説明

ナイアシン受容体部分的アゴニストを含む、潮紅および脂質関連障害を処置するための組成物

被験体においてナイアシンまたはナイアシンアナログによって誘導される潮紅を軽減する方法が提供され、この方法は、被験体に潮紅を軽減させるのに有効な量のナイアシン受容体部分的アゴニストを投与する工程を含む。加えて、ナイアシンまたはナイアシンアナログによって誘導される潮紅を軽減する方法が提供され、この方法は、被験体に潮紅を軽減させるのに有効な量のナイアシン受容体部分的アゴニストおよび脂質の量を変化させるのに有効な量のナイアシンまたはナイアシンアナログを投与する工程を含む。さらに、ナイアシンまたはナイアシンアナログによって誘導される潮紅を軽減させる方法が提供され、この方法は、被験体に潮紅を軽減させるために有効な量のナイアシン受容体部分的アゴニストを投与する工程と、その後被験体に脂質を変化させるために有効な量のナイアシンまたはナイアシンアナログを投与する工程を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
被験体のナイアシンまたはナイアシンアナログによって誘導される潮紅を軽減する方法であって、該被験体に、潮紅を軽減するために有効な量のナイアシン受容体部分的アゴニストを投与する工程を含む、方法。
【請求項2】
前記潮紅がナイアシンによって誘導される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記潮紅がナイアシンアナログによって誘導される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ナイアシンアナログがナイアシンの構造的アナログである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ナイアシンアナログがナイアシンの機能的アナログである、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ナイアシン受容体部分的アゴニストが式(I):
【化1】

またはその薬学的に受容可能な塩を含み、
式中:
Xはカルボキシルまたはテトラゾール−5−イル基であり;
はイソ−プロピル、3−フルオロ−ベンジル、3−クロロ−ベンジル、または3−ブロモ−ベンジルであり;そして
はHであるか;
あるいは、
とRが、それらが結合している2つのピラゾール環炭素と一緒になって、必要に応じてエチルで置換された5員炭素環または必要に応じてメチルで置換された5員複素環を形成する、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ナイアシン受容体部分的アゴニストは、以下:
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタピラゾール;
5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸;
5−(3−クロロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸;
5−(3−ブロモ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸;
6−メチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4,6−ジヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピラゾール;
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4,6−ジヒドロ−1H−チエノ[3,4−c]ピラゾール:
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1,4−ジヒドロ−シクロペンタピラゾール;
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1,6−ジヒドロ−シクロペンタピラゾール;
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,6−ジヒドロ−4H−フロ[3,4−c]ピラゾール;
5−エチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタピラゾール;および
5−(5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−テトラゾール;
からなる群より選択される化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩を含む、請求項6に記載のナイアシン受容体部分的アゴニスト。
【請求項8】
被験体のナイアシンまたはナイアシンアナログによって誘導される潮紅を軽減する方法であって、該被験体に、潮紅を軽減するために有効な量のナイアシン受容体部分的アゴニストと、脂質を変化させるために有効な量のナイアシンまたはナイアシンアナログとを投与する工程を含む、方法。
【請求項9】
前記潮紅がナイアシンによって誘導される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記潮紅がナイアシンアナログによって誘導される、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記ナイアシンアナログがナイアシンの構造的アナログである、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記ナイアシンアナログがナイアシンの機能的アナログである、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記脂質を変化させるためのナイアシンまたはナイアシンアナログの量が、1日あたり少なくとも500mgである、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記ナイアシン受容体部分的アゴニストが式(I):
【化2】

またはその薬学的に受容可能な塩を含み、
式中:
Xはカルボキシルまたはテトラゾール−5−イル基であり;
はイソ−プロピル、3−フルオロ−ベンジル、3−クロロ−ベンジル、または3−ブロモ−ベンジルであり;そして
はHであるか;
あるいは、
とRが、それらが結合している2つのピラゾール環炭素と一緒になって、必要に応じてエチルで置換された5員炭素環または必要に応じてメチルで置換された5員複素環を形成する、
請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記ナイアシン受容体部分的アゴニストは、以下:
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタピラゾール;
5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸;
5−(3−クロロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸;
5−(3−ブロモ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸;
6−メチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4,6−ジヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピラゾール;
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4,6−ジヒドロ−1H−チエノ[3,4−c]ピラゾール:
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1,4−ジヒドロ−シクロペンタピラゾール;
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1,6−ジヒドロ−シクロペンタピラゾール;
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,6−ジヒドロ−4H−フロ[3,4−c]ピラゾール;
5−エチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタピラゾール;および
5−(5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−テトラゾール;
からなる群より選択される化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩を含む、請求項14に記載のナイアシン受容体部分的アゴニスト。
【請求項16】
被験体の脂質関連障害を予防または処置するための方法であって、該被験体に、潮紅を軽減するために有効な量のナイアシン受容体部分的アゴニストと、脂質を変化させるために有効な量のナイアシンまたはナイアシンアナログを投与する工程を含む、方法。
【請求項17】
前記潮紅がナイアシンによって誘導される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記潮紅がナイアシンアナログによって誘導される、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記ナイアシンアナログがナイアシンの構造的アナログである、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記ナイアシンアナログがナイアシンの機能的アナログである、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
前記脂質を変化させるためのナイアシンまたはナイアシンアナログの量が、1日あたり少なくとも500mgである、請求項16に記載の方法。
【請求項22】
前記ナイアシン受容体部分的アゴニストが式(I):
【化3】

またはその薬学的に受容可能な塩を含み、
式中:
Xはカルボキシルまたはテトラゾール−5−イル基であり;
はイソ−プロピル、3−フルオロ−ベンジル、3−クロロ−ベンジル、または3−ブロモ−ベンジルであり;そして
はHであるか;
あるいは、
とRが、それらが結合している2つのピラゾール環炭素と一緒になって、必要に応じてエチルで置換された5員炭素環または必要に応じてメチルで置換された5員複素環を形成する、
請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記ナイアシン受容体部分的アゴニストは、以下:
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタピラゾール;
5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸;
5−(3−クロロ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸;
5−(3−ブロモ−ベンジル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸;
6−メチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4,6−ジヒドロ−1H−フロ[3,4−c]ピラゾール;
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−4,6−ジヒドロ−1H−チエノ[3,4−c]ピラゾール:
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1,4−ジヒドロ−シクロペンタピラゾール;
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−1,6−ジヒドロ−シクロペンタピラゾール;
3−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,6−ジヒドロ−4H−フロ[3,4−c]ピラゾール;
5−エチル−3−(1H−テトラゾール−5−イル)−2,4,5,6−テトラヒドロ−シクロペンタピラゾール;および
5−(5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−イル)−1H−テトラゾール;
からなる群より選択される化合物、あるいはそれらの薬学的に受容可能な塩を含む、請求項22に記載のナイアシン受容体部分的アゴニスト。
【請求項24】
前記被験体に、以下からなる群より選択される少なくとも1つの薬剤を投与する工程をさらに含む、請求項16に記載の方法:α−グルコシダーゼ阻害剤、アルドースレダクターゼ阻害剤、ビグアニド、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、スクアレン合成阻害剤、フィブレート、LDL異化エンハンサー、アンジオテンシン転換酵素阻害剤、インシュリン分泌エンハンサー、およびチアゾリジンジオン。
【請求項25】
被験体の潮紅反応を引き起こす能力が低い、脂質を変化させるために有効な量のナイアシンまたはナイアシンアナログの投与のための組成物であって、
(a)脂質を変化させるために有効な量のナイアシンまたはナイアシンアナログ、および
(b)潮紅を軽減させるために有効な量のナイアシン受容体部分的アゴニストを含む、
組成物。
【請求項26】
脂質関連障害を予防または処置するためにキットであって、少なくとも1投薬単位のナイアシン受容体部分的アゴニストと、少なくとも1投薬単位のナイアシンまたはナイアシンアナログを含み、ここで、該ナイアシン受容体部分的アゴニストは、該被験体においてナイアシンまたはナイアシンアナログによって誘導される潮紅を軽減するために有効な量で存在し、かつ該ナイアシンまたはナイアシンアナログは脂質を変化させる量で存在する、キット。
【請求項27】
脂質関連障害を予防または処置するためにキットであって、少なくとも1投薬単位のナイアシン受容体部分的アゴニストと、少なくとも1つの別の投薬単位のナイアシンまたはナイアシンアナログを含み、ここで、該ナイアシン受容体部分的アゴニストは、該被験体においてナイアシンまたはナイアシンアナログによって誘導される潮紅を軽減するために有効な量で存在し、そして該ナイアシンまたはナイアシンアナログは脂質を変化させる量で存在する、キット。
【請求項28】
脂質関連障害を予防または処置するためのキットであって、少なくとも1プレ投薬単位のナイアシン受容体部分的アゴニストと、少なくとも1つの別の投薬単位のナイアシンまたはナイアシンアナログを含み、ここで、該ナイアシン受容体部分的アゴニストは、該被験体においてナイアシンまたはナイアシンアナログによって誘導される潮紅を軽減するために有効な量で存在し、そして該ナイアシンまたはナイアシンアナログは脂質を変化させる量で存在する、キット。

【公表番号】特表2008−519080(P2008−519080A)
【公表日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−540384(P2007−540384)
【出願日】平成17年11月1日(2005.11.1)
【国際出願番号】PCT/US2005/039560
【国際公開番号】WO2006/052569
【国際公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【出願人】(500478097)アリーナ ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド (97)
【Fターム(参考)】