説明

ナビゲーションシステム

【課題】ディーラ等への予約やスケジュール調整を行う手間を省いてユーザの利便性を向上させたナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】ディーラの予約状況に関する予約状況データ5を有するディーラ側端末装置3と通信可能な通信装置2と、車両の整備必要時期を判断する整備時期判断手段と、ユーザのスケジュールデータ29を管理するスケジュール管理手段と、予約状況データ5及びスケジュールデータ29を参照しつつ、ディーラに予約を入れることが可能な予約可能日時を特定する予約調整手段とを有するナビゲーション装置10とを備え、整備時期判断手段が整備必要と判断し、予約調整手段が予約可能日時を特定したときは、通信装置2からディーラ側端末装置3に予約申込信号が送信される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS信号の受信等により車両の現在位置を特定するとともに、所定の走行関連データ等に基づいて表示部に地図画面を表示させ、この地図画面上に車両位置を表示させて走行を案内するナビゲーション装置及びこれを適用したナビゲーションシステムが知られている。また、ナビゲーション装置においては、VICS(道路交通情報通信システム)を利用して走行に関する様々な情報をユーザに提供したり、音声出力機構を備えてこれら各種の情報や車両位置等の走行情報を音声によって案内するものも実用化されている。
【0003】
ところで、車両は、走行によってエンジンオイルやバッテリ等が消耗し、これら消耗品の交換を怠ると車両の走行性能が低下したり、環境に悪影響を及ぼしたりするおそれがある。しかし、普段車両の整備に関心の低いユーザにとって、これらの消耗品の交換時期は忘れがちである。そこで、近年、例えば、このような消耗品の交換時期等、走行情報以外の情報をユーザに報知させる機能を備えたナビゲーション装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、車両が安全に走行を行うためには、消耗品の交換のほかにも定期的に車検を行う等各種の整備を行うことが必要であり、車検等の時期は一般にディーラ等からユーザに通知される。
【0005】
ユーザは消耗品の交換時期や車検時期が迫っていることを知ると、適宜自己のスケジュールを確認しつつディーラ等に電話やインターネット等で消耗品の交換等のサービスや車検を受けること等について予約を行うこととなる。しかし、車両に関する予約情報は車両に乗車している際に確認できることが便宜である。また、予約を入れた先の施設の位置や施設までの経路等をユーザが自分で確認するのは煩雑である。
【0006】
そこで、ユーザが店や各種の施設に予約を入れたときには、この予約情報をユーザのスケジュールに加え、この予約情報の表示等を行うとともに適宜この予約情報に基づいて予約した施設等への経路案内を行うナビゲーション装置も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2000−161972号公報
【特許文献2】特開2002−267478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、ユーザが消耗品の交換や車検について予約を行おうとしても、ユーザの希望する日時がディーラ側の予定と合致しない場合もある。この場合、ユーザは再度自らのスケジュールを確認し、予約可能な日を調整しなければならない。また、ユーザが時間に余裕のない場合には、こうしたスケジュール調整、ディーラ等への予約の連絡及び予約の確認等を行うことは煩雑である。このため、たとえ、ユーザが消耗品の交換や車検の必要を認識していても、その時期を逸してしまうおそれがあるとの問題があった。
【0008】
そこで、本発明は以上のような課題を解決すべくなされたものであり、ディーラ等への予約やスケジュール調整を行う手間を省いてユーザの利便性を向上させたナビゲーションシステムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
このような問題を解決するため、請求項1に記載されているナビゲーションシステムは、ディーラの予約状況に関する予約状況データを有するディーラ側端末装置と通信可能な通信手段と、
車両の整備必要時期を判断する整備時期判断手段と、ユーザのスケジュールデータを管理するスケジュール管理手段と、前記予約状況データ及び前記スケジュールデータを参照しつつ、前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能日時を特定する予約調整手段とを有するナビゲーション装置を備え、
前記整備時期判断手段が整備必要と判断し、前記予約調整手段が予約可能日時を特定したときは、前記通信手段から前記ディーラ側端末装置に予約申込信号が送信されることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載されている発明は、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、目的地までの経路を探索する経路探索手段を備え、
前記予約調整手段は、前記経路探索手段によって探索された目的地までの走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する場合に、前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日と判断することを特徴としている。
【0011】
請求項3に記載されている発明は、請求項1又は請求項2に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールデータを参照し、ユーザのスケジュールと前記ディーラの予約可能日時とが合致しないと判断するときは、前記ユーザのスケジュールの変更の可否を問い合わせるとともに、変更が可能である場合には、前記ユーザのスケジュールの変更を行うことを特徴としている。
【0012】
請求項4に記載されている発明は、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールデータを参照し、ユーザのスケジュールに空きのある日を前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日と判断することを特徴としている。
【0013】
請求項5に記載されている発明は、請求項1に記載のナビゲーションシステムにおいて、目的地までの経路を探索する経路探索手段を備え、
前記経路探索手段によって探索された目的地までの走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置しない場合又は目的地までの走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する日にディーラの予約が不可である場合に、前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールデータを参照し、ユーザのスケジュールに空きのある日を前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日と判断することを特徴としている。
【0014】
請求項6に記載されている発明は、請求項4又は請求項5に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールに空きのある日が複数ある場合に、所定の優先順位に従って前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日を判断することを特徴としている。
【0015】
請求項7に記載されている発明は、請求項4又は請求項5に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールに空きのある日に休日が含まれている場合には、休日を前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日と判断することを特徴としている。
【0016】
請求項8に記載されている発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記車両に備えられる消耗品の消耗程度を検知する消耗検知機構を備え、前記整備時期判断手段は、前記消耗検知機構によって検知された結果に基づいて、車両の整備必要時期の判断を行うことを特徴としている。
【0017】
請求項9に記載されている発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記整備時期判断手段は、前記車両の累積経過時間及び累積走行距離の少なくとも何れか一方が所定の閾値を超えているか否かに基づいて、車両の整備必要時期の判断を行うことを特徴としている。
【0018】
請求項10に記載されている発明は、請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記整備時期判断手段は、前記ディーラ側端末装置から送信される情報に基づいて、車両の整備必要時期の判断を行うことを特徴としている。
【0019】
請求項11に記載されている発明は、請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、前記通信手段から前記ディーラ側端末装置に予約申込信号が送信されたときは、前記スケジュール管理手段は、前記スケジュールデータの更新を行うことを特徴としている。
【0020】
請求項12に記載されている発明は、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムにおいて、音声によって入力指示を行う音声入力部と、前記音声入力部から入力された音声を処理する音声認識処理手段とを備えたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、車両の消耗品の交換時期が近い場合や、車検時期が迫っている場合には、ナビゲーション装置がディーラ側端末装置から予約状況データを取得してユーザのスケジュールデータと照合し、ディーラのサービスを受けるための予約を行うことが可能か否かの判断を行う。このため、ユーザが、自らスケジュールを確認しディーラに予約を入れる等の手間が不要となり、時間に余裕のないユーザでも容易かつ確実に車両整備のサービスを受けることが可能となる。
【0022】
また、車両の消耗品の交換時期や、車検時期といった車両に関する予定をナビゲーション装置によってすべて統括的に管理することできるため、車両整備に関心の薄いユーザであっても消耗品の交換時期等を逸することなく、走行の安全を図ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図1から図5を参照しつつ、本発明に係るナビゲーションシステムの第一実施形態について説明する。
【0024】
まず、図1に示すように、本実施形態のナビゲーションシステム1に適用されるナビゲーション装置10には、例えば、通信手段として、携帯電話機や通信機能を有するメモリーカード等の通信装置2が無線方式又は有線方式によって接続可能となっており、これらの通信装置2により、ネットワークを介して、ディーラ側端末装置3に接続可能となっている。なお、ナビゲーション装置10が通信モジュールを内蔵している場合には、通信装置2を介することなくネットワークに接続し、ネットワークを介してディーラ側端末装置3に接続可能となる。
【0025】
ディーラにおいては、例えば、車検、エンジンオイルやバッテリ等の消耗品の交換等といった車両の整備に関する各種のサービスを受けることが可能であり、ディーラ側端末装置3は、顧客の所有する車両の車検時期や各種消耗品の交換時期等に関する各種の顧客データ4を有している。また、ディーラ側端末装置3は、ディーラにおいて受けることのできる各種のサービスを予約可能な日時に関する予約状況データ5を備えている。ナビゲーション装置10は、ネットワークを介してディーラ側端末装置3に接続することにより、これらの各種データを取得可能となっている。
【0026】
ナビゲーション装置10には、通信部6が設けられており、例えば、携帯電話機やPDA、ユーザのパーソナルコンピュータ等の各種端末装置7に設けられた通信部(図示せず)との間で無線方式又は接続端子等を介した有線方式により通信を行うことが可能となっている。これら端末装置7には、ユーザのスケジュールデータ29が格納されており、ナビゲーション装置10は、通信部6を介してこれら端末装置7と接続されることによりスケジュールデータの送受信を行うことができるようになっている。なお、ナビゲーション装置10が、ブルートゥース通信部を備えている場合には、ブルートゥース通信部を備える各種端末装置との間で、ブルートゥース通信部を介した各種データの送受信を行うようになっていてもよい。
【0027】
また、ナビゲーション装置10は、ユーザがキー操作等により各種情報を入力する入力操作部8、音声によって入力を行う音声入力部9、ユーザに対して各種情報を表示する表示部11、音声を出力する音声出力部12や、例えばハードディスク等によって構成され各種データを記憶する記憶部13、外部から入力されたユーザの個人的なデータ等を記憶する外部メモリ19、及び車両内の各種消耗品の劣化等を検知する消耗検知機構14を備えている。また、車両の位置を特定する位置特定手段を構成するものとして車両の走行距離を検出する距離センサ15、車両が進行する方位を検出する方位センサ16、GPS(Global Positioning Systems)衛星からの信号を受信するGPS受信部17、VICS(道路交通情報通信システム)によって提供される情報を受信するVICS受信部18を備えている。さらに、ナビゲーション装置10は、このナビゲーション装置10の各構成要素を統括的に制御する制御部20を備えており、制御部20は、CPU21、ROM22及びRAM23等から構成されている。また、これら各構成要素はバス24により接続されている。
【0028】
入力操作8は、例えば、タッチパネル、ライトペン、各種のキーや操作ボタン等によって構成されており、ユーザがこれらを操作することにより、操作に応じた操作信号をCPU21に出力するようになっている。
【0029】
また、音声入力部9は、例えば、内蔵型のマイクロフォン(図示せず)を備えており、このマイクロフォンによって集音された音声信号を増幅し、サンプリングしてA/D変換する。これにより、音声入力部9は、当該音声を表すデジタル形式の音声データを生成し、生成した音声データをパルス信号としてCPU21に出力するようになっている。
【0030】
表示部11は、例えばTFT(Thin Film Transister)等を備えた液晶ディスプレイによって構成されており、CPU21からの各種信号に基づいて、ユーザに対する各種メッセージや、地図上における車両の現在位置等を表示するようになっている。なお、前記入力部8のタッチパネルは、表示部11の液晶ディスプレイ上に設けられるようにしてもよい。
【0031】
音声出力部12は、例えば、D/A変換部、D/A変換部からのアナログ信号を増幅する増幅部、及びスピーカ(いずれも図示せず)を備えている。音声出力部12には、ユーザに対する各種メッセージや進行方向を指示するメッセージ等に対応する各種の音声信号がCPU21から送られるようになっており、音声出力部12は、これらの音声信号をD/A変換部においてD/A変換し、増幅部によって増幅した後、スピーカから音声出力させるようになっている。
【0032】
記憶部13は、当該ナビゲーション装置10に着脱可能に装填されるものであり、例えばDVD−ROM(Digital Versatile Disc-Read Only Memory)やCD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)等によって構成されている。この記憶部13には、例えば、地図データ、道路データ、誘導データ等の各種走行関連データ27や音声認識の際に参照される音声認識用データ28等が格納されている。
【0033】
ここで、地図データとは、ガソリンスタンドや郵便局等を表すアイコン(図柄)、地名等を表す文字データ、及び地図の背景画像データから成るデータである。道路データとは、マッチングの際に読み出されるデータであり、道路の名称、有料道路/一般道路の区別、国道/県道の区別、車線数、規制速度等を表すデータである。また、誘導データとは、経路の誘導時に読み出されるデータであり、交差点の名称、交差点の目印(例えば、商店の名称等)を表すデータである。
【0034】
また、音声認識用データ28とは、例えば、音声入力部から入力されることが予想される様々な単語が予め品詞ごとに分類され記憶された単語データと、入力された単語を所定の処理と対応付ける対応付けデータ等の音声認識処理に必要な各種のデータである。対応付けデータは、例えば、「変更」「遅く」「早く」「ずらす」「前に」「後に」等の時間の先後関係等に関するキーワードと、「構わない」「できる」「よい」「お願い」等の肯定的なキーワード及び「できない」「だめ」「よくない」等の否定的なキーワードとを記憶しており、先後関係等に関するキーワードと、肯定的又は否定的なキーワードとがそれぞれ掛け合わされた場合に、各組み合わせに対応する指示の意味内容及びそれに対する適切な対応及び応答が対応付けられて記憶されているものである。
【0035】
外部メモリ19は、例えば、フラッシュメモリカード等により構成されるものであり、例えば、ユーザの各種端末装置7から取得されたスケジュールデータ29や、過去に行われた車両整備の内容、時期等に関する車両整備データ30等の各種データを記憶するものである。なお、この外部メモリに記憶される各種データ等を制御部20のRAM23等に記憶させることも可能であり、この場合には外部メモリを必要に応じて設けることとすればよい。
【0036】
次に、距離センサ15は、例えば、車両の車輪の回転数に基づいて、一定の走行距離毎にパルス信号を生成し、生成したパルス信号をCPU21に出力するようになっている。また、方位センサ16は、例えば、ジャイロを用いて車両の単位時間当たりの回転角度を検出し、検出した回転角度をCPU21に出力するようになっている。
【0037】
GPS受信部17は、複数のGPS衛星の各々からスペクトラム拡散信号を受信し、受信した複数のスペクトラム拡散信号同士の位相差に基づいて当該ナビゲーション装置10が搭載される車両の絶対的な位置を表す現在地データを検出し、検出した現在地データをCPU21に出力するようになっている。
【0038】
VICS受信部18は、FM電波で送信される情報を受信するためのFMアンテナ(図示せず)及び道路上に所定間隔で設置された光ビーコンや電波ビーコン(情報通信施設)から送信される情報を受信するためのビーコン受信部(図示せず)等から構成されている。VICS受信部18は、これらFMアンテナ及びビーコン受信部から渋滞、事故、交通規制、駐車場等の交通情報をリアルタイムで受信し、受信した交通情報をCPU21に出力するようになっている。
【0039】
また、消耗検知機構14は、例えば、各種のセンサや計測器であり、車両内の各消耗品うち、センサによって劣化の度合いを検知することのできるものについてはそれぞれ消耗検知機構14としてのセンサが設けられている。これら各消耗検知機構14によって検知された結果は、CPU21に送られるようになっており、CPU21は、その検知結果から、各消耗品の交換が必要か否かを判断するようになっている。
【0040】
ここで、車両内の消耗品としては、例えば、エンジンオイル、ブレーキオイル、バッテリ、ブレーキパッド、エンジン冷却水等がある。このうち、例えば、バッテリについては、電圧の変化を測定することによって劣化の度合いを判断することが可能であり、消耗検知機構14として電圧計が用いられる。また、エンジン冷却水については一定の量に保たれているかを測定するセンサが消耗検知機構14として用いられる。なお、車両がOBD-II(自動車故障診断機)の規格に適合するものである場合には、OBD-IIを利用して故障箇所の検知が行われるようにしてもよい。OBD-IIとは、例えば、外部のコンピュータ等(図示せず)との間で相互通信を行うことができる検査機器である。OBD-IIは、予めコンピュータに記憶されているセンサ類の信号に異常がある場合にこれを検知することができ、主としてエンジンの制御状態が正常であるか否かを検知することができるようになっている。すなわち、ECU(エンジン・コントロールコンピュータ・ユニット)が搭載され、コンピュータによってエンジンが制御されている車両においては、例えば、排気管のフロントパイプに取り付けられた酸素センサ(図示せず)等によって排気ガス中の酸素濃度のチェックが行われ、ECUは、こうしたセンサから送られるアナログ信号に基づいて、理論空燃比(空気14.8:燃料1)が保たれるよう、酸素濃度のフィードバック制御を行うようにプログラムされている。OBD-IIは、外部のコンピュータ等と自動車の車両制御コンピュータとデータ通信を行いこのようなECUの制御状態をモニタリングすることができるものである。そこで、OBD-II規格に適合する車両の場合、ナビゲーション装置10によってECUに送られる各種センサからの信号を受信し、CPU21は、この信号に基づいて故障箇所の有無、消耗品の交換の要否等の判断を行うことができる。
【0041】
制御部20は、例えば、CPU21等から構成され、ROM22に格納される所定のプログラムを読み出してRAM23の作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種の処理を実行するようになっている。
【0042】
特に、本実施形態においては、ROM22には、ユーザが入力操作部8を操作したり、音声入力部9から音声入力を行ったりすることにより設定された目的地へユーザを誘導するためのナビゲーションプログラム25が格納されており、CPU21は、このナビゲーションプログラム25をRAM23に展開することにより、以下の処理を行うようになっている。
【0043】
すなわち、CPU21は、距離センサ15により生成されたパルス信号及び方位センサ16により検出された回転角度に基づいて、当該ナビゲーション装置10が搭載された車両の相対的な位置変化を算出する。そして、CPU21は、算出した相対的な位置変化と、GPS受信部17により検出された絶対的な車両の位置を表す現在地データとをマッチングさせることにより、車両の現在位置情報を生成するようになっている。
【0044】
また、CPU21は、経路探索手段として機能するようになっており、記憶部13に格納されている地図データ等の走行関連データ27を読み出して、車両の現在位置からユーザが設定した目的地に至る経路を探索し、決定する。そして、決定した経路に沿ってユーザを誘導するための誘導情報を生成するようになっている。
【0045】
さらに、CPU21は、走行関連データ27等の各種データ、生成された現在位置情報、誘導情報及びVICS受信部18によりリアルタイムに受信される交通情報を参照して、地図上に車両の現在位置をマーキングするとともに、誘導経路や交通情報を付加した案内地図に関する画像情報を生成する。そして、CPU21は、生成された画像情報に基づいて案内地図を表示部11に表示させるようになっている。
【0046】
また、CPU21は、音声認識処理手段として機能するようになっており、音声入力部9からユーザ等によって音声による指示が入力されたときは、入力音声の認識を行う。音声認識は、例えば以下の手法で行われる。すなわち、音声による入力が行われたときは、CPU21は、記憶部13に格納されている単語データ、対応付けデータ等の音声認識用データ28を読み出すようになっている。そして、入力された音声の波形と単語データ内に予め登録されている各単語の波形とのマッチング度合いを算出し、算出された結果をスコアとして出力するようになっている。そして、スコアが最大値となった単語を入力音声の単語として認識する。さらに、CPU21は、認識された単語の解析、分類を行って、キーワードを抽出し、このキーワードに対して対応付けられるべき処理を対応付けデータを参照しつつ特定する。例えば、「変更」「遅く」「できる」といったキーワードが抽出されると、CPU21は、当初予定されていた時刻よりも遅い時間に予定を変更することが可能であるとの指示が入力されたと認識し、当初よりも遅い時間に予定を変更する処理を行うことを決定する。行うべき処理が特定されると、この処理に対応する音声の合成処理を行うようになっている。具体的には、予めデータとして格納されている図示しない音片データや音素データ等を読み出してこの中から適当な音片や音素を適宜組み合わせることにより所望の音声を合成し音声情報を生成するようになっている。CPU21は、音声情報を生成すると、生成した音声情報に基づいて音声を音声出力部12から出力させるようになっている。また、ユーザからの音声入力のない場合であっても、CPU21は、車両を誘導経路に沿って走行させるための進行方向を指示する音声や各種の警告、報知に関する音声等の必要な音声を合成して音声情報を生成するとともに、生成した音声情報に基づいた音声を音声出力部12から出力させるようになっている。なお、音声認識処理を行う手法はここに示したもので限定されず、他の手法によるものとしてもよい。
【0047】
次に、CPU21は、車両の整備必要時期を判断する整備時期判断手段として機能するようになっており、消耗検知機構14等から送られた検知結果から車両の整備が必要であると判断すると、整備を行うべき時期を基準として所定の整備を行うべき期間を特定するようになっている。また、CPU21は、エンジンオイル、ブレーキオイル、ブレーキパッド等のように、ほぼ車両の走行距離に比例して劣化するものについては、距離センサ15によって検出される車両の走行距離及び図示しない経時手段によって取得される経過時間と車両整備データ30とを参照することにより、前回整備が行われたときからの累積経過時間及び累積走行距離を算出し累積経過時間又は累積走行距離が一定の閾値を超える場合に交換、整備時期である旨の判断を行うようになっている。また、車両整備データから前回車検を行った時期を特定し、このときから所定の期間が経過している場合には車検を行うべき時期であると判断するようになっている。なお、累積経過時間又は累積走行距離についての閾値は、各消耗品ごとに予め設定されている。また、ユーザが事後的に適宜閾値を変更できるようにしてもよい。
【0048】
なお、CPU21は、例えば、消耗品であれば交換、補充等を行わなくてはならない時期、また車検であれば車検の期限日を整備を行うべき時期とした場合に、この時期よりも前の所定期間をもって整備を行うべき期間とするようになっている。なお、交換等が必要な時期よりもどの程度前をもって整備を行うべき期間とするかについては事前に適宜設定されるようになっている。また、事後的にユーザが任意に設定するようにすることも可能である。
【0049】
また、本実施形態においては、ROM22には、ディーラの各種サービスを受けるための予約を入れることが可能な予約可能日時を決定する予約調整プログラム26が格納されており、CPU21は、この予約調整プログラム26をRAM23に展開することにより、予約調整手段として以下の処理を行うようになっている。
【0050】
すなわち、CPU21は、車両の整備を行うべき時期を基準として所定の整備を行うべき期間が特定されたときは、ユーザのスケジュールデータ29及び走行関連データ27等を参照しつつ、この所定期間内の各日における車両の予定位置と目的地までの走行経路を探索し、この所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置するか否かの判断を行うようになっている。なお、ディーラの位置が走行経路上からどの程度の範囲内にあるときに近傍に位置すると判断するかについては事前に適宜設定されるようになっている。また、ユーザによって任意に設定することも可能である。
【0051】
CPU21は、所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置すると判断したときは、ディーラの位置を走行経路上の中継地点と仮定して、この場合の出発地点となる現在位置とディーラとの間及びディーラから目的地までの間の各区間の始点から終点までの予想移動時間を算出するようになっている。さらに、例えば、記憶部13には、ディーラにおいて受けるべきサービスを受けるのに必要とされる一般的な時間の一覧(図示せず)がデータとして予め記憶されており、CPU21は、これを参照することによって、ディーラにおける予想滞在時間を判断し、CPU21は、算出された予想移動時間に予想滞在時間を加算することにより、ディーラに立ち寄った場合の目的地到着時刻を算出するようになっている。さらに、CPU21は、算出された結果からユーザのスケジュールに目的地に到着すべき目標到着時刻として設定されている時刻前に目的地に到着可能であるか否かの判断を行い、目標到着時刻内に到着可能である場合には、ディーラへの立ち寄りが可能であると判断するようになっている。さらに、CPU21は、ネットワークを通じてディーラ側端末装置から取得した予約状況データを参照し、ディーラ到着予定時刻にディーラのサービスの予約を取ることが可能か否かを判断する。そして、予約を取ることが可能な場合には、この日をディーラの予約候補日と判断するようになっている。
【0052】
例えば、前回行われた整備からの経過時間や累積走行距離、各種センサからの信号等に基づいて、CPU21が1ヶ月以内に車両の整備が必要と判断した場合、CPU21は、現在時点から1ヶ月以内を所定の整備を行うべき期間として特定し、音声又は表示部への表示によりユーザに対してディーラに車両整備の予約を入れるか否かの問い合わせを行うようになっている。そして、ユーザがこれを承諾する場合には、CPU21は、ユーザのスケジュールデータを参照してユーザのスケジュール状態を確認するようになっている。この場合、例えば、直近のスケジュールから順に表示部に表示させるようにしてもよい。次に、CPU21は、通信装置を介してディーラ側端末装置と接続することによりディーラの予約状況データを取得して、この予約状況データを参照することによりディーラの予約可能日時を確認するようになっている。この場合、例えば、整備を行うべき期間内のディーラの予約可能日時を表示部に一覧表示させるようにしてもよい。
【0053】
例えば、整備を行うべき期間内のユーザのスケジュール状態が図2に示すようになっており、ディーラの予約可能日時が図3に示すようになっている場合、さらに、CPU21は、走行関連データを参照しつつユーザが各スケジュールにおいて立ち寄る地点とディーラとの位置関係の探索を行うようになっている。探索の結果、例えば、ユーザの5月5日のスケジュールが図4(a)に示すようになっており、CPU21が、ディーラがX電気店と△釣具店との間の走行経路上あるいはその近傍に位置すると判断した場合には、自宅からBショッピングセンタ間、BショッピングセンタからX電気店間、X電気店からディーラ間、及びとディーラから△釣具店間のそれぞれの予想移動時間を算出する。さらに、算出された予想移動時間にディーラでサービスを受けるのに必要とされる予想滞在時間を加算し、算出された結果から目的地に目標到着時刻内に到着可能か否かを判断する。
【0054】
すなわち、図4(a)に示すように、13:00にX電気店を出発し、次の目的地である△釣具店に到着する予定時刻が18:00である場合、例えば、X電気店からディーラ間の予想移動時間が3時間であり、ディーラから△釣具店間の予想移動時間が1時間であり、さらに、ディーラでサービスを受けるのに必要とされる予想滞在時間が1時間である場合には、ディーラに立ち寄っても目的地到着時刻は18:00であり、目標到着時刻内である。したがって、この場合には、CPU21は、ディーラへの立ち寄りが可能であると判断するようになっている。そして、例えば、ディーラ到着予定時刻が16:00である場合、ディーラの予約状況データを参照した結果、図3に示すように、16:00からの予約を取ることが可能であれば、CPU21は、5月5日の16:00をディーラの予約候補日時と判断する。
【0055】
CPU21は、ディーラの予約候補日時を検出すると、音声出力部12から音声によって検出された予約候補日時にディーラの予約を入れるか否かを問い合わせるメッセージを出力させるようになっている。なお、音声による出力を行うとともに、又は、音声による出力に代えてその旨を表示部に表示させるようにしてもよい。
【0056】
出力されたメッセージに対して、ユーザは、予約を入れる又は入れない旨を決定し、音声入力部9又は入力操作部8からその旨の入力を行うようになっている。
【0057】
なお、図2、図4(a)及び図4(b)に示す移動手段とは、その目的地に行くための移動手段を示しており、移動手段が車であるときに本発明を実施するようにしてもよい。
【0058】
また、図2、図4(a)及び図4(b)に示すデータにおいては、到着時刻と出発時刻とが設定されているが、到着時刻、出発時刻は、CPU21がスケジュールデータ29を参照しつつ設定されるようにしてもよい。この場合、例えば、スケジュールデータ29に「A社との打ち合わせ 14:00〜15:00」とある場合には、14:00を到着時刻とし、15:00を出発時刻とする。なお、予めスケジュールデータ29に登録されている時刻に所定時間を加減したものを到着時刻や出発時刻としてもよい。例えば、先の例において、所定時間を10分間とすれば、13:50をA社への到着時刻とし、15:10を出発時刻とする。この所定時間は、予めCPU21の側に設定されていてもよいし、ユーザが適宜設定するものとしてもよい。
【0059】
なお、図2、図4(a)及び図4(b)に示したスケジュールデータ29の例においては到着時刻と出発時刻とが設定されているものとしたが、これらのスケジュールデータ29はここに例示したものに限定されず、到着時刻、出発時刻のうちいずれか一方のみを備えるものとしてもよい。この場合には、その目的地のジャンル等からその目的地に滞在すると思われる時間を、到着時刻、出発時刻のうち設定されているものに加算又は減算することにより他方の時刻を算出するようにする。例えば、Bショッピングセンターの出発時刻のみが11:00と設定されている場合、ショッピングセンターのジャンルの滞在時間が1時間とされていれば、到着時刻は出発時刻の11:00から1時間を減じて10:00と算出される。なお、滞在時間の設定は、過去に実際にそのジャンルに属する地又はその目的地に滞在した時間を記憶させておき、この記憶されている滞在時間から算出してもよいし、ジャンルごとの平均的な所要時間を基に予め設定され、CPU21のROM等にデータとして格納されていてもよい。また、ユーザが入力操作部8等から入力する等の方法によって設定されるものとしてもよい。
【0060】
一方、算出された予想移動時間にディーラでの予想滞在時間を加算した結果、目的地に目標到着時刻内に到着できないと判断される場合、又は、ディーラへの到着予定時刻に予約が取れない場合には、CPU21は、再度ディーラの予約状況データ5を参照しつつ、その日の出発時刻又は目標到着時刻を変更した場合にディーラに予約を入れることが可能か否かを判断するようになっている。
【0061】
そして、出発時刻又は目標到着時刻を変更した場合にディーラに予約を入れることが可能と判断される場合には、CPU21は、音声出力部から音声によってその旨を出力させるようになっている。なお、音声による出力を行うとともに、又は、音声による出力に代えて当該日時を表示部に表示させるようにしてもよい。
【0062】
すなわち、例えば、先の例において、13:00にX電気店を出発し、次の目的地である△釣具店に到着する予定時刻が18:00である場合、例えば、X電気店からディーラ間の予想移動時間が3時間であり、ディーラから△釣具店間の予想移動時間が1時間であり、さらに、ディーラでサービスを受けるのに必要とされる予想滞在時間が1時間30分である場合には、ディーラに立ち寄ってから△釣具店に向かうと目的地到着時刻は18:30となり、目標到着時刻を超えている。そこで、この場合には、CPU21は、目的地に目標到着時刻内に到着できないと判断し、ユーザに対して、X電気店の出発予定時刻を12:00以前に繰り下げるか、△釣具店への到着時間を18:00以降としてもよいかを音声出力部12から音声出力させるようになっている。なお、音声による出力を行うとともに、又は、音声による出力に代えてその旨を表示部11に表示させるようにしてもよい。
【0063】
なお、ディーラへの立ち寄りが可能か否かの判断は、1時間単位、30分単位等一定時間単位で行ってもよいし、さらに細かい時間帯ごとに行ってもよい。また、目的地への目標到着時刻を超えない限りディーラへの立ち寄りが可能と判断するようにしてもよいし、多少時間に余裕がある場合に立ち寄り可能と判断するようにしてもよい。例えば、予想移動時間にディーラでの予想滞在時間を加算した時間が3時間20分であり、出発予定時刻から目的地への目標到着時刻までの間が3時間30分である場合、10分でも目標到着時刻に余裕があれば立ち寄り可能と判断してもよいし、例えば、前後30分以上の余裕がない場合には立ち寄り不可と判断するようにしてもよい。
【0064】
出発時刻又は目標到着時刻を変更することによってディーラのへの立ち寄りが可能となり予約を取ることができると判断される場合には、CPU21は、ユーザに対して出発時刻の変更又は目標到着時刻の変更が可能か否かの問い合わせを行うメッセージを音声出力部から音声によって出力させ、又は表示部にその旨の表示をさせるようになっている。そして、この音声又は表示による問い合わせに対して、ユーザは、音声入力部9からの音声入力又は入力操作部からの入力操作によってCPU21に対して変更の可否及び変更後の時間についての指示を入力することができるようになっている。
【0065】
すなわち、例えば、先の例において、CPU21ディーラがX電気店と△釣具店間との間に存する場合、例えば、ユーザが、音声入力部9から「X電気店の出発予定時刻を変更することはできないが、△釣具店への到着時刻は遅くなっても構わない。」との応答を入力したときは、CPU21は、入力された言葉を「X電気店」「出発予定時刻」「変更」「できない」「△釣具店」「到着時刻」「遅く」「構わない」といった単語に分解し、この中から、「変更」「できない」「遅く」「構わない」といったキーワードとなる単語を抽出する。さらに、制御部は、単語データ及び対応付けデータ等を参照しつつ、ユーザの入力指示の内容を認識し、これに対応する処理を決定して、適切な音声を合成して音声出力装部から出力させるようなっている。例えば、先の例の場合には、CPU21は、△釣具店への予定到着時刻を遅らせることが可能であると判断し、これに対応して「△釣具店への予定到着時刻を18:30に変更してもよろしいですか。」等のメッセージを発話するようになっている。これに対して、ユーザが音声入力部又は入力操作部から変更を肯定する旨の指示を入力した場合には、CPU21は、変更された内容をディーラの予約日時として特定するようになっている。
【0066】
なお、時間の変更を行う場合、1時間単位、30分単位等一定幅ずつ変更するようにしてもよいし、ユーザの希望に添って無段階的に変更可能としてもよい。また、ユーザが入力操作部から入力を行う場合には、例えば、タッチパネル上にスケジュールの一覧表が表示され、ユーザは表示された中から希望する日時を選択することによって出発予定時刻又は目的地到着時刻の変更を入力することができるようになっていてもよい。
【0067】
ユーザがディーラに予約を入れることを承認し、ディーラの予約日時が特定されたときは、CPU21は、通信装置2を介してディーラ側端末装置3と接続し、所定の予約信号を送信させるようになっている。また、ディーラに予約を入れた場合には、CPU21は、メモリ内のスケジュールデータ29を書き換え、更新を行うようになっている。なお、メモリ内のスケジュールデータ29の更新を行った場合、さらに、携帯電話機等の端末装置7と接続されたときは、これら端末装置7内に記憶されているスケジュールデータ29についても自動的に更新するようにしてもよい。
【0068】
一方、その日の出発時刻又は目標到着時刻を変更した場合にもディーラに立ち寄ること又はディーラの予約を取ることが不可能と判断される場合、及び、ユーザがその日にディーラに予約を入れることを承認しない場合には、CPU21は、再度ディーラの予約状況データ5、ユーザのスケジュールデータ29及び走行関連データ27等を参照して、この所定期間内の他の日における車両の予定位置と目的地までの走行経路を探索するようになっている。そして、CPU21は、この所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置するか否かの判断を行い、該当する日時がある場合には、改めて当該日の予想移動時間とディーラでの予想滞在時間を算出し、以下前記と同様の処理を行うようになっている。他方、該当する日時がない場合には、CPU21は、その旨の音声を音声出力部12から出力させ、又は、その旨の表示を表示部11に表示させるようになっている。
【0069】
なお、ディーラへの予約が行われたときは、CPU21は、例えば、予約日の前日に、音声出力部12又は表示部11を制御することにより、ユーザに対して翌日がディーラの予約日である旨の通知を行わせるようになっている。さらに、予約日当日は、CPU21は、走行関連データ27等を参照しつつ、出発地点からディーラを中継して目的地に至る所定の経路に沿ってユーザを誘導するようになっている。
【0070】
次に、図5を参照しつつ、本実施形態の作用について説明する。
【0071】
まず、本実施形態において、消耗検知機構14によってバッテリ等の劣化が検知された場合、距離センサ15等によって前回の整備時から所定の閾値を超える累積走行距離又は累積経過時間が経過している場合、前回の車検から所定期間が経過している場合には、その検知結果はCPU21に送られ、CPU21は、これらの検知結果から車両について車検その他の整備・交換を行う必要があると判断し、車両の整備を行うべき時期を基準として所定の整備を行うべき期間を決定する(ステップS1)。また、CPU21は、ユーザのスケジュールデータ29及び走行関連データ27等を参照して、この所定期間内の各日における車両の予定位置と目的地までの走行経路を探索し、この所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する日を抽出する(ステップS2)。
【0072】
例えば、CPU21が、所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する日として5月5日を抽出したところ、ユーザの当日のスケジュールが図4(a)に示すようになっており、ディーラがX電気店と△釣具店との間の走行経路上にあるとき、ディーラの位置を走行経路上の中継地点と仮定して、この場合の出発地点となる現在位置とBショッピングセンタとの間、BショッピングセンタとX電気店との間、X電気店とディーラとの間及びディーラから△釣具店までの間の各区間の始点から終点までの予想移動時間の算出を行う(ステップS3)。さらに、算出された予想移動時間にディーラにおける予想滞在時間を加算し、算出された結果から目的地に到着すべき目標到着時刻内に到着可能であるか否かの判断を行う(ステップS4)。この結果、目標到着時刻内に到着可能であると判断する場合(ステップS4;YES)には、CPU21は、ディーラへの立ち寄りが可能であると判断するようになっている。
【0073】
ディーラへの立ち寄りが可能であると判断した場合(ステップS4;YES)には、CPU21は、通信装置2を介してディーラ側端末装置3に接続しディーラの予約状況データ5を取得する(ステップS5)。そして、CPU21は、取得した予約状況データ5を参照しつつ、先に算出されたディーラへの立ち寄り可能日時にディーラの予約を取ることが可能か否かを判断する(ステップS6)。すなわち、例えば、ディーラの予約状況が図3に示すようになっている場合、CPU21は、ユーザがX電気店と△釣具店との間を走行する予定時間内にディーラの予約可能な時間があるかを判断する。そして、X電気店からディーラまでの予想移動時間等を勘案しつつ、例えば、図4(b)に示すように、16:00の予約を取ることが可能であると判断する。
【0074】
ディーラの予約を取ることが可能と判断される場合(ステップS6;YES)には、CPU21は、例えば、「車両の整備が必要です。5月5日のX電気店と△釣具店との間にディーラに立ち寄ることが便利です。16:00からディーラの予約が可能ですが予約しますか。」というメッセージを音声出力部から出力させてユーザに予約を入れるか否かの問い合わせを行う(ステップS7)。そして、例えば、ユーザが「はい。」と音声を入力し(ステップS7;YES)、ディーラに予約を入れることを承認したとCPU21が判断すると、CPU21は、5月5日の16:00をディーラの予約日時が特定する(ステップS8)。この場合、CPU21は、通信装置2を介してディーラ側端末装置3と接続し、所定の予約信号を送信する(ステップS9)。また、ディーラに予約を入れた場合には、メモリ内のスケジュールデータ29を書き換え、更新を行う(ステップS10)。
【0075】
なお、ディーラの予約が行われたときは、CPU21は、予約日の前日に、ユーザに対して翌日がディーラの予約日であることを音声又は表示部11への表示によって通知する。さらに、予約日当日は、所定の走行経路に沿って車両の進行方向等を指示し、ディーラ及び目的地までの案内を行う。
【0076】
一方、ユーザがその日時にディーラに予約を入れることを承認しない場合(ステップS7;NO)には、CPU21は、図3のようなディーラの予約状況の一覧を表示部11に表示させ(ステップS11)、「現在ディーラの予約可能日時はこのようになっています。ご希望の日時を入力してください。」等のメッセージを音声出力部12から出力させる。
【0077】
これに対して、ユーザが、例えば、「5月4日の14:00から予約してほしい。」等の入力を音声によって行うと(ステップS12)、CPU21は、音声認識用データ28を参照しつつユーザの指示内容を認識し、5月4日の14:00をディーラの予約日時として特定する(ステップS8)。なお、ユーザによる予約希望日時の選択は、入力操作部8のタッチパネル等から行われてもよい。予約日時が特定すると、CPU21は、前記と同様に、ディーラ側端末装置3に対して所定の予約信号を送信するとともに(ステップS9)、メモリ内のスケジュールデータ29を書き換え、更新を行う(ステップS10)。
【0078】
また、ディーラへの立ち寄りが不可能と判断した場合(ステップS4;NO)には、CPU21は、再度ディーラの予約状況データ5、ユーザのスケジュールデータ29及び走行関連データ27等を参照して、この所定期間内の他の日における車両の予定位置と目的地までの走行経路を探索するようになっている。そして、CPU21は、この所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する日時を抽出し(ステップS2)、該当する日時がある場合には、改めて当該日時の予想移動時間とディーラでの予想滞在時間を算出し、以下前記と同様の処理を行うようになっている。他方、該当する日時がない場合には、CPU21は、その旨の音声を音声出力部12から出力させ、又は、その旨の表示を表示部11に表示させるようにしてもよい。
【0079】
以上のように、本実施形態においては、車両の消耗品の交換時期が近い場合や、車検時期が迫っている場合には、ナビゲーション装置10がディーラ側の予約状況データ5を取得してユーザのスケジュールデータ29と照合し、ディーラのサービスを受けるための予約を行うことが可能か否かの判断を行う。このため、ユーザが、自らスケジュールを確認しディーラに予約を入れる等の手間が不要となり、時間に余裕のないユーザでも容易かつ確実に車両整備のサービスを受けることが可能となる。
【0080】
また、車両の消耗品の交換時期や、車検時期といった車両に関する予定をナビゲーション装置10によってすべて統括的に管理することできるため、車両整備に関心の薄いユーザであっても消耗品の交換時期等を逸することなく、走行の安全を図ることができる。
【0081】
なお、本実施形態において、CPU21は、まずユーザのスケジュールを参照してディーラ近傍の通過予定があるか否かを検討し、通過予定がある場合にディーラの予約状況を参照するようにしたが、CPU21がデータを参照する順番はこれに限定されない。例えば、CPU21がはじめにディーラの予約状況を確認するようにしてもよいし、CPU21が、「そろそろ車検の更新時期ですが、ディーラを予約しますか。」等の問い合わせをユーザに対して行い、ユーザが予約を希望する場合にディーラの予約状況等を確認するようにしてもよい。また、CPU21は、予約を希望する日をユーザに予め問い合わせてから各データを参照するようにしてもよい。
【0082】
また、ディーラの予約可能データは、1時間単位で表示させるようにしたが、さらに細かく時間帯を区切って表示させるようにしてもよい。
【0083】
また、本実施形態においては、車両内の各消耗品に設けられた消耗検知機構14、累積走行距離、累積経時時間から車両の整備の必要時期が判断されるものとしたが、車両の整備の必要時期を判断する手法はこれに限定されない。例えば、ディーラ側端末装置3から通信装置を介して顧客の車両における消耗品の交換時期や車検時期等に関する顧客データを取得して、この顧客データに基づいて制御部20が車両の整備が必要であると判断するようにしてもよい。
【0084】
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
【0085】
次に、本発明に係るナビゲーションシステムの第二実施形態について説明する。なお、本実施形態は、予約調整手段として機能するCPUによる予約処理の手法のみを異にし、その他の構成は第一実施形態と同様であるため、以下においては、特にこれらと異なるところについて説明する。
【0086】
本実施形態においては、ナビゲーションシステムは、第一実施形態と同様の入力操作部、音声入力部、表示部、音声出力部等を有するナビゲーション装置を備え、また、このナビゲーション装置はネットワークを介してディーラ側端末装置と接続されるようになっている。
【0087】
ナビゲーション装置は、第一実施形態と同様の制御部を備えており、制御部は、例えば、CPU等から構成され、ROMに格納される所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種の処理を実行するようになっている。
【0088】
特に、本実施形態においては、ROMには、ユーザが入力部を操作することにより設定された目的地へユーザを誘導するためのナビゲーションプログラム及びユーザのスケジュールとの間で調整を図りつつディーラの各種サービスを受けるための予約を入れることが可能か否かを判断して予約可能日時を決定する予約調整プログラムが格納されている。CPUは、このナビゲーションプログラムをRAMの作業領域に展開することにより、車両を現在位置から所定の目的地まで誘導するための処理を行うようになっている。また、予約調整プログラムをRAMに展開することにより、以下の処理を行うようになっている。
【0089】
すなわち、CPUは、車両内の消耗品に設けられた消耗検知機構の検知結果や、累積走行距離、累積経時時間等から車両の整備を行うべきと判断する場合には、車両の整備を行うべき時期を基準として所定の整備を行うべき期間を特定するようになっている。
【0090】
次に、CPUは、第一実施形態と同様に、走行関連データを参照しつつユーザが各スケジュールにおいて立ち寄る地点とディーラとの位置関係の探索を行い、その結果、例えば、ユーザの5月5日のスケジュールが図6(a)に示すようになっており、CPUが、ディーラがX電気店と△釣具店との間の走行経路上あるいはその近傍に位置すると判断した場合には、自宅からBショッピングセンタ間、BショッピングセンタからX電気店間、X電気店からディーラ間、及びとディーラから△釣具店間のそれぞれの予想移動時間を算出する。さらに、算出された予想移動時間にディーラでサービスを受けるのに必要とされる予想滞在時間を加算し、算出された結果から目的地に目標到着時刻内に到着可能か否かを判断する。
【0091】
算出された予想移動時間にディーラでの予想滞在時間を加算した結果、目的地に目標到着時刻内に到着できると判断される場合には、以下、第一実施形態に示した手順と同様の手順でディーラの予約日の特定等が行われる。
【0092】
一方、算出された予想移動時間にディーラでの予想滞在時間を加算した結果、目的地に目標到着時刻内に到着できないと判断される場合、又は、ディーラへの到着予定時刻に予約が取れない場合には、CPUは、再度ディーラの予約状況データを参照しつつ、その日の出発時刻又は目標到着時刻を変更した場合にディーラに予約を入れることが可能か否か及び変更した場合にディーラに予約を入れることが可能か否かを判断するようになっている。
【0093】
そして、出発時刻又は目標到着時刻を変更した場合にディーラに予約を入れることが可能と判断される場合には、CPUは、音声出力部から音声によってその旨を出力させるようになっている。なお、音声による出力を行うとともに、又は、音声による出力に代えて当該日時を表示部に表示させるようにしてもよい。
【0094】
すなわち、例えば、図6(a)に示すように、13:00にX電気店を出発し、次の目的地である△釣具店に到着する予定時刻が18:00である場合、例えば、X電気店からディーラ間の予想移動時間が3時間であり、ディーラから△釣具店間の予想移動時間が1時間30分であり、さらに、ディーラでサービスを受けるのに必要とされる予想滞在時間が1時間である場合には、ディーラに立ち寄ってから△釣具店に向かうと目的地到着時刻は18:30となり、目標到着時刻を超えている。そこで、この場合には、CPUは、目的地に目標到着時刻内に到着できないと判断し、ユーザに対して、X電気店の出発予定時刻を12:00以前に繰り下げるか、△釣具店への到着時間を18:00以降としてもよいかを音声出力部から音声出力させるようになっている。なお、音声による出力を行うとともに、又は、音声による出力に代えてその旨を表示部に表示させるようにしてもよい。
【0095】
出発時刻又は目標到着時刻を変更することによってディーラのへの立ち寄りが可能となり予約を取ることができると判断される場合には、CPUは、ユーザに対して出発時刻の変更又は目標到着時刻の変更が可能か否かの問い合わせを行うメッセージを音声出力部から音声によって出力させ、又は表示部にその旨の表示をさせるようになっている。そして、この音声又は表示による問い合わせに対して、ユーザは、音声入力部からの音声入力又は入力操作部からの入力操作によってCPUに対して変更の可否及び変更後の時間についての指示を入力することができるようになっている。
【0096】
すなわち、例えば、先の例において、CPUディーラがX電気店と△釣具店間との間に存する場合、例えば、ユーザが、音声入力部9から「X電気店の出発予定時刻を変更することはできないが、△釣具店への到着時刻は遅くなっても構わない。」との応答を入力したときは、CPUは、入力された言葉を「X電気店」「出発予定時刻」「変更」「できない」「△釣具店」「到着時刻」「遅く」「構わない」といった単語に分解し、この中から、「変更」「できない」「遅く」「構わない」といったキーワードとなる単語を抽出する。さらに、制御部は、単語データ及び対応付けデータ等を参照しつつ、ユーザの入力指示の内容を認識し、これに対応する処理を決定して、適切な音声を合成して音声出力装部から出力させるようなっている。例えば、先の例の場合には、CPUは、△釣具店への予定到着時刻を遅らせることが可能であると判断し、これに対応して「△釣具店への予定到着時刻を18:30に変更してもよろしいですか。」等のメッセージを発話するようになっている。なお、この際、表示部に、図6(b)に示すような変更後のスケジュールを表示させるようにしてもよい。これに対して、ユーザが音声入力部又は入力操作部から変更を肯定する旨の指示を入力した場合には、CPUは、変更された内容をディーラの予約日時として特定するようになっている。
【0097】
ディーラの予約日時が特定された後、CPUがディーラの予約及びユーザのスケジュールの更新を行う手順は、第一実施形態に示したものと同様であるため、その説明を省略する。
【0098】
一方、その日の出発時刻又は目標到着時刻を変更した場合にもディーラに立ち寄ること又はディーラの予約を取ることが不可能と判断される場合、及び、ユーザがその日にディーラに予約を入れることを承認しない場合には、CPUは、再度ディーラの予約状況データ、ユーザのスケジュールデータ及び走行関連データ等を参照して、この所定期間内の他の日における車両の予定位置と目的地までの走行経路を探索するようになっている。そして、CPUは、この所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置するか否かの判断を行い、該当する日時がある場合には、改めて当該日の予想移動時間とディーラでの予想滞在時間を算出し、以下前記と同様の処理を行うようになっている。
【0099】
なお、その他の構成については、第一実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0100】
次に、図7を参照しつつ、本実施形態の作用について説明する。
【0101】
本実施形態において、CPUが車両の整備を行うべき期間を特定し(ステップS21)、ユーザのスケジュールデータ及び走行関連データ等を参照して、ユーザの走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する日を抽出し(ステップS22)、各目的地間の予想移動時間を算出するとともに(ステップS23)及びディーラにおける予想滞在時間をこれに加算することにより、ディーラに立ち寄った場合に目的地に目標到着時刻内に到着可能か否かを判断する(ステップS24)手順は第一実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
【0102】
算出された予想移動時間にディーラでの予想滞在時間を加算した結果、目的地に目標到着時刻内に到着できないと判断される場合(ステップS24;NO)には、CPUは、再度ディーラの予約状況データを参照しつつ、その日の出発時刻又は目標到着時刻を変更した場合にディーラに予約を入れることが可能か否かの判断を行う(ステップS25)。この結果、例えば、出発時刻又は目標到着時刻を変更することによってディーラへの立ち寄りが可能となると判断される場合(ステップS25;YES)には、CPUは、ユーザに対して、出発時刻の変更又は目標到着時刻の変更が可能か否かの問い合わせを行う(ステップS26)。
【0103】
すなわち、例えば、「5月5日のX電気店と△釣具店との間にディーラに立ち寄ることが便利ですが、スケジュールが合いません。スケジュールを変更してもよろしいですか。」等の音声を出力することにより、ユーザに対して問い合わせを行い、ユーザが「はい。」と肯定した場合には、さらに、「X電気店の出発時刻又は△釣具店への到着時刻を変更してもよろしいですか。」といった変更内容に関する問い合わせを行う。これに対して、ユーザが、例えば、「X電気店の出発予定時刻を変更することはできないが、△釣具店への到着時刻は遅くなっても構わない。」と応答した場合には、CPUは、ユーザの入力した音声を分析し、音声認識を行うことによってユーザの指示内容を特定する。その結果、△釣具店への到着時刻を遅くすることが可能であると判断した場合には「△釣具店への到着時刻は18:30となりますが、よろしいですか。」との確認をユーザに対して行う。これに対して、ユーザが、「はい。」と承諾する応答をしたときは、CPUは、図6(b)のように変更された内容をディーラの予約日時として特定する(ステップS27)。この場合、第一実施形態同様、CPUは、ディーラを予約するとともに(ステップS28)ユーザのスケジュールを更新する(ステップS29)。
【0104】
一方、その日の出発時刻又は目標到着時刻を変更した場合にもディーラに立ち寄ることが不可能と判断される場合(ステップS25;NO)、及び、ユーザがその日にディーラに予約を入れることを承認しない場合(ステップS26;NO)には、CPUは、再度ディーラの予約状況データ、ユーザのスケジュールデータ及び走行関連データ等を参照して、この所定期間内の他の日における車両の予定位置と目的地までの走行経路を探索し、この所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する日時を抽出する(ステップS22)。そして、該当する日時がある場合には、改めて当該日時の予想移動時間とディーラでの予想滞在時間を算出し(ステップS23)、以下前記と同様の処理を行う。
【0105】
他方、算出された予想移動時間にディーラでの予想滞在時間を加算した結果、目的地に目標到着時刻内に到着できると判断される場合(ステップS24;YES)には、CPUは、ディーラ側端末装置からディーラの予約状況データを取得し(ステップS30)、ディーラの予約が可能か否かを判断する(ステップS31)。
ディーラの予約ができない場合には(ステップS31;NO)、CPUは、再度ディーラの予約状況データ、ユーザのスケジュールデータ及び走行関連データ等を参照して、この所定期間内の他の日における車両の予定位置と目的地までの走行経路を探索し、この所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する日時を抽出する(ステップS22)。そして、該当する日時がある場合には、改めて当該日時の予想移動時間とディーラでの予想滞在時間を算出し(ステップS23)、以下前記と同様の処理を行う。
ディーラの予約ができる場合には(ステップS31;YES)、当該日時を予約日時として特定し(ステップS27)、以下前記と同様の処理を行う。
【0106】
以上より、本実施形態によれば、第一実施形態同様、ユーザ自身がスケジュールの調整、ディーラに対する予約等を行う必要がないため、簡易かつ確実にディーラのサービスを利用することができる。また、ディーラに立ち寄った場合に目標到着時刻内に到着できない場合でも、予定を変更することによって対応が可能な場合には予定を変更してディーラの予約を入れることができるので、ユーザの予定に合わせて、柔軟な対応を行うことが可能である。
【0107】
なお、その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、第一実施形態と同様である。
【0108】
次に、図8を参照しつつ、本発明に係るナビゲーションシステムの第三実施形態について説明する。なお、以下においては、特に第一実施形態及び第二実施形態と異なるところにつき説明し、第一実施形態及び第二実施形態と同一の箇所については、同一符号を付してその説明を省略する。
【0109】
本実施形態においては、ナビゲーションシステム100は、第一実施形態及び第二実施形態と同様の入力操作部108、音声入力部109、表示部111、音声出力部112等を有するナビゲーション装置101を備え、また、このナビゲーション装置101はネットワークを介してディーラ側端末装置103と接続されるようになっている。
【0110】
ナビゲーション装置101は、第一実施形態及び第二実施形態と同様の制御部120を備えており、制御部は、例えば、CPU121等から構成され、ROM122に格納される所定のプログラムを読み出してRAM123の作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種の処理を実行するようになっている。
【0111】
特に、本実施形態においては、ROM122には、ユーザが入力部108を操作することにより設定された目的地へユーザを誘導するためのナビゲーションプログラム125及びユーザのスケジュールとの間で調整を図りつつディーラの各種サービスを受けるための予約を入れることが可能か否かを判断して予約可能日時を決定する予約調整プログラム126が格納されている。CPU121は、このナビゲーションプログラム125をRAM123の作業領域に展開することにより、車両を現在位置から所定の目的地まで誘導するための処理を行うようになっている。また、予約調整プログラム126をRAM123に展開することにより、以下の処理を行うようになっている。
【0112】
すなわち、ナビゲーション装置101がネットワークを介してディーラ側端末装置103と接続されることにより、CPU121には、ディーラ側端末装置03から車両についての車検情報や、消耗品の交換時期の案内情報、及び、ディーラの予約状況に関する情報等が送られるようになっている。CPU121は、これらの情報から車両の整備を行うべきと判断する場合には、車両の整備を行うべき時期を基準として所定の整備を行うべき期間を特定するようになっている。また、CPU121は、ディーラ側端末装置103から送られてくるディーラの予約状況データ105とユーザのスケジュールデータ129とを参照しつつ、この所定期間内においてディーラの予約が可能な日時とユーザのスケジュールが空いている日時とが合致するか否かを判断し、ディーラの予約を行う候補日として抽出するようになっている。この場合に、CPU121がディーラの予約日時を特定し、ディーラの予約及びユーザのスケジュールの更新を行う手順は、第一実施形態に示したものと同様であるため、その説明を省略する。
【0113】
なお、その他の構成については、第一実施形態及び第二実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0114】
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0115】
ナビゲーション装置101をネットワークを介してディーラ側端末装置103と接続すると、ディーラ側端末装置103から車両についての車検情報や、消耗品の交換時期の案内情報が適宜送信される。CPU101は、これらの情報から車両の整備を行うべきか否かを判断し、車両の整備を行う必要があると判断する場合には、車両の整備を行うべき時期を基準として所定の整備を行うべき期間を特定する。
【0116】
所定の整備期間が特定されると、CPU101は、ユーザに対して、ディーラで車両整備のサービスを受けるか否かの問い合わせを行う。例えば、ディーラ側端末からエンジンオイルの交換時期が迫っている旨の案内情報が送られ、CPU101が、エンジンオイルの交換が必要であると判断した場合には、CPU101は、「そろそろエンジンオイルの交換時期のようです。ディーラで交換しますか。」等のメッセージを音声出力部112から出力させ、又は、表示部111に表示させる。
【0117】
これに対して、ユーザが、「はい。」等の承諾を意味する音声を音声入力部109から入力した場合、又は、入力操作部108から、ディーラへの予約を行うように指示を入力した場合には、CPU101は、ディーラ側端末装置103からディーラの予約状況に関する情報を取得して、このディーラの予約状況と、ユーザのスケジュールデータ129とを参照することにより、この所定期間内の各日における車両の予定位置と目的地までの走行経路を探索し、この所定の走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する日を抽出する。
【0118】
以後、ディーラの予約日時を特定し、ディーラに予約を入れるとともに、ユーザのスケジュールを更新する手順は、第一実施形態又は第二実施形態と同様であるので、以下説明を省略する。
【0119】
以上より、本実施形態によれば、第一実施形態及び第二実施形態同様、ユーザ自身がスケジュールの調整、ディーラに対する予約等を行う必要がないため、簡易かつ確実にディーラのサービスを利用することができる。また、車両の整備が必要な時期をディーラから送られる情報によって判断するので、車両内に各種のセンサ等を設けることなく、適切に整備必要時期を判断することができる。
【0120】
なお、本実施形態においては、ディーラから送られる情報に基づいて車両の整備の必要時期が判断されるものとしたが、車両の整備の必要時期を判断する手法はこれに限定されない。例えば、第一実施形態及び第二実施形態に示したような車両内部の各消耗品に消耗の程度を検知する検知機構を設けて、ディーラから送られてくる情報と、検知機構が検知する情報の両方に基づいて車両の整備が必要であると判断するようにしてもよい。この場合、ディーラの有する情報のみでは把握しきれない日常の走行に伴う消耗品の劣化等も検知機構によって検知することができるので、より適切に車両整備の必要時期を判断することが可能となる。
【0121】
なお、その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、第一実施形態及び第二実施形態と同様である。
【0122】
次に、本発明に係るナビゲーションシステムの第四実施形態について説明する。なお、本実施形態は、予約調整手段として機能するCPUによる予約処理の手法のみを異にし、その他の構成は第一実施形態及び第二実施形態と同様であるため、以下においては、特にこれらと異なるところについて説明する。
【0123】
本実施形態においては、ナビゲーションシステムは、第一実施形態等と同様の入力操作部、音声入力部、表示部、音声出力部等を有するナビゲーション装置を備え、また、このナビゲーション装置はネットワークを介してディーラ側端末装置と接続されるようになっている。
【0124】
ナビゲーション装置は、第一実施形態等と同様の制御部を備えており、制御部は、例えば、CPU等から構成され、ROMに格納される所定のプログラムを読み出してRAMの作業領域に展開し、当該プログラムに従って各種の処理を実行するようになっている。
【0125】
特に、本実施形態においては、ROMには、ユーザが入力部を操作することにより設定された目的地へユーザを誘導するためのナビゲーションプログラム及びユーザのスケジュールとの間で調整を図りつつディーラの各種サービスを受けるための予約を入れることが可能か否かを判断して予約可能日時を決定する予約調整プログラムが格納されている。CPUは、このナビゲーションプログラムをRAMの作業領域に展開することにより、車両を現在位置から所定の目的地まで誘導するための処理を行うようになっている。また、予約調整プログラムをRAMに展開することにより、以下の処理を行うようになっている。
【0126】
すなわち、CPUは、車両内の消耗品に設けられた消耗検知機構の検知結果や、累積走行距離、累積経時時間等から車両の整備を行うべきと判断する場合には、車両の整備を行うべき時期を基準として所定の整備を行うべき期間を特定するようになっている。また、CPUは、ディーラ側端末装置とネットワークを介して接続することにより、ディーラ側端末装置からディーラの予約状況データを取得するようになっており、CPUは、この予約状況データとユーザのスケジュールデータとを参照しつつ、この所定期間内においてディーラの予約が可能な日時とユーザのスケジュールが空いている日時とが合致するか否かを判断し、ディーラの予約を行う候補日として抽出するようになっている。
【0127】
この場合、CPUは、ディーラの予約を行う候補日時を抽出するについて、ユーザのスケジュールが空いている日時に一定の優先順位を付すようになっている。例えば、ユーザのスケジュールが空いている日時のうち、ディーラの予約が可能な日時と合致する日が複数ある場合、その中に土曜日又は日曜日が含まれている場合には土曜日又は日曜日を予約の候補日として優先する。そして、土曜日又は日曜日が含まれていないときは、平日のうちスケジュールが空いていて予約が可能な日があるか否かを判断するようになっている。なお、優先順位の付け方はここに例示したものに限定されず、例えば、土曜日、日曜日以外にも、祝日や、ユーザの希望する任意の曜日の優先順位を他の曜日よりも上位になるように設定してもよい。また、ディーラの予約可能日時とユーザのスケジュールの空いている日時とが合致する日のうち最先の日から順に優先順位を付けるようにしてもよい。さらに、同じ日のうちでも時間帯によって優先順位を付けるようにしてもよい。
【0128】
CPUは、ディーラの予約を行う候補日の抽出を行うと、ユーザに対してディーラの予約を行うか否かの問い合わせを音声として音声出力部から出力させ、又は、その旨の表示を表示部に表示させるようになっている。すなわち、例えば、5月15日の土曜日にユーザのスケジュールに空きがあり、同日の14:00にディーラの予約が可能となっている場合には、CPUは、5月15日14:00をディーラの予約を行う候補日時として抽出し、「車両整備の必要があります。5月15日の土曜日、14:00にディーラの予約が可能ですが、予約しますか。」等のメッセージを音声出力部から出力させ、又は、表示部に表示させる。
【0129】
音声又は表示による問い合わせに対して、ユーザは音声入力部からの音声入力又は入力操作部からの入力操作によって指示を入力可能となっており、例えば、「予約お願い。」等の発話を行うと、CPUは、入力された言葉を単語に分解して分析し、ユーザが示された候補日に予約を入れることを承認したものと認識する。また、入力操作部から予約する旨をキー操作等により入力したときには、CPUは、入力操作部から送られる入力信号によってユーザが示された候補日に予約を入れることを承認したと判断する。この場合、CPUは、ネットワークを介して接続されるディーラ側端末装置に予約信号を送信させるようになっている。ディーラ側端末装置に予約信号が送信されたときは、CPUは、「5月15日の土曜日、14:00にディーラを予約しました。」等の確認のメッセージを音声又は表示によって出力するようになっている。また、ディーラの予約を行ったときには、CPUは、ユーザのスケジュールの更新を行うようになっている。
【0130】
ユーザが示された候補日に予約を入れることを承認しない場合には、CPUは、さらに他の候補日を前記優先順位順に音声によって通知、又は表示部に表示するようになっている。なお、表示部に表示される場合には、ディーラの予約可能日時と合致するユーザのスケジュールの空いている日時が優先順位順に一覧となって表示され、ユーザは表示された中から任意の日時を選択できるようにしてもよい。ユーザがディーラの予約日を選択したときには、CPUは、ネットワークを介して接続されるディーラ側端末装置に予約信号を送信し選択された日の予約を入れるようになっている。
【0131】
なお、その他の構成は、第一実施形態及び第二実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
【0132】
次に、図9を参照しつつ、本実施形態の作用について説明する。
【0133】
CPUが、消耗検知機構の検知結果等から車両の整備を行うべきか否かを判断し、車両の整備を行う必要があると判断する場合には、車両の整備を行うべき時期を基準として所定の整備を行うべき期間を特定する(ステップS41)。また、CPUは、ディーラ側端末装置からディーラの予約状況データを取得し(ステップS42)、CPUは、この予約状況データとユーザのスケジュールデータとを参照しつつ、この所定期間内においてディーラの予約が可能な日時とユーザのスケジュールが空いている日時とが合致するか否かを判断する(ステップS43)。
【0134】
CPUは、ユーザのスケジュールが空いている日時のうち、ディーラの予約が可能な日時と合致する日がある場合であって(ステップS43;YES)、合致する日が複数ある場合には、その中に土曜日又は日曜日が含まれているか否かを判断する(ステップS44)。そして、合致する日の中に土曜日又は日曜日が含まれている場合(ステップS44;YES)には、土曜日又は日曜日をディーラの予約を行う候補日として抽出する(ステップS45)。また、土曜日又は日曜日がいずれもディーラの予約が可能な日時と合致しない場合には、平日のうちスケジュールが空いていて予約が可能な日を候補日として抽出する(ステップS46)。なお、ユーザのスケジュールが空いている日時のうち、ディーラの予約が可能な日時と合致する日がない場合には(ステップS43;NO)、CPUは、再度ディーラの予約状況データを取得し(ステップS42)、この予約状況データとユーザのスケジュールデータとを参照しつつ、予約可能な日時とユーザのスケジュールが合致する日時の検討を行うようになっている。
【0135】
次に、CPUは、ディーラの予約を行う候補日の抽出を行うと、「5月15日の土曜日、14:00にディーラの予約が可能ですが、予約しますか。」等、ディーラに予約を入れるか否かを問い合わせるメッセージを音声出力部から出力させ、又は表示部に表示させることによりユーザに対し問い合わせを行う(ステップS47)。
【0136】
音声又は表示による問い合わせに対して、ユーザから示された候補日に予約を入れることを承認する旨の指示が入力されると(ステップS47;YES)、CPUは、ユーザによって承認された日を予約日として特定し(ステップS48)、ネットワークを介して接続されるディーラ側端末装置に予約信号を送信する(ステップS49)。また、CPUは、ユーザのスケジュールの更新を行う(ステップS50)。なお、ディーラ側端末装置に予約信号を送信した場合には、CPUは、「5月15日の土曜日、14:00にディーラを予約しました。」等の確認のメッセージを音声又は表示により出力する。
【0137】
ユーザが示された候補日に予約を入れることを承認しない場合には(ステップS43;NO)、CPUは、さらに他の候補日を前記優先順位順に音声によって通知、又は表示部に表示する(ステップS51)。ユーザが示されたディーラの予約日を選択したときには(ステップS52)、予約日が特定され(ステップS48)、CPUは、ネットワークを介して接続されるディーラ側端末装置に予約信号を送信し選択された日の予約を入れるとともに(ステップS49)、ユーザのスケジュールの更新を行う(ステップS50)。
【0138】
以上より、本実施形態によれば、第一実施形態同様、ユーザ自身がスケジュールの調整、ディーラに対する予約等を行う必要がないため、簡易かつ確実にディーラのサービスを利用することができる。また、ユーザはスケジュールが空いている日にディーラのサービスを受けることができるので、平日時間の取れない場合でもディーラにおいて車両の整備を行うことができる。
【0139】
なお、本実施形態においては、車両内の各消耗品に設けられた消耗検知機構、累積走行距離、累積経時時間から車両の整備の必要時期が判断されるものとしたが、車両の整備の必要時期を判断する手法はこれに限定されない。例えば、第三実施形態に示したようにディーラ側端末装置から通信装置を介して顧客の車両における消耗品の交換時期や車検時期等に関する顧客データを取得して、この情報を基に制御部が車両の整備が必要であると判断するようにしてもよい。
【0140】
また、本実施形態においては、ユーザのスケジュールの空いている日時によってディーラの予約日の設定を行うようにしたが、第一実施形態、第二実施形態及び第三実施形態において、ディーラの近傍を通過する予定がないと判断された場合や、ディーラへの予約が不可能であった場合に、本実施形態に移行するようにしてもよい。
【0141】
なお、その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、第一実施形態及び第二実施形態と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本実施形態におけるナビゲーションシステムの第一実施形態の要部構成を示したブロック図である。
【図2】本実施形態におけるナビゲーションシステムのスケジュールデータの一例を示した図である。
【図3】本実施形態におけるナビゲーションシステムの予約状況データの一例を示した図である。
【図4】本実施形態におけるナビゲーションシステムのスケジュールデータの一例を示した図である。
【図5】本実施形態におけるナビゲーションシステムの第一実施形態の手順を示したフローチャートである。
【図6】本実施形態におけるナビゲーションシステムの第二実施形態におけるスケジュールデータの一例を示した図である。
【図7】本実施形態におけるナビゲーションシステムの第二実施形態の手順を示したフローチャートである。
【図8】本実施形態におけるナビゲーションシステムの第三実施形態の要部構成を示したブロック図である。
【図9】本実施形態におけるナビゲーションシステムの第四実施形態の手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0143】
1 ナビゲーションシステム
2 通信装置
3 ディーラ側端末装置
5 予約状況データ
10 ナビゲーション装置
21 CPU
26 予約調整プログラム
27 走行関連データ
29 スケジュールデータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディーラの予約状況に関する予約状況データを有するディーラ側端末装置と通信可能な通信手段と、
車両の整備必要時期を判断する整備時期判断手段と、ユーザのスケジュールデータを管理するスケジュール管理手段と、前記予約状況データ及び前記スケジュールデータを参照しつつ、前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能日時を特定する予約調整手段とを有するナビゲーション装置を備え、
前記整備時期判断手段が整備必要と判断し、前記予約調整手段が予約可能日時を特定したときは、前記通信手段から前記ディーラ側端末装置に予約申込信号が送信されることを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
目的地までの経路を探索する経路探索手段を備え、
前記予約調整手段は、前記経路探索手段によって探索された目的地までの走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する場合に、前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日と判断することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールデータを参照し、ユーザのスケジュールと前記ディーラの予約可能日時とが合致しないと判断するときは、前記ユーザのスケジュールの変更の可否を問い合わせるとともに、変更が可能である場合には、前記ユーザのスケジュールの変更を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールデータを参照し、ユーザのスケジュールに空きのある日を前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日と判断することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
目的地までの経路を探索する経路探索手段を備え、
前記経路探索手段によって探索された目的地までの走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置しない場合又は目的地までの走行経路上あるいはその近傍にディーラが位置する日にディーラの予約が不可である場合に、前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールデータを参照し、ユーザのスケジュールに空きのある日を前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日と判断することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールに空きのある日が複数ある場合に、所定の優先順位に従って前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日を判断することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
前記予約調整手段は、前記ユーザのスケジュールに空きのある日に休日が含まれている場合には、休日を前記ディーラに予約を入れることが可能な予約可能候補日と判断することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のナビゲーションシステム。
【請求項8】
前記車両に備えられる消耗品の消耗程度を検知する消耗検知機構を備え、前記整備時期判断手段は、前記消耗検知機構によって検知された結果に基づいて、車両の整備必要時期の判断を行うことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項9】
前記整備時期判断手段は、前記車両の累積経過時間及び累積走行距離の少なくとも何れか一方が所定の閾値を超えているか否かに基づいて、車両の整備必要時期の判断を行うことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項10】
前記整備時期判断手段は、前記ディーラ側端末装置から送信される情報に基づいて、車両の整備必要時期の判断を行うことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項11】
前記通信手段から前記ディーラ側端末装置に予約申込信号が送信されたときは、前記スケジュール管理手段は、前記スケジュールデータの更新を行うことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項12】
音声によって入力指示を行う音声入力部と、前記音声入力部から入力された音声を処理する音声認識処理手段とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項11のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−3961(P2006−3961A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−176883(P2004−176883)
【出願日】平成16年6月15日(2004.6.15)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】