ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラム
【課題】ネットワークデータ、および、店舗や公共施設等のＰＯＩ情報に基づき、安心度情報が予め紐付けられた新たなリンクデータを提供することで、安心度を考慮した案内経路を即座に探索して提供することができるナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成する。
【解決手段】本発明は、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、ユーザが安全に歩行等ができる経路を探索する技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、移動体を予め設定された目的地への経路にしたがって誘導する際に、安全な経路探索の要求を受け付けると、出発地である現在位置から目的地までの候補経路が探索され、当該候補経路を構成するリンクに対応するコストを、各リンクに紐付けられている基本コスト（各リンクの長さ、屈曲率、および、平均徒歩移動速度等）およびコスト調整値（移動時間、歩道の有無や種類、人通り、領域の明暗、街灯の数、明るさ、および、犯罪発生率等）に基づき算出し、トータルコストが最小となる候補経路を安全な経路として設定し、当該経路を用いて再び誘導する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００９−２２９１０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、経路を構成するリンクの安全度を規定するコストを、公共機関等による既存の公開情報（例えば、道路データ、地図データ、犯罪発生率データ等）だけでなく、現地調査や交通量調査等が必要な「人通り」や「明るさ」等に基づき算出しているため、調査時期や調査員の主観等に左右されることで信頼性に欠けたり、広範囲に調査をする場合には大人数での調査を要したりするため費用や時間がかかるという問題点を有していた。
【０００６】
また、特許文献１に記載のナビゲーション装置においてコストを算出する際に用いるデータとして、例えば、リンクの安全度を規定する「歩道」種別が用いられており、歩道のない道路は狭く人通りが少ないものであると規定し、安全性が低くなるように設定している。しかしながら、商店街等を形成する道路等は歩道が無く狭い道路がほとんどであり、必ずしも当該データは、安全性を正確に反映していないという問題点も有していた。
【０００７】
また、特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、出発地から目的地までの複数の経路（すなわち、全候補経路等）を探索し、当該候補経路ごとのコストを算出するため、地理的に離れた地点同士を結ぶ経路探索をする場合においては、無数の候補経路が存在することになり計算量が膨大になり、計算時間が多くかかるという問題点も有していた。
【０００８】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ネットワークデータ、および、店舗や公共施設等のＰＯＩ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ）情報に基づき、安心度情報が予め紐付けられた新たなリンクデータを提供することで、安心度を考慮した案内経路を即座に探索して提供することができるナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーション装置は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１０】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記ＰＯＩ情報は、更に、上記ＰＯＩの営業時間情報を含んでおり、上記リンク安心度情報生成手段は、更に、上記リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの上記営業時間情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記ＰＯＩ情報は、更に、上記ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を含んでおり、上記リンク安心度情報生成手段は、更に、上記リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの上記ＰＯＩ安心度情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする。
【００１２】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記リンク安心度情報生成手段は、更に、上記リンクの上記距離に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記リンク安心度情報生成手段は、更に、上記リンクに隣接する上記リンクの上記リンク安心度情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記ナビゲーション装置は、出力部、を更に備え、上記制御部は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、上記経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と出力部とを少なくとも備えた端末装置を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーションサーバは、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と出力部とを少なくとも備えた端末装置を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明のナビゲーション方法は、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のプログラムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のプログラムは、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２２】
この発明によれば、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するので、毎日のようにデータ更新がされる更新頻度の高いＰＯＩ情報に基づいてリンクの安心度を定義することができ、例えば、年単位で更新される道路データ、地図データ、および、犯罪発生率データ等の公共データに基づいて当該安心度を定義する場合に比べて、より現状に即した、リアルタイムのリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。また、本発明は、リンクの人通りや明るさ等のデータに基づいて当該安心度を定義する場合に比べて、現地調査や交通量調査等を行う必要がないため調査費用や時間の節約することができ、調査日時や調査員等の差異によるデータのばらつきや調査結果反映までのタイムラグを少なくすることができるという効果を奏する。
【００２３】
この発明によれば、更に、リンク近傍に存在するＰＯＩの営業時間情報に基づき、リンク安心度情報を生成するので、店舗等の営業時間の違いによる人通りや明るさ等の時間帯による変化も考慮したリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。
【００２４】
この発明によれば、更に、リンク近傍に存在するＰＯＩのＰＯＩ安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成するので、ＰＯＩの属性や立地等も考慮したリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。
【００２５】
この発明によれば、更に、リンクの距離に基づき、リンク安心度情報を生成するので、リンクにおけるＰＯＩの密度だけでなく、当該リンクにおいてどの位の間隔でＰＯＩが存在するかということも考慮したリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。
【００２６】
この発明によれば、更に、リンクに隣接するリンクのリンク安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成するので、周辺環境も考慮したリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。
【００２７】
この発明によれば、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成し、生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を出力部を介して出力させるので、各リンクの安心度情報に基づいた経路探索を行うことで、単純に距離に基づいて経路を探索する場合に比して、店舗が密集しているリンクを優先的に通過する経路を探索することができ、女性や子供が夜間に通行する場合等に、人通りの多い安心度の高い案内経路を提供することができるという効果を奏する。
【００２８】
なお、上記において、本発明のナビゲーション装置を一例に効果の説明をしたが、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。
【図２】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図３】図３は、第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
【図４】図４は、本実施形態におけるＰＯＩ情報データベースに記憶されたＰＯＩ情報の一例を示す図である。
【図５】図５は、本実施形態におけるリンクとＰＯＩの位置関係の一例を示す図である。
【図６】図６は、本実施形態におけるネットワークデータベースに記憶されたネットワークデータの一例を示す図である。
【図７】図７は、本実施形態におけるリンク安心度情報データベースに記憶されたリンク安心度情報の一例を示す図である。
【図８】図８は、第１の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【図９】図９は、本実施形態におけるリンク安心度情報に基づき探索された案内経路の一例を示す図である。
【図１０】図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図１１】図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【図１２】図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図１３】図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３０】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３１】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００３２】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１から図９を参照して以下に説明する。
【００３３】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１および図２を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３４】
図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、経路探索等を行うナビゲーションサーバ２００、および、単数または複数の経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。ここで、図１に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。また、第２の実施形態においても図１におけるシステム構成と同様に構成されてもよい。
【００３５】
そして、図２に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成されており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備えて構成されている。
【００３６】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図２において、ナビゲーションサーバ２００は、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成し、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成し、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００へ送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）等の固定ディスク装置やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワークデータベース２０６ａ、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂ、リンク安心度情報データベース２０６ｃ、地図データベース２０６ｄ、および、案内データベース２０６ｅ等）を格納する。
【００３７】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワークデータベース２０６ａは、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されるネットワークデータは、道路ネットワークデータ、路線網ネットワークデータ、および、施設内ネットワークデータを含んでいてもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
【００３８】
ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、車線数、制限速度など交通規制、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、交通規制データや利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、交通規制データは、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、および、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、利用料金データは、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
【００３９】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される路線網ネットワークデータは、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、駅、空港、港、および、停留所等の路線網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、路線網ネットワークデータは、交通機関の時刻表データ、利用料金データ、および、乗車位置データ等を含んでいてもよい。ここで、時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各公共交通機関の時刻表を表す情報等であってもよい。また、利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ならびに、ケーブルカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。
【００４０】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータであり、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、トイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標（例えば、座標情報等）、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および、通路の分岐点等）、接続するリンク本数、ならびに、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、ならびに、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および、動く歩道など）の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物、ならびに、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００４１】
また、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂは、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段である。ここで、ＰＯＩの位置（座標）情報は、ＰＯＩの緯度経度高度、ＰＯＩの電話番号、ＰＯＩの住所、および、ＰＯＩの存在する地点の立地（都市部、郊外、港湾部、および、駅周辺等）や用途制限（例えば、第一種低層住居専用地域、準住居地域、近隣商業地域、商業地域、準工業地域、工業地域、および、工業専用地域など）等を含んでいてもよい。また、ＰＯＩ情報は、更に、ＰＯＩの営業時間情報を含んでいてもよい。また、ＰＯＩ情報は、更に、ＰＯＩのＰＯＩ ＩＤ、名称、種別等の属性、取扱商品情報、クーポン情報、および、当該ＰＯＩ情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩとは、ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔの略称であり、便利な場所や興味のある場所として人が知覚する特定の地点や施設等であって、店舗（例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、および、ホテルや旅館等の宿泊施設など）、会社、事務所、公共施設（例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校など）、娯楽施設（例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、競馬場、競輪場、競艇場、オートレース場、場外馬券場など）、ならびに、屋外施設（公園、動物園、および、屋外駐車場など）等であってもよい。また、ＰＯＩ情報は、更に、ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩ安心度情報は、ＰＯＩ情報に含まれるＰＯＩの属性、位置情報、営業時間情報、取扱商品情報等に基づいて設定されてもよい。これらＰＯＩ情報は、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、ＰＯＩ情報を提供する施設情報提供サーバなど）等からダウンロードしてＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報をアップデートしてもよい。
【００４２】
また、リンク安心度情報データベース２０６ｃは、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を記憶するリンク安心度情報記憶手段である。ここで、リンク安心度情報には、リンクのリンクＩＤ、および、当該リンク通行時の安心度（例えば、安心通行レベルなど）等の情報を少なくとも含んでいてもよい。
【００４３】
また、地図データベース２０６ｄは、地図の地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ｄに記憶される地図データは、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図データであってもよい。また、地図データベース２０６ｄは、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図データを記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｄは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データをさらに記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｄに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、および、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、屋外地図データや屋内地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ｄに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして地図データベース２０６ｄに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００４４】
また、案内データベース２０６ｅは、案内データ（音声案内データおよび表示案内データ等）を記憶する案内データ記憶手段である。ここで、案内データベース２０６ｅに記憶された表示案内データは、案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）や、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース２０６ｅに記憶された音声案内データは、案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」や、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声データであり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられる。
【００４５】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａ、ＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂ、密度算出部２０２ｃ、リンク安心度情報生成部２０２ｄ、リンク安心度情報格納部２０２ｅ、経路探索条件受信部２０２ｆ、経路探索部２０２ｇ、および、経路案内情報送信部２０２ｈを備えて構成される。
【００４６】
このうち、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａは、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報に基づき、ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を生成するＰＯＩ安心度情報生成手段である。ここで、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａは、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、ＰＯＩの位置情報、ＰＯＩの営業時間情報、属性、および、取扱商品情報等に基づき、ＰＯＩの安心度をランク付け（ＡＢＣＤＥランク等）したＰＯＩ安心度情報を生成してもよい。
【００４７】
また、ＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂは、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａにより生成されたＰＯＩのＰＯＩ安心度情報を、当該ＰＯＩのＰＯＩ ＩＤに対応付けてＰＯＩ情報データベース２０６ｂに格納するリンク安心度情報格納手段である。
【００４８】
また、密度算出部２０２ｃは、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクの距離と、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出する密度算出手段である。
【００４９】
また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、少なくとも密度算出部２０２ｃにより算出されたＰＯＩの密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段である。ここで、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩの営業時間情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩのＰＯＩ安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータに含まれるリンクの距離に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶された、リンクに隣接するリンクのリンク安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。
【００５０】
また、リンク安心度情報格納部２０２ｅは、リンク安心度情報生成部２０２ｄにより生成されたリンクのリンク安心度情報を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータに含まれる当該リンクのリンク番号、すなわち、リンクＩＤに対応付けてリンク安心度情報データベース２０６ｃに格納するリンク安心度情報格納手段である。
【００５１】
また、経路探索条件受信部２０２ｆは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００５２】
また、経路探索部２０２ｇは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、端末装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索部２０２ｇは、少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索部２０２ｇは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００５３】
また、経路案内情報送信部２０２ｈは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００へ送信する経路案内情報送信手段である。ここで、経路案内情報は、更に、地図データベース２０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内データ（表示案内データおよび音声案内データ等）を含んでいてもよい。
【００５４】
［端末装置１００の構成］
また、図２において、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信された経路案内情報を出力部を介して出力させる等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、少なくとも表示部１１４と音声出力部１１８とを少なくとも含む出力部を備えている。ここで、表示部１１４は、表示案内データ等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、音声出力部１１８は、ナビゲーションサーバ２００から受信した音声案内データ等を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）である。また、端末装置１００は、経路探索条件の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００５５】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００５６】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。
【００５７】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、外部の地図提供サーバ等の外部機器とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００５８】
また、記憶部１０６は、ＨＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００５９】
このうち、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。
【００６０】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、経路案内情報受信部１０２ｃ、および、経路案内部１０２ｄを備えて構成される。
【００６１】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。具体的には、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００６２】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、利用者が要求するリンク安心度、および、経由地等を含んでいてもよい。
【００６３】
また、経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段である。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。
【００６４】
また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内手段である。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内経路データ、地図データ、および／または、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報と、端末装置１００の利用者の現在位置情報と、を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、地図データ上に、案内経路データ、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報を音声出力部１１８を介して出力させてもよい。具体的に、経路案内部１０２ｄは、案内データに含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。
【００６５】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００６６】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図３から図９を参照して詳細に説明する。
【００６７】
［リンク安心度情報生成処理］
まず、第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理の一例について、以下に図３から図７を参照して詳細に説明する。図３は、第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
【００６８】
図３に示すように、まず、ナビゲーションサーバ２００のＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａは、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報に含まれる、ＰＯＩの位置情報、ＰＯＩの営業時間情報、属性、および、取扱商品情報等に基づき、ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を生成する（ステップＳＡ−１）。ここで、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａは、ＰＯＩの安心度をランク付け（ＡＢＣＤＥランク等）したＰＯＩ安心度情報を生成してもよい。
【００６９】
そして、ナビゲーションサーバ２００のＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂは、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａにより生成されたＰＯＩのＰＯＩ安心度情報を、当該ＰＯＩのＰＯＩ ＩＤに対応付けてＰＯＩ情報データベース２０６ｂに格納する（ステップＳＡ−２）。
【００７０】
ここで、図４を参照して、本実施形態におけるＰＯＩ安心度情報の一例について説明する。図４は、本実施形態におけるＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報の一例を示す図である。
【００７１】
図４に示すように、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩの安心度をＡＢＣＤＥランクでランク付けしたＰＯＩ安心度情報（すなわち、ＰＯＩ安心レベル）は、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、ＰＯＩの属性（コンビニエンスストア、飲食店、ショッピングセンター、交番、競馬場、パチンコ店）、ＰＯＩの営業時間（２４時間等）、および／または、ＰＯＩの座標情報等に基づき、安心度が高い順にＰＯＩ安心レベルＡからＰＯＩ安心レベルＥへと定義されている。
【００７２】
図３に戻り、ナビゲーションサーバ２００の密度算出部２０２ｃは、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクの距離と、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出する（ステップＳＡ−３）。
【００７３】
ここで、密度算出部２０２ｃは、下記の式を用いてＰＯＩの密度を算出してもよい。
（密度）＝（リンク近傍に存在するＰＯＩの数）／（リンクの距離）
【００７４】
ここで、図４から図６を参照して、本実施形態におけるＰＯＩ密度算出処理の一例について説明する。図５は、本実施形態におけるリンクとＰＯＩの位置関係の一例を示す図である。図６は、本実施形態におけるネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータの一例を示す図である。
【００７５】
図５に示すような位置関係に、店舗１〜４、公共施設１、および、娯楽施設１の各ＰＯＩとリンクＡ〜Ｅとがある場合、密度算出部２０２ｃは、図６に示したネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクの距離（すなわち、リンクＡ＝５ｍ、リンクＢ＝１５ｍ、リンクＣ＝２０ｍ、リンクＤ＝５ｍ、および、リンクＥ＝１０ｍ）と、図４に示したＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩの座標情報に基づいて抽出されたリンクＡ〜Ｅ近傍に存在するＰＯＩの数（すなわち、リンクＡ：２、リンクＢ：１、リンクＣ：１、リンクＤ：０、および、リンクＥ：２）と、に基づき、リンクにおけるＰＯＩの密度を、リンクＡのＰＯＩの密度＝２／５、リンクＢのＰＯＩの密度＝１／１５、リンクＣのＰＯＩの密度＝１／２０、リンクＤのＰＯＩの密度＝０、および、リンクＥのＰＯＩの密度＝２／１０、と算出することができる。
【００７６】
再び図３に戻り、ナビゲーションサーバ２００のリンク安心度情報生成部２０２ｄは、少なくとも密度算出部２０２ｃにより算出されたＰＯＩの密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成する（ステップＳＡ−４）。ここで、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩの営業時間情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩのＰＯＩ安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータに含まれるリンクの距離に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶された、リンクに隣接するリンクのリンク安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報の各項目（属性、営業時間、位置情報等）について、レベル付けをして、当該各項目の値を加算する等によりリンク安心度情報を生成してもよい。
【００７７】
そして、ナビゲーションサーバ２００のリンク安心度情報格納部２０２ｅは、リンク安心度情報生成部２０２ｄにより生成されたリンクのリンク安心度情報を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータに含まれる当該リンクのリンクＩＤに対応付けてリンク安心度情報データベース２０６ｃに格納する（ステップＳＡ−５）。
【００７８】
ここで、図６および図７を参照して、本実施形態におけるリンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンク安心度情報の一例について説明する。図７は、本実施形態におけるリンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンク安心度情報の一例を示す図である。
【００７９】
図７に示すように、リンク安心度情報データベース２０６ｃには、リンク安心度情報生成部２０２ｄにより生成された、ＡＢＣＤＥランクでランク付けしたリンク安心度情報（すなわち、安心通行レベル）が、図６に示すネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータ（リンクＩＤ、距離、道路種別、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ）に含まれるリンクＩＤに対応付けて格納されている。
【００８０】
以上で、第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理の一例の説明を終える。
【００８１】
［ナビゲーション処理］
次に、第１の実施形態におけるナビゲーション処理の一例について、以下に図８および図９を参照して詳細に説明する。図８は、第１の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【００８２】
図８に示すように、まず、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００８３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ｆは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＢ−２）。
【００８４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｇは、経路探索条件受信部２０２ｆにより受信された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＢ−３）。ここで、経路探索部２０２ｇは、例えば、利用者が要求するリンク安心度（例えば、安心通行レベル等）を満たすリンクの、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンクＩＤを特定し、当該リンクＩＤに対応するネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータを用いて、出発地から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索部２０２ｇは、経路探索条件に利用者が要求するリンク安心度が含まれていることで、利用者が求める安全レベルに応じた経路探索を行うことができる。
【００８５】
ここで、図９を参照して、本実施形態におけるＰＯＩの密度に基づくリンク安心度情報を用いた経路探索の一例について説明する。図９は、本実施形態におけるリンク安心度情報に基づき探索された案内経路の一例を示す図である。
【００８６】
経路探索部２０２ｇは、出発地から目的地まで単純に距離に基づき経路探索した場合、「出発地（リンクＬ０）→リンクＬ１→リンクＬ６→リンクＬ７→目的地（リンクＬ８）」という案内経路を探索することになる。しかしながら、図９に示すように、経路探索部２０２ｇは、本実施形態において少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度（例えば、近傍に２つ以上のＰＯＩが存在、または、安心通行レベルＣ以上等）とを含む経路探索条件を満たす、出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を探索するため、リンクＬ６およびリンクＬ７に比して店舗が密集していることでＰＯＩの密度に基づくリンク安心度情報が高く設定されているリンクＬ２〜Ｌ５を通る「出発地（リンクＬ０）→リンクＬ１→リンクＬ２→リンクＬ３→リンクＬ４→リンクＬ５→目的地（リンクＬ８）」という案内経路（太線）を探索している。なお、経路探索部２０２ｇは、迂回路となる他のリンクが存在しない場合（例えば、リンクＬ０およびリンクＬ８等）、および、利用者が要求するリンク安心度を満たすリンクが存在しない場合、利用者が要求するリンク安心度を下回るリンクを案内経路に含ませてもよい（例えば、なるべくリンク安心度の高いリンクを案内経路に含ませる等）。
【００８７】
再び図８に戻り、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｈは、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００へ送信する（ステップＳＢ−４）。ここで、経路案内情報は、更に、地図データベース２０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内データ（表示案内データおよび音声案内データ等）を含んでいてもよい。
【００８８】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信して、経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＢ−５）。
【００８９】
そして、端末装置１００の経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報を出力部を介して出力させる（ステップＳＢ−６）。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された、案内経路データ、地図データ、および／または、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報と、端末装置１００の利用者の現在位置情報と、を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された地図データ上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された案内経路データ、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報を音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された案内データに含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内部１０２ｄによる経路案内や音声ナビゲーションの実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後、端末装置１００が目的地、経由地、または、案内地点等に到達するまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【００９０】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【００９１】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図１０および図１１を参照して以下に説明する。ここで、図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【００９２】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【００９３】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図１０を参照して以下に説明する。
【００９４】
図１０に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続された、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００９５】
図１０において、ナビゲーションサーバ２００は、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成し、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成し、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成し、表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる等の機能を有する。
【００９６】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワークデータベース２０６ａ、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂ、リンク安心度情報データベース２０６ｃ、地図データベース２０６ｄ、および、案内データベース２０６ｅ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【００９７】
また、図１０において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａ、ＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂ、密度算出部２０２ｃ、リンク安心度情報生成部２０２ｄ、リンク安心度情報格納部２０２ｅ、経路探索条件受信部２０２ｆ、経路探索部２０２ｇ、経路案内表示画面生成部２０２ｉ、および、経路案内表示制御部２０２ｊを備えて構成される。なお、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａ、ＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂ、密度算出部２０２ｃ、リンク安心度情報生成部２０２ｄ、リンク安心度情報格納部２０２ｅ、経路探索条件受信部２０２ｆ、および、経路探索部２０２ｇの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【００９８】
このうち、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段である。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内経路の進行方向等に対応付けられた、案内データベース２０６ｅに記憶されたＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、経路案内情報、および、端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、地図データベース２０６ｄに記憶された地図データ上に、案内経路データ、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を生成してもよい。
【００９９】
また、経路案内表示制御部２０２ｊは、経路案内表示画面生成部２０２ｉにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御手段である。ここで、経路案内表示制御部２０２ｊは、案内データベース２０６ｅに記憶された案内経路に対応する音声案内データを端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させて音声案内を実行させてもよい。
【０１００】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１０１】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図１１を参照して詳細に説明する。
【０１０２】
［リンク安心度情報生成処理］
第２の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理は、図３に示す第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理と同様であるため説明を省略する。
【０１０３】
［ナビゲーション処理］
図１１に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＣ−１）。ここで、出発地は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。例えば、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を出発地として設定してもよい。また、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【０１０４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ｆは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＣ−２）。ここで、経路探索条件受信部２０２ｆは、端末装置１００から位置情報信号を受信した場合、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を経路探索条件の出発地として設定してもよい。
【０１０５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｇは、経路探索条件受信部２０２ｆにより受信された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＣ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１０６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内表示画面生成部２０２ｉは、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する（ステップＳＣ−４）。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内経路の進行方向等に対応付けられた、案内データベース２０６ｅに記憶されたＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データ、および、端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、地図データベース２０６ｄに記憶された案内経路を含む地図の地図データ上に、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データ、および／または、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から定期的に受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を生成してもよい。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、端末装置１００から位置情報信号を受信して、当該位置情報信号から位置情報を算出し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得することで、表示画面を生成してもよい。
【０１０７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内表示制御部２０２ｊは、経路案内表示画面生成部２０２ｉにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＣ−５）。ここで、経路案内表示制御部２０２ｊは、例えば、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された経路案内開始要求等を受信した場合、経路案内表示画面生成部２０２ｉにより生成された、地図データベース２０６ｄに記憶された案内経路を含む地図の地図データ上に、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データ、および／または、定期的に取得される端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、経路案内表示制御部２０２ｊは、例えば、利用者により入力部１１６を介して入力された音声ナビゲーション開始要求等を受信した場合、案内データベース２０６ｅに記憶された案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向等に対応付けられた音声案内データを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内表示制御部２０２ｊによる経路案内の表示制御や音声出力制御の実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後、端末装置１００が目的地、経由地、または、案内地点等に到達するまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１０８】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１０９】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図１２および図１３を参照して以下に説明する。ここで、図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【０１１０】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１１１】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１２を参照して以下に説明する。
【０１１２】
図１２に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１８）と入力部４１６と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成される。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１１３】
図１２において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、入力部４１６、および、音声出力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（ネットワークデータベース４０６ａ、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂ、リンク安心度情報データベース４０６ｃ、地図データベース４０６ｄ、および、案内データベース４０６ｅ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１１４】
また、制御部４０２の各部（ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａ〜経路案内部４０２ｈ等）については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１１５】
また、図１２において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａ、ＰＯＩ安心度情報格納部４０２ｂ、密度算出部４０２ｃ、リンク安心度情報生成部４０２ｄ、リンク安心度情報格納部４０２ｅ、現在位置情報取得部４０２ｆ、経路探索部４０２ｇ、および、経路案内部４０２ｈを備えて構成される。
【０１１６】
このうち、ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａは、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報に基づき、ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を生成するＰＯＩ安心度情報生成手段である。ここで、ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａは、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶された、ＰＯＩの位置情報、ＰＯＩの営業時間情報、属性、および、取扱商品情報等に基づき、ＰＯＩの安心度をランク付け（ＡＢＣＤＥランク等）したＰＯＩ安心度情報を生成してもよい。
【０１１７】
また、ＰＯＩ安心度情報格納部４０２ｂは、ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａにより生成されたＰＯＩのＰＯＩ安心度情報を、当該ＰＯＩのＰＯＩ ＩＤに対応付けてＰＯＩ情報データベース４０６ｂに格納するリンク安心度情報格納手段である。
【０１１８】
また、密度算出部４０２ｃは、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたリンクの距離と、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶されたＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出する密度算出手段である。
【０１１９】
また、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、少なくとも密度算出部４０２ｃにより算出されたＰＯＩの密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段である。ここで、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩの営業時間情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩのＰＯＩ安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、更に、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたリンクデータに含まれるリンクの距離に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、更に、リンク安心度情報データベース４０６ｃに記憶された、リンクに隣接するリンクのリンク安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。
【０１２０】
また、リンク安心度情報格納部４０２ｅは、リンク安心度情報生成部４０２ｄにより生成されたリンクのリンク安心度情報を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたリンクデータに含まれる当該リンクのリンク番号、すなわち、リンクＩＤに対応付けてリンク安心度情報データベース４０６ｃに格納するリンク安心度情報格納手段である。
【０１２１】
また、現在位置情報取得部４０２ｆは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ｆは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ｆは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部４１２の方位センサにて検出したナビゲーション装置４００の進行方向等の方位情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ｆは、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置についての位置座標等をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部４０２ｆは、入力部４１６を介して利用者に表示部４１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１２２】
また、経路探索部４０２ｇは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段である。また、経路探索部４０２ｇは、少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索部４０２ｇは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部４０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１２３】
また、経路案内部４０２ｈは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内手段である。ここで、経路案内部４０２ｈは、案内経路データと、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報と、を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部４０２ｈは、案内経路データ、地図データ、および／または、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｈは、地図データ上に、案内経路データ、および／または、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｈは、案内データに含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部４１８を介して出力させてもよい。
【０１２４】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１２５】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図１３を参照して詳細に説明する。
【０１２６】
［リンク安心度情報生成処理］
第３の実施形態においてナビゲーション装置４００にて実行されるリンク安心度情報生成処理は、図３に示す第１の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の対応する構成にて実行されるリンク安心度情報生成処理と同様であるため説明を省略する。
【０１２７】
［ナビゲーション処理］
図１３に示すように、まず、経路探索部４０２ｇは、利用者により入力部４１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報データベース４０６ｃに記憶されたリンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＤ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部４０２ｆにより取得される現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部４０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１２８】
そして、経路案内部４０２ｈは、経路探索部４０２ｇにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を出力部を介して出力させる（ステップＳＤ−２）。ここで、経路案内部４０２ｈは、例えば、利用者により入力部４１６を介して経路案内開始要求等が入力された場合、地図データベース４０６ｄに記憶された案内経路を含む地図の地図データ上に、経路探索部４０２ｇにより生成された案内経路データ、および／または、現在位置情報取得部４０２ｆにより定期的に取得されるナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｈは、更に、案内経路の進行方向等に対応付けられた、案内データベース４０６ｅに記憶された案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｈは、例えば、利用者により入力部４１６を介して音声ナビゲーション開始要求等が入力された場合、案内データベース４０６ｅに記憶された案内データに含まれる案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部４１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内部４０２ｈによる経路案内や音声ナビゲーションの実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後、ナビゲーション装置４００が目的地、経由地、または、案内地点等に到達するまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１２９】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１３０】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１３１】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１３２】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１３３】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１３４】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１３５】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１３６】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１３７】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１３８】
記憶部１０６、記憶部２０６、ならびに、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、ネットワークデータベース２０６ａ、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂ、リンク安心度情報データベース２０６ｃ、地図データベース２０６ｄ、案内データベース２０６ｅ、ネットワークデータベース４０６ａ、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂ、リンク安心度情報データベース４０６ｃ、地図データベース４０６ｄ、および、案内データベース４０６ｅ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１３９】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１４０】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１４１】
以上詳述したように、本発明によれば、ネットワークデータ、および、店舗や公共施設等のＰＯＩ情報に基づき、安心度情報が予め紐付けられた新たなリンクデータを提供することで、安心度を考慮した案内経路を即座に探索して提供することができるナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１４２】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 経路案内情報受信部
１０２ｄ 経路案内部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ ＰＯＩ安心度情報生成部
２０２ｂ ＰＯＩ安心度情報格納部
２０２ｃ 密度算出部
２０２ｄ リンク安心度情報生成部
２０２ｅ リンク安心度情報格納部
２０２ｆ 経路探索条件受信部
２０２ｇ 経路探索部
２０２ｈ 経路案内情報送信部
２０２ｉ 経路案内表示画面生成部
２０２ｊ 経路案内表示制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワークデータベース
２０６ｂ ＰＯＩ情報データベース
２０６ｃ リンク安心度情報データベース
２０６ｄ 地図データベース
２０６ｅ 案内データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置
４０２ 制御部
４０２ａ ＰＯＩ安心度情報生成部
４０２ｂ ＰＯＩ安心度情報格納部
４０２ｃ 密度算出部
４０２ｄ リンク安心度情報生成部
４０２ｅ リンク安心度情報格納部
４０２ｆ 現在位置情報取得部
４０２ｇ 経路探索部
４０２ｈ 経路案内部
４０６ 記憶部
４０６ａ ネットワークデータベース
４０６ｂ ＰＯＩ情報データベース
４０６ｃ リンク安心度情報データベース
４０６ｄ 地図データベース
４０６ｅ 案内データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
４１８ 音声出力部
５００ 位置発信装置
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、ユーザが安全に歩行等ができる経路を探索する技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、移動体を予め設定された目的地への経路にしたがって誘導する際に、安全な経路探索の要求を受け付けると、出発地である現在位置から目的地までの候補経路が探索され、当該候補経路を構成するリンクに対応するコストを、各リンクに紐付けられている基本コスト（各リンクの長さ、屈曲率、および、平均徒歩移動速度等）およびコスト調整値（移動時間、歩道の有無や種類、人通り、領域の明暗、街灯の数、明るさ、および、犯罪発生率等）に基づき算出し、トータルコストが最小となる候補経路を安全な経路として設定し、当該経路を用いて再び誘導する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特開２００９−２２９１０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、経路を構成するリンクの安全度を規定するコストを、公共機関等による既存の公開情報（例えば、道路データ、地図データ、犯罪発生率データ等）だけでなく、現地調査や交通量調査等が必要な「人通り」や「明るさ」等に基づき算出しているため、調査時期や調査員の主観等に左右されることで信頼性に欠けたり、広範囲に調査をする場合には大人数での調査を要したりするため費用や時間がかかるという問題点を有していた。
【０００６】
また、特許文献１に記載のナビゲーション装置においてコストを算出する際に用いるデータとして、例えば、リンクの安全度を規定する「歩道」種別が用いられており、歩道のない道路は狭く人通りが少ないものであると規定し、安全性が低くなるように設定している。しかしながら、商店街等を形成する道路等は歩道が無く狭い道路がほとんどであり、必ずしも当該データは、安全性を正確に反映していないという問題点も有していた。
【０００７】
また、特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、出発地から目的地までの複数の経路（すなわち、全候補経路等）を探索し、当該候補経路ごとのコストを算出するため、地理的に離れた地点同士を結ぶ経路探索をする場合においては、無数の候補経路が存在することになり計算量が膨大になり、計算時間が多くかかるという問題点も有していた。
【０００８】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ネットワークデータ、および、店舗や公共施設等のＰＯＩ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ）情報に基づき、安心度情報が予め紐付けられた新たなリンクデータを提供することで、安心度を考慮した案内経路を即座に探索して提供することができるナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーション装置は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１０】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記ＰＯＩ情報は、更に、上記ＰＯＩの営業時間情報を含んでおり、上記リンク安心度情報生成手段は、更に、上記リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの上記営業時間情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記ＰＯＩ情報は、更に、上記ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を含んでおり、上記リンク安心度情報生成手段は、更に、上記リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの上記ＰＯＩ安心度情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする。
【００１２】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記リンク安心度情報生成手段は、更に、上記リンクの上記距離に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記リンク安心度情報生成手段は、更に、上記リンクに隣接する上記リンクの上記リンク安心度情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記ナビゲーション装置は、出力部、を更に備え、上記制御部は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、上記経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と出力部とを少なくとも備えた端末装置を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーションサーバは、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と出力部とを少なくとも備えた端末装置を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明のナビゲーション方法は、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のプログラムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のプログラムは、表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００２２】
この発明によれば、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するので、毎日のようにデータ更新がされる更新頻度の高いＰＯＩ情報に基づいてリンクの安心度を定義することができ、例えば、年単位で更新される道路データ、地図データ、および、犯罪発生率データ等の公共データに基づいて当該安心度を定義する場合に比べて、より現状に即した、リアルタイムのリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。また、本発明は、リンクの人通りや明るさ等のデータに基づいて当該安心度を定義する場合に比べて、現地調査や交通量調査等を行う必要がないため調査費用や時間の節約することができ、調査日時や調査員等の差異によるデータのばらつきや調査結果反映までのタイムラグを少なくすることができるという効果を奏する。
【００２３】
この発明によれば、更に、リンク近傍に存在するＰＯＩの営業時間情報に基づき、リンク安心度情報を生成するので、店舗等の営業時間の違いによる人通りや明るさ等の時間帯による変化も考慮したリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。
【００２４】
この発明によれば、更に、リンク近傍に存在するＰＯＩのＰＯＩ安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成するので、ＰＯＩの属性や立地等も考慮したリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。
【００２５】
この発明によれば、更に、リンクの距離に基づき、リンク安心度情報を生成するので、リンクにおけるＰＯＩの密度だけでなく、当該リンクにおいてどの位の間隔でＰＯＩが存在するかということも考慮したリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。
【００２６】
この発明によれば、更に、リンクに隣接するリンクのリンク安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成するので、周辺環境も考慮したリンクの安心度を定義することができるという効果を奏する。
【００２７】
この発明によれば、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成し、生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を出力部を介して出力させるので、各リンクの安心度情報に基づいた経路探索を行うことで、単純に距離に基づいて経路を探索する場合に比して、店舗が密集しているリンクを優先的に通過する経路を探索することができ、女性や子供が夜間に通行する場合等に、人通りの多い安心度の高い案内経路を提供することができるという効果を奏する。
【００２８】
なお、上記において、本発明のナビゲーション装置を一例に効果の説明をしたが、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。
【図２】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図３】図３は、第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
【図４】図４は、本実施形態におけるＰＯＩ情報データベースに記憶されたＰＯＩ情報の一例を示す図である。
【図５】図５は、本実施形態におけるリンクとＰＯＩの位置関係の一例を示す図である。
【図６】図６は、本実施形態におけるネットワークデータベースに記憶されたネットワークデータの一例を示す図である。
【図７】図７は、本実施形態におけるリンク安心度情報データベースに記憶されたリンク安心度情報の一例を示す図である。
【図８】図８は、第１の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【図９】図９は、本実施形態におけるリンク安心度情報に基づき探索された案内経路の一例を示す図である。
【図１０】図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図１１】図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【図１２】図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図１３】図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３０】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３１】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００３２】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１から図９を参照して以下に説明する。
【００３３】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１および図２を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３４】
図１に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、経路探索等を行うナビゲーションサーバ２００、および、単数または複数の経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。ここで、図１に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。また、第２の実施形態においても図１におけるシステム構成と同様に構成されてもよい。
【００３５】
そして、図２に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成されており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備えて構成されている。
【００３６】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図２において、ナビゲーションサーバ２００は、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成し、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成し、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００へ送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）等の固定ディスク装置やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワークデータベース２０６ａ、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂ、リンク安心度情報データベース２０６ｃ、地図データベース２０６ｄ、および、案内データベース２０６ｅ等）を格納する。
【００３７】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワークデータベース２０６ａは、交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段である。ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されるネットワークデータは、道路ネットワークデータ、路線網ネットワークデータ、および、施設内ネットワークデータを含んでいてもよい。これらネットワークデータは、ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータをアップデートしてもよい。
【００３８】
ここで、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、車線数、制限速度など交通規制、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワークデータは、交通規制データや利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、交通規制データは、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、および、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、利用料金データは、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワークデータは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
【００３９】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される路線網ネットワークデータは、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関の路線網を規定するネットワークデータであり、例えば、駅、空港、港、および、停留所等の路線網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、路線網ネットワークデータは、交通機関の時刻表データ、利用料金データ、および、乗車位置データ等を含んでいてもよい。ここで、時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各公共交通機関の時刻表を表す情報等であってもよい。また、利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ならびに、ケーブルカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。
【００４０】
また、ネットワークデータベース２０６ａに記憶される施設内ネットワークデータは、施設内の経路網を規定するネットワークデータであり、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、トイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、緯度経度高度等の位置座標（例えば、座標情報等）、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および、通路の分岐点等）、接続するリンク本数、ならびに、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、ならびに、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および、動く歩道など）の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物、ならびに、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００４１】
また、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂは、ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段である。ここで、ＰＯＩの位置（座標）情報は、ＰＯＩの緯度経度高度、ＰＯＩの電話番号、ＰＯＩの住所、および、ＰＯＩの存在する地点の立地（都市部、郊外、港湾部、および、駅周辺等）や用途制限（例えば、第一種低層住居専用地域、準住居地域、近隣商業地域、商業地域、準工業地域、工業地域、および、工業専用地域など）等を含んでいてもよい。また、ＰＯＩ情報は、更に、ＰＯＩの営業時間情報を含んでいてもよい。また、ＰＯＩ情報は、更に、ＰＯＩのＰＯＩ ＩＤ、名称、種別等の属性、取扱商品情報、クーポン情報、および、当該ＰＯＩ情報の更新日時等の情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩとは、ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔの略称であり、便利な場所や興味のある場所として人が知覚する特定の地点や施設等であって、店舗（例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、および、ホテルや旅館等の宿泊施設など）、会社、事務所、公共施設（例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校など）、娯楽施設（例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、競馬場、競輪場、競艇場、オートレース場、場外馬券場など）、ならびに、屋外施設（公園、動物園、および、屋外駐車場など）等であってもよい。また、ＰＯＩ情報は、更に、ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩ安心度情報は、ＰＯＩ情報に含まれるＰＯＩの属性、位置情報、営業時間情報、取扱商品情報等に基づいて設定されてもよい。これらＰＯＩ情報は、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、ＰＯＩ情報を提供する施設情報提供サーバなど）等からダウンロードしてＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報をアップデートしてもよい。
【００４２】
また、リンク安心度情報データベース２０６ｃは、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を記憶するリンク安心度情報記憶手段である。ここで、リンク安心度情報には、リンクのリンクＩＤ、および、当該リンク通行時の安心度（例えば、安心通行レベルなど）等の情報を少なくとも含んでいてもよい。
【００４３】
また、地図データベース２０６ｄは、地図の地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ｄに記憶される地図データは、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図データであってもよい。また、地図データベース２０６ｄは、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図データを記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｄは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データをさらに記憶してもよい。また、地図データベース２０６ｄに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、ならびに、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、および、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、屋外地図データや屋内地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ｄに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして地図データベース２０６ｄに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００４４】
また、案内データベース２０６ｅは、案内データ（音声案内データおよび表示案内データ等）を記憶する案内データ記憶手段である。ここで、案内データベース２０６ｅに記憶された表示案内データは、案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）や、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース２０６ｅに記憶された音声案内データは、案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」や、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声データであり、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられる。
【００４５】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａ、ＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂ、密度算出部２０２ｃ、リンク安心度情報生成部２０２ｄ、リンク安心度情報格納部２０２ｅ、経路探索条件受信部２０２ｆ、経路探索部２０２ｇ、および、経路案内情報送信部２０２ｈを備えて構成される。
【００４６】
このうち、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａは、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報に基づき、ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を生成するＰＯＩ安心度情報生成手段である。ここで、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａは、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、ＰＯＩの位置情報、ＰＯＩの営業時間情報、属性、および、取扱商品情報等に基づき、ＰＯＩの安心度をランク付け（ＡＢＣＤＥランク等）したＰＯＩ安心度情報を生成してもよい。
【００４７】
また、ＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂは、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａにより生成されたＰＯＩのＰＯＩ安心度情報を、当該ＰＯＩのＰＯＩ ＩＤに対応付けてＰＯＩ情報データベース２０６ｂに格納するリンク安心度情報格納手段である。
【００４８】
また、密度算出部２０２ｃは、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクの距離と、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出する密度算出手段である。
【００４９】
また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、少なくとも密度算出部２０２ｃにより算出されたＰＯＩの密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段である。ここで、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩの営業時間情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩのＰＯＩ安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータに含まれるリンクの距離に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶された、リンクに隣接するリンクのリンク安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。
【００５０】
また、リンク安心度情報格納部２０２ｅは、リンク安心度情報生成部２０２ｄにより生成されたリンクのリンク安心度情報を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータに含まれる当該リンクのリンク番号、すなわち、リンクＩＤに対応付けてリンク安心度情報データベース２０６ｃに格納するリンク安心度情報格納手段である。
【００５１】
また、経路探索条件受信部２０２ｆは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００５２】
また、経路探索部２０２ｇは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、端末装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索部２０２ｇは、少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索部２０２ｇは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００５３】
また、経路案内情報送信部２０２ｈは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００へ送信する経路案内情報送信手段である。ここで、経路案内情報は、更に、地図データベース２０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内データ（表示案内データおよび音声案内データ等）を含んでいてもよい。
【００５４】
［端末装置１００の構成］
また、図２において、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信された経路案内情報を出力部を介して出力させる等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーションや乗換案内アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、少なくとも表示部１１４と音声出力部１１８とを少なくとも含む出力部を備えている。ここで、表示部１１４は、表示案内データ等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、音声出力部１１８は、ナビゲーションサーバ２００から受信した音声案内データ等を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）である。また、端末装置１００は、経路探索条件の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００５５】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００５６】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、端末装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。
【００５７】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、外部の地図提供サーバ等の外部機器とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００５８】
また、記憶部１０６は、ＨＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００５９】
このうち、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。
【００６０】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、経路案内情報受信部１０２ｃ、および、経路案内部１０２ｄを備えて構成される。
【００６１】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した端末装置１００の進行方向等の方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。具体的には、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００６２】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、利用者が要求するリンク安心度、および、経由地等を含んでいてもよい。
【００６３】
また、経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段である。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。
【００６４】
また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内手段である。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、案内経路データ、地図データ、および／または、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報と、端末装置１００の利用者の現在位置情報と、を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｄは、地図データ上に、案内経路データ、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報を音声出力部１１８を介して出力させてもよい。具体的に、経路案内部１０２ｄは、案内データに含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。
【００６５】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００６６】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図３から図９を参照して詳細に説明する。
【００６７】
［リンク安心度情報生成処理］
まず、第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理の一例について、以下に図３から図７を参照して詳細に説明する。図３は、第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理の一例を示すフローチャートである。
【００６８】
図３に示すように、まず、ナビゲーションサーバ２００のＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａは、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報に含まれる、ＰＯＩの位置情報、ＰＯＩの営業時間情報、属性、および、取扱商品情報等に基づき、ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を生成する（ステップＳＡ−１）。ここで、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａは、ＰＯＩの安心度をランク付け（ＡＢＣＤＥランク等）したＰＯＩ安心度情報を生成してもよい。
【００６９】
そして、ナビゲーションサーバ２００のＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂは、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａにより生成されたＰＯＩのＰＯＩ安心度情報を、当該ＰＯＩのＰＯＩ ＩＤに対応付けてＰＯＩ情報データベース２０６ｂに格納する（ステップＳＡ−２）。
【００７０】
ここで、図４を参照して、本実施形態におけるＰＯＩ安心度情報の一例について説明する。図４は、本実施形態におけるＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報の一例を示す図である。
【００７１】
図４に示すように、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩの安心度をＡＢＣＤＥランクでランク付けしたＰＯＩ安心度情報（すなわち、ＰＯＩ安心レベル）は、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、ＰＯＩの属性（コンビニエンスストア、飲食店、ショッピングセンター、交番、競馬場、パチンコ店）、ＰＯＩの営業時間（２４時間等）、および／または、ＰＯＩの座標情報等に基づき、安心度が高い順にＰＯＩ安心レベルＡからＰＯＩ安心レベルＥへと定義されている。
【００７２】
図３に戻り、ナビゲーションサーバ２００の密度算出部２０２ｃは、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクの距離と、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出する（ステップＳＡ−３）。
【００７３】
ここで、密度算出部２０２ｃは、下記の式を用いてＰＯＩの密度を算出してもよい。
（密度）＝（リンク近傍に存在するＰＯＩの数）／（リンクの距離）
【００７４】
ここで、図４から図６を参照して、本実施形態におけるＰＯＩ密度算出処理の一例について説明する。図５は、本実施形態におけるリンクとＰＯＩの位置関係の一例を示す図である。図６は、本実施形態におけるネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータの一例を示す図である。
【００７５】
図５に示すような位置関係に、店舗１〜４、公共施設１、および、娯楽施設１の各ＰＯＩとリンクＡ〜Ｅとがある場合、密度算出部２０２ｃは、図６に示したネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクの距離（すなわち、リンクＡ＝５ｍ、リンクＢ＝１５ｍ、リンクＣ＝２０ｍ、リンクＤ＝５ｍ、および、リンクＥ＝１０ｍ）と、図４に示したＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩの座標情報に基づいて抽出されたリンクＡ〜Ｅ近傍に存在するＰＯＩの数（すなわち、リンクＡ：２、リンクＢ：１、リンクＣ：１、リンクＤ：０、および、リンクＥ：２）と、に基づき、リンクにおけるＰＯＩの密度を、リンクＡのＰＯＩの密度＝２／５、リンクＢのＰＯＩの密度＝１／１５、リンクＣのＰＯＩの密度＝１／２０、リンクＤのＰＯＩの密度＝０、および、リンクＥのＰＯＩの密度＝２／１０、と算出することができる。
【００７６】
再び図３に戻り、ナビゲーションサーバ２００のリンク安心度情報生成部２０２ｄは、少なくとも密度算出部２０２ｃにより算出されたＰＯＩの密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成する（ステップＳＡ−４）。ここで、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩの営業時間情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩのＰＯＩ安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータに含まれるリンクの距離に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、更に、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶された、リンクに隣接するリンクのリンク安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部２０２ｄは、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報の各項目（属性、営業時間、位置情報等）について、レベル付けをして、当該各項目の値を加算する等によりリンク安心度情報を生成してもよい。
【００７７】
そして、ナビゲーションサーバ２００のリンク安心度情報格納部２０２ｅは、リンク安心度情報生成部２０２ｄにより生成されたリンクのリンク安心度情報を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータに含まれる当該リンクのリンクＩＤに対応付けてリンク安心度情報データベース２０６ｃに格納する（ステップＳＡ−５）。
【００７８】
ここで、図６および図７を参照して、本実施形態におけるリンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンク安心度情報の一例について説明する。図７は、本実施形態におけるリンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンク安心度情報の一例を示す図である。
【００７９】
図７に示すように、リンク安心度情報データベース２０６ｃには、リンク安心度情報生成部２０２ｄにより生成された、ＡＢＣＤＥランクでランク付けしたリンク安心度情報（すなわち、安心通行レベル）が、図６に示すネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータ（リンクＩＤ、距離、道路種別、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ）に含まれるリンクＩＤに対応付けて格納されている。
【００８０】
以上で、第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理の一例の説明を終える。
【００８１】
［ナビゲーション処理］
次に、第１の実施形態におけるナビゲーション処理の一例について、以下に図８および図９を参照して詳細に説明する。図８は、第１の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【００８２】
図８に示すように、まず、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【００８３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ｆは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＢ−２）。
【００８４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｇは、経路探索条件受信部２０２ｆにより受信された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＢ−３）。ここで、経路探索部２０２ｇは、例えば、利用者が要求するリンク安心度（例えば、安心通行レベル等）を満たすリンクの、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンクＩＤを特定し、当該リンクＩＤに対応するネットワークデータベース２０６ａに記憶されたリンクデータを用いて、出発地から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索部２０２ｇは、経路探索条件に利用者が要求するリンク安心度が含まれていることで、利用者が求める安全レベルに応じた経路探索を行うことができる。
【００８５】
ここで、図９を参照して、本実施形態におけるＰＯＩの密度に基づくリンク安心度情報を用いた経路探索の一例について説明する。図９は、本実施形態におけるリンク安心度情報に基づき探索された案内経路の一例を示す図である。
【００８６】
経路探索部２０２ｇは、出発地から目的地まで単純に距離に基づき経路探索した場合、「出発地（リンクＬ０）→リンクＬ１→リンクＬ６→リンクＬ７→目的地（リンクＬ８）」という案内経路を探索することになる。しかしながら、図９に示すように、経路探索部２０２ｇは、本実施形態において少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度（例えば、近傍に２つ以上のＰＯＩが存在、または、安心通行レベルＣ以上等）とを含む経路探索条件を満たす、出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を探索するため、リンクＬ６およびリンクＬ７に比して店舗が密集していることでＰＯＩの密度に基づくリンク安心度情報が高く設定されているリンクＬ２〜Ｌ５を通る「出発地（リンクＬ０）→リンクＬ１→リンクＬ２→リンクＬ３→リンクＬ４→リンクＬ５→目的地（リンクＬ８）」という案内経路（太線）を探索している。なお、経路探索部２０２ｇは、迂回路となる他のリンクが存在しない場合（例えば、リンクＬ０およびリンクＬ８等）、および、利用者が要求するリンク安心度を満たすリンクが存在しない場合、利用者が要求するリンク安心度を下回るリンクを案内経路に含ませてもよい（例えば、なるべくリンク安心度の高いリンクを案内経路に含ませる等）。
【００８７】
再び図８に戻り、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｈは、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を端末装置１００へ送信する（ステップＳＢ−４）。ここで、経路案内情報は、更に、地図データベース２０６ｄに記憶された、案内経路を含む地図の地図データを含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内データ（表示案内データおよび音声案内データ等）を含んでいてもよい。
【００８８】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信して、経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＢ−５）。
【００８９】
そして、端末装置１００の経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報を出力部を介して出力させる（ステップＳＢ−６）。ここで、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された、案内経路データ、地図データ、および／または、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報と、端末装置１００の利用者の現在位置情報と、を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された地図データ上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された案内経路データ、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報を音声出力部１１８を介して出力させてもよい。また、経路案内部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された案内データに含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内部１０２ｄによる経路案内や音声ナビゲーションの実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後、端末装置１００が目的地、経由地、または、案内地点等に到達するまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【００９０】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【００９１】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図１０および図１１を参照して以下に説明する。ここで、図１０は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【００９２】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【００９３】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図１０を参照して以下に説明する。
【００９４】
図１０に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続された、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００９５】
図１０において、ナビゲーションサーバ２００は、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成し、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成し、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成し、表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる等の機能を有する。
【００９６】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワークデータベース２０６ａ、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂ、リンク安心度情報データベース２０６ｃ、地図データベース２０６ｄ、および、案内データベース２０６ｅ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【００９７】
また、図１０において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａ、ＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂ、密度算出部２０２ｃ、リンク安心度情報生成部２０２ｄ、リンク安心度情報格納部２０２ｅ、経路探索条件受信部２０２ｆ、経路探索部２０２ｇ、経路案内表示画面生成部２０２ｉ、および、経路案内表示制御部２０２ｊを備えて構成される。なお、ＰＯＩ安心度情報生成部２０２ａ、ＰＯＩ安心度情報格納部２０２ｂ、密度算出部２０２ｃ、リンク安心度情報生成部２０２ｄ、リンク安心度情報格納部２０２ｅ、経路探索条件受信部２０２ｆ、および、経路探索部２０２ｇの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【００９８】
このうち、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段である。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内経路の進行方向等に対応付けられた、案内データベース２０６ｅに記憶されたＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、経路案内情報、および、端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、地図データベース２０６ｄに記憶された地図データ上に、案内経路データ、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を生成してもよい。
【００９９】
また、経路案内表示制御部２０２ｊは、経路案内表示画面生成部２０２ｉにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御手段である。ここで、経路案内表示制御部２０２ｊは、案内データベース２０６ｅに記憶された案内経路に対応する音声案内データを端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させて音声案内を実行させてもよい。
【０１００】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１０１】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図１１を参照して詳細に説明する。
【０１０２】
［リンク安心度情報生成処理］
第２の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理は、図３に示す第１の実施形態におけるリンク安心度情報生成処理と同様であるため説明を省略する。
【０１０３】
［ナビゲーション処理］
図１１に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＣ−１）。ここで、出発地は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。例えば、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を出発地として設定してもよい。また、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。
【０１０４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ｆは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を受信する（ステップＳＣ−２）。ここで、経路探索条件受信部２０２ｆは、端末装置１００から位置情報信号を受信した場合、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を経路探索条件の出発地として設定してもよい。
【０１０５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｇは、経路探索条件受信部２０２ｆにより受信された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース２０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報データベース２０６ｃに記憶されたリンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＣ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１０６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内表示画面生成部２０２ｉは、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する（ステップＳＣ−４）。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、案内経路の進行方向等に対応付けられた、案内データベース２０６ｅに記憶されたＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データ、および、端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、地図データベース２０６ｄに記憶された案内経路を含む地図の地図データ上に、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データ、および／または、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から定期的に受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を生成してもよい。ここで、経路案内表示画面生成部２０２ｉは、端末装置１００から位置情報信号を受信して、当該位置情報信号から位置情報を算出し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得することで、表示画面を生成してもよい。
【０１０７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内表示制御部２０２ｊは、経路案内表示画面生成部２０２ｉにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＣ−５）。ここで、経路案内表示制御部２０２ｊは、例えば、利用者により端末装置１００の入力部１１６を介して入力された経路案内開始要求等を受信した場合、経路案内表示画面生成部２０２ｉにより生成された、地図データベース２０６ｄに記憶された案内経路を含む地図の地図データ上に、経路探索部２０２ｇにより生成された案内経路データ、および／または、定期的に取得される端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、経路案内表示制御部２０２ｊは、例えば、利用者により入力部１１６を介して入力された音声ナビゲーション開始要求等を受信した場合、案内データベース２０６ｅに記憶された案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向等に対応付けられた音声案内データを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内表示制御部２０２ｊによる経路案内の表示制御や音声出力制御の実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後、端末装置１００が目的地、経由地、または、案内地点等に到達するまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１０８】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１０９】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図１２および図１３を参照して以下に説明する。ここで、図１２は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図１３は、第３の実施形態におけるナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【０１１０】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、リンクの距離と、ＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出し、少なくとも当該密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１１１】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１２を参照して以下に説明する。
【０１１２】
図１２に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１８）と入力部４１６と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成される。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１１３】
図１２において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、入力部４１６、および、音声出力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（ネットワークデータベース４０６ａ、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂ、リンク安心度情報データベース４０６ｃ、地図データベース４０６ｄ、および、案内データベース４０６ｅ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１１４】
また、制御部４０２の各部（ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａ〜経路案内部４０２ｈ等）については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１１５】
また、図１２において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａ、ＰＯＩ安心度情報格納部４０２ｂ、密度算出部４０２ｃ、リンク安心度情報生成部４０２ｄ、リンク安心度情報格納部４０２ｅ、現在位置情報取得部４０２ｆ、経路探索部４０２ｇ、および、経路案内部４０２ｈを備えて構成される。
【０１１６】
このうち、ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａは、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶されたＰＯＩ情報に基づき、ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を生成するＰＯＩ安心度情報生成手段である。ここで、ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａは、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶された、ＰＯＩの位置情報、ＰＯＩの営業時間情報、属性、および、取扱商品情報等に基づき、ＰＯＩの安心度をランク付け（ＡＢＣＤＥランク等）したＰＯＩ安心度情報を生成してもよい。
【０１１７】
また、ＰＯＩ安心度情報格納部４０２ｂは、ＰＯＩ安心度情報生成部４０２ａにより生成されたＰＯＩのＰＯＩ安心度情報を、当該ＰＯＩのＰＯＩ ＩＤに対応付けてＰＯＩ情報データベース４０６ｂに格納するリンク安心度情報格納手段である。
【０１１８】
また、密度算出部４０２ｃは、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたリンクの距離と、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶されたＰＯＩの位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在するＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおけるＰＯＩの密度を算出する密度算出手段である。
【０１１９】
また、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、少なくとも密度算出部４０２ｃにより算出されたＰＯＩの密度に基づき、リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段である。ここで、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩの営業時間情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、更に、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂに記憶された、リンク近傍に存在するＰＯＩのＰＯＩ安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、更に、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたリンクデータに含まれるリンクの距離に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。また、リンク安心度情報生成部４０２ｄは、更に、リンク安心度情報データベース４０６ｃに記憶された、リンクに隣接するリンクのリンク安心度情報に基づき、リンク安心度情報を生成してもよい。
【０１２０】
また、リンク安心度情報格納部４０２ｅは、リンク安心度情報生成部４０２ｄにより生成されたリンクのリンク安心度情報を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたリンクデータに含まれる当該リンクのリンク番号、すなわち、リンクＩＤに対応付けてリンク安心度情報データベース４０６ｃに格納するリンク安心度情報格納手段である。
【０１２１】
また、現在位置情報取得部４０２ｆは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ｆは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ｆは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部４１２の方位センサにて検出したナビゲーション装置４００の進行方向等の方位情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ｆは、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置についての位置座標等をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部４０２ｆは、入力部４１６を介して利用者に表示部４１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１２２】
また、経路探索部４０２ｇは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段である。また、経路探索部４０２ｇは、少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索部４０２ｇは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部４０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１２３】
また、経路案内部４０２ｈは、案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内手段である。ここで、経路案内部４０２ｈは、案内経路データと、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報と、を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部４０２ｈは、案内経路データ、地図データ、および／または、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｈは、地図データ上に、案内経路データ、および／または、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｈは、案内データに含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部４１８を介して出力させてもよい。
【０１２４】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１２５】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図１３を参照して詳細に説明する。
【０１２６】
［リンク安心度情報生成処理］
第３の実施形態においてナビゲーション装置４００にて実行されるリンク安心度情報生成処理は、図３に示す第１の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の対応する構成にて実行されるリンク安心度情報生成処理と同様であるため説明を省略する。
【０１２７】
［ナビゲーション処理］
図１３に示すように、まず、経路探索部４０２ｇは、利用者により入力部４１６を介して入力された少なくとも出発地と目的地と利用者が要求するリンク安心度とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの利用者が要求するリンク安心度を満たす案内経路を、ネットワークデータベース４０６ａに記憶されたネットワークデータ、および、リンク安心度情報データベース４０６ｃに記憶されたリンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＤ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部４０２ｆにより取得される現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部４０２ｇは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【０１２８】
そして、経路案内部４０２ｈは、経路探索部４０２ｇにより生成された案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を出力部を介して出力させる（ステップＳＤ−２）。ここで、経路案内部４０２ｈは、例えば、利用者により入力部４１６を介して経路案内開始要求等が入力された場合、地図データベース４０６ｄに記憶された案内経路を含む地図の地図データ上に、経路探索部４０２ｇにより生成された案内経路データ、および／または、現在位置情報取得部４０２ｆにより定期的に取得されるナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｈは、更に、案内経路の進行方向等に対応付けられた、案内データベース４０６ｅに記憶された案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内部４０２ｈは、例えば、利用者により入力部４１６を介して音声ナビゲーション開始要求等が入力された場合、案内データベース４０６ｅに記憶された案内データに含まれる案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向等に対応付けられた音声案内データを、音声出力部４１８を介して出力させてもよい。なお、経路案内部４０２ｈによる経路案内や音声ナビゲーションの実行処理は、経路案内や音声ナビゲーションの開始後、ナビゲーション装置４００が目的地、経由地、または、案内地点等に到達するまで、継続して、および／または、繰り返し行ってもよい。
【０１２９】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１３０】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１３１】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１３２】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１３３】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１３４】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１３５】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１３６】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１３７】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１３８】
記憶部１０６、記憶部２０６、ならびに、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、ネットワークデータベース２０６ａ、ＰＯＩ情報データベース２０６ｂ、リンク安心度情報データベース２０６ｃ、地図データベース２０６ｄ、案内データベース２０６ｅ、ネットワークデータベース４０６ａ、ＰＯＩ情報データベース４０６ｂ、リンク安心度情報データベース４０６ｃ、地図データベース４０６ｄ、および、案内データベース４０６ｅ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１３９】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１４０】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１４１】
以上詳述したように、本発明によれば、ネットワークデータ、および、店舗や公共施設等のＰＯＩ情報に基づき、安心度情報が予め紐付けられた新たなリンクデータを提供することで、安心度を考慮した案内経路を即座に探索して提供することができるナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１４２】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 経路案内情報受信部
１０２ｄ 経路案内部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ ＰＯＩ安心度情報生成部
２０２ｂ ＰＯＩ安心度情報格納部
２０２ｃ 密度算出部
２０２ｄ リンク安心度情報生成部
２０２ｅ リンク安心度情報格納部
２０２ｆ 経路探索条件受信部
２０２ｇ 経路探索部
２０２ｈ 経路案内情報送信部
２０２ｉ 経路案内表示画面生成部
２０２ｊ 経路案内表示制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワークデータベース
２０６ｂ ＰＯＩ情報データベース
２０６ｃ リンク安心度情報データベース
２０６ｄ 地図データベース
２０６ｅ 案内データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置
４０２ 制御部
４０２ａ ＰＯＩ安心度情報生成部
４０２ｂ ＰＯＩ安心度情報格納部
４０２ｃ 密度算出部
４０２ｄ リンク安心度情報生成部
４０２ｅ リンク安心度情報格納部
４０２ｆ 現在位置情報取得部
４０２ｇ 経路探索部
４０２ｈ 経路案内部
４０６ 記憶部
４０６ａ ネットワークデータベース
４０６ｂ ＰＯＩ情報データベース
４０６ｃ リンク安心度情報データベース
４０６ｄ 地図データベース
４０６ｅ 案内データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
４１８ 音声出力部
５００ 位置発信装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、
少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーション装置において、
上記ＰＯＩ情報は、更に、
上記ＰＯＩの営業時間情報を含んでおり、
上記リンク安心度情報生成手段は、
更に、上記リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの上記営業時間情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項３】
請求項１または２に記載のナビゲーション装置において、
上記ＰＯＩ情報は、
更に、上記ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を含んでおり、
上記リンク安心度情報生成手段は、
更に、上記リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの上記ＰＯＩ安心度情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項４】
請求項１から３のいずれか一つに記載のナビゲーション装置において、
上記リンク安心度情報生成手段は、
更に、上記リンクの上記距離に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項５】
請求項１から４のいずれか一つに記載のナビゲーション装置において、
上記リンク安心度情報生成手段は、
更に、上記リンクに隣接する上記リンクの上記リンク安心度情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項６】
請求項１から５のいずれか一つに記載のナビゲーション装置において、
上記ナビゲーション装置は、
出力部、を更に備え、
上記制御部は、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
上記経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項７】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と出力部とを少なくとも備えた端末装置を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、
少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、
上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項８】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、
少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、
上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項９】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１０】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と出力部とを少なくとも備えた端末装置を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１１】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１２】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１３】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、
少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーション装置において、
上記ＰＯＩ情報は、更に、
上記ＰＯＩの営業時間情報を含んでおり、
上記リンク安心度情報生成手段は、
更に、上記リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの上記営業時間情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項３】
請求項１または２に記載のナビゲーション装置において、
上記ＰＯＩ情報は、
更に、上記ＰＯＩの安心度を定義したＰＯＩ安心度情報を含んでおり、
上記リンク安心度情報生成手段は、
更に、上記リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの上記ＰＯＩ安心度情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項４】
請求項１から３のいずれか一つに記載のナビゲーション装置において、
上記リンク安心度情報生成手段は、
更に、上記リンクの上記距離に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項５】
請求項１から４のいずれか一つに記載のナビゲーション装置において、
上記リンク安心度情報生成手段は、
更に、上記リンクに隣接する上記リンクの上記リンク安心度情報に基づき、上記リンク安心度情報を生成することを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項６】
請求項１から５のいずれか一つに記載のナビゲーション装置において、
上記ナビゲーション装置は、
出力部、を更に備え、
上記制御部は、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
上記経路探索手段により生成された上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項７】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と出力部とを少なくとも備えた端末装置を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、
少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、
上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項８】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出手段と、
少なくとも上記密度算出手段により算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成手段と、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成手段により生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成手段と、
上記経路案内表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項９】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１０】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と出力部とを少なくとも備えた端末装置を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報を上記端末装置へ送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１１】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１２】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１３】
表示部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
ＰＯＩの位置情報を少なくとも含むＰＯＩ情報を記憶するＰＯＩ情報記憶手段と、
交通網を規定する、リンクの距離を少なくとも含むリンクデータを少なくとも含むネットワークデータを記憶するネットワークデータ記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記リンクの上記距離と、上記ＰＯＩ情報記憶手段に記憶された上記ＰＯＩの上記位置情報に基づいて抽出された当該リンク近傍に存在する上記ＰＯＩの数と、に基づき、当該リンクにおける上記ＰＯＩの密度を算出する密度算出ステップと、
少なくとも上記密度算出ステップにて算出された上記密度に基づき、上記リンクの安心度を定義したリンク安心度情報を生成するリンク安心度情報生成ステップと、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記ネットワークデータ、および、上記リンク安心度情報生成ステップにて生成された上記リンク安心度情報を用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索ステップと、
上記案内経路データを少なくとも含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する経路案内表示画面生成ステップと、
上記経路案内表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる経路案内表示制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【公開番号】特開２０１１−１４１１７１（Ｐ２０１１−１４１１７１Ａ）
【公開日】平成２３年７月２１日（２０１１．７．２１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−１４５９（Ｐ２０１０−１４５９）
【出願日】平成２２年１月６日（２０１０．１．６）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年７月２１日（２０１１．７．２１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１月６日（２０１０．１．６）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
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