ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法
【課題】地図データ等の更新の対象を全エリアの地図データ等を対象とするのではなく、利用者の現在位置周辺に限定して地図データ等を更新することにより、更新データ量を最小限に抑え、経路案内等を行っている間でも地図等の更新を行うことができるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、ナビゲーションサーバにて、現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データを記憶部から抽出し、ナビゲーション装置にて、地図データおよび当該地図データの更新情報を受信し、受信された更新情報と当該地図データに対応する記憶部の地図データの更新情報とを比較して、差異があると判定された場合、受信された地図データに対応する記憶部の地図データを破棄し、受信された地図データを格納する。
【解決手段】本発明は、ナビゲーションサーバにて、現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データを記憶部から抽出し、ナビゲーション装置にて、地図データおよび当該地図データの更新情報を受信し、受信された更新情報と当該地図データに対応する記憶部の地図データの更新情報とを比較して、差異があると判定された場合、受信された地図データに対応する記憶部の地図データを破棄し、受信された地図データを格納する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、地図データの用途に応じて更新処理を行う技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の地図データ処理装置においては、地図表示用、ロケーション用、経路探索用、および、経路案内用等の地図データの種別に応じて、一括で全てのデータを入れ替える更新処理を行うか、または、アプリケーションからの地図データ要求等に応じてデータを部分的に入れ替える更新処理を行うかを選択し、ナビゲーション機能が使用できなくなる時間を最小限にして記憶手段に記憶された地図データを最新地図データへ更新する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特許第４３０７１２１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の地図データ処理装置においては、一括で全てのデータを入れ替える場合、地図の更新対象が全エリアとなるため地図データの更新に長時間を要するという問題を有し、データを部分的に入れ替える場合でも、アプリケーションによる経路案内等の開始前に地図データを更新することを前提としているため、地図更新時において装置の処理能力および通信環境等に応じて、ナビゲーション機能が使用できなくなる時間が生じるという問題点も有していた。また、経路案内にとって全ての種類の地図データが最新であることが望ましいが、特許文献１に記載の地図データ処理装置においては、経路案内を行う際に、案内経路を含む全ての種別の地図データを最新データに更新しようとした場合、地図データの種別に応じて一括更新と部分更新を組み合わせて更新処理を行うため膨大な時間を要してしまうという問題点を有していた。
【０００６】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、地図データ等の更新の対象を全エリアの地図データ等を対象とするのではなく、利用者の現在位置周辺に限定して地図データ等を更新することにより、更新データ量を最小限に抑え、経路案内等を行っている間でも地図等の更新を行うことができるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、を備え、上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、上記データ受信手段により受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記ナビゲーション装置は、出力部を更に備え、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、道路ネットワークデータを少なくとも記憶するサーバ側道路ネットワークデータ記憶手段、を更に備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ナビゲーション装置から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、上記経路探索手段により生成された、少なくとも上記現在位置からの上記所定範囲に含まれる上記案内経路の上記案内経路データを上記ナビゲーション装置に送信する案内経路データ送信手段と、を更に備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記案内経路データを受信する案内経路データ受信手段と、少なくとも上記案内経路データに基づく経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明のナビゲーション装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、上記データ受信手段により受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１０】
また、本発明のナビゲーションサーバは、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１１】
また、本発明の地図データ更新方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行される地図データ更新方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記抽出ステップにて抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記比較ステップにて上記差異があると判定された場合、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の地図データ更新方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行される地図データ更新方法であって、上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信ステップと、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較ステップと、上記比較ステップにて上記差異があると判定された場合、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の地図データ更新方法は、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行される地図データ更新方法であって、上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出ステップと、上記抽出ステップにて抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１４】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を記憶するサーバ側道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲内における上記道路ネットワークデータを上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段から抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された上記道路ネットワークデータ、および、上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された当該道路ネットワークデータの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、を備え、上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、上記道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの上記更新情報を記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータに対応する上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータに対応する上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータの一部または全部を上記道路ネットワークデータ記憶手段に格納するデータ格納手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記ナビゲーション装置は、出力部を更に備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、少なくとも上記案内経路データに基づく経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１６】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバにて、ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データを記憶部から抽出し、抽出された地図データ、および、記憶部に記憶された当該地図データの更新情報をナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置にて、ナビゲーションサーバから送信される地図データおよび当該地図データの更新情報を受信し、受信された地図データの更新情報と、受信された地図データに対応する記憶部に記憶された地図データの更新情報とを比較して差異があるか否か判定し、差異があると判定された場合、受信された地図データに対応する記憶部に記憶された地図データの一部または全部を破棄し、受信された地図データの一部または全部を記憶部に格納することができる。これにより、本発明は、サーバ側から送信される地図データを現在位置周辺に限定することで通信負荷を抑えることができ、データ量が小さいためナビゲーション装置に保持された地図データの更新時間も短縮できるという効果を奏する。また、本発明は、サーバ側で更新された一部の差分データを地図データの更新に用いることで更にナビゲーション装置に保持された地図データの更新時間を短縮できるという効果を奏する。
【００１７】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバにて、ナビゲーション装置から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、記憶部に記憶された道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成し、生成された、少なくとも現在位置からの所定範囲に含まれる案内経路の案内経路データをナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置にて、ナビゲーションサーバから送信される案内経路データを受信し、少なくとも受信された案内経路データに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行することができる。これにより、本発明は、サーバ側から送信される案内経路データを現在位置周辺に限定することで通信負荷を抑えることができ、データ量が小さいためナビゲーション装置で経路案内を行いながら、同時にナビゲーション装置に保持された地図データの更新を行うことができるという効果を奏する。
【００１８】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバにて、ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲内における道路ネットワークデータを記憶部から抽出し、抽出された道路ネットワークデータ、および、記憶部に記憶された当該道路ネットワークデータの更新情報をナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置にて、ナビゲーションサーバから送信される道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を受信し、受信された道路ネットワークデータの更新情報と、受信された道路ネットワークデータに対応する記憶部に記憶された道路ネットワークデータの更新情報とを比較して差異があるか否か判定し、差異があると判定された場合、受信された道路ネットワークデータに対応する記憶部に記憶された道路ネットワークデータの一部または全部を破棄し、受信された道路ネットワークデータの一部または全部を記憶部に格納することができる。これにより、本発明は、サーバ側から送信される道路ネットワークデータを現在位置周辺に限定することで通信負荷を抑えることができ、データ量が小さいためナビゲーション装置に保持された道路ネットワークデータの更新時間も短縮できるという効果を奏する。また、本発明は、サーバ側で更新された一部の差分データを道路ネットワークデータの更新に用いることで更にナビゲーション装置に保持された道路ネットワークデータの更新時間を短縮できるという効果を奏する。
【００１９】
また、本発明によれば、ナビゲーション装置にて、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、記憶部に記憶された道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成し、少なくとも案内経路データに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行することができる。これにより、本発明は、サーバ側から送信される最新の道路ネットワークデータを用いて、ナビゲーション装置側で経路探索を行うことができるという効果を奏する。
【００２０】
なお、上記において、本発明のナビゲーションシステムを一例に効果の説明をしたが、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法においても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、本実施形態における地図データ抽出処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００２２】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法並びにプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００２３】
本発明の実施形態について、図１から図３を参照して以下に説明する。
【００２４】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、本実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００２５】
図１に示すように、本実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ２００、および、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備えたナビゲーション装置１００、を通信可能に接続して構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００２６】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データを記憶部２０６から抽出し、当該地図データ、および、記憶部２０６に記憶された当該地図データの更新情報をナビゲーション装置１００に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、ナビゲーション装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段であり、経路探索等を行う。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、ナビゲーション装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）等の固定ディスク装置等やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａ、サーバ側地図データベース２０６ｂ、経路探索情報データベース２０６ｃ、案内データベース２０６ｄ等）を格納する。
【００２７】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａは、道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を記憶する道路ネットワークデータ記憶手段である。ここで、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶される道路ネットワークデータは、道路網等の交通網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、ノードデータには、ノード番号、緯度経度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号、接続する道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、車線数、制限速度など交通規制、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等を含んでいてもよい。これら道路ネットワークデータは、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてサーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された道路ネットワークデータをアップデートしてもよい。
【００２８】
また、サーバ側地図データベース２０６ｂは、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段である。ここで、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶される地図データは、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図データであってもよい。ここで、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶されるメッシュ化された地図データは、隣接するメッシュ同士の一部が互いに重なり合う領域を持つメッシュデータであってもよい。また、サーバ側地図データベース２０６ｂは、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図データを記憶してもよい。また、サーバ側地図データベース２０６ｂは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場等）や地下構造物（例えば、地下駐車場等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データをさらに記憶してもよい。また、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、口コミ情報等）の注記データ、および、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶される地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、サーバ側地図データベース２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードしてサーバ側地図データベース２０６ｂに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００２９】
また、経路探索情報データベース２０６ｃは、制御部２０２が、案内経路を作成する際に用いる、交通規制データと交通機関の時刻表データと利用料金データとを含む経路探索情報、および、当該経路探索情報の更新情報を記憶する経路探索情報記憶手段である。ここで、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶される交通規制データは、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶される時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関の時刻表を表す情報等であってもよい。また、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶される利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、および、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であり、制御部２０２が交通費を計算する際に用いてもよい。また、経路探索情報データベース２０６ｃは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路作成に用いる地図上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。これら交通規制データ、時刻表データ、および、利用料金データは、経路探索情報データベース２０６ｃに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された経路探索情報をアップデートしてもよい。
【００３０】
また、案内データベース２０６ｄは、案内経路上において出力される案内データ（音声案内データや表示案内データ等）を記憶する案内データ記憶手段である。ここで、案内データベース２０６ｄは、案内経路上の分岐点等における進行方向に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」や、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声案内データを記憶しており、この音声案内データは、後述のようにナビゲーション装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース２０６ｄは、案内経路上の分岐点等における進行方向に対応付けられたターンバイターン（ＴＢＴ）や、現在位置が選択施設に近づいた旨の案内等の表示案内データを記憶しており、この表示案内データは、後述のようにナビゲーション装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。ここで、ＴＢＴとは、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションである。
【００３１】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、抽出部２０２ｃ、案内経路データ送信部２０２ｄ、および、データ送信部２０２ｅを備えて構成される。
【００３２】
このうち、経路探索条件受信部２０２ａは、ナビゲーション装置１００から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件、および、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、経路探索条件には、出発地、経由地等を含んでいてもよい。
【００３３】
また、経路探索部２０２ｂは、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、ナビゲーション装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索部２０２ｂは、更に、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された経路探索情報を用いて探索してもよい。また、経路探索部２０２ｂは、出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索部２０２ｂは、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００３４】
また、抽出部２０２ｃは、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データをサーバ側地図データベース２０６ｂから抽出する抽出手段である。ここで、抽出部２０２ｃは、更に、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から所定範囲内における道路ネットワークデータをサーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａから抽出してもよい。また、抽出部２０２ｃは、更に、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から所定範囲内における経路探索情報を経路探索情報データベース２０６ｃから抽出してもよい。
【００３５】
また、案内経路データ送信部２０２ｄは、経路探索部２０２ｂにより生成された、少なくともナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲に含まれる案内経路の案内経路データをナビゲーション装置１００に送信する案内経路データ送信手段である。ここで、案内経路データ送信部２０２ｄは、更に、案内データベース２０６ｄに記憶された案内経路上において出力される案内データを送信してもよい。
【００３６】
また、データ送信部２０２ｅは、抽出部２０２ｃにより抽出された地図データ、および、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶された当該地図データの更新情報をナビゲーション装置１００に送信するデータ送信手段である。ここで、データ送信部２０２ｅは、更に、抽出部２０２ｃにより抽出された道路ネットワークデータ、および、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された当該道路ネットワークデータの更新情報をナビゲーション装置１００に送信してもよい。また、データ送信部２０２ｅは、更に、抽出部２０２ｃにより抽出された経路探索情報、および、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された当該経路探索情報の更新情報をナビゲーション装置１００に送信してもよい。
【００３７】
［ナビゲーション装置１００の構成］
また、図１において、ナビゲーション装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される地図データ、および、当該地図データの更新情報を受信し、当該更新情報と、受信された地図データに対応する記憶部１０６に記憶された地図データの更新情報とを比較して差異があるか否か判定し、差異があると判定された場合、受信された地図データに対応する記憶部１０６に記憶された地図データの一部または全部を破棄し、受信された地図データの一部または全部を記憶部１０６に格納する等の機能を有する。ナビゲーション装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯ナビゲーション装置等である。本実施形態において、ナビゲーション装置１００は、カーナビゲーションを行う車載の情報処理端末であってもよい。ここで、ナビゲーション装置１００は、例えば、車両から電力の供給を受けられ、ダッシュボード等の車両本体にアタッチメント等で着脱可能に固定され、装置本体（ローカル）に大容量ストレージを持たず、車両から信号（例えば、車速パルス、燃料消費等）を取得することもでき、通信モジュールを内蔵しており、通信圏内でナビゲーションサーバ２００等とネットワーク３００を介して通信可能であり、地図データ等のデータをナビゲーションサーバ２００からダウンロードして更新することも可能な装置であってもよい。また、ナビゲーション装置１００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、ナビゲーション装置１００は、少なくとも表示部１１４と音声出力部１１８とを含む出力部を備えている。ここで、表示部１１４は、ナビゲーションサーバ２００から受信した地図データ等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、音声出力部１１８は、ナビゲーションサーバ２００から受信した音声案内データ等を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）である。また、ナビゲーション装置１００は、経路探索条件の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００３８】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、ナビゲーション装置１００が通信可能範囲に入ると、ナビゲーション装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。また、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。
【００３９】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出したナビゲーション装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいてナビゲーション装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、ナビゲーション装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよびナビゲーション装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。また、距離センサは、ナビゲーション装置１００が車載の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、ナビゲーション装置１００が車載の情報処理端末である場合、各車両に搭載された通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。
【００４０】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーション装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、ナビゲーション装置１００と外部機器（例えば、ナビゲーションサーバ２００や外部の地図提供サーバなど）等とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網、一般電話回線網を含む。）、イントラネット、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００４１】
また、記憶部１０６は、また、記憶部１０６は、ＨＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段を備えていてもよく、各種のデータベースやファイルやテーブル（案内経路データファイル１０６ａ、地図データファイル１０６ｂ、案内データファイル１０６ｃ、道路ネットワークデータファイル１０６ｄ、および、経路探索情報ファイル１０６ｅ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００４２】
このうち、案内経路データファイル１０６ａは、案内経路データを記憶する案内経路データ記憶手段である。
【００４３】
また、地図データファイル１０６ｂは、地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段である。
【００４４】
また、案内データファイル１０６ｃは、案内経路上において出力される案内データ（音声案内データや表示案内データ等）を記憶する案内データ記憶手段である。
【００４５】
また、道路ネットワークデータファイル１０６ｄは、道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を記憶する道路ネットワークデータ記憶手段である。
【００４６】
また、経路探索情報ファイル１０６ｅは、交通規制データと交通機関の時刻表データと利用料金データとを含む経路探索情報、および、当該経路探索情報の更新情報を記憶する経路探索情報記憶手段である。
【００４７】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、案内経路データ受信部１０２ｃ、データ受信部１０２ｄ、経路案内部１０２ｅ、比較部１０２ｆ、データ格納部１０２ｇ、および、経路探索部１０２ｈを備えて構成される。
【００４８】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した進行方向等の方位情報をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えばは、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、車両の位置情報をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００４９】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも目的地を含む経路探索条件、および、現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。
【００５０】
また、案内経路データ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内経路データを受信する案内経路データ受信手段である。また、案内経路データ受信部１０２ｃは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内経路上において出力される案内データを受信してもよい。また、案内経路データ受信部１０２ｃは、更に、受信した案内経路データを案内経路データファイル１０６ａに格納してもよい。また、案内経路データ受信部１０２ｃは、更に、受信した案内データを案内データファイル１０６ｃに格納してもよい。
【００５１】
また、データ受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信される地図データおよび当該地図データの更新情報を受信するデータ受信手段である。ここで、データ受信部１０２ｄは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される道路ネットワークデータおよび当該道路ネットワークデータの更新情報を受信してもよい。また、データ受信部１０２ｄは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路探索情報および当該経路探索情報の更新情報を受信してもよい。
【００５２】
また、経路案内部１０２ｅは、少なくとも案内経路データに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段である。ここで、経路案内部１０２ｅは、地図データと案内経路データと現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報とに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内部１０２ｅは、案内経路データに、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面からなる経路案内情報を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。また、経路案内部１０２ｅは、地図データ上に、案内経路データ、および／または、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面からなる経路案内情報を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。また、経路案内部１０２ｅは、案内データを出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｅは、案内データに含まれる案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよく、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。
【００５３】
また、比較部１０２ｆは、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段である。ここで、比較部１０２ｆは、更に、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報とを比較して差異があるか否か判定してもよい。また、比較部１０２ｆは、更に、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報とを比較して差異があるか否か判定してもよい。
【００５４】
また、データ格納部１０２ｇは、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの一部または全部を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの一部または全部を地図データファイル１０６ｂに格納するデータ格納手段である。ここで、地図データの一部とは、例えば、地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データと比べて、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データにおいて変更（すなわち、更新）されている差分のデータである。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報を地図データファイル１０６ｂに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの一部または全部を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの一部または全部を道路ネットワークデータファイル１０６ｄに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報を道路ネットワークデータファイル１０６ｄに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の一部または全部を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の一部または全部を経路探索情報ファイル１０６ｅに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報を経路探索情報ファイル１０６ｅに格納してもよい。
【００５５】
また、経路探索部１０２ｈは、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、ナビゲーション装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索部１０２ｈは、更に、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報を用いて探索してもよい。また、経路探索部１０２ｈは、出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索部１０２ｈは、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部１０２ｈは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索部１０２ｈは、更に、生成した案内経路データを案内経路データファイル１０６ａに格納してもよい。
【００５６】
以上で、本実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００５７】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された本実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２および図３を参照して詳細に説明する。図２は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００５８】
図２に示すように、まず、ナビゲーション装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した進行方向の方位情報等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＡ−１）。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置、および／または、進行方向についての情報等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００５９】
そして、ナビゲーション装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも目的地を含む経路探索条件、および、ステップＳＡ−１にて現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−２）。ここで、経路探索条件には、出発地、経由地等を含んでいてもよい。
【００６０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ナビゲーション装置１００から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件、および、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を受信する（ステップＳＡ−３）。
【００６１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路を、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された道路ネットワークデータ、および、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された経路探索情報を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＡ−４）。ここで、経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００６２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の抽出部２０２ｃは、ステップＳＡ−３にて経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データをサーバ側地図データベース２０６ｂから抽出する（ステップＳＡ−５）。ここで、抽出部２０２ｃは、更に、ステップＳＡ−３にて経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から所定範囲内における道路ネットワークデータをサーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａから抽出してもよい。また、抽出部２０２ｃは、更に、ステップＳＡ−３にて経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から所定範囲内における経路探索情報を経路探索情報データベース２０６ｃから抽出してもよい。
【００６３】
ここで、図３を参照して、地図データ抽出処理の一例について説明する。図３は、本実施形態における地図データ抽出処理の一例を示す図である。
【００６４】
図３に示すように、例えば、ナビゲーションサーバ２００の抽出部２０２ｃは、案内経路上に存在するナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から、ナビゲーション装置１００の利用者の進行方向前方（例えば、案内経路前方等）の所定範囲を含む地図の地図データ（例えば、１００ｍメッシュデータ等）をサーバ側地図データベース２０６ｂから抽出している。
【００６５】
再び図２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の案内経路データ送信部２０２ｄは、経路探索部２０２ｂにより生成された、少なくともナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲に含まれる案内経路の案内経路データ、および、案内データベース２０６ｄに記憶された当該案内経路上において出力される案内データを送信する（ステップＳＡ−６）。
【００６６】
そして、ナビゲーション装置１００の案内経路データ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内経路データを受信して案内経路データファイル１０６ａに格納し、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内経路上において出力される案内データを受信して案内データファイル１０６ｃに格納する（ステップＳＡ−７）。
【００６７】
そして、ナビゲーションサーバ２００のデータ送信部２０２ｅは、抽出部２０２ｃにより抽出された地図データ、および、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶された当該地図データの更新情報をナビゲーション装置１００に送信する（ステップＳＡ−８）。ここで、データ送信部２０２ｅは、更に、抽出部２０２ｃにより抽出された道路ネットワークデータ、および、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された当該道路ネットワークデータの更新情報をナビゲーション装置１００に送信してもよい。また、データ送信部２０２ｅは、更に、抽出部２０２ｃにより抽出された経路探索情報、および、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された当該経路探索情報の更新情報をナビゲーション装置１００に送信してもよい。
【００６８】
そして、ナビゲーション装置１００のデータ受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信される地図データおよび当該地図データの更新情報を受信する（ステップＳＡ−９）。ここで、データ受信部１０２ｄは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される道路ネットワークデータおよび当該道路ネットワークデータの更新情報を受信してもよい。また、データ受信部１０２ｄは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路探索情報および当該経路探索情報の更新情報を受信してもよい。
【００６９】
そして、ナビゲーション装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した進行方向の方位情報等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＡ−１０）。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての情報等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００７０】
そして、ナビゲーション装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−２にて利用者により入力部１１６を介して入力された目的地と当該現在位置とが一致するか否か判定する（ステップＳＡ−１１）。
【００７１】
そして、ナビゲーション装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−１１にて利用者により入力部１１６を介して入力された目的地とナビゲーション装置１００の利用者の現在位置とが一致すると判定した場合（ステップＳＡ−１１：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【００７２】
そして、ナビゲーション装置１００の経路案内部１０２ｅは、ステップＳＡ−１１にて制御部１０２により、利用者により入力部１１６を介して入力された目的地とナビゲーション装置１００の利用者の現在位置とが一致しないと判定された場合（ステップＳＡ−１１：Ｎｏ）、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データ上に、案内経路データ受信部１０２ｃにより受信され、案内経路データファイル１０６ａに記憶された案内経路データ、および、ステップＳＡ−１０にて現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面からなる経路案内情報を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＡ−１２）。ここで、経路案内部１０２ｅは、少なくとも経路探索部１０２ｈにより生成された案内経路データに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。また、経路案内部１０２ｅは、地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データ上に、経路探索部１０２ｈにより生成された案内経路データ、および、現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面からなる経路案内情報を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。また、経路案内部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置と、分岐点等の案内地点と、が一致する場合、案内経路データ受信部１０２ｃにより受信され、案内データファイル１０６ｃに記憶された案内データに含まれる案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよく、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。なお、経路案内部１０２ｅによる経路案内の実行処理は、経路案内の開始後ステップＳＡ−１０からステップＳＡ−１４の処理が繰り返し行われた場合、継続して行ってもよい（例えば、継続的に表示部１１４にて表示画面の表示がされ、音声出力部１１８にて音声案内がされてもよい）。また、経路案内部１０２ｅは、経路案内開始後地図データ、案内経路データ、および、当該案内経路上において出力される案内データが更に必要な場合、データ受信部１０２ｄにより地図データおよび更新情報を、案内経路データ受信部１０２ｃにより案内経路データおよび案内データを、ナビゲーションサーバ２００から適宜受信させ、ステップＳＡ−２にて利用者により入力部１１６を介して入力された目的地までの経路案内を実行してもよい。
【００７３】
そして、ナビゲーション装置１００の比較部１０２ｆは、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報とを比較して差異があるか否か判定する（ステップＳＡ−１３）。ここで、比較部１０２ｆは、更に、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報とを比較して差異があるか否か判定してもよい。また、比較部１０２ｆは、更に、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報とを比較して差異があるか否か判定してもよい。
【００７４】
そして、ナビゲーション装置１００のデータ格納部１０２ｇは、ステップＳＡ−１３にて比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報との差異があると判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｙｅｓ）、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの一部または全部、および、当該地図データの更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの一部または全部、および、当該地図データの更新情報を地図データファイル１０６ｂに格納し、処理をステップＳＡ−１０へ移行させる（ステップＳＡ−１４）。ここで、地図データの一部とは、例えば、地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データと比べて、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データにおいて変更（すなわち、更新）されている差分のデータ（例えば、形状データ、注記データ、記号データ等）である。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの一部または全部、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの一部または全部、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を道路ネットワークデータファイル１０６ｄに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の一部または全部、および、当該経路探索情報の更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の一部または全部、および、当該経路探索情報の更新情報を経路探索情報ファイル１０６ｅに格納してもよい。なお、データ格納部１０２ｇによるデータ格納処理は、他の処理と平行して行ってもよく、データ格納処理の継続中であって完了前に処理をステップＳＡ−１０へ移行させてもよい。
【００７５】
一方、ナビゲーション装置１００の比較部１０２ｆは、ステップＳＡ−１３にてデータ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報との差異がないと判定した場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−１０へ移行させる。ここで、比較部１０２ｆは、ステップＳＡ−１３にてデータ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報との差異がないと判定した場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−１０へ移行させてもよい。また、比較部１０２ｆは、ステップＳＡ−１３にてデータ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報との差異がないと判定した場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−１０へ移行させてもよい。
【００７６】
以上で、本実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【００７７】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【００７８】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【００７９】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【００８０】
また、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【００８１】
例えば、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、および、制御部２０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じてナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６および記憶部２０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【００８２】
また、このコンピュータプログラムは、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【００８３】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【００８４】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【００８５】
記憶部１０６、および、記憶部２０６に格納される各種のデータベース等（案内経路データファイル１０６ａ、地図データファイル１０６ｂ、案内データファイル１０６ｃ、道路ネットワークデータファイル１０６ｄ、経路探索情報ファイル１０６ｅ、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａ、サーバ側地図データベース２０６ｂ、経路探索情報データベース２０６ｃ、案内データベース２０６ｄ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【００８６】
また、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【００８７】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【００８８】
以上詳述したように、本発明によれば、地図データ等の更新の対象を全エリアの地図データ等を対象とするのではなく、利用者の現在位置周辺に限定して地図データ等を更新することにより、更新データ量を最小限に抑え、経路案内等を行っている間でも地図等の更新を行うことができるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法を提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【００８９】
１００ ナビゲーション装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 案内経路データ受信部
１０２ｄ データ受信部
１０２ｅ 経路案内部
１０２ｆ 比較部
１０２ｇ データ格納部
１０２ｈ 経路探索部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 案内経路データファイル
１０６ｂ 地図データファイル
１０６ｃ 案内データファイル
１０６ｄ 道路ネットワークデータファイル
１０６ｅ 経路探索情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索条件受信部
２０２ｂ 経路探索部
２０２ｃ 抽出部
２０２ｄ 案内経路データ送信部
２０２ｅ データ送信部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ サーバ側道路ネットワークデータベース
２０６ｂ サーバ側地図データベース
２０６ｃ 経路探索情報データベース
２０６ｄ 案内データベース
３００ ネットワーク
５００ 位置発信装置
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、地図データの用途に応じて更新処理を行う技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の地図データ処理装置においては、地図表示用、ロケーション用、経路探索用、および、経路案内用等の地図データの種別に応じて、一括で全てのデータを入れ替える更新処理を行うか、または、アプリケーションからの地図データ要求等に応じてデータを部分的に入れ替える更新処理を行うかを選択し、ナビゲーション機能が使用できなくなる時間を最小限にして記憶手段に記憶された地図データを最新地図データへ更新する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
【特許文献１】特許第４３０７１２１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載の地図データ処理装置においては、一括で全てのデータを入れ替える場合、地図の更新対象が全エリアとなるため地図データの更新に長時間を要するという問題を有し、データを部分的に入れ替える場合でも、アプリケーションによる経路案内等の開始前に地図データを更新することを前提としているため、地図更新時において装置の処理能力および通信環境等に応じて、ナビゲーション機能が使用できなくなる時間が生じるという問題点も有していた。また、経路案内にとって全ての種類の地図データが最新であることが望ましいが、特許文献１に記載の地図データ処理装置においては、経路案内を行う際に、案内経路を含む全ての種別の地図データを最新データに更新しようとした場合、地図データの種別に応じて一括更新と部分更新を組み合わせて更新処理を行うため膨大な時間を要してしまうという問題点を有していた。
【０００６】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、地図データ等の更新の対象を全エリアの地図データ等を対象とするのではなく、利用者の現在位置周辺に限定して地図データ等を更新することにより、更新データ量を最小限に抑え、経路案内等を行っている間でも地図等の更新を行うことができるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、を備え、上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、上記データ受信手段により受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００８】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記ナビゲーション装置は、出力部を更に備え、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、道路ネットワークデータを少なくとも記憶するサーバ側道路ネットワークデータ記憶手段、を更に備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ナビゲーション装置から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、上記経路探索手段により生成された、少なくとも上記現在位置からの上記所定範囲に含まれる上記案内経路の上記案内経路データを上記ナビゲーション装置に送信する案内経路データ送信手段と、を更に備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記案内経路データを受信する案内経路データ受信手段と、少なくとも上記案内経路データに基づく経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明のナビゲーション装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、上記データ受信手段により受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１０】
また、本発明のナビゲーションサーバは、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１１】
また、本発明の地図データ更新方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行される地図データ更新方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記抽出ステップにて抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記比較ステップにて上記差異があると判定された場合、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の地図データ更新方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行される地図データ更新方法であって、上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信ステップと、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較ステップと、上記比較ステップにて上記差異があると判定された場合、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の地図データ更新方法は、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行される地図データ更新方法であって、上記記憶部は、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出ステップと、上記抽出ステップにて抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１４】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を記憶するサーバ側道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲内における上記道路ネットワークデータを上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段から抽出する抽出手段と、上記抽出手段により抽出された上記道路ネットワークデータ、および、上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された当該道路ネットワークデータの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、を備え、上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、上記道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの上記更新情報を記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータに対応する上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータに対応する上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータの一部または全部を上記道路ネットワークデータ記憶手段に格納するデータ格納手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記ナビゲーション装置は、出力部を更に備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、少なくとも上記案内経路データに基づく経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、を更に備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【００１６】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバにて、ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データを記憶部から抽出し、抽出された地図データ、および、記憶部に記憶された当該地図データの更新情報をナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置にて、ナビゲーションサーバから送信される地図データおよび当該地図データの更新情報を受信し、受信された地図データの更新情報と、受信された地図データに対応する記憶部に記憶された地図データの更新情報とを比較して差異があるか否か判定し、差異があると判定された場合、受信された地図データに対応する記憶部に記憶された地図データの一部または全部を破棄し、受信された地図データの一部または全部を記憶部に格納することができる。これにより、本発明は、サーバ側から送信される地図データを現在位置周辺に限定することで通信負荷を抑えることができ、データ量が小さいためナビゲーション装置に保持された地図データの更新時間も短縮できるという効果を奏する。また、本発明は、サーバ側で更新された一部の差分データを地図データの更新に用いることで更にナビゲーション装置に保持された地図データの更新時間を短縮できるという効果を奏する。
【００１７】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバにて、ナビゲーション装置から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、記憶部に記憶された道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成し、生成された、少なくとも現在位置からの所定範囲に含まれる案内経路の案内経路データをナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置にて、ナビゲーションサーバから送信される案内経路データを受信し、少なくとも受信された案内経路データに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行することができる。これにより、本発明は、サーバ側から送信される案内経路データを現在位置周辺に限定することで通信負荷を抑えることができ、データ量が小さいためナビゲーション装置で経路案内を行いながら、同時にナビゲーション装置に保持された地図データの更新を行うことができるという効果を奏する。
【００１８】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバにて、ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲内における道路ネットワークデータを記憶部から抽出し、抽出された道路ネットワークデータ、および、記憶部に記憶された当該道路ネットワークデータの更新情報をナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置にて、ナビゲーションサーバから送信される道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を受信し、受信された道路ネットワークデータの更新情報と、受信された道路ネットワークデータに対応する記憶部に記憶された道路ネットワークデータの更新情報とを比較して差異があるか否か判定し、差異があると判定された場合、受信された道路ネットワークデータに対応する記憶部に記憶された道路ネットワークデータの一部または全部を破棄し、受信された道路ネットワークデータの一部または全部を記憶部に格納することができる。これにより、本発明は、サーバ側から送信される道路ネットワークデータを現在位置周辺に限定することで通信負荷を抑えることができ、データ量が小さいためナビゲーション装置に保持された道路ネットワークデータの更新時間も短縮できるという効果を奏する。また、本発明は、サーバ側で更新された一部の差分データを道路ネットワークデータの更新に用いることで更にナビゲーション装置に保持された道路ネットワークデータの更新時間を短縮できるという効果を奏する。
【００１９】
また、本発明によれば、ナビゲーション装置にて、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、記憶部に記憶された道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成し、少なくとも案内経路データに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行することができる。これにより、本発明は、サーバ側から送信される最新の道路ネットワークデータを用いて、ナビゲーション装置側で経路探索を行うことができるという効果を奏する。
【００２０】
なお、上記において、本発明のナビゲーションシステムを一例に効果の説明をしたが、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法においても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００２１】
【図１】図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、本実施形態における地図データ抽出処理の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００２２】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法並びにプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００２３】
本発明の実施形態について、図１から図３を参照して以下に説明する。
【００２４】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、本実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００２５】
図１に示すように、本実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ２００、および、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１８）と入力部１１６と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備えたナビゲーション装置１００、を通信可能に接続して構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００２６】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データを記憶部２０６から抽出し、当該地図データ、および、記憶部２０６に記憶された当該地図データの更新情報をナビゲーション装置１００に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、ナビゲーション装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段であり、経路探索等を行う。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、ナビゲーション装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ）等の固定ディスク装置等やＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａ、サーバ側地図データベース２０６ｂ、経路探索情報データベース２０６ｃ、案内データベース２０６ｄ等）を格納する。
【００２７】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａは、道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を記憶する道路ネットワークデータ記憶手段である。ここで、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶される道路ネットワークデータは、道路網等の交通網を規定するネットワークデータであり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、ノードデータには、ノード番号、緯度経度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号、接続する道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、車線数、制限速度など交通規制、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等を含んでいてもよい。これら道路ネットワークデータは、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図データを提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてサーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された道路ネットワークデータをアップデートしてもよい。
【００２８】
また、サーバ側地図データベース２０６ｂは、地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段である。ここで、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶される地図データは、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図データ（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図データであってもよい。ここで、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶されるメッシュ化された地図データは、隣接するメッシュ同士の一部が互いに重なり合う領域を持つメッシュデータであってもよい。また、サーバ側地図データベース２０６ｂは、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図データを記憶してもよい。また、サーバ側地図データベース２０６ｂは、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場等）や地下構造物（例えば、地下駐車場等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データをさらに記憶してもよい。また、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶される地図データは、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、口コミ情報等）の注記データ、および、地図上に表示される記号（例えば、山や史跡や寺社や学校や病院や工場や墓地等の地図記号、ガソリンスタンドやコンビニエンスストアやスーパーマーケットやレストランや銀行や郵便局等の店舗記号、道路上の信号や有料道路の出入口や料金所やサービスエリアやパーキングエリアやインターチェンジ等の記号、駐車場や駅やホテルや美術館や博物館等の施設記号、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶される地図データは、ラスタ形式、ベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、サーバ側地図データベース２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードしてサーバ側地図データベース２０６ｂに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００２９】
また、経路探索情報データベース２０６ｃは、制御部２０２が、案内経路を作成する際に用いる、交通規制データと交通機関の時刻表データと利用料金データとを含む経路探索情報、および、当該経路探索情報の更新情報を記憶する経路探索情報記憶手段である。ここで、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶される交通規制データは、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶される時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関の時刻表を表す情報等であってもよい。また、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶される利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、および、高速自動車国道や自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であり、制御部２０２が交通費を計算する際に用いてもよい。また、経路探索情報データベース２０６ｃは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路作成に用いる地図上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。これら交通規制データ、時刻表データ、および、利用料金データは、経路探索情報データベース２０６ｃに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器等からダウンロードして経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された経路探索情報をアップデートしてもよい。
【００３０】
また、案内データベース２０６ｄは、案内経路上において出力される案内データ（音声案内データや表示案内データ等）を記憶する案内データ記憶手段である。ここで、案内データベース２０６ｄは、案内経路上の分岐点等における進行方向に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」や、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声案内データを記憶しており、この音声案内データは、後述のようにナビゲーション装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられる。また、案内データベース２０６ｄは、案内経路上の分岐点等における進行方向に対応付けられたターンバイターン（ＴＢＴ）や、現在位置が選択施設に近づいた旨の案内等の表示案内データを記憶しており、この表示案内データは、後述のようにナビゲーション装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられる。ここで、ＴＢＴとは、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションである。
【００３１】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、抽出部２０２ｃ、案内経路データ送信部２０２ｄ、および、データ送信部２０２ｅを備えて構成される。
【００３２】
このうち、経路探索条件受信部２０２ａは、ナビゲーション装置１００から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件、および、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、経路探索条件には、出発地、経由地等を含んでいてもよい。
【００３３】
また、経路探索部２０２ｂは、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、ナビゲーション装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索部２０２ｂは、更に、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された経路探索情報を用いて探索してもよい。また、経路探索部２０２ｂは、出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索部２０２ｂは、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００３４】
また、抽出部２０２ｃは、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データをサーバ側地図データベース２０６ｂから抽出する抽出手段である。ここで、抽出部２０２ｃは、更に、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から所定範囲内における道路ネットワークデータをサーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａから抽出してもよい。また、抽出部２０２ｃは、更に、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から所定範囲内における経路探索情報を経路探索情報データベース２０６ｃから抽出してもよい。
【００３５】
また、案内経路データ送信部２０２ｄは、経路探索部２０２ｂにより生成された、少なくともナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲に含まれる案内経路の案内経路データをナビゲーション装置１００に送信する案内経路データ送信手段である。ここで、案内経路データ送信部２０２ｄは、更に、案内データベース２０６ｄに記憶された案内経路上において出力される案内データを送信してもよい。
【００３６】
また、データ送信部２０２ｅは、抽出部２０２ｃにより抽出された地図データ、および、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶された当該地図データの更新情報をナビゲーション装置１００に送信するデータ送信手段である。ここで、データ送信部２０２ｅは、更に、抽出部２０２ｃにより抽出された道路ネットワークデータ、および、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された当該道路ネットワークデータの更新情報をナビゲーション装置１００に送信してもよい。また、データ送信部２０２ｅは、更に、抽出部２０２ｃにより抽出された経路探索情報、および、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された当該経路探索情報の更新情報をナビゲーション装置１００に送信してもよい。
【００３７】
［ナビゲーション装置１００の構成］
また、図１において、ナビゲーション装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される地図データ、および、当該地図データの更新情報を受信し、当該更新情報と、受信された地図データに対応する記憶部１０６に記憶された地図データの更新情報とを比較して差異があるか否か判定し、差異があると判定された場合、受信された地図データに対応する記憶部１０６に記憶された地図データの一部または全部を破棄し、受信された地図データの一部または全部を記憶部１０６に格納する等の機能を有する。ナビゲーション装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯ナビゲーション装置等である。本実施形態において、ナビゲーション装置１００は、カーナビゲーションを行う車載の情報処理端末であってもよい。ここで、ナビゲーション装置１００は、例えば、車両から電力の供給を受けられ、ダッシュボード等の車両本体にアタッチメント等で着脱可能に固定され、装置本体（ローカル）に大容量ストレージを持たず、車両から信号（例えば、車速パルス、燃料消費等）を取得することもでき、通信モジュールを内蔵しており、通信圏内でナビゲーションサーバ２００等とネットワーク３００を介して通信可能であり、地図データ等のデータをナビゲーションサーバ２００からダウンロードして更新することも可能な装置であってもよい。また、ナビゲーション装置１００は、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、ナビゲーション装置１００は、少なくとも表示部１１４と音声出力部１１８とを含む出力部を備えている。ここで、表示部１１４は、ナビゲーションサーバ２００から受信した地図データ等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）である。また、音声出力部１１８は、ナビゲーションサーバ２００から受信した音声案内データ等を音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）である。また、ナビゲーション装置１００は、経路探索条件の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００３８】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、ナビゲーション装置１００が通信可能範囲に入ると、ナビゲーション装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。また、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。
【００３９】
また、位置取得部１１２は、例えば、方位センサにて検出したナビゲーション装置１００の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいてナビゲーション装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、ナビゲーション装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよびナビゲーション装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。また、距離センサは、ナビゲーション装置１００が車載の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、ナビゲーション装置１００が車載の情報処理端末である場合、各車両に搭載された通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。
【００４０】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーション装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、ナビゲーション装置１００と外部機器（例えば、ナビゲーションサーバ２００や外部の地図提供サーバなど）等とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網、一般電話回線網を含む。）、イントラネット、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００４１】
また、記憶部１０６は、また、記憶部１０６は、ＨＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段を備えていてもよく、各種のデータベースやファイルやテーブル（案内経路データファイル１０６ａ、地図データファイル１０６ｂ、案内データファイル１０６ｃ、道路ネットワークデータファイル１０６ｄ、および、経路探索情報ファイル１０６ｅ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００４２】
このうち、案内経路データファイル１０６ａは、案内経路データを記憶する案内経路データ記憶手段である。
【００４３】
また、地図データファイル１０６ｂは、地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段である。
【００４４】
また、案内データファイル１０６ｃは、案内経路上において出力される案内データ（音声案内データや表示案内データ等）を記憶する案内データ記憶手段である。
【００４５】
また、道路ネットワークデータファイル１０６ｄは、道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を記憶する道路ネットワークデータ記憶手段である。
【００４６】
また、経路探索情報ファイル１０６ｅは、交通規制データと交通機関の時刻表データと利用料金データとを含む経路探索情報、および、当該経路探索情報の更新情報を記憶する経路探索情報記憶手段である。
【００４７】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、案内経路データ受信部１０２ｃ、データ受信部１０２ｄ、経路案内部１０２ｅ、比較部１０２ｆ、データ格納部１０２ｇ、および、経路探索部１０２ｈを備えて構成される。
【００４８】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した進行方向等の方位情報をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての位置座標等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えばは、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者に表示部１１４に表示された地図データの表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標、および／または、方位情報をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、車両の位置情報をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００４９】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも目的地を含む経路探索条件、および、現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。
【００５０】
また、案内経路データ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内経路データを受信する案内経路データ受信手段である。また、案内経路データ受信部１０２ｃは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内経路上において出力される案内データを受信してもよい。また、案内経路データ受信部１０２ｃは、更に、受信した案内経路データを案内経路データファイル１０６ａに格納してもよい。また、案内経路データ受信部１０２ｃは、更に、受信した案内データを案内データファイル１０６ｃに格納してもよい。
【００５１】
また、データ受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信される地図データおよび当該地図データの更新情報を受信するデータ受信手段である。ここで、データ受信部１０２ｄは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される道路ネットワークデータおよび当該道路ネットワークデータの更新情報を受信してもよい。また、データ受信部１０２ｄは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路探索情報および当該経路探索情報の更新情報を受信してもよい。
【００５２】
また、経路案内部１０２ｅは、少なくとも案内経路データに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段である。ここで、経路案内部１０２ｅは、地図データと案内経路データと現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報とに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内部１０２ｅは、案内経路データに、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面からなる経路案内情報を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。また、経路案内部１０２ｅは、地図データ上に、案内経路データ、および／または、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面からなる経路案内情報を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。また、経路案内部１０２ｅは、案内データを出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内部１０２ｅは、案内データに含まれる案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよく、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。
【００５３】
また、比較部１０２ｆは、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段である。ここで、比較部１０２ｆは、更に、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報とを比較して差異があるか否か判定してもよい。また、比較部１０２ｆは、更に、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報とを比較して差異があるか否か判定してもよい。
【００５４】
また、データ格納部１０２ｇは、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの一部または全部を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの一部または全部を地図データファイル１０６ｂに格納するデータ格納手段である。ここで、地図データの一部とは、例えば、地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データと比べて、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データにおいて変更（すなわち、更新）されている差分のデータである。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報を地図データファイル１０６ｂに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの一部または全部を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの一部または全部を道路ネットワークデータファイル１０６ｄに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報を道路ネットワークデータファイル１０６ｄに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の一部または全部を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の一部または全部を経路探索情報ファイル１０６ｅに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報を経路探索情報ファイル１０６ｅに格納してもよい。
【００５５】
また、経路探索部１０２ｈは、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段である。ここで、経路探索条件は、ナビゲーション装置１００の利用者により入力部１１６を介して入力されたものであってもよい。また、経路探索部１０２ｈは、更に、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報を用いて探索してもよい。また、経路探索部１０２ｈは、出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索部１０２ｈは、少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部１０２ｈは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索部１０２ｈは、更に、生成した案内経路データを案内経路データファイル１０６ａに格納してもよい。
【００５６】
以上で、本実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００５７】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された本実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２および図３を参照して詳細に説明する。図２は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００５８】
図２に示すように、まず、ナビゲーション装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した進行方向の方位情報等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＡ−１）。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置、および／または、進行方向についての情報等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００５９】
そして、ナビゲーション装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも目的地を含む経路探索条件、および、ステップＳＡ−１にて現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−２）。ここで、経路探索条件には、出発地、経由地等を含んでいてもよい。
【００６０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、ナビゲーション装置１００から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件、および、ナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を受信する（ステップＳＡ−３）。
【００６１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路を、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された道路ネットワークデータ、および、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された経路探索情報を用いて探索し、案内経路データを生成する（ステップＳＡ−４）。ここで、経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から目的地までの案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。
【００６２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の抽出部２０２ｃは、ステップＳＡ−３にて経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲を含む地図の地図データをサーバ側地図データベース２０６ｂから抽出する（ステップＳＡ−５）。ここで、抽出部２０２ｃは、更に、ステップＳＡ−３にて経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から所定範囲内における道路ネットワークデータをサーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａから抽出してもよい。また、抽出部２０２ｃは、更に、ステップＳＡ−３にて経路探索条件受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から所定範囲内における経路探索情報を経路探索情報データベース２０６ｃから抽出してもよい。
【００６３】
ここで、図３を参照して、地図データ抽出処理の一例について説明する。図３は、本実施形態における地図データ抽出処理の一例を示す図である。
【００６４】
図３に示すように、例えば、ナビゲーションサーバ２００の抽出部２０２ｃは、案内経路上に存在するナビゲーション装置１００の利用者の現在位置から、ナビゲーション装置１００の利用者の進行方向前方（例えば、案内経路前方等）の所定範囲を含む地図の地図データ（例えば、１００ｍメッシュデータ等）をサーバ側地図データベース２０６ｂから抽出している。
【００６５】
再び図２に戻り、ナビゲーションサーバ２００の案内経路データ送信部２０２ｄは、経路探索部２０２ｂにより生成された、少なくともナビゲーション装置１００の利用者の現在位置からの所定範囲に含まれる案内経路の案内経路データ、および、案内データベース２０６ｄに記憶された当該案内経路上において出力される案内データを送信する（ステップＳＡ−６）。
【００６６】
そして、ナビゲーション装置１００の案内経路データ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内経路データを受信して案内経路データファイル１０６ａに格納し、ナビゲーションサーバ２００から送信される案内経路上において出力される案内データを受信して案内データファイル１０６ｃに格納する（ステップＳＡ−７）。
【００６７】
そして、ナビゲーションサーバ２００のデータ送信部２０２ｅは、抽出部２０２ｃにより抽出された地図データ、および、サーバ側地図データベース２０６ｂに記憶された当該地図データの更新情報をナビゲーション装置１００に送信する（ステップＳＡ−８）。ここで、データ送信部２０２ｅは、更に、抽出部２０２ｃにより抽出された道路ネットワークデータ、および、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａに記憶された当該道路ネットワークデータの更新情報をナビゲーション装置１００に送信してもよい。また、データ送信部２０２ｅは、更に、抽出部２０２ｃにより抽出された経路探索情報、および、経路探索情報データベース２０６ｃに記憶された当該経路探索情報の更新情報をナビゲーション装置１００に送信してもよい。
【００６８】
そして、ナビゲーション装置１００のデータ受信部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から送信される地図データおよび当該地図データの更新情報を受信する（ステップＳＡ−９）。ここで、データ受信部１０２ｄは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される道路ネットワークデータおよび当該道路ネットワークデータの更新情報を受信してもよい。また、データ受信部１０２ｄは、更に、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路探索情報および当該経路探索情報の更新情報を受信してもよい。
【００６９】
そして、ナビゲーション装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報、および／または、位置取得部１１２の方位センサにて検出した進行方向の方位情報等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得する（ステップＳＡ−１０）。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１６を介して入力された現在位置についての情報等をナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００７０】
そして、ナビゲーション装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−２にて利用者により入力部１１６を介して入力された目的地と当該現在位置とが一致するか否か判定する（ステップＳＡ−１１）。
【００７１】
そして、ナビゲーション装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−１１にて利用者により入力部１１６を介して入力された目的地とナビゲーション装置１００の利用者の現在位置とが一致すると判定した場合（ステップＳＡ−１１：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【００７２】
そして、ナビゲーション装置１００の経路案内部１０２ｅは、ステップＳＡ−１１にて制御部１０２により、利用者により入力部１１６を介して入力された目的地とナビゲーション装置１００の利用者の現在位置とが一致しないと判定された場合（ステップＳＡ−１１：Ｎｏ）、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データ上に、案内経路データ受信部１０２ｃにより受信され、案内経路データファイル１０６ａに記憶された案内経路データ、および、ステップＳＡ−１０にて現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面からなる経路案内情報を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行する（ステップＳＡ−１２）。ここで、経路案内部１０２ｅは、少なくとも経路探索部１０２ｈにより生成された案内経路データに基づく経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。また、経路案内部１０２ｅは、地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データ上に、経路探索部１０２ｈにより生成された案内経路データ、および、現在位置情報取得部１０２ａにより取得されたナビゲーション装置１００の利用者の現在位置情報を重畳した表示画面からなる経路案内情報を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。また、経路案内部１０２ｅは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づくナビゲーション装置１００の利用者の現在位置と、分岐点等の案内地点と、が一致する場合、案内経路データ受信部１０２ｃにより受信され、案内データファイル１０６ｃに記憶された案内データに含まれる案内経路上の分岐点等の案内地点における進行方向に対応付けられた音声案内データを、音声出力部１１８を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよく、案内データに含まれるＴＢＴ等の表示案内データの表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行してもよい。なお、経路案内部１０２ｅによる経路案内の実行処理は、経路案内の開始後ステップＳＡ−１０からステップＳＡ−１４の処理が繰り返し行われた場合、継続して行ってもよい（例えば、継続的に表示部１１４にて表示画面の表示がされ、音声出力部１１８にて音声案内がされてもよい）。また、経路案内部１０２ｅは、経路案内開始後地図データ、案内経路データ、および、当該案内経路上において出力される案内データが更に必要な場合、データ受信部１０２ｄにより地図データおよび更新情報を、案内経路データ受信部１０２ｃにより案内経路データおよび案内データを、ナビゲーションサーバ２００から適宜受信させ、ステップＳＡ−２にて利用者により入力部１１６を介して入力された目的地までの経路案内を実行してもよい。
【００７３】
そして、ナビゲーション装置１００の比較部１０２ｆは、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報とを比較して差異があるか否か判定する（ステップＳＡ−１３）。ここで、比較部１０２ｆは、更に、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報とを比較して差異があるか否か判定してもよい。また、比較部１０２ｆは、更に、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報とを比較して差異があるか否か判定してもよい。
【００７４】
そして、ナビゲーション装置１００のデータ格納部１０２ｇは、ステップＳＡ−１３にて比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報との差異があると判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｙｅｓ）、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの一部または全部、および、当該地図データの更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データの一部または全部、および、当該地図データの更新情報を地図データファイル１０６ｂに格納し、処理をステップＳＡ−１０へ移行させる（ステップＳＡ−１４）。ここで、地図データの一部とは、例えば、地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データと比べて、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データにおいて変更（すなわち、更新）されている差分のデータ（例えば、形状データ、注記データ、記号データ等）である。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの一部または全部、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの一部または全部、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を道路ネットワークデータファイル１０６ｄに格納してもよい。また、データ格納部１０２ｇは、更に、比較部１０２ｆにより、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報との差異があると判定された場合、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の一部または全部、および、当該経路探索情報の更新情報を破棄し、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の一部または全部、および、当該経路探索情報の更新情報を経路探索情報ファイル１０６ｅに格納してもよい。なお、データ格納部１０２ｇによるデータ格納処理は、他の処理と平行して行ってもよく、データ格納処理の継続中であって完了前に処理をステップＳＡ−１０へ移行させてもよい。
【００７５】
一方、ナビゲーション装置１００の比較部１０２ｆは、ステップＳＡ−１３にてデータ受信部１０２ｄにより受信された地図データの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された地図データに対応する地図データファイル１０６ｂに記憶された地図データの更新情報との差異がないと判定した場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−１０へ移行させる。ここで、比較部１０２ｆは、ステップＳＡ−１３にてデータ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータの更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された道路ネットワークデータに対応する道路ネットワークデータファイル１０６ｄに記憶された道路ネットワークデータの更新情報との差異がないと判定した場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−１０へ移行させてもよい。また、比較部１０２ｆは、ステップＳＡ−１３にてデータ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報の更新情報と、データ受信部１０２ｄにより受信された経路探索情報に対応する経路探索情報ファイル１０６ｅに記憶された経路探索情報の更新情報との差異がないと判定した場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−１０へ移行させてもよい。
【００７６】
以上で、本実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【００７７】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【００７８】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【００７９】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【００８０】
また、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【００８１】
例えば、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、および、制御部２０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じてナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部１０６および記憶部２０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【００８２】
また、このコンピュータプログラムは、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【００８３】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワーク３００を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【００８４】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【００８５】
記憶部１０６、および、記憶部２０６に格納される各種のデータベース等（案内経路データファイル１０６ａ、地図データファイル１０６ｂ、案内データファイル１０６ｃ、道路ネットワークデータファイル１０６ｄ、経路探索情報ファイル１０６ｅ、サーバ側道路ネットワークデータベース２０６ａ、サーバ側地図データベース２０６ｂ、経路探索情報データベース２０６ｃ、案内データベース２０６ｄ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ＨＤ等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【００８６】
また、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、ナビゲーション装置１００、および、ナビゲーションサーバ２００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【００８７】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【００８８】
以上詳述したように、本発明によれば、地図データ等の更新の対象を全エリアの地図データ等を対象とするのではなく、利用者の現在位置周辺に限定して地図データ等を更新することにより、更新データ量を最小限に抑え、経路案内等を行っている間でも地図等の更新を行うことができるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、地図データ更新方法を提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【００８９】
１００ ナビゲーション装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 案内経路データ受信部
１０２ｄ データ受信部
１０２ｅ 経路案内部
１０２ｆ 比較部
１０２ｇ データ格納部
１０２ｈ 経路探索部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 案内経路データファイル
１０６ｂ 地図データファイル
１０６ｃ 案内データファイル
１０６ｄ 道路ネットワークデータファイル
１０６ｅ 経路探索情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索条件受信部
２０２ｂ 経路探索部
２０２ｃ 抽出部
２０２ｄ 案内経路データ送信部
２０２ｅ データ送信部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ サーバ側道路ネットワークデータベース
２０６ｂ サーバ側地図データベース
２０６ｃ 経路探索情報データベース
２０６ｄ 案内データベース
３００ ネットワーク
５００ 位置発信装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出手段と、
上記抽出手段により抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、
上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、
上記データ受信手段により受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、
上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記ナビゲーション装置は、
出力部を更に備え、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
道路ネットワークデータを少なくとも記憶するサーバ側道路ネットワークデータ記憶手段、
を更に備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ナビゲーション装置から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
上記経路探索手段により生成された、少なくとも上記現在位置からの上記所定範囲に含まれる上記案内経路の上記案内経路データを上記ナビゲーション装置に送信する案内経路データ送信手段と、
を更に備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記案内経路データを受信する案内経路データ受信手段と、
少なくとも上記案内経路データに基づく経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
を更に備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項３】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、
上記データ受信手段により受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、
上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項４】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出手段と、
上記抽出手段により抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項５】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行される地図データ更新方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、
上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記抽出ステップにて抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記比較ステップにて上記差異があると判定された場合、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納ステップと、
を含むことを特徴とする、地図データ更新方法。
【請求項６】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行される地図データ更新方法であって、
上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信ステップと、
上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較ステップと、
上記比較ステップにて上記差異があると判定された場合、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納ステップと、
を含むことを特徴とする、地図データ更新方法。
【請求項７】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行される地図データ更新方法であって、
上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出ステップと、
上記抽出ステップにて抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信ステップと、
を含むことを特徴とする、地図データ更新方法。
【請求項８】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を記憶するサーバ側道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲内における上記道路ネットワークデータを上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段から抽出する抽出手段と、
上記抽出手段により抽出された上記道路ネットワークデータ、および、上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された当該道路ネットワークデータの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、
上記道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの上記更新情報を記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、
上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータに対応する上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、
上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータに対応する上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータの一部または全部を上記道路ネットワークデータ記憶手段に格納するデータ格納手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項９】
請求項８に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記ナビゲーション装置は、
出力部を更に備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
少なくとも上記案内経路データに基づく経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
を更に備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出手段と、
上記抽出手段により抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、
上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、
上記データ受信手段により受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、
上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記ナビゲーション装置は、
出力部を更に備え、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
道路ネットワークデータを少なくとも記憶するサーバ側道路ネットワークデータ記憶手段、
を更に備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ナビゲーション装置から送信される少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
上記経路探索手段により生成された、少なくとも上記現在位置からの上記所定範囲に含まれる上記案内経路の上記案内経路データを上記ナビゲーション装置に送信する案内経路データ送信手段と、
を更に備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記案内経路データを受信する案内経路データ受信手段と、
少なくとも上記案内経路データに基づく経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
を更に備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項３】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、
上記データ受信手段により受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、
上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項４】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出手段と、
上記抽出手段により抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項５】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行される地図データ更新方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、
上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記抽出ステップにて抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記比較ステップにて上記差異があると判定された場合、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納ステップと、
を含むことを特徴とする、地図データ更新方法。
【請求項６】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行される地図データ更新方法であって、
上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーションサーバから送信される、上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データ、および、当該地図データの上記更新情報を受信するデータ受信ステップと、
上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの上記更新情報と、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較ステップと、
上記比較ステップにて上記差異があると判定された場合、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データに対応する上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データの一部または全部を破棄し、上記データ受信ステップにて受信された上記地図データの一部または全部を上記地図データ記憶手段に格納するデータ格納ステップと、
を含むことを特徴とする、地図データ更新方法。
【請求項７】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行される地図データ更新方法であって、
上記記憶部は、
地図の地図データ、および、当該地図データの更新情報を記憶するサーバ側地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲を含む上記地図の上記地図データを上記サーバ側地図データ記憶手段から抽出する抽出ステップと、
上記抽出ステップにて抽出された上記地図データ、および、上記サーバ側地図データ記憶手段に記憶された当該地図データの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信ステップと、
を含むことを特徴とする、地図データ更新方法。
【請求項８】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの更新情報を記憶するサーバ側道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の利用者の現在位置からの所定範囲内における上記道路ネットワークデータを上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段から抽出する抽出手段と、
上記抽出手段により抽出された上記道路ネットワークデータ、および、上記サーバ側道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された当該道路ネットワークデータの上記更新情報を上記ナビゲーション装置に送信するデータ送信手段と、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記記憶部は、
上記道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの上記更新情報を記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記道路ネットワークデータ、および、当該道路ネットワークデータの上記更新情報を受信するデータ受信手段と、
上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータの上記更新情報と、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータに対応する上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータの上記更新情報とを比較して差異があるか否か判定する比較手段と、
上記比較手段により上記差異があると判定された場合、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータに対応する上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータの一部または全部を破棄し、上記データ受信手段により受信された上記道路ネットワークデータの一部または全部を上記道路ネットワークデータ記憶手段に格納するデータ格納手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項９】
請求項８に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記ナビゲーション装置は、
出力部を更に備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
少なくとも目的地を含む経路探索条件を満たす案内経路を、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて探索し、案内経路データを生成する経路探索手段と、
少なくとも上記案内経路データに基づく経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内手段と、
を更に備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図２】
【図３】
【公開番号】特開２０１１−１３３３９２（Ｐ２０１１−１３３３９２Ａ）
【公開日】平成２３年７月７日（２０１１．７．７）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−２９４０６７（Ｐ２００９−２９４０６７）
【出願日】平成２１年１２月２５日（２００９．１２．２５）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年７月７日（２０１１．７．７）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年１２月２５日（２００９．１２．２５）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
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