説明

ナビゲーションシステム、経路探索サーバおよび携帯端末装置ならびに広告配信方法

【課題】案内経路の徒歩経路区間における消費カロリーを算出し、消費カロリーに基づいて利用者に有益な広告情報を配信できるようにする。
【解決手段】ナビゲーションシステム10は、カテゴリ毎に蓄積した広告情報データベース37と、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段33と、推定消費カロリーに応じて広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段32と、基準値を記憶した基準値記憶手段381と、を備え、経路探索手段39が探索した候補経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、広告カテゴリ選択手段32は、基準値記憶手段381に記憶した基準値と推定消費カロリーとを比較し、広告のカテゴリを選択し、広告情報データベース37から該当するカテゴリの広告データを取得し、推定消費カロリーとともに表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望の出発地から目的地までの最適経路や複数の候補を探索して案内するナビゲーションシステムに関するものであり、特に、経路探索サーバが探索した案内経路における携帯端末装置の利用者の消費カロリーを算出し、消費カロリーに基づいて利用者に有益な広告情報を配信できるようにしたナビゲーションシステム、経路探索サーバおよび携帯端末装置ならびに広告配信方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、地図データ、道路データを用いて、所望の出発地から目的地までの経路を探索して利用者を案内するナビゲーション装置、ナビゲーションシステムが知られている。このようなナビゲーション装置、ナビゲーションシステムとしては、自動車に搭載して運転者に経路を案内するカーナビゲーション装置、携帯電話をナビゲーション端末として利用して経路探索サーバに経路探索要求を送り、その結果を受信して経路案内を受ける通信型のナビゲーションシステムなどが実用化されている。
【0003】
特に、通信型のナビゲーションシステムは、携帯電話などの携帯端末をナビゲーション端末として利用したシステムであって、歩行者用のナビゲーションシステムとしても用いられるものである。歩行者用のナビゲーションシステムとしては、交通機関を含めた経路案内機能を付加することが好ましく、徒歩経路の探索と案内に加えて、経路探索サーバに交通機関の路線や運行時刻データを蓄積し、所望の出発駅から所望の目的駅までの経路(乗車候補列車)を、徒歩経路の探索と案内に加えて案内する機能を有するナビゲーションシステムも存在する。また、徒歩経路の経路探索を伴わずに情報配信サーバから交通機関の路線や時刻表、乗車可能な列車などの情報の配信を受けて表示する交通案内システムも存在する。
【0004】
一般的なナビゲーション装置、通信型のナビゲーションシステムに使用される経路探索装置、経路探索方法は、例えば、下記の特許文献1(特開2001−165681号公報)に開示されている。このナビゲーションシステムは、携帯ナビゲーション端末から出発地と目的地の情報を情報配信サーバに送り、情報配信サーバで道路網や交通網のデータから探索条件に合致した経路を探索して案内するように構成されている。探索条件としては、出発地から目的地までの移動手段、例えば、徒歩、自動車、鉄道と徒歩の併用などがあり、これを探索条件の1つとして経路探索する。
【0005】
情報配信サーバは、地図データの道路(経路)をその結節点、屈曲点の位置をノードとし、各ノードを結ぶ経路をリンクとし、全てのリンクのコスト情報(距離や所要時間)をデータベースとして備えている。そして、情報配信サーバは、データベースを参照して、出発地のノードから目的地のノードに至るリンクを順次探索し、リンクのコスト情報が最小となるノード、リンクをたどって案内経路とすることによって最短の経路を携帯ナビゲーション端末に案内することができる。このような経路探索の手法としてはラベル確定法あるいはダイクストラ法と言われる手法が用いられる。上記特許文献1には、このダイクストラ法を用いた経路探索方法も開示されている。
【0006】
交通機関を利用する経路を探索する経路探索システムは、ユーザが指定する出発日時、出発地、目的地、到着時刻等の経路探索条件に基づいて、各交通機関の運行時刻データをデータベース化した運行時刻データベースと、これに基づいて交通ネットワークをデータベース化したデータを備えている。そして、これらのデータベースを参照して、乗り継ぎ(乗り換え)を含めて出発地と目的地を結ぶ、利用可能な各交通手段(個々の電車や路線バス)を経路として順次たどり、経路探索条件に合致する案内経路(出発地駅、目的地駅、路線、列車などの交通手段)の候補を1つまたは複数提示するように構成される。経路探索条件としては更に、所要時間、乗り継ぎ回数、運賃などの条件を指定できるようにされているのが一般的である。
【0007】
交通機関を利用した経路探索、経路案内をするナビゲーションシステムなどにおける探索用のデータは、車載用ナビゲーションシステムや歩行者用ナビゲーションシステムにおける道路ネットワークのデータと同様に交通路線の各駅をノードとし、駅間を双方向リンクとしてネットワーク化したデータの他に、各交通路線上を運行される交通手段ごとに各リンクの運行時刻、所要時間がリンクコストのデータとして加えられる。更に、運賃データが加えられ、探索した案内経路の運賃が合わせて案内されるシステムも存在する。
【0008】
近年では、人々の健康維持や健康増進に関する意識が高まっており、消費カロリーをもとにダイエットや運動負荷に留意する人々が増えている。このため、利用者が携帯する機器に歩行距離を測定したり、歩行距離に基づいて体脂肪率を算出したりする機能を付加した携帯機器も提案されている。
【0009】
例えば、下記の特許文献2(特開2002−095637号公報)には、携帯電話などの携帯型電子機器に歩行距離測定部と体脂肪測定部とを設けたものである。このような携帯電話を所持して歩行すると、その利用者は、歩行距離を測定したり、歩行期間後の体脂肪率を測定したりするための機器を持ち歩くことなく、歩行による距離や体脂肪率を容易に確認することができる。
【0010】
【特許文献1】特開2001−165681号公報
【特許文献2】特開2002−095637号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、上記特許文献2に開示されたような携帯電子機器は、単に歩行距離や体脂肪率を測定する機能を有しているだけであり、測定結果に付加価値のある情報を提供するものではないという問題点がある。
【0012】
ダイエットや運動負荷に留意する人々にとっては、上記特許文献2に開示されたような携帯電子機器を用いてに単に歩行距離や体脂肪率が測定できるだけでは十分でなく、測定結果に基づいて健康維持や健康増進のために役立つ具体的、補助的な情報が付加されていると好都合である。
【0013】
本願の発明者は上記の問題点を解消すべく種々検討を重ねた結果、携帯電話を端末装置とする通信型のナビゲーションシステムにおいては歩行距離を容易に算出でき、また、種々の情報配信サーバなどから健康維持、健康増進に関する各種情報を取得して端末装置に提供することができることに着目し、経路探索サーバが携帯端末装置に経路を案内した際に、歩行距離に基づいて消費カロリーを算出し、消費カロリーに基づいて利用者に有益な広告情報を配信できるようになせば、上記問題点を解消し得ることに想到して本発明を完成するに至ったものである。
【0014】
すなわち、本発明は、上記の問題点を解消することを課題とし、経路探索サーバが探索した案内経路における携帯端末装置の利用者の消費カロリーを算出し、消費カロリーに基づいて利用者に有益な広告情報を配信できるようにしたナビゲーションシステム、経路探索サーバおよび携帯端末装置ならびに広告配信方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、
出発地と目的地を含む経路探索要求に基づいて、経路探索用のネットワークデータを参照して徒歩経路を含む経路を探索する経路探索手段を有する経路探索サーバと、前記経路探索手段が探索した経路を表示する表示手段を有する携帯端末装置と、を備えたナビゲーションシステムにおいて、
前記ナビゲーションシステムは、複数の広告情報を異なるカテゴリ毎に蓄積した広告情報データベースと、前記経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段と、推定消費カロリーに応じて前記広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段と、前記推定消費カロリーと比較するための基準値を記憶した基準値記憶手段と、を備え、
前記経路探索手段が探索した候補経路に基づいて、前記消費カロリー算出手段は、該経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記基準値記憶手段に記憶した基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得し、前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示することを特徴とする。
【0016】
本願の請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記携帯端末装置は現在位置を測位するGPS受信手段を備え、前記基準値記憶手段に記憶する基準値は、複数のカロリー消費レベル毎に記憶され、前記推定消費カロリー算出手段は、前記GPS受信手段により測位された携帯端末装置の現在位置に基づいて、出発地から現在位置までの経路中に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記カロリー消費レベル毎の基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得することを特徴とする。
【0017】
本願の請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかる発明において、前記広告データに該当する興味対象場所の所在位置が前記経路を含む地図上に存在する場合は、当該興味対象場所の所在位置を示す画像を表示することを特徴とする。
【0018】
本願の請求項4にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかる発明において、前記ナビゲーションシステムは、ネットワークを介して天候情報配信サーバから経路探索実行時の天候情報を取得し、前記推定消費カロリー算出手段は、前記徒歩経路区間の距離と傾斜に天候情報を加味して推定消費カロリーを算出することを特徴とする。
【0019】
本願の請求項5にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかる発明において、前記広告カテゴリ選択手段は、前記推定消費カロリーに応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得する際、該当するカテゴリの広告情報が複数存在する場合は、所定の時間間隔で、順次異なる広告情報を取得し、前記表示手段に表示する広告情報を所定の時間間隔で変更することを特徴とする。
【0020】
本願の請求項6にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかる発明において、前記ナビゲーションシステムは、出発地と目的地を含む経路探索条件を設定するための条件設定手段を備え、前記条件設定手段は、目標消費カロリーを設定する設定手段を含み、前記経路探索手段は、前記経路探索条件に基づく経路を探索する際、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該候補経路を移動した場合の推定消費カロリーが目標消費カロリーを満たす候補経路を探索することを特徴とする。
【0021】
また、本願の請求項7にかかる発明は、
経路探索手段が探索した経路を表示する表示手段を有する携帯端末装置にネットワークを介して接続され、出発地と目的地を含む経路探索要求に基づいて、経路探索用のネットワークデータを参照して徒歩経路を含む経路を探索する経路探索手段を有する経路探索サーバにおいて、
前記経路探索サーバは、複数の広告情報を異なるカテゴリ毎に蓄積した広告情報データベースと、前記経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段と、推定消費カロリーに応じて前記広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段と、前記推定消費カロリーと比較するための基準値を記憶した基準値記憶手段と、を備え、
前記経路探索手段が探索した候補経路に基づいて、前記消費カロリー算出手段は、該経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記基準値記憶手段に記憶した基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得し、前記携帯端末装置に送信することを特徴とする。
【0022】
本願の請求項8にかかる発明は、請求項7にかかる発明において、前記携帯端末装置は現在位置を測位するGPS受信手段を備え、前記基準値記憶手段に記憶する基準値は、複数のカロリー消費レベル毎に記憶され、前記推定消費カロリー算出手段は、前記GPS受信手段により測位された携帯端末装置の現在位置に基づいて、出発地から現在位置までの経路中に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記カロリー消費レベル毎の基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得することを特徴とする。
【0023】
本願の請求項9にかかる発明は、請求項7または請求項8にかかる発明において、前記広告データに該当する興味対象場所の所在位置が前記経路を含む地図上に存在する場合は、当該興味対象場所の所在位置を示す情報を前記携帯端末装置に送信することを特徴とする。
【0024】
本願の請求項10にかかる発明は、請求項7または請求項8にかかる発明において、前記経路探索サーバは、ネットワークを介して天候情報配信サーバから経路探索実行時の天候情報を取得し、前記推定消費カロリー算出手段は、前記徒歩経路区間の距離と傾斜に天候情報を加味して推定消費カロリーを算出することを特徴とする。
【0025】
本願の請求項11にかかる発明は、請求項7または請求項8にかかる発明において、前記広告カテゴリ選択手段は、前記推定消費カロリーに応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得する際、該当するカテゴリの広告情報が複数存在する場合は、所定の時間間隔で、順次異なる広告情報を取得し、前記表示手段に表示する広告情報を所定の時間間隔で変更することを特徴とする。
【0026】
本願の請求項12にかかる発明は、請求項7または請求項8にかかる発明において、前記携帯端末装置は、出発地と目的地を含む経路探索条件を設定するための条件設定手段を備え、前記条件設定手段は、目標消費カロリーを設定する設定手段を含み、前記経路探索手段は、前記経路探索条件に基づく経路を探索する際、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該候補経路を移動した場合の推定消費カロリーが目標消費カロリーを満たす候補経路を探索することを特徴とする。
【0027】
また、本願の請求項13にかかる発明は、
出発地と目的地を含む経路探索要求に基づいて、経路探索用のネットワークデータを参照して徒歩経路を含む経路を探索する経路探索手段を有する経路探索サーバにネットワークを介して接続され、前記経路探索手段が探索した経路を表示する表示手段を有する携帯端末装置において、
前記経路探索サーバは、複数の広告情報を異なるカテゴリ毎に蓄積した広告情報データベースと、前記経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段と、推定消費カロリーに応じて前記広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段と、前記推定消費カロリーと比較するための基準値を記憶した基準値記憶手段と、を備え、
前記経路探索手段が探索した候補経路に基づいて、前記消費カロリー算出手段は、該経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記基準値記憶手段に記憶した基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得し前記携帯端末装置に送信し、
前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示することを特徴とする。
【0028】
本願の請求項14にかかる発明は、請求項13にかかる発明において、前記携帯端末装置は現在位置を測位するGPS受信手段を備え、前記基準値記憶手段に記憶する基準値は、複数のカロリー消費レベル毎に記憶され、前記推定消費カロリー算出手段は、前記GPS受信手段により測位された携帯端末装置の現在位置に基づいて、出発地から現在位置までの経路中に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記カロリー消費レベル毎の基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得し前記携帯端末装置に送信し、前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示することを特徴とする。
【0029】
本願の請求項15にかかる発明は、請求項13または請求項14にかかる発明において、前記広告データに該当する興味対象場所の所在位置が前記経路を含む地図上に存在する場合は、当該興味対象場所の所在位置を示す画像を表示することを特徴とする。
【0030】
本願の請求項16にかかる発明は、請求項13または請求項14にかかる発明において、前記携帯端末装置は、出発地と目的地を含む経路探索条件を設定するための条件設定手段を備え、前記条件設定手段は、目標消費カロリーを設定する設定手段を含み、前記経路探索手段は、前記経路探索条件に基づく経路を探索する際、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該候補経路を移動した場合の推定消費カロリーが目標消費カロリーを満たす候補経路を探索し、前記携帯端末装置に送信し、前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示することを特徴とする。
【0031】
また、本願の請求17にかかる発明は、
出発地と目的地を含む経路探索要求に基づいて、経路探索用のネットワークデータを参照して徒歩経路を含む経路を探索する経路探索手段を有する経路探索サーバと、前記経路探索手段が探索した経路を表示する表示手段を有する携帯端末装置と、を備えたナビゲーションシステムにおける広告配信方法において、
前記ナビゲーションシステムは、複数の広告情報を異なるカテゴリ毎に蓄積した広告情報データベースと、前記経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段と、推定消費カロリーに応じて前記広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段と、前記推定消費カロリーと比較するための基準値を記憶した基準値記憶手段と、を備え、
前記経路探索手段が探索した候補経路に基づいて、前記消費カロリー算出手段が、該経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出するステップと、前記広告カテゴリ選択手段が、前記基準値記憶手段に記憶した基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得するステップと、前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示するステップと、を有することを特徴とする。
【0032】
本願の請求項18にかかる発明は、請求項17にかかる発明において、前記携帯端末装置は現在位置を測位するGPS受信手段を備え、前記基準値記憶手段に記憶する基準値は、複数のカロリー消費レベル毎に記憶され、前記推定消費カロリー算出手段が、前記GPS受信手段により測位された携帯端末装置の現在位置に基づいて、出発地から現在位置までの経路中に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出するステップと、前記広告カテゴリ選択手段が、前記カロリー消費レベル毎の基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得するステップと、を有することを特徴とする。
【0033】
本願の請求項19にかかる発明は、請求項17または請求項18にかかる発明において、前記広告データに該当する興味対象場所の所在位置が前記経路を含む地図上に存在する場合は当該興味対象場所の所在位置を示す画像を表示するステップを更に有することを特徴とする。
【0034】
本願の請求項20にかかる発明は、請求項17または請求項18にかかる発明において、前記ナビゲーションシステムは、出発地と目的地を含む経路探索条件を設定するための条件設定手段を備え、前記条件設定手段は、目標消費カロリーを設定する設定手段を含み、前記経路探索手段が、前記経路探索条件に基づく経路を探索する際、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該候補経路を移動した場合の推定消費カロリーが目標消費カロリーを満たす候補経路を探索するステップを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
請求項1にかかる発明においては、ナビゲーションシステムは、複数の広告情報を異なるカテゴリ毎に蓄積した広告情報データベースと、前記経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段と、推定消費カロリーに応じて前記広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段と、前記推定消費カロリーと比較するための基準値を記憶した基準値記憶手段と、を備え、
前記経路探索手段が探索した候補経路に基づいて、前記消費カロリー算出手段は、該経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記基準値記憶手段に記憶した基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得し、前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示する。
【0036】
このような構成によれば、携帯端末装置の利用者は、徒歩区間における消費カロリーを知るとともに、適切な広告情報を入手することができる。例えば、消費カロリーが少ない場合には、ダイエット系の、各種サプリメントの広告、プロティンやダイエット食品、ダイエット飲料、スポーツ施設、野菜や山菜などを主体とした低カロリー料理店などのカテゴリ別の広告情報を得ることができる。
【0037】
また、請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる発明において、前記携帯端末装置は現在位置を測位するGPS受信手段を備え、前記基準値記憶手段に記憶する基準値は、複数のカロリー消費レベル毎に記憶され、前記推定消費カロリー算出手段は、前記GPS受信手段により測位された携帯端末装置の現在位置に基づいて、出発地から現在位置までの経路中に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記カロリー消費レベル毎の基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得する。
【0038】
このような構成によれば、携帯端末装置の利用者は、経路探索サーバが探索した経路を移動する間、リアルタイムに推定消費カロリーを知るとともに、徒歩移動の実績に応じた適切な広告情報を入手することができ、任意に移動を継続したり、中断したりすることができるようになる。
【0039】
また、請求項3にかかる発明においては、請求項1または請求項2にかかる発明において、前記広告データに該当する興味対象場所の所在位置が前記経路を含む地図上に存在する場合は、当該興味対象場所の所在位置を示す画像を表示する。
このような構成によれば、携帯端末装置の利用者に広告データと当該広告データに該当する興味対象場所の所在位置を関連付けて示すことができるようになる。
【0040】
また、請求項4にかかる発明においては、請求項1または請求項2にかかる発明において、前記ナビゲーションシステムは、ネットワークを介して天候情報配信サーバから経路探索実行時の天候情報を取得し、前記推定消費カロリー算出手段は、前記徒歩経路区間の距離と傾斜に天候情報を加味して推定消費カロリーを算出する。
このような構成によれば、天候の状況に応じた推定消費カロリーを算出することができるようになり、より実際に即した消費カロリーの算出が可能になる。
【0041】
また、請求項5にかかる発明においては、請求項1または請求項2にかかる発明において、前記広告カテゴリ選択手段は、前記推定消費カロリーに応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得する際、該当するカテゴリの広告情報が複数存在する場合は、所定の時間間隔で、順次異なる広告情報を取得し、前記表示手段に表示する広告情報を所定の時間間隔で変更する。
【0042】
このような構成によれば、携帯端末装置の利用者に適切な広告情報をより多く、配信することが可能になり、携帯端末装置の利用者における選択の幅を広げることができるようになる。
【0043】
また、請求項6にかかる発明においては、請求項1または請求項2にかかる発明において、前記ナビゲーションシステムは、出発地と目的地を含む経路探索条件を設定するための条件設定手段を備え、前記条件設定手段は、目標消費カロリーを設定する設定手段を含み、前記経路探索手段は、前記経路探索条件に基づく経路を探索する際、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該候補経路を移動した場合の推定消費カロリーが目標消費カロリーを満たす候補経路を探索する。
【0044】
このような構成によれば、携帯端末装置の利用者は、例え、遠回りになる経路であっても、目標消費カロリーを満足する経路を得ることができるようになる。
【0045】
請求項7ないし請求項12にかかる発明においては、それぞれ請求項1ないし請求項6にかかるナビゲーションシステムを構成する経路探索サーバを提供することができるようになる。また、請求項13ないし請求項16にかかる発明においては、それぞれ請求項1ないし請求項3、請求項6にかかるナビゲーションシステムを構成する携帯端末装置を提供することができるようになる。また、請求項17ないし請求項20にかかる発明においては、それぞれ請求項1ないし請求項3、請求項6にかかるナビゲーションシステムを用いた広告配信方法を提供することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0046】
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステムを例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。
【実施例1】
【0047】
図1は、本発明の実施例1にかかるナビゲーションシステム10の構成を示すシステム構成図である。図1に示すようにナビゲーションシステム10は、ネットワーク12を介して接続される携帯端末装置20と経路探索サーバ30を備えて構成されている。このナビゲーションシステム10は、各種カテゴリに属するPOI(Point of Interest:興味対象場所)の所在地やサービス内容、広告などの詳細情報を提供するPOI情報配信サーバ50、音楽や各種画像などのコンテンツその他の情報を提供する各種の情報配信サーバ51などを備えて構成されている。
【0048】
経路探索サーバ30はPOI情報配信サーバ50や他の情報配信サーバ51からネットワーク12を経由して必要なデータを取得して自身のデータベースに追加することができる。また、同様にしてPOI情報配信サーバ50や他の情報配信サーバ51に検索要求を送信して所望の検索結果を取得することもできる。
【0049】
本発明にかかるナビゲーションシステム10は、上記の構成に限られるものではなく、経路探索サーバ30はナビゲーションサービス機能とともにPOI所在場所の地図を配信する地図配信サーバの機能を有していてもよい。また、携帯端末装置20も携帯電話を用いることができ、またPDAや音楽プレイヤーや携帯ゲーム機などの携帯機器、あるいは、パーソナルコンピュータ(PC)であってもよい。
【0050】
図1に示す経路探索サーバ30は、地図データベース34、経路探索用ネットワークデータベース35を備え、携帯端末装置20から経路探索要求があると、経路探索用ネットワークデータベース35を参照して経路探索する。そして経路探索の結果により得た案内経路(推奨経路)を携帯端末装置20に送信する一般的なナビゲーション機能を有している。また、携帯端末装置20から所望の地点やPOIを指定して地図データの取得要求があると、地図データベース34を参照して該当する地図データを読み出して携帯端末装置20に配信する。
【0051】
また、経路探索サーバ30は、POIの所在地や電話番号、住所、営業時間などのPOI情報を蓄積したPOI情報データベース36、POIや各種広告主が提供する広告情報(広告映像などの広告コンテンツ)を蓄積した広告情報データベース37を備えている。広告情報は複数のカテゴリ別に蓄積されており、本実施例においては、主として健康維持や健康増進にかかわる広告をカテゴリ分けして蓄積してある。
【0052】
例えば、ダイエット系の広告カテゴリには、各種サプリメントの広告、プロティンやダイエット食品、ダイエット飲料、スポーツ施設、野菜や山菜などを主体とした低カロリー料理店などのカテゴリ別に広告情報が蓄積され、健康増進系の広告カテゴリには、タンパク質を主体とする肉料理店や酒類をサービスする飲食店などのカテゴリ別に広告情報が蓄積されている。
【0053】
本実施例にかかるナビゲーションシステムにおいては、携帯端末装置20において出発地および目的地を含む経路探索条件が設定され、経路探索要求が経路探索サーバ30に送信される。経路探索サーバ30は経路探索用ネットワークデータベース35を参照して出発地から目的地に至る最適経路や複数の候補経路を探索する。経路探索用ネットワークデータベース35に蓄積されたネットワークデータは、一般のナビゲーションシステムと同様にノードデータ、リンクデータ、リンクコストデータからなる。リンクデータには、リンク両端のノード、リンク長の他に、リンク傾斜や道路種別(高速道路、国道などの別)などの属性データが含まれる。
【0054】
経路探索サーバ30は、経路探索の際に、候補経路のうちの徒歩区間について、その距離とリンク傾斜のデータから徒歩移動における推定消費カロリーを算出する。すなわち、経路探索サーバ30が探索した経路のうち、徒歩区間を携帯端末装置20の利用者が移動した場合に、当該徒歩区間で利用者が消費する消費カロリーの推定値を算出する。
【0055】
そして、経路探索サーバ30は算出した推定消費カロリーに応じて、携帯端末装置20の利用者に適切な広告情報を選択して配信する。携帯端末装置20の利用者は、経路探索サーバ30が探索した経路を地図とともに表示手段に表示して経路の案内を受けるとともに、推定消費カロリー、選択された広告情報を表示する。
【0056】
この結果、携帯端末装置20の利用者は、徒歩区間における消費カロリーを知るとともに、適切な広告情報を入手することができる。例えば、消費カロリーが少ない場合には、ダイエット系の、各種サプリメントの広告、プロティンやダイエット食品、ダイエット飲料、スポーツ施設、野菜や山菜などを主体とした低カロリー料理店などのカテゴリ別の広告情報を得ることができる。
【0057】
携帯端末装置20が一般的なナビゲーション端末である場合は、通常の経路探索とは異なるので、健康維持、健康増進のための消費カロリー表示モードを設定できるようにしておく。また、徒歩移動による消費カロリー算出の他に、ウォーキング、ジョギングなど、運動種別を切替えることができるように構成しておく。この場合、推定消費カロリー算出時に、ウォーキング、ジョギング、ランニングの別毎に距離、傾斜を加味した演算を行うように構成する。
【0058】
携帯端末装置20は、上記のように経路探索のモード、消費カロリー算出のための運動種別を設定するとともに、消費カロリーに基づいた広告配信のカテゴリ選択において参照される消費カロリーの基準値や、広告カテゴリを自身の好みによって任意に設定できるように構成することが好ましい。
【0059】
更に、携帯端末装置20は、消費カロリー表示モードにおいては、利用者が目標とする消費カロリーを設定できるように構成し、経路探索において当該目標消費カロリーを満足するような経路を探索するように構成すると好都合である。これにより経路探索サーバ30は、例え、遠回りになる経路であっても、目標の消費カロリーを満足するような経路を携帯端末装置20に提供することができるようになる。
【0060】
推定消費カロリーの算出は、経路探索サーバ30が探索した経路全体について行ってもよく、携帯端末装置20が目的地まで経路を移動する間、携帯端末装置20の現在位置に基づいてリアルタイムで行ってもよい。リアルタイムで推定消費カロリーを算出する場合は、カロリーの消費レベルを区分けしておき、消費レベルに応じた広告カテゴリを選択するように構成することができる。
【0061】
例えば、消費レベルをレベル1〜レベル3のように3段階に区分しておき、目的地まで移動する途中の任意の段階で消費レベルを判定し、該消費レベルに応じた広告カテゴリを選択し、当該広告カテゴリに該当する広告を消費カロリーの情報とともに表示することができる。
【0062】
このように構成すれば、携帯端末装置20の利用者は、経路探索サーバ30が探索した経路を移動する間、リアルタイムに推定消費カロリーを知るとともに、徒歩移動の実績に応じた適切な広告情報を入手することができ、任意に移動を継続したり、中断したりすることができるようになる。また広告情報を知ることで健康維持や健康増進に向けた行動への動機付けを得ることができるようになる。
【0063】
また、選択した広告カテゴリに該当する広告データを表示する際、該広告データに該当する興味対象場所(POI)の所在位置が経路を含む地図上に存在する場合には、当該POIの所在位置を示すアイコンを表示し、携帯端末装置の利用者に広告データと当該広告データに該当するPOIの所在位置を関連付けて示すようにするとなお好都合である。
【0064】
以下、具体例に基づいて本発明の実施例1にかかるナビゲーションシステム10を説明するが、その前に本発明にかかるナビゲーションシステム10の詳細な構成を説明する。図2は、図1のナビゲーションシステム10の詳細な構成を示す図である。携帯端末装置20は、ナビゲーションサービスを受けることができる端末であり、制御手段201、通信手段21、GPS受信手段22、探索要求手段23、条件設定手段24、案内経路データ記憶手段25、表示手段26、操作入力手段27を備えて構成されている。
【0065】
一方、経路探索サーバ30は、制御手段301、通信手段31、広告カテゴリ選択手段32、消費カロリー算出手段33、地図データベース34、経路探索用ネットワークデータベース35、POI情報データベース36、広告情報データベース37、探索要求記憶手段38、基準値記憶手段381、経路探索手段39を備えて構成されている。
【0066】
基準値記憶手段381には、広告カテゴリを選択する基準となる推定消費カロリー、例えば「X」が予め記憶されている。推定消費カロリーが「X」以下の場合にはダイエット系の広告カテゴリを選択し、推定消費カロリーが「X」よりも大きい場合には、サプリメントや高カロリーの食品や飲食店の広告カテゴリを選択し、該当する広告カテゴリの広告情報を携帯端末装置20に提供する。
【0067】
携帯端末装置20において、制御手段201は、図示してはいないがRAM、ROM、プロセッサを有するマイクロプロセッサであり、ROMに格納された制御プログラムにより各部の動作を制御する。通信手段21はネットワーク12を介して経路探索サーバ30などと通信データを送受信するための通信インターフェースである。
【0068】
GPS受信手段22はGPS衛星からの信号を受信して現在位置を緯度・経度で算出する。操作入力手段27は、キー、ダイヤル等からなり、携帯端末装置20を操作するための入力を行い、また、出発地、目的地などの入力機能としても用いられる。表示手段26は液晶表示パネル等からなり、経路探索サーバ30から配信(送信)された案内経路や推奨経路あるいは地図の表示に使用されるものである。また、表示手段26はメニュー画面を表示し携帯端末装置20を操作するための入力手段としても機能する。
【0069】
経路探索サーバ30から携帯端末装置20に送信される案内経路、推奨経路などの案内データは地図データとともに案内経路データ記憶手段25に記憶され、案内経路データ記憶手段25に記憶された案内経路などの案内データや地図データは、必要に応じて読み出され、表示手段26に表示される。
【0070】
図3、図4は、経路探索条件入力画面の一例を示す図である。探索要求手段23は、操作入力手段27により入力された条件や操作に基づいて経路探索要求を経路探索サーバ30に送信する。経路探索サーバ30に経路探索要求する場合には、一般的な携帯端末装置20と同様に、図3、図4に示すように表示手段26に表示されたメニューから、あるいは、操作入力手段から所望の出発地、目的地を設定して経路探索サーバ30に送信する。
【0071】
図3、図4に示す経路探索条件入力画面300には、出発地入力欄302、目的地入力欄303、移動手段/運動種別入力欄304、消費カロリー表示モード、すなわち、経路探索サーバ30において経路探索とともに当該経路における徒歩区間の推定消費カロリー算出を要求するモードを設定するか、設定しないかをチェックするチェックボックス305、306、探索開始ボタン308が設けられている。
【0072】
経路探索サーバ30に消費カロリー表示モードを設定して経路探索を要求する場合には、消費カロリー表示「あり」のチェックボックス305にチェックを入れる。このモードを設定しない場合は、消費カロリー表示「なし」のチェックボックス306にチェックを入れる。図3は消費カロリー表示モードを設定した例を示し、図4は消費カロリー表示モードを設定しない例を示している。何れのチェックボックスにもチェックを入れない場合には、通常の経路探索要求になる。
【0073】
出発地と目的地の設定は、出発地入力欄302、目的地入力欄303に住所や電話番号あるいは駅名称、ビル名称などの地点名称、緯度・経度などを入力して設定する。すなわち、この入力欄は、原則としてフリーワード入力が可能であるが、住所、電話番号、POI(Point of Interest)の名称などで設定することできる。
【0074】
また、プルダウンボタンを操作して、これまでに携帯端末装置20に登録した経路探索履歴や登録地点を呼び出して設定することもできる。移動手段/運動種別入力欄304には徒歩や交通機関、自動車などの移動手段を入力する。また、ウォーキング、ジョギング、ランニングを入力する。運動種別の設定が必要ない場合には設定を省略することができる。必要な条件設定を終え、探索開始ボタン308を操作すると、経路探索要求が携帯端末装置20から経路探索サーバ30に送信される。
【0075】
経路探索サーバ30は、携帯端末装置20から経路探索要求があると、これを探索要求記憶手段38に一時記憶する。そして経路探索手段39は、探索要求記憶手段38に記憶した経路探索要求に従って経路探索用ネットワークデータベース35を参照して出発地から目的地までの複数の候補経路を探索する。経路探索要求が通常の経路探索の要求である場合、経路探索の結果得られた案内経路のデータを地図データベース34から読み出した地図データとともに携帯端末装置20に送信する。この経路探索の方法は通常のナビゲーションシステムにおける経路探索サーバと同様の方法である。
【0076】
一方、経路探索要求が特定車両経路探索モードを設定した経路探索の要求である場合、先ず、通常の経路探索と同様にして複数の候補経路を探索する。次いで、消費カロリー算出手段33は、探索した経路の距離、傾斜などのデータに基づいて、当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する。推定消費カロリーの算出にあたって、運動種別としてウォーキング、ジョギング、ランニングなどの種別が設定されている場合はそれぞれに応じた推定消費カロリーを算出する。
【0077】
広告カテゴリ選択手段32は、消費カロリー算出手段33が算出した経路の推定消費カロリーを基準値記憶手段381に記憶してある基準値と比較し、比較結果に応じて広告カテゴリを選択する。例えば、推定消費カロリーが「X」以下の場合にはダイエット系の広告カテゴリを選択し、推定消費カロリーが「X」よりも大きい場合には、サプリメントや高カロリーの食品や飲食店の広告カテゴリを選択する。
【0078】
次に、広告カテゴリ選択手段32は、選択した広告カテゴリに基づいて、広告情報データベース37から該当する広告カテゴリの広告情報を抽出し、消費カロリー算出手段33で算出した推定消費カロリーのデータとともに携帯端末装置20に送信する。この時、経路探索手段39が探索した経路の情報も携帯端末装置20に送信される。
【0079】
携帯端末装置20は経路探索サーバ30から受信した経路の情報、推定消費カロリーの情報、広告情報を表示手段26に同時に表示する。これにより携帯端末装置20の利用者は、経路、消費カロリー、消費カロリーに応じた広告情報を同時に観察することができ、健康維持、健康増進のために、表示された広告情報に基づくアクションを採る動機付けを与えることができるようになる。
【0080】
なお、基準値は個人によって大きな差があることが容易に推測される。その場合、基準値記憶手段381には、携帯端末装置20、すなわち、利用者毎に当該利用者が設定した基準値を記憶しておき、携帯端末装置20に応じて予め設定された基準値を用いるようにすればよい。
【0081】
次に、図5に示すフローチャートを参照して本発明の実施例1にかかるナビゲーションシステム10の動作手順を説明する。なお、図5に示す動作手順は、携帯端末装置20において消費カロリー表示モードが設定されている場合のフローチャートである。
【0082】
先ず、携帯端末装置20において出発地、目的地が設定される(ステップS101)。経路探索サーバ30は携帯端末装置20からステップS101において設定された出発地、目的地を含む経路探索要求があると、ステップS102の処理において経路探索手段39は経路探索用ネットワークデータベース35を参照し、経路探索条件に従って出発地から目的地に至る最適経路または候補経路を探索する。
【0083】
次いで、ステップS103の処理において消費カロリー算出手段33は、各経路の徒歩経路区間の距離を算出し、その道路属性情報から徒歩経路区間の傾斜を算出する。ここで算出する傾斜は徒歩経路区間の平均の傾斜でよい。距離と傾斜の算出が終わるとステップS104の処理において携帯端末装置20の利用者が徒歩経路区間を移動した場合の推定消費カロリーを算出する。推定消費カロリーの算出にあたっては前述したようにウォーキング、ジョギング、ランニングなど消費カロリー表示モード設定時に選択した運動種別に基づいた計算を行うことができる。
【0084】
ステップS104の処理において推定消費カロリーが算出されると、ステップS105の処理において広告カテゴリ選択手段32は推定消費カロリーと基準値記憶手段381に記憶された基準値とを比較し、比較結果に基づいて広告カテゴリを選択する。
例えば、広告カテゴリ選択手段32は、先に説明したように、推定消費カロリーが「X」以下の場合にはダイエット系の広告カテゴリを選択し、推定消費カロリーが「X」よりも大きい場合には、サプリメントや高カロリーの食品や飲食店の広告カテゴリを選択する。
そしてステップS106の処理において広告情報データベース37を参照して選択した広告カテゴリに該当する広告情報を取得して携帯端末装置20に配信する。
【0085】
携帯端末装置20は経路探索サーバ30から経路データ、地図データとともに、推定消費カロリー、広告情報の配信を受けると、表示手段26に地図画像、経路画像を表示し、この表示画面に推定消費カロリーと広告情報を表示する。
【0086】
この結果、携帯端末装置20の利用者は、徒歩区間における消費カロリーを知るとともに、適切な広告情報を入手することができる。例えば、消費カロリーが少ない場合には、ダイエット系の、各種サプリメントの広告、プロティンやダイエット食品、ダイエット飲料、スポーツ施設、野菜や山菜などを主体とした低カロリー料理店などのカテゴリ別の広告情報を得ることができる。
【0087】
次に、経路探索サーバ30における経路探索の概念について説明する。経路探索用ネットワークデータベース35には、徒歩や自動車による移動経路を探索するための道路ネットワークデータと公共交通機関を利用した移動経路を探索するための交通ネットワークデータが蓄積されている。経路探索手段39は、この経路探索用ネットワークデータベース35を参照して、徒歩や自動車による経路あるいは徒歩と交通機関を併用した経路を探索する。
【0088】
道路ネットワークデータは、以下のように構成されている。例えば、道路が図6に示すように道路A、B、Cからなる場合、道路A、B、Cの端点、交差点、屈曲点などをノードとし、各ノード間を結ぶ道路を有向性のリンクで表し、ノードデータ(ノードの緯度・経度)、リンクデータ(リンク番号)と各リンクのリンクコスト(リンクの距離またはリンクを走行するのに必要な所要時間)をデータとしたリンクコストデータとで構成される。
【0089】
すなわち、図6において、Nn(○印)、Nm(◎印)がノードを示し、Nm(◎印)は道路の交差点を示している。各ノード間を結ぶ有向性のリンクを矢印線(実線、点線、2点鎖線)で示している。リンクは、道路の上り、下りそれぞれの方向を向いたリンクが存在するが、図6では図示を簡略化するため矢印の向きのリンクのみを図示している。
【0090】
このような道路ネットワークのデータを経路探索用のデータベースとして経路探索を行う場合、出発地のノードから目的地のノードまで連結されたリンクをたどりそのリンクコストを累積し、累積リンクコストの最少になる経路を探索して案内する。すなわち、図6において出発地をノードAX、目的地をノードCYとして経路探索を行う場合、ノードAXから道路Aを走行して2つ目の交差点で右折して道路Cに入りノードCYにいたるリンクを順次たどりリンクコストを累積し、リンクコストの累積値が最少になる経路を探索して案内する。
【0091】
図6ではノードAXからノードCYに至る他の経路は図示されていないが、実際にはそのような経路が他にも存在するため、ノードAXからノードCYに至ることが可能な複数の経路を同様にして探索し、それらの経路のうちリンクコストが最少になる経路を最適経路として決定するものである。この手法は、例えば、ダイクストラ法と呼ばれる周知の手法によって行われる。
【0092】
これに対して、交通機関の経路探索のための交通ネットワークデータは以下のように構成されている。例えば、図7に示すように交通路線A、B、Cからなる場合、各交通路線A、B、Cに設けられた各駅(航空機の路線においては各空港)をノードとし、各ノード間を結ぶ区間を有向性のリンクで表し、ノードデータ(緯度・経度)、リンクデータ(リンク番号)をネットワークデータとしている。図7において、Nn(○印)、Nm(◎印)がノードを示し、Nm(◎印)は交通路線の乗り継ぎ点(乗換え駅など)を示し、各ノード間を結ぶ有向性のリンクを矢印線(実線、点線、2点鎖線)で示している。リンクは、交通路線の上り、下りそれぞれの方向を向いたリンクが存在するが、図7では図示を簡略化するため矢印の向きのリンクのみを図示している。
【0093】
しかしながら、交通ネットワークは道路ネットワークと比べリンクコストが基本的に異なる。すなわち、道路ネットワークではリンクコストは固定的、静的なものであったが、交通ネットワークでは、図7に示すように交通路線を運行する列車や航空機(以下個々の列車や航空機などの各経路を交通手段と称する)が複数ある。各交通手段毎にあるノードを出発する時刻と次のノードに到着する時刻とが定まっており(時刻表データ、運行データで規定される)、かつ、個々の経路が必ずしも隣接するノードにリンクしない場合がある。例えば、急行と各駅停車の列車のような場合である。このような場合には同じ交通路線上に異なる複数のリンクが存在することになり、またノード間の所要時間が交通手段により異なる場合もある。
【0094】
図7に例示する交通ネットワークにおいては、交通路線Aの同じリンクに複数の交通手段(経路)Aa〜Ac・・・、交通路線Cに複数の交通手段(経路)Ca〜Cc・・・が存在することになる。従って、交通機関の運行ネットワークは、単純な道路ネットワークと異なり、ノード、リンク、リンクコストの各データは交通手段(個々の航空機や列車などの経路)の総数に比例したデータ量になる。このため交通ネットワークのデータは道路ネットワークのデータ量に比べて膨大なデータ量になる。従って、それに応じて、経路探索に要する時間も多くの時間が必要になる。
【0095】
このような交通ネットワークデータを用いて、ある出発地からある目的地までの経路を探索するためには、出発地から目的地まで到達する際に使用(乗車)できる全ての交通手段を探索して探索条件に合致する交通手段を特定する必要がある。
【0096】
例えば、図7において、出発地を交通路線AのノードAXとしてある特定の出発時刻を指定して、交通路線CのノードCYを目的地とする経路探索を行う場合、交通路線A上を運行する交通手段Aa〜Ac・・・のうち出発時刻以降の全ての交通手段を順次出発時の経路として選択する。そして交通路線Cへの乗り継ぎノードへの到着時刻に基づいて、交通路線C上を運行する各交通手段Ca〜Cc・・・のうち、乗り継ぎノードにおいて乗車可能な時刻以降の交通手段の全ての組み合わせを探索して各経路の所要時間や乗り換え回数などを累計して案内することになる。
【0097】
このようなネットワークデータを利用して経路探索サーバ30は経路探索条件に従って、出発地から目的地までの最適経路または複数の候補経路を探索する。そして、消費カロリー算出手段は最適経路または候補経路の各々について推定消費カロリーを算出する。
【実施例2】
【0098】
以上説明した実施例1にかかるナビゲーションシステム10においては、出発地から目的地までの経路に含まれる徒歩経路区間について、推定消費カロリーを算出し、推定消費カロリーが設定した基準値より大きいか、小さいかによって、携帯端末装置20に配信する広告情報のカテゴリを選択するものであった。この場合、携帯端末装置20の利用者が期待する運動量(消費カロリー)と広告のカテゴリの対応関係は、一律に設定されているものであるから個々の利用者の期待する広告情報のカテゴリが適切でないケースも生じることが推測できる。
【0099】
健康維持や健康増進に関して個々人が目標とする消費カロリーは千差万別である。従って、その個人によって、同じ距離を移動する場合に期待する運動量(推定消費カロリー)が異なる。また、推定消費カロリーを算出した経路を移動している途中で、現在位置までの推定消費カロリーを知ることができれば、最終目的地まで移動を継続するか、あるいは移動を中断するかを判断できる場合もある。このような要求に対して実施例1のナビゲーョンシステムでは対応できない。
【0100】
そこで、先に説明した実施例1にかかるナビゲーションシステム10においては、出発地から目的地までの経路に含まれる徒歩経路区間について、推定消費カロリーを算出し、推定消費カロリーが設定した基準値より大きいか、小さいかによって、携帯端末装置20に配信する広告情報のカテゴリを選択するものであった。
【0101】
以下に示す実施例2にかかるナビゲーションシステム10は個々の携帯端末装置20の利用者が消費カロリーのレベルを設定し、リアルタイムに現在位置までの推定消費カロリーを算出し、消費カロリーのレベルに応じた広告情報のカテゴリを選択できるようにしたものである。実施例2にかかるナビゲーションシステム10の構成は、図2に示す実施例1にかかるナビゲーションシステム10と基本的に同様の構成であるが、基準値記憶手段381に記憶する基準値が実施例1と異なる。
【0102】
実施例2における基準値としては、例えば、消費カロリーが高い順にカロリーの消費レベルをレベル3〜レベル1の3段階に設定し、基準値を以下のように設定する。また、レベル1〜レベル3のそれぞれにおいて広告カテゴリ選択手段32が選択する広告情報のカテゴリを設定しておく。
【0103】
例えば、基準値に上限値と下限値を設けて、3つの消費カロリーのレベルに応じた広告内容をカテゴリ分けする。下限値以下ならばサプリメント、プロテイン、スポーツジム等に関する広告情報を配信する(食事に関する広告配信はしない)。下限値以上、上限値以下ならば低カロリーの食事の広告を配信する(野菜・山菜等を使った料理のみ表示)。上限値以上ならば高カロリーな食事の広告を配信する(肉料理や酒)の広告を配信する。消費カロリーのレベル分け、および基準値である上限値、下限値は以下のように設定する。
【0104】
(レベル1)
(1)徒歩経路区間の距離10km×経路の道路属性が平地主体である場合の推定消費カロリーを下限値とする。
(2)徒歩経路区間の距離7.5km×経路の道路属性が坂道主体である場合の推定消費カロリーを下限値とする。
消費カロリー算出手段33が算出した消費カロリーがこの下限値未満であった場合、レベル1の消費カロリーに対する広告カテゴリを選択する
【0105】
(レベル2)
(1)徒歩経路区間の距離10km×経路の道路属性が平地主体である場合の推定消費カロリーを下限値以上とし、徒歩経路区間の距離20km×経路の道路属性が平地主体である場合の推定消費カロリーを上限値とする。
(2)徒歩経路区間の距離7.5km×経路の道路属性が坂道主体である場合の推定消費カロリーを下限値以上とし、徒歩経路区間の距離15km×経路の道路属性が坂道主体である場合の推定消費カロリーを上限値とする。
消費カロリー算出手段33が算出した消費カロリーがこの下限値以上、上限値未満であった場合、レベル2の消費カロリーに対する広告カテゴリを選択する
【0106】
(レベル3)
(1)徒歩経路区間の距離20km×経路の道路属性が平地主体である場合の推定消費カロリーを上限値とする。
(2)徒歩経路区間の距離15km×経路の道路属性が坂道主体である場合の推定消費カロリーを上限値とする。
消費カロリー算出手段33が算出した消費カロリーがこの上限値以上であった場合、レベル3の消費カロリーに対する広告カテゴリを選択する
【0107】
このように消費カロリーのレベル分けをしておけば、出発地から経路を辿り、現在位置までの推定消費カロリーの変化に応じて、消費カロリーのレベルがレベル1からレベル3まで順に変化し、それに応じて広告カテゴリも変化して行く。従って携帯端末装置20の利用者は経路の表示とともに表示手段26に表示される現在位置までの推定消費カロリーと広告情報を参照して、その後も目的地までの移動を継続するか、移動を中断するかを判断することができるようになる。また、消費カロリーのレベルに応じた広告情報を得ることができ、健康維持や健康増進のための各種広告情報を特別な検索操作なしに無償で取得できるようになる。
【0108】
次に、図9〜図11に示すフローチャートを参照して本発明の実施例2にかかるナビゲーションシステム10の動作手順を説明する。なお、図9〜図11に示す動作手順は、携帯端末装置20において消費カロリー表示モードが設定されている場合のフローチャートである。また、先に例示したように消費カロリーが高い順にカロリーの消費レベルをレベル3〜レベル1の3段階に設定し、それぞれの基準値(上限値、下限値)が設定されているものである。また、図9の手順に入る前にナビゲーションシステム10は図5に示した処理手順のステップS101〜ステップ104の処理を実行し、出発地から目的地まで移動した場合の推定消費カロリーを算出しているものとする。
【0109】
携帯端末装置20は、前述した出発地から目的地までの推定消費カロリーの算出結果を基に、先ずステップS201の処理においてカロリーの消費レベルの推移予定(レベル1〜レベル3の設定内容)を決定(確認)し、ステップS202の処理において表示手段26に決定内容を表示する。移動の初期は徒歩経路区間の距離は短いので、消費カロリーが小さい段階、すなわち、レベル1の基準値から順次消費カロリーの大きいレベル2、レベル3の基準値と推定消費カロリーを比較していく。図9のフローチャートはレベル1の消費カロリーに基づく処理を示している。
【0110】
携帯端末装置20において出発地、目的地が設定され、経路探索サーバ30に経路探索要求が送信されるのは実施例1におけるナビゲーションシステム10と同様である。経路探索サーバ30は、携帯端末装置20から受信した経路探索条件に応じて経路を探索し、最適経路または候補経路を探索し、携帯端末装置20に経路データ、地図データを配信して経路案内を開始する。
【0111】
ステップS203の処理において、経路探索サーバ30は、携帯端末装置20においてGPS受信手段22が所定の時間間隔で測位した現在位置情報を取得して、ステップS203において案内経路上の現在位置までの徒歩経路区間の距離、傾斜、推定消費カロリーの算出(計測)を開始するか判定する。携帯端末装置20に対する経路案内を開始していなければ、計測を開始せず、ステップS203の処理を繰り返す。携帯端末装置20に対する経路案内を開始している場合は計測開始と判定し、現在位置までの徒歩経路区間の距離、傾斜に基づいて推定消費カロリーを算出する計測処理を開始する。この計測は携帯端末装置20から現在位置情報が取得される都度行われる。
【0112】
ステップS203の処理において徒歩経路区間の距離や推定消費カロリーが算出されると、ステップS204の処理において、広告カテゴリ選択手段32は消費カロリーのレベル1に設定された基準値と比較する。そして、広告カテゴリ選択手段32はレベル1に応じた広告カテゴリを選択し、広告情報データベース37を参照して選択した広告カテゴリに該当する広告情報を抽出し、ステップS205において携帯端末装置20に配信する。
【0113】
経路探索サーバ30は、ステップS206の処理において、消費カロリー算出等の計測処理を中断するか否かを判定する。この判定は、携帯端末装置20において、消費カロリー表示モードの設定解除や経路案内の中断など、計測を中断する操作の有無により行う。計測を中断する判定結果の場合、経路探索サーバは処理を終了する。計測を中断しない場合は、ステップS207の処理に進み、現在の(現在位置における)推定消費カロリーがレベル1に設定された基準値の下限値を超えたか否かを判定する。
【0114】
現在の(現在位置における)推定消費カロリーがレベル1に設定された基準値の下限値を超えていない場合はステップS206の判定処理を繰り返し、レベル1に設定された基準値の下限値を超えた場合は消費カロリーのレベルをレベル2に上げる。レベル2の処理手順は、図10に示す手順である。なお、図10の処理手順において、経路探索サーバ30は、図9のステップS203の処理における計測処理を継続していることはいうまでもない。
【0115】
徒歩経路区間の距離や推定消費カロリーが算出されると、図10のフローチャートに示すように、ステップS301の処理において、広告カテゴリ選択手段32は消費カロリーのレベル2に設定された基準値と比較する。そして、広告カテゴリ選択手段32はレベル2に応じた広告カテゴリを選択し、広告情報データベース37を参照して選択した広告カテゴリに該当する広告情報を抽出し、ステップS302において携帯端末装置20に配信する。
【0116】
経路探索サーバ30は、ステップS303の処理において、消費カロリー算出等の計測処理を中断するか否かを判定する。この判定は、図9のステップS206と同様に、携帯端末装置20において、消費カロリー表示モードの設定解除や経路案内の中断など、計測を中断する操作の有無により行う。計測を中断する判定結果の場合、経路探索サーバは処理を終了する。計測を中断しない場合は、ステップS304の処理に進み、携帯端末装置20が目的地に到着したか否かを判定する。
【0117】
目的地に到着した場合は、経路探索サーバ30の処理は終了する。目的地に到着していなければ、ステップS305の処理において、現在の(現在位置における)推定消費カロリーがレベル2に設定された基準値の上限値を超えたか否かを判定する。
【0118】
現在の(現在位置における)推定消費カロリーがレベル2に設定された基準値の上限値を超えていない場合はステップS305の判定処理を繰り返し、レベル2に設定された基準値の上限値を超えた場合は消費カロリーのレベルをレベル3に上げる。レベル3の処理手順は、図11に示す手順である。なお、図11の処理手順において、経路探索サーバ30は、図9のステップS203の処理における計測処理を継続していることはいうまでもない。
【0119】
徒歩経路区間の距離や推定消費カロリーが算出されると、図10のフローチャートに示すように、ステップS401の処理において、広告カテゴリ選択手段32は消費カロリーのレベル2に設定された基準値と比較する。そして、広告カテゴリ選択手段32はレベル2に応じた広告カテゴリを選択し、広告情報データベース37を参照して選択した広告カテゴリに該当する広告情報を抽出し、ステップS402において携帯端末装置20に配信する。
【0120】
経路探索サーバ30は、ステップS403の処理において、消費カロリー算出等の計測処理を中断するか否かを判定する。この判定は、図9、図10の場合と同様である。計測を中断する判定結果の場合、経路探索サーバは処理を終了する。計測を中断しない場合は、ステップS404の処理に進み、携帯端末装置20が目的地に到着したか否かを判定する。目的地に到着していなければ、ステップS403の処理を繰り返し、目的地に到着した場合には、経路探索サーバ30の処理を終了する。
【0121】
携帯端末装置20は経路探索サーバ30から経路データ、地図データとともに、推定消費カロリー、広告情報の配信を受けると、表示手段26に地図画像、経路画像を表示し、この表示画面に推定消費カロリーと広告情報を表示する。従って、携帯端末装置20の利用者は、出発地から目的地までの経路の徒歩経路区間における推定消費カロリーを知ることができ、また、その消費カロリーに応じた適切な広告情報を得ることができるようになる。また広告情報を知ることで健康維持や健康増進に向けた行動への動機付けを得ることができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0122】
本発明にかかるナビゲーションシステムを利用することにより、経路探索サーバの運用者は、種々の広告主から広告情報を有料でシステム登録を受けつけ、携帯端末装置の利用者に対して広告情報を配信することができるようになる。また、携帯端末装置の利用者は健康維持や健康増進のための各種広告情報を特別な検索操作なしに無償で取得できるようになる。広告主は、不特定多数の携帯端末装置の利用者に広告情報を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0123】
【図1】本発明の実施例1にかかるナビゲーションシステムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施例1にかかるナビゲーションシステムの詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】携帯端末装置において経路探索条件を入力するための入力画面の一例を示す図であり、消費カロリー表示モードを設定して経路探索条件を入力した例を示す図である。
【図4】携帯端末装置において経路探索条件を入力するための入力画面の一例を示す図であり、消費カロリー表示モードを設定せずに経路探索条件を入力した例を示す図である。
【図5】本発明の実施例1にかかるナビゲーションシステムの動作手順を示すフローチャートである。
【図6】道路ネットワークのデータの概念を示す模式図である。
【図7】交通ネットワークのデータの概念を示す模式図である。
【図8】本発明の実施例2にかかるナビゲーションシステムの第1の動作手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施例2にかかるナビゲーションシステムの第1の動作手順に続く第2の動作手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施例2にかかるナビゲーションシステムの第2の動作手順に続く第3の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0124】
10・・・・ナビゲーションシステム
12・・・・ネットワーク
20・・・・携帯端末装置
201・・・制御手段
21・・・・通信手段
22・・・・GPS受信手段
23・・・・探索要求手段
24・・・・条件設定手段
25・・・・案内経路データ記憶手段
26・・・・表示手段
27・・・・操作入力手段
30・・・・経路探索サーバ
301・・・制御手段
31・・・・通信手段
32・・・・広告カテゴリ選択手段
33・・・・消費カロリー算出手段
34・・・・地図データベース
35・・・・経路探索用ネットワークデータベース
36・・・・POI情報データベース
37・・・・広告情報データベース
38・・・・探索要求記憶手段
381・・・基準値記憶手段
39・・・・経路探索手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出発地と目的地を含む経路探索要求に基づいて、経路探索用のネットワークデータを参照して徒歩経路を含む経路を探索する経路探索手段を有する経路探索サーバと、前記経路探索手段が探索した経路を表示する表示手段を有する携帯端末装置と、を備えたナビゲーションシステムにおいて、
前記ナビゲーションシステムは、複数の広告情報を異なるカテゴリ毎に蓄積した広告情報データベースと、前記経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段と、推定消費カロリーに応じて前記広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段と、前記推定消費カロリーと比較するための基準値を記憶した基準値記憶手段と、を備え、
前記経路探索手段が探索した候補経路に基づいて、前記消費カロリー算出手段は、該経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記基準値記憶手段に記憶した基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得し、前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記携帯端末装置は現在位置を測位するGPS受信手段を備え、前記基準値記憶手段に記憶する基準値は、複数のカロリー消費レベル毎に記憶され、前記推定消費カロリー算出手段は、前記GPS受信手段により測位された携帯端末装置の現在位置に基づいて、出発地から現在位置までの経路中に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記カロリー消費レベル毎の基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記広告データに該当する興味対象場所の所在位置が前記経路を含む地図上に存在する場合は、当該興味対象場所の所在位置を示す画像を表示することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記ナビゲーションシステムは、ネットワークを介して天候情報配信サーバから経路探索実行時の天候情報を取得し、前記推定消費カロリー算出手段は、前記徒歩経路区間の距離と傾斜に天候情報を加味して推定消費カロリーを算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記広告カテゴリ選択手段は、前記推定消費カロリーに応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得する際、該当するカテゴリの広告情報が複数存在する場合は、所定の時間間隔で、順次異なる広告情報を取得し、前記表示手段に表示する広告情報を所定の時間間隔で変更することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記ナビゲーションシステムは、出発地と目的地を含む経路探索条件を設定するための条件設定手段を備え、前記条件設定手段は、目標消費カロリーを設定する設定手段を含み、前記経路探索手段は、前記経路探索条件に基づく経路を探索する際、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該候補経路を移動した場合の推定消費カロリーが目標消費カロリーを満たす候補経路を探索することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
経路探索手段が探索した経路を表示する表示手段を有する携帯端末装置にネットワークを介して接続され、出発地と目的地を含む経路探索要求に基づいて、経路探索用のネットワークデータを参照して徒歩経路を含む経路を探索する経路探索手段を有する経路探索サーバにおいて、
前記経路探索サーバは、複数の広告情報を異なるカテゴリ毎に蓄積した広告情報データベースと、前記経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段と、推定消費カロリーに応じて前記広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段と、前記推定消費カロリーと比較するための基準値を記憶した基準値記憶手段と、を備え、
前記経路探索手段が探索した候補経路に基づいて、前記消費カロリー算出手段は、該経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記基準値記憶手段に記憶した基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得し、前記携帯端末装置に送信することを特徴とする経路探索サーバ。
【請求項8】
前記携帯端末装置は現在位置を測位するGPS受信手段を備え、前記基準値記憶手段に記憶する基準値は、複数のカロリー消費レベル毎に記憶され、前記推定消費カロリー算出手段は、前記GPS受信手段により測位された携帯端末装置の現在位置に基づいて、出発地から現在位置までの経路中に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記カロリー消費レベル毎の基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得することを特徴とする請求項7に記載の経路探索サーバ。
【請求項9】
前記広告データに該当する興味対象場所の所在位置が前記経路を含む地図上に存在する場合は、当該興味対象場所の所在位置を示す情報を前記携帯端末装置に送信することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の経路探索サーバ。
【請求項10】
前記経路探索サーバは、ネットワークを介して天候情報配信サーバから経路探索実行時の天候情報を取得し、前記推定消費カロリー算出手段は、前記徒歩経路区間の距離と傾斜に天候情報を加味して推定消費カロリーを算出することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の経路探索サーバ。
【請求項11】
前記広告カテゴリ選択手段は、前記推定消費カロリーに応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得する際、該当するカテゴリの広告情報が複数存在する場合は、所定の時間間隔で、順次異なる広告情報を取得し、前記表示手段に表示する広告情報を所定の時間間隔で変更することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の経路探索サーバ。
【請求項12】
前記携帯端末装置は、出発地と目的地を含む経路探索条件を設定するための条件設定手段を備え、前記条件設定手段は、目標消費カロリーを設定する設定手段を含み、前記経路探索手段は、前記経路探索条件に基づく経路を探索する際、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該候補経路を移動した場合の推定消費カロリーが目標消費カロリーを満たす候補経路を探索することを特徴とする請求項7または請求項8に記載の経路探索サーバ。
【請求項13】
出発地と目的地を含む経路探索要求に基づいて、経路探索用のネットワークデータを参照して徒歩経路を含む経路を探索する経路探索手段を有する経路探索サーバにネットワークを介して接続され、前記経路探索手段が探索した経路を表示する表示手段を有する携帯端末装置において、
前記経路探索サーバは、複数の広告情報を異なるカテゴリ毎に蓄積した広告情報データベースと、前記経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段と、推定消費カロリーに応じて前記広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段と、前記推定消費カロリーと比較するための基準値を記憶した基準値記憶手段と、を備え、
前記経路探索手段が探索した候補経路に基づいて、前記消費カロリー算出手段は、該経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記基準値記憶手段に記憶した基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得し前記携帯端末装置に送信し、
前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項14】
前記携帯端末装置は現在位置を測位するGPS受信手段を備え、前記基準値記憶手段に記憶する基準値は、複数のカロリー消費レベル毎に記憶され、前記推定消費カロリー算出手段は、前記GPS受信手段により測位された携帯端末装置の現在位置に基づいて、出発地から現在位置までの経路中に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出し、前記広告カテゴリ選択手段は、前記カロリー消費レベル毎の基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得し前記携帯端末装置に送信し、前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示することを特徴とする請求項13に記載の携帯端末装置。
【請求項15】
前記広告データに該当する興味対象場所の所在位置が前記経路を含む地図上に存在する場合は、当該興味対象場所の所在位置を示す画像を表示することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の携帯端末装置。
【請求項16】
前記携帯端末装置は、出発地と目的地を含む経路探索条件を設定するための条件設定手段を備え、前記条件設定手段は、目標消費カロリーを設定する設定手段を含み、前記経路探索手段は、前記経路探索条件に基づく経路を探索する際、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該候補経路を移動した場合の推定消費カロリーが目標消費カロリーを満たす候補経路を探索し、前記携帯端末装置に送信し、前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示することを特徴とする請求項13または請求項14に記載の携帯端末装置。
【請求項17】
出発地と目的地を含む経路探索要求に基づいて、経路探索用のネットワークデータを参照して徒歩経路を含む経路を探索する経路探索手段を有する経路探索サーバと、前記経路探索手段が探索した経路を表示する表示手段を有する携帯端末装置と、を備えたナビゲーションシステムにおける広告配信方法において、
前記ナビゲーションシステムは、複数の広告情報を異なるカテゴリ毎に蓄積した広告情報データベースと、前記経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出する消費カロリー算出手段と、推定消費カロリーに応じて前記広告のカテゴリを選択する広告カテゴリ選択手段と、前記推定消費カロリーと比較するための基準値を記憶した基準値記憶手段と、を備え、
前記経路探索手段が探索した候補経路に基づいて、前記消費カロリー算出手段が、該経路に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出するステップと、前記広告カテゴリ選択手段が、前記基準値記憶手段に記憶した基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得するステップと、前記表示手段は、前記経路を表示する際、前記推定消費カロリーとともに該広告データを表示するステップと、を有することを特徴とする広告配信方法。
【請求項18】
前記携帯端末装置は現在位置を測位するGPS受信手段を備え、前記基準値記憶手段に記憶する基準値は、複数のカロリー消費レベル毎に記憶され、前記推定消費カロリー算出手段が、前記GPS受信手段により測位された携帯端末装置の現在位置に基づいて、出発地から現在位置までの経路中に含まれる徒歩経路区間の距離と傾斜に基づいて当該経路を移動した場合の推定消費カロリーを算出するステップと、前記広告カテゴリ選択手段が、前記カロリー消費レベル毎の基準値と前記推定消費カロリーとを比較し、該比較結果に応じて広告のカテゴリを選択し、前記広告情報データベースから該当するカテゴリの広告データを取得するステップと、を有することを特徴とする請求項17に記載の広告配信方法。
【請求項19】
前記広告データに該当する興味対象場所の所在位置が前記経路を含む地図上に存在する場合は当該興味対象場所の所在位置を示す画像を表示するステップを更に有することを特徴とする請求項17または請求項18に記載の広告配信方法。
【請求項20】
前記ナビゲーションシステムは、出発地と目的地を含む経路探索条件を設定するための条件設定手段を備え、前記条件設定手段は、目標消費カロリーを設定する設定手段を含み、前記経路探索手段が、前記経路探索条件に基づく経路を探索する際、経路に含まれる徒歩経路区間の距離に基づいて当該候補経路を移動した場合の推定消費カロリーが目標消費カロリーを満たす候補経路を探索するステップを有することを特徴とする請求項17または請求項18に記載の広告配信方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2008−304299(P2008−304299A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151283(P2007−151283)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(500168811)株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Fターム(参考)】