説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラム

【課題】内燃機関を用いて走行を開始するような走行計画する場合であっても、利用者が受ける違和感を解消できる、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供すること。
【解決手段】ナビゲーション装置60は、バッテリの充電量を検出する充電量検出部11と、電動機の駆動力のみで走行する場合の電力消費量を導出する電力消費量導出部61bと、電動機の駆動力のみで走行できるか否かを判定する走行判定部61cと、内燃機関の駆動力と電動機の駆動力とを切り替えて走行する走行計画を立てる走行計画部61dと、走行計画を実行する走行制御を行う走行計画実行部61eと、走行判定部61cの判定結果に基づいた案内を行う案内部61fとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関の駆動力とモータの駆動力を切り替えて走行するハイブリッド車両に設けられるナビゲーション装置として、燃費の向上を目的として、これら内燃機関の駆動力とモータの駆動力を走行状況に応じて切り替えるための走行計画を作成するナビゲーション装置が提案されている。このようなナビゲーション装置として、例えば、走行経路における各道路区間を走行した際の走行エネルギーと回生エネルギーを記録し、これらの走行エネルギーの総量と回生エネルギーの総量の差に基づいて、当該道路区間を含む走行経路を走行するための走行計画を作成するものが提案されている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−101983号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最近では、外部電源からの充電を可能としたプラグインハイブリッド車両が提案(製品化)されている。このプラグインハイブリッド車両では、通常のハイブリッド車両と比較してバッテリの容量が大きいため、モータの駆動力のみで走行可能な距離が大きくなっており、バッテリの残量が閾値以下となるまでは、電気自動車と同様、モータの駆動力のみで走行し、閾値未満となった場合には、モータの駆動力と内燃機関の駆動力とを併用して走行している(以下、通常走行)。
そして、当該プラグインハイブリッド車両の電気自動車に対するうれしさとして、「モータの駆動力によって全く走行ができない程度にバッテリの残量が少なくなった場合に、内燃機関に切り替えて走行を継続できる」点が挙げられる。
しかしながら、上記従来のナビゲーション装置では、経路全体を走行する際のエネルギー効率を向上させるため、バッテリの残量が閾値以上である場合(つまり、通常であれば、モータの駆動力のみによる走行が行われる場合)であっても、内燃機関の駆動力を用いるような走行計画を作成する可能性がある。
従って、上記従来のナビゲーション装置によれば、経路全体を走行する際のエネルギ効率を、通常走行時よりも向上させることはできるものの、プラグインハイブリッド車両に対して、「モータの駆動力によって全く走行ができない程度にバッテリの残量が少なくなった場合に、内燃機関に切り替えて走行を継続できる車両である」とのうれしさを有している利用者にとっては、モータの駆動力のみにより走行可能なバッテリ残量があるにも関わらず、内燃機関を用いた走行が開始された場合には、違和感を感じてしまうことがあった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、内燃機関を用いて走行を開始するような走行計画する場合であっても、利用者が受ける違和感を解消することができる、ナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載のナビゲーション装置は、内燃機関と、バッテリの電力により駆動力を出力する電動機とを備えた車両のナビゲーション装置であって、出発地から目的地までの走行経路を探索する走行経路探索手段と、前記バッテリの充電量を検出する充電量検出手段と、前記走行経路探索手段にて探索された走行経路を、前記車両が前記電動機の駆動力のみで走行する場合の前記電動機の電力消費量を導出する電力消費量導出手段と、前記充電量検出手段にて検出された充電量と前記電力消費量導出手段にて導出された電力消費量とに基づいて、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができるか否かを判定する走行判定手段と、前記充電量検出手段から検出された充電量と前記電力消費量導出手段から導出された電力消費量とに基づいて、前記車両が前記走行経路を前記内燃機関の駆動力と前記電動機の駆動力とを切り替えて走行するための走行計画を生成する走行計画手段と、前記走行計画手段にて生成された走行計画を実行するための走行制御を行う走行計画実行手段と、前記走行判定手段の判定結果に基づいた案内を行う案内手段とを備え、前記案内手段は、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定手段によって判定された場合には、前記走行計画手段にて生成された走行計画に基づく走行に関する案内を行い、前記走行計画実行手段は、前記走行計画手段にて生成された走行計画に基づく走行に関する案内が前記案内手段によって行われた場合に、当該走行計画を実行するための走行制御を行う。
【0007】
また、請求項2に記載のナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記案内手段は、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定手段によって判定された場合には、前記走行計画手段にて生成された走行計画を実行するか否かを利用者に選択させるための案内を行い、前記走行計画実行手段は、前記案内手段にて行われた案内に対して、前記走行計画を実行することが利用者によって選択された場合に、当該走行計画を実行するための走行制御を行う。
【0008】
また、請求項3に記載のナビゲーション装置は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、前記車両は、前記バッテリを充電するために外部電源との接続を行う接続部を備え、前記案内手段は、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定手段によって判定された場合には、前記走行計画手段にて生成された走行計画を実行するか否かを利用者に選択させるための案内と、前記外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路の探索を前記走行経路探索手段に行わせるか否かを利用者に選択させるための案内とを行い、前記走行経路探索手段は、前記案内手段にて行われた案内に対して、前記外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路の探索を前記走行経路探索手段に行わせることが利用者によって選択された場合に、当該外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路の探索を行う。
【0009】
また、請求項4に記載のナビゲーション装置は、請求項2及び3に記載のナビゲーション装置において、前記車両は、バッテリの充電量が所定の閾値以上である場合には、電動機の駆動力のみによる走行を行い、バッテリの充電量が所定の閾値未満となった場合には、電動機の駆動力と内燃機関の駆動力とを併用した走行を行う、通常走行モードと、前記走行計画手段にて生成された走行計画に基づく走行を行う走行計画走行モードとの、いずれかのモードにて走行可能な車両であり、前記車両が前記前記通常走行モードにて走行する場合の通常燃料費用と、前記車両が前記走行計画走行モードにて走行する場合の走行計画燃料費用と、前記車両が前記外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路を前記電動機の駆動力のみで走行する場合の充電費用とを算定する費用算定手段を備え、前記案内手段は、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定手段によって判定された場合には、前記費用算定手段によって算定された前記通常燃料費用と、前記走行計画燃料費用と、前記充電費用とを、相互に比較可能に案内する。
【0010】
また、請求項5に記載のナビゲーション方法は、内燃機関と、バッテリの電力により駆動力を出力する電動機とを備えた車両のナビゲーション方法であって、出発地から目的地までの走行経路を探索する走行経路探索ステップと、前記バッテリの充電量を検出する充電量検出ステップと、前記走行経路探索ステップにて探索された走行経路を、前記車両が前記電動機の駆動力のみで走行する場合の前記電動機の電力消費量を導出する電力消費量導出ステップと、前記充電量検出ステップにて検出された充電量と前記電力消費量導出ステップにて導出された電力消費量とに基づいて、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができるか否かを判定する走行判定ステップと、前記充電量検出ステップから検出された充電量と前記電力消費量導出ステップから導出された電力消費量とに基づいて、前記車両が前記走行経路を前記内燃機関の駆動力と前記電動機の駆動力とを切り替えて走行するための走行計画を生成する走行計画ステップと、前記走行計画ステップにて生成された走行計画を実行するための走行制御を行う走行計画実行ステップと、前記走行判定ステップの判定結果に基づいた案内を行う案内ステップと、含み、前記案内ステップで、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定ステップによって判定された場合には、前記走行計画ステップにて生成された走行計画に基づく走行に関する案内を行い、前記走行計画実行ステップで、前記走行計画ステップにて生成された走行計画に基づく走行に関する案内が前記案内ステップによって行われた場合に、当該走行計画を実行するための走行制御を行う。
【0011】
また、請求項6に記載のナビゲーションプログラムは、請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載のナビゲーション装置、請求項5に記載のナビゲーション方法、及び請求項6に記載のナビゲーションプログラムによれば、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができないものと判定された場合には、走行計画に基づく走行に関する案内を行い、走行計画に基づく走行に関する案内が行われた場合に、走行計画を実行するための走行制御を行うので、経路を走行中に、電動機の駆動力のみで走行可能な充電量がバッテリに蓄積されている状態で内燃機関が始動された場合であっても、当該内燃機関の始動の原因が、現在のバッテリ残量にて経路を最適なエネルギー効率で走行するために作成された走行計画に基づいて始動されたものであることを利用者が把握することができ、内燃機関の駆動力を用いて走行されることにより利用者が受ける違和感を解消することができる。
【0013】
請求項2に記載のナビゲーション装置によれば、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができないものと判定された場合には、走行計画を実行するか否かを利用者に選択させるための案内を行うので、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができない場合に、エネルギー効率の良い走行計画の実行を選択する手段を利用者に提示することができ、エネルギー効率の良い走行計画で走行を行うことに対する利用者の利便性を高めることができる。
【0014】
請求項3に記載のナビゲーション装置によれば、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができないものと判定された場合には、走行計画を実行するか否かを利用者に選択させるための案内と、外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路の探索を行わせるか否かを利用者に選択させるための案内とを行うので、利用者は、現在のバッテリ残量に対して充電を行わずに最適なエネルギー効率にて走行するのか、充電時間が必要であっても電動機の駆動力を優先させて走行するのかを選択することが可能となり、利用者の利便性を高めることができる。
【0015】
請求項4に記載のナビゲーション装置によれば、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができないものと判定された場合には、通常燃料費用と、走行計画燃料費用と、充電費用とを、相互に比較可能に案内するので、通常燃料費用と、走行計画燃料費用と、充電費用とを、利用者に対して比較しやすい態様で提示することができ、コスト比較に対する使用者の利便性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本実施の形態に係るナビゲーション装置を備えた運転支援システムを例示するブロック図である。
【図2】案内処理のフローチャートである。
【図3】走行経路探索部によって探索された走行経路の表示例を示す図である。
【図4】走行経路探索部によって探索された全ての走行経路の概要の表示例を示す図である。
【図5】EVモードのみで走行できない場合の案内を含んだ表示例である。
【図6】各走行モードの比較表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係るナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、本発明に係るナビゲーション装置、ナビゲーション方法、及びナビゲーションプログラムの適用対象は任意であるが、例えば、内燃機関の駆動力とバッテリから電力供給を受ける電動機の駆動力とを切り替えて走行するハイブリッド型の車両や、バッテリを充電するために外部電源との接続を行う接続部を備えたプラグインハイブリッド型の車両に取り付けられることが考えられる。以下の実施の形態では、プラグインハイブリッド型の車両に取り付けられた場合を例に挙げて説明する。このプラグインハイブリッド型の車両は、通常走行を行うための通常走行モードと、走行計画による走行(以下、走行計画走行)を行うための走行計画走行モードとの、いずれかのモードにて走行可能な車両である。通常走行とは、上述のように、バッテリの充電量が所定の閾値以上である場合には、電動機(モータ)の駆動力のみによる走行(以下、EV走行)を行い、バッテリの充電量が所定の閾値未満となった場合には、電動機の駆動力と内燃機関の駆動力とを併用した走行(以下、HV走行)を行う走行である。走行計画走行とは、経路全体を走行する際のエネルギー効率を向上させるため、電動機の駆動力のみによる走行と、内燃機関の駆動力のみによる走行(ただし、電動機の駆動力を補助的に併用する走行を含む)とを、所定区間毎に切り替えて行う走行である。
【0018】
(構成)
まず、本実施の形態に係るナビゲーション装置を備えた運転支援システムの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係るナビゲーション装置を備えた運転支援システムを例示するブロック図である。図1に示すように、この運転支援システム1は、ECU(Electronic Control Unit)10、操作部20、現在位置検出処理部30、スピーカ40、ディスプレイ50、及びナビゲーション装置60を備えて構成されている。
【0019】
(構成−ECU)
ECU10は、車両の各部を制御する車両制御手段である。このECU10は、充電量検出部11を備えている。この充電量検出部11は、バッテリの充電量(SOC:State of Charge)を検出する充電量検出手段である。また、ECU10は、通常走行モードと走行計画走行モードとの内、選択されているモードに従って内燃機関と電動機とを制御し、通常走行モードにおいては、EV走行を行うモード(EVモード)とHV走行を行うモード(HVモード)との切替を制御する。
【0020】
(構成−操作部)
操作部20は、ユーザによる操作入力を受け付ける操作手段である。この操作部20の具体的な構成は任意であり、例えば、ディスプレイ50の前面に設けたタッチパネル、押しボタン、リモートコントローラの如き遠隔操作手段、あるいは、音声入力を受け付けるマイクの如き音声認識手段を用いて操作部20を構成することができる。
【0021】
(構成−現在位置検出処理部)
現在位置検出処理部30は、ナビゲーション装置60が取り付けられた車両(以下、自車両)の現在位置を検出する現在位置検出手段である。具体的には、現在位置検出処理部30は、GPS、地磁気センサ、距離センサ、又はジャイロセンサ(いずれも図示省略)の少なくとも一つを有し、現在の自車両の位置(座標)及び方位等を公知の方法にて検出する。
【0022】
(構成−スピーカ)
スピーカ40は、ナビゲーション装置60の制御に基づいて各種の音声を出力する出力手段である。スピーカ40より出力される音声の具体的な態様は任意であり、必要に応じて生成された合成音声や、予め録音された音声を出力することができる。
【0023】
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ50は、ナビゲーション装置60の制御に基づいて各種の画像を表示する表示手段である。なお、このディスプレイ50の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0024】
(構成−ナビゲーション装置)
ナビゲーション装置60は、車両の走行を支援する走行支援装置であり、制御部61及びデータ記録部62を備えて構成されている。
【0025】
(構成−ナビゲーション装置−制御部)
制御部61は、ナビゲーション装置60を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、実施の形態に係るナビゲーションプログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介してナビゲーション装置60にインストールされることで、制御部61の各部を実質的に構成する。
【0026】
この制御部61は、機能概念的に、走行経路探索部61a、電力消費量導出部61b、走行判定部61c、走行計画部61d、走行計画実行部61e、案内部61f、及び費用算定部61gを備えている。走行経路探索部61aは、出発地から目的地までの走行経路を探索する走行経路探索手段である。電力消費量導出部61bは、車両が電動機の駆動力のみで走行する場合の電動機の電力消費量を導出する電力消費量導出手段である。走行判定部61cは、車両がEVモードのみで走行経路を走行することができるか否かを判定する走行判定手段である。走行計画部61dは、車両が走行経路を内燃機関の駆動力と電動機の駆動力とを切り替えて走行するための走行計画を生成する走行計画手段である。走行計画実行部61eは、走行計画部61dにて生成された走行計画を実行するための走行制御を行う走行計画実行手段である。案内部61fは、走行判定部61cの判定結果に基づいた案内を行う案内手段である。費用算定部61gは、車両が通常走行モードにて走行する場合の燃料費用(以下、通常燃料費用)と、車両が走行計画走行モードにて走行する場合の燃料費用(以下、走行計画燃料費用)と、車両のバッテリの充電費用とを算定する費用算定手段である。これらの制御部61の各構成要素によって実行される処理の詳細については後述する。
【0027】
(構成−ナビゲーション装置−データ記録部)
データ記録部62は、ナビゲーション装置60の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記録装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記録媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0028】
このデータ記録部62は、地図情報データベース(以下、データベースを「DB」と称する)62a、及び基礎情報テーブル62bを備えている。地図情報DB62aは、地図情報を格納する地図情報格納手段である。「地図情報」は、例えばリンクデータ(リンク番号、接続ノード番号、道路座標、道路種別、車線数、走行規制等)、ノードデータ(ノード番号、座標)、地物データ(信号機、道路標識、ガードレール、建物等)、地形データ、地図をディスプレイ50に表示するための地図表示データ等を含んで構成されている。また、基礎情報テーブル62bは、車両に関する基礎情報を格納する基礎情報格納手段である。この基礎情報は、例えば、車両に関する単位距離あたりの燃料消費量、単位距離あたりの電力消費量、燃料単価、バッテリの充電時間、及びバッテリの充電費用を含む。
【0029】
(処理)
次に、このように構成される運転支援システム1によって実行される案内処理について説明する。図2は案内処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この案内処理は車両の走行開始時に起動される。
【0030】
まず、走行経路探索部61aは、地図情報DB62a又は基礎情報テーブル62bに記録された各種情報に基づいて、現在位置検出処理部30を介して取得された現在地を出発地とし、この出発地から、利用者によって操作部20を介して設定された目的地までの走行経路を、公知の経路探索ロジックにより探索する(SA1)。ここでは、この探索において、走行時間、走行距離、及び走行料金等に基づいて推奨される「推奨ルート」、有料道路の使用を優先させる「有料優先ルート」、一般道路の使用を優先させる「一般優先ルート」、走行距離が最短となる「距離優先ルート」、及び利用者等によって任意に設定された条件に当てはまる「別ルート」がそれぞれ探索される。そして、案内部61fは、このように探索された走行経路のうちの一つをディスプレイ50に表示する。
【0031】
図3は、走行経路探索部61aによって探索された走行経路の表示例を示す図である。ここでは、地図に対してSA1にて取得された走行経路が重畳表示されており、さらに、表示されている走行経路の名称(図3では、「推奨ルート」)と、表示されている走行経路を走行するための所要時間が表示されている。また、この図3の例では、現在表示している走行経路を含む全ての走行経路の概要を表示させる操作ボタン「5ルート」が表示されており、使用者がこの「5ルート」を選択すると、案内部61fは、全ての走行経路の概要を表示する。
【0032】
図4は、走行経路探索部61aによって探索された全ての走行経路の概要の表示例を示す図である。ここでは、項目「探索条件」に対応する情報、項目「全行程」に対応する情報、項目「有料道路」に対応する情報、項目「料金」に対応する情報、及び項目「所要時間」に対応する情報が相互に関連付けて表示されている。項目「探索条件」に対応する情報は、各走行経路の探索において優先条件とした探索条件である。項目「全行程」に対応する情報は、走行経路の総距離を示す情報である。項目「料金」に対応する情報は、有料道路の利用料金を示す情報である。項目「所要時間」に対応する情報は、走行時間を示す情報である。なお、「EV」マークの表示については後述する。このように走行経路が表示されている場合において、利用者がいずれか一つの走行経路を操作部20を介して選択すると、当該選択された走行経路が図3のように表示されることになる。
【0033】
続いて、図2において、制御部61は、充電量検出部11を介してバッテリの充電量を取得する(SA2)。次に、電力消費量導出部61bは、SA1で探索された走行経路を車両がEVモードのみで走行する場合の電動機の電力消費量を、公知の電力消費量導出方法により導出する(SA3)。この際、電力消費量導出部61bは、地図情報DB62aから走行経路の各道路の勾配データ等を取得し、この勾配データ等を考慮した電力消費量を導出する。
【0034】
次いで、走行判定部61cは、SA2にて取得された充電量とSA3にて導出された電力消費量とに基づいて、SA1で探索された走行経路を、車両がEVモードのみで走行できるか否かを判定する(SA4)。車両がEVモードのみで走行経路を走行できると判定した場合(SA4、Yes)、案内部61fは、走行に必要な案内を行ったものとして、制御部61は案内処理を終了する。なお、このように、車両がEVモードのみで走行経路を走行できると判定した場合には、当該判定が行われた走行経路を利用者が把握できるような案内を行ってもよい。上述した図4では、「探索条件」が「距離優先」である経路に対して、車両がEVモードのみで走行経路を走行できると判定された例を示しており、当該「距離優先」の経路に対応する位置に、「EV」マークを表示している。
【0035】
一方、車両がEVモードのみで走行経路を走行できないと判定した場合(SA4、No)、案内部61fは、経路を走行中に、内燃機関が始動する可能性があるとして、車両がEVモードのみで走行経路を走行できない旨の案内を行う(SA5)。この「案内」の具体的な内容や方法は任意で、例えば、EVモードのみでは走行することができない旨の文字をディスプレイ50に表示したり、SA1で探索された走行経路の距離とEVモードのみで走行できる距離とを比較可能に文字や図で表示したり、EVモードのみでは走行することができない旨の音声出力をスピーカ40によって行うことができる。図5は、EVモードのみで走行できない場合の案内を含んだ表示例である。ここでは、「目的地まで、バッテリ残量のみで走行できません!」という文字を表示すると共に、EVモードのみで到達することが可能な地点までの経路を走行経路に重畳表示することで、EVモードのみでは走行することができない旨の案内を行っている。
【0036】
次に、図2に戻り、案内部61fは、EVモード以外の走行モードの各々を実行させるか否かの選択画面をディスプレイ50に表示させる(SA6)。この「EVモード以外の走行モード」の具体的な内容は任意で、例えば、上述した通常走行モード及び走行計画走行モードに加えて、バッテリを充電するための外部電源を含む充電設備が設置された充電施設を経由する走行経路をEVモードのみで走行するモード(以下、充電施設経由走行モード)等が含まれる。図5には、案内部61fが、通常走行モードの実行を選択するための操作ボタン「OK」、走行計画走行モードの実行を選択するための操作ボタン「走行計画」、及び充電施設経由走行モードの実行を選択するための操作ボタン「充電施設経由」を表示させた例を示す。また、この図5には、案内部61fが、通常走行モードで走行する場合の通常燃料費用と、走行計画走行モードで走行する場合の走行計画燃料費用と、車両が充電施設経由走行モードで走行する場合の充電費用とを比較可能に表示するための操作ボタン「比較」を表示させた例を示す。
【0037】
図2に戻り、制御部61は、SA6でディスプレイ50に表示させた選択画面に基づき、走行計画を実行することが利用者によって選択されたか否かを判定する(SA7)。走行計画を実行することが利用者によって選択がされた場合(SA7、Yes)、走行計画部61dは、SA1で探索された走行経路を走行計画走行モードで走行するための走行計画を公知の走行計画方法により作成し(SA8)、走行計画実行部61eは、当該作成された走行計画を実行するための走行制御を行う(SA9)。これにて、制御部61は案内処理を終了する。
【0038】
一方、走行計画を実行することが利用者によって選択されなかった場合(SA7、No)、制御部61は、通常燃料費用と、走行計画燃料費用と、充電費用とを相互に比較可能に表示することが利用者によって選択がされたか否かを判定する(SA10)。これらの費用を比較可能に表示することが利用者によって選択された場合(SA10、Yes)、走行計画部61dは、走行計画燃料費用の算定を行うため、SA1で探索された走行経路を走行計画走行モードで走行するための走行計画を公知の走行計画方法により作成する(SA11)。また、走行経路探索部61aは、充電費用の算定を行うため、充電施設を経由する走行経路を公知の経路探索ロジックにより探索する(SA12)。この充電施設を特定する方法は任意で、例えば、走行経路探索部61aは、SA1にて探索された走行経路に対して所定範囲(例えば、半径500m以内)の充電施設であって、かつ、その時点のバッテリの充電量にて走行可能な範囲内に存在する充電施設(例えば、最初の充電施設は、SA2で特定された充電量にて走行可能な範囲内に存在する充電施設、次の充電施設は、最初の充電施設で充電されたバッテリにて走行可能な範囲内に存在する充電施設)を、地図情報DB62aの地図情報に含まれる充電施設の座標と、基礎情報テーブル62bに含まれる単位距離あたりの電力消費量を参照して特定する。
【0039】
次に、費用算定部61gは、SA1で探索された走行経路と、SA11で作成した走行計画と、基礎情報テーブル62bに含まれる単位距離あたりの燃料消費量、単位距離あたりの電力消費量、燃料単価、バッテリの充電時間、及びバッテリの充電費用とに基づいて、通常燃料費用と走行計画燃料費用とを公知の方法により算定し、さらに、SA12で探索された充電施設を経由する走行経路を走行する場合のバッテリの充電費用を公知の方法により算定する(SA13)。
【0040】
続いて、案内部61fは、SA13で算定された通常燃料費用、走行計画燃料費用、及び充電費用を、比較可能な形態でディスプレイ50に表示させる(SA14)。図6は、各走行モードの比較表示例を示す図である。ここでは、項目「走行モード」に対応する情報、項目「全行程」に対応する情報、項目「燃料消費」に対応する情報、項目「充電時間」に対応する情報、及び項目「費用」に対応する情報を相互に関連付けて表示されている。項目「走行モード」に対応する情報は、走行モードを示す情報であり、ここでは、走行計画走行モードを「走行計画ON」、通常走行モードを「走行計画OFF」、充電施設経由走行モードを「充電施設経由」として示す。項目「全行程」に対応する情報は、図4のディスプレイ50に表示された同一項目に対応する情報と同じである。項目「燃料消費」に対応する情報は、走行に要する燃料の消費量を示す情報である。項目「充電時間」に対応する情報は、バッテリの充電時間を示す情報である。及び項目「費用」に対応する情報は、走行に要する通常燃料費用、走行計画燃料費用、又は充電費用である。また、ここでは、図5に表示したものと同じ操作ボタン「OK」、「走行計画」、「充電施設経由」が表示されている。この画面において、利用者は、各走行モードを比較しつつ走行モードを選択することができ、当該選択した走行モードによる走行制御の実行を操作ボタンを介して指示することができる。
【0041】
図2に戻り、制御部61は、SA14でディスプレイ50に表示させた選択画面に基づき、走行計画を実行する旨の選択がされたか否かを判定する(SA15)。走行計画を実行する旨の選択がされた場合(SA15、Yes)、SA9に移行し、走行計画実行部61eが走行計画を実行する。これにて、制御部61は案内処理を終了する。
【0042】
一方、SA10において、通常燃料費用と、走行計画燃料費用と、充電費用とを相互に比較可能に表示する旨の選択がされなかった場合(SA10、No)、又は、SA15において、走行計画を実行する旨の選択がされなかった場合(SA15、No)、制御部61は、外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路の探索を走行経路探索手段に行わせることが利用者によって選択された否かを判定する(SA16)。この走行経路の探索を走行経路探索手段に行わせることが選択された場合(SA16、Yes)、走行経路探索部61aは、充電施設を経由する走行経路を探索する(SA17)。これにて、制御部61は案内処理を終了する。このことにより、SA1で探索された走行経路に代えて、SA17で探索された走行経路が車両が走行すべき走行経路として設定される。
【0043】
一方、走行経路の探索を走行経路探索手段に行わせることが選択されなかった場合(SA16、No)、制御部61は案内処理を終了する。このことにより、SA1で探索された走行経路が車両が走行すべき走行経路として設定される。
【0044】
(効果)
このように実施の形態によれば、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができないものと判定された場合には、走行計画基づく走行に関する案内を行い、走行計画に基づく走行に関する案内が行われた場合に、走行計画を実行するための走行制御を行うので、走行計画に基づいて走行経路を走行する場合には、その旨を利用者に事前に知らせることができ、内燃機関の駆動力を用いて走行が開始されることにより利用者が受ける違和感を解消することができる。
【0045】
また、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができないものと判定された場合には、走行計画を実行するか否かを利用者に選択させるための案内を行うので、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができない場合に、エネルギー効率の良い走行計画の実行を選択する手段を利用者に提示することができ、エネルギー効率の良い走行計画で走行を行うことに対する利用者の利便性を高めることができる。
【0046】
また、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができないものと判定された場合には、走行計画を実行するか否かを利用者に選択させるための案内と、外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路の探索を行わせるか否かを利用者に選択させるための案内とを行うので、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができない場合でも、走行経路の途中でバッテリの充電を行うことにより、電動機の駆動力のみで走行できる充電施設を経由する走行経路の探索を選択する手段を提示することができ、充電施設を経由した走行を行うことに対する利用者の利便性を高めることができる。
【0047】
また、車両が電動機の駆動力のみで走行経路を走行することができないものと判定された場合には、通常燃料費用と、走行計画燃料費用と、充電費用とを、相互に比較可能に案内するので、通常燃料費用と、走行計画燃料費用と、充電費用とを、利用者に対して比較しやすい態様で提示することができ、コスト比較に対する使用者の利便性を高めることができる。
【0048】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0049】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。
【0050】
(充電施設経由走行モードについて)
また、上述した実施の形態では、充電施設経由走行モードは、EVモードのみで充電施設を経由する走行経路を走行するものであると説明したが、EVモード以外の走行モードで充電施設を経由する走行経路を走行するようにしてもよい。例えば、車両が充電施設に到達するまでに必要な充電量が足りない場合には、車両がHVモード又は走行計画走行モードで充電施設に到達するまでの区間を走行し、その後は、EVモードのみで充電施設を経由する走行経路を走行してもよい。
【符号の説明】
【0051】
1 運転支援システム
10 ECU
11 充電量検出部
20 操作部
30 現在位置検出処理部
40 スピーカ
50 ディスプレイ
60 ナビゲーション装置
61 制御部
61a 走行経路探索部
61b 電力消費量導出部
61c 走行判定部
61d 走行計画部
61e 走行計画実行部
61f 案内部
61g 費用算定部
62 データ記録部
62a 地図情報DB
62b 基礎情報テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内燃機関と、バッテリの電力により駆動力を出力する電動機とを備えた車両のナビゲーション装置であって、
出発地から目的地までの走行経路を探索する走行経路探索手段と、
前記バッテリの充電量を検出する充電量検出手段と、
前記走行経路探索手段にて探索された走行経路を、前記車両が前記電動機の駆動力のみで走行する場合の前記電動機の電力消費量を導出する電力消費量導出手段と、
前記充電量検出手段にて検出された充電量と前記電力消費量導出手段にて導出された電力消費量とに基づいて、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができるか否かを判定する走行判定手段と、
前記充電量検出手段から検出された充電量と前記電力消費量導出手段から導出された電力消費量とに基づいて、前記車両が前記走行経路を前記内燃機関の駆動力と前記電動機の駆動力とを切り替えて走行するための走行計画を生成する走行計画手段と、
前記走行計画手段にて生成された走行計画を実行するための走行制御を行う走行計画実行手段と、
前記走行判定手段の判定結果に基づいた案内を行う案内手段とを備え、
前記案内手段は、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定手段によって判定された場合には、前記走行計画手段にて生成された走行計画に基づく走行に関する案内を行い、
前記走行計画実行手段は、前記走行計画手段にて生成された走行計画に基づく走行に関する案内が前記案内手段によって行われた場合に、当該走行計画を実行するための走行制御を行う、
ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記案内手段は、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定手段によって判定された場合には、前記走行計画手段にて生成された走行計画を実行するか否かを利用者に選択させるための案内を行い、
前記走行計画実行手段は、前記案内手段にて行われた案内に対して、前記走行計画を実行することが利用者によって選択された場合に、当該走行計画を実行するための走行制御を行う、
請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記車両は、前記バッテリを充電するために外部電源との接続を行う接続部を備え、
前記案内手段は、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定手段によって判定された場合には、前記走行計画手段にて生成された走行計画を実行するか否かを利用者に選択させるための案内と、前記外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路の探索を前記走行経路探索手段に行わせるか否かを利用者に選択させるための案内とを行い、
前記走行経路探索手段は、前記案内手段にて行われた案内に対して、前記外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路の探索を前記走行経路探索手段に行わせることが利用者によって選択された場合に、当該外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路の探索を行う、
請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記車両は、バッテリの充電量が所定の閾値以上である場合には、電動機の駆動力のみによる走行を行い、バッテリの充電量が所定の閾値未満となった場合には、電動機の駆動力と内燃機関の駆動力とを併用した走行を行う、通常走行モードと、前記走行計画手段にて生成された走行計画に基づく走行を行う走行計画走行モードとの、いずれかのモードにて走行可能な車両であり、
前記車両が前記通常走行モードにて走行する場合の通常燃料費用と、前記車両が前記走行計画走行モードにて走行する場合の走行計画燃料費用と、前記車両が前記外部電源が設置された充電施設を経由する走行経路を前記電動機の駆動力のみで走行する場合の充電費用とを算定する費用算定手段を備え、
前記案内手段は、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定手段によって判定された場合には、前記費用算定手段によって算定された前記通常燃料費用と、前記走行計画燃料費用と、前記充電費用とを、相互に比較可能に案内する、
請求項2及び3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
内燃機関と、バッテリの電力により駆動力を出力する電動機とを備えた車両のナビゲーション方法であって、
出発地から目的地までの走行経路を探索する走行経路探索ステップと、
前記バッテリの充電量を検出する充電量検出ステップと、
前記走行経路探索ステップにて探索された走行経路を、前記車両が前記電動機の駆動力のみで走行する場合の前記電動機の電力消費量を導出する電力消費量導出ステップと、
前記充電量検出ステップにて検出された充電量と前記電力消費量導出ステップにて導出された電力消費量とに基づいて、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができるか否かを判定する走行判定ステップと、
前記充電量検出ステップから検出された充電量と前記電力消費量導出ステップから導出された電力消費量とに基づいて、前記車両が前記走行経路を前記内燃機関の駆動力と前記電動機の駆動力とを切り替えて走行するための走行計画を生成する走行計画ステップと、
前記走行計画ステップにて生成された走行計画を実行するための走行制御を行う走行計画実行ステップと、
前記走行判定ステップの判定結果に基づいた案内を行う案内ステップと、含み、
前記案内ステップで、前記車両が前記電動機の駆動力のみで前記走行経路を走行することができないことが前記走行判定ステップによって判定された場合には、前記走行計画ステップにて生成された走行計画に基づく走行に関する案内を行い、
前記走行計画実行ステップで、前記走行計画ステップにて生成された走行計画に基づく走行に関する案内が前記案内ステップによって行われた場合に、当該走行計画を実行するための走行制御を行う、
ナビゲーション方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させるナビゲーションプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−209066(P2011−209066A)
【公開日】平成23年10月20日(2011.10.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−76258(P2010−76258)
【出願日】平成22年3月29日(2010.3.29)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】