説明

ドリンクバー

【課題】省資源化に寄与するリユース用PETボトルを利用し、飲料を安価に且つ簡単な構成で提供可能なドリンクバーを提供する。
【解決手段】リユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はドリンクバーに関し、詳しくはリユース用PETボトルを利用するドリンクバーに関する。
【背景技術】
【0002】
缶・PETボトル等の容器に封入された形態のコーヒー、茶、紅茶、ジュースの如き飲料は、店頭ないし自動販売機等で販売されており、これらの飲料に用いられている缶・PETボトル等の容器は、使用後の回収の無い売られっ放しの1回のみ使用の所謂ワンウェイ容器である。
【0003】
ワンウェイ容器は、ゴミの減量を進めなければならない現代の流れに逆行するように近年シェアを益々拡大しており、新たなゴミ問題を引き起こしている。
【0004】
特に、PETボトルはそれまでのガラス瓶や缶等に入れられていた物に置き換えられることもあって著しい普及度を見せているが、PETボトルは他の容器に比してリサイクル率が60%程度と低い。
【0005】
ワンウェイ容器であるPETボトルは、省資源・環境適正という点で上記した問題を有しているだけでなく、価格の面でも使い捨ての容器代金まで飲料代金に含まれているため、客は単に無駄なだけでなく環境を悪化させる部分にまで支払いを負わされてしまっている。
【0006】
そこで、PETボトルの洗浄・乾燥機能を備えることで使用済みのPETボトルの再利用が可能な飲料自動販売機が提案されている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】特開2003−233859号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の技術では、1ないし複数種類の飲料を相当容量貯溜する構成の他に、PETボトルの回収機構、回収したPETボトルの洗浄・乾燥を行う機構、洗浄・乾燥済みのPETボトルを収納保存する収納部等の各構成のためのスペースが装置内に必要であるため、これらの各構成を収める装置は極めて大型にならざるを得ない。従って、設置できる場所が限定されてしまうという問題点を有している。
【0009】
そこで本発明の課題は、省資源化に寄与するリユース用PETボトルを利用した飲料を安価に且つ簡易な構成で提供可能なドリンクバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決する本発明は下記構成を有する。
【0011】
1.客がドリンクバーに持参又はドリンクバーにて予め用意されたリユース用PETボトルと、
客が持参したリユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、
コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンクの如き飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、
前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段と、
を有する構成であることを特徴とするドリンクバー。
【0012】
2.客がドリンクバーに持参又はドリンクバーにて予め用意されたリユース用PETボトルと、
客が持参したリユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、
コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンクの如き飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、
前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段と、
を有する構成であり、
前記ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルが、色・印・シール又はラベル・札・その他の付加物等から成る識別手段を有することを特徴とするドリンクバー。
【0013】
3.客がドリンクバーに持参又はドリンクバーにて予め用意されたリユース用PETボトルと、
客が持参したリユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、
コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンクの如き飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、
前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段と、
を有する構成であり、
前記洗浄手段が、冷飲料が充填されるリユース用PETボトルの洗浄・殺菌後、該リユース用PETボトル内に冷水及び/又は粉砕氷・小片氷を供給を行うことを特徴とするドリンクバー。
【0014】
4.客がドリンクバーに持参又はドリンクバーにて予め用意されたリユース用PETボトルと、
客が持参したリユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、
コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンクの如き飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、
前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段と、
を有する構成であり、
リユース用PETボトルを持参した場合の代金とドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した場合との代金に実質的に差を付けることを特徴とするドリンクバー。
【0015】
5.前記リユース用PETボトルが、高温度帯用PETボトルであることを特徴とする上記1〜4のいずれかに記載のドリンクバー。
【0016】
6.前記洗浄手段が、62℃以上の湯水で洗浄・殺菌を行うことを特徴とする上記1〜5のいずれかに記載のドリンクバー。
【0017】
7.前記飲料供給手段が、客が所望する飲料を選択した後に該飲料を調合し、客のリユース用PETボトルに供給充填することを特徴とする上記1〜6のいずれかに記載のドリンクバー。
【0018】
8.前記飲料供給手段が、予め調合された飲料を貯溜していることを特徴とする上記1〜6のいずれかに記載のドリンクバー。
【0019】
9.前記飲料が、湯水又は冷水と、粉末又は濃縮液の如きインスタント飲料から成ることを特徴とする上記1〜8のいずれかに記載のドリンクバー。
【0020】
10.前記代金の実質的な差が、下記(A)〜(G)の少なくとも一つの手段であることを特徴とする上記4に記載のドリンクバー。
(A)リユース用PETボトルを持参した客の飲料代金を割引くこと。
(B)リユース用PETボトルを持参した客にポイントサービスすること。
(C)リユース用PETボトルを持参した客の飲料代金からリユース用PETボトル相当分の金額を値引きすること。
(D)ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した客の飲料代金にリユース用PETボトル相当分の代金を上乗せすること。
(E)リユース用PETボトルを持参した客のポイントサービスを多くし、ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した客のポイントサービスを少なくすること。
(F)リユース用PETボトルを持参した客の飲料を増量すること。
(G)リユース用PETボトルを持参した客にノベルティ・オマケの如き特典を付与すること。
【0021】
11.PETボトル用ホルダー状又はシート状の断熱材、PETボトル用キャップ、ストロー、砂糖又はシロップ、ミルク又はクリーム、ペーパーナプキン等が有料又は無料で用意されていることを特徴とする上記1〜10のいずれかに記載のドリンクバー。
【0022】
12.上記1〜11に記載のドリンクバーが、客自身が一部ないし全部の作業を行うセルフサービス方式であることを特徴とするドリンクバー。
【発明の効果】
【0023】
請求項1に示す発明によれば、客がドリンクバーに持参又はドリンクバーにて1予め用意されたリユース用PETボトルと、客が持参したリユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンクの如き飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段と、を有する構成により、省資源化に寄与するリユース用PETボトルを利用した飲料を安価に且つ簡易な構成で提供可能なドリンクバーを提供することができる。
【0024】
即ち、リユース用PETボトルを使用することで、ワンウェイ容器である缶・PETボトル等の容器代金が飲料代金に含まれなくなるため、飲料価格を低く設定することが可能である。また、リユース用PETボトルの洗浄手段と飲料供給手段と代金精算手段は一つの装置内に収める必要がないため、簡易な構成とすることが可能である。これにより、コンビニエンスストア、持ち帰り弁当屋、デパートやスーパーのフードコーナー等の比較的狭小なスペースにおいての展開が可能である。
【0025】
更に、缶・PETボトル等の容器に予め封入した後、販売されて客が飲むまでに相当時間ないし相当期間を要する飲料とは異なり、客が持参したリユース用PETボトルに客が所望した飲料を充填する形態を採ることにより、缶飲料・PETボトル飲料に不可欠である防腐剤等の保存料を添加させる必要がない。
【0026】
更にまた、工場等で予め缶・PETボトルに充填する必要が無くなることにより、缶・PETボトル等の容器の製造・運搬流通・充填等のコストを削減することができる。
【0027】
請求項2に示す発明によれば、ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルが、色・印・シール又はラベル・札・その他の付加物等から成る識別手段を有することにより、客が持参したリユース用PETボトルとの区別が可能となる。
【0028】
請求項3に示す発明によれば、洗浄手段が、冷飲料が充填されるリユース用PETボトルの洗浄・殺菌後、該リユース用PETボトル内に冷水及び/又は粉砕氷・小片氷を供給を行うことにより、熱水等で洗浄・殺菌した場合でもリユース用PETボトル内を冷すことができるので、冷飲料を冷たい状態で提供することが可能となる。
【0029】
請求項4に示す発明によれば、リユース用PETボトルを持参した場合の代金とドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した場合との代金に実質的に差を付けることにより、リユース用PETボトルを持参した方を有利とすることで該リユース用PETボトルの繰り返し使用を促し、省資源化に寄与することができる。
【0030】
請求項5に示す発明によれば、リユース用PETボトルが、高温度帯用PETボトルであることにより、温飲料の提供が可能となる。温飲料としては、コーヒー、茶、紅茶の他にホットミルク、スープ・ポタージュ類等の提供も可能となる。
【0031】
請求項6に示す発明によれば、洗浄手段が、62℃以上の湯水で洗浄・殺菌を行うことにより、リユースPETボトルの消毒が容易に可能となる。
【0032】
請求項7に示す発明によれば、飲料供給手段が、客が所望する飲料を選択した後に該飲料を調合し、客のリユース用PETボトルに供給充填することにより、客は常に出来上がったばかりの飲料を入手することができる。
【0033】
請求項8に示す発明によれば、飲料供給手段が、予め調合された飲料を貯溜していることにより、客が所望した飲料をリユース用PETボトルに待ち時間無く直ちに供給充填することが可能となる。
【0034】
請求項9に示す発明によれば、飲料が、湯水又は冷水と、粉末又は濃縮液の如きインスタント飲料から成ることにより、手軽に飲料を作ることができるだけでなく、飲料製造工場からドリンクバーを展開する店舗等までの全ての流通経路での運搬・保存・管理が著しく容易となる。
【0035】
請求項10に示す発明によれば、代金の実質的な差が、様々な特定の手段の少なくとも一つの手段であることにより、導入する店舗等に適した手段を選択して採用することができる。
【0036】
請求項11に示す発明によれば、PETボトル用ホルダー状又はシート状の断熱材、PETボトル用キャップ、ストロー、砂糖又はシロップ、ミルク又はクリーム、ペーパーナプキン等が有料又は無料で用意されていることにより、客が所望した飲料に応じて、ホルダーを追加して持ち易くしたり、ストローで飲むようにしたり、砂糖等を加味して飲み味を調整したり、客夫々に応じて飲み易くなるように対応させることができる。
【0037】
請求項12に示す発明によれば、客自身が一部ないし全部の作業を行うセルフサービス方式であることにより、人件費を抑制することができるので、ドリンクバーを低コストで提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明について詳説する。
【0039】
本発明は、図1の概略図に示すように、一種類ないし複数種類の飲料、例えば、コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンク、その他の飲料の中から、客が所望選択した飲料をリユース用PETボトルに供給充填して販売するドリンクバーである。
【0040】
リユース用PETボトルは、封入された状態で販売されたワンウェイ容器であった一般的な飲料用のPETボトルであり、客が購入等して自宅等にあったものを再利用するためにドリンクバーに持参したものと、ドリンクバーにて予め用意したものの2種類のいずれかが用いられる。
【0041】
ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルは、店舗等で回収した回収PETボトルを洗浄・殺菌したものであり、客が持参したものと区別するために色・印、シール又はラベル・札・その他の付加物から成る識別手段が付与されていることが好ましい。これらの識別手段としては、リユース用PETボトルであるとの表示や、用いられる店舗等の商号・ロゴマーク等が好ましい。尚、省資源の観点からは好ましくはないが、回収PETボトルが不足している場合等には新品が用意されていてもよい。
【0042】
尚、客が所望選択する飲料がコーヒー、茶、紅茶等の温飲料である場合、リユース用PETボトルは高温度帯用PETボトルであることが好ましい。
【0043】
客が持参したリユース用PETボトルは、先ず、洗浄手段によってボトル内部及び口部分(並びに外部)の洗浄・殺菌が行われる。具体的な洗浄手段としては、例えば、給湯設備の62℃以上の湯水を用いて洗浄・殺菌する他、飲料用ボトルや食器等のの洗浄・殺菌方法として公知公用の方法を採ることができる。尚、洗浄に際して、飲料用ボトルや食器等の洗浄に用いられる公知公用の洗剤を用いることも好ましい。
【0044】
洗浄手段は、客が所望選択した飲料がアイスコーヒー、アイスティー、ジュース等の冷飲料である場合には、洗浄・殺菌後、リユース用PETボトル内に冷水及び/又は粉砕氷・小片氷を供給を行うことが好ましい。これにより、湯水等で洗浄・殺菌した場合でもリユース用PETボトル内を冷すことができ、冷飲料を冷たい状態で提供することができる。
【0045】
客が持参したリユース用PETボトルは、上記の洗浄手段によって洗浄・殺菌するが、
ドリンクバーにて予め用意するリユース用PETボトルは、再利用のものである場合には予め洗浄・殺菌したものを用意するため、清潔保管されている状態であれば飲料の供給充填前の洗浄・殺菌を省略することができる。また、新品のPETボトルである場合には洗浄・殺菌を省略することもできる。
【0046】
上記洗浄手段によるリユース用PETボトルの洗浄・殺菌は、ドリンクバーのスタッフが行ってもよいし、客自身がセルフサービスで行ってもよい。
【0047】
次に、上記リユース用PETボトルに、客が所望した飲料を供給充填する。
飲料は、複数種類(例えば、コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンク、その他の飲料等)用意されていることが好ましく、これらの飲料は、客が所望選択した後に選択された飲料を選択した分量(例えば、280ml、350ml、500ml等)だけ調合し、客のリユース用PETボトルに供給充填してもよいし、予め調合された飲料を貯溜しておいてもよい。前者のその都度調合の場合、客は常に出来上がったばかりの飲料を入手することができ、後者の予め調合しておく場合、待ち時間無く直ちに飲料を入手することができる。飲料の調合は、粉末状態又は濃縮液状態の飲料原料を湯水又は冷水によって調合ないし抽出して行われることが好ましい。
【0048】
飲料供給手段としては、飲料の種類毎に用意されたサーバー機械や、複数の飲料を一つの装置で供給可能な構成のサーバー機械等や、予め飲料を調整配合したものを種類毎に保温・保冷ポット等に充填したもの等、飲料をボトル等の容器に供給充填する装置・容器として公知公用の構成のものを用いることができる。
【0049】
また、飲料として、湯水又は冷水とポーションパック型包装体・ティーバッグ型包装体・スティック包装体等の各種包装体に封入された粉末又は濃縮液の如きインスタント飲料から成るものを用いることで、湯水又は冷水を供給するサーバー機械・ポット・給湯設備・冷水機等のみを用意しておき、該湯水又は冷水と客が所望選択した飲料の粉末又は濃縮液の如きインスタント飲料とを調合するようにすることもできる。粉末又は濃縮液の如きインスタント飲料は、インスタント飲料供給機等に収納し、客が所望選択したものが供給されるようにすることが好ましい。湯水を供給するサーバー機械・給湯設備等は、湯水の温度を複数種類(例えば、60℃、62℃、65℃、80℃、95℃等)に設定又は調整可能な構成とし、客が所望の温度を選択できるようにすることが好ましい。尚、飲料は、調合した後にリユース用PETボトルに供給充填してもよいし、リユース用PETボトル内で調合してもよい。
【0050】
上記飲料供給手段によるリユース用PETボトルへの飲料の供給充填は、ドリンクバーのスタッフが行ってもよいし、客自身がセルフサービスで行ってもよい。
【0051】
次に、リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う。代金精算手段としては、ドリンクバーのスタッフが飲料の種類・量に応じて設定された金額を客に告げてレジ(専用レジ又は店舗内の共通レジ等)にて精算してもよいし、前記飲料供給手段に飲料の価格に応じた貨幣・紙幣を投入する代金精算機構によって飲料の供給充填時に客自身が精算できるようにしてもよい。尚、飲料の代金の支払いは、貨幣・紙幣に限らず、プリペイドカードや電子マネー、ポイントサービスにより規定値まで貯めたポイント等による精算も可能である。
【0052】
また、飲料の代金は、リユース用PETボトルを持参した場合とドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した場合とで実質的に差を付けることが好ましい。即ち、省資源化に寄与するリユース用PETボトルを持参した方を有利とすることが好ましい。
【0053】
代金に実質的な差を付けるには、例えば、下記(A)〜(G)に示すような手段が挙げられる。これらの手段の中から、導入する店舗等に適した一つ以上の手段を選択して採用することが好ましい。
(A)リユース用PETボトルを持参した客の飲料代金を割引くこと。
(B)リユース用PETボトルを持参した客にポイントサービスすること。
(C)リユース用PETボトルを持参した客の飲料代金からリユース用PETボトル相当分の金額を値引きすること。
(D)ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した客の飲料代金にリユース用PETボトル相当分の代金を上乗せすること。
(E)リユース用PETボトルを持参した客のポイントサービスを多くし、ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した客のポイントサービスを少なくすること。
(F)リユース用PETボトルを持参した客の飲料を増量すること。
(G)リユース用PETボトルを持参した客にノベルティ・オマケの如き特典を付与すること。
【0054】
また、本発明のドリンクバーでは、PETボトル用ホルダー状又はシート状の断熱材、PETボトル用キャップ、ストロー、砂糖又はシロップ、ミルク又はクリーム、ペーパーナプキン等が有料又は無料で用意されていることが好ましい。
【0055】
PETボトル用ホルダー状又はシート状の断熱材は、温飲料の場合には飲料が冷めてしまうのを防止すると共に飲料が熱くても持ちやすくなり、冷飲料の場合には飲料が温くなってしまうのを防止すると共に手指を冷さないように持つためのものである。
【0056】
PETボトル用キャップは、ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルの蓋として用いられる他、客が蓋を紛失してしまったリユース用PETボトルを持参した場合等に用いるためのものである。
【0057】
ストロー、砂糖又はシロップ、ミルク又はクリーム、ペーパーナプキン等は、この種のドリンクバー等に一般的に備えられているものと同様である。
【0058】
以上、本発明に係るドリンクバーの実施例について説明したが、上記したリユース用PETボトルに飲料ではなく、熱湯を所望選択して供給充填することもできる。これにより、容器入り即席麺に代表される熱湯を注いで調理可能なインスタント食品を同時購入することで、インスタント食品を食することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明のドリンクバーの一実施例を示す概略図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
客がドリンクバーに持参又はドリンクバーにて予め用意されたリユース用PETボトルと、
客が持参したリユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、
コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンクの如き飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、
前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段と、
を有する構成であることを特徴とするドリンクバー。
【請求項2】
客がドリンクバーに持参又はドリンクバーにて予め用意されたリユース用PETボトルと、
客が持参したリユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、
コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンクの如き飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、
前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段と、
を有する構成であり、
前記ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルが、色・印・シール又はラベル・札・その他の付加物等から成る識別手段を有することを特徴とする記載のドリンクバー。
【請求項3】
客がドリンクバーに持参又はドリンクバーにて予め用意されたリユース用PETボトルと、
客が持参したリユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、
コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンクの如き飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、
前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段と、
を有する構成であり、
前記洗浄手段が、冷飲料が充填されるリユース用PETボトルの洗浄・殺菌後、該リユース用PETボトル内に冷水及び/又は粉砕氷・小片氷を供給を行うことを特徴とするドリンクバー。
【請求項4】
客がドリンクバーに持参又はドリンクバーにて予め用意されたリユース用PETボトルと、
客が持参したリユース用PETボトルの洗浄・殺菌を行う洗浄手段と、
コーヒー、茶、紅茶、ジュース、スポーツドリンクの如き飲料を前記リユース用PETボトルへ供給充填する飲料供給手段と、
前記リユース用PETボトルに充填した飲料の代金の精算を行う代金精算手段と、
を有する構成であり、
リユース用PETボトルを持参した場合の代金とドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した場合との代金に実質的に差を付けることを特徴とするドリンクバー。
【請求項5】
前記リユース用PETボトルが、高温度帯用PETボトルであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のドリンクバー。
【請求項6】
前記洗浄手段が、62℃以上の湯水で洗浄・殺菌を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のドリンクバー。
【請求項7】
前記飲料供給手段が、客が所望する飲料を選択した後に該飲料を調合し、客のリユース用PETボトルに供給充填することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のドリンクバー。
【請求項8】
前記飲料供給手段が、予め調合された飲料を貯溜していることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のドリンクバー。
【請求項9】
前記飲料が、湯水又は冷水と、粉末又は濃縮液の如きインスタント飲料から成ることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のドリンクバー。
【請求項10】
前記代金の実質的な差が、下記(A)〜(G)の少なくとも一つの手段であることを特徴とする請求項4に記載のドリンクバー。
(A)リユース用PETボトルを持参した客の飲料代金を割引くこと。
(B)リユース用PETボトルを持参した客にポイントサービスすること。
(C)リユース用PETボトルを持参した客の飲料代金からリユース用PETボトル相当分の金額を値引きすること。
(D)ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した客の飲料代金にリユース用PETボトル相当分の代金を上乗せすること。
(E)リユース用PETボトルを持参した客のポイントサービスを多くし、ドリンクバーに予め用意されたリユース用PETボトルを利用した客のポイントサービスを少なくすること。
(F)リユース用PETボトルを持参した客の飲料を増量すること。
(G)リユース用PETボトルを持参した客にノベルティ・オマケの如き特典を付与すること。
【請求項11】
PETボトル用ホルダー状又はシート状の断熱材、PETボトル用キャップ、ストロー、砂糖又はシロップ、ミルク又はクリーム、ペーパーナプキン等が有料又は無料で用意されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のドリンクバー。
【請求項12】
請求項1〜11に記載のドリンクバーが、客自身が一部ないし全部の作業を行うセルフサービス方式であることを特徴とするドリンクバー。

【図1】
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【公開番号】特開2006−139798(P2006−139798A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2005−371495(P2005−371495)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【出願人】(301001694)株式会社タグチ (1)
【Fターム(参考)】