説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、ナビゲーション方法を実行するためのコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムを記録した記録媒体

【課題】ナビゲーションシステムで経路案内をする際、より実用的な、日照情報を反映させたルート探索を可能にするナビゲーション装置及びその方法を提供する。
【解決手段】 所定のルールに従い出発地から目的地までのルートを探索する探索ステップを備えるナビゲーション方法において、日照情報及び停滞要素情報に基づいて日照コストを生成し、日照コスト及び地図情報に関連付けて設定される基本コストに基づいて総コストを演算し、探索ステップは、総コストを参照してルートを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、日照に関する情報及び走行車輌の停滞要素に関する情報をナビゲーションシステムによる経路案内に反映させようとするものである。
【背景技術】
【0002】
近年、省エネルギーに対する意識の高まりや環境保護への配慮から、エネルギー消費を節約したエコドライブが推奨されている。エコドライブを実行するための手段として、例えば、車内におけるエアコンの使用を控えたり、太陽電池を搭載した車輌であれば、走行中にバッテリ充電を行うこと等が挙げられる。
このようなエコドライブを可能にすべく、特許文献1では、道路が日陰になるかどうかを考慮して、太陽光の直射を極力避けることができる経路を探索可能なナビゲーション装置が開示されている。
また、太陽光を必要とする車輌に対して、太陽光照射量の多い経路を案内可能な車輌用経路案内装置に関する技術も提案されている(特許文献2)。
本件発明に関連する従来技術を開示する特許文献3〜6も参照されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−226199号公報
【特許文献2】特開2000−353295号公報
【特許文献3】特開2008−089570号公報
【特許文献4】特開2009−248692号公報
【特許文献5】特開2007−225578号公報
【特許文献6】特開2008−275491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、より実用的な、日照情報を反映させたルート探索を可能にすべく鋭意検討を重ねてきた。その結果、次の課題を見出すに至った。
上記従来技術では、道路が日陰になりやすい度合い、あるいは路面への太陽光照射の度合いを、それぞれ日陰コストあるいは日照コストとしてルート探索に用いている。しかしながら、日照度合いが同程度である道路であっても、制限速度が低い、一時停止がある、あるいは渋滞し易い等、停滞しやすい要因を含む道路を走行する車輌と、そのような要因を含まない道路を走行する車輌とでは、太陽光の照射を受ける時間が異なる。すなわち、当該2つの車輌では、太陽光の日照量が異なることとなる。
そこで本発明では、ルート探索の際、道路への太陽光の照射状態に関する日照情報だけでなく、上記停滞しやすい要因に関する停滞要素情報を考慮することにより、より実用的に日照情報を反映させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明はかかる目的を達成すべくなされたものであり、その第1の局面は次のように規定される。即ち、
所定のルールに従い出発地から目的地までのルートを探索する探索部を備えるナビゲーション装置であって、
日照情報及び停滞要素情報に基づいて日照コストを生成する日照コスト生成部と、
前記日照コスト及び地図情報に関連付けて設定される基本コストに基づいて総コストを演算する総コスト演算部と、を備え、
前記探索部は、前記総コストを参照してルートを決定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【0006】
このように規定される第1の局面のナビゲーション装置によれば、ルート探索時に参照する総コストは、基本コストに加えて、日照情報及び停滞要素情報を考慮して生成される日照コストを含む。このように、当該日照コストが、道路への太陽光の照射状態に関する情報(日照情報)だけでなく、当該道路が有する停滞しやすい要因に関する情報(停滞要素情報)を考慮して生成されていれば、太陽光の日射を受ける時間(日照量)を考慮できるため、ルート探索に日照情報を反映させる際の精度を向上させることができる。
ここで、日照情報とは、リンクにおける太陽光の日射状態を表す情報をいい、道路への日射の有無等の情報が予めリンクに関連付けられていても良いし、出発地と目的地間のエリア近傍の天候情報が同期されていても良い。
また、停滞要素情報とは、例えばリンク等に付与された停滞しやすい要素に関する情報をいい、例えば、信号機情報、一時停止情報、制限速度情報、渋滞情報等が挙げられる(第2の局面)。
【0007】
この発明の第3の局面は次のように規定される。即ち、
第1又は第2の局面に規定のナビゲーション装置において、第1の日照状態に関するモードと第2の日照状態に関するモードとを選択可能なモード選択部、を備え、
前記日照コスト生成部は、前記モード選択部で選択されたモードに基づいて、前記日照情報及び停滞要素情報を調整して前記日照コストを生成する。
このように規定される第3の局面のナビゲーション装置によれば、所望の日照状態を選択可能なモード選択部と、選択されたモードに基づいて日照コストを生成する日照コスト生成部とを更に備える。このようなナビゲーション装置であれば、所定の日照状態に基づくルート探索のみならず、所望の日照状態を考慮したルート探索を行うことができる。また、選択されたモードを反映させ生成された日照コストを用いるため、ルート探索においてより実用的に所望の日照状態を反映させることができる。
【0008】
また、当該ナビゲーション装置は、車室温度と外気温度を比較する温度比較部(第4の局面)や、車輌のバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出部(第5の局面)を更に備えていても良い。温度比較部を備えた第4の局面のナビゲーション装置によれば、温度比較部の比較結果に基づいて上記モードが自動で選択されることとなる。例えば、温度比較部の比較結果を所定条件(例えば、冷房を使用していると判断されるような条件)に照らし、当該条件を満たすとき、日陰を歓迎するモードが自動選択される。
一方、バッテリ残量検出部を備えた第5の局面のナビゲーション装置によれば、バッテリ残量検出部の検出結果に基づいて上記モードが自動で選択されることとなる。すなわち、バッテリ残量検出部の検出結果が所定値以下のとき、上記第1の日照状態に関するモードとしての日向を歓迎するモードが自動選択される。このように、上記比較結果や検出結果に応じて、日向あるいは日陰を歓迎するモードが自動選択されれば、利用者の手を煩わすことなく、また、運転の妨げになることなく、エコドライブを行うことが可能となる。
また、バッテリ残量検出部の検出結果によっては、バッテリ残量が極めて低い場合等、走行距離や走行時間よりもバッテリ充電を優先した方が良い場合もある。
【0009】
そこでこの発明の第6の局面は次のように規定される。即ち、
第5の局面に規定のナビゲーション装置において、前記総コストを再演算する総コスト再演算部、を更に備え、
前記総コスト再演算部は、前記基本コストの影響を小さく反映する、及び/又は、前記日照コストの影響を大きく反映する再演算総コストを演算し、
前記探索部は、前記再演算総コストを参照してルートを決定する。
このように規定される第6の局面のナビゲーション装置によれば、バッテリ残量検出部の検出結果によりバッテリ残量が所定値以下のとき、バッテリ残量が増加するよう総コストを再演算することができる。このため、より効果的、強制的にバッテリ充電を行うことができ、利用者はバッテリ残量を心配することなく、安心して運転することが可能となる。
【0010】
また、この発明の第7の局面は次のように規定される。即ち、
所定のルールに従い出発地から目的地までのルートを探索する探索ステップを備えるナビゲーション方法であって、
日照情報及び停滞要素情報に基づいて日照コストを生成する日照コスト生成ステップと、
前記日照コスト及び地図情報に関連付けて設定される基本コストに基づいて総コストを演算する総コスト演算ステップと、を備え、
前記探索ステップは、前記総コストを参照してルートを決定する、
ことを特徴とするナビゲーション方法。
このように規定される第7の局面の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0011】
この発明の第8の局面は次のように規定される。即ち、
第7の局面に規定のナビゲーション方法において、前記停滞要素情報は、信号機情報、一時停止情報、制限速度情報、渋滞情報を含む。
このように規定される第8の局面に規定の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0012】
この発明の第9の局面は次のように規定される。即ち、
第7又は第8の局面に規定のナビゲーション方法において、第1の日照状態に関するモードと第2の日照状態に関するモードとを選択可能なモード選択ステップ、を備え、
前記日照コスト生成ステップは、前記モード選択ステップで選択されたモードに基づいて、前記日照情報及び停滞要素情報を調整して前記日照コストを生成する。
このように規定される第8の局面に規定の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0013】
この発明の第10の局面は次のように規定される。即ち、
第9の局面に規定のナビゲーション方法において、車室温度と外気温度を比較する温度比較ステップ、を更に備え、
前記モード選択ステップは、前記温度比較ステップの比較結果に基づいて前記モードを選択する。
このように規定される第10の局面に規定の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0014】
この発明の第11の局面は次のように規定される。即ち、
第9の局面に規定のナビゲーション方法において、車輌のバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出ステップ、を更に備え、
検出された前記バッテリ残量が所定値以下のとき、前記モード選択ステップは前記第1の日照状態に関するモードとしての日向歓迎モードを選択する。
このように規定される第11の局面に規定の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0015】
この発明の第12の局面は次のように規定される。即ち、
第11の局面に規定のナビゲーション方法において、前記総コストを再演算する総コスト再演算ステップ、を更に備え、
前記総コスト再演算ステップは、前記基本コストの影響を小さく反映する、及び/又は、前記日照コストの影響を大きく反映する再演算総コストを演算し、
前記探索ステップは、前記再演算総コストを参照してルートを決定する。
このように規定される第12の局面に規定の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0016】
更に、この発明の第13の局面は次のように規定される。即ち、
ナビゲーションするためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
所定のルールに従い出発地から目的地までのルートを探索する探索手段と、
日照情報及び停滞要素情報に基づいて日照コストを生成する日照コスト生成手段と、
前記日照コスト及び地図情報に関連付けて設定される基本コストに基づいて総コストを演算する総コスト演算手段と、を備え、
前記探索手段は、前記総コストを参照してルートを決定する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
このように規定される第13の局面の発明によれば、第1の局面と同等の効果を奏する。
【0017】
この発明の第14の局面は次のように規定される。即ち、
第13の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記停滞要素情報は、信号機情報、一時停止情報、制限速度情報、渋滞情報を含む。
このように規定される第14の局面に規定の発明によれば、第2の局面と同等の効果を奏する。
【0018】
この発明の第15の局面は次のように規定される。即ち、
第13又は第14の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
第1の日照状態に関するモードと第2の日照状態に関するモードとを選択可能なモード選択手段、として機能させ、
前記日照コスト生成手段は、前記モード選択手段で選択されたモードに基づいて、前記日照情報及び停滞要素情報を調整して前記日照コストを生成する。
このように規定される第15の局面に規定の発明によれば、第3の局面と同等の効果を奏する。
【0019】
この発明の第16の局面は次のように規定される。即ち、
第15の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
車室温度と外気温度を比較する温度比較手段、として機能させ、
前記モード選択手段は、前記温度比較手段の比較結果に基づいて前記モードを選択する。
このように規定される第16の局面に規定の発明によれば、第4の局面と同等の効果を奏する。
【0020】
この発明の第17の局面は次のように規定される。即ち、
第15の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
車輌のバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出手段、として機能させ、
検出された前記バッテリ残量が所定値以下のとき、前記モード選択手段は前記第1の日照状態に関するモードとしての日向歓迎モードを選択する。
このように規定される第17の局面に規定の発明によれば、第5の局面と同等の効果を奏する。
【0021】
この発明の第18の局面は次のように規定される。即ち、
第17の局面に規定のコンピュータプログラムにおいて、前記コンピュータを、更に、
前記総コストを再演算する総コスト再演算手段、として機能させ、
前記総コスト再演算手段は、前記基本コストの影響を小さく反映する、及び/又は、前記日照コストの影響を大きく反映する再演算総コストを演算し、
前記探索手段は、前記再演算総コストを参照してルートを決定する。
このように規定される第18の局面に規定の発明によれば、第6の局面と同等の効果を奏する。
【0022】
第13〜第18のいずれかの局面に規定されるコンピュータプログラムを記録する記録媒体が第19の局面として規定される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態の日照コスト生成部の詳細構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の他の実施の形態のナビゲーション装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施の形態の日照コスト生成部の詳細構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の他の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の他の実施の形態のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の他の実施の形態のコスト補正部の詳細構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施例のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
この発明の実施の形態のナビゲーション装置を説明する。
図1に、この発明の実施の形態のナビゲーション装置1の概略構成を示す。
図1に示すように、このナビゲーション装置1は、日照情報保存部3、停滞要素情報保存部5、日照コスト生成部7、日照コスト保存部9、基本コスト保存部11、総コスト演算部13、総コスト保存部15及び探索部17を備えている。
このナビゲーション装置1は、より良く太陽光の日射を受ける日向歓迎ルートを案内するナビゲーション装置であっても良いし、より良く太陽光の日射を回避する日陰歓迎ルートを案内するナビゲーション装置であっても良い。この実施の形態では、日向歓迎ルートを案内するナビゲーション装置1として以下に説明する。
【0025】
日照情報保存部3には、日照情報がリンク等の情報と関連付けて保存される。日照情報としては、リンクに対応する道路等における太陽光の日射状態を表す情報であれば特に制限されず、例えば、当該道路への日照の有無に関する情報等が挙げられる。当該日照情報は、季節や時間に関する情報や、道路の向きに関する方向情報と関連付けられていることが好ましく、さらには、道路付近に建造物が存在する等の周囲状況に応じて、道路に太陽光が照射されにくい等の情報を備えていることが好ましい。道路等に太陽光が照射するか否かは、季節や時間、道路の向きによっても異なるからである。また、道路付近にビルや、道路にトンネルが存在すれば、当該道路への太陽光の照射は望めない。上述した日照情報は、天候情報や建造物等の情報から演算することによって得られるものであっての良いし、プローブ情報により得られるものであっても良い。当該日照情報保存部3には、上記のようにして用意された日照情報が保存されていても良いし、また、出発地と目的地間のエリア近傍の天候情報が同期されていても良い。
【0026】
停滞要素情報保存部5には、停滞要素情報が保存される。停滞要素情報とは、道路を走行する車輌や交差点を右左折する車輌が停止や停滞あるいは渋滞する原因に関する情報であれば特に制限されないが、例えば、リンクに付された制限速度情報や一時停止情報、渋滞情報、信号機情報(特に停止確率の高い信号機に関する情報)等が挙げられる。これらの情報は、予め規定されている道路情報や交通規制情報、プローブによる情報、VICS情報等から得ることができる。
日照コスト生成部7は、日照情報保存部3及び停滞要素情報保存部5を参照し、リンク及びノードにつき所定のルールに基づいてそれぞれ日照コストを生成する。
【0027】
図2を用いて、日照コスト生成部7の詳細構成を説明する。日照コスト生成部7は、第1要素設定部71、第1要素保存部73、第2要素設定部75、第2要素保存部77及びコスト生成部79を備える。
第1要素設定部71は、日照情報保存部3を参照し、日照情報に関する第1要素を設定する。例えば、日照情報が「日照あり」の場合「0」、「日照なし」の場合「1」と設定することができる。当該第1要素は、このような設定の仕方に限られず、適宜設定可能である。設定された第1要素は、第1要素保存部73に保存される。
【0028】
第2要素設定部75は、停滞要素情報保存部5を参照し、停滞要素情報に関する第2要素を設定する。例えば、停滞要素情報が「停滞要素情報あり」の場合「1」、「停滞要素情報なし」の場合「0」と設定することができる。当該第2要素は、このような設定の仕方に限られず適宜設定可能であり、他の例として、停滞要素情報の種類に応じて重み付けをすることも可能である。この場合、停滞する度合いに応じて、例えば、「渋滞情報」を「4」、「停止確率の高い信号機情報」を「3」、「制限速度30km/h以下の情報」を「2」、「一時停止情報」を「1」と設定することができる。設定された第2要素は、第2要素保存部77に保存される。
【0029】
コスト生成部79は、上記にて設定された第1要素及び第2要素に基づいて日照コストを生成する。当該生成方法は両要素を考慮できれば特に制限されない。日照環境をより良く日照コストに反映させるための例として、例えば、第1要素設定部71で「日照あり」として「0」が設定された場合には、そのまま「0」の日照コストとし、「日照なし」として「1」が設定された場合の日照コストについては、当該「1」に第2要素設定部77で設定された値を乗算して生成することとできる。生成された当該日照コストは、当該リンク等情報と関連付けて日照コスト保存部9に保存される。また、第1要素設定部71で「日照あり」として「−1」、「日照なし」として「1」が設定された場合には、当該第1要素のいずれにも第2要素設定部77で設定された値を乗算して日照コストを生成することとしても良い。この場合、「日照あり」かつ「停滞要素あり」の場合の日照コストは小さくなり、探索部17は、より太陽光の日射を受ける時間(日照量)が長くなり易いルートを探索することができる。
【0030】
図1に戻り、基本コスト保存部11には、後述する地図情報保存部に保存されている各ノード情報や各リンク情報に付随して、当該ノードやリンクの特性に対応するコスト情報が基本コストとして保存されている。当該ノードやリンクの特性としては、例えば、距離、所要時間、道路種、道路幅、車線数、走行規制等が挙げられる。
総コスト演算部13は、日照コスト保存部9及び基本コスト保存部11を参照し、リンク及びノードにつき両コストを加算することによりそれぞれ総コストを演算する。演算された総コストは、当該リンク等情報と関連付けて総コスト保存部15に保存される。
探索部17は、後述する地図情報保存部に保存されている地図情報を読み出し、総コスト保存部15に保存されている総コスト情報を参照してルートを探索する。経路コスト情報が最も小さいルートが推奨され、日向歓迎ルートとなる。
【0031】
図3を用いて、図1及び図2に示すナビゲーション装置1の動作を説明する。
まず、ステップ1では、日照情報保存部3に保存された日照情報に基づき第1要素を設定し、保存部73に保存する。次に、ステップ2では、停滞要素情報保存部5に保存された停滞要素情報に基づき第2要素を設定し、保存部77に保存する。
続くステップ5では、ステップ1及びステップ3で設定された第1要素及び第2要素に基づいて、日照コストを生成し、日照コスト保存部9に保存する。ステップ5で生成された日照コスト及び基本コスト保存部11に保存された基本コストに基づき、総コストを演算し、総コスト保存部15に保存する(ステップ7)。
ステップ7で演算された総コストは、探索部17におけるルート探索の際に参照され、太陽光の照射をより良く受けるルートが決定される(ステップ9)。
【0032】
図4に、他の実施の形態のナビゲーション装置20を示す。図4において、図1と同一の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図4に示すナビゲーション装置20では、図1に示すナビゲーション装置1において、モード選択部21を更に備え、日照コスト生成部7に代えて日照コスト生成部23を備えている。
モード選択部21は、第1の日照状態に関するモード及び第2の日照状態に関するモードのうちから、要求されているモードの選択を行う。例えば、第1の日照状態に関するモードとして日向歓迎モードを、第2の日照状態に関するモードとして日陰歓迎モードを設定することができる。当該モードの数は2つに限定されず、適宜設定可能である。また、モードの選択は、利用者による入力部(後述する)からの信号に基づき行うことができる。さらには、ナビゲーション装置が、後述の温度比較部やバッテリ残量検出部等を有する場合、当該比較部による比較結果や検出部による検出結果に基づき、自動でモード選択を行うことも可能である。このようにモード選択部21を備えることにより、利用者の希望、あるいは車輌状況に応じて、所望の日照状態を反映させたルート案内を行うことが可能となる。
【0033】
日照コスト生成部23は、第1要素設定部71、第1要素保存部73、第2要素設定部75、第2要素保存部77、係数設定部25及びコスト生成部27を備える。
係数設定部25は、モード選択部21で選択されたモードに基づいて、日照コストを構成する第1要素及び第2要素に掛ける係数をそれぞれ設定する。係数設定部25は、第1の係数設定部251及び第2の係数設定部253を備える。係数設定部25内に設けられる係数設定部の数は、モード選択部21で設定されたモードの数に対応して適宜設けられる。
第1の係数設定部251は、モード選択部21で選択されたモードに対応して、上記第1要素設定部71で設定される第1要素に掛ける係数を設定する。例えば、モード選択部21において日向歓迎モードが選択された場合、当該信号に基づき第1係数設定部251は、正の係数を設定する。設定された当該係数を第1要素に掛けて得られた値が日照コストの生成に用いられる。当該係数を大きく設定すれば、「日照あり」と「日照なし」との要素の差が大きくなり、日照コストを重視したルート探索を行う場合に好ましい。また、第1の係数設定部251は、第1要素設定部71で設定された第1要素を、「日照あり」として「−5」、「日照なし」として「5」のように再設定してもよい。一方、日陰歓迎モードが選択された場合、当該信号に基づき第1係数設定部251は、負の係数を設定したり、「日照あり」として「5」、「日照なし」として「−5」のように第2要素を再設定する等行うことができる。
【0034】
第2の係数設定部253は、モード選択部21で選択されたモードに対応して、上記第2要素設定部73で設定される第2要素に掛ける係数を設定する。例えば、モード選択部21において日向歓迎モードが選択された場合、当該信号に基づき第2係数設定部251は、正の係数を設定する。設定された当該係数が第2要素に掛けて得られた値が日照コストの生成に用いられる。また、第2の係数設定部253は、第2要素設定部73で設定された第2要素を再設定することとしても良い。
このように日照コスト生成部23は、日向歓迎モードが選択された場合には、日向情報を有するリンクの日照コストが小さくなるように、また、日陰歓迎モードが選択された場合には、日陰情報を有するリンクの日照コストが小さくなるように設定されるため、モード選択部21で選択されたモードに対応した日照コストを生成することができる。
【0035】
図6に、他の実施の形態のナビゲーション装置30を示す。図6において、図1及び図4と同一の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図6に示すナビゲーション装置30では、図4に示すナビゲーション装置20において、車室温度検出部31、外気温度検出部33、温度比較部35、条件照合部37及びトリガ部39を更に備えている。
車室温度検出部31及び外気温度検出部33は、それぞれ車室温度及び外気温度を検出し、例えば、車室温センサと外気温センサで構成される。
温度比較部35は、上記車室温度検出部31及び外気温度検出部33で検出された、車室温度及び外気温度を比較する。比較された結果は、条件照合部37へ送られる。
【0036】
条件照合部37は、温度比較部35から送られてきた比較結果に加え、車室温度検出部31及び外気温度検出部33の検出結果を予め定められた条件と照合する。予め定められた条件としては、例えば、第1の条件として、車室温度と外気温度との差が所定温度以上(例えば10度以上)あり、外気温度が所定温度以下(例えば15度以下)かつ車室温度が所定温度以上(例えば25度以上)とし、第2の条件として、車室温度と外気温度との差が所定温度以上(例えば10度以上)あり、外気温度が所定温度以上(例えば35度以上)かつ車室温度が所定温度以下(例えば25度以下)とすることができる。第1の条件を満たす場合として、外が寒く、車内では暖房運転している場合が挙げられる。また、第2の条件を満たす場合として、外が暑く、車内では冷房運転している場合が挙げられる。
【0037】
トリガ部39は、条件照合部37を参照し、上記比較結果が所定条件を満たすとき、モード選択部21へトリガ信号を出力する。当該トリガ信号がモード選択部21内に送られると、モード選択部21は、条件照合部37における照合条件に応じて、モード選択部21内に設定された日向歓迎モードあるいは日陰歓迎モードを選択する。例えば、上記第1の条件を満たした場合には日向歓迎モードが、上記第2の条件を満たした場合には日陰歓迎モードが選択されることとできる。
このようにナビゲーション装置30では、車室温度、外気温度及び両者の差に基づき、当該環境に応じたルートを自動的に提供することができるためエコドライブが可能となる。
【0038】
また、車室温度検出部31、外気温度検出部33及び温度比較部35に換えて、バッテリ残量検出部を備えることもできる。この場合、バッテリ残量検出部での検出結果が所定値以下のとき、モード選択部21としての日向歓迎モードが選択されることとできる。このようなナビゲーション装置では、一定量のバッテリ残量を保持した走行が可能となるため、利用者はバッテリ残量を気にかけることなく、安心して走行できる。
【0039】
図7に、他の実施の形態のナビゲーション装置40を示す。図7において、図1、図4及び図6と同一の要素には同一の符号を付して、その説明を部分的に省略する。
図7に示すナビゲーション装置40では、図4に示すナビゲーション装置20において、バッテリ残量検出部41、条件照合部43、トリガ部45及びコスト補正部47を更に備えている。
バッテリ残量検出部41は、車輌のバッテリの残量を検出する。このようなバッテリ残量検出部41は、例えば、バッテリの電圧を検出する電圧検出回路で構成される。検出された結果は、条件照合部43へ送られる。
条件照合部43は、バッテリ残量検出部41から送られてきた検出結果を予め定められた条件と照合する。予め定められた条件として、バッテリ残量が所定値以下であること等とすることができる。
【0040】
トリガ部45は、条件照合部43において検出結果が当該条件と合致したとき、モード選択部21へトリガ信号を出力する。当該トリガ信号がモード選択部21内に送られると、モード選択部21は日向歓迎モードを選択する。当該選択結果は、係数設定部25及びコスト補正部47へそれぞれ送られる。
コスト補正部47は、モード選択部21の選択結果に基づき、日照コスト保存部9及び基本コスト保存部11に保存されたコストをそれぞれ補正する。当該補正は、総コストにおける日照コストの影響を大きく反映し、基本コストの影響が小さくなるよう補正できれば良い。
【0041】
図8を用いて、コスト補正部47の詳細構成を説明する。コスト補正部47は、日照コスト補正部471、補正日照コスト保存部473、基本コスト補正部475及び補正基本コスト保存部477を備える。
日照コスト補正部471は、モード選択部21から情報が送られると、日照コスト保存部9内の日照コストを補正する。補正の方法としては、日照コストの影響を大きく反映するよう補正できれば特に制限されず、例えば、日照コストに所定の値(正の数や、1以上の数等)を掛けて補正することができる。補正された日照コストは、補正日照コストとして補正日照コスト保存部473へ保存される。
【0042】
基本コスト補正部475は、モード選択部21から情報が送られると、基本コスト保存部11内の基本コストを補正する。補正の方法としては、基本コストの影響が小さくなるよう補正できれば特に制限されず、例えば、基本コストに所定の値(負の数や、1未満の数等)を掛けて補正することができる。補正された基本コストは、補正基本コストとして補正基本コスト保存部477へ保存される。
総コスト演算部55は、補正日照コスト保存部473及び補正基本コスト保存部477を参照し、リンク及びノードにつき両コストを加算することによりそれぞれ総コストを演算する。演算された総コストは、総コストとして当該リンク等情報と関連付けて総コスト保存部57に保存される。
このようなナビゲーション装置40では、バッテリ残量検出部41の検出結果に基づき、バッテリ充電を最優先したルートを自動的に提供することができる。
【0043】
図9に、この発明の実施例のナビゲーション装置60を示す。
このナビゲーション装置60は、制御部410、メモリ部411、入力部412、出力部413、インターフェース部414、自車位置特定部415、車輌情報検出部416、探索部17、ナビゲーション情報保存部418及び案内ルート保存部419を備えている。
制御部410はCPU、バッファメモリその他の装置を備えたコンピュータ装置であり、ナビゲーション装置60を構成する他の要素を制御する。
メモリ部411にはコンピュータプログラムが保存され、このコンピュータプログラムはコンピュータ装置である制御部410に読み込まれて、これを機能させる。このコンピュータプログラムはDVD等の汎用的な媒体へ保存できる。
【0044】
入力部412は出発地や目的地の設定、日照状態に関するモードの選択等に用いられる。入力部412としてディスプレイの表示内容と協働するタッチパネル式の入力装置を用いることができる。
出力部413はディスプレイを含み、ナビゲーションに必要な地図情報、その他の情報を表示する。この出力部413は音声案内装置を含むこともできる。
インターフェース部414はナビゲーション装置60を無線ネットワーク等へ連結させる。
自車位置特定部415はGPS装置やジャイロ装置を用いて利用者端末の現在の位置を特定する。
【0045】
車輌情報検出部416は自車の走行状態を表す車輌情報を検出する。車輌情報としては、例えば、車室温度、外気温度、バッテリ残量を備えることが好ましい。更には、速度情報、エンジン回転数、アクセル開度、ストップランプ、シフトレバー情報、プローブカーを特定するID情報、座標情報、時間情報、方位情報、高度情報、前後加速度、ヨーレイト、ABSウォーニングランプ、燃料消費量、舵角(ハンドルの回転角度情報)等を備えていてもよい。
探索部17は指定された出発地から目的地までの経路を探索する。車輌利用者が目的地を設定すると、ナビゲーション装置が作動して目的地までの案内ルートが探索される。当該探索に際し、後述する総コスト保存部15を参照し、演算される経路コストが小さくなるよう、案内ルートを決定する。当該探索された案内ルートは、後述する案内ルート保存部419に保存される。
【0046】
ナビゲーション情報保存部418は、地図情報保存部421、道路情報保存部423及び総コスト保存部15を備える。
地図情報保存部421には地図情報が保存される。地図情報にはリンクやノードなど地図情報を規定するための道路要素に関する情報と地図に描画される情報等が含まれる。
道路情報保存部423には道路や交差点など各道路要素の特性を規定する道路情報が保存される。例えば、道路(リンク)の特性を規定する道路情報として、道路種、道路幅、車線数、走行規制及びその他がある。
【0047】
総コスト保存部15には、前述の日照コスト及び基本コストが積算された総コストが、地図情報保存部421に保存されている各ノード情報や各リンク情報に付随して、当該ノードやリンクの特性に対応するよう保存されている。当該ノードやリンクの特性としては、例えば、道路種、道路幅、車線数等が挙げられる。当該総コスト保存部15に保存された総コストは、探索部17で行われる経路探索に用いられる。
案内ルート保存部419には、上述したように、探索部17で探索された経路が保存される。当該案内ルートには、リンク等の形状が併せて保存されていることが好ましい。
【0048】
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。さらには、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【0049】
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
【符号の説明】
【0050】
1 20 30 40 60 ナビゲーション装置
3 日照情報保存部
5 停滞要素情報保存部
7 23 日照コスト生成部
13 49 総コスト演算部
17 探索部
21 モード選択部
25 係数設定部
35 温度比較部
37 43 条件照合部
39 45 トリガ部
41 バッテリ残量検出部
47 コスト補正部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のルールに従い出発地から目的地までのルートを探索する探索部を備えるナビゲーション装置であって、
日照情報及び停滞要素情報に基づいて日照コストを生成する日照コスト生成部と、
前記日照コスト及び地図情報に関連付けて設定される基本コストに基づいて総コストを演算する総コスト演算部と、を備え、
前記探索部は、前記総コストを参照してルートを決定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記停滞要素情報は、信号機情報、一時停止情報、制限速度情報、渋滞情報を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
第1の日照状態に関するモードと第2の日照状態に関するモードとを選択可能なモード選択部、を備え、
前記日照コスト生成部は、前記モード選択部で選択されたモードに基づいて、前記日照情報及び停滞要素情報を調整して前記日照コストを生成する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
車室温度と外気温度を比較する温度比較部、を更に備え、
前記モード選択部は、前記温度比較部の比較結果に基づいて前記モードを選択する、
ことを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
車輌のバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出部、を更に備え、
検出された前記バッテリ残量が所定値以下のとき、前記モード選択部は前記第1の日照状態に関するモードとしての日向歓迎モードを選択する、
ことを特徴とする請求項3に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記総コストを再演算する総コスト再演算部、を更に備え、
前記総コスト再演算部は、前記基本コストの影響を小さく反映する、及び/又は、前記日照コストの影響を大きく反映する再演算総コストを演算し、
前記探索部は、前記再演算総コストを参照してルートを決定する、
ことを特徴とする請求項5に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
所定のルールに従い出発地から目的地までのルートを探索する探索ステップを備えるナビゲーション方法であって、
日照情報及び停滞要素情報に基づいて日照コストを生成する日照コスト生成ステップと、
前記日照コスト及び地図情報に関連付けて設定される基本コストに基づいて総コストを演算する総コスト演算ステップと、を備え、
前記探索ステップは、前記総コストを参照してルートを決定する、
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項8】
前記停滞要素情報は、信号機情報、一時停止情報、制限速度情報、渋滞情報を含む、
ことを特徴とする請求項7に記載のナビゲーション方法。
【請求項9】
第1の日照状態に関するモードと第2の日照状態に関するモードとを選択可能なモード選択ステップ、を備え、
前記日照コスト生成ステップは、前記モード選択ステップで選択されたモードに基づいて、前記日照情報及び停滞要素情報を調整して前記日照コストを生成する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載のナビゲーション方法。
【請求項10】
車室温度と外気温度を比較する温度比較ステップ、を更に備え、
前記モード選択ステップは、前記温度比較ステップの比較結果に基づいて前記モードを選択する、
ことを特徴とする請求項9に記載のナビゲーション方法。
【請求項11】
車輌のバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出ステップ、を更に備え、
検出された前記バッテリ残量が所定値以下のとき、前記モード選択ステップは前記第1の日照状態に関するモードとしての日向歓迎モードを選択する、
ことを特徴とする請求項9に記載のナビゲーション方法。
【請求項12】
前記総コストを再演算する総コスト再演算ステップ、を更に備え、
前記総コスト再演算ステップは、前記基本コストの影響を小さく反映する、及び/又は、前記日照コストの影響を大きく反映する再演算総コストを演算し、
前記探索ステップは、前記再演算総コストを参照してルートを決定する、
ことを特徴とする請求項11に記載のナビゲーション方法。
【請求項13】
ナビゲーションするためのコンピュータプログラムであって、コンピュータを、
所定のルールに従い出発地から目的地までのルートを探索する探索手段と、
日照情報及び停滞要素情報に基づいて日照コストを生成する日照コスト生成手段と、
前記日照コスト及び地図情報に関連付けて設定される基本コストに基づいて総コストを演算する総コスト演算手段と、を備え、
前記探索手段は、前記総コストを参照してルートを決定する、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項14】
前記停滞要素情報は、信号機情報、一時停止情報、制限速度情報、渋滞情報を含む、
ことを特徴とする請求項13に記載のコンピュータプログラム。
【請求項15】
前記コンピュータを、更に、
第1の日照状態に関するモードと第2の日照状態に関するモードとを選択可能なモード選択手段、として機能させ、
前記日照コスト生成手段は、前記モード選択手段で選択されたモードに基づいて、前記日照情報及び停滞要素情報を調整して前記日照コストを生成する、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載のコンピュータプログラム。
【請求項16】
前記コンピュータを、更に、
車室温度と外気温度を比較する温度比較手段、として機能させ、
前記モード選択手段は、前記温度比較手段の比較結果に基づいて前記モードを選択する、
ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項17】
前記コンピュータを、更に、
車輌のバッテリ残量を検出するバッテリ残量検出手段、として機能させ、
検出された前記バッテリ残量が所定値以下のとき、前記モード選択手段は前記第1の日照状態に関するモードとしての日向歓迎モードを選択する、
ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータプログラム。
【請求項18】
前記コンピュータを、更に、
前記総コストを再演算する総コスト再演算手段、として機能させ、
前記総コスト再演算手段は、前記基本コストの影響を小さく反映する、及び/又は、前記日照コストの影響を大きく反映する再演算総コストを演算し、
前記探索手段は、前記再演算総コストを参照してルートを決定する、
ことを特徴とする請求項17に記載のコンピュータプログラム。
【請求項19】
請求項13〜請求項18のいずれかに記載のコンピュータプログラムを記録する記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−47456(P2012−47456A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186843(P2010−186843)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(501271479)株式会社トヨタマップマスター (56)
【Fターム(参考)】