説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体

【課題】歩行者に適した案内をおこなうこと。
【解決手段】ナビゲーション装置100は、接続検知部101と、停止検知部102と、転送部103と、第2の格納部104と、処理部105と、接続検知部101は、移動体機器と接続しているか否かを検知する。転送部103は、停止検知部102により移動体の停止が検知された場合に、第1の格納部111に格納されている歩行者用地図データのうち現在位置周辺の歩行者用地図データを第2の格納部104に転送する。処理部105は、移動体機器との接続が検知されている場合に、第1の格納部111に格納されている移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行し、移動体機器との接続が検知されていない場合には、第2の格納部104に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両などの移動体には、ナビゲーション装置が搭載されている。このようなナビゲーション装置は、車内に固定して設置されるものに限らず、車内からの取り外しを可能にし、利用者が降車後に持ち運びでき、歩行時においても案内をおこなうことを可能にしたものも知られている。
【0003】
たとえば、歩行時における持ち運びを容易にするために、ナビゲーション装置を、操作装置と、本体装置と分離可能にし、歩行時には操作装置のみを携行できるようにした技術が提案されている。(たとえば、下記特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−148052号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、歩行時の案内であっても、車両に搭載された際の案内と同様の案内がおこなわれるため、歩行者に適した案内をおこなうことができないといった問題が一例として挙げられる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかるナビゲーション装置は、移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)および歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置であって、第2の格納手段と、前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知手段と、前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理手段と、前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知手段と、前記移動体の停止が検知された場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記歩行者用地図データのうち前記移動体の現在位置周辺の歩行者用地図データを前記第2の格納手段に転送する転送手段と、を備え、前記処理手段は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とする。
【0007】
また、請求項2の発明にかかるナビゲーション装置は、移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置であって、第2の格納手段と、前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知手段と、前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理手段と、前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知手段と、前記移動体の停止が検知された場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて前記移動体の現在位置周辺の歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を生成する生成手段と、前記歩行者用地図データを前記第2の格納手段に転送する転送手段と、を備え、前記処理手段は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とする。
【0008】
また、請求項3の発明にかかるナビゲーション装置は、移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置であって、第2の格納手段と、前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知手段と、前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理手段と、前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知手段と、前記移動体の停止が検知された場合に、前記移動体の現在位置周辺の歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を外部サーバから取得して前記第2の格納手段に格納する取得手段と、を備え、前記処理手段は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とする。
【0009】
また、請求項7の発明にかかるナビゲーション方法は、移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)および歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知工程と、前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理工程と、前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知工程と、前記移動体の停止が検知された場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記歩行者用地図データのうち前記移動体の現在位置周辺の歩行者用地図データを前記第2の格納手段に転送する転送工程と、を含み、前記処理工程は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とする。
【0010】
また、請求項8の発明にかかるナビゲーション方法は、移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知工程と、前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理工程と、前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知工程と、前記移動体の停止が検知された場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて前記移動体の現在位置周辺の歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を生成する生成工程と、前記歩行者用地図データを前記第2の格納手段に転送する転送工程と、を含み、前記処理工程は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とする。
【0011】
また、請求項9の発明にかかるナビゲーション方法は、移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知工程と、前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理工程と、前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知工程と、前記移動体の停止が検知された場合に、前記移動体の現在位置周辺の歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を外部サーバから取得して前記第2の格納手段に格納する取得工程と、を含み、前記処理工程は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とする。
【0012】
また、請求項10の発明にかかるナビゲーションプログラムは、請求項7〜9のいずれか一つに記載のナビゲーション方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0013】
また、請求項11の発明にかかる記録媒体は、請求項10に記載のナビゲーションプログラムをコンピュータに読み取り可能に記録したことを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかるナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
(実施の形態1)
(ナビゲーション装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置100の機能的構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかるナビゲーション装置100の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【0016】
図1において、ナビゲーション装置100は、移動体機器110に接続可能な構成になっている。移動体機器110は、移動体に固定して配置され、第1の格納部111を備えている。第1の格納部111は、移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)および歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を格納する。第1の格納部111は、具体的には、大容量のHDD(Hard Disk Drive)が用いられる。
【0017】
移動体用地図データは、具体的には、広域な地図データであり、移動体を案内する際に有効な道路や施設の情報を含んでいる。歩行者用地図データは、移動体用地図データに比べて縮尺の大きい(詳細な)地図データであるとともに、歩行時に有効な情報となる、歩道、横断歩道、歩道橋、地下歩道といった情報を含んでいる。また、歩行者用地図データは、2次元画像であってもよいし、3次元画像であってもよい。
【0018】
また、ナビゲーション装置100は、接続検知部101と、停止検知部102と、転送部103と、第2の格納部104と、処理部105と、案内部106と、通知制御部107と、を備えている。接続検知部101は、移動体機器110と接続しているか否かを検知する。接続検知部101は、移動体機器110との接続を検知できればよく、センシングによるものを用いてもよいし、コネクタなどの接続信号によるものなどを用いてもよい。
【0019】
停止検知部102は、移動体が停止したか否かを検知する。停止検知部102は、具体的には、移動体の速度が0km/hを検知したときや、パーキングブレーキが掛かったことを検知したときのほか、ギアの位置がパーキングギアに位置したことを検知したときなどに、移動体の停止を検知する。つまり、停止検知部102は、速度、パーキングブレーキの有無、ギアの位置などに基づいて、移動体の停止を検知する。
【0020】
転送部103は、停止検知部102による移動体の停止が検知された場合に、第1の格納部111に格納されている歩行者用地図データのうち移動体の現在位置周辺の歩行者用地図データを第2の格納部104に転送する。第2の格納部104は、小型で軽量なものが望ましく、たとえば、CD、DVDなどの光ディスクや、メモリカード、USBメモリなどのフラッシュメモリなどの、記録メディアが用いられる。
【0021】
処理部105は、移動体機器110との接続が検知されている場合に、第1の格納部111に格納されている移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する。また、処理部105は、移動体機器110との接続が検知されていない場合には、第2の格納部104に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行する。
【0022】
案内部106は、処理部105によって実行され、生成された案内内容を案内する。案内部106は、具体的には、移動体用地図データを用いた案内、または歩行者用地図データを用いた案内のいずれか一方をおこなう。案内部106による案内は、音声による案内でもよいし、表示による案内でもよいし、両者を用いた案内でもよい。
【0023】
また、本実施の形態において、第2の格納部104に格納される歩行者用地図データは、現在位置周辺の所定の範囲内の地図データであることが望ましい。所定の範囲は、具体的には、歩行可能な範囲であり、半径1〜2km程度の範囲である。本構成は、第2の格納部104に格納するデータの容量を抑えることを可能にしたものである。
【0024】
また、本実施の形態において、移動体機器110は、図示外の電源供給部を備える。この電源供給部は、ナビゲーション装置100に電源を供給する。ナビゲーション装置100は、移動体機器110と接続している際には、当該電源供給部から供給される電源により動作する。
【0025】
また、ナビゲーション装置100は、図示外の蓄電部を備える。蓄電部は、移動体機器110との接続が検知されている場合に、電源供給部からの電源を蓄電する。ナビゲーション装置100は、移動体機器110から取り外されている際には、当該蓄電部の電源により動作する。
【0026】
また、本実施の形態において、ナビゲーション装置100の通知制御部107は、任意の構成要素である。通知制御部107は、転送部103によって歩行者用地図データが第2の格納部104に転送されている際に、移動体機器110からの取り外しの防止を通知させる。具体的には、たとえば、案内部106に含まれる表示部などから、取り外し禁止の旨の表示がおこなわれる。また、このようなデータの転送中に、ナビゲーション装置100と移動体機器110との接続をロックするロック部を備えてもよい。
【0027】
(ナビゲーション装置のナビゲーション処理手順)
つぎに、図2を用いて、ナビゲーション装置100のナビゲーション処理手順について説明する。図2は、本実施の形態にかかるナビゲーション装置100のナビゲーション処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0028】
図2のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置100は、移動体機器110と接続された状態にあり、移動体用地図データを用いてナビゲーション処理を実行している(ステップS201)。そして、停止検知部102により、移動体が停止したか否かを判断する(ステップS202)。
【0029】
ステップS202において、移動体が停止するまで(ステップS202:No)、ステップS201に移行し、移動体が停止すると(ステップS202:Yes)、第1の格納部111から第2の格納部104に歩行者用地図データを転送する(ステップS203)。
【0030】
このあと、ナビゲーション装置100が移動体機器110から取り外されたか否かを判断する(ステップS204)。ステップS204において、ナビゲーション装置100が移動体機器110から取り外されるまで待機状態にあり(ステップS204:Noのループ)、移動体機器110から取り外されると(ステップS204:Yes)、歩行用データを用いてナビゲーション処理を実行する(ステップS205)。そして、歩行者用の案内をおこない(ステップS206)、一連の処理を終了する。
【0031】
以上説明したように、本実施の形態にかかるナビゲーション装置100は、移動体が停止した際に、第1の格納部111に格納された歩行者用地図データを第2の格納部104に格納するようにし、歩行時には歩行者用地図データを用いて案内をおこなうようにしたので、歩行者に適した案内をおこなうことができる。したがって、利用者は、移動体から降り、目的地まで歩く場合でも、短時間で正確に目的地に到達することができる。
【0032】
(実施の形態2)
(ナビゲーション装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置300の機能的構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかるナビゲーション装置300の機能的構成の一例を示すブロック図である。なお、実施の形態2において、実施の形態1と同様の構成については、同様の符号を付し、適宜、その説明を省略する。
【0033】
図3において、ナビゲーション装置300は、移動体機器310に接続可能な構成になっている。移動体機器310は、第1の格納部311を備えている。第1の格納部311は、移動体用地図データのみを格納する。
【0034】
また、ナビゲーション装置300は、接続検知部101と、停止検知部102と、第2の格納部104と、処理部105と、案内部106と、通知制御部107と、生成部301と、転送部302とを備えている。
【0035】
生成部301は、移動体の停止が検知された場合に、第1の格納部311に格納されている移動体用地図データを用いて移動体の現在位置周辺の歩行者用地図データを生成する。生成部301は、具体的には、移動体用地図データの中から、詳細な地図データを抽出するとともに、さらに、歩行者を案内するに際して有効な歩道などの情報を抽出することにより、歩行用地図データを生成する。また、生成部301は、外部サーバから歩道などの付加情報を受信し、歩行者用地図データを生成してもよい。
【0036】
転送部302は、生成部301によって生成された歩行者用地図データを第2の格納部104に転送する。
【0037】
(ナビゲーション装置のナビゲーション処理手順)
つぎに、図4を用いて、ナビゲーション装置300のナビゲーション処理手順について説明する。図4は、本実施の形態にかかるナビゲーション装置300のナビゲーション処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0038】
図4のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置300は、移動体機器110と接続された状態にあり、移動体用地図データを用いてナビゲーション処理を実行している(ステップS401)。そして、停止検知部102により、移動体が停止したか否かを判断する(ステップS402)。
【0039】
ステップS402において、移動体が停止するまで(ステップS402:No)、ステップS401に移行し、移動体が停止すると(ステップS402:Yes)、第1の格納部311に格納されている移動体用地図データを用いて移動体の現在位置周辺の歩行者用地図データを生成する(ステップS403)。
【0040】
そして、生成された歩行者用地図データを第2の格納部104に転送する(ステップS404)。このあと、ナビゲーション装置300が移動体機器310から取り外されたか否かを判断する(ステップS405)。ステップS405において、ナビゲーション装置300が移動体機器310から取り外されるまで待機状態にあり(ステップS405:Noのループ)、移動体機器310から取り外されると(ステップS405:Yes)、歩行用地図データを用いてナビゲーション処理を実行する(ステップS406)。そして、歩行者用の案内をおこない(ステップS407)、一連の処理を終了する。
【0041】
以上説明したように、本実施の形態にかかるナビゲーション装置300は、移動体が停止した際に、第1の格納部311に格納された移動体用地図データを用いて、歩行者用地図データを生成するとともに第2の格納部104に格納し、歩行時には歩行者用地図データを用いて案内をおこなうようにしたので、歩行者に適した案内をおこなうことができる。したがって、利用者は、移動体から降り、目的地まで歩く場合でも、短時間で正確に目的地に到達することができる。
【0042】
(実施の形態3)
(ナビゲーション装置の機能的構成)
この発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置500の機能的構成について説明する。図5は、本実施の形態にかかるナビゲーション装置500の機能的構成の一例を示すブロック図である。なお、実施の形態3において、実施の形態1または実施の形態2と同様の構成については、同様の符号を付し、適宜、その説明を省略する。
【0043】
また、ナビゲーション装置500は、接続検知部101と、停止検知部102と、第2の格納部104と、処理部105と、案内部106と、取得部501とを備えている。
【0044】
取得部501は、移動体の停止が検知された場合に、移動体の現在位置周辺の歩行者用地図データを外部サーバから取得して第2の格納部104に格納する。取得部501は、具体的には、移動体の停止が検知されたときに、外部サーバに対して、現在位置周辺の歩行者用地図データの送信要求をおこない、送信要求に応じて受信した当該歩行者用地図データを第2の格納部104に格納する。
【0045】
(ナビゲーション装置のナビゲーション処理手順)
つぎに、図6を用いて、ナビゲーション装置500のナビゲーション処理手順について説明する。図6は、本実施の形態にかかるナビゲーション装置500のナビゲーション処理手順の一例を示すフローチャートである。
【0046】
図6のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置500は、移動体機器310と接続された状態にあり、移動体用地図データを用いてナビゲーション処理を実行している(ステップS601)。そして、停止検知部102により、移動体が停止したか否かを判断する(ステップS602)。
【0047】
ステップS602において、移動体が停止するまで(ステップS602:No)、ステップS601に移行し、移動体が停止すると(ステップS602:Yes)、移動体の現在位置周辺の歩行者用地図データを外部サーバから取得するとともに(ステップS603)、取得した歩行者用地図データを第2の格納部104に格納する(ステップS604)。
【0048】
このあと、ナビゲーション装置500が移動体機器310から取り外されたか否かを判断する(ステップS605)。ステップS605において、ナビゲーション装置500が移動体機器310から取り外されるまで待機状態にあり(ステップS605:Noのループ)、移動体機器310から取り外されると(ステップS605:Yes)、歩行用地図データを用いてナビゲーション処理を実行する(ステップS606)。そして、歩行者用の案内をおこない(ステップS607)、一連の処理を終了する。
【0049】
以上説明したように、本実施の形態にかかるナビゲーション装置500は、移動体が停止した際に、外部サーバから歩行者用地図データを取得し、第2の格納部104に格納するようにし、歩行時には歩行者用地図データを用いて案内をおこなうようにしたので、歩行者に適した案内をおこなうことができる。したがって、利用者は、移動体から降り、目的地まで歩く場合でも、短時間で正確に目的地に到達することができる。
【実施例】
【0050】
以下に、本発明の実施例について説明する。本実施例では、車両に搭載され、歩行時に携行可能なナビゲーション装置によって、本発明のナビゲーション装置を実施した場合の一例について説明する。なお、本実施例では、実施の形態1に示した、移動体機器から転送された歩行者用地図データを用いて案内をおこなうようにした構成について説明する。
【0051】
(ナビゲーション装置のハードウェア構成)
図7および図8を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置700および移動体機器800のハードウェア構成について説明する。図7は、本実施例にかかるナビゲーション装置700のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図8は、本実施例にかかる移動体機器800のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0052】
図7において、ナビゲーション装置700は、移動体機器800に対して取り外し自在になっており、CPU701と、ROM702と、RAM703と、フラッシュメモリドライブ704と、フラッシュメモリ705と、音声I/F(インターフェース)706と、スピーカ707と、入力デバイス708と、映像I/F709と、ディスプレイ710と、通信I/F711と、GPSユニット712と、センサ713と、を備えている。また、各構成部701〜713はバス720によってそれぞれ接続されている。また、ナビゲーション装置700には、バッテリ730が内蔵されている。
【0053】
図8において、移動体機器800は、車両のダッシュボードなどに固定して配置されており、磁気ディスクドライブ801と、磁気ディスク802と、光ディスクドライブ803と、光ディスク804と、音声I/F805と、スピーカ806と、通信I/F807と、GPSユニット808と、各種センサ809と、を備えている。また、各構成部801〜809はバス820によってそれぞれ接続されている。また、移動体機器800には、電源供給部830が内蔵されている。以下、適宜、図7または図8を用いて、説明する。
【0054】
CPU701は、ナビゲーション装置700の全体の制御を司る。ROM702は、ブートプログラム、現在地点算出プログラム、経路探索プログラム、経路誘導プログラム、地図データ表示プログラム、地図データ転送プログラムなどの各種プログラムを記録している。また、RAM703は、CPU701のワークエリアとして使用される。
【0055】
現在地点算出プログラムは、たとえば、後述するGPSユニット712,808および各種センサ809の出力情報に基づいて、利用者または車両の現在地点(ナビゲーション装置700の現在地点)を算出させる。
【0056】
経路探索プログラムは、後述する磁気ディスク802に記録されている地図データなどを利用して、出発地点から目的地点までの最適な経路を探索させる。ここで、最適な経路とは、目的地点までの最短(または最速)経路やユーザが指定した条件に最も合致する経路などである。また、目的地点のみならず、立ち寄り地点や休憩地点までの経路を探索してもよい。探索された誘導経路は、CPU701を介して音声I/F706,805や映像I/F709へ出力される。
【0057】
経路誘導プログラムは、経路探索プログラムを実行することによって探索された誘導経路情報、現在地点算出プログラムを実行することによって算出された、ナビゲーション装置700の現在地点情報、磁気ディスク802から読み出された地図データに基づいて、リアルタイムな経路誘導情報を生成させる。決定された経路誘導情報は、CPU701を介して音声I/F706,805や映像I/F709へ出力される。
【0058】
地図データ表示プログラムは、後述するフラッシュメモリ705や磁気ディスク802光ディスク804に記録されている地図データを映像I/F709によってディスプレイ710に表示させる。
【0059】
地図データ転送プログラムは、後述する各種センサ809の速度の出力値に基づいて、磁気ディスク802に記録されている、歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を複製し、フラッシュメモリ705に転送する。
【0060】
フラッシュメモリドライブ704は、CPU701の制御にしたがってフラッシュメモリ705に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。フラッシュメモリ705は、フラッシュメモリドライブ704の制御で書き込まれたデータを記録する。フラッシュメモリ705は、具体的には、歩行者用地図データを記録する。フラッシュメモリ705としては、たとえば、メモリカードやUSBメモリなどを用いることができる。
【0061】
磁気ディスクドライブ801は、CPU701の制御にしたがって磁気ディスク802に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。磁気ディスク802は、磁気ディスクドライブ801の制御で書き込まれたデータを記録する。磁気ディスク802としては、たとえば、HD(ハードディスク)やFD(フレキシブルディスク)を用いることができる。磁気ディスク802に記録されるデータの一例としては、移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)と、歩行者用地図データとが挙げられる。
【0062】
光ディスクドライブ803は、CPU701の制御にしたがって光ディスク804に対するデータの読み取り/書き込みを制御する。光ディスク804は、光ディスクドライブ803の制御にしたがってデータの読み出される着脱自在な記録媒体である。光ディスク804は、書き込み可能な記録媒体を利用することもできる。また、この着脱自在な記録媒体として、光ディスク804のほか、MO、メモリカードなどであってもよい。
【0063】
音声I/F706,805は、音声出力用のスピーカ707,806に接続される。スピーカ707,806からは、音声が出力される。ナビゲーション装置700のスピーカ707は、ナビゲーション装置700の装置筐体の適宜の位置に設けられる。また、移動体機器800のスピーカ806は、ダッシュボードの下部やサイドドアなどに設けられる。また、ナビゲーション装置700と移動体機器800との接続時には、移動体機器800のスピーカ806から音声が出力される。
【0064】
入力デバイス708は、文字、数値、各種指示などの入力のための複数のキーを備えたリモコン、キーボード、マウス、タッチパネルなどが挙げられる。
【0065】
映像I/F709は、ディスプレイ710と接続される。映像I/F709は、具体的には、たとえば、ディスプレイ710全体の制御をおこなうグラフィックコントローラと、即時表示可能な画像情報を一時的に記録するVRAM(Video RAM)などのバッファメモリと、グラフィックコントローラから出力される画像データに基づいて、ディスプレイ710を表示制御する制御ICなどによって構成される。
【0066】
ディスプレイ710には、アイコン、カーソル、メニュー、ウインドウ、あるいは文字や画像などの各種データが表示される。このディスプレイ710は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0067】
ナビゲーション装置700の通信I/F711は、無線を介してネットワークに接続され、ナビゲーション装置700とCPU701とのインターフェースとして機能する。通信I/F711は、さらに、無線を介してインターネットなどの通信網に接続され、この通信網とCPU701とのインターフェースとしても機能する。また、通信I/F711は、たとえば、図示しないサーバなどから、歩行者用地図データを取得する構成でもよい。
【0068】
また、移動体機器800の通信I/F807は、たとえば、FMチューナー、VICS(Vehicle Information and Communication System)/ビーコンレシーバ、無線ナビゲーション装置、およびそのほかのナビゲーション装置によって構成され、VICSセンターから配信される渋滞や交通規制などの道路交通情報のほか、合流地点における混雑状態など交通状況の情報を取得する。なお、VICSは登録商標である。
【0069】
また、移動体機器800の通信I/F807は、たとえば、DSRC(Dedicated Short Range Communication)を用いた場合は、路側に設置された無線装置と双方向の無線通信をおこなう車載無線装置によって構成され、合流地点における混雑状態など交通状況の情報のほか、各種情報を取得する。
【0070】
GPSユニット712,808は、GPS衛星からの電波を受信し、ナビゲーション装置700の現在地点を示す情報を出力する。GPSユニット712,808の出力情報は、CPU701による現在地点の算出に際して利用される。現在地点を示す情報は、たとえば緯度・経度、高度などの、地図情報上の1点を特定する情報である。
【0071】
ナビゲーション装置700のセンサ713は、ナビゲーション装置700と、移動体機器800との接続を検知する。なお、センシングに限らず、コネクタ接続などによる接続信号を検知することも可能である。
【0072】
移動体機器800の各種センサ809は、車速センサや加速度センサ、角速度センサなどを含み、車両の位置や挙動を判断することが可能な情報を出力する。各種センサ809の出力値は、CPU701によるナビゲーション装置700の現在地点の算出や、速度や方位の変化量の測定などのほか、歩行者用地図データを転送する際のタイミングの制御に用いられる。
【0073】
バッテリ730は、ナビゲーション装置700が移動体機器800から取り外された場合に、ナビゲーション装置700に対して電源を供給する蓄電池である。また、電源供給部830は、ナビゲーション装置700と移動体機器800とが接続している場合に、ナビゲーション装置700と移動体機器800とに対して電源を供給するとともに、バッテリ730を充電する。
【0074】
図1に示したナビゲーション装置100および移動体機器110が備える接続検知部101と、停止検知部102と、転送部103と、第2の格納部104と、処理部105と、案内部106と、通知制御部107と、第1の格納部111とは、図7および図8に示したナビゲーション装置700および移動体機器800におけるROM702、RAM703、フラッシュメモリ705、磁気ディスク802、光ディスク804などに記録されたプログラムやデータを用いて、CPU701が所定のプログラムを実行し、ナビゲーション装置700および移動体機器800における各部を制御することによって、その機能を実現する。
【0075】
すなわち、本実施例のナビゲーション装置700は、ナビゲーション装置700における記録媒体としてのROM702に記録されているナビゲーションプログラムを実行することにより、図1に示したナビゲーション装置100が備える機能を、図2に示したナビゲーション処理手順で実行することができる。
【0076】
(ナビゲーション装置がおこなうナビゲーション処理の一例)
つぎに、図9を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置700がおこなうナビゲーション処理の一例について説明する。図9は、本実施例にかかるナビゲーション装置700のナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【0077】
図9のフローチャートにおいて、ナビゲーション装置700は、移動体機器800と接続された状態にあり、移動体用地図データを用いてナビゲーション処理を実行している(ステップS901)。このとき、バッテリ730が充電された状態にある(ステップS902)。そして、各種センサ809による速度の検知結果に基づき、車両が停止したか否かを判断する(ステップS903)。ステップS903の判断は、具体的には、各種センサ809によって、速度が0km/hを検出したか否かの判断である。
【0078】
ステップS903において、車両が停止するまで(ステップS903:No)、ステップS901に移行し、車両が停止すると(ステップS903:Yes)、磁気ディスク802に記録される、現在位置から所定範囲内の歩行者用地図データをフラッシュメモリ705に転送する(ステップS904)。なお、所定範囲内は、目的地周辺までの範囲であり、たとえば500m圏内といった範囲である。
【0079】
このとき、ディスプレイ710には、「取り外し禁止」の表示がされ(ステップS905)、ナビゲーション装置700と移動体機器800との取り外しを禁止する旨や、データを転送中であることの旨が通知される。なお、ステップS905において、表示のみに限らず、ナビゲーション装置700と移動体機器800とを、機械的にロックし、取り外しできない構成としてもよい。
【0080】
そして、歩行者用地図データの転送を終了したか否かを判断する(ステップS906)。ステップS906において、歩行者用地図データの転送を終了するまで(ステップS906:No)、ステップS904に移行し、歩行者用地図データの転送を終了すると(ステップS906:Yes)、「取り外し禁止」の表示を消去し、通常の画面表示に戻る(ステップS907)。
【0081】
このあと、センサ713の検知結果に基づき、ナビゲーション装置700が移動体機器800から取り外されたか否かを判断する(ステップS908)。ステップS908において、ナビゲーション装置700が移動体機器800から取り外されるまで待機状態にあり(ステップS908:Noのループ)、移動体機器110から取り外されると(ステップS908:Yes)、バッテリ730の電源を離礁し、歩行用地図データを用いてナビゲーション処理を実行する(ステップS909)。そして、歩行者用の案内をおこない(ステップS910)、一連の処理を終了する。
【0082】
以上の処理によれば、移動体機器800から取り外された際に、移動体が停止した際に、磁気ディスク802に記録された歩行者用地図データをフラッシュメモリ705に転送するようにし、歩行時には歩行者用地図データを用いて案内をおこなうようにしたので、歩行者に適した案内をおこなうことができる。したがって、利用者は、移動体から降り、目的地まで歩く場合でも、短時間で正確に目的地に到達することができる。
【0083】
また、フラッシュメモリ705に格納する歩行者用地図データを所定範囲内としたので、データの容量を抑えることができる。また、データの転送中に、ナビゲーション装置700と移動体機器800との取り外しを禁止する旨の通知をおこなうようにしたので、転送中の取り外しによるデータの紛失を防止することができる。また、ナビゲーション装置700にバッテリ730を搭載させたので、小型化および軽量化を実現でき、利用者にとって携行しやすいナビゲーション装置700を提供することができる。
【0084】
なお、本実施例においては、磁気ディスク802に記録された歩行者用地図データをフラッシュメモリ705に転送するようにしたが、このほかにも、磁気ディスク802に移動体用地図データのみを記録させ、当該移動体用地図データを用いて、歩行者用地図データを生成するとともに、フラッシュメモリ705に転送するようにした構成とすることも可能である。さらに、このほかにも、外部サーバから歩行者用地図データを取得し、フラッシュメモリ705に記録するようにした構成とすることも可能である。
【0085】
(ディスプレイに表示される表示画面の一例)
つぎに、図10および図11を用いて、本実施例にかかるナビゲーション装置700のディスプレイ710に表示される表示画面の一例について説明する。図10は、移動体用地図データを用いた際の表示画面の一例を示す説明図である。図11は、歩行者用地図データを用いた際の表示画面の一例を示す説明図である。
【0086】
図10に示す表示画面1000は、移動体用地図データを用いた際に表示される画面を示している。符号1001は、車両の現在地点を示している。符号1002は、目的地点を示している。
【0087】
一方、図11に示す表示画面1100は、歩行者用地図データを用いた際に表示される画面を示している。表示画面1100には、現在地点1101と、目的地点1102と、歩道1103と、横断歩道1104と、歩道橋1105と、私道1106とが表示されている。現在地点1101は、歩道1103上を示している。
【0088】
利用者が目的地点1102に行くにあたって、図10に示した表示画面1000の案内では、図11に示す私道1106を右折するおそれがあるが、図11に示す表示画面1100の案内では、私道1106の先を右折することが明確にわかる。また、横断歩道1104や、歩道橋1105などが表示されるので、歩行者の立場に応じた画面を表示することができ、利用者は、周辺の状況を、より正確に理解することができる。
【0089】
以上説明したように、本発明のナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーションプログラム、および記録媒体によれば、利用者は、短時間で正確に目的地に到達することができる。
【0090】
なお、本実施例で説明したナビゲーション方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本実施の形態にかかるナビゲーション装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態にかかるナビゲーション装置のナビゲーション処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図3】本実施の形態にかかるナビゲーション装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図4】本実施の形態にかかるナビゲーション装置のナビゲーション処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本実施の形態にかかるナビゲーション装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。
【図6】本実施の形態にかかるナビゲーション装置のナビゲーション処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本実施例にかかるナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図8】本実施例にかかる移動体機器のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図9】本実施例にかかるナビゲーション装置のナビゲーション処理の一例を示すフローチャートである。
【図10】移動体用地図データを用いた際の表示画面の一例を示す説明図である。
【図11】歩行者用地図データを用いた際の表示画面の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0092】
100 ナビゲーション装置
101 接続検知部
102 停止検知部
103 転送部
104 第2の格納部
105 処理部
106 案内部
107 通知制御部
110 移動体機器
111 第1の格納部
300 ナビゲーション装置
301 生成部
302 転送部
310 移動体機器
311 第1の格納部
500 ナビゲーション装置
501 取得部
700 ナビゲーション装置
705 フラッシュメモリ
730 バッテリ
800 移動体機器
830 電源供給部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)および歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置であって、
第2の格納手段と、
前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知手段と、
前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理手段と、
前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知手段と、
前記移動体の停止が検知された場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記歩行者用地図データのうち前記移動体の現在位置周辺の歩行者用地図データを前記第2の格納手段に転送する転送手段と、
を備え、
前記処理手段は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置であって、
第2の格納手段と、
前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知手段と、
前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理手段と、
前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知手段と、
前記移動体の停止が検知された場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて前記移動体の現在位置周辺の歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を生成する生成手段と、
前記歩行者用地図データを前記第2の格納手段に転送する転送手段と、
を備え、
前記処理手段は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置であって、
第2の格納手段と、
前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知手段と、
前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理手段と、
前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知手段と、
前記移動体の停止が検知された場合に、前記移動体の現在位置周辺の歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を外部サーバから取得して前記第2の格納手段に格納する取得手段と、
を備え、
前記処理手段は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
前記第2の格納手段に格納される歩行者用地図データは、現在位置周辺の所定の範囲内の地図データであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記移動体機器は、電源を供給する電源供給手段をさらに備え、
前記ナビゲーション装置は、前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記電源供給手段からの電源を蓄電する蓄電手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記ナビゲーション装置は、前記転送手段によって歩行者用地図データが前記第2の格納手段に転送されている場合に、前記移動体機器からの取り外しの防止を通知する通知制御手段をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)および歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、
前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知工程と、
前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理工程と、
前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知工程と、
前記移動体の停止が検知された場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記歩行者用地図データのうち前記移動体の現在位置周辺の歩行者用地図データを前記第2の格納手段に転送する転送工程と、
を含み、
前記処理工程は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項8】
移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、
前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知工程と、
前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理工程と、
前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知工程と、
前記移動体の停止が検知された場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて前記移動体の現在位置周辺の歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を生成する生成工程と、
前記歩行者用地図データを前記第2の格納手段に転送する転送工程と、
を含み、
前記処理工程は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項9】
移動体用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「移動体用地図データ」という)を格納する第1の格納手段を備えて移動体に搭載されている移動体機器に接続してナビゲーション処理を実行するナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、
前記移動体機器と接続しているか否かを検知する接続検知工程と、
前記移動体機器との接続が検知されている場合に、前記第1の格納手段に格納されている前記移動体用地図データを用いて移動体用のナビゲーション処理を実行する処理工程と、
前記移動体が停止したか否かを検知する停止検知工程と、
前記移動体の停止が検知された場合に、前記移動体の現在位置周辺の歩行者用のナビゲーション処理に用いる地図データ(以下、「歩行者用地図データ」という)を外部サーバから取得して前記第2の格納手段に格納する取得工程と、
を含み、
前記処理工程は、前記移動体機器との接続が検知されていない場合には、前記第2の格納手段に格納されている歩行者用地図データを用いて歩行者用のナビゲーション処理を実行することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項10】
請求項7〜9のいずれか一つに記載のナビゲーション方法をコンピュータに実行させることを特徴とするナビゲーションプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のナビゲーションプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−109400(P2009−109400A)
【公開日】平成21年5月21日(2009.5.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−283457(P2007−283457)
【出願日】平成19年10月31日(2007.10.31)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【Fターム(参考)】