説明

ナビゲーションシステムにおける地図表示

【課題】コンピューティングデバイス上に地図情報を表示するためのシステム、及び方法を開示する。
【解決手段】道路区間に沿った移動に乗り出す前に、一又はそれ以上の道路区間に沿った移動のシミュレーションを描画するためのデータを格納する。そのシミュレーションは、道路ネットワークの上の、又は道路ネットワークに沿った視点からの、各道路区間に沿った道路ネットワークの一連の表示から成る。各道路区間は、予測されたルートの一部とすることができ、シミュレーションは、その予測されたルート内に含まれる全ての道路区間についての表示を含むことができる。各道路区間に沿って、コンピューティングデバイスが運ばれている間、シミュレーションのために格納されたデータを使って、コンピューティングデバイスのディスプレイ上に、そのコンピューティングデバイスの現在位置を含む、道路ネットワークの表示を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピューティングデバイス上に地図情報を表示することに関するものである。
【背景技術】
【0002】
移動の間、個人に有用な情報を提供する様々な種類のシステム、及び応用例が、利用可能である。例えば、車両にインストールされたナビゲーションシステムは、所望の目的地を見つけるための情報、並びに所望の目的地までのルートをたどるための誘導情報を含む有用な情報を、車両の運転手及び乗客に提供する。同様な機能が、携帯型(例えば、手持ち型)デバイスでも利用可能である。これらの形式の携帯型デバイスは、車両で使用することができるが、歩行者によって、又は電車、フェリー等のような他の交通機関の形態を使用する人によってもまた運搬することができる。これらの形式の携帯型デバイスは、個人ナビゲーションシステム(PNS)を含み、それらは、特に、目的地探索、経路選択、及び/又は地図表示のようなナビゲーション及び/又は地図関連機能を提供するように設計された携帯型デバイスである。これらの形式の携帯型デバイスはまた、携帯型情報端末(PDA)のような、ナビゲーション及び/又は地図関連アプリケーションがインストールされた汎用デバイスを含む。
【0003】
ナビゲーション及び/又は地図情報を提供することと関連付けられる継続的な検討は、使用可能なコンピューティングリソースの効率的な利用である。この検討は、携帯型デバイスに特に当てはまるが、また、車載システムのような他のデバイスにも当てはまる。個人ナビゲーションデバイス、及び携帯型情報端末のような携帯型デバイスは、プロセッサ又はメモリのような、デスクトップ又はノートブックコンピュータに比べるとかなり限られたコンピューティングリソースを持つであろう。従って、使用可能なコンピューティングリソースの効率的な利用は、携帯型デバイス上のナビゲーション及び/又は地図関連機能を提供する時の要素となり得る。携帯型デバイス上のナビゲーション及び/又は地図情報を提供することに関連付けられる更なる検討は、利用可能なコンピューティングリソースの効率的な使用がエネルギー使用量を節約することができ、それは、携帯型デバイスの再充電が必要とされる前の動作時間を改善又は延長することができる、ということである。
【0004】
従って、利用可能なコンピューティングリソースを効率的に使用する手法で、携帯型ナビゲーションシステム上のナビゲーション及び/又は地図関連機能を提供する必要性が存在する。
【0005】
さらに、携帯型システム、及び車載システムを含む様々な種類のシステム上のナビゲーション及び/又は地図関連機能を効率的に提供する必要性が存在する。
【0006】
(本発明の要約)
これら、及び他の目的に対処するため、本発明は、コンピューティングデバイス上に地図情報を表示するためのシステム及び方法を含む。その道路区間に沿った移動に乗り出す前に、一又はそれ以上の道路区間に沿った移動のシミュレーションを描画するためのデータを格納する。そのシミュレーションは、道路ネットワークの上の、又は道路ネットワークに沿った視点からの、各道路区間に沿った道路ネットワークの一連の表示から成る。各道路区間は、予測されたルートの一部とすることができ、及び、シミュレーションは、その予測されたルート内に含まれる全ての道路区間についての表示を含むことができる。コンピューティングデバイスが、各道路区間に沿って運搬されている間、そのシミュレーションのために格納されたデータを使用して、コンピューティングデバイスのディスプレイ上に、そのコンピューティングデバイスの現在位置を含む道路ネットワークの表示を示す。
【0007】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
I. 第一の実施形態
図1は、携帯型ナビゲーションシステム10を示している。携帯型ナビゲーションシステム10は、ハードウェア構成要素とソフトウェア構成要素との組み合わせである。携帯型ナビゲーションシステム10は、バッテリのような内蔵電源を含む(示されていない)。携帯型ナビゲーションシステム10は、人によって容易に運ぶことができるような大きさ及び重さを持つ。携帯型ナビゲーションシステム10は、主にナビゲーション目的のために設計することができる、又はもうひとつの選択肢として、携帯型ナビゲーションシステム10は、携帯型情報端末(PDA)のような、ナビゲーションアプリケーションソフトウェアがインストールされた汎用デバイスとすることもできる。
【0008】
携帯型ナビゲーションシステムを、自動車のような車両内又は上に、一時的に又は永久的に搭載するように、ハードウェアを取り付けることによって、携帯型ナビゲーションシステムの実施形態を使用することができる。その携帯型ナビゲーションシステムが車両内に搭載されることができるか、又は取り外され、人によって運ばれることができるかのいずれかであるように、取り付けハードウェアは、その携帯型ナビゲーションシステムが取り外し可能であることを可能にするであろう。
【0009】
携帯型ナビゲーションシステム10は、ユーザインターフェース14を含む。ユーザインターフェース14は、ユーザからの入力を受け取るための手段、及び、ユーザに情報を伝達するための手段を含む。この実施形態では、携帯型ナビゲーションシステム10のユーザインターフェース14が、ディスプレイ18及びスピーカ22を含む。ユーザインターフェース14はまた、キーパッド、ボタン、トグル、又は、それによりユーザが手動で入力指令又は他の情報を提供することのできる他の手段を含む入力パネル26も含む。携帯型ナビゲーションシステム10のユーザインターフェースはまた、マイクロホン、及び、ユーザが口頭で情報を入力することを可能にする適当な音声認識技術も含むことができる。携帯型ナビゲーションシステム10のユーザインターフェース14はまた、タッチスクリーン、及び/又はスタイラスも含むことができる。他の形式のユーザインターフェース技術もまた、使用することができる。
【0010】
ユーザインターフェース14は、ユーザが携帯型ナビゲーションシステム10から情報を受け取り、かつ携帯型ナビゲーションシステム10へ情報を提供することを可能にするのに適切なプログラミングを含む。ユーザがプログラム及び機能、入力指令等を選択することを可能にするために、ユーザインターフェースプログラミングは、携帯型ナビゲーションシステムのディスプレイ画面18上へのメニュー、アイコン等の表示に備えることができる。図1は、ユーザが機能を選択することを、ユーザインターフェースが可能にする方法の一例を示している。メニュー24を、携帯型ナビゲーションシステム10のディスプレイ画面18上に表示する。メニュー24は、幾つかの異なる機能を列挙する。ユーザインターフェースプログラミングは、メニュー項目の一つを強調するボックス25を描画する。ユーザインターフェースプログラミングは、ユーザが、強調ボックス25をリスト上の一項目から他の項目へ動かすことを可能にする。ユーザが望む機能が、ボックス25で強調されると、ユーザは、キーパッド上の適切なキーを操作することにより、所望の機能を選択することができる。
【0011】
図2は、携帯型ナビゲーションシステム10の幾つかの構成要素のブロック図を示している。携帯型ナビゲーションシステム10は、測位システム34を含む。測位システム34は、携帯型ナビゲーションシステム10の現在位置を特定する。測位システム34は、如何なる位置検出デバイス又は技術によっても実装することができる。例えば、測位システムは、GPSユニット、又は、到着時間、到着方向、三角測量、WiFi、RFID、ロラン、推測航法、又はこれらの組み合わせを使用するシステム、又は他のシステム、を含むことができる。
【0012】
この実施形態では、携帯型ナビゲーションシステム10は、ナビゲーションアプリケーション32を含む。ナビゲーションアプリケーション32は、特定のナビゲーション関連、又は地図関連機能を実行するソフトウェアプログラムである。これらのナビゲーションアプリケーション32は、携帯型ナビゲーションシステム10内の適当なデータ記憶装置媒体に格納される。必要な時に、ナビゲーションアプリケーション32は実行される。ナビゲーションアプリケーション32の中には、ルート予測アプリケーション36、ルート誘導アプリケーション40、地図表示アプリケーション44、位置決めアプリケーション48、及び目的地選択アプリケーション52が含まれる。他の実施形態は、より多くの、又はより少ないこれらのアプリケーションを持つであろう。一方、幾つかの実施形態では、これらのアプリケーションのうちの二又はそれ以上を組み合わせることができる。
【0013】
携帯型ナビゲーションシステム10は、地域地図データベース60を含む。地域地図データベース60は、携帯型ナビゲーションシステム10内のデータ記憶装置媒体64に格納される。地図データベース60は、ナビゲーションアプリケーション32により使用されて、ナビゲーション関連機能を提供する。地図データベース60は、取り扱われる地理領域内の道路、交差点、対象の地点、及び他の地理的特徴、についての情報を含む。その取り扱われる地理領域は、一又はそれ以上の主要都市領域、州、国、地域、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0014】
一実施形態では、外部インターフェース68を介して、地域地図データベース60を携帯型ナビゲーションシステム10内にロードする。この実施形態により、パソコン上にインストールされたプログラムは、ユーザが、かなり広いサービスエリアから一又はそれ以上のより小さいサービスエリアを選択して、それらを携帯型ナビゲーションシステム10にインストールすることを可能にする。例えば、合衆国全体からロサンゼルス都市領域を選択し、ロサンゼルス都市領域についての地図データを携帯型ナビゲーションシステム10にインストールすることができる。
【0015】
ナビゲーションアプリケーション32は、地図データベース60とともに機能し、地図データベース60を使って様々な種類のナビゲーション機能を提供する。例として、所望の目的地までのルートを獲得するために、ナビゲーションアプリケーションを使うことができる。この例により、ユーザは、目的地選択アプリケーション52を使って、所望の場所を見つけることができる。ルートの始点はユーザの位置と仮定され、それは、測位システム34と組み合わせて使用される位置決めアプリケーション48により特定される。所望の目的地の位置、及び始点の位置を示すデータは、ルート予測アプリケーション36に転送される。ルート予測アプリケーション36は、始点から目的地までのルートを特定し、次に、そのルートを示すデータを、ルート誘導アプリケーション40に転送する。ルート誘導アプリケーション40は、ユーザがそのルートをたどるのに適切な指示を生成する。
【0016】
携帯型ナビゲーションシステムを使って、目的地までのルートに沿ってユーザを導いている時、ユーザに、ユーザが位置している領域の図解地図を示すことは、役立ち得る。この目的のために、地図表示アプリケーション44を使用することができる。地図表示アプリケーション44は、ルート予測アプリケーション36から、ルートを示すデータを受け取り、かつ、位置決めアプリケーション48からユーザの現在位置を示すデータを受け取る。地図表示アプリケーション44は、ユーザの現在位置のまわりの地理的領域の図解地図画像を生成するために、地域地図データベース60からデータを入手する。地図表示アプリケーション44は、ユーザの現在位置のまわりの地理的領域を示す画像を、携帯型ナビゲーション装置10のディスプレイ画面18上に描画する。その画像は、道路がユーザの周辺に位置しているのを示すことができる。標識記号をその画像に重ね合わせて、ユーザの現在位置を示すことができる。また、ユーザがたどるべきルートを、強調することによって、画像上に示すことができる。
【0017】
ユーザの位置のまわりの道路ネットワークの図解地図画像を作り出すための地図表示アプリケーション44の動作を、図3に示す。図3は、地図画像72が、携帯型ナビゲーションシステム10のディスプレイ画面18上に表示されているところを示している。地図画像72は、携帯型ナビゲーションシステム10の位置のまわりの領域を示しており、それは、道路ネットワークの一部を含む。地図画像72は、その地図画像72に表示されている道路に対する携帯型ナビゲーションシステム10の位置に対応する標識76を示している。その携帯型ナビゲーションシステムが、車両で運ばれている場合には、その標識76は、車両の位置に対応する。標識矢印80は、目的地までの予測ルートをたどるために、その携帯型ナビゲーションシステム10の位置の前方の交差点においてとられるべき方向転換を示している。
【0018】
図3は、携帯型ナビゲーションシステムの位置のまわりの領域を透視図で示している。代替の実施形態では、携帯型ナビゲーションシステムの位置のまわりの領域を、2D図(例えば、まっすぐ下に見た図)、又は如何なる他の形式の図でも示すことができる。
【0019】
ユーザがルートに沿って移動するとき、携帯型ナビゲーションシステム10内の測位システム34が、位置の変化を検出する。この位置の変化を示すデータは、地図表示アプリケーション44に転送される。地図表示アプリケーション44は、表示されている図解地図画像を更新して、携帯型ナビゲーションシステム10の新しい位置を示す。図4は、ディスプレイ18上に更新された図解地図86を持つ携帯型ナビゲーションシステム10を示している。更新された図解地図86は、そこで曲がるはずの交差点に向かって進んだ後の携帯型ナビゲーションシステム10の位置を示している。地図画像を更新するとき、地図表示アプリケーション44は、画像を変更して、表示された地理的特徴に対する携帯型ナビゲーションシステム10の新しい現在位置を反映させる。地図表示アプリケーション44は、例えば、視点を前進させることにより、画像の視点を変更することができる。視点を前進させるとき、地図表示アプリケーションは、幾つかの地理的特徴をもはや画像内に表示させないのに対して、他の地理的特徴を見えるようにする。必要な場合には、地図データベース60から、更なるデータを入手する。
【0020】
携帯型ナビゲーションシステムは、更新された地図画像を描画するのに適当な速度を使って、その携帯型ナビゲーションシステムの変化する現在位置を反映する。幾つかの実施形態では、一連の更新画像の描画は、画像内の位置の変化が連続的に見えるほど十分早く(例えば、毎秒24フレーム)生じる。一方、一連の更新画像を描画するよりゆっくりした速度を使用することもできる。
【0021】
幾つかの携帯型ナビゲーションシステムは、更なる種類の機能を提供する。例えば、幾つかの携帯型ナビゲーションシステムは、ユーザが所望の目的地までのルートをたどっていない時でさえ、図3及び4に示すのと同様な地図表示を提供することができる。この機能により、地図表示アプリケーション44は、ユーザの周辺の道路ネットワークを示す地図画像、及び、ことによると、その道路ネットワークに対するユーザの位置を示す印も、生成及び表示することができる。そのような地図画像は、強調されたルートが割愛されることを除いて、図3及び4の地図画像と同様であろう。
【0022】
幾つかの携帯型ナビゲーションシステムによって提供される更なる機能は、ルートシミュレーションである。この機能により、ユーザがルートにおける目的地を指定した後、ユーザには、ルートのシミュレーションが呈示される、という選択肢が提供される。ユーザには、ユーザインターフェースの一部として生成され、携帯型ナビゲーションシステムのディスプレイ上に表示されたメニューによりルートシミュレーション機能を選択する、という選択肢が与えられる。例えば、図1に示すメニュー24は、ルートシミュレーション機能の選択のための項目を含む。
【0023】
ルートシミュレーション機能は、ユーザに、誘導指示、及び/又は、ユーザがルートに沿って実際に移動している場合に、その携帯型ナビゲーションシステムがユーザに提供するであろう種類の情報をシミュレートする地図画像、を提供する。誘導指示は、例えば、「次の交差点で左に曲がる」又は「右の高速道路に入る」というような、ユーザがルートに沿って実際に移動している場合に、携帯型ナビゲーションシステム10がユーザに提供するものに、まさに該当するであろう。シミュレーションの間に提供される地図画像もまた、ルートに沿って移動している間にユーザに呈示されるものに、まさに該当するであろう。例えば、シミュレーションの間に呈示される地図画像は、図3及び4に示す画像のように見えるであろう。ルートシミュレーションが実施されるとき、そのルートに沿った移動もまたシミュレートされる。シミュレートされる移動は、ユーザの都合のため、加速又は省略されることができる。例えば、実際に移動するのに通常一時間かかるようなルートのシミュレーションを、加速又は省略して、たったの数分で見せることができる。従って、ユーザは、シミュレートされる道路上の長い距離を待つ、停止信号を待つ、等することなく、ルート内の道路及び方向転換を熟知するようになることができる。
【0024】
本実施形態では、携帯型ナビゲーションシステムを使用して、目的地までのルートを予測する時、ルートのシミュレーションが準備される。この実施形態では、ルート全体のシミュレーション(又は、ルート全体の少なくとも一部分)が、ルートが予測されるのと同時に、或いはルートの予測後即座に、準備される。シミュレーションを表示するためのデータは、携帯型ナビゲーションシステム内に保存される。このデータは、シミュレーションを構成する画像を呈示するのに必要とされる、地図データベースから入手されたデータであろう。一方、このデータは、ルートシミュレーションのビデオストリームとすることもできる。
【0025】
ユーザが、そのルートに乗り出す前にシミュレーションを見たい場合には、上で説明したように、シミュレーションをユーザに呈示する。しかしながら、ユーザが、そのルートに乗り出す前にシミュレーションを見ることを望まない場合には、それにかかわらず、シミュレーションを呈示するためのデータが携帯型ナビゲーションシステム内に保存される。
【0026】
そのルートに乗り出す前に、ユーザがシミュレーションを見たかどうかにかかわらず、ユーザがそのルートに沿って移動する時、携帯型ナビゲーションシステムは、保存されたシミュレーションデータを使って、ルートに沿った実際の移動の間、誘導及び/又は地図画像を提供する。予測されたルートに沿った実際の移動の間、シミュレーションデータに基づく誘導及び/又は地図画像を、ルートに沿った実際の対応する位置に合わせることができる幾つかの方法が存在する。一つの方法は、ナビゲーションシステムが置かれている車両の速度を、シミュレーションの再生速度に一致させるものである。シミュレーションの再生をルートに沿った位置に合わせる更なる方法は、例えば測位システムを使って、携帯型ナビゲーションシステムの実際の位置を特定して、その実際の位置をシミュレーション内の対応する位置に合わせるというものである。シミュレーションの再生をルートに沿った位置に合わせる更に他の方法は、例えばユーザインターフェースを使って、ユーザに手動でその動作を実行させるというものである。どのようにシミュレーションをナビゲーションシステムの実際の位置に合わせるかに関わらず、ナビゲーションシステムの実際の位置に一致するシミュレーションの部分を、ユーザに提示する。
【0027】
保存されたシミュレーションデータを使って、ルーティング誘導情報及び/又は地図画像をユーザに提示することは、幾つかの利点を持つ。保存されたシミュレーションデータを使うことにより、携帯ナビゲーションシステムは、ルートを移動するにつれて、新しい地図画像を予測及び描画する必要がない。更なる利点は、例えばGPS信号が一時的に失われるというような、携帯型ナビゲーションシステムの現在位置を特定することができない時でさえも、ルートに沿った移動の間、シミュレーションが、誘導及び地図画像の連続性に備えることができる、ということである。
【0028】
図5は、所定のシミュレーションを使って、ルートに沿って移動しているユーザに、誘導及び/又は地図画像を呈示するための過程100のフローチャートを示している。ユーザが、ルート予測機能を選択した(ステップ104)後、ユーザが目的地を選択する(ステップ108)。この実施形態では、始点は、携帯型ナビゲーションシステムの現在位置と仮定されるが、ユーザには、異なる始点を指定するという選択肢も提供されるであろう。携帯型ナビゲーションシステムの現在位置は、測位アプリケーション(図2の48)から獲得される。
【0029】
始点及び終点が指定された後、ルートが予測される(ステップ112)。この時点において、ユーザには、ルートシミュレーションを見るという選択肢が提供されるであろう(ステップ116)。ユーザがシミュレーションを見ることを選択するかどうかに関わらず、ルートシミュレーションが準備される(ステップ120)。
【0030】
図6は、ルートシミュレーションを提供するための過程124におけるステップを示す。始点及び終点を示すデータが受け取られる(ステップ130)。シミュレート位置を、始点にセットする(ステップ134)。始点のまわりの地理的特徴の地図画像を呈示するためのデータを、地図データベース60から検索する(ステップ138)。このデータを、必要な場合には変換し、さもなければ、携帯型ナビゲーションシステムのディスプレイ上に画像として描画するのに適するように処理する(ステップ142)。その処理は、視点をセットすること、データを変形すること(例えば、2Dデータ図から透視図へ)、シミュレートされる現在位置(始点)を示すこと、予測されたルートを強調すること等を含むであろう。次に、データ148が、携帯型ナビゲーションシステム内のデータ記憶装置デバイス内に格納される(ステップ146)。そのデータを、フラッシュメモリのような書き込み可能媒体に格納することができる。ルートを示すデータを使って、新しくシミュレートされる位置を特定する(ステップ150)。新しくシミュレートされる位置を、前のシミュレートされた位置から、予測ルートに沿って前進させた距離dのところに置き、ここで、dは、如何なる都合の良い距離にもセットすることができる。新しくシミュレートされた位置が目的地に到達していない場合には(ステップ152)、その過程は、新しくシミュレートされた位置の地図画像を呈示するためのデータを検索するステップを続行する(再びステップ138)。しかしながら、新しくシミュレートされた位置が、目的地に到達していた場合には(ステップ152)、シミュレーション過程124は、図5の過程100に戻る(ステップ156)。
【0031】
再び図5を参照すると、ルートシミュレーションが準備された(ステップ120)後、携帯型ナビゲーションシステムの現在位置が特定される(ステップ170)。現在位置が、予測ルート上の位置と一致する場合には(ステップ174)、保存されたシミュレーションデータを使って、携帯型ナビゲーションシステム10のディスプレイ18上に地図画像を呈示する(ステップ180)。現在位置を確認して、目的地に到達しているかどうかを判断する(ステップ184)。目的地に到達しておらず、かつ、携帯型ナビゲーションシステムの現在位置が予測ルートに一致し続けている場合には、携帯型ナビゲーションシステムがそのルートに沿って運ばれている限り、この過程は、保存されたシミュレーションデータを使って、ディスプレイ上に、その携帯型ナビゲーションシステムのまわりの領域の地図画像を表示し続ける。
【0032】
携帯型ナビゲーションシステムが、予測ルートから外れた(ステップ174)、或いは目的地に到達した(ステップ184)場合には、もはや、シミュレートされたルートを示すデータを使って、その携帯型ナビゲーションシステムの現在位置のまわりの領域の地図画像を提供することはできない。従って、携帯型ナビゲーションシステムの現在位置のまわりの領域の地図画像を表示すべき場合には、新たなデータを地図データベースから獲得する(ステップ190)。携帯型ナビゲーションシステムがもはやルート上でなくなった後、地図データベースから新しいデータを獲得して、その携帯型ナビゲーションシステムの現在位置の地図画像を描画する時、その地図画像は、透視図、頭上図、又は如何なる他の形式の図ともすることができる。
【0033】
II. 第二の実施形態
第二の実施形態は、あらかじめ予測されたシミュレーションデータを使って、携帯型ナビゲーションシステムの現在位置のまわりに位置する地理的特徴の地図画像を描画することに備える。第二の実施形態は、前に説明した実施形態と同様であるが、必ずしも、保存されたルートシミュレーションのデータを使って、道路ネットワークに沿った携帯型ナビゲーションシステムの現在位置を示す前に、所望の目的地までのルートを予測するステップを含む必要はない。第二の実施形態は、たとえ携帯型ナビゲーションシステムが予測されたルートに沿って運搬されていない場合であっても、あらかじめ予測されたシミュレーションを使って、携帯型ナビゲーションシステムの現在位置のまわりに位置する地理的特徴の地図画像を描画することに備える。
【0034】
第二の実施形態では、携帯型ナビゲーションシステムの現在位置が特定された後、その携帯型ナビゲーションシステムが位置する道路区間に繋がるそれらの道路区間に沿ってシミュレートされる移動のための地図表示を特定する。これらの後続の道路区間は、携帯型ナビゲーションシステムが近付いている交差点にその携帯型ナビゲーションシステムが位置する、その道路区間に直接合流する一又はそれ以上の道路区間を含む。
【0035】
図7は、道路ネットワークの一部202を示している。携帯型ナビゲーションシステム10は、車両206内に置かれている。車両206は、位置210に位置しており、それは道路区間212上に位置する。車両は交差点213に向かっている。後続の道路区間は、交差点213において道路区間212に繋がるものであり、すなわち、道路区間214、216、及び218である。
【0036】
この実施形態により、携帯型ナビゲーションシステム10がまだ道路区間212上に位置している限りは、第一の実施形態で説明したのと同様な手法で、道路区間214、216、及び218に沿ってシミュレートされる移動の地図画像を描画するためのデータを、入手及び格納する。携帯型ナビゲーションシステム10が交差点213を通り越すとき、その位置を特定する。携帯型ナビゲーションシステムは、道路区間214、216、又は218のいずれかに位置する。携帯型ナビゲーションシステムが、これらのどの道路区間上に位置しているかが特定された時、その道路区間に沿って移動をシミュレートする、前に格納されたデータを使って、携帯型ナビゲーションシステムのディスプレイ上に地図画像を描画する。例えば、携帯型ナビゲーションシステムが、道路区間216上に運ばれた場合には、道路区間216に沿った移動を示す保存されたシミュレーションデータを使って、この道路区間に沿った移動を示すディスプレイを描画する。
【0037】
前述の例では、携帯型ナビゲーションシステムが位置する道路区間に隣接する後続である道路区間に沿った移動について、シミュレーションデータを保存した。代替の実施形態では、携帯型ナビゲーションシステムが位置する道路区間の隣接する後続である道路区間を超えた道路区間に沿った移動についてのシミュレーションデータも、保存することができる。例えば、図7を参照すると、道路区間220、222、226、228、230、232、及び234に沿った移動についてのシミュレーションデータもまた、保存できる(これらの道路区間は、その隣接する後続の道路区間214、216、及び218の、後続である)。
【0038】
その道路区間上の移動について違反している場合には、その道路区間上の移動についてのシミュレーションデータを保存することができない。例えば、図7において、道路区間224は一方通行の通りであり、従って、道路区間216から道路区間224上への移動は許されない。従って、道路区間224上への移動についてのシミュレーションデータは、保存する必要がない。
【0039】
III. 代替
ルートに沿って実際に移動している限り、シミュレーションを描画するためのデータを使って、携帯型ナビゲーションシステム上に地図画像を提供することができることを説明した。この機能は、携帯型ナビゲーションシステムだけに限定されない。ナビゲーション又は地図関連機能を提供する如何なるシステムでも、この機能を提供することができる。例えば、車載ナビゲーションシステム、すなわち車両に永久的にインストールされたシステムで、この機能を提供することができる。
【0040】
上記の実施形態では、携帯型ナビゲーションシステムが、どのように、ルートに乗り出す前に、そのルートのシミュレーションを描画するためのデータを保存して、次に、その携帯型ナビゲーションシステムが実際のルートに沿って運ばれるとき、そのデータを使って、そのまわりの領域の地図画像を描画するか、を説明した。一実施形態では、ルート全体のシミュレーションを描画するためのデータが格納される。代替の実施形態では、ルート全体の一部分のみのシミュレーションを描画するためのデータが格納される。例えば、第一の方向転換まで、そのルートの一部分のみのシミュレーションを上向きに描画するためのデータを格納することができる。次に、ナビゲーションシステムが、第一の方向転換まで、そのルートに沿って上向きに実際に運ばれている時、このデータを使用して、地図画像を提供する。ナビゲーションシステムが第一の方向転換に近付く時、例えば、次の方向転換まで、のようなルートの次の部分のシミュレーションを描画するためのデータを格納することができる。次に、ナビゲーションシステムが、次の方向転換まで、実際にルートに沿って上向きに運ばれている等のとき、このデータを使用して、地図画像を提供する。そのシミュレーションデータが保存されるルートの部分は、一つの方向転換から次の方向転換までの部分、に限定されるわけではない。ルートの如何なる大きさの部分についてのデータも、保存して、次に、ナビゲーションシステムがそのルートに沿って実際に運ばれている限り、それを使って、地図画像を提供することができる。
【0041】
本出願で開示された実施形態は、道路に沿った車両での移動に限定されず、如何なる種類の交通機関ネットワークについても、使用することができる。本出願で開示された実施形態は、歩行者、自転車、電車内の人、ボート等のためのシステムで使用することもできる。本実施形態は、車両通行を許可する道路、及び車両通行を禁止する道路、バイク通路、歩行者通路、歩道、フェリーのルート、大量輸送機関のルート等において、使用することができる。地面を含む、一般道路以外の場所の用途においてもまた、本実施形態を使用することができる。
【0042】
図3及び4に示す地図画像では、視点が、道路ネットワークを基準にしてナビゲーションシステムの位置の上、及び、移動方向においてナビゲーションシステムの後ろ、に置かれている。この視点から、標識記号をその画像上に重ね合わせて、道路に対するナビゲーションシステムの位置を示すことができる。代替の実施形態では、脇に寄った視点、及びそこから車両が観測できない視点を含む様々な場所を、地図画像の視点に選択することができる。視点はまた、車両位置からを含む、道路の高さにあるとすることができる。
【0043】
前述の詳細な説明は、限定ではなく、例証としてみなされること、及び、全ての均等物を含む以下の特許請求の範囲が本発明の技術的範囲を定めることを意図されている、ということが理解されること、が意図される。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】開示されたシステム及び方法の第一の実施形態を含む携帯型ナビゲーションシステムの前面を示している。
【図2】図1の携帯型ナビゲーションシステムの構成要素を示すブロック図である。
【図3】ディスプレイがその携帯型ナビゲーションシステムの現在位置のまわりの領域の地図画像を示している、図1の携帯型ナビゲーションシステムを示している。
【図4】ディスプレイが、その携帯型ナビゲーションシステムがルートに沿ってある距離だけ運ばれた後の、その現在位置を取り囲む領域の地図画像を示している、図1の携帯型ナビゲーションシステムを示している。
【図5】携帯型ナビゲーションシステムの現在位置のまわりの領域の画像を描画するために、ルートシミュレーションデータを使用するための過程のフローチャートである。
【図6】ルートシミュレーションを提供するための過程のフローチャートである。
【図7】本発明の更なる実施形態を説明するために使用され、車両内に置かれた携帯型ナビゲーションシステムの現在位置のまわりの道路ネットワークの一部を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングデバイス上に情報を表示するための方法であって、
ルートに乗り出す前に、該ルートに沿った移動のシミュレーションを描画するためのデータを格納するステップ、
を含み、前記シミュレーションは、道路ネットワークの上にある視点からの、前記ルートに沿った前記道路ネットワークの一連の表示を備え、
前記コンピューティングデバイスが前記ルートに沿って運ばれている間、該コンピューティングデバイスの現在位置を示す、前記シミュレーションからの前記道路ネットワークの表示を、前記コンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示するステップ、
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記表示の少なくとも幾つかは透視図である、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記表示の少なくとも幾つかは、前記コンピューティングデバイスを表す標識記号を含み、
前記標識記号は、前記表示上の、前記コンピューティングデバイスの現在位置に対応する位置に置かれる、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記シミュレーションを描画するために格納された前記データは、ビデオストリームを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記道路ネットワークを含む地理的領域を表すデータを収容する地図データベースにアクセスし、及び、
前記ルートに沿った前記道路ネットワークの部分を表すデータを、前記地図データベースから選択する
ステップをさらに含み、前記地図データベースから選択されたデータは、前記シミュレーションを描画するために格納されたデータである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記コンピューティングデバイスの現在位置がもはや前記ルート上にないことが検出された時、該コンピューティングデバイスの現在位置を含む地理的領域を表すデータを収容する地図データベースにアクセスし、及び、
もはや前記ルート上にない前記コンピューティングデバイスの現在位置を示す、前記道路ネットワークの表示を、前記コンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示する、
ステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
もはや前記ルート上にない前記コンピューティングデバイスの現在位置を示す、前記道路ネットワークの表示が、頭上図である、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
もはや前記ルート上にない前記コンピューティングデバイスの現在位置を示す、前記道路ネットワークの表示が、透視図である、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
もはや前記ルート上にない前記コンピューティングデバイスの現在位置を示す、前記道路ネットワークの表示がまた、前記コンピューティングデバイスを表す標識記号も示し、
前記標識記号は、前記表示上の、前記コンピューティングデバイスの現在位置に対応する位置に置かれる、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項10】
もはや前記ルート上にない前記コンピューティングデバイスの現在位置を示す、前記道路ネットワークの表示を、前記コンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示する前記ステップの前に、前記シミュレーションからの前記道路ネットワークの表示を前記コンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示する該ステップを中止するステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項11】
ルートに沿った移動の前記シミュレーションを描画するための前記データを、前記道路ネットワークを含む地理的領域を表すデータを収容する地図データベースから獲得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記地図データベースが、前記コンピューティングデバイス内にインストールされる、
ことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記コンピューティングデバイスが携帯型ナビゲーションシステムである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記コンピューティングデバイスが、車載ナビゲーションシステムである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記コンピューティングデバイスが、車両内に取り外し可能に取り付けられることのできる携帯型ナビゲーションシステムである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記格納するステップの前に、起点から目的地までのルートを予測するステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項17】
ルートに沿った移動のシミュレーションを描画するための前記データが、前記起点から前記目的地まで移動することにおける全てのデータを含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ルートに沿った移動のシミュレーションを描画するための前記データが、前記起点から前記目的地までの道の一部分のみを移動することにおけるデータを含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項19】
ルートに沿った移動のシミュレーションを描画するための前記データが、一つの方向転換から更なる方向転換まで移動することにおけるデータを含む、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記コンピューティングデバイスの現在位置を特定するステップ、
を更に含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記コンピューティングデバイスと関連付けられるGPSユニットにより、前記現在位置を特定する、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項22】
データを格納する前記ステップの前に、前記道路ネットワークを含む地理的領域を表すデータを収容する地図データベースをアクセスし、
前記ルートに沿った前記道路ネットワークの部分を表す2Dデータを、前記地図データベースから選択し、及び、
透視図画像を描画するために、前記2Dデータを変形する
ステップを更に含み、前記変形されたデータは、前記シミュレーションを描画するために格納されたデータである、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項23】
前記視点の少なくとも幾つかは、脇に寄っている、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項24】
表示されている、前記シミュレーションからの前記道路ネットワークの表示が、前記ルートに沿った、前記コンピューティングデバイスの実際の位置に対応するように、前記ルートに沿った移動の速度を、前記シミュレーションの再生速度に一致させるステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項25】
地図情報をコンピューティングデバイス上に表示するための方法であって、
道路区間に沿った移動に乗り出す前に、前記道路区間に沿った移動のシミュレーションを描画するためのデータを格納するステップ、
を含み、前記シミュレーションは、道路ネットワークの上にある視点からの、前記道路区間に沿った前記道路ネットワークの一連の表示を備え、
前記コンピューティングデバイスが前記道路区間に沿って運ばれている間、該コンピューティングデバイスの現在位置を示す、前記シミュレーションからの前記道路ネットワークの表示を、前記コンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示するステップ、
をさらに含むことを特徴とする方法。
【請求項26】
前記表示の少なくとも幾つかは透視図である、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記表示の少なくとも幾つかは、前記コンピューティングデバイスを表す標識記号を含み、
前記標識記号は、前記表示上の、前記コンピューティングデバイスの現在位置に対応する位置に置かれる、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記シミュレーションを描画するために格納された前記データが、ビデオストリームを含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記道路ネットワークを含む地理的領域を表すデータを収容する地図データベースにアクセスし、及び、
前記道路区間に沿った前記道路ネットワークの部分を表すデータを、前記地図データベースから選択する、
ステップをさらに含み、前記地図データベースから選択されたデータが、前記シミュレーションを描画するために格納された前記データである、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項30】
前記コンピューティングデバイスと関連付けられるGPSユニットにより、前記現在位置を特定する、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項31】
道路区間に沿った移動の前記シミュレーションを描画するための前記データが、前記道路ネットワークを含む地理的領域を表すデータを収容する地図データベースから獲得される、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項32】
前記地図データベースが、前記コンピューティングデバイス内にインストールされる、
ことを特徴とする請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記コンピューティングデバイスが運ばれている前記道路区間の遠端に到達する前に、後続の道路区間に沿った移動のシミュレーションを描画するためのデータを格納するステップ、
をさらに含み、前記後続の道路区間は、前記コンピューティングデバイスが運ばれている前記道路区間の遠端につながり、及び、
前記シミュレーションが、前記後続の道路区間の上にある視点からの、該後続の道路区間に沿った道路ネットワークの一連の表示を備える、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項34】
前記コンピューティングデバイスが、前記後続の道路区間に沿って運ばれている間、該コンピューティングデバイスの現在位置を特定し、及び、
前記後続の道路区間上の前記コンピューティングデバイスの現在位置を示す、前記シミュレーションからの前記道路ネットワークの表示を、前記携帯型コンピューティングデバイスのディスプレイ上に表示する、
ステップをさらに含む請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記コンピューティングデバイスが運ばれている前記道路区間の遠端に到達する前に、前記コンピューティングデバイスが運ばれている該道路区間の遠端に繋がる後続の各道路区間に沿った移動のシミュレーションを描画するためのデータを格納するステップ、
をさらに含み、各シミュレーションは、前記対応する後続の道路区間の上にある視点からの、該対応する後続の道路区間に沿った道路ネットワークの一連の表示を備える、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項36】
前記コンピューティングデバイスが前記道路区間に沿って運ばれている間、該コンピューティングデバイスの現在位置を特定するステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項37】
前記コンピューティングデバイスが携帯型ナビゲーションシステムである、
ことを特徴路する請求項25に記載の方法。
【請求項38】
前記コンピューティングデバイスが車載ナビゲーションシステムである、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項39】
前記コンピューティングデバイスが、車両内に取り外し可能に取り付けられることのできる携帯型ナビゲーションシステムである、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項40】
データを格納する前記ステップの前に、前記道路ネットワークを含む地理的領域を表すデータを収容する地図データベースにアクセスし、
前記道路区間に沿った前記道路ネットワークの部分を表す2Dデータを、前記地図データベースから選択し、及び、
透視図画像を描画するために、前記2Dデータを変形する
ステップをさらに含み、前記変形されたデータは、前記シミュレーションを描画するために格納された前記データである、
ことを特徴とする請求項25に記載の方法。
【請求項41】
表示されている、前記シミュレーションからの前記道路ネットワークの表示が、前記道路区間に沿った前記コンピューティングデバイスの実際の位置に対応するように、前記道路区間に沿った移動の速度を、前記シミュレーションの再生速度に一致させるステップ、
をさらに含むことを特徴とする請求項25に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2006−126208(P2006−126208A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2005−341079(P2005−341079)
【出願日】平成17年10月27日(2005.10.27)
【出願人】(504390584)ナヴテック ノース アメリカ リミテッド ライアビリティ カンパニー (12)
【Fターム(参考)】