説明

ナビゲーションサーバ、ナビゲーションプログラム、及びナビゲーションシステム

【課題】新たな関連語の定義方法を実現することができるようにする。
【解決手段】表示装置の表示画面上における地図上に移動体の現在位置を表示して移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置との通信を行うナビゲーションサーバが、POI情報管理DB23を備え、ナビゲーション装置から、POI情報の検索に使用する検索文字列を取得し、POI情報管理DB23に記憶されたPOI情報のうち、取得した検索文字列を含むPOI情報を探し出す検索を行い、検索したPOI情報と検索文字列とを対応付けて所定の記憶装置に登録し、登録したPOI情報と検索文字列との関連レベルを登録回数に基づいて決定し、取得した検索文字列に対する関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列である連想文字列を特定し、特定した連想文字列を用いてPOI情報を検索し、検索結果をナビゲーション装置に送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の表示画面上における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置との通信を行うナビゲーションサーバ、ナビゲーションプログラム及びナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、キーワードを用いてインターネット上の情報などを検索するための装置が各種提案されている。
【0003】
また、インターネットの普及に伴い検索対象とする情報量が増加するのにつれ、キーワードの入力を支援する情報検索装置も各種提案されている。
【0004】
このような情報検索装置には、例えば、検索語として入力された用語の関連用語を所定の記憶領域に記憶されている用語の中から検索する場合に、シソーラス(言葉(文字列)を同義語や意味上の類似関係、包含関係などによって分類した辞書)を利用するものがある(特許文献1)。
【0005】
また、ユーザがキーワードに基づいた検索を行い検索結果中から任意のコンテンツを選択する度に、検索用のキーワードと選択されたコンテンツとを関連付けて格納し、キーワードと選択されたコンテンツとの対応関係に基づいて、格納されたキーワード間の関連性を判定し、関連する複数のキーワードをグループ化し、任意の代表キーワードが選択された場合に、選択された代表キーワードと同じグループに属する他の関連キーワードを出力するものもある(特許文献2)。
【0006】
さらに、複数の文字列間の関連度の算出方法として、複数の文書ファイルからキーワードを抽出し、各キーワードの各文書ファイル中における出現頻度に基づいて一対のキーワード間の関連度をあらゆるキーワードの組み合わせについて算出することを提案するものもある(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−110389号公報
【特許文献2】特開2005−309998号公報
【特許文献3】特開2009−098931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1により開示された情報検索装置のように、予めシソーラスを用意するものでは、シソーラスの作成時期が古い場合などにユーザにとって有効な関連用語を提供することができない場合があるという問題があった。すなわち、情報提供装置の提供者がシソーラスを更新しなければ新たに創作された用語などに対応することができないという問題があった。
【0009】
また、特許文献2により開示されたコンテンツナビゲーション装置や特許文献3に開示されたキーワード間の関連度算出システムのように、文字列に関連するコンテンツ(文書ファイルなど)に基づいて文字列の関連性を定義するものでは、コンテンツの内容によってはユーザにとって有効な関連語を提供することができないという問題があった。すなわち、例えばユーザが、ある用語の関連語を知りたい場合に、この用語が新しいものであり、この用語の関連語を定義するのに十分な情報量を有するコンテンツが提供されていない場合などには、関連語を提供することができないという問題があった。
【0010】
そして、上述した問題は、地図上において任意の条件を満たす地点を目的地として検索するナビゲーション装置や、ナビゲーション装置からの要求に応じて各種情報を提供するナビゲーションサーバ、およびナビゲーション装置とナビゲーションサーバとにより構成されるナビゲーションシステムに関する分野でも問題となっていた。
【0011】
本発明は、上述した問題を解決すべく、新たな関連語の定義方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の情報検索装置は、表示装置の表示画面上における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置との通信を行うナビゲーションサーバであって、POIに関するPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段と、前記ナビゲーション装置から前記POI情報の検索に使用する検索文字列を取得する検索文字列取得手段と、前記POI情報記憶手段に記憶されたPOI情報のうち、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列を含むPOI情報を探し出す検索を行うPOI情報検索手段と、該POI情報検索手段により検索されたPOI情報と前記検索文字列とを対応付けて所定の記憶装置に登録する検索結果登録手段と、該検索結果登録手段により登録されたPOI情報と検索文字列との関連レベルを前記検索結果登録手段による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定手段と、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定手段と、該連想文字列特定手段により特定された連想文字列を用いて前記POI情報を検索する連想検索手段と、該連想検索手段による検索結果を出力する検索結果出力手段とを含むことを特徴とする。
【0013】
上記の構成としたことで、新たな関連語の定義方法を実現することができるようになる。
【0014】
前記検索結果登録手段は、前記検索文字列取得手段が複数の検索文字列を所定の期間内に取得した場合に、該複数の検索文字列の組み合わせである組み合わせ文字列と組み合わせ条件とを示す組み合わせ情報を作成する組み合わせ情報作成手段を有し、該組み合わせ情報作成手段により作成された組み合わせ情報を前記POI情報と対応付けて前記記憶装置に登録し、前記関連レベル決定手段は、前記検索結果登録手段により登録された回数が多い組み合わせ情報が示す組み合わせ文字列とPOI情報との関連レベルを他の組み合わせ情報が示す組み合わせ文字列とPOI情報との関連レベルよりも高い値に決定し、前記連想文字列特定手段は、前記検索文字列取得手段が取得した検索文字列を含む組み合わせ文字列のうち、関連レベルが高い組み合わせ文字列を優先して前記連想文字列に特定する構成とされていてもよい。
【0015】
前記POI情報検索手段によるPOI情報の検索が行われたときの前記ナビゲーション装置の位置を検索位置として特定する検索位置特定手段を含み、前記検索結果登録手段は、前記検索文字列と前記検索位置特定手段により特定された検索位置とを対応付けて前記記憶装置に登録する検索位置登録手段を有し、前記連想文字列特定手段は、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列のうち、前記ユーザの現在位置に応じた検索位置が対応付けされた文字列を他の文字列に優先して前記連想文字列に特定する構成とされていてもよい。
【0016】
前記POI情報検索手段または前記連想検索手段により検索されたPOI情報を前記目的地とする選択を受け付ける目的地選択受付手段を含み、前記組み合わせ情報作成手段は、前記ナビゲーション装置において、前記検索文字列の受け付けを開始した後、前記目的地選択受付手段によりPOI情報の選択を受け付けるまでの間に前記検索文字列取得手段が同一のユーザから取得した検索文字列に所定の組み合わせ条件を付加することにより組み合わせ情報を作成し、前記検索結果登録手段は、前記目的地選択受付手段によりPOI情報の選択を受け付けた場合に、該POI情報と前記組み合わせ情報が示す組み合わせ文字列とを対応付けて前記記憶装置に登録する構成とされていてもよい。
【0017】
また、本発明のナビゲーションプログラムは、表示装置の表示画面上における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置との通信を行うようにナビゲーションサーバに動作制御させるためのナビゲーションプログラムであって、前記ナビゲーションサーバに、前記ナビゲーション装置からPOIに関するPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段に記憶されたPOI情報の検索に使用する検索文字列を取得する検索文字列取得処理と、前記POI情報記憶手段に記憶されたPOI情報のうち、前記検索文字列取得処理にて取得された検索文字列を含むPOI情報を探し出す検索を行うPOI情報検索処理と、該POI情報検索処理にて検索されたPOI情報と前記検索文字列とを対応付けて所定の記憶装置に登録する検索結果登録処理と、該検索結果登録処理にて登録されたPOI情報と検索文字列との関連レベルを前記検索結果登録処理による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定処理と、前記検索文字列取得処理にて取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定処理と、該連想文字列特定処理にて特定された連想文字列を用いて前記POI情報を検索する連想検索処理と、該連想検索処理による検索結果を出力する検索結果出力処理とを実行させるためのものである。
【0018】
また、本発明のナビゲーションシステムは、表示装置の表示画面上における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導する複数のナビゲーション装置と、該ナビゲーション装置との通信を行うナビゲーションサーバとを備えたナビゲーションシステムであって、前記複数のナビゲーション装置は、それぞれ、目的地の検索条件を示す検索文字列の入力を受け付ける検索文字列受付手段と、ユーザの現在位置を特定する現在位置特定手段とを含み、前記ナビゲーションサーバは、POIに関するPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段と、前記複数のナビゲーション装置の検索文字列受付手段が受け付けた検索文字列を取得する検索文字列取得手段と、前記POI情報記憶手段に記憶されたPOI情報のうち、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列を含むPOI情報を探し出す検索を行うPOI情報検索手段と、該POI情報検索手段が検索したPOI情報と前記検索文字列とを対応付けて所定の記憶装置に登録する検索結果登録手段と、該検索結果登録手段により登録されたPOI情報と検索文字列との関連レベルを前記検索結果登録手段による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定手段と、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定手段と、該連想文字列特定手段により特定された連想文字列を用いて前記POI情報を検索する連想検索手段と、該連想検索手段による検索結果を前記ナビゲーション装置に送信する検索結果送信手段とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、新たな関連語の定義方法を実現することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】ナビゲーションシステムの構成の例を示す概略図である。
【図2】管理サーバの構成の例について説明するための説明図である。
【図3】検索文字列情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図4】連想文字列情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図5】POI情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図6】連想文字列情報更新処理の例を示すフローチャートである。
【図7】ナビゲーション処理の例を示すフローチャートである。
【図8】連想検索画面の例について説明するための説明図である。
【図9】連想文字列表示画面の例について説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0022】
図1は、本発明の一実施の形態に係るナビゲーションシステム300の構成の例を示す概略図である。
【0023】
図1に示すように、ナビゲーションシステム300は、管理サーバ100と、複数のユーザ端末201〜20N(Nは任意の正の整数)と、基地局230とを含む。管理サーバ100と基地局230は、例えばインターネットなどの通信ネットワーク240により接続されている。なお、図1では、ユーザ端末以外の各構成要素が1つずつの場合を示しているが、ナビゲーションシステム300は、例えば複数の管理サーバ100や基地局240を含んでいてもよい。
【0024】
管理サーバ100は、例えばナビゲーションシステム300のシステム管理者によって管理されるサーバであり、例えばWWWサーバなどの情報処理装置によって構成される。本例において、管理サーバ100は、ユーザ端末201〜20Nに対して、ユーザ端末201〜20Nそれぞれから受け付けた検索条件に応じたPOI情報を検索する機能や、ユーザ端末201〜20Nそれぞれのユーザの現在位置からPOI情報が示す位置までの推奨移動経路を提供する機能など、一般的なナビゲーションサーバが備える各種機能を有する。なお、「POI情報」とは、POI(Point Of Interest)に関する各種情報(例えば、施設の住所、外観画像、利用状況、広告文、評判など。)である。
【0025】
また、本例における管理サーバ100は、ユーザ端末201〜20Nの各ユーザによりユーザ端末201〜20Nそれぞれに対して入力されたキーワードに関連するキーワード(連想文字列)を特定してユーザに提供する処理や、ユーザの現在位置から任意の目的地までの推奨移動経路を探索して提供する処理などを実現するための各種機能を有する。また、本例における管理サーバ100は、情報の検索履歴を所定のDBに蓄積するための各種機能を有する。
【0026】
図2は、本例における管理サーバ100の構成の例について説明するための説明図である。図2に示すように、本例における管理サーバ100は、制御部10と、キーワード検索部11と、検索文字列取得部12と、検索結果登録部13と、関連レベル決定部14と、連想文字列特定部15と、検索結果出力部16と、経路探索部17と、検索位置特定部18とを含む。
【0027】
制御部10は、例えばCPU(中央処理装置)により構成され、管理サーバ100が備えた記憶領域(図示せず)や、管理サーバ100がアクセス可能な各種DB(データベース)に記憶されたコンピュータプログラム(管理サーバ100に動作制御させるための情報検索プログラムを含む。)に従い、管理サーバ100を構成する各要素を統括制御する機能を有する。
【0028】
キーワード検索部11は、検索文字列(ユーザ端末にて入力を受け付けた検索文字列である基礎文字列や、基礎文字列から特定される検索文字列である連想文字列を含む。)を用いた一般的な文字列検索(すなわち、キーワード検索またはフリーワード検索)を実行する機能を有する。本例においては、キーワード検索部11は、一般的な検索エンジンに利用される公知の技術を用いるため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0029】
検索文字列取得部12は、各種情報の検索に使用する検索文字列を取得する処理を行う機能を有する。本例においては、検索文字列取得部12は、ユーザ端末201〜20Nに入力されて管理サーバ100に送信された検索文字列を取得する。
【0030】
検索結果登録部13は、キーワード検索部11が検索したPOI情報と、検索文字列取得部12により取得された検索文字列(すなわち、検索に用いた検索文字列)とを対応付けて所定の記憶装置(本例においては、検索文字列情報管理DB21)の記憶領域に登録する処理を行う機能を有する。本例においては、検索結果登録部13は、組み合わせ情報作成部13Aと検索位置登録部13Bとを有する。
【0031】
組み合わせ情報作成部13Aは、検索文字列取得部12が複数の検索文字列を所定の期間内に取得したか否かを判定する判定機能を有し、検索文字列取得部12が複数の検索文字列を所定の期間内に取得した場合に、複数の検索文字列の組み合わせである組み合わせ文字列と組み合わせ条件とを示す組み合わせ情報を作成する処理を行う機能を有する。
【0032】
そして、検索結果登録部13は、後述する検索文字列情報管理DB21に、組み合わせ情報を登録する処理を行う機能を有する(図3参照)。ここで、本例においては、所的の期間として「同時」である場合を例に説明を行なう。また、本例における「組み合わせ条件」とは、複数の検索文字列の全てを含むことを条件としているか(すなわち、いわゆるAND検索を要求する検索文字列の組み合わせであるか)、または複数の検索文字列のうち少なくとも1つを含むことを条件としているか(すなわち、いわゆるOR検索を要求する検索文字列の組み合わせであるか)を示すものである。本例においては、検索結果登録部13は、各組み合わせ条件を識別可能な状態で登録するものとする。
【0033】
なお、ここでいう「所定の期間」はこれに限定されず、例えば、「5分以内」などであってもよい。また、組み合わせ条件に関しても、例えば「複数の検索文字列のうち少なくとも2つを含む」などであってもよい。また、検索結果登録部13が、「AND検索で使用された文字列の組み合わせ」のみを登録する構成としてもよい。
【0034】
また、本例において「複数の文字列」とは、例えば検索文字列の入力段階において、スペースや読点などで区切られた単語を意味し、例えば、「a b c」や「a、b、c」は「3つの文字列」とし、「abc」は1つの文字列とする。
【0035】
また、検索位置登録部13Bは、検索文字列と、後述する検索位置特定部18により特定された検索位置とを対応付けて検索文字列情報管理DB21に登録する処理を行う機能を有する。
【0036】
関連レベル決定部14は、検索結果登録部13により後述する検索文字列情報管理DB21に登録された複数の検索文字列間の関連レベルを検索結果登録部13による登録回数に基づいて決定する処理を行う機能を有する。なお、本例における関連レベル決定部14は、関連レベルを決定した文字列の組み合わせ(組み合わせ文字列)を、後述する連想文字列情報管理DB22に登録する。また、以下、関連レベル決定部14が、組み合わせ文字列毎に関連レベルを設定する場合について説明する。すなわち、本例においては、例えば組み合わせ文字列「A,B,C」に高い関連レベルが設定されているからといって、必ずしも組み合わせ文字列「A,B」や組み合わせ文字列「A,C」の関連レベルが高くなるものではない。
【0037】
ここで、「関連レベル」とは、複数の文字列(本例においては、検索文字列として用いられたことのある文字列)間の相関関係性を示す指標として用いられるデータである。本例においては、関連レベル決定部14は、検索結果登録部13により登録された回数が多い組み合わせ情報が示す文字列の組み合わせ間の関連レベルを他の文字列の組み合わせよりも高い関連レベルに決定する。なお、関連レベル決定部14が、「AND検索」に用いられた回数が多い文字列間の関連レベルを、「OR検索」に用いられた回数が多い文字列の関連レベルよりも高い関連レベルに決定する構成としてもよい。
【0038】
本例においては、組み合わせ文字列が示す文字列の組み合わせが検索文字列として使用された回数(検索回数)を示す数値を関連レベルとし、数値が高いほど関連レベルが高いことを意味するものとする。なお、関連レベルが同一の場合、管理サーバ100は、AND検索で使用された回数が多い組み合わせ文字列の方が、OR検索で使用された回数が多い組み合わせ文字列よりも関連レベルが高いものとして扱うこととする。
【0039】
連想文字列特定部15は、検索文字列取得部12により取得された検索文字列に対する関連性が所定の条件を満たす文字列である連想文字列を特定する処理を行う機能を有する。本例における連想文字列特定部15は、ユーザ端末201〜20Nからの連想文字列の表示要求を受け付けた場合に、後述する連想文字列情報管理DB22を参照し、関連レベル決定部14により決定された関連レベルが所定の閾値を超えている文字列の組み合わせであって連想文字列表示要求が含む文字列(基礎文字列)を含むものを検索し、基礎文字列以外の文字列を基礎文字列に対する連想文字列として特定する。連想文字列を表示するための処理については、後で詳しく説明する(図7参照)。
【0040】
検索結果出力部16は、ユーザ端末201〜20Nそれぞれとの各種情報の送受信に関する処理を行うための機能を有する。本例においては、検索結果出力部16は、連想文字列特定部15により特定された連想文字列や、特定された連想文字列によるPOI情報の検索結果などを、ユーザ端末201〜20Nそれぞれのユーザが認識可能な状態で出力する処理を行う機能を有する。具体的には、例えば、連想文字列出力部16は、連想文字列を含む連想文字列表示画面(図9参照)を、ユーザ端末201〜20Nのうち連想文字列の表示要求を受け付けたユーザ端末の表示画面に表示するための情報を作成して送信する。
【0041】
経路探索部17は、ユーザの現在位置(例えば、ユーザ端末201の現在位置)からユーザにより選択されたPOI情報が示す位置までの推奨移動経路を探索する処理を行う機能を有する。なお、ここでの「推奨移動経路」とは、「移動経路が最短になる経路」など、所定の条件を満たす経路を意味する。推奨移動経路の探索処理については、公知の技術を用いるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0042】
検索位置特定部18は、キーワード検索部11によるPOI情報の検索が行われたときのユーザの位置を検索位置として特定する処理を行う機能を有する。本例における検索位置特定部18は、ユーザ端末201〜20Nそれぞれから、情報の検索要求と併せて自身(ユーザ端末またはユーザ)の現在位置を示す現在位置情報を受信することにより、各ユーザが情報の検索要求を自己のユーザ端末に入力した位置である検索位置を特定する。すなわち、検索位置特定部18は、ユーザ端末201〜20Nのうちの1つのユーザ端末(以下、ユーザ端末201)からPOI情報の検索要求を受け付けた場合に、そのときのユーザ端末201の現在位置を示す位置情報を受信して、受信した位置情報を検索位置として特定する。なお、本例においては、検索位置特定部18が、受信した現在位置情報を所定の地域(エリア)に分類して検索位置する場合を例に説明を行なう。すなわち、検索位置特定部18は、受信した現在位置情報が「緯度、経度」である場合に、受信した「緯度、経度」が位置する都道府県を検索位置として特定する。なお、検索位置特定部18が、受信した現在位置情報が示す現在位置をそのまま検索位置として特定する構成としてもよい。
【0043】
また、検索位置特定部18により特定された検索位置は、検索結果登録部13により、検索文字列取得部12により取得された検索文字列と対応付けられて所定の記憶装置に登録される。
【0044】
また、連想文字列特定部15は、検索文字列取得部12により取得された検索文字列に対する関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列のうち、ユーザの現在位置に応じた検索位置が対応付けされた文字列を他の文字列に優先して連想文字列に特定する。
【0045】
また、図1に示すように、管理サーバ100は、検索文字列情報管理DB21と、連想文字列情報管理DB22と、POI情報管理DB23とを含む各種DBを備える。
【0046】
検索文字列情報管理DB21は、管理サーバ100が(キーワード検索部11を用いて)キーワード検索を実行したときの検索文字列に関する情報である検索文字列情報を記憶する記憶媒体である。なお、本例においては、検索文字列情報は、検索結果登録部13により登録される。
【0047】
図3は、検索文字列情報管理DB21における検索文字列情報の格納状態の例を示す説明図である。図3に示すように、検索文字列情報は、検索文字列と、検索日と、検索位置と、POI−IDとを含む。
【0048】
ここで、「検索文字列」とは、管理サーバ100が、複数のキーワードの組み合わせによりキーワード検索を実行したときのキーワードの組み合わせを示す情報である。なお、本例においては、管理サーバ100は、単一のキーワードによりキーワード検索を実行する場合には、使用したキーワードを検索文字列情報として記録しないものとする。
【0049】
また、「検索位置」とは、検索位置特定部18により特定された検索位置を示す情報である。本例においては、検索位置特定部18が、検索実行時(すなわち、ユーザがユーザ端末に検索文字列を入力したとき)のユーザ端末の位置を所定の地域(例えば、「東京」や「埼玉」)に分類して検索位置を登録する。
【0050】
また、ここでの「POI−ID」とは、検索ワードにより検索されたPOI情報を示す情報である。
【0051】
連想文字列情報管理DB22は、相関関係が強い文字列(または、ワード)の組み合わせを示す連想文字列情報を記憶する記憶媒体である。なお、本例においては、連想文字列情報は、関連レベル決定部14により登録される。
【0052】
図4は、連想文字列情報管理DB22における連想文字列情報の格納状態の例を示す説明図である。図4に示すように、本例における連想文字列情報は、POI−IDと、組み合わせ文字列と、検索位置と、関連レベルとを含む。
【0053】
ここで、「組み合わせ文字列」とは、POI−IDが示すPOI情報との関連レベルが決定された複数の文字列の組み合わせを示すものである。本例においては、組み合わせ文字列は、キーワード検索の際に同時に使用されたキーワードの組み合わせを示す。
【0054】
また、「関連レベル」とは、組み合わせ文字列が示す複数の文字列の組み合わせと、POI−IDが示すPOI情報との相関関係の強さを示す指標となるものである。本例においては、多くのユーザ(のべ人数)が組み合わせて検索した複数の文字列(例えば、AND検索やOR検索に使用された複数の文字列)と検索結果が示すPOI情報との相関関係ほど、関連レベルが強くなるものとする。すなわち、検索回数が多い文字列の組み合わせほど、検索結果が示すPOI情報との関連レベルが高く設定される。なお、本例においては、正の整数のうち、数値が「1」に近いものほど関連レベルが高いこととする。
【0055】
POI情報管理DB23は、POI(Point Of Interest)に関する情報であるPOI情報に、POIに紐づく文字列(紐づくキーワード。すなわち、POIと所定の関係を有する文字列。以下、「関連文字列」という。)を対応付けて記憶する記憶媒体である。
【0056】
図5は、POI情報管理DB23におけるPOI情報の格納状態の例を示す説明図である。図5に示すように、本例におけるPOI情報は、POI情報を一意に特定するための識別情報であるPOI−IDと、POI名称と、関連文字列(紐づくキーワード)と、優先度と、施設情報(例えば、POIの住所や施設の利用可能時間、紹介文など。)を含む。なお、「施設情報」は、施設に関する情報に限定されず、例えば、景勝の地に関する情報など、特定の地点に関する情報を示すものであればよい。
【0057】
ここで、「関連文字列」とは、POIに関連する文字列を示すものであり、本例においては、例えば管理サーバ100の管理者により設定されるものとする。なお、関連文字列の設定主体は特に限定されず、ユーザ端末201〜20Nの各ユーザが設定可能な構成としてもよい。
【0058】
また、「優先度」とは、関連文字列毎のPOIとの相関関係の強さを示す度合いであり、統計情報などに基づいて、例えば管理サーバ100の管理者により設定されるものとする。
【0059】
基地局230は、例えば携帯電話機などの無線端末との間で無線通信を行う機能を備える。本例においては、基地直230は、ユーザ端末201〜20Nをそれぞれ通信ネットワーク240に接続する処理を行う。
【0060】
複数のユーザ端末201〜20Nそれぞれは、例えばナビゲーションシステム300を利用するユーザによって管理される端末装置であり、例えば携帯電話端末、PDA、モバイルタイプのパーソナルコンピュータ、PND(Portable
Navigation Device)や専用デバイスなどの情報処理装置によって構成される。複数のユーザ端末201〜20Nそれぞれは、無線通信回線によって通信接続した基地局230を介して通信ネットワーク240に接続し、管理サーバ100と情報の送受信を行う機能や、管理サーバ100から取得した各種情報を表示画面に表示したり音声通知したりすることによりユーザに報知する機能を有する。また、ユーザ端末201〜20Nは、地図情報や道路情報などに基づいて推奨移動経路を案内する機能(経路誘導機能)など、一般的なナビゲーション装置が備える各種の機能を有するものとする。経路誘導機能などの実現には、公知の技術を用いるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0061】
次に、本例におけるナビゲーションシステム300の動作について図面を参照して説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
【0062】
図6は、ナビゲーションシステム300が実行する連想文字列情報更新処理の例を示すフローチャートである。連想文字列情報更新処理では、ユーザ端末201〜20Nの何れかからのキーワード検索要求に応じて、管理サーバ100が連想検索文字列情報を更新する処理が実行される。以下、ユーザ端末201を例にして説明を行なう。
【0063】
連想文字列情報更新処理は、例えばユーザ端末201が管理サーバ100にアクセスしたときに開始される。
【0064】
連想文字列情報更新処理では、先ず、ユーザ端末201が、ユーザ端末201のユーザAによるキーワード検索要求を受け付ける(ステップS201)。本例においては、ユーザ端末201は、自己が備える入力装置を介してユーザAによる検索文字列の入力を受け付けたことに応じて、キーワード検索要求を受け付けたものと判定する。
【0065】
キーワード検索要求を受け付けると、ユーザ端末201は、検索文字列とユーザ端末201の現在位置とを提示した検索要求を管理サーバ100に送信する(ステップS202)。なお、ユーザ端末201は、GPS機能により自己の現在位置を特定する。
【0066】
管理サーバ100は、検索要求を受信すると(ステップS101)、キーワード検索部11により、検索文字列を用いたキーワード検索を実行する(S102)。
【0067】
キーワード検索を実行すると、管理サーバ100は、キーワード検索の検索結果を示す検索結果表示画面(画面を表示するための情報)を作成し、ユーザ端末201に送信する(ステップS103)。本例においては、管理サーバ100は、キーワードを含むPOI情報が示すPOI名称を含む画面を検索結果表示画面として作成する。
【0068】
ユーザ端末201は、検索結果表示画面を受信すると(ステップS203)、自己が備ええる表示装置の表示画面に検索結果表示画面を表示する(ステップS204)。
【0069】
検索結果表示画面を表示すると、ユーザ端末201は、検索結果表示画面が含むPOI情報(すなわち、POI名称)の選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS205)。ここで、POI情報の選択操作を受け付けないと判定すると(ステップS205のN)、ユーザ端末201は、ここでの処理を終了する。
【0070】
一方、例えばユーザAにより、検索結果表示画面においてPOI名称が表示された部分の選択(例えば、指による表示画面の押下)を受け付けることにより、POI情報の選択操作を受け付けたものと判定すると(ステップS205のY)、ユーザ端末201は、選択通知(すなわち、選択されたPOI名称に応じたPOI−IDを示す情報)を管理サーバ100に送信する(ステップS206)。
【0071】
一方、管理サーバ100は、ステップS103の処理において検索結果表示画面を送信すると、キーワード検索で用いた検索文字列が2つ以上であったか否かを判定する(ステップS104)。ここで、検索文字列が2つ以上でなかった(すなわち、1つであった)と判定すると(ステップS104のN)、管理サーバ100は、ここでの処理を終了する。
【0072】
一方、検索文字列が2つ以上であったと判定すると(ステップS104のY)、管理サーバ100は、検索位置特定部18により、受信した検索要求が示す現在位置に応じた検索位置を特定する(ステップS105)。
【0073】
検索位置を特定すると、管理サーバ100は、検索位置登録部13Bにより、特定した地域と検索文字列とを検索文字列情報管理DB21に登録することで検索文字列情報を更新する(ステップS106)。
【0074】
検索文字列情報を更新すると、管理サーバ100は、関連レベル決定部14により、更新した検索文字列情報に基づいてPOI情報と組み合わせ文字列と検索地域との間の関連レベルを決定し、連想文字列情報を更新する(ステップS107)。
【0075】
本例においては、検索文字列情報管理DB21に登録した検索文字列が示す文字列と同一の文字列を示す組み合わせ文字列が連想文字列情報管理DB22に登録されている場合には、管理サーバ100が、検索回数に「1」を加算する。一方、検索文字列情報管理DB21に登録した検索文字列が示す文字列と同一の文字列を示す組み合わせ文字列が連想文字列情報管理DB22に登録されていない場合には、管理サーバ100は、検索文字列情報管理DB21に登録した検索文字列が示す文字列の組み合わせを「組み合わせ文字列」として連想文字列情報管理DB22に登録し、対応する検索回数に「1」を設定する。なお、このときユーザ端末201においてユーザAがPOI情報を選択したことが判明していた場合(すなわち、後述するステップS107の処理にて選択内容を受信していた場合)、管理サーバ100は、関連レベル決定部14により、検索文字列に対応する組み合わせ文字列の検索回数に「2」を加算する。
【0076】
連想文字列情報を更新すると、管理サーバ100は、ユーザ端末201から選択通知を受信したか否かを判定する(ステップS108)。ここで、選択通知を受信したと判定すると(ステップS108のY)、管理サーバ100は、POI情報管理DB23を参照し、選択通知が示すPOI情報をユーザ端末201に送信する(ステップS109)。POI情報を送信すると、管理サーバ100は、ステップS107の処理に移行する。
【0077】
一方、選択通知を受信していないと(または、選択通知を受信したことに応じてステップS109とステップS107との処理を実行した後に、新たに選択通知を受信していないと)判定すると(ステップS108のN)、管理サーバ100は、ここでの処理を終了する。
【0078】
ユーザ端末201は、POI情報を受信すると(ステップS207)、自己が備える表示装置の表示画面にPOI情報の内容(例えば、POIの外観画像や周辺地図など)を表示して(ステップS208)、ここでの処理を終了する。
【0079】
次に、ナビゲーションシステム300が実行するナビゲーション処理について説明する。
【0080】
図7は、ナビゲーションシステム300が実行するナビゲーション処理の例を示すフローチャートである。ナビゲーション処理では、ユーザ端末201のユーザAにより入力された基礎文字列に関連する文字列(連想文字列)を用いて目的地とするPOIを示すPOI情報を検索する処理が行われる。
【0081】
ナビゲーション処理は、例えば、管理サーバ100がユーザ端末201からの連想検索画面の表示要求を受け付けたことに応じて所定の連想検索画面をユーザ端末201に送信したことにより開始される。
【0082】
ナビゲーション処理では、先ず、ユーザ端末201が、ユーザ端末201のユーザAによる連想文字列の表示要求を受け付ける(ステップS401)。
【0083】
図8は、ユーザ端末201の表示画面に表示される連想検索画面の例について説明するための説明図である。図8に示すように、本例における連想検索画面は、基礎文字列を表示する基礎文字列表示領域101と、基礎文字列によるキーワード検索の実行要求を受け付ける検索ボタン102と、基礎文字列表示領域101に表示された連想文字列の表示要求を受け付ける連想文字列表示ボタン103とを備える。
【0084】
連想検索画面の表示中に、基礎文字列の入力を受け付けた状態で連想文字列表示ボタン103を選択する操作を受け付けると、ユーザ端末201は、連想文字列の表示要求を受け付けたものと判定し、基礎文字列を提示した連想文字列の表示要求を管理サーバ100に送信する(ステップS402)。また、本例においては、ユーザ端末201は、連想文字列表示要求として、基礎文字列とユーザ端末201の現在位置とを提示した連想文字列表示要求を管理サーバ100に送信する。なお、以下、図8に示すように、基礎文字列として「新撰組」を受け付け、現在位置として「東京」に応じた位置情報受け付けた場合を例にして説明を行なう。
【0085】
管理サーバ100は、連想文字列表示要求を受信すると(ステップS301)、連想文字列情報管理DB22を参照して、組み合わせ文字列の一部に基礎文字列を含む連想文字列情報を検索する(ステップS302)。なお、このとき管理サーバ100が、関連レベルが最も高い組み合わせ文字列示す連想文字列情報のみを検索する構成としてもよいし、基礎文字列を含む全ての組み合わせ文字列を示す連想文字列情報を検索する構成としてもよい。本例においては、ユーザ端末201〜20N毎に予め検索条件を受け付けて所定の記憶領域(例えば、管理サーバ100が備えるユーザ情報の記憶領域など)に記憶しているものとし(受け付けていない場合には、初期設定の検索条件を用いる。)、管理サーバ100が、基礎文字列を含む組み合わせ文字列のうち、上位2つの関連レベルに属する組み合わせ文字列を示す連想文字列情報を検索する場合を例にして説明を行なう。
【0086】
組み合わせ文字列の一部に「新撰組」を含む連想文字列情報を検索すると、管理サーバ10は、POI情報管理DB23を参照し、関連文字列として基礎文字列を含むPOI情報を検索する(ステップS303)。なお、管理サーバ100は、検索文字列情報を検索する場合と同様に(ステップS302参照)、管理サーバ100の記憶領域に記憶された検索条件に従ってPOI情報検索するものとする。
【0087】
また、本例においては、管理サーバ100は、連想文字列表示要求が示す現在位置に応じた検索位置に対する関連レベルが設定された組み合わせ文字列を、他の組み合わせ文字列に優先して検索する。このような構成とすることにより、ユーザ端末201の現在位置に応じた情報をユーザに提供することができるようになる。
【0088】
関連文字列として基礎文字列(例えば、「新撰組」)を含むPOI情報を検索すると、管理サーバ100は、連想文字列特定部15により、検索した連想文字列情報が示す組み合わせ文字列と検索したPOI情報が示す関連文字列のうち基礎文字列と同じ文字列以外を連想文字列として特定する(ステップS304)。
【0089】
すなわち、例えば組み合わせ文字列として「関連レベル1」の「新撰組,池田屋跡」と、「関連レベル2」の「新撰組,壬生寺」とが検索され、関連文字列としてPOI名称「池田屋跡」に対応する「新撰組,壬生寺,池田屋跡」が検索されていた場合、管理サーバ100は、「壬生寺,池田屋跡」の2つの文字列を連想文字列として特定する。
【0090】
なお、本例においては、管理サーバ100は、予め設定された連想文字列の表示数の上限を超えないようにするために、組み合わせ文字列と関連文字列とに含まれる文字列数が表示数の上限を超えているか否かを判定し、上限を超えていると判定した場合、関連レベル(図4参照)と優先度(図5参照)とを変数とする所定の関数を用いて組み合わせ文字列と関連文字列とに含まれる検索文字列以外の文字列毎の点数を算出し、算出した点数が高い文字列を優先して連想文字列に特定する処理を行うものとする。なお、この場合、組み合わせ文字列と関連文字列とに含まれる同一の文字列の点数が、他の文字列と比べて高くなる構成とされることが好ましい。
【0091】
なお、例えばユーザ端末201〜20N毎に連想文字列として表示する連想文字列数が設定されており、管理サーバ100が特定した連想文字列の数が連想文字列の送信対象であるユーザ端末201における設定数を超えている場合に、管理サーバ100が、組み合わせ文字列に対応する関連レベルと関連文字列に対応する優先度とを変数とする特定の関数を用いて、特定した連想文字列毎の点数を算出し、算出した点数の高い連想文字列を優先してユーザ端末201に送信する連想文字列として特定する構成としてもよい。
【0092】
連想文字列を特定すると、管理サーバ100は、特定した連想文字列をユーザ端末201に送信する(ステップS305)。ここで、本例においては、管理サーバ100が、検索結果出力部16により、特定した連想文字列を含む連想文字列表示画面を作成してユーザ端末201に送信するものとする。
【0093】
ユーザ端末201は、連想文字列(本例においては、連想文字列表示画面)を受信すると(ステップS403)、自己が備える表示装置の表示画面に連想文字列表示画面を表示する(ステップS404)。
【0094】
図9は、連想文字列表示画面の例について説明するための説明図である。図9に示すように、連想文字列表示画面は、連想文字列表示領域201と、連想文字列表示領域201に表示された連想文字列によるキーワード検索の実行要求を受け付ける検索ボタン202と、連想文字列表示領域201に表示された連想文字列を基礎文字列とした場合の連想文字列の表示要求を受け付ける連想文字列表示ボタン203と、連想文字列表示領域201に表示された連想文字列が不適切であるとのユーザの感想を受け付けるための報告ボタン204とを備える。
【0095】
ここで、例えば報告ボタン204が選択されたことをユーザ端末201から通知された場合、管理サーバ100は、連想文字列表示領域201に表示していた連想文字列と、連想文字列の特定に用いた基礎文字列とを含む組み合わせ文字列に対応する検索回数から「3」を減算する。このような構成とすることにより、ユーザによって連想文字列の適正が改善されることを期待できるようになる。
【0096】
また、基礎文字列が複数ある場合には、管理サーバ100が、複数の基礎文字列の組み合わせを含む組み合わせ文字列の全てを含むPOI情報を検索する構成としてもよいし、複数の基礎文字列それぞれに対して上述したナビゲーション処理(ステップS302〜ステップS304)を実行し、各基礎文字列に対して特定した連想文字列を識別可能に表示する表示画面を作成してユーザ端末201に送信する構成としてもよい。
【0097】
連想文字列表示画面を表示すると、ユーザ端末201は、ユーザAによるPOI情報の検索要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS405)。ここで、POI情報の検索要求を受け付けていないと判定すると(ステップS405のN)、ユーザ端末201は、ここでの処理を終了する。
【0098】
一方、例えばユーザAによる検索ボタン202の表示位置の押下を受け付けたことにより、POI情報の検索要求を受け付けたと判定すると(ステップS405のY)、ユーザ端末201は、管理サーバ100に、POI情報検索要求を送信する(ステップS406)。
【0099】
管理サーバ100は、POI情報検索要求を受信すると(ステップS306)、POI情報管理DB23を参照して、受信したPOI情報検索要求が示す検索文字列(すなわち、連想文字列表示領域201に表示されていた文字列)に応じたPOI情報を検索する(ステップS307)。
【0100】
POI情報を検索すると、管理サーバ100は、検索結果をユーザ端末201に送信する(ステップS308)。
【0101】
ユーザ端末201は、検索結果を受信すると、検索結果を表示装置の表示画面に表示する(ステップS407)。本例においては、ユーザ端末201は、検索結果として、検索されたPOI情報が示すPOI名称の一覧を表示する(図示せず)。
【0102】
検索結果を表示すると、ユーザ端末201は、ユーザAによる目的地の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップS408)。ここで、目的地の選択を受け付けていないと判定すると(ステップS408のN)、ユーザ端末201は、ここでの処理を終了する。
【0103】
一方、例えば検索結果として表示したPOI名称のうち、1つのPOI名称の表示位置が押下されたことによりこのPOI名称が示すPOIを目的地とする選択を受け付けたものと判定すると(ステップS408のY)、ユーザ端末201は、ユーザ端末201の現在位置からPOI名称が示すPOIの位置までの推奨移動経路の探索要求を管理サーバ100に送信する(ステップS409)。
【0104】
管理サーバ100は、推奨移動経路の探索要求を受信すると(ステップS309)、経路探索部17により、推奨移動経路を探索して、探索した推奨移動経路を示す情報をユーザ端末201に送信する(ステップS310)。
【0105】
推奨移動経路を送信すると、管理サーバ100は、連想文字列情報を更新して(ステップS311)、ここでの処理を終了する。なお、本例においては、管理サーバ100は、目的地として選択されたPOI情報(例えば、POI−ID)、基礎文字列と連想文字列からなる組み合わせ文字列、および検索位置とに対応する検索回数に「1」を加算する(図4参照)。
【0106】
一方、ユーザ端末201は、推奨移動経路を受信すると(ステップS410)、受信した推奨移動経路に基づく経路誘導を開始して(ステップS411)、ここでの処理を終了する。
【0107】
以上に説明したように、上述した実施の形態では、表示装置の表示画面上における地図上に移動体(例えば、人や車両)の現在位置を表示して移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置(例えば、ユーザ端末201〜20N)との通信を行うナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、POIに関するPOI情報を記憶するPOI情報管理DB23を備え、ナビゲーション装置(例えば、ユーザ端末201)からPOI情報の検索に使用する検索文字列を取得し、POI情報管理DB23に記憶されたPOI情報のうち、取得した検索文字列を含むPOI情報を探し出す検索を行い、検索したPOI情報(例えば、POI−ID)と検索文字列とを対応付けて所定の記憶装置(例えば、検索文字列情報管理DB21)に登録し、登録したPOI情報と検索文字列との関連レベルを登録回数(例えば、検索文字列によるPOI情報の検索回数)に基づいて決定し、取得した検索文字列に対する関連レベルが所定の条件(例えば、関連レベルが最も高いものなど)を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列である連想文字列を特定し、特定した連想文字列を用いてPOI情報を検索し、検索結果をナビゲーション装置(例えば、ユーザ端末201)に送信する構成としているので、新たな関連語(本例においては、連想文字列)の定義方法を実現することができるようになる。
【0108】
すなわち、POIに関連する文字列をユーザによる検索実績から特定することができるようになる。
【0109】
また、ユーザによる目的地などの検索を支援する場合に、ユーザが、目的地にしたいPOIに関する適切なキーワードを思いつけない場合であっても、思いついたキーワードから関連語を得ることで検索ワードを絞り込んでいくことができるようになるため、検索効率を向上させることができるようになる。
【0110】
また、ナビゲーションサーバが、ユーザ端末からキーワード検索に使用する文字列を取得して連想文字列情報を更新するので、関連語の辞書的な役割を担う連想文字列情報を更新するためにナビゲーションシステムの管理者などが更新作業を行わなくても、新たに創作された用語などに対応することができるようになる。
【0111】
また、例えばユーザが、ある用語の関連語を知りたい場合に、この用語が新しいものであり、この用語の関連語を定義するのに十分な情報量を有するコンテンツが提供されていない場合などであっても、他のユーザによるキーワード検索の内容に基づいて関連語(例えば、連想文字列)を提供することができるようになる。
【0112】
なお、上述した実施の形態では、キーワード検索のときに組み合わされて使用された複数の文字列を検索文字列情報管理DB21に登録する場合について説明したが、検索文字列の登録方法はこれに限定されず、例えば5分間など、最初のキーワード検索実行時から所定時間が経過するまでの間に同一ユーザによる異なる検索文字列を用いたキーワード検索要求を受け付けた場合に、これらの検索文字列を1組の検索文字列として検索文字列情報管理DB21に登録し、登録した1組の検索文字列に含まれる複数の検索文字列間の関連レベルを決定する構成としてもよい。
【0113】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、複数の検索文字列を所定の期間内(例えば、同時)に取得した場合に、複数の検索文字列の組み合わせである組み合わせ文字列と組み合わせ条件とを示す組み合わせ情報(例えば、検索文字列情報における検索文字列)を作成し、作成した組み合わせ情報をPOI情報と対応付けて記憶装置(例えば、検索文字列情報管理DB21)に登録し、登録した回数が多い組み合わせ情報が示す組み合わせ文字列とPOI情報との関連レベルを他の組み合わせ情報が示す組み合わせ文字列とPOI情報との関連レベルよりも高い値に決定し(例えば、検索回数が多い組み合わせ文字列ほど高い関連レベルに決定する。図4参照。)、取得した検索文字列を含む組み合わせ文字列のうち、関連レベルが高い組み合わせ文字列を優先して連想文字列に特定する構成としているので、組み合わせて検索される文字列の情報を収集するだけで関連語の辞書となるデータベース(本例においては、連想文字列情報管理DB22)を作成することができるようになる。
【0114】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、POI情報の検索を行ったときのナビゲーション装置(例えば、ユーザ端末201)の位置(現在位置)を検索位置として特定し、検索文字列と特定した検索位置とを対応付けて記憶装置(例えば、検索文字列情報管理DB21)に登録し、取得した検索文字列に対する関連レベルが所定の条件(例えば、関連レベルが最も高いものなど)を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列(例えば、組み合わせ文字列)のうち、ユーザAの現在位置に応じた検索位置(例えば、地域)が対応付けされた文字列を他の文字列(すなわち、ユーザの現在位置に応じた検索位置以外の検索位置に対応付けされた文字列)に優先して連想文字列に特定する構成としているので、ユーザの現在位置を反映させた連想文字列が特定できるようになり、ナビゲーション装置の有用性を高めることができるようになる。
【0115】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、検索したPOI情報を目的地とする選択を受け付け、ナビゲーション装置(例えば、ユーザ端末201)において、検索文字列の受け付けを開始した後、POI情報の選択を受け付けるまでの間に同一のユーザ(例えば、ユーザ端末201のユーザA)から取得した検索文字列に所定の組み合わせ条件(例えば、複数の検索文字列の全てを含むことを条件としているか、または複数の検索文字列のうち少なくとも1つを含むことを条件としているかなど)を付加することにより組み合わせ情報を作成し、ユーザAによるPOI情報の選択(例えば、ユーザ端末201の表示画面に表示されたPOI名称の選択)を受け付けた場合に、選択を受け付けたPOI情報と組み合わせ情報が示す組み合わせ文字列とを対応付けて記憶装置(例えば、検索文字列情報管理DB21)に登録する構成としてもよい。このような構成とすることにより、実際に目的地に設定されることの多いPOIを検索しやすくすることができるようになり、ナビゲーション装置の有用性を高めることができるようになる。
【0116】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、POIに関する情報であるPOI情報に予めPOIに関連する文字列として設定された文字列である関連文字列を対応付けて記憶するPOI情報管理DB23を備え、取得した検索文字列が関連文字列として対応付けされたPOI情報を検索し、検索したPOI情報に対応付けされた他の関連文字列を連想文字列として特定する構成としているので、検索文字列に応じたPOI情報の検索に有効な文字列をユーザに提供することができるようになる。
【0117】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、関連文字列毎に予め特定の基準(例えば、統計情報など)に基づく優先度を対応付けて記憶し、関連レベルと優先度とを変数とする所定の関数を用いて検索文字列(例えば、ユーザ端末201にて受け付けた基礎文字列)に対応する組み合わせ文字列と関連文字列とに含まれる検索文字列以外の文字列毎の点数を算出し、算出した点数が高い文字列を優先して連想文字列に特定する構成としているので、ユーザに対して、ユーザが入力した文字列に対する関連性(相関関係)がより強いと推測される文字列を優先して提供することができるようになる。
【0118】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、AND検索およびOR検索として受け付けた複数の検索文字列を示す組み合わせ情報(例えば、検索文字列情報)を記憶装置(例えば、検索文字列情報管理DB21)に登録し、関連レベルが同じ場合に、AND検索で使用された回数が多い組み合わせ文字列の方がOR検索で使用された回数が多い組み合わせ文字列よりも関連レベルが高いものとして扱う構成としているので、AND検索で組み合わせて使用された文字列間の関連性が強いものして処理することができるようになる。
【0119】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、特定した連想文字列を用いてサービス情報(例えば、インターネット上の情報)を検索し、検索結果を出力する構成としてもよい。
【0120】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、検索文字列情報を蓄積し、所定の時期にまたは所定の条件が満たされた場合に連想文字列情報を更新する構成としてもよい。このような構成とすることにより、多数のユーザ端末から検索文字列を取得した場合にキーワード検索の検索結果を提供するための処理が遅れてしまうようなことを防止することができるようになる。
【0121】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ナビゲーションサーバ(例えば、管理サーバ100)が、関連文字列を連想文字列として特定したことに応じて、関連文字列に対応するPOI情報が示すPOIの位置を含む地図画像やPOIに関する施設情報を出力する構成としてもよい。このような構成とすることにより、ユーザに対してPOIに関する情報を提供する機会を増やすことができるようになる。
【0122】
なお、上述した実施の形態では、通信ネットワーク240で接続された管理サーバ100と複数のユーザ端末201〜20Nとで構成されるナビゲーションシステム300に関して説明を行なったが、本発明の実施の形態はこれに限定されず、例えば、管理サーバ100が有する複数の機能の一部がユーザ端末201〜20N側に備えられた構成とされていてもよいし、複数のユーザ端末201〜20Nのそれぞれが、連想文字列情報更新処理(図6参照)やナビゲーション処理(図7参照)を実行するために必要な各種機能を全て有している構成とされていてもよい。ただし、有効な連想文字列情報を構築するためには、複数のユーザによる検索履歴を用いて連想文字列情報を作成(または、更新)することができる実施形態(例えば、上述した実施の形態)とされることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、所定の情報群より、ユーザが求めているサービス情報の検索が可能なデバイスを扱う業種において産業上有用である。
【符号の説明】
【0124】
10 制御部
11 キーワード検索部
12 検索文字列取得部
13 検索文字列登録部
13A 組み合わせ情報作成部
13B 検索位置登録部
14 関連レベル決定部
15 連想文字列特定部
16 検索結果出力部
17 経路探索部
18 検索位置特定部
21 検索文字列情報管理DB
22 連想文字列情報管理DB
23 POI情報管理DB
100 管理サーバ
201〜20N ユーザ端末
230 基地局
240 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置の表示画面上における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置との通信を行うナビゲーションサーバであって、
POIに関するPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段と、
前記ナビゲーション装置から前記POI情報の検索に使用する検索文字列を取得する検索文字列取得手段と、
前記POI情報記憶手段に記憶されたPOI情報のうち、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列を含むPOI情報を探し出す検索を行うPOI情報検索手段と、
該POI情報検索手段により検索されたPOI情報と前記検索文字列とを対応付けて所定の記憶装置に登録する検索結果登録手段と、
該検索結果登録手段により登録されたPOI情報と検索文字列との関連レベルを前記検索結果登録手段による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定手段と、
前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定手段と、
該連想文字列特定手段により特定された連想文字列を用いて前記POI情報を検索する連想検索手段と、
該連想検索手段による検索結果を出力する検索結果出力手段とを含む
ことを特徴とするナビゲーションサーバ。
【請求項2】
前記検索結果登録手段は、
前記検索文字列取得手段が複数の検索文字列を所定の期間内に取得した場合に、該複数の検索文字列の組み合わせである組み合わせ文字列と組み合わせ条件とを示す組み合わせ情報を作成する組み合わせ情報作成手段を有し、
該組み合わせ情報作成手段により作成された組み合わせ情報を前記POI情報と対応付けて前記記憶装置に登録し、
前記関連レベル決定手段は、前記検索結果登録手段により登録された回数が多い組み合わせ情報が示す組み合わせ文字列とPOI情報との関連レベルを他の組み合わせ情報が示す組み合わせ文字列とPOI情報との関連レベルよりも高い値に決定し、
前記連想文字列特定手段は、前記検索文字列取得手段が取得した検索文字列を含む組み合わせ文字列のうち、関連レベルが高い組み合わせ文字列を優先して前記連想文字列に特定する
請求項1記載のナビゲーションサーバ。
【請求項3】
前記POI情報検索手段によるPOI情報の検索が行われたときの前記ナビゲーション装置の位置を検索位置として特定する検索位置特定手段を含み、
前記検索結果登録手段は、前記検索文字列と前記検索位置特定手段により特定された検索位置とを対応付けて前記記憶装置に登録する検索位置登録手段を有し、
前記連想文字列特定手段は、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列のうち、前記ユーザの現在位置に応じた検索位置が対応付けされた文字列を他の文字列に優先して前記連想文字列に特定する
請求項1または請求項2記載のナビゲーションサーバ。
【請求項4】
前記POI情報検索手段または前記連想検索手段により検索されたPOI情報を前記目的地とする選択を受け付ける目的地選択受付手段を含み、
前記組み合わせ情報作成手段は、前記ナビゲーション装置において、前記検索文字列の受け付けを開始した後、前記目的地選択受付手段によりPOI情報の選択を受け付けるまでの間に前記検索文字列取得手段が同一のユーザから取得した検索文字列に所定の組み合わせ条件を付加することにより組み合わせ情報を作成し、
前記検索結果登録手段は、前記目的地選択受付手段によりPOI情報の選択を受け付けた場合に、該POI情報と前記組み合わせ情報が示す組み合わせ文字列とを対応付けて前記記憶装置に登録する
請求項2記載のナビゲーションサーバ。
【請求項5】
表示装置の表示画面上における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置との通信を行うようにナビゲーションサーバに動作制御させるためのナビゲーションプログラムであって、
前記ナビゲーションサーバに、
前記ナビゲーション装置からPOIに関するPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段に記憶されたPOI情報の検索に使用する検索文字列を取得する検索文字列取得処理と、
前記POI情報記憶手段に記憶されたPOI情報のうち、前記検索文字列取得処理にて取得された検索文字列を含むPOI情報を探し出す検索を行うPOI情報検索処理と、
該POI情報検索処理にて検索されたPOI情報と前記検索文字列とを対応付けて所定の記憶装置に登録する検索結果登録処理と、
該検索結果登録処理にて登録されたPOI情報と検索文字列との関連レベルを前記検索結果登録処理による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定処理と、
前記検索文字列取得処理にて取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定処理と、
該連想文字列特定処理にて特定された連想文字列を用いて前記POI情報を検索する連想検索処理と、
該連想検索処理による検索結果を出力する検索結果出力処理とを
実行させるためのナビゲーションプログラム。
【請求項6】
表示装置の表示画面上における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導する複数のナビゲーション装置と、該ナビゲーション装置との通信を行うナビゲーションサーバとを備えたナビゲーションシステムであって、
前記複数のナビゲーション装置は、それぞれ、
目的地の検索条件を示す検索文字列の入力を受け付ける検索文字列受付手段と、
ユーザの現在位置を特定する現在位置特定手段とを含み、
前記ナビゲーションサーバは、
POIに関するPOI情報を記憶するPOI情報記憶手段と、
前記複数のナビゲーション装置の検索文字列受付手段が受け付けた検索文字列を取得する検索文字列取得手段と、
前記POI情報記憶手段に記憶されたPOI情報のうち、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列を含むPOI情報を探し出す検索を行うPOI情報検索手段と、
該POI情報検索手段が検索したPOI情報と前記検索文字列とを対応付けて所定の記憶装置に登録する検索結果登録手段と、
該検索結果登録手段により登録されたPOI情報と検索文字列との関連レベルを前記検索結果登録手段による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定手段と、
前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たすPOI情報に対応付けされて登録されている文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定手段と、
該連想文字列特定手段により特定された連想文字列を用いて前記POI情報を検索する連想検索手段と、
該連想検索手段による検索結果を前記ナビゲーション装置に送信する検索結果送信手段とを含む
ことを特徴とするナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−137923(P2012−137923A)
【公開日】平成24年7月19日(2012.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−289687(P2010−289687)
【出願日】平成22年12月27日(2010.12.27)
【出願人】(507052430)キャンバスマップル株式会社 (77)
【Fターム(参考)】