説明

ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラム

【課題】経路なし走行モード時や、交差点付近に現在位置がある場合であっても、交差点の中心に現在位置を固定表示させることなく、より現実の現在位置に忠実な現在位置の表示を行うことができるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、対象車両の現在位置情報により、道路ネットワークデータを用いて、現在位置情報により道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出し、交差点付近における対象車両の旋回を検出した場合に、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対し相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を取得し、表示部を介して、取得した軌道曲線上に現在位置情報を表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS測位技術等により測位した現在位置を、道路ネットワークデータ等の交差点上に位置補正する位置補正技術が開示されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、目的地までの案内経路上において交差点等で経路案内を行う場合に、検出した現在位置に基づいて現在位置マークを表示し、検出した現在位置と案内経路上の右左折すべき交差点とを比較して、現在位置が交差点から所定距離内にあるか否か等により、車両が交差点を通過したか否かを判定し、車両が交差点を通過したと判定するまで現在位置マークを交差点に固定表示させる車両用ナビゲーション装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第3129846号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の車両用ナビゲーション装置においては、経路探索により取得された案内経路の存在が前提となるので、案内経路がない場合(経路なし走行モード)等に適用することができないという問題点を有していた。また、交差点付近に現在位置がある場合に現在位置に関わらず交差点の中心に現在位置を表示させるので、現実の車両の位置と表示画面上の現在位置との間で乖離が生じ、利用者に違和感を与えるという問題点も有していた。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、経路なし走行モード時や、交差点付近に現在位置がある場合であっても、交差点の中心に現在位置を固定表示させることなく、より現実の現在位置に忠実な現在位置の表示を行うことができるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーションシステムは、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、表示部を介して、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のナビゲーションシステムは、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、表示部を介して、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、上記現在位置情報受信手段により受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信手段と、を備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、上記ナビゲーション装置の上記対象車両の上記現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信手段と、上記ナビゲーションサーバから送信される上記軌道曲線を受信する軌道曲線受信手段と、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、上記現在位置情報受信手段により受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信手段と、を備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部は、上記ナビゲーション装置の上記対象車両の上記現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信手段と、上記ナビゲーションサーバから送信される上記軌道曲線を受信する軌道曲線受信手段と、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記軌道曲線は、上記交差点で右折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線が、当該交差点で左折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が小さく設定されることを特徴とする。
【0012】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記軌道曲線は、上記交差点で右折する上記退出リンクに対しては、上記軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が上記進入リンクの幅員の1/2よりも小さく設定され、一方、当該交差点で左折する上記退出リンクに対しては、上記距離が上記進入リンクの幅員の1/2よりも大きく設定されることを特徴とする。
【0013】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記軌道曲線は、上記交差点で右折する上記退出リンクに対しては、上記軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が上記退出リンクの幅員の1/2よりも小さく設定され、一方、当該交差点で左折する上記退出リンクに対しては、上記距離が上記退出リンクの幅員の1/2よりも大きく設定されることを特徴とする。
【0014】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記軌道曲線は、上記交差点で右折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線が、当該交差点で左折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が大きく設定されることを特徴とする。
【0015】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記軌道曲線は、上記交差点で右折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線が3次曲線で、当該交差点で左折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線が2次曲線または円弧で、設定されることを特徴とする。
【0016】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記車両位置表示手段は、上記現在位置情報を、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線を用いたマップマッチングにより補正して、当該軌道曲線上に表示させることを特徴とする。
【0017】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記車両位置表示手段は、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線を用いて、上記対象車両の旋回角に対応する上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示させることを特徴とする。
【0018】
また、本発明のナビゲーション装置は、記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信手段と、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線記憶手段から取得された上記軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信手段と、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
また、本発明のナビゲーション装置は、記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信手段と、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に生成される、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信手段と、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】
また、本発明のナビゲーション装置は、表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、上記表示部を介して、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0021】
また、本発明のナビゲーション装置は、表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、上記表示部を介して、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、を備えたことを特徴とする。
【0022】
また、本発明のナビゲーションサーバは、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、上記現在位置情報受信手段により受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
また、本発明のナビゲーションサーバは、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、上記現在位置情報受信手段により受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0024】
また、本発明のナビゲーションサーバは、表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0025】
また、本発明のナビゲーションサーバは、表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0026】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、車両旋回検出手段と、軌道曲線取得手段と、車両位置表示手段と、を備え、上記車両旋回検出手段が、対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記軌道曲線取得手段が、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、上記車両位置表示手段が、表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を実行することを特徴とする。
【0027】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、車両旋回検出手段と、軌道曲線取得手段と、車両位置表示手段と、を備え、上記車両旋回検出手段が、対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記軌道曲線取得手段が、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、上記車両位置表示手段が、上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を実行することを特徴とする。
【0028】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置から送信される上記現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記軌道曲線を受信する軌道曲線受信ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0029】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置から送信される上記現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記軌道曲線を受信する軌道曲線受信ステップと、上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0030】
また、本発明のナビゲーション方法は、記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線記憶手段から取得された上記軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信ステップと、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0031】
また、本発明のナビゲーション方法は、記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に生成される、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信ステップと、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0032】
また、本発明のナビゲーション方法は、表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0033】
また、本発明のナビゲーション方法は、表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を含むことを特徴とする。
【0034】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0035】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0036】
また、本発明のナビゲーション方法は、表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0037】
また、本発明のナビゲーション方法は、表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において実行される、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0038】
また、本発明のプログラムは、記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線記憶手段から取得された上記軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信ステップと、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0039】
また、本発明のプログラムは、記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に生成される、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信ステップと、上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0040】
また、本発明のプログラムは、表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0041】
また、本発明のプログラムは、表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0042】
また、本発明のプログラムは、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0043】
また、本発明のプログラムは、ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0044】
また、本発明のプログラムは、表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【0045】
また、本発明のプログラムは、表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、を備え、上記制御部において、上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0046】
この発明によれば、ナビゲーションシステムは、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶部に記憶し、交差点に進入する道路を表すリンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する道路を表すリンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶部に記憶し、対象車両の現在位置情報により、道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出し、交差点付近における対象車両の旋回を検出した場合に、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を記憶部から取得し、表示部を介して、取得した軌道曲線上に、現在位置情報を表示させることができる。これにより、本発明は、経路なし走行モード時や、交差点付近に現在位置がある場合であっても、交差点の中心に現在位置を固定表示させることなく、より現実の現在位置に忠実な現在位置の表示を行うことができるという効果を奏する。特に、旋回挙動が検出された交差点付近における対象車両の位置の描画が、実際の対象車両の挙動に近くなるとともに、現在旋回対象の交差点を分かりやすく利用者に提示することができるという効果を奏する。
【0047】
この発明によれば、ナビゲーションシステムは、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶部に記憶し、対象車両の現在位置情報により、道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出し、交差点付近における対象車両の旋回を検出した場合に、交差点に進入する道路を表すリンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する道路を表すリンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を生成して取得し、表示部を介して、取得した軌道曲線上に、現在位置情報を表示させることができる。これにより、本発明は、経路なし走行モード時や、交差点付近に現在位置がある場合であっても、交差点の中心に現在位置を固定表示させることなく、より現実の現在位置に忠実な現在位置の表示を行うことができるという効果を奏する。特に、旋回挙動が検出された交差点付近における対象車両の位置の描画が、実際の対象車両の挙動に近くなるとともに、現在旋回対象の交差点を分かりやすく利用者に提示することができるという効果を奏する。
【0048】
この発明によれば、ナビゲーションシステムは、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶部に記憶し、交差点に進入する道路を表すリンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する道路を表すリンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶部に記憶し、ナビゲーション装置から送信されるナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信し、受信した現在位置情報により、道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出し、交差点付近における対象車両の旋回を検出した場合に、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を記憶部から取得し、取得した軌道曲線をナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報をナビゲーションサーバに送信し、ナビゲーションサーバから送信される軌道曲線を受信し、表示部を介して、受信した軌道曲線上に、現在位置情報を表示させることができる。これにより、本発明は、経路なし走行モード時や、交差点付近に現在位置がある場合であっても、交差点の中心に現在位置を固定表示させることなく、より現実の現在位置に忠実な現在位置の表示を行うことができるという効果を奏する。特に、旋回挙動が検出された交差点付近における対象車両の位置の描画が、実際の対象車両の挙動に近くなるとともに、現在旋回対象の交差点を分かりやすく利用者に提示することができるという効果を奏する。
【0049】
この発明によれば、ナビゲーションシステムは、交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶部に記憶し、ナビゲーション装置から送信されるナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信し、受信した現在位置情報により、道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出し、交差点付近における対象車両の旋回を検出した場合に、交差点に進入する道路を表すリンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する道路を表すリンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を生成して取得し、取得した軌道曲線をナビゲーション装置に送信し、ナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報をナビゲーションサーバに送信し、ナビゲーションサーバから送信される軌道曲線を受信し、表示部を介して、受信した軌道曲線上に、現在位置情報を表示させることができる。これにより、本発明は、経路なし走行モード時や、交差点付近に現在位置がある場合であっても、交差点の中心に現在位置を固定表示させることなく、より現実の現在位置に忠実な現在位置の表示を行うことができるという効果を奏する。特に、旋回挙動が検出された交差点付近における対象車両の位置の描画が、実際の対象車両の挙動に近くなるとともに、現在旋回対象の交差点を分かりやすく利用者に提示することができるという効果を奏する。
【0050】
また、本発明によれば、更に、交差点で右折する退出リンクに対する軌道曲線は、当該交差点で左折する退出リンクに対する軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離を小さく設定する。これにより、本発明は、右左折時の対象車両の挙動の違いを考慮して、より現実の対象車両の現在位置に忠実な表示を行うことができるという効果を奏する。
【0051】
また、本発明によれば、更に、交差点で右折する退出リンクに対しては、軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離を進入リンクの幅員の1/2よりも小さく設定し、一方、当該交差点で左折する退出リンクに対しては、この距離を進入リンクの幅員の1/2よりも大きく設定する。これにより、本発明は、交差点に進入する道路の幅員と右左折時の対象車両の挙動の違いを考慮して、より現実の対象車両の現在位置に忠実な表示を行うことができるという効果を奏する。
【0052】
また、本発明によれば、更に、交差点で右折する退出リンクに対しては、軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離を退出リンクの幅員の1/2よりも小さく設定し、一方、当該交差点で左折する退出リンクに対しては、この距離を退出リンクの幅員の1/2よりも大きく設定する。これにより、本発明は、交差点から退出する道路の幅員と右左折時の対象車両の挙動の違いを考慮して、より現実の対象車両の現在位置に忠実な表示を行うことができるという効果を奏する。
【0053】
また、本発明によれば、更に、交差点で右折する退出リンクに対する軌道曲線は、当該交差点で左折する退出リンクに対する軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離を大きく設定する。これにより、本発明は、右左折時の対象車両の挙動の違いを考慮して、より現実の対象車両の現在位置に忠実な表示を行うことができるという効果を奏する。
【0054】
また、本発明によれば、更に、交差点で右折する退出リンクに対する軌道曲線は3次曲線で、当該交差点で左折する退出リンクに対する軌道曲線は2次曲線または円弧で、設定する。これにより、本発明は、右左折時の対象車両の軌跡に近い曲線を用いて、より現実の対象車両の現在位置に忠実な表示を行うことができるという効果を奏する。
【0055】
また、本発明によれば、更に、ナビゲーション装置は、現在位置情報を、受信した軌道曲線を用いたマップマッチングにより補正して、当該軌道曲線上に表示させる。これにより、本発明は、マップマッチングを行うことにより、より現実の対象車両の現在位置に忠実な表示を行うことができるという効果を奏する。
【0056】
また、本発明によれば、更に、ナビゲーション装置は、受信した軌道曲線を用いて、対象車両の旋回角に対応する軌道曲線上に現在位置情報を表示させる。これにより、本発明は、対象車両の旋回角を考慮して、より現実の対象車両の現在位置に忠実な表示を行うことができるという効果を奏する。
【0057】
なお、上記において、本発明のナビゲーションシステムを一例に効果の説明をしたが、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】図1は、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図2】図2は、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、軌道曲線取得部202dにより取得される軌道曲線の一例を示す図である。
【図4】図4は、軌道曲線の設定例を示す図である。
【図5】図5は、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の構成の一例を示すブロック図である。
【図6】図6は、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】図7は、第3の実施形態におけるナビゲーション装置100の構成の一例を示すブロック図である。
【図8】図8は、第3の実施形態におけるナビゲーション装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0059】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、および、ナビゲーション方法、並びにプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0060】
以下、本発明の構成および処理について、第1の実施形態(ナビゲーションシステム)、第2の実施形態(ナビゲーションサーバ(サーバ主導型))、第3の実施形態(ナビゲーション装置(スタンドアローン型))の順にて詳細に説明する。
【0061】
[第1の実施形態]
最初に、本発明の第1の実施形態(ナビゲーションシステム)について、図1〜図4を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第1の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステムを例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。例えば、第1の実施形態で例示するナビゲーションシステムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0062】
[ナビゲーションシステムの構成]
まず、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図1を参照して以下に説明する。ここで、図1は、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態1においては、通信型のナビゲーションを提供するナビゲーションシステムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプのナビゲーションシステムなどにも適用可能である。
【0063】
図1に示すように、本実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ200、および、位置取得部112と表示部114と制御部102と記憶部106とを少なくとも備えたナビゲーション装置100、を通信可能に接続して構成される。通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0064】
[ナビゲーションサーバ200の構成]
ここで、図1において、ナビゲーションサーバ200は、ナビゲーション装置100から送信されるナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を受信し、受信した現在位置情報により、道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出し、交差点付近において対象車両の旋回を検出した場合に、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を生成、または、記憶部106から取得し、取得した軌道曲線等をナビゲーション装置100に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ200は、通信制御インターフェース部204を介してネットワーク300を経由し、ナビゲーション装置100と相互に通信可能に接続されており、制御部202と記憶部206とを備えて構成される。制御部202は、各種処理を行う制御手段であり、対象車両の旋回の検出処理等を行う。通信制御インターフェース部204は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ200とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部204は、ナビゲーション装置100等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部206は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル(道路ネットワークデータベース206a、軌道曲線ファイル206b等)を格納する。
【0065】
これら記憶部206の各構成要素のうち、道路ネットワークデータベース206aは、道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段である。ここで、道路ネットワークデータベース206aに記憶される道路ネットワークデータは、道路網を規定するデータであり、一例として、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワークデータである。また、ノードデータには、ノード番号、緯度経度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号、接続する道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、車線数、制限速度など交通規制、高架やトンネルや橋等のリンク内属性、および、名称等を含んでいてもよい。これら道路ネットワークデータは、道路ネットワークデータベース206aに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部機器(例えば、道路ネットワークデータを提供する地図提供サーバ)等からダウンロードして道路ネットワークデータベース206aに記憶された道路ネットワークデータをアップデートしてもよい。
【0066】
また、軌道曲線ファイル206bは、交差点に進入する道路を表すリンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する道路を表すリンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段である。この軌道曲線ファイル206bに記憶される軌道曲線は、上述した道路ネットワークデータベース206aに記憶される道路ネットワークデータのリンク(進入リンクや退出リンク等)が交差点のノード間の道路の中心線に沿って直線等で表現されることが多いのに対して、これらのリンクに替えて交差点における左折時や右折時等の実際の対象車両の走行軌跡に近づけるための補正曲線である。一例として、この軌道曲線ファイル206bには、交差点で右折する退出リンクに対する軌道曲線が、当該交差点で左折する退出リンクに対する軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が小さく設定されていてもよい。例えば、軌道曲線ファイル206bには、交差点で右折する退出リンクに対しては、軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が進入リンクの幅員の1/2よりも小さく設定され、一方、当該交差点で左折する退出リンクに対しては、この距離が進入リンクの幅員の1/2よりも大きく設定されていてもよい。また、軌道曲線ファイル206bには、交差点で右折する退出リンクに対しては、軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が退出リンクの幅員の1/2よりも小さく設定され、一方、当該交差点で左折する退出リンクに対しては、この距離が退出リンクの幅員の1/2よりも大きく設定されていてもよい。また、上記とは反対に、軌道曲線ファイル206bには、交差点で右折する退出リンクに対する軌道曲線が、当該交差点で左折する退出リンクに対する軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が大きく設定されていてもよい。また、軌道曲線ファイル206bは、交差点で右折する退出リンクに対する軌道曲線が3次曲線で、当該交差点で左折する退出リンクに対する軌道曲線が2次曲線または円弧で、設定されていてもよく、これらの軌道曲線がクロソイド曲線で設定されていてもよい。これら軌道曲線のデータは、軌道曲線ファイル206bに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ200の制御部202は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部機器(例えば、軌道曲線のデータを提供する地図提供サーバ)等からダウンロードして軌道曲線ファイル206bに記憶された軌道曲線をアップデートしてもよい。なお、ナビゲーションサーバ200は軌道曲線ファイル206bを記憶部206に備えることなく、制御部202において、上述した軌道曲線を生成することにより取得してもよい。
【0067】
また、制御部202は、OS(Operating System)等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、現在位置情報受信部202a、車両旋回検出部202c、軌道曲線取得部202d、および、軌道曲線送信部202eを備えて構成される。
【0068】
このうち、現在位置情報受信部202aは、ナビゲーション装置100から送信される当該ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段である。
【0069】
また、車両旋回検出部202cは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報により、道路ネットワークデータベース206aに記憶された道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段である。例えば、車両旋回検出部202cは、現在位置情報による現在位置が、道路ネットワークデータ上の交差点付近に存在し、かつ、対象車両の旋回があるか否かを検出する。ここで、車両旋回検出部202cは、対象車両の旋回角を、現在位置情報に含まれる方位情報に基づいて算出してもよく、現在位置情報の更新履歴(走行軌跡)から算出してもよく、マップマッチング対象のリンク形状から算出してもよい。例えば、車両旋回検出部202cは、旋回検出のため、現在位置情報をマップマッチングにより補正してもよい。ここで、マップマッチングは、一例として、対象車両の現在位置情報に基づく現在位置や走行距離や進行方位等と、対象車両の現在位置付近の道路ネットワークデータを比較し、最適な(信憑度の最も高い)道路リンク上の地点を検出し、検出された地点を対象車両の位置として補正する技術等である。また、マップマッチング法としては、対象車両の現在位置を道路ネットワークデータの最寄りの道路リンクに投影して対象車両の現在位置を正しい道路上に補正する投影法を用いてもよく、また、対象車両の現在位置情報の更新履歴(走行軌跡)と道路ネットワークデータの道路パターンを比較して走行中の正しい道路を検索し、当該道路上に補正するパターンマッチング法を用いてもよい。そして、車両旋回検出部202cは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報を、道路ネットワークデータベース206aに記憶された道路ネットワークデータを用いたマップマッチングにより補正し、現在位置情報を補正してもよい。また、車両旋回検出部202cは、マップマッチングの結果、補正された現在位置情報による位置が、道路ネットワークデータ上の交差点付近に存在し、かつ、対象車両の旋回があるか否かを検出してもよい。
【0070】
また、軌道曲線取得部202dは、車両旋回検出部202cにより交差点付近における対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を取得する軌道曲線取得手段である。例えば、軌道曲線取得部202dは、軌道曲線ファイル206bから軌道曲線を取得してもよく、また、軌道曲線ファイル206bに当該進入リンクおよび当該退出リンクの双方に対応する軌道曲線が記憶されていない場合には、当該進入リンクおよび当該退出リンクの双方に対して相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成することにより取得してもよい。なお、軌道曲線取得部202dは、新たに生成した軌道曲線を軌道曲線ファイル206bに設定してもよい。より具体的には、軌道曲線取得部202dは、交差点で右折する退出リンクに対する軌道曲線が、当該交差点で左折する退出リンクに対する軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が小さく設定して、軌道曲線を生成してもよい。また、軌道曲線取得部202dは、交差点で右折する退出リンクに対しては、軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が進入リンクの幅員の1/2よりも小さく設定し、一方、当該交差点で左折する退出リンクに対しては、この距離が進入リンクの幅員の1/2よりも大きく設定して、軌道曲線を生成してもよい。また、軌道曲線取得部202dは、交差点で右折する退出リンクに対しては、軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が退出リンクの幅員の1/2よりも小さく設定し、一方、当該交差点で左折する退出リンクに対しては、この距離が退出リンクの幅員の1/2よりも大きく設定することにより、軌道曲線を生成してもよい。また、上記とは反対に、軌道曲線取得部202dは、交差点で右折する退出リンクに対する軌道曲線が、当該交差点で左折する退出リンクに対する軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が大きく設定されるよう軌道曲線を生成してもよい。また、軌道曲線取得部202dは、交差点で右折する退出リンクに対する軌道曲線を3次曲線で、当該交差点で左折する退出リンクに対する軌道曲線を2次曲線または円弧で、生成してもよく、これらの軌道曲線をクロソイド曲線で生成してもよい。
【0071】
また、軌道曲線送信部202eは、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線をナビゲーション装置100に送信する軌道曲線送信手段である。ここで、軌道曲線送信部202eは、車両旋回検出部202cにより交差点付近における対象車両の旋回が検出されなかった場合には、マップマッチングの対象となったリンクやノード等の道路ネットワークデータをナビゲーション装置100に送信してもよい。
【0072】
[ナビゲーション装置100の構成]
また、図1において、ナビゲーション装置100は、当該ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報をナビゲーションサーバ200に送信し、ナビゲーションサーバ200から送信される軌道曲線を受信し、表示部を介して、受信した軌道曲線上に対象車両の現在位置情報を表示させる等の機能を有する。ナビゲーション装置100は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、携帯電話やPHSやPDA等の携帯ナビゲーション装置や、PND(Portable Navigation Device)等の各種ナビゲーション装置等である。本実施形態において、ナビゲーション装置100は、カーナビゲーションを行う車載の情報処理端末であってもよく、例えば、車両から電力の供給を受けられ、ダッシュボード等の車両本体にアタッチメント等で着脱可能に固定され、装置本体(ローカル)に大容量ストレージを持たず、車両に搭載されたECU(Electronic Control Unit、または、Engine Control Unit)と通信可能であり、車両から信号(例えば、車速パルス、燃料消費等)を取得することもでき、通信モジュールを内蔵しており、通信圏内でナビゲーションサーバ200等とネットワーク300を介して通信可能であり、地図データ等のデータをナビゲーションサーバ200からダウンロードして更新することも可能な装置であってもよい。また、ナビゲーション装置100は、表示部114や入力部116のほか、リアルタイムに現在位置取得が行えるよう、GPS機能やIMES機能等を有する位置取得部112を備えていてもよい。ここで、表示部114は、ナビゲーションサーバ200から受信した軌道曲線等に基づく対象車両の車両位置等を示す表示画面を表示する表示手段(例えば、液晶や有機EL等から構成されるディスプレイやモニタ等)である。また、入力部116は、入力手段(例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等)である。また、入出力制御インターフェース部108は、位置取得部112、表示部114、入力部116等の制御を行う。
【0073】
ここで、位置取得部112は、例えば、位置発信装置500から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置500は、衛星軌道データや時刻情報等の位置情報信号(GPS信号)を発信するGPS装置であってもよく、また、GPS信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いた測位を可能とするIMES(Indoor Message System)技術を実現するIMES装置であってもよい。なお、IMES技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置500は、受信したGPS信号をトンネル内や地下等で発信するGPSリピータであってもよい。また、位置発信装置500は、建物(例えば、立体駐車場等)内の各フロアや地下構造物(例えば、トンネル、地下駐車場等)の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報(位置ID等)が割り振られている。そして、ナビゲーション装置100が通信可能範囲に入ると、ナビゲーション装置100は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、RFID(Radio Frequency Identification)タグシステムやBluetooth(登録商標)等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置500は、無線LANのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。また、位置取得部112は、無線LAN信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。本実施形態において、制御部102は、位置取得部112にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。
【0074】
また、位置取得部112は、例えば、方位センサにて検出したナビゲーション装置100の対象車両の進行方向等の方位情報、距離センサにて検出した距離情報、および、地図データに基づいてナビゲーション装置100の対象車両の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。ここで、方位センサには、ナビゲーション装置100の対象車両の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよびナビゲーション装置100の対象車両の相対走行方位を検出する光ジャイロが使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで対象車両の方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパスであってもよい。また、距離センサは、対象車両の車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。なお、位置取得部112は、ECUと通信可能に接続され、ECUから方位情報や距離情報等を取得してもよい。また、位置取得部112は、各車両に搭載された通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。
【0075】
また、通信制御インターフェース部104は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置(図示せず)に接続されるインターフェースであり、ナビゲーション装置100とネットワーク300との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部104は、ナビゲーションサーバ200等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク300は、ナビゲーション装置100と外部機器(例えば、ナビゲーションサーバ200や外部の地図提供サーバなど)等とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網(携帯端末回線網、一般電話回線網を含む。)、イントラネット、電力線通信(PLC)等であってもよい。
【0076】
また、記憶部106は、ハードディスク装置やSRAM(Static Random Access Memory)等を用いて構成されるストレージ手段であり、各種のファイルやテーブル(地図データベース106a等)を格納する。ここで、記憶部106は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【0077】
このうち、地図データベース106aは、地図データを記憶する地図データ記憶手段である。一例として、地図データベース106aに格納される地図データは、地図を描画するためのデータであり、例えば、建物や道路や、山・河川等の地形等を描画するための描画用データである。この地図データは、一例として、地図上で一つの地域や敷地や領域や道路形状等を多角形のポリゴンで表したデータであってもよく、二次元表示または三次元表示用のデータであってもよい。また、地図データは、全国および各地方の道路地図等の地図データであってもよく、経度および緯度のメッシュ単位で区画化された地図データ(例えば、JIS規格の第1〜3次地域区画メッシュデータ、および、100mメッシュデータ)等であってもよい。これら地図データは、地図データベース106aに予め記憶されており、ナビゲーション装置100の制御部102は、定期的にネットワーク300を介して最新のデータを外部機器(例えば、地図データを提供する地図提供サーバ)等からダウンロードして地図データベース106aに記憶された地図データをアップデートしてもよい。
【0078】
また、制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、現在位置情報取得部102a、現在位置情報送信部102b、軌道曲線受信部102c、および、車両位置表示部102dを備える。
【0079】
このうち、現在位置情報取得部102aは、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部102aは、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を所定周期ごと(例えば、1秒ごと等)に取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置500から取得した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報として取得してもよい。更に、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112の方位センサにて検出したナビゲーション装置100の進行方向等の方位情報をナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部102aは、利用者により入力部116を介して入力された現在位置についての位置座標等をナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部116を介して入力された現在位置は、対象車両が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置(一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の対象車両の任意の地点)であってもよい。具体的には、現在位置情報取得部102aは、入力部116を介して利用者に表示部114に表示された地図データを表示した表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の表示部114での指定操作等)させた座標をナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報として取得してもよい。更に、現在位置情報取得部102aは、入力部116を介して利用者に表示部114に表示された地図データを表示した表示画面上で指定させた方位情報を現在位置情報に含めてもよい。
【0080】
また、現在位置情報送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより取得されたナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報をナビゲーションサーバ200に送信する現在位置情報送信手段である。
【0081】
また、軌道曲線受信部102cは、ナビゲーションサーバ200から送信される軌道曲線や道路ネットワークデータ等を受信する軌道曲線受信手段である。
【0082】
また、車両位置表示部102dは、表示部114を介して、軌道曲線受信部102cにより受信された軌道曲線上に、現在位置情報を表示させる車両位置表示手段である。すなわち、車両位置表示部102dは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報を、軌道曲線受信部102cにより受信された軌道曲線上に補正し、補正した対象車両の車両位置を自車マーク等で表示部114に表示させる。ここで、車両位置表示部102dは、軌道曲線受信部102cにより道路ネットワークデータが受信された場合には、当該道路ネットワークデータに基づくリンクやノード上に、現在位置情報を表示させてもよい。また、車両位置表示部102dは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報を、軌道曲線受信部102cにより受信された軌道曲線や道路ネットワークデータを用いたマップマッチングにより補正して、当該軌道曲線やリンクやノード上に表示させてもよい。また、車両位置表示部102dは、軌道曲線受信部102cにより受信された軌道曲線を用いて、対象車両の旋回角に対応する軌道曲線上に現在位置情報を補正して対象車両の車両位置を表示させてもよい。また、車両位置表示部102dは、地図データベース106aに記憶された地図データの表示画面上に、上述のように補正した現在位置情報による対象車両の車両位置を重畳して表示させてもよい。
【0083】
以上で、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【0084】
[ナビゲーションシステムの処理]
次に、このように構成された第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図2および図3を参照して詳細に説明する。ここで、図2は、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【0085】
図2に示すように、まず、ナビゲーション装置100の現在位置情報取得部102aは、当該ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を取得する(ステップSA−1)。例えば、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号に基づく位置情報や、位置取得部112の方位センサや距離センサにて検出した対象車両の進行方向等の方位情報や距離情報を含むナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を取得する。ここで、現在位置情報取得部102aは、位置発信装置500から発信される位置情報信号等が受信できない場合等には、入力部116を介して利用者に表示部114に表示された地図データを表示した表示画面上で指定(例えば、タッチパネル式の表示部114での指定操作等)させた座標、および、方向情報をナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報として取得してもよい。
【0086】
そして、ナビゲーション装置100の現在位置情報送信部102bは、現在位置情報取得部102aにより取得された対象車両の現在位置情報をナビゲーションサーバ200に送信する(ステップSA−2)。
【0087】
そして、ナビゲーションサーバ200の現在位置情報受信部202aは、ナビゲーション装置100から送信された現在位置情報を受信する(ステップSA−3)。
【0088】
そして、ナビゲーションサーバ200の車両旋回検出部202bは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報により、道路ネットワークデータベース206aに記憶された道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出する(ステップSA−4)。例えば、車両旋回検出部202bは、対象車両の現在位置情報に基づく現在位置や走行距離や進行方位等と、対象車両の現在位置付近の道路ネットワークデータを比較し、最適な道路リンク上の地点を検出することにより、交差点付近における対象車両の旋回を検出する。ここで、車両旋回検出部202bは、現在位置情報受信部202aにより受信された現在位置情報に基づいて、道路ネットワークデータベース206aに記憶された道路ネットワークデータを用いたマップマッチングを行うことにより、交差点付近における対象車両の旋回を検出してもよい。また、車両旋回検出部202bは、対象車両の旋回角を、現在位置情報に含まれる対象車両の方位情報に基づいて算出してもよく、現在位置情報の更新履歴(走行軌跡)から算出してもよく、マップマッチングによるマップマッチング対象のリンク形状から算出してもよい。
【0089】
そして、ナビゲーションサーバ200の車両旋回検出部202cは、道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回があるか否かを判定する(ステップSA−5)。例えば、車両旋回検出部202bは、旋回が交差点付近であり、かつ、旋回角が所定値以上の場合に、交差点付近において対象車両が旋回していると判定する。
【0090】
そして、車両旋回検出部202bにより交差点付近における対象車両の旋回があると判定された場合(ステップSA−5、Yes)、ナビゲーションサーバ200の軌道曲線取得部202dは、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を取得する(ステップSA−6)。例えば、軌道曲線取得部202dは、軌道曲線ファイル206bから対応する軌道曲線を取得してもよく、軌道曲線を生成することにより取得してもよい。例えば、軌道曲線取得部202dは、当該進入リンクおよび当該退出リンクの双方に対応する軌道曲線が軌道曲線ファイル206bに記憶されていない場合には、当該進入リンクおよび当該退出リンクの双方に対して相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成することにより取得してもよく、新たに生成した軌道曲線を軌道曲線ファイル206bに設定してもよい。ここで、図3は、軌道曲線取得部202dにより取得される軌道曲線の一例を示す図である。図3は、交差点を含む十字路を模式的に表しており、対象車両が縦方向の道路を図の下方から交差点に進入した場合を前提としている。図3において、白丸は、対象車両の旋回対象となる交差点のノードを示しており、黒丸は、交差点における4つの角を示しており、灰色の丸は、軌道曲線がリンクに接する点を表している。また、この例の場合、道路の中心線に沿ってリンクが設定されており、両矢印は、それぞれの道路の幅員の1/2の距離を表している。この図3の例において、軌道曲線取得部202dは、車両旋回検出部202cにより対象車両の左旋回が検出された場合には、図中の左折用の軌道曲線を選択して取得し、車両旋回検出部202cにより対象車両の右旋回が検出された場合には、図中の右折用の軌道曲線を選択して取得する。
【0091】
図3に示すように、道路ネットワークデータベース206aに記憶される道路ネットワークデータのリンク(進入リンクや退出リンク等)は、交差点のノード間の道路の中心線に沿って直線等で表現されているのに対し、軌道曲線取得部202dにより取得される軌道曲線は、交差点における左折時や右折時の実際の対象車両の走行軌跡に近い曲線である。より具体的には、この軌道曲線取得部202dにより取得される軌道曲線は、対象車両の交差点への進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する曲線(2次曲線や3次曲線や円弧やクロソイド曲線等)である。より詳細には、図3に示すように、右折時の軌道曲線は、左折時の軌道曲線に比較して、退出リンクに接する点の交差点からの距離が小さく設定されている。更に詳細には、右折時の軌道曲線の退出リンクに接する点は、交差点からの距離が進入リンクの幅員の1/2よりも小さく設定されており、一方、左折時の軌道曲線の退出リンクに接する点は、交差点からの距離が進入リンクの幅員の1/2よりも大きく設定されている(図の点線からの矢印参照)。なお、これに限らず、右折時の軌道曲線の退出リンクに接する点は、交差点からの距離が退出リンクの幅員の1/2よりも小さく設定され、一方、左折時の軌道曲線の退出リンクに接する点は、交差点からの距離が退出リンクの幅員の1/2よりも大きく設定されていてもよい。
【0092】
再び図2に戻り、ナビゲーションサーバ200の軌道曲線送信部202eは、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線、または、マップマッチングの対象となったリンクやノード等の道路ネットワークデータを、ナビゲーション装置100に送信する(ステップSA−7)。すなわち、軌道曲線送信部202eは、車両旋回検出部202cにより交差点付近における対象車両の旋回があると判定された場合に(ステップSA−5、Yes)、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線をナビゲーション装置100に送信し、車両旋回検出部202cにより交差点付近における対象車両の旋回があると判定されなかった場合に(ステップSA−5、No)、マップマッチングの対象となったリンクやノード等の道路ネットワークデータをナビゲーション装置100に送信する。
【0093】
そして、ナビゲーション装置100の軌道曲線受信部102cは、ナビゲーションサーバ200から送信された軌道曲線や道路ネットワークデータを受信する(ステップSA−8)。
【0094】
そして、ナビゲーション装置100の車両位置表示部102dは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報を、軌道曲線受信部102cにより受信された軌道曲線上に補正し、補正した対象車両の車両位置を自車マーク等で表示部114に表示させる(ステップSA−9)。ここで、車両位置表示部102dは、軌道曲線受信部102cにより道路ネットワークデータが受信された場合には、当該道路ネットワークデータに基づくリンクやノード上に、現在位置情報を補正して対象車両の車両位置を表示させてもよい。また、車両位置表示部102dは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報を、軌道曲線受信部102cにより受信された軌道曲線や道路ネットワークデータを用いたマップマッチングにより補正して、当該軌道曲線やリンクやノード上に対象車両の車両位置を表示させてもよい。また、車両位置表示部102dは、軌道曲線受信部102cにより受信された軌道曲線を用いて、現在位置情報に基づく対象車両の旋回角に対応する軌道曲線上に、対象車両の車両位置を表示させてもよい。また、車両位置表示部102dは、地図データベース106aに記憶された地図データの表示画面上に、上述の対象車両の車両位置を重畳して表示させてもよい。
【0095】
以上で、第1の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【0096】
[軌道曲線の設定例]
ここで、軌道曲線取得部202dにより生成される軌道曲線の設定処理の一例について、図4を参照して説明する。図4は、軌道曲線の設定例を示す図である。上述した図3と同様に、図4は、交差点を含む十字路を模式的に表しており、対象車両が縦方向の道路を図の下方から交差点に進入した場合を前提としている。図4において、図3と同様に、白丸は、対象車両の旋回対象となる交差点のノードを示しており、黒丸は、交差点における4つの角を示しており、灰色の丸は、軌道曲線がリンクに接する点を表している。また、この場合、道路ネットワークデータベース206aには道路の中心線に沿ってリンクが設定されており、両矢印は、それぞれの道路リンクの幅員の1/2の距離を表している。
【0097】
一例として、図4に示すように、軌道曲線取得部202dは、道路ネットワークデータベース206aに記憶された道路ネットワークデータに基づいて、進入リンクおよび退出リンクの幅員データから、4つの交差点の角に内接し、且つ、リンク上に角を持つ正方形(図の破線部分)を作成する。
【0098】
そして、軌道曲線取得部202dは、進入リンク上の正方形の角と左折時の退出リンク上の正方形の角とを結ぶ円弧により、左折時の軌道曲線を生成して軌道曲線ファイル206bに設定する。一方、軌道曲線取得部202dは、進入リンク上の正方形の角と右折方向の交差点の角とを結ぶ3次曲線の一部(一点鎖線部分は除く。)により、右折時の軌道曲線を生成して軌道曲線ファイル206bに設定する。
【0099】
これにより、右折時の軌道曲線の退出リンクに接する点を、交差点からの距離が進入リンクの幅員の1/2よりも小さく設定することができ、一方、左折時の軌道曲線の退出リンクに接する点を、交差点からの距離が進入リンクの幅員の1/2よりも大きく設定することができる。以上が、軌道曲線取得部202dにより生成される軌道曲線の設定例の一例である。なお、これに限らず、軌道曲線取得部202dは、上述した設定例以外にも、軌道曲線ファイル206bの構成の説明で記載した種々の異なる軌道曲線を生成して軌道曲線ファイル206bに設定してもよい。
【0100】
[第2の実施形態]
続いて、本発明の第2の実施形態(ナビゲーションサーバ200(サーバ主導型))について、図5および図6を参照して以下に説明する。ここで、図5は、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0101】
なお、第2の実施形態においては、ナビゲーションサーバ200にて、現在位置情報を取得し、ナビゲーション装置100の表示部114に表示させる表示画面データを生成し、このデータをナビゲーション装置100に送信することにより、当該ナビゲーション装置100の表示部114を機能させている。このように、第2の実施形態は、ナビゲーションサーバ200にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【0102】
[ナビゲーションサーバ200(サーバ主導型)の構成]
まず、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200(サーバ主導型)の構成の一例について、図5を参照して以下に説明する。
【0103】
図5に示すように、本発明の第2の実施形態のナビゲーションサーバ200は、位置取得部112と表示部114と入力部116とを少なくとも備えたナビゲーション装置100に通信可能に接続され、制御部202と記憶部206とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク300を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ200およびナビゲーション装置100の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0104】
図5において、ナビゲーションサーバ200は、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報により、道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出し、交差点付近における対象車両の旋回を検出した場合に、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を生成または記憶部106から取得し、取得した軌道曲線上に現在位置情報を表示した表示画面データをナビゲーション装置100に送信することにより、表示部116を介して当該軌道上に現在位置情報を表示させる等の機能を有する。
【0105】
なお、ナビゲーションサーバ200における通信制御インターフェース部204、および、記憶部206の道路ネットワークデータベース206aおよび軌道曲線ファイル206bの機能、また、ナビゲーション装置100における位置取得部112、表示部114、および、入力部116の機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。なお、ナビゲーションサーバ200は軌道曲線ファイル206bを記憶部206に備えることなく、軌道曲線取得部206dにおいて、軌道曲線を生成することにより取得してもよい。
【0106】
図5において、記憶部206の地図データベース206cは、地図データを記憶する地図データ記憶手段である。一例として、地図データベース206cに格納される地図データは、地図を描画するためのデータであり、例えば、建物や道路や、山・河川等の地形等を描画するための描画用データである。この地図データは、一例として、地図上で一つの地域や敷地や領域や道路形状等を多角形のポリゴンで表したデータであってもよく、二次元表示または三次元表示用のデータであってもよい。また、地図データは、全国および各地方の道路地図等の地図データであってもよく、経度および緯度のメッシュ単位で区画化されてもよい。
【0107】
また、図5において、制御部202は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部202は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部202は、機能概念的に、車両旋回検出部202c、軌道曲線取得部202d、位置情報信号受信部202f、現在位置情報取得部202g、および、車両位置表示制御部202hを備えて構成される。なお、車両旋回検出部202c、および、軌道曲線取得部202dの機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0108】
このうち、位置情報信号受信部202fは、ナビゲーション装置100から送信される、位置取得部112により取得された位置情報信号を受信する位置情報信号受信手段である。
【0109】
また、現在位置情報取得部202gは、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。例えば、現在位置情報取得部202gは、位置情報信号受信部202fにより受信された位置情報信号に基づいて、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を取得してもよい。一例として、現在位置情報取得部202gは、位置情報信号受信部202fにより受信された、位置取得部112にて位置発信装置500から取得した位置情報信号から算出した位置情報や、位置取得部112の方位センサにて検出したナビゲーション装置100の進行方向等の方位情報をナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部202gは、利用者により入力部116を介して入力された現在位置についての位置座標等を受信することにより、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を取得してもよい。
【0110】
また、車両位置表示制御部202hは、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線上に現在位置情報を表示した表示画面データをナビゲーション装置100に送信することにより、表示部114を介して、当該軌道上に現在位置情報を表示させる車両位置表示制御手段である。例えば、車両位置表示制御部202hは、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線上に現在位置情報を含む表示画面データを生成し、当該表示画面データをナビゲーション装置100に送信することにより、ナビゲーション装置100の表示部114に表示画面データに基づく表示画面が表示されるよう制御する。すなわち、車両位置表示制御部202hは、現在位置情報取得部202gにより取得される現在位置情報を、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線上に補正し、補正した対象車両の車両位置を自車マーク等で表した表示画面データを生成してナビゲーション装置100に送信する。その際、車両位置表示制御部202hは、現在位置情報取得部202gにより取得される現在位置情報を、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線を用いたマップマッチングにより補正して、当該軌道曲線上に表示させた表示画面データを生成してナビゲーション装置100に送信してもよい。なお、車両位置表示制御部202hは、車両旋回検出部202cにより交差点付近における対象車両の旋回が検出されなかった場合には、現在位置情報(マップマッチングにより補正された現在位置情報であってもよい。)を含む表示画面データを生成する。また、車両位置表示制御部202hは、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線を用いて、現在位置情報取得部202gにより取得される現在位置情報に基づく対象車両の旋回角に対応した軌道曲線上に補正して対象車両の車両位置を表示させた表示画面データを生成してナビゲーション装置100に送信してもよい。また、車両位置表示制御部202hは、更に、地図データベース206cに記憶された地図データの表示画面を重畳させた表示画面データを生成してナビゲーション装置100に送信してもよい。
【0111】
以上で、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の構成の一例の説明を終える。
【0112】
[ナビゲーションサーバ200(サーバ主導型)の処理]
次に、このように構成された第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の処理の一例について、以下に図6を参照して詳細に説明する。ここで、図6は、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の処理の一例を示すフローチャートである。
【0113】
図6に示すように、まず、ナビゲーション装置100から位置取得部112により取得された位置情報信号が送信されると(ステップSB−1)、ナビゲーションサーバ200の位置情報信号受信部202fは、位置情報信号を受信する(ステップSB−2)。
【0114】
そして、ナビゲーションサーバ200の現在位置情報取得部202gは、位置情報信号受信部202fにより受信された位置情報信号に基づいて、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を取得する(ステップSB−3)。例えば、現在位置情報取得部202gは、位置情報信号受信部202fにより受信された、位置取得部112にて位置発信装置500から取得した位置情報信号から算出した位置情報や、位置取得部112の方位センサにて検出したナビゲーション装置100の進行方向等の方位情報を、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報として取得してもよい。
【0115】
そして、ナビゲーションサーバ200の車両旋回検出部202bは、現在位置情報取得部202gにより取得された現在位置情報により、道路ネットワークデータベース206aに記憶された道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出する(ステップSB−4)。例えば、車両旋回検出部202bは、対象車両の現在位置情報に基づく現在位置や走行距離や進行方位等と、対象車両の現在位置付近の道路ネットワークデータを比較し、最適な道路リンク上の地点を検出することにより、交差点付近における対象車両の旋回を検出する。ここで、車両旋回検出部202bは、現在位置情報取得部202gにより取得された現在位置情報に基づいて、道路ネットワークデータベース206aに記憶された道路ネットワークデータを用いたマップマッチングを行うことにより、交差点付近における対象車両の旋回を検出してもよい。また、車両旋回検出部202bは、対象車両の旋回角を、現在位置情報に含まれる対象車両の方位情報に基づいて算出してもよく、現在位置情報の更新履歴(走行軌跡)から算出してもよく、マップマッチング対象のリンク形状から算出してもよい。
【0116】
そして、ナビゲーションサーバ200は、第1の実施の形態において上述したステップステップSA−5およびSA−6の処理と同様に、車両旋回検出部202cの処理により、道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を判定し(ステップSB−5)、交差点付近における対象車両の旋回があると判定された場合に(ステップSB−5、Yes)、軌道曲線取得部202dの処理により、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を生成または軌道曲線ファイル206bから取得する(ステップSB−6)。
【0117】
そして、ナビゲーションサーバ200の車両位置表示制御部202hは、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線上に、現在位置情報取得部202gにより取得される現在位置情報を表示した表示画面データを生成する(ステップSB−7)。すなわち、車両位置表示制御部202hは、現在位置情報取得部202gにより取得される現在位置情報を、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線上に補正し、補正した対象車両の車両位置を自車マーク等で表した表示画面データを生成する。その際、車両位置表示制御部202hは、現在位置情報取得部202gにより取得される現在位置情報を、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線を用いたマップマッチングにより補正して、当該軌道曲線上に表示させた表示画面データを生成してもよい。また、車両位置表示制御部202hは、軌道曲線取得部202dにより取得された軌道曲線を用いて、現在位置情報取得部202gにより取得される現在位置情報に基づく対象車両の旋回角に対応した軌道曲線上に補正して対象車両の車両位置を表示させた表示画面データを生成してもよい。なお、車両位置表示制御部202hは、車両旋回検出部202cにより交差点付近における対象車両の旋回があると判定されなかった場合には(ステップSB−5、No)、現在位置情報を含む表示画面データを生成する。また、車両位置表示制御部202hは、更に、地図データベース206cに記憶された地図データの表示画面を重畳させた表示画面データを生成してもよい。
【0118】
そして、ナビゲーションサーバ200の車両位置表示制御部202hは、生成した表示画面データをナビゲーション装置100に送信することにより(ステップSB−8)、ナビゲーション装置100の表示部114に表示画面データに基づく表示画面が表示されるよう制御する(ステップSB−9)。
【0119】
以上で、第2の実施形態におけるナビゲーションサーバ200の処理の一例の説明を終える。
【0120】
[第3の実施形態]
続いて、本発明の第3の実施形態(ナビゲーション装置100(スタンドアローン型))について、図7および図8を参照して以下に説明する。ここで、図7は、第3の実施形態におけるナビゲーション装置100の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【0121】
なお、第3の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置100に集約し、ナビゲーションサーバ200に接続することなく、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報により、記憶部106に記憶された道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出し、交差点付近における対象車両の旋回を検出した場合に、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を生成または記憶部106から取得し、表示部114を介して、取得した軌道曲線上に現在位置情報を表示させている。このように、第3の実施形態は、ナビゲーション装置100がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【0122】
[ナビゲーション装置100(スタンドアローン型)の構成]
まず、第3の実施形態におけるナビゲーション装置100(スタンドアローン型)の構成の一例について、図7を参照して以下に説明する。
【0123】
図7に示すように、本発明の第3の実施形態のナビゲーション装置100は、位置取得部112と表示部114と入力部116と制御部102と記憶部106とを少なくとも備える。これらナビゲーション装置100の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0124】
図7において、地図データベース106a、入出力制御インターフェース部108、位置取得部112、表示部114、および、入力部116の各機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部106の軌道曲線ファイル106bおよび道路ネットワークデータベース106cについても、ナビゲーションサーバ200ではなくナビゲーション装置100に備えられている点を除き、各機能が第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、ナビゲーション装置100は軌道曲線ファイル106bを記憶部106に備えることなく、制御部102において、軌道曲線を生成することにより取得してもよい。
【0125】
また、制御部102の各部については、本実施形態のナビゲーション装置100が、第1の実施形態における制御部202の各機能を集約したスタンドアローン型であり、制御部102が各送受信部を備えていない点を除き、各機能は第1の実施形態と基本的に同様である。すなわち、図7において、制御部102は、OS等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部102は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部102は、機能概念的に、現在位置情報取得部102a、車両位置表示部102d、車両旋回検出部102f、および、軌道曲線取得部102gを備えて構成される。なお、現在位置情報取得部102aおよび車両位置表示部102dの機能は、第1の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【0126】
このうち、車両旋回検出部102fは、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報により、道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段である。例えば、車両旋回検出部102fは、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報に基づいて、道路ネットワークデータベース106bに記憶された道路ネットワークデータを用いたマップマッチングを行うことにより、交差点付近における対象車両の旋回を検出してもよい。一例として、車両旋回検出部102fは、マップマッチングによるマップマッチングの結果、補正された現在位置が、道路ネットワークデータ上の交差点付近に存在し、かつ、対象車両の旋回があるか否かを検出する。ここで、車両旋回検出部102fは、対象車両の旋回角を、現在位置情報に含まれる方位情報に基づいて算出してもよく、現在位置情報の更新履歴(走行軌跡)から算出してもよく、マップマッチングによるマップマッチング対象のリンク形状から算出してもよい。また、車両旋回検出部102fは、一例として、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報に対応する位置(現在位置)を、道路ネットワークデータベース106bに記憶された道路ネットワークデータを用いたマップマッチングにより補正することにより、交差点付近か否かを検出する。ここで、マップマッチングは、一例として、対象車両の現在位置情報に基づく現在位置や走行距離や進行方位等と、対象車両の現在位置付近の道路ネットワークデータを比較し、最適な(信憑度の最も高い)道路リンク上の地点を検出し、検出された地点を対象車両の位置として補正する技術等である。また、マップマッチング法としては、対象車両の現在位置を道路ネットワークデータの最寄りの道路リンクに投影して対象車両の現在位置を正しい道路上に補正する投影法を用いてもよく、また、対象車両の現在位置情報の更新履歴(走行軌跡)と道路ネットワークデータの道路パターンを比較して走行中の正しい道路を検索し、当該道路上に補正するパターンマッチング法を用いてもよい。
【0127】
また、軌道曲線取得部102gは、車両旋回検出部102fにより交差点付近における対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を取得する軌道曲線取得手段である。例えば、軌道曲線取得部102fは、軌道曲線ファイル106bから軌道曲線を取得してもよく、また、軌道曲線ファイル106bに当該進入リンクおよび当該退出リンクの双方に対応する軌道曲線が記憶されていない場合には、当該進入リンクおよび当該退出リンクの双方に対して相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成することにより取得してもよい。なお、軌道曲線取得部102gは、新たに生成した軌道曲線を軌道曲線ファイル106bに設定してもよい。
【0128】
以上で、第3の実施形態におけるナビゲーション装置100の構成の一例の説明を終える。
【0129】
[ナビゲーション装置100(スタンドアローン型)の処理]
次に、このように構成された第3の実施形態におけるナビゲーション装置100の処理の一例について、以下に図8を参照して詳細に説明する。ここで、図8は、第3の実施形態におけるナビゲーション装置100の処理の一例を示すフローチャートである。
【0130】
図8に示すように、まず、現在位置情報取得部102aは、ナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を取得する(ステップSC−1)。例えば、現在位置情報取得部102aは、位置取得部112にて位置発信装置500から受信した位置情報信号に基づく位置情報や、位置取得部112の方位センサや距離センサにて検出した対象車両の進行方向等の方位情報や距離情報を含むナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報を取得する。ここで、現在位置情報取得部102aは、位置発信装置500から発信される位置情報信号等が受信できない場合等には、入力部116を介して利用者に入力させた座標や方向情報等をナビゲーション装置100の対象車両の現在位置情報として取得してもよい。
【0131】
そして、車両旋回検出部102fは、現在位置情報取得部102aにより取得された現在位置情報により、道路ネットワークデータベース106cに記憶された道路ネットワークデータ上の交差点付近における対象車両の旋回を検出する(ステップSC−2)。例えば、車両旋回検出部102fは、対象車両の現在位置情報に基づく現在位置や走行距離や進行方位等と、対象車両の現在位置付近の道路ネットワークデータを比較し、最適な道路リンク上の地点を検出することにより、交差点付近における対象車両の旋回を検出する。ここで、車両旋回検出部102fは、現在位置情報受信部102aにより取得された現在位置情報に基づいて、道路ネットワークデータベース106bに記憶された道路ネットワークデータを用いたマップマッチングを行うことにより、交差点付近における対象車両の旋回を検出してもよい。また、車両旋回検出部102fは、対象車両の旋回角を、現在位置情報に含まれる対象車両の方位情報に基づいて算出してもよく、現在位置情報の更新履歴(走行軌跡)から算出してもよく、マップマッチングによるマップマッチング対象のリンク形状から算出してもよい。
【0132】
そして、車両旋回検出部102fは、交差点付近における対象車両の旋回があるか否か判定する(ステップSC−3)。例えば、車両旋回検出部102fは、旋回が交差点付近であり、かつ、旋回角が所定値以上の場合に、交差点付近において対象車両が旋回していると判定する。
【0133】
そして、車両旋回検出部102fにより交差点付近における対象車両の旋回があると判定された場合(ステップSC−3、Yes)、軌道曲線取得部102gは、当該交差点への進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の退出リンクの双方に対応する軌道曲線を生成または軌道曲線ファイル106bから取得する(ステップSC−4)。例えば、軌道曲線取得部102gは、軌道曲線ファイル106bに当該進入リンクおよび当該退出リンクの双方に対応する軌道曲線が記憶されていない場合には、当該進入リンクおよび当該退出リンクの双方に対して相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成することにより取得してもよい。なお、軌道曲線取得部102gは、新たに生成した軌道曲線を軌道曲線ファイル106bに設定してもよい。
【0134】
そして、車両位置表示部102dは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報を、軌道曲線取得部102gにより取得された軌道曲線上に補正し、補正した対象車両の車両位置を自車マーク等で表示部114に表示させる(ステップSC−5)。ここで、車両位置表示部102dは、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報を、軌道曲線取得部102gにより取得された軌道曲線を用いたマップマッチングにより補正して、当該軌道曲線上に対象車両の車両位置を表示させてもよい。また、車両位置表示部102dは、軌道曲線取得部102gにより取得された軌道曲線を用いて、現在位置情報に基づく対象車両の旋回角に対応する軌道曲線上に、対象車両の車両位置を表示させてもよい。また、車両位置表示部102dは、地図データベース106aに記憶された地図データの表示画面上に、上述の対象車両の車両位置を重畳させて表示させてもよい。なお、車両位置表示部102dは、車両旋回検出部102fにより交差点付近における対象車両の旋回があると判定されなかった場合(ステップSC−3、No)、現在位置情報に基づいて対象車両の車両位置を表示させる。
【0135】
そして、ナビゲーション装置100は、現在位置情報取得部102aにより取得される現在位置情報が更新されると(ステップSC−6、Yes)、上述したステップSC−2〜SC−5の処理を繰り返し、現在位置情報の更新が行われなければ(ステップSC−6、No)、処理を終了する。以上で、第3の実施形態におけるナビゲーション装置100の処理の一例の説明を終える。
【0136】
[他の実施の形態]
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【0137】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0138】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0139】
また、ナビゲーション装置100、および、ナビゲーションサーバ200に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0140】
例えば、ナビゲーション装置100、および、ナビゲーションサーバ200の各装置が備える処理機能、特に制御部102、および、制御部202にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPU(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じてナビゲーション装置100、および、ナビゲーションサーバ200に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHD等の記憶部106および記憶部206等は、OSとして協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0141】
また、このコンピュータプログラムは、ナビゲーション装置100、および、ナビゲーションサーバ200に対して任意のネットワーク300を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0142】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USBメモリ、SDカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD、および、Blu−ray Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、LAN、WAN、インターネットに代表されるネットワーク300を介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【0143】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0144】
記憶部106、および、記憶部206に格納される各種のデータベース等(地図データベース106a、206c、軌道曲線ファイル106b、206b、道路ネットワークデータベース106c、206a等)は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【0145】
また、ナビゲーションサーバ200は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、ナビゲーションサーバ200は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0146】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0147】
以上詳述したように、本発明によれば、経路なし走行モード時や、交差点付近に現在位置がある場合であっても、交差点の中心に現在位置を固定表示させることなく、より現実の現在位置に忠実な現在位置の表示を行うことができるナビゲーションシステム、ナビゲーション装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、現在位置表示を支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【0148】
100 ナビゲーション装置
102 制御部
102a 現在位置情報取得部
102b 現在位置情報送信部
102c 軌道曲線受信部
102d 車両位置表示部
102f 車両旋回検出部
102g 軌道曲線取得部
104 通信制御インターフェース部
106 記憶部
106a 地図データベース
106b 軌道曲線ファイル
106c 道路ネットワークデータベース
108 入出力制御インターフェース部
112 位置取得部
114 表示部
116 入力部
200 ナビゲーションサーバ
202 制御部
202a 現在位置情報受信部
202c 車両旋回検出部
202d 軌道曲線取得部
202e 軌道曲線送信部
202f 位置情報信号受信部
202g 現在位置情報取得部
202h 車両位置表示制御部
204 通信制御インターフェース部
206 記憶部
206a 道路ネットワークデータベース
206b 軌道曲線ファイル
206c 地図データベース
300 ネットワーク
500 位置発信装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、
表示部を介して、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項2】
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、
表示部を介して、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項3】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、
上記現在位置情報受信手段により受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、
上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信手段と、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の上記対象車両の上記現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信手段と、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記軌道曲線を受信する軌道曲線受信手段と、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項4】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、
上記現在位置情報受信手段により受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、
上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信手段と、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の上記対象車両の上記現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信手段と、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記軌道曲線を受信する軌道曲線受信手段と、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記軌道曲線は、
上記交差点で右折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線が、当該交差点で左折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が小さく設定されることを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記軌道曲線は、
上記交差点で右折する上記退出リンクに対しては、上記軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が上記進入リンクの幅員の1/2よりも小さく設定され、一方、当該交差点で左折する上記退出リンクに対しては、上記距離が上記進入リンクの幅員の1/2よりも大きく設定されることを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項7】
請求項5に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記軌道曲線は、
上記交差点で右折する上記退出リンクに対しては、上記軌道曲線の当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が上記退出リンクの幅員の1/2よりも小さく設定され、一方、当該交差点で左折する上記退出リンクに対しては、上記距離が上記退出リンクの幅員の1/2よりも大きく設定されることを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項8】
請求項1から4のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記軌道曲線は、
上記交差点で右折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線が、当該交差点で左折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線に比較して、当該退出リンクに接する点の当該交差点からの距離が大きく設定されることを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記軌道曲線は、
上記交差点で右折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線が3次曲線で、当該交差点で左折する上記退出リンクに対する上記軌道曲線が2次曲線または円弧で、設定されることを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記車両位置表示手段は、
上記現在位置情報を、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線を用いたマップマッチングにより補正して、当該軌道曲線上に表示させることを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項11】
請求項1から10のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記車両位置表示手段は、
上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線を用いて、上記対象車両の旋回角に対応する上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示させることを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項12】
記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信手段と、
上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線記憶手段から取得された上記軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信手段と、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項13】
記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信手段と、
上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に生成される、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信手段と、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信手段により受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項14】
表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、
上記表示部を介して、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項15】
表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、
上記表示部を介して、上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項16】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、
上記現在位置情報受信手段により受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、
上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項17】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、
上記現在位置情報受信手段により受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、
上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項18】
表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得手段と、
上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項19】
表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出手段と、
上記車両旋回検出手段により上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得手段と、
上記軌道曲線取得手段により取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項20】
ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションシステムは、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、車両旋回検出手段と、軌道曲線取得手段と、車両位置表示手段と、を備え、
上記車両旋回検出手段が、対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記軌道曲線取得手段が、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、
上記車両位置表示手段が、表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項21】
ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションシステムは、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、車両旋回検出手段と、軌道曲線取得手段と、車両位置表示手段と、を備え、
上記車両旋回検出手段が、対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記軌道曲線取得手段が、上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、
上記車両位置表示手段が、上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項22】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置から送信される上記現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記軌道曲線を受信する軌道曲線受信ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項23】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置から送信される上記現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記軌道曲線を受信する軌道曲線受信ステップと、
上記ナビゲーション装置の上記制御部において実行される、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項24】
記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、
上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線記憶手段から取得された上記軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信ステップと、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項25】
記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、
上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に生成される、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信ステップと、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項26】
表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、
上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項27】
表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、
上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項28】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、
上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項29】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、
上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項30】
表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項31】
表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項32】
記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、
上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線記憶手段から取得された上記軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信ステップと、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項33】
記憶部を少なくとも備えたナビゲーションサーバに通信可能に接続された、表示部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を上記ナビゲーションサーバに送信する現在位置情報送信ステップと、
上記道路ネットワークデータ記憶手段に記憶された上記道路ネットワークデータを用いて、上記現在位置情報により上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に生成される、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を、上記ナビゲーションサーバから受信する軌道曲線受信ステップと、
上記表示部を介して、上記軌道曲線受信ステップにて受信された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項34】
表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、
上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項35】
表示部と記憶部と制御部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、
上記表示部を介して、上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に、上記現在位置情報を表示させる車両位置表示ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項36】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、
上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項37】
ナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記ナビゲーション装置から送信される上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、
上記現在位置情報受信ステップにて受信された上記現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線を上記ナビゲーション装置に送信する軌道曲線送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項38】
表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段と、
上記交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該交差点から退出する上記道路を表す上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する車両位置表示用の軌道曲線を記憶する軌道曲線記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点への上記進入リンクおよび当該対象車両の旋回方向の上記退出リンクの双方に対応する上記軌道曲線を、上記軌道曲線記憶手段から取得する軌道曲線取得ステップと、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項39】
表示部を少なくとも備えたナビゲーション装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交差点に接続する道路を表すリンクを少なくとも含む道路ネットワークデータを記憶する道路ネットワークデータ記憶手段、
を備え、
上記制御部において、
上記ナビゲーション装置の対象車両の現在位置情報により、上記道路ネットワークデータ上の上記交差点付近における上記対象車両の旋回を検出する車両旋回検出ステップと、
上記車両旋回検出ステップにて上記交差点付近における上記対象車両の旋回が検出された場合に、当該交差点に進入する上記道路を表す上記リンクである進入リンク、および、当該対象車両の旋回方向の上記リンクである退出リンクの双方に対して、相対的な傾きが近似的に0で接する軌道曲線を生成して取得する軌道曲線取得ステップと、
上記軌道曲線取得ステップにて取得された上記軌道曲線上に上記現在位置情報を表示した表示画面データを上記ナビゲーション装置に送信することにより、上記表示部を介して、当該軌道上に上記現在位置情報を表示させる車両位置表示制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate


【公開番号】特開2012−2753(P2012−2753A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−139653(P2010−139653)
【出願日】平成22年6月18日(2010.6.18)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】