ナノエマルションワクチン
本発明は免疫応答を刺激する方法および組成物を提供する。本発明は、パラミクソウイルス科に属する病原性ウイルス（例えば、パラミクソウイルス亜科のウイルス（例えば、パラミクソウイルス、ルブラウイルスおよび／またはモルビリウイルス）および／またはニューモウイルス亜科のウイルス（例えば呼吸器合胞体ウイルス））に対する免疫応答（例えば、免疫（例えば防御免疫））を誘導するための、免疫原性のナノエマルション組成物、およびこれを用いた方法を特に提供する。本発明の組成物および方法には、なかでも臨床用途（例えば、治療薬および予防薬（例えばワクチン接種））および研究用途が見出されている。
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【特許請求の範囲】
【請求項１】
ナノエマルションによって不活性化されている呼吸器合胞体ウイルス（ＲＳＶ）を含んでいる、免疫原性組成物。
【請求項２】
上記ナノエマルションは、Ｗ８０５ＥＣである、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項３】
１〜５０％のナノエマルション溶液を含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項４】
５〜１５％のナノエマルション溶液を含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項５】
１５％のナノエマルション溶液を含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項６】
１０４ＰＦＵの不活性化されている呼吸器合胞体ウイルスを含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項７】
熱安定性である、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項８】
薬学的に受容可能な担体をさらに含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項９】
免疫賦活剤をさらに含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項１０】
上記免疫賦活剤がＴｈ１型の免疫応答に進ませる、請求項９に記載の免疫原性組成物。
【請求項１１】
呼吸器合胞体ウイルス（ＲＳＶ）に対する、対象における免疫応答の誘導の方法であって、
（ａ）ナノエマルション、および当該ナノエマルションによって不活性化されている免疫原を含んでいる免疫原性組成物を準備すること；ならびに
（ｂ）上記対象がＲＳＶに対する免疫応答を生じるような条件の下に上記組成物を上記対象に投与することを包含している、方法。
【請求項１２】
上記投与することは、上記対象の粘膜表面に上記組成物を接触させることを包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項１３】
上記粘膜表面は鼻粘膜を包含している、請求項１２に記載の方法。
【請求項１４】
免疫応答の上記誘導は上記対象における上記ＲＳＶに対する免疫を誘導する、請求項１１に記載の方法。
【請求項１５】
上記免疫は全身性免疫を包含している、請求項１４に記載の方法。
【請求項１６】
上記免疫は粘膜免疫を包含している、請求項１４に記載の方法。
【請求項１７】
上記免疫応答は、上記対象におけるＩＦＮ−γの増大した発現を包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項１８】
上記免疫応答は、上記対象におけるＩＬ−１７の増大した発現を包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項１９】
上記免疫応答は、ＩＬ−４、ＩＬ−５およびＩＬ−１３の増大した発現の非存在を包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項２０】
上記免疫応答は、不活性化されている上記ＲＳＶに対する全身性のＩｇＧ応答を包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項２１】
上記ナノエマルションによって不活性化されている上記ＲＳＶは、１０〜１０３ｐｆｕの不活性化されている上記ＲＳＶが上記対象に対して投与される投与量として存在している条件の下に、上記対象に対して投与される、請求項１１に記載の方法。
【請求項２２】
１５％のナノエマルションが上記ＲＳＶの不活性化に使用される、請求項１１に記載の方法。
【請求項２３】
上記ナノエマルションがＷ８０５ＥＣを含んでいる、請求項１１に記載の方法。
【請求項２４】
上記免疫は、ＲＳＶによって引き起こされる疾患の徴候または症状を示すことから上記対象を保護する、請求項１１に記載の方法。
【請求項２５】
上記免疫は、生きたＲＳＶに対する、後に起こるばくろをともなう攻撃から上記対象を保護する、請求項１１に記載の方法。
【請求項２６】
上記組成物が免疫賦活剤をさらに含んでいる、請求項１１に記載の方法。
【請求項２７】
上記対象はヒトである、請求項１１に記載の方法。
【請求項１】
ナノエマルションによって不活性化されている呼吸器合胞体ウイルス（ＲＳＶ）を含んでいる、免疫原性組成物。
【請求項２】
上記ナノエマルションは、Ｗ８０５ＥＣである、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項３】
１〜５０％のナノエマルション溶液を含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項４】
５〜１５％のナノエマルション溶液を含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項５】
１５％のナノエマルション溶液を含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項６】
１０４ＰＦＵの不活性化されている呼吸器合胞体ウイルスを含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項７】
熱安定性である、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項８】
薬学的に受容可能な担体をさらに含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項９】
免疫賦活剤をさらに含んでいる、請求項１に記載の免疫原性組成物。
【請求項１０】
上記免疫賦活剤がＴｈ１型の免疫応答に進ませる、請求項９に記載の免疫原性組成物。
【請求項１１】
呼吸器合胞体ウイルス（ＲＳＶ）に対する、対象における免疫応答の誘導の方法であって、
（ａ）ナノエマルション、および当該ナノエマルションによって不活性化されている免疫原を含んでいる免疫原性組成物を準備すること；ならびに
（ｂ）上記対象がＲＳＶに対する免疫応答を生じるような条件の下に上記組成物を上記対象に投与することを包含している、方法。
【請求項１２】
上記投与することは、上記対象の粘膜表面に上記組成物を接触させることを包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項１３】
上記粘膜表面は鼻粘膜を包含している、請求項１２に記載の方法。
【請求項１４】
免疫応答の上記誘導は上記対象における上記ＲＳＶに対する免疫を誘導する、請求項１１に記載の方法。
【請求項１５】
上記免疫は全身性免疫を包含している、請求項１４に記載の方法。
【請求項１６】
上記免疫は粘膜免疫を包含している、請求項１４に記載の方法。
【請求項１７】
上記免疫応答は、上記対象におけるＩＦＮ−γの増大した発現を包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項１８】
上記免疫応答は、上記対象におけるＩＬ−１７の増大した発現を包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項１９】
上記免疫応答は、ＩＬ−４、ＩＬ−５およびＩＬ−１３の増大した発現の非存在を包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項２０】
上記免疫応答は、不活性化されている上記ＲＳＶに対する全身性のＩｇＧ応答を包含している、請求項１１に記載の方法。
【請求項２１】
上記ナノエマルションによって不活性化されている上記ＲＳＶは、１０〜１０３ｐｆｕの不活性化されている上記ＲＳＶが上記対象に対して投与される投与量として存在している条件の下に、上記対象に対して投与される、請求項１１に記載の方法。
【請求項２２】
１５％のナノエマルションが上記ＲＳＶの不活性化に使用される、請求項１１に記載の方法。
【請求項２３】
上記ナノエマルションがＷ８０５ＥＣを含んでいる、請求項１１に記載の方法。
【請求項２４】
上記免疫は、ＲＳＶによって引き起こされる疾患の徴候または症状を示すことから上記対象を保護する、請求項１１に記載の方法。
【請求項２５】
上記免疫は、生きたＲＳＶに対する、後に起こるばくろをともなう攻撃から上記対象を保護する、請求項１１に記載の方法。
【請求項２６】
上記組成物が免疫賦活剤をさらに含んでいる、請求項１１に記載の方法。
【請求項２７】
上記対象はヒトである、請求項１１に記載の方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【公表番号】特表２０１２−５３０１４６（Ｐ２０１２−５３０１４６Ａ）
【公表日】平成２４年１１月２９日（２０１２．１１．２９）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−５１６２７１（Ｐ２０１２−５１６２７１）
【出願日】平成２２年６月１６日（２０１０．６．１６）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２０１０／０３８８５４
【国際公開番号】ＷＯ２０１０／１４８１１１
【国際公開日】平成２２年１２月２３日（２０１０．１２．２３）
【出願人】（５０６２７７４１０）ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (19)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２４年１１月２９日（２０１２．１１．２９）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年６月１６日（２０１０．６．１６）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２０１０／０３８８５４
【国際公開番号】ＷＯ２０１０／１４８１１１
【国際公開日】平成２２年１２月２３日（２０１０．１２．２３）
【出願人】（５０６２７７４１０）ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミシガン (19)
【Ｆターム（参考）】
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