説明

ナビゲーションシステムにおける対象点の格納および視覚化

【課題】個々のユーザのニーズや好みに適合され得る道案内を提供するナビゲーションシステムを提供すること。
【解決手段】ナビゲーションシステムにおいて、実際の位置を決定するように構成された位置手段と、データベースと、該実際の位置と、該実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、少なくとも1つの対象点とを、該データベース内に格納するように構成された入力手段と、該格納された実際の位置、および/または、該格納された実際の位置と関連する該格納された対象点のうちの少なくとも1つのクラス、および/または、該格納された実際の位置と関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成された出力手段とを備えたもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステムによる道案内および車両用ナビゲーションシステムに関する。特に、本発明は、道沿いの対象点の紹介を含む道案内システムに関する。
【背景技術】
【0002】
今日では、ナビゲーションシステムは、上級車に対しては標準装備となってきている。通常、このようなシステムは、GPS(全地球測位システム)−衛星無線信号を受信する。これらの無線信号は、車両のGPSアンテナによって受信され、車両内にあるナビゲーションコンピュータに提供される。このコンピュータが、受信データと、車輪センサおよびジャイロスコープのような運動センサにより取得した更なるデータとを処理し、車両の現在位置を決定する。
【0003】
既知のナビゲーションシステムは、典型的には、道路、ビルおよび河川のような地図的特徴を表現するのに電子マップを用い、この地図的特徴に関するデータを格納するのに、コンパクトディスクまたはデジタルビデオディスクのような媒体を利用する。マップマッチング後に、ユーザの現在位置が、デジタルマップに示される。音響情報および/または可視化情報によって、ユーザは所定の目的地に案内される。
【0004】
一部のナビゲーションシステムは、所定の目的地への道を指示する詳細なデジタルマップおよび/または三次元詳細図、ジャンクションのような様々な位置で取るべき操作の種類、ならびに、例えば、ガソリンスタンド、ホテルまたはレストラン、および、ランドマークなどの種々の対象点(POI)を表示することができる。
【0005】
ナビゲーション機能を提供するために、ナビゲーションシステムは、車線、道路案内標識情報、ランドマークなどのビットマップ画像と、例えば、地理的領域の地形的特性および対象点を表わすデータとを含み得る1つ以上の詳細なデータベースを利用する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、今日のナビゲーションシステムによって、ドライバに提供されるのは、標準化された非個人的な情報のみである。特定のナビゲーションシステムのために、特定のソフトウェアは、大多数のユーザにとって利用可能なように設計される。このソフトウェアは、ユーザによって操作され得ず、それゆえ、個々のユーザのニーズに適合され得ない。このように、個人的にカスタマイズされ得るナビゲーションシステムに対する何かのニーズがある。したがって、ナビゲーションシステムの採用と、その使用における快適性とは、著しく向上し得る。
【0007】
それゆえ、個々のユーザのニーズや好みに適合され得る道案内を提供するナビゲーションシステムを提供することは、本発明の根底にある課題である。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の問題は、請求項1のナビゲーションシステムによって解決され、該ナビゲーションシステムは、実際の位置、すなわち、該ナビゲーションシステムが現在置かれている位置を決定するように構成されている位置手段と、データベースと、該位置手段によって決定される該実際の位置と、該格納された実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または少なくとも1つの対象点とを該データベース内に格納するように構成されている入力手段とを備える。該ナビゲーションシステムは、該格納された実際の位置、および/または、格納された実際の位置と関連する該格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該格納された実際の位置と関連する少なくとも1つの対象点を該データベースに出力するように構成されている出力手段をさらに備える。
【0009】
上記実際の位置は、該実際の位置の座標、例えば、デジタルマップの地理的座標または任意の相対座標を格納することによって格納される。上記対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または少なくとも1つの対象点については、上記格納された実際の位置に置かれているものが、該格納された位置に関連付けられ得る。
【0010】
上記ナビゲーションシステムは、携帯ナビゲーションシステムであり得、あるいは好ましくは、自動車、バイク、船舶、飛行機のような乗り物にインストールされるナビゲーションシステムであり得る。上記データベースは、道案内に使用されるデータの一部または全部を既に含み、例えば、ユーザによる購入後に、該道案内が更新され得るように構成されているデータベースであり得る。あるいは、該データベースは、道案内を実行するのに十分なデータを含むデータベースと一緒に使用され得る補充データベースであり得る。双方の種類のデータベースは、磁気的または光学的ストレージ媒体によって物理的に運搬され得る。
【0011】
上記出力手段は、上記格納された座標に従って、上記格納された実際の位置、および、該実際の位置と関連する上記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該実際の位置と関連する少なくとも1つの対象点を、例えば、デジタルマップ内の適切な位置に、(POIのクラスに対する)記号を表示することなどの様々な方法で、出力し得る(以下の議論も参照のこと)。該格納された実際の位置は、第二の位置から該格納された実際の位置への相対距離を指示することによって、出力され得る。該第二の位置は、該実際の位置が格納される第一の移動で以前に既に移動したことのある道を移動する車両の現在位置であり得る。該格納された実際の位置、および/または、該格納された実際の位置と関連する該格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該格納された実際の位置と関連する少なくとも1つの対象点は、道案内の間に、あるいは、選択された目的地への道が計算および/または指示される前の道選定の間に出力され得る。
【0012】
上記入力手段によって、上記データベースは、上記位置手段により決定される実際の位置によって、また、該実際の位置を対象点のクラスおよび/または対象点と関連付けることによって、更新され得る。対象点のクラスの例は、ホテル、レストラン、ガソリンスタンド、警察署などである。対象点は、定義されたクラスに属し得る。しかしながら、現在のところ、事前に定義されたクラスのいずれにも属さない新たに定義された対象点を格納することも可能である。ユーザは、また、POIの新たなクラスを定義することも可能であり得る。例えば、ユーザは、特定の種類の店を表わすPOIのクラスを定義し得る。店を指示する記号は、ユーザ自身によって設計され得る。このように、ユーザは、徐々に、その個々のニーズおよび好みに従うナビゲーションシステムを適合させることができる。
【0013】
車両にインストールされる場合、特許請求の範囲に記載されたナビゲーションシステムの入力手段は、ドライバまたは他のユーザによって動作され得る。一般的に、該入力手段は、ユーザが、上記実際の位置の(座標の)格納を開始し、かつ/または、該実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または該実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を選択することが可能なように構成されている触覚入力手段または音響入力手段を備え得る。ここで、該実際の位置に関連する対象点のクラスおよび/または該実際の位置と関連する少なくとも1つの対象点の選択は、該実際の位置を表わすデータ、座標データ、ならびに、対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または少なくとも1つの対象点を表わすデータの指定を含む。
【0014】
例えば、同じ道の少なくとも一部分を将来再び移動するであろうとき、ドライバが、移動中に、関心事であり得る何かに気付けば、ドライバは、入力手段がナビゲーションシステムに含まれる位置手段によって決定される現在位置をデータベース内に格納することを開始し得る。ドライバ/ユーザは、また、例えば、スイッチまたはカーソルにより、あるいは、音声入力により、入力手段を動作させ、決定および格納された実際の位置に、POIのクラス例えば、ホテル、レストラン、ガソリンスタンドを指定し得る。移動後に、ドライバは、指定されたクラスを特定し得、例えば、選択されたPOIのクラスに対する詳細を与えるテキストを、ナビゲーションシステムに接続されたキーボードによって打ち込み得る。これにより、例えば、「レストラン」(POIのクラス)−デジタルマップ内のガソリンスタンドの座標(実際の位置)および「イタリアレストラン、おそらく高級」(個々のテキストで特定されたPOI)としての情報は、データベース内に格納される。
【0015】
本発明のナビゲーションシステムは、音声認識手段をさらに備えることができ、該音声認識手段は、音声入力を検出し、特定の音声入力が検出された場合、上記入力手段に、上記実際の位置の座標と、該実際の位置と関連する対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または該実際の位置と関連する少なくとも1つの対象点とを上記データベース内に格納させるように構成される。該特定の音声入力は、所定の合言葉であり得る。該合言葉は、ユーザによって事前に定義され、録音され得、特に、ユーザによって話され、録音された合言葉であり得る。
【0016】
ドライバが、「ホテルを格納せよ」と声に出せば、システムは、上記実際の位置と、該実際の位置に関連するPOIのクラスとして「ホテル」とがデータベース内に格納されるように構成され得る。該POIのクラスとしての「ホテル」は、該実際の位置の座標を表わすデータと、上述のクラスを表わすデータとからリンクを生成することによって、該実際の位置と関連付けて、格納され得る。該音声認識システムは、押して話すレバーによって活性化し得る。
【0017】
開示されたナビゲーションシステム内に含まれる上記出力手段は、上記格納された実際の位置、および、該実際の位置と関連する上記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該実際の位置と関連する少なくとも1つの対象点を、上記格納された座標によって与えられる位置で、デジタルマップ内の対象点のクラスに対する記号または対象点の記号を表示することによって、出力するように構成され得る。該記号は、該デジタルマップを調べることにより、ユーザによって容易に認識され得る。該記号は、強調して表示され得るし、また、点滅記号としてさえも表示され得る。
【0018】
一実施形態によれば、特許請求の範囲に記載されたナビゲーションシステムは、POIのクラスに対する記号およびPOIに対する記号を格納するように構成されている記号データベースを具備し得、該データベースは、上述されたデータベースとは、別個のデータベース、または上述したものと同じデータベースの一部であり得る。特に、該記号データベースは、ユーザによって、修正されるように構成され得る。ユーザは、例えば、レストランを表わす記号に、例えば、テキストを割り当て得る。一方、記号自身が、文字からなるテキストであり得る。
【0019】
また、記号は、デジタル写真またはビットマップあるいはベクトルグラフィックを備え得る。ビットマップ画像は、ドットの行および列から構成されるのに対し、ベクトルグラフィックは、画像内の形状を定義する数式として表わされる。ベクトルグラフィックは、数学関数に基づき、拡大縮小が可能で、四角形や透けて現れるものに限定されない。さらに、ベクトルグラフィックは、格納されなくてはならない、比較的少ないデータポイントから計算され得るので、ビットマップに比べ、要求されるディスクスペースが少なくて済む。このように、ベクトルグラフィックは、三次元の記号を計算し、表示するために、特に適切に使用され得る。
【0020】
本発明のシステムは、新たな記号が記号データベースに追加され得、以前に格納された記号の削除または変更がなされ得る可能性を提供し得ることが、好ましい。こうして、特許請求の範囲に記載されたナビゲーションシステムは、対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または少なくとも1つの対象点に対する少なくとも1つの記号を格納し、かつ、新たな記号の挿入、および、格納された記号の削除/変更によって修正されるように構成される記号データベースを備え、上記出力手段は、該記号データベース内に格納された該少なくとも1つの記号によって、該格納された対象点のうちの少なくとも1つのクラスおよび/または少なくとも1つの対象点を出力するように構成される。
【0021】
このような新たな記号は、ユーザ自身によって生成され得るか、あるいは、プロバイダから入手され得る。新たな記号は、例えば、インターネットを介して、ユーザによってダウンロードされ得、引き続き、本発明のナビゲーションシステムの記号データベースの中に格納され得るものと想定される。
【0022】
出力手段は、音響出力、好ましくは、音声出力を具備し得、位置に関連付けられたPOI(またはPOIのクラス)に関する、および、オプションとして格納された位置自身に関するメッセージ、好ましくは、前もってユーザによって録音された音声メッセージを出力するように構成され得る。特に、音声メッセージは、ユーザによって話され、録音され得る。
【0023】
特定の例において、本発明に従って、ドライバーが使用されるナビゲーションシステムを適合した場合、自分が以前に移動したことのある道をドライバが再び移動するとき、メッセージは、「イタリア料理レストラン、200メートル先、右手」といった音声メッセージの形式で与えられ得る。この場合、格納された実際の位置は、第二の移動の間の現在位置と、第一の移動の間に格納された(以前の実)位置との双方を利用して、「200メートル先、右手」といった音声メッセージの形式による出力手段によって出力される。このように、出力手段は、格納された情報を含む情報のみならず、既に移動したことのある道を移動するときに、新たな現在位置に基づく情報もまた出力するように構成され得る。上記の例において、入力手段は、出力メッセージを格納するために使用され得る。例えば、ユーザが通知するべきメッセージを声に出し、この発声が音声入力手段によって検出される。これにより、個々にカスタム化されたメッセージが出力され得る。
【0024】
本発明によるナビゲーションシステム内に含まれる出力手段は、該ナビゲーションシステムが上記格納された実際の位置から所定の距離内にある場合のみ、該格納された実際の位置、および/または、該格納された実際の位置と関連する上記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該格納された実際の位置と関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成され得る。このように、該ナビゲーションシステムは、上記現在位置から該格納された実際の位置までの距離を決定する手段を含み得る。実際の位置を格納するときに、上記車両の該現在位置は、実質的に、該格納された実際の位置と同じ位置であり得る。
【0025】
道を初めて移動する場合を考える。実際の位置において、ユーザは、実際の位置の座標および例えばこの位置と関連するPOIは、データベース内に格納されることを開始する。任意の種類の適切な座標であり得る座標、およびPOIを指定するコンセプトは、ポインタおよび/または多次元アレイの利用を含めて、様々な種類のデータを互いに関連付ける従来技術において周知の任意コンセプトであり得る。記号のような予め定義されたライブラリまたはユーザ定義のライブラリのエントリから、格納された位置のデータ(座標)を含むライブラリへのリンクは、定義され、管理され得る。引き続き、その道の少なくとも一部で再び移動されるとき、ユーザによって選択され得る所定の距離でのみ、POIおよびPOIの位置は、対応するメッセージの表示または音響的なアナウンスによって、あるいは、ユーザに表示されるデジタルマップ内にそれぞれの場所での対応する記号を表示することによって、ユーザに指示される。
【0026】
別の実施形態によれば、本発明のナビゲーションシステムの入力手段は、任意の位置、特に、任意の位置の座標と、該任意の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または該任意の位置に関連する少なくとも1つの対象点とをデータベースに格納するように構成され得、本発明のナビゲーションシステムの出力手段は、該格納された任意の位置と、該格納された任意の位置に関連する該格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該格納された任意の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを出力するように構成される。
【0027】
したがって、ユーザは、現在/実際の位置ベースで、ナビゲーションシステムをカスタム化することに制約されないが、任意の位置の座標と、該任意の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該任意の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを格納することを随時開始し得る。ユーザは、例えば、カーソル手段によって記号を選択し得、デジタルマップ内の所望の位置に、その記号をドラッグアンドドロップし得る。
【0028】
上述の問題を解決するために、本発明は、また、道案内の方法も提供する。該方法は、所定の目的地への道を指示するステップと、対象点の少なくとも1つの格納されたクラスおよび/または少なくとも1つの格納された対象点を指示するステップとを包含し、該対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または該少なくとも1つの対象点は、該道に沿った以前の移動の間の、該道の少なくとも1つの位置で格納されるか、あるいは、例えば以前の移動の後または間に、ある位置に対して格納される。POIのクラスまたはPOIは、該それぞれの位置の座標とともに格納される。座標は、地理的座標または任意の座標であり得る。
【0029】
上記少なくとも1つの格納された位置は、特に、上記以前の移動の間での車両の実際の位置、すなわち、所定の時間における車両の現在位置であり得る。しかしながら、POIまたはPOIのクラスは、また、任意の位置に対して、特に、道に沿った任意の位置に対して、格納され得る。上記道と、上記対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または該少なくとも1つの対象点との指示は、一般的に、デジタルマップまたは道の何らかのグラフィック表現によって、音響的および/または視覚的に実行され得る。
【0030】
このように、本発明の方法は、原則的に、2つのステージを包含する。
【0031】
1)基本的には、初めて道を移動する間の従来の道案内であるが、要求があり次第ユーザによって、実際の位置を格納し、その実際の位置に対して、POIを指定すること例えば、デジタルマップ内に表示されるべき記号によって表現されるPOIを指定することにより、その移動の間に道に沿ったPOIが導入される。
【0032】
2)二回目の少なくとも部分的にその同じ道に沿った道案内であり、上記以前に格納されたPOIのクラスまたはPOIを、デジタルマップ内に表示することによって、あるいは、音声出力によってPOIに近づくことを言語でアナウンスすることによって示す。POI(のクラス)を指示することに加えて、該格納された位置は、暗示的に(例えば、デジタルマップ内の正確な場所に単に記号を配置することで)、あるいは、明示的に(相対的または絶対的な距離および/または位置を指示することで)、指示され得る。
【0033】
その結果、道案内は、ユーザの個々のニーズおよび好みに適合され得る。快適性が改善されるのみならず、移動の安全性も向上され得る。例えば、速度制限地帯の開始が、適切に選択または定義されたPOI記号によって指示され得る。記号は、プレインテキストであり得る。
【0034】
上記対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または上記少なくとも1つの対象点は、デジタルマップに記号を表示することによって、あるいは、音響的メッセージまたは言葉によるメッセージを通知することによって、指示され得る。表示された記号は、プレインテキストを含み得、ユーザによって、生成され得るか、そうでなければ、提供され得る。記号は、ビットマップ、ベクトルグラフィックまたはデジタル写真、あるいは、これらの任意の組み合わせであり得る。特に、ユーザによって個々に設計された記号が使用される場合、案内方法の「見て感じる」品質は、大いに向上される。通知は、好ましくは、音響的に行われ得るが、その代わりに、可読テキストが、ユーザに表示されてもよい。ユーザによって前もって録音されたメッセージが、通知され得る。
【0035】
案内方法に対する上述の例において、上記対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または上記少なくとも1つの対象点は、ユーザによって定義され得る。これにより、ユーザは、例えば、親戚の住居を表わすPOIの新たなクラスを定義することによって、ナビゲーション補助をカスタム化する更なる多くの自由さえも与えられる。
【0036】
別の側面によれば、道案内の方法は、道の少なくとも1つの位置で、または、該道の少なくとも1つの位置に対して格納された上記対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または少なくとも1つの対象点が、道案内下で移動中に該使用されているナビゲーションシステムの現在位置から所定の距離内にある場合のみ、該対象点のうちの少なくとも1つのクラスおよび/または少なくとも1つの対象点を指示することを包含する。
【0037】
本発明は、また、上述した方法のステップ、特に、POIを指示するステップを実行するためのコンピュータ実行可能命令を有する1つ以上のコンピュータ可読媒体を備える、コンピュータプログラム製品を提供する。
【0038】
本発明の追加の方法および利点は、図面を参照して記載されている。説明において、本発明の好ましい実施形態を示すのに適した添付図面が参照される。このような実施形態は、本発明の全範囲を表わすものではないことは、理解される。
【0039】
本出願は、以下を提供する:
・(項目1)
実際の位置を決定するように構成された位置手段と、
データベースと、
上記実際の位置と、上記実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを上記データベース内に格納するように構成された入力手段と、
上記格納された実際の位置、および/または、上記格納された実際の位置に関連する上記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記格納された実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成された出力手段と
を備える、ナビゲーションシステム。
・(項目2)
上記入力手段は、ユーザが上記実際の位置の座標の格納を開始すること、および/または、上記実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記格納された実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を選択することが可能なように構成された触覚入力手段および/または音響入力手段を備える、項目1に記載のナビゲーションシステム。
・(項目3)
音声入力を検出し、特定の音声入力が検出された場合、上記入力手段に上記実際の位置と、上記実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを上記データベース内に格納させるように構成された音声認識手段をさらに備える、項目1または項目2に記載のナビゲーションシステム。
・(項目4)
上記出力手段は、対象点のクラスまたは対象点に対する記号をデジタルマップ内で、上記格納された位置の格納された座標によって与えられる位置に表示することによって、上記格納された実際の位置と、上記実際の位置に関連する上記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを出力するように構成されている、項目1ないし項目3のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
・(項目5)
対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または少なくとも1つの対象点に対する少なくとも1つの記号を格納するように構成され、かつ、新たな記号の挿入、および/または、格納された記号の削除および/または変更によって修正されるように構成された、記号データベースを備え、
上記出力手段は、上記記号データベース内に格納された上記少なくとも1つの記号によって、上記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または上記格納された対象点の少なくとも1つの対象点を出力するように構成されている、項目1ないし項目4のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
・(項目6)
上記データベース内に格納された少なくとも1つの記号は、デジタル写真、および/または、ビットマップ、および/または、ベクトルグラフィックを備える、項目5に記載のナビゲーションシステム。
・(項目7)
上記出力手段は、音響メッセージによって、特に、音響言語メッセージによって、上記格納された実際の位置、および/または、上記実際の位置に関連する上記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成されている、項目1ないし項目6のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
・(項目8)
上記聴覚メッセージは、ユーザによって前もって録音された言語メッセージである、項目7に記載のナビゲーションシステム。
・(項目9)
上記対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または上記少なくとも1つの対象点は、ユーザによって定義されている、項目1ないし項目8のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
・(項目10)
上記ナビゲーションシステムが、上記格納された実際の位置から所定の距離内にある場合のみ、上記出力手段は、上記格納された実際の位置、および/または、上記格納された実際の位置に関連する上記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または上記格納された実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成されている、項目1ないし項目9のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
・(項目11)
上記入力手段は、任意の位置と、任意の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または上記任意の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを上記データベース内に格納するように構成されており、
上記出力手段は、上記格納された任意の位置、および/または、上記格納された任意の位置に関連する上記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記格納された任意の位置に関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成されている、項目1ないし項目10のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
・(項目12)
上記ナビゲーションシステムは、携帯ナビゲーションシステムまたは車両ナビゲーションシステムである、項目1ないし項目11のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
・(項目13)
道案内のための方法であって、
所定の目的地への道を指示するステップと、
対象点の少なくとも1つの格納されたクラス、および/または、少なくとも1つの格納された対象点を指示するステップと
を包含し、
上記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記少なくとも1つの対象点は、上記道に沿った以前の移動の間に、上記道の少なくとも1つの位置で、または、上記道の少なくとも1つの位置に対して格納される、方法。
・(項目14)
上記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記少なくとも1つの対象点は、デジタルマップ内に記号を表示することによって指示される、項目13に記載の方法。
・(項目15)
上記表示された記号は、ユーザによって提供される記号であり、かつ/または、デジタル写真、および/または、ビットマップ、および/または、ベクトルグラフィックを備える、項目14に記載の方法。
・(項目16)
上記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記少なくとも1つの対象点は、音響メッセージを、特に、音響言語メッセージを通知することによって指示される、項目13または項目14に記載の方法。
・(項目17)
上記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記少なくとも1つの対象点は、ユーザによって定義される、項目13ないし項目16のいずれか1項に記載の方法。
・(項目18)
上記道の少なくとも1つの位置で、または、上記道の少なくとも1つの位置に対して格納された上記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記道の少なくとも1つの位置で、または、上記道の少なくとも1つの位置に対して格納された上記少なくとも1つの対象点が、現在位置から所定の距離内にある場合のみ、上記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、上記少なくとも1つの対象点が、指示される、項目13ないし項目17のいずれか1項に記載の方法。
・(項目19)
項目13ないし項目18のいずれか1項に記載の方法のステップを実行するためのコンピュータ実行可能命令を有する1つ以上のコンピュータ可読の媒体を備える、コンピュータプログラム製品。
【0040】
(摘要)
本発明はナビゲーションシステムに関し、該ナビゲーションシステムは、実際の位置を決定するように構成された位置手段と、データベースと、該実際の位置の座標と、該実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを該データベース内に格納するように構成された入力手段と、該格納された実際の位置、および/または、該格納された実際の位置に関連する該格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該格納された実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成された出力手段とを備えている。本発明は、また、道案内の方法を開示し、該方法は、所定の目的地への道を指示するステップと、対象点の少なくとも1つの格納されたクラス、および/または、少なくとも1つの格納された対象点を指示するステップとを包含し、該対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該少なくとも1つの対象点は、該道に沿った以前の移動の間に、該道の少なくとも1つの位置で、または、該道の少なくとも1つの位置に対して格納されるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
図1は、本発明の例による道案内を示す。最初に車両は、ナビゲーションシステムによって案内された道に沿って移動する(ステップ1)。移動中、ドライバは、コーナーの後に即座に始まる速度制限地帯に入る。ドライバは、即座に位置格納ボタンを押し、ナビゲーションシステムの一部を形成する位置手段によって決定された実際の位置を格納する(ステップ2)。引き続き、ナビゲーションシステムシステムの画面に、例えば、ガソリンスタンド、ホテルなどの対象点(POI)のクラスを表す記号が示される(ステップ3)。「新たなクラス」と表題付けされた空白のクラスもある。ドライバは、速度制限地帯を示す記号を見出せないので、そのドライバは、例えば、カーソルまたはタッチスクリーンボタンによって、表示された空白のクラスを選択する(ステップ4)。
【0042】
次の赤信号で、ドライバは、定義されるべき新たなクラスに対する記号として「速度制限地帯」とテキストを打ち込む(ステップ5)十分な時間を有する。代わりに、ドライバは、ステップ3でまだ表示されていない多くの記号を紹介され得る。この場合、ドライバは、適切であると考えられる紹介された記号の中の1つを選択する。ナビゲーションシステムのデータベース内には、実際の位置を表すデータと、それと関連して新たに導入されたPOIのクラスに対する新たな記号を表わすデータとが格納される(ステップ6)。
【0043】
次にそのドライバが、一回目と同じ道を次に移動すると、道案内は、再び実行される(ステップ7)。採られるべき道は、デジタルマップ内に表示される。以前の道案内のときとは異なり、今度は、速度制限地帯開始の格納された実際の位置、すなわち、座標に対応する位置で、第一の移動で新たに生成された(ステップ5)POIのクラス「速度制限地帯」に対する記号が、例えば、テキスト「速度制限地帯」と表示される(ステップ8)。これにより、ドライバは、自分が該当するカーブの直後に始まる速度制限地帯に近づいていることを、認識する/思い出すことができる。
【0044】
本特許出願で開示されたナビゲーションシステムの例のコンポーネントは、図2に示される。ナビゲーションシステム10は、ユーザによって動作され得、ユーザによる要請があり次第、位置手段12によって決定される実際の位置をデータベース13内に格納する入力手段11を備えている。入力手段11は、触覚音響入力手段を含むユーザインターフェースを備える。ユーザインターフェースによって、ユーザが、記号データベース14内に格納される記号を選択することが可能になる。記号または記号へのリンクは、実際の位置のデータ、すなわち、実際の位置の座標とともに、かつそれと関連付けられてデータベース13内に格納される。
【0045】
ナビゲーションシステム10は、また、ユーザによってシステムに導入された実際の位置で、POIを表わす記号を含むデジタルマップを表示する表示デバイス15を備えている。さらに、合成音声を出力するように構成された音声出力16が、ナビゲーションシステム10内に含まれる。実際、表示デバイス15および音声出力16は、一般的に、以前に格納された実際の位置とは異なる車両の現在位置に基づいて、データベース12内に格納される1つ以上のPOIを示すように制御され得る。
【0046】
図3を参照して、本発明の案内方法の例が、以下に詳細に述べられる。自動車のドライバが、車両ナビゲーションシステム(図2も参照)による道案内の下で、移動している(ステップ21)。ドライバが交差点に着いた後、ドライバはまもなく危険だと考える。ドライバは、押して話すボタンを押して、「位置を格納せよ!」と声に出す(ステップ22)。自動車の実際の位置は、適切な座標、例えば、ナビゲーションシステムの一部である位置によって決定されたような地理的座標またはデジタルマップの座標の形式で、データベース内に格納される(ステップ23)。ナビゲーションシステムに含まれる音声認識システムは、「位置は格納された。対象点は?」と出力し得る(ステップ24)。代わりに、ドライバは、表示デバイス上に表示されるPOIを表わす記号のリストから選択するのに使用可能なキーボードまたはカーソルによってPOIを入力するように促され得る(ステップ24)。
【0047】
ドライバは、「危険な交差点」と声に出す(ステップ25)。この発声によって、格納された座標データを、音声認識システムによって使用されるライブラリ内の音声サンプルにリンクさせるデータリンクが生成/格納される(ステップ26)。音声サンプルは、「注意せよ!危険な交差点!」であり得る。さらに、危険な交差点を表わすことを意図するユーザ生成の記号が、データベースにロードされ、このデータベース内では、複数の座標が格納され、該複数の座標がこれらの座標を表わすデータとリンクされている(ステップ27)。代わりに、格納された座標データを、別個の記号データベース内に格納されているユーザ生成の記号にリンクさせるデータリンクが生成/格納される(ステップ27)。記号は、ユーザによって、例えば、デジタル写真から、あるいは、ダウンロードされたベクトルグラフィックの修正によって、前もって生成され得る。
【0048】
ここで、ドライバが前回と同じ道に沿って移動し、再び、ナビゲーションシステムによって案内されていると仮定する(ステップ28)。上述の交差点から所定の距離内に近づいたとき(ステップ29)、音声認識システムは、活性化され、合成音声出力が、「注意せよ!危険な交差点!」と発する(ステップ30)。
【0049】
ナビゲーションシステムに含まれる位置手段を一助として、ステップ22で上述したPOIに対して格納された位置(すなわち、交差点)までの実際の距離は、移動中に連続的に決定され得る。ドライバによって事前に選択され得る所定の距離に到達したとき、警告通知がなされる(ステップ30)。ドライバに距離が通知されること、例えば、「注意せよ!危ない交差点!100メートル先」と通知されることが、望ましいものとなり得る。音声認識システムは、音声サンプルが、ドライバ自身による発声から録音され得、次いで、引き続く出力のために格納され得る。
【0050】
本例において、道案内は、車両の現在位置を含むデジタルマップを表示し、かつ、採られるべき道を指示することによって、聴覚的にも、また視覚的にも実行される。デジタルマップは、POIのクラスに対する記号、および、個々のPOIに対する記号を含む。特に、所定の例において、デジタルマップは、ユーザによって個々にカスタム化された記号を含む。記号は、ステップ23で格納された座標に対応するマップ内の位置に示される。このように、ドライバは、表示されたデジタルマップを調べることによって、危険な交差点について知らされる。さらに、自動車が交差点まで所定の距離に到達したとき、記号が点滅することも構想に入れられ得る。
【0051】
以上の詳細な説明は、車両ナビゲーションシステムに関するが、本発明は、携帯ナビゲータにも組み込まれ得ることは明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は、本発明の例による道案内のプロセスを示す流れ図を示し、このプロセスは、車両の実際の位置と、ある道に沿って一回目の移動での関連POIとを格納することと、二回目にその道を移動するとき、そのPOIに関してメッセージを告げることとを含む。
【図2】図2は、本発明のナビゲーションシステムに向けられた例のコンポーネントを示し、該ナビゲーションシステムは、実際の位置と、その実際の位置と関連する対象点とを格納するデータベースと、対象点を指示する記号を格納する記号データベースとを備えている。
【図3】対象点の個々にカスタム化された言葉によるアナウンスを含む道案内に向けられた詳細な例を示す。
【符号の説明】
【0053】
10 ナビゲーションシステム
11 入力手段/インターフェース
12 位置手段
13 データベース
14 記号データベース
15 表示デバイス
16 音声出力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
実際の位置を決定するように構成された位置手段と、
データベースと、
該実際の位置と、該実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを該データベース内に格納するように構成された入力手段と、
該格納された実際の位置、および/または、該格納された実際の位置に関連する該格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該格納された実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成された出力手段と
を備える、ナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記入力手段は、ユーザが前記実際の位置の座標の格納を開始すること、および/または、該実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該格納された実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を選択することが可能なように構成された触覚入力手段および/または音響入力手段を備える、請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
音声入力を検出し、特定の音声入力が検出された場合、前記入力手段に前記実際の位置と、該実際の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを前記データベース内に格納させるように構成された音声認識手段をさらに備える、請求項1または請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記出力手段は、対象点のクラスまたは対象点に対する記号をデジタルマップ内で、前記格納された位置の格納された座標によって与えられる位置に表示することによって、前記格納された実際の位置と、該実際の位置に関連する前記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを出力するように構成されている、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または少なくとも1つの対象点に対する少なくとも1つの記号を格納するように構成され、かつ、新たな記号の挿入、および/または、格納された記号の削除および/または変更によって修正されるように構成された、記号データベースを備え、
前記出力手段は、該記号データベース内に格納された該少なくとも1つの記号によって、該格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または該格納された対象点の少なくとも1つの対象点を出力するように構成されている、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記データベース内に格納された少なくとも1つの記号は、デジタル写真、および/または、ビットマップ、および/または、ベクトルグラフィックを備える、請求項5に記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
前記出力手段は、音響メッセージによって、特に、音響言語メッセージによって、前記格納された実際の位置、および/または、該実際の位置に関連する前記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成されている、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項8】
前記聴覚メッセージは、ユーザによって前もって録音された言語メッセージである、請求項7に記載のナビゲーションシステム。
【請求項9】
前記対象点の少なくとも1つのクラスおよび/または前記少なくとも1つの対象点は、ユーザによって定義されている、請求項1ないし請求項8のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項10】
前記ナビゲーションシステムが、前記格納された実際の位置から所定の距離内にある場合のみ、前記出力手段は、該格納された実際の位置、および/または、該格納された実際の位置に関連する前記格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または該格納された実際の位置に関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成されている、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項11】
前記入力手段は、任意の位置と、任意の位置に関連する対象点の少なくとも1つのクラス、および/または該任意の位置に関連する少なくとも1つの対象点とを前記データベース内に格納するように構成されており、
前記出力手段は、該格納された任意の位置、および/または、該格納された任意の位置に関連する該格納された対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該格納された任意の位置に関連する少なくとも1つの対象点を出力するように構成されている、請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項12】
前記ナビゲーションシステムは、携帯ナビゲーションシステムまたは車両ナビゲーションシステムである、請求項1ないし請求項11のいずれか1項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項13】
道案内のための方法であって、
所定の目的地への道を指示するステップと、
対象点の少なくとも1つの格納されたクラス、および/または、少なくとも1つの格納された対象点を指示するステップと
を包含し、
該対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該少なくとも1つの対象点は、該道に沿った以前の移動の間に、該道の少なくとも1つの位置で、または、該道の少なくとも1つの位置に対して格納される、方法。
【請求項14】
前記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、前記少なくとも1つの対象点は、デジタルマップ内に記号を表示することによって指示される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記表示された記号は、ユーザによって提供される記号であり、かつ/または、デジタル写真、および/または、ビットマップ、および/または、ベクトルグラフィックを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、前記少なくとも1つの対象点は、音響メッセージを、特に、音響言語メッセージを通知することによって指示される、請求項13または請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、前記少なくとも1つの対象点は、ユーザによって定義される、請求項13ないし請求項16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記道の少なくとも1つの位置で、または、該道の少なくとも1つの位置に対して格納された前記対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、前記道の少なくとも1つの位置で、または、該道の少なくとも1つの位置に対して格納された前記少なくとも1つの対象点が、現在位置から所定の距離内にある場合のみ、該対象点の少なくとも1つのクラス、および/または、該少なくとも1つの対象点が、指示される、請求項13ないし請求項17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
請求項13ないし請求項18のいずれか1項に記載の方法のステップを実行するためのコンピュータ実行可能命令を有する1つ以上のコンピュータ可読の媒体を備える、コンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−263954(P2007−263954A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−48240(P2007−48240)
【出願日】平成19年2月28日(2007.2.28)
【出願人】(504147933)ハーマン ベッカー オートモーティブ システムズ ゲーエムベーハー (165)
【Fターム(参考)】