説明

ナビゲーション装置、プローブ情報送信方法、プログラム及び交通情報作成装置

【課題】交差点における方向別の渋滞状態を正確に判定することができる区間におけるプローブ情報を作成して、情報配信センタへ送信することが可能となるナビゲーション装置、プローブ情報作成方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置2のCPU41は、自車両が収集対象交差点DB39に記憶された方向別プローブ情報を収集する交差点を通過した場合には、当該交差点を通過するまでの方向別交通情報取得区間内で収集した単位距離区間情報と、交差点通過後走行した退出リンクのリンクIDから方向別プローブ情報(「進入リンク」、「退出リンク」、「区間旅行時間」等である。)を作成して、情報配信センタ3へ送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プローブ情報を収集して情報配信センタへ送信するナビゲーション装置、プローブ情報送信方法及びプログラムと、受信したプローブ情報に基づいて交通情報を作成する交通情報作成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、プローブカーに搭載されてプローブ情報を収集し、このプローブ情報を情報配信センタへ送信するナビゲーション装置に関して種々提案されている。
例えば、道路地図データにより示される道路リンク(以下、「リンク」という。)について、自車両の過去の走行経路に沿ったリンクの道路種別(高速道路や一般道路等である。)を示す道路リンク番号、リンクの走行日時、走行速度等を逐次蓄積して記憶する。そして、予め記憶している平均旅行速度とリンクのリアルタイム平均走行速度とを比較して、所定の差異が発生した場合のみ、当該リンクで収集した道路リンク番号、リンクの走行日時、走行速度等をプローブ情報として管理センタへ送信するように構成されたカーナビゲーション装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−264731号公報(段落(0014)〜(0049)、図1〜図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、交差点に進入する前の道路においては、交差点を退出する方向毎に、交差点を退出後に走行する道路の混雑状況、対向車線の混雑状況、横断歩道を横断する歩行者の有無等の影響を受けるため、交差点の退出方向毎に異なる渋滞が発生する。つまり、交差点に進入する前の道路における走行状態は、交差点の退出方向毎に異なる渋滞状況の影響を受ける。
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載される構成では、リンク毎にプローブ情報を管理センタへ送信しているため、交差点進入前の道路における、交差点の退出方向別の渋滞を正確に判定できない場合があった。
すなわち、交差点の退出方向別の渋滞が発生する区間は通常約500m程度であるのに対して、各リンクのリンク長は、例えば、高速道路では、約5000mであり、一般道路では、約10mである等、リンク毎に大きく異なっている。そのため、例えば、交差点に進入する前のリンク(以下、進入リンクという。)のリンク長が10mである場合には、交差点の退出方向別の渋滞が発生する区間が約500m程度であるにもかかわらず、渋滞の判定に用いるためのプローブ情報が10mしか収集できないこととなり、交差点の退出方向別の渋滞を判定するための情報が不足してしまう。また、進入リンクのリンク長が5000mであった場合には、交差点の退出方向別の渋滞が発生する区間である500mに対してリンク長が非常に大きいため、500m区間内での渋滞の影響がリンク全体のプローブ情報では緩和されてしまうという問題がある。
このため、特許文献1に記載される構成のように、リンク毎のプローブ情報を管理センタへ送信する構成では、交差点進入前の道路におけるプローブ情報から、交差点の退出方向別の渋滞を正確に判定することができなかった。
【0006】
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、交差点における方向別の渋滞状態を正確に判定することができる区間におけるプローブ情報を作成して、情報配信センタへ送信することが可能となるナビゲーション装置、プローブ情報作成方法及びプログラムを提供することを目的とする。また、交差点における車線別の交通情報、つまり、交差点における方向別の交通情報を作成することが可能となる交通情報作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するため請求項1に係るナビゲーション装置は、自車位置を検出する自車位置検出手段と、地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、情報配信センタと通信可能な通信手段と、単位距離区間毎に前記単位距離区間の走行開始時における位置情報と該単位距離区間の旅行時間情報と該単位距離区間の走行開始時における走行リンク情報とを含む走行情報を収集する走行情報収集手段と、前記自車位置と前記地図情報とに基づいて交差点を通過したか否かを判定する交差点通過判定手段と、前記交差点を通過したと判定された場合に、前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記交差点を通過後に走行した退出リンクを特定する退出リンク特定手段と、前記交差点を通過したと判定された場合に、該交差点の手前の地点から該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる前記単位距離区間毎に収集した前記走行情報と、当該走行情報に基づいて特定される当該交差点の進入前に走行した進入リンクと、前記退出リンクとを関連付けたプローブ情報を作成するプローブ情報作成手段と、前記プローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内において、該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したか否かを判定する車線維持判定手段と、前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定された場合に、前記プローブ情報を前記通信手段を介して前記情報配信センタへ送信するように制御する送信制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に係るナビゲーション装置は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記車線維持判定手段は、前記プローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内で車線変更を行っていないと判定した場合に、前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3に係るナビゲーション装置は、請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置において、前記車線維持判定手段は、前記プローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内で道なりに走行したと判定した場合に、前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に係るプローブ情報送信方法は、自車位置を検出する自車位置検出工程と、単位距離区間毎に前記単位距離区間の走行開始時における位置情報と該単位距離区間の旅行時間情報と該単位距離区間の走行開始時における走行リンク情報とを含む走行情報を収集する走行情報収集工程と、前記自車位置と地図情報とに基づいて交差点を通過したか否かを判定する交差点通過判定工程と、前記交差点通過判定工程で交差点を通過したと判定された場合に、前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記交差点を通過後に走行した退出リンクを特定する退出リンク特定工程と、前記交差点通過判定工程で交差点を通過したと判定された場合に、前記走行情報収集工程で該交差点の手前の地点から該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる前記単位距離区間毎に収集した前記走行情報と、当該走行情報に基づいて特定される当該交差点の進入前に走行した進入リンクと、前記退出リンク特定工程で特定した退出リンクとを関連付けたプローブ情報を作成するプローブ情報作成工程と、前記プローブ情報作成工程で作成したプローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内において、該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したか否かを判定する車線維持判定工程と、前記車線維持判定工程で前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定された場合に、前記プローブ情報作成工程で作成した前記プローブ情報を通信手段を介して情報配信センタへ送信するように制御する送信制御工程と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項5に係るプログラムは、コンピュータに、自車位置を検出する自車位置検出工程と、単位距離区間毎に前記単位距離区間の走行開始時における位置情報と該単位距離区間の旅行時間情報と該単位距離区間の走行開始時における走行リンク情報とを含む走行情報を収集する走行情報収集工程と、前記自車位置と地図情報とに基づいて交差点を通過したか否かを判定する交差点通過判定工程と、前記交差点通過判定工程で交差点を通過したと判定された場合に、前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記交差点を通過後に走行した退出リンクを特定する退出リンク特定工程と、前記交差点通過判定工程で交差点を通過したと判定された場合に、前記走行情報収集工程で該交差点の手前の地点から該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる前記単位距離区間毎に収集した前記走行情報と、当該走行情報に基づいて特定される当該交差点の進入前に走行した進入リンクと、前記退出リンク特定工程で特定した退出リンクとを関連付けたプローブ情報を作成するプローブ情報作成工程と、前記プローブ情報作成工程で作成したプローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内において、該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したか否かを判定する車線維持判定工程と、前記車線維持判定工程で前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定された場合に、前記プローブ情報作成工程で作成した前記プローブ情報を通信手段を介して情報配信センタへ送信するように制御する送信制御工程と、を実行させるためのプログラムである。
【0012】
更に、請求項6に係る交通情報作成装置は、単位距離区間毎に前記単位距離区間の走行開始時における位置情報と該単位距離区間の旅行時間情報と該単位距離区間の走行開始時における走行リンク情報とを含む走行情報を収集する車両から、交差点を通過毎に送信された、前記交差点の手前の地点から該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる前記単位距離区間毎に収集した前記走行情報と、当該走行情報に基づいて特定される当該交差点の進入前に走行した進入リンクと、当該交差点を通過後に走行した退出リンクとを関連付けたプローブ情報を受信する受信手段と、前記プローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内において、前記車両が該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したか否かを判定する車線維持判定手段と、前記車両が前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定された場合に、前記プローブ情報に基づいて前記交差点における車線別の交通情報を作成する交通情報作成手段と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
前記構成を有する請求項1に係るナビゲーション装置では、交差点を通過した場合には、該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる単位距離区間毎に収集した走行情報と、当該交差点に進入した際に走行した進入リンクと、当該交差点を通過後に走行した退出リンクとを関連付けたプローブ情報を作成して、情報配信センタへ送信することが可能となる。
【0014】
これにより、ナビゲーション装置は、交差点から所定距離区間に含まれる単位距離区間毎に収集した走行情報と進入リンクと退出リンクに基づいて当該交差点における渋滞状態を交差点からの進行方向別に正確に判定できる区間におけるプローブ情報を作成して、情報配信センタへ送信することが可能となる。更に、所定距離区間内において、当該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したと判定された場合にのみ、プローブ情報を情報配信センタへ送信するため、交差点における退出方向別の渋滞状態が正確に反映されたプローブ情報のみを情報配信センタへ送信することが可能となる。また、情報配信センタは、受信した当該プローブ情報を利用することで各交差点における退出方向別の渋滞状態を正確に判定して、当該交差点における正確な現況交通情報を作成して各ナビゲーション装置へ配信することが可能となる。
【0015】
また、請求項2に係るナビゲーション装置では、交差点を通過するまでの所定距離区間内で車線変更を行っていない場合に、所定距離区間において走行車線を維持したと判定するため、所定距離区間内において走行車線を維持したか否かを確実に判定することが可能となる。
【0016】
また、請求項3に係るナビゲーション装置では、交差点を通過するまでの所定距離区間内で道なりに走行した場合に、所定距離区間において走行車線を維持したと判定するため、所定距離区間内において走行車線を維持したか否かを確実に判定することが可能となる。
【0017】
また、請求項4に係るプローブ情報送信方法では、交差点を通過した場合には、該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる単位距離区間毎に収集した走行情報と、当該交差点に進入した際に走行した進入リンクと、当該交差点を通過後に走行した退出リンクとを関連付けたプローブ情報を作成して、情報配信センタへ送信することが可能となる。
【0018】
これにより、交差点から所定距離区間に含まれる単位距離区間毎に収集した走行情報と進入リンクと退出リンクに基づいて当該交差点における渋滞状態を方向別に正確に判定できる区間におけるプローブ情報を作成して、情報配信センタへ送信することが可能となる。更に、所定距離区間内において、当該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したと判定された場合にのみ、プローブ情報を情報配信センタへ送信するため、交差点における退出方向別の渋滞状態が正確に反映されたプローブ情報のみを情報配信センタへ送信することが可能となる。また、情報配信センタは、当該プローブ情報を収集して利用することで各交差点における退出方向別の渋滞状態を正確に判定して、当該交差点における正確な現況交通情報を作成して配信することが可能となる。
【0019】
また、請求項5に係るプログラムでは、コンピュータは当該プログラムを読み込むことによって、交差点を通過した場合には、該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる単位距離区間毎に収集した走行情報と、当該交差点に進入した際に走行した進入リンクと、当該交差点を通過後に走行した退出リンクとを関連付けたプローブ情報を作成して、情報配信センタへ送信することが可能となる。
【0020】
これにより、コンピュータは交差点から所定距離区間に含まれる単位距離区間毎に収集した走行情報と進入リンクと退出リンクに基づいて当該交差点における渋滞状態を交差点からの進行方向別に正確に判定できる区間におけるプローブ情報を作成して、情報配信センタへ送信することが可能となる。更に、コンピュータは、所定距離区間内において、当該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したと判定した場合にのみ、プローブ情報を情報配信センタへ送信するため、交差点における退出方向別の渋滞状態が正確に反映されたプローブ情報のみを情報配信センタへ送信することが可能となる。また、情報配信センタは、受信した当該プローブ情報を利用することで各交差点における退出方向別の渋滞状態を正確に判定して、当該交差点における正確な現況交通情報を作成して配信することが可能となる。
【0021】
更に、請求項6に係る交通情報作成装置では、車両から受信した、交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる単位距離区間毎に収集した走行情報と、当該交差点に進入した際に走行した進入リンクと、当該交差点を通過後に走行した退出リンクとを関連付けたプローブ情報に基づいて、当該交差点における車線別の交通情報を作成することが可能となる。更に、車両が交差点から所定距離区間内において、当該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したと判定した場合にのみ、プローブ情報に基づいて当該交差点における車線別の交通情報を作成するため、交差点における退出方向別の渋滞状態を正確に把握した交通情報を作成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本実施例に係るナビゲーションシステムを示したブロック図である。
【図2】ナビゲーションシステムのナビゲーション装置を示したブロック図である。
【図3】ナビゲーションシステムのプローブカーに搭載されたナビゲーション装置が実行する「方向別プローブ情報送信処理」と情報配信センタが実行する「方向別プローブ情報記憶処理」を示すフローチャートである。
【図4】方向別交通情報取得区間の一例を示す図である。
【図5】方向別交通情報取得区間を5分割した小区間の一例を示す図である。
【図6】図4に示す各交差点A、B、Cにおいて作成された方向別プローブ情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明に係るナビゲーション装置、プローブ情報作成方法及びプログラムをナビゲーションシステムについて具体化した一実施例に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【実施例】
【0024】
先ず、本実施例に係るナビゲーションシステム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施例に係るナビゲーションシステム1を示したブロック図である。
【0025】
図1に示すように本実施例に係るナビゲーションシステム1は、各プローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2と、ナビゲーション装置2に対して地図情報を更新する為の更新情報や後述のようにプローブ情報データベース(プローブ情報DB)18に格納したプローブ情報や後述の方向別プローブ情報等から作成した現況交通情報を配信する情報配信センタ3と、ネットワーク4から基本的に構成されている。そして、ナビゲーション装置2と情報配信センタ3は、ネットワーク4を介して各種の情報の送受信が可能となるように構成されている。
尚、ナビゲーション装置2の構成に関しては後に図2を用いて詳細に説明する。
【0026】
また、ネットワーク4としては、例えば、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。また、このネットワーク4には、道路交通情報センタ(VICS(登録商標))5が接続され、ナビゲーション装置2と情報配信センタ3とは、ネットワーク4を介して、警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や交通規制情報等の交通情報を所定時間毎に受信することが可能に構成されている。
【0027】
また、情報配信センタ3は、図1に示すようにサーバ10と、サーバ10に接続された地図情報記録部としてのセンタ側地図情報データベース(センタ側地図情報DB)14と、ナビ更新履歴情報データベース(ナビ更新履歴情報DB)15と、センタ側交通情報データベース(センタ側交通情報DB)16と、センタ側通信装置17と、プローブ情報DB18とを備える。
【0028】
また、サーバ10は、サーバ10の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU11、並びにCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM12、ナビゲーション装置2からの要求に基づいてナビゲーション装置2に記憶された地図情報の内、所定エリアの地図情報を新たなバージョンの地図情報に更新する為の更新情報をセンタ側地図情報DB14から抽出し、ナビゲーション装置2に対して配信する地図情報更新処理や、現況の交通情報をネットワーク4を介して配信する現況交通情報配信処理等を行うための各種の制御プログラムが記録されたROM13等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ19等を備えている。
【0029】
また、プローブ情報DB18には、プローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2から所定交差点通過毎に送信される後述の方向別プローブ情報等が格納されている。
また、センタ側交通情報DB16には、プローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2により収集される後述の方向別プローブ情報や、道路交通情報センタ5から受信した交通情報を収集して作成した現況の道路の渋滞等に関する情報である現況交通情報16Aが格納されている。
【0030】
また、このセンタ側交通情報DB16には、道路交通情報センタ5からのVICS信号や、各プローブカー6から収集したプローブ情報や後述の方向別プローブ情報等の過去の交通情報に基づいて生成された統計交通情報16Bが格納されている。
そして、ナビゲーション装置2からの要求があったタイミングで、センタ側交通情報DB16に格納された現況交通情報16Aに基づいて各交差点間の交通情報や、統計交通情報16B等を選択して配信する。
【0031】
次に、本実施例に係るナビゲーションシステム1を構成するナビゲーション装置2の概略構成について図2を用いて説明する。図2は本実施例に係るナビゲーション装置2を示したブロック図である。
【0032】
図2に示すように本実施例に係るナビゲーション装置2は、自車の現在位置を検出する現在地検出処理部21と、各種のデータが記録されたデータ記録部22と、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うナビゲーション制御部23と、操作者からの操作を受け付ける操作部24と、操作者に対して地図等の情報を表示する液晶ディスプレイ25と、経路案内に関する音声ガイダンスを出力するスピーカ26と、道路交通情報センタ5や情報配信センタ3等との間で携帯電話網等を介して通信を行う通信装置27と、から構成されている。また、ナビゲーション制御部23には自車の走行速度を検出する車速センサ28が接続されている。
【0033】
また、ナビゲーション制御部23には、CCDカメラ等を駆動制御するカメラECU(Electronic Control Unit)51が電気的に接続されている。そして、このカメラECU51には、車両の先端部に固定されたCCDカメラ等により構成されて前方路面を連続して撮像する前方撮像用カメラ53が電気的に接続されている。尚、CCDカメラ等をルームミラー付近に設けて、前方路面を連続して撮像するようにしてもよい。
【0034】
また、カメラECU51は、不図示のCPU、ROM及びRAMを備えた電子制御ユニットで、ナビゲーション制御部23と制御情報を送受信するデータ送受信部51Aを備えると共に、この前方撮像用カメラ53によって撮影された撮影画像の画像認識を行う画像認識部51Bを備えている。そして、カメラECU51は、前方撮像用カメラ53によって路面を連続して撮像した画像から車線区画線を検出して車線変更の有無を判定し、車線変更があったと判定した場合には、車線変更があった旨をナビゲーション制御部23に送信する。
【0035】
以下に、ナビゲーション装置2を構成する各構成要素について説明すると、現在地検出処理部21は、GPS31、方位センサ32、距離センサ33等からなり、現在の自車の位置、方位、走行距離等を検出することが可能となっている。
【0036】
また、データ記録部22は、外部記憶装置及び記憶媒体としてのハードディスク(図示せず)と、ハードディスクに記憶されたナビ側交通情報データベース(ナビ側交通情報DB)36、ナビ側地図情報データベース(ナビ側地図情報DB)37、走行履歴データベース(走行履歴DB)38、収集対象交差点データベース(収集対象交差点DB)39及び所定のプログラム等を読み出すとともにハードディスクに所定のデータを書き込む為のドライバである記録ヘッド(図示せず)とを備えている。
【0037】
ここで、ナビ側交通情報DB36には、情報配信センタ3や道路交通情報センタ5から受信した渋滞の実際の長さ、所要時間、渋滞の原因、渋滞解消の見込まれる時刻等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路渋滞情報や、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の交通情報から作成した現況交通情報36Aが格納される。
【0038】
また、ナビ側交通情報DB36の統計交通情報36Bには、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された上述の統計交通情報16Bが格納されている。そして、統計交通情報36Bに格納される統計交通情報16Bの各内容は、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0039】
また、ナビ側地図情報DB37には、ナビゲーション装置2の走行案内や経路探索に使用されるとともに情報配信センタ3による更新対象となるナビ地図情報37Aが格納されている。ここで、ナビ地図情報37Aは、更新用地図情報14Aと同様に経路案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、国道や県道等の一般道路の交差点や高速道路の分岐点等の各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、道路(リンク)に関するリンクデータ、経路を探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。そして、ナビ側地図情報DB37の内容は、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0040】
また、走行履歴DB38には、単位距離区間(例えば、約10mの距離区間である。)の走行毎に、単位距離区間情報(例えば、単位距離区間の走行開始日時、単位距離区間の走行終了日時、単位距離区間の走行開始時における自車位置、単位距離区間の旅行時間、単位距離区間の走行開始時におけるリンクID、車線変更の有無等である。)が、順次記憶される。
【0041】
また、収集対象交差点DB39には、方向別プローブ情報を収集する交差点として、例えば、高速自動車国道や都市高速道路等の高速道路の分岐点、国道と国道とが交差している交差点、国道と県道とが交差している交差点、2車線以上の道路が交差している交差点、右折専用レーンがある交差点等に関する各交差点情報(座標位置、交差点を端点とする各リンクID、車線数等である。)が記憶されている。また、収集対象交差点DB39の内容は、情報配信センタ3から通信装置27を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。尚、当該各交差点情報は、ナビ側地図情報DB37に格納されたナビ地図情報37Aと対応付けられている。
【0042】
そして、後述のように、プローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2は、収集対象交差点DB39に記憶されている交差点を通過した場合には、この走行履歴DB38に記憶された単位距離区間情報から方向別プローブ情報を作成し、情報配信センタ3に通信装置27を介して送信する(図3参照)。
【0043】
また、図2に示すように、ナビゲーション装置2を構成するナビゲーション制御部23は、ナビゲーション装置2の全体の制御を行う演算装置及び制御装置としてのCPU41、並びにCPU41が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるとともに、経路が探索されたときの経路データ等が記憶されるRAM42、制御用のプログラムのほか、プローブ情報を取得して所定時間毎等に、このプローブ情報を情報配信センタ3へ送信するプローブ情報送信処理プログラムや、後述の、収集対象交差点DB39に記憶された交差点を通過した場合に、方向別プローブ情報を作成して情報配信センタ3へ送信する方向別プローブ情報送信処理プログラム(図3参照)等が記憶されたROM43、ROM43から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ44等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ45等を備えている。
【0044】
また、本実施例においては、前記ROM43に各種のプログラムが記憶され、前記データ記録部22に各種のデータが記憶されるようになっているが、プログラム、データ等を同じ外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出して前記フラッシュメモリ44に書き込むこともできる。更に、メモリーカード等を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。
【0045】
更に、前記ナビゲーション制御部23には、操作部24、液晶ディスプレイ25、スピーカ26、通信装置27の各周辺装置(アクチュエータ)が電気的に接続されている。
【0046】
操作部24は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う場合等に操作され、各種のキーや複数の操作スイッチから構成される。そして、ナビゲーション制御部23は、各スイッチの押下等により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。更に、液晶ディスプレイ25の前面には、タッチパネルが設けられ、画面に表示されたボタン上を押下することによって各種指示コマンドを入力することが可能に構成されている。
【0047】
また、液晶ディスプレイ25には、ナビ地図情報37Aに基づく地図が表示されて各リンク上の交通情報が表示される経路案内画面の他、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導経路、誘導経路に沿った案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
また、スピーカ26は、ナビゲーション制御部23からの指示に基づいて、誘導経路に沿った走行を案内する音声ガイダンス等を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」等がある。
【0048】
そして、通信装置27は、情報配信センタ3と通信を行う携帯電話網等による通信手段であり、情報配信センタ3との間で最もバージョンの新しい更新地図情報や現況交通情報等の送受信を行う。また、通信装置27は、情報配信センタ3に加えて、道路交通情報センタ5等から送信された渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信する。
【0049】
次に、ナビゲーションシステム1において、ナビゲーション装置2のCPU41が、収集対象交差点DB39に記憶されている交差点を通過した場合に、方向別プローブ情報を作成して情報配信センタ3へ送信する「方向別プローブ情報送信処理」と、情報配信センタ3のCPU11がナビゲーション装置2から方向別プローブ情報を受信した場合に実行する「方向別プローブ情報記憶処理」とについて図3乃至図6に基づいて説明する。
図3はナビゲーションシステム1のプローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2が実行する「方向別プローブ情報送信処理」と情報配信センタ3が実行する「方向別プローブ情報記憶処理」を示すフローチャートである。
【0050】
先ず、図3に基づいてプローブカー6に搭載されたナビゲーション装置2のCPU41が実行する「方向別プローブ情報送信処理」について説明する。尚、図3に、S11〜S17のフローチャートで示されるプログラムは、ナビゲーション装置2が備えているROM43に記憶されており、CPU41により実行される。
【0051】
図3に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU41は、現在地検出処理部11の検出結果やナビ地図情報37A、カメラECU51による前方路面の画像処理結果等に基づいて、単位距離区間(例えば、約10mの距離区間である。)毎に、走行状態に関する情報を収集して走行履歴DB38に記憶する。例えば、CPU41は、当該単位距離区間の走行開始日時、当該単位距離区間の走行終了日時、当該単位距離区間の旅行時間、当該単位距離区間の走行開始時における自車位置、当該単位距離区間の走行開始時における自車が存在するリンクのリンクID、当該単位距離区間内での画像認識による車線変更の有無等の情報をRAM42に一時記憶して収集し、これらの収集した走行状態に関する情報を、当該単位距離区間に対応する単位距離区間情報として、走行履歴DB38に時系列的に記憶する。
【0052】
尚、CPU41は、現在の自車位置から少なくとも所定距離(例えば、約500mの距離である。)内に含まれる各単位距離区間の単位距離区間情報だけを順次、更新しつつ走行履歴DB38に記憶するようにしてもよい。
【0053】
続いて、S12において、CPU41は、現在地検出処理部11の検出結果に基づいて自車位置を検出してRAM42に記憶する。そして、CPU41は、ナビ地図情報37Aに基づいて自車位置が交差点を通過した場合には、当該交差点に関する交差点情報を通過交差点情報としてRAM42に記憶する。そして、CPU41は、この通過交差点情報に該当する交差点が収集対象交差点DB39に記憶されているか否か、つまり、自車両が収集対象交差点DB39に記憶された方向別プローブ情報を収集する交差点を通過したか否かを判定する判定処理を実行する。
【0054】
そして、自車両が収集対象交差点DB39に記憶された方向別プローブ情報を収集する交差点を通過していない場合には(S12:NO)、CPU41は、再度S11以降の処理を実行する。
一方、自車両が収集対象交差点DB39に記憶された方向別プローブ情報を収集する交差点を通過した場合には(S12:YES)、CPU41は、S13の処理に移行する。
【0055】
S13において、CPU41は、通過した交差点に関する方向別プローブ情報を作成してRAM42に記憶する。具体的には、先ず、CPU41は、当該交差点を通過するまでの所定距離内(例えば、約500m内である。)を方向別交通情報取得区間として設定する。また、CPU41は、現在地検出処理部11の検出結果に基づいて自車位置を検出し、交差点通過後走行したリンクIDをナビ地図情報37Aから読み出し、退出リンクとしてRAM42に記憶する。
【0056】
ここで、方向別交通情報取得区間の一例について図4に基づいて説明する。図4は方向別交通情報取得区間の一例を示す図である。
図4に示すように、交差点Aが収集対象交差点DB39に記憶されている場合には、CPU41は、交差点Aを通過するまでの約500m内の各リンク#02〜#05を含む区間を交通情報取得区間71として設定する。また、この交差点Aは、各リンク#05、#11、#06、#12の端点が接続されている。
【0057】
また、交差点Bが収集対象交差点DB39に記憶されている場合には、CPU41は、交差点Bを通過するまでの約500m内の各リンク#06〜#07を含む区間を交通情報取得区間72として設定する。また、この交差点Bは、各リンク#07、#21、#08、#22の端点が接続されている。
【0058】
また、交差点Cが収集対象交差点DB39に記憶されている場合には、CPU41は、交差点Cを通過するまでの約500m内のリンク#08を含む区間を交通情報取得区間73として設定する。また、この交差点Cは、各リンク#08、#31、#09、#32の端点が接続されている。
【0059】
そして、CPU41は、この方向別交通情報取得区間内において収集した単位距離区間情報を走行履歴DB38から順次読み出すと共に、退出リンクのリンクIDをRAM42から読み出して、「進入リンク」、「退出リンク」、「退出時刻」、「区間旅行時間」、「小区間旅行時間」、「区間渋滞度」、「通過リンク」、「車線変更有無」、及び「道なり走行」等から構成される方向別プローブ情報を作成してRAM42に記憶する。
【0060】
次に、方向別プローブ情報を構成する各構成要素及びその一例について図4乃至図6に基づいて説明する。図5は方向別交通情報取得区間を5分割した各小区間#1〜#5の一例を示す図である。図6は図4に示す各交差点A、B、Cにおいて作成された方向別プローブ情報の一例を示す図である。
【0061】
先ず、方向別プローブ情報を構成する「進入リンク」は、交差点に進入する際に走行したリンクIDである。具体的には、走行履歴DB38から読み出した方向別交通情報取得区間内において収集した単位距離区間情報のうちの最後に収集した単位距離区間情報を構成する「単位距離区間の走行開始時における自車が存在するリンクのリンクID」である。
【0062】
また、「退出リンク」は、交差点を通過後走行した退出リンクのリンクIDである。つまり、「退出リンク」によって交差点通過後の走行方向を検出することができる。従って、「進入リンク」と「退出リンク」との組み合わせによって、プローブカー6の通過した交差点と当該交差点における進行方向を特定することができる。
【0063】
例えば、図6に示すように、方向別交通情報取得区間71を走行して交差点A通過後、左折、直進、又は右折した場合には、各方向別プローブ情報81〜83の「進入リンク」は、リンク#05である。また、方向別交通情報取得区間72を走行して交差点B通過後、左折した場合には、方向別プローブ情報84の「進入リンク」は、リンク#07である。また、方向別交通情報取得区間73を走行して交差点C通過後、右折した場合には、方向別プローブ情報85の「進入リンク」は、リンク#08である。
【0064】
また、方向別交通情報取得区間71を走行して交差点A通過後、左折した場合には、方向別プローブ情報81の「退出リンク」は、リンク#11である。また、方向別交通情報取得区間72を走行して交差点B通過後、左折した場合には、方向別プローブ情報84の「退出リンク」は、リンク#21である。また、方向別交通情報取得区間73を走行して交差点C通過後、右折した場合には、方向別プローブ情報85の「退出リンク」は、リンク#32である。
【0065】
また、「退出時刻」は、交差点を通過した時刻である。具体的には、走行履歴DB38から読み出した方向別交通情報取得区間内において最後に収集した単位距離区間情報を構成する「単位距離区間の走行終了日時」である。
例えば、図6に示すように、方向別交通情報取得区間71を走行して交差点A通過後、左折した場合には、方向別プローブ情報81の「退出時刻」は、「10:02:11」である。
【0066】
また、「区間旅行時間」は、方向別交通情報取得区間を通過するのに要した時間である。具体的には、走行履歴DB38から読み出した当該方向別交通情報取得区間内において収集した単位距離区間情報のうちの最初に収集した単位距離区間情報の「単位距離区間の走行開始日時」から最後に収集した単位距離区間情報の「単位距離区間の走行終了日時」までの経過時間である。尚、「区間旅行時間」は、具体的には、走行履歴DB38から読み出した当該方向別交通情報取得区間内において収集した各単位距離区間情報に含まれる「単位距離区間の旅行時間」を合算することで算出するようにしてもよい。
例えば、図6に示すように、方向別交通情報取得区間71を走行して交差点A通過後、左折した場合には、方向別プローブ情報81の「区間旅行時間」は、「2分40秒」である。
【0067】
また、「小区間旅行時間」は、方向別交通情報取得区間を進行方向先端側からほぼ同じ距離になるように5分割した各小区間#1〜#5を、それぞれ通過するのに要した時間である。具体的には、走行履歴DB38から読み出した当該方向別交通情報取得区間内において収集した単位距離区間情報のうちの各小区間#1〜#5において最初に収集した単位距離区間情報の「単位距離区間の走行開始日時」から最後に収集した単位距離区間情報の「単位距離区間の走行終了日時」までの経過時間である。尚、「小区間旅行時間」は、具体的には、走行履歴DB38から読み出した当該方向別交通情報取得区間内において収集した単位距離区間情報に含まれる「単位距離区間の旅行時間」を、各小区間#1〜#5毎にそれぞれ合算して算出するようにしてもよい。
【0068】
ここで、方向別交通情報区間を5分割した小区間の一例について図5に基づいて説明する。図5に示すように、距離約500mの方向別交通情報取得区間は、進行方向先端側からほぼ同じ距離である約100mの各小区間#1〜#5に5分割されている。
【0069】
そして、例えば、図6に示すように、方向別交通情報取得区間71を走行して交差点A通過後、左折した場合には、方向別プローブ情報81の「小区間旅行時間」は、小区間#1が「60秒」、小区間#2が「50秒」、小区間#3が「20秒」、小区間#4が「20秒」、小区間#5が「10秒」である。
【0070】
また、「区間渋滞度」は、方向別交通情報取得区間内において発生した部分渋滞の状況である。具体的には、CPU41は、各小区間#1〜#5における「小区間旅行時間」が所定旅行時間以上(例えば、国道、県道等の一般道路の場合は、約40秒以上である。)の場合には、当該小区間内は「部分渋滞」と判定し、「部分渋滞」の小区間の距離を合算する。そして、CPU41は、この合算した「部分渋滞」の距離を「区間渋滞度」としてRAM42に記憶する。
【0071】
例えば、図6に示すように、方向別交通情報取得区間71を走行して交差点A通過後、左折した場合には、方向別プローブ情報81の各小区間#1、#2の「小区間旅行時間」が40秒以上であるため、CPU41は、各小区間#1、#2の合計距離「200m」の部分渋滞が発生していると判定し、方向別プローブ情報81の「区間渋滞度」として「200mの部分渋滞あり」をRAM42に記憶する。
【0072】
また、「通過リンク」は、方向別交通情報取得区間内において走行した進入リンク以外のリンクIDである。具体的には、走行履歴DB38から読み出した方向別交通情報取得区間内において収集した各単位距離区間情報を構成する「単位距離区間の走行開始時におけるリンクID」を時系列的に順次抽出し、進入リンク以外のリンクIDを時系列的に並べたものである。この「通過リンク」を構成する時系列的に並べられたリンクIDによって、方向別交通情報取得区間内において走行してきた道路を特定することが可能となる。
【0073】
例えば、図6に示すように、方向別交通情報取得区間71を走行して交差点A通過後、左折、直進、又は右折した場合には、各方向別プローブ情報81〜83の「通過リンク」は「リンク#04、リンク#03、リンク#02」である。また、方向別交通情報取得区間72を走行して交差点B通過後、左折した場合には、方向別プローブ情報84の「通過リンク」は「リンク#06」である。また、方向別交通情報取得区間73を走行して交差点C通過後、右折した場合には、方向別プローブ情報85の「通過リンク」は無いため、「(なし)」である。
【0074】
また、「車線変更有無」は、方向別交通情報取得区間内の各小区間#1〜#5において車線変更を行ったか否かを表している。具体的には、走行履歴DB38から読み出した方向別交通情報取得区間内において収集した各単位距離区間情報を構成する「単位距離区間内での画像認識による車線変更の有無」を各小区間#1〜#5毎に時系列的に順次抽出し、単位距離区間内での車線変更があった場合には、対応する小区間内で車線変更があった旨をRAM42に記憶する。
【0075】
例えば、図6に示すように、方向別交通情報取得区間72を走行して交差点B通過後、左折した場合に、方向別プローブ情報84の「車線変更有無」は「小区間#3で車線変更有り」である。つまり、方向別交通情報取得区間72を走行して交差点B通過後、左折した場合に、当該方向別交通情報取得区間72内の小区間#3において、車線変更があった旨が示されている。一方、各交差点A、Cを通過した場合には、各方向別プローブ情報81〜83、85の「車線変更有無」は「車線変更なし」で、各方向別交通情報取得区間71、73では、車線変更が無かった旨が示されている。
【0076】
更に、「道なり走行」は、方向別交通情報取得区間内を道なりで走行したか否かを表している。具体的には、CPU41は、走行履歴DB38から読み出した方向別交通情報取得区間内において収集した各単位距離区間情報を構成する「単位距離区間の走行開始時におけるリンクID」を時系列的に順次抽出する。そして、CPU41は、抽出した全てのリンクIDが、ナビ地図情報37Aにおいて「道なり」と定義されているか否かを判定する。ここで、「道なり」とは、路線番号に変わりがない道(リンク)や、進行方向において所定角度以上の曲がりが無い道(リンク)を示し、これら路線番号や道の曲がり角度の情報が、ナビ地図情報37Aに各リンクに対応して予め格納されている。
【0077】
例えば、図6に示すように、各方向別プローブ情報81〜85の「道なり走行」は、「道なり」で、各方向別交通情報取得区間71、72、73内において道なりで走行した旨が示されている。
【0078】
続いて、図3に示すように、S14において、CPU41は、方向別プローブ情報を構成する「車線変更有無」のデータをRAM42から読み出し、方向別交通情報取得区間内で車線変更が発生していたか否か、つまり、「車線変更有無」のデータが「車線変更なし」でないか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、方向別交通情報取得区間内で車線変更が発生していた場合、つまり、「車線変更有無」のデータが「車線変更なし」でない場合には(S14:YES)、CPU41は、後述のS17の処理に移行する。
【0079】
一方、方向別交通情報取得区間内で車線変更が発生していなかった場合、つまり、「車線変更有無」のデータが「車線変更なし」の場合には(S14:NO)、CPU41は、S15の処理に移行する。S15において、CPU41は、方向別プローブ情報を構成する「道なり走行」のデータをRAM42から読み出し、方向別交通情報取得区間内で道なり以外の走行が発生していたか否か、つまり、「道なり走行」のデータが「道なり」でないか否かを判定する判定処理を実行する。
【0080】
そして、方向別交通情報取得区間内で道なり以外の走行が発生していた場合、つまり、「道なり走行」のデータが「道なり」でない場合には(S15:YES)、CPU41は、後述のS17の処理に移行する。
一方、方向別交通情報取得区間内で道なり以外の走行が発生していなかった場合、つまり、「道なり走行」のデータが「道なり」の場合には(S15:NO)、CPU41は、S16の処理に移行する。
【0081】
S16において、CPU41は、方向別プローブ情報をRAM42から読み出し、当該ナビゲーション装置2を識別するナビ識別IDと共に方向別プローブ情報として情報配信センタ3に送信する。
続いて、S17において、CPU41は、不図示のエンジンECUからエンジンがOFFになったOFF信号が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
【0082】
そして、エンジンECUからエンジンがOFFになったOFF信号が入力されていない場合には(S17:NO)、CPU41は、再度S11以降の処理を実行する。
一方、エンジンECUからエンジンがOFFになったOFF信号が入力された場合には(S17:YES)、CPU41は、当該処理を終了する。
【0083】
次に、図3に基づいて情報配信センタ3のCPU11が実行する「方向別プローブ情報記憶処理」について説明する。尚、図3に、S111〜S112のフローチャートで示されるプログラムは、情報配信センタ3が備えているROM13に記憶されており、CPU11により所定時間毎(例えば、約0.01秒毎〜0.1秒毎である。)に実行される。
【0084】
先ず、S111において、CPU11は、上記S16でナビゲーション装置2から送信された方向別プローブ情報(「進入リンク」、「退出リンク」、「退出時刻」、「区間旅行時間」、「小区間旅行時間」、「区間渋滞度」、「通過リンク」、「車線変更有無」、及び「道なり走行」等である。)とナビ識別IDを受信したか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、方向別プローブ情報を受信していない場合には(S111:NO)、CPU11は、当該処理を終了する。
【0085】
一方、方向別プローブ情報とナビ識別IDとを受信した場合には(S111:YES)、CPU11は、受信した方向別プローブ情報とナビ識別IDをプローブ情報DB18に記憶後、S112の処理に移行する。S112において、CPU11は、プローブ情報DB18に格納される方向別プローブ情報と道路交通情報センタ5から受信した交通情報等に基づいて現況の道路の渋滞等に関する情報である現況交通情報16Aを更新後、当該処理を終了する。
【0086】
尚、CPU11は、所定時間毎に(例えば、30分毎や1時間毎である。)プローブ情報DB18に格納される方向別プローブ情報と道路交通情報センタ5から受信した交通情報等に基づいて現況の道路の渋滞等に関する情報である現況交通情報16Aを更新するようにしてもよい。
【0087】
以上詳細に説明した通り、本実施例に係るナビゲーションシステム1では、ナビゲーション装置2のCPU41は、自車両が収集対象交差点DB39に記憶された方向別プローブ情報を収集する交差点を通過した場合には、当該交差点を通過するまでの方向別交通情報取得区間内で収集した単位距離区間情報と、交差点通過後走行した退出リンクのリンクIDから方向別プローブ情報(「進入リンク」、「退出リンク」、「退出時刻」、「区間旅行時間」、「小区間旅行時間」、「区間渋滞度」、「通過リンク」、「車線変更有無」、及び「道なり走行」等である。)を作成して、情報配信センタ3へ送信する。
【0088】
これにより、ナビゲーション装置2のCPU41は、自車両が収集対象交差点DB39に記憶された方向別プローブ情報を収集する交差点を通過した場合には、当該交差点を通過するまでの方向別交通情報取得区間内で収集した単位距離区間情報と、交差点通過後走行した退出リンクのリンクIDに基づいて、当該交差点における渋滞状態を、交差点からの進行方向別に正確に判定できる方向別プローブ情報を作成して、情報配信センタ3へ送信することが可能となる。
【0089】
また、情報配信センタ3のCPU11は、ナビゲーション装置2から受信したプローブ情報や方向別プローブ情報に基づいて、収集対象交差点DB39に記憶されている各交差点における方向別の渋滞状態を正確に判定して、当該交差点における正確な現況交通情報16Aを作成して各ナビゲーション装置2へ配信することが可能となる。
【0090】
また、CPU41は、方向別交通情報取得区間内で車線変更が発生していた場合や、方向別交通情報取得区間内で道なり以外の走行(例えば、左折又は右折である。)が発生していた場合等、つまり、方向別交通情報取得区間内の走行開始時における走行車線を維持していないと判定した場合には、方向別プローブ情報を情報配信センタ3へ送信しない。これにより、交差点における進行方向別の渋滞状態が正確に反映された方向別プローブ情報のみを情報配信センタ3へ送信することが可能となり、情報配信センタ3へ送信する方向別プローブ情報の精度の向上を図ることが可能となる。
【0091】
具体的に説明すると、直進車線の小区間#1〜#5が全て渋滞しており、左折車線の小区間#1〜#5が全て渋滞していない場合に、直進車線の小区間#5〜#3を走行した後、車線変更して左折車線の小区間#2〜#1を走行した際に、情報配信センタで左折車線#5〜#3で部分渋滞していると誤判定されてしまうことを防止できる。また、同様の場合において、車線変更や道なり以外の方向(別リンクなど)から直進車線の小区間#1に割り込んだ際に、情報配信センタで、直進車線の小区間#5〜#2が渋滞しているにも関わらず渋滞していないと誤判定され、実際よりも区間渋滞が短く判定されてしまうことを防止できる。
【0092】
尚、方向別交通情報取得区間内で「走行車線を維持したか否か」の判定については、車線変更の有無や道なり走行であるか否かを判定するほか、走行道路上における自車位置の変化や方向指示灯の点灯状態等に基づいて、方向別交通情報取得区間内で走行車線を維持したか否かを判定してもよい。
【0093】
また、CPU41は、方向別交通情報取得区間内で車線変更が発生していた場合や、方向別交通情報取得区間内で道なり以外の走行が発生していた場合には、方向別プローブ情報を情報配信センタ3へ送信しないため、通信費用の削減化を図ることが可能となる。
【0094】
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0095】
例えば、ナビゲーション装置2のCPU41は、方向別交通情報取得区間内で車線変更が発生していた場合や、方向別交通情報取得区間内で道なり以外の走行が発生していた場合にも、方向別プローブ情報を情報配信センタ3へ送信するようにしてもよい。つまり、CPU41は、方向別交通情報取得区間内の走行開始時における走行車線を維持していない場合にも、方向別プローブ情報を情報配信センタ3へ送信するようにしてもよい。
【0096】
また、この場合には、情報配信センタ3のCPU11は、ナビゲーション装置2から受信した方向別プローブ情報から、方向別交通情報取得区間内で車線変更が発生していた場合や、方向別交通情報取得区間内で道なり以外の走行(例えば、左折又は右折である。)が発生していた場合等、つまり、方向別交通情報取得区間内の走行開始時における走行車線を維持していないと判定した場合には、当該方向別プローブ情報を使用しない、又は、信頼度の低い方向別プローブ情報として、方向別プローブ情報を収集する各交差点における車線別の交通情報を作成するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0097】
1 ナビゲーションシステム
2 ナビゲーション装置
3 情報配信センタ
4 ネットワーク
6 プローブカー
10 サーバ
11、41 CPU
12、42 RAM
13、43 ROM
14 センタ側地図情報DB
16 センタ側交通情報DB
17 センタ側通信装置
18 プローブ情報DB
21 現在地検出処理部
22 データ記録部
23 ナビゲーション制御部
27 通信装置
28 車速センサ
36 ナビ側交通情報DB
37 ナビ側地図情報DB
38 走行履歴DB
39 収集交差点DB
51 カメラECU
53 前方撮像用カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自車位置を検出する自車位置検出手段と、
地図情報を記憶する地図情報記憶手段と、
情報配信センタと通信可能な通信手段と、
単位距離区間毎に前記単位距離区間の走行開始時における位置情報と該単位距離区間の旅行時間情報と該単位距離区間の走行開始時における走行リンク情報とを含む走行情報を収集する走行情報収集手段と、
前記自車位置と前記地図情報とに基づいて交差点を通過したか否かを判定する交差点通過判定手段と、
前記交差点を通過したと判定された場合に、前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記交差点を通過後に走行した退出リンクを特定する退出リンク特定手段と、
前記交差点を通過したと判定された場合に、該交差点の手前の地点から該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる前記単位距離区間毎に収集した前記走行情報と、当該走行情報に基づいて特定される当該交差点の進入前に走行した進入リンクと、前記退出リンクとを関連付けたプローブ情報を作成するプローブ情報作成手段と、
前記プローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内において、該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したか否かを判定する車線維持判定手段と、
前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定された場合に、前記プローブ情報を前記通信手段を介して前記情報配信センタへ送信するように制御する送信制御手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記車線維持判定手段は、前記プローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内で車線変更を行っていないと判定した場合に、前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記車線維持判定手段は、前記プローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内で道なりに走行したと判定した場合に、前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
自車位置を検出する自車位置検出工程と、
単位距離区間毎に前記単位距離区間の走行開始時における位置情報と該単位距離区間の旅行時間情報と該単位距離区間の走行開始時における走行リンク情報とを含む走行情報を収集する走行情報収集工程と、
前記自車位置と地図情報とに基づいて交差点を通過したか否かを判定する交差点通過判定工程と、
前記交差点通過判定工程で交差点を通過したと判定された場合に、前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記交差点を通過後に走行した退出リンクを特定する退出リンク特定工程と、
前記交差点通過判定工程で交差点を通過したと判定された場合に、前記走行情報収集工程で該交差点の手前の地点から該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる前記単位距離区間毎に収集した前記走行情報と、当該走行情報に基づいて特定される当該交差点の進入前に走行した進入リンクと、前記退出リンク特定工程で特定した退出リンクとを関連付けたプローブ情報を作成するプローブ情報作成工程と、
前記プローブ情報作成工程で作成したプローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内において、該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したか否かを判定する車線維持判定工程と、
前記車線維持判定工程で前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定された場合に、前記プローブ情報作成工程で作成した前記プローブ情報を通信手段を介して情報配信センタへ送信するように制御する送信制御工程と、
を備えたことを特徴とするプローブ情報送信方法。
【請求項5】
コンピュータに、
自車位置を検出する自車位置検出工程と、
単位距離区間毎に前記単位距離区間の走行開始時における位置情報と該単位距離区間の旅行時間情報と該単位距離区間の走行開始時における走行リンク情報とを含む走行情報を収集する走行情報収集工程と、
前記自車位置と地図情報とに基づいて交差点を通過したか否かを判定する交差点通過判定工程と、
前記交差点通過判定工程で交差点を通過したと判定された場合に、前記自車位置と前記地図情報とに基づいて前記交差点を通過後に走行した退出リンクを特定する退出リンク特定工程と、
前記交差点通過判定工程で交差点を通過したと判定された場合に、前記走行情報収集工程で該交差点の手前の地点から該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる前記単位距離区間毎に収集した前記走行情報と、当該走行情報に基づいて特定される当該交差点の進入前に走行した進入リンクと、前記退出リンク特定工程で特定した退出リンクとを関連付けたプローブ情報を作成するプローブ情報作成工程と、
前記プローブ情報作成工程で作成したプローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内において、該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したか否かを判定する車線維持判定工程と、
前記車線維持判定工程で前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定された場合に、前記プローブ情報作成工程で作成した前記プローブ情報を通信手段を介して情報配信センタへ送信するように制御する送信制御工程と、
を実行させるためのプログラム。
【請求項6】
単位距離区間毎に前記単位距離区間の走行開始時における位置情報と該単位距離区間の旅行時間情報と該単位距離区間の走行開始時における走行リンク情報とを含む走行情報を収集する車両から、交差点を通過毎に送信された、前記交差点の手前の地点から該交差点を通過するまでの所定距離区間に含まれる前記単位距離区間毎に収集した前記走行情報と、当該走行情報に基づいて特定される当該交差点の進入前に走行した進入リンクと、当該交差点を通過後に走行した退出リンクとを関連付けたプローブ情報を受信する受信手段と、
前記プローブ情報に含まれる前記走行情報に基づいて、前記所定距離区間内において、前記車両が該所定距離区間の走行開始時における走行車線を維持したか否かを判定する車線維持判定手段と、
前記車両が前記所定距離区間内において前記走行車線を維持したと判定された場合に、前記プローブ情報に基づいて前記交差点における車線別の交通情報を作成する交通情報作成手段と、
を備えたことを特徴とする交通情報作成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−176243(P2010−176243A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−16167(P2009−16167)
【出願日】平成21年1月28日(2009.1.28)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】