説明

ナビゲーションシステム

【課題】基地局から配信される遮断時間帯情報またはVICS情報などに頼らなくても踏切待ちを回避できるナビゲーションシステムを提供する。
【解決手段】踏切待ちの時間を踏切待ち時間帯として検出する踏切待ち検出部11と、踏切待ち検出部において検出された踏切待ち時間帯を踏切待ち時間帯データとして保存する踏切待ち時間帯記憶部12と、目的地までの経路を探索する経路探索部6と、経路探索部で探索された経路上に踏切がある場合に、踏切待ち時間帯記憶部に保存されている踏切待ち時間帯データによって示される踏切待ち時間帯に該踏切を通過するか否かを判断する踏切待ち判断部13とを備え、経路探索部6は、踏切待ち判断部によって踏切待ち時間帯に該踏切を通過することが判断された場合に、該踏切を通過しない迂回経路を再探索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザを目的地まで案内するナビゲーションシステムに関し、特に踏切待ちを回避する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーションシステムによる経路探索においては、ユーザにより目的地が入力されると、現在地と目的地との間の経路が、所定の指示に従って、例えば距離が最短になるように探索される。しかしながら、探索された経路上に踏切があると、その経路が最短距離であっても列車の通過待ちのために時間を要し、たとえ遠回りであっても、迂回経路を走行した方が早く目的地に到達できる場合がある。
【0003】
従来、踏切における列車の通過待ち、いわゆる踏切待ちを回避した迂回経路を探索する技術として、列車の運行報情に基づいて作成された踏切の遮断時間帯情報を配信する基地局を備え、探索された経路上に踏切がある場合に、基地局から入手した遮断時間帯情報に基づき、踏切において踏切待ちが発生するか否かを判断し、踏切待ちが発生する場合に、迂回経路を探索する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、迂回経路を探索する技術として、近年、道路上に設置されたビーコン(情報通信施設)またはFM(周波数変調)多重放送などを使用して、渋滞、事故、交通規制または駐車場などの交通情報をリアルタイムで提供するVICS(Vehicle Information and Communication System:道路交通情報通信システム(登録商標/以下、記載を省略する))から得られるVICS情報を加味して探索することにより得られた迂回経路を記憶しておき、次回の探索時に利用する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平11−311536号公報 第4〜6頁、第3図
【特許文献2】特開2004−340641号公報 第9頁、第5図
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した踏切待ちを回避した迂回経路を探索する従来のナビゲーションシステムには、以下の問題がある。すなわち、特許文献1に開示された技術は、基地局から遮断時間帯情報を得ることができることを前提にしているため、遮断時間帯情報が得られない状況、例えば、基地局が近くにない場合、または、遮断時間帯情報を受信できない状況にある場合には、迂回経路を探索することはできない。また、踏切待ちが発生するか否かの判断は、遮断時間帯情報に基づいて行われるため、踏切待ちによって発生する渋滞の影響までは考慮されない。
【0007】
また、特許文献2に開示されたVICS情報を利用して迂回経路を探索する技術に関しても、上記と同様に、VICS情報が配信されない場合、または、受信できない状況にある場合は迂回経路を探索できないため、迂回経路を記憶することができない。
【0008】
この発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その課題は、基地局から配信される遮断時間帯情報またはVICS情報などに頼らなくても踏切待ちを回避できるナビゲーションシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記課題を解決するために、踏切待ちの時間を踏切待ち時間帯として検出する踏切待ち検出部と、踏切待ち検出部において検出された踏切待ち時間帯を踏切待ち時間帯データとして保存する踏切待ち時間帯記憶部と、目的地までの経路を探索する経路探索部と、経路探索部で探索された経路上に踏切がある場合に、踏切待ち時間帯記憶部に保存されている踏切待ち時間帯データによって示される踏切待ち時間帯に該踏切を通過するか否かを判断する踏切待ち判断部とを備え、経路探索部は、踏切待ち判断部によって踏切待ち時間帯に該踏切を通過することが判断された場合に、該踏切を通過しない迂回経路を再探索する。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、踏切待ち時間帯を踏切待ち時間帯データとして保存しておき、探索された経路上に踏切がある場合に、保存されている踏切待ち時間帯データによって示される踏切待ち時間帯に該踏切を通過するか否かを判断し、通過することが判断された場合に、該踏切を通過しない迂回経路を再探索するように構成したので、基地局から配信される遮断時間帯情報またはVICS情報などに頼らなくても踏切待ちを回避できるナビゲーションシステムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】この発明の実施の形態1に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係るナビゲーションシステムの踏切待ち時間帯記憶部に保存される踏切待ち時間帯データの一例を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態2に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態3に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態3に係るナビゲーションシステムの踏切待ち時間帯記憶部に記録される踏切待ち時間帯データの一例を示す図である。
【図6】この発明の実施の形態3に係るナビゲーションシステムの踏切待ち時間帯演算部の演算処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。このナビゲーションシステムは、踏切待ち機能制御部1、地図データ処理部2、地図データ記憶部3、地図描画部4、現在地検出部5、経路探索部6、車速センサ7、表示管理部8、モニタ100およびスピーカ101を備えている。
【0013】
踏切待ち機能制御部1は、踏切待ち機能を実現するための制御を実行する。この踏切待ち機能制御部1は、移動局(例えば、車両)の踏切待ちを検出する踏切待ち検出部11、移動局が記録した踏切待ち時間帯のデータを保存する踏切待ち時間帯記憶部12、および、経路探索時に経路上で踏切待ちが発生するか否かを判断する踏切待ち判断部13を備えている。
【0014】
地図データ処理部2は、地図データおよび移動局の現在地を示す現在地データを処理する。地図データ記憶部3は、地図データを記憶する。地図描画部4は、現在地が表示された地図を作成する。現在地検出部5は、現在地および現在時刻を検出する。経路探索部6は、現在地から目的地までの経路を探索する。車速センサ7は、移動局の移動速度を検出する。表示管理部8は、地図データおよび経路データなどといった表示用データの整合を取る。モニタ100は、画像および映像を出力する。スピーカ101は、音声を出力する。
【0015】
なお、現在地検出部5は、具体的には、現在地および現在時刻を検出するためのGPS(Global Positioning System)、地磁気センサ、距離センサ、ステアリングセンサまたはビーコンセンサなどと、方位を検出するためのジャイロセンサまたは高度計などから構成されており、現在地および現在時刻を検出し、それぞれ現在地データおよび現在時刻情報として地図データ処理部2に送る。
【0016】
次に、上記のように構成される実施の形態1に係るナビゲーションシステムの電源投入後の動作と、経路探索時の動作について説明する。
【0017】
まず、電源投入後の動作について説明する。ナビゲーションシステムの電源が投入されると、地図データ処理部2と現在地検出部5が起動し、地図データ処理部2は、地図データ記憶部3から地図データを検索して取得する。また、現在地検出部5は、現在地を検出し、現在地データとして地図データ処理部2に送る。
【0018】
次いで、地図データ処理部2は、地図データ記憶部3から取得した地図データと現在地検出部5から送られてきた現在地データとを地図描画部4に送る。地図描画部4は、地図データ処理部2から送られてきた地図データと現在地データとから、現在地が示された現在地付地図データを作成し、表示管理部8に送る。表示管理部8は、現在地付地図データを、他の表示用データとの整合を取った上で、モニタ100とスピーカ101に送る。この現在地付地図データに基づき、モニタ100は画像を出力し、スピーカ101は音声を出力する。
【0019】
次に、経路探索時の動作について説明する。ナビゲーションシステムに対して目的地までの経路を探索するべき旨の指示が出されると、経路探索部6は、地図データ処理部2に地図データおよび現在地データを要求する。地図データ処理部2は、この要求に応答して、地図データおよび現在地データを経路探索部6に送る。
【0020】
次いで、経路探索部6は、現在地データによって示される現在地から目的地までの経路を地図データから探索して経路データを作成し、表示管理部8に送る。表示管理部8は、経路データを、現在地付地図データなどといった他の表示用データとの整合を取った上で、モニタ100とスピーカ101に送る。この経路データに基づき、モニタ100は画像を出力し、スピーカ101は音声を出力する。
【0021】
次に、この発明の実施の形態1に係るナビゲーションシステムの、移動局の走行履歴を利用して、踏切待ちを回避した迂回経路を探索する動作について説明する。以下では、踏切待ち時間帯データを記録する動作と、経路探索時に踏切待ちを回避した迂回経路を提示する動作に分けて説明する。
【0022】
まず、踏切待ち時間帯データを記録する動作について説明する。図2は、実施の形態1に係るナビゲーションシステムの踏切待ち時間帯記憶部12に記憶される踏切待ち時間帯データの一例を示す図である。この踏切待ち時間帯データは、踏切に割り当てられたIDである踏切ID201、踏切の名称を示す踏切名称202、踏切の住所を示す踏切住所203、踏切を通る鉄道の路線を示す踏切鉄道路線名204、踏切待ちを記録した日付である踏切待ち記録日205、踏切待ちの開始時刻である踏切待ち開始時刻206および踏切待ちの終了時刻である踏切待ち終了時刻207から構成されている。
【0023】
なお、踏切ID201、踏切名称202、踏切住所203および踏切鉄道路線名204をまとめて「踏切基本情報」と呼び、踏切待ち開始時刻206および踏切待ち終了時刻207をまとめて「踏切待ち時間帯」と呼ぶ。また、踏切待ち時間帯データに含まれる踏切ID201、踏切名称202、踏切住所203および踏切鉄道路線名204は、地図データ記憶部3に記憶されている地図データに含まれているものとする。
【0024】
移動局が走行中は、現在地検出部5は、一定の周期、例えば1秒毎に現在地および現在時刻を検出し、それぞれ現在地データおよび現在時刻情報として地図データ処理部2に送る。地図データ処理部2は、現在地検出部5から送られてきた現在地データおよび現在時刻情報と、地図データ記憶部3から取得した地図データとに基づき、移動局が、踏切から一定距離の範囲内に入ったか否かを調べる。なお、一定距離は、ナビゲーションシステム毎に固有に定められている。そして、地図データ処理部2は、移動局が踏切から一定距離の範囲内に入ったと判断した場合、その旨の通知とともに、現在地データおよび現在時刻情報を踏切待ち検出部11に送る。
【0025】
踏切待ち検出部11は、移動局が踏切から一定距離の範囲内にある間、地図データ処理部2からの通知を受けて、踏切待ちが発生しているか否かを判断し、踏切待ちを検出する。踏切待ちの検出は、具体的には、例えば、以下のようにして行われる。すなわち、踏切待ち検出部11は、車速センサ7から現在の速度を取得し、この取得した速度から移動局が停止しているか否かを調べ、停止していると判断した場合には、踏切待ちが発生していると判断する。踏切待ち検出部11は、上述した動作を一定の周期、例えば1秒毎に行い、踏切待ちが発生していると判断している間を踏切待ち時間帯としてカウントする。
【0026】
また、踏切待ち検出部11は、踏切待ち時間帯記憶部12に、地図データ処理部2から取得した現在地データと現在時刻情報とに基づき、踏切ID201、踏切名称202、踏切住所203および踏切鉄道路線名204を記録し、さらに、踏切待ち記録日205と、移動局が停止を開始したと判断した時刻を踏切待ち開始時刻206とし、停止を終えて走行を開始したと判断した時刻を踏切待ち終了時刻207として記録する。
【0027】
以上の踏切待ち時間帯データを記録する処理は、踏切を通過する経路のみならず、踏切を直接に通過しなくても、踏切付近を通過する経路に関しても実行するように構成できる。
【0028】
なお、移動局が完全に停止していない場合であっても、移動局が渋滞に遭っていると判断できる場合、例えば、車速センサ7で検出された速度が渋滞時の走行速度と同等であると見なすことができる場合にも踏切待ちが発生していると判断され、上述した処理が実行される。ただし、踏切から一定範囲内であっても、駐車目的による停止は除かれる。駐車目的による停止であるか否かは、例えば、停止時にナビゲーションシステムの電源またはエンジンがオフにされているか否か、ギアがパーキングに設定されているか否か、または、サイドブレーキまたはハザードランプが使用されているか否かなどによって判断するように構成できる。
【0029】
次に、経路探索時に踏切待ちを回避して迂回経路を提示する動作について説明する。ナビゲーションシステムに対して目的地までの経路を探索するべき旨の指示が出されると、上述したように、経路探索部6は、地図データ処理部2から地図データと現在地データを取得し、目的地までの経路を探索して経路データを作成する。
【0030】
ここで、探索された経路に踏切を通過するポイントが含まれている場合、経路探索部6は、地図データに含まれる踏切の踏切ID201、踏切名称202、踏切住所203および踏切鉄道路線名204と、踏切の予想通過時刻などを含む経路データを踏切待ち判断部13に送る。
【0031】
踏切待ち判断部13は、踏切待ち時間帯記憶部12から、経路探索部6から送られてきた踏切の踏切ID201、踏切名称202、踏切住所203および踏切鉄道路線名204に該当する踏切の踏切待ち時間帯データを検索して取得する。
【0032】
なお、地図データに含まれる踏切ID201、踏切名称202、踏切住所203および踏切鉄道路線名204と、踏切待ち時間帯データに含まれる踏切ID201、踏切名称202、踏切住所203および踏切鉄道路線名204との全てが一致していなくても、数点が一致していれば、それを該当する踏切待ち時間帯データと見なして取得するように構成できる。例えば、踏切ID201と踏切住所203が一致していれば、該当する踏切待ち時間帯データと見なすように構成できる。
【0033】
次いで、踏切待ち判断部13は、踏切の予想通過時刻と踏切待ち時間帯データの踏切待ち時間帯とに基づき、移動局が踏切を踏切待ち時間帯に通過するか否かの判断を行う。そして、踏切待ち判断部13は、踏切を踏切待ち時間帯に通過すると判断した場合は、踏切における踏切待ち予想時間を経路探索部6に送り、経路探索部6は、踏切を通過しない迂回経路を探索し、踏切を通過する経路における踏切待ち予想時間を加えた予想所要時間と、迂回経路における予想所要時間とを表示管理部8に送り、表示管理部8は、これらをモニタ100およびスピーカ101から出力し、ユーザに経路の選択を促す。
【0034】
上述した経路探索時に踏切待ちを回避して迂回経路を提示する処理は、踏切を通過する経路のみならず、踏切を直接に通過しなくても、経路上に踏切から一定距離内に含まれるポイントがある場合には、ポイントは踏切待ちによって発生した渋滞の影響があると見なして実行するように構成できる。
【0035】
以上説明したように、この実施の形態1に係るナビゲーションシステムによれば、踏切待ち時間帯を踏切待ち時間帯データとして保存しておき、探索された経路上に踏切がある場合に、保存されている踏切待ち時間帯データによって示される踏切待ち時間帯に該踏切を通過するか否かを判断し、通過することが判断された場合に、該踏切を通過しない迂回経路を再探索するように構成したので、外部から踏切の遮断時刻情報を含んだデータが得られなくても、経路探索時に探索した目的地までの経路上に踏切待ちが発生する場合に、踏切待ちを回避した迂回経路を探索することが可能となる。
【0036】
また、実施の形態1に係るナビゲーションシステムでは、踏切を通過するときのみならず、踏切近辺での渋滞における待ち時間も踏切待ち時間帯として記録することにより、踏切の遮断時間のみならず、踏切待ちにより発生する渋滞も考慮した待ち時間の検索ができるようになり、また、目的地までの経路探索時に踏切待ちを判断する際にも、経路上の踏切を直接に通らなくても踏切近辺を通過するポイントも踏切待ち判断の対象とすることにより、踏切待ちによる渋滞を回避するような迂回経路を探索することが可能となる。
【0037】
なお、上述した実施の形態1に係るナビゲーションシステムでは、踏切待ちを回避する例を示したが、一般的な渋滞により発生した待ち時間帯を検出して記録しておき、経路探索時に、一般的な渋滞を回避した迂回経路を探索するように構成することもできる。
【0038】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。このナビゲーションシステムは、図1に示した実施の形態1に係るナビゲーションシステムの踏切待ち機能制御部1に、踏切待ち時間帯データ通信部20が追加されて構成されている。以下では、実施の形態1に係るナビゲーションシステムの構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
【0039】
踏切待ち時間帯データ通信部20は、ネットワーク102を経由して踏切待ち時間帯データの送受信を行う。この踏切待ち時間帯データ通信部20は、踏切待ち時間帯データ送信部21および踏切待ち時間帯データ受信部22を備えている。
【0040】
踏切待ち時間帯データ送信部21は、踏切待ち時間帯記憶部12から踏切待ち時間帯データを取得し、ネットワーク102を経由して外部に送信する。また、踏切待ち時間帯データ送信部21は、踏切待ち時間帯記憶部12に蓄積された踏切待ち時間帯データを記憶媒体(図示しない)に書き込むこともできる。
【0041】
踏切待ち時間帯データ受信部22は、定期的にネットワーク102にアクセスし、他の移動局が送信した踏切待ち時間帯データを取得し、踏切待ち時間帯記憶部12に蓄積する。また踏切待ち時間帯データ受信部22は、記憶媒体(図示しない)に記録された踏切待ち時間帯データを読み取り、踏切待ち時間帯記憶部12に蓄積することもできる。
【0042】
次に、この発明の実施の形態2に係るナビゲーションシステムにおいて行われる、自身以外の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを取得する動作と、取得した踏切待ち時間帯データを自身の移動局が記録した踏切待ち時間帯データと併せて利用して経路探索を行い、踏切待ちを回避した迂回経路を提示する動作について説明する。
【0043】
まず、自身以外の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを取得する動作について説明する。上述した実施の形態1に係るナビゲーションシステムと同様に、現在地検出部5は、移動局が走行中には、一定の時間間隔で現在地を検出し、ナビゲーションシステム毎に固有に定められた踏切から一定距離の範囲内に移動局が入ったか否かの判定を行う。そして、踏切から一定距離の範囲内に入ったことを検出した場合、踏切待ち検出部11は、踏切待ちを検出し、踏切待ち時間帯データを踏切待ち時間帯記憶部12に記録する。
【0044】
上述したように、踏切待ち時間帯記憶部12に踏切待ち時間帯データが記録されると、踏切待ち時間帯データ送信部21は、踏切待ち時間帯記憶部12から踏切待ち時間帯データを取得し、この取得した踏切待ち時間帯データを、ネットワーク102を経由して外部に送信する。
【0045】
踏切待ち時間帯データ送信部21が踏切待ち時間帯データを送信するタイミングとしては、例えば、新規に自身の移動局の踏切待ち検出部11が検出した踏切待ち時間帯を踏切待ち時間帯記憶部12へ記録する処理が完了した瞬間とすることができる。踏切待ち検出部11は、踏切待ち時間帯データ送信部21に対して記録する処理が完了したことを通知し、この通知を受けて踏切待ち時間帯データ送信部21は、踏切待ち時間帯記憶部12にアクセスする。
【0046】
また、一度に送信するデータの範囲としては、例えば、前回のアクセス時から更新された分とすることができる。なお、踏切待ち時間帯データの送信先は、例えば、サーバ、または他の移動局における踏切待ち時間帯データ受信部22とすることができる。
【0047】
以上説明したように、各移動局が踏切待ち時間帯データ送信部21から送信された踏切待ち時間帯データを、踏切待ち時間帯データ受信部22が受信する。踏切待ち時間帯データ受信部22は、移動局が走行中には、定期的にネットワーク102にアクセスし、他の移動局が送信した踏切待ち時間帯データを取得し、踏切待ち時間帯記憶部12に蓄積する。このようにして、踏切待ち時間帯記憶部12には、自身の移動局が記録した踏切待ち時間帯のみならず、他の移動局が記録した踏切待ち時間帯も蓄積される。
【0048】
なお、アクセス先および取得するデータとしては、例えば、サーバおよび前回のアクセス時から更新された分のデータとすることができる。または、他の移動局の踏切待ち時間帯データ送信部21から直接にデータを受信するように構成することもできる。この際、定期的にアクセスする移動局を複数局決めておき、これらの移動局に対し、前回のアクセス時から更新された分のデータを取得したり、自身の移動局から予め定めた距離の範囲内にある任意の移動局にアクセスし、保持しているデータを全て取得したり、または、指定した時刻におけるデータのみを取得したりすることができる。
【0049】
なお、踏切待ち時間帯データ受信部22がデータを取得して踏切待ち時間帯記憶部12を更新するタイミングとしては、例えば、ユーザが予め設定した時刻を用いるように構成できる。また、一度に取得するデータの範囲は、例えば、他の自動車(移動局)が保持している全ての踏切待ち時間帯データとすることができる。
【0050】
また、踏切待ち時間帯データ送信部21は、踏切待ち時間帯記憶部12に蓄積されている踏切待ち時間帯データを記憶媒体に書き込むこともでき、さらに、踏切待ち時間帯データ受信部22は、踏切待ち時間帯データ送信部21により書き込まれた記憶媒体から踏切待ち時間帯データを読み取り、そこで取得した他の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを自身の踏切待ち時間帯記憶部12に蓄積するように構成することもできる。
【0051】
次に、この発明の実施の形態2に係るナビゲーションシステムにおいて行われる、自身以外の移動局が記録した踏切待ち時間帯データと自身の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを併せて利用して経路探索を行い、踏切待ちを回避した迂回経路を提示する動作について説明する。
【0052】
上述した実施の形態1に係るナビゲーションシステムと同様に、ナビゲーションシステムに対して、目的地までの経路を探索するべき旨の指示が出されると、経路探索部6は経路を探索する。
【0053】
探索した経路上に踏切を通過するポイント、または、踏切から一定距離内のポイントが含まれる場合、踏切待ち判断部13は、自身の移動局が記録した踏切待ち時間帯データと踏切待ち時間帯データ受信部22が受信した他の移動局の踏切待ち時間帯データが蓄積された踏切待ち時間帯記憶部12にアクセスして踏切待ち時間帯データを取得し、踏切待ち時間帯データに含まれる踏切待ち時間帯に基づき、ポイントにおいて踏切待ちが発生するか否かを判断して、踏切待ちが発生すると判断した場合は、経路探索部6は、踏切を通過しない迂回経路を探索する。
【0054】
以上説明したように、この実施の形態2に係るナビゲーションシステムでは、踏切待ち機能制御部1に踏切待ち時間帯データ通信部20を追加し、自身の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを、ネットワークを介して外部に送信し、また、ネットワークを介して他の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを取得するように構成したので、自身が記録した踏切待ち時間帯データと他の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを併せて利用することができ、自身の移動局だけでは取得しきれなかった踏切待ち時間帯データを用いて、踏切待ち判定および踏切待ちを回避した迂回経路の検索を行うことが可能となる。
【0055】
また、この実施の形態2に係るナビゲーションシステムでは、踏切待ち時間帯データ通信部20において、記録媒体を用いて、自身の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを外部に移すことができ、また、他の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを取得することができ、ネットワークが利用できない状況にあっても、自身が記録した踏切待ち時間帯データと他の移動局が記録した踏切待ち時間帯データを併せて、踏切待ち判定および踏切待ちを回避した迂回経路の検索を行うことが可能となる。
【0056】
実施の形態3.
図4は、この発明の実施の形態3に係るナビゲーションシステムの構成を示すブロック図である。このナビゲーションシステムは、図1に示した実施の形態1に係るナビゲーションシステムの踏切待ち機能制御部1に踏切待ち時間帯演算部30が追加されて構成されている。以下では、実施の形態1に係るナビゲーションシステムの構成要素と同一または相当する部分には、実施の形態1で使用した符号と同一の符号を付して説明を省略または簡略化する。
【0057】
踏切待ち時間帯演算部30は、特定の踏切における踏切待ち時間帯を、踏切待ち時間帯記憶部12に記録されている踏切と相関関係がある同一路線の他の踏切における踏切待ち時間帯データを基に推測する。
【0058】
踏切待ち時間帯演算部30が、特定の踏切における踏切待ち時間帯を推測する場合の動作について説明する。まず、踏切待ち判断部13は、踏切待ち時間帯記憶部12の踏切待ち時間帯データから踏切鉄道路線名204を参照して、特定の踏切と同一路線における他の踏切を検索し、他の踏切の踏切待ち時間帯を取得して踏切待ち時間帯演算部30に送る。踏切待ち時間帯演算部30は、取得した他の踏切の踏切待ち時間帯から特定の踏切の踏切待ち時間帯を後述する演算により求め、踏切待ち判断部13に送る。
【0059】
次に、この発明の実施の形態3に係るナビゲーションシステムにおいて行われる、特定の踏切における踏切待ち時間帯を同一路線の他の踏切における踏切待ち時間帯のデータを基に推測して踏切待ち判断を行う動作について、図5および図6を参照して説明する。
【0060】
図5は、この発明の実施の形態3に係るナビゲーションシステムの踏切待ち時間帯記憶部12に記録される踏切待ち時間帯データの一例を示す図である。この踏切待ち時間帯データは、図2で示した踏切待ち時間帯データに、踏切情報収集量208が追加されて構成されている。踏切情報収集量208は、踏切待ち時間帯データが踏切待ち時間帯記憶部12に記録される際に、各踏切の踏切待ち時間帯毎に記録された回数を記録したものである。
【0061】
図6は、この発明の実施の形態3に係るナビゲーションシステムの踏切待ち時間帯演算部30の演算処理を説明するための図であり、移動局と同一路線上にある3つの踏切および列車の配置を示している。符号301は移動局、符号302、303および304は同一路線上にある踏切を表しており、符号305は路線上を走る列車を表している。なお、踏切302と踏切303の距離は近く、また、踏切302と踏切304の距離は遠いものとする。また、図6において、移動局301は間もなく踏切302を通過しようとしているものとする。
【0062】
ナビゲーションシステムに対して、目的地までの経路を探索するよう指示が出されると、経路探索部6は、地図データ処理部2から地図データおよび現在地データを取得し、目的地までの経路を探索して経路データを作成し、探索した経路上に踏切が含まれている場合、経路探索部6は、地図データに含まれる踏切の踏切ID201、踏切名称202、踏切住所203および踏切鉄道路線名204と、踏切の予想通過時刻などを含む経路データを踏切待ち判断部13に送る。
【0063】
踏切待ち判断部13は、踏切待ち時間帯記憶部12から踏切の踏切ID201、踏切名称202、踏切住所203および踏切鉄道路線名204に該当する踏切の踏切待ち時間帯データを検索して取得する。
【0064】
ここで、取得した踏切の踏切待ち時間帯データにおける踏切情報収集量208がナビゲーションシステム毎に固有に定められた基準値より少なかった場合、踏切待ち判断部13は、踏切の踏切待ち時間帯データを踏切待ち時間帯演算部30に送って演算を行うよう命令する。この後の踏切待ち時間帯演算部30の動作について、以下に、第一の踏切からの距離がナビゲーションシステム毎に定められた特定の範囲内にある同一路線上の第二の踏切の踏切待ち時間帯データから推測する方法と、第一の踏切からの距離がナビゲーションシステム毎に定められた特定の範囲外にある第三の踏切の踏切待ち時間帯データから推測する方法に分けて、説明する。
【0065】
まず、第一の踏切からの距離がナビゲーションシステム毎に定められた特定の範囲内にある同一路線上の第二の踏切の踏切待ち時間帯データから推測する方法について説明する。
【0066】
踏切待ち時間帯演算部30は、第一の踏切と踏切鉄道路線名204が同一で、第一の踏切からの距離が特定の範囲内にある第二の踏切の踏切待ち時間帯データを踏切待ち時間帯記憶部12から検索して取得する。第一の踏切と第二の踏切の間の距離は特定の範囲内であるため、第一の踏切の踏切待ち時間帯は第二の踏切の踏切待ち時間帯と同一であると見なし、これを第一の踏切待ち時間帯として踏切待ち判断部13に返す。
【0067】
例えば、図6において、踏切302を第一の踏切とし、踏切303を第二の踏切として、踏切302の踏切待ち時間帯を踏切303の踏切待ち時間帯から求める場合、踏切302の踏切待ち時間帯は踏切303の踏切待ち時間帯と同一であると見なし、これを第一の踏切待ち時間帯として踏切待ち判断部13に返す。
【0068】
踏切待ち判断部13は、踏切の予想通過時刻と踏切待ち時間帯演算部30における演算により求められた踏切待ち時間帯とに基づき、移動局が踏切を踏切待ち時間帯に通過するか否かの判断を行う。
【0069】
踏切待ち判断部13は、第一の踏切を演算で得た踏切待ち時間帯に通過すると判断した場合、第一の踏切における踏切待ち予想時間を経路探索部6に送り、経路探索部6は、第一の踏切を通過しない迂回経路を探索し、第一の踏切を通過する経路における踏切待ち予想時間を加えた予想所要時間と、迂回経路における予想所要時間とを表示管理部8に送り、表示管理部8は、これら2つの予想所要時間をモニタ100およびスピーカ101から出力し、ユーザに経路の選択を促す。
【0070】
次に、第一の踏切からの距離がナビゲーションシステム毎に定められた特定の範囲外にある第三の踏切の踏切待ち時間帯データから推測する方法について説明する。
【0071】
踏切待ち時間帯演算部30は、第一の踏切と踏切鉄道路線名204が同一で、第一の踏切からの距離が特定の範囲外にある第三の踏切の踏切待ち時間帯データを踏切待ち時間帯記憶部12から検索して取得する。第一の踏切と第三の踏切の間の距離は特定の範囲外であるため、第一の踏切の踏切待ち時間帯は第三の踏切の踏切待ち時間帯から、列車が第一の踏切と第三の踏切の間を走行する際の所要時間だけ差分を取ったものと見なし、これを第一の踏切待ち時間帯として踏切待ち判断部13に返す。
【0072】
例えば、図6において、踏切302を第一の踏切とし、踏切304を第三の踏切とする。踏切302の踏切待ち時間帯を踏切304の踏切待ち時間帯から求める場合、踏切304から踏切302へ向かう列車305の速度と、踏切304と踏切302の間の距離から、列車305が踏切304から踏切302まで走行する際の所要時間を算出する。踏切304の踏切待ち時間帯から所要時間だけ遅らせたものを踏切302の踏切待ち時間帯と見なし、これを第一の踏切待ち時間帯として踏切待ち判断部13に返す。
【0073】
踏切待ち判断部13は、踏切の予想通過時刻と踏切待ち時間帯演算部30における演算により求められた踏切待ち時間帯に基づき、移動局が踏切を踏切待ち時間帯に通過するか否かの判断を行う。
【0074】
踏切待ち判断部13は、第一の踏切を演算で得た踏切待ち時間帯に通過すると判断した場合、第一の踏切における踏切待ち予想時間を経路探索部6に送り、経路探索部6は、第一の踏切を通過しない迂回経路を探索し、第一の踏切を通過する経路における踏切待ち予想時間を加えた予想所要時間と、迂回経路における予想所要時間とを表示管理部8に送り、表示管理部8は、これら2つの予想所要時間をモニタ100およびスピーカ101から出力し、ユーザに経路の選択を促す。
【0075】
以上説明したように、この実施の形態3に係るナビゲーションシステムでは、踏切待ち機能制御部1に踏切待ち時間帯演算部30を追加し、特定の踏切における踏切待ち時間帯を、その踏切と相関関係にある同一路線上の他の踏切の踏切待ち時間帯から推測することが可能となる。
【0076】
また、この実施の形態3に係るナビゲーションシステムでは、特に、特定の踏切について、その踏切待ち時間帯データが少なく、データに対して信頼性が欠ける場合にも、踏切待ち時間帯演算部において、例えば、第一の踏切と同一路線上にある近隣の第二の踏切の踏切待ち時間帯と同じであると見なして、これを第一の踏切の踏切待ち時間帯と見なす、または、第一の踏切と同一路線上で離れた位置にある第三の踏切を用いて、一般的な列車の速度と踏切間の距離から、列車の到達所要時間を予想して、第三の踏切の踏切待ち時間帯からその分だけ踏切待ち時間帯をずらすことで、第一の踏切の踏切待ち時間帯を推測できるため、より精度の高い踏切待ち判断を実行することが可能となる。
【符号の説明】
【0077】
1 踏切待ち機能制御部、2 地図データ処理部、3 地図データ記憶部、4 地図描画部、5 現在地検出部、6 経路探索部、7 車速センサ、8 表示管理部、11 踏切待ち検出部、12 踏切待ち時間帯記憶部、13 踏切待ち判断部、20 踏切待ち時間帯データ通信部、21 踏切待ち時間帯データ送信部、22 踏切待ち時間帯データ受信部、30 踏切待ち時間帯演算部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
踏切待ちの時間を踏切待ち時間帯として検出する踏切待ち検出部と、
前記踏切待ち検出部において検出された踏切待ち時間帯を踏切待ち時間帯データとして保存する踏切待ち時間帯記憶部と、
目的地までの経路を探索する経路探索部と、
前記経路探索部で探索された経路上に踏切がある場合に、前記踏切待ち時間帯記憶部に保存されている踏切待ち時間帯データによって示される踏切待ち時間帯に該踏切を通過するか否かを判断する踏切待ち判断部とを備え、
前記経路探索部は、前記踏切待ち判断部によって踏切待ち時間帯に該踏切を通過することが判断された場合に、該踏切を通過しない迂回経路を再探索する
ことを特徴とするナビゲーションシステム。
【請求項2】
踏切待ち検出部は、踏切の近辺を通過する経路を走行中に、踏切付近で発生した渋滞による待ちも踏切待ちとして検出し、
踏切待ち判断部は、経路探索部で探索された経路上に、踏切から一定距離内のポイントがある場合に、踏切待ち時間帯記憶部に保存されている踏切待ち時間帯データによって示される踏切待ち時間帯に該ポイントを通過するか否かを判断する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
【請求項3】
踏切待ち時間帯記憶部に保存されている踏切待ち時間帯データを外部に送信する踏切待ち時間帯データ送信部と、
外部から踏切待ち時間帯データを受信して前記踏切待ち時間帯記憶部に記録する踏切待ち時間帯データ受信部
とを備えたことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
【請求項4】
踏切待ち時間帯データ送信部は、踏切待ち時間帯記憶部に保存されている踏切待ち時間帯データを記憶媒体に保存し、
踏切待ち時間帯データ受信部は、記憶媒体に保存されている踏切待ち時間帯データを踏切待ち時間帯記憶部に記録する
ことを特徴とする請求項3記載のナビゲーションシステム。
【請求項5】
特定の踏切における踏切待ち時間帯を、踏切待ち時間帯記憶部に保存されている該特定の踏切と同一路線の他の踏切における踏切待ち時間帯データを基に推測する踏切待ち時間帯演算部を備え、
踏切待ち判断部は、前記踏切待ち時間帯演算部で推測された踏切待ち時間帯に該踏切を通過するか否かを判断する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。
【請求項6】
踏切待ち時間帯記憶部は、踏切待ち時間帯の踏切情報収集量を蓄積し、
踏切待ち判断部は、前記踏切待ち時間帯記憶部に蓄積された特定の踏切の踏切情報収集量が少ない場合は、踏切待ち時間帯演算部で推測された踏切待ち時間帯に該踏切を通過するか否かを判断する
ことを特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。
【請求項7】
踏切待ち時間帯演算部は、第一の踏切の踏切待ち時間帯を、該第一の踏切から一定距離の範囲内にある同一路線の第二の踏切の踏切待ち時間帯から推測する
ことを特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。
【請求項8】
踏切待ち時間帯演算部は、第一の踏切の踏切待ち時間帯を、第一の踏切から一定距離の範囲外にある同一路線の第三の踏切までの距離と一般的な列車速度とから該列車が第一の踏切と第三の踏切の間を走行する際の所要時間を算出し、該算出した所要時間と第三の踏切の踏切待ち時間帯とに基づき推測する
ことを特徴とする請求項5記載のナビゲーションシステム。
【請求項9】
踏切待ち検出部は、さらに、一般の渋滞に起因する待ちを検出する
ことを特徴とする請求項1記載のナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−223708(P2010−223708A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−70281(P2009−70281)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】