説明

ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム

【課題】乗りたい列車に対してユーザがどの程度遅れているか、あるいは間に合っているかを容易に把握可能な案内を行うことができる、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供すること。
【解決手段】ナビゲーションシステム1は、出発地から所定の駅までの移動体の移動経路を探索する経路探索部24aと、所定の列車の現在位置を特定する列車位置特定部24bと、列車位置特定部24bにより特定された所定の列車の現在位置に基づき、当該所定の列車が所定の駅から発車するまでに移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定する位置算定部24cと、位置算定部24cにより算定された位置をディスプレイ23に表示するための制御を行う表示制御部24eとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、目的地までの経路を案内するナビゲーション装置が用いられている。さらに近年では、歩行経路において目標到着時刻までに目的地に到着するために走る必要があるか否かを携帯通信装置のユーザに通知する情報提供システムも提案されている。この情報提供システムでは、ユーザが目的地及び目標到着時刻を音声入力した携帯電話器によって目的地への経路案内を情報提供装置に要求した場合、携帯電話機のシステムコントロール部はGPS受信機が受信した電波に基づいて現在位置を取得し、既に入力された歩行速度、目的地情報及び目標到着時刻と共に情報提供装置へ送信する。情報提供装置の制御部は受信した各情報及び地図データに基づいて目的地までの経路を検索し、特定した経路の距離、歩行速度及び目標到着時刻に基づいて目標到着時刻までに目的地へ到着するために走る必要があるか否かを判断し、判断結果を表記するメニュー画像と、判断結果に応じた楽曲データとを携帯電話器へ送信する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−84436号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ユーザが列車に乗る駅までの歩行経路を案内する場合において、ユーザが乗りたい列車の発車時刻までに乗車駅に到着するために走る必要があるか否かを上述の情報提供システムを用いて案内することが考えられる。しかしながら、上述の如き従来の情報提供システムでは、ユーザが乗りたい列車の発車時刻までに乗車駅へ到着するために走る必要があるか否かの判断結果が表示されるに過ぎないため、乗りたい列車に対してユーザがどの程度遅れているか、あるいは間に合っているかを明確に把握させることができない可能性があった。従って、どの程度のペースで歩行あるいは走るべきか、ユーザが的確に判断できない可能性があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、乗りたい列車に対してユーザがどの程度遅れているか、あるいは間に合っているかを容易に把握可能な案内を行うことができる、ナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のナビゲーションシステムは、出発地から所定の駅までの移動体の移動経路を探索する経路探索手段と、所定の列車の現在位置を特定する列車位置特定手段と、前記列車位置特定手段により特定された前記所定の列車の現在位置に基づき、当該所定の列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定する位置算定手段と、前記位置算定手段により算定された位置を表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段と、を備える。
【0007】
また、請求項2に記載のナビゲーションシステムは、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記表示制御手段は、前記列車位置特定手段により特定された前記所定の列車の現在位置を、前記位置算定手段により算定された位置と共に前記表示手段に表示するための制御を行う。
【0008】
また、請求項3に記載のナビゲーションシステムは、請求項1又は2に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記移動体の過去の移動速度を記憶する記憶手段を備え、前記位置算定手段は、前記記憶手段に記憶されている前記移動速度に基づき、前記所定の列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定する。
【0009】
また、請求項4に記載のナビゲーションシステムは、請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記移動体の現在位置を特定する現在位置特定手段を備え、前記位置算定手段は、当該位置算定手段が算定した位置と、前記現在位置特定手段により特定された前記移動体の現在位置とに基づき、前記所定の列車の後続列車について案内を行うか否かを判定し、前記位置算定手段が前記所定の列車の後続列車について案内を行うと判定した場合、前記列車位置特定手段は、前記後続列車の現在位置を特定し、前記位置算定手段は、前記列車位置特定手段により特定された前記後続列車の現在位置に基づき、当該後続列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定し、前記表示制御手段は、前記位置算定手段により算定された位置を表示手段に表示するための制御を行う。
【0010】
また、請求項5に記載のナビゲーションシステムは、請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記所定の駅の混雑状況を特定する混雑状況特定手段を備え、前記位置算定手段は、前記混雑状況特定手段により特定された前記混雑状況に基づき、前記所定の列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定する。
【0011】
また、請求項6に記載のナビゲーション方法は、出発地から所定の駅までの移動体の移動経路を探索する経路探索ステップと、所定の列車の現在位置を特定する列車位置特定ステップと、前記列車位置特定ステップで特定された前記所定の列車の現在位置に基づき、当該所定の列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定する位置算定ステップと、前記位置算定ステップで算定された位置を表示手段に表示するための制御を行う表示制御ステップと、を含む。
【0012】
また、請求項7に記載のナビゲーションプログラムは、請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に記載のナビゲーションシステム、請求項6に記載のナビゲーション方法、及び請求項7に記載のナビゲーションプログラムによれば、位置算定手段が、列車位置特定手段により特定された所定の列車の現在位置に基づき、当該列車が所定の駅から発車するまでに移動体が所定の駅に到着するために移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定し、表示制御手段が位置算定手段により算定された位置を表示手段に表示するための制御を行うので、所定の列車に間に合う位置をユーザに容易に把握させることができ、所定の列車に対してユーザがどの程度遅れているか、あるいは間に合っているかを容易に把握可能な案内を行うことができる。
【0014】
請求項2に記載のナビゲーションシステムによれば、表示制御手段は、列車位置特定手段により特定された所定の列車の現在位置を、位置算定手段により算定された所定の列車に間に合う位置と共に表示手段に表示するための制御を行うので、所定の列車が所定の駅にどの程度接近しているのかを直観的にユーザに把握させることができる。
【0015】
請求項3に記載のナビゲーションシステムによれば、位置算定手段は、記憶手段に記憶されている移動速度に基づき、所定の列車が所定の駅から発車するまでに移動体が所定の駅に到着するために移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定するので、所定の列車に間に合う位置を一層確実に算定することができる。
【0016】
請求項4に記載のナビゲーションシステムによれば、位置算定手段は、当該位置算定手段が算定した所定の列車に間に合う位置と、現在位置特定手段により特定された移動体の現在位置とに基づき、所定の列車の後続列車について案内を行うか否かを判定し、所定の列車の後続列車について案内を行うと判定した場合、当該後続列車が所定の駅から発車するまでに移動体が所定の駅に到着するために移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定し、表示制御手段が位置算定手段により算定された位置を表示手段に表示するための制御を行うので、ユーザが間に合う可能性の高い列車に乗るための案内を行うことができる。
【0017】
請求項5に記載のナビゲーションシステムによれば、位置算定手段は、混雑状況特定手段により特定された混雑状況に基づき、所定の列車が所定の駅から発車するまでに移動体が所定の駅に到着するために移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定するので、混雑した駅構内を移動する際の所要時間の増大も考慮に入れて、所定の列車に間に合う位置を一層確実に算定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態に係るナビゲーションシステムを例示するブロック図である。
【図2】ナビゲーション処理のフローチャートである。
【図3】図2に続くナビゲーション処理のフローチャートである。
【図4】ユーザが乗りたい列車の現在位置を表示するディスプレイを例示した図である。
【図5】乗りたい列車に間に合う位置及び乗りたい列車の現在位置を表示するディスプレイを例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明に係るナビゲーションシステム、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0020】
(構成)
最初に、実施の形態に係るナビゲーションシステムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るナビゲーションシステムを例示するブロック図である。図1に示すように、ナビゲーションシステム1は、端末装置2と、センター装置3とを備えている。
【0021】
(構成−端末装置)
端末装置2は、通信部20、現在位置検出処理部21、操作部22、ディスプレイ23、制御部24、及び、データ記録部25を備えている。この端末装置2の適用対象は任意で、例えばスマートフォンの如き携帯型情報端末に適用することができる。
【0022】
(構成−端末装置−通信部)
通信部20は、センター装置3との間で無線又は有線にて各種情報の送受信を行うための通信手段であり、公知の通信装置を用いて構成することができる。
【0023】
(構成−端末装置−現在位置検出処理部)
現在位置検出処理部21は、端末装置2と共に移動する移動体(例えば端末装置2としてのスマートフォンを所持するユーザ等)の現在位置を特定する現在位置特定手段である。具体的には、現在位置検出処理部21は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、移動体の現在の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0024】
(構成−端末装置−操作部)
操作部22は、ユーザによる操作入力を受け付ける操作手段である。この操作部22の具体的な構成は任意であり、例えば、ディスプレイ23の前面に設けたタッチパネル、押しボタン、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、あるいは、音声入力を受け付けるマイクの如き音声認識手段を用いて操作部22を構成することができる。
【0025】
(構成−端末装置−ディスプレイ)
ディスプレイ23は、制御部24の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。なお、このディスプレイ23の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0026】
(構成−端末装置−制御部)
制御部24は、端末装置2を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(後述するセンター装置3の制御部31についても同じ)。特に、実施の形態に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して端末装置2にインストールされることで、制御部24の各部を実質的に構成する。
【0027】
この制御部24は、機能概念的に、経路探索部24a、列車位置特定部24b、位置算定部24c、混雑状況特定部24d、及び表示制御部24eを備えている。経路探索部24aは、出発地から所定の駅までの移動体の移動経路を探索する経路探索手段である。列車位置特定部24bは、所定の列車の現在位置を特定する列車位置特定手段である。位置算定部24cは、所定の列車が所定の駅から発車するまでに移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定する位置算定手段である。混雑状況特定部24dは、所定の駅の混雑状況を特定する混雑状況特定手段である。表示制御部24eは、位置算定部24cにより算定された位置をディスプレイ23に表示するための制御を行う表示制御手段である。これらの制御部24の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0028】
(構成−端末装置−データ記録部)
データ記録部25は、端末装置2の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)の如き磁気的記録媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる(後述するセンター装置3のデータ記録部32についても同じ)。
【0029】
このデータ記録部25には、移動体の過去の移動速度が記憶されている。例えば、所定周期で現在位置検出処理部21により検出された移動体の複数の位置と各々の検出時刻とに基づき、制御部24が移動体の移動速度を算出する。このようにして算出した最新の移動速度、あるいは過去の移動速度の平均値を、制御部24がデータ記録部25に記憶させる。
【0030】
(構成−センター装置)
センター装置3は、通信部30、制御部31、及び、データ記録部32を備えている。
【0031】
(構成−センター装置−通信部)
通信部30は、端末装置2との間で無線又は有線にて各種情報の送受信を行うための通信手段であり、公知の通信装置を用いて構成することができる。
【0032】
(構成−センター装置−制御部)
制御部31は、センター装置3を制御する制御手段である。特に、実施の形態に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介してセンター装置3にインストールされることで、制御部31の各部を実質的に構成する。この制御部31によって実行される処理の詳細については後述する。
【0033】
(構成−センター装置−データ記録部)
データ記録部32は、センター装置3の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段である。このデータ記録部32は、地図情報データベース32a(以下、データベースを「DB」と称する)を備えている。地図情報DB32aは、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えばリンクデータ(リンク番号、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、法定速度、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、施設データ(各施設の位置、各施設の種別等)、地形データ、地図をディスプレイ23に表示するための地図表示データ等を含んで構成されている。
【0034】
(処理−ナビゲーション処理)
次に、このように構成されたナビゲーションシステム1によって実行されるナビゲーション処理について説明する。図2及び図3は、ナビゲーション処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。このナビゲーション処理は、例えば端末装置2に電源が投入され、経路案内を端末装置2を用いて行う旨の指示入力が操作部22により受け付けられた場合に起動される。
【0035】
ナビゲーション処理の起動後、経路探索部24aは、操作部22を介して目的地が設定されるまで待機する(SA1、No)。操作部22を介して目的地が設定された場合(SA1、Yes)、経路探索部24aは、出発地からSA1で設定された目的地までの移動体の移動経路を探索する(SA2)。ここで出発地としては、例えば現在位置検出処理部21によって検出された移動体の現在位置や、操作部22を介して設定された出発地を用いることができる。経路探索部24aは、通信部20を介してセンター装置3の地図情報DB32aから取得した地図情報に基づき、ダイクストラ法等の公知の経路探索手法を用いて経路探索を行う。
【0036】
続いて経路探索部24aは、SA1で設定された目的地が列車の駅か否かを判定する(SA3)。例えば経路探索部24aは、SA1において列車の駅名を用いて目的地が設定された場合や、設定された目的地の位置座標が列車の駅の位置座標から所定距離内である場合に、SA1で設定された目的地が列車の駅であると判定する。
【0037】
その結果、SA1で設定された目的地が列車の駅である場合(SA3、Yes)、列車位置特定部24bは列車の運行情報を取得する(SA4)。例えば列車位置特定部24bは、SA1で目的地として設定された駅(以下、必要に応じて「乗車駅」)の時刻表情報をネットワークを介して鉄道会社や乗換探索サービスのサーバから取得し、当該時刻表情報に基づき、ユーザが乗りたい列車の選択を促す旨のメッセージをディスプレイ23に表示させる。そして、操作部22を介してユーザが乗りたい列車を選択すると、列車位置特定部24bは、選択された列車(以下、必要に応じて「ユーザが乗りたい列車」)の乗車駅を含む各駅からの発車時刻、遅延時間、選択された列車の先行列車や後続列車の発車時刻等を含む運行情報を、ネットワーク(図示省略)を介して鉄道会社や乗換探索サービスのサーバから取得する。なお、ユーザが乗りたい列車については、乗車駅までの予測所要時間と現在時刻とに基づき、ユーザが載りたい列車を自動的に決定してもよい。また、ユーザが乗りたい列車の遅延時間については、SNS(Social Networking Service)のサーバ等から取得するようにしてもよい。
【0038】
続いて列車位置特定部24bは、SA4で取得した運行情報に基づきユーザが乗りたい列車が10分以上遅延しているか否かを判定する(SA5)。その結果、SA4で取得した運行情報に基づきユーザが乗りたい列車が10分以上遅延している場合(SA5、Yes)、当該列車の先行列車にユーザが乗車できる可能性が高いことから、ユーザが乗りたい列車を当該先行列車に再設定する(SA6)。
【0039】
SA5において、SA4で取得した運行情報に基づきユーザが乗りたい列車が10分以上遅延していない場合(SA5、No)、又はSA6の処理の後、列車位置特定部24bはユーザが乗りたい列車の現在位置を特定し、当該特定した位置を表示制御部24eがディスプレイ23に表示させる(SA7)。具体的には、列車位置特定部24bは、乗車駅の一つ前の駅からユーザが乗りたい列車が発車する時刻Ta、乗車駅からユーザが乗りたい列車が発車する時刻Tb、現在時刻Tn、遅延時間Td、及び乗車駅の一つ前の駅から乗車駅までの距離Zに基づき、ユーザが乗りたい列車が乗車駅の一つ前の駅から進んだ距離XをX=Z×(Tn−Ta−Td)÷(Tb−Ta)として算出する。図4は、ユーザが乗りたい列車の現在位置を表示するディスプレイ23を例示した図である。この図4に示すように、表示制御部24eは、ユーザが乗りたい列車が乗車駅の一つ前の駅から進んだ距離Xに基づき、ユーザが乗りたい列車の位置をディスプレイ23に概略表示させる。これにより、乗りたい列車が現在どの辺りを走行しているのかを、ユーザに容易に把握させることができる。
【0040】
図2に戻り、SA7の処理の後、混雑状況特定部24dは乗車駅の混雑状況を特定する(SA8)。具体的には、混雑状況特定部24dは、乗車駅の混雑状況を特定するための情報をネットワーク(図示省略)を介して鉄道会社や乗換探索サービスのサーバ、あるいはSNS(Social Networking Service)のサーバ等から取得する。
【0041】
次に位置算定部24cはデータ記録部25を参照し、移動体の過去の移動速度Vを特定する(SA9)。なお、複数のユーザが1つの端末装置2を共有している場合には、例えば予めユーザ毎に過去の移動速度Vを記録しておき、ユーザID等に基づき端末装置2を使用中のユーザ(すなわち移動体)を特定することで、当該ユーザに対応する移動速度Vを特定するようにしてもよい。そして、位置算定部24cは、SA7で列車位置特定部24bにより特定されたユーザが乗りたい列車の現在位置、SA8で混雑状況特定部24dにより特定された乗車駅の混雑状況、及び、SA9で特定された移動体の移動速度Vに基づき、ユーザが乗りたい列車が乗車駅から発車するまでに移動体が当該乗車駅に到着するために当該移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置(以下、必要に応じて「乗りたい列車に間に合う位置」)を算定する(SA10)。まず、位置算定部24cは、ユーザが乗りたい列車が乗車駅から発車するまでの時間TrをTr=Tb−Tn+Tdとして算出する。次に、位置算定部24cは、乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pを、P=V×Tr=V×(Tb−Tn+Td)として算出する。さらに、SA8で混雑状況特定部24dにより乗車駅が混雑していることが特定された場合、乗車駅が混雑していない場合と比較してユーザが乗車駅構内を移動する際の所要時間が増大する可能性が高く、乗りたい列車に間に合う位置が乗車駅に近くなると考えられることから、位置算定部24cは、上述のように算出した距離Pから所定距離(例えば30m)減算する。これにより、乗りたい列車に間に合う位置が算定される。
【0042】
続いて位置算定部24cは、現在位置検出処理部21により移動体の現在位置を特定させる(SA11)。図3に進み、位置算定部24cは、SA10で算定した乗りたい列車に間に合う位置と、SA11で現在位置検出処理部21により特定された移動体の現在位置とに基づき、ユーザが乗りたい列車の後続列車について案内を行うか否かを判定する。具体的には、位置算定部24cは、SA10で算定した乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pが、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qの1/2より大きいか否かを判定する(SA12)。
【0043】
その結果、SA10で算定した乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pが、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qの1/2より大きくない(1/2以下である)場合(SA12、No)、乗りたい列車に間に合う位置からユーザの現在位置が大きく遅れており、ユーザが走ったとしても乗りたい列車に間に合う可能性が低いと考えられることから、位置算定部24cはユーザが乗りたい列車の後続列車について案内を行うと判定し、ユーザが乗りたい列車を後続列車に再設定する(SA13)。その後、制御部24はSA4に戻る。この場合、列車位置特定部24bは、再設定したユーザが乗りたい列車の乗車駅を含む各駅からの発車時刻、遅延時間、当該列車の先行列車や後続列車の発車時刻等を含む運行情報を、ネットワーク(図示省略)を介して鉄道会社や乗換探索サービスのサーバから取得する。以降、SA10で算定した乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pが、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qの1/2より大きい(SA12、Yes)と判定されるまで、SA4からSA13の処理を繰り返す。
【0044】
一方、SA10で算定した乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pが、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qの1/2より大きい場合(SA12、Yes)、乗りたい列車に間に合う位置からユーザの現在位置が大きく遅れておらず、乗りたい列車に間に合う可能性が高いと考えられることから、位置算定部24cはユーザが乗りたい列車の後続列車について案内を行う必要はないと判定する。この場合、位置算定部24cは、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qから、乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pを減算した値が、第1の距離(図3では30m)未満か否かを判定する(SA14)。
【0045】
その結果、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qから、乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pを減算した値が、第1の距離未満ではない(第1の距離以上である)場合(SA14、No)、位置算定部24cは、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qから、乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pを減算した値が、第1の距離より長い第2の距離(図3では50m)未満か否かを判定する(SA15)。
【0046】
その結果、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qから、乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pを減算した値が、第2の距離未満である場合(SA15、Yes)、すなわち図3ではQ−Pが30m以上50m未満である場合、ユーザが早歩きをすれば乗りたい列車に間に合う可能性が高いと考えられることから、表示制御部24eは、早歩きを推奨する旨のメッセージをディスプレイ23に表示させる(SA16)。
【0047】
一方、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qから、乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pを減算した値が、第2の距離未満ではない(第2の距離以上である)場合(SA15、No)、すなわち図3ではQ−Pが50m以上である場合、ユーザが走らなければ乗りたい列車に間に合わない可能性が高いと考えられることから、表示制御部24eは、走ることを推奨する旨のメッセージをディスプレイ23に表示させる(SA17)。
【0048】
なお、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qから、乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pを減算した値が、第1の距離未満である場合(SA14、Yes)、すなわち図3ではQ−Pが30m未満である場合、一時的にユーザが早歩きをすれば乗りたい列車に間に合う可能性が高いと考えられることから、表示制御部24eは、特にメッセージをディスプレイ23に表示させない。
【0049】
移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qから、乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pを減算した値が、第1の距離未満である場合(SA14、Yes)、又はSA16若しくはSA17の処理の後、表示制御部24eは、SA10で位置算定部24cにより算定された乗りたい列車に間に合う位置をディスプレイ23に表示させる(SA18)。このとき表示制御部24eは、SA7で列車位置特定部24bにより特定された乗りたい列車の現在位置を、SA10で位置算定部24cにより算定された乗りたい列車に間に合う位置と共にディスプレイ23に表示させる。
【0050】
図5は、乗りたい列車に間に合う位置及び乗りたい列車の現在位置を表示するディスプレイ23を例示した図である。この図5に示すように、表示制御部24eは地図画面をディスプレイ23に表示させ、乗りたい列車に間に合う位置を当該地図画面上に重畳表示させる。また、図4に例示したユーザが乗りたい列車の位置の概略表示と同様の表示を地図画面に並列して表示させる。
【0051】
図3に戻り、SA18の処理の後、表示制御部24eは、乗車駅までの移動体の移動経路と、SA11で特定された移動体の現在位置とをディスプレイ23に表示させる(SA19)。図5の例では、乗車駅までの移動体の移動経路と移動体の現在位置とが地図画面上に重畳表示されている。これにより、移動体の現在位置と乗りたい列車に間に合う位置との関係をユーザに容易に把握させることができ、乗りたい列車に対してユーザがどの程度遅れているか、あるいは間に合っているかを容易に把握可能な案内を行うことができる。また、ユーザが乗りたい列車の位置の概略表示も合わせて表示されているので、乗りたい列車が乗車駅にどの程度接近しているのかを直観的にユーザに把握させることができる。
【0052】
また、図2のSA3において、SA1で設定された目的地が列車の駅ではない場合(SA3、No)、表示制御部24eは、目的地までの移動体の移動経路と、現在位置検出処理部21により特定された移動体の現在位置とをディスプレイ23に表示させる(SA19)。
【0053】
次に経路探索部24aは、現在位置検出処理部21により特定された移動体の現在位置に基づき、移動体が目的地に到着したか否かを判定する(SA20)。その結果、移動体が目的地に到着していない場合(SA20、No)、SA3に戻る。以降、移動体が目的地に到着するまで、SA3からSA20の処理を繰り返す。
【0054】
一方、移動体が目的地に到着した場合(SA20、Yes)、制御部24はナビゲーション処理を終了する。
【0055】
(効果)
このように実施の形態によれば、位置算定部24cが、列車位置特定部24bにより特定されたユーザが乗りたい列車の現在位置に基づき、当該列車が乗車駅から発車するまでに移動体が乗車駅に到着するために移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定し、表示制御部24eが位置算定部24cにより算定された位置をディスプレイ23に表示するための制御を行うので、乗りたい列車に間に合う位置をユーザに容易に把握させることができ、乗りたい列車に対してユーザがどの程度遅れているか、あるいは間に合っているかを容易に把握可能な案内を行うことができる。
【0056】
また、表示制御部24eは、列車位置特定部24bにより特定されたユーザが乗りたい列車の現在位置を、位置算定部24cにより算定された乗りたい列車に間に合う位置と共にディスプレイ23に表示するための制御を行うので、乗りたい列車が乗車駅にどの程度接近しているのかを直観的にユーザに把握させることができる。
【0057】
また、位置算定部24cは、データ記録部25に記憶されている移動速度に基づき、ユーザが乗りたい列車が乗車駅から発車するまでに移動体が乗車駅に到着するために移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定するので、乗りたい列車に間に合う位置を一層確実に算定することができる。
【0058】
また、位置算定部24cは、当該位置算定部24cが算定した乗りたい列車に間に合う位置と、現在位置検出処理部21により特定された移動体の現在位置とに基づき、乗りたい列車の後続列車について案内を行うか否かを判定し、乗りたい列車の後続列車について案内を行うと判定した場合、当該後続列車が乗車駅から発車するまでに移動体が乗車駅に到着するために移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定し、表示制御部24eが位置算定部24cにより算定された位置をディスプレイ23に表示するための制御を行うので、ユーザが間に合う可能性の高い列車に乗るための案内を行うことができる。
【0059】
また、位置算定部24cは、混雑状況特定部24dにより特定された混雑状況に基づき、ユーザが乗りたい列車が乗車駅から発車するまでに移動体が乗車駅に到着するために移動体が到達しているべき移動経路上の現在位置を算定するので、混雑した駅構内を移動する際の所要時間の増大も考慮に入れて、乗りたい列車に間に合う位置を一層確実に算定することができる。
【0060】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0061】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0062】
(ナビゲーションシステムの構成について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。例えば、端末装置2の制御部24やデータ記録部25の一部をセンター装置3に設けてもよく、あるいはセンター装置3の制御部31やデータ記録部32の一部を端末装置2に設けてもよい。
【0063】
(ナビゲーション処理について)
上述の実施の形態では、図2に示したナビゲーション処理のSA7において、列車位置特定部24bは、乗車駅の一つ前の駅からユーザが乗りたい列車が発車する時刻Ta、乗車駅からユーザが乗りたい列車が発車する時刻Tb、現在時刻Tn、遅延時間Td、及び乗車駅の一つ前の駅から乗車駅までの距離Zに基づき、ユーザが乗りたい列車の位置を特定すると説明したが、GPS等によって特定されたユーザが乗りたい列車の位置の座標情報を鉄道会社等のサーバから取得することにより、当該ユーザが乗りたい列車の位置を直接特定するようにしてもよい。
【0064】
また、上述の実施の形態では、図3に示したナビゲーション処理のSA12において、SA10で算定した乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pが、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qの1/2より大きくない(1/2以下である)場合(SA12、No)、自動的にユーザが乗りたい列車を後続列車に再設定する(SA13)場合を例として説明したが、ユーザが乗りたい列車を後続列車に再設定するか否かをユーザ自身に選択させてもよい。例えば、SA10で算定した乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pが、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qの1/2より大きくない(1/2以下である)場合(SA12、No)、ユーザが乗りたい列車を後続列車に再設定するか否かの選択を促すメッセージをディスプレイ23に表示させ、操作部22を介したユーザの選択操作に応じて、ユーザが乗りたい列車を後続列車に再設定するか否かを決定してもよい。さらに、ユーザが乗りたい列車を後続列車に再設定するか否かの選択を促すメッセージをディスプレイ23に表示させてから一定時間経過してもいずれの選択肢も選択されない場合には、自動的にユーザが乗りたい列車を後続列車に再設定するようにしてもよい。
【0065】
また、上述の実施の形態では、図3に示したナビゲーション処理のSA12において、位置算定部24cが、SA10で算定した乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pが、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qの1/2より大きいか否かを判定する場合を例として説明したが、これとは異なる基準で判定を行うようにしてもよい。例えばSA12において、Qに所定係数αを乗じた値よりPが大きいか否かを判定することとし、所定係数αをPに応じて動的に変化させるようにしてもよい。
【0066】
また、上述の実施の形態では、図3に示したナビゲーション処理のSA14において、移動体の現在位置から乗車駅までの移動経路上の距離Qから、乗りたい列車に間に合う位置から乗車駅までの移動経路上の距離Pを減算した値が、第1の距離未満である場合(SA14、Yes)、表示制御部24eは特にメッセージをディスプレイ23に表示させないと説明したが、QがPよりも小さい場合、すなわち乗りたい列車に間に合う位置よりも移動体の現在位置の方が乗車駅に近い場合に、ゆっくり歩いても乗りたい列車に間に合う旨のメッセージをディスプレイ23に表示さるようにしてもよい。
【0067】
また、ユーザが自動車や自転車等に乗車していると考えられる場合には、図3に示したナビゲーション処理のSA16やSA17において、走行速度を上げることを推奨する旨のメッセージをディスプレイ23に表示させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0068】
1 ナビゲーションシステム
2 端末装置
3 センター装置
20、30 通信部
21 現在位置検出処理部
22 操作部
23 ディスプレイ
24、31 制御部
24a 経路探索部
24b 列車位置特定部
24c 位置算定部
24d 混雑状況特定部
24e 表示制御部
25、32 データ記録部
32a 地図情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地から所定の駅までの移動体の移動経路を探索する経路探索手段と、
所定の列車の現在位置を特定する列車位置特定手段と、
前記列車位置特定手段により特定された前記所定の列車の現在位置に基づき、当該所定の列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定する位置算定手段と、
前記位置算定手段により算定された位置を表示手段に表示するための制御を行う表示制御手段と、
を備えるナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記列車位置特定手段により特定された前記所定の列車の現在位置を、前記位置算定手段により算定された位置と共に前記表示手段に表示するための制御を行う、
請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記移動体の過去の移動速度を記憶する記憶手段を備え、
前記位置算定手段は、前記記憶手段に記憶されている前記移動速度に基づき、前記所定の列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定する、
請求項1又は2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記移動体の現在位置を特定する現在位置特定手段を備え、
前記位置算定手段は、当該位置算定手段が算定した位置と、前記現在位置特定手段により特定された前記移動体の現在位置とに基づき、前記所定の列車の後続列車について案内を行うか否かを判定し、
前記位置算定手段が前記所定の列車の後続列車について案内を行うと判定した場合、
前記列車位置特定手段は、前記後続列車の現在位置を特定し、
前記位置算定手段は、前記列車位置特定手段により特定された前記後続列車の現在位置に基づき、当該後続列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定し、
前記表示制御手段は、前記位置算定手段により算定された位置を表示手段に表示するための制御を行う、
請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記所定の駅の混雑状況を特定する混雑状況特定手段を備え、
前記位置算定手段は、前記混雑状況特定手段により特定された前記混雑状況に基づき、前記所定の列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定する、
請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
出発地から所定の駅までの移動体の移動経路を探索する経路探索ステップと、
所定の列車の現在位置を特定する列車位置特定ステップと、
前記列車位置特定ステップで特定された前記所定の列車の現在位置に基づき、当該所定の列車が前記所定の駅から発車するまでに前記移動体が当該所定の駅に到着するために当該移動体が到達しているべき前記移動経路上の現在位置を算定する位置算定ステップと、
前記位置算定ステップで算定された位置を表示手段に表示するための制御を行う表示制御ステップと、
を含むナビゲーション方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−88204(P2013−88204A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−227456(P2011−227456)
【出願日】平成23年10月14日(2011.10.14)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】