説明

ナビゲーションシステム,ナビゲーション装置,サーバ装置

【課題】ナビゲーション装置の状態に応じた情報をユーザに推薦する。
【解決手段】ナビゲーションシステム100のナビゲーション装置1は、ユーザがナビゲーション装置1を操作したとき、ユーザの属性に関する情報と、ナビゲーション装置の位置に関する情報と、ナビゲーション装置の操作状態に関する情報と、ナビゲーション装置の設定状態に関する情報とを少なくとも含むユーザ情報をサーバ装置4に送信する。サーバ装置4は、ナビゲーション装置1から送信されたユーザ情報と、履歴情報データベース42に記憶されている履歴情報との相関係数を算出し、その相関係数に基づいて推薦情報を推薦情報データベース43から取得し、ナビゲーション装置1に送信する。ナビゲーション装置1は、サーバ装置4から送信された推薦情報を受信し、出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置およびサーバ装置ならびにそれらの組み合わせであるナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、サーバ装置から端末装置に地図情報を提供する地図情報提供システムにおいて、サーバに蓄積されたデータを基におすすめの場所に関する推薦情報を端末装置に送信するものが知られている(たとえば、特許文献1)。また、ユーザのウェブサイトの閲覧傾向、ウェブサイト間の相関関係、ユーザの嗜好の反映度に関するパラメータに基づいてウェブサイトの推薦情報を送信するサーバ装置が知られている(たとえば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−328469号公報
【特許文献2】特開2009−140173号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の推奨情報を提供するシステムでは、たとえば現在位置から離れた目的地を選択しているときに現在位置周辺の情報を推薦してしまうことがあり、ユーザの望まない情報を提供してしまうことがあった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のナビゲーションシステムは、複数のナビゲーション装置とサーバ装置とを有するナビゲーションシステムであって、ナビゲーション装置の各々は、ユーザが当該ナビゲーション装置を操作したとき、ユーザの属性に関する情報と、当該ナビゲーション装置の位置に関する情報と、当該ナビゲーション装置の操作状態に関する情報と、当該ナビゲーション装置の設定状態に関する情報とを少なくとも含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、ユーザ情報記憶手段により記憶したユーザ情報をサーバ装置に送信するユーザ情報送信手段と、サーバ装置より送信される推薦情報を受信する推薦情報受信手段と、推薦情報受信手段により受信された推薦情報に基づく情報提供を行う情報提供手段と、を備え、サーバ装置は、各ナビゲーション装置からユーザ情報送信手段により送信されるユーザ情報を受信するユーザ情報受信手段と、ユーザ情報受信手段により過去に受信した各ナビゲーション装置のユーザ情報の履歴を履歴情報として記憶している履歴情報データベースと、複数のナビゲーション装置のうちいずれかについてユーザ情報受信手段により受信した当該ナビゲーション装置の最新のユーザ情報と、履歴情報データベースに記憶されている履歴情報との相関係数を算出する相関算出手段と、相関算出手段により算出された相関係数に基づいて、推薦情報を取得する推薦情報取得手段と、推薦情報取得手段により取得した推薦情報を当該ナビゲーション装置へ送信する推薦情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のナビゲーション装置は、推薦情報をナビゲーション装置に送信可能なサーバ装置と通信可能なナビゲーション装置であって、ユーザの属性に関する情報と、当該ナビゲーション装置の位置に関する情報と、当該ナビゲーション装置の操作状態に関する情報と、当該ナビゲーション装置の設定状態に関する情報とを少なくとも含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、ユーザ情報記憶手段により記憶したユーザ情報をサーバ装置に送信するユーザ情報送信手段と、サーバ装置より送信される推薦情報を受信する推薦情報受信手段と、推薦情報受信手段により受信された推薦情報に基づく情報提供を行う情報提供手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のサーバ装置は、複数のナビゲーション装置と通信可能なサーバ装置であって、複数のナビゲーション装置の各々からユーザ情報送信手段により送信されるユーザ情報を受信するユーザ情報受信手段と、ユーザ情報受信手段により過去に受信した各ナビゲーション装置のユーザ情報の履歴を履歴情報として記憶している履歴情報データベースと、複数のナビゲーション装置のうちいずれかについてユーザ情報受信手段により受信した当該ナビゲーション装置の最新のユーザ情報と、履歴情報データベースに記憶されている履歴情報との相関係数を算出する相関算出手段と、相関算出手段により算出された相関係数に基づいて、推薦情報を取得する推薦情報取得手段と、推薦情報取得手段により取得した推薦情報を当該ナビゲーション装置へ送信する推薦情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
ナビゲーション装置の状態に応じた情報をユーザに推薦できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の一実施形態であるナビゲーションシステムの構成の一例である。
【図2】本発明の一実施形態であるナビゲーションシステムで用いるナビゲーション装置構成の一例である。
【図3】推薦情報の出力例を示す図である。
【図4】推薦情報の決定に用いるデータ(その1)の一例を示す図である。
【図5】推薦情報の決定に用いるデータ(その2)の一例を示す図である。
【図6】推薦情報として使用するデータの一例を示す図である。
【図7】本発明の一実施形態において、推薦情報を出力するための処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の一実施形態において、推薦情報を出力するための処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の一実施形態において、推薦情報の決定に用いるデータ(その1)をデータ(その2)としてデータベースに記憶するときの処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の一実施の形態によるナビゲーションシステムの構成の一例について、図1を用いて説明する。図1のナビゲーションシステム100は、ナビゲーション装置1、通信端末2、通信回線網3、およびサーバ装置4で構成される。ナビゲーション装置1は、複数存在し、有線あるいは無線でそれぞれ通信端末2と接続されている。通信端末2およびサーバ装置4は、通信回線網3と接続されている。ナビゲーション装置1は、通信端末2を介して通信回線網3と接続し、さらに通信回線網3を介してサーバ装置4と接続することができる。
【0009】
各ナビゲーション装置1は、当該ナビゲーション装置を使用しているユーザの属性に関する情報や、ユーザが行ったナビゲーション装置1の操作状態に関する情報、位置情報などをユーザ情報として記憶し、その後サーバ装置に送信する。そして、サーバ装置4は、その送信されたユーザ情報に基づいてユーザにおすすめする情報である推薦情報を決定し、ナビゲーション装置1にその推薦情報を送信する。ナビゲーション装置1は、受信した推薦情報に基づいてユーザに対して情報提供を行う。
【0010】
通信端末2は、ナビゲーション装置1の制御により、必要に応じて通信回線網3と無線接続を行う。通信端末2と通信回線網3が無線接続する際には、通信回線網3が有する不図示の無線基地局が用いられる。この無線基地局は、その周囲の所定の通信エリア内にある通信端末2と無線通信することが可能であり、全国各地に散在している。なお、通信端末2は、たとえば携帯電話などである。また、通信回線網3は、たとえば携帯電話回線網やインターネットなどにより構築される。
【0011】
サーバ装置4は、通信回線網3と接続されており、ナビゲーション装置1からの要求に応じた情報を提供することができる。サーバ装置4は、制御部40、通信部41、履歴情報データベース42、および推薦情報データベース43を備える。
【0012】
サーバ装置4の制御部40は、サーバ装置4で実行される様々な処理の制御を行うものである。通信部41は、制御部40の制御により通信回線網3と接続を行うものである。制御部40は、通信部41および通信回線網3を介してユーザ情報の受信や推薦情報の送信を行うことができる。
【0013】
履歴情報データベース42は、ナビゲーション装置1から送信されてくるユーザ情報に基づいて、ユーザの操作等の履歴情報を記憶しておくデータベースである。履歴情報の記憶および読み出しは、制御部40の制御により行われる。
【0014】
推薦情報データベース43は、ナビゲーション装置1に送信する推薦情報を記憶しておくものである。制御部40は、ナビゲーション装置1から送信されてくるユーザ情報に基づいて、類似している履歴情報を履歴情報データベース42から読み出し、読み出した履歴情報に基づいて推薦情報データベース43の中からユーザに推薦する推薦情報を決定する。
【0015】
ナビゲーション装置1の構成について、図2に示す一構成例を用いて説明する。図2に構成例を示すナビゲーション装置1は、車両用のものであり、制御部10、記憶部11、表示モニタ12、スピーカ13、GPS受信部14、ジャイロセンサ15、および入力装置16を備える。以降、ナビゲーション装置1を搭載した車両のことを搭載車両と記載する。
【0016】
図2の制御部10は、ナビゲーション装置1を動作させるための各種処理を実行する部分であり、マイクロプロセッサ、各種周辺回路、RAM、ROMなどによって構成される。制御部10により実行される処理には、たとえば経路探索処理や、施設検索処理、マップマッチング処理、経路誘導処理などがある。これらの処理については、多くの手法が知られている。
【0017】
制御部10が実行する経路探索処理とは、利用者が設定した探索条件に基づいて、搭載車両の現在位置から目的地までの推奨経路をダイクストラ法などにより探索するものである。目的地は、ナビゲーション装置1の利用者が入力装置16を介して入力すればよい。搭載車両の現在位置は、制御部10がGPS受信部14を利用して算出することにより特定できる。経路の探索は、記憶部11に記憶されている地図データに基づいて実行される。なお、推奨経路を探索するとき、目的地だけでなく経由地を選択してもよい。
【0018】
制御部10が実行する施設検索処理とは、施設のジャンルやキーワードに基づいて、記憶部11に記憶されている施設データの中から、搭載車両の現在位置または推奨経路の周辺にある施設を検索するものである。施設の検索に利用する施設のジャンルやキーワードは、ナビゲーション装置1の利用者が入力装置16を介して入力することができる。施設のジャンルとは、施設をその用途などで分類したもので、たとえば「交通機関」、「レストラン」、「コンビニ」などでよい。
【0019】
制御部10が実行する経路誘導処理とは、経路探索処理により探索された推奨経路に沿って運転手が搭載車両を運転できるように、表示モニタ12やスピーカ13などを利用して誘導するものである。制御部10は、表示モニタ12に搭載車両の位置を示す印を付した地図を表示し、スピーカ13から音声案内を出力する。
【0020】
図2の記憶部11は、ハードディスクなどを含む記憶媒体の集まりであり、道路地図を表す地図データや、アイコン等の画像データ、音声データを含む各種データが記憶されている。記憶部11に記憶されているデータは、必要に応じて制御部10により記憶部11から読み出され、制御部10が実行する様々な処理や制御に利用される。また、制御部10は、記憶部11に新たなデータを記憶することや既に記憶されているデータを更新することができる。
【0021】
記憶部11に記憶される地図データには、地図上の場所を表すノードに関する情報と、ノードが表す場所と場所の間を繋ぐ道路を表すリンクに関する情報とが含まれる。ノードに関する情報には、位置情報や地点名称に関する情報などが含まれる。リンクに関する情報には、リンクが表す道路の長さなど、そのリンクを通過するのにかかる時間を割り出すための情報や、道路種別、車両の通行が許可されている方向などの情報が含まれる。これらの情報に基づいて経路探索処理や、マップマッチング処理、経路誘導処理などが実行される。
【0022】
記憶部11に記憶される地図データには、更に施設データが含まれる。施設データには、施設名や施設の位置、施設のジャンルなどの情報が含まれる。制御部10は、施設データを利用して前述した施設検索処理を実行することができる。また、前述した経路誘導処理において、表示モニタ12に表示している地図上に施設を表す印を表示することができる。
【0023】
記憶部11は、ユーザの属性に関する情報や、ユーザが行ったナビゲーション装置1の操作状態に関する情報などを含むユーザ情報を記憶する。ユーザ情報の詳細に関しては、図4を用いて後述する。
【0024】
図2の表示モニタ12は、様々な画像や映像などを表示するための装置であり、液晶ディスプレイ等が用いられる。制御部10の制御に基づいて表示モニタ12に地図や搭載車両の現在位置を表示することにより、ナビゲーション装置1は推奨経路に沿った案内を行うことができる。また、制御部10は、表示モニタ12を介してユーザに推薦情報を提供できる。表示モニタ12による推薦情報の表示例については、図3を用いて後述する。
【0025】
図2のスピーカ13は、制御部10の制御により、搭載車両の走行に関する様々な音声情報を出力する。たとえば、制御部10により探索された経路に従って搭載車両を目的地まで誘導するための音声案内や、警告音などを出力する。また、制御部10は、スピーカ13を介してユーザに推薦情報を音声で提供することもできる。
【0026】
図2のGPS受信部14は、GPS衛星から送信されるGPS信号を受信して制御部10へ出力する。GPS信号には、搭載車両の現在位置と現在時刻を特定するための情報として、そのGPS信号を送信したGPS衛星の位置と送信時刻が含まれている。したがって、制御部10は、所定数以上のGPS衛星からGPS信号により、これらの情報に基づいて搭載車両の現在位置および現在時刻を算出することができる。制御部10は、GPS信号に基づいて算出された搭載車両の現在位置の時間変化を算出し、その搭載車両の現在位置の時間変化に基づいて、搭載車両が走行している方向と走行した距離を特定することができる。
【0027】
ナビゲーション装置1の制御部10は、記憶部11に記憶された地図データや上記のようにして算出した搭載車両の現在位置が変化した軌跡などに基づいて、搭載車両がどの道路の上に存在するかを特定する。このような処理をマップマッチング処理という。
【0028】
図2のジャイロセンサ15は、搭載車両の向きの変化に応じた角速度を検出するためのセンサである。このジャイロセンサ15により検出された角速度に基づいて、搭載車両の向きが求められ、搭載車両が走行している方向を特定できる。
【0029】
搭載車両がトンネル内を走行しているときや、高架下にあるサービスエリア内にあるときなど、GPS受信部14がGPS信号を受信できない場合がある。制御部10は、ジャイロセンサ15により検出される角速度、搭載車両からハーネスや無線通信等を介して送信される搭載車両の走行速度、および記憶部11に記憶される地図データに基づいて、搭載車両の現在位置および走行している方向に関する情報を特定することもできる。このようにして特定された搭載車両の現在位置の軌跡に基づいてもマップマッチング処理を実行することができる。GPS信号に基づいたマップマッチング処理と、角速度や走行速度等に基づいたマップマッチング処理とは併用してもよい。
【0030】
図2の入力装置16は、ナビゲーション装置1を動作させるためにユーザから入力される各種操作を検出するための装置であり、各種の入力スイッチ類を有している。ユーザは、入力装置16を操作することにより、たとえば、目的地に設定したい施設や地名等を入力したり、予め登録された登録地の中から目的地を選択したり、表示モニタ12に表示された地図を任意の方向にスクロールしたりすることができる。入力装置16は、操作パネルやリモコンなどによって実現することができる。あるいは、入力装置16を表示モニタ12と一体化されたタッチパネルとしてもよい。
【0031】
図3は、推薦情報に基づいた情報を表示モニタ12に表示した画面例である。図3は、ユーザがジャンルを指定して推奨経路の目的地を検索するための表示画面であり、その表示画面の下部に推薦情報に基づいた推薦施設リスト301を表示している。
【0032】
推薦施設リスト301には、サーバ装置4から送信された推薦情報に基づいた情報が表示される。サーバ装置4の制御部40は、ナビゲーション装置1の操作状態や設定状態などに基づいて、推薦情報として送信する施設のジャンル等を決定し、決定したジャンル等の推薦情報を推薦情報データベース43から取得し送信する。図3の例では、サーバ装置4はジャンル「レストラン」の情報をナビゲーション装置1に送信している。
【0033】
本実施の形態では、ナビゲーション装置1の状態に基づいて推薦情報リスト301に表示する情報を変化させるために、サーバ装置4がナビゲーション装置1の状態をユーザ情報に基づいて判別し、その判別した状態に応じて推薦情報を決定する。このように推薦情報を決定できるようなユーザ情報のフォーマットについて図4を用いて説明する。
【0034】
図4(a)では、ユーザ情報の例としてユーザ情報411〜415を示している。ユーザ情報411〜415は、ユーザがナビゲーション装置1に対して何らかの操作を行ったときにその操作をトリガとして記憶部11に記憶される。図4のユーザ情報411〜415は、それぞれ「ID」、「性別」、「年齢」、「現在位置」、「操作時刻」、「操作状態」、および「ナビゲーション装置の設定状態」という七つの項目の情報を含む。これらの項目は、サーバ装置4においてナビゲーション装置1に送信する推薦情報を決定する際に用いられる。
【0035】
図4(a)の項目「ID」、「性別」、および「年齢」は、各ユーザの属性に関する情報を表している。項目「ID」は、ユーザ情報411〜415がどのナビゲーション装置1のユーザのものかをサーバ装置4において判別するためのものである。項目「ID」に記憶する情報は、たとえばナビゲーション装置1の製造番号などに基づいたものとすればよい。
【0036】
項目「性別」および「年齢」は、ナビゲーション装置1のユーザの性別および年齢に関するものである。項目「性別」および「年齢」は、たとえばナビゲーション装置1に登録されているユーザ情報などに基づいたものとすればよい。項目「性別」の値は、たとえば「男性」を0、「女性」を1とした1ビットの2進数で表せばよい。
【0037】
項目「現在位置」は、ユーザ情報411〜415を記憶部11に記憶したときの搭載車両の現在位置を表している。搭載車両の現在位置は、前述したとおり、制御部10がGPS信号に基づいて算出すればよい。項目「現在位置」の値は、たとえば緯度経度の座標を2進数で表したものでよい。
【0038】
項目「現在時刻」は、ユーザ情報411〜415を記憶部11に記憶したときの現在時刻を表している。搭載車両の現在時刻は、前述したとおり、制御部10がGPS信号に基づいて算出すればよい。
【0039】
項目「操作状態」は、ユーザ情報411〜415を記憶部11に記憶したときのナビゲーション装置1の操作状態(ユーザ情報411〜415をそれぞれ記憶するトリガとなった操作の内容)を表している。たとえば、「ジャンル検索の開始」、「ジャンル選択『レストラン』」、「ジャンル選択『コンビニ』」、「目的地の選択」、「経路探索開始」、および「経路誘導開始」などの操作状態を表す情報を記憶する。項目「操作状態」に記憶する対象の操作状態がn種類ある場合、ユーザが行った操作は、たとえば「操作された(1)」または「操作されていない(0)」のいずれかの値を取るフラグがn個並んだフラグの列として記憶すればよい。フラグの列の一例を図4(b)に示し、後述する。
【0040】
項目「ナビゲーション装置の設定状態」には、たとえば、表示中の地図のスケール(縮尺)や種類、経路設定の有無、地図の表示方向(ノースアップまたはヘディングアップ)、目的地までの所要時間、推奨経路を表すリンクの列など、ナビゲーション装置1の設定状態に関する情報を記憶するものである。項目「ナビゲーション装置の設定状態」は、各種フラグや各種設定値の二進数表記などの情報を含んだmビットのビット列で表せばよい。
【0041】
図4(b)に示すビット列452は、ユーザ情報412の項目「操作状態」および項目「ナビゲーション装置の設定状態」を(n+m)ビットのビット列で表現した例である。各ビットは、「ジャンル検索の開始」、「ジャンル選択『レストラン』」、「ジャンル選択『コンビニ』」などの操作状態、ならびに「経路設定の有無」、「スケール4km」、「スケール8km」、「目的地までの所要時間」などのナビゲーション装置1の設定状態に対応している。
【0042】
サーバ装置4は、図4のようなユーザ情報を複数のナビゲーション装置1から受信し、履歴情報として履歴情報データベース42に記憶する。図5は、履歴情報について説明するための図である。図5の符号511〜519は、それぞれ履歴情報を表す。履歴情報511〜519のフォーマットは、ユーザ情報のフォーマットと同じであることが望ましい。
【0043】
サーバ装置4は、そのナビゲーション装置1から受信した最新のユーザ情報と履歴情報データベース42の各履歴情報との類似度合いを表す相関係数を所定の計算式に基づいて算出する。そして、その相関係数に基づいて、当該最新のユーザ情報との相関が強い履歴情報を特定する。たとえば、サーバ装置4が図4(a)のユーザ情報412を最新のユーザ情報として受信していた場合、図5の履歴情報の中から性別、年齢、操作時刻、操作内容、およびナビゲーション装置の設定状況などが類似している履歴情報517が選択される。
【0044】
相関係数の算出に用いる所定の計算式は、たとえば下式(1)のようなものでよく、制御部40は下式(1)を以下のように計算すればよい。まず、制御部40は、受信したユーザ情報と履歴情報データベース42に記憶されている履歴情報のそれぞれについて、当該ユーザ情報または履歴情報に含まれる項目のうち数値化されている項目について、平均値を算出する。そして、ユーザ情報に対して算出した平均値をAx、履歴情報に対して算出した平均値をAyとして、数式(1)に代入し、相関係数corr(x,y)を算出する。なお、式(1)において、Ri,xはユーザ情報xの項目iの値である。Ri,yは履歴情報yの項目iの値である。
【0045】
【数1】


------(1)
【0046】
相関係数を算出する履歴情報は、その操作状態が受信した最新のユーザ情報が指すナビゲーション装置1の操作状態と、一致または関係するものだけに限定することが望ましい。たとえば、ユーザ情報の操作状態が「ジャンル選択『レストラン』」の場合、履歴情報のうち操作状態が「ジャンル選択『レストラン』」であるものや、「ジャンル検索」であるものだけについて相関係数を算出することとしてもよい。
【0047】
また、サーバ装置4は、過去に受信したユーザ情報を履歴情報として履歴情報データベース42に記憶する。たとえば、ユーザ情報を受信するたびに履歴情報として記憶してもよいし、履歴情報データベース42にユーザ情報の「ID」と同一の履歴情報が記憶されていないときや、「ID」がユーザ情報と同一である履歴情報の「操作時刻」がユーザ情報の「操作時刻」と比べて古すぎるとき、ユーザ情報の「ナビゲーション装置の設定状態」が変化したときなどに限定して記憶してもよい。
【0048】
サーバ装置4は、受信したユーザ情報との相関が強い履歴情報を特定したら、その情報に基づいて推薦情報データベース43の中からナビゲーション装置1に送信する推薦情報を決定する。
【0049】
推薦情報データベース43では、たとえば図6のようなフォーマットで推薦情報が記憶されている。図6の推薦情報のフォーマットは、「情報ID」、「ジャンル」、「名称」、「位置」、および「利用可能時間」という5項目を含むものである。項目「情報ID」は各推薦情報の識別番号を表す。項目「ジャンル」は、推薦情報が推薦する情報のジャンルを表す。項目「名称」は、たとえば施設の固有名称などを表すものである。項目「利用可能時間」は、推薦情報が推薦する施設等を利用できる時間である。たとえば、推薦情報によりレストランを推薦する場合は、その営業時間を利用可能時間として記憶すればよい。
【0050】
次に、本実施の形態であるナビゲーションシステム100において実行される、ユーザがナビゲーション装置1を操作したときから推薦情報に基づいた表示を行うまでの処理の詳細について、図7および図8を用いて説明する。図7は、ユーザがナビゲーション装置1を操作したときに実行を開始するナビゲーション装置1側の処理のフローチャートの一例である。図7の処理は、ユーザが何らかの操作を開始するたびに実行を開始する。図8は、ナビゲーション装置1からサーバ装置4に対してユーザ情報が送信されてきたときに実行を開始するサーバ装置4側の処理のフローチャートの一例である。図7の処理は、ナビゲーション装置1の制御部10により実行される。一方、図8の処理は、サーバ装置4の制御部40により実行される。
【0051】
図7のステップS701では、ナビゲーション装置1の制御部10が図4(b)のフォーマットでユーザ情報を生成し、記憶部11に記憶する。図7の処理は、ユーザ情報が記憶部11に記憶されたらステップS702に進む。
【0052】
図7のステップS702では、制御部10が通信端末2を介してサーバ装置4にユーザ情報を送信する。ユーザ情報がサーバ装置4に送信されたら、図7の処理はステップS703に進む。
【0053】
図7のステップS703では、制御部10は、サーバ装置4から推薦情報が送信されるまでステップS703で待機する。図7の処理は、サーバ装置4から推薦情報が送信されてきたらステップS704に進む。
【0054】
図7のステップS704では、制御部10は、サーバ装置4から送信された推薦情報を受信する。図7の処理は、推薦情報を受信したらステップS705に進む。
【0055】
図7のステップS705では、制御部10は、ステップS704で受信した推薦情報に基づいて、表示モニタ12に図3のような表示を行う。図7の処理は、表示モニタ12への表示を行ったら図7の処理を終了する。
【0056】
図8のステップS801では、制御部40は、通信部41を介してナビゲーション装置1が送信したユーザ情報を受信する。図8の処理は、ユーザ情報を受信したらステップS802に進む。
【0057】
図8のステップS802では、制御部40がステップS801で受信したユーザ情報と、履歴情報データベース42に記憶されている各履歴情報との間の相関係数を算出する。図8の処理は、相関係数の算出が完了したらステップS803に進む。
【0058】
図8のステップS803では、制御部40は、ステップS802で算出した相関係数に基づいて、ユーザ情報と相関の強い履歴情報を特定する。図8の処理は、ユーザ情報と相関の強い履歴情報を特定したらステップS804に進む。
【0059】
図8のステップS804では、制御部40は、ステップS803で特定した履歴情報に基づいて推薦情報データベース43から推薦情報を取得する。たとえば、ステップS803で特定した履歴状態の操作状態やナビゲーション装置の設定状態の情報からジャンルを選択し、選択されたジャンルと項目「現在位置」の情報とに基づいて推薦情報データベース43を検索し、ナビゲーション装置1に送信する推薦情報を取得する。ジャンルの選択は、たとえば履歴状態の操作状態において、「ジャンル選択『レストラン』」が1の場合は、レストランを選択することにすればよい。図8の処理は、推薦情報を取得したらステップS805に進む。
【0060】
図8のステップS805では、制御部40は、通信部41を介してステップS804で取得した推薦情報をナビゲーション装置1に送信する。図8の処理は、推薦情報の送信が完了したらステップS806に進む。
【0061】
図8のステップS806では、制御部40は、ステップS801で受信したユーザ情報を履歴情報として履歴情報データベース42に記憶するための処理を実行する。ユーザ情報と履歴情報として記憶する方法の詳細については後述する。ユーザ情報を履歴情報データベース42に記憶したら図8の処理は終了する。
【0062】
図8のステップS806で実行する処理について図9を用いて説明する。図9は、ユーザ情報を履歴情報として記憶する処理の一例に関するフローチャートである。図9の処理は、サーバ装置4の制御部40で実行される。
【0063】
図9のステップS901では、制御部40は、ユーザ情報に含まれるIDと同じIDを持つ履歴情報が履歴情報データベース42に含まれているか否かを判定する。履歴情報データベース42に含まれていた場合は、図9の処理はステップS902に進み、含まれていなかった場合は、ステップS906に進む。
【0064】
図9のステップS902では、制御部40は、履歴情報に含まれる操作時刻に関する情報に基づいて、ユーザ情報に含まれるIDと同じIDを持つ履歴情報の中で最新の履歴情報を検索し、取得する。図9の処理は、最新の履歴情報を取得したらステップS903に進む。
【0065】
図9のステップS903では、制御部40は、ユーザ情報に含まれる操作時刻と、ステップS902で取得した履歴情報の操作時刻との差を経過時間として算出する。図9の処理は、経過時間を算出したらステップS904に進む。
【0066】
図9のステップS904では、制御部40は、ステップS903で算出した経過時間が所定の値(たとえば1分)以下か否かを判定し、ユーザがナビゲーション装置1を連続して操作しているか否かを判定する。経過時間が所定の値以下である場合は、図9の処理はステップS905に進み、そうでない場合はステップS905に進む。
【0067】
図9のステップS905では、制御部40は、ユーザ情報に含まれる「ナビゲーション装置の設定状態」とステップS902で取得した履歴情報に含まれる「ナビゲーション装置の設定状態」とが同じか否かを判定する。同じである場合はユーザ情報を履歴情報データベース42に記憶せずに図9の処理を終了し、そうでない場合は図9の処理はステップS906に進む。
【0068】
図9のステップS906では、制御部40は、ユーザ情報を履歴情報として履歴情報データベース42に記憶し、図9の処理を終了する。
【0069】
以上で説明した実施形態によれば、次の作用効果を奏する。
【0070】
(1)本実施の形態は、複数のナビゲーション装置1とサーバ装置4とからなるナビゲーションシステム100である。ナビゲーション装置1は、ユーザが入力装置16を介してナビゲーション装置1を操作したとき、図4(b)のようにユーザの属性に関する情報(ID、性別)と、ナビゲーション装置の位置(ナビゲーション装置1を搭載した搭載車両の現在位置)に関する情報と、ナビゲーション装置の操作状態に関する情報(操作時刻、操作状態)と、ナビゲーション装置1の設定状態(経路の有無、スケール)とを含むユーザ情報を生成し、記憶部11に記憶する(図7のステップS701)。そして、記憶したユーザ情報をサーバ装置4に送信する(図7のステップS702)。サーバ装置4は、ナビゲーション装置1から送信されてきたユーザ情報を受信し(図8のステップS801)、ユーザ情報と履歴情報データベース42に記憶されている履歴情報との間の相関係数を算出し(図8のステップS802)、その相関係数に基づいて履歴情報を特定し(図8のステップS803)、その履歴情報に基づいて推薦情報データベースの中からユーザに推薦すべき推薦情報を取得する(図8のステップS804)。サーバ装置4は、取得した推薦情報をナビゲーション装置1に送信し(図8のステップS805)、ナビゲーション装置1はその推薦情報を受信し(図7のステップS703およびS704)、受信した推薦情報に基づいた情報をユーザに提供する。これにより、ユーザ情報や履歴情報などに含まれるナビゲーション装置の操作状態や設定状態などに応じた情報をユーザに推薦することができる。
【0071】
(2)サーバ装置4は、ナビゲーション装置1が送信したユーザ情報と履歴情報データベース42に記憶する履歴情報とに基づいて履歴情報を記憶するか否かを判定し(図9のステップS901、S904、S905)、記憶すると判定されたとき、ナビゲーション装置1から送信されてきたユーザ情報を履歴情報として履歴情報データベース42に記憶する(ステップS906)。これにより、履歴情報データベース42に記憶する履歴情報のデータ容量が過剰に大きくなることを防ぐことができる。
【0072】
以上で説明した実施形態は、以下のように変形して実施できる。
【0073】
本実施の形態では、ジャンルを選択して目的地を検索する場合の例を説明したが、住所を指定して目的地を検索する場合や、施設名をして目的地を検索する場合などにも本発明を同様に適用可能である。
【0074】
本実施の形態では、目的地の候補となる情報を推薦情報としてユーザに提供したが、他の情報を推薦情報として提供してもよい。たとえば、ユーザにあまり知られていないナビゲーション装置1の操作や、経路周辺で購入できる商品や特産物などの情報を提供してもよい。
【0075】
上記実施の形態では、図9のフローチャートにより受信したユーザ情報と履歴情報として記憶するか否かを判断して記憶する例を説明したが、全てのユーザ情報を履歴情報として記憶してもよい。また、履歴情報データベース42に記憶する履歴情報は、記憶してから所定の期間が経過したとき削除することにしてもよい。
【0076】
更に、履歴情報として記憶するか否かを判定する代わりにユーザ情報を送信するか否かを判定してもよい。たとえば、前回ユーザ情報を送信してから所定の時間が経過したときや、一連の操作が完了したときなどの所定の条件を満たしたときにユーザ情報を送信することにすればよい。
【0077】
推薦情報データベース43は、サーバ装置4の外部に存在することにしてもよい。たとえば、通信回線網3等を介してサーバ装置4と接続されるコンテンツサーバに推薦情報データベース43を備えてもよい。
【0078】
ユーザに提供する推薦情報は、ユーザ情報に含まれるナビゲーション装置1の設定条件に含まれているスケールに関する情報に基づいて変えてもよい。
【0079】
本実施の形態では車両用のナビゲーションシステムについて説明したが、本発明は車両用に限定するものではない。たとえば、歩行者に対して経路誘導を行うナビゲーションシステムについても適用してよい。また、ユーザのパソコンからインターネットを介してサーバ装置4へアクセスし、目的地検索が可能な検索システムなどにも適用してもよい。
【0080】
以上で説明した各実施の形態や各種の変形例はあくまで一例であり、発明の特徴が損なわれない限り、本発明はこれらの内容に限定されない。
【符号の説明】
【0081】
100 ナビゲーションシステム
1 ナビゲーション装置
2 通信端末
3 通信回線網
4 サーバ装置
10 制御部
11 記憶部
12 表示モニタ
13 スピーカ
14 GPS受信部
15 ジャイロセンサ
16 入力装置
40 制御部
41 通信部
42 履歴情報データベース
43 推薦情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のナビゲーション装置とサーバ装置とを有するナビゲーションシステムであって、
前記ナビゲーション装置の各々は、
ユーザが当該ナビゲーション装置を操作したとき、前記ユーザの属性に関する情報と、当該ナビゲーション装置の位置に関する情報と、当該ナビゲーション装置の操作状態に関する情報と、当該ナビゲーション装置の設定状態に関する情報とを少なくとも含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記ユーザ情報記憶手段により記憶した前記ユーザ情報を前記サーバ装置に送信するユーザ情報送信手段と、
前記サーバ装置より送信される推薦情報を受信する推薦情報受信手段と、
前記推薦情報受信手段により受信された推薦情報に基づく情報提供を行う情報提供手段と、を備え、
前記サーバ装置は、
各ナビゲーション装置から前記ユーザ情報送信手段により送信される前記ユーザ情報を受信するユーザ情報受信手段と、
前記ユーザ情報受信手段により過去に受信した各ナビゲーション装置のユーザ情報の履歴を履歴情報として記憶している履歴情報データベースと、
前記複数のナビゲーション装置のうちいずれかについて前記ユーザ情報受信手段により受信した当該ナビゲーション装置の最新のユーザ情報と、前記履歴情報データベースに記憶されている前記履歴情報との相関係数を算出する相関算出手段と、
前記相関算出手段により算出された相関係数に基づいて、前記推薦情報を取得する推薦情報取得手段と、
前記推薦情報取得手段により取得した前記推薦情報を当該ナビゲーション装置へ送信する推薦情報送信手段と、を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、
前記情報提供手段は、前記推薦情報受信手段により受信した推薦情報に基づいて目的地候補を推薦することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーションシステムにおいて、
前記相関算出手段は、前記履歴情報のうち前記ユーザ情報受信手段により受信した前記ユーザ情報と前記ナビゲーション装置の操作状態が一致するものを対象に前記ユーザ情報との相関係数を算出することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、
前記サーバ装置は、
前記相関算出手段により相関係数が算出された履歴情報のうち、前記相関係数が最も大きい履歴情報を特定する履歴情報特定手段を更に備え、
前記推薦情報取得手段は、前記履歴特定手段により特定された履歴情報に含まれる、前記ナビゲーション装置の位置に関する情報に基づいて前記推薦情報を取得することを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項5】
推薦情報をナビゲーション装置に送信可能なサーバ装置と通信可能なナビゲーション装置であって、
ユーザの属性に関する情報と、当該ナビゲーション装置の位置に関する情報と、当該ナビゲーション装置の操作状態に関する情報と、当該ナビゲーション装置の設定状態に関する情報と、を少なくとも含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶手段と、
前記ユーザ情報記憶手段により記憶した前記ユーザ情報を前記サーバ装置に送信するユーザ情報送信手段と、
前記サーバ装置より送信される前記推薦情報を受信する推薦情報受信手段と、
前記推薦情報受信手段により受信された前記推薦情報に基づく情報提供を行う情報提供手段と、を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーション装置において、
前記情報提供手段は、前記推薦情報受信手段により受信した推薦情報に基づいて目的地候補を推薦することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
複数のナビゲーション装置と通信可能なサーバ装置であって、
前記複数のナビゲーション装置の各々から前記ユーザ情報送信手段により送信される前記ユーザ情報を受信するユーザ情報受信手段と、
前記ユーザ情報受信手段により過去に受信した各ナビゲーション装置のユーザ情報の履歴を履歴情報として記憶している履歴情報データベースと、
前記複数のナビゲーション装置のうちいずれかについて前記ユーザ情報受信手段により受信した当該ナビゲーション装置の最新のユーザ情報と、前記履歴情報データベースに記憶されている前記履歴情報との相関係数を算出する相関算出手段と、
前記相関算出手段により算出された相関係数に基づいて、前記推薦情報を取得する推薦情報取得手段と、
前記推薦情報取得手段により取得した前記推薦情報を当該ナビゲーション装置へ送信する推薦情報送信手段と、を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
請求項7に記載のサーバ装置において、
前記相関算出手段は、前記履歴情報のうち前記ユーザ情報受信手段により受信した前記ユーザ情報と前記ナビゲーション装置の操作状態が一致するものを対象に前記ユーザ情報との相関係数を算出することを特徴とするサーバ装置。
【請求項9】
請求項7または8に記載のサーバ装置において、
前記ユーザ情報受信手段により受信した前記ユーザ情報を前記履歴情報として前記履歴情報データベースに記憶するか否かを判定する記憶判定手段を更に備え、
前記履歴情報データベースは、前記判定手段により記憶しないと判定された前記ユーザ情報を除外して前記履歴情報を記憶することを特徴とするサーバ装置。
【請求項10】
請求項7から9のいずれか一項に記載のサーバ装置において、
前記相関算出手段により相関係数が算出された履歴情報のうち、前記相関係数が最も大きい履歴情報を特定する履歴情報特定手段を更に備え、
前記推薦情報取得手段は、前記履歴特定手段により特定された履歴情報に含まれる、前記ナビゲーション装置の位置に関する情報に基づいて前記推薦情報を取得することを特徴とするサーバ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−257273(P2011−257273A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−132245(P2010−132245)
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】