説明

ナビゲーション装置、ナビゲーションプログラム、およびセンタシステム

【課題】ユーザに対して有用性の高いカレンダを提供できるようにする。
【解決手段】表示装置(例えば、出力部40)の表示画面における地図上に移動体(例えば、車両)の現在位置を表示して移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置100が、各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶するイベント情報記憶部23を備え、ナビゲーション装置100のユーザの行動履歴を保存し、保存した行動履歴に基づいて、イベント情報記憶部23からイベント情報を検索し、検索したイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づいてカレンダ情報を作成し、作成したカレンダ情報に従って表示装置の表示画面にカレンダ(例えば、イベントカレンダ、図7参照)を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の表示画面における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置、およびナビゲーション装置に動作制御させるためのナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、車両や人間などの移動体の目的地への到達を支援するためのシステムとして、ナビゲーションシステムが知られている。このナビゲーションシステムは、例えば、GPS(Global Positioning System)によって移動体の現在位置を導出し、この移動体の現在位置情報と道路地図情報とを基に経路探索処理によって推奨移動経路を求め、この推奨移動経路に基づいて移動経路の自動案内(以下、「経路誘導」という。)を行う。
【0003】
このようなナビゲーション装置には、単にユーザを目的地まで誘導するだけでなく、例えば、ナビゲーション装置に設定すべき目的地の情報を含むスケジュールをユーザ特定情報とともに登録・管理する外部スケジューラを設け、目的地をユーザ特定情報とともに外部スケジューラからナビゲーション装置側に無線送信する構成としたものなど(特許文献1)、ユーザのスケジュールを管理するための機能を備えたものが公開されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−269268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このようなナビゲーション装置では、カレンダを用いたスケジュールの管理やスケジュールに関連した地図情報の取得・作成を行うだけで、ユーザにとって予想外の情報を提供するようなことができないという問題があった。
【0006】
すなわち、ユーザのスケジュールを示すカレンダの表示や、スケジュールとして登録された地点周辺の地図の表示だけでは、ナビゲーション装置に表示されるカレンダの有用性が低いという問題があった。
【0007】
本発明は、上述した問題を解決すべく、ユーザに対して有用性の高いカレンダを提供できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のナビゲーション装置は、表示装置の表示画面における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置であって、各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段と、該ナビゲーション装置のユーザの行動履歴を保存する行動履歴保存手段と、該行動履歴保存手段により保存された行動履歴に基づいて、前記イベント情報記憶手段からイベント情報を検索するイベント情報検索手段と、該イベント情報検索手段により検索されたイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づいてカレンダ情報を作成するカレンダ情報作成手段と、該カレンダ情報作成手段により作成されたカレンダ情報に従って前記表示装置の表示画面にカレンダを表示するカレンダ表示手段とを含むことを特徴とする。
【0009】
上記の構成としたことで、ユーザに対して有用性の高いカレンダを提供できるようになる。
【0010】
前記移動体が移動した経路を示す軌跡情報を保存する軌跡情報保存手段と、前記ユーザが外部または内部の情報記憶媒体から各種情報を検索した履歴を保存する検索履歴保存手段とを含み、前記行動履歴保存手段は、前記軌跡情報と前記検索履歴とを含む行動履歴を保存する構成とされていてもよい。
【0011】
道路情報を含む地図情報を記憶する道路地図情報記憶手段と、前記行動履歴保存手段により保存された行動履歴から前記ユーザの行動範囲を特定する行動範囲特定手段とを含み、前記イベント情報検索手段は、前記行動範囲特定手段により特定された行動範囲内に位置する案内対象物を示すPOI情報を含むイベント情報を検索する構成とされていてもよい。
【0012】
前記カレンダ表示手段は、前記イベント情報が示すイベントが行われる時期を示すイベントアイコンを選択可能に表示するイベントアイコン表示手段を有し、該イベントアイコン表示手段により表示されたイベントアイコンの選択を受け付けるイベントアイコン選択受付手段と、該イベントアイコン選択受付手段がイベントアイコンの選択を受け付けたことに応じて、予め登録された所定の位置から前記イベントアイコンに対応するイベント情報が含むPOI情報が示す案内対象物に向かう推奨移動経路を導出する推奨移動経路導出手段とを含む構成とされていてもよい。
【0013】
前記カレンダ情報作成手段は、前記ユーザによるイベント情報の入力を受け付けるイベント情報入力受付手段を有する構成とされていてもよい。
【0014】
前記ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報を管理するスケジュール管理テーブルを含み、前記イベント情報検索手段は、前記スケジュール管理テーブルに登録されたスケジュール情報に基づいて前記イベント情報を検索する構成とされていてもよい。
【0015】
前記カレンダ表示手段は、前記スケジュール管理テーブルに登録されたスケジュールを含むカレンダを表示する構成とされていてもよい。
【0016】
また、本発明のセンタシステムは、表示装置の表示画面における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導する複数のナビゲーション装置と、該ナビゲーション装置と通信ネットワークを介して通信を行うセンタサーバとを備えるセンタシステムであって、前記センタサーバが、各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶するイベント情報DBと、前記ナビゲーション装置のユーザの行動履歴を記憶する行動履歴DBと、該行動履歴DBに記憶された行動履歴に基づいて、前記イベント情報記憶手段からイベント情報を検索するイベント情報検索手段と、該イベント情報検索手段により検索されたイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づいてカレンダ情報を作成するカレンダ情報作成手段と、該カレンダ情報作成手段により作成されたカレンダ情報を前記ナビゲーション装置に送信するカレンダ情報送信手段とを含み、前記ナビゲーション装置が、該ナビゲーション装置のユーザの行動履歴を保存する行動履歴保存手段と、該行動履歴保存手段により保存された行動履歴を前記センタサーバに送信する行動履歴送信手段と、前記センタサーバのカレンダ情報送信手段により送信されたカレンダ情報に従って前記表示装置の表示画面にカレンダを表示するカレンダ表示手段とを含むことを特徴とする。
【0017】
また、本発明のナビゲーションプログラムは、表示装置の表示画面における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するようにナビゲーション装置に動作制御させるためのナビゲーションプログラムであって、前記ナビゲーション装置に、該ナビゲーション装置のユーザの行動履歴を保存する行動履歴保存処理と、該行動履歴保存処理にて保存された行動履歴に基づいて、各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段からイベント情報を検索するイベント情報検索処理と、該イベント情報検索処理にて検索されたイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づいてカレンダ情報を作成するカレンダ情報作成処理と、該カレンダ情報作成処理にて作成されたカレンダ情報に従って前記表示装置の表示画面にカレンダを表示するカレンダ表示処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザに対して有用性の高いカレンダを提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】ナビゲーション装置の構成の例を示すブロック図である。
【図2】制御部と記憶部の構成の例を説明するための説明図である。
【図3】イベント情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図4】行動履歴の格納状態の例を示す説明図である。
【図5】カレンダ情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図6】カレンダ関連処理の例を示すフローチャートである。
【図7】イベントカレンダ表示画面の例を示す説明図である。
【図8】イベント内容表示画面の例を示す説明図である。
【図9】推奨移動経路表示画面の例を説明するための説明図である。
【図10】センタシステム構成の例を示すブロック図である。
【図11】イベントカレンダ処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の一実施の形態に係るナビゲーション装置100の構成の例を示すブロック図である。ナビゲーション装置100は、例えば、モバイルタイプのパーソナルコンピュータ、PND(Portable
Navigation Device)や専用デバイスなどの情報処理装置によって構成されるものである。本例においては、図1に示すように、ナビゲーション装置100は、制御部10と、記憶部20と、メモリ30と、表示部40と、センサ部50と、通信部60と、入力部70とを含む。以下、ナビゲーション装置100が移動体である車両に搭載されている場合について説明する。
【0022】
なお、図示しないが、ナビゲーション装置100は、CPU(中央処理装置)、プログラム記憶部、OS(オペレーティング・システム)等を有する。
【0023】
制御部10は、例えばCPU(中央処理装置)により構成され、記憶部20に記憶されたコンピュータプログラム(ナビゲーション装置100に動作制御させるためのコンピュータプログラムであり、ナビゲーションプログラムを含む。)に従い、ナビゲーション装置100を構成する各要素を統括制御し、経路探索機能、経路誘導機能、サービス情報(ガソリンスタンドやコンビニエンスストア、ラーメン店、ホテル・旅館といった店舗情報や、有名な施設情報、行楽地情報といったPOI(Point Of Interest)情報)を検索する情報検索機能を含む各種の処理を実行するための各種の機能を有する。なお、これらの各種の機能は、一般のナビゲーション装置が備える公知の技術によって実現される。制御部10の構成については、後で詳しく説明する。
【0024】
記憶部20は、ROMやRAMなどで構成され、ナビゲーション装置100が使用する各種コンピュータプログラムを記憶する記憶媒体である。また、記憶部20には、地図情報などナビゲーション装置として必要な各種情報を記憶する記憶媒体である。記憶部20の構成については、後で詳しく説明する。
【0025】
メモリ30は、制御部10が処理する各種情報を一時的に保持する記憶媒体であり、RAMなどの半導体記憶装置により構成される。
【0026】
出力部40は経路誘導に関する情報を出力する装置であり、例えば画像情報を表示する画像表示装置(ディスプレイ装置、モニタ)と、音声情報を音声出力する音声出力装置(スピーカ装置)とを含む。画像表示装置は、道路地図情報と車両の現在位置情報とを表示画面上に表示するとともに、目的地までの推奨移動経路を表示画面上に併せて表示することで、視覚によって道順などを報知する。また、音声出力装置は、各種音声情報に基づいて各種音声を出力することで、聴覚によって移動経路の道順(例えば、「100m先を右折」など)や、移動経路に関連する情報(例えば、道路名称や交通規制情報、付近のお奨め施設の紹介など)などを報知する。
【0027】
センサ部50は、ナビゲーション装置100の現在位置(すなわち、ユーザの現在位置)を測位する機能を備えており、例えば、GPS衛星から送られてくるGPS信号を受信し、このGPS信号に基づいて位置を測定するGPSセンサや、初期位置から移動量(距離)を計測する速度センサ、進行(移動)方位を計測するジャイロセンサ等からなる。
【0028】
GPSセンサは、いわゆるGPS受信機と称されるものであり、GPS衛星から放射されるGPS信号を受信してGPS衛星とGPS受信機自身との距離(疑似距離)を測定し、複数の衛星からのGPS信号を同時に受信することによりGPS受信機自身の現在位置(GPS測位解)を算出する。
【0029】
また、センサ部50は、GPS信号を受信するGPS受信機(アンテナ)の他、受信したGPS信号のデコード等の処理を行い、制御部10に通知する機能を有する。
【0030】
通信部60は、インターネットなどの通信ネットワークに無線あるいは有線によって接続し、通信ネットワークに接続された管理サーバなどの外部の装置と情報の送受信を行うための機能を有する。
【0031】
入力部70は、制御部10に対する各種指示をユーザから受け付ける機能を備える。本例では、入力部70は、例えば、表示部40の表示画面上に表示される操作ボタンなどによって構成される。
【0032】
図2は、本例における制御部10と記憶部20の構成の例を説明するための説明図である。図2に示すように、制御部10は、経路探索部11と、自車位置特定部12と、経路誘導部13と、行動履歴保存部14と、イベント情報検索部15と、カレンダ情報作成部16と、カレンダ表示部17と、行動範囲特定部18とを含む。
【0033】
経路探索部11は、出発位置(例えば、車両の現在位置やユーザにより入力された位置)から目的地(例えば、ユーザにより入力された住所が示す位置)までの推奨移動経路を導出する経路探索処理を行う。経路探索処理では、例えば、入力部70を介して出発地(例えば、車両の現在位置)と目的地とを示す情報の入力を受け付けて、受け付けた情報に基づいて、道路情報を参照して出発地から目的地までの推奨移動経路を導出するとともに、導出した推奨移動経路を含む道路地図からなる移動経路周辺地図を生成する処理を行う。なお、経路探索処理については公知の技術を用いるので、ここでの詳細な説明は省略する。また、経路探索処理に必要な情報、例えば現在位置の特定や移動経路周辺地図を生成するためなどに用いられる地図情報は、予め記憶部20に記憶されている構成としてもよいし、通信部60により外部の管理サーバなどから取得する構成としてもよい。
【0034】
自車位置特定部12は、車両の現在位置情報を特定する処理を行う。ここで、現在位置は、例えば緯度と経度により示される。自車位置特定部12は、例えば、センサ部50から通知される情報に基づいて現在位置を示す現在位置情報を特定する。
【0035】
経路誘導部13は、経路探索部11により探索された推奨移動経路を用いた一般的な経路誘導(ユーザの現在位置に応じた推奨移動経路を含む地図の表示や、音声案内など)を行うための処理を行う機能を有する。
【0036】
行動履歴保存部14は、ユーザの行動履歴を示す各種情報を後述する行動履歴記憶部24に保存する処理を行う機能を有する。本例においては、行動履歴保存部14が、車両が移動した経路を示す軌跡情報と、ユーザが外部または内部の情報記憶媒体から各種情報を検索した履歴とを含む行動履歴を保存する場合について説明する。なお、行動履歴の保存対象をユーザにより選択可能な構成としてもよい。すなわち、軌跡情報のみを行動履歴として用いる構成としてもよいし、検索履歴のみを行動履歴として用いる構成としてもよい。
【0037】
イベント情報検索部15は、行動履歴保存部14により後述する行動履歴記憶部24に保存された行動履歴に基づいて、後述するイベント情報記憶部23(図3参照)からイベント情報を検索する処理を行うための機能を有する。ここで、行動履歴に基づいてイベントを検索する方法としては、例えば、行動履歴からキーワードを抽出して抽出したキーワードを含むイベント情報を検索する方法や、行動履歴から地図上の検索対象エリアを特定して特定した検索対象エリア内で行われるイベントを示すイベント情報を検索する方法など、種々の方法が考えられる。本例においては、行動履歴から「ユーザの行動範囲」を特定することによりイベント情報を絞り込む方法を用いる場合について説明を行う。
【0038】
カレンダ情報作成部16は、イベント情報検索部15により検索されたイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づくカレンダを出力するための情報であるカレンダ情報を作成する処理を行うための機能を有する。すなわち、本例におけるカレンダ情報とは、イベントの開催日を示すカレンダを出力部40の表示画面に表示するための情報である。カレンダ情報については、後で詳しく説明する(図5参照)。
【0039】
カレンダ表示部17は、カレンダ情報作成部16により作成されたカレンダ情報に従って出力部40の表示画面にカレンダを表示する処理を行うための機能を有する。なお、カレンダ表示部17により表示されるカレンダの形態は、少なくとも日付とイベントの有無とを表示する形態であればよく、月毎に表示する形態であってもよいし、日めくり式であってもよい。また、イベントが行われる時刻を識別可能な形態であってもよい。
【0040】
行動範囲特定部18は、行動履歴保存部14により保存された行動履歴からユーザの行動範囲を特定する処理を行うための機能を有する。ここで、「行動範囲」とは、地図上におけるユーザの移動範囲を示す構成としてもよいし、ユーザが行く可能性のある案内対象物のジャンルなどの範囲(活動範囲)を示す構成としてもよい。本例においては、行動範囲特定部18が、ユーザの軌跡情報からユーザの移動範囲を特定し、ユーザの検索履歴からユーザの活動範囲を特定する場合について説明を行う。
【0041】
また、本例において、記憶部20は、図2に示すように、道路地図情報記憶部21と、POI情報記憶部22と、イベント情報記憶部23と、行動履歴記憶部24と、カレンダ情報記憶部25と、スケジュール情報管理テーブル26とを含む。
【0042】
道路地図情報記憶部21は、一定の緯度幅と緯度幅で区切られた矩形状の範囲(以下、「メッシュ」という。)に分割して地図情報を記憶する記憶媒体である。この地図情報は、道路地図情報記憶部21に記憶されるほか、例えばSDメモリカードと呼ばれるリムーバルメディアとしての補助記憶装置や、CD−ROMやDVD−ROM等に保存することができる。また、インターネット等の通信ネットワークを介して地図情報をダウンロードするようにしてもよい。また、道路地図情報記憶部21は、道路情報として、道路をノードとリンクで表して管理し、各ノードとリンクに関して経路構成ノード情報と経路構成リンク情報とを記憶する記憶媒体である。すなわち、経路探索部11は、経路探索処理において必要な情報を道路地図情報記憶部21から取得することとなる。以下、適宜地図情報と道路情報とを合わせて「道路地図情報」と呼ぶ。
【0043】
なお、道路情報は、時期や車両の進行方向によって異なる内容となる場合がある。ここで、本例における道路情報には、各リンクの長さや通過時間を経路コストとして格納されている。また、道路情報は、複数の階層を持っており、本例においては近傍用(全ての道路を格納)、近距離用(細街路以外の道路を格納)、中距離用(県道以上の道路を格納)、遠距離用(高速道、国道を格納)が設定されている。この場合、例えば道路情報を構成するノードとリンクに階層情報を設定するようにすればよい。これにより、経路探索の条件によって経路探索の対象となる道路情報を使い分けることができる。すなわち、例えば現在位置から目的地までの距離が長距離である場合には、間に存在する道路情報の量が膨大になるため、遠距離用が設定された道路情報を用いて経路探索処理を行うことにより、経路探索部11の処理負荷を軽減させることができる。
【0044】
POI情報記憶部22は、案内対象物を示すPOI情報を記憶する記憶媒体である。本例におけるPOI情報は、施設や行楽地などの案内対象物を一意に特定するためのPOI−IDや、施設などの案内対象物の名称(POIの名称)、および地図上の位置を特定可能な住所など含む。
【0045】
イベント情報記憶部23は、各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶する記憶媒体である。
【0046】
図3は、イベント情報記憶部23におけるイベント情報の格納状態の例を示す説明図である。図3に示すように、本例におけるイベント情報は、イベントを一意に特定するためのイベントIDと、イベント名称と、イベント内容と、イベントエリアと、イベント開催日時と、イベントに関連するPOI情報を示す関連POIとを含む。
【0047】
ここで、「イベント内容」とは、イベントの内容を示す内容であればよく、文書データであってもよいし、画像データを含んでいてもよい。また、イベントの内容に応じて所定のジャンルが選択されて設定された構成としてもよい。本例においては、イベント内容として、「お祭り」「花火大会」「タイムサービス」というように、イベントの内容を簡単に示す文字列が設定される場合を例に説明を行う。なお、本例においては、イベント内容はイベント情報の作成者により設定されるものとする。
【0048】
また、「関連POI」とは、イベント情報に関連する案内対象物を示すPOI情報を特定可能な情報であればよく、本例においてはPOI名称が予めイベント情報の作成者により登録される。なお、関連POIは、イベント情報におけるイベントエリアなどとPOI情報における位置情報などとから自動的に設定される構成としてもよい。
【0049】
行動履歴記憶部24は、ユーザの行動履歴を記憶する記憶媒体である。
図4は、行動履歴記憶部24における行動履歴の格納状態の例を示す説明図である。図4に示すように、本例における行動履歴は、過去に車両が移動した経路を示す軌跡情報と、情報の検索履歴と、利用POIとを含む。
【0050】
ここで、「軌跡情報」は、車両が走行した経路を示す情報であり、リンクとノード、および移動の際に目的地として入力された住所がある場合にはその住所とにより構成される。なお、軌跡情報は、車両が所定時間継続して走行した場合に保存される構成としてもよい。
【0051】
また、「検索履歴」とは、ユーザの操作に応じてナビゲーション装置の検索機能(例えば、通信部60によりインターネットにアクセスして行う一般的なキーワード検索などを実行する機能)が使用された場合に、使用された検索キーワードを示す情報である。
【0052】
また、「利用POI」とは、ユーザが「目的地」や「お気に入り」として使用または登録したPOIを示す情報である。
【0053】
なお、行動履歴として記憶する情報はこれに限定されず、ユーザの嗜好や行動範囲を特定するのに利用可能な情報であればどのような情報であってもよい。なお、行動履歴は、所定期間の経過やユーザの操作に応じて、行動履歴記憶部24から削除される構成とされていてもよい。
【0054】
カレンダ情報記憶部25は、カレンダ情報作成部16により作成されたカレンダ情報を記憶する記憶媒体である。
【0055】
図5は、カレンダ情報記憶部25におけるカレンダ情報の格納状態の例を示す説明図である。図5に示すように、本例におけるカレンダ情報は、年月日と、登録されたイベント情報を示すイベントIDと、カレンダ情報記憶部25にイベント情報(本例においては、イベントID)が登録された日を示すイベント登録日と、イベント登録者とを含む。
【0056】
ここで、「イベント登録者」とは、カレンダ情報記憶部25にイベント情報を登録したものを示す情報である。本例においては、後述するカレンダ関連処理において、制御部10により登録されたイベント情報には「ナビ」が、ユーザにより直接入力されたイベント情報には「ユーザ名」が設定されるものとする。
【0057】
スケジュール情報管理テーブル26は、入力部70を介してユーザにより入力されたスケジュールを示すスケジュール情報を記憶する記憶媒体である。なお、本例におけるスケジュール情報は、予定の内容を示す文書や日時など一般的なスケジュール帳などに記載される内容の他、車両により移動する予定である場所を特定可能な情報(例えば、案内対象物の名称など)を含むものとする。なお、スケジュール情報とカレンダ情報とは、共にカレンダとして同時または別個に出力部40の表示画面に表示されるものであるので、同一の記憶部に記憶される構成としてもよい。以下、ユーザのスケジュールを示すカレンダとは別に、行動履歴記憶部24に記憶された行動履歴に基づいて検索されたイベント情報を示すカレンダ(イベントカレンダ)を表示する場合について説明を行う。なお、この場合、ユーザが、イベントカレンダから任意のイベント情報を選択して自己のスケジュールに登録可能な構成とされることが好ましい。
【0058】
次に、本例のナビゲーション装置100の動作について図面を参照して説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
【0059】
図6は、ナビゲーション装置100が実行するカレンダ関連処理の例を示すフローチャートである。カレンダ関連処理では、イベントカレンダの表示に関連する処理(例えば、カレンダ情報の更新やイベントカレンダを含むイベントカレンダ表示画面を表示した後の処理など)が行われる。
【0060】
本例におけるカレンダ関連処理は、例えば、制御部10が、ナビゲーション装置100のユーザAによるイベントカレンダ表示画面の表示要求を受け付けたことにより開始される。なお、イベントカレンダ表示画面の表示要求の受付方法としては、例えば、一般的なメニュー画面(例えば、ナビゲーション装置100が実行可能な機能の一覧を表示する画面)から時期選択画面の表示要求を受け付ける方法などが考えられる。
【0061】
カレンダ関連処理において、先ず、制御部10は、カレンダ表示部17により、出力部40の表示画面にイベントカレンダ表示画面を表示するための処理を行う。(ステップS101)。
【0062】
図7は、イベントカレンダ表示画面の例を示す説明図である。図7に示すように、イベントカレンダ表示画面は、イベントカレンダ表示領域101と、イベントカレンダを表示する前の画面の表示要求を受け付ける戻るボタン102と、イベントカレンダの表示形態の切替え要求を受け付ける表示切替ボタン103と、カレンダ情報の更新(すなわち、イベントカレンダの更新)要求を受け付ける更新ボタン104とを含む。
【0063】
ここで、図7に示すように、イベントカレンダ表示領域101には、カレンダ関連処理を実行した日付に応じたカレンダ(すなわち、現在の日付を示すカレンダ)と、イベントアイコン101a,101bが選択可能に表示される。ここで、「イベントアイコン」とは、カレンダ情報記憶部25に登録されたイベント情報が示すイベントが行われる時期を示すアイコンである。本例においては、イベントアイコンは、イベントアイコン表示領域101に表示されたカレンダにおいてイベントが行われる日付を示す位置に表示される。
【0064】
また、本例においては、イベントが行われるエリアに応じてイベントアイコンの種類が決定される。すなわち、本例においては、イベントアイコン101aがイベント情報における「イベントエリア」が「全国」であるものを示し、イベントアイコン101bが「イベントエリア」が「ユーザによりあらかじめ登録された所定の位置(例えば、ユーザにより登録された自宅を示す地図上の座標。以下、「ホーム」という。)から所定距離以内(周辺)」であるものを示す。
【0065】
なお、入力部70は、出力部40の表示画面に表示される各種ボタン(例えば、検索ボタン105など)の表示画面における表示位置が例えばユーザAの指により押下されることに応じて、各種ボタンに予め割り当てられた処理の実行要求を制御部10に通知する。
【0066】
イベントカレンダ表示画面を表示すると、制御部10は、イベントカレンダの更新要求を受け付ける(ステップS102)。ここで、更新ボタン104を押下することによるイベントカレンダの更新要求を受け付けないと(ステップS102のN)、制御部10は、後述するステップS106以降の処理に移行する。
【0067】
一方、イベントカレンダの更新要求を受け付けると(102のY)、制御部10は、イベント情報検索部15により、ユーザの行動履歴とカレンダ情報とに基づいて、イベント情報の検索条件を決定する(ステップS103)。ここでは、ユーザの行動履歴が示す軌跡情報の範囲内であって、検索履歴から抽出したキーワードを含むことを検索条件として決定する。なお、行動履歴とカレンダ情報とを用いた検索条件の決定方法はこれに限定されず、例えば、ユーザにより検索条件に用いる情報(軌跡情報、検索履歴、およびカレンダ情報とイベント情報の各項目)を選択可能な構成としてもよい。また、かつ登録済みのカレンダ情報におけるイベントIDが示すイベント情報のイベント内容と同種のまたは所定の関連性を持つイベント内容が設定されたイベント情報であることを検索条件とする構成としてもよい。
【0068】
検索条件を決定すると、制御部10は、イベント情報検索部15により、検索条件を満たすイベント情報を検索する(ステップS104)。
【0069】
イベント情報を検索すると、制御部10は、カレンダ情報作成部16により、検索結果をカレンダ情報記憶部25に登録して、カレンダ情報を更新する(ステップS105)。具体的には、カレンダ情報作成部16は、検索結果に含まれるイベント情報を示すイベントIDと、イベントの開催日時(年月日)と、イベント登録部(カレンダ情報の更新日)と、イベント登録者(ここでは、「ナビ」)とを対応づけてカレンダ情報として記憶する。なお、イベントの開催日時が複数ある場合(例えば、数日間開催されるイベントの場合)には、制御部10が、ユーザによる日付の選択を受け付ける画面を出力部40の表示画面に表示する構成としてもよいし、全ての開催日時を登録する構成としてもよい。
【0070】
カレンダ情報を更新すると、制御部10は、カレンダ表示部17により、ステップS101の処理に移行して、更新後のカレンダ情報に従ったイベントカレンダ表示画面を表示する。
【0071】
イベントカレンダの更新にユーザの行動履歴と登録済みのカレンダ情報とを利用することにより、イベントカレンダによりユーザに提供されるイベント情報が過大になることを防止できるようになる。また、ユーザの嗜好に応じたイベント情報を提供することができるようになる。
【0072】
一方、カレンダ関連処理におけるステップS102の処理において、更新ボタン104を押下することによるイベントカレンダの更新要求を受け付けない場合(ステップS102のN)、制御部10は、イベント内容表示画面の表示要求を受け付ける(ステップS106)。なお、本例においては、制御部10は、イベントアイコン101a,101bの表示位置が押下されることに応じて、押下されたイベントアイコンに対応するイベント内容を表示するイベント内容表示画面の表示要求を受け付けたものと判定することとする。
【0073】
ここで、イベント内容表示画面の表示要求を受け付けないと(ステップS106のN)、制御部10は、ステップS101の処理に移行する。一方、イベント内容表示画面の表示要求を受け付けると(ステップS106のY)、制御部10は、イベント内容表示画面を表示する(ステップS107)。
【0074】
図8は、イベント内容表示画面の例を示す説明図である。図8に示すように、イベント内容表示画面は、イベント内容を表示するイベント内容表示領域201と、イベントカレンダ表示画面の表示要求を受け付ける戻るボタン202と、推奨移動経路の探索要求を受け付ける経路探索ボタン203とを含む。
【0075】
ここで、イベント内容表示領域201には、イベントカレンダ表示画面にて表示されたカレンダとイベントアイコンとに応じたイベント内容201a〜201dが表示される。なお、本例においては、イベント内容表示領域201には、日付毎にイベント内容が表示されるものとする。また、イベント内容表示領域201に表示される各イベント内容は、例えばユーザAの指により表示画面における表示位置が1回押下されると選択状態になり、選択状態で同様に押下されると非選択状態となる。なお、本例においては、イベント内容201a〜201dのうち、いずれか1つが選択状態にすると、制御部10は、他のイベント内容を非選択状態にするものとする。
【0076】
イベント内容表示画面を表示すると、制御部10は、推奨移動経路の探索要求を受け付ける(ステップS108)。本例においては、制御部10は、イベント内容201a〜201dのうち少なくとも1つが選択状態にあるときに、経路探索ボタン203が押下された場合に、ホームから選択状態にあったイベント内容に関連するPOI情報(すなわち、イベント内容に対応する関連POIが示すPOI情報)が示す案内対象物までの推奨移動経路の探索要求を受け付けたものと判定することとする。なお、例えばイベント開催日が現在日である場合などには、制御部10は、車両の現在位置から選択状態にあったイベント内容に関連するPOI情報が示す案内対象物までの推奨移動経路の探索要求を受け付けたものと判定する構成としてもよい。
【0077】
ここで、推奨移動経路の探索要求を受け付けない場合(ステップS108のN)、制御部10は、ステップS101の処理に移行する。
【0078】
一方、推奨移動経路の探索要求を受け付けると(ステップS108のY)、制御部10は、経路探索部11により、ホームからイベント内容に関連するPOIに移動するための推奨移動経路を導出する(ステップS109)。なお、このとき制御部10は、イベント情報記憶部23を参照し、イベント情報に関連するPOIが複数ある場合には、ユーザによる目的地とするPOIの選択を受け付けるための画面を出力部40の表示画面に表示する処理を行う。また、推奨移動経路を探索するとき、経路探索部11が、イベント開催日時の道路情報を取得して経路探索を行う構成としてもよい。
【0079】
推奨移動経路を探索すると、制御部10は、探索した推奨移動経路を示す推奨移動経路情報と、選択されたイベント情報(すなわち、イベント内容表示画面において選択状態にあったイベント内容に対応するイベント情報)とをスケジュール情報管理テーブル26に登録して(ステップS110)、ここでの処理を終了する。
【0080】
なお、カレンダ関連処理におけるステップS108において、制御部10が、複数のイベント内容を同時に選択状態にできる構成としてもよい。この場合、例えば同日に開催されるイベント内容201aとイベント内容201bとが選択状態にあるときに経路探索ボタン203の押下を受け付けると、制御部10は、どちらかの関連POIを経由地とする推奨移動経路を導出する構成とすればよい。また、異なる日に開催されるイベント内容201aとイベント内容202cとが選択状態にあるときに経路探索ボタン203の押下を受け付けると、制御部10は、各イベント内容に関連するPOIを目的地とする2つの推奨移動経路を探索する構成とすればよい。
【0081】
また、推奨移動経路を探索した後、スケジュール情報として推奨移動経路とイベント情報とをスケジュール管理テーブル26に登録する前に、制御部10が、探索した推奨移動経路を示す推奨移動経路表示画面を表示して、推奨移動経路を登録するか否かについてのユーザの判断を受け付ける構成としてもよい。
【0082】
図9は、この場合の推奨移動経路表示画面の例を説明するための説明図である。図9に示すように、推奨移動経路表示画面は、地図上にユーザが予め登録した基準地点(ホーム)を示すホームアイコンHと、目的地を示す目的地アイコンGと、ホームアイコンHと目的地アイコンGとを結ぶ推奨移動経路310とを識別可能に表示する。また、推奨移動経路表示画面は、日時表示領域301と、イベント内容表示画面の表示要求を受け付ける戻るボタン302と、推奨移動経路などをスケジュール情報として登録する旨の要求を受け付ける登録ボタン303と、目的地に関する情報(例えば、POIの名称やイベント名称など)を表示するPOI情報表示領域304とを含む。
【0083】
以上に説明したように、上述した実施の形態では、表示装置(例えば、出力部40)の表示画面における地図上に移動体(例えば、車両)の現在位置を表示して移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置100が、各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶するイベント情報記憶部23を備え、ナビゲーション装置100のユーザの行動履歴を保存し、保存した行動履歴に基づいて、イベント情報記憶部23からイベント情報を検索し、検索したイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づいてカレンダ情報を作成し、作成したカレンダ情報に従って表示装置の表示画面にカレンダ(例えば、イベントカレンダ、図7参照)を表示する構成としているので、ユーザに対して有用性の高いカレンダを提供できるようになる。
【0084】
すなわち、カレンダから近い将来に起こる出来事にPOIを紐づけて検索させることができる新しいUI(User Interface)を提供することができるようになる。
【0085】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置100が、移動体(例えば、車両)が移動した経路を示す軌跡情報を保存し、ユーザが外部または内部の情報記憶媒体から各種情報を検索した履歴を保存し、軌跡情報と検索履歴とを含む行動履歴を保存する構成としているので、ユーザの行動履歴からユーザに適したイベント情報を提供することができるようになる。すなわち、ユーザの嗜好・行動履歴をもとに、限定されたエリアやジャンルのイベント情報をデータベースより選択する機能を実現することができるようになる。
【0086】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置100が、道路情報を含む地図情報を記憶する道路地図情報記憶部21を備え、保存された行動履歴からユーザの行動範囲を特定し、特定した行動範囲内に位置する案内対象物を示すPOI情報を含むイベント情報を検索する構成としているので、ユーザの行動範囲に応じたイベント情報を提供することができるようになる。
【0087】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置100が、イベント情報が示すイベントが行われる時期を示すイベントアイコン101a,101bを選択可能に表示し、表示したイベントアイコン101a,101bの選択を受け付け、イベントアイコン101a,101bの選択を受け付けたことに応じて、予め登録された所定の位置(例えば、ホーム)からイベントアイコン101a,101bに対応するイベント情報が含むPOI情報(例えば、イベント情報における関連POIが示すPOI情報)が示す案内対象物に向かう推奨移動経路を導出する構成としているので、簡単な操作でイベントに関連する案内対象物までの推奨移動経路を導出することができるようになる。
【0088】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置100が、ユーザによるイベント情報の入力を受け付ける構成としているので、ユーザが積極的にイベント情報を管理することができるようになるため、UIの利便性を向上させることができるようになる。
【0089】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ナビゲーション装置100が、ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報を管理するスケジュール管理テーブル26を備え、スケジュール管理テーブル26に登録されたスケジュール情報に基づいてイベント情報を検索する構成としてもよい。すなわち、例えばユーザにより登録されたスケジュール情報が地点を含む場合には、スケジュール情報が示す地点から所定の距離以内に位置するPOIを関連POIとして有するイベント情報を検索する構成としてもよい。また、スケジュール情報からユーザの嗜好を特定して、ユーザの嗜好に応じたイベント情報を検索する構成としてもよい。この場合、例えばユーザにより登録されたスケジュール情報から頻出単語を抽出してイベント情報の検索キーワードとして用いたりする構成としてもよい。このような構成とすることにより、ユーザのスケジュールに適合するイベント情報を提供することができるようになる。
【0090】
また、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置100が、ユーザのスケジュールを示すカレンダとは別に、行動履歴記憶部24に記憶された行動履歴に基づいて検索されたイベント情報を示すカレンダ(イベントカレンダ)を表示する場合について説明したが、スケジュール管理テーブル26に登録されたスケジュールを含むカレンダ(すなわち、イベントカレンダ)を表示する構成としてもよい。このような構成とすることにより、ユーザ自身のスケジュールと、ナビゲーション装置が提供するイベント情報とを認識可能な有用性の高いカレンダを提供することができるようになる。
【0091】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、ナビゲーション装置100が、スケジュール情報管理テーブル26に登録されたスケジュール情報に基づいて現在日時のスケジュールをユーザに報知する場合に、スケジュール情報として推奨移動経路が登録されているか否かを判定し、推奨移動経路が登録されていると判定した場合には、推奨移動経路を示す推奨移動経路表示画面を出力部40の表示画面に表示する構成としてもよい。
【0092】
<第2の実施の形態>
なお、上述した実施の形態では、ナビゲーション装置について説明を行なったが、本発明の実施の形態はこれに限定されない。すなわち、本発明は、センタサーバと複数のナビゲーション装置とからなるセンタシステム(または、ナビゲーションシステム)という形態で実施することもできる。すなわち、上述した第1の実施の形態とは、複数のナビゲーション装置のカレンダに関する各種情報をセンタサーバにて一括して管理する点で異なる。なお、以下に述べる第2の実施の形態に関する説明では、上述した第1の実施の形態の例と異なる部分を中心に説明する。したがって、第1の実施の形態と同様の構成部分は同じ符号を付してその説明は省略し、特に説明しない限り同じであるものとする。
【0093】
図10は、本発明の第2の実施の形態に係るセンタシステム200構成の例を示すブロック図である。
【0094】
図10に示すように、センタシステム200は、センタサーバ110と、ナビゲーション装置100と同様の機能を有する複数のナビゲーション装置101〜10N(Nは任意の正の整数)とを備える。センタサーバ110と複数のナビゲーション装置101〜10Nそれぞれは、インターネットなどの通信ネットワーク120を介して各種情報の送受信を行う。なお、センタシステム200は、センタサーバ110とナビゲーション装置101〜10Nのそれぞれとで上述した第1の実施の形態の例におけるナビゲーション装置100の機能(すなわち、各種情報の作成や検索、記憶など)を実現する構成とされていればよい。
【0095】
センタサーバ110は、例えばWWWサーバなどの情報処理装置により構成される。本例におけるセンタサーバ110は、センタシステム200の管理者により管理され、イベント情報DB(データベース。以下同じ。)111と、行動履歴DB112と、カレンダ情報DB113と、スケジュール情報DB114とを備える。
【0096】
行動履歴DB112、カレンダ情報DB113、及びスケジュール情報DB114は、それぞれナビゲーション装置101〜10Nのユーザ毎の行動履歴(図4参照)、カレンダ情報(図5参照)、及びスケジュール情報を記憶する記憶媒体である。
【0097】
また、イベント情報DB111は、イベント情報(図3参照)を記憶する記憶媒体である。なお、イベント情報DB111に記憶されるイベント情報には、複数のナビゲーション装置101〜10Nに対して提供されたイベント情報のランキング(すなわち、例えばカレンダ情報DB113に登録された回数などに基づくランキング)が対応付けされる構成とされていてもよい。
【0098】
次いで、センタシステム200の動作について図面を参照して説明を行なう。
【0099】
図11は、ナビゲーション装置101にてイベントカレンダ(図7参照)を表示する場合にセンタシステム200が実行するイベントカレンダ処理の例を示すフローチャートである。
【0100】
イベントカレンダ表示処理は、例えばナビゲーション装置101とセンタサーバ110との通信が開始されたことに応じて開始される。
【0101】
イベントカレンダ処理において、ナビゲーション装置101は、新規の行動履歴を取得したか否かを判定する(ステップS201)。ここで、新規の行動履歴を取得していないと判定すると(ステップS201のN)、ナビゲーション装置101は、後述するステップS203の処理に移行する。
【0102】
一方、新規の行動履歴(例えば、軌跡情報や検索履歴)を取得したと判定すると(ステップS201のY)、ナビゲーション装置101は、取得した行動履歴をセンタサーバ110に送信する(ステップS202)。
【0103】
センタサーバ110は、ナビゲーション装置101から送信された行動履歴を受信する(ステップS301)。行動履歴を受信すると、センタサーバ110は、受信した行動履歴に対応するユーザ(すなわち、ナビゲーション装置101のユーザ)を特定し、受信した行動履歴を行動履歴DB112に登録する(ステップS302)。なお、ユーザの特定方法としては、例えばユーザIDによる一般的なユーザ管理方法を利用するので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0104】
一方、行動履歴を送信すると、ナビゲーション装置101は、ユーザによるスケジュール情報の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS203)。ここで、例えば所定時間内にスケジュール情報の入力を受け付けないことなどによりスケジュール情報の入力を受け付けていないと判定した場合(ステップS203のN)、ナビゲーション装置101は、後述するステップS205の処理に移行する。
【0105】
一方、スケジュール情報の入力を受け付けたものと判定すると(ステップS203のY)、ナビゲーション装置101は、受け付けたスケジュール情報をセンタサーバ110に送信する(ステップS204)。
【0106】
センタサーバ110は、ナビゲーション装置101から送信されたスケジュール情報を受信する(ステップS303)。スケジュール情報を受信すると、センタサーバ110は、受信したスケジュール情報に対応するユーザを特定し、受信したスケジュール情報をスケジュール情報DB114に登録する(ステップS304)。
【0107】
一方、スケジュール情報を送信すると、ナビゲーション装置101は、イベントカレンダの表示要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS205)。ここで、イベントカレンダの表示要求を受け付けないと判定すると(ステップS205のN)、ナビゲーション装置101は、ステップS201の処理に移行する。
【0108】
一方、イベントカレンダの表示要求を受け付けたものと判定すると、ナビゲーション装置101は、イベントカレンダ表示要求をセンタサーバ110に送信する(ステップS206)。
【0109】
センタサーバ110は、ナビゲーション装置101から送信されたイベントカレンダ表示要求を受信する(ステップS305)。イベントカレンダ表示要求を受信すると、センタサーバ110は、ナビゲーション装置101のユーザの行動履歴とスケジュール情報とに基づいてイベント情報を検索してカレンダ情報を更新する(ステップS306)。本例においては、センタサーバ110は、行動履歴が示す行動範囲内でありスケジュール情報に関連するPOI(例えば、スケジュール情報が示す地点と同一エリアに属するPOIや、スケジュール情報から特定可能なユーザの嗜好に応じたPOIなど)を関連POIに含むイベント情報(図3参照)を検索し、検索結果に含まれるイベント情報を示すイベントIDなどをカレンダ情報DB113に登録することによりカレンダ情報を更新するものとする(図5参照)。
【0110】
カレンダ情報を更新すると、センタサーバ110は、更新したカレンダ情報に基づいてイベントカレンダ表示画面を作成する(ステップS307)。ここで、センタサーバ110が、スケジュール情報が示すユーザのスケジュールを示すイベントカレンダ表示画面を作成する構成としてもよい。
【0111】
イベントカレンダ表示画面を作成すると、センタサーバ110は、作成したイベントカレンダ表示画面をナビゲーション装置101に送信する(ステップS308)。
【0112】
ナビゲーション装置101は、センタサーバ110により送信されたイベントカレンダ表示画面を受信する(ステップS207)。イベントカレンダ表示画面を受信すると、ナビゲーション装置101は、イベントカレンダ表示画面を表示する(ステップS208)(図7参照)。
【0113】
イベントカレンダ表示画面を表示すると、ナビゲーション装置101は、イベント内容表示画面の表示要求を受け付ける(ステップS209)。
【0114】
ここで、イベント内容表示画面の表示要求を受け付けると(ステップS209のY)、ナビゲーション装置101は、イベント内容表示画面を表示する(ステップS210)(図8参照)。
【0115】
イベント内容表示画面を表示すると、ナビゲーション装置101は、経路探索ボタン203を用いた推奨移動経路(例えば、ホームから、イベント内容表示画面にてユーザにより選択されたイベント内容に応じたPOI情報(すなわち、関連POIが示すPOI情報)が示す案内対象物までの推奨移動経路)の探索要求を受け付ける(ステップS211)。
【0116】
ここで、推奨移動経路の探索要求を受け付けると(ステップS211のY)、ナビゲーション装置101は、推奨移動経路を探索する(ステップS212)。
【0117】
推奨移動経路を探索すると、ナビゲーション装置101は、推奨移動経路と選択されたイベント情報とを含むスケジュール情報をセンタサーバ110に送信して(ステップS213)、ステップS201の処理に移行する。
【0118】
なお、上述したステップS209〜ステップS213までの処理に関する説明において、第1の実施の形態の例におけるカレンダ関連処理のステップS106〜S119までの処理と同様である部分の説明は一部省略した(図6参照)。
【0119】
一方、センタサーバ110は、ナビゲーション装置101から送信されたスケジュール情報を受信する(ステップS309)。スケジュール情報を受信すると、センタサーバ110は、ユーザを特定し、受信したスケジュール情報をスケジュール情報DB114に登録して(ステップS310)、ステップS301の処理に移行する。
【0120】
センタシステム200によるイベントカレンダ表示処理は、例えば、ナビゲーション装置101とセンタサーバ110との通信が終了したことに応じて終了する。
【0121】
以上に説明したように、第2の実施の形態では、表示装置(例えば、出力部40)の表示画面における地図上に移動体(例えば、車両)の現在位置を表示して移動体を目的地まで誘導する複数のナビゲーション装置101〜10Nと、ナビゲーション装置101〜10Nと通信ネットワーク120を介して通信を行うセンタサーバ110とを備えるセンタシステム200において、センタサーバ110が、各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶するイベント情報DB111と、ナビゲーション装置101〜10Nのユーザの行動履歴を記憶する行動履歴DB112とを備え、行動履歴DB112に記憶された行動履歴に基づいて、イベント情報DB111からイベント情報を検索し、検索したイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づいてカレンダ情報を作成し(または、カレンダ情報を更新し)、作成されたカレンダ情報をナビゲーション装置101〜10N(例えば、ナビゲーション装置101)に送信し、ナビゲーション装置101〜10Nが、ナビゲーション装置101〜10Nのユーザの行動履歴を保存し、保存した行動履歴をセンタサーバ110に送信し、センタサーバ110より送信されたカレンダ情報に従って表示装置(例えば、ナビゲーション装置101が有する出力部)の表示画面にカレンダ(例えば、イベントカレンダ、図7参照)を表示する構成としているので、ユーザに対して有用性の高いカレンダを提供できるようになる。
【0122】
また、センタサーバ120が、複数のナビゲーション装置101〜10Nにより取り扱われる情報をまとめて管理するので、例えば人気の高いイベント情報を優先して提供することができ、カレンダの有用性を高めることができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0123】
本発明は、車両の進路案内を実現するデバイスを扱う業種において産業上有用であり、音声出力が可能なカーナビゲーション装置等の電化製品市場においても有用である。
【符号の説明】
【0124】
10 制御部
11 経路探索部
12 自車位置特定部
13 経路誘導部
14 行動履歴保存部
15 イベント情報検索部
16 カレンダ情報作成部
17 カレンダ表示部
18 行動範囲特定部
20 記憶部
21 道路地図情報記憶部
22 POI情報記憶部
23 イベント情報記憶部
24 行動履歴記憶部
25 カレンダ情報記憶部
26 スケジュール情報管理テーブル
30 メモリ
40 出力部
50 センサ部
60 通信部
70 入力部
100 ナビゲーション装置
101〜10N ナビゲーション装置
110 センタサーバ
111 イベント情報DB
112 行動履歴DB
113 カレンダ情報DB
114 スケジュール情報DB
200 センタシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置の表示画面における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するナビゲーション装置であって、
各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段と、
該ナビゲーション装置のユーザの行動履歴を保存する行動履歴保存手段と、
該行動履歴保存手段により保存された行動履歴に基づいて、前記イベント情報記憶手段からイベント情報を検索するイベント情報検索手段と、
該イベント情報検索手段により検索されたイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づいてカレンダ情報を作成するカレンダ情報作成手段と、
該カレンダ情報作成手段により作成されたカレンダ情報に従って前記表示装置の表示画面にカレンダを表示するカレンダ表示手段とを含む
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記移動体が移動した経路を示す軌跡情報を保存する軌跡情報保存手段と、
前記ユーザが外部または内部の情報記憶媒体から各種情報を検索した履歴を保存する検索履歴保存手段とを含み、
前記行動履歴保存手段は、前記軌跡情報と前記検索履歴とを含む行動履歴を保存する
請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
道路情報を含む地図情報を記憶する道路地図情報記憶手段と、
前記行動履歴保存手段により保存された行動履歴から前記ユーザの行動範囲を特定する行動範囲特定手段とを含み、
前記イベント情報検索手段は、前記行動範囲特定手段により特定された行動範囲内に位置する案内対象物を示すPOI情報を含むイベント情報を検索する
請求項1または請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記カレンダ表示手段は、前記イベント情報が示すイベントが行われる時期を示すイベントアイコンを選択可能に表示するイベントアイコン表示手段を有し、
該イベントアイコン表示手段により表示されたイベントアイコンの選択を受け付けるイベントアイコン選択受付手段と、
該イベントアイコン選択受付手段がイベントアイコンの選択を受け付けたことに応じて、予め登録された所定の位置から前記イベントアイコンに対応するイベント情報が含むPOI情報が示す案内対象物に向かう推奨移動経路を導出する推奨移動経路導出手段とを含む
請求項1から請求項3のうち何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記カレンダ情報作成手段は、前記ユーザによるイベント情報の入力を受け付けるイベント情報入力受付手段を有する
請求項1から請求項4のうち何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記ユーザのスケジュールを示すスケジュール情報を管理するスケジュール管理テーブルを含み、
前記イベント情報検索手段は、前記スケジュール管理テーブルに登録されたスケジュール情報に基づいて前記イベント情報を検索する
請求項1から請求項5のうち何れかに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記カレンダ表示手段は、前記スケジュール管理テーブルに登録されたスケジュールを含むカレンダを表示する
請求項6記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
表示装置の表示画面における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導する複数のナビゲーション装置と、該ナビゲーション装置と通信ネットワークを介して通信を行うセンタサーバとを備えるセンタシステムであって、
前記センタサーバが、
各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶するイベント情報DBと、
前記ナビゲーション装置のユーザの行動履歴を記憶する行動履歴DBと、
該行動履歴DBに記憶された行動履歴に基づいて、前記イベント情報記憶手段からイベント情報を検索するイベント情報検索手段と、
該イベント情報検索手段により検索されたイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づいてカレンダ情報を作成するカレンダ情報作成手段と、
該カレンダ情報作成手段により作成されたカレンダ情報を前記ナビゲーション装置に送信するカレンダ情報送信手段とを含み、
前記ナビゲーション装置が、
該ナビゲーション装置のユーザの行動履歴を保存する行動履歴保存手段と、
該行動履歴保存手段により保存された行動履歴を前記センタサーバに送信する行動履歴送信手段と、
前記センタサーバのカレンダ情報送信手段により送信されたカレンダ情報に従って前記表示装置の表示画面にカレンダを表示するカレンダ表示手段とを含む
ことを特徴とするセンタシステム。
【請求項9】
表示装置の表示画面における地図上に移動体の現在位置を表示して前記移動体を目的地まで誘導するようにナビゲーション装置に動作制御させるためのナビゲーションプログラムであって、
前記ナビゲーション装置に、
該ナビゲーション装置のユーザの行動履歴を保存する行動履歴保存処理と、
該行動履歴保存処理にて保存された行動履歴に基づいて、各種イベントが行われる時期とイベント名称、およびイベントに関連する案内対象物を示すPOI情報とが対応付けされたイベント情報を記憶するイベント情報記憶手段からイベント情報を検索するイベント情報検索処理と、
該イベント情報検索処理にて検索されたイベント情報が示すイベントが行われる時期に基づいてカレンダ情報を作成するカレンダ情報作成処理と、
該カレンダ情報作成処理にて作成されたカレンダ情報に従って前記表示装置の表示画面にカレンダを表示するカレンダ表示処理とを
実行させるためのナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−73061(P2012−73061A)
【公開日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−216803(P2010−216803)
【出願日】平成22年9月28日(2010.9.28)
【出願人】(507052430)キャンバスマップル株式会社 (77)
【Fターム(参考)】