ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラム
【課題】案内経路および当該案内経路の所要時間の提示に加えて、ユーザが案内経路を選択する際に有用な、所要時間のズレ具合を考慮した判断基準を提供することができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力させる。
【解決手段】本発明は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、遅延予測を考慮したナビゲーションを行う技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の渋滞予測方法においては、リンク毎に渋滞パターンを保持しておき、当該渋滞パターンに基づいて渋滞する確率を算出して、それに基づいて渋滞予測し、渋滞の発生度に基づいた予測旅行時間を算出する技術が開示されている。
【０００４】
また、非特許文献１に記載の交通渋滞予測手法においては、リンク毎の渋滞状況を曜日や一日の時間帯毎の統計最頻値あるいは平均値の形にまとめ、予測する時刻の曜日や時間帯といった時間属性に合致する渋滞状況の統計値を提示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特許第４１３７６７２号公報
【非特許文献】
【０００６】
【非特許文献１】毛利仁士、堀越力他、「事例ベースによる交通渋滞予測手法」 １９９９年 電子情報通信学会論文誌 ｖｏｌ．Ｊ８２−Ｂ Ｎｏ．１１ Ｐ．１９９３−２００１
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、特許文献１に記載の従来の渋滞予測方法においては、道路によっては渋滞の発生頻度にばらつきが大きく、算出される旅行時間のズレが大きい個所もあるため、信頼度が不透明になるという問題点を有していた。これにより、当該従来の渋滞予測方法においては、旅行時間のズレを考慮した情報を利用者に提供することができず、利用者に有益な情報が提供できない場合があるという問題点を有していた。
【０００８】
また、非特許文献１に記載の従来の交通渋滞予測手法においては、各リンクの予測旅行時間情報のみを用いて経路全体の予測所要時間を算出しているため、ユーザはその情報がどれほどはずれる可能性があるのかというリスクを定量的に判断することができないという問題点を有していた。
【０００９】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、案内経路および当該案内経路の所要時間の提示に加えて、ユーザが案内経路を選択する際に有用な、所要時間のズレ具合を考慮した判断基準を提供することができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーション装置は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記信頼度は、上記案内経路を上記所要時間で通過することができる確率であることを特徴とする。
【００１２】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記出力部は、表示部を含んでおり、上記記憶部は、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段、を更に備え、上記経路案内情報出力手段は、更に、上記地図情報記憶手段に記憶された、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路を含む上記地図の地図情報上に、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を重畳し、当該案内経路を構成する上記リンクに関する上記経路情報を上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に応じて変更表示した表示画面を上記表示部に表示させることを特徴とする。
【００１３】
また、本発明のナビゲーション装置は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１４】
また、本発明のナビゲーションシステムは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、案内経路探索手段と、信頼度算出手段と、経路案内情報出力手段と、を備え、上記案内経路探索手段が、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記信頼度算出手段が、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記経路案内情報出力手段が、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２３】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、案内経路探索手段と、経路案内情報出力手段と、を備え、上記案内経路探索手段が、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記経路案内情報出力手段が、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２４】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２５】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２６】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２７】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２８】
また、本発明のプログラムは、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２９】
また、本発明のプログラムは、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３０】
また、本発明のプログラムは、端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３１】
また、本発明のプログラムは、端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３２】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３３】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００３４】
この発明によれば、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力させるので、旅行時間のズレ具合を考慮した情報を提示することができるという効果を奏する。
【００３５】
また、この発明によれば、信頼度は、案内経路を所要時間で通過することができる確率であるので、ユーザが渋滞予測経路探索を行った際に、今までの経路と予測所要時間に加え、所要時間の予測確率という有用な情報をユーザに提供することができるという効果を奏する。つまり、この発明によれば、予測した所要時間でどの程度の確率で通過できるのかという情報をユーザに提示することができ、ユーザは当該情報に基づき探索された案内経路を用いるか否かを判断することができるという効果を奏する。
【００３６】
また、この発明によれば、更に、案内経路を含む地図の地図情報上に、経路情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報をばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示させるので、通過時間のばらつきが大きい案内経路上のリンクをユーザが視覚的に把握できるという効果を奏する。
【００３７】
また、この発明によれば、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、リンクの通過時間のばらつき値に基づき、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、生成された経路情報を含む経路案内情報を出力させることにより、経路案内を実行するので、到着予想時刻の誤差が小さく、信頼性の高い経路案内をユーザに提供することができるという効果を奏する。
【００３８】
なお、上記において、本発明のナビゲーション装置を一例に効果の説明をしたが、端末装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。
【図２】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図３】図３は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図４】図４は、本実施形態における基準通過時間データベースに記憶された通過時間予測情報の一例を示す図である。
【図５】図５は、本実施形態における基準通過時間データベースに記憶された通過時間予測情報の一例を示す図である。
【図６】図６は、本実施形態における予測時間到達確率算出処理の一例を示す図である。
【図７】図７は、本実施形態における予測時間到達確率算出処理の一例を示す図である。
【図８】図８は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図９】図９は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図１０】図１０は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１１】図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図１２】図１２は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１３】図１３は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１４】図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図１５】図１５は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図１６】図１６は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００４０】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００４１】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００４２】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１乃至図１０を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第１の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステムを例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。例えば、第１の実施形態で例示するナビゲーションシステムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【００４３】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１および図２を参照して以下に説明する。図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供するナビゲーションシステムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプのナビゲーションシステムなどにも適用可能である。
【００４４】
図１に示すように、本実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、地図情報提供および経路探索等を行うことができるナビゲーションサーバ２００、および、単数または複数の経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。ここで、図１に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。また、第２の実施形態においても図１におけるシステム構成と同様に構成されてもよい。また、ナビゲーションサーバ２００は、リンク毎に、リンク基準通過時間と、通過時間のばらつき具合を示す情報とを含む通過予測時間情報を有し、当該通過予測時間情報を使って、提示した経路を通過する時間がどの程度ずれる可能性があるかを示す情報を提供してもよい。
【００４５】
図２に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備える。
【００４６】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図２において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を端末装置１００に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備える。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）等の固定ディスク装置およびＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワーク情報データベース２０６ａ、基準通過時間データベース２０６ｂ、地図情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、および、案内情報データベース２０６ｅ等）を格納する。
【００４７】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワーク情報データベース２０６ａは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段である。ここで、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されるネットワーク情報は、道路ネットワーク情報、路線網ネットワーク情報、および、施設内ネットワーク情報を含んでいてもよい。これらネットワーク情報は、ネットワーク情報データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報をアップデートしてもよい。
【００４８】
ここで、ネットワーク情報に含まれる道路ネットワーク情報は、道路網を規定するネットワーク情報であり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、路線バス専用通行帯、二輪専用通行帯、および二輪・軽車両専用通行帯等の専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、ならびに、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度、車線変更規制、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワーク情報は、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワーク情報は、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
【００４９】
また、ネットワーク情報に含まれる路線網ネットワーク情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関（例えば、公共交通機関等）の路線網を規定するネットワーク情報であり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード（例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等）のノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、路線とは、交通機関が通過する出発地と目的地とを結ぶ線であってもよい。また、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路（レール、および案内軌条など）等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等）、および、緯度経度高度などの位置座標等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、種別、リンク長（例えば、距離等）、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称（例えば、路線名など）等の情報を含んでいてもよい。
【００５０】
また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の乗降場所（例えば、駅のプラットホーム等）の位置情報（例えば、緯度経度高度等）、形状情報、配置情報（例えば、島式ホームおよび相対式ホーム等）、および、属性情報（例えば、プラットホーム番号などの乗降場所の名称および識別番号等）などを含む乗降場所情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の利用料金データを含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワーク情報は、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。
【００５１】
また、ネットワーク情報に含まれる施設内ネットワーク情報は、施設内の経路網を規定するネットワーク情報である。ここで、施設内ネットワーク情報は、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（出入口名および乗降口名等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等）、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など）、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００５２】
また、基準通過時間データベース２０６ｂは、リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段である。ここで、基準通過時間データベース２０６ｂは、更に、基準通過時間、および、ばらつき値と、運行路線ＩＤおよび駅区間ＩＤを含むリンクＩＤ、日種、ならびに、時間帯等と、を対応付けて記憶してもよい。ここで、基準通過時間は、リンクを通過する基準時間であり、例えば、各移動体（例えば、ヒト（すなわち、徒歩）、自転車、自動車、バス、鉄道、飛行機、または、船等）の各条件（例えば、日種、および、時間帯等）におけるリンクの通過時間の代表値（例えば、平均値、中央値、最頻値、または、実測値等）であってもよい。また、ばらつき値は、通過時間の確率密度分布を表現するパラメータ（分布パラメータ）であってもよく、例えば、分散値、標準偏差、または、パーセンタイル値等を用いて表現される値であってもよい。また、リンクＩＤは、リンクを一意に識別するための識別子であり、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されリンクＩＤと同一であってもよい。また、運行路線ＩＤは、交通機関の路線、および、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）を識別するための識別子であり、駅区間ＩＤは、交通機関の走行区間を一意に識別するための識別子（例えば、一駅区間、または、一停留所区間等）であり、当該運行路線ＩＤおよび駅区間ＩＤを組み合わせることにより、道路ネットワーク情報等に含まれるリンクＩＤに相当する識別子となってもよい。また、日種は、曜日、季節、祝日、連休、休日、平日、および、イベント時期等の日の種別を識別するための情報であってもよい。また、時間帯は、移動体がリンクを走行する時間帯であってもよい。このように、基準通過時間データベース２０６ｂは、リンクＩＤおよび日種情報を記憶しておくことにより、同一リンクにおける日種毎の分布パラメータを有することができる。
【００５３】
また、地図情報データベース２０６ｃは、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報は、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を更に含んでいてもよい。
【００５４】
また、地図情報は、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、および、地図上に表示される記号（例えば、山、史跡、寺社、学校、病院、工場および墓地等の地図記号、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、レストラン、銀行および郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリアおよびインターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館および博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、地図情報は、ＰＯＩ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ）の地点情報等を含むＰＯＩ情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩとは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点および施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、ＰＯＩは、一時的に行われるイベント（例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等）の会場であってもよい。
【００５５】
また、地図情報に含まれる屋内地図情報は、施設等の構内における屋内経路についての構内経路データを含んでいてもよい。ここで、構内経路データとは、駅等の構内における移動経路データと、当該移動経路を含む地図（施設案内図）の地図情報と、に少なくとも基づくデータであってもよい。例えば、構内経路データは、施設案内図に移動経路が引いてある画像データであってもよい。また、例えば、構内経路データは、更に、移動経路を説明するメッセージデータを含んでいてもよい。ここで、移動経路データに基づく移動経路とは、施設内で複数の交通機関の乗換えをする場合の改札口等を結ぶ最適経路（例えば、最短経路またはバリアフリー経路等）であってもよい。
【００５６】
また、屋外地図情報および屋内地図情報は、ラスタ形式およびベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図情報および屋内地図情報は、地図情報データベース２０６ｃに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図情報データベース２０６ｃに記憶された屋外地図情報および屋内地図情報をアップデートしてもよい。
【００５７】
また、交通情報データベース２０６ｄは、交通情報を記憶する交通情報記憶手段である。ここで、交通情報は、交通機関の運行情報を含んでおり、例えば、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、および、バス運行情報等を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関の時刻表情報を含んでいてもよい。ここで、時刻表情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報である。また、時刻表情報は、更に、交通機関の行先情報（例えば、最終行先情報など）、および、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）における交通機関の発着時刻（例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など）、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間（例えば、一つまたは複数のリンク等）毎に対応付けられた交通機関の属性情報（例えば、種別および行先情報等）を含んでいてもよい。また、時刻表情報は、各交通機関の乗降に用いられる乗降場所の名称および識別番号（例えば、プラットホーム番号など）等の乗降場所の属性情報を含んでいてもよい。
【００５８】
また、交通情報は、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間（すなわち、旅行時間など）等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制および重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制および道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、交通情報は、交通規制情報を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、工事、事故、または、車両故障等により車両通行帯等が走行不能または走行困難となる通行規制情報であってもよい。また、これら交通情報は、交通情報データベース２０６ｄに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、警察庁、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）（登録商標）、および、ＡＴｉＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｒａｆｆｉｃ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）（登録商標）、日本道路交通情報センター（ＪＡＲＴＩＣ）（登録商標）、鉄道会社、および、交通情報配信サーバ（サービス）など）等からダウンロードして交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。
【００５９】
また、案内情報データベース２０６ｅは、案内情報（音声案内情報および表示案内情報等）を記憶する案内情報記憶手段である。ここで、案内情報に含まれる表示案内情報は、分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）、および、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられてもよい。また、案内情報に含まれる音声案内情報は、現在位置周辺に渋滞している領域があることを知らせる音声データであってもよく、渋滞箇所の案内に対応付けられた「この先渋滞しています」、分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」、および、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声データであってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられてもよい。
【００６０】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、信頼度算出部２０２ｃ、経路案内情報生成部２０２ｄ、および、経路案内情報送信部２０２ｅを備える。
【００６１】
このうち、経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、出発地は、端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、更に、経由時刻を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、端末装置１００の利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力されたものであってもよい。
【００６２】
また、案内経路探索部２０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部２０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に基づき、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成してもよい。ここで、案内経路探索部２０２ｂは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に応じて当該リンクに所定のコストを設定し、経路探索条件を満たす出発地から目的地までのコストが最小となる案内経路を、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成してもよい。すなわち、案内経路探索部２０２ｂは、通過時間のばらつき度合いの少ない案内経路（例えば、ばらつき度合い最小の案内経路）を探索してもよい。また、案内経路探索部２０２ｂは、更に、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。例えば、案内経路探索部２０２ｂは、少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【００６３】
また、信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段である。ここで、信頼度は、案内経路を所要時間で通過することができる確率（予測時間到達確率）であってもよい。
【００６４】
また、経路案内情報生成部２０２ｄは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報は、信頼度算出部２０２ｃにより算出された案内経路の所要時間、信頼度算出部２０２ｃにより算出された所要時間の信頼度、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路に関する経路情報、および／または、地図情報データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたばらつき値を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【００６５】
また、経路案内情報送信部２０２ｅは、経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報を端末装置１００に送信する経路案内情報送信手段である。
【００６６】
［端末装置１００の構成］
また、図２において、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信された経路案内情報を出力させる等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、ＰＨＳ、およびＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末（例えば、カーナビゲーション装置など）等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えていてもよい。また、端末装置１００は、表示部１１４と音声出力部１１６とを少なくとも含む出力部を備えていてもよい。また、端末装置１００は、データ入力等を行う入力部１１８を備えていてもよい。
【００６７】
ここで、表示部１１４は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶または有機ＥＬ等から構成されるディスプレイおよびモニタ等）であってもよい。また、音声出力部１１６は、音声データを音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）であってもよい。また、入力部１１８は、例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、およびマイク等であってもよい。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８等の制御を行う。
【００６８】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよい。また、位置発信装置５００は、端末装置１００との間で無線通信を行うための装置等である基地局（例えば、携帯電話、自動車電話、および、ＰＨＳの基地局等）であってもよい。また、位置発信装置５００は、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。
【００６９】
また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００７０】
ここで、位置取得部１１２は、端末装置１００の変化量（例えば、ベクトル量等）を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部１１２は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、方位センサにて方位（例えば、東・西・南・北・天・地等）および傾きを検出してもよい。また、位置取得部１１２は、距離センサにて移動距離（変位）を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置１００の速度を検出してもよい。また、加速度センサは、機械式加速度センサ、ＦＢＧ光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、ＭＥＭＳ（Ｍｉｃｒｏ Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ）加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、端末装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。
【００７１】
また、位置取得部１１２は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部１１２は、地図情報に基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。
【００７２】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００およびナビゲーションサーバ２００と、外部の地図提供サーバ等の外部機器または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００７３】
また、記憶部１０６は、ＨＤＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００７４】
また、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。
【００７５】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、経路案内情報受信部１０２ｃ、および、経路案内情報出力部１０２ｄを備える。
【００７６】
ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００７７】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１８を介して利用者に表示部１１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００７８】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。
【００７９】
また、経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段である。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、経路案内情報ファイル１０６ａに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【００８０】
また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、案内経路の識別子に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、案内経路を含む地図の地図情報上に、当該案内経路に関する経路情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報をばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報に含まれる、経路情報、地図情報、および／または、案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部１０２ｄは、表示画面に対応した音声データ（経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報等）を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報を選択可能に出力部を介して出力させてもよい。
【００８１】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００８２】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図３乃至図１０を参照して詳細に説明する。
【００８３】
［経路案内処理（その１）］
図３乃至図９を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図３は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００８４】
図３に示すように、まず、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１８を介して入力された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、更に、経由時刻を含んでいてもよい。
【００８５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信された経路探索条件を受信する（ステップＳＡ−２）。すなわち、経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から出発地および目的地等の経路探索条件を取得すると共に、出発地から目的地までの経路情報の送信要求を受け付けている。
【００８６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＡ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【００８７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路の所要時間を算出し、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度として、当該案内経路を当該所要時間で通過することができる確率である予測時間到達確率を算出する（ステップＳＡ−４）。つまり、信頼度算出部２０２ｃは、予測時間に到達する確率を算出している。
【００８８】
ここで、図４および図５を参照して、本実施形態における基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された通過時間予測情報の一例について説明する。図４および図５は、本実施形態における基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された通過時間予測情報の一例を示す図である。
【００８９】
図４に示すように、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された自動車等の移動体に対する通過時間予測情報には、道路交通網表現上の交差点等の結節点であるノード間を接続するリンクの識別子であるリンクＩＤ、日種、時間帯、当該リンクの基準通過時間、および、当該リンクの通過時間の確率密度分布を表現する分布パラメータ等が含まれている。ここで、リンクの通過時間の確率分布は、例えば、正規分布であることを前提としていてもよい。つまり、リンクの通過時間の確率分布が複雑な分布をしていたとしても、適切な条件（例えば、時間帯、日種、または、天気等）の変更により正規分布へ分離可能であるためである。従って、リンクの基準通過時間は、正規分布の平均値を用いてもよい。また、分布パラメータは、リンク毎の通過時間の分散であってもよい。
【００９０】
また、図５に示すように、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された鉄道等の公共交通機関に対する通過時間予測情報には、交通機関の路線および種別を識別するための識別子である運行路線ＩＤと、交通機関の走行区間を一意に識別するための識別子である駅区間ＩＤとを含むリンクＩＤ、曜日種別等を含む種別、時間帯、当該リンクの基準通過時間、および、通過時間の確率密度分布を表現する分布パラメータ等が含まれている。
【００９１】
また、図６および図７を参照して、本実施形態における予測時間到達確率算出処理の一例について説明する。図６および図７は、本実施形態における予測時間到達確率算出処理の一例を示す図である。
【００９２】
図６に示すように、ナビゲーションサーバ２００の信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき、案内経路探索部２０２ｂにより探索された、自動車等の移動体を利用する案内経路を構成する各リンク（リンク１、リンク２、・・・）の基準通過時間（リンク予測旅行時間μ１、リンク予測旅行時間μ２、・・・）をリンク順に足し合せた総和である案内経路の所要時間（予測所要時間μ）を算出している。そして、信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された各リンクの通過時間のばらつきを表すばらつき値である分散（σ１２、σ２２、・・・）をリンク順に足し合せた総和である案内経路全体の所要時間確率分布の分散（σ２）を算出している。そして、信頼度算出部２０２ｃは、当該予測所要時間μおよび分散σ２、を以下の数式１に代入することによりｘを変数とする関数ｆ（ｘ）を取得している。
【数１】
【００９３】
そして、信頼度算出部２０２ｃは、以下の数式２を用いて、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路を予測所要時間μで通過することができる確率である予測時間到達確率（Ｐ）を算出している。
【数２】
【００９４】
また、図７に示すように、ナビゲーションサーバ２００の信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき、案内経路探索部２０２ｂにより探索された、時刻表に規定された発車時刻より前に駅等のノードを発車することの無い鉄道等の公共交通機関を利用する案内経路を構成する各リンク（リンク１、リンク２、・・・）の基準通過時間（リンク予測旅行時間μ１、リンク予測旅行時間μ２、・・・）をリンク順に足し合せた総和である案内経路の所要時間（予測所要時間μ）を算出している。そして、信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された各リンクの通過時間のばらつきを表すばらつき値である分散（σ１２、σ２２、・・・）をリンク順に足し合せた総和である案内経路全体の所要時間確率分布の分散（σ２）を算出している。そして、信頼度算出部２０２ｃは、当該予測所要時間μおよび分散σ２、を以下の数式３に代入することによりｘを変数とする関数ｇ（ｘ）を取得している。
【数３】
【００９５】
そして、信頼度算出部２０２ｃは、以下の数式４を用いて、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路を予測所要時間μで通過することができる確率である予測時間到達確率（Ｐ）を算出している。
【数４】
【００９６】
図３に戻り、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報生成部２０２ｄは、信頼度算出部２０２ｃにより算出された案内経路の所要時間、信頼度算出部２０２ｃにより算出された予測時間到達確率、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路に関する経路情報、地図情報データベース２０６ｃに記憶された、当該案内経路を含む地図の地図情報、および、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された、当該案内経路を構成するリンクの通過時間のばらつき値を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＡ−５）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｅに記憶された、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上において出力される案内情報（分岐点等において出力されるＴＢＴ等の表示案内情報、および、表示に対応した音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【００９７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｅは、経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−６）。
【００９８】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＡ−７）。
【００９９】
そして、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路の所要時間および当該案内経路の予測時間到達確率、ならびに、当該案内経路の識別子に基づく表示画面を選択可能に表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−８）。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、表示画面に対応した音声データを音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【０１００】
ここで、図８を参照して、本実施形態において端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄにより出力される表示画面の一例について説明する。図８は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【０１０１】
図８に示すように、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、４つの案内経路の識別子のアイコン（１乃至４）、当該案内経路の出発時刻から到着時刻までの所要時間の表示（１６：３７−１６：５３［１６分］、１６：３２−１６：５１［１４分］、１６：３７−１６：５２［１５分］、および、１６：３７−１６：４９［１２分］）、および、当該案内経路の予測時間到達確率の表示（信頼度８２％、信頼度５３％、信頼度４７％、および、信頼度１２％）を含む表示画面を選択可能に表示部１１４に表示させている。すなわち、経路案内情報出力部１０２ｄは、時刻指定経路探索による到着時刻予報（予測到着時刻）、および、各案内経路について予測所要時間で到達できる確率を算出した結果を表示させている。なお、経路案内情報出力部１０２ｄは、４つの案内経路を、所要時間、予測時間到達確率、または、複合条件によりソートした表示画面を表示させてもよい。つまり、単純に最も早い、または、最も遅い案内経路の所要時間を利用者に提示したとしても、所要時間のばらつき度合いが大きい場合、利用者は、実際の到着時間との差がどの程度あるか分からない。そのため、経路案内情報出力部１０２ｄは、予測された案内経路の所要時間がどの程度信用してよいかを表す目安を提示している。
【０１０２】
図３に戻り、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されたか否か判定する（ステップＳＡ−９）。
【０１０３】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−９にて利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されていないと判定した場合（ステップＳＡ−９：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１０４】
一方、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、ステップＳＡ−９にて制御部１０２により利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されたと判定された場合（ステップＳＡ−９：Ｙｅｓ）、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる当該選択指示に基づく案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる当該案内経路の経路情報、および、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示（例えば、色分け等）した表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＡ−１０）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【０１０５】
ここで、図９を参照して、本実施形態において端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄにより出力される表示画面の一例について説明する。図９は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【０１０６】
図９に示すように、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、案内経路を含む地図の地図情報上に、当該案内経路を構成するリンク１１、リンク１２、および、リンク１３に関する経路情報を、当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて色分けして重畳した表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行している。すなわち、経路案内情報出力部１０２ｄは、案内経路を構成するリンク１１、リンク１２、および、リンク１３の通過時間のばらつき度合いに基づいて、案内経路を色分け表示しており、リンク１１およびリンク１３より通過時間のばらつき度合いが高いリンク１２の表示を斜線表示に変更している。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、案内経路を構成する各リンクの予想渋滞度に基づく表示画面を表示させてもよい。
【０１０７】
以上で、第１の実施形態における経路案内処理（その１）の一例の説明を終える。
【０１０８】
［経路案内処理（その２）］
図１０を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１０は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１０９】
まず、図１０に示す経路案内処理（その２）におけるステップＳＢ−１およびステップＳＢ−２の処理は、図３に示す経路案内処理（その１）におけるステップＳＡ−１およびステップＳＡ−２の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１１０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に応じて当該リンクのコストを設定する（ステップＳＢ−３）。ここで、コストとは、ばらつき値に比例する値、または、ばらつき値を段階評価した離散的な値等であってもよい。
【０１１１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、ステップＳＢ−３にて設定したリンクのコストに基づき、ステップＳＢ−２にて経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までのコストが最小となる案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＢ−４）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。すなわち、案内経路探索部２０２ｂは、ばらつき度合い（分散度合い）に応じてリンクにコストを付加して経路探索を行い、予測所要時間およびその予測確率の複合条件による経路探索結果を自動選択している。
【０１１２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報生成部２０２ｄは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路に関する経路情報、地図情報データベース２０６ｃに記憶された、当該案内経路を含む地図の地図情報、および、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された、当該案内経路を構成するリンクの通過時間のばらつき値を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＢ−５）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｅに記憶された、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上において出力される案内情報（分岐点等において出力されるＴＢＴ等の表示案内情報、および、表示に対応した音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１１３】
ここで、図１０におけるステップＳＢ−６およびステップＳＢ−７の処理は、図３におけるステップＳＡ−６およびステップＳＡ−７の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１１４】
そして、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＢ−８）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【０１１５】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【０１１６】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図１１乃至図１３を参照して以下に説明する。ここで、図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１１７】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１１８】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図１１を参照して以下に説明する。
【０１１９】
図１１に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備える。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１２０】
図１１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成し、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させる等の機能を有する。
【０１２１】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワーク情報データベース２０６ａ、基準通過時間データベース２０６ｂ、地図情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、および、案内情報データベース２０６ｅ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２２】
また、図１１において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、信頼度算出部２０２ｃ、経路案内情報生成部２０２ｄ、現在位置情報取得部２０２ｆ、表示画面生成部２０２ｇ、および、出力制御部２０２ｈを備える。なお、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、信頼度算出部２０２ｃ、および、経路案内情報生成部２０２ｄの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２３】
このうち、現在位置情報取得部２０２ｆは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部２０２ｆは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｆは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｆは、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１２４】
また、表示画面生成部２０２ｇは、経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段である。ここで、表示画面生成部２０２ｇは、経路案内情報に含まれる、案内経路の所要時間、当該所要時間の信頼度、案内経路に関する経路情報、案内経路を含む地図の地図情報、および／または、案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｇは、更に、案内経路の識別子に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｇは、経路案内情報に含まれる案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたばらつき値に応じて変更表示した表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｇは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく表示画面を生成してもよい。例えば、表示画面生成部２０２ｇは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を生成してもよい。
【０１２５】
また、出力制御部２０２ｈは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段である。ここで、出力制御部２０２ｈは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させることで、経路案内を実行してもよい。また、出力制御部２０２ｈは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、出力制御部２０２ｈは、更に、表示画面に対応した音声データ（例えば、案内情報データベース２０６ｅに記憶された音声案内情報等）を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させて音声案内を実行させてもよい。
【０１２６】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１２７】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図１２および図１３を参照して詳細に説明する。
【０１２８】
［経路案内処理（その３）］
図１２を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１２は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１２９】
図１２に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して入力された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＣ−１）。ここで、出発地は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。例えば、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を出発地として設定してもよい。また、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。また、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、更に、経由時刻を含んでいてもよい。
【０１３０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信された経路探索条件を受信する（ステップＳＣ−２）。ここで、現在位置情報取得部２０２ｆは、経路探索条件受信部２０２ａにより端末装置１００から位置情報信号を受信した場合、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を経路探索条件の出発地として設定してもよい。
【０１３１】
ここで、図１２に示す第２の実施形態におけるステップＳＣ−３乃至ステップＳＣ−５の処理は、図３に示す第１の実施形態におけるステップＳＡ−３乃至ステップＳＡ−５の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１３２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｇは、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路の所要時間および当該案内経路の予測時間到達確率、ならびに、当該案内経路の識別子に基づく表示画面を生成する（ステップＳＣ−６）。
【０１３３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｈは、ステップＳＣ−６にて表示画面生成部２０２ｇにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を選択可能に表示させる（ステップＳＣ−７）。ここで、出力制御部２０２ｈは、更に、表示画面に対応した音声データを端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して当該音声データを出力させてもよい。
【０１３４】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されたか否か判定する（ステップＳＣ−８）。
【０１３５】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＣ−８にて利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されていないと判定した場合（ステップＳＣ−８：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１３６】
一方、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＣ−８にて利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されたと判定した場合（ステップＳＣ−８：Ｙｅｓ）、当該入力に基づく選択信号をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＣ−９）。
【０１３７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、端末装置１００から送信される選択信号を受信する（ステップＳＣ−１０）。
【０１３８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｇは、ステップＳＣ−１０にて制御部２０２により受信された選択信号に基づき案内経路を特定し、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる当該案内経路を含む地図の地図情報上に、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部２０２ｆにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を生成する（ステップＳＣ−１１）。ここで、表示画面生成部２０２ｇは、更に、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。
【０１３９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｈは、ステップＳＣ−１１にて表示画面生成部２０２ｇにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させることで、経路案内を実行し（ステップＳＣ−１２）、処理を終了する。ここで、出力制御部２０２ｈは、更に、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させることで、音声案内を実行させてもよい。
【０１４０】
以上で、第２の実施形態における経路案内処理（その３）の一例の説明を終える。
【０１４１】
［経路案内処理（その４）］
図１３を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１３は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１４２】
まず、図１３に示す経路案内処理（その４）におけるステップＳＤ−１およびステップＳＤ−２の処理は、図１２に示す経路案内処理（その３）におけるステップＳＣ−１およびステップＳＣ−２の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１４３】
そして、図１３に示す第２の実施形態におけるステップＳＤ−３乃至ステップＳＤ−５の処理は、図１０に示す第１の実施形態におけるステップＳＢ−３乃至ステップＳＢ−５の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１４４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｇは、ステップＳＤ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路を含む地図の地図情報上に、ステップＳＤ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部２０２ｆにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を生成する（ステップＳＤ−６）。ここで、表示画面生成部２０２ｇは、更に、ステップＳＤ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。
【０１４５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｈは、ステップＳＤ−６にて表示画面生成部２０２ｇにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させることで、経路案内を実行し（ステップＳＤ−７）、処理を終了する。ここで、出力制御部２０２ｈは、更に、ステップＳＤ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させることで、音声案内を実行させてもよい。
【０１４６】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１４７】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図１４乃至図１６を参照して以下に説明する。ここで、図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１４８】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力させる等の機能を有する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１４９】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１４を参照して以下に説明する。
【０１５０】
図１４に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１６）と入力部４１８と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備える。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置４００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。また、ナビゲーション装置４００は、通信制御インターフェース部（図示せず）を介してネットワーク３００を経由し、外部装置と相互に通信可能に接続されていてもよい。
【０１５１】
図１４において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、音声出力部４１６、および、入力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（ネットワーク情報データベース４０６ａ、基準通過時間データベース４０６ｂ、地図情報データベース４０６ｃ、交通情報データベース４０６ｄ、および、案内情報データベース４０６ｅ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１５２】
また、制御部４０２の各部については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１５３】
また、図１４において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、経路探索条件取得部４０２ｂ、案内経路探索部４０２ｃ、信頼度算出部４０２ｄ、経路案内情報生成部４０２ｅ、および、経路案内情報出力部４０２ｆを備える。
【０１５４】
このうち、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１５５】
また、現在位置情報取得部４０２ａは、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部４０２ａは、入力部４１８を介して利用者に表示部４１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１５６】
また、経路探索条件取得部４０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を取得する経路探索条件取得手段である。ここで、出発地は、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、ナビゲーション装置４００の利用者により入力部４１８を介して入力されたものであってもよい。
【０１５７】
また、案内経路探索部４０２ｃは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部４０２ｃは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に基づき、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成してもよい。ここで、案内経路探索部４０２ｃは、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に応じて当該リンクに所定のコストを設定し、経路探索条件を満たす出発地から目的地までのコストが最小となる案内経路を、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成してもよい。すなわち、案内経路探索部４０２ｃは、通過時間のばらつき度合いの少ない案内経路（例えば、ばらつき度合い最小の案内経路）を探索してもよい。また、案内経路探索部４０２ｃは、更に、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。例えば、案内経路探索部４０２ｃは、少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【０１５８】
また、信頼度算出部４０２ｄは、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段である。
【０１５９】
また、経路案内情報生成部４０２ｅは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報は、信頼度算出部４０２ｄにより算出された案内経路の所要時間、信頼度算出部４０２ｄにより算出された所要時間の信頼度、案内経路探索部４０２ｃにより生成された案内経路に関する経路情報、および／または、地図情報データベース４０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１６０】
また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、案内経路の識別子に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、案内経路を含む地図の地図情報上に、経路情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報をばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報に含まれる、経路情報、地図情報、および／または、案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部４１６を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報を選択可能に出力部を介して出力させてもよい。
【０１６１】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１６２】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図１５および図１６を参照して詳細に説明する。
【０１６３】
［経路案内処理（その５）］
図１５を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１５は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１６４】
図１５に示すように、まず、経路探索条件取得部４０２ｂは、利用者により入力部４１８を介して入力された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を取得する（ステップＳＥ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部４０２ａにより取得される現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、更に、経由時刻を含んでいてもよい。
【０１６５】
そして、案内経路探索部４０２ｃは、経路探索条件取得部４０２ｂにより取得された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＥ−２）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【０１６６】
そして、信頼度算出部４０２ｄは、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき、案内経路探索部４０２ｃにより探索された案内経路の所要時間を算出し、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度として、当該案内経路を当該所要時間で通過することができる確率である予測時間到達確率を算出する（ステップＳＥ−３）。
【０１６７】
そして、経路案内情報生成部４０２ｅは、信頼度算出部４０２ｄにより算出された案内経路の所要時間、信頼度算出部４０２ｄにより算出された予測時間到達確率、案内経路探索部４０２ｃにより生成された案内経路に関する経路情報、および、地図情報データベース４０６ｃに記憶された、当該案内経路を含む地図の地図情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＥ−４）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｅに記憶された、案内経路探索部４０２ｃにより探索された案内経路上において出力される案内情報（分岐点等において出力されるＴＢＴ等の表示案内情報、および、表示に対応した音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１６８】
そして、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路の所要時間および当該案内経路の予測時間到達確率、ならびに、当該案内経路の識別子に基づく表示画面を選択可能に表示部４１４に表示させる（ステップＳＥ−５）。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、表示画面に対応した音声データを音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１６９】
そして、制御部４０２は、利用者により入力部４１８を介して選択指示が入力されたか否か判定する（ステップＳＥ−６）。
【０１７０】
そして、制御部４０２は、ステップＳＥ−６にて利用者により入力部４１８を介して選択指示が入力されていないと判定した場合（ステップＳＥ−６：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１７１】
一方、経路案内情報出力部４０２ｆは、ステップＳＥ−６にて制御部４０２により利用者により入力部４１８を介して選択指示が入力されたと判定された場合（ステップＳＥ−６：Ｙｅｓ）、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる当該選択指示に基づく案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる当該案内経路の経路情報、および、現在位置情報取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部４１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＥ−７）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１７２】
以上で、第３の実施形態における経路案内処理（その５）の一例の説明を終える。
【０１７３】
［経路案内処理（その６）］
図１６を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１６は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１７４】
まず、図１６に示す経路案内処理（その６）におけるステップＳＦ−１の処理は、図１５に示す経路案内処理（その５）におけるステップＳＥ−１の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１７５】
そして、案内経路探索部４０２ｃは、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に応じて当該リンクのコストを設定する（ステップＳＦ−２）。
【０１７６】
そして、案内経路探索部４０２ｃは、ステップＳＦ−２にて設定したリンクのコストに基づき、ステップＳＦ−１にて経路探索条件取得部４０２ｂにより取得された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までのコストが最小となる案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＦ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【０１７７】
そして、経路案内情報生成部４０２ｅは、案内経路探索部４０２ｃにより生成された案内経路に関する経路情報、および、地図情報データベース４０６ｃに記憶された、当該案内経路を含む地図の地図情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＦ−４）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｅに記憶された、案内経路探索部４０２ｃにより探索された案内経路上において出力される案内情報（分岐点等において出力されるＴＢＴ等の表示案内情報、および、表示に対応した音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１７８】
そして、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部４１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＦ−５）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１７９】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１８０】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１８１】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１８２】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１８３】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１８４】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤなどの記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６などには、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）として協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１８５】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１８６】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢメモリ、ＳＤカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、および、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【０１８７】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１８８】
記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、ネットワーク情報データベース２０６ａ、基準通過時間データベース２０６ｂ、地図情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、案内情報データベース２０６ｅ、ネットワーク情報データベース４０６ａ、基準通過時間データベース４０６ｂ、地図情報データベース４０６ｃ、交通情報データベース４０６ｄ、および、案内情報データベース４０６ｅ）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１８９】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１９０】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【０１９１】
以上詳述したように、本発明によれば、案内経路および当該案内経路の所要時間の提示に加えて、ユーザが案内経路を選択する際に有用な、所要時間のズレ具合を考慮した判断基準を提供することができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１９２】
１１ リンク
１２ リンク
１３ リンク
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 経路案内情報受信部
１０２ｄ 経路案内情報出力部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 音声出力部
１１８ 入力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索条件受信部
２０２ｂ 案内経路探索部
２０２ｃ 信頼度算出部
２０２ｄ 経路案内情報生成部
２０２ｅ 経路案内情報送信部
２０２ｆ 現在位置情報取得部
２０２ｇ 表示画面生成部
２０２ｈ 出力制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワーク情報データベース
２０６ｂ 基準通過時間データベース
２０６ｃ 地図情報データベース
２０６ｄ 交通情報データベース
２０６ｅ 案内情報データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 経路探索条件取得部
４０２ｃ 案内経路探索部
４０２ｄ 信頼度算出部
４０２ｅ 経路案内情報生成部
４０２ｆ 経路案内情報出力部
４０６ 記憶部
４０６ａ ネットワーク情報データベース
４０６ｂ 基準通過時間データベース
４０６ｃ 地図情報データベース
４０６ｄ 交通情報データベース
４０６ｅ 案内情報データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 音声出力部
４１８ 入力部
５００ 位置発信装置
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、遅延予測を考慮したナビゲーションを行う技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の渋滞予測方法においては、リンク毎に渋滞パターンを保持しておき、当該渋滞パターンに基づいて渋滞する確率を算出して、それに基づいて渋滞予測し、渋滞の発生度に基づいた予測旅行時間を算出する技術が開示されている。
【０００４】
また、非特許文献１に記載の交通渋滞予測手法においては、リンク毎の渋滞状況を曜日や一日の時間帯毎の統計最頻値あるいは平均値の形にまとめ、予測する時刻の曜日や時間帯といった時間属性に合致する渋滞状況の統計値を提示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特許第４１３７６７２号公報
【非特許文献】
【０００６】
【非特許文献１】毛利仁士、堀越力他、「事例ベースによる交通渋滞予測手法」 １９９９年 電子情報通信学会論文誌 ｖｏｌ．Ｊ８２−Ｂ Ｎｏ．１１ Ｐ．１９９３−２００１
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、特許文献１に記載の従来の渋滞予測方法においては、道路によっては渋滞の発生頻度にばらつきが大きく、算出される旅行時間のズレが大きい個所もあるため、信頼度が不透明になるという問題点を有していた。これにより、当該従来の渋滞予測方法においては、旅行時間のズレを考慮した情報を利用者に提供することができず、利用者に有益な情報が提供できない場合があるという問題点を有していた。
【０００８】
また、非特許文献１に記載の従来の交通渋滞予測手法においては、各リンクの予測旅行時間情報のみを用いて経路全体の予測所要時間を算出しているため、ユーザはその情報がどれほどはずれる可能性があるのかというリスクを定量的に判断することができないという問題点を有していた。
【０００９】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、案内経路および当該案内経路の所要時間の提示に加えて、ユーザが案内経路を選択する際に有用な、所要時間のズレ具合を考慮した判断基準を提供することができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
このような目的を達成するため、本発明のナビゲーション装置は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１１】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記信頼度は、上記案内経路を上記所要時間で通過することができる確率であることを特徴とする。
【００１２】
また、本発明のナビゲーション装置は、上記記載のナビゲーション装置において、上記出力部は、表示部を含んでおり、上記記憶部は、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段、を更に備え、上記経路案内情報出力手段は、更に、上記地図情報記憶手段に記憶された、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路を含む上記地図の地図情報上に、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を重畳し、当該案内経路を構成する上記リンクに関する上記経路情報を上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に応じて変更表示した表示画面を上記表示部に表示させることを特徴とする。
【００１３】
また、本発明のナビゲーション装置は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部は、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１４】
また、本発明のナビゲーションシステムは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明のナビゲーションシステムは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明のナビゲーションシステムは、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、を備え、上記端末装置の上記制御部は、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明のナビゲーションサーバは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部は、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２１】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２２】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、案内経路探索手段と、信頼度算出手段と、経路案内情報出力手段と、を備え、上記案内経路探索手段が、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記信頼度算出手段が、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記経路案内情報出力手段が、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２３】
また、本発明のナビゲーション方法は、ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションシステムは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、案内経路探索手段と、経路案内情報出力手段と、を備え、上記案内経路探索手段が、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記経路案内情報出力手段が、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２４】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２５】
また、本発明のナビゲーション方法は、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２６】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２７】
また、本発明のナビゲーション方法は、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２８】
また、本発明のプログラムは、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００２９】
また、本発明のプログラムは、出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３０】
また、本発明のプログラムは、端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３１】
また、本発明のプログラムは、端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３２】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【００３３】
また、本発明のプログラムは、出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、上記記憶部は、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、を備え、上記制御部において、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【００３４】
この発明によれば、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力させるので、旅行時間のズレ具合を考慮した情報を提示することができるという効果を奏する。
【００３５】
また、この発明によれば、信頼度は、案内経路を所要時間で通過することができる確率であるので、ユーザが渋滞予測経路探索を行った際に、今までの経路と予測所要時間に加え、所要時間の予測確率という有用な情報をユーザに提供することができるという効果を奏する。つまり、この発明によれば、予測した所要時間でどの程度の確率で通過できるのかという情報をユーザに提示することができ、ユーザは当該情報に基づき探索された案内経路を用いるか否かを判断することができるという効果を奏する。
【００３６】
また、この発明によれば、更に、案内経路を含む地図の地図情報上に、経路情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報をばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示させるので、通過時間のばらつきが大きい案内経路上のリンクをユーザが視覚的に把握できるという効果を奏する。
【００３７】
また、この発明によれば、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、リンクの通過時間のばらつき値に基づき、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、生成された経路情報を含む経路案内情報を出力させることにより、経路案内を実行するので、到着予想時刻の誤差が小さく、信頼性の高い経路案内をユーザに提供することができるという効果を奏する。
【００３８】
なお、上記において、本発明のナビゲーション装置を一例に効果の説明をしたが、端末装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムにおいても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００３９】
【図１】図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。
【図２】図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図である。
【図３】図３は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図４】図４は、本実施形態における基準通過時間データベースに記憶された通過時間予測情報の一例を示す図である。
【図５】図５は、本実施形態における基準通過時間データベースに記憶された通過時間予測情報の一例を示す図である。
【図６】図６は、本実施形態における予測時間到達確率算出処理の一例を示す図である。
【図７】図７は、本実施形態における予測時間到達確率算出処理の一例を示す図である。
【図８】図８は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図９】図９は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【図１０】図１０は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１１】図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図１２】図１２は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１３】図１３は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図１４】図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図１５】図１５は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【図１６】図１６は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００４０】
以下に、本発明にかかるナビゲーションシステム、端末装置、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００４１】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（ナビゲーションシステム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））、第３の実施形態（ナビゲーション装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００４２】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（ナビゲーションシステム）について、図１乃至図１０を参照して以下に説明する。但し、以下に示す第１の実施形態は、本発明の技術思想を具体化するためのナビゲーションシステムを例示するものであって、本発明をこのナビゲーションシステムに特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態のナビゲーションシステムにも等しく適用し得るものである。例えば、第１の実施形態で例示するナビゲーションシステムにおけるサーバ側と端末側の機能分散の形態は以下に限られず、同様の効果や機能を奏し得る範囲において、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【００４３】
［ナビゲーションシステムの構成］
まず、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例について、図１および図２を参照して以下に説明する。図１は、本実施形態におけるナビゲーションシステムの概略構成の一例を示す概念図である。図２は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。なお、本実施形態においては、通信型のナビゲーションを提供するナビゲーションシステムを具体例として説明するが、本発明はこれに限ることなく、スタンドアローンタイプのナビゲーションシステムなどにも適用可能である。
【００４４】
図１に示すように、本実施形態のナビゲーションシステムは、概略的に、地図情報提供および経路探索等を行うことができるナビゲーションサーバ２００、および、単数または複数の経路案内アプリケーションおよび乗換案内アプリケーション等を搭載した端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。ここで、図１に示すように、通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションシステムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。また、第２の実施形態においても図１におけるシステム構成と同様に構成されてもよい。また、ナビゲーションサーバ２００は、リンク毎に、リンク基準通過時間と、通過時間のばらつき具合を示す情報とを含む通過予測時間情報を有し、当該通過予測時間情報を使って、提示した経路を通過する時間がどの程度ずれる可能性があるかを示す情報を提供してもよい。
【００４５】
図２に示すように、第１の実施形態のナビゲーションシステムにおいて、ナビゲーションサーバ２００は、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えており、端末装置１００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２と記憶部１０６とを少なくとも備える。
【００４６】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図２において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を端末装置１００に送信する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備える。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段である。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、ＨＤＤ（Ｈａｒｄ Ｄｉｓｋ Ｄｒｉｖｅ）等の固定ディスク装置およびＳＳＤ（Ｓｏｌｉｄ Ｓｔａｔｅ Ｄｒｉｖｅ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（ネットワーク情報データベース２０６ａ、基準通過時間データベース２０６ｂ、地図情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、および、案内情報データベース２０６ｅ等）を格納する。
【００４７】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、ネットワーク情報データベース２０６ａは、交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段である。ここで、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されるネットワーク情報は、道路ネットワーク情報、路線網ネットワーク情報、および、施設内ネットワーク情報を含んでいてもよい。これらネットワーク情報は、ネットワーク情報データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードしてネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報をアップデートしてもよい。
【００４８】
ここで、ネットワーク情報に含まれる道路ネットワーク情報は、道路網を規定するネットワーク情報であり、例えば、交差点等の道路網表現上の結節点であるノードのノードデータと、ノード間の道路区間であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別、接続するリンク本数、接続ノード番号、および、交差点名称等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、道路の種別、国道や県道や市道等の路線番号、重用する路線情報、リンクの存在する行政区域の属性情報、リンク長（例えば、距離等）、道路供用状況、異常気象時通行規制区間、車重制限、車両高さ制限、幅員、道路幅員区分、レーン情報（例えば、車線数、路線バス専用通行帯、二輪専用通行帯、および二輪・軽車両専用通行帯等の専用通行帯、路線バス等優先通行帯、車両通行区分、ならびに、進行方向別通行区分などについての車両通行帯情報等）、制限速度、車線変更規制、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称等の情報を含んでいてもよい。また、道路ネットワーク情報は、利用料金データ等を含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、自動車およびオートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金、ならびに、高速自動車国道および自動車専用道路等の有料道路の通行料金等を表す情報等であってもよい。また、道路ネットワーク情報は、自動車、オートバイ、自転車、および、徒歩等で移動する場合の経路上に存在する施設等の緯度経度情報などの位置情報等を記憶してもよい。
【００４９】
また、ネットワーク情報に含まれる路線網ネットワーク情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関（例えば、公共交通機関等）の路線網を規定するネットワーク情報であり、例えば、路線網表現上の結節点であるノード（例えば、交通機関の停留地点である駅、停留場、停車場、停留所、空港、港、および、ターミナル等）のノードデータと、ノード間を接続する鉄道路線、航空路線、航路、および、バス路線等のリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、路線とは、交通機関が通過する出発地と目的地とを結ぶ線であってもよい。また、鉄道とは、ルート上に設置された固定式案内路（レール、および案内軌条など）等に誘導されて走行し、旅客や貨物等を輸送する交通機関であり、例えば、電車、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等であってもよい。また、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（例えば、交通機関の停留地点の名称である駅名、停留場名、停車場名、停留所名、空港名、港名、および、ターミナルの名称等）、および、緯度経度高度などの位置座標等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、種別、リンク長（例えば、距離等）、高架、トンネルおよび橋等のリンク内属性、ならびに、名称（例えば、路線名など）等の情報を含んでいてもよい。
【００５０】
また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の乗降場所（例えば、駅のプラットホーム等）の位置情報（例えば、緯度経度高度等）、形状情報、配置情報（例えば、島式ホームおよび相対式ホーム等）、および、属性情報（例えば、プラットホーム番号などの乗降場所の名称および識別番号等）などを含む乗降場所情報を含んでいてもよい。また、路線網ネットワーク情報は、交通機関の利用料金データを含んでいてもよい。ここで、利用料金データは、例えば、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金等を表す情報等であってもよい。また、路線網ネットワーク情報は、乗車位置データを含んでいてもよい。ここで、乗車位置データは、例えば、電車、市電、モノレール、ケーブルカー、および、リニアモーターカー等の複数の車両が連結した交通機関の乗車位置（一例として、改札口に近い車両、乗換に便利な位置の車両、混雑率の低い車両、および、女性専用車両等）を表す情報等であってもよい。
【００５１】
また、ネットワーク情報に含まれる施設内ネットワーク情報は、施設内の経路網を規定するネットワーク情報である。ここで、施設内ネットワーク情報は、例えば、建造物内の店舗、会社、事務所、およびトイレ等の出入口、エレベータおよびエスカレータの乗降口、階段の出入口、飛行機等の搭乗口、駅のプラットホーム上の電車等の乗車位置、ならびに、駅の改札口等の、通路等を接続する結節点であるノードのノードデータと、ノード間を接続する通路、階段、動く歩道、エスカレータ、および、エレベータ等であるリンクのリンクデータとの組み合わせによって表現されるネットワーク情報である。ここで、ノードデータには、ノード番号（例えば、ノードＩＤ等）、ノードの名称（出入口名および乗降口名等）、緯度経度高度等の位置座標、ノード種別（例えば、出入口、乗降口、通路の曲がり角、および通路の分岐点等）、接続するリンク本数、および、接続ノード番号等の情報を含んでいてもよい。また、リンクデータには、リンク番号（例えば、リンクＩＤ等）、開始ノードＩＤ、終了ノードＩＤ、リンク長、幅員、リンク種別（例えば、ノード間を接続する通路、階段、スロープ、エスカレータ、エレベータ、および動く歩道など）、および、バリアフリー化の情報を含んでいてもよい。ここで、施設とは、駅、オフィスビル、ホテル、デパート、スーパーマーケット、博物館、美術館、学校、水族館、地下通路、立体駐車場、地下駐車場、および、地下街等の屋内建造物であってもよい。また、施設とは、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等の屋外建造物であってもよい。
【００５２】
また、基準通過時間データベース２０６ｂは、リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段である。ここで、基準通過時間データベース２０６ｂは、更に、基準通過時間、および、ばらつき値と、運行路線ＩＤおよび駅区間ＩＤを含むリンクＩＤ、日種、ならびに、時間帯等と、を対応付けて記憶してもよい。ここで、基準通過時間は、リンクを通過する基準時間であり、例えば、各移動体（例えば、ヒト（すなわち、徒歩）、自転車、自動車、バス、鉄道、飛行機、または、船等）の各条件（例えば、日種、および、時間帯等）におけるリンクの通過時間の代表値（例えば、平均値、中央値、最頻値、または、実測値等）であってもよい。また、ばらつき値は、通過時間の確率密度分布を表現するパラメータ（分布パラメータ）であってもよく、例えば、分散値、標準偏差、または、パーセンタイル値等を用いて表現される値であってもよい。また、リンクＩＤは、リンクを一意に識別するための識別子であり、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されリンクＩＤと同一であってもよい。また、運行路線ＩＤは、交通機関の路線、および、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）を識別するための識別子であり、駅区間ＩＤは、交通機関の走行区間を一意に識別するための識別子（例えば、一駅区間、または、一停留所区間等）であり、当該運行路線ＩＤおよび駅区間ＩＤを組み合わせることにより、道路ネットワーク情報等に含まれるリンクＩＤに相当する識別子となってもよい。また、日種は、曜日、季節、祝日、連休、休日、平日、および、イベント時期等の日の種別を識別するための情報であってもよい。また、時間帯は、移動体がリンクを走行する時間帯であってもよい。このように、基準通過時間データベース２０６ｂは、リンクＩＤおよび日種情報を記憶しておくことにより、同一リンクにおける日種毎の分布パラメータを有することができる。
【００５３】
また、地図情報データベース２０６ｃは、地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段である。ここで、地図情報は、本発明において、例えば、縮尺に従ってメッシュ化された地図情報（例えば、ＪＩＳ規格の第１〜３次地域区画メッシュデータ、および、１００ｍメッシュデータ等）等の屋外地図情報であってもよい。また、地図情報は、全国および各地方の道路地図や路線図等の屋外地図情報を含んでいてもよい。また、地図情報は、例えば、高さ情報を持つ建築物（例えば、立体駐車場、駅、デパート、および、学校等）に関するフロア案内地図等の屋内地図情報を更に含んでいてもよい。
【００５４】
また、地図情報は、地図上に表示される地物（例えば、ビルや住宅や駅等の建造物、道路、線路、橋、トンネル、等高線、海岸線や湖岸線等の水涯線、海、河川、湖、池、沼、公園や屋外施設等の場地、行政界、行政区域、および、街区等）の形状についての形状データ、地図上に表示される注記（例えば、地名、住所、電話番号、店や公園や駅等の施設名称、名所や旧跡や河川や湖や湾や山や森林等の俗称を含む名称、道路や橋やトンネル等の名称、路線名称、地点情報、および、口コミ情報等）の注記データ、および、地図上に表示される記号（例えば、山、史跡、寺社、学校、病院、工場および墓地等の地図記号、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、スーパーマーケット、レストラン、銀行および郵便局等の店舗記号、道路上の信号、有料道路の出入口、料金所、サービスエリア、パーキングエリアおよびインターチェンジ等の記号、駐車場、駅、ホテル、美術館および博物館等の施設記号、ならびに、口コミ地点記号等）の記号データ等のデータを含んでいてもよい。また、地図情報は、ＰＯＩ（ｐｏｉｎｔ ｏｆ ｉｎｔｅｒｅｓｔ）の地点情報等を含むＰＯＩ情報を含んでいてもよい。ここで、ＰＯＩとは、便利な場所や興味のある場所などとして人が知覚する特定の地点および施設等であって、店舗、会社、事務所、公共施設、娯楽施設、および、屋外施設等であってもよい。ここで、店舗は、例えば、飲食店、食料品店、酒店、タバコ店、百貨店、ショッピングセンター、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ガソリンスタンド、金融機関、郵便局、立体駐車場、ならびに、ホテルおよび旅館等の宿泊施設等であってもよい。また、公共施設は、例えば、官庁、警察署、交番、消防署、駅、医療機関、美術館、博物館、および、学校等であってもよい。また、娯楽施設は、例えば、映画館、劇場、遊園地、パチンコ店、カジノ、および、競馬場等であってもよい。また、屋外施設は、バスターミナル、公園、遊園地、キャンプ場、連絡通路、屋外駐車場、および、動物園等であってもよい。また、ＰＯＩは、一時的に行われるイベント（例えば、祭り、展示会、博覧会、試合、コンサート、および、フリーマーケット等）の会場であってもよい。
【００５５】
また、地図情報に含まれる屋内地図情報は、施設等の構内における屋内経路についての構内経路データを含んでいてもよい。ここで、構内経路データとは、駅等の構内における移動経路データと、当該移動経路を含む地図（施設案内図）の地図情報と、に少なくとも基づくデータであってもよい。例えば、構内経路データは、施設案内図に移動経路が引いてある画像データであってもよい。また、例えば、構内経路データは、更に、移動経路を説明するメッセージデータを含んでいてもよい。ここで、移動経路データに基づく移動経路とは、施設内で複数の交通機関の乗換えをする場合の改札口等を結ぶ最適経路（例えば、最短経路またはバリアフリー経路等）であってもよい。
【００５６】
また、屋外地図情報および屋内地図情報は、ラスタ形式およびベクタ形式等の地図描画用の画像データであってもよい。これら屋外地図情報および屋内地図情報は、地図情報データベース２０６ｃに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータを外部機器（例えば、地図情報を提供する地図提供サーバなど）等からダウンロードして地図情報データベース２０６ｃに記憶された屋外地図情報および屋内地図情報をアップデートしてもよい。
【００５７】
また、交通情報データベース２０６ｄは、交通情報を記憶する交通情報記憶手段である。ここで、交通情報は、交通機関の運行情報を含んでおり、例えば、鉄道運行情報、航空運行情報、船舶運行情報、および、バス運行情報等を含んでいてもよい。また、運行情報は、交通機関の時刻表情報を含んでいてもよい。ここで、時刻表情報は、鉄道、飛行機、バス、および、船等の各交通機関の時刻表を表す情報である。また、時刻表情報は、更に、交通機関の行先情報（例えば、最終行先情報など）、および、交通機関の種別（例えば、特急、急行、準急、快速、快速急行、通勤特急、通勤快速、通勤急行、区間急行、区間準急、区間快速、各駅停車、および、普通など）を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、更に、路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）における交通機関の発着時刻（例えば、出発、経由、および到着の予定時刻など）、交通機関の路線の名称、および、交通機関の路線上のノード（すなわち、交通機関の停留地点）の名称等の属性情報を含む情報であってもよい。また、時刻表情報は、交通機関の路線上のノードを結ぶ区間（例えば、一つまたは複数のリンク等）毎に対応付けられた交通機関の属性情報（例えば、種別および行先情報等）を含んでいてもよい。また、時刻表情報は、各交通機関の乗降に用いられる乗降場所の名称および識別番号（例えば、プラットホーム番号など）等の乗降場所の属性情報を含んでいてもよい。
【００５８】
また、交通情報は、道路交通情報を含んでいてもよい。ここで、道路交通情報は、渋滞発生地点や渋滞距離や道路上の二地点間の通過時間（すなわち、旅行時間など）等の渋滞情報を含んでいてもよい。また、道路交通情報は、交通障害情報や交通規制情報等を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、各種の交通規制を定義するデータであり、例えば、降水量規制、積雪・凍結規制、超波規制、風速規制、および視程規制等の異常気象時通行規制、高さ規制および重量規制等の車両通行規制、道路工事や作業、道路周辺の工事に伴う工事時規制、時間帯や車種により通行できる通行帯を規制している通行帯規制および道路の損壊等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、ならびに、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報などを含んでもよい。また、交通情報は、交通規制情報を含んでいてもよい。ここで、交通規制情報は、工事、事故、または、車両故障等により車両通行帯等が走行不能または走行困難となる通行規制情報であってもよい。また、これら交通情報は、交通情報データベース２０６ｄに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的（例えば、５分毎等）にネットワーク３００を介して最新のデータを外部システム（例えば、警察庁、ＶＩＣＳ（Ｖｅｈｉｃｌｅ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ ａｎｄ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎ Ｓｙｓｔｅｍ）（登録商標）、および、ＡＴｉＳ（Ａｄｖａｎｃｅｄ Ｔｒａｆｆｉｃ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）（登録商標）、日本道路交通情報センター（ＪＡＲＴＩＣ）（登録商標）、鉄道会社、および、交通情報配信サーバ（サービス）など）等からダウンロードして交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報をアップデートしてもよい。
【００５９】
また、案内情報データベース２０６ｅは、案内情報（音声案内情報および表示案内情報等）を記憶する案内情報記憶手段である。ここで、案内情報に含まれる表示案内情報は、分岐点等における進行方向等に対応付けられた、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションであるターンバイターン（ＴＢＴ）、および、現在位置が目標物に近づいた旨を知らせる文字データ等であってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が表示案内を実行する際に用いられてもよい。また、案内情報に含まれる音声案内情報は、現在位置周辺に渋滞している領域があることを知らせる音声データであってもよく、渋滞箇所の案内に対応付けられた「この先渋滞しています」、分岐点等における進行方向等に対応付けられた「次の交差点を左に曲がります」、および、現在位置が目的地に近づいた場合に対応付けられた「まもなく目的地周辺です」等の音声データであってもよく、例えば、端末装置１００の制御部１０２が音声案内を実行する際に用いられてもよい。
【００６０】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、信頼度算出部２０２ｃ、経路案内情報生成部２０２ｄ、および、経路案内情報送信部２０２ｅを備える。
【００６１】
このうち、経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。ここで、出発地は、端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、更に、出発時刻または到着時刻を含んでいてもよい。ここで、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、更に、経由時刻を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、端末装置１００の利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力されたものであってもよい。
【００６２】
また、案内経路探索部２０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部２０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に基づき、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成してもよい。ここで、案内経路探索部２０２ｂは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に応じて当該リンクに所定のコストを設定し、経路探索条件を満たす出発地から目的地までのコストが最小となる案内経路を、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成してもよい。すなわち、案内経路探索部２０２ｂは、通過時間のばらつき度合いの少ない案内経路（例えば、ばらつき度合い最小の案内経路）を探索してもよい。また、案内経路探索部２０２ｂは、更に、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。例えば、案内経路探索部２０２ｂは、少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【００６３】
また、信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段である。ここで、信頼度は、案内経路を所要時間で通過することができる確率（予測時間到達確率）であってもよい。
【００６４】
また、経路案内情報生成部２０２ｄは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報は、信頼度算出部２０２ｃにより算出された案内経路の所要時間、信頼度算出部２０２ｃにより算出された所要時間の信頼度、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路に関する経路情報、および／または、地図情報データベース２０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたばらつき値を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【００６５】
また、経路案内情報送信部２０２ｅは、経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報を端末装置１００に送信する経路案内情報送信手段である。
【００６６】
［端末装置１００の構成］
また、図２において、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信された経路案内情報を出力させる等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置、携帯電話、スマートフォン、ＰＨＳ、およびＰＤＡ等の携帯端末装置、および、走行経路案内等を行なうナビゲーション端末（例えば、カーナビゲーション装置など）等である。ここで、端末装置１００は、インターネットブラウザ等を搭載していてもよく、経路案内アプリケーション、乗換案内アプリケーション、および情報検索アプリケーション等を搭載していてもよい。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置測位が行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する位置取得部１１２を備えていてもよい。また、端末装置１００は、表示部１１４と音声出力部１１６とを少なくとも含む出力部を備えていてもよい。また、端末装置１００は、データ入力等を行う入力部１１８を備えていてもよい。
【００６７】
ここで、表示部１１４は、アプリケーション等の表示画面を表示する表示手段（例えば、液晶または有機ＥＬ等から構成されるディスプレイおよびモニタ等）であってもよい。また、音声出力部１１６は、音声データを音声として出力する音声出力手段（例えば、スピーカ等）であってもよい。また、入力部１１８は、例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、およびマイク等であってもよい。また、入出力制御インターフェース部１０８は、位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８等の制御を行う。
【００６８】
ここで、位置取得部１１２は、例えば、位置発信装置５００から発信される位置情報信号を受信する信号受信手段であってもよい。ここで、位置発信装置５００は、位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよい。また、位置発信装置５００は、端末装置１００との間で無線通信を行うための装置等である基地局（例えば、携帯電話、自動車電話、および、ＰＨＳの基地局等）であってもよい。また、位置発信装置５００は、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。
【００６９】
また、位置発信装置５００は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置５００は、建物（例えば、立体駐車場等）内の各フロアや地下構造物（例えば、地下鉄駅、地下街、地下連絡通路、および地下駐車場等）の各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。また、位置発信装置５００は、無線ＬＡＮのアクセスポイントであってもよい。本実施形態において、位置取得部１１２は、無線ＬＡＮ信号等を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。そして、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得したアクセスポイント固有の識別情報からアクセスポイントの位置を特定して位置情報を取得してもよい。また、本実施形態において、制御部１０２は、位置取得部１１２にて取得された位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を算出してもよい。
【００７０】
ここで、位置取得部１１２は、端末装置１００の変化量（例えば、ベクトル量等）を検出する速度センサ、加速度センサ、方位センサ、および、距離センサ等を備えていてもよい。ここで、位置取得部１１２は、速度センサにて速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、加速度センサにて加速度を検出してもよい。また、位置取得部１１２は、方位センサにて方位（例えば、東・西・南・北・天・地等）および傾きを検出してもよい。また、位置取得部１１２は、距離センサにて移動距離（変位）を検出してもよい。ここで、速度センサは、レーザドップラ振動計等であってもよく、検出したドップラー効果によって生じた周波数の差等から端末装置１００の速度を検出してもよい。また、加速度センサは、機械式加速度センサ、ＦＢＧ光ファイバ式等の光学式加速度センサ、および、ＭＥＭＳ（Ｍｉｃｒｏ Ｅｌｅｃｔｒｏ Ｍｅｃｈａｎｉｃａｌ Ｓｙｓｔｅｍｓ）加速度センサ等の半導体式加速度センサなどであってもよい。また、方位センサには、端末装置１００の絶対走行方位を検出する地磁気センサおよび端末装置１００の相対走行方位を検出する光ジャイロ等が使用されてもよい。また、方位センサは、地磁気センサと加速度センサを組み合わせることで方位や傾きに関する情報を取得できる電子コンパス等であってもよい。また、距離センサは、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、車軸の回転数に比例してパルス信号を発生させ、パルス信号の数量に比例した移動距離を検出してもよい。
【００７１】
また、位置取得部１１２は、更に、通信装置を備えていてもよく、端末装置１００が車両用の情報処理端末である場合、各車両に搭載された当該通信装置の車車間通信から自車位置を示す位置情報を取得してもよい。また、位置取得部１１２は、地図情報に基づいて端末装置１００の利用者の現在位置を示す位置情報を取得してもよい。
【００７２】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００およびナビゲーションサーバ２００と、外部の地図提供サーバ等の外部機器または外部システムとを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網および一般電話回線網等）、イントラネット、または、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００７３】
また、記憶部１０６は、ＨＤＤやＳＳＤ等の大容量のストレージ手段、および／または、ＳＲＡＭ（Ｓｔａｔｉｃ Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ）等を用いて構成される小容量高速メモリ（例えば、キャッシュメモリ）等のストレージ手段であり、各種のデータベースやファイルやテーブル（経路案内情報ファイル１０６ａ等）を格納してもよい。ここで、記憶部１０６は、各種のファイル等を一時的に記憶するものであってもよい。
【００７４】
また、経路案内情報ファイル１０６ａは、経路案内情報を記憶する経路案内情報記憶手段である。
【００７５】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索条件送信部１０２ｂ、経路案内情報受信部１０２ｃ、および、経路案内情報出力部１０２ｄを備える。
【００７６】
ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部１０２ａは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部１０２ａは、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００７７】
また、現在位置情報取得部１０２ａは、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部１１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部１０２ａは、入力部１１８を介して利用者に表示部１１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部１１４での指定操作等）させた座標を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【００７８】
また、経路探索条件送信部１０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索条件送信手段である。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。
【００７９】
また、経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段である。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、更に、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納してもよい。ここで、経路案内情報受信部１０２ｃは、経路案内情報ファイル１０６ａに既存の経路案内情報が記憶されている場合、新たに設定された経路案内情報を、既存の経路案内情報に上書きして格納してもよい。
【００８０】
また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、案内経路の識別子に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、案内経路を含む地図の地図情報上に、当該案内経路に関する経路情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報をばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報に含まれる、経路情報、地図情報、および／または、案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部１０２ｄは、表示画面に対応した音声データ（経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報等）を音声出力部１１６を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報を選択可能に出力部を介して出力させてもよい。
【００８１】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの構成の一例の説明を終える。
【００８２】
［ナビゲーションシステムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例について、以下に図３乃至図１０を参照して詳細に説明する。
【００８３】
［経路案内処理（その１）］
図３乃至図９を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図３は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００８４】
図３に示すように、まず、端末装置１００の経路探索条件送信部１０２ｂは、利用者により入力部１１８を介して入力された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部１０２ａにより取得される現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。また、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、更に、経由時刻を含んでいてもよい。
【００８５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信された経路探索条件を受信する（ステップＳＡ−２）。すなわち、経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から出発地および目的地等の経路探索条件を取得すると共に、出発地から目的地までの経路情報の送信要求を受け付けている。
【００８６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＡ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【００８７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路の所要時間を算出し、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度として、当該案内経路を当該所要時間で通過することができる確率である予測時間到達確率を算出する（ステップＳＡ−４）。つまり、信頼度算出部２０２ｃは、予測時間に到達する確率を算出している。
【００８８】
ここで、図４および図５を参照して、本実施形態における基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された通過時間予測情報の一例について説明する。図４および図５は、本実施形態における基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された通過時間予測情報の一例を示す図である。
【００８９】
図４に示すように、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された自動車等の移動体に対する通過時間予測情報には、道路交通網表現上の交差点等の結節点であるノード間を接続するリンクの識別子であるリンクＩＤ、日種、時間帯、当該リンクの基準通過時間、および、当該リンクの通過時間の確率密度分布を表現する分布パラメータ等が含まれている。ここで、リンクの通過時間の確率分布は、例えば、正規分布であることを前提としていてもよい。つまり、リンクの通過時間の確率分布が複雑な分布をしていたとしても、適切な条件（例えば、時間帯、日種、または、天気等）の変更により正規分布へ分離可能であるためである。従って、リンクの基準通過時間は、正規分布の平均値を用いてもよい。また、分布パラメータは、リンク毎の通過時間の分散であってもよい。
【００９０】
また、図５に示すように、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された鉄道等の公共交通機関に対する通過時間予測情報には、交通機関の路線および種別を識別するための識別子である運行路線ＩＤと、交通機関の走行区間を一意に識別するための識別子である駅区間ＩＤとを含むリンクＩＤ、曜日種別等を含む種別、時間帯、当該リンクの基準通過時間、および、通過時間の確率密度分布を表現する分布パラメータ等が含まれている。
【００９１】
また、図６および図７を参照して、本実施形態における予測時間到達確率算出処理の一例について説明する。図６および図７は、本実施形態における予測時間到達確率算出処理の一例を示す図である。
【００９２】
図６に示すように、ナビゲーションサーバ２００の信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき、案内経路探索部２０２ｂにより探索された、自動車等の移動体を利用する案内経路を構成する各リンク（リンク１、リンク２、・・・）の基準通過時間（リンク予測旅行時間μ１、リンク予測旅行時間μ２、・・・）をリンク順に足し合せた総和である案内経路の所要時間（予測所要時間μ）を算出している。そして、信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された各リンクの通過時間のばらつきを表すばらつき値である分散（σ１２、σ２２、・・・）をリンク順に足し合せた総和である案内経路全体の所要時間確率分布の分散（σ２）を算出している。そして、信頼度算出部２０２ｃは、当該予測所要時間μおよび分散σ２、を以下の数式１に代入することによりｘを変数とする関数ｆ（ｘ）を取得している。
【数１】
【００９３】
そして、信頼度算出部２０２ｃは、以下の数式２を用いて、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路を予測所要時間μで通過することができる確率である予測時間到達確率（Ｐ）を算出している。
【数２】
【００９４】
また、図７に示すように、ナビゲーションサーバ２００の信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき、案内経路探索部２０２ｂにより探索された、時刻表に規定された発車時刻より前に駅等のノードを発車することの無い鉄道等の公共交通機関を利用する案内経路を構成する各リンク（リンク１、リンク２、・・・）の基準通過時間（リンク予測旅行時間μ１、リンク予測旅行時間μ２、・・・）をリンク順に足し合せた総和である案内経路の所要時間（予測所要時間μ）を算出している。そして、信頼度算出部２０２ｃは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された各リンクの通過時間のばらつきを表すばらつき値である分散（σ１２、σ２２、・・・）をリンク順に足し合せた総和である案内経路全体の所要時間確率分布の分散（σ２）を算出している。そして、信頼度算出部２０２ｃは、当該予測所要時間μおよび分散σ２、を以下の数式３に代入することによりｘを変数とする関数ｇ（ｘ）を取得している。
【数３】
【００９５】
そして、信頼度算出部２０２ｃは、以下の数式４を用いて、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路を予測所要時間μで通過することができる確率である予測時間到達確率（Ｐ）を算出している。
【数４】
【００９６】
図３に戻り、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報生成部２０２ｄは、信頼度算出部２０２ｃにより算出された案内経路の所要時間、信頼度算出部２０２ｃにより算出された予測時間到達確率、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路に関する経路情報、地図情報データベース２０６ｃに記憶された、当該案内経路を含む地図の地図情報、および、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された、当該案内経路を構成するリンクの通過時間のばらつき値を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＡ−５）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｅに記憶された、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上において出力される案内情報（分岐点等において出力されるＴＢＴ等の表示案内情報、および、表示に対応した音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【００９７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報送信部２０２ｅは、経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報を端末装置１００に送信する（ステップＳＡ−６）。
【００９８】
そして、端末装置１００の経路案内情報受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００から送信される経路案内情報を受信し、受信した経路案内情報を経路案内情報ファイル１０６ａに格納する（ステップＳＡ−７）。
【００９９】
そして、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路の所要時間および当該案内経路の予測時間到達確率、ならびに、当該案内経路の識別子に基づく表示画面を選択可能に表示部１１４に表示させる（ステップＳＡ−８）。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、表示画面に対応した音声データを音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【０１００】
ここで、図８を参照して、本実施形態において端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄにより出力される表示画面の一例について説明する。図８は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【０１０１】
図８に示すように、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、４つの案内経路の識別子のアイコン（１乃至４）、当該案内経路の出発時刻から到着時刻までの所要時間の表示（１６：３７−１６：５３［１６分］、１６：３２−１６：５１［１４分］、１６：３７−１６：５２［１５分］、および、１６：３７−１６：４９［１２分］）、および、当該案内経路の予測時間到達確率の表示（信頼度８２％、信頼度５３％、信頼度４７％、および、信頼度１２％）を含む表示画面を選択可能に表示部１１４に表示させている。すなわち、経路案内情報出力部１０２ｄは、時刻指定経路探索による到着時刻予報（予測到着時刻）、および、各案内経路について予測所要時間で到達できる確率を算出した結果を表示させている。なお、経路案内情報出力部１０２ｄは、４つの案内経路を、所要時間、予測時間到達確率、または、複合条件によりソートした表示画面を表示させてもよい。つまり、単純に最も早い、または、最も遅い案内経路の所要時間を利用者に提示したとしても、所要時間のばらつき度合いが大きい場合、利用者は、実際の到着時間との差がどの程度あるか分からない。そのため、経路案内情報出力部１０２ｄは、予測された案内経路の所要時間がどの程度信用してよいかを表す目安を提示している。
【０１０２】
図３に戻り、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されたか否か判定する（ステップＳＡ−９）。
【０１０３】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＡ−９にて利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されていないと判定した場合（ステップＳＡ−９：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１０４】
一方、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、ステップＳＡ−９にて制御部１０２により利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されたと判定された場合（ステップＳＡ−９：Ｙｅｓ）、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる当該選択指示に基づく案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる当該案内経路の経路情報、および、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示（例えば、色分け等）した表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＡ−１０）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【０１０５】
ここで、図９を参照して、本実施形態において端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄにより出力される表示画面の一例について説明する。図９は、本実施形態における表示画面の一例を示す図である。
【０１０６】
図９に示すように、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、案内経路を含む地図の地図情報上に、当該案内経路を構成するリンク１１、リンク１２、および、リンク１３に関する経路情報を、当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて色分けして重畳した表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行している。すなわち、経路案内情報出力部１０２ｄは、案内経路を構成するリンク１１、リンク１２、および、リンク１３の通過時間のばらつき度合いに基づいて、案内経路を色分け表示しており、リンク１１およびリンク１３より通過時間のばらつき度合いが高いリンク１２の表示を斜線表示に変更している。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、案内経路を構成する各リンクの予想渋滞度に基づく表示画面を表示させてもよい。
【０１０７】
以上で、第１の実施形態における経路案内処理（その１）の一例の説明を終える。
【０１０８】
［経路案内処理（その２）］
図１０を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１０は、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例を示すフローチャートである。
【０１０９】
まず、図１０に示す経路案内処理（その２）におけるステップＳＢ−１およびステップＳＢ−２の処理は、図３に示す経路案内処理（その１）におけるステップＳＡ−１およびステップＳＡ−２の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１１０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に応じて当該リンクのコストを設定する（ステップＳＢ−３）。ここで、コストとは、ばらつき値に比例する値、または、ばらつき値を段階評価した離散的な値等であってもよい。
【０１１１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内経路探索部２０２ｂは、ステップＳＢ−３にて設定したリンクのコストに基づき、ステップＳＢ−２にて経路探索条件受信部２０２ａにより受信された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までのコストが最小となる案内経路を、交通情報データベース２０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース２０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＢ−４）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部２０２ｂは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。すなわち、案内経路探索部２０２ｂは、ばらつき度合い（分散度合い）に応じてリンクにコストを付加して経路探索を行い、予測所要時間およびその予測確率の複合条件による経路探索結果を自動選択している。
【０１１２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内情報生成部２０２ｄは、案内経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路に関する経路情報、地図情報データベース２０６ｃに記憶された、当該案内経路を含む地図の地図情報、および、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された、当該案内経路を構成するリンクの通過時間のばらつき値を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＢ−５）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース２０６ｅに記憶された、案内経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上において出力される案内情報（分岐点等において出力されるＴＢＴ等の表示案内情報、および、表示に対応した音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１１３】
ここで、図１０におけるステップＳＢ−６およびステップＳＢ−７の処理は、図３におけるステップＳＡ−６およびステップＳＡ−７の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１１４】
そして、端末装置１００の経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部１１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＢ−８）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部１０２ｄは、更に、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部１１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部１０２ｄは、経路案内情報ファイル１０６ａに記憶された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部１１６を介して出力させてもよい。
【０１１５】
以上で、第１の実施形態におけるナビゲーションシステムの処理の一例の説明を終える。
【０１１６】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図１１乃至図１３を参照して以下に説明する。ここで、図１１は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１１７】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の表示部１１４に表示させるデータを生成し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１１８】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図１１を参照して以下に説明する。
【０１１９】
図１１に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、位置取得部１１２と出力部（表示部１１４および音声出力部１１６）と入力部１１８と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備える。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１２０】
図１１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成し、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させる等の機能を有する。
【０１２１】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（ネットワーク情報データベース２０６ａ、基準通過時間データベース２０６ｂ、地図情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、および、案内情報データベース２０６ｅ等）の機能、また、端末装置１００における位置取得部１１２、表示部１１４、音声出力部１１６、および、入力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２２】
また、図１１において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、信頼度算出部２０２ｃ、経路案内情報生成部２０２ｄ、現在位置情報取得部２０２ｆ、表示画面生成部２０２ｇ、および、出力制御部２０２ｈを備える。なお、経路探索条件受信部２０２ａ、案内経路探索部２０２ｂ、信頼度算出部２０２ｃ、および、経路案内情報生成部２０２ｄの機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２３】
このうち、現在位置情報取得部２０２ｆは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部２０２ｆは、端末装置１００の利用者の現在位置情報を所定時間（所定周期）ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｆは、端末装置１００の位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号を端末装置１００から受信し、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。また、現在位置情報取得部２０２ｆは、利用者により端末装置１００の入力部１１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報を受信し、当該位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１２４】
また、表示画面生成部２０２ｇは、経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段である。ここで、表示画面生成部２０２ｇは、経路案内情報に含まれる、案内経路の所要時間、当該所要時間の信頼度、案内経路に関する経路情報、案内経路を含む地図の地図情報、および／または、案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｇは、更に、案内経路の識別子に基づく表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｇは、経路案内情報に含まれる案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶されたばらつき値に応じて変更表示した表示画面を生成してもよい。また、表示画面生成部２０２ｇは、更に、端末装置１００の利用者の現在位置情報に基づく表示画面を生成してもよい。例えば、表示画面生成部２０２ｇは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、端末装置１００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を生成してもよい。
【０１２５】
また、出力制御部２０２ｈは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段である。ここで、出力制御部２０２ｈは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の出力部を介して当該出力制御情報を出力させることで、経路案内を実行してもよい。また、出力制御部２０２ｈは、表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させてもよい。また、出力制御部２０２ｈは、更に、表示画面に対応した音声データ（例えば、案内情報データベース２０６ｅに記憶された音声案内情報等）を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させて音声案内を実行させてもよい。
【０１２６】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１２７】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図１２および図１３を参照して詳細に説明する。
【０１２８】
［経路案内処理（その３）］
図１２を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１２は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１２９】
図１２に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して入力された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＣ−１）。ここで、出発地は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号に基づく端末装置１００の利用者の現在位置であってもよい。例えば、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を出発地として設定してもよい。また、制御部１０２は、位置取得部１１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。また、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、更に、経由時刻を含んでいてもよい。
【０１３０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ａは、端末装置１００から送信された経路探索条件を受信する（ステップＳＣ−２）。ここで、現在位置情報取得部２０２ｆは、経路探索条件受信部２０２ａにより端末装置１００から位置情報信号を受信した場合、当該位置情報信号から算出した位置情報を端末装置１００の利用者の現在位置情報として取得し、当該現在位置情報に基づく端末装置１００の利用者の現在位置を経路探索条件の出発地として設定してもよい。
【０１３１】
ここで、図１２に示す第２の実施形態におけるステップＳＣ−３乃至ステップＳＣ−５の処理は、図３に示す第１の実施形態におけるステップＳＡ−３乃至ステップＳＡ−５の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１３２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｇは、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路の所要時間および当該案内経路の予測時間到達確率、ならびに、当該案内経路の識別子に基づく表示画面を生成する（ステップＳＣ−６）。
【０１３３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｈは、ステップＳＣ−６にて表示画面生成部２０２ｇにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を選択可能に表示させる（ステップＳＣ−７）。ここで、出力制御部２０２ｈは、更に、表示画面に対応した音声データを端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して当該音声データを出力させてもよい。
【０１３４】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されたか否か判定する（ステップＳＣ−８）。
【０１３５】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＣ−８にて利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されていないと判定した場合（ステップＳＣ−８：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１３６】
一方、端末装置１００の制御部１０２は、ステップＳＣ−８にて利用者により入力部１１８を介して選択指示が入力されたと判定した場合（ステップＳＣ−８：Ｙｅｓ）、当該入力に基づく選択信号をナビゲーションサーバ２００に送信する（ステップＳＣ−９）。
【０１３７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、端末装置１００から送信される選択信号を受信する（ステップＳＣ−１０）。
【０１３８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｇは、ステップＳＣ−１０にて制御部２０２により受信された選択信号に基づき案内経路を特定し、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる当該案内経路を含む地図の地図情報上に、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部２０２ｆにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を生成する（ステップＳＣ−１１）。ここで、表示画面生成部２０２ｇは、更に、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。
【０１３９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｈは、ステップＳＣ−１１にて表示画面生成部２０２ｇにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させることで、経路案内を実行し（ステップＳＣ−１２）、処理を終了する。ここで、出力制御部２０２ｈは、更に、ステップＳＣ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させることで、音声案内を実行させてもよい。
【０１４０】
以上で、第２の実施形態における経路案内処理（その３）の一例の説明を終える。
【０１４１】
［経路案内処理（その４）］
図１３を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１３は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１４２】
まず、図１３に示す経路案内処理（その４）におけるステップＳＤ−１およびステップＳＤ−２の処理は、図１２に示す経路案内処理（その３）におけるステップＳＣ−１およびステップＳＣ−２の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１４３】
そして、図１３に示す第２の実施形態におけるステップＳＤ−３乃至ステップＳＤ−５の処理は、図１０に示す第１の実施形態におけるステップＳＢ−３乃至ステップＳＢ−５の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１４４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の表示画面生成部２０２ｇは、ステップＳＤ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路を含む地図の地図情報上に、ステップＳＤ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部２０２ｆにより取得された端末装置１００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース２０６ｂに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を生成する（ステップＳＤ−６）。ここで、表示画面生成部２０２ｇは、更に、ステップＳＤ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を生成してもよい。
【０１４５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の出力制御部２０２ｈは、ステップＳＤ−６にて表示画面生成部２０２ｇにより生成された表示画面を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の表示部１１４に当該表示画面を表示させることで、経路案内を実行し（ステップＳＤ−７）、処理を終了する。ここで、出力制御部２０２ｈは、更に、ステップＳＤ−５にて経路案内情報生成部２０２ｄにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を含む出力制御情報を端末装置１００へ送信することにより、端末装置１００の音声出力部１１６を介して出力させることで、音声案内を実行させてもよい。
【０１４６】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１４７】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型））について、図１４乃至図１６を参照して以下に説明する。ここで、図１４は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【０１４８】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能をナビゲーション装置４００に集約し、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成し、基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出し、算出された案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力させる等の機能を有する。このように、第３の実施形態は、ナビゲーション装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１４９】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図１４を参照して以下に説明する。
【０１５０】
図１４に示すように、本発明の第３の実施形態のナビゲーション装置４００は、位置取得部４１２と出力部（表示部４１４および音声出力部４１６）と入力部４１８と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備える。これらナビゲーション装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されてもよい。ナビゲーション装置４００は、例えば、ＰＮＤ（Ｐｏｒｔａｂｌｅ Ｎａｖｉｇａｔｉｏｎ Ｄｅｖｉｃｅ）等の各種ナビゲーション端末、ノート型のパーソナルコンピュータ等の各種情報処理装置、または、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等であってもよい。また、ナビゲーション装置４００は、通信制御インターフェース部（図示せず）を介してネットワーク３００を経由し、外部装置と相互に通信可能に接続されていてもよい。
【０１５１】
図１４において、入出力制御インターフェース部４０８、位置取得部４１２、表示部４１４、音声出力部４１６、および、入力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（ネットワーク情報データベース４０６ａ、基準通過時間データベース４０６ｂ、地図情報データベース４０６ｃ、交通情報データベース４０６ｄ、および、案内情報データベース４０６ｅ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなくナビゲーション装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１５２】
また、制御部４０２の各部については、本実施形態のナビゲーション装置４００がスタンドアローン型であり、制御部４０２が各送信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１５３】
また、図１４において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、経路探索条件取得部４０２ｂ、案内経路探索部４０２ｃ、信頼度算出部４０２ｄ、経路案内情報生成部４０２ｅ、および、経路案内情報出力部４０２ｆを備える。
【０１５４】
このうち、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、現在位置情報取得部４０２ａは、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を所定周期ごと（例えば、１秒ごと、または、３分ごと等）に取得してもよい。また、現在位置情報取得部４０２ａは、位置取得部４１２にて位置発信装置５００から受信した位置情報信号から算出した位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１５５】
また、現在位置情報取得部４０２ａは、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置についての位置座標等の位置情報をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。ここで、利用者により入力部４１８を介して入力された現在位置情報に基づく現在位置は、利用者が現実に存在する位置であってもよく、利用者により任意に選択された仮想の現在位置（一例として、東京にいる利用者により選択された大阪の駅や空港等の任意の地点）であってもよい。例えば、現在位置情報取得部４０２ａは、入力部４１８を介して利用者に表示部４１４に表示された地図情報に基づく表示画面上で指定（例えば、タッチパネル式の表示部４１４での指定操作等）させた座標をナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報として取得してもよい。
【０１５６】
また、経路探索条件取得部４０２ｂは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を取得する経路探索条件取得手段である。ここで、出発地は、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、経路探索条件は、ナビゲーション装置４００の利用者により入力部４１８を介して入力されたものであってもよい。
【０１５７】
また、案内経路探索部４０２ｃは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段である。ここで、案内経路探索部４０２ｃは、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に基づき、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成してもよい。ここで、案内経路探索部４０２ｃは、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に応じて当該リンクに所定のコストを設定し、経路探索条件を満たす出発地から目的地までのコストが最小となる案内経路を、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成してもよい。すなわち、案内経路探索部４０２ｃは、通過時間のばらつき度合いの少ない案内経路（例えば、ばらつき度合い最小の案内経路）を探索してもよい。また、案内経路探索部４０２ｃは、更に、経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて探索してもよい。例えば、案内経路探索部４０２ｃは、少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索してもよい。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【０１５８】
また、信頼度算出部４０２ｄは、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき案内経路の所要時間を算出し、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段である。
【０１５９】
また、経路案内情報生成部４０２ｅは、経路案内情報を生成する経路案内情報生成手段である。ここで、経路案内情報は、信頼度算出部４０２ｄにより算出された案内経路の所要時間、信頼度算出部４０２ｄにより算出された所要時間の信頼度、案内経路探索部４０２ｃにより生成された案内経路に関する経路情報、および／または、地図情報データベース４０６ｃに記憶された、案内経路を含む地図の地図情報を含んでいてもよい。また、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｅに記憶された、案内経路上において出力される案内情報（表示案内情報および音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１６０】
また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段である。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行してもよい。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、案内経路の識別子に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、案内経路を含む地図の地図情報上に、経路情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報をばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報に含まれる、経路情報、地図情報、および／または、案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を出力部を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報に含まれる地図情報上に、経路案内情報に含まれる経路情報、および／または、ナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報、を重畳した表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報を音声出力部４１６を介して出力させてもよい。例えば、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部４１６を介して出力させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報を選択可能に出力部を介して出力させてもよい。
【０１６１】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１６２】
［ナビゲーション装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例について、以下に図１５および図１６を参照して詳細に説明する。
【０１６３】
［経路案内処理（その５）］
図１５を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１５は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１６４】
図１５に示すように、まず、経路探索条件取得部４０２ｂは、利用者により入力部４１８を介して入力された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を取得する（ステップＳＥ−１）。ここで、出発地は、現在位置情報取得部４０２ａにより取得される現在位置情報に基づくナビゲーション装置４００の利用者の現在位置であってもよい。また、出発時刻は、現在時刻であってもよい。また、経路探索条件は、更に、経由地等を含んでいてもよい。また、経路探索条件は、更に、経由時刻を含んでいてもよい。
【０１６５】
そして、案内経路探索部４０２ｃは、経路探索条件取得部４０２ｂにより取得された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＥ−２）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【０１６６】
そして、信頼度算出部４０２ｄは、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶された基準通過時間に基づき、案内経路探索部４０２ｃにより探索された案内経路の所要時間を算出し、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度として、当該案内経路を当該所要時間で通過することができる確率である予測時間到達確率を算出する（ステップＳＥ−３）。
【０１６７】
そして、経路案内情報生成部４０２ｅは、信頼度算出部４０２ｄにより算出された案内経路の所要時間、信頼度算出部４０２ｄにより算出された予測時間到達確率、案内経路探索部４０２ｃにより生成された案内経路に関する経路情報、および、地図情報データベース４０６ｃに記憶された、当該案内経路を含む地図の地図情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＥ−４）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｅに記憶された、案内経路探索部４０２ｃにより探索された案内経路上において出力される案内情報（分岐点等において出力されるＴＢＴ等の表示案内情報、および、表示に対応した音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１６８】
そして、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路の所要時間および当該案内経路の予測時間到達確率、ならびに、当該案内経路の識別子に基づく表示画面を選択可能に表示部４１４に表示させる（ステップＳＥ−５）。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、表示画面に対応した音声データを音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１６９】
そして、制御部４０２は、利用者により入力部４１８を介して選択指示が入力されたか否か判定する（ステップＳＥ−６）。
【０１７０】
そして、制御部４０２は、ステップＳＥ−６にて利用者により入力部４１８を介して選択指示が入力されていないと判定した場合（ステップＳＥ−６：Ｎｏ）、処理を終了する。
【０１７１】
一方、経路案内情報出力部４０２ｆは、ステップＳＥ−６にて制御部４０２により利用者により入力部４１８を介して選択指示が入力されたと判定された場合（ステップＳＥ−６：Ｙｅｓ）、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる当該選択指示に基づく案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる当該案内経路の経路情報、および、現在位置情報取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部４１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＥ−７）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１７２】
以上で、第３の実施形態における経路案内処理（その５）の一例の説明を終える。
【０１７３】
［経路案内処理（その６）］
図１６を参照して、本実施形態における経路案内処理の一例について説明する。図１６は、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１７４】
まず、図１６に示す経路案内処理（その６）におけるステップＳＦ−１の処理は、図１５に示す経路案内処理（その５）におけるステップＳＥ−１の処理と同様であるため説明を省略する。
【０１７５】
そして、案内経路探索部４０２ｃは、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶されたリンクの通過時間のばらつき値に応じて当該リンクのコストを設定する（ステップＳＦ−２）。
【０１７６】
そして、案内経路探索部４０２ｃは、ステップＳＦ−２にて設定したリンクのコストに基づき、ステップＳＦ−１にて経路探索条件取得部４０２ｂにより取得された少なくとも出発地と目的地と出発時刻または到着時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までのコストが最小となる案内経路を、交通情報データベース４０６ｄに記憶された交通情報に基づいて、ネットワーク情報データベース４０６ａに記憶されたネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する（ステップＳＦ−３）。ここで、経路探索条件に経由地が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、経由地を経由した案内経路を探索してもよい。また、経路探索条件に経由地および経由時刻が更に含まれている場合、案内経路探索部４０２ｃは、出発地と目的地と経由地と経由時刻とを含む経路探索条件を満たす出発地から目的地までの経由地を経由した経路である案内経路を探索してもよい。
【０１７７】
そして、経路案内情報生成部４０２ｅは、案内経路探索部４０２ｃにより生成された案内経路に関する経路情報、および、地図情報データベース４０６ｃに記憶された、当該案内経路を含む地図の地図情報を含む経路案内情報を生成する（ステップＳＦ−４）。ここで、経路案内情報は、更に、案内情報データベース４０６ｅに記憶された、案内経路探索部４０２ｃにより探索された案内経路上において出力される案内情報（分岐点等において出力されるＴＢＴ等の表示案内情報、および、表示に対応した音声案内情報等）を含んでいてもよい。
【０１７８】
そして、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路を含む地図の地図情報上に、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる経路情報、および、現在位置情報取得部４０２ａにより取得されたナビゲーション装置４００の利用者の現在位置情報を重畳し、当該案内経路を構成するリンクに関する経路情報を、基準通過時間データベース４０６ｂに記憶された当該リンクの通過時間のばらつき値に応じて変更表示した表示画面を表示部４１４に表示させることにより、経路案内を実行し（ステップＳＦ−５）、処理を終了する。ここで、経路案内情報出力部４０２ｆは、更に、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内情報に含まれるＴＢＴ等の表示案内情報に基づく表示画面を表示部４１４に表示させてもよい。また、経路案内情報出力部４０２ｆは、経路案内情報生成部４０２ｅにより生成された経路案内情報に含まれる案内経路上の分岐点等における進行方向等に対応付けられた音声案内情報を、音声出力部４１６を介して出力させてもよい。
【０１７９】
以上で、第３の実施形態におけるナビゲーション装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１８０】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。
【０１８１】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１８２】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１８３】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１８４】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤＤなどの記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６などには、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）として協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１８５】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１８６】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、ＵＳＢメモリ、ＳＤカード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、および、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【０１８７】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）に代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１８８】
記憶部１０６、記憶部２０６、および、記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（経路案内情報ファイル１０６ａ、ネットワーク情報データベース２０６ａ、基準通過時間データベース２０６ｂ、地図情報データベース２０６ｃ、交通情報データベース２０６ｄ、案内情報データベース２０６ｅ、ネットワーク情報データベース４０６ａ、基準通過時間データベース４０６ｂ、地図情報データベース４０６ｃ、交通情報データベース４０６ｄ、および、案内情報データベース４０６ｅ）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１８９】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、該情報処理装置に任意の周辺装置を接続して構成してもよい。また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、ナビゲーション装置４００は、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１９０】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【０１９１】
以上詳述したように、本発明によれば、案内経路および当該案内経路の所要時間の提示に加えて、ユーザが案内経路を選択する際に有用な、所要時間のズレ具合を考慮した判断基準を提供することができるナビゲーション装置、ナビゲーションシステム、ナビゲーションサーバ、ナビゲーション方法、および、プログラムを提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１９２】
１１ リンク
１２ リンク
１３ リンク
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索条件送信部
１０２ｃ 経路案内情報受信部
１０２ｄ 経路案内情報出力部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０６ 記憶部
１０６ａ 経路案内情報ファイル
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１２ 位置取得部
１１４ 表示部
１１６ 音声出力部
１１８ 入力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索条件受信部
２０２ｂ 案内経路探索部
２０２ｃ 信頼度算出部
２０２ｄ 経路案内情報生成部
２０２ｅ 経路案内情報送信部
２０２ｆ 現在位置情報取得部
２０２ｇ 表示画面生成部
２０２ｈ 出力制御部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ ネットワーク情報データベース
２０６ｂ 基準通過時間データベース
２０６ｃ 地図情報データベース
２０６ｄ 交通情報データベース
２０６ｅ 案内情報データベース
３００ ネットワーク
４００ ナビゲーション装置
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 経路探索条件取得部
４０２ｃ 案内経路探索部
４０２ｄ 信頼度算出部
４０２ｅ 経路案内情報生成部
４０２ｆ 経路案内情報出力部
４０６ 記憶部
４０６ａ ネットワーク情報データベース
４０６ｂ 基準通過時間データベース
４０６ｃ 地図情報データベース
４０６ｄ 交通情報データベース
４０６ｅ 案内情報データベース
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１２ 位置取得部
４１４ 表示部
４１６ 音声出力部
４１８ 入力部
５００ 位置発信装置
【特許請求の範囲】
【請求項１】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、
上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーション装置において、
上記信頼度は、
上記案内経路を上記所要時間で通過することができる確率であることを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項３】
請求項１または２に記載のナビゲーション装置において、
上記出力部は、
表示部を含んでおり、
上記記憶部は、
地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段、
を更に備え、
上記経路案内情報出力手段は、
更に、上記地図情報記憶手段に記憶された、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路を含む上記地図の地図情報上に、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を重畳し、当該案内経路を構成する上記リンクに関する上記経路情報を上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に応じて変更表示した表示画面を上記表示部に表示させることを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項４】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項５】
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、
上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項６】
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項７】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、
上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、
上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項８】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、
上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項９】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、
上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１０】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１１】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１２】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１３】
ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションシステムは、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、案内経路探索手段と、信頼度算出手段と、経路案内情報出力手段と、
を備え、
上記案内経路探索手段が、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記信頼度算出手段が、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記経路案内情報出力手段が、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１４】
ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションシステムは、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、案内経路探索手段と、経路案内情報出力手段と、
を備え、
上記案内経路探索手段が、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記経路案内情報出力手段が、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１５】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１６】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１７】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１８】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１９】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２０】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２１】
端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２２】
端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２３】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２４】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項１】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、
上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項２】
請求項１に記載のナビゲーション装置において、
上記信頼度は、
上記案内経路を上記所要時間で通過することができる確率であることを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項３】
請求項１または２に記載のナビゲーション装置において、
上記出力部は、
表示部を含んでおり、
上記記憶部は、
地図の地図情報を記憶する地図情報記憶手段、
を更に備え、
上記経路案内情報出力手段は、
更に、上記地図情報記憶手段に記憶された、上記案内経路探索手段により探索された上記案内経路を含む上記地図の地図情報上に、上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を重畳し、当該案内経路を構成する上記リンクに関する上記経路情報を上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に応じて変更表示した表示画面を上記表示部に表示させることを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項４】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーション装置。
【請求項５】
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、
上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項６】
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項７】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、
上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、
上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項８】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムであって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信手段と、
を備え、
上記端末装置の上記制御部は、
上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信手段と、
上記経路案内情報受信手段により受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションシステム。
【請求項９】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出手段と、
上記信頼度算出手段により算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１０】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部は、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索手段と、
上記案内経路探索手段により生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成手段と、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１１】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１２】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置において実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１３】
ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションシステムは、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、案内経路探索手段と、信頼度算出手段と、経路案内情報出力手段と、
を備え、
上記案内経路探索手段が、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記信頼度算出手段が、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記経路案内情報出力手段が、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１４】
ナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションシステムは、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、案内経路探索手段と、経路案内情報出力手段と、
を備え、
上記案内経路探索手段が、少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記経路案内情報出力手段が、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１５】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１６】
制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ、および、出力部と制御部とを少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続したナビゲーションシステムにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記ナビゲーションサーバの上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記ナビゲーションサーバの上記制御部において実行される、上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記ナビゲーションサーバから送信される上記経路案内情報を受信する経路案内情報受信ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記経路案内情報受信ステップにて受信された上記経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１７】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１８】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行されるナビゲーション方法であって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、
を含むことを特徴とする、ナビゲーション方法。
【請求項１９】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させる経路案内情報出力ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２０】
出力部と制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーション装置に実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記出力部を介して出力させることにより、経路案内を実行する経路案内情報出力ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２１】
端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２２】
端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報を上記端末装置に送信する経路案内情報送信ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２３】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記基準通過時間に基づき上記案内経路の所要時間を算出し、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記ばらつき値に基づき当該所要時間の信頼度を算出する信頼度算出ステップと、
上記信頼度算出ステップにて算出された上記案内経路の所要時間および当該所要時間の信頼度を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【請求項２４】
出力部を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバに実行させるためのプログラムであって、
上記記憶部は、
交通網表現上の結節点であるノードと、当該ノード間を接続するリンクと、の組み合わせによって表現されるネットワークのネットワーク情報を記憶するネットワーク情報記憶手段と、
上記リンクの通過時間の基準となる基準通過時間と、当該通過時間のばらつきを表すばらつき値と、を対応付けて記憶する基準通過時間記憶手段と、
を備え、
上記制御部において、
上記端末装置から送信される少なくとも出発地と目的地とを含む経路探索条件を満たす上記出発地から上記目的地までの案内経路を、上記基準通過時間記憶手段に記憶された上記リンクの通過時間の上記ばらつき値に基づき、上記ネットワーク情報記憶手段に記憶された上記ネットワーク情報を用いて探索し、当該案内経路に関する経路情報を生成する案内経路探索ステップと、
上記案内経路探索ステップにて生成された上記経路情報を含む経路案内情報に基づく表示画面を生成する表示画面生成ステップと、
上記表示画面を含む出力制御情報を上記端末装置へ送信することにより、当該端末装置の上記出力部を介して当該出力制御情報を出力させる出力制御ステップと、
を実行させるためのプログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図１４】
【図１５】
【図１６】
【公開番号】特開２０１２−１４１１４５（Ｐ２０１２−１４１１４５Ａ）
【公開日】平成２４年７月２６日（２０１２．７．２６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−２９２０２３（Ｐ２０１０−２９２０２３）
【出願日】平成２２年１２月２８日（２０１０．１２．２８）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年７月２６日（２０１２．７．２６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２２年１２月２８日（２０１０．１２．２８）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
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