説明

ナビゲーション装置、及び地図更新方法

【課題】電気自動車において、ナビゲーション装置の地図DBの更新を効率的に行い、ナビゲーション装置の利便性を高める。
【解決手段】電気自動車に搭載されるナビゲーション装置であって、車両の充電が開始されたか否かを判定し、車両の充電が開始された場合に、地図データの更新データを提供する外部システムから前記更新データを受信し、前記受信された更新データで前記地図データを更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両等に搭載されるナビゲーション装置の地図の更新に関する。
【背景技術】
【0002】
車両等に搭載されるナビゲーション装置は、地図データベース(以下、「地図DB」ともいう。)を備え、当該地図DBを使用して地図、現在地、ルート、案内などの各種情報の表示を行う(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、地図DBは、ナビゲーション装置の記憶装置(例えば、HDD(Hard Disk Drive))に記憶されている。地図DBは、例えば、ナビゲーション装置が更新用の記録媒体(例えば、DVDやフラッシュROM)から更新データを読み取ることにより、又はナビゲーション装置が無線通信を用いてインターネット等のネットワーク上から更新データをダウンロードすることにより更新される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−71539
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、電気自動車(Electric Vehicle)においては、地図DBは、上述した記録媒体や無線通信による方法だけでなく、ナビゲーション装置が、電気自動車に接続される充電装置を介してネットワーク上から更新データをダウンロードすることにより更新される。充電装置は、例えば、充電スタンド(「充電ステーション」ともいう。)、駐車場、家庭の駐車場などに設置される。充電装置は、インターネットなどのネットワークに有線又は無線により接続されており、電気自動車にネットワークへの接続を提供することができる。
【0006】
電気自動車のバッテリを100%近くまで充電するには、例えば、急速充電で30分以上の時間がかかる。充電の間、ユーザは運転をすることができず、時間を持て余すこととなる。一方で、地図DBの更新には、更新するデータ量に応じて更新時間が増加し、地図DBの更新中には、ナビゲーション装置の一部の機能が使えないなどユーザの利便性が低下する。
【0007】
本発明は、電気自動車において、ナビゲーション装置の地図DBの更新を効率的に行い、ナビゲーション装置の利便性を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するための本発明の一態様は、
電気自動車に搭載されるナビゲーション装置であって、
車両が充電中か否かを判定し、充電中である場合に地図データを更新する、
ことを特徴とする。
【0009】
ここで、上記のナビゲーション装置であって、
前記地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記地図データの更新データを記憶する更新データ記憶手段と、
車両の充電が開始されたか否かを判定する充電判定手段と、
車両の充電が開始された場合に、前記更新データを提供する外部システムから前記更新データ受信して前記更新データ記憶手段に記憶する更新データ受信手段と、
前記更新データ記憶手段から更新データを取得し、前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データを更新する地図データ更新手段と、を有する、
ことを特徴としていてもよい。
【0010】
また、上記のいずれかのナビゲーション装置であって、
充電が完了するまでにかかる充電時間を取得する充電時間取得手段と、
前記充電時間内に前記地図データを更新可能な更新データを特定する更新データ特定手段と、を有し、
前記更新データ受信手段は、前記更新データ特定手段で特定された更新データを受信する、
ことを特徴としていてもよい。
【0011】
また、上記のいずれかのナビゲーション装置であって、
前記更新データ受信手段は、前記充電時間内に前記更新データの受信を完了した場合、車両の充電の終了後次回に充電が開始された場合に前記地図データの更新に使用される他の更新データを受信する、
ことを特徴としていてもよい。
【0012】
また、上記のいずれかのナビゲーション装置であって、
前記更新データ特定手段は、更新データが新たに受信される前に前記更新データ記憶手段に記憶されている第1更新データに加えて、前記地図データを更新可能な第2更新データを特定し、
車両の充電が開始された場合に、前記更新データ受信手段は、前記第2更新データを受信する、
ことを特徴としていてもよい。
【0013】
また、上記のいずれかのナビゲーション装置であって、
前記地図データ更新手段は、前記第1更新データ、第2更新データの順に地図データを更新する、
ことを特徴としていてもよい。
【0014】
また、上記のいずれかのナビゲーション装置であって、
前記更新データは、前記地図データを構成する所定のデータ単位であり、
前記更新データ特定手段は、所定の地点に近い順序で更新データを特定し、
前記更新データ受信手段は、前記順序に従って、更新データを受信し、
前記地図データ更新手段は、前記順序に従って、地図データを更新する、
ことを特徴としていてもよい。
【0015】
また、上記のいずれかのナビゲーション装置であって、
前記更新データは、前記地図データを構成する所定のデータ単位であり、
前記更新データ特定手段は、車両が通過する頻度の高い行政区画の順序で更新データを特定し、
前記更新データ受信手段は、前記順序に従って、更新データを受信し、
前記地図データ更新手段は、前記順序に従って、地図データを更新する、
ことを特徴としていてもよい。
【0016】
また、上記のいずれかのナビゲーション装置であって、
前記所定の地点は、現在地、目的地、経由地、又はユーザが指定した地点である、
ことを特徴としていてもよい。
【0017】
上記の課題を解決するための本発明の他の態様は、
電気自動車に搭載されるナビゲーション装置における地図更新方法であって、
車両の充電が開始されたか否かを判定する充電判定ステップと、
車両の充電が開始された場合に、地図データの更新データを提供する外部システムから前記更新データを受信する更新データ受信ステップと、
前記受信された更新データで前記地図データを更新する地図データ更新ステップと、を含む、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、電気自動車において、ナビゲーション装置の地図DBの更新が効率化され、ナビゲーション装置の利便性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第一実施形態の一例に係る、ナビゲーション装置1のハードウェア構成及び地図データ更新システム0の概略を示すブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態の一例に係る、地図DB161の構成を示す図である。
【図3】本発明の第一実施形態の一例に係る、ナビゲーション装置1の機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第一実施形態の一例に係る、地図DB更新処理を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の第一実施形態について、図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本発明の第一実施形態の一例に係る、ナビゲーション装置1のハードウェア構成及び地図データ更新システム0の概略を示すブロック図である。
【0022】
地図データ更新システム0は、バッテリに蓄えられた電力を用いて走行する電気自動車に対して充電を行うとともに、電気自動車に搭載されるナビゲーション装置1に対して、ネットワークとの通信を提供するシステムである。
【0023】
地図データ更新システム0は、電気自動車に搭載されたナビゲーション装置1と、地図DBの更新に関するデータをナビゲーション装置1に提供する情報提供サーバ6とを有する。
【0024】
電気自動車は、バッテリ4を動力源とする車両である。電気自動車は、車内通信ネットワーク2、BMU(Battery Management Unit)、バッテリ4を備える。
【0025】
電気自動車においては、例えば、バッテリに蓄えられた電力が、インバータ(不図示)により直流から交流に変換され、モータ(不図示)に供給される。そして、その電力によってモータが駆動され、その駆動力によって車両が走行する。また、バッテリ4に蓄えられた電力は、コンバータ(不図示)により所定の電圧に変換されて、各種の電子部品(ナビゲーション装置1を含む。)に供給される。
【0026】
バッテリ4は、充電装置5と接続され、例えば、急速充電および通常充電の2種類の充電モード、又はこれらいずれか1種類の充電モードにより充電することができる。これらの充電モードは、充電装置5の提供する充電モードにより決まる。充電装置5が2種類の充電モードを提供する場合は、ユーザが選択するようにすればよい。高電圧の急速充電では、例えば、10分〜30分で80%程度まで充電可能であり、商用電源のような電圧での通常充電では、例えば、8〜14時間で100%程度まで充電可能である。
【0027】
車内通信ネットワーク2は、例えば、CAN(Controller Area Network)などの規格に準拠したネットワークであり、車内の各ユニットや各電子部品間の通信を提供する。
【0028】
BMU3は、バッテリ4の充放電の制御を行うユニットである。BMU3は、例えば、バッテリ4の電圧、電流、温度などの状態を監視する。また、車内通信ネットワーク2を介して充電装置5と通信し、バッテリ4の通常充電および急速充電の制御を行う。また、バッテリ4の放電を制御する。
【0029】
また、BMU3は、例えば、充電装置5との接続/切断の検出、充電の開始/終了の検出、バッテリの残量/空き容量の検出、急速充電/通常充電の充電モードの検出などを行う。なお、後述するように、これらの検出された情報は、ナビゲーション装置1で使用される。
【0030】
充電装置5は、電気自動車への電源の供給および情報通信の提供を行う設備である。充電装置5は、例えば、充電ケーブルにより電気自動車のコネクタを介してバッテリ4と接続し、電気自動車に給電を行う。また、充電装置5は、通信ケーブルにより電気自動車のコネクタを介して車内通信ネットワーク2に接続し、電気自動車と情報通信を行う。なお、充電ケーブルと通信ケーブルは、一つのケーブルにまとまっていてもよいし、別々になっていてもよい。
【0031】
また、充電装置5は、WAN(Wide Area Network)などの有線通信ネットワーク8に接続されており、電気自動車と、インターネット9や情報提供サーバ6との間の通信を中継する。
【0032】
ナビゲーション装置1は、例えば、地図、ルート、施設等をディスプレイに表示してユーザを誘導するナビゲーション処理を行う装置である。本実施形態では、ナビゲーション装置1は、電気自動車に搭載される。ナビゲーション装置1は、人が持ち運び可能なPND(Portable Navigation Device)であってもよい。
【0033】
ナビゲーション装置1は、車内通信ネットワーク2を介して、BMU3や充電装置5と通信することができる。また、ナビゲーション装置1は、充電装置5、及び有線通信ネットワーク8を介して、インターネット9やインターネット9に接続された情報提供サーバ6と通信することができる。また、ナビゲーション装置1は、無線通信により、携帯電話回線等の無線通信ネットワーク7を介して、インターネット9やインターネット9に接続された情報提供サーバ6と通信することができる。
【0034】
詳細は図3〜図4を参照して後述するが、本実施形態のナビゲーション装置1は、電気自動車の充電が開始されると、地図DB161の更新に必要な更新データを情報提供サーバ6から取得するとともに、地図DB161の更新を行う。
【0035】
なお、ナビゲーション装置1は、電気自動車に搭載されるのに限らず、ハイブリッド電気自動車、電動バイク、電動アシスト自転車などの充電が必要な電動車両に搭載されてもよい。また、バッテリ4の充電方式は、ケーブルに限られず、無接点充電方式などであってもよい。無接点方式で電気自動車と充電器が情報通信を行ってもよい。
【0036】
情報提供サーバ6は、ナビゲーション装置1の地図DB161の更新に関するデータを提供する装置である。そのため、地図DBの更新に関する地図DB更新データ600を備える。情報提供サーバ6は、例えば、インターネット9上に設置され、ナビゲーション装置メーカーにより管理される。
【0037】
情報提供サーバ6は、無線通信ネットワーク7を介して、また、有線通信ネットワーク8及び充電装置5を介して、ナビゲーション装置1に更新データを提供することができる。もちろん、情報提供サーバ6は、更新データに限らず、例えば、天気情報、交通情報、施設情報、店舗のクーポン情報などを提供するようにしてもよい。
【0038】
地図DB更新データ600には、例えば、地図DBのバージョンごとに、当該バージョンに対する更新データが含まれる。更新データは、例えば、メッシュ単位で用意される。また、地図DB更新データ600には、地図DBのバージョンごとに、当該バージョンに対する各更新データのデータサイズ、メッシュIDなどを含むリスト情報(以下、「更新リスト」ともいう。)が含まれる。もちろん、地図DB更新データ600の構成はこれに限られない。
【0039】
なお、情報提供サーバ6は、例えば、CPU、RAM、ROM、補助記憶装置、表示装置、入力装置、通信装置、などを有するコンピュータにより実現される。補助記憶装置には、地図DB更新データ600が格納される。
【0040】
ナビゲーション装置1のハードウェア構成について説明する。
【0041】
ナビゲーション装置1は、主制御部110、ディスプレイ120、入力装置130(タッチパネル131、ハードスイッチ132)、音声入出力装置140(スピーカ141、マイクロフォン142)、車速センサ150、ジャイロセンサ151、GPS(Global Positioning System)受信装置152、記憶装置160、通信装置170、及び車内通信装置180を有する。
【0042】
主制御部110は、ナビゲーション装置1の各種デバイスを統合的に制御し、ナビゲーション装置としての様々な機能を実現するユニットである。主制御部110は、各種演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)111、実行対象のプログラムやデータを格納するRAM(Random Access Memory)112、プログラムやデータを予め格納するROM(Read Only Memory)113、他のデバイスを制御するためのインタフェース(I/F)114を有する。
【0043】
ディスプレイ120は、主制御部110で生成されたグラフィックス情報を表示するユニットである。ディスプレイ120は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Electro-Luminescence Display)などで構成される。
【0044】
入力装置130は、ユーザの指示をユーザの操作により受け付けるためのユニットである。入力装置130は、タッチパネル131、ハードスイッチ132などで構成される。
【0045】
タッチパネル131は、例えば、ディスプレイ120の表示面に貼られた透過性のある操作パネルである。タッチパネル131は、例えば、ディスプレイ120に表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して主制御部110に出力する。タッチパネル131は、例えば、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。ハードスイッチ132は、例えば、ダイヤルスイッチ、スクロールキー、キーボード、ボタンなどである。
【0046】
音声入出力装置140は、音声出力装置としてスピーカ141と、音声入力装置としてマイクロフォン142とを備える。スピーカ141は、主制御部110で生成された音声信号を出力する。マイクロフォン142は、ユーザその他の搭乗者から発せられた音声などのナビゲーション装置1の外部の音声を取得し、主制御部110に出力する。
【0047】
スピーカ141とマイクロフォン142とは、車両の所定の部位に、別個に配置されている。もちろん、スピーカ141とマイクロフォン142とは、一体の筐体に収納されていてもよい。また、ナビゲーション装置1は、スピーカ141およびマイクロフォン142を、それぞれ複数備えることができる。
【0048】
車速センサ150、ジャイロセンサ151、およびGPS受信装置152は、移動体の現在地などを検出するために使用される。これらのデバイスは、車内通信装置180及び車内通信ネットワーク2を介して主制御部110に接続されてもよい。
【0049】
車速センサ150は、車速を算出するために用いる車速データを出力するセンサである。ジャイロセンサ151は、光ファイバジャイロや振動ジャイロ等で構成され、移動体の回転による角速度を検出するセンサである。GPS受信装置152は、GPS衛星からの信号を受信し、移動体とGPS衛星間の距離とその距離の変化率を3個以上の衛星に対して測定することで、移動体の現在位置や進行速度を測定する。このように検出された各種データは、主制御部110に送られて使用される。
【0050】
記憶装置160には、主制御部110が各種処理を実行するために必要なプログラムやデータが格納される。これらの情報は、例えば、主制御部110のCPU111によってRAM112上に読み出されて使用される。記憶装置160は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)により構成される。
【0051】
記憶装置160には、例えば、地図DB161が格納される。地図DB161は、例えば、ナビゲーション装置1の工場出荷時に、記憶装置160に格納される。地図DB161は、部分的に、例えば、メッシュ単位、行政区画単位などでデータを更新可能である。更新データは、情報提供サーバ6から提供される。
【0052】
図2を参照して、地図DB161について説明する。なお、地図DB161の更新処理については、図3〜図4を参照して後述する。図2は、本発明の第一実施形態の一例に係る地図DB161の構成を示す図である。
【0053】
地図DB161は、地図上の区画された領域であるメッシュの識別コード(メッシュID)1610ごとに、そのメッシュ領域に含まれる道路を構成する各リンクのリンクデータ1611を含む。リンクデータ1611は、リンクの識別コード(リンクID)1612ごとに、当該リンクを構成する2つのノード(開始ノード及び終了ノード)の座標情報1613、当該リンクを含む道路の種別情報1614、当該リンクの長さを示すリンク長情報1615、当該リンクのリンク旅行時間1616、前記2つのノードにそれぞれ接続するリンクのリンクID(接続リンクID)1617、を含む。
【0054】
もちろん、上記の地図DB161の構成は、本願発明の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。また、一般的な地図DBが備える構成を排除するものではない。例えば、地図DB161には、地図描画データ、施設などの地図構成物の画像データなどが含まれていてもよい。
【0055】
図1に戻って説明を続ける。通信装置170は、無線通信ネットワーク7と無線通信を行うための装置である。主制御部110は、通信装置170を用いて、情報提供サーバ6等と通信を行う。
【0056】
車内通信装置180は、車内通信ネットワーク2と接続して通信を行う装置である。車内通信装置180は、車内通信ネットワーク2を介して、BMU3や充電装置5と接続される。主制御部110は、車内通信装置180を介して、BMU3と通信を行う。また、主制御部110は、車内通信装置180を用いて、充電装置5を介して情報提供サーバ6等と通信を行う。
【0057】
以上が、本実施形態の一例に係る、ナビゲーション装置1のハードウェア構成及び地図データ更新システム0の概略である。ただし、この構成は、本願発明の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。また、一般的なナビゲーション装置、車内通信ネットワーク、地図データ更新システム、充電装置、充電設備などが備える構成を排除するものではない。
【0058】
例えば、ナビゲーション装置1は、道路に設置されたビーコンから送信される交通情報などを受信するビーコン受信装置、FM放送局により放送される交通情報などを受信するFM放送受信装置、テレビ放送用のチューナー、などを備えていてもよい。また、ナビゲーション装置1は、持ち運び可能なフラッシュROMなどの記憶媒体の読み書きを行う装置を備えていてもよい。
【0059】
次に、上記のナビゲーション装置1により実現される機能について説明する。
【0060】
図3は、本発明の第一実施形態の一例に係る、ナビゲーション装置1の機能構成を示すブロック図である。
【0061】
ナビゲーション装置1の主制御部110は、表示制御部300、操作受付部310、ナビゲーション処理部320、現在地算出部330、ルート探索部340、地図更新制御部350、充電情報取得部360、及び更新データ取得部370を有する。
【0062】
これらの機能部は、例えば、CPU111が記憶装置160からRAM112にロードした所定のプログラムを実行することにより実現される。この所定のプログラムは、予め(例えば、ナビゲーション装置1の出荷時に)記憶装置160に格納される。もちろん、通信装置170や車内通信装置180を介してネットワーク上からダウンロードされてインストールおよび/または更新されてもよい。また、CD−ROM等の記憶媒体から読み出されてインストールおよび/または更新されてもよい。
【0063】
表示制御部300は、他の機能部の指示を受け付け、ディスプレイ120にユーザインタフェース画面を表示させるためのグラフィックス情報を生成して出力する機能部である。
【0064】
具体的には、表示制御部300は、指定されたスケール、描画方式で、道路、その他の地図構成物や、現在地、経由地、目的地、ルート、施設情報といった画像を描画するためのグラフィックス情報を生成する。また、ユーザの指示を受け付けるためのメニュー項目や、操作ボタンなどの画像を描画するためのグラフィックス情報を生成する。また、充電時間、充電モード(急速充電、通常充電など)、地図DBの更新の進捗などといった画像を描画するためのグラフィックス情報を生成してもよい。
【0065】
操作受付部310は、入力装置130を介して入力されたユーザの操作を受け付け、その操作内容を解析して、その操作内容に対応する処理が実行されるように他の機能部にその処理を通知する機能部である。また、操作受付部310は、マイクロフォン142を介して入力された音声から、音声認識により対応する操作内容を解析して、その操作内容に対応する処理が実行されるように他の機能部にその処理を通知する機能部である。
【0066】
具体的には、操作受付部310は、ユーザの指示を受け付けるためのメニュー項目や機能ボタンを表示するように表示制御部300に指示する。操作受付部310は、メニュー項目や機能ボタンのユーザの操作により、所定の処理(例えば、ルート探索、施設検索など)の指示を受け付けた場合、当該指示を処理する機能部に通知する。
【0067】
ナビゲーション処理部320は、ナビゲーション処理を行う機能部である。
【0068】
具体的には、ナビゲーション処理部320は、現在地算出部330から現在地を取得する。また、取得した現在地に基づいて、表示に必要な所定範囲の地図データを地図DB161から読み出す。また、読み出した地図データに取得した現在地に対応する現在地マークを重ねて表示するように、表示制御部300に指示する。また、ルートが設定された場合、ルート探索部340からルート情報を取得する。そして、読み出した地図データに取得したルート情報を重ねて表示するように、表示制御部300に指示する。
【0069】
また、ナビゲーション処理部320は、ルート情報と現在地とを比較し、交差点等を通過する前に、直進すべきか右左折すべきかを示す音声信号を生成してスピーカ141へ送り、ユーザにルートを案内する。また、進行すべき方向を表示するように表示制御部300に指示して、ユーザにルートを案内する。
【0070】
現在地算出部330は、現在地を算出する機能部である。
【0071】
具体的には、現在地算出部330は、車速センサ150、ジャイロセンサ151、およびGPS受信装置152から出力される情報を用いて、定期的に現在地を算出する。また、算出結果を用いて、マップマッチ処理することにより、相関が最も高い道路(リンク)上に、現在地を合わせ込む。算出された現在地は、主にナビゲーション処理部320により使用される。
【0072】
ルート探索部340は、ルートの探索を行う機能部である。
【0073】
具体的には、ルート探索部340は、例えば、ダイクストラ法等を用いて、2地点(指定された出発地と目的地、又は現在地と指定された目的地)の間を結ぶルートのコスト(例えば、旅行距離、旅行時間)が最少となるルートを探索する。より具体的には、ルート探索部340は、ユーザにより指定された目的地を操作受付部310を介して取得する。また、現在地を現在地算出部330から取得する。それから、ルート探索部340は、地図DB161に含まれるリンクの旅行時間1616をコストとして、現在地から目的地までの総コストが最少となるルートを探索する。探索されたルート情報は、主にナビゲーション処理部320により使用される。
【0074】
地図更新制御部350は、地図DB161の更新を制御する機能部である。
【0075】
具体的には、地図更新制御部350は、充電情報取得部360から、バッテリの充電の開始/終了を示す通知(以下、「充電開始/終了通知」ともいう。)を受信する。充電情報取得部360から充電開始通知を受信した場合、地図更新制御部350は、充電モード、およびバッテリ残量を取得するように、充電情報取得部360に要求する。
【0076】
また、地図更新制御部350は、充電情報取得部360を介して取得したバッテリ残量と充電モードに基づいて、充電が完了するまでの充電時間を算出する。併せて、充電が完了する充電完了予想時刻を算出してもよい。
【0077】
充電時間は、例えば、バッテリ残量から求めたバッテリ空き容量と、充電モードに対応する予め定められた充電速度(所定時間あたりの充電可能量)とに基づいて算出することができる。
【0078】
もちろん、BMU3が充電時間を算出する機能を有する場合は、地図更新制御部350は、充電情報取得部360を介してBMU3から充電時間を取得するようにしてもよい。また、充電時間の算出方法は上記に限られない。
【0079】
また、地図更新制御部350は、情報提供サーバ6に有線で通信可能か否かを判定する。例えば、地図更新制御部350は、車内通信装置180及び充電装置5を介して、情報提供サーバ6にアクセス可能であるか否かを判定すればよい。
【0080】
本実施形態では、有線通信が可能な場合、地図DB161の更新処理とその更新データのダウンロード処理とが、並列的に実行される。一方、有線通信が可能でない場合、ダウンロード処理は実行されずに、地図DB161の更新処理が実行される。
【0081】
情報提供サーバ6と有線通信可能である場合、地図更新制御部350は、算出した充電時間内に地図DB161を更新できる更新データを特定する。
【0082】
例えば、地図更新制御部350は、現在のバージョンの地図DB161に対する更新データの更新リストを取得するように、更新データ取得部370に指示する。なお、上述したように、更新リストには、例えば、各メッシュ単位の更新データごとに、データサイズ、メッシュIDなどが含まれている。また、地図更新制御部350は、予め定められた1メッシュ当たりの更新所要時間と、算出した充電時間とに基づいて、該充電時間内に更新処理に使用できる更新データの数(以下、「更新データ数」ともいう。)を特定する。
【0083】
もちろん、更新データ数の特定方法は、上記に限られない。例えば、更新データごとに、データサイズに応じて更新所要時間を算出し、充電時間内の更新データ数を特定するようにしてもよい。
【0084】
また、地図更新制御部350は、更新処理に用いる更新データを、所定の優先順序に従って、算出した更新データ数分選択する。すなわち、地図更新制御部350は、既にダウンロードされている更新データ(前回の充電時間、又は、他の方法によりダウンロードないしインストールされたが、未使用の更新データ)がある場合、これらの更新データを優先的に選択する。それから、ダウンロード済みの更新データの数が更新データ数に満たない場合、更新リストの中から更新データを選択する。
【0085】
ここで、更新データを選択するための所定の優先順序は、例えば、車両の現在地に近いメッシュの順、ユーザが指定した目的地、経由地、特定の地点などに近い順とすることができる。車両が通過する頻度の高い(又は低い)行政区画の順としてもよい。この場合、行政区画内では、更新するメッシュの順序は、現在地に近い順や、ユーザが指定した地点に近い順などとすることができる。また、所定の優先順序は、単純に更新リストに記載されている順序であってもよい。
【0086】
上述のように、更新処理に用いる更新データを所定の優先順序に従って特定すると、地図更新制御部350は、所定の優先順序に従って更新データをダウンロードするように更新データ取得部370に指示するとともに、これと並列して、所定の優先順序に従って更新データをRAM112又は記憶装置160から読み出し、読み出した更新データを用いて地図DB161を更新する。
【0087】
なお、ダウンロードは、ダウンロード済みでない更新データから順に行われる。そして、更新処理に用いる更新データのダウンロードが全て終了した場合、地図更新制御部350は、更新処理に用いられない更新データについても、所定の優先順序に従って、更新処理が終了するまでダウンロードするように更新データ取得部370に指示する。
【0088】
情報提供サーバ6と有線通信可能でない場合、地図更新制御部350は、既にダウンロードされている更新データを用いて所定の順序に従って更新処理を行い、ダウンロード処理を更新データ取得部370に指示しない。
【0089】
なお、情報提供サーバ6と有線通信可能でない場合に、更新データ取得部370は、無線通信により更新データをダウンロードするようにしてもよい。ただし、この場合は、ユーザの指示があった場合に実行されるようにしてもよい。
【0090】
充電情報取得部360は、充電に関する情報を取得する機能部である。
【0091】
具体的には、充電情報取得部360は、BMU3が充電開始又は充電終了を検出した場合に、BMU3から充電開始/終了通知を受信し、地図更新制御部350に通知する。もちろん、例えば、充電情報取得部360が定期的に充電開始/終了通知をBMU3に要求するようにしてもよい。また、充電情報取得部360は、地図更新制御部350からの指示に応じて、車内通信装置180を介してBMU3から上述した各種情報を取得する。
【0092】
更新データ取得部370は、地図DB161の更新に関するデータを情報提供サーバ6から取得する機能部である。
【0093】
具体的には、更新データ取得部370は、地図更新制御部350からの指示に応じて、車内通信装置180及び充電装置5を介して情報提供サーバ6にアクセスし、更新リストを取得する。また、地図更新制御部350からの指示に応じて、車内通信装置180及び充電装置5を介して情報提供サーバ6にアクセスし、指定された更新データを取得する。取得された更新リストや更新データは、例えば、RAM112や記憶装置160に格納することができる。
【0094】
なお、情報提供サーバ6は、ナビゲーション装置1からの要求に応じて、地図DB更新データ600から更新データや更新リストを読み出し、ナビゲーション装置1に送信する機能を有する。
【0095】
以上の各構成要素は、ナビゲーション装置1及び情報提供サーバ6の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。ナビゲーション装置1及び情報提供サーバ6の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0096】
次に、上記のナビゲーション装置1により実現される特徴的な処理について説明する。
【0097】
図4は、本発明の第一実施形態の一例に係る、地図DB更新処理を示すフロー図である。本フローは、例えば、ナビゲーションの電源がオンにされている間実行される。
【0098】
S1では、地図更新制御部350は、充電の開始を監視する。具体的には、地図更新制御部350は、充電開始通知が充電情報取得部360から受信したか否かを監視する。充電開始通知を受信した場合(S1:YES)、処理をS2に進める。充電開始通知を受信していない場合(S1:NO)、監視を継続する。
【0099】
S2では、地図更新制御部350は、充電モードを取得する。具体的には、地図更新制御部350は、BMU3から充電モードを取得するように、充電情報取得部360に要求し、充電モードを取得する。そして、処理をS3に進める。
【0100】
S3では、地図更新制御部350は、バッテリ残量を取得する。具体的には、地図更新制御部350は、BMU3からバッテリ残量を取得するように、充電情報取得部360に要求し、バッテリ残量を取得する。そして、処理をS4に進める。
【0101】
S4では、地図更新制御部350は、充電時間を算出する。具体的には、地図更新制御部350は、S2で取得した充電モードに対応する予め定められた充電速度と、S3で取得したバッテリ残量から求めたバッテリ空き容量とに基づいて、充電時間を算出する。そして、処理をS5に進める。
【0102】
S5では、地図更新制御部350は、情報提供サーバ6と有線通信可能か否かを判定する。有線通信可能でない場合(S5:NO)、処理をS11に進める。有線通信可能な場合(S5:YES)、処理をS21に進める。
【0103】
S11では、地図更新制御部350は、既にダウンロード済みの更新データがあるか否かを判定する。ダウンロード済みの更新データがない場合(S11:NO)、本フローを終了する。ダウンロード済みの更新データがある場合(S11:YES)、処理をS12に進める。
【0104】
S12では、地図更新制御部350は、既にダウンロード済みの更新データの中から、充電時間内に更新処理に使用される更新データを特定する。具体的には、地図更新制御部350は、予め定められた1メッシュ当たりの更新所要時間と、S4で算出した充電時間とに基づいて、該充電時間内に更新処理に使用できる更新データ数を特定する。そして、既にダウンロードされている更新データの中から、所定の優先順序に従って、特定した更新データ数分の更新データを特定する。そして、処理をS13に進める。
【0105】
S13では、地図更新制御部350は、地図DB161の更新処理を行う。具体的には、地図更新制御部350は、所定の優先順序に従って、S12で特定した更新データを取得し、取得した更新データにより地図DB161を更新する。S12で特定した全ての更新データによる更新処理が終了した場合、本フローを終了する。
【0106】
なお、地図更新制御部350は、充電終了通知を受信した場合に、更新処理を終了してもよい。この場合、例えば、メッシュ単位の更新データごとに終了を判定し、処理中の更新データについての処理が終了した場合に、更新処理を終了してもよい。使用されなかった更新データは、次回の更新処理時に、ダウンロード済の更新データとして使用される。
【0107】
S21では、地図更新制御部350は、既にダウンロード済みの更新データがあるか否かを判定する。ダウンロード済みの更新データがない場合(S21:NO)、処理をS22に進める。ダウンロード済みの更新データがある場合(S21:YES)、処理をS23に進める。
【0108】
S22では、地図更新制御部350は、ダウンロード可能な更新データの中から、充電時間内に更新処理に使用される更新データを特定する。具体的には、地図更新制御部350は、予め定められた1メッシュ当たりの更新所要時間と、S4で算出した充電時間とに基づいて、該充電時間内に更新処理に使用できる更新データ数を特定する。また、地図更新制御部350は、現在のバージョンの地図DB161に対して更新可能な、メッシュ単位の更新データの更新リストを取得するように、更新データ取得部370に指示し、更新リストを取得する。そして、更新リストの中から、所定の優先順序に従って、更新データ数分の更新データを特定する。そして、処理をS24に進める。
【0109】
S23では、地図更新制御部350は、既にダウンロード済みの更新データとダウンロード可能な更新データの中から、充電時間内に更新処理に使用される更新データを特定する。具体的には、地図更新制御部350は、予め定められた1メッシュ当たりの更新所要時間と、S4で算出した充電時間とに基づいて、該充電時間内に更新処理に使用できる更新データ数を特定する。また、地図更新制御部350は、ダウンロード済みの更新データがある場合、これらの中から、所定の優先順序に従って、更新データ数分の更新データを特定する。ダウンロード済みの更新データの数が算出した更新処理に用いる更新データ数に満たない場合、現在のバージョンの地図DB161に対して更新可能な、メッシュ単位の更新データの更新リストを取得するように、更新データ取得部370に指示し、更新リストを取得する。そして、更新リストの中から、所定の優先順序に従って、更新処理に用いる更新データ数からダウンロード済みの更新データ数を差し引いた数分の更新データを特定する。そして、処理をS24に進める。
【0110】
S24では、地図更新制御部350は、更新データのダウンロード処理と地図DB161の更新処理を並列的に行う。具体的には、地図更新制御部350は、所定の優先順序に従って更新データをダウンロードするように更新データ取得部370に指示するとともに、これと並列して、所定の優先順序に従って、S22又はS23で特定した更新データを取得し、取得した更新データを用いて地図DB161を更新する。S22又はS23で特定した全ての更新データによる更新処理が終了した場合、本フローを終了する。
【0111】
なお、地図更新制御部350は、充電終了通知を受信した場合に、更新処理を終了してもよい。この場合、メッシュ単位の更新データごとに終了を判定し、処理中の更新データについての処理が終了した場合に、更新処理を終了してもよい。使用されなかった更新データは、次回の更新処理時に、ダウンロード済の更新データとして使用される。
【0112】
上述のフローの各処理単位は、ナビゲーション装置1の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。ナビゲーション装置1の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
【0113】
以上、本発明の一実施形態について説明した。本実施形態によれば、電気自動車において、ナビゲーション装置の地図DBの更新が効率化され、ナビゲーション装置の利便性が高まる。
【0114】
すなわち、本実施形態では、電気自動車の充電中に、ナビゲーション装置の地図DBが更新される。このような構成により、電気自動車が運転されていない間に地図DBが更新され、電気自動車が運転されている間に地図DBが更新されないため、ナビゲーション装置の地図DBの更新が効率的に行われるとともに、ユーザの利便性も向上する。
【0115】
なお、上記の本発明の実施形態は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するものではない。多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかである。
【符号の説明】
【0116】
0:地図データ更新システム、1:ナビゲーション装置、2:車内通信ネットワーク、3:BMU、4:バッテリ、5:充電装置、6:情報提供サーバ、7:無線通信ネットワーク、8:有線通信ネットワーク、9:インターネット、110:主制御部、111:CPU、112:RAM、113:ROM、114:I/F、120:ディスプレイ、130:入力装置、131:タッチパネル、132:ハードスイッチ、140:音声入出力装置、141:スピーカ、142:マイクロフォン、150:車速センサ、151:ジャイロセンサ、152:GPS受信装置、160:記憶装置、161:地図DB、170:通信装置、180:車内通信装置、300:表示制御部、310:操作受付部、320:ナビゲーション処理部、330:現在地算出部、340:ルート探索部、350:地図更新制御部、360:充電情報取得部、370:更新データ取得部
600:地図DB更新データ、1610:メッシュID、1611:リンクデータ、1612:リンクID、1613:座標情報、1614:種別情報、1615:リンク長情報、1616:リンク旅行時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気自動車に搭載されるナビゲーション装置であって、
車両が充電中か否かを判定し、充電中である場合に地図データを更新する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
前記地図データを記憶する地図データ記憶手段と、
前記地図データの更新データを記憶する更新データ記憶手段と、
車両の充電が開始されたか否かを判定する充電判定手段と、
車両の充電が開始された場合に、前記更新データを提供する外部システムから前記更新データ受信して前記更新データ記憶手段に記憶する更新データ受信手段と、
前記更新データ記憶手段から更新データを取得し、前記地図データ記憶手段に記憶されている地図データを更新する地図データ更新手段と、を有する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項2に記載のナビゲーション装置であって、
充電が完了するまでにかかる充電時間を取得する充電時間取得手段と、
前記充電時間内に前記地図データを更新可能な更新データを特定する更新データ特定手段と、を有し、
前記更新データ受信手段は、前記更新データ特定手段で特定された更新データを受信する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項3に記載のナビゲーション装置であって、
前記更新データ受信手段は、前記充電時間内に前記更新データの受信を完了した場合、車両の充電の終了後次回に充電が開始された場合に前記地図データの更新に使用される他の更新データを受信する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項3又は4に記載のナビゲーション装置であって、
前記更新データ特定手段は、更新データが新たに受信される前に前記更新データ記憶手段に記憶されている第1更新データに加えて、前記地図データを更新可能な第2更新データを特定し、
車両の充電が開始された場合に、前記更新データ受信手段は、前記第2更新データを受信する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーション装置であって、
前記地図データ更新手段は、前記第1更新データ、第2更新データの順に地図データを更新する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項3〜6いずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記更新データは、前記地図データを構成する所定のデータ単位であり、
前記更新データ特定手段は、所定の地点に近い順序で更新データを特定し、
前記更新データ受信手段は、前記順序に従って、更新データを受信し、
前記地図データ更新手段は、前記順序に従って、地図データを更新する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項3〜6いずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記更新データは、前記地図データを構成する所定のデータ単位であり、
前記更新データ特定手段は、車両が通過する頻度の高い行政区画の順序で更新データを特定し、
前記更新データ受信手段は、前記順序に従って、更新データを受信し、
前記地図データ更新手段は、前記順序に従って、地図データを更新する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項8に記載のナビゲーション装置であって、
前記所定の地点は、現在地、目的地、経由地、又はユーザが指定した地点である、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
電気自動車に搭載されるナビゲーション装置における地図更新方法であって、
車両の充電が開始されたか否かを判定する充電判定ステップと、
車両の充電が開始された場合に、地図データの更新データを提供する外部システムから前記更新データを受信する更新データ受信ステップと、
前記受信された更新データで前記地図データを更新する地図データ更新ステップと、を含む、
ことを特徴とする地図更新方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−132691(P2012−132691A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282569(P2010−282569)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】