説明

ナビゲーションシステム

【課題】ポータブルナビゲーションデバイスを手元に配置してカーオーディオ装置の操作を可能とする。
【解決手段】経路の設定に用いる入力部15を有するポータブルナビゲーション装置10と、音楽を再生するスピーカ25を備える車載用電子機器20と、を備えるナビゲーションシステム1である。ポータブルナビゲーション装置10及び車載用電子機器20には互いを接続するインターフェース19a,29aが設けられ、車載用電子機器20はポータブルナビゲーション装置10の入力部15の操作に従って音楽の再生又は停止を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーションシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のナビゲーションシステムは、GPS(Global Positioning Systems)衛星から送信される信号を受信して現在位置を検出し、自律航法センサにより検出される情報、及び地図情報に基づいて、車両の現在位置と地図情報の道路形状とをマッチングさせて、経路案内画面の地図上に車両の現在位置を表示する。そして、ユーザが目的地を設定すると、検出された現在位置と設定された目的地に基づいて、経路探索を行い、探索された経路を経路案内画面の地図上に表示して目的地までの誘導を行っている。
【0003】
また、歩行時のナビゲーション装置として利用可能であるとともに、車内に装着して車載用のナビゲーション装置としても利用可能なポータブルナビゲーションデバイス(PND)も開発されている(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2006−170753号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のポータブルナビゲーションデバイスを車内に装着して利用する場合、カーオーディオ装置が液晶ディスプレイ等の表示部を有するときは、カーオーディオ装置の液晶ディスプレイを経路案内画面として用いることも可能である。しかし、この場合、ポータブルナビゲーションデバイスの表示部が使用されることがなく、無駄となっていた。
【0005】
また、従来のカーオーディオ装置の操作部は、運転席と助手席の間の前方に設けられているため、操作部まで手を伸ばして操作する必要があり、操作がしづらかった。
【0006】
本発明の課題は、ポータブルナビゲーションデバイスを手元に配置してカーオーディオ装置の操作を可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、経路の設定に用いる入力部を有するポータブルナビゲーション装置と、音楽を再生するスピーカを備える車載用電子機器と、を備え、前記ポータブルナビゲーション装置及び前記車載用電子機器には互いを接続するインターフェースが設けられ、前記車載用電子機器は前記ポータブルナビゲーション装置の入力部の操作に従って音楽の再生又は停止を行うことを特徴とするナビゲーションシステムである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーションシステムであって、前記車載用電子機器は映像を表示する表示装置をさらに備え、前記ポータブルナビゲーション装置の入力部の操作に従って動画の再生又は停止を行うことを特徴とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のナビゲーションシステムであって、前記ポータブルナビゲーション装置は経路案内画面を前記表示装置に表示させることを特徴とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のナビゲーションシステムであって、前記ポータブルナビゲーション装置は経路案内画面を表示する表示部を有し、経路案内画面を前記表示装置及び前記表示部に表示させることを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムであって、前記ポータブルナビゲーション装置は経路案内画面を表示する表示部を有し、前記入力部は前記表示部を覆うように設けられたタッチパネルであり、前記表示部にはタッチパネルにより前記車載用電子機器の操作を行うための操作画面が表示されることを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載のナビゲーションシステムであって、前記車載用電子機器は前記ポータブルナビゲーション装置が着脱されるクレードルを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のナビゲーションシステムであって、前記クレードルは車内の使用者が座る座席の近傍に配置されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ポータブルナビゲーションデバイスを手元に配置してカーオーディオ装置の操作部として使用可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態に係るナビゲーションシステム1について詳細に説明する。なお、このナビゲーションシステム1は、車用のカーナビゲーションシステムである。
【0016】
図1は本発明に係るナビゲーションシステム1が搭載された車内の平面図であり、図2は本発明の実施形態に係るナビゲーションシステム1の全体構成を示すブロック図である。ナビゲーションシステム1は、ポータブルナビゲーション装置10と、車載用電子機器20とからなる。
【0017】
図1に示すように、車内の運転席2と助手席3との間には、前部に車載用電子機器20の表示装置26が配置されるとともに、運転席2の近傍にポータブルナビゲーション装置10が着脱されるクレードル29が配置されている。
【0018】
図2に示すように、ポータブルナビゲーション装置10は、位置信号受信装置11と、自律航法装置12と、交通情報信号受信装置13と、記憶装置14と、入力部15と、演算処理部16と、表示ドライバ17と、表示部18と、通信部19と、等を備える。このポータブルナビゲーション装置10はポータブルナビゲーションデバイス(PND)であり、単独で経路探索、経路案内が可能である。
【0019】
位置信号受信装置11は、少なくとも3つのNAVSTAR(NAVigation System using Timing And Ranging)等の人工衛星から送信されるGPS(Global Positioning System)信号を受信し、演算処理部16に出力する。GPS信号は演算処理部16が現在地の座標を算出するのに用いられる。
【0020】
自律航法装置12は、角度センサ、距離センサ等を備えて構成される。角度センサは、車の角速度(単位時間あたりの水平方向への回転角度)を検出する。距離センサは、車輪の回転に応じて出力される車速パルス信号を検出する。これら角速度信号および車速パルス信号は、演算処理部16による車両の移動方位の変化量や、車両の移動量の算出に用いられる。
【0021】
交通情報信号受信装置13は、例えばVICS(Vehicle Information and Communication System)やその他のデータ通信を行い、通信により得た交通情報の座標を演算処理部16に出力する。ここで交通情報には、例えば道路上の渋滞、交通規制等が含まれる。
【0022】
記憶装置14は、フラッシュメモリ、HDDやDVD等であり、地図情報やPOI情報(Point of Interest;観光地等の各種施設の情報)、音楽ファイルとそれに対応する楽曲画像や動画ファイル等が格納される。
【0023】
入力部15は、表示部18を覆うように設けられたタッチパネルであり、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号として演算処理部16に出力する。なお、入力部15は、図3、図4に示すように、文字キー、数字キー、検索キー等、ナビゲーション利用等の各種機能に対応付けられた各種キー15aを表示部18の周囲に備え、操作されたキーに対する操作信号を演算処理部16に出力してもよい。
【0024】
演算処理部16は、CPU、主記憶装置等を備え、位置信号受信装置11より出力されるGPS信号により現在位置座標を算出するとともに、自律航法装置12より出力される角速度信号および車速パルス信号により、車両の移動方位、移動量を算出する。また、演算処理部16は、記憶装置14の地図情報に含まれる道路情報とGPS信号とのマップマッチングを行うことにより、現在位置座標の補正を行う。
【0025】
演算処理部16の主記憶装置はフラッシュメモリ等であり、演算処理部16を駆動するプログラムや、出発地の座標、現在位置の座標、目的地及び経由地の座標、通過経路上の地点の座標等が記憶される。
【0026】
また、演算処理部16は、算出された現在位置座標、入力部15により入力された目的地や経由地の座標、車両の移動方位、移動量、地図情報、道路交通情報等を用いて、経路情報を作成し、経路全長を算出する。ここで、経路情報は、現在地の座標、出発地と目的地及び経由地との間の地点の座標、通過経路上の地点の座標等を含む。
【0027】
そして、演算処理部16は、経路設定画面18a(図3(a))や、目的地及び経由地までの経路が強調表示された地図や現在時刻、目的地及び経由地への到着時刻等の経路案内画面18b(図3(b))を表示部18に表示させる表示制御情報を生成し、表示ドライバ17に出力する。
【0028】
また、演算処理部16は、記憶装置14や車載用電子機器20の記録媒体21に記録された音楽ファイルや動画ファイルの選択や、選択したファイルを再生、停止等させるための操作画面18c(図4(a))を表示部18に表示させる表示制御情報を生成し、表示ドライバ17に出力する。そして、演算処理部16は、記憶装置14から読み出したファイルに対応するファイル名や楽曲画像、動画、再生時間等を表示する再生画面18d(図4(b))を表示部18に表示させる表示制御情報を生成し、表示ドライバ17に出力する。
【0029】
そして、演算処理部16は、入力部15から入力された信号に従い、選択されたファイルを記憶装置14から読み出し、再生、停止等させる機能を有する。
【0030】
なお、演算処理部16に後述する検出センサ19bにより検出信号が入力された場合には、演算処理部16は表示制御情報を表示ドライバ17に出力するとともに、インターフェース19a,29a及び演算処理部30を介して車載用電子機器20の表示ドライバ27にも表示制御情報を出力する。
【0031】
また、演算処理部16は、入力部15から入力された信号に従い、インターフェース19a,29aを介して車載用電子機器20の演算処理部30に、読取部22を操作して選択されたファイルを記録媒体21から読み出させる信号を出力する。
【0032】
表示ドライバ17は、演算処理部16から入力される表示制御情報に従って表示部18を駆動する。
例えば、表示ドライバ17には経路設定画面18a、経路案内画面18bを表示させる表示制御情報が演算処理部16から入力される。
また、表示ドライバ17には、操作画面18c、再生画面18dを表示させる表示制御情報が演算処理部16から入力される。
【0033】
表示ドライバ17は表示制御情報に基づいて表示部18に経路設定画面18a、経路案内画面18b、操作画面18c、再生画面18dを表示させる表示画像データを生成し、表示部18に出力する。
【0034】
表示部18は、カラー液晶ディスプレイ等である。表示部18は演算処理部16により制御された表示ドライバ17より入力される表示画像データに基づいて、経路設定画面18a(図3(a))、経路案内画面18b(図3(b))、操作画面18c(図4(a))、再生画面18d(図4(b))を表示する。
【0035】
通信部19は、車載用電子機器20のクレードル29に設けられたインターフェース20aに接続されるインターフェース19aを備える。インターフェース19aは、例えばUSB規格のインターフェースであったり、赤外線通信機器(例えば、IrDA規格の赤外線通信機器)であったりする。
【0036】
また、通信部19は、クレードル29の検出センサ19bを備える。ポータブルナビゲーション装置10がクレードル29に装着されると、検出センサ19bは検出信号を演算処理部16に出力する。
【0037】
車載用電子機器20は、記録媒体21と、読取部22と、コーデック23と、アンプ24と、スピーカ25と、表示装置26と、表示ドライバ27と、入力部28と、クレードル29と、演算処理部30と、記憶装置32とを備える。この車載用電子機器20はオーディオ装置であり、単独で音楽や動画の再生が可能である。
【0038】
記録媒体21は、コンパクトディスク、ハードディスク又は半導体メモリー等であり、読取部22にとって読取可能な記録媒体である。記録媒体21には、例えば、音楽ファイルとそれに対応する楽曲画像や動画ファイルが記録されている。
読取部22は演算処理部30により駆動され、記録媒体21に記録された情報を読み取り、音楽ファイルをコーデック23に出力するとともに、対応するファイル名情報を演算処理部30に出力する。
【0039】
コーデック23は演算処理部30により駆動され、読取部22によって読み取られた音楽ファイルを伸長してアナログ化し、オーディオ信号をアンプ24に出力する。アンプ24は、コーデック23から入力したオーディオ信号を増幅してスピーカ25に出力する。スピーカ25は、アンプ24から入力したオーディオ信号を音に変換する電気音響変換器であり、アンプ24から入力したオーディオ信号に従って音を出力する。
【0040】
表示装置26は車載用電子機器20の正面に設けられており、例えば液晶ディスプレイ等である。表示装置26は演算処理部30により制御された表示ドライバ27より入力される表示画像データに基づいて、操作画面26c(図5(a))、再生画面26d(図5(b))を表示する。
【0041】
表示ドライバ27は演算処理部30から入力される表示制御情報に従って表示装置26を駆動する。例えば、表示ドライバ27には、操作画面26c(図5(a))、再生画面26d(図5(b))を表示させる表示制御情報が演算処理部30から入力され、表示ドライバ27は表示制御情報に基づいて表示装置26に操作画面26c、再生画面26d等を表示させる表示画像データを生成し、表示装置26に出力する。
【0042】
なお、ポータブルナビゲーション装置10がクレードル29に装着されたときは、表示ドライバ27には、インターフェース19a,29a及び演算処理部30を介してポータブルナビゲーション装置10の演算処理部16からも、表示装置26に経路設定画面26a(図6(a))、経路案内画面26b(図6(b))を表示させる表示制御情報が入力され、表示ドライバ27は表示制御情報に基づいて表示装置26に経路設定画面26a、経路案内画面26bを表示させる表示画像データを生成し、表示装置26に出力する。
【0043】
入力部28は、表示装置26を覆うように設けられたタッチパネルであり、電磁誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッチ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号として演算処理部30に出力する。なお、入力部28は、文字キー、数字キー、検索キーの他、ナビゲーション利用等の各種機能に対応付けられた各種キー28aを備え、操作されたキーに対する操作信号を演算処理部30に出力してもよい。
【0044】
クレードル29は、ポータブルナビゲーション装置10を保持するものであり、ポータブルナビゲーション装置10のインターフェース19aと接続されるインターフェース29aを有する。インターフェース29aは、例えばUSB規格のインターフェースであったり、赤外線通信機器(例えば、IrDA規格の赤外線通信機器)であったりする。
【0045】
また、クレードル29は、ポータブルナビゲーション装置10の検出センサ29bを備える。ポータブルナビゲーション装置10がクレードル29に装着されると、検出センサ29bは検出信号を演算処理部30に出力する。
【0046】
演算処理部30は、CPU等を有し、記憶装置32に格納されたプログラムに従って車載用電子機器20の統括的な制御を行う。例えば、演算処理部30は、読取部22から入力されたファイル名情報に基づいて、記憶装置32に格納された操作画面26c、記録媒体21から読み出したファイルに対応するファイル名や楽曲画像、動画、再生時間等を表示する再生画面26dを表示装置26に表示させる表示制御情報を生成し、表示ドライバ27に出力する。
【0047】
なお、演算処理部30に検出センサ29bにより検出信号が入力された場合には、演算処理部30は車載用電子機器20の情報を示す信号をインターフェース19a,29aを介して演算処理部16に出力する。ここで、車載用電子機器20の情報としては、例えば、記録媒体21に記録されたファイルの情報や、再生中のファイルの情報等が挙げられる。
【0048】
また、演算処理部30は、入力部28から入力された信号、または、インターフェース19a,29aを介して演算処理部16から入力された信号に従い、選択されたファイルを記録媒体21から読み出し、再生、停止等させる機能を有する。
【0049】
記憶装置32には、演算処理部30にとって読取可能・実行可能なプログラムやデータ等が格納されている。
また、記憶装置32は、演算処理部30にワークエリアを提供し、演算処理部30によるプログラムの実行時に生じる処理結果等のデータが記憶されるワークエリアに一時的に記憶する。例えば、記憶装置32には、再生中のファイルのファイル名情報が一時的に記憶される。
【0050】
次に、クレードル29にポータブルナビゲーション装置10を装着した場合のナビゲーションシステム1の動作について説明する。
【0051】
まず、クレードル29にポータブルナビゲーション装置10を装着すると、検出センサ19bが検出信号を演算処理部16に出力するとともに、検出センサ29bが検出信号を演算処理部30に出力する。
【0052】
検出信号が入力された演算処理部16は、表示制御情報を表示ドライバ17に出力するとともに、インターフェース19a,29a及び演算処理部30を介して車載用電子機器20の表示ドライバ27に出力する。
【0053】
経路案内時においては、演算処理部16はポータブルナビゲーション装置10の経路設定画面18a(図3(a))を表示部18に表示させる表示制御情報を生成して表示ドライバ17に出力するとともに、経路設定画面26a(図6(a))、または、経路設定後には経路案内画面26b(図6(b))を表示装置26に表示させる表示制御情報を生成して表示ドライバ27に出力する。
【0054】
一方、音楽ファイルまたは動画ファイルの再生時においては、演算処理部16は再生、停止等の操作画面18c(図4(a))を表示部18に表示させる表示制御情報を生成して表示ドライバ17に出力する。
【0055】
記憶装置14に格納されたファイルの再生時には、演算処理部16はユーザにより選択されたファイルを記憶装置14から読み出して再生させるとともに、再生中のファイルに対応する再生画面26d((図5(b))を表示させる表示制御情報を表示装置26に表示させる表示制御情報を生成して表示ドライバ27に出力する。
【0056】
また、記録媒体21に記録されたファイルの再生時においては、演算処理部16は演算処理部30に読取部22を操作してユーザにより選択されたファイルを記録媒体21から読み出させる信号を出力する。そして、演算処理部30は読み出したファイルを再生するとともに、再生中のファイルに対応する再生画面26d(図5(b))を表示させる表示制御情報を表示装置26に表示させる表示制御情報を生成して表示ドライバ27に出力する。
【0057】
以上のようなナビゲーションシステム1においては、車内の運転席2の近傍にクレードル29が配置されており、クレードル29に装着したポータブルナビゲーション装置10が運転席2に座る運転手の手元に配置されるため、ポータブルナビゲーション装置10を操作することにより、車載用電子機器20の表示装置26に表示される経路案内画面や車載用電子機器20により再生されるファイルの操作を容易にすることができる。
【0058】
なお、クレードル29にポータブルナビゲーション装置10を装着した場合の経路案内時において、表示装置26に経路案内画面26b(図6(b))を表示させるとともに、表示部18に経路案内画面18b(図3(b))を表示させてもよい。また、表示部18に表示する経路案内画面をより簡易な表示(例えば右左折案内時の矢印表示のみ)としてもよい。
【0059】
また、車載用電子機器20が音楽ファイルの再生を目的としたものであり、表示装置26を有していない場合には、操作画面18c(図4(a))をポータブルナビゲーション装置10の表示部18に表示し、入力部15により音楽ファイルの選択や、選択した音楽ファイルを再生、停止等の操作を可能としてもよい。この場合、経路設定画面18a(図3(a))、経路案内画面18b(図3(b))、再生画面18d(図4(b))についても表示部18に表示させる。
【0060】
本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、その他の具体的な細部についても適宜に変更可能であることは勿論である。
例えば、上記実施形態においては、車内の運転席2と助手席3との間にクレードル29を設けたが、運転席2に座る運転手の手元であり、ポータブルナビゲーション装置10の操作が運転の妨げとならない位置であればその位置は任意である。また、助手席に座る同乗者の手元に配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】図1は本発明に係るナビゲーションシステム1が搭載された車内の平面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るナビゲーションシステム1の全体構成を示すブロック図である。
【図3】(a)は経路設定画面18aが表示された表示部18、(b)は経路案内画面18bが表示された表示部18を示す図である。
【図4】(a)は操作画面18cが表示された表示部18、(b)は再生画面18dが表示された表示部18を示す図である。
【図5】(a)は操作画面26cが表示された表示装置26、(b)は再生画面26dが表示された表示装置26を示す図である。
【図6】(a)は経路設定画面26aが表示された表示装置26、(b)は経路案内画面26bが表示された表示装置26を示す図である。
【符号の説明】
【0062】
1 ナビゲーションシステム
2 運転席(座席)
3 助手席(座席)
10 ポータブルナビゲーション装置
15 入力部
18 表示部
18b,26b 経路案内画面
18c,26c 操作画面
19a,29a インターフェース
20 カーオーディオ装置
25 スピーカ
26 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
経路の設定に用いる入力部を有するポータブルナビゲーション装置と、
音楽を再生するスピーカを備える車載用電子機器と、
を備え、
前記ポータブルナビゲーション装置及び前記車載用電子機器には互いを接続するインターフェースが設けられ、
前記車載用電子機器は前記ポータブルナビゲーション装置の入力部の操作に従って音楽の再生又は停止を行うことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
前記車載用電子機器は映像を表示する表示装置をさらに備え、
前記ポータブルナビゲーション装置の入力部の操作に従って動画の再生又は停止を行うことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
前記ポータブルナビゲーション装置は経路案内画面を前記表示装置に表示させることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
前記ポータブルナビゲーション装置は経路案内画面を表示する表示部を有し、経路案内画面を前記表示装置及び前記表示部に表示させることを特徴とする請求項3に記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
前記ポータブルナビゲーション装置は経路案内画面を表示する表示部を有し、
前記入力部は前記表示部を覆うように設けられたタッチパネルであり、
前記表示部にはタッチパネルにより前記車載用電子機器の操作を行うための操作画面が表示されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
前記車載用電子機器は前記ポータブルナビゲーション装置が着脱されるクレードルを備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
前記クレードルは車内の使用者が座る座席の近傍に配置されることを特徴とする請求項6に記載のナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−226331(P2008−226331A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−61746(P2007−61746)
【出願日】平成19年3月12日(2007.3.12)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】