説明

ドリンク剤

【課題】糖鎖栄養素を十分に補給することができるドリンク剤を提供する。
【解決手段】この発明のドリンク剤は、コロカリア、グルコサミンから形成される糖鎖栄養素と、デルマタン硫酸、マリンコラーゲン、ローヤルゼリー、ビオチン、ヒアルロン酸、セラミド、コエンザイムQ10から形成される補助栄養素と、ビタミンC、ビタミンB6から形成される機能栄養素とを含有している。このドリンク剤は、さらに、甘味料としてエリスリトール、クエン酸を含有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、糖鎖栄養素の補給を目的としたドリンク剤に関する。
【背景技術】
【0002】
グルコサミン塩と糖と有機酸とを含有し、糖度が10〜30であって酸度が0.4〜1.0であるグルコサミン塩含有ドリンク剤がある(特許文献1参照)。特許文献1には、このドリンク剤の効果として、グルコサミン塩の安定化を図ることができ、関節症治療や関節症予防剤として有用であるという記載がある。
【特許文献1】特開平11−92385号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
人体細胞すべてに影響を与え、生命維持に重要な物質として糖鎖がある。人体細胞の表面は、50〜100万もの糖鎖に覆われている。ここで、糖鎖は、8種類の糖鎖基本栄養素が鎖状につながった細胞の触覚のようなものであり、細胞の活動をコントロールする機能を有する。糖鎖は、細胞間のコミュニケーションをコントロールし、細胞間の認識・接着をコントロールするとともに、細胞の発生・成長・増殖・分裂・分化をコントロールする。さらに、細胞の老化・癌化・死滅をコントロールし、免疫細胞の免疫作用・顆粒球の貧食能をコントロールするとともに、細胞の浄化・解毒をコントロールする。
【0004】
糖鎖を形成する8種類の糖鎖基本栄養素には、N−アセチルノイラミン酸、N−アセチルガラクトサミン、N−アセチルグルコサミン、グルコース、ガラトース、マンノース、フコース、キシロースがある。前記公報に開示のドリンク剤には、それら糖鎖基本栄養素のうちのグルコサミンが含まれているが、その他7種類の糖鎖基本栄養素が含まれていない。ゆえに、このドリンク剤を服用したとしても、糖鎖栄養素を十分に補給することができない。なお、人体中の糖鎖が不足すると、免疫力が低下し、細菌やウイルスに対する抵抗力が低下する場合がある。また、免疫力が異常に過敏となり、アレルギーを引き起こす原因となる場合がある。
【0005】
本発明の目的は、糖鎖栄養素を十分に補給することができるドリンク剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための本発明のドリンク剤の特徴は、コロカリア、グルコサミンから形成される糖鎖栄養素と、デルマタン硫酸、マリンコラーゲン、ローヤルゼリーから形成される補助栄養素と、ビタミンC、ビタミンB6から形成される機能栄養素とを水に溶解することで作られていることにある。
【0007】
本発明の一例として、コロカリアには、デキストリンが混入されている。
【0008】
本発明の他の一例として、ドリンク剤30mL中の糖鎖栄養素の含有量は、コロカリアが25.0〜45.0mg、グルコサミンが5.0〜15.0mgであり、ドリンク剤30mL中の補助栄養素の含有量は、デルマタン硫酸が0.5〜3.0mg、マリンコラーゲンが500.0〜3000.0mg、ローヤルゼリーが10.0〜30.0mgであり、ドリンク剤30mL中の機能栄養素の含有量は、ビタミンCが50.0〜120.0mg、ビタミンB6が1.0〜3.0mgである。
【0009】
本発明の他の一例として、このドリンク剤では、補助栄養素としてビオチン、ヒアルロン酸、セラミド、コエンザイムQ10を含む。
【0010】
本発明の他の一例として、ドリンク剤30mL中には、ビオチンが3.0〜10.0mg、ヒアルロン酸が0.5〜3.0mg、セラミドが0.5〜3.0mg、コエンザイムQ10が0.2〜0.8mg含まれている。
【0011】
本発明の他の一例として、ドリンク剤では、甘味料としてエリスリトール、クエン酸を含み、ドリンク剤30mL中には、エリスリトールが800.0〜1200.0mg、クエン酸が100.0〜200.0mg含まれている。
【0012】
本発明の他の一例として、ドリンク剤では、糖鎖栄養素としてフコイダンを含み、ドリンク剤30mL中には、フコイダンが5.0〜15.0mg含まれている。
【発明の効果】
【0013】
本発明にかかるドリンク剤によれば、それにコロカリアおよびグルコサミンから形成される糖鎖栄養素が含まれ、さらに、コロカリアに糖鎖基本栄養素のうちのN−アセチルノイラミン酸、N−アセチルガラクトサミン、N−アセチルグルコサミン、ガラトース、マンノース、フコースが含まれるから、それを服用することによって糖鎖栄養素を十分に補給することができる。このドリンク剤は、それを服用することで糖鎖栄養素を補うことができ、糖鎖が不足することによる免疫力の低下を防ぐことができるとともに、糖鎖が不足することによる免疫力の異常な過敏を防ぐことができる。このドリンク剤は、免疫力を正常に保持し得るのみならず、それに補助栄養素が含まれるから、それら補助栄養素によって肌の細胞密度が増加し、紫外線の進入を防ぎ、肌のシミや色素沈着を防ぐことができる。また、それら補助栄養素により、肌の保水力が増し、肌の潤いを保つことができるとともに、肌の細胞代謝を活発にして肌を生き生きとさせることができ、皮膚の老化を予防することができる。このドリンク剤は、糖鎖栄養素および補助栄養素のみならず、それに機能栄養素であるビタミンCが含まれるから、美肌および美白を促進することができ、人体の防衛機能を増強させることができる。さらに、それに機能栄養素であるビタミンB6が含まれるから、ビタミンB6によって人体中の蛋白質を十分に再合成することができ、人体組織を確実に形成することができる。
【0014】
コロカリアにデキストリンが混入されているドリンク剤は、それを服用することで、糖鎖基本栄養素のうちのグルコースを補給することができ、糖鎖が不足することによる免疫力の低下を防ぐことができるとともに、糖鎖が不足することによる免疫力の異常な過敏を防ぐことができる。このドリンク剤は、それにデキストリンが含まれるから、血糖値の急激な上昇を防止し、血清コレステロールや中性脂肪を低減させることができる。
【0015】
補助栄養素としてビオチン、ヒアルロン酸、セラミド、コエンザイムQ10を含むドリンク剤は、免疫力を正常に保持し得るのみならず、それら補助栄養素が含まれるから、それら補助栄養素によって皮膚の健全性を維持することができ、肌の弾力を維持することができる。また、美肌や美白を促進することができ、肌荒れを予防することができるとともに、乾燥肌を改善することができる。このドリンク剤は、それを服用することによって肌の老化を確実に予防することができる。
【0016】
甘味料としてエリスリトール、クエン酸を含むドリンク剤は、エリスリトールが虫歯の原因となる酸を作ることがないから、ドリンク剤を服用したとしても、虫歯を発生させることはない。また、エリスリトールは血糖値を上昇させることがないから、糖尿病の人でもこのドリンク剤を服用することができる。さらに、クエン酸によって疲労物質である乳酸が燃焼するから、このドリンク剤を服用することで素早く疲労を回復させることができる。
【0017】
糖鎖栄養素としてフコイダンを含むドリンク剤は、N−アセチルノイラミン酸、N−アセチルガラクトサミン、N−アセチルグルコサミン、ガラトース、マンノース、フコース、キシロースが含まれ、さらに、難消化性デキストリンがグルコースとなるから、糖鎖基本栄養素のすべてが含まれることになり、このドリンク剤を服用することによってすべての糖鎖基本栄養素を摂取することができ、糖鎖栄養素を十分に補給することができる。このドリンク剤は、それを服用することで糖鎖栄養素を補うことができ、糖鎖が不足することによる免疫力の低下を防ぐことができるとともに、糖鎖が不足することによる免疫力の異常な過敏を防ぐことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明にかかるドリンク剤の詳細を説明すると、以下のとおりである。このドリンク剤は、汎用のドリンク剤製造方法によって作られた無色透明の液体である。具体的は、所定量の糖鎖栄養素、補助栄養素、機能栄養素、甘味料、果汁、食品香料を蒸留水または精製水に混合・溶解することで作られている。ドリンク剤は、その内容量が30mlであるが、内容量を30mlに限定するものではなく、内容量が30mlを超過してもよい。ドリンク剤は、ガラス製の瓶(図示せず)に瓶詰めされた状態で、栄養補給ドリンクとして市販される。
【0019】
このドリンク剤の糖鎖栄養素は、コロカリア(嚥か)とグルコサミンとから形成されている。コロカリアは、アナツバメの作る食用の巣を微粉砕することで得られた粉末(燕の巣粉末)またはアナツバメの巣を濃縮加工することで得られたエキス(燕の巣エキス)である。アナツバメの巣は、アナツバメが産卵期に発達した唾液腺から分泌される唾液を固めて作る。コロカリアは、糖鎖を構成する8種類の糖鎖基本栄養素のうち、N−アセチルノイラミン酸、N−アセチルガラクトサミン、N−アセチルグルコサミン、ガラトース、マンノース、フコースの6種類のそれを含有している。コロカリアのエキスには、難消化デキストリンが混入されている。コロカリアは、シアル酸の含有量が1.0〜5.0重量%(試験法:高速液体クロマトグラフ法)の範囲にある。
【0020】
難消化デキストリンは、澱粉を加熱処理、酸素処理をした後、分離精製することで得られる。難消化性デキストリンは、数個のα−グルコースがグリコシド結合によって重合した物質の総称である。植物繊維の一種であり、澱粉とマルトースとの中間の多糖に分類される。デキストリンは、構造中に複数のヒドロキシル基を持つために水溶性であるが、水への溶解性は低下していく。体内では、アミラーゼによってマルトースに分解され、最終的にグルコースになる。デキストリンは、糖鎖基本栄養素のうちのグルコースの補給効果の他に、血糖値の急激な上昇の抑制、血清コレステロールや中性脂肪の低減効果がある。
【0021】
糖鎖の単糖成分は、ヘキソース、デオキシヘキソース、ヘキソサミン、シアル酸、ペントースである。ヘキソースは、ガラトース、マンノース、グルコースを構成要素とする。デオキシヘキソースは、L−フコースを構成要素とする。ヘキソサミンは、N−アセチルグルコサミン、N−アセチルガラクトサミンを構成要素とする。シアル酸は、N−アセチルノイラミン酸、N−グリコリルノイラミン酸を構成要素とする。シアル酸は、人体細胞の表面にある糖鎖を構成する糖の一種である。シアル酸は、糖質類や糖蛋白に結合(シアリル化)して糖鎖を形成する。ペントースは、キシロース、L−アラビノースを構成要素とする。
【0022】
人体細胞の表面の糖鎖は、他の細胞(白血球、癌細胞等)、細菌、ウイルス、毒素等が細胞に接着する際の結合部分となる。糖鎖は、蛋白や脂質と結合して糖蛋白質や糖脂質となり、結合した蛋白質や脂質を安定させるとともに、蛋白質のタグ(荷札)として細胞間での情報伝達に重要な役割を果たし、プロテオグリカンとして水分を結合させることで組織を保護する。また、糖鎖は、蛋白質に結合して蛋白質のタグ(荷札)の役割を担う。
【0023】
このように、糖鎖は、細胞間のコミュニケーションをコントロールし、細胞間の認識・接着をコントロールするとともに、細胞の発生・成長・増殖・分裂・分化をコントロールする。さらに、細胞の老化・癌化・死滅をコントロールし、免疫細胞の免疫作用・顆粒球の貧食能をコントロールするとともに、細胞の浄化・解毒をコントロールする。なお、人体中の糖鎖が不足すると、免疫力が低下し、細菌やウイルスに対する抵抗力が低下する場合がある。また、免疫力が異常に過敏となり、アレルギーを引き起こす原因となる場合がある。
【0024】
ガラクトースは、分子式分子式C12、分子量180.156g/molの単糖類の一種であり、乳製品に多く含まれている。ガラクトースは、人体において脂質と結合した糖脂質として神経や脳の重要な成分となる。マンノースは、木材やこんにゃく等に含まれるグルコマンナンを酸分解または酵素分解することによって得られる多糖類である。フコースは、分子式C12、分子量164.16g/molのデオキシ糖の一種である。人体では、血液型のH抗原として存在する。
【0025】
グルコサミンは、エビ、カニの殻を原料としてキチンを抽出し、それを加水分解した後、精製して得られる。グルコサミンは、天然アミノ酸であり、間接軟骨に含まれる成分として間接機能の重要な役割を果たす。また、肌の保湿や滑らかさを向上させる効果があり、肌の老化を予防する。グルコサミンには、グルコサミン硫酸塩やグルコサミン塩酸塩等がある。グルコサミンは、腸で吸収され、血液に入る前に塩が外れてグルコサミンとなり、体内の隅々に行き渡る。
【0026】
このドリンク剤の補助栄養素は、デルマタン硫酸、マリンコラーゲン、エリスリトール、クエン酸、ローヤルゼリー、ビオチン、ヒアルロン酸、セラミド、コエンザイムQ10から形成されている。デルマタン硫酸は、ムコ多糖類であり、ヒアルロン酸の保水力を高め、紫外線から肌を保護し、シミや色素沈着を防ぐ。マリンコラーゲンは、魚類から得られる水溶性のコラーゲンであり、美肌や美白、細胞賦活作用を有する。コラーゲンは、同じタンパク質のエラスチンと物理的に相補して体中に繊維マトリックスを形成し、筋肉の伸縮や弾性繊維を担い、体の運動機能の中枢として働く。皮膚の層分画構造において、真皮中に存在するコラーゲンの構造は、分子量10万の棒状のタンパク質が3本集まって3重ラセンを構成し、その隙間にエラスチンが組み込まれ、縦横に強い剛性を有するとともに柔軟性に富む繊維を体中に張り巡らしている。
【0027】
ローヤルゼリーは、必須アミノ酸をすべて含むアミノ酸類およびビタミンB群を豊富に含む。ローヤルゼリーは、アミノ酸の働きにより、成長促進、解毒作用、脂肪肝の緩和、肝機能の向上、疲労回復等の効果があり、ビタミンB群であるパントテン酸の働きにより、善玉コレステロールを増やし、免疫力を向上させる効果がある。ビオチンは、ビタミンB群の一種で水溶性ビタミンであり、ブドウ糖や脂肪酸、アミノ酸等の代謝や合成に関わり、血糖値の維持、髪や皮膚の健全性の維持、貧血予防の効果がある。また、アレルギーを引き起こすヒスタミンを体外に排出する働きがあり、アトピー性皮膚炎の予防効果がある。
【0028】
ヒアルロン酸は、保水量の多いムコ多糖類の一種である。ヒアルロン酸は、保水力が強いため、間接の潤滑剤となり、細胞外液の水分調整や血液中の水分量を増やす効果がある。また、肌の弾力性を維持する効果がある。セラミドは、皮膚の角質層の細胞と細胞との間にある脂質であり、肌の保湿に重要な成分である。セラミドは、美肌や美白の促進、肌荒れの予防、乾燥肌の改善効果がある。コエンザイムQ10は、体内のエネルギー生産をする際に欠かせない補酵素であり、抗酸化作用や免疫力向上、心臓機能の維持、動脈硬化の予防、疲労回復、肌の老化予防の効果がある。
【0029】
このドリンク剤の機能栄養素は、ビタミンCとビタミンB6とから形成されている。ビタミンCは、美肌および美白のビタミンであり、コラーゲンを生成かつ保持し、人体の防衛機能を増強させる。ビタミンCを摂取することによる効果としては、肌荒れ予防、シミ・ソバカス予防、骨の形成不全予防・骨粗しょう症の予防・細胞や骨の強化、壊血症や皮下出血予防、免疫力の向上、貧血予防、抗ストレス作用、抗酸化作用、生活習慣病の予防がある。ビタミンB6は、蛋白質合成に必要なアミノ酸が不足した場合、別のアミノ酸を作り変える働きを助ける補酵素である。ビタミンB6を摂取することによる効果としては、肌荒れ予防、免疫力の向上、花粉症の予防、貧血予防、抗ストレス作用、抗酸化作用がある。
【0030】
甘味料には、エリスリトール、クエン酸、スクラロース、アセスルファムカリウムが使用されている。エリスリトールは、果実やキノコ類の他、ワイン、清酒、醤油、味噌等の発酵食品に含まれている天然の糖質であり、ブドウ糖発酵甘味料である4炭糖の糖アルコールである。エリスリトールは、虫歯の原因となる酸を作らず、血糖値を上昇させることがない。クエン酸は、酢や柑橘類に含まれる酸味成分であり、疲労物質である乳酸を燃焼させる働きがあるため、素早い疲労回復効果がある。また、ミネラル分の吸収を高める効果がある。スクラロースは、砂糖を元に作り出される人工甘味料であり、砂糖の約600倍の甘味を有し、ノンカロリーである。アセスルファムカリウムは、砂糖の約200倍の甘味を有する低カロリーの人工甘味料である。
【0031】
果汁には、アップル濃縮果汁が使用されている。果汁には、アップル濃縮果汁の他に、レモン濃縮果汁やオレンジ濃縮果汁、パイン濃縮果汁を使用することもできる。食品香料には、合成香料であるアップル香料が使用されている。食品香料には、合成香料であるパイン香料を使用することもでき、天然香料である植物性のレモン香料やオレンジ香料を使用することもできる。
【0032】
このドリンク剤の30mL中における糖鎖栄養素の含有量は、コロカリアが25.0〜45.0mg(好ましくは、30.0〜40.0mg、より好ましくは、30.0mg)、グルコサミンが5.0〜15.0mg(好ましくは、7.0〜12.0mg、より好ましくは、10.0mg)である。ドリンク剤の30mL中における補助栄養素の含有量は、以下のとおりである。デルマタン硫酸が0.5〜3.0mg(好ましくは、0.7〜2.0mg、より好ましくは、1.0mg)、マリンコラーゲンが500.0〜3000.0mg(好ましくは、700.0〜2500.0mg、より好ましくは、1000.0〜2000.0mg)である。ローヤルゼリーが10.0〜30.0mg(好ましくは、15.0〜25.0mg、より好ましくは、20.0mg)、ビオチンが3.0〜10.0mg(好ましくは、4.0〜7.0mg、より好ましくは、5.0mg)である。ヒアルロン酸が0.5〜3.0mg(好ましくは、0.7〜2.0mg、より好ましくは、1.0mg)、セラミドが0.5〜3.0mg(好ましくは、0.7〜2.0mg、より好ましくは、1.0mg)、コエンザイムQ10が0.2〜0.8mg(好ましくは、0.4〜0.6mg、より好ましくは、0.5mg)である。
【0033】
このドリンク剤の30mL中における機能栄養素の含有量は、ビタミンCが50.0〜120.0mg(好ましくは、80.0〜110.0mg、より好ましくは、100.0mg)、ビタミンB6が1.0〜3.0mg(1.5〜2.5mg、より好ましくは、2.0mg)である。ドリンク剤の30mL中における甘味料の含有量は、エリスリトールが800.0〜1200.0mg(好ましくは、900.0〜1100.0mg、より好ましくは、1000.0mg)、クエン酸が100.0〜200.0mg(好ましくは、120.0〜180.0mg、より好ましくは、150.0mg)、スクラロースが3.0〜10.0mg(好ましくは、4.0〜7.0mg、より好ましくは、5.0mg)、アセスルファムカリウムが1.5〜5.0mg(好ましくは、2.0〜3.5mg、より好ましくは、2.5mg)である。ドリンク剤の30mL中における果汁の含有量は、0.1〜0.6(好ましくは、0.2〜0.5mg、より好ましくは、0.3mg)である。ドリンク剤の30mL中における食品香料の含有量は、0.05〜0.2mg(好ましくは、0.07〜0.15mg、より好ましくは、0.1mg)である。なお、ドリンク剤の分量が60mlになった場合、糖鎖栄養素、補助栄養素、機能栄養素の含有量は、ドリンク剤の分量が30mlの場合の2倍となり、ドリンク剤の分量が90mlになった場合、糖鎖栄養素、補助栄養素、機能栄養素の含有量は、ドリンク剤の分量が30mlの場合の3倍となる。このドリンク剤には、安息香酸ナトリウムやパラオキシ安息香酸等の所定量の防腐剤が添加されていてもよく、無水エタノール等の所定量の溶解補助剤が添加されていてもよい。
【0034】
このドリンク剤は、それにコロカリアおよびグルコサミンから形成される糖鎖栄養素が含まれ、コロカリアに糖鎖基本栄養素のうちのN−アセチルノイラミン酸、N−アセチルガラクトサミン、N−アセチルグルコサミン、ガラトース、マンノース、フコースが含まれており、さらに、難消化性デキストリンが糖鎖基本栄養素のグルコースとなるから、このドリンク剤を服用することによって糖鎖栄養素を十分に補給することができる。このドリンク剤は、それを服用することで糖鎖栄養素を補うことができ、糖鎖が不足することによる免疫力の低下を防ぐことができるとともに、糖鎖が不足することによる免疫力の異常な過敏を防ぐことができる。このドリンク剤は、免疫力を正常に保持し得るのみならず、それに補助栄養素が含まれるから、それら補助栄養素によって肌の細胞密度が増加し、紫外線の進入を防ぎ、肌のシミや色素沈着を防ぐことができる。また、それら補助栄養素により、肌の保水力が増し、肌の潤いを保つことができるとともに、肌の細胞代謝を活発にして肌を生き生きとさせることができ、皮膚の老化を防ぐことができる。
【0035】
このドリンク剤は、糖鎖栄養素および補助栄養素のみならず、それに機能栄養素であるビタミンCが含まれるから、美肌および美白を促進することができ、人体の防衛機能を増強させることができる。さらに、それに機能栄養素であるビタミンB6が含まれるから、ビタミンB6によって人体中の蛋白質を十分に再合成することができ、人体組織を確実に形成することができる。また、ドリンク剤は、それにビオチン、ヒアルロン酸、セラミド、コエンザイムQ10が含まれるから、それら補助栄養素によって皮膚の健全性を維持することができ、肌の弾力を維持することができる。また、美肌や美白を促進することができ、肌荒れを予防することができるとともに、乾燥肌を改善することができる。ドリンク剤は、甘味料としてエリスリトールを使用しているから、虫歯の原因となる酸が発生せず、このドリンク剤を服用したとしても、虫歯を発生させることはなく、さらに、エリスリトールが血糖値を上昇させることがないから、糖尿病の人でもこのドリンク剤を服用することができる。このドリンク剤は、甘味料としてクエン酸を使用しているから、クエン酸によって疲労物質である乳酸を燃焼させることができ、このドリンク剤を服用することで素早く疲労を回復させることができる。
【0036】
このドリンク剤では、それにフコイダンが含まれていてもよい。フコイダンは、もずくや昆布に含まれるヌルヌル成分(粘質アミノ多糖類)である。フコイダンは、水分を保持し、ヌルヌル状態やゲル状態を作る。その主体は、フコースを中心にガラクトース、マンノース、キシロース、ウロン酸、硫酸基等で構成されている。フコイダンには、糖鎖基本栄養素のうちのフコース、ガラクトース、マンノース、キシロースが含まれている。その他フコイダンには、リジン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ロイシン、イソロイシン、メチオニン、バリン、スレオニン、トリプトファンの必須アミノ酸が含まれている。
【0037】
フコイダンには、抗腫瘍、抗癌作用、免疫力向上、抗アレルギー作用血液凝固阻止作用、コレステロール低下作用、中性脂肪低下作用、血圧上昇抑制作用、血糖上昇抑制作用、抗酸化作用、肝機能向上作用、保湿作用、肌引き締め作用がある。このドリンク剤に含まれるフコイダンは、そのPHが6.0〜8.0であり、塩分が50%以下(モール法)である。また、フコースの含有量が20%以上であり、硫酸基が25%以上(硫酸バリウム重量法)である。ドリンク剤30mL中におけるフコイダンの含有量は、5.0〜15.0mg(好ましくは、10.0〜14.0mg、より好ましくは12.0mg)である。
【0038】
コロカリア、グルコサミンの他に糖鎖栄養素としてフコイダンを含むドリンク剤は、N−アセチルノイラミン酸、N−アセチルガラクトサミン、N−アセチルグルコサミン、ガラトース、マンノース、フコース、キシロースが含まれ、さらに、難消化性デキストリンがグルコースとなるから、糖鎖基本栄養素のすべてが含まれることになり、このドリンク剤を服用することによってすべての糖鎖基本栄養素を摂取することができ、糖鎖栄養素を十分に補給することができる。このドリンク剤は、それを服用することで糖鎖栄養素を補うことができ、糖鎖が不足することによる免疫力の低下を防ぐことができるとともに、糖鎖が不足することによる免疫力の異常な過敏を防ぐことができる。
【0039】
フコイダンを含むドリンク剤は、免疫力を正常に保持し得るのみならず、それに補助栄養素が含まれるから、それら補助栄養素によって肌の細胞密度が増加し、紫外線の進入を防ぎ、肌のシミや色素沈着を防ぐことができる。また、それら補助栄養素により、肌の保水力が増し、肌の潤いを保つことができるとともに、肌の細胞代謝を活発にして肌を生き生きとさせることができ、皮膚の老化を防ぐことができる。さらに、糖鎖栄養素および補助栄養素のみならず、機能栄養素であるビタミンCが含まれるから、美肌および美白を促進することができ、人体の防衛機能を増強させることができる。また、機能栄養素であるビタミンB6が含まれるから、ビタミンB6によって人体中の蛋白質を十分に再合成することができ、人体組織を確実に形成することができる。
【0040】
フコイダンを含むドリンク剤は、それにビオチン、ヒアルロン酸、セラミド、コエンザイムQ10が含まれるから、それら補助栄養素によって皮膚の健全性を維持することができ、肌の弾力を維持することができる。また、美肌や美白を促進することができ、肌荒れを予防することができるとともに、乾燥肌を改善することができる。さらに、甘味料としてエリスリトールを使用しているから、虫歯の原因となる酸が発生せず、このドリンク剤を服用したとしても、虫歯を発生させることはなく、エリスリトールが血糖値を上昇させることがないから、糖尿病の人でもこのドリンク剤を服用することができる。また、甘味料としてクエン酸を使用しているから、クエン酸によって疲労物質である乳酸を燃焼させることができ、このドリンク剤を服用することで素早く疲労を回復させることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コロカリア、グルコサミンから形成される糖鎖栄養素と、デルマタン硫酸、マリンコラーゲン、ローヤルゼリーから形成される補助栄養素と、ビタミンC、ビタミンB6から形成される機能栄養素とを水に溶解することで作られていることを特徴とするドリンク剤。
【請求項2】
前記コロカリアには、デキストリンが混入されている請求項1記載のドリンク剤。
【請求項3】
前記ドリンク剤30mL中の前記糖鎖栄養素の含有量は、前記コロカリアが25.0〜45.0mg、前記グルコサミンが5.0〜15.0mgであり、前記ドリンク剤30mL中の前記補助栄養素の含有量は、前記デルマタン硫酸が0.5〜3.0mg、前記マリンコラーゲンが500.0〜3000.0mg、前記ローヤルゼリーが10.0〜30.0mgであり、前記ドリンク剤30mL中の前記機能栄養素の含有量は、前記ビタミンCが50.0〜120.0mg、前記ビタミンB6が1.0〜3.0mgである請求項1または請求項2に記載のドリンク剤。
【請求項4】
前記ドリンク剤では、前記補助栄養素としてビオチン、ヒアルロン酸、セラミド、コエンザイムQ10を含む請求項1ないし請求項3いずれかに記載のドリンク剤。
【請求項5】
前記ドリンク剤30mL中には、前記ビオチンが3.0〜10.0mg、前記ヒアルロン酸が0.5〜3.0mg、前記セラミドが0.5〜3.0mg、前記コエンザイムQ10が0.2〜0.8mg含まれている請求項4記載のドリンク剤。
【請求項6】
前記ドリンク剤では、甘味料としてエリスリトール、クエン酸を含み、前記ドリンク剤30mL中には、前記エリスリトールが800.0〜1200.0mg、前記クエン酸が100.0〜200.0mg含まれている請求項1ないし請求項5いずれかに記載のドリンク剤。
【請求項7】
前記ドリンク剤では、前記糖鎖栄養素としてフコイダンを含み、前記ドリンク剤30mL中には、前記フコイダンが5.0〜15.0mg含まれている請求項1ないし請求項6いずれかに記載のドリンク剤。

【公開番号】特開2008−150326(P2008−150326A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−340040(P2006−340040)
【出願日】平成18年12月18日(2006.12.18)
【出願人】(506352669)株式会社 グローブ・カンパニー (1)
【Fターム(参考)】