持要素(32a、32b)が割当てられていることを特徴とする請求項1〜34のいずれか1項に記載の装置。
【請求項36】
少なくとも1つの保持要素(32a、32b)がピボット軸受(10)または回り軸受に回転可能ないしは旋回可能な形で装着されていることを特徴とする請求項1〜35のいずれか1項に記載の装置。
【請求項37】
少なくとも1つの保持要素(32a、32b)がピボット軸受(10)または回り軸受から離脱可能であることを特徴とする請求項1〜36のいずれか1項に記載の装置。
【請求項38】
少なくとも1つの保持要素(32a、32b)がロック装置(26)から離脱可能であることを特徴とする請求項1〜37のいずれか1項に記載の装置。
【請求項39】
押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)がそれぞれ少なくとも1つの中間要素(31a、31b)を介してピボット軸受(10)または回り軸受に装着されていることを特徴とする請求項1〜38のいずれか1項に記載の装置。
【請求項40】
押圧要素(9;91〜94;9a1、9a2;9b1、9b2;9c1、9c2;9d1、9d2;13a〜13d)がそれぞれ少なくとも1つの中間要素(31a、31b)を介してロック装置(26)に離脱できるように装着されていることを特徴とする請求項1〜39のいずれか1項に記載の装置。
【請求項41】
トップローラ(1〜4)のためにロック/アンロック装置が設けられていることを特徴とする請求項1〜40のいずれか1項に記載の装置。
【請求項42】
ロック/アンロック装置が押しボタン(37)であることを特徴とする請求項41に記載の装置。
【請求項43】
押しボタン(37)がばね要素(38)によって加重されていることを特徴とする請求項42に記載の装置。
【請求項44】
押しボタン(37)が機械的に、例えば手動で操作可能であることを特徴とする請求項42または43に記載の装置。
【請求項45】
押しボタン(37)がハウジング(30)の中間要素(31b)に配置されていることを特徴とする請求項42から44のいずれか1項に記載の装置。
【請求項46】
ばね押し式押しボタン(37)が、軸受(40)を中心として回転可能なアングルレバー(39)と共同で働くことを特徴とする請求項43〜45のいずれか1項に記載の装置。
【請求項47】
ダブルアングルレバー(39)が前記ハウジングの前記中間要素に設けられていることを特徴とする請求項45に記載の装置。
【請求項48】
押しボタンがダブルアングルレバー(39)の一方のアングルアーム(39a)に作用することを特徴とする請求項42〜47のいずれか1項に記載の装置。
【請求項49】
トップローラがダブルアングルレバー(39)の他方のアングルアーム(39b)と共同で働くことを特徴とする請求項48に記載の装置。
【請求項50】
押圧アーム(11a〜11d)においてそれぞれ1つの押圧要素(9)がピボット軸受(10)または回り軸受を中心として旋回可能な形で装着されていることを特徴とする請求項1〜49のいずれか1項に記載の装置。
【請求項51】
ダブルレバー(39)に、ダブルレバー(39)の位置に応じて、弾性加重式のフック(42)が食い込む2つの凹部(43a、43b)が設けられていることを特徴とする請求項49に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−121266(P2010−121266A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−27690(P2010−27690)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【分割の表示】特願2003−202980(P2003−202980)の分割
【原出願日】平成15年7月29日(2003.7.29)
【出願人】(590002323)ツリュツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト (85)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【分割の表示】特願2003−202980(P2003−202980)の分割
【原出願日】平成15年7月29日(2003.7.29)
【出願人】(590002323)ツリュツラー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト (85)
【Fターム(参考)】
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