説明

ナビゲーション装置、その制御方法及びその制御プログラム

【課題】ユーザ毎の好みに応じた経路に関する情報、音楽又は映像情報や背景画像などの設定情報を自動的に抽出可能なナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【解決手段】設定情報記憶手段31が体重検知部15あるいは入力部9を通じて取得したユーザの体重データと、この体重データに対応付けてユーザが経路案内に関する自宅や登録地点等の情報等を記憶する。記憶情報判別部33が体重検知部15で検知した体重データに対応する経路案内に関する情報等が、設定情報記憶手段31に記憶された情報中に存在するか否かを判別する。ユーザデータ抽出手段34が記憶情報判別部33により体重データに対応する経路案内に関する情報等が設定情報記憶手段31に存在すると判別された場合に、当該経路案内に関する情報等を設定情報記憶手段31から抽出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション技術の改良に係り、ユーザの体重を考慮することでユーザ毎の好みに応じた情報を抽出可能なナビゲーション装置、その制御方法及びその制御プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、情報処理技術の発展に伴い、車両などの移動体に搭載して道案内を行う車載用ナビゲーション装置が普及している。ナビゲーション装置は、予め用意された地図データを利用し、GPSなどで測位する自車の現在位置情報を周辺地図上に表示したり、指定される目的地への経路を算出し、画面表示や合成音声などで経路を案内するものである。
【0003】
ここで、このナビゲーション装置では、背景画面やアイコン等の画面情報、音楽情報や登録地点などの設定条件をユーザが自由に設定することができるため、ユーザ自身の好みに合わせた情報を表示することができる。
【0004】
また、個々のユーザの実態に合ったルートを提供するナビゲーション装置が提供されている(特許文献(1)参照)。このナビゲーション装置は、ユーザの固有の探索条件を用い、探索結果に応じた誘導経路を案内するものである。
【特許文献1】特開2005−227049
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術では、起動時において読み出される登録地点や背景画像などの情報が、最後に使用したユーザの設定条件に基づいたものであり、別のユーザが使用する際には、再度設定情報を入力しなおさなければならなかった。
【0006】
また、上記の個々のユーザの実態に合ったルートを提供する手段では、走行履歴に基づいて案内するルートを判断するため、頻繁に利用しているユーザ固有の探索経路を提供することは可能であるが、他のユーザが使用した場合に知らない経路を案内されることもあり、混乱が生じてしまう。つまり、自動で経路情報をユーザ毎に切り替えて提供することはできず、頻繁に利用していないユーザが好みにあった探索経路を読み出すには、改めて誘導経路を設定しなければならないので不便であった。
【0007】
そこで、本発明は、体重によりユーザを識別し、ユーザの好みに応じた経路に関する情報、音楽又は映像情報や背景画像などの設定条件を自動的に提供可能なナビゲーション装置、その制御方法及びその制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を本発明は以下の手段により解決する。
請求項1の発明は、ユーザの体重を検知する体重検知部と、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示する表示部と、を備えたナビゲーション装置において、前記体重検知部あるいは前記入力部を通じて取得したユーザの体重データと、当該体重データに対応付けてユーザが利用する設定情報を記憶する設定情報記憶手段と、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶手段から抽出するユーザデータ抽出手段と、前記ユーザデータ抽出手段により抽出した設定情報を前記表示部に出力する出力手段と、を有することを特徴とする。
【0009】
請求項12の発明は、請求項1のナビゲーション装置を方法の観点から把握したもので、ユーザの体重を検知する体重検知部と、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示部と、を備えたナビゲーション装置の制御方法において、前記体重検知部あるいは前記入力部を通じて取得したユーザの体重データと、当該体重データに対応付けてユーザが利用する設定情報を記憶する設定情報記憶ステップと、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶ステップから抽出するユーザデータ抽出ステップと、前記ユーザデータ抽出ステップにより抽出した設定情報を前記表示部に出力する出力ステップと、を実行することを特徴とする。
【0010】
請求項23の発明は、請求項1又は12の発明をコンピュータプログラムの観点から把握したもので、ユーザの体重を検知する体重検知部と、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示部と、を備えたナビゲーション装置の制御プログラムにおいて、このプログラムがナビゲーション装置に、前記体重検知部あるいは前記入力部を通じて取得したユーザの体重データと、当該体重データに対応付けてユーザが利用する設定情報を記憶する設定情報記憶処理と、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶処理から抽出するユーザデータ抽出処理と、前記ユーザデータ抽出処理により抽出した設定情報を前記表示部に出力する出力処理と、を実行させることを特徴とする。
【0011】
以上のような態様では、体重データを利用してユーザ毎の設定情報を予め設定情報記憶手段に記憶しておくことで、再度当該情報を入力することなくユーザに対して提供可能なナビゲーション装置を実現できる。すなわち、ユーザの体重という判別し易い方法により、ユーザ固有の設定情報を提供することが可能となる。そのため、異なるユーザがナビゲーション装置を利用する度に登録地点や優先経路情報などを改めて設定する手間が省け、自動的に当該情報を提供することができる。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載のナビゲーション装置において、道路地図データに基づき経路案内を行う経路案内部を備え、前記設定情報は経路案内に関する情報を含み、前記経路案内部が、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の経路案内に関する情報に従って、経路案内を行うものであることを特徴とする。
【0013】
請求項13の発明は、請求項2のナビゲーション装置を方法の観点から把握したもので、請求項12記載のナビゲーション装置の制御方法において、道路地図データに基づき経路案内を行う経路案内部を備え、前記設定情報は経路案内に関する情報を含み、前記経路案内部が、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の経路案内に関する情報に従って、経路案内を行うものであることを特徴とする。
【0014】
以上のような態様では、設定情報記憶手段31から抽出されたユーザの体重データに対応する経路案内に関する情報を、実際の経路案内に利用することができる。すなわち、経路案内を行う際に、改めて登録地点や優先経路等の経路案内に関する情報をユーザ毎に設定する必要がなく、利用するユーザの体重データを取得することにより自動で実際の経路案内に当該情報を組み込むことが可能となる。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置において、前記設定情報は、ユーザが前記入力部を通じて設定することで取得し、前記設定情報記憶手段に記憶されることを特徴とする。
【0016】
請求項14の発明は、請求項3のナビゲーション装置を方法の観点から把握したもので、請求項12又は請求項13に記載のナビゲーション装置の制御方法において、前記設定情報は、ユーザが前記入力部を通じて設定することで取得し、前記設定情報記憶手段に記憶されることを特徴とする。
【0017】
以上の態様では、ユーザは設定情報を入力部を通じて自由に設定、編集することが可能である。そのため、自宅や好きな場所を登録地点として設定したり、優先経路として有料道路や最短距離経路などを設定することができる。
【0018】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置において、前記設定情報は、ユーザの当該情報の使用履歴から取得し、前記設定情報記憶手段に自動的に記憶されることを特徴とする。
【0019】
請求項15の発明は、請求項4のナビゲーション装置を方法の観点から把握したもので、請求項12又は請求項13に記載のナビゲーション装置の制御方法において、前記設定情報は、ユーザの当該情報の使用履歴から取得し、前記設定情報記憶手段に自動的に記憶されることを特徴とする。
【0020】
以上の態様では、ユーザの設定情報の使用履歴から、設定情報記憶手段に自動的に当該情報が記憶されるので、ユーザが入力部を通じて設定する手間が省け、また利用頻度の高い情報が記憶されるため、設定情報記憶手段から抽出する場合に利用したい情報を自動で取得しやすくなる。
【0021】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、前記ナビゲーション装置が、ユーザの運転時に音楽又は映像の再生手段を有するものであって、前記設定情報はユーザの運転時における音楽又は映像に関する情報を含み、前記設定情報記憶手段は、ユーザの運転時における音楽又は映像に関する情報をユーザの体重と関連づけて記憶するものであり、前記ユーザデータ抽出手段が、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザの音楽又は映像情報を前記設定情報記憶手段から呼び出して、この音楽又は映像情報に従って前記再生手段を動作させるものであることを特徴とする。
【0022】
請求項16の発明は、請求項5のナビゲーション装置を方法の観点から把握したもので、請求項12〜15のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法において、前記ナビゲーション装置の制御方法が、ユーザの運転時に音楽又は映像の再生手段を有するものであって、前記設定情報はユーザの運転時における音楽又は映像に関する情報を含み、前記設定情報記憶ステップは、ユーザの運転時における音楽又は映像に関する情報をユーザの体重と関連づけて記憶するものであり、前記ユーザデータ抽出ステップが、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザの音楽又は映像情報を前記設定情報記憶ステップから呼び出して、この音楽又は映像情報に従って前記再生手段を動作させるものであることを特徴とする。
【0023】
以上の態様では、設定情報として音楽又は映像情報をユーザの体重と関連付けて記憶することができるので、この記憶された音楽又は映像情報を抽出し、再生手段を利用して当該情報を流すことが可能である。具体的には、例えば再生途中の音楽又は映像情報を記憶しておき、次回抽出する際に続きから流すことが可能となる。
【0024】
請求項6の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、ユーザが利用する前記設定情報は、前記表示部の画面上に壁紙として表示する背景画像情報であることを特徴とする。
【0025】
請求項17の発明は、請求項6の発明を方法の観点から把握するものであって、請求項12〜15のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法において、ユーザが利用する前記設定情報は、前記表示部の画面上に壁紙として表示する背景画像情報であることを特徴とする。
【0026】
以上のような態様では、設定情報として背景画像情報を用いることができるので、ユーザ毎の好みに応じた背景画像を記憶しておくことが可能となる。そのため、ユーザの体重データに対応する背景画像情報を抽出する場合には、当該体重データに対応して記憶されていた背景画像が、画面上に壁紙として表示されることになる。
【0027】
請求項7の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、ユーザが利用する前記設定情報は、画面上に表示される操作用表示部の配置情報であることを特徴とする。
【0028】
請求項18の発明は、請求項7の発明を方法の観点から把握するものであって、請求項12〜15のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法において、ユーザが利用する前記設定情報は、画面上に表示される操作用表示部の配置情報であることを特徴とする。
【0029】
以上のような態様では、設定情報として操作用表示部の配置情報を用いることができるので、ユーザ毎の好みに応じた使いやすい操作用表示部の配置情報を予め設定情報記憶手段に記憶しておくことが可能となる。なお、操作用表示部とは、画面上において入力部とされるタッチパネル、検索ボタン、アイコンやメニュー表示部などであり、これらの配置情報をユーザが自由に設定し、記憶しておくことで、再度利用する際にそのままの配置状態で操作用表示部が表示されることになる。
【0030】
請求項8の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、前記ナビゲーション装置が、座席位置の移動手段を有するものであって、前記設定情報はユーザの運転時における座席の位置情報を含み、前記設定情報記憶手段は、ユーザの運転時における座席の位置情報をユーザの体重と関連づけて記憶するものであり、前記ユーザデータ抽出手段が、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザの座席の位置情報を前記設定情報記憶手段から呼び出して、この位置情報に従って前記移動手段を動作させるものであることを特徴とする。
【0031】
請求項19の発明は、請求項8の発明を方法の観点から把握するものであって、請求項12〜15のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法において、前記ナビゲーション装置の制御方法が、座席位置の移動手段を有するものであって、前記設定情報はユーザの運転時における座席の位置情報を含み、前記設定情報記憶ステップは、ユーザの運転時における座席の位置情報をユーザの体重と関連づけて記憶するものであり、前記ユーザデータ抽出ステップが、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザの座席の位置情報を前記設定情報記憶ステップから呼び出して、この位置情報に従って前記移動手段を動作させるものであることを特徴とする。
【0032】
以上のような態様では、ユーザの体重データに対応する座席の位置情報を予め設定情報記憶手段に記憶させておくことができるので、当該位置情報を抽出した場合には、移動手段により座席が自動で記憶した位置に移動される。そのため、ユーザが運転時に座席を移動させる手間が省け、快適な運転を実現することが可能である。
【0033】
請求項9の発明では、請求項1〜8のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、前記ユーザデータ抽出手段が前記設定情報を前記設定情報記憶手段から複数抽出した場合に、利用する当該情報をユーザが前記入力部を通じて選択するユーザ選択手段を有することを特徴とする。
【0034】
請求項20の発明は、請求項9の発明を方法の観点から把握するもであって、請求項12〜19のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法において、前記ユーザデータ抽出ステップで前記設定情報を前記設定情報記憶ステップから複数抽出した場合に、利用する当該情報をユーザが前記入力部を通じて選択するユーザ選択ステップを実行することを特徴とする。
【0035】
以上のような態様では、体重検知部で検知したユーザの体重データに対して複数の設定情報が抽出された場合にでも、ユーザ選択手段によりユーザが利用する当該情報を選択することができるので、ユーザ以外の抽出された情報で混乱することなくユーザが利用する情報をナビゲーション装置に反映することが可能である。すなわち、ユーザ毎に固有の情報を提供可能なナビゲーションを実現できる。
【0036】
請求項10の発明は、請求項1〜9のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、前記ユーザデータ抽出手段は、前記体重検知部により取得した体重データに所定の幅を設け、この所定の幅を有するデータに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶手段から抽出することを特徴とする。
【0037】
請求項21の発明は、請求項10の発明を方法の観点から把握するものであって、請求項12〜20のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法において、前記ユーザデータ抽出ステップは、前記体重検知部により取得した体重データに所定の幅を設け、この所定の幅を有するデータに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶ステップから抽出することを特徴とする。
【0038】
以上のような態様では、体重データに所定の幅を設けて、この所定の幅を含む体重データに対応する設定情報を設定情報記憶手段から抽出するので、検知した体重データと完全に合致しなくても大まかな範囲でユーザの記憶された体重データに対応する当該情報を提供することができる。
【0039】
請求項11の発明は、請求項1〜10のいずれか1項に記載のナビゲーション装置において、前記体重検知部が座席に設けられていることを特徴とする。
【0040】
請求項22の発明は、請求項11の発明を方法の観点から把握するものであって、請求項12〜21のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法において、前記体重検知部が座席に設けられていることを特徴とする。
【0041】
以上のような態様では、体重検知部は座席に装着されているので、ユーザが座席に座ることで体重検知部が受ける荷重により体重を検知することができる。なお、装着される座席は運転席に限定されず、助手席や後部座席でもかまわないため、運転者だけでなく単に座席に座っているユーザの体重データに対応する情報等も抽出することが可能である。
【発明の効果】
【0042】
以上のように、本発明によれば、ユーザの体重データを識別することにより、改めてユーザの利用する設定条件を設定することなく、自動的にユーザ毎に記憶された情報を抽出可能なナビゲーション装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0043】
[1.構成]
本実施形態は、目的地への経路を案内するナビゲーション装置(以下「本装置」と呼ぶ)を説明するもので、その制御方法、制御プログラムとしても把握可能であり、本装置の構成を図1に示す。
【0044】
1は、VICS情報を取得する為のFM多重受信及び処理部、2は、VICS情報を取得する為のビーコン受信及び処理部である。3は、システム全体の制御を司るメインCPU(中央演算装置)及びその周辺回路であり、本装置各部の制御を含む情報処理を行う案内処理部である。なお、この案内処理部3は道路地図データに基づき経路案内を行う経路案内部を含むものとする。
【0045】
4は、メインプログラムをロードする為のダイナミックRAM(DRAM)、5は、メイン電源オフの間も設定などメモリ内容を保持するためのバッテリーバックアップ付スタティックRAM(SRAM)、6は、起動時等に案内処理部3よりアクセスされるROMである。ここで、メインメモリMはDRAM4とSRAM5とROM6から構成されている。
【0046】
7は、液晶表示パネルなどの表示画面を持つ表示部である。8は、表示部7用に設けられたビデオRAM(VRAM)である。9は、情報や操作の入力を受け付ける入力部で、タッチキーなどからの入力を検出する制御装置であるが、入力部の構成や種類は自由で、表示部7周囲の操作スイッチ類のほか、リモコンユニット、表示パネルと一体のタッチセンサなどを単独、又は自由に組み合わせて用いればよい。10は、I/O制御回路やドライバなどを使って表示部7や入力部9と案内処理部3を結ぶユーザインターフェース部である。
【0047】
11は、TV(各種のテレビジョン放送)を受信する為のTV受信及び処理部、12は、イルミネーション(計器盤等の照明)、車速パルス、パーキング等の動作や状態を検出する車両情報取得部である。
【0048】
13は、記憶装置であり、HDD、DVD−ROM、CD−ROMなどのドライブを用いて、道路地図データ(典型的には、経路探索用データや地図表示用データ)、その他の検索データなどを記録する記憶部である。また、この記憶部13は、音楽や映像を再生する再生手段を有するものである。なお、この再生手段を記憶部13とは別に設けることも可能である。
【0049】
この道路地図データは、経路探索用と地図表示用の2つからなり、経路探索用データは、経路探索に必要なデータ(ノード、リンク情報)で構成される。経路探索用データのリンクは、地図表示用の道路リンクと、リンクIDとして共通のIDを持ち、相互に関連付けられている。一方、地図表示用データは、表示用として、詳細な道路形状情報(形状点列)、エリア形状情報等を含んでいる。
【0050】
14は、測位技術(例えば、GPS、ジャイロ、地磁気センサ、加速度センサ、車速パルスなど)により、現在位置、方位、速度など自車の挙動に関する航法情報を得る測位部である。
【0051】
15は、ユーザが座席に座った際に、体重を検知する体重検知部である。例えば、体重検知部15として座席に接続された圧力センサを使用し、座席にかかる荷重を検知する。16は、この体重検知部15が装着された座席を前後、あるいはリクライニングシートのように倒すよう移動させる移動手段である。
【0052】
また、案内処理部3は、後述する作用に対応する次のような処理手段(図1に示す33、34…)を有する。以下、案内処理部3を構成する各手段を説明する。なお、従来と共通のナビゲーション処理(例えば、現在位置の計算、目的地の指定受付、経路探索など)は、本発明特有の要素ではないので、ナビゲーション部30として示し、詳細は省略する。
【0053】
31は、設定情報記憶手段であり、体重検知部15あるいは入力部9を通じて取得したユーザの体重データと、この体重データに対応付けて、ユーザが設定情報として経路案内に関する自宅や登録地点等の情報、音楽の曲順などの音楽又は映像情報、背景画像情報、そして画面を構成する操作用表示部や座席の位置情報などを記憶部13に記憶するものである。なお、この経路案内に関する情報等は、ユーザが予め入力部9を通じて設定するか、あるいは当該情報の使用履歴から自動的に取得するものである。
【0054】
32は、座席に装着した体重検知部15で検知したユーザの体重データをメモリ上に読み出す体重データ読出部である。33は、体重データ読出部32で読出した体重データに対応する経路案内に関する情報等が、設定情報記憶手段31に記憶された情報中に存在するか否かを判別する記憶情報判別部である。
【0055】
34は、記憶情報判別部33により体重データに対応する経路案内に関する情報等が設定情報記憶手段31に存在すると判別された場合に、当該情報を設定情報記憶手段31から抽出するユーザデータ抽出手段である。すなわち、体重別に記憶部13に記憶されている経路案内に関する情報等を、体重検知部15を通じて体重データ読出部32で読み出した体重データに対応させて抽出する手段である。
【0056】
35は、ユーザデータ抽出手段34で抽出された経路案内に関する情報等が一つの体重データに対して複数ある場合に、入力部9を通じてユーザが選択するユーザ選択手段である。36は、このユーザデータ抽出手段34により抽出したユーザ固有の情報、あるいはユーザ選択手段35により選択した情報を表示部7、音楽又は映像情報の再生手段あるいは座席の移動手段16に出力する出力手段である。
【0057】
[2.作用]
次に、本実施形態の処理手順について、図2、4〜6のフローチャートに基づき説明する。なお、図2のフローチャートはユーザ毎の体重データに基づいた経路案内に関する情報等と設定情報を記憶する処理に関するものであり、図4のフローチャートは記憶された情報の抽出処理に関するものである。また、図5、6のフローチャートは特定の情報抽出処理の実施例を示している。
【0058】
[2.1.情報記憶処理]
ここで、図2のフローチャートに基づき、経路案内に関する情報等である設定情報の記録処理について説明する。まず、座席に装着した体重検知部15を通じてユーザの体重を検知する(STEP201)。次に体重データ読出部32が、この検知した体重データをメモリ上に読み出す(STEP202)。
【0059】
そして、ユーザは経路案内に関する情報等を入力部9を通じて設定するか、あるいは使用履歴に基づいて自動的に取得し(STEP203)、体重データ読出部32で読み出した体重データと、この体重データに対応付けて当該情報を設定情報記憶手段31に記憶する(STEP204)。以上のような処理により、ユーザ毎の体重データに対応する経路案内に関する情報等である設定情報が記憶部13に記憶されることになる。
【0060】
[2.2.情報項目例]
ここで、入力部9からの設定、あるいは使用履歴から取得する体重データに応じた経路案内に関する情報等を図3のように表示部7の設定画面上で確認することができる。なお、設定情報記憶手段31に記憶される情報は、図3に挙がっている情報項目に限定されず、また画面表示は一例であり、情報項目の配置構成や入力部9の位置などを限定するものではない。
【0061】
まず、体重データ読出部32で読み出した体重データがユーザプロファイルの項目に表示される。ここで、実際に解析した体重データに誤差等がある場合に入力部9を通じて自分の体重データを編集することも可能である。なお、ユーザプロファイルの項目には同じ体重データに応じた経路案内に関する情報等の設定情報が複数ある場合に当該情報を区別するため、予めユーザ名を設定しておく。
【0062】
また、画面上には、体重データに加えて、経路案内に関する情報として、自宅編集、登録地点編集、優先経路編集などの情報項目が設けられている。さらに、音楽又は映像情報や操作用表示部の配置情報、画面上の壁紙として使用する背景画像情報や座席の位置情報も項目として設けられている。なお、設定情報記憶手段31に記憶する情報は、上記の項目に限定されず、その他にも、経路案内に関する情報は、画面表示の次元、ルートの色、音声案内の声の選択等の情報も包含する概念である。
【0063】
具体的には、自宅編集、登録地点編集は、設定するユーザの自宅地点や登録しておきたい勤務先や学校等の登録地点をユーザが設定、あるいは履歴から自動的に登録するものである。優先経路編集は、例えばユーザによって有料道路優先や最短時間優先などの好みがあるため、優先する経路情報を設定、あるいは履歴から自動登録するものである。画面上では有料道路優先に登録されている。
【0064】
音楽又は映像情報については、ユーザが視聴していた音楽又は映像情報を設定情報記憶手段31に記憶しておき、次回に続きから聴くことを可能とするものである。その他にも曲順、音響設定や画質等もユーザ毎に記憶可能である。また、背景画像情報は、ユーザの好みに応じた壁紙を予め選択、あるいは履歴から取得し、設定情報記憶手段31に記憶しておくものである。
【0065】
操作用表示部の配置情報については、画面上のタッチパネルなどのボタン配置やメニュー表示をユーザが使いやすい態様に設定、あるいは履歴から記憶するものである。また、座席の位置情報は、ユーザ毎の座席の位置を体重データと関連付けて記憶しておくものである。
【0066】
[2.3.情報抽出処理]
次に、設定情報記憶手段31により予め記憶された体重データに応じた経路案内に関する情報等の設定情報を抽出する処理について、図4のフローチャートに基づき説明する。まず、座席に装着した体重検知部15を通じて、車両を運転するユーザの体重を検知する(STEP401)。次に、体重データ読出部32が、体重検知部15で検知した体重データをメモリ上に読み出す(STEP402)。
【0067】
そして、この読み出された体重データに対応する経路案内に関する情報等が予め設定情報記憶手段31に記憶されているか否かを記憶情報判別部33が判断する(STEP403)。記憶情報判別部33により、ユーザの体重データに対応する経路案内に関する情報等が設定情報記憶手段31に存在しないと判断される場合には(NO)、設定情報記憶手段31に記憶された情報は考慮されず、デフォルトの状態でナビゲーション装置が駆動することになる。
【0068】
一方、記憶情報判別部33が、ユーザの体重データに対応する経路案内に関する情報等が設定情報記憶手段31に存在すると判断する場合には(YES)、当該情報をユーザデータ抽出手段34により設定情報記憶手段31から抽出する(STEP404)。ここで、ユーザの体重データに対応する情報が複数のユーザ分抽出された場合には、設定情報記憶手段31に当該情報を記憶する際に設定したユーザ名が複数画面上に表示されるので、ユーザ選択手段35を通じてユーザが自分のユーザ名を選択する(STEP405)。
【0069】
そして、この選択されたユーザ名に対応する経路案内に関する情報等が出力手段36により表示部7、音楽又は映像情報の再生手段あるいは座席の移動手段16に出力される(STEP406)。
【0070】
以上のような、本実施形態によれば、ユーザの体重データを識別することにより、改めてユーザの利用する設定条件を設定することなく、自動的にユーザ毎に記憶された情報を抽出可能なナビゲーション装置を提供することができる。
【0071】
[2.4.実施例]
(1)ここで、具体的な実施例としてユーザの音楽又は映像情報の再生、開始又は停止についての情報が設定情報記憶手段31に記憶されている場合の当該情報の抽出処理について説明する。例えば、音楽情報が再生途中の段階で、設定情報記憶手段31に記憶されているケースを図5のフローチャートに基づき考えることにする。
【0072】
まず、図4のフローチャートと同様に、座席に装着した体重検知部15を通じて、車両を運転するユーザの体重を検知し(STEP501)、そして体重データ読出部32が、体重検知部15で検知した体重データをメモリ上に読み出す(STEP502)。
【0073】
そして、この読み出された体重データに対応する音楽情報が予め設定情報記憶手段31に記憶されているか否かを記憶情報判別部33が判断する(STEP503)。記憶情報判別部33が、ユーザの体重データに対応する音楽情報が設定情報記憶手段31に存在すると判断する場合には(YES)、当該音楽情報をユーザデータ抽出手段34により設定情報記憶手段31から抽出する(STEP504)。ここで、ユーザの体重データに対応する音楽情報が複数のユーザ分抽出された場合には、設定情報記憶手段31に当該情報を記憶する際に設定したユーザ名が複数画面上に表示されるので、ユーザ選択手段35を通じてユーザが自分のユーザ名を選択する(STEP505)。
【0074】
そして、この選択されたユーザ名に対応する音楽情報が出力手段36により音楽情報の再生手段に出力され、再生途中の段階で記憶されていた音楽情報が続きから流れ始めることになる(STEP506)。
【0075】
(2)次に、ユーザの体重データに対応する座席の位置情報が予め設定情報記憶手段31に記憶されている場合に、当該位置情報を抽出する処理についての実施例を図6のフローチャートに基づいて説明する。まず、図4、5と同様に、座席に装着した体重検知部15を通じて、車両を運転するユーザの体重を検知し(STEP601)、そして体重データ読出部32が、体重検知部15で検知した体重データをメモリ上に読み出す(STEP602)。
【0076】
そして、この読み出された体重データに対応する座席の位置情報が予め設定情報記憶手段31に記憶されているか否かを記憶情報判別部33が判断する(STEP603)。記憶情報判別部33がユーザの体重データに対応する座席の位置情報が設定情報記憶手段31に存在すると判断する場合には(YES)、当該位置情報をユーザデータ抽出手段34により設定情報記憶手段31から抽出する(STEP604)。そして、ユーザの体重データに対応する座席の位置情報が複数のユーザ分抽出された場合には、設定情報記憶手段31に当該情報を記憶する際に設定したユーザ名が複数画面上に表示されるので、ユーザ選択手段35を通じて自分のユーザ名を選択する(STEP605)。
【0077】
そして、この選択されたユーザ名に対応する座席の位置情報が出力手段36により座席の移動手段16に出力され、記憶されていた位置情報に従って座席が移動する(STEP606)。
【0078】
(3)なお、経路案内に関する自宅、登録地点や優先経路などの情報の抽出処理については、図4のフローチャートと同様に、予め記憶しておいた登録地点や優先経路等の情報が抽出されるが、これらの情報に従って、ナビゲーション部30が経路案内を行うことを可能とするものである。これにより、ユーザは改めて登録地点や優先経路等の経路案内に関する情報を設定する必要がなく、当該情報に基づいた経路案内を探索することができる。
【0079】
[3.他の実施形態]
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、以下のような実施形態も包含する。
具体的には、図4のフローチャートに基づく前記情報抽出処理では、車両を運転するユーザのみの体重が体重検知部15を通じて検知され、読み出したその体重データに対応する経路案内に関する情報等の設定情報が抽出されるのに対し、運転席以外にも体重検知部15を設け、複数の体重データからそれに基づく複数の経路案内に関する情報等を選択可能な実施形態も包含する。
【0080】
具体的には、各座席に設けられた体重検知部15から複数のユーザの体重データを検知し、この体重データを体重データ読出部32からメモリ上に読み出して、この複数の体重データに対応するユーザ名を記憶部13からユーザデータ抽出手段が抽出する。そして、この抽出した複数のユーザ名を出力手段36が表示部7に出力し、ユーザがタッチパネルなどの入力部9を通じてユーザ名を選択する。これにより、選択されたユーザ名の経路案内に関する情報等が設定情報記憶手段31から抽出され、ナビゲーションに反映されることになる。
【0081】
そのため、運転席以外に座っている複数のユーザに対しても、そのユーザの体重に対応する経路案内に関する情報等を再度設定することなく自動で抽出し、当該情報を利用することができるナビゲーション装置を提供することが可能となる。
【0082】
また、本発明は、記憶情報判別部33が設定情報記憶手段31に体重データに対応する経路案内に関する情報等が記憶されているか否かを判別する際に、体重検知部15で取得した体重データに所定の幅を持たせて当該所定の幅を有する体重データを対象として判別する実施形態も包含する。例えば、取得した体重データが50キログラムであった場合に、±1キログラムの所定の幅を有する体重データに対応する経路案内に関する情報等が設定情報記憶手段31に存在するか、すなわち49〜51キログラムに対応する情報の有無を記憶情報判別部33が判断する。
【0083】
さらに、本発明は、設定情報記憶手段31に記憶する経路案内に関する情報等のもととなる体重データが体重検知部15を通じて検知したものに限らず、自ら入力部9を通じて設定する実施形態も包含する。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す機能ブロック図
【図2】本発明の情報記憶処理の作用を示すフローチャート
【図3】本発明の情報項目の画面表示例
【図4】本発明の情報抽出処理の作用を示すフローチャート
【図5】本発明の実施例の作用を示すフローチャート(1)
【図6】本発明の実施例の作用を示すフローチャート(2)
【符号の説明】
【0085】
1…FM多重受信及び処理部
2…ビーコン受信及び処理部
3…案内処理部(メインCPU及びその周辺回路)
31…設定情報記憶手段
32…体重データ読出部
33…記憶情報判別部
34…ユーザデータ抽出手段
35…ユーザ選択手段
36…出力手段
4…ダイナミックRAM(DRAM)
5…スタティックRAM(SRAM)
6…ROM
7…表示部
8…ビデオRAM(VRAM)
9…入力部(タッチキー制御装置)
10…ユーザーインターフェース部
11…TV受信及び処理部
12…車両情報取得部
13…記憶部(再生手段を含む)
14…測位部
15…体重検知部
16…移動手段
M…メインメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの体重を検知する体重検知部と、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示する表示部と、を備えたナビゲーション装置において、
前記体重検知部あるいは前記入力部を通じて取得したユーザの体重データと、当該体重データに対応付けてユーザが利用する設定情報を記憶する設定情報記憶手段と、
前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶手段から抽出するユーザデータ抽出手段と、
前記ユーザデータ抽出手段により抽出した設定情報を前記表示部に出力する出力手段と、
を有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
道路地図データに基づき経路案内を行う経路案内部を備え、
前記設定情報は経路案内に関する情報を含み、
前記経路案内部が、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の経路案内に関する情報に従って、経路案内を行うものである請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記設定情報は、ユーザが前記入力部を通じて設定することで取得し、前記設定情報記憶手段に記憶されることを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記設定情報は、ユーザの当該情報の使用履歴から取得し、前記設定情報記憶手段に自動的に記憶されることを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記ナビゲーション装置が、ユーザの運転時に音楽又は映像の再生手段を有するものであって、
前記設定情報はユーザの運転時における音楽又は映像に関する情報を含み、
前記設定情報記憶手段は、ユーザの運転時における音楽又は映像に関する情報をユーザの体重と関連づけて記憶するものであり、
前記ユーザデータ抽出手段が、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザの音楽又は映像情報を前記設定情報記憶手段から呼び出して、この音楽又は映像情報に従って前記再生手段を動作させるものである請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
ユーザが利用する前記設定情報は、前記表示部の画面上に壁紙として表示する背景画像情報であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
ユーザが利用する前記設定情報は、画面上に表示される操作用表示部の配置情報であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記ナビゲーション装置が、座席位置の移動手段を有するものであって、
前記設定情報はユーザの運転時における座席の位置情報を含み、
前記設定情報記憶手段は、ユーザの運転時における座席の位置情報をユーザの体重と関連づけて記憶するものであり、
前記ユーザデータ抽出手段が、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザの座席の位置情報を前記設定情報記憶手段から呼び出して、この位置情報に従って前記移動手段を動作させるものである請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記ユーザデータ抽出手段が前記設定情報を前記設定情報記憶手段から複数抽出した場合に、利用する当該情報をユーザが前記入力部を通じて選択するユーザ選択手段を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記ユーザデータ抽出手段は、前記体重検知部により取得した体重データに所定の幅を設け、この所定の幅を有するデータに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶手段から抽出することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
前記体重検知部が座席に設けられていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
ユーザの体重を検知する体重検知部と、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示部と、を備えたナビゲーション装置の制御方法において、
前記体重検知部あるいは前記入力部を通じて取得したユーザの体重データと、当該体重データに対応付けてユーザが利用する設定情報を記憶する設定情報記憶ステップと、
前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶ステップから抽出するユーザデータ抽出ステップと、
前記ユーザデータ抽出ステップにより抽出した設定情報を前記表示部に出力する出力ステップと、
を実行することを特徴とするナビゲーション装置の制御方法。
【請求項13】
道路地図データに基づき経路案内を行う経路案内部を備え、
前記設定情報は経路案内に関する情報を含み、
前記経路案内部が、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の経路案内に関する情報に従って、経路案内を行うものである請求項12に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項14】
前記設定情報は、ユーザが前記入力部を通じて設定することで取得し、前記設定情報記憶ステップに記憶されることを特徴とする請求項12又は13に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項15】
前記設定情報は、ユーザの当該情報の使用履歴から取得し、前記設定情報記憶ステップに自動的に記憶されることを特徴とする請求項12又は13に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項16】
前記ナビゲーション装置の制御方法が、ユーザの運転時に音楽又は映像の再生手段を有するものであって、
前記設定情報はユーザの運転時における音楽又は映像に関する情報を含み、
前記設定情報記憶ステップは、ユーザの運転時における音楽又は映像に関する情報をユーザの体重と関連づけて記憶するものであり、
前記ユーザデータ抽出ステップが、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザの音楽又は映像情報を前記設定情報記憶ステップから呼び出して、この音楽又は映像情報に従って前記再生手段を動作させるものである請求項12〜15のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項17】
ユーザが利用する前記設定情報は、前記表示部の画面上に壁紙として表示する背景画像情報であることを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項18】
ユーザが利用する前記設定情報は、画面上に表示される操作用表示部の配置情報であることを特徴とする請求項12〜15のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項19】
前記ナビゲーション装置の制御方法が、座席位置の移動手段を有するものであって、
前記設定情報はユーザの運転時における座席の位置情報を含み、
前記設定情報記憶ステップは、ユーザの運転時における座席の位置情報をユーザの体重と関連づけて記憶するものであり、
前記ユーザデータ抽出ステップが、前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザの座席の位置情報を前記設定情報記憶ステップから呼び出して、この位置情報に従って前記移動手段を動作させるものである請求項12〜15のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項20】
前記ユーザデータ抽出ステップが前記設定情報を前記設定情報記憶ステップから複数抽出した場合に、利用する当該情報をユーザが前記入力部を通じて選択するユーザ選択ステップを実行することを特徴とする請求項12〜19のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項21】
前記ユーザデータ抽出ステップは、前記体重検知部により取得した体重データに所定の幅を設け、この所定の幅を有するデータに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶ステップから抽出することを特徴とする請求項12〜20のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項22】
前記体重検知部が座席に設けられていることを特徴とする請求項12〜21のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の制御方法。
【請求項23】
ユーザの体重を検知する体重検知部と、ユーザからの入力を受け付ける入力部と、表示部と、を備えたナビゲーション装置の制御プログラムにおいて、
このプログラムがナビゲーション装置に、
前記体重検知部あるいは前記入力部を通じて取得したユーザの体重データと、当該体重データに対応付けてユーザが利用する設定情報を記憶する設定情報記憶処理と、
前記体重検知部を通じて取得した体重データに対応するユーザ毎の設定情報を前記設定情報記憶処理から抽出するユーザデータ抽出処理と、
前記ユーザデータ抽出処理により抽出した設定情報を前記表示部に出力する出力処理と、
を実行させることを特徴とするナビゲーション装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−89331(P2008−89331A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−267773(P2006−267773)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】