ナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法
【課題】利用者による地図上での修正位置の探索時間を省くことができ、修正位置の決定のための操作性を改善することができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、位置取得部にて受信した位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索したリンクを現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部に表示させ、選択用記号が入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する。
【解決手段】本発明は、位置取得部にて受信した位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索したリンクを現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部に表示させ、選択用記号が入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に代表されるように、現在位置測位技術が開発されている。例えば、ＧＰＳ測位では、複数のＧＰＳ衛星から発信された位置情報信号を受信して、位置情報信号の到達時間の時刻差から、３次元空間における現在位置を演算している。
【０００３】
しかしながら、従来の現在位置測位技術では、マルチパス（建造物による位置情報信号の反射）などの様々な要因により測位誤差が発生するため、実際の現在位置とは異なる測位結果がナビゲーション装置等の地図上に描画されてしまうという問題があった。
【０００４】
そのため、近年、地図上に表示された現在位置を示すカーソルやマークを、利用者に移動させることにより、現在位置を修正する技術が開発されている。
【０００５】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーション装置では、利用者が表示された現在位置マークを実際の現在位置に修正しやすいように、表示画面上の現在位置マークをドラッグして所望の道路上に移動させることができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００９−３６５６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、従来の現在位置修正技術においては、利用者が地図上で所望の修正位置を探して決定するために時間がかかってしまうという問題点を有していた。
【０００８】
また、例えば特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、利用者が現在位置を修正するために、地図上で現在位置マークをドラッグして直接、詳細な所望の位置に移動させる必要があるが、利用者が所望の位置までドラッグしようとしても、実際の現在位置として合わせたい所望の位置とカーソルがずれてしまうことがあり、操作性を損なうという問題点を有していた。
【０００９】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、利用者による地図上での修正位置の探索時間を省くことができ、修正位置の決定のための操作性を改善することができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位手段と、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与して上記端末装置に送信する記号付与手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信手段と、上記ナビゲーションサーバから、上記選択用記号が付与された上記現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、上記選択用記号が上記入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記地図データは、上記リンクに紐付けされたリンクである対リンクを更に含んで構成されており、上記修正候補算出手段は、上記検索した上記リンクに紐付けされた上記対リンクを、更に上記現在位置修正候補として算出することを特徴とする。
【００１２】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記修正候補算出手段は、上記検索した上記リンク上で、上記現在位置から最短の地点を上記現在位置修正候補として算出することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記選択用記号は、上記入力部に対応した番号であり、上記記号付与手段は、上記現在位置から近い順に、上記入力部に対応した所定数の番号を上記選択用記号として上記現在位置修正候補に付与することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記選択用記号は、上記入力部に対応した番号であり、上記記号付与手段は、上記現在位置から表示順に、上記入力部に対応した所定数の番号を上記選択用記号として上記現在位置修正候補に付与することを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記記号付与手段により上記選択用記号として付与される上記番号の上記所定数は、任意に設定可能な数であることを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記現在位置設定手段は、選択された上記選択用記号に対応する上記現在位置修正候補の上記リンク上で、上記現在位置情報の上記現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正することを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の端末装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信手段と、上記ナビゲーションサーバから上記端末装置の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、上記ナビゲーションサーバから、通路に関するリンクから構成された地図データ上において上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、当該現在位置情報の測定誤差範囲内で検索された上記リンクを、上記入力部に対応した選択用記号が付与された現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーションサーバは、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記制御部は、上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位手段と、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成手段と、上記修正候補表示画面生成手段により生成された上記表示画面を端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御手段と、上記選択用記号が上記端末装置の上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明のナビゲーション装置は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記制御部は、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得する位置測位手段と、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、上記現在位置修正候補に上記入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、上記修正候補表示手段により付与された上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与して上記端末装置に送信する記号付与ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから、上記選択用記号が付与された上記現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記選択用記号が上記入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記制御部において実行される、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信ステップと、上記ナビゲーションサーバから上記端末装置の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、上記ナビゲーションサーバから、通路に関するリンクから構成された地図データ上において上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、当該現在位置情報の測定誤差範囲内で検索された上記リンクを、上記入力部に対応した選択用記号が付与された現在位置修正候補として受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のナビゲーション方法は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位ステップと、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成ステップと、上記修正候補表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御ステップと、上記選択用記号が上記端末装置の上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、を備えたことを特徴とする。
【００２３】
また、本発明のナビゲーション方法は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記制御部において実行される、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得する位置測位ステップと、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、上記現在位置修正候補に上記入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、上記修正候補表示ステップにて付与された上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【００２４】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、端末装置から、端末装置の位置取得部にて受信した位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、端末装置の現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に、端末装置の入力部に対応した選択用記号を付与して端末装置に送信することができる。また、端末装置は、位置取得部にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバに送信し、ナビゲーションサーバから、選択用記号が付与された現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部に表示させ、選択用記号が入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正することができる。これにより、本発明は、有効な現在位置修正候補を限定して呈示することにより利用者による地図上での修正位置の探索時間を省略して位置修正先の選定をスムーズにし、かつ、所望の修正位置の指定を容易に行うことができるよう操作性を改善することができるという効果を奏する。すなわち、本発明は、自動で修正位置の候補点を設けることで、利用者の修正先地点を探す手間を省き、利用者は任意のキーを操作するだけで、その候補点に現在位置を修正することが可能となるため、修正位置の指定操作を容易に行うことができるという効果を奏する。
【００２５】
また、本発明によれば、地図データは、リンクに紐付けされたリンクである対リンクを更に含んで構成されるので、ナビゲーションサーバは、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出することができる。これにより、本発明は、取得した現在位置情報に基づく現在位置を中心とした測定誤差範囲内だけでなく、例えば道路の反対側も考慮して修正候補地点とするため、より信頼性の高い修正候補地点群を呈示することができるという効果を奏する。
【００２６】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、検索したリンク上で、現在位置から最短の地点を現在位置修正候補として算出することができる。これにより、本発明は、少なくとも現在位置から最短の地点を現在位置修正候補とするので、信頼性の高い修正候補を優先的に演算して利用者に呈示することができるという効果を奏する。
【００２７】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、現在位置から近い順に、入力部に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与することができる。これにより、本発明は、現在位置修正候補に対し、現在位置から近い順に入力部に対応する番号を付与して、利用者が実際の現在位置として検討しやすい修正候補を優先的に利用者に呈示することができるという効果を奏する。
【００２８】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、現在位置から表示順に、入力部に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与することができる。これにより、本発明は、現在位置から表示順に入力部に対応する番号を付与して、利用者が表示画面上で視認しやすい修正候補を優先的に呈示することができるという効果を奏する。
【００２９】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、選択用記号として付与される番号の所定数を、任意に設定可能に構成することができる。これにより、本発明は、多数の現在位置修正候補が得られた場合でも、利用者により検討しやすい数に制限して呈示することができるという効果を奏する。
【００３０】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、選択された選択用記号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正することができる。これにより、本発明は、利用者により選択されたリンク上で、最も信頼性の高い最短地点を新たな現在位置として修正することができるという効果を奏する。
【００３１】
なお、上記において、本発明のナビゲーションシステムを一例に効果の説明をしたが、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法においても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３２】
【図１】図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図４】図４は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図５】図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図６】図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図７】図７は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図８】図８は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３３】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法並びにプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３４】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、および、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００３５】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１〜図４を参照して以下に説明する。
【００３６】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３７】
図１に示すように、本発明の第１の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ２００、および、位置取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００３８】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から、端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、記憶部２０６に記憶された地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与して端末装置に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段であり、現在位置情報の修正候補の算出等を行う。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（地図データベース２０６ａ、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂ等）を格納する。
【００３９】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、地図データベース２０６ａは、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ａに記憶される地図データは、対リンクを更に含んで構成されていてもよい。ここで、対リンクとは、リンクに紐付けされたリンクであり、例えば、道路の両側に歩行者用通路が設けられている場合、この両側の歩行者用通路に関するリンクを互いに紐付けすることにより、対リンクとして設定する。また、地図データベース２０６ａに記憶される地図データは、例えば、ＧＰＳ等で使用する全国および各地方の道路地図、および、建物等の施設を表示した詳細地図等の屋外地図データや、屋内の地図情報として高さ情報を持つ建築物（例えば、オフィスビル、ホテル、デパート、駅、博物館、美術館、地下街、駅、学校、立体駐車場等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データを含んで構成されていてもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータをダウンロードして地図データベース２０６ａに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００４０】
また、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂは、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を記憶する測位誤差範囲情報記憶手段である。例えば、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂは、経度や緯度等に関する現在位置情報に対応付けて、測位誤差範囲の半径等を示す誤差範囲情報を格納する。一例として、ＧＰＳによる測位を用いる場合、周囲の建造物等によりＧＰＳ衛星からの位置情報信号の反射（マルチパス）が発生しやすい地点には、測位誤差範囲を大きく設定し、反対に、周囲が平坦で上空視界がひらけておりＧＰＳ衛星からの位置情報信号を受信しやすい地点には、測位誤差範囲を小さく設定しておいてもよい。また、各地点において、位置情報信号を受信することができるＧＰＳ衛星の個数により測位誤差範囲を決定して測位誤差範囲情報を格納しておいてもよい。これら測位誤差範囲情報は、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに予め記憶されていてもよく、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータをダウンロードして測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報をアップデートしてもよい。
【００４１】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、位置測位部２０２ａ、測位誤差範囲取得部２０２ｂ、現在位置情報送信部２０２ｃ、修正候補算出部２０２ｄ、および、記号付与部２０２ｅを備えて構成される。
【００４２】
このうち、位置測位部２０２ａは、端末装置１００から、端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得する位置測位手段である。ここで、位置測位部２０２ａは、端末装置１００の入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信し、当該現在位置取得要求を受信した場合、端末装置１００の現在位置情報を取得してもよい。
【００４３】
また、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段である。ここで、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより受信された位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより、測位誤差範囲情報を取得してもよい。また、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【００４４】
例えば、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００（ＧＰＳ衛星や、位置情報信号の発信基地局など）の個数により測位誤差範囲を演算して測位誤差範囲情報を取得してもよい。例えば、ＧＰＳ測位（単独測位）では、４つ以上のＧＰＳ衛星から発信された位置情報信号を受信できた場合、３次元空間における現在位置（地球上における緯度・経度・高度）を演算することができるが、位置情報信号を受信できたＧＰＳ衛星の個数が３つならば、緯度と経度のみの２次元の測位となり測位誤差範囲が大きくなる。測位誤差範囲取得部２０２ｂは、一例として、この原理を応用して、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００の個数により測位誤差範囲を演算してもよい（特開２００４−２４５６５７号公報参照）。なお、４つ以上のＧＰＳ衛星から位置情報信号を受信できた場合であっても、これらのＧＰＳ衛星の分布によって測位精度が変化するため、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、この分布をＤＯＰ（Ｄｉｌｕｔｉｏｎ ｏｆ Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ）等の数量で定量化して測位誤差範囲を演算してもよい。また、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、ＧＰＳを用いる測位が単独測位によるものかＤＧＰＳ（Ｄｉｆｆｅｒｅｎｔｉａｌ ＧＰＳ）によるものかで測位誤差範囲を決定してもよく、例えば、位置取得部１１２により、ＧＰＳ衛星からの位置情報信号に加えて地上の基準局からの位置情報信号（補正値等）が受信できた場合には、ＤＧＰＳによる測位が可能となるので、単独測位に比べて測位誤差範囲を小さく演算してもよい。同様に、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、端末装置１００で使用されるＧＰＳ方式（例えば、ＭＳ Ｂａｓｅｄ方式、ＭＳ Ａｓｓｉｓｔｅｄ方式、Ａｕｔｏｎｏｍｏｕｓ方式）の違いにより、測位誤差範囲を演算してもよい。また、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００の種別（例えば、ＧＰＳ衛星や、ＩＭＥＳ装置、ＧＰＳリピータ、建物内設置用の小型発信装置等の種別）により、測位誤差範囲を演算してもよい。このほか、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、公知の測位精度算出技術を応用して測位誤差範囲を演算するよう構成してもよいものである。
【００４５】
また、現在位置情報送信部２０２ｃは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報を端末装置１００へ送信する現在位置情報送信手段である。ここで、現在位置情報送信部２０２ｃは、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データを端末装置１００へ送信してもよい。
【００４６】
また、修正候補算出部２０２ｄは、地図データベース２０６ａに記憶された地図データから、位置測位部２０２ａにより取得された現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測位誤差範囲取得部２０２ｂにより取得された測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段である。ここで、修正候補算出部２０２ｄは、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出してもよい。また、修正候補算出部２０２ｄは、検索したリンク上で、現在位置から最短の地点を現在位置修正候補として算出してもよい。
【００４７】
また、記号付与部２０２ｅは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与して端末装置１００に送信する記号付与手段である。ここで、選択用記号は、入力部１１６に対応した番号であってもよい。また、記号付与部２０２ｅは、現在位置から近い順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与してもよい。また、記号付与部２０２ｅは、現在位置から表示順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与してもよい。また、所定数は、任意に設定可能な数であってもよい。
【００４８】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、位置取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００に送信し、ナビゲーションサーバ２００から、選択用記号が付与された現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させ、選択用記号が入力部１１６を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等である。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置を反映させたナビゲーション案内を行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から受信した地図データ等に基づいて描画した地図表示画面等を表示する表示部１１４（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）と、選択用記号の入力や、地図データ上の指定位置を示す指定位置情報の入力、地図表示画面を表示部１１４に表示させる表示指示の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）とを備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、および、入力部１１６等の制御を行う。
【００４９】
ここで、位置取得部１１２は、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段である。また、位置発信装置５００は、緯度、経度、高度等に関する現在位置情報を取得するための位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。また、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。
【００５０】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００とナビゲーションサーバ２００等の外部機器とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網、一般電話回線網を含む。）、イントラネット、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００５１】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、位置情報信号送信部１０２ａ、現在位置情報受信部１０２ｂ、現在位置表示部１０２ｃ、修正候補表示部１０２ｄ、および、現在位置設定部１０２ｅを備えて構成される。
【００５２】
このうち、位置情報信号送信部１０２ａは、位置取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００に送信する位置情報信号送信手段である。位置情報信号送信部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を送信してもよい。
【００５３】
また、現在位置情報受信部１０２ｂは、ナビゲーションサーバ２００から端末装置１００の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段である。ここで、現在位置情報受信部１０２ｂは、ナビゲーションサーバ２００の地図データベース２０６ａに記憶された、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を含む地図の地図データを受信してもよい。
【００５４】
また、現在位置表示部１０２ｃは、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる現在位置表示手段である。ここで、現在位置表示部１０２ｃは、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された地図データ上に、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００５５】
また、修正候補表示部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から、選択用記号が付与された現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる修正候補表示手段である。ここで、修正候補表示部１０２ｄは、現在位置表示部１０２ｃにより表示された地図データ上に、選択用記号が付与された現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００５６】
また、現在位置設定部１０２ｅは、選択用記号が入力部１１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する現在位置設定手段である。ここで、現在位置設定部１０２ｅは、選択された選択用記号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【００５７】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００５８】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２〜図４を参照して詳細に説明する。ここで、図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００５９】
図２に示すように、まず、端末装置１００の位置情報信号送信部１０２ａは、位置取得部１１２にて受信した位置情報信号、および、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＡ−１）。
【００６０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の位置測位部２０２ａは、端末装置１００の位置情報信号送信部１０２ａにより送信された、端末装置１００の入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信し、当該現在位置取得要求に応じて、同時に受信した端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＡ−２）。
【００６１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を、位置測位部２０２ａにより受信された位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより取得する（ステップＳＡ−３）。ここで、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【００６２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報送信部２０２ｃは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報、および、地図データベース２０６ａに記憶された、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を含む地図の地図データを端末装置１００へ送信する（ステップＳＡ−４）。
【００６３】
そして、端末装置１００の現在位置情報受信部１０２ｂは、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報送信部２０２ｃにより送信された、端末装置１００の現在位置情報、および、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を含む地図の地図データを受信する（ステップＳＡ−５）。
【００６４】
そして、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された地図データ上に、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−６）。
【００６５】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置修正要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＡ−７）。ここで、端末装置１００の制御部１０２は、現在位置修正要求を選択させるメニューデータを表示した表示画面を表示部１１４に表示させ、利用者に入力部１１６を介して選択させてもよい。
【００６６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、端末装置１００から現在位置修正要求を受信すると、地図データベース２０６ａに記憶された地図データから、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索する（ステップＳＡ−８）。
【００６７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクがあるか否か判定する（ステップＳＡ−９）。
【００６８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＡ−９にて修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクが無いと判定された場合（ステップＳＡ−９：Ｎｏ）、修正候補無し情報を端末装置１００へ送信する（ステップＳＡ−１０）。ここで、修正候補無し情報は、「修正候補地点なし」等のメッセージデータであってもよく、記憶部２０６に予め記憶されていてもよい。
【００６９】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ナビゲーションサーバ２００から送信された、修正候補無し情報を受信する（ステップＳＡ−１１）。
【００７０】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−１１にて制御部１０２により受信された修正候補無し情報を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−１２）。
【００７１】
一方、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＡ−９にて検索されたリンクがあると判定した場合（ステップＳＡ−９：Ｙｅｓ）、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置から最短の地点の現在位置修正候補を第１候補とする（ステップＳＡ−１３）。
【００７２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＡ−１３にて修正候補算出部２０２ｄにより算出された第１候補に基づくリンクに紐付けされた対リンクを検索する（ステップＳＡ−１４）。
【００７３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＡ−１４にて修正候補算出部２０２ｄにより対リンク無しと検索された場合（ステップＳＡ−１４：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−１６へ移行させる。
【００７４】
一方、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＡ−１４にて対リンクありと検索した場合（ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓ）、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出する（ステップＳＡ−１５）。
【００７５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した番号を付与して端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−１６）。また、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、現在位置から近い順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与してもよい。また、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、現在位置から表示順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与してもよい。
【００７６】
そして、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から、入力部１１６に対応した番号が付与された現在位置修正候補を受信する（ステップＳＡ−１７）。
【００７７】
そして、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、ステップＳＡ−１７にて受信した入力部１１６に対応した番号が付与された現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−１８）。ここで、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、現在位置表示部１０２ｃにより表示させた地図データ上に、入力部１１６に対応した番号が付与された現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示してもよい。
【００７８】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されたか否かを判定する（ステップＳＡ−１９）。
【００７９】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−１９にて表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されていないと判定した場合（ステップＳＡ−１９：Ｎｏ）、処理を終了する。
【００８０】
一方、端末装置１００の現在位置設定部１０２ｅは、ステップＳＡ−１９にて制御部１０２により、表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されたと判定された場合（ステップＳＡ−１９：Ｙｅｓ）、当該番号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する（ステップＳＡ−２０）。ここで、端末装置１００の現在位置設定部１０２ｅは、選択された番号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【００８１】
そして、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された地図データ上に、現在位置設定部１０２ｅにより修正された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−２１）。
【００８２】
ここで、図３を参照して、本実施形態における表示画面の一例について説明する。図３は、本実施形態における表示画面の一例を示す図であり、利用者が現在位置を歩道上の位置に修正する際に端末装置１００に表示される一連の表示画面の一例を示している。なお、図３に示す一例は、本実施形態に限らず、図５および図７等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【００８３】
まず、図３（ａ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の位置測位部２０２ａおよび測位誤差範囲取得部２０２ｂは、端末装置１００の利用者から現在位置取得要求を受信すると、同時に受信した位置情報信号に基づいて、現在位置情報および測位誤差範囲（例えば、直径５０メートルの範囲等）を取得し、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報送信部２０２ｃは、地図データベース２０６ａから地図データを取得し、当該地図データと現在位置情報を端末装置１００へ送信することで、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、受信した端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置マーク（星印）を描画した地図を表示部１１４に表示させている。
【００８４】
そして、図３（ｂ）に示すように、端末装置１００に表示された現在位置を示す地点が実際に利用者のいる歩道の位置と合致しない場合、利用者は、現在位置修正を行う必要があるため、メニュー画面から「現在位置修正を修正する」という項目を入力部１１６を介して選択している。
【００８５】
そして、図３（ｃ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、端末装置１００から利用者により選択された現在位置修正要求を受信すると、現在位置修正モードに入り、予め設定された修正候補数（例えば、３リンク等）に従って、直径５０メートルの測位誤差範囲内にある現在位置から近い上位３つのリンクを現在位置修正候補として算出する。ここで、円Ｒは、測位誤差範囲を示している。
【００８６】
そして、図３（ｄ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、算出されたリンクに対して現在位置（星印）から近い順に、端末装置１００の入力部１１６（例えば、番号入力用のダイヤルボタン）に対応した選択用の番号（１、２、３）を付与、すなわち、現在位置からリンク上の距離が最短となる点から順に修正地点を指定可能とする番号を付与し、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、番号が付与された現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させている。
【００８７】
そして、図３（ｅ）に示すように、端末装置１００の現在位置設定部１０２ｅは、図３（ｄ）に示す表示画面上の入力部１１６に対応した番号１、２、３の現在位置修正候補のうち、番号２が修正先として、利用者により入力部１１６を介して選択された場合、番号２の示すリンクを修正先の現在位置として決定し、端末装置１００の現在位置情報を星印から番号２のリンクへ修正し、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、修正された現在位置情報の再描画処理を行っている。
【００８８】
次に、図４を参照して、本実施形態における表示画面の一例について説明する。図４は、本実施形態における表示画面の一例を示す図であり、利用者が現在位置を歩道上の位置に修正する際に端末装置１００に表示される一連の表示画面の一例を示している。なお、図４に示す一例は、本実施形態に限らず、図５および図７等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【００８９】
まず、図４（ｆ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の位置測位部２０２ａおよび測位誤差範囲取得部２０２ｂは、端末装置１００の利用者から現在位置取得要求を受信すると、同時に受信した位置情報信号に基づいて、現在位置情報および測位誤差範囲（例えば、直径５０メートルの範囲等）を取得し、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報送信部２０２ｃは、地図データベース２０６ａから地図データを取得し、当該地図データと現在位置情報を端末装置１００へ送信することで、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、受信した現在位置情報に基づく現在位置マーク（星印）を描画した地図を表示部１１４に表示させている。
【００９０】
そして、図４（ｇ）に示すように、端末装置１００に表示された現在位置を示す地点Ｙが実際に利用者のいる歩道の位置と合致しない場合、利用者は、現在位置修正を行う必要があるため、メニュー画面から「現在位置修正を修正する」という項目を入力部１１６を介して選択している。
【００９１】
そして、図４（ｈ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、端末装置１００から利用者により選択された現在位置修正要求を受信すると、予め設定された修正候補数（例えば、４リンク等）に従って、直径５０メートルの測位誤差範囲内にある現在位置から近い上位４つのリンクを現在位置修正候補として算出し、現在位置から最短の地点のリンクＡを第１候補とし、リンクＡに対リンクａが紐づいている場合に、リンクａを、更に現在位置修正候補として算出する。ここで、対リンクが紐づいている場合とは、一例として、あらかじめ地図データが対リンクを保持している場合、または、一つの車道に対して各サイドに歩道があると判断できる場合である。
【００９２】
そして、図４（ｉ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、算出された対リンクａを除くリンクに対して現在位置（星印）から近い順に、端末装置１００の入力部１１６（例えば、番号入力用のダイヤルボタン）に対応した選択用の番号（１、２、３、４）を付与し、第１候補のリンクＡ（番号１）から最短である対リンクａに番号５を付与し、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、番号が付与された現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させている。
【００９３】
そして、図４（ｊ）に示すように、端末装置１００の現在位置設定部１０２ｅは、図４（ｉ）に示す表示画面上の入力部１１６に対応した番号１、２、３、４、５の現在位置修正候補のうち、番号５が修正先として、利用者により入力部１１６を介して選択された場合、番号５の示す対リンクａを修正先の現在位置として決定し、端末装置１００の現在位置情報を星印から番号５のリンクａへ修正し、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、修正された現在位置情報の再描画処理を行っている。
【００９４】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【００９５】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図５および図６を参照して以下に説明する。ここで、図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【００９６】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４等で出力させる現在位置修正候補を表示した表示画面を生成し、生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４等を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【００９７】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図５を参照して以下に説明する。
【００９８】
図５に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００９９】
図５において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から、端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、記憶部２０６に記憶された地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成し、生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させ、選択用記号が端末装置１００の入力部１１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する等の機能を有する。
【０１００】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（地図データベース２０６ａ、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、および、入力部１１６の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１０１】
また、図５において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、位置測位部２０２ａ、測位誤差範囲取得部２０２ｂ、修正候補算出部２０２ｄ、現在位置表示画面生成部２０２ｆ、現在位置表示制御部２０２ｇ、修正候補表示画面生成部２０２ｈ、修正候補表示制御部２０２ｉ、および、現在位置設定部２０２ｊを備えて構成される。このうち、位置測位部２０２ａ、測位誤差範囲取得部２０２ｂ、および、修正候補算出部２０２ｄの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１０２】
このうち、現在位置表示画面生成部２０２ｆは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を生成する現在位置表示画面生成手段である。ここで、現在位置表示画面生成部２０２ｆは、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を生成してもよい。
【０１０３】
また、現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる現在位置表示制御手段である。ここで、現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された端末装置１００の現在位置を含む地図の地図データ上に、端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。
【０１０４】
また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成手段である。ここで、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置から近い順に、端末装置１００の入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成してもよい。また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置から表示順に、端末装置１００の入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成してもよい。また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を生成してもよい。
【０１０５】
また、修正候補表示制御部２０２ｉは、修正候補表示画面生成部２０２ｈにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御手段である。
【０１０６】
また、現在位置設定部２０２ｊは、選択用記号が端末装置１００の入力部１１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する現在位置設定手段である。
【０１０７】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１０８】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図６を参照して詳細に説明する。
【０１０９】
図６に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、位置取得部１１２にて受信した位置情報信号、および、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＢ−１）。
【０１１０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の位置測位部２０２ａは、端末装置１００の制御部１０２により送信された、端末装置１００の入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信し、当該現在位置取得要求に応じて、同時に受信した端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＢ−２）。
【０１１１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を、位置測位部２０２ａにより受信された位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより取得する（ステップＳＢ−３）。ここで、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【０１１２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置表示画面生成部２０２ｆは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を生成する（ステップＳＢ−４）。ここで、現在位置表示画面生成部２０２ｆは、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を生成してもよい。
【０１１３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＢ−５）。ここで、現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。
【０１１４】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置修正要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＢ−６）。ここで、端末装置１００の制御部１０２は、現在位置修正要求を選択させるメニューデータを表示した表示画面を表示部１１４に表示させ、利用者に入力部１１６を介して選択させてもよい。
【０１１５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、端末装置１００から現在位置修正要求を受信すると、地図データベース２０６ａに記憶された地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索する（ステップＳＢ−７）。
【０１１６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクがあるか否か判定する（ステップＳＢ−８）。
【０１１７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＢ−８にて修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクが無いと判定された場合（ステップＳＢ−８：Ｎｏ）、修正候補無し情報を表示した表示画面を生成する（ステップＳＢ−９）。ここで、修正候補無し情報は、「修正候補地点なし」等のメッセージデータであってもよく、記憶部２０６に予め記憶されていてもよい。
【０１１８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、生成された修正候補無し情報を表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＢ−１０）。
【０１１９】
一方、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＢ−８にて検索されたリンクがあると判定した場合（ステップＳＢ−８：Ｎｏ）、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置から最短の地点の現在位置修正候補を第１候補とする（ステップＳＢ−１１）。
【０１２０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＢ−１１にて修正候補算出部２０２ｄにより算出された第１候補に基づくリンクに紐付けされた対リンクを検索する（ステップＳＢ−１２）。
【０１２１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＢ−１２にて修正候補算出部２０２ｄにより対リンク無しと検索された場合（ステップＳＢ−１２：Ｎｏ）、処理をステップＳＢ−１４へ移行させる。
【０１２２】
一方、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＢ−１２にて対リンクありと検索した場合（ステップＳＢ−１２：Ｙｅｓ）、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出する（ステップＳＢ−１３）。
【０１２３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する（ステップＳＢ−１４）。ここで、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置から近い順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成してもよい。また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置から表示順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成してもよい。また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を生成してもよい。
【０１２４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補表示制御部２０２ｉは、修正候補表示画面生成部２０２ｈにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＢ−１５）。
【０１２５】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されたか否かを判定する（ステップＳＢ−１６）。
【０１２６】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＢ−１６にて表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されていないと判定した場合（ステップＳＢ−１６：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１２７】
一方、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＢ−１６にて制御部１０２により、表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されたと判定された場合（ステップＳＢ−１６：Ｙｅｓ）、当該番号に対応する選択用記号をナビゲーションサーバ２００へ送信し、ナビゲーションサーバ２００の現在位置設定部２０２ｊは、受信した当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する（ステップＳＢ−１７）。ここで、現在位置設定部２０２ｊは、選択された番号の選択用記号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【０１２８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置表示画面生成部２０２ｆは、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、現在位置設定部２０２ｊにより修正された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を生成する（ステップＳＢ−１８）。
【０１２９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、現在位置設定部２０２ｊにより修正された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の表示部１１４に表示させる（ステップＳＢ−１９）。
【０１３０】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１３１】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図７および図８を参照して以下に説明する。ここで、図７は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図８は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１３２】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、記憶部４０６に記憶された地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に入力部４１６に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部４１４に表示させ、付与された選択用記号が入力部４１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１３３】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図７を参照して以下に説明する。
【０１３４】
図７に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と表示部４１４と入力部４１６と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成される。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１３５】
図７において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、および、入力部４１６の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（地図データベース４０６ａ、測位誤差範囲情報テーブル４０６ｂ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１３６】
また、制御部４０２の各部（位置測位部４０２ａ〜現在位置設定部４０２ｆ等）については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、通信制御インターフェース部を備えないため、制御部４０２が各送受信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１３７】
また、図７において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、位置測位部４０２ａ、測位誤差範囲取得部４０２ｂ、現在位置表示部４０２ｃ、修正候補算出部４０２ｄ、修正候補表示部４０２ｅ、および、現在位置設定部４０２ｆを備えて構成される。
【０１３８】
このうち、位置測位部４０２ａは、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づいて、ナビゲーション装置４００の現在位置情報を取得する位置測位手段である。ここで、位置測位部４０２ａは、入力部４１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信し、当該現在位置取得要求を受信した場合、ナビゲーション装置４００の現在位置情報を取得してもよい。
【０１３９】
また、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段である。ここで、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより、測位誤差範囲情報を取得してもよい。また、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、位置測位部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル４０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【０１４０】
また、現在位置表示部４０２ｃは、測位誤差範囲取得部４０２ｂにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置情報を表示した表示画面を表示部４１４に表示させる現在位置表示手段である。ここで、現在位置表示部４０２ｃは、地図データベース４０６ａに記憶された地図データ上に、測位誤差範囲取得部４０２ｂにより取得された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１４１】
また、修正候補算出部４０２ｄは、地図データベース４０６ａに記憶された地図データから、ナビゲーション装置４００の現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段である。ここで、修正候補算出部４０２ｄは、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出してもよい。また、修正候補算出部４０２ｄは、検索したリンク上で、現在位置から最短の地点を現在位置修正候補として算出してもよい。
【０１４２】
また、修正候補表示部４０２ｅは、現在位置修正候補に入力部４１６に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部４１４に表示させる修正候補表示手段である。ここで、修正候補表示部４０２ｅは、現在位置表示部４０２ｃにより表示された地図データ上に、選択用記号が付与された現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１４３】
また、現在位置設定部４０２ｆは、修正候補表示部４０２ｅにより付与された選択用記号が入力部４１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する現在位置設定手段である。ここで、現在位置設定部４０２ｆは、選択された選択用記号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、ナビゲーション装置４００の現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【０１４４】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１４５】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図８を参照して詳細に説明する。
【０１４６】
図８に示すように、まず、位置測位部４０２ａは、入力部４１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信する（ステップＳＣ−１）。
【０１４７】
そして、位置測位部４０２ａは、ステップＳＣ−１にて受信した現在位置取得要求に応じて、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づいて、ナビゲーション装置４００の現在位置情報を取得する（ステップＳＣ−２）。
【０１４８】
そして、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより、測位誤差範囲情報を取得する（ステップＳＣ−３）。ここで、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、位置測位部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル４０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【０１４９】
そして、現在位置表示部４０２ｃは、地図データベース４０６ａに記憶された地図データ上に、測位誤差範囲取得部４０２ｂにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させる（ステップＳＣ−４）。
【０１５０】
そして、制御部４０２は、入力部４１６を介して利用者により入力された現在位置修正要求を受信する（ステップＳＣ−５）。
【０１５１】
そして、修正候補算出部４０２ｄは、ステップＳＣ−５にて受信した現在位置修正要求に応じて、地図データベース４０６ａに記憶された地図データから、ナビゲーション装置４００の現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索する（ステップＳＣ−６）。
【０１５２】
そして、制御部４０２は、修正候補算出部４０２ｄにより検索されたリンクがあるか否か判定する（ステップＳＣ−７）。
【０１５３】
そして、制御部２０２は、ステップＳＣ−７にて修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクが無いと判定された場合（ステップＳＣ−７：Ｎｏ）、修正候補無し情報を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＣ−８）。
【０１５４】
一方、修正候補算出部４０２ｄは、ステップＳＣ−７にて検索されたリンクがあると判定した場合（ステップＳＣ−７：Ｙｅｓ）、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置から最短の地点の現在位置修正候補を第１候補とする（ステップＳＣ−９）。
【０１５５】
そして、修正候補算出部４０２ｄは、ステップＳＣ−９にて修正候補算出部４０２ｄにより算出された第１候補に基づくリンクに紐付けされた対リンクを検索する（ステップＳＣ−１０）。
【０１５６】
そして、制御部４０２は、ステップＳＣ−１０にて修正候補算出部４０２ｄにより対リンク無しと検索された場合（ステップＳＣ−１０：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１５７】
一方、修正候補算出部４０２ｄは、ステップＳＣ−１０にて対リンクありと検索した場合（ステップＳＡ−１０：Ｙｅｓ）、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出する（ステップＳＣ−１１）。
【０１５８】
そして、修正候補表示部４０２ｅは、現在位置修正候補に入力部４１６に対応した番号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部４１４に表示させる（ステップＳＣ−１２）。ここで、修正候補表示部４０２ｅは、現在位置表示部４０２ｃにより表示された地図データ上に、入力部４１６に対応した番号が付与された現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１５９】
そして、制御部４０２は、表示部４１４に表示された表示画面上の入力部４１６に対応した番号が、利用者により入力部４１６を介して選択されたか否かを判定する（ステップＳＣ−１３）。
【０１６０】
そして、制御部４０２は、ステップＳＣ−１３にて表示部４１４に表示された表示画面上の入力部４１６に対応した番号が、利用者により入力部４１６を介して選択されていないと判定した場合（ステップＳＣ−１３：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１６１】
一方、現在位置設定部４０２ｆは、修正候補表示部４０２ｅにより付与された番号が利用者により入力部４１６を介して選択された場合に（ステップＳＣ−１３：Ｙｅｓ）、当該番号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する（ステップＳＣ−１４）。ここで、現在位置設定部４０２ｆは、選択された番号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、ナビゲーション装置４００の現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【０１６２】
そして、現在位置表示部４０２ｃは、地図データベース４０６ａに記憶された地図データ上に、現在位置設定部４０２ｆにより修正されたナビゲーション装置４００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させる（ステップＳＣ−１５）。
【０１６３】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１６４】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。例えば、上述した実施の形態では、現在位置の修正を、現在位置の地図表示の際に行う場合を一例として説明したが、これに限られず、経路探索要求時の出発地指定の際に行ってもよい。
【０１６５】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１６６】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１６７】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１６８】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部２０６および記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１６９】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１７０】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１７１】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１７２】
記憶部２０６および記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（地図データベース２０６ａ、４０６ａ、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂ、４０６ｂ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１７３】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１７４】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１７５】
以上詳述したように、本発明によれば、利用者による地図上での修正位置の探索時間を省くことができ、修正位置の決定のための操作性を改善することができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法を提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１７６】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 位置情報信号送信部
１０２ｂ 現在位置情報受信部
１０２ｃ 現在位置表示部
１０２ｄ 修正候補表示部
１０２ｅ 現在位置設定部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 位置測位部
２０２ｂ 測位誤差範囲取得部
２０２ｃ 現在位置情報送信部
２０２ｄ 修正候補算出部
２０２ｅ 記号付与部
２０２ｆ 現在位置表示画面生成部
２０２ｇ 現在位置表示制御部
２０２ｈ 修正候補表示画面生成部
２０２ｉ 修正候補表示制御部
２０２ｊ 現在位置設定部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 地図データベース
２０６ｂ 測位誤差範囲情報テーブル
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置（スタンドアローン型）
４０２ 制御部
４０２ａ 位置測位部
４０２ｂ 測位誤差範囲取得部
４０２ｃ 現在位置表示部
４０２ｄ 修正候補算出部
４０２ｅ 修正候補表示部
４０２ｆ 現在位置設定部
４０６ 記憶部
４０６ａ 地図データベース
４０６ｂ 測位誤差範囲情報テーブル
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
５００ 位置発信装置
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、ＧＰＳ（Ｇｌｏｂａｌ Ｐｏｓｉｔｉｏｎｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に代表されるように、現在位置測位技術が開発されている。例えば、ＧＰＳ測位では、複数のＧＰＳ衛星から発信された位置情報信号を受信して、位置情報信号の到達時間の時刻差から、３次元空間における現在位置を演算している。
【０００３】
しかしながら、従来の現在位置測位技術では、マルチパス（建造物による位置情報信号の反射）などの様々な要因により測位誤差が発生するため、実際の現在位置とは異なる測位結果がナビゲーション装置等の地図上に描画されてしまうという問題があった。
【０００４】
そのため、近年、地図上に表示された現在位置を示すカーソルやマークを、利用者に移動させることにより、現在位置を修正する技術が開発されている。
【０００５】
例えば、特許文献１に記載のナビゲーション装置では、利用者が表示された現在位置マークを実際の現在位置に修正しやすいように、表示画面上の現在位置マークをドラッグして所望の道路上に移動させることができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
【特許文献１】特開２００９−３６５６５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、従来の現在位置修正技術においては、利用者が地図上で所望の修正位置を探して決定するために時間がかかってしまうという問題点を有していた。
【０００８】
また、例えば特許文献１に記載のナビゲーション装置においては、利用者が現在位置を修正するために、地図上で現在位置マークをドラッグして直接、詳細な所望の位置に移動させる必要があるが、利用者が所望の位置までドラッグしようとしても、実際の現在位置として合わせたい所望の位置とカーソルがずれてしまうことがあり、操作性を損なうという問題点を有していた。
【０００９】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、利用者による地図上での修正位置の探索時間を省くことができ、修正位置の決定のための操作性を改善することができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位手段と、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与して上記端末装置に送信する記号付与手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信手段と、上記ナビゲーションサーバから、上記選択用記号が付与された上記現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、上記選択用記号が上記入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記地図データは、上記リンクに紐付けされたリンクである対リンクを更に含んで構成されており、上記修正候補算出手段は、上記検索した上記リンクに紐付けされた上記対リンクを、更に上記現在位置修正候補として算出することを特徴とする。
【００１２】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記修正候補算出手段は、上記検索した上記リンク上で、上記現在位置から最短の地点を上記現在位置修正候補として算出することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記選択用記号は、上記入力部に対応した番号であり、上記記号付与手段は、上記現在位置から近い順に、上記入力部に対応した所定数の番号を上記選択用記号として上記現在位置修正候補に付与することを特徴とする。
【００１４】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記選択用記号は、上記入力部に対応した番号であり、上記記号付与手段は、上記現在位置から表示順に、上記入力部に対応した所定数の番号を上記選択用記号として上記現在位置修正候補に付与することを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記記号付与手段により上記選択用記号として付与される上記番号の上記所定数は、任意に設定可能な数であることを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーションシステムは、上記記載のナビゲーションシステムにおいて、上記現在位置設定手段は、選択された上記選択用記号に対応する上記現在位置修正候補の上記リンク上で、上記現在位置情報の上記現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正することを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の端末装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信手段と、上記ナビゲーションサーバから上記端末装置の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、上記ナビゲーションサーバから、通路に関するリンクから構成された地図データ上において上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、当該現在位置情報の測定誤差範囲内で検索された上記リンクを、上記入力部に対応した選択用記号が付与された現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーションサーバは、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記制御部は、上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位手段と、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成手段と、上記修正候補表示画面生成手段により生成された上記表示画面を端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御手段と、上記選択用記号が上記端末装置の上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明のナビゲーション装置は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記制御部は、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得する位置測位手段と、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、上記現在位置修正候補に上記入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、上記修正候補表示手段により付与された上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、を備えたことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与して上記端末装置に送信する記号付与ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから、上記選択用記号が付与された上記現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記選択用記号が上記入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記制御部において実行される、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信ステップと、上記ナビゲーションサーバから上記端末装置の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、上記ナビゲーションサーバから、通路に関するリンクから構成された地図データ上において上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、当該現在位置情報の測定誤差範囲内で検索された上記リンクを、上記入力部に対応した選択用記号が付与された現在位置修正候補として受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のナビゲーション方法は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位ステップと、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成ステップと、上記修正候補表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御ステップと、上記選択用記号が上記端末装置の上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、を備えたことを特徴とする。
【００２３】
また、本発明のナビゲーション方法は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、上記制御部において実行される、上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得する位置測位ステップと、上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、上記現在位置修正候補に上記入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、上記修正候補表示ステップにて付与された上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【００２４】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、端末装置から、端末装置の位置取得部にて受信した位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、端末装置の現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に、端末装置の入力部に対応した選択用記号を付与して端末装置に送信することができる。また、端末装置は、位置取得部にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバに送信し、ナビゲーションサーバから、選択用記号が付与された現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部に表示させ、選択用記号が入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正することができる。これにより、本発明は、有効な現在位置修正候補を限定して呈示することにより利用者による地図上での修正位置の探索時間を省略して位置修正先の選定をスムーズにし、かつ、所望の修正位置の指定を容易に行うことができるよう操作性を改善することができるという効果を奏する。すなわち、本発明は、自動で修正位置の候補点を設けることで、利用者の修正先地点を探す手間を省き、利用者は任意のキーを操作するだけで、その候補点に現在位置を修正することが可能となるため、修正位置の指定操作を容易に行うことができるという効果を奏する。
【００２５】
また、本発明によれば、地図データは、リンクに紐付けされたリンクである対リンクを更に含んで構成されるので、ナビゲーションサーバは、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出することができる。これにより、本発明は、取得した現在位置情報に基づく現在位置を中心とした測定誤差範囲内だけでなく、例えば道路の反対側も考慮して修正候補地点とするため、より信頼性の高い修正候補地点群を呈示することができるという効果を奏する。
【００２６】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、検索したリンク上で、現在位置から最短の地点を現在位置修正候補として算出することができる。これにより、本発明は、少なくとも現在位置から最短の地点を現在位置修正候補とするので、信頼性の高い修正候補を優先的に演算して利用者に呈示することができるという効果を奏する。
【００２７】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、現在位置から近い順に、入力部に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与することができる。これにより、本発明は、現在位置修正候補に対し、現在位置から近い順に入力部に対応する番号を付与して、利用者が実際の現在位置として検討しやすい修正候補を優先的に利用者に呈示することができるという効果を奏する。
【００２８】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、現在位置から表示順に、入力部に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与することができる。これにより、本発明は、現在位置から表示順に入力部に対応する番号を付与して、利用者が表示画面上で視認しやすい修正候補を優先的に呈示することができるという効果を奏する。
【００２９】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、選択用記号として付与される番号の所定数を、任意に設定可能に構成することができる。これにより、本発明は、多数の現在位置修正候補が得られた場合でも、利用者により検討しやすい数に制限して呈示することができるという効果を奏する。
【００３０】
また、本発明によれば、ナビゲーションサーバは、選択された選択用記号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正することができる。これにより、本発明は、利用者により選択されたリンク上で、最も信頼性の高い最短地点を新たな現在位置として修正することができるという効果を奏する。
【００３１】
なお、上記において、本発明のナビゲーションシステムを一例に効果の説明をしたが、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法においても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３２】
【図１】図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図３】図３は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図４】図４は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図５】図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図６】図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図７】図７は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図８】図８は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００３３】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法並びにプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３４】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、および、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００３５】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１〜図４を参照して以下に説明する。
【００３６】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３７】
図１に示すように、本発明の第１の実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ２００、および、位置取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００３８】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から、端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、記憶部２０６に記憶された地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与して端末装置に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段であり、現在位置情報の修正候補の算出等を行う。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（地図データベース２０６ａ、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂ等）を格納する。
【００３９】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、地図データベース２０６ａは、少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ａに記憶される地図データは、対リンクを更に含んで構成されていてもよい。ここで、対リンクとは、リンクに紐付けされたリンクであり、例えば、道路の両側に歩行者用通路が設けられている場合、この両側の歩行者用通路に関するリンクを互いに紐付けすることにより、対リンクとして設定する。また、地図データベース２０６ａに記憶される地図データは、例えば、ＧＰＳ等で使用する全国および各地方の道路地図、および、建物等の施設を表示した詳細地図等の屋外地図データや、屋内の地図情報として高さ情報を持つ建築物（例えば、オフィスビル、ホテル、デパート、駅、博物館、美術館、地下街、駅、学校、立体駐車場等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データを含んで構成されていてもよい。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータをダウンロードして地図データベース２０６ａに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００４０】
また、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂは、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を記憶する測位誤差範囲情報記憶手段である。例えば、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂは、経度や緯度等に関する現在位置情報に対応付けて、測位誤差範囲の半径等を示す誤差範囲情報を格納する。一例として、ＧＰＳによる測位を用いる場合、周囲の建造物等によりＧＰＳ衛星からの位置情報信号の反射（マルチパス）が発生しやすい地点には、測位誤差範囲を大きく設定し、反対に、周囲が平坦で上空視界がひらけておりＧＰＳ衛星からの位置情報信号を受信しやすい地点には、測位誤差範囲を小さく設定しておいてもよい。また、各地点において、位置情報信号を受信することができるＧＰＳ衛星の個数により測位誤差範囲を決定して測位誤差範囲情報を格納しておいてもよい。これら測位誤差範囲情報は、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに予め記憶されていてもよく、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータをダウンロードして測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報をアップデートしてもよい。
【００４１】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、位置測位部２０２ａ、測位誤差範囲取得部２０２ｂ、現在位置情報送信部２０２ｃ、修正候補算出部２０２ｄ、および、記号付与部２０２ｅを備えて構成される。
【００４２】
このうち、位置測位部２０２ａは、端末装置１００から、端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得する位置測位手段である。ここで、位置測位部２０２ａは、端末装置１００の入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信し、当該現在位置取得要求を受信した場合、端末装置１００の現在位置情報を取得してもよい。
【００４３】
また、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段である。ここで、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより受信された位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより、測位誤差範囲情報を取得してもよい。また、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【００４４】
例えば、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００（ＧＰＳ衛星や、位置情報信号の発信基地局など）の個数により測位誤差範囲を演算して測位誤差範囲情報を取得してもよい。例えば、ＧＰＳ測位（単独測位）では、４つ以上のＧＰＳ衛星から発信された位置情報信号を受信できた場合、３次元空間における現在位置（地球上における緯度・経度・高度）を演算することができるが、位置情報信号を受信できたＧＰＳ衛星の個数が３つならば、緯度と経度のみの２次元の測位となり測位誤差範囲が大きくなる。測位誤差範囲取得部２０２ｂは、一例として、この原理を応用して、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００の個数により測位誤差範囲を演算してもよい（特開２００４−２４５６５７号公報参照）。なお、４つ以上のＧＰＳ衛星から位置情報信号を受信できた場合であっても、これらのＧＰＳ衛星の分布によって測位精度が変化するため、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、この分布をＤＯＰ（Ｄｉｌｕｔｉｏｎ ｏｆ Ｐｒｅｃｉｓｉｏｎ）等の数量で定量化して測位誤差範囲を演算してもよい。また、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、ＧＰＳを用いる測位が単独測位によるものかＤＧＰＳ（Ｄｉｆｆｅｒｅｎｔｉａｌ ＧＰＳ）によるものかで測位誤差範囲を決定してもよく、例えば、位置取得部１１２により、ＧＰＳ衛星からの位置情報信号に加えて地上の基準局からの位置情報信号（補正値等）が受信できた場合には、ＤＧＰＳによる測位が可能となるので、単独測位に比べて測位誤差範囲を小さく演算してもよい。同様に、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、端末装置１００で使用されるＧＰＳ方式（例えば、ＭＳ Ｂａｓｅｄ方式、ＭＳ Ａｓｓｉｓｔｅｄ方式、Ａｕｔｏｎｏｍｏｕｓ方式）の違いにより、測位誤差範囲を演算してもよい。また、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置取得部１１２により位置情報信号を受信することができた位置発信装置５００の種別（例えば、ＧＰＳ衛星や、ＩＭＥＳ装置、ＧＰＳリピータ、建物内設置用の小型発信装置等の種別）により、測位誤差範囲を演算してもよい。このほか、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、公知の測位精度算出技術を応用して測位誤差範囲を演算するよう構成してもよいものである。
【００４５】
また、現在位置情報送信部２０２ｃは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報を端末装置１００へ送信する現在位置情報送信手段である。ここで、現在位置情報送信部２０２ｃは、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データを端末装置１００へ送信してもよい。
【００４６】
また、修正候補算出部２０２ｄは、地図データベース２０６ａに記憶された地図データから、位置測位部２０２ａにより取得された現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測位誤差範囲取得部２０２ｂにより取得された測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段である。ここで、修正候補算出部２０２ｄは、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出してもよい。また、修正候補算出部２０２ｄは、検索したリンク上で、現在位置から最短の地点を現在位置修正候補として算出してもよい。
【００４７】
また、記号付与部２０２ｅは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与して端末装置１００に送信する記号付与手段である。ここで、選択用記号は、入力部１１６に対応した番号であってもよい。また、記号付与部２０２ｅは、現在位置から近い順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与してもよい。また、記号付与部２０２ｅは、現在位置から表示順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与してもよい。また、所定数は、任意に設定可能な数であってもよい。
【００４８】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、位置取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００に送信し、ナビゲーションサーバ２００から、選択用記号が付与された現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させ、選択用記号が入力部１１６を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等である。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置を反映させたナビゲーション案内を行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から受信した地図データ等に基づいて描画した地図表示画面等を表示する表示部１１４（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）と、選択用記号の入力や、地図データ上の指定位置を示す指定位置情報の入力、地図表示画面を表示部１１４に表示させる表示指示の入力等を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）とを備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、および、入力部１１６等の制御を行う。
【００４９】
ここで、位置取得部１１２は、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段である。また、位置発信装置５００は、緯度、経度、高度等に関する現在位置情報を取得するための位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場）内の各フロアや地下構造物（例えば、トンネル、地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。また、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。
【００５０】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００とナビゲーションサーバ２００等の外部機器とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網、一般電話回線網を含む。）、イントラネット、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００５１】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、位置情報信号送信部１０２ａ、現在位置情報受信部１０２ｂ、現在位置表示部１０２ｃ、修正候補表示部１０２ｄ、および、現在位置設定部１０２ｅを備えて構成される。
【００５２】
このうち、位置情報信号送信部１０２ａは、位置取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００に送信する位置情報信号送信手段である。位置情報信号送信部１０２ａは、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を送信してもよい。
【００５３】
また、現在位置情報受信部１０２ｂは、ナビゲーションサーバ２００から端末装置１００の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段である。ここで、現在位置情報受信部１０２ｂは、ナビゲーションサーバ２００の地図データベース２０６ａに記憶された、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を含む地図の地図データを受信してもよい。
【００５４】
また、現在位置表示部１０２ｃは、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる現在位置表示手段である。ここで、現在位置表示部１０２ｃは、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された地図データ上に、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００５５】
また、修正候補表示部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から、選択用記号が付与された現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる修正候補表示手段である。ここで、修正候補表示部１０２ｄは、現在位置表示部１０２ｃにより表示された地図データ上に、選択用記号が付与された現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。
【００５６】
また、現在位置設定部１０２ｅは、選択用記号が入力部１１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する現在位置設定手段である。ここで、現在位置設定部１０２ｅは、選択された選択用記号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【００５７】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００５８】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図２〜図４を参照して詳細に説明する。ここで、図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００５９】
図２に示すように、まず、端末装置１００の位置情報信号送信部１０２ａは、位置取得部１１２にて受信した位置情報信号、および、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＡ−１）。
【００６０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の位置測位部２０２ａは、端末装置１００の位置情報信号送信部１０２ａにより送信された、端末装置１００の入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信し、当該現在位置取得要求に応じて、同時に受信した端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＡ−２）。
【００６１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を、位置測位部２０２ａにより受信された位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより取得する（ステップＳＡ−３）。ここで、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【００６２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報送信部２０２ｃは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報、および、地図データベース２０６ａに記憶された、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を含む地図の地図データを端末装置１００へ送信する（ステップＳＡ−４）。
【００６３】
そして、端末装置１００の現在位置情報受信部１０２ｂは、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報送信部２０２ｃにより送信された、端末装置１００の現在位置情報、および、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を含む地図の地図データを受信する（ステップＳＡ−５）。
【００６４】
そして、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された地図データ上に、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−６）。
【００６５】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置修正要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＡ−７）。ここで、端末装置１００の制御部１０２は、現在位置修正要求を選択させるメニューデータを表示した表示画面を表示部１１４に表示させ、利用者に入力部１１６を介して選択させてもよい。
【００６６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、端末装置１００から現在位置修正要求を受信すると、地図データベース２０６ａに記憶された地図データから、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索する（ステップＳＡ−８）。
【００６７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクがあるか否か判定する（ステップＳＡ−９）。
【００６８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＡ−９にて修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクが無いと判定された場合（ステップＳＡ−９：Ｎｏ）、修正候補無し情報を端末装置１００へ送信する（ステップＳＡ−１０）。ここで、修正候補無し情報は、「修正候補地点なし」等のメッセージデータであってもよく、記憶部２０６に予め記憶されていてもよい。
【００６９】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ナビゲーションサーバ２００から送信された、修正候補無し情報を受信する（ステップＳＡ−１１）。
【００７０】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−１１にて制御部１０２により受信された修正候補無し情報を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−１２）。
【００７１】
一方、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＡ−９にて検索されたリンクがあると判定した場合（ステップＳＡ−９：Ｙｅｓ）、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置から最短の地点の現在位置修正候補を第１候補とする（ステップＳＡ−１３）。
【００７２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＡ−１３にて修正候補算出部２０２ｄにより算出された第１候補に基づくリンクに紐付けされた対リンクを検索する（ステップＳＡ−１４）。
【００７３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＡ−１４にて修正候補算出部２０２ｄにより対リンク無しと検索された場合（ステップＳＡ−１４：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−１６へ移行させる。
【００７４】
一方、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＡ−１４にて対リンクありと検索した場合（ステップＳＡ−１４：Ｙｅｓ）、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出する（ステップＳＡ−１５）。
【００７５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した番号を付与して端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−１６）。また、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、現在位置から近い順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与してもよい。また、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、現在位置から表示順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与してもよい。
【００７６】
そして、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、ナビゲーションサーバ２００から、入力部１１６に対応した番号が付与された現在位置修正候補を受信する（ステップＳＡ−１７）。
【００７７】
そして、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、ステップＳＡ−１７にて受信した入力部１１６に対応した番号が付与された現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−１８）。ここで、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、現在位置表示部１０２ｃにより表示させた地図データ上に、入力部１１６に対応した番号が付与された現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示してもよい。
【００７８】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されたか否かを判定する（ステップＳＡ−１９）。
【００７９】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−１９にて表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されていないと判定した場合（ステップＳＡ−１９：Ｎｏ）、処理を終了する。
【００８０】
一方、端末装置１００の現在位置設定部１０２ｅは、ステップＳＡ−１９にて制御部１０２により、表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されたと判定された場合（ステップＳＡ−１９：Ｙｅｓ）、当該番号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する（ステップＳＡ−２０）。ここで、端末装置１００の現在位置設定部１０２ｅは、選択された番号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【００８１】
そして、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、現在位置情報受信部１０２ｂにより受信された地図データ上に、現在位置設定部１０２ｅにより修正された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−２１）。
【００８２】
ここで、図３を参照して、本実施形態における表示画面の一例について説明する。図３は、本実施形態における表示画面の一例を示す図であり、利用者が現在位置を歩道上の位置に修正する際に端末装置１００に表示される一連の表示画面の一例を示している。なお、図３に示す一例は、本実施形態に限らず、図５および図７等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【００８３】
まず、図３（ａ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の位置測位部２０２ａおよび測位誤差範囲取得部２０２ｂは、端末装置１００の利用者から現在位置取得要求を受信すると、同時に受信した位置情報信号に基づいて、現在位置情報および測位誤差範囲（例えば、直径５０メートルの範囲等）を取得し、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報送信部２０２ｃは、地図データベース２０６ａから地図データを取得し、当該地図データと現在位置情報を端末装置１００へ送信することで、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、受信した端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置マーク（星印）を描画した地図を表示部１１４に表示させている。
【００８４】
そして、図３（ｂ）に示すように、端末装置１００に表示された現在位置を示す地点が実際に利用者のいる歩道の位置と合致しない場合、利用者は、現在位置修正を行う必要があるため、メニュー画面から「現在位置修正を修正する」という項目を入力部１１６を介して選択している。
【００８５】
そして、図３（ｃ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、端末装置１００から利用者により選択された現在位置修正要求を受信すると、現在位置修正モードに入り、予め設定された修正候補数（例えば、３リンク等）に従って、直径５０メートルの測位誤差範囲内にある現在位置から近い上位３つのリンクを現在位置修正候補として算出する。ここで、円Ｒは、測位誤差範囲を示している。
【００８６】
そして、図３（ｄ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、算出されたリンクに対して現在位置（星印）から近い順に、端末装置１００の入力部１１６（例えば、番号入力用のダイヤルボタン）に対応した選択用の番号（１、２、３）を付与、すなわち、現在位置からリンク上の距離が最短となる点から順に修正地点を指定可能とする番号を付与し、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、番号が付与された現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させている。
【００８７】
そして、図３（ｅ）に示すように、端末装置１００の現在位置設定部１０２ｅは、図３（ｄ）に示す表示画面上の入力部１１６に対応した番号１、２、３の現在位置修正候補のうち、番号２が修正先として、利用者により入力部１１６を介して選択された場合、番号２の示すリンクを修正先の現在位置として決定し、端末装置１００の現在位置情報を星印から番号２のリンクへ修正し、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、修正された現在位置情報の再描画処理を行っている。
【００８８】
次に、図４を参照して、本実施形態における表示画面の一例について説明する。図４は、本実施形態における表示画面の一例を示す図であり、利用者が現在位置を歩道上の位置に修正する際に端末装置１００に表示される一連の表示画面の一例を示している。なお、図４に示す一例は、本実施形態に限らず、図５および図７等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【００８９】
まず、図４（ｆ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の位置測位部２０２ａおよび測位誤差範囲取得部２０２ｂは、端末装置１００の利用者から現在位置取得要求を受信すると、同時に受信した位置情報信号に基づいて、現在位置情報および測位誤差範囲（例えば、直径５０メートルの範囲等）を取得し、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報送信部２０２ｃは、地図データベース２０６ａから地図データを取得し、当該地図データと現在位置情報を端末装置１００へ送信することで、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、受信した現在位置情報に基づく現在位置マーク（星印）を描画した地図を表示部１１４に表示させている。
【００９０】
そして、図４（ｇ）に示すように、端末装置１００に表示された現在位置を示す地点Ｙが実際に利用者のいる歩道の位置と合致しない場合、利用者は、現在位置修正を行う必要があるため、メニュー画面から「現在位置修正を修正する」という項目を入力部１１６を介して選択している。
【００９１】
そして、図４（ｈ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、端末装置１００から利用者により選択された現在位置修正要求を受信すると、予め設定された修正候補数（例えば、４リンク等）に従って、直径５０メートルの測位誤差範囲内にある現在位置から近い上位４つのリンクを現在位置修正候補として算出し、現在位置から最短の地点のリンクＡを第１候補とし、リンクＡに対リンクａが紐づいている場合に、リンクａを、更に現在位置修正候補として算出する。ここで、対リンクが紐づいている場合とは、一例として、あらかじめ地図データが対リンクを保持している場合、または、一つの車道に対して各サイドに歩道があると判断できる場合である。
【００９２】
そして、図４（ｉ）に示すように、ナビゲーションサーバ２００の記号付与部２０２ｅは、算出された対リンクａを除くリンクに対して現在位置（星印）から近い順に、端末装置１００の入力部１１６（例えば、番号入力用のダイヤルボタン）に対応した選択用の番号（１、２、３、４）を付与し、第１候補のリンクＡ（番号１）から最短である対リンクａに番号５を付与し、端末装置１００の修正候補表示部１０２ｄは、番号が付与された現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部１１４に表示させている。
【００９３】
そして、図４（ｊ）に示すように、端末装置１００の現在位置設定部１０２ｅは、図４（ｉ）に示す表示画面上の入力部１１６に対応した番号１、２、３、４、５の現在位置修正候補のうち、番号５が修正先として、利用者により入力部１１６を介して選択された場合、番号５の示す対リンクａを修正先の現在位置として決定し、端末装置１００の現在位置情報を星印から番号５のリンクａへ修正し、端末装置１００の現在位置表示部１０２ｃは、修正された現在位置情報の再描画処理を行っている。
【００９４】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【００９５】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図５および図６を参照して以下に説明する。ここで、図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【００９６】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４等で出力させる現在位置修正候補を表示した表示画面を生成し、生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４等を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【００９７】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図５を参照して以下に説明する。
【００９８】
図５に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００９９】
図５において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から、端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、記憶部２０６に記憶された地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成し、生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させ、選択用記号が端末装置１００の入力部１１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する等の機能を有する。
【０１００】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（地図データベース２０６ａ、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、および、入力部１１６の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１０１】
また、図５において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、位置測位部２０２ａ、測位誤差範囲取得部２０２ｂ、修正候補算出部２０２ｄ、現在位置表示画面生成部２０２ｆ、現在位置表示制御部２０２ｇ、修正候補表示画面生成部２０２ｈ、修正候補表示制御部２０２ｉ、および、現在位置設定部２０２ｊを備えて構成される。このうち、位置測位部２０２ａ、測位誤差範囲取得部２０２ｂ、および、修正候補算出部２０２ｄの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１０２】
このうち、現在位置表示画面生成部２０２ｆは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を生成する現在位置表示画面生成手段である。ここで、現在位置表示画面生成部２０２ｆは、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を生成してもよい。
【０１０３】
また、現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる現在位置表示制御手段である。ここで、現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された端末装置１００の現在位置を含む地図の地図データ上に、端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。
【０１０４】
また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成手段である。ここで、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置から近い順に、端末装置１００の入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成してもよい。また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置から表示順に、端末装置１００の入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成してもよい。また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を生成してもよい。
【０１０５】
また、修正候補表示制御部２０２ｉは、修正候補表示画面生成部２０２ｈにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御手段である。
【０１０６】
また、現在位置設定部２０２ｊは、選択用記号が端末装置１００の入力部１１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する現在位置設定手段である。
【０１０７】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１０８】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図６を参照して詳細に説明する。
【０１０９】
図６に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、位置取得部１１２にて受信した位置情報信号、および、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＢ−１）。
【０１１０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の位置測位部２０２ａは、端末装置１００の制御部１０２により送信された、端末装置１００の入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信し、当該現在位置取得要求に応じて、同時に受信した端末装置１００の位置取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づいて、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＢ−２）。
【０１１１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を、位置測位部２０２ａにより受信された位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより取得する（ステップＳＢ−３）。ここで、測位誤差範囲取得部２０２ｂは、位置測位部２０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【０１１２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置表示画面生成部２０２ｆは、位置測位部２０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を生成する（ステップＳＢ−４）。ここで、現在位置表示画面生成部２０２ｆは、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を生成してもよい。
【０１１３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された端末装置１００の現在位置情報を表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＢ−５）。ここで、現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。
【０１１４】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、入力部１１６を介して利用者により入力された現在位置修正要求をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＢ−６）。ここで、端末装置１００の制御部１０２は、現在位置修正要求を選択させるメニューデータを表示した表示画面を表示部１１４に表示させ、利用者に入力部１１６を介して選択させてもよい。
【０１１５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、端末装置１００から現在位置修正要求を受信すると、地図データベース２０６ａに記憶された地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索する（ステップＳＢ−７）。
【０１１６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクがあるか否か判定する（ステップＳＢ−８）。
【０１１７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＢ−８にて修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクが無いと判定された場合（ステップＳＢ−８：Ｎｏ）、修正候補無し情報を表示した表示画面を生成する（ステップＳＢ−９）。ここで、修正候補無し情報は、「修正候補地点なし」等のメッセージデータであってもよく、記憶部２０６に予め記憶されていてもよい。
【０１１８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、生成された修正候補無し情報を表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＢ−１０）。
【０１１９】
一方、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＢ−８にて検索されたリンクがあると判定した場合（ステップＳＢ−８：Ｎｏ）、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置から最短の地点の現在位置修正候補を第１候補とする（ステップＳＢ−１１）。
【０１２０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＢ−１１にて修正候補算出部２０２ｄにより算出された第１候補に基づくリンクに紐付けされた対リンクを検索する（ステップＳＢ−１２）。
【０１２１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、ステップＳＢ−１２にて修正候補算出部２０２ｄにより対リンク無しと検索された場合（ステップＳＢ−１２：Ｎｏ）、処理をステップＳＢ−１４へ移行させる。
【０１２２】
一方、ナビゲーションサーバ２００の修正候補算出部２０２ｄは、ステップＳＢ−１２にて対リンクありと検索した場合（ステップＳＢ−１２：Ｙｅｓ）、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出する（ステップＳＢ−１３）。
【０１２３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する（ステップＳＢ−１４）。ここで、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置から近い順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成してもよい。また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置から表示順に、入力部１１６に対応した所定数の番号を選択用記号として現在位置修正候補に付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成してもよい。また、修正候補表示画面生成部２０２ｈは、現在位置修正候補に、端末装置１００の入力部１１６に対応した選択用記号を付与し、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を生成してもよい。
【０１２４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の修正候補表示制御部２０２ｉは、修正候補表示画面生成部２０２ｈにより生成された表示画面を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させる（ステップＳＢ−１５）。
【０１２５】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されたか否かを判定する（ステップＳＢ−１６）。
【０１２６】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＢ−１６にて表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されていないと判定した場合（ステップＳＢ−１６：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１２７】
一方、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＢ−１６にて制御部１０２により、表示部１１４に表示された表示画面上の入力部１１６に対応した番号が、利用者により入力部１１６を介して選択されたと判定された場合（ステップＳＢ−１６：Ｙｅｓ）、当該番号に対応する選択用記号をナビゲーションサーバ２００へ送信し、ナビゲーションサーバ２００の現在位置設定部２０２ｊは、受信した当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する（ステップＳＢ−１７）。ここで、現在位置設定部２０２ｊは、選択された番号の選択用記号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【０１２８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置表示画面生成部２０２ｆは、地図データベース２０６ａに記憶された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、現在位置設定部２０２ｊにより修正された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を生成する（ステップＳＢ−１８）。
【０１２９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置表示制御部２０２ｇは、現在位置表示画面生成部２０２ｆにより生成された、端末装置１００の現在位置情報に基づく現在位置を含む地図の地図データ上に、現在位置設定部２０２ｊにより修正された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の表示部１１４に表示させる（ステップＳＢ−１９）。
【０１３０】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１３１】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図７および図８を参照して以下に説明する。ここで、図７は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図８は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１３２】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得し、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得し、記憶部４０６に記憶された地図データから、現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置修正候補に入力部４１６に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部４１４に表示させ、付与された選択用記号が入力部４１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１３３】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図７を参照して以下に説明する。
【０１３４】
図７に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と表示部４１４と入力部４１６と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成される。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１３５】
図７において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、および、入力部４１６の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（地図データベース４０６ａ、測位誤差範囲情報テーブル４０６ｂ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１３６】
また、制御部４０２の各部（位置測位部４０２ａ〜現在位置設定部４０２ｆ等）については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、通信制御インターフェース部を備えないため、制御部４０２が各送受信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１３７】
また、図７において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、位置測位部４０２ａ、測位誤差範囲取得部４０２ｂ、現在位置表示部４０２ｃ、修正候補算出部４０２ｄ、修正候補表示部４０２ｅ、および、現在位置設定部４０２ｆを備えて構成される。
【０１３８】
このうち、位置測位部４０２ａは、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づいて、ナビゲーション装置４００の現在位置情報を取得する位置測位手段である。ここで、位置測位部４０２ａは、入力部４１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信し、当該現在位置取得要求を受信した場合、ナビゲーション装置４００の現在位置情報を取得してもよい。
【０１３９】
また、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段である。ここで、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより、測位誤差範囲情報を取得してもよい。また、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、位置測位部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル４０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【０１４０】
また、現在位置表示部４０２ｃは、測位誤差範囲取得部４０２ｂにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置情報を表示した表示画面を表示部４１４に表示させる現在位置表示手段である。ここで、現在位置表示部４０２ｃは、地図データベース４０６ａに記憶された地図データ上に、測位誤差範囲取得部４０２ｂにより取得された端末装置１００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１４１】
また、修正候補算出部４０２ｄは、地図データベース４０６ａに記憶された地図データから、ナビゲーション装置４００の現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索し、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段である。ここで、修正候補算出部４０２ｄは、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出してもよい。また、修正候補算出部４０２ｄは、検索したリンク上で、現在位置から最短の地点を現在位置修正候補として算出してもよい。
【０１４２】
また、修正候補表示部４０２ｅは、現在位置修正候補に入力部４１６に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部４１４に表示させる修正候補表示手段である。ここで、修正候補表示部４０２ｅは、現在位置表示部４０２ｃにより表示された地図データ上に、選択用記号が付与された現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１４３】
また、現在位置設定部４０２ｆは、修正候補表示部４０２ｅにより付与された選択用記号が入力部４１６を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する現在位置設定手段である。ここで、現在位置設定部４０２ｆは、選択された選択用記号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、ナビゲーション装置４００の現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【０１４４】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１４５】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図８を参照して詳細に説明する。
【０１４６】
図８に示すように、まず、位置測位部４０２ａは、入力部４１６を介して利用者により入力された現在位置取得要求を受信する（ステップＳＣ−１）。
【０１４７】
そして、位置測位部４０２ａは、ステップＳＣ−１にて受信した現在位置取得要求に応じて、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づいて、ナビゲーション装置４００の現在位置情報を取得する（ステップＳＣ−２）。
【０１４８】
そして、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、位置取得部４１２にて受信した位置情報信号に含まれる測位誤差範囲情報を抽出することにより、測位誤差範囲情報を取得する（ステップＳＣ−３）。ここで、測位誤差範囲取得部４０２ｂは、位置測位部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、測位誤差範囲情報テーブル４０６ｂに記憶された測位誤差範囲情報を取得してもよい。
【０１４９】
そして、現在位置表示部４０２ｃは、地図データベース４０６ａに記憶された地図データ上に、測位誤差範囲取得部４０２ｂにより取得されたナビゲーション装置４００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させる（ステップＳＣ−４）。
【０１５０】
そして、制御部４０２は、入力部４１６を介して利用者により入力された現在位置修正要求を受信する（ステップＳＣ−５）。
【０１５１】
そして、修正候補算出部４０２ｄは、ステップＳＣ−５にて受信した現在位置修正要求に応じて、地図データベース４０６ａに記憶された地図データから、ナビゲーション装置４００の現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、測定誤差範囲情報の測定誤差範囲内のリンクを検索する（ステップＳＣ−６）。
【０１５２】
そして、制御部４０２は、修正候補算出部４０２ｄにより検索されたリンクがあるか否か判定する（ステップＳＣ−７）。
【０１５３】
そして、制御部２０２は、ステップＳＣ−７にて修正候補算出部２０２ｄにより検索されたリンクが無いと判定された場合（ステップＳＣ−７：Ｎｏ）、修正候補無し情報を表示した表示画面を表示部１１４に表示させる（ステップＳＣ−８）。
【０１５４】
一方、修正候補算出部４０２ｄは、ステップＳＣ−７にて検索されたリンクがあると判定した場合（ステップＳＣ−７：Ｙｅｓ）、検索した少なくとも一つのリンクを、現在位置修正候補として算出し、現在位置から最短の地点の現在位置修正候補を第１候補とする（ステップＳＣ−９）。
【０１５５】
そして、修正候補算出部４０２ｄは、ステップＳＣ−９にて修正候補算出部４０２ｄにより算出された第１候補に基づくリンクに紐付けされた対リンクを検索する（ステップＳＣ−１０）。
【０１５６】
そして、制御部４０２は、ステップＳＣ−１０にて修正候補算出部４０２ｄにより対リンク無しと検索された場合（ステップＳＣ−１０：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１５７】
一方、修正候補算出部４０２ｄは、ステップＳＣ−１０にて対リンクありと検索した場合（ステップＳＡ−１０：Ｙｅｓ）、検索したリンクに紐付けされた対リンクを、更に現在位置修正候補として算出する（ステップＳＣ−１１）。
【０１５８】
そして、修正候補表示部４０２ｅは、現在位置修正候補に入力部４１６に対応した番号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を表示部４１４に表示させる（ステップＳＣ−１２）。ここで、修正候補表示部４０２ｅは、現在位置表示部４０２ｃにより表示された地図データ上に、入力部４１６に対応した番号が付与された現在位置修正候補を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。
【０１５９】
そして、制御部４０２は、表示部４１４に表示された表示画面上の入力部４１６に対応した番号が、利用者により入力部４１６を介して選択されたか否かを判定する（ステップＳＣ−１３）。
【０１６０】
そして、制御部４０２は、ステップＳＣ−１３にて表示部４１４に表示された表示画面上の入力部４１６に対応した番号が、利用者により入力部４１６を介して選択されていないと判定した場合（ステップＳＣ−１３：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１６１】
一方、現在位置設定部４０２ｆは、修正候補表示部４０２ｅにより付与された番号が利用者により入力部４１６を介して選択された場合に（ステップＳＣ−１３：Ｙｅｓ）、当該番号に対応する現在位置修正候補に基づいて現在位置情報を修正する（ステップＳＣ−１４）。ここで、現在位置設定部４０２ｆは、選択された番号に対応する現在位置修正候補のリンク上で、ナビゲーション装置４００の現在位置情報に基づく現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正してもよい。
【０１６２】
そして、現在位置表示部４０２ｃは、地図データベース４０６ａに記憶された地図データ上に、現在位置設定部４０２ｆにより修正されたナビゲーション装置４００の現在位置情報を重畳して表示した表示画面を表示部４１４に表示させる（ステップＳＣ−１５）。
【０１６３】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１６４】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。例えば、上述した実施の形態では、現在位置の修正を、現在位置の地図表示の際に行う場合を一例として説明したが、これに限られず、経路探索要求時の出発地指定の際に行ってもよい。
【０１６５】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１６６】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１６７】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１６８】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部２０６および記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１６９】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１７０】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１７１】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１７２】
記憶部２０６および記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（地図データベース２０６ａ、４０６ａ、測位誤差範囲情報テーブル２０６ｂ、４０６ｂ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１７３】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１７４】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１７５】
以上詳述したように、本発明によれば、利用者による地図上での修正位置の探索時間を省くことができ、修正位置の決定のための操作性を改善することができるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、および、ナビゲーション方法を提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１７６】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 位置情報信号送信部
１０２ｂ 現在位置情報受信部
１０２ｃ 現在位置表示部
１０２ｄ 修正候補表示部
１０２ｅ 現在位置設定部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 位置測位部
２０２ｂ 測位誤差範囲取得部
２０２ｃ 現在位置情報送信部
２０２ｄ 修正候補算出部
２０２ｅ 記号付与部
２０２ｆ 現在位置表示画面生成部
２０２ｇ 現在位置表示制御部
２０２ｈ 修正候補表示画面生成部
２０２ｉ 修正候補表示制御部
２０２ｊ 現在位置設定部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 地図データベース
２０６ｂ 測位誤差範囲情報テーブル
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置（スタンドアローン型）
４０２ 制御部
４０２ａ 位置測位部
４０２ｂ 測位誤差範囲取得部
４０２ｃ 現在位置表示部
４０２ｄ 修正候補算出部
４０２ｅ 修正候補表示部
４０２ｆ 現在位置設定部
４０６ 記憶部
４０６ａ 地図データベース
４０６ｂ 測位誤差範囲情報テーブル
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
５００ 位置発信装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位手段と、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、
上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与して上記端末装置に送信する記号付与手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信手段と、
上記ナビゲーションサーバから、上記選択用記号が付与された上記現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、
上記選択用記号が上記入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記地図データは、
上記リンクに紐付けされたリンクである対リンクを更に含んで構成されており、
上記修正候補算出手段は、
上記検索した上記リンクに紐付けされた上記対リンクを、更に上記現在位置修正候補として算出することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項３】
請求項１または２に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記修正候補算出手段は、
上記検索した上記リンク上で、上記現在位置から最短の地点を上記現在位置修正候補として算出することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項４】
請求項１から３のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記選択用記号は、上記入力部に対応した番号であり、
上記記号付与手段は、
上記現在位置から近い順に、上記入力部に対応した所定数の番号を上記選択用記号として上記現在位置修正候補に付与することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項５】
請求項１から３のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記選択用記号は、上記入力部に対応した番号であり、
上記記号付与手段は、
上記現在位置から表示順に、上記入力部に対応した所定数の番号を上記選択用記号として上記現在位置修正候補に付与することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項６】
請求項４または５に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記記号付与手段により上記選択用記号として付与される上記番号の上記所定数は、任意に設定可能な数であることを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項７】
請求項１から６のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記現在位置設定手段は、
選択された上記選択用記号に対応する上記現在位置修正候補の上記リンク上で、上記現在位置情報の上記現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項８】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置であって、
上記制御部は、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信手段と、
上記ナビゲーションサーバから上記端末装置の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、
上記ナビゲーションサーバから、通路に関するリンクから構成された地図データ上において上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、当該現在位置情報の測定誤差範囲内で検索された上記リンクを、上記入力部に対応した選択用記号が付与された現在位置修正候補として受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、
上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項９】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位手段と、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、
上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成手段と、
上記修正候補表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御手段と、
上記選択用記号が上記端末装置の上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１０】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記制御部は、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得する位置測位手段と、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、
上記現在位置修正候補に上記入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、
上記修正候補表示手段により付与された上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項１１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与して上記端末装置に送信する記号付与ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記ナビゲーションサーバから、上記選択用記号が付与された上記現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記選択用記号が上記入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１２】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記制御部において実行される、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバから上記端末装置の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、
上記ナビゲーションサーバから、通路に関するリンクから構成された地図データ上において上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、当該現在位置情報の測定誤差範囲内で検索された上記リンクを、上記入力部に対応した選択用記号が付与された現在位置修正候補として受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、
上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１３】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位ステップと、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、
上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成ステップと、
上記修正候補表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御ステップと、
上記選択用記号が上記端末装置の上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１４】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記制御部において実行される、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得する位置測位ステップと、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、
上記現在位置修正候補に上記入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、
上記修正候補表示ステップにて付与された上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位手段と、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、
上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与して上記端末装置に送信する記号付与手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信手段と、
上記ナビゲーションサーバから、上記選択用記号が付与された上記現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、
上記選択用記号が上記入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記地図データは、
上記リンクに紐付けされたリンクである対リンクを更に含んで構成されており、
上記修正候補算出手段は、
上記検索した上記リンクに紐付けされた上記対リンクを、更に上記現在位置修正候補として算出することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項３】
請求項１または２に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記修正候補算出手段は、
上記検索した上記リンク上で、上記現在位置から最短の地点を上記現在位置修正候補として算出することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項４】
請求項１から３のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記選択用記号は、上記入力部に対応した番号であり、
上記記号付与手段は、
上記現在位置から近い順に、上記入力部に対応した所定数の番号を上記選択用記号として上記現在位置修正候補に付与することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項５】
請求項１から３のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記選択用記号は、上記入力部に対応した番号であり、
上記記号付与手段は、
上記現在位置から表示順に、上記入力部に対応した所定数の番号を上記選択用記号として上記現在位置修正候補に付与することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項６】
請求項４または５に記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記記号付与手段により上記選択用記号として付与される上記番号の上記所定数は、任意に設定可能な数であることを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項７】
請求項１から６のいずれか一つに記載のナビゲーションシステムにおいて、
上記現在位置設定手段は、
選択された上記選択用記号に対応する上記現在位置修正候補の上記リンク上で、上記現在位置情報の上記現在位置から最短地点を、新たな現在位置として当該現在位置情報を修正することを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項８】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置であって、
上記制御部は、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信手段と、
上記ナビゲーションサーバから上記端末装置の現在位置情報を受信する現在位置情報受信手段と、
上記ナビゲーションサーバから、通路に関するリンクから構成された地図データ上において上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、当該現在位置情報の測定誤差範囲内で検索された上記リンクを、上記入力部に対応した選択用記号が付与された現在位置修正候補として受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、
上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項９】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位手段と、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、
上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成手段と、
上記修正候補表示画面生成手段により生成された上記表示画面を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御手段と、
上記選択用記号が上記端末装置の上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１０】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記制御部は、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得する位置測位手段と、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得手段と、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出手段と、
上記現在位置修正候補に上記入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示手段と、
上記修正候補表示手段により付与された上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項１１】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、
上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与して上記端末装置に送信する記号付与ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記ナビゲーションサーバから、上記選択用記号が付与された上記現在位置修正候補を受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、
上記選択用記号が上記入力部を介して入力された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１２】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記制御部において実行される、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を上記ナビゲーションサーバに送信する位置情報信号送信ステップと、
上記ナビゲーションサーバから上記端末装置の現在位置情報を受信する現在位置情報受信ステップと、
上記ナビゲーションサーバから、通路に関するリンクから構成された地図データ上において上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、当該現在位置情報の測定誤差範囲内で検索された上記リンクを、上記入力部に対応した選択用記号が付与された現在位置修正候補として受信して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、
上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１３】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と表示部と入力部とを少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から、上記端末装置の上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号を受信し、当該位置情報信号に基づいて、上記端末装置の現在位置情報を取得する位置測位ステップと、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、
上記現在位置修正候補に、上記端末装置の上記入力部に対応した選択用記号を付与し、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を生成する修正候補表示画面生成ステップと、
上記修正候補表示画面生成ステップにて生成された上記表示画面を端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記表示部に当該表示画面を表示させる修正候補表示制御ステップと、
上記選択用記号が上記端末装置の上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１４】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得部と、表示部と、入力部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
少なくとも、通路に関するリンクから構成された地図データを記憶する地図データ記憶手段を備え、
上記制御部において実行される、
上記位置取得部にて受信した上記位置情報信号に基づいて、現在位置情報を取得する位置測位ステップと、
上記現在位置情報の測位誤差範囲を示す測位誤差範囲情報を取得する測位誤差範囲取得ステップと、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データから、上記現在位置情報に基づく現在位置を中心とした、上記測定誤差範囲情報の上記測定誤差範囲内の上記リンクを検索し、検索した少なくとも一つの上記リンクを、現在位置修正候補として算出する修正候補算出ステップと、
上記現在位置修正候補に上記入力部に対応した選択用記号を付与して、当該現在位置修正候補を表示した表示画面を上記表示部に表示させる修正候補表示ステップと、
上記修正候補表示ステップにて付与された上記選択用記号が上記入力部を介して選択された場合に、当該選択用記号に対応する上記現在位置修正候補に基づいて上記現在位置情報を修正する現在位置設定ステップと、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１１−３８８８３（Ｐ２０１１−３８８８３Ａ）
【公開日】平成２３年２月２４日（２０１１．２．２４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１８５９３５（Ｐ２００９−１８５９３５）
【出願日】平成２１年８月１０日（２００９．８．１０）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年２月２４日（２０１１．２．２４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年８月１０日（２００９．８．１０）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
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