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ドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材
説明

ドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材

【課題】 可撓膜体を吊り上げて移動する際に、可撓膜体の吊り部を固着する天頂布を傷めないように保護し、作業性良く吊り上げ移動し、可撓膜体の取付けを適正に施工するエアードーム工法におけるドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材を提供する。
【解決手段】 ドーム屋根形状をした可撓膜体5を外周リング状の環状部膜体15と平面円形状の天頂部膜体14とで形成し、該天頂部膜体14は大径の天頂布上膜14Aと小径の天頂布下膜14Bとで二枚重ねに形成し、それぞれの外周端部を上記環状部膜体15の上面に気密接合し、該天頂布下膜14Bは天頂布上膜14Aから垂れ下がらない程度に部分固定されている以外は天頂布下膜14Bと天頂布上膜14Aはフリーの状態とし、上記天頂布上膜14Aの上面の同一円周上対称位置に、可撓膜体5全体を吊り上げる吊りテープ13をそれぞれ取付けて形成したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、水や石油等の液体、低温液化ガス、消化ガス、粉体、粒状物などの各種貯蔵物を貯蔵する貯槽等構築物の上部を被覆するドーム(以下、本発明でいうドームとは球面、曲面、多面体等各種形状のものを含む)屋根等を構築するエアードーム工法におけるドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
貯槽等構築物の上部を被覆するドーム屋根を構築するエアードーム工法について、図8に基づいて説明する。
貯槽101は、平底円形の底版103と、この底版103の外周縁近傍に立設した円筒形状の側壁104と、この側壁104の上部を被覆する割球殻形状のドーム屋根102とで形成する。これらの底版103、側壁104、及びドーム屋根102は、コンクリート構造又は金属構造、或いはコンクリート構造と金属構造などを組合せて形成する。
このドーム屋根102を施工するために、貯槽101の上部を被覆する可撓膜体105の周縁を、側壁104の上端部に気密に固着し、送風機106を利用してこの可撓膜体105の下部に空気を導入して緊張させ、この緊張した可撓膜体105の上部にモルタル、コンクリートなどの屋根部材を施工する。この可撓膜体105は、繊維織物に樹脂材料等をコーティングした可撓性を有する膜材が用いられている。
【0003】
上記ドーム屋根を構築するエアードーム工法に関する発明には、特許第2913331号公報「ドーム屋根形状をした可撓膜体の取付け及び支持法とその作業架台」がある。この発明は、底版と側壁よりなる貯槽等構造物本体の底版中央に側壁よりも高いセンター架台を設け、この架台から側壁上部に放射状に複数本のロープを張設し、このロープ上で可撓膜体を支えながら展開し、作業者は可撓膜体の周縁部に取付けたロープを引張って、可撓膜体の周縁部を側壁の上部に気密に固定するようにしたものである。
【0004】
また、可撓膜体の天頂部の構造に関する発明には、特許第2939926号公報「空気膜の天頂部構造」がある。この発明は、円形状に形成した天頂膜片と、該天頂部を囲む環状膜片を接合して割球殻状の形状に形成した空気膜の天頂部構造において、上記天頂膜片は、上記環状膜片の上に重ね合わせて縫合して形成した天頂下膜と、さらにその上に重ね合わせて溶着して形成した天頂上膜とで形成したものである。

【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2913331号公報
【特許文献2】特許第2939926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記ドーム屋根を構築するエアードーム工法に関する特許第2913331号公報「ドーム屋根形状をした可撓膜体の取付け及び支持法とその作業架台」の発明は、貯槽等構造物本体の底版中央に設けたセンター架台と側壁上部に至る放射状のロープを使用して可撓膜体の荷重を支えながら広げて側壁の上部に作業性良く固定するものであるが、クレーンを使用して重いシート状の可撓膜体をセンター架台上に吊り上げて展開する際に、可撓膜体の天頂部の吊り部分に荷重が集中するため、天頂部近傍の膜体及び吊り部分が損傷する心配があった。また、天頂部の吊り部分から下方に向けて膜体が捩れないように保持することが難しく、可撓膜体の周縁部を平均に引っ張ることに労力を要し、可撓膜体105の取付作業に手間がかかった。
【0007】
また、上記紹介した特許第2939926号公報「空気膜の天頂部構造」の発明は、天頂下膜と天頂上膜とで形成した空気膜の天頂部構造には、可撓膜体を吊り上げて施工するための可撓膜体の天頂部の吊り部の構造は何ら記載されていなかった。
【0008】
この発明の目的は、上述のような従来技術の吊り上げ構造が有する問題点に鑑みてなされたもので、可撓膜体を吊り上げて移動する際に、可撓膜体の吊り部を固着する天頂布を傷めないように保護し、作業性良く吊り上げ移動し、可撓膜体の取付けを適正に施工するエアードーム工法におけるドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材を提供するものである。

【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1記載のドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材は、ドーム屋根形状をした可撓膜体を外周リング状の環状部膜体と平面円形状の天頂部膜体とで形成し、該天頂部膜体は大径の天頂布上膜と小径の天頂布下膜とで二枚重ねに形成し、それぞれの外周端部を上記環状部膜体の上面に気密接合し、該天頂布下膜は天頂布上膜から垂れ下がらない程度に部分固定されている以外は天頂布下膜と天頂布上膜はフリーの状態とし、上記天頂布上膜の上面の同一円周上対称位置に、可撓膜体全体を吊り上げる吊りテープをそれぞれ取付けて形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項2記載のドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材は、上記天頂布上膜の上面に固定する吊りテープ取付け布に吊りテープの両裾部を縫い付け、該吊りテープ取付け布を上記天頂布上膜の上面の同一円周上対称位置に取付けたことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載のドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材は、
上記吊りテープを、帯状タブ材で環状に形成し、この環下部途中を水平ライン状に縫い合わせ、さらにこの吊りテープの残余両裾部の上に押えテープを重ね合わせ、その上から吊りテープ取付け布に縫い付けて形成したものである。

【発明の効果】
【0012】
請求項1記載のドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材は、ドーム屋根形状をした可撓膜体を外周リング状の環状部膜体と平面円形状の天頂部膜体とで形成し、該天頂部膜体は大径の天頂布上膜と小径の天頂布下膜とで二枚重ねに形成し、それぞれの外周端部を上記環状部膜体の上面に気密接合し、該天頂布下膜は天頂布上膜から垂れ下がらない程度に部分固定されている以外は天頂布下膜と天頂布上膜はフリーの状態とし、上記天頂布上膜の上面の同一円周上対称位置に、可撓膜体全体を吊り上げる吊りテープをそれぞれ取付けて形成したので、天頂布及び吊り部分を傷めず、天頂布から下方のドーム形状をした可撓膜体が捩れることなく、可撓膜体を平均に吊り上げて展開がし易く、可撓膜体の取付けを作業性良く適正に施工することができる。さらに、天頂布下膜は天頂布上膜から垂れ下がらない程度に部分固定されているので、可撓膜体の吊り上げ時に天頂布下膜が天頂布上膜から分離して垂れ下がることがなく、迅速な作業が可能となり、かつ吊りテープを固定した天頂布上膜が万が一、破損しようとも可撓膜体の天頂部は天頂布下膜で被覆保護されているので安心である。
【0013】
請求項2記載のドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材は、上記天頂布上膜の上面に固定する吊りテープ取付け布に吊りテープの両裾部を縫い付け、該吊りテープ取付け布を上記天頂布上膜の上面の同一円周上対称位置に取付けたので、吊りテープを適性確実に取り付け布に固着することができるとともに、この取り付け布を天頂布上膜に密着し固定することができ、天頂布下膜を傷めず保護することができる。
【0014】
請求項3記載のドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材は、上記吊りテープを、帯状タブ材で環状に形成し、この環下部途中を水平ライン状に縫い合わせ、さらにこの吊りテープの残余両裾部の上に押えテープを重ね合わせ、その上から吊りテープ取り付け布に縫い付けて形成したので、吊りテープの環が広がって剥離することがなく、この吊りテープを押えテープと吊りテープ取付け布との縫い合せによって確実に固着し一体化することができる。

【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】この発明に係るドーム屋根形状をした可撓膜体の吊り部材を設け、クレーンを用いてこの可撓膜体を吊り上げ展開する状況を示す全体側面説明図である。
【図2】この発明に係るドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材を示す説明図である。
【図3】天頂部の吊り部材の吊りテープの設置状況を示す平面説明図である。
【図4】天頂部の吊り部材の吊りテープの設置状況を示す側断面説明図である。
【図5】吊りテープの構造状況を示す側面説明図である。
【図6】図5の吊りテープの平面説明図である。
【図7】吊りテープの構造状況を示す斜視説明図である。
【図8】ドーム屋根を構築するエアードーム工法を説明する側面説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明に係るドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の膜体吊り部材の実施形態を、図1乃至図7に基づいて説明する。
【0017】
図1は、クレーン9を用いて可撓膜体5を吊り上げ、可撓膜体5の周囲端縁に設けた引込みロープ10を引張って展開する状況を示す側面説明図である。
貯槽1のドーム屋根2を構築する側壁4の外周に沿った位置に足場7を設け、さらに貯槽1内の中央部にセンター架台8を設け、このセンター架台8上部位置から側壁4の上部にわたって放射状に複数本の支え用の補助ワイヤー6を張る。
可撓膜体5の天頂部近傍に、膜体吊り用部材12を設ける。この吊り用部材12に吊り上げロープ11を懸架し、クレーン9を使用して可撓膜体5を吊り上げ、貯槽1の中央部に設けたセンター架台8の上方へ移動する。
【0018】
複数の作業者はそれぞれ、可撓膜体5の周囲端縁に設けた展開用の引込みロープ10を引っ張り、上記放射状の補助ワイヤー6で可撓膜体5を支えながら展開し、可撓膜体5の周縁を側壁4の上端部に固定する。
平均に吊り上げた可撓膜体5は、天頂部から下方に向けて捩れることなく展開して、作業性良く取付けを行うことができる。
【0019】
図2は、可撓膜体5を吊り上げる状況を示す天頂部近傍の説明図である。
膜体吊り用部材12は、図の破線で示す部位の天頂部膜体14の同一円周上対称位置に複数の吊りテープ13を配設し、この吊りテープ13に吊り上げロープ11を通してクレーン9先端の吊フック9Aに懸架する。
可撓膜体5を吊り上げるための膜体吊り用部材12は、天頂部膜体14の同一円周方向に沿って複数の吊りテープ13を配設して形成したので、可撓膜体5を平均に吊ることができ天頂部膜体14近傍の吊り箇所を傷めることがない。
また、図示はしないが、天頂部膜体14の同一円周方向に沿って配設した吊りテープ13の一個当りに、可撓膜体5の下方周縁の引込みロープを一個乃至複数個設けることによって、可撓膜体5を吊りテープ13で平均に吊って荷重負担をすると同時に、作業者が引込みロープで周囲に平均に引っ張って捩れないように展開していくことができる。
【0020】
図3は、可撓膜体の吊り部材の吊りテープの設置状況を示す平面説明図である。
可撓膜体5は略扇形状の膜片を連結した外周リング状の環状部膜体15と平面円形状の天頂部膜体14とで形成し、この天頂部膜体14の外周近傍の同一円周方向に沿う対称位置に、帯状のタブ材を環状にした複数個の吊りテープ13を穴の方向を同一円周方向に一致させて中心点対称に配設する。
このように、吊りテープ13を環状にして複数個を中心点対称に設置し、図示はしないが、連続した一本の帯状やロープ状などの吊り上げロープを通して吊り上げ時に吊り長さを調整して吊り上げることにより、可撓膜体5を平均にバランス良く吊り上げることができる。
図3の事例は、天頂部膜体14上面に吊りテープ13を4個、中心点対称に配設した場合を示すが、この吊りテープ13は貯槽直径に応じて、例えば25メートルまでは4個、25メートル以上31メートル未満は6個、31メートル以上35メートル未満は8個、35メートル以上51メートル未満は12個、51メートル以上は20個を基準として、これらの複数個を中心点対称に配設する。このように個数を決める根拠は、一個当たりの吊りテープ13に約200キログラム程度の荷重がかかるようにする。この吊りテープ13一個当りの強度、並びに吊りテープ13取付け部の強度は、安全性を考慮して最低1,600kg程度を支持できるようにしている。
図示は省略するが、この吊りテープ13に帯び状又はロープ状などの一本の吊り上げロープを挿通し、吊りテープ13の中間位置の吊り上げロープをクレーン先端の吊フックに引っ掛けて、可撓膜体の荷重を平均に負担させて吊り上げるように形成する。
【0021】
図4は、可撓膜体5の天頂部近傍に設ける膜体吊り用部材12を示す側断面説明図である。
膜体吊り用部材12は、天頂布上膜14Aと吊りテープ13などで形成する。この膜体吊り用部材12の製作手順、製作方法について以下に記載する。
平面円形状の天頂部膜体14は、大径の天頂布上膜14Aと小径の天頂布下膜14Bとで二枚重ねに形成し、略扇形状の環状部膜体15と平面円形状の天頂布下膜14Bの周縁は、図のXで示す部位で一体気密に溶着しドーム屋根形状の可撓膜体5に形成する。
この二重膜構造とした天頂布上膜14Aと天頂布下膜14Bとの接着は、全面接着することなく天頂布14Bが垂れ下がらない程度に図のZに示す部位をスポット溶着による固定とする。
天頂布下膜14Bと環状部膜体15の上を、吊りテープ13を配設した天頂布上膜14Aで覆って、図のYで示す周縁環状部を一体に溶着する。
吊りテープ13は天頂布上膜14Aの上面に、吊りテープ取付け布16を介してWで同一円周方向対称に複数個取付ける。このように、吊りテープ13などの部材の取付けは天頂布上膜14Aに行うので、ドーム屋根膜本体を構成する天頂布下膜14B及び環状部膜体15に取付け加工の影響が生じない。
また、天頂布上膜14Aと天頂布下膜14Bは全面を接着することなく二枚に分離しているので、吊り荷重の負荷が天頂布下膜14Bに直接伝わることなく、環状部膜体15の上記環状接着部の広い面積で受けるので、ドーム屋根膜本体の天頂部近傍に影響を与えることがなく損傷を生じることもない。
【0022】
図5は、吊りテープ13の取付け状況を示す側面説明図である。図6は、図5を上方から見た平面説明図である。
吊りテープ13は、帯状タブ材の中央部を環状にしてその下部途中を水平ライン状に縫い合せ部18で相互に縫合し、この吊りテープ13の残余の吊りテープ両裾部13A,13Aを広げて吊りテープ取付け布16の上に配置し、この吊りテープ両裾部13A,13Aの上に押えテープ17,17を重ね合せてその上から平行又はジグザグ状に縫い付け部19,19で一体に縫い付ける。
この吊りテープ13を取り付けた略矩形状の吊りテープ取付け布16を天頂布上膜14Aの上に図5のWで固着するが、高周波による機械溶着の場合は図6の斜線Wで示す範囲、つまり両端の押えテープ17の外周部を40〜50ミリメートル程度の幅で全周を溶着し、或いは熱風溶着又は接着剤使用の場合は吊りテープ取付け布16の裏面全体を接合する。
吊りテープ13、押えテープ17の材料は、吊上げ施工時の大きな荷重に耐え得るように、強靭な引張り強度を有する合成樹脂繊維材、例えば伸びを抑制した高密度のポリエステル樹脂繊維を織込んだ材料で厚さ3〜6ミリメートル程度の部材を使用する。このような厚手の繊維材料からなる吊りテープ13及び押えテープ17は、吊りテープ取付け布16又は天頂布上膜14Aに接着や溶着の接合では必要強度を確保することができないため、縫製結合、つまり縫い付けを行うこととなる。
吊りテープ取付け布16の材料は、例えば厚さ1〜2ミリメートル程度の天頂布上膜14Aと同じ材料からなる部材を使用する。このような材料からなる吊りテープ取付け布16は、同材質の天頂布上膜14Aと一体に接着や溶着によって接合するので天頂布上膜14Aと広い面積で必要強度を持って確実に固着することができる。
【0023】
吊りテープ13は、断面矩形の平帯形状、或いは断面扁平楕円形状の紐状のテープ等で環状に形成し、その下部途中を水平ライン状に縫い合せ部18で縫合する。この吊りテープ13は、環状部が広がって剥離することがないように絞られて確りと固定される。さらに吊りテープ13の吊りテープ両裾部13A,13Aの上に押えテープ17,17を重ね合せ、縫い付け部19,19で吊りテープ取付け布16に縫い付けているため、吊りテープ13は外れたり剥がれたりすることがない。また、吊りテープ13を縫い付けた略矩形状の吊りテープ取付け布16は、広い面積で剥がれないように確りと天頂布上膜14Aの上に固着される。
なお、吊り込み作業を終えた後の吊りテープ13は、後に施工する補強部材と締結するなどしてモルタル内に埋め込んでもよいが、必要がなければ、繊維材であるためカッター等を用いて縫い合せ部18から上部を切って簡単に除去することができる。
【0024】
図7は、図5と図6に示す吊りテープ13の取付け状況を示す斜視説明図である。
吊りテープ13は、帯状タブ材を環状にして、この環状の穴にロープや帯などの吊り上げロープ11を挿通する。
この吊り上げロープ11の引き上げによる可撓膜体の荷重は、複数個平均に天頂部近傍に取付けた吊りテープ13を介して平均に分散されるため、天頂布及び吊り上げ部を損傷することがない。

【産業上の利用可能性】
【0025】
この発明は、水や石油等の液体、低温液化ガス、消化ガス、粉体、粒状物などの各種貯蔵物を貯蔵する種々の貯槽等構築物の上部を被覆するドーム屋根を、エアードーム工法によって構築する際の可撓膜体の吊り上げに広範囲に適用することができる。

【符号の説明】
【0026】
1 貯槽
2 ドーム屋根
3 底版
4 側壁
5 可撓膜体
6 補助ワイヤー
7 足場
8 センター架台
9 クレーン
10 引込みロープ
11 吊り上げロープ
12 膜体吊り用部材
13 吊りテープ
13A 吊りテープ両裾部
14 天頂部膜体
14A 天頂布上膜
14B 天頂布下膜
15 環状部膜体
16 吊りテープ取付け布
17 押えテープ
18 縫い合せ部
19 縫い付け部

101 貯槽
102 ドーム屋根
103 底版
104 側壁
105 可撓膜体
106 送風機


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドーム屋根形状をした可撓膜体を外周リング状の環状部膜体と平面円形状の天頂部膜体とで形成し、該天頂部膜体は大径の天頂布上膜と小径の天頂布下膜とで二枚重ねに形成し、それぞれの外周端部を上記環状部膜体の上面に気密接合し、該天頂布下膜は天頂布上膜から垂れ下がらない程度に部分固定されている以外は天頂布下膜と天頂布上膜はフリーの状態とし、上記天頂布上膜の上面の同一円周上対称位置に、可撓膜体全体を吊り上げる吊りテープをそれぞれ取付けて形成したことを特徴とするドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材。
【請求項2】
上記天頂布上膜の上面に固定する吊りテープ取付け布に吊りテープの両裾部を縫い付け、該吊りテープ取付け布を上記天頂布上膜の上面の同一円周上対称位置に取付けたことを特徴とする請求項1記載のドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材。
【請求項3】
上記吊りテープは、帯状タブ材で環状に形成し、この環下部途中を水平ライン状に縫い合わせ、さらにこの吊りテープの残余両裾部の上に押えテープを重ね合わせ、その上から吊りテープ取り付け布に縫い付けて形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のドーム屋根形状をした可撓膜体の天頂部の吊り部材。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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