説明

ナビゲーションシステム、携帯端末装置および地図表示方法

【課題】 案内経路上の現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、それより先の各ガイダンスポイントに関する表示を容易に識別可能にする。
【解決手段】 携帯端末装置30は、ドライブモードで動作している場合に、画像作成手段37が表示手段33に表示する背景画像とガイダンス画像からなる表示画像を作成し、ガイダンスポイント選択手段は、連続ガイダンスポイント表示が指定されると、案内経路データに基づいて現在位置検出手段35が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、順次その先の目的地までのガイダンスポイントを選択して画像作成手段37に送出し、画像作成手段37は、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントにおける表示画像と、更にその先のガイダンスポイントにおける表示画像とで、その背景画像の色を異ならせた表示画像を作成し、表示手段33に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話などの携帯端末装置を用いて経路探索サーバに経路探索要求し、経路探索サーバから地図データ、案内経路データやガイダンスポイント、ガイダンスデータなどを受信して携帯端末装置の表示画面にそれを表示するナビゲーションシステムに関するものである。
本発明は、特に上記のようなナビゲーションシステムにおいて、表示画面のサイズに制約のある携帯端末装置に、詳細な地図や案内経路を表示することなく、利用者が視認し易い表示を行うようにし、案内経路上の現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、それより先の各ガイダンスポイントに関する表示を容易に識別可能にしたナビゲーションシステム、携帯端末装置および地図表示方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、地図データや道路データを用いて、所望の出発地から目的地までの経路を探索して利用者を案内するナビゲーション装置、ナビゲーションシステムが知られており、このようなナビゲーション装置、ナビゲーションシステムとしては自動車に搭載して運転者に経路を案内するカーナビゲーション装置、携帯電話をナビゲーション端末として利用して経路探索サーバに経路探索要求を送り、その結果を受信して経路案内を受ける通信型のナビゲーションシステムなどが実用化されている。
【0003】
上記カーナビゲーション装置は、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)を利用したものであり、地球上を周回している複数のGPS衛星から送信されるGPS信号をGPSアンテナで受信し、該GPS信号に含まれる衛星位置や時計情報等を解析して位置の特定化を行うものである。該複数のGPS衛星の個数は少なくとも4個以上必要である。GPSの単独測位精度は一般的に10m強であるが、DGPS(Differential GPS:ディファレンシャルGPS)を採用することにより5m以下に向上する。特に、現在は一部の携帯電話にしか搭載されていない測位ユニット、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からの信号を受信して測位するGPS受信機などの搭載が、第三世代と称される携帯電話では全ての機種に搭載されるような趨勢にある。
【0004】
近年、携帯電話、PHS等の携帯通信端末機器の性能は飛躍的に向上し、また、多機能化が進んでいる。特に通話機能の他にデータ通信機能が強化され、利用者に対してインターネットを介した種々のデータ通信サービスが提供されている。測位機能を有する携帯電話も実現されており、その利用技術として車載用のナビゲーション装置(カーナビ)を発展させ、携帯電話を端末として地図・経路情報を経路探索サーバから配信する歩行者用の通信型ナビゲーションシステムも実用化されている。
【0005】
一般的なナビゲーション装置、通信ナビゲーションシステムに使用される経路探索装置、経路探索方法は、例えば、下記の特許文献1(特開2001−165681号公報)に開示されている。このナビゲーションシステムは、携帯ナビゲーション端末から出発地と目的地の情報を経路探索サーバに送り、経路探索サーバで道路網や交通網のデータから探索条件に合致した経路を探索して案内するように構成されている。探索条件としては、出発地から目的地までの移動手段、例えば、徒歩、自動車、鉄道と徒歩の併用などがあり、これを探索条件の1つとして経路探索する。
【0006】
歩行者ナビゲーションシステムやカーナビゲーションシステムにおける経路探索のための道路ネットワークは、例えば、図10に示すように道路A、B、Cからなる場合、道路A、B、Cの端点、交差点、屈曲点などをノードとし、各ノード間を結ぶ道路を有向性のリンクで表し、ノードデータ(ノードの緯度・経度)、リンクデータ(リンク番号)と各リンクのリンクコスト(リンクの距離またはリンクを走行するのに必要な所要時間)をデータとしたリンクコストデータとで道路ネットワークデータを構成している。
【0007】
すなわち、図10において、○印、◎印がノードを示し、◎印は道路の交差点を示している。各ノード間を結ぶ有向性のリンクを矢印線(実線、点線、2点鎖線)で示している。リンクは、道路の上り、下りそれぞれの方向を向いたリンクが存在するが、図10では図示を簡略化するため矢印の向きのリンクのみを図示している。
【0008】
このような道路ネットワークのデータを経路探索用のデータベースとして経路探索を行う場合、出発地のノードから目的地のノードまで連結されたリンクをたどりそのリンクコストを累積し、累積リンクコストの最少になる経路を探索して案内する。すなわち、図10において出発地をノードAX、目的地をノードCYとして経路探索を行う場合、ノードAXから道路Aを走行して2つ目の交差点で右折して道路Cに入りノードCYにいたるリンクを順次たどりリンクコストを累積し、リンクコストの累積値を最少になる経路を探索して案内する。
【0009】
図10ではノードAXからノードCYに至る他の経路は図示されていないが、実際にはそのような経路が他にも存在するため、ノードAXからノードCYに至る可能な経路を同様にして探索し、それらの経路のうちリンクコストが最少になる経路を最適経路として決定するものである。このような道路ネットワークは、図10に模式的に示すようにリンクコストが固定であり、経路が定まればその累積リンクコストは一意に定まる静的なネットワークデータであり、データの量も道路ネットワークの量に比例したものになる。出発地から目的地までの経路を探索する方法としては、周知のダイクストラ法と呼ばれる手法を用いることができる。ダイクストラ法を用いた経路探索の手法は上記特許文献1に開示されている。
【0010】
経路探索サーバが探索した最適な案内経路のデータは、端末装置の現在位置を含む地図や案内経路の経路データ、案内経路上の交差点ノードや分岐点ノードなどのガイダンスポイントのデータ、前記ガイダンスポイントに関連するガイダンス(直進、右左折などの進行方向のガイダンス)などからなり、端末装置に送られる。端末装置ではこの案内経路のデータを受信し表示手段に、地図とともに案内経路、ガイダンスポイント、ガイダンスポイントにおけるガイダンスを表示する。ガイダンスは矢印などで表示される他、音声ガイダンスとして出力されるシステムも知られている。
【0011】
通信型のナビゲーションシステムにおいて、案内経路やガイダンスポイントおよびガイダンスデータ(音声データ等)の配信方法は種々の形態をとり得るが、例えば、下記の特許文献2(特開2005−134209号公報)に開示された「経路案内システム」は、経路探索サーバが携帯端末装置から送信された経路探索条件に従って案内経路を探索し、経路作成手段がガイダンスポイントを設定した案内経路データを作成し、出発地から目的地までの案内経路を一括して携帯端末装置に送信し、地図データは携帯端末装置からの地図要求に基づいて地図情報送信手段が携帯端末装置に送信するように構成している。
【0012】
すなわち、特許文献2に開示されたナビゲーションシステムにおいては、経路探索サーバから携帯端末に経路データと地図データを別々に配信し、携帯端末は地図表示に必要な地図データに不足が生じた場合に、経路データから当該経路を含む単位地図の配信を経路探索サーバに要求することができる。通常、地図データは現在位置を含むメッシュ状の単位地図データを中心とする上下左右の9つのメッシュ状単位の地図データ携帯端末に配信する。従って、案内経路データと地図データとを別にして携帯端末に配信する構成によれば、携帯端末は案内経路のデータから案内経路全体を知ることができ、携帯端末の移動に伴って地図データが不足する場合、進行方向にそった不足地図のみをサーバに要求することができ、経路探索サーバと携帯端末間での地図データ配信に伴う通信負荷を増大させることなく、ガイドポイントにおける案内が可能になる。
【0013】
経路探索サーバから配信された地図データや案内経路データ、案内経路データに付加されたガイダンスデータ(音声データ等)を受信すると、携帯端末装置は現在位置を中心に地図画像、案内経路画像や現在位置を示す現在位置マークを表示手段に重ね合わせて表示する。このようなナビゲーションシステムは下記の特許文献3(特開2003−208095号公報)に開示されている。
【0014】
すなわち、特許文献3に開示されたナビゲーションシステムは、地図スクロールモードオフ時、コントロール部は記憶部に記憶された地図データを用いて、GPS受信部で検出された現在位置周辺の地図画像を現在位置マークとともに表示部の画面に表示させるように構成されている。操作部で地図スクロール操作が開始されると、コントロール部は地図スクロールモードをオンし、地図画像と現在位置マークは移動させずに、スクロールカーソルを、地図スクロール操作開始時の現在位置を初期位置として地図スクロール操作に応じて地図画像上を移動させていく。そして、スクロールカーソルが地図画像の端まで来ると、コントロール部は、記憶部に記憶された地図データを用いて、スクロールカーソル位置を中心とする地図画像をスクロールカーソル、現在位置マークとともに表示部に表示させる。
【0015】
このナビゲーションシステムにおいて、携帯端末装置に表示される表示画像は、図11に示すように、道路地図上MIに案内経路と、歩行者の現在位置を示す現在位置マークMMを、進行方向を示す矢印付きの人型のアイコン画像として表示したものである。また、一般的なナビゲーションシステムにおいて、案内経路の画面表示において歩行者などの利用者の現在位置と右左折する交差点などのガイダンスポイントの距離や右左折の方向を文字で表示し、あるいは、音声で出力することも行われている。
【0016】
ところで、通信型のナビゲーションシステムにおいて、特に端末装置が携帯電話などの携帯型の端末装置である場合には、表示手段のサイズが限られた大きさであるため、地図の表示が小さくなり利用者にとっては見にくい表示になる。また、ガイダンスポイントに関連する案内を文字表示として付加した場合には更に利用者にとって視認性の悪い表示になってしまう。
【0017】
このような表示方法は、歩行者用や自動者用のナビゲーションシステムの表示方法として好ましい表示方法とは言い難く、利用者にとって視認性に優れた表示方法を用いたナビゲーションシステムが望まれている。利用者の視認性を改善するため、例えば、下記の特許文献4(特許第2698356号公報)に開示された車両用ナビゲーション装置が知られている。
【0018】
この特許文献4に開示された車両用ナビゲーション装置は、自車位置を計測する計測手段と、交差点等に関する案内情報として交差点等までの残距離に関する案内情報を記憶する記憶手段と、前記交差点等までの残距離に関する案内情報を表示して次に曲がるべき交差点等を案内報知する表示手段とを備え、計測手段により計測される自車位置から次に曲がるべき交差点等までの残距離を求めて記憶手段より交差点等までの残距離に関する案内情報を読み出して表示手段に表示する構成である。そして、この車両用ナビゲーション装置は、交差点等までの残距離に関する案内情報の表示を切り換える距離を設定し、該設定した距離より前記交差点等までの残距離が小さくなったことを条件として交差点等までの残距離に関する案内情報の表示を異なる表示色を用いた表示に切り換え制御するように構成したものである。
【0019】
すなわち、上記特許文献4に開示された車両用ナビゲーション装置は、車両の現在位置から交差点などのガイダンスポイントまでの距離に応じてガイダンスポイントに関連する情報、例えば、交差点までの残り距離を示す文字表示、表示バー、文字表示の背景画像など色を異なる色に変えて表示し、あるいは、点滅して表示して利用者の注意を喚起するようにしたものである。
【0020】
【特許文献1】特開2001−165681号公報(図1、図2)
【特許文献2】特開2005−134209号公報(図2、段落[0006]、[0007]、[0013]、[0014])
【特許文献3】特開2003−208095号公報(図1、図6)
【特許文献4】特許第2698356号公報(第2図、第4図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
携帯電話などの携帯型の端末装置をナビゲーションシステムの端末装置として使用する場合は、車両用のナビゲーション装置に比べて、先に述べたように端末装置の表示手段の画面サイズが小さい。従って、上記特許文献4に開示されたような車両用ナビゲーション装置などのように、従来、種々行われている案内経路などの表示方法を採用した場合には利用者にとって視認性の悪いシステムになってしまうという問題点があった。
【0022】
すなわち、上記特許文献4に開示されたナビゲーション装置の表示方法では、色を変化させることによって利用者の注意を喚起するように配慮されてはいるが、ガイダンスポイントに関連する案内の文字や背景の色が変わるだけであって、地図や案内経路の表示を含めた表示画像全体として利用者の視認性を改善したものであるとは言い難いという問題点が存在していた。
【0023】
車載用のナビゲーションシステムは、見知らぬ土地でも利用者を目的地まで的確に案内してくれるので、運転者の負担を軽減し、かつ円滑な交通にも貢献するメリットを持っている。携帯電話を端末装置としたナビゲーションシステムを実現することは、多くの人にナビゲーションサービスの利用の機会を与えることができるので、是非とも安全な利用形態が研究されるべきである。
【0024】
運転中に携帯電話を注視してしまう例として、メールの閲覧があげられる。これは文書を読む行為なので危険極まりない。また、本来の運転操作とは無関係なものなので、慎まなければならない。携帯電話を用いたカーナビも商品化され始めているが、携帯電話にカーナビのように地図を表示することも、運転者の注視の原因になる可能性がある。車載カーナビの画面のように大きな表示があれば、まだ視認性は良いが、携帯電話の画面サイズでは十分な視認性を確保することが出来ない。携帯電話に地図を表示するとすれば、それは助手席同乗者用であって、同乗者が運転者に道案内するのが望ましいであろう。
【0025】
このような問題点は、利用者の安全性にも影響を持つものであり、車両の運転中に携帯電話の表示画面などに注意をうばわれないよう、車両運転中の携帯電話の使用に関する法的規制も実施されている。
【0026】
同乗者が運転者に道案内する利用方法や運転車が携帯端末装置を利用する場合においては、案内経路上の次のガイダンスポイントに関する地図やガイダンスを表示、出力するだけでなく、更に案内経路上の目的地までの各ガイダンスポイントに関する地図やガイダンスを順次あるいは選択して表示、出力できると利便性が増す。このような表示、出力ができれば、同乗者が先行して案内経路上の各ガイダンスポイントに関する地図やガイダンスを先行して表示、出力させ、運転者に情報を伝えることもできる。
【0027】
その際、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントを表示ポイントとしそのガイダンスポイントに関連した地図やガイダンスを表示する場合と、更にその先のガイダンスポイントに順次表示ポイントを移動し、各表示ポイントに関連する地図やガイダンスを表示、出力する場合とで、地図表示画像などを利用者が容易に識別可能にすることが好ましい。もちろんこの表示、出力を利用者が利用して一瞥して目的地までのガイダンスポイントに関連する地図やガイダンスを取得する目的で利用してもよい。
【0028】
本願の発明者は、上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、地図を表示することなく、案内経路上の曲がるべき交差点や、分岐の場所などのガイダンスポイントに関連する情報のみを利用者に意味が理解できる画像情報として表示し、かつ、案内経路上で次に到達するガイダンスポイントに関する表示と、更にその先のガイダンスポイントに関する表示とを一瞥して区別できるような表示画像として表示すれば、上記問題点を解消し得ることを見いだし、本発明を完成するに至ったものである。
【0029】
すなわち、本発明は上記の問題点を解消することを課題とし、利用者が表示画面を注視することなく瞬時に必要な情報を認識することが出来る表示画像を表示する動作モードを設け、また、案内経路上の現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、それより先の各ガイダンスポイントに関する表示を容易に識別可能な表示画像としたナビゲーションシステム、携帯端末装置および地図表示方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0030】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
携帯端末装置から入力された経路探索条件に基づいて経路探索サーバが出発地から目的地までの経路を探索して案内経路を携帯端末装置に送り、前記携帯端末装置が表示手段に案内経路を表示するナビゲーションシステムにおいて、
前記経路探索サーバは、探索した案内経路に基づいて、案内経路上のガイダンスポイントと、該ガイダンスポイントに関連するガイダンス情報を含む案内経路のデータを作成する案内データ作成手段を備え、
前記携帯端末装置は、少なくともドライブモードの動作モードを有し、現在位置検出手段と、距離算出手段と、画像作成手段と、表示手段と、ガイダンスポイント選択手段と、を備え、
携帯端末装置は、ドライブモードで動作している場合に、前記画像作成手段は、表示手段に表示する背景画像とガイダンス画像からなる表示画像を作成し、前記ガイダンスポイント選択手段は、連続ガイダンスポイント表示が指定されると、案内経路データに基づいて前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、順次その先の目的地までのガイダンスポイントを選択して前記画像作成手段に送出し、前記画像作成手段は、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントにおける表示画像と、更にその先のガイダンスポイントにおける表示画像とで、その背景画像の色を異ならせた表示画像を作成し、表示手段に表示することを特徴とする。
【0031】
本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかるナビゲーションシステムにおいて、
前記携帯端末装置は、案内経路のデータとともに地図を表示する他の動作モードを有し、モード切替手段を備えたことを特徴とする。
【0032】
本願の請求項3にかかる発明は、請求項2にかかるナビゲーションシステムにおいて、
前記モード切替手段は、前記携帯端末装置が所定の時間以上操作されない場合にドライブモードに切替えることを特徴とする。
【0033】
本願の請求項4にかかる発明は、請求項1にかかるナビゲーションシステムにおいて、
前記ガイダンスポイント選択手段は、前記表示画像を以前に表示されたガイダンスポイントの表示画像に戻す際、当該戻す時点において前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントまで戻してガンダンスポイントを選択することを特徴とする。
【0034】
また、本願の請求項5にかかる発明は、
携帯端末装置から入力された経路探索条件に基づいて経路探索サーバが出発地から目的地までの経路を探索し、探索した案内経路に基づいて、案内経路上のガイダンスポイントと、該ガイダンスポイントに関連するガイダンス情報を含む案内経路のデータを作成する案内データ作成手段を備えた経路探索サーバにネットワークを介して接続される携帯端末装置であって、
前記携帯端末装置は、少なくともドライブモードの動作モードを有し、現在位置検出手段と、距離算出手段と、画像作成手段と、表示手段と、ガイダンスポイント選択手段と、を備え、
携帯端末装置は、ドライブモードで動作している場合に、前記画像作成手段は、表示手段に表示する背景画像とガイダンス画像からなる表示画像を作成し、前記ガイダンスポイント選択手段は、連続ガイダンスポイント表示が指定されると、案内経路データに基づいて前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、順次その先の目的地までのガイダンスポイントを選択して前記画像作成手段に送出し、前記画像作成手段は、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントにおける表示画像と、更にその先のガイダンスポイントにおける表示画像とで、その背景画像の色を異ならせた表示画像を作成し、表示手段に表示することを特徴とする。
【0035】
本願の請求項6にかかる発明は、請求項5にかかる携帯端末装置において、
前記携帯端末装置は、案内経路のデータとともに地図を表示する他の動作モードを有し、モード切替手段を備えたことを特徴とする。
【0036】
本願の請求項7にかかる発明は、請求項6にかかる携帯端末装置において、
前記モード切替手段は、前記携帯端末装置が所定の時間以上操作されない場合にドライブモードに切替えることを特徴とする。
【0037】
本願の請求項8にかかる発明は、請求項5にかかる携帯端末装置において、
前記ガイダンスポイント選択手段は、前記表示画像を以前に表示されたガイダンスポイントの表示画像に戻す際、当該戻す時点において前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントまで戻してガンダンスポイントを選択することを特徴とする。
【0038】
また、本願の請求項9にかかる発明は、
携帯端末装置から入力された経路探索条件に基づいて経路探索サーバが出発地から目的地までの経路を探索して案内経路を携帯端末装置に送り、前記携帯端末装置が表示手段に案内経路を表示するナビゲーションシステムにおける表示方法であって、
前記経路探索サーバは、探索した案内経路に基づいて、案内経路上のガイダンスポイントと、該ガイダンスポイントに関連するガイダンス情報を含む案内経路のデータを作成する案内データ作成手段を備え、
前記携帯端末装置は、少なくともドライブモードの動作モードを有し、現在位置検出手段と、距離算出手段と、画像作成手段と、表示手段と、ガイダンスポイント選択手段と、を備え、
携帯端末装置は、ドライブモードで動作している場合に、前記画像作成手段は、表示手段に表示する背景画像とガイダンス画像からなる表示画像を作成するステップと、前記ガイダンスポイント選択手段は、連続ガイダンスポイント表示が指定されると、案内経路データに基づいて前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、順次その先の目的地までのガイダンスポイントを選択して前記画像作成手段に送出するステップと、前記画像作成手段は、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントにおける表示画像と、更にその先のガイダンスポイントにおける表示画像とで、その背景画像の色を異ならせた表示画像を作成し、表示手段に表示するステップとを有することを特徴とする。
【0039】
本願の請求項10にかかる発明は、請求項9にかかる表示方法において、前記携帯端末装置は、案内経路のデータとともに地図を表示する他の動作モードを有し、モード切替手段を備え、モード切替手段の操作に基づいて動作モードを切替るステップを更に含むことを特徴とする。
【0040】
本願の請求項11にかかる発明は、請求項10にかかる表示方法において、前記表示方法において、前記モードを切替えるステップは、前記携帯端末装置が所定の時間以上操作されない場合に前記ドライブモードに切替える処理を含むことを特徴とする。
【0041】
本願の請求項12にかかる発明は、請求項9にかかる表示方法において、前記表示方法において、前記ガイダンスポイント選択手段は、前記表示画像を以前に表示されたガイダンスポイントの表示画像に戻す際、当該戻す時点において前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントまで戻してガンダンスポイントを選択するステップを更に有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0042】
請求項1にかかる発明においては、ドライブモードで動作している場合に、画像作成手段は、表示手段に表示する背景画像とガイダンス画像からなる表示画像を作成し、ガイダンスポイント選択手段は、連続ガイダンスポイント表示が指定されると、案内経路データに基づいて現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、順次その先の目的地までのガイダンスポイントを選択して画像作成手段に送出し、画像作成手段は、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントにおける表示画像と、更にその先のガイダンスポイントにおける表示画像とで、その背景画像の色を異ならせた表示画像を作成して表示する。
従って、利用者は、現在位置から次に到達するガイダンスポイントの表示画像を見ているか、あるいは、更にその先のガイダンスポイントの表示画像を見ているのかを背景画像を一瞥して瞬時に識別できるようになる。また、この表示画像は地図を表示していないので、注視するものがなく、運転者が携帯端末装置を利用する場合であっても運転に支障をきたさない。このため、安全性を向上することができるようになる。
【0043】
請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかるナビゲーションシステムにおいて、携帯端末装置は、案内経路のデータとともに地図を表示する他の動作モードを有し、モード切替手段を備えている。従って、地図を表示するモードを選択すれば、助手席に乗った同乗者が地図表示を見て運転者案内することができるようになる。
【0044】
請求項3にかかる発明においては、請求項2にかかるナビゲーションシステムにおいて、モード切替手段は、前記携帯端末装置が所定の時間以上操作されない場合にドライブモードに切替える。従って、運転者が携帯端末装置を操作して地図表示モードで動作させた場合であっても、携帯端末装置が所定時間操作されなければ、自動的にドライブモードに切替えられるため、運転に支障をきたさない表示が行われ、安全性を向上することができるようになる。
【0045】
請求項4にかかる発明においては、ガイダンスポイント選択手段は、前記表示画像を以前に表示されたガイダンスポイントの表示画像に戻す際、当該戻す時点において前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントまで戻してガンダンスポイントを選択する。従って、既に通過したガイダンスポイントの表示に戻ることがなく、処理効率を向上させることができるようになる。
【0046】
また、請求項5〜請求項8にかかる発明においては、それぞれ請求項1〜請求項4にかかるナビゲーションシステムを構成する携帯端末装置を提供することができるようになり、請求項9〜請求項12にかかる発明においては、それぞれ請求項1〜請求項4にかかるナビゲーションシステムにおける表示方法を提供することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0047】
以下、本発明の具体例を実施例および図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の実施例にかかるナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【実施例】
【0048】
本発明の実施例にかかるナビゲーションシステム10は、インターネットなどのネットワーク11を介して通信する携帯端末装置30と経路探索サーバ20を備えている。携帯端末装置30は、例えば、携帯電話などの携帯端末を用いることができ、利用者は携帯端末装置30から出発地、目的地、出発時間や到着時間などの経路探索条件を経路探索サーバ20に送信する。経路探索サーバ20は、携帯端末装置30から送られた経路探索条件に従って、出発地から目的地までの最適経路を探索し、探索した案内経路のデータを作成して携帯端末装置30に送信する。
【0049】
経路探索サーバ20から携帯端末装置30に送られる案内経路データは、上記特許文献2と同様に、経路探索サーバが探索した案内経路の経路データ、案内経路上の交差点ノードや分岐点ノードなどのガイダンスポイントのデータ、前記ガイダンスポイントに関連するガイダンス(直進、右左折などの進行方向のガイダンス)のデータからなる。携帯端末装置30は経路探索サーバ20から送られた案内経路データを受信して表示画面にこれを表示する。地図データは案内経路データとは別に携帯端末装置30からの要求に応じて経路探索サーバ20から配信される。
【0050】
地図データは、携帯端末装置30の現在位置を含む単位地図を中心にその周囲8枚の単位地図、合計9枚の単位地図分が携帯端末装置30に送られる。携帯端末装置30が移動して単位地図が足りなくなると、上記特許文献2と同様に、携帯端末装置30は経路探索サーバに足りない部分の単位地図のデータを送信するように地図送信要求を送信する。
【0051】
本発明において携帯端末装置30は、複数の動作モードを有する。動作モードとしてはマップモードとナビゲーターモードとドライブモードの3種類のモードがある。マップモードは、例えば、利用者(利用者)が出発時に出発地から目的地までの経路を地図上で地理的に把握するための動作モードであり、図2に示すように携帯端末装置30の現在位置211を含む比較的大きな範囲の地図212を表示するモードである。
【0052】
この動作モードにおいては、ガイダンスポイント213とガイダンスポイントにおけるガイダンスを示すガイダンス画像214、方位を示す方位画像215が表示画面に表示される。ガイダンス画像214は図2においては進行方向を示す大きな矢印の画像として表示される。マップモードにおける地図の表示は、従来のナビゲーションシステムにおける経路表示と同様のものである。また、このマップモードは利用者が出発時の停車状態で使用するものであり、細かい地図が表示されても運転操作に影響を及ぼすことがない。
【0053】
ナビゲーターモードは、例えば、助手席の同乗者がナビゲーターとして利用者に経路を案内する場合に使用する動作モードであり、図3に示すように経路上の交差点や分岐点などのガイダンスポイント313を含む、比較的狭い範囲の地図312、ガイダンスポイント313におけるガイダンスを示すガイダンス画像314、方位画像315を表示画面に表示する。ナビゲーターは、表示画面に表示された地図およびガイダンスポイントとそのガイダンスポイントに関連するガイダンス(直進や右左折)を識別して利用者に伝えることができる。このナビゲーターモードにおける地図の表示もマップモードと同様に従来のナビゲーションシステムにおける経路表示と同様のものである。
【0054】
ドライブモードが本発明における表示方法が適用される動作モードである。この動作モードは、主として利用者が運転操作中に表示画面を一瞥するだけで、ガイダンスポイントおよびそのガイダンスポイントにおけるガイダンスを瞬時に識別できるように表示するものである。もちろんこの動作モードを助手席の同乗者が利用することもできる。
【0055】
このため、ドライブモード時の表示においては、図4に示すように地図情報を表示せず、ガイダンスポイントにおけるガイダンスを示す大きな矢印画像がガイダンス画像414として表示される。現在位置からガイダンスポイントまでの距離は文字画像416とバー表示417およびトータル走行距離のバー表示419によって表示される。従って、ドライブモードの動作状態にある時は、携帯端末装置30は、地図のデータが不足しても経路探索サーバ20に新たな地図のデータを要求する地図送信要求を送る必要がない。
【0056】
表示画面の画面構成上、最も大きな表示領域を占める画像は背景画像418であり、利用者があえて注視する必要のない画像である。この背景画像418の表示色を、現在位置からガイダンスポイントまでの距離に応じて変化させるように構成した点が本表示画像の主要な特徴点である。背景画像418は地図や道路でなく、道路をイメージさせる擬似的な3次元画像とすることができ、利用者が表示画像を一瞥した時あたかも道路上を走行している感覚を与えることができる。また、画面の最も大きな画像を占める背景画像418の色が、現在位置とガイダンスポイントまでの距離によって変化する。
【0057】
例えば、ガイダンスポイントまでの距離が十分に大きい時には、背景画像418が緑に、ある距離範囲になったら背景画像418が黄色に、ガイダンスポイントに十分に近づいたら背景画像418を赤にして表示する。このような表示によって、利用者は画面を一瞥してガイダンスポイントに近づいたというガイダンスの意味を瞬時に認識できるようになる。このように、ガイダンスポイントに近づいたときに、携帯端末装置の表示画面の最も広い領域の色が変わるので、間接視野によっても色の変化に気づくことができて、ガイダンスポイントまでの接近度を知ることができる。音声案内と組み合わせることにより、さらに効果的な案内となる。地図を表示していないので、注視するものがなく、運転に支障をきたさない。
【0058】
携帯端末装置30がドライブモードで動作している場合、本質的に地図のデータを必要なく、交差点や分岐点などのガイダンスポイントの位置情報とそのガイダンスポイントに関連するガイダンス情報、例えば、直進や右左折など利用者に経路上の進行方向を案内するための情報のみにより経路案内を表示する。携帯端末装置30は現在位置とガイダンスポイントの位置との距離関係を認識するために従来のナビゲーション端末と同様、GPS受信手段や自律航法手段のような現在位置検出手段を備えており、ガイダンスポイントに近づいたことを検出してそのガイダンスポイントに関連するガイダンス情報を出力するように構成されている。
【0059】
すなわちドライブモードにおいては、携帯端末装置30が案内経路データを表示する場合に地図は表示されない。すなわち、携帯端末装置30は経路探索サーバ20から受信した案内経路データから、交差点や分岐の場所を設定したガイダンスポイントと、ガイダンスポイントでの進行方向(直進や右左折)を示すガイダンス情報で構成し、携帯端末装置30ではガイダンスポイントにおけるガイダンス情報のみ表示するシンプルな表示方法を採用している点が従来のナビゲーションシステムと大きく異なる。
【0060】
そして、これらの表示を行う際に、前述したように利用者(利用者)が表示画面を一見して、ガイダンスの意味を認識できるように、表示画面の画面構成上、最も大きな表示領域を占める画像の表示色を、現在位置からガイダンスポイントまで距離に応じて変化させるように構成し、ガイダンスポイントまでの距離を、表示された色により、また、ガイダンス画像を利用者が一瞥するだけで瞬時に認識できるようにしたものである。
【0061】
また、本実施例にかかるナビゲーションシステムにおいてはドライブモード動作中に、携帯端末装置30の表示手段に地図表示を行う際、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントを表示ポイントとしそのガイダンスポイントに関連した地図やガイダンスを表示、出力するのみならず、更にその先のガイダンスポイントに順次表示ポイントを移動し、各表示ポイントに関連する地図やガイダンスを表示、出力することができる。本発明においては、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントを表示ポイントと、更にその先のガイダンスポイントを表示ポイントとして順次目的地まで表示ポイントを進める動作を「連続ガイダンスポイント表示」と称することとする。
【0062】
図5は、ドライブモード動作時に上記の連続ガイダンスポイント表示において表示手段に表示される表示画像の一例を示す図である。図5の表示画像は基本的に図4の表示画像と同様の構成であるが、表示しているガイダンスポイントの次のガイダンスポイントの表示欄512が設けられ、そのガイダンスポイントにおける右左折を示すガイダンス画像(矢印の画像)513が表示されている。この表示画面において、矢印キーが操作されると表示すべきガイダンスポイント(表示ポイント)が案内経路上の次のガイダンスポイントへと順次、先に進んで行く。
【0063】
連続ガイダンスポイント表示における表示ポイントの選択は、携帯端末装置20の上下左右の矢印キーを使用し、上矢印キーを操作するごとに表示すべきガイダンスポイントが1つずつ目的地まで進み、下矢印キーを操作するごとに表示すべきガイダンスポイントが現在位置から次に到達するガイダンスポイントまで1つずつ戻るようにキー定義を設定しておくことで行うことができる。あるいは、表示ポイント(ガイダンスポイント)所定の時間ごとに自動的に順次進めて目的地まで表示ポイントが進んだら、現在位置から次に到達するガイダンスポイントに自動的に戻る機能キーを定義しておくことで行うこともできる。以下においては矢印キーによる連続ガイダンスポイント表示指定を例にして説明をする。
【0064】
上記の連続ガイダンスポイント表示において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントを表示ポイントとしそのガイダンスポイントに関連した地図やガイダンスを表示する場合と、更にその先のガイダンスポイントに順次表示ポイントを移動し、各表示ポイントに関連する地図やガイダンスを表示、出力する場合とで利用者が容易に両者を識別できるように異なる表示画像とする。本実施例においては、図4に示すドライブモードにおける表示画像のうち最も面積の大きい背景画像418の表示色を異なる色で表示する。
【0065】
本実施例においては、前述したように次のガイダンスポイントまでの距離により図6に示すように背景画像418を「緑」、「黄色」、「赤」に変化させるから、更にその先の表示ポイントに関する地図やガイダンスを表示する際、これら図6の表示色と異なり、図7に示すように「灰色」で背景画像418を表示する。このような表示を行うことにより、利用者は現在位置から次に到達するガイダンスポイントの表示を見ているか、あるいは、更にその先のガイダンスポイントの表示を見ているのかを背景画像418を一瞥して瞬時に識別できるようになる。
【0066】
以下、上記のような特徴を持った表示を実現するための構成について、図1を参照して詳細に説明する。経路探索サーバ20は、制御手段21、通信手段22、経路探索手段23、案内データ作成手段24、ガイダンスポイント設定手段25、道路ネットワークDB(データベース)26を備えている。制御手段21は、図示してはいないがRAM、ROM、プロセッサを有するマイクロプロセッサであり、ROMに格納された制御プログラムにより各部の動作を制御する。通信手段22は、ネットワーク11を介して携帯端末装置30と通信するためのインターフェースである。
【0067】
経路探索手段23は、携帯端末装置30から送られた経路探索条件に基づいて、道路ネットワークDB26を参照して出発地から目的地までの最適経路を探索する。この経路探索は前述のダイクストラ法などの手法を用いる。経路探索手段23が探索した案内経路のデータは、案内データ作成手段24、ガイダンスポイント設定手段25に送られ、ガイダンスポイント設定手段が部25は案内経路における交差点、分岐点をガイダンスポイントとして設定し、その位置情報を案内データ作成手段24に送り、案内データ作成手段24は、各ガイダンスポイントと当該ガイダンスポイントに関連するガイダンス(直進、右左折のガイダンスデータ)を案内経路データとして作成し、通信手段22を介して経路探索を要求した携帯端末装置30に送信する。現在位置を含む所定の範囲の地図のデータは図示しない地図データベースから読み出して、案内経路データとは別に携帯端末装置30に配信される。
【0068】
一方、携帯端末装置30は、制御手段31、入力手段32、表示手段33、通信手段34、現在位置検出手段35、距離算出手段36、画像作成手段37、モード切替手段38、ガイダンスポイント選択手段39などを備えて構成されている。制御手段31は、図示してはいないがRAM、ROM、プロセッサを有するマイクロプロセッサであり、ROMに格納された制御プログラムにより各部の動作を制御する。入力手段32は、数字やアルファベットキーやその他の機能キー、選択キーなどからなる入力手段であり、表示手段33に表示されるメニュー画面から所望のメニューを選択し、あるいは、数字やアルファベットキーを操作して経路探索の条件を入力するものである。通信手段34は、ネットワーク11を介して経路探索サーバ20と通信するためのインターフェースである。
【0069】
携帯端末装置30で入力された経路探索条件は、経路探索サーバ20に送られ、経路探索サーバ20は経路探索条件に基づいて最適経路を探索する。経路探索サーバ20が探索した案内経路データは、前述のように案内経路上の各ガイダンスポイントとガイダンスポイントに関連するガイダンス情報、地図のデータからなり、携帯端末装置30に送られる。携帯端末装置30は、案内経路データを受信すると現在位置検出手段35で検出した携帯端末装置30の現在位置を基に、案内経路データ中の最初のガイダンスポイントと当該ガイダンスポイントのガイダンス情報を表示手段33に表示する。モード切替手段38は入力手段32からの動作モード指定入力により、前述した3つの動作モードの何れかに切替る。
【0070】
また、ドライブモードが指定されて動作中に入力手段32において連続ガイダンスポイント表示をアクティブにする入力(例えば、上下の矢印キー、あるいは、連続ガイダンスポイント表示の指定キーが操作)されると、ガイダンスポイント選択手段39は案内経路データから表示手段33に表示すべきガイダンスポイントを順次、連続的に選択する。
【0071】
現在位置検出手段35は、例えば、GPS受信機などから構成され、GPS衛星信号を受信し携帯端末装置30の現在位置(緯度・経度)測位する。携帯端末装置30が携帯電話の場合には、携帯電話特有のMS−basedなどの方式も利用できる。また、車両に搭載する場合には、車速センサにより車速パルスの信号を取得することも可能であり、その場合は距離に関しては自律航法が可能である。さらに、加速度センサ、舵角センサなどを用いれば、自律航法による現在位置検出が可能である。
【0072】
先に述べたように、案内経路データの中にはガイダンスポイントも含まれている。ガイダンスポイントは、交差点や分岐地点で、車両の進行方向を変更すべき場所である。ガイダンスポイントはノードに設定されるので、その入りリンクと出リンクで構成される角度によって、進路の変更方向、すなわち、そのガイドポイントにおけるガイダンス(図4の矢印414)が表現される。例えば、45度刻みで、左、斜め左、直進、斜め右、右、の5方向に分類し、図4に示したように表示画面上には大きな矢印の画像(ガイダンス414)として表示される。直進方向の表示は一見必要ないように思われるが、直進であっても道路種別、例えば、一般道路から高速道路に替わる場合などを示すために用いられるものである。
【0073】
現在位置から次のガイダンスポイントまでの距離は距離算出手段36によって算出される。現在位置から経路上の次のノードまでの距離(ノードの緯度、経度から直線距離で近似的に算出してよい)にその先のガイドポイントまでのリンクの長さを加えたものが現在位置から次のガイドポイントまでの距離である。ドライブモードで動作中は、この距離が所定の第1レベル以下になったとき、画像作成手段37は表示手段33に表示する画像データを作成する際、背景画像418(図4参照)の色を所定の色にした画像データを作成する。前述したように、ガイダンス414(図4参照)の画像は矢印画像であり、その背景画像418は、地図ではなくて、矢印と同じ遠近感を持たせた固定的な背景であって、あえて注視する必要のないものである。その部分の表示色を、緑から黄色に変える。さらに、残り距離が所定の第2レベル以下になったときに、黄色から赤に変化させる。
【0074】
ドライブモードで動作中に連続ガイダンスポイント表示が指定されると、ガイダンスポイント選択手段39が表示手段に表示するガイダンスポイントを選択する。最初に選択されるガンダンスポイントは、現在位置から進行して次に到達するガイダンスポイントであり、画像作成手段37に当該ガイダンスポイントの案内経路データを送り、当該ガイダンスポイントにおける案内画像を作成させ、図5に示す表示画像のように当該ガイダンスポイントにおける案内画像を表示する。その際、次に到達する1つ先のガイダンスポイントも選択され、1つ先のガイダンスポイントにおけるガイダンス画像513を表示する。そして、キー操作によりまたは自動的に、目的地まで順次案内経路上のガイダンスポイントが選択され上記の処理を繰り返して図5と同様の案内画像を表示する。
【0075】
その表示を行うにあたって、現在位置から次に到達するガイダンスポイントの案内画像を表示する場合には、先に説明したように、現在位置から当該ガイダンスポイントまでの距離によって表示画像の色を緑から黄色、赤へと変えて表示する(図6参照)。そして、更にその先の各ガイダンスポイントの案内画像を表示する場合には、図7に示すように更に表示画像の色を上記とは異なる「灰色」に変えて表示する。なお、上記の具体例において表示画像の色を「緑」、「黄色」、「赤」、「灰色」とした説明を行ったが、他の色の組み合わせによって表示画像を異ならせることも可能であることはいうまでもない。
【0076】
次に、以上説明した本実施例のナビゲーションシステム10の動作手順について図8、図9に示すフローチャートを参照して説明する。図8は、携帯端末装置30の動作モードにより表示画像を切替える動作手順を示すフローチャート、図9は携帯端末装置30がドライブバードで動作中に連続ガイダンスポイント表示が指定された場合の動作手順を示すフローチャートである。
【0077】
なお、図8、図9のフローチャートは、携帯端末装置30の動作モードが前述した何れかの方法で設定され、出発地、目的地などの経路探索条件が経路探索サーバ20に送られた後の動作を示すものである。すなわち、経路探索サーバ20で経路探索条件に応じた最適経路が探索され、案内経路データが携帯端末装置30に送信された状態における携帯端末装置30の動作フローチャートである。
【0078】
先ず、携帯端末装置30ではステップS10の処理において現在位置検出手段35が一定の周期で現在位置を検出する。ステップS11の処理において、制御手段31は携帯端末装置30の動作モードがドライブモードであるかを判定する。携帯端末装置30の動作モードがドライブモードでなければステップS12の処理において表示手段33にはマップモードの表示またはナビゲーターモードの表示が行われる。携帯端末装置30の動作モードがドライブモードであれば、経路探索サーバ20から受信した案内経路データに基づいて画像作成手段37はステップS13の処理において次のガイダンスポイントの位置(緯度・経度)を得、次いでステップS14の処理において、そのガイダンスポイントにおけるガイダンス情報(直進・右左折の進路ガイダンス)を得る。
【0079】
一方、ステップS15の処理において、距離算出手段36は、ステップS10で検出した現在位置と画像作成手段37が得た次のガイダンスポイントの位置から、現在位置から次のガイダンスポイントまでの距離を算出する。この算出は、前述したように現在位置から経路上の次のノードまでの距離(ノードの緯度、経度から直線距離で近似的に算出してよい)にその先のガイドポイントまでのリンクの長さを加えることによって得られる。そして距離算出手段36は、ステップS16の処理において、ステップS15で算出した次のガンダンスポイントまでの距離が第1レベル以下、あるいは、第2レベル以下になったかを判定してその結果を画像作成手段37に送る。
【0080】
画像作成手段37は距離算出手段36から前記判定結果を受け、距離が第1レベル以上の場合にはステップS17の処理において、表示手段33に表示する画像データを作成し、その際、背景画像の部分の色を緑に設定する。この表示画像は表示手段33に送られ、ステップS20の処理において表示手段33に表示される。表示画像は図4に示した画像であり背景画像418が緑色で表示される。
【0081】
距離が第1レベル以下になった場合にはステップS18の処理において画像作成手段37が表示手段33に表示する画像データを作成し、その際、背景画像の部分の色を黄に設定する。この表示画像は表示手段33に送られ、ステップS20の処理において表示手段33に表示される。表示画像は図4に示した画像であり背景画像418が黄色で表示される。
【0082】
距離が第2レベル以下になった場合にはステップS19の処理において画像作成手段37が表示手段33に表示する画像データを作成し、その際、背景画像の部分の色を赤に設定する。この表示画像は表示手段33に送られ、ステップS20の処理において表示手段33に表示される。表示画像は図4に示した画像であり背景画像418が赤色で表示される。そしてステップS21において制御手段31は目的地に到達したか否かを判定し、目的地に到達すれば処理を終了し、目的地に到達していなければ、ステップS10に戻り前述の処理を繰り返す。
【0083】
すなわち、表示手段33に表示されるガイダンスの画像は次のガイダンスポイントまでの距離に応じてガイダンスポイントが近づくにつれて表示画像の最も広い部分を占める背景画像の色が緑から黄色、赤へと変化するため、利用者は表示画面に表示された背景画像418の色を一瞥するだけで瞬時にガイダンスポイントへの接近状況をしることができ、ガイダンスの意味を瞬間的に理解することができるようになる。また、ガイダンス画像414は大きな矢印で表示されており、利用者は次のガイダンスポイントでの進行方向を瞬間的に判断することができるようになる。
【0084】
携帯端末装置30がドライブモードで動作中に連続ガイダンスポイント表示が指定されると、図9に示すように、ステップS30の処理において、ドライブモードが指定されて動作しているものとする。ステップS31の処理において連続ガイダンスポイント(GP)表示の指定操作があったか否かが判定され、操作がなければステップS31の判定処理を繰り返し、連続ガイダンスポイント表示の操作があった場合はステップS32の処理に進む。
【0085】
ステップS32の処理において、ガイダンスポイント選択手段39が表示手段に表示するガイダンスポイントを選択する。最初に選択されるガンダンスポイントは、現在位置から進行して次に到達するガイダンスポイントであり、画像作成手段37に当該ガイダンスポイントの案内経路データを送りステップS33の処理において画像作成手段37に当該ガイダンスポイントにおける案内画像を作成させ、図5に示す表示画像のように当該ガイダンスポイントにおける案内画像を表示する。その際、次に到達する1つ先のガイダンスポイントも選択され、1つ先のガイダンスポイントにおけるガイダンス画像513を表示する。そして、キー操作によりまたは自動的に、目的地まで順次案内経路上のガイダンスポイントが選択され上記の処理を繰り返して図5と同様の案内画像を表示する。
【0086】
ガイダンスポイントにおける案内画像の表示を行うにあたって、ステップS33の処理において、ガイダンスポイント選択手段39が選択するガイダンスポイントが、現在位置から次に到達するガイダンスポイントの案内画像を表示する場合には、先に説明したように、現在位置から当該ガイダンスポイントまでの距離によって表示画像(背景画像)の色を緑から黄色、赤へと変えて表示する(図8のフローチャート参照)。そして、更にその先の各ガイダンスポイントの案内画像を表示する場合には、図7に示すように更に表示画像の色を上記とは異なる「灰色」に変えて表示する。
【0087】
次に携帯端末装置30は、ステップS34の処理において目的地に到達したかを判定し、目的地に到達したならば処理を終了し、目的地に到達していないならばステップS35の処理に進み、表示すべきガイダンスポイントを戻すまたは進める操作があったか否かを判定し、操作がなければステップS34の判定処理に戻り、操作があればステップS36の処理においてガイダンスポイント選択手段39は、表示すべき案内経路上のガイダンスポイントを1つ先にと順次進めてステップS32〜ステップS36の処理を目的地に到達してナビゲーションを終了するまで繰り返し行う。
【0088】
このような手順で表示画像を変化させて表示することにより、利用者は現在位置から次に到達するガイダンスポイントの表示を見ているか、あるいは、更にその先のガイダンスポイントの表示を見ているのかを背景画像418を一瞥して瞬時に識別できるようになる。
【0089】
なお、上記連続ガイダンスポイント表示において表示すべきガイダンスポイントを、先に表示されていたガイダンスポイントの表示画面に戻す場合に当該ガイダンスポイントを既に携帯端末装置20が通過してしまっている場合は、そのガイダンスポイントまで戻す処理は行わず、現在位置から次に到達するガイダンスポイントまで戻すように制御する。
【0090】
しかしながら、利用者が既に通過してしまったガイダンスポイントの表示画像を遡って確認したいという要求がある場合には、連続ガイダンスポイントが指定されたガイダンスポイント以降の表示履歴を記憶しておき、既に通過してしまったガイダンスポイントについても順次戻って表示する処理を許可するように構成することもできる。
【0091】
なお、このドライブモードへの動作モードの切替は入力手段32による入力指示によらず、携帯端末装置30が車両に設けられたハンズフリーキットに装着されたときに自動的に選択される。あるいは、ホルダーへの装着を機械的に読み取っても良いし、電源が供給されていること、あるいは車速パルスなどの信号が入力されていることを条件として自動的にモード切替手段38がドライブモードの動作に切替える構成としても良い。特に携帯端末装置30として携帯電話が使用される時は上記の他、以下のような動作モードの自動切替が可能である。
【0092】
例えば、携帯端末装置30である携帯電話にハンズフリーキット検出手段、3軸の加速度センサを備え、加速度センサが最も大きな加速度を検出している方向を重力加速度方向(鉛直)として除き、残りの2軸に加速度の変化が観測されている場合に車両が走行中であると判断して、ドライブモードの表示に切替えてもよい。乗用車の通常の加速は一般に0.1G〜0.4G程度であり、交差点で右左折した場合でも0.4G程度の加速度変化が検出され、ブレーキ操作された場合は最大0.8G程度の加速度変化が観測される。従って、ハンズフリーキット検出手段により携帯電話がハンズフリーキットにセットされたことを検出し、加速度センサのダイナミックレンジの中で、加速度が変化している場合は走行中であると判断できる。
【0093】
また、ハンズフリーキットを用いない場合であっても、経路案内が始まってから、携帯端末装置30である携帯電話が操作されずに所定の時間経過したら、ドライブモードの動作に切替わるようにしても良い。携帯電話の操作があれば、それは同乗者の操作であるので、マップモードあるいはナビゲーターモードによる地図表示の動作モードに自動的に切替えても良い。
【0094】
利用者が携帯端末装置30として携帯電話を使用する場合は、ハンズフリーキットなどに固定されるので、表示画面が垂直に近い角度で固定される。同乗者が使用する場合は、携帯電話は比較的寝せた状態で使うので、両者の使用状態には角度差がある。携帯電話に姿勢検出手段を設け、携帯電話の姿勢が垂直に近い場合をドライブモードの動作モードとし、携帯電話の姿勢が水平に近い場合を地図つきのナビゲーターモードまたはマップモードの動作モードに自動切替することができる。
【産業上の利用可能性】
【0095】
以上詳細に説明したように、本発明にかかるナビゲーションシステムによれば、ドライブモード動作時に連続ガイダンスポイント表示が指定された際に、案内経路の表示画像を、次のガイダンスポイントの表示画像を表示しているか、更にその先のガイダンスポイントの表示画像を表示しているかにより表示画像の最も広い部分を占める背景画像の色が異なる色に変化するようにして表示する。これにより利用者は表示画面を一瞥するだけで瞬時に次のガイダンスポイントの表示画像を見ているか、更にその先のガイダンスポイントの表示画像を見ているかを瞬間的に理解することができるようになる。
【0096】
従って、ユーザにとって安全性の高いナビゲーションシステムを提供することができるようになり、特に、携帯端末装置30として携帯電話を用いる通信型のナビゲーションシステムに好適なナビゲーションシステムを提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】本発明の実施例にかかるナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】マップモードの表示画面の構成の一例を示す画面構成図である。
【図3】ナビゲーターモードの表示画面の構成の一例を示す画面構成図である。
【図4】ドライブモードの表示画面の構成の一例を示す画面構成図である。
【図5】ドライブモード動作時に連続ガイダンスポイント表示を行う場合の表示画面の構成の一例を示す画面構成図である。
【図6】図5の表示画面においてガイダンスポイントまでの距離に応じて背景画像の表示色を変化させる例を説明するための図である。
【図7】連続ガイダンスポイント表示を行う場合に表示中のガイダンスポイントにより背景画像の表示色を異ならせる例を説明するための図である。
【図8】本発明にかかる携帯端末装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例にかかる連続ガイダンスポイント表示における携帯端末装置の動作手順を示すフローチャートである。
【図10】一般的な経路探索のための道路ネットワークの構成を説明するための模式図である。
【図11】従来のナビゲーションシステムにおける表示画像の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0098】
10 ナビゲーションシステム
20 経路探索サーバ
21 制御手段
22 通信手段
23 経路探索手段
24 案内データ作成手段
25 ガイダンスポイント設定手段
26 道路ネットワークDB
30 携帯端末装置
31 制御手段
32 入力手段
33 表示手段
34 通信手段
35 現在位置検出手段
36 距離算出手段
37 画像作成手段
38 モード切替手段
39 ガイダンスポイント選択手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置から入力された経路探索条件に基づいて経路探索サーバが出発地から目的地までの経路を探索して案内経路を携帯端末装置に送り、前記携帯端末装置が表示手段に案内経路を表示するナビゲーションシステムにおいて、
前記経路探索サーバは、探索した案内経路に基づいて、案内経路上のガイダンスポイントと、該ガイダンスポイントに関連するガイダンス情報を含む案内経路のデータを作成する案内データ作成手段を備え、
前記携帯端末装置は、少なくともドライブモードの動作モードを有し、現在位置検出手段と、距離算出手段と、画像作成手段と、表示手段と、ガイダンスポイント選択手段と、を備え、
携帯端末装置は、ドライブモードで動作している場合に、前記画像作成手段は、表示手段に表示する背景画像とガイダンス画像からなる表示画像を作成し、前記ガイダンスポイント選択手段は、連続ガイダンスポイント表示が指定されると、案内経路データに基づいて前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、順次その先の目的地までのガイダンスポイントを選択して前記画像作成手段に送出し、前記画像作成手段は、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントにおける表示画像と、更にその先のガイダンスポイントにおける表示画像とで、その背景画像の色を異ならせた表示画像を作成し、表示手段に表示することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記携帯端末装置は、案内経路のデータとともに地図を表示する他の動作モードを有し、モード切替手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記モード切替手段は、前記携帯端末装置が所定の時間以上操作されない場合にドライブモードに切替えることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記ガイダンスポイント選択手段は、前記表示画像を以前に表示されたガイダンスポイントの表示画像に戻す際、当該戻す時点において前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントまで戻してガンダンスポイントを選択することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
携帯端末装置から入力された経路探索条件に基づいて経路探索サーバが出発地から目的地までの経路を探索し、探索した案内経路に基づいて、案内経路上のガイダンスポイントと、該ガイダンスポイントに関連するガイダンス情報を含む案内経路のデータを作成する案内データ作成手段を備えた経路探索サーバにネットワークを介して接続される携帯端末装置であって、
前記携帯端末装置は、少なくともドライブモードの動作モードを有し、現在位置検出手段と、距離算出手段と、画像作成手段と、表示手段と、ガイダンスポイント選択手段と、を備え、
携帯端末装置は、ドライブモードで動作している場合に、前記画像作成手段は、表示手段に表示する背景画像とガイダンス画像からなる表示画像を作成し、前記ガイダンスポイント選択手段は、連続ガイダンスポイント表示が指定されると、案内経路データに基づいて前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、順次その先の目的地までのガイダンスポイントを選択して前記画像作成手段に送出し、前記画像作成手段は、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントにおける表示画像と、更にその先のガイダンスポイントにおける表示画像とで、その背景画像の色を異ならせた表示画像を作成し、表示手段に表示することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項6】
前記携帯端末装置は、案内経路のデータとともに地図を表示する他の動作モードを有し、モード切替手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記モード切替手段は、前記携帯端末装置が所定の時間以上操作されない場合にドライブモードに切替えることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
前記ガイダンスポイント選択手段は、前記表示画像を以前に表示されたガイダンスポイントの表示画像に戻す際、当該戻す時点において前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントまで戻してガンダンスポイントを選択することを特徴とする請求項5に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
携帯端末装置から入力された経路探索条件に基づいて経路探索サーバが出発地から目的地までの経路を探索して案内経路を携帯端末装置に送り、前記携帯端末装置が表示手段に案内経路を表示するナビゲーションシステムにおける表示方法であって、
前記経路探索サーバは、探索した案内経路に基づいて、案内経路上のガイダンスポイントと、該ガイダンスポイントに関連するガイダンス情報を含む案内経路のデータを作成する案内データ作成手段を備え、
前記携帯端末装置は、少なくともドライブモードの動作モードを有し、現在位置検出手段と、距離算出手段と、画像作成手段と、表示手段と、ガイダンスポイント選択手段と、を備え、
携帯端末装置は、ドライブモードで動作している場合に、前記画像作成手段は、表示手段に表示する背景画像とガイダンス画像からなる表示画像を作成するステップと、前記ガイダンスポイント選択手段は、連続ガイダンスポイント表示が指定されると、案内経路データに基づいて前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントと、順次その先の目的地までのガイダンスポイントを選択して前記画像作成手段に送出するステップと、前記画像作成手段は、目的地までの案内経路上において、現在位置から次に到達するガイダンスポイントにおける表示画像と、更にその先のガイダンスポイントにおける表示画像とで、その背景画像の色を異ならせた表示画像を作成し、表示手段に表示するステップとを有することを特徴とする表示方法。
【請求項10】
前記表示方法において、前記携帯端末装置は、案内経路のデータとともに地図を表示する他の動作モードを有し、モード切替手段を備え、モード切替手段の操作に基づいて動作モードを切替るステップを更に含むことを特徴とする請求項9に記載の表示方法。
【請求項11】
前記表示方法において、前記モードを切替えるステップは、前記携帯端末装置が所定の時間以上操作されない場合に前記ドライブモードに切替える処理を含むことを特徴とする請求項10に記載の表示方法。
【請求項12】
前記表示方法において、前記ガイダンスポイント選択手段は、前記表示画像を以前に表示されたガイダンスポイントの表示画像に戻す際、当該戻す時点において前記現在位置検出手段が検出した現在位置から次に到達するガイダンスポイントまで戻してガンダンスポイントを選択するステップを更に有することを特徴とする請求項9に記載の表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2007−51970(P2007−51970A)
【公開日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−238521(P2005−238521)
【出願日】平成17年8月19日(2005.8.19)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】