説明

ナビゲーション装置、表示制御方法、表示制御プログラム、および記録媒体

【課題】 ユーザーの意に反する画面変化を防止したナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】 ステアリングホイール8の操舵角を検出する操舵角検出ユニット7からの操舵角情報で、車両69の操舵状況を判断する操舵判断部5を設け、制御部1が、操舵判断部5に基づく操舵状況に応じて、表示部2に、後方の撮影情報を表示させるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、後方確認できる後方カメラを設けた車両に搭載されるナビゲーション装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
交通事故の一例として、車線変更過程の車両と、その車両後方から進行(例えば直進)してくるオートバイ等との接触が挙げられる。そして、このような事故の原因の1つには、車両を運転しているドライバー(ユーザー)の後方確認、特に斜め後方の確認が不十分である点が考えられる。
【0003】
しかしながら、車室内に設けられたルームミラー、および車両サイドに設けられたサイドミラーのみによる後方確認では、死角が生じてしまい、斜め後方の確認が不十分にならざるを得ない現状もある。
【0004】
そこで、かかるような問題を解決すべく、特許文献1の車載ナビゲーション装置では、一定速度以上で走行している車両が曲がろうとする場合、後方カメラを斜め方向に移動させることで、従来死角となっていた方向(斜め後方方向)をモニターにて表示させるようにしている。
【0005】
そのため、ユーザーは、このモニターを視認することで斜め後方を容易に確認でき、安全な走行を行えるようになっている。
【特許文献1】特開2002−204446号公報(請求項2・請求項4、段落0006・段落0008等を参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このような特許文献1のナビゲーション装置では、ナビゲーション装置で案内される経路(ナビルート)を、モニター上で確認しながら運転している場合であっても、強制的にモニター上で斜め後方方向が表示されるようになっている。つまり、ナビルートを目視で確認しながら走行中であっても、一定速度以上で車両を曲げようとすると、突然、斜め後方方向がモニター表示されるようになっている。
【0007】
例えば、以下のような例が挙げられる。
(1)高速道路から一般道路に移ろうとする場合である。この場合、モニター上のナビルートでインターチェンジ等を探しながら、比較的高速状態でウインカーを出し、高速道路と一般道路とを接続する接続道路に進入しようとすると、突然、斜め後方方向がモニター表示される。
(2)全く渋滞しておらず良好な交通状態の場合である。この場合、モニター上のナビルートでY字路等におけるどれか1つの道路を探しながら、比較的高速でウインカーを出し、進みたい道路に進入しようとすると、突然、斜め後方方向がモニター表示される。
【0008】
このような列挙した例の場合には、ユーザーがナビルートを視認したいと思っているにもかかわらず、突然、モニター画面が斜め後方を示す画面に変化するように(切り替わるように)なっている。
【0009】
したがって、このような意に反する画面変化は、ユーザーに対して、動揺を与える一因となり、交通事故をかえって引き起こす原因にもなりかねない。
【0010】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ユーザーの意に反する画面変化を防止したナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、表示部にて表示するように制御する制御部を設けたナビゲーション装置である。そして、このナビゲーション装置には、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出ユニットからの操舵角情報で、車両の操舵状況を判断する操舵判断部が設けられるようになっている。そして、さらに、上記制御部が、上記操舵判断部に基づく操舵状況に応じて、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように制御していることを特徴としている。
【0012】
特に、上記制御部は、規定された第1操舵角およびこの第1操舵角よりも大きな第2操舵角を用いて、上記操舵状況を判断するようになっており、上記操舵角情報に基づく操舵角が、第1操舵角よりも大きく、第2操舵角よりも小さい場合、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように制御している。
【0013】
このような、ナビゲーション装置であれば、例えば操舵角が小さい場合(第1操舵角よりも大きく、第2操舵角よりも小さい場合)、すなわち車線変更等を行うために、若干ステアリングホイールが回されたような場合には、制御部が、表示部上の画像を必要性の高い撮影情報(後方の撮影情報)に変更させるようになっている。つまり、撮影情報の必要性の高い場合である車線変更等の場合に限って、本発明のナビゲーション装置は、その撮影情報を表示させるようになっている。
【0014】
逆に、例えば交差点等で車両が曲がる場合や、ステアリングホイールの微調整等の場合では、制御部は、表示部に最適ルートを表示させるようになっている。したがって、このような表示画像の切替の仕組みをユーザーが認識するようにすれば、意に反するような表示部の画像変化が起こらないナビゲーション装置といえる。
【0015】
また、本発明のナビゲーション装置には、少なくとも車両の位置状況を検出する検出ユニットが設けられており、上記制御部が、上記車両の位置状況から、車両が上記最適ルート上の交差点を通過する場合、上記最適ルートを上記表示部にて表示させることを特徴としていてもよい。
【0016】
これによると、車両が最適ルート上における交差点を通過している場合には、最適ルートを表示させるようになっている。つまり、交差点を曲がろうとする場合には、行き先を確認等する場合(曲がろうとする交差点が最適ルート上の交差点であるか否かの確認等)が多い。そこで、かかるような場合には、優先的に最適ルート情報を表示部にて表示させるようにして、突然な撮影情報の切替が起こらないようにしている。
【0017】
したがって、交差点を通過するときには最適ルートが表示されることをユーザーが認識するようにすれば、意に反するような表示部の画像変化が起こらないナビゲーション装置といえる。
【0018】
また、本発明のナビゲーション装置では、少なくとも車両の位置状況および進行方向を検出する検出ユニットと、車両の方向指示器による方向情報を取得する方向情報取得部と、が設けられており、上記制御部は、下記(イ)または(ロ)のように制御することを特徴としてもよい。
(イ)上記方向情報取得部による車両方向変化の方向情報を取得し、かつ、その取得地点からの進行方向先に、上記最適ルート上の交差点が位置する場合、上記最適ルート情報を上記表示部にて表示させる。
(ロ)上記方向情報取得部によるが車両方向変化の方向情報を取得し、かつ、その取得地点からの進行方向先が、上記最適ルート上の複数車線である場合、上記撮影情報を上記表示部にて表示させる。
【0019】
なお、特に上記制御部は、上記(イ)において、上記の進行方向先にある上記最適ルート上の交差点までの距離を算出し、その算出距離が規定された閾走行距離以内の場合、上記最適ルート情報を上記表示部にて表示させる一方、上記の進行方向先にある上記最適ルート上の交差点までの距離を算出し、その算出距離が規定された閾走行距離を超える場合、上記撮影情報を上記表示部にて表示させることが好ましい。
【0020】
このような、本発明のナビゲーション装置であっても、上述同様に、交差点を通過するときには最適ルートが表示されることをユーザーが認識するようにすれば、意に反するような表示部の画像変化が起こらないナビゲーション装置といえる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、意に反して後方の撮影情報が表示部上に表示されるようなことが起こりえない。つまり、ユーザーにとって、意に反するような表示部の画像変化が起こらないようにしたナビゲーション装置になっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。
[実施の形態1]
図2は、車両に搭載されたナビゲーション装置59の構成と、車両69に取り付けられた後方カメラユニット3等の構成とを示すブロック図である。
〔ナビゲーション装置等の構成について〕
この図2に示すように、ナビゲーション装置59は、少なくとも、検出センサー群(検出ユニット)19、メディア放送受信部21、HDD(記憶部)22、モニター(表示部)2、スピーカー23、操作ボタン群(入力部)39、方向情報取得部4、操舵判断部5、内蔵電池41、RAM(Random Access Memory)42、ROM(Read Only Memory)43、および制御部1を含むように構成されている。
〈検出センサー群について〉
検出センサー群(検出ユニット)19は、速度検出部11、GPS(Global Positioning System)測位部12、ジャイロスコープ13、距離検出部14、および地磁気検出部15を含むように構成されている。
【0023】
速度検出部11は、車両に備え付けられた車軸の回転状態に基づいて速度を検出するものである。
【0024】
GPS測位部12は、GPS衛星からの電波信号(GPS信号)を受信・利用し、車両の緯度・経度・高度等を特定するものである。なお、GPS測位部12は、GPS信号を継続的に取得していくことで、車両69の進み方、例えば交差点を曲がっている状態や、車線変更している状態等を識別できるようになっている。
【0025】
ジャイロスコープ13は、GPS衛星からの電波を受信できない場合の補助手段として組み込まれているものであり、前後・左右・上下と3方向に対応する軸を用い、基準点からの相対位置を求めるものである。
【0026】
距離検出部14は、車両の前後方向の加速度等から走行距離を検出するものである。
【0027】
地磁気検出部15は、地磁気から車両の進行方向を検出するものである。
〈メディア放送受信部について〉
メディア放送受信部21は、メディア放送受信アンテナを介して、TV(TeleVision)放送局やラジオ放送局から送信されてくるTV放送信号やラジオ放送信号を受信するものである。
〈HDDについて〉
HDD(Hard Disk Drive)22は、地図情報(マップデータ)やTV放送信号・ラジオ放送信号に基づく映像情報・音声情報(映像音声情報)等を記憶するものである。なお、マップデータ等の記憶するものとしては、HDD22に限らず、CD(Compact Disc)やDVD(Digital Versatile Disk)等であっても構わない。
〈モニター・スピーカーについて〉
モニター(表示部)2は、例えば液晶パネルから構成されるものであり、地図情報、TV放送信号に基づく映像情報、または後方カメラ3a(後述)による撮影画像等を表示するものである。
【0028】
スピーカー23は、TV放送信号やラジオ放送信号に基づく音声情報等を放音したり、ナビゲーションの案内音声等を放音したりするものである。
〈操作ボタン群について〉
操作ボタン群(操作部)39は、少なくとも、ナビ/TV/後方カメラキー30、地図拡大キー31a、地図縮小キー31b、経路設定キー32、音量増加キー33a、音量減少キー33b、および4方向キー34・ENTERキー35、を含むように構成されている。なお、操作ボタン群39は、操作ボタン39と表現してもよい。
【0029】
ナビ/TV/後方カメラキー30は、モニター3上に、ナビゲーション装置59によるナビゲーション情報等(ナビ設定画面や地図情報等)の表示、TV放送等の映像情報等の表示、または後方カメラ3aによる撮影画像(後方撮影情報)の表示、のいずれかを表示させるか否かを決定するものである。
【0030】
地図拡大キー31a・地図縮小キー31bは、ナビゲーション(経路案内)に使用される地図画像(マップデータ)を拡大させるか縮小させるかを決定させるものである。
【0031】
経路設定キー32は、ユーザーの行きたい場所(すなわち目的地点)の情報を入力させ、その目的地点に応じた最適な経路(最適ルート)の探索を開始させるものである。
【0032】
音量増加キー33a・音量減少キー33bは、制御部1に対して、音声情報に基づく音量を増加あるいは減少(UP/DOWN)させるか否かを決定させるものである。
【0033】
4方向キー34・ENTERキー35は、各種操作(例えば進行方向表示等)を行わせるものである。
〈方向情報取得部・操舵判断部について〉
方向情報取得部4は、車両69に搭載されたウインカー6の作動信号(ウインカー6のON信号)を受信するものである。そして、この方向情報取得部4で取得した作動信号の内容(例えば右折なのか左折なのかを示す信号情報)は、制御部1へと送信されるようになっている。
【0034】
操舵判断部5は、車両69に搭載されている操舵角検出ユニット7からの信号を受信するものである。なお、操舵角検出ユニット7は、ステアリングホイール(ハンドル)8の操舵角を検出するセンサー等から構成されている。そして、この操舵角検出ユニット7からの信号(操舵角信号)から、操舵判断部5は、例えば車線変更しているのか、交差点を曲がっているのか等を判断するようになっている。
【0035】
なお、上記の方向情報取得部4・操舵判断部5は、制御部1内に組み込まれるように構成してもよい。つまり、制御部1が、方向情報取得部4と操舵判断部5との機能を発揮できるように構成されていてもよい。
〈内蔵電池について〉
内蔵電池41は、例えば不図示の車両搭載型バッテリー電池からの電力供給受けて、電力を蓄電できる電池である。そして、この内蔵電池41を設けることで、ナビゲーション装置59は、例えば車両から取り外したときでも、動作可能となっている。
〈RAM・ROMについて〉
RAM24は、制御部1による処理結果(ナビゲーションによる道案内結果等)を記憶するものであり、ROM25は、ナビゲーション装置59を動作させるための経路案内プログラム等を記憶するものである。
〈制御部について〉
制御部1は、ナビゲーション装置59全体の動作制御等を行う中枢部分となっており、ナビゲーション装置59の各部材の駆動を有機的に制御して、ナビゲーション動作を統括制御するものである。
【0036】
そして、本発明のナビゲーション装置59では、制御部1は、後方カメラユニット3の制御も行うようになっている。この後方カメラユニット3は、車両の後方カメラ3aと、この後方カメラ3aを移動させる後方カメラ移動モーター3bとから構成されている。
【0037】
後方カメラ3aは、レンズ(不図示)と撮像素子(例えばCCD(Charge Coupled Devices);不図示)とを含むように構成されている。そして、このレンズを通して取得された光像が撮像素子で光電変換され、電気信号で構成される撮影情報(撮影画像)が得られるようになっている。
【0038】
後方カメラ移動モーター3bは、例えば第1ステッピングモーター(不図示)と第2ステッピングモーター(不図示)とを含むように構成されている。
【0039】
そして、第1ステッピングモーターは、不図示の垂直軸を中心に、この第1ステッピングモーターに連結されている後方カメラ3aの回転角度を調整するようになっている。一方、第2ステッピングモーターは、不図示の水平軸を中心に、この第2ステッピングモーターに連結されている後方カメラ3aの水平角度を調整するようになっている。その結果、制御部1の命令に応じて種々の角度への移動が可能になっている。
〈ナビゲーション装置の概要について〉
以上のような各部材を含むように構成された本発明のナビゲーション装置59では、検出センサー群19からの種々の信号、および、HDD22に記憶されたマップデータに基づいて、制御部1が、自車の位置を算出するようになっている。そして、制御部1は、この自車位置と、経路設定キー32によって入力された目的地点とから、最適なルート(ナビルート)を導き出し、モニター2上に、この最適ルートの情報(最適ルート情報)を表示させるようになっている。
〔本発明の種々の特徴について〕
上述してきたナビゲーション装置59では、モニター2は、マップデータの情報、マップデータ上に示されるナビルート、TV放送等のメディア情報、加えて、後方カメラユニット3(具体的には後方カメラ3a)からの撮影情報を選択的に、表示可能になっている。
【0040】
つまり、少なくとも、
(a)車両69の目的地点に至るまでのナビルート(最適ルート)
(b)車両69の後方を撮影する後方カメラユニット3からの撮影情報(撮影画像)
のいずれかまたは両方を表示できるようになっている。
【0041】
なお、このようなモニター2の表示を制御するのは、制御部1が行うようになっている。
【0042】
そして、本発明のナビゲーション装置59は、ユーザーの意に反するモニター2上の画面変化(画像変化)を防止することにある。例えば、ナビルートを目視しながら、車両69を交差点で曲げようとしている場合には、ナビルートの必要性が高いので、そのナビルートを継続的に表示させる。一方で、複数車線での車線変更するような場合には、後方確認が重要である一方、ナビルートの必要性が低いので、後方撮影情報(後方撮影画像)を表示させるようになっている。
【0043】
このようなモニター2上の表示制御のために、本発明のナビゲーション装置59では、制御部1が、操舵判断部5に基づく操舵状況に応じて(操舵判断工程での操舵状況に応じて)、モニター2に、後方撮影情報〔上記(b)〕を表示させるようになっている(撮影情報選択表示工程)。
【0044】
具体的には、例えば制御部1内に記憶された(またはROM43等に記憶された)閾値である第1操舵角、およびこの第1操舵角よりも大きい第2操舵角を用いるようになっている(第1操舵角<第2操舵角)。
【0045】
なお、この第1操舵角は、およそ90度であり、例えば車線変更等を行うときに必要な角度になっている。一方、第2操舵角は、およそ180度であり、交差点等で曲折するときに必要な角度になっている。
【0046】
ここで、図1・図2を用いて、上記の第1操舵角および第2操舵角を利用して、モニター2上に後方撮影情報を表示させる工程を説明する。なお、フローチャートにおける各ステップは「S」と表記する。
【0047】
まず、ステアリングホイール8を用いて車両69が曲げられたとき、図1に示すように、操舵角検出ユニット7が操舵角を検出する(S1;操舵判断工程)。そして、操舵角検出ユニット7は検出(測定)した操舵角(検出操舵角)を示す旨の信号(操舵角信号)を操舵判断部5へと送信する。
【0048】
そして、操舵判断部5は、検出操舵角が第1操舵角を超えているか否かについて判断する(S2;操舵判断工程)。ここで、検出操舵角が第1操舵角以内の範囲である場合、例えば一般道路走行中のステアリングホイール8の微調整等と考えられる。したがって、特段に、後方撮影情報を必要としていないので、制御部1は、モニター2上の画像をナビルート表示にしておく(S4;最適ルート選択表示工程)。
【0049】
一方、S2において、検出操舵角が第1操舵角を超えている場合、例えば車両69が車線変更等するためにステアリングホイール8が回された可能性がある。しかしながら、さらにステアリングホイール8が回されることで、交差点等で曲折しようとしている可能性もある。
【0050】
そこで、検出操舵角が第1操舵角を超えている場合、さらに、検出操舵角が第2操舵角を超えているか否かについて、操舵判断部5が判断するようになっている(S3;操舵判断工程)。
【0051】
ここで、検出操舵角が第2操舵角を超えている場合、上述したように、例えば交差点等で曲折しようとしていると考えられる。したがって、突如の後方撮影情報の表示は、ユーザーを驚かせる要因となる。そのため、制御部1は、モニター2上の画像をナビルート表示にしておく(S4)。
【0052】
一方、検出操舵角が第2操舵角以内の場合、上述したように、例えば車両69が車線変更等を行おうとしていると考えられる。したがって、制御部1は、モニター2上の画像を必要性の高い後方撮影情報に変更させるようになっている(S5;撮影情報選択表示工程)。
【0053】
以上のようなモニター2の表示制御が行われる本発明のナビゲーション装置59は、例えば車線変更しようとしている場合には、後方撮影情報像をモニター2にて表示する一方、交差点を曲がろうとしている(曲折しようとする)場合には、ナビルートを表示するようになっている。したがって、ナビルートを目視しながら交差点等を曲がろうとしている場合に、意に反して後方撮影情報がモニター2上に表示されるようなことが起こりえない。つまり、ユーザーにとって、意に反するようなモニター2の画像変化が起こらないようにしたナビゲーション装置といえる。
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2について、図2〜図6を用いて説明する。なお、実施の形態1で用いた部材・ステップと同様の機能を有する部材・ステップについては、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0054】
実施の形態1では、ステアリングホイール8の操舵角に基づく情報(操舵角情報)で、操舵判断部5が、車両の操舵状況を判断し、その判断結果に基づいて、制御部1がモニター2の表示(モニター表示)を変更するようになっていた。
【0055】
しかし、このような、操舵状況のみに依存することなく、ナビルートの画像の継続的なモニター表示をするべきか否かについて判断する方式も考えられる。
【0056】
例えば、図3に示すように、S1に至る前に、ウインカー6がONになったか否かについて判断するステップ(S11;方向情報取得工程)を加えるようにすればよい。かかるようなS11を加えると、ウインカー6がONのとき(方向情報取得部4がウインカー6のON信号を受信したとき)、すなわち車線変更や交差点を曲がろうとする場合等には、制御部1は、操舵角検出ユニット7・操舵判断部5を介して、操舵角を測定(S1)するようになっている。
【0057】
一方、ウインカー6がOFFのとき(方向情報取得部4がウインカー6のON信号を受信しないとき)、すなわち直線走行等を継続しているような場合等には、操舵角を測定することなく、制御部1はナビルートを継続的にモニター表示するようになっている(S11→S4)。
【0058】
また、図4に示すように、S1に至る前に、速度検出部11(検出センサー群19)を用いて、車速が一定以上になったか否かについて判断するステップ(S12;車速計測判断工程)を加えるようにしてもよい。
【0059】
かかるようなS12を加えると、車速が一定以上のとき(例えば30km/hour以上のとき)、すなわち高速走行をしている場合等には、操舵角を測定(S1)し、車線変更等の場合を想定するようになっている。
【0060】
一方、車速が一定未満のとき、すなわち低速走行等を継続して車線変更等が考えられない場合等には、操舵角を測定することなく、ナビルートを継続的にモニター表示するようになっている(S12→S4)。
【0061】
これらのような図3・図4では、操舵角を測定することなく、ナビルートの継続的なモニター表示を行うべき場合を判断できる(S11→S4(図3参照)・S12→S4(図4参照)。
【0062】
なお、図5・図6のように、ウインカー6のON/OFFの判断(S11)を行ったあとに、車速が一定以上であるか否かについての判断(S12)を行うようにしてもよい(図5参照)。また、車速が一定以上であるか否かについての判断(S12)行ったあとに、ウインカー6のONの有無判断(S11)を行うようにしてもよい(図6参照)。このように、S11・S12を組み合わせることで、精度よく、ナビルートのモニター表示を行うべきか否かを判断できるためである。
【0063】
また、図3〜図6のように、操舵角の測定(S1〜S3)・ウインカー6のON/OFFの判断(S11)・車速が一定以上であるか否かの判断(S12)を適宜組み合わせることで、精度よくあるいは効率よく、ナビルートと後方撮影情報とのモニター表示の切替が行えるようになることはいうまでもない。
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3について説明する。なお、実施の形態1・2で用いた部材・ステップと同様の機能を有する部材・ステップについては、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0064】
実施の形態1・2においては、操舵情報を利用することで、モニター表示の切替を行えるようにした本発明のナビゲーション装置59について説明してきた。しかし、モニター2の表示画面の切替はこの方式に限定されるものではない。
【0065】
例えば、GPS信号とマップデータとを用いることで、モニター表示の切替を行う方式も考えられる。
【0066】
具体的には、図7に示すように、検出センサー群19のGPS測位部12が、GPS信号を受信することで、緯度・経度・高度等を特定する。具体的には、GPS測位部12が、GPS信号を継続的に受信することで、走行中の車両69の位置(位置状況)を把握するようになっている(S21;車両位置検出工程)。
【0067】
そして、制御部1は、この車両の位置状況(走行状況)を示すGPS信号とHDD22に記憶されたマップデータとを合致させるようにする(S22;;車両位置検出工程)。つまり、車両の位置状況を〔緯度・経度等と、その緯度・経度に基づくマップデータとから、どのような場所(例えば交差点や複数車線の道路等)を走行中であるかを(どのような走行ルートをたどっているかを)〕判断するようになっている(S23;車両位置検出工程)。
【0068】
そして、このS23の判断において、制御部1が、車両は交差点等を走行中と判断する場合(S23のYES)、ナビルートをモニター2上に表示させるようになっている(S4)。一方、制御部1が、車両は複数車線等を走行中と判断する場合(S23のNO)、後方撮影情報をモニター2上に表示させるようになっている(S5)。
【0069】
このような本発明のナビゲーション装置59であれば、上述同様、意に反して後方撮影情報がモニター2上に表示されるようなことが起こりえない。
[実施の形態4]
本発明の実施の形態4について説明する。なお、実施の形態1〜3で用いた部材・ステップと同様の機能を有する部材・ステップについては、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0070】
実施の形態1〜3以外の他の方式として、車両の位置状況・車両の進行方向・ウインカー6の作動(ウインカー6がONであること)を利用することで、モニター表示を切り替える方式もある。
【0071】
具体的には、車両の位置状況を把握するGPS測位部12および進行方向を検出する地磁気検出部15を少なくとも含む検出センサー群19と、車両69のおけるウインカー6の作動信号を受信する方向情報取得部4とを用いることで、モニター表示を切り替えるようにしている。
【0072】
詳説すると、図8に示すように、方向情報取得部4が、ウインカー6のON信号を受信したとき(すなわち車両の方向情報を取得したとき;S11(方向情報取得工程))、制御部1は、このON信号を受信したときのGPS信号(すなわち位置情報)をGPS測位部12を介して取得する(S31;車両位置検出工程)。
【0073】
その後、制御部1は、地磁気検出部15を用いて、進行方向を確認するとともに(S32;進行方向検出工程)、取得したGPS信号・進行方向と、マップデータとを合致させる(S33)。すなわち、車両69がウインカー6を作動させたとき、マップデータ上のどの位置を走行しており、かつ、どの方向に向かって走行しているかを確認する。
【0074】
そして、制御部1は、車両69の進行先にマップデータ上の交差点があるか否かについて判断する(S34)。つまり、方向情報取得部4による車両方向変化の方向情報を取得し、かつ、その取得地点からの進行方向先に、ナビルート上の交差点が位置するか否かについて判断するようになっている。
【0075】
そして、このS34において、交差点があるものと制御部1が判断した場合、制御部1は、モニター2上に、ナビルートを表示させる(S4;最適ルート選択表示工程)。一方、交差点がないものと制御部1が判断した場合(すなわち車線変更が考えられる場合)、制御部1は、モニター2上に、後方撮影情報を表示させるようになっている(S5;撮影情報選択表示工程)。
【0076】
また、さらに、例えば交差点を走行しているのか、車線変更しているのかを精度よく判断するために、図9に示すようにS34以後に、車両69の進行方向先にあるナビルート上の交差点までの距離を算出し、その算出距離が規定された閾走行距離(例えば50m)以内であるか否かについての判断結果に基づいて(S35)、モニター表示を制御させるようにしてもよい。
【0077】
つまり、制御部1が、マップデータ・距離検出部14を用いて、ウインカー6作動を検知した地点から進行方向先の交差点の位置までの距離(算出距離)を求めだし、その距離が閾走行距離以内である場合は、通常の交差点を曲折する走行がされるものと判断する。その結果、制御部1は、モニター2上にはナビルートを継続表示させるようになっている(S4)。
【0078】
一方、算出距離が閾走行距離を超える場合、交差点に至る前に車線変更等する場合が考えられる。そのため、制御部1は、モニター2上に後方撮影情報を表示させるようになっている(S5)。
【0079】
このような構成のナビゲーション装置59であれば、上述同様、意に反して後方撮影情報がモニター2上に表示されるようなことが起こりえない。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
【0080】
例えば車速が一定以上か否かを判断するために予め規定された閾車速や、上記の閾走行距離等は、制御部1の各種工程において利用されるようになっていればよく、この閾車速・閾走行距離等がどこに(例えば制御部1内部やROM43内部等)記憶されていても構わない。
【0081】
また、上述のように、本発明のナビゲーション装置59では、モニター2の表示が切り替わるようになっているが、操作ボタン群39を用いて、継続的にナビルートを表示させるように設定したり、継続的に後方撮影画像を表示させるように設定したりすることもできる。例えば車庫入れのとき等は、継続的に後方撮影画像を表示させるように設定すればよい。
【0082】
また、本発明のナビゲーション装置59の各部(例えば制御部1等)は、それらを機能させるためのプログラム(例えば表示制御プログラム)でも実現される。そして、このプログラムは、コンピューターに実行させるためのプログラムであり、コンピューターに読み取り可能な記録媒体に記録することもできる。
【0083】
その結果、表示制御プログラムを、記録媒体として、持ち運び自在に提供することができる。
【0084】
なお、この記録媒体としては、マイクロコンピューターで処理が行われるために、メモリ、例えばROMのようなものがプログラムメディアであってもよい。また、外部記憶装置(不図示)として、プログラム読み取り装置が設けられ、そこに記録媒体を挿入することで読み取り可能なプログラムメディアであってもよい。
【0085】
いずれの場合においても、格納されているプログラムは、マイクロプロセッサー(例えば制御部1)によるアクセスで実行させる構成であってもよい。あるいは、いずれの場合もプログラムを読み出し、読み出されたプログラムは、不図示のプログラム記憶エリアにダウンロードされた後に実行される方式であってもよい。なお、このダウンロード用のプログラムは予め本体装置(ナビゲーション装置59)に格納されているものとする。
【0086】
ここで、上記プログラムメディアは、本体(ナビゲーション装置59)と例えば分離可能に構成される記録媒体であり、磁気テープやカセットテープ等のテープ系、フロッピーディスクやハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD等の光ディスクのディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ等による半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0087】
また、本発明のナビゲーション装置59では、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能な構成とすることもできる。そのため、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
【0088】
なお、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用のプログラムは予め本体装置(ナビゲーション装置59)に格納しておくか、あるいは別の記録媒体からインストールされるものであってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明は、車両後方の撮影画像(後方撮影情報)を表示できるナビゲーション装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明のナビゲーション装置におけるモニターの表示切替を行う工程(表示切替工程)について説明したフローチャートである。
【図2】本発明のナビゲーション装置、およびそのナビゲーション装置に各種信号を送受信する種々装置(後方カメラユニット等)の内部構成を示すブロック図である。
【図3】操舵角に加え、ウインカーのON/OFFを利用したモニターの表示切替工程を示すフローチャートである。
【図4】操舵角に加え、車速を利用したモニターの表示切替工程を示すフローチャートである。
【図5】操舵角に加え、ウインカーのON/OFF、および車速を利用したモニターの表示切替工程を示すフローチャートである。
【図6】図5の他の一例を示すフローチャートである。
【図7】GPS信号とマップデータとを利用したモニターの表示切替工程を示すフローチャートである。
【図8】GPS信号とマップデータとに加え、ウインカーのON/OFF、および車両の進行方向を利用したモニターの表示切替工程を示すフローチャートである。
【図9】図8の他の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0091】
1 制御部
2 モニター(表示部)
3 後方カメラユニット(後方撮影ユニット)
3a 後方カメラ(後方撮影ユニット)
3b 後方カメラ移動モーター(後方撮影ユニット)
4 方向情報取得部
5 操舵判断部
6 ウインカー
7 操舵角検出ユニット
8 ステアリングホイール
11 速度検出部
12 GPS測位部
13 ジャイロスコープ
14 距離検出部
15 地磁気検出部
19 検出センサー群(検出ユニット)
30 ナビ/TV/後方カメラキー
32 経路設定キー
39 操作ボタン群
59 ナビゲーション装置
69 車両

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、
表示部にて表示するように制御する制御部を設けたナビゲーション装置において、
ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出ユニットからの操舵角情報で、車両の操舵状況を判断する操舵判断部を設ける一方、
上記制御部は、
上記操舵判断部に基づく操舵状況に応じて、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように制御することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
さらに、車両の方向指示器による方向情報を取得する方向情報取得部が設けられており、
上記制御部は、
上記方向情報取得部によって車両方向変化の方向情報を取得した場合、
上記操舵判断部に基づく操舵状況に応じて、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように制御することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
少なくとも車速を検出する検出ユニットが、さらに設けられており、
上記制御部は、
上記車速が規定された一定速度以上の場合、
上記操舵判断部に基づく操舵状況に応じて、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように制御することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
少なくとも車速を検出する検出ユニットが、さらに設けられており、
上記制御部は、
上記車速が規定された一定速度以上で、かつ、上記方向情報取得部による車両方向変化の方向情報を取得した場合、
上記操舵判断部に基づく操舵状況に応じて、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように制御することを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
上記制御部は、
規定された第1操舵角およびこの第1操舵角よりも大きな第2操舵角を用いて、上記操舵状況を判断するようになっており、
上記操舵角情報に基づく操舵角が、第1操舵角よりも大きく、第2操舵角よりも小さい場合、
上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、
表示部にて表示するように制御する制御部を設けたナビゲーション装置において、
少なくとも車両の位置状況を検出する検出ユニットが設けられており、
上記制御部は、
上記車両の位置状況から、車両が上記最適ルート上の交差点を通過する場合、上記最適ルートを上記表示部にて表示させることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、
表示部にて表示するように制御する制御部を設けたナビゲーション装置において、
少なくとも車両の位置状況および進行方向を検出する検出ユニットと、
車両の方向指示器による方向情報を取得する方向情報取得部と、
が設けられており、
上記制御部は、下記(イ)または(ロ)のように制御することを特徴とするナビゲーション装置;
(イ)上記方向情報取得部による車両方向変化の方向情報を取得し、かつ、その取得地点からの進行方向先に、上記最適ルート上の交差点が位置する場合、上記最適ルート情報を上記表示部にて表示させる。
(ロ)上記方向情報取得部によるが車両方向変化の方向情報を取得し、かつ、その取得地点からの進行方向先が、上記最適ルート上の複数車線である場合、上記撮影情報を上記表示部にて表示させる。
【請求項8】
上記制御部は、
上記(イ)において、
上記の進行方向先にある上記最適ルート上の交差点までの距離を算出し、
その算出距離が規定された閾走行距離以内の場合、上記最適ルート情報を上記表示部にて表示させる一方、
上記の進行方向先にある上記最適ルート上の交差点までの距離を算出し、
その算出距離が規定された閾走行距離を超える場合、上記撮影情報を上記表示部にて表示させることを特徴とする請求項7に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、
表示するように制御するナビゲーション装置の表示制御方法において、
ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出ユニットからの操舵角情報で、車両の操舵状況を判断する操舵判断工程と、
上記操舵判断工程に基づく操舵状況に応じて、上記撮影情報を表示させるように制御する撮影情報選択表示工程と、
を含むことを特徴とするナビゲーション装置の表示制御方法。
【請求項10】
さらに、車両の方向指示器による方向情報を取得する方向情報取得工程を含み、
この方向情報取得工程において、車両方向変化の方向情報を取得した場合、
上記操舵判断工程、および上記撮影情報選択表示工程を行うようになっていることを特徴とする請求項9に記載のナビゲーション装置の表示制御方法。
【請求項11】
上記車両の車速を計測するとともに、その計測車速が規定された一定速度以上であるか否かを判断する車速計測判断工程を含み、
この車速計測判断工程で、車速が一定速度以上の場合、
上記操舵判断工程、および上記撮影情報選択表示工程を行うようになっていることを特徴とする請求項9に記載のナビゲーション装置の表示制御方法。
【請求項12】
上記車両の車速を計測するとともに、その計測車速が規定された一定速度以上であるか否かを判断する車速計測判断工程を含み、
上記方向情報取得工程において、車両方向変化の方向情報を取得し、かつ、上記車速計測判断工程で、車速が一定速度以上の場合、
上記操舵判断工程、および上記撮影情報選択表示工程を行うようになっていることを特徴とする請求項10に記載のナビゲーション装置の表示制御方法。
【請求項13】
上記操舵判断工程では、
規定された第1操舵角およびこの第1操舵角よりも大きな第2操舵角を用いて、上記操舵状況を判断するようになっており、
上記操舵角情報に基づく操舵角が、第1操舵角よりも大きく、第2操舵角よりも小さい場合、
上記撮影情報選択表示工程を行うようになっていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の表示制御方法。
【請求項14】
少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、
表示するように制御するナビゲーション装置の表示制御方法において、
車両の位置状況を検出する車両位置検出工程と、
上記車両位置検出工程に基づく車両の位置状況から、車両が上記最適ルート上の交差点を通過する場合、上記撮影情報を表示させるように制御する撮影情報選択表示工程と、
を含むことを特徴とするナビゲーション装置の表示制御方法。
【請求項15】
少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、
表示するように制御するナビゲーション装置の表示制御方法において、
車両の位置状況を検出する車両位置検出工程と、
車両の進行方向を検出する進行方向検出工程と、
車両の方向指示器による方向情報を取得する方向情報取得工程と、
が含まれ、
さらに、下記(イ’)または(ロ’)の工程が含まれることを特徴とするナビゲーション装置の表示制御方法;
(イ’)上記方向情報取得工程にて車両方向変化の方向情報を取得し、
その取得地点での車両位置を上記車両位置検出工程で検出するとともに、
検出された車両位置からの進行方向先を、上記進行方向検出工程で検出し、
検出された進行方向先に、上記最適ルート上の交差点が位置する場合、上記最適ルート情報を上記表示部にて表示させるように制御する最適ルート選択表示工程。
(ロ’)上記方向情報取得工程にて車両方向変化の方向情報を取得し、
その取得地点での車両位置を上記車両位置検出工程で検出するとともに、
検出された車両位置からの進行方向先を、上記進行方向検出工程で検出し、
検出された進行方向先が、上記最適ルート上の複数車線である場合、上記撮影情報を上記表示部にて表示させるように制御する撮影情報選択表示工程。
【請求項16】
上記(イ’)において、
上記の進行方向先にある上記最適ルート上の交差点までの距離を算出し、
その算出距離が規定された閾走行距離以内の場合、上記最適ルート情報を上記表示部にて表示させる一方、
上記の進行方向先にある上記最適ルート上の交差点までの距離を算出し、
その算出距離が規定された閾走行距離を超える場合、上記撮影情報を上記表示部にて表示させることを特徴とする請求項15に記載のナビゲーション装置の表示制御方法。
【請求項17】
少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、
表示部にて表示するように制御する制御部を設けたナビゲーション装置の表示制御プログラムにおいて、
操舵判断部に、ステアリングホイールの操舵角を検出する操舵角検出ユニットからの操舵角情報で、車両の操舵状況を判断させるように機能させる一方、
上記制御部に、
上記操舵判断部に基づく操舵状況に応じて、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように機能させることを特徴とするナビゲーション装置の表示制御プログラム。
【請求項18】
さらに設けた方向情報取得部に、車両の方向指示器による方向情報を取得するように機能させるとともに、
上記制御部には、
上記方向情報取得部で車両方向変化の方向情報を取得した場合、
上記操舵判断部に基づく操舵状況に応じて、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように機能させることを特徴とする請求項17に記載のナビゲーション装置の表示制御プログラム。
【請求項19】
さらに設けた上記検出ユニットに、少なくとも車速を検出させるように機能させるとともに、
上記制御部には、
上記車速が規定された一定速度以上の場合、
上記操舵判断部に基づく操舵状況に応じて、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように機能させることを特徴とする請求項17に記載のナビゲーション装置の表示制御プログラム。
【請求項20】
さらに設けた上記検出ユニットに、少なくとも車速を検出させるように機能させるとともに、
上記制御部には、
上記車速が規定された一定速度以上で、かつ、上記方向情報取得部で車両方向変化の方向情報を取得した場合、
上記操舵判断部に基づく操舵状況に応じて、上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように機能させることを特徴とする請求項18に記載のナビゲーション装置の表示制御プログラム。
【請求項21】
上記制御部には、
規定された第1操舵角およびこの第1操舵角よりも大きな第2操舵角を用いて、上記操舵状況を判断させるようになっており、
上記操舵角情報に基づく操舵角が、第1操舵角よりも大きく、第2操舵角よりも小さい場合、
上記表示部に、上記撮影情報を表示させるように機能させることを特徴とする請求項17〜20のいずれか1項に記載のナビゲーション装置の表示制御プログラム。
【請求項22】
少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、
表示部にて表示するように制御する制御部を設けたナビゲーション装置の表示制御プログラムにおいて、
設けられた検出ユニットに、少なくとも車両の位置状況を検出するように機能させるとともに、
上記制御部には、
上記車両の位置状況から、車両が上記最適ルート上の交差点を通過する場合、上記最適ルート情報を上記表示部にて表示させるように機能させることを特徴とするナビゲーション装置の表示制御プログラム。
【請求項23】
少なくとも、下記情報、
(a)車両の目的地点に至るまでの最適ルートをマップデータ上に表示させる最適ルート情報
(b)車両後方を撮影する後方撮影ユニットからの撮影情報
のいずれかまたは両方を、
表示部にて表示するように制御する制御部を設けたナビゲーション装置の表示制御プログラムにおいて、
設けられた検出ユニットに、少なくとも車両の位置状況および進行方向を検出するように機能させ、
さらに設けられた方向情報取得部に、車両の方向指示器による方向情報を取得するように機能させるとともに、
上記制御部には、下記(イ’’)または(ロ’’)のように制御するように機能させることを特徴とするナビゲーション装置の表示制御プログラム;
(イ’’)上記方向情報取得部で車両方向変化の方向情報を取得し、かつ、その取得地点からの進行方向先に、上記最適ルート上の交差点が位置する場合、上記最適ルート情報を上記表示部にて表示させる。
(ロ’’)上記方向情報取得部で車両方向変化の方向情報を取得し、かつ、その取得地点からの進行方向先が、上記最適ルート上の複数車線である場合、上記撮影情報を上記表示部にて表示させる。
【請求項24】
上記制御部には、
上記(イ’’)において、
上記の進行方向先にある上記最適ルート上の交差点までの距離を算出し、
その算出距離が規定された閾走行距離以内の場合、上記最適ルート情報を上記表示部にて表示させるように機能させる一方、
上記の進行方向先にある上記最適ルート上の交差点までの距離を算出し、
その算出距離が規定された閾走行距離を超える場合、上記撮影情報を上記表示部にて表示させるように機能させることを特徴とする請求項23に記載のナビゲーション装置の表示制御プログラム。
【請求項25】
請求項17〜24のいずれか1項に記載したナビゲーション装置の表示制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−226766(P2006−226766A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−39098(P2005−39098)
【出願日】平成17年2月16日(2005.2.16)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.フロッピー
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【出願人】(000214892)鳥取三洋電機株式会社 (1,582)
【Fターム(参考)】