説明

ナビゲーション装置およびナビゲーション装置用のプログラム

【課題】撮影画像中の撮影位置情報に基づいて目的地設定を行う車両用ナビゲーション装
置において、実際に駐車する場所とは大きく離れた目的地を設定してしまう可能性を低減
する。
【解決手段】車両用ナビゲーション装置は、取得した撮影画像データから、撮影画像デー
タの撮影位置を示す撮影位置情報を読み出し(テップ210)、対応関係データを用いて
、当該撮影位置情報が示す位置を含む位置範囲を検索し、検索の結果見つかった位置範囲
に対応付けられた該当POIを特定し(ステップ220)、特定された該当施設を目的地
として設定する(ステップ240)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用ナビゲーション装置および車両用ナビゲーション装置用のプログラム
に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、撮影した画像に撮影位置情報を付加する装置や、当該撮影位置情報が示す位置を
目的地に設定する車両用ナビゲーション装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−324986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、これら車両用ナビゲーション装置は、撮影位置情報が示す位置そのものを単純
に目的地に設定してしまう。発明者の検討によれば、このような目的地設定では、直接辿
り着けない位置を目的地としてしまう可能性がある。例えば、富士山山頂で撮影された画
像を用い、この画像の撮影位置情報が示す位置(すなわち、富士山山頂)を目的地として
も、車両では目的地に到達できない。また、日本国外で撮影された画像を用い、この画像
の撮影位置情報が示す位置を目的地としても、車両では目的地に到達できない。
【0005】
本発明は上記点に鑑み、撮影画像中の撮影位置情報に基づいて目的地設定を行う車両用
ナビゲーション装置において、実際に駐車する場所とは大きく離れた目的地を設定してし
まう可能性を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、設定された目的地までの経路を算
出して案内する車両用ナビゲーション装置であって、位置範囲と、その位置範囲に訪れる
ための車両の目的地として適した施設と、の対応関係を示す対応関係データが記録された
記憶媒体(16)と、撮影画像データから、前記撮影画像データの撮影位置を示す撮影位
置情報を読み出す読み出し手段(210、310)と、前記対応関係データを用いて、読
み出された前記撮影位置情報が示す位置を含む位置範囲を検索し、検索の結果見つかった
位置範囲に対応付けられた施設(以下、該当施設という)を特定する検索手段(220)
と、前記検索手段(220)によって特定された前記該当施設を目的地として設定する設
定手段(140、232〜240、332〜334、245、260)と、を備えた車両
用ナビゲーション装置である。
【0007】
このようになっていることで、撮影位置に訪れるための車両の目的地として適した施設
が目的地に設定されるので、実際に駐車する場所とは大きく離れた目的地を設定してしま
う可能性を低減することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用ナビゲーション装置において
、前記設定手段は、前記該当施設を利用可能な有効期間を示す有効期間情報が前記該当施
設に設定されている場合、前記有効期間情報の示す有効期間と現在の日時との関係に基づ
いて、前記該当施設に向けて現在出発した場合に前記車両が前記有効期間内に前記該当施
設に到着するか否かを判定し、前記有効期間内に到着しないと判定した場合、前記該当施
設に前記有効期間内に到着しない旨の警告を行うことを特徴とする。
【0009】
このようになっていることで、撮影画像中の撮影位置情報に対応した該当POIに到着
した後で、その施設が利用不可能であったことがわかるという事態が発生する可能性を低
減することができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の車両用ナビゲーション装置において
、前記設定手段は、前記車両が前記有効期間内に前記該当施設に到着しないと判定した場
合、前記有効期間内に前記車両が前記該当施設に到着できる出発時刻まで待ち、当該出発
時刻が訪れたときに、前記該当施設を目的地として設定することを特徴とする。このよう
になっていることで、該当施設に到着したときに確実に当該施設を利用できるようになる

【0011】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用ナビ
ゲーション装置において、前記読み出し手段(210、310)は更に、前記撮影画像デ
ータから、前記撮影画像データの撮影日時を示す撮影日時情報を読み出し、前記設定手段
は、前記該当施設周辺の景観が良好となる特別期間を示す特別期間情報が前記該当施設に
設定されている場合、前記撮影日時情報の示す撮影日時が前記特別期間情報の示す特別期
間に含まれているか否かを判定し、含まれていると判定した場合、前記特別期間情報の示
す特別期間と現在日時との関係に基づいて、前記該当施設に向けて現在出発した場合に前
記車両が前記特別期間内に前記該当施設に到着するか否かを判定し、前記特別期間内に到
着しないと判定した場合、前記該当施設に前記特別期間内に到着しない旨の警告を行い、
含まれていないと判定した場合、前記特別期間内に前記車両が前記該当施設に到着するか
否かに関わらず、前記該当施設を目的地として設定することを特徴とする。
【0012】
撮影日時が特別期間内である撮影画像には、当施設周辺の良好な景観が表れている可能
性が高い。したがって、撮影日時が特別期間内である撮影画像を用いて目的地設定を行う
ユーザは、その景観を目的に目的地に向かいたい可能性が高い。これを利用して、上記の
ように、撮影日時が特別期間内に入る場合は、その特別期間内に該当施設に到着できるか
否かに応じた処理を行い、撮影日時が特別期間内に入らない場合は、景観とは無関係に目
的地に向かいたい可能性が高いので、その特別期間内に該当施設に到着できるか否かに関
わらず目的地設定を行う。このようにすることで、景観を目的とするユーザとそうでない
ユーザとを区別した目的地設定を行うことができる。
【0013】
また、請求項5に記載の発明は、設定された目的地までの経路を算出して案内する車両
用ナビゲーション装置であって、撮影画像データから、前記撮影画像データの撮影位置を
示す撮影位置情報を読み出す読み出し手段(210、310)と、前記撮影位置情報の示
す撮影位置が日本国外である場合、旅行会社または空港を目的地として設定することを特
徴とする車両用ナビゲーション装置である。
【0014】
このようになっていることで、撮影位置が日本国外である場合には、旅行会社または空
港を目的地とすることで、車両が辿り着けないような目的地を設定してしまう可能性を低
減することができると共に、日本国外に行きたいというユーザの希望に応じた目的地設定
ができる。
【0015】
また、請求項6に記載の発明は、位置範囲と、その位置範囲に訪れるための車両の目的
地として適した施設と、の対応関係を示す対応関係データが記録された記憶媒体(16)
を備えると共に設定された目的地までの経路を算出して案内する車両用ナビゲーション装
置に用いるプログラムであって、撮影画像データから、前記撮影画像データの撮影位置を
示す撮影位置情報を読み出す読み出し手段(210、310)、前記対応関係データを用
いて、読み出された前記撮影位置情報が示す位置を含む位置範囲を検索し、検索の結果見
つかった位置範囲に対応付けられた施設(以下、該当施設という)を特定する検索手段(
220)、および、前記検索手段(220)によって特定された前記該当施設を目的地と
して設定する設定手段(140、232〜240、332〜334、245、260)と
して、前記ナビゲーション装置の制御回路を機能させるプログラムである。このように、
請求項1に記載の発明の特徴は、プログラムの発明の特徴としても捉えることができる。
【0016】
また、請求項7に記載の発明は、設定された目的地までの経路を算出して案内する車両
用ナビゲーション装置に用いるプログラムであって、撮影画像データから、前記撮影画像
データの撮影位置を示す撮影位置情報を読み出す読み出し手段(210、310)、およ
び、前記撮影位置情報の示す撮影位置が日本国外である場合、旅行会社を目的地として設
定する設定手段(140、232〜240、332〜334、245、260)として、
前記ナビゲーション装置の制御回路を機能させるプログラムである。このように、請求項
5に記載の発明の特徴は、プログラムの発明の特徴としても捉えることができる。
【0017】
また、請求項8に記載の発明は、前記撮影画像データから、人による評価を示す評価情報を読み出し、読み出した評価情報が所定の低評価を示している場合、前記検索手段(220)によって特定された前記該当施設が低評価である旨を通知する通知手段(160)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置である。
【0018】
このように、該当施設の決定に用いた撮影画像データから、人による評価を示す評価情報を読み出して、それが所定の低評価を示している場合、該当施設が低評価である旨を通知することで、ユーザに目的地変更を考慮させることができる。
【0019】
また、請求項9に記載の発明は、前記検索手段(220)によって特定された前記該当施設を含む所定範地理囲内または前記該当施設までの経路を含む所定範囲内に、所定の高評価の評価情報を含む撮影画像データの撮影位置情報を前記対応関係データに適用することで得られる施設がある場合、前記得られる施設を追加の目的地または経由地とする経路を表示する追加表示手段(180)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4および8のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置である。
【0020】
このような経路を表示することで、少し遠回りになったとしてもユーザにとって魅力的な可能性がある施設を通る経路を提案することができる。
【0021】
また、請求項10に記載の発明は、目的地または経由地を設定した後、ジャンルの情報および撮影位置情報を含む複数の画像データのうち、前記設定された目的地または経由地のジャンルと同じジャンルの情報を有する画像データの撮影位置情報に基づく施設を、前記設定された目的地または経由地の代わりに用いた経路を提案することを特徴とする請求項1ないし4、8、および9のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置である。
【0022】
また、請求項11に記載の発明は、目的地または経由地を設定した後、ジャンルの情報および撮影位置情報を含む複数の画像データのうち、前記設定された目的地または経由地のジャンルと同じジャンルの情報を有する画像データの撮影位置情報に基づく施設を、前記設定された目的地または経由地の代わりに用いた経路を提案する提案手段として前記ナビゲーション装置の制御回路を機能させる請求項6、7のいずれか1つに記載のプログラムである。
【0023】
このようにすることで、撮影画像に含まれるジャンル情報を用いて、ユーザに同じジャンルの別の施設を通る経路をユーザに知らせることができる。
【0024】
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載され
た用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すも
のである。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1の構成図である。
【図2】撮影画像データ30の構成を示す図である。
【図3】付加情報を含む撮影画像データを生成する撮影機器2の構成例である。
【図4】撮影画像データ中の付加情報に基づいて目的地を設定する処理のフローチャートである。
【図5】画像表示装置に表示させる確認画像である。
【図6】目的地候補抽出処理のフローチャートである。
【図7】対応関係データの構成例を示す図である。
【図8】第2実施形態における目的地候補抽出処理のフローチャートである。
【図9】第3実施形態における目的地候補抽出処理のフローチャートである。
【図10】第4実施形態における目的地候補抽出処理のフローチャートである。
【図11】評価情報34を含む撮影画像データ30を示す図である。
【図12】撮影機器2が実行する処理のフローチャートである。
【図13】ランク付け画面の一例である。
【図14】図1のステップ140に代えて実行する処理のフローチャートである。
【図15】警告表示画面の図である。
【図16】表示されるルートを示す図である。
【図17】第6実施形態において実行する処理のフローチャートである。
【図18】ランク付け画面の一例である。
【図19】訪問地点履歴の構成例を示す図表である。
【図20】訪問地点履歴を記録する処理のフローチャートである。
【図21】ジオタグデータの構成例示す図表である。
【図22】ジオタグデータを記録する処理のフローチャートである。
【図23】ジャンル対応関係テーブルの一例を示す図である。
【図24】ジャンル対応関係テーブル作成する処理のフローチャートである。
【図25】経路を提案する処理のフローチャートである。
【図26】提案される経路75、76を例示する図である。
【図27】第8実施形態において実行する処理のフローチャートである。
【図28】第8実施形態において実行する処理のフローチャートである。
【図29】提案される経路77、78を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車両用ナビ
ゲーション装置1の構成を示す。この車両用ナビゲーション装置1は、デジタルカメラ等
によって撮影された撮影画像データに含まれる撮影位置情報に基づいて、自車両が到達可
能な目的地を設定することを特徴とする。
【0027】
この車両用ナビゲーション装置1は、車両に搭載され、位置検出器11、画像表示装置
12、操作部13、スピーカ14、撮影画像取得部15、地図データ取得部16、および
制御回路17を有している。
【0028】
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない加速度センサ、地磁気センサ、ジャイロ
センサ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々
の性質に基づいた、車両の現在位置、向き、および速度を特定するための情報を制御回路
17に出力する。
【0029】
画像表示装置12は、制御回路17から出力された映像信号に基づいた映像をユーザに
表示する。操作部13は、車両用ナビゲーション装置1に設けられた複数のメカニカルス
イッチ、タッチパネル等の入力装置から成り、ユーザがこれら入力装置に対して行う操作
に応じた信号を制御回路17に出力する。
【0030】
撮影画像取得部15は、撮影画像データを取得して制御回路17に出力する装置である
。撮影画像データは、デジタルカメラ等の撮影機器によって撮影された画像を表すデータである。図2に、撮影画像取得部15が取得する撮影画像データ30の構成を示す。この図に示すように、撮影画像データ30は、撮影された映像(風景等)を表すデータの他に、付加情報31を含んでいる。付加情報31は、撮影位置情報32、撮影時日時情報33等から成る。
【0031】
撮影位置情報32は、撮影機器によって撮影画像データが撮影されたときに、その撮影
機器が存在した位置(緯度、経度)を示す情報、すなわち、撮影画像データの撮影位置を
示す情報である。撮影時日時情報33は、撮影画像データが撮影された時点の日時、すな
わち、撮影画像データの撮影日時を示す情報である。付加情報31は、例えばexif(
登録商標)フォーマットの撮影画像データ中におけるメタデータとして実現可能である。
【0032】
このような付加情報31は、例えば、図3に示すような構成の撮影機器2によって生成
できる。具体的には、撮影機器2の撮影部21が被写体(風景等)を撮影して撮影画像3
0を生成すると共に、GPS受信機22から出力される現在位置(緯度、経度)の情報を
撮影位置情報32として付加情報31中に含め、それと同時に、現在の日時を示す情報を
撮影時日時情報33として付加情報31中に含め、その結果の撮影画像データ30を記憶
部23に記録する。
【0033】
撮影画像取得部15は、このようにして生成された撮影画像データ30を取得すること
のできる装置である。例えば、撮影画像取得部15は、USBインターフェースおよびU
SBホストコントローラを含んでいてもよい。撮影機器2で撮影された撮影画像データ3
0をUSBインターフェースおよびUSBホストコントローラを用いて取得する方法とし
ては、撮影機器2によって撮影された撮影画像データ30をUSBメモリ等の外部記憶装
置にコピーし、この外部記憶装置をUSBインターフェースに接続させ、USBホストコ
ントローラに外部記憶装置中の撮影画像データ30を読み取らせればよい。あるいは、U
SBインターフェースを介して車両用ナビゲーション装置1と撮影機器2とを接続させ、
USBホストコントローラに記憶部23中の撮影画像データ30を読み取らせてもよい。
【0034】
また、撮影画像取得部15は、無線通信の基地局(例えば、無線LANアクセスポイン
ト、携帯電話通信の基地局)に無線接続することができる無線通信装置を含んでいてもよ
い。撮影画像データ30を無線通信装置を用いて取得する方法としては、撮影者がコンピ
ュータ等を用いて、撮影画像データ30を広域ネットワーク(例えばインターネット)に
接続されたサーバにアップロードしておき、その後、車両用ナビゲーション装置1が、撮
影画像取得部15に、無線通信の基地局と無線接続させ、さらにこの基地局から広域ネッ
トワークを介してサーバにアクセスし、サーバから撮影画像データ30をダウンロードし
て地図データ取得部16の記憶媒体に記録するようになっていてもよい。
【0035】
地図データ取得部16は、HDD等の不揮発性の記憶媒体およびそれら記憶媒体に対し
てデータの読み出しおよび書き込みを行う装置から成る。当該記憶媒体は、制御回路17
が実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。
【0036】
地図データは、道路データおよび施設データを有している。道路データは、リンクの位
置情報、種別情報、ノードの位置情報、種別情報、および、ノードとリンクとの接続関係
の情報等を含んでいる。施設データは、施設(例えば、駐車場、レストラン、旅行会社)
毎のレコードを複数有しており、各レコードは、対象とする施設の名称情報、所在位置範
囲の情報、土地地番情報、施設種類情報、等を示すデータを有している。以下では、この
ように地図データに記録されている施設を、POI(Point of Interes
t)という。また、地図データ取得部16の記憶媒体には、後述する対応関係データも記
録されている。
【0037】
制御回路(コンピュータに相当する)17は、CPU、RAM、ROM、I/O等を有
する装置である。CPUは、ROMまたは地図データ取得部16から読み出した車両用ナ
ビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM、RO
M、および地図データ取得部16から情報を読み出し、RAMおよび地図データ取得部1
6の記憶媒体に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、画像表示装置12、操作
部13、スピーカ14、および撮影画像取得部15と信号の授受を行う。
【0038】
制御回路17がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、現在位
置特定処理、地図表示処理、目的地設定処理、誘導経路算出処理、経路案内処理等がある

【0039】
現在位置特定処理は、位置検出器11からの信号に基づいて、周知のマップマッチング
等の技術を用いて車両の現在位置や向きを特定する処理である。地図表示処理は、車両の
現在位置の周辺等の特定の領域の地図を、画像表示装置12に表示させる処理である。こ
の際、地図表示のために用いる情報は、地図データから取得する。
【0040】
誘導経路算出処理は、目的地設定処理によって設定した目的地を用い、現在位置から当
該目的地までの最適な誘導経路を算出する処理である。経路案内処理は、算出された誘導
経路に沿った走行を案内する処理であり、誘導経路と自車位置との位置関係を逐次監視し
、誘導経路上の右左折交差点等の案内ポイントの手前に自車両が到達したときに、右折、
左折等を指示する案内音声をスピーカ14に出力させ、当該案内ポイントの拡大図を画像
表示装置12に表示させることで、誘導経路に沿った車両の運転を案内する処理である。
【0041】
目的地設定処理は、車両の目的地を設定するための処理である。例えば、制御回路17
は、目的地設定処理において、操作部13に対するユーザの目的地指定操作を受け付け、
受け付けた操作に応じた目的地を設定する。また、制御回路17は、目的地設定処理にお
いて、ユーザが操作部13に対して特定の撮影画像データを指定する操作を行うと、制御
回路17は、撮影画像取得部15を用いてその撮影画像データを取得し、取得した撮影画
像データ中の付加情報31に基づいて、目的地を設定する。
【0042】
以下、撮影画像データ中の付加情報31に基づいて目的地を設定する処理の内容につい
て、詳細に説明する。図4に、当該処理のフローチャートを示す。
【0043】
この処理において制御回路17は、まずステップ110で、指定された撮影画像データ
を撮影画像取得部15を用いて取得し、続いてステップ120で、当該撮影画像データ中
に撮影位置情報が含まれているか否かを判定する。撮影位置情報が含まれていなければそ
のまま当該処理を終了し、含まれていれば続いてステップ130を実行する。
【0044】
ステップ130では、目的地候補抽出処理を行うことで、当該撮影画像データの付加情
報に応じて目的地候補を抽出し、続いてステップ140で、図5に示すような確認画面を
画像表示装置12に表示させる。この確認画面には、抽出された目的地候補の表示と、そ
の目的地候補を目的地として設定するか否かを問い合わせる表示を含める。
【0045】
そしてステップ140では、ユーザが操作部13に対して「目的地として設定する」旨
の操作を行った場合は、当該目的地候補を目的地として設定し、「目的地として設定しな
い」旨の操作を行った場合は、目的地を設定せず処理を終了する。このようにして設定さ
れた目的地は、上述の通り、誘導経路算出処理に用いられる。
【0046】
なお、ステップ130で複数の目的地候補が抽出された場合は、ステップ140では、
それら複数の目的地候補のうち1つを選択するようユーザに促す表示を行い、操作部13
の選択操作に応じて、それら複数の目的地候補のうち1つを目的地として設定するように
なっていてもよい。
【0047】
ここで、ステップ130の目的地抽出処理について詳細に説明する。図6に示すように
、目的地抽出処理においては、まずステップ210で、取得した撮影画像データから、撮
影位置情報を読み出す。
【0048】
続いてステップ220では、読み出した撮影位置情報から、その撮影位置情報が示す撮
影位置に対応したPOI(以下、該当POIという)を検索する。この検索には、地図デ
ータに含まれている対応関係データを用いる。
【0049】
図7に、この対応データの構成例を示す。対応関係データは、複数のレコードから成り
、各レコードにおいては、1つの位置範囲(緯度、経度で表される地点の範囲)と、その
位置範囲に訪れるための車両の目的地として最も適したPOIとが、互いに対応付けられ
ている。
【0050】
例えば、図7の例では、特定の山が占める位置範囲を、「その山の登山口にある駐車場
」というPOIに対応付けている。つまり、車両が直接到達できる目的地であり、かつ、
その山に登るために最も適した目的地として、その山の登山口にある駐車場を割り当てて
いる。
【0051】
また、図7の例では、特定の遊園地が占める位置範囲を「その遊園地に付属する駐車場
」というPOIに対応付けている。つまり、車両が直接到達できる目的地であり、かつ、
その遊園地を利用するために最も適した目的地として、その遊園地に付属する駐車場を割
り当てている。候補の駐車場が複数ある場合は、ユーザに候補を選択させても良い。
【0052】
また、図7の例では、特定の店舗(例えば飲食店、旅行会社)が占める位置範囲を「そ
の店舗そのもの」というPOIに対応付けている。つまり、その店舗内にまで車両を到達
させることはできないが、遊園地や山のように占める範囲が広くない店舗については、そ
の店舗そのもののPOIを、その店舗を利用するために最も適した目的地として割り当て
ても、その店舗から実際の駐車位置までの距離はそう遠くないので問題ない。
【0053】
この対応関係データは、車両用ナビゲーション装置1の製造時に、作業者が各位置範囲
に最も適した目的地を適宜決定して作成するようになっていてもよいし、あるいは、車両
用ナビゲーション装置1の無線通信機能を利用して広域ネットワーク上のサーバからダウ
ンロードするようになっていてもよい。
【0054】
ステップ220の該当POIの検索においては、この対応関係データを用いて、ステッ
プ210で読み出された撮影位置情報が示す撮影位置を含む位置範囲のレコードを検索し
、検索の結果見つかったレコードにおいて当該位置範囲に対応付けられたPOIを特定す
る。例えば、撮影画像データが富士山の山頂で撮影されたものであるならば、富士山の登
山口駐車場のPOIが特定される。
【0055】
続いてステップ230では、該当POIが存在するか否かを判定する。ステップ220
で、検索の結果1つもレコードが見つからなかった場合は、該当POIが存在しないこと
になり、レコードが見つかった場合は、該当POIが存在することになる。
【0056】
該当POIが存在すると判定した場合、続いてステップ240に進み、その該当POI
を目的地候補として抽出し、目的地候補抽出処理を終了する。
【0057】
また、該当POIが存在しないと判定した場合、続いてステップ250に進み、ステッ
プ210で読み出した撮影位置情報の示す撮影位置に最も近い道路上の地点を、地図デー
タから読み出し、読み出した地点を目的地として設定する。このようにすることで、該当
POIが存在しない場合でも、道路を使って撮影位置に最も近づける位置まで、車両を走
行させることができる。
【0058】
このように、本実施形態の車両用ナビゲーション装置1は、取得した撮影画像データか
ら、撮影画像データの撮影位置を示す撮影位置情報を読み出し(ステップ210)、対応
関係データを用いて、当該撮影位置情報が示す位置を含む位置範囲を検索し、検索の結果
見つかった位置範囲に対応付けられた該当POIを特定し(ステップ220)、特定され
た該当施設を目的地として設定する(ステップ240、140)。
【0059】
このようになっていることで、撮影位置に訪れるための車両の目的地として適した施設
が目的地に設定されるので、実際に駐車する場所とは大きく離れた目的地を設定してしま
う可能性を低減することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態の車両用ナビゲーション装
置1は、第1実施形態の作動に加え、該当POIの有効期間を勘案した目的地設定を行う
ようになっている。これは、例えば、飲食店のPOIを目的地に設定したとしても、その
結果、当該飲食店の営業時間外や定休日に飲食店に着いてしまうのでは、飲食店での食事
を目的としているユーザにとって不都合であるという問題に対処するためである。
【0060】
本実施形態の車両用ナビゲーション装置1が第1実施形態と構成上異なるのは、本実施
形態の施設データ中のレコードには、対象とするPOIの有効期間情報を有しているもの
がある点のみである。
【0061】
あるPOIの有効期間情報とは、そのPOIを利用可能な期間をいう。例えば、毎日1
1時から15時まで、および、17時から22時まで営業しているPOIの有効期間は、
日(月、曜日)を特定しない11時から15時まで、および、17時から22時までの期
間である。また例えば、7月から10月までの期間のみ登山が許される山の登山口駐車場
の有効期間は、7月1日の0時から10月30日の24時までの期間である。
【0062】
本実施形態の車両用ナビゲーション装置1が第1実施形態と作動上異なるのは、本実施
形態の制御回路17が実行する目的地候補抽出処理の内容が、図6に示したものではなく
図8に示すものになることである。
【0063】
なお、図6と図8において同一の符号が付されたステップは、互いに同一の処理を行う
ものであり、ここではそれらの詳細についての説明は省略する。
【0064】
図8の処理において制御回路17は、ステップ230で該当POIが存在すると判定し
た場合、続いてステップ232で、施設データ中の該当POIのレコードに、有効期間情
報が含まれているか否かを判定する。つまり、該当POIに有効期間情報が設定されてい
るか否かを判定する。該当POIに有効期間情報が設定されていなければ、第1実施形態
と同様に、ステップ240で該当POIを目的地候補として抽出する。
【0065】
該当POIに有効期間情報が設定されていれば、続いてステップ234で、現在該当P
OIに向けて出発した場合、自車両が当該有効期間内に該当POIに到着するか否かを判
定する。具体的には、自車両の現在位置から該当POIまでの最適な経路をダイクストラ
法等によって算出し、算出した経路に沿った走行に要する時間を現在の日時に加えた結果
の日時、すなわち到着予想日時を算出する。そして、この到着予想日時が当該有効期間内
に入っていれば、自車両が当該有効期間内に該当POIに到着すると判定してステップ2
40に進み、入っていなければ、自車両が当該有効期間内に該当POIに到着しないと判
定してステップ235に進む。
【0066】
ステップ235では、ステップ240と同様に、該当POIを目的地候補として抽出す
る。続いてステップ236では、画像表示装置12およびスピーカ14を用いて、映像お
よび音声で、該当POIに有効期間内に到着しない旨の警告を行い、目的地候補抽出処理
を終了する。
【0067】
このように、車両用ナビゲーション装置1は、該当POIを利用可能な有効期間を示す
有効期間情報が該当POIに設定されている場合(ステップ232)、有効期間情報の示
す有効期間、現在の日時、および、現在位置から該当POIまでの走行に要する時間に基
づいて、有効期間内に車両が該当施設に到着するか否かを判定し(ステップ234)、有
効期間内に到着すると判定した場合、上記警告を行わないまま、該当POIを目的地とし
て設定する(ステップ240)。
【0068】
しかし、有効期間内に到着しないと判定した場合は、該当POIを目的地として設定す
る(ステップ235)と共に、上記警告を行う(ステップ236)。このようになってい
ることで、今から該当POIまで走行して該当POIに到着しても、その施設が利用不可
能であったという事態が発生する可能性が高いことを、ユーザは認識することができる。
【0069】

そして、その警告を受けた上で、図4のステップ140で、その該当POI(目的地候
補)を目的地に敢えて設定するか否かを、ユーザが選択できる。
【0070】
このようになっていることで、撮影画像中の撮影位置情報に対応した該当POIに到着
した後で、その施設が利用不可能であったことがわかるという事態が発生する可能性を低
減することができる。例えば、飲食店内で撮影された料理の撮影画像を用いて、飲食店の
POIを目的地に設定したとしても、その結果、当該飲食店の営業時間外や定休日に飲食
店に着いてしまい、ユーザが落胆してしまう、という事態が発生する可能性を低減するこ
とができる。
【0071】
また、制御回路17は、ステップ236で警告を行ったのち、ステップ140でユーザ
が該当POI(目的地候補)を目的地として設定しなかった場合、上記有効期間内に車両
が該当POIに到着できる(判定方法はステップ234と同じでよい)主発日時まで待ち
、当該主発日時が訪れたときに、その旨をユーザに報知し、該当POIを目的地として設
定するか否かをユーザに問い合わせ、設定する旨の応答があった場合にのみ、該当POI
を目的地として設定するようになっていてもよい。
【0072】
例えば、7月から10月まで登山可能な山で撮影された撮影画像を用いて目的地候補抽
出処理を行い、その結果ステップ236で、当該山の登山口駐車場(すなわち該当POI
)について警告を行い、ステップ140でユーザが当該山の登山口駐車場を目的地として
設定しない旨の操作を行った場合、その該当POIおよび有効期間を地図データ取得部1
6の記憶媒体に記憶しておき、7月1日以降で最初に車両用ナビゲーション装置1が起動
したときに、当該山に登山できる期間が訪れた旨を報知し、該当POIを目的地として設
定するか否かをユーザに問い合わせる。このようになっていることで、該当POIに到着
したときに確実に当該施設を利用できるようになる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態の車両用ナビゲーション装
置1は、第1実施形態の作動に加え、該当POIの特別期間を勘案した目的地設定を行う
ようになっている。
【0073】
例えば、紅葉が有名な観光地における紅葉を撮影した撮影画像を用いて目的地候補抽出
処理を行う場合、ユーザは、その紅葉を観るために当該観光地に向かいたいと考えている
可能性が高い。そのような場合に、紅葉のない夏や春に当該観光地を目的地に設定してし
まっては、ユーザの意図に反することになるという問題がある。
【0074】
しかし、この問題を解決するために、その撮影画像の表示内容から、それが紅葉を撮影
したものか否かを判定することは困難であるので、本実施形態では、撮影画像に撮影時日
時情報が含まれていることを利用して、この問題を解決する。
【0075】
本実施形態の車両用ナビゲーション装置1が第1実施形態と構成上異なるのは、本実施
形態の施設データ中のレコードには、対象とする施設の特別期間情報を有しているものが
ある点のみである。
【0076】
あるPOIの特別期間情報とは、前記該当施設周辺の景観が良好となる期間(以下、特
別期間という)を示す情報をいう。例えば、10月15日から11月20日までの期間の
み紅葉が綺麗であると予想される山の登山口駐車場の特別期間は、10月15日の0時か
ら11月20日の24時までの期間である。また例えば、見下ろした街の夜景が綺麗な山
の登山口駐車場の特別期間は日(月、曜日)を特定しない20時から24時まである。
【0077】
本実施形態の車両用ナビゲーション装置1が第1実施形態と作動上異なるのは、本実施
形態の制御回路17が実行する目的地候補抽出処理の内容が、図6に示したものではなく
図9に示すものになることである。
【0078】
なお、図6と図9において同一の符号が付されたステップは、互いに同一の処理を行う
ものであり、ここではそれらの詳細についての説明は省略する。
【0079】
図9の処理において制御回路17は、まずステップ310で、取得した撮影画像データ
の付加情報から、撮影位置情報に加え、撮影時日時情報も読み出し、続いてステップ22
0を実行する。
【0080】
また、ステップ230で該当POIが存在すると判定した場合、続いてステップ332
で、施設データ中の該当POIのレコードに、特別期間情報が含まれているか否かを判定
する。つまり、該当POIに特別期間情報が設定されているか否かを判定する。該当PO
Iに特別期間情報が設定されていなければ、第1実施形態と同様に、ステップ240で該
当POIを目的地候補として抽出する。
【0081】
該当POIに特別期間情報が設定されていれば、続いてステップ333において、ステ
ップ310で読み出した撮影時日時情報の示す撮影日時が、当該特別期間情報の示す特別
期間に含まれているか否かを判定し、含まれていれば続いてステップ334を実行し、含
まれていなければ、第1実施形態と同様に、ステップ240で該当POIを目的地候補と
して抽出する。
【0082】
このステップ333の判定は、上述の紅葉の例で言えば、撮影画像データが紅葉を撮影
したものである可能性が高いか低いかを判定するものである。したがって、撮影日時が特
別期間内に入っていなければ、すなわち、撮影画像データが紅葉を撮影したものでなけれ
ば、ユーザは紅葉を目的とするわけではないので、通常通り該当POIを目的地候補とし
て抽出すればよい。
【0083】
撮影日時が特別期間内に入っている場合に実行するステップ334では、現在該当PO
Iに出発した場合に自車両が当該特別期間内に該当POIに到着するか否かを、第2実施
形態のステップ234と同様の方法で判定する。そして、この到着予想日時が当該特別期
間内に入っていれば、自車両が当該特別期間内に該当POIに到着すると判定してステッ
プ240に進み、入っていなければ、自車両が当該特別期間内に該当POIに到着しない
と判定してステップ335に進む。
【0084】
ステップ335では、ステップ240と同様に、該当POIを目的地候補として抽出す
る。続いてステップ336では、画像表示装置12およびスピーカ14を用いて、映像お
よび音声で、該当POIに特別期間内に到着しない旨の警告を行い、目的地候補抽出処理
を終了する。
【0085】
このように、車両用ナビゲーション装置1は、該当POI周辺の景観が良好となる特別
期間を示す特別期間情報が該当POIに設定されている場合(ステップ332)、撮影日
時情報の示す撮影日時が特別期間情報の示す特別期間に含まれているか否かを判定する(
ステップ333)。
【0086】
そして、撮影日時が特別期間に含まれていると判定した場合、特別期間情報の示す特別
期間と、現在日時と、現在位置から該当POIまでの走行に要する時間に基づいて、特別
期間内に車両が該当POIに到着するか否かを判定し(ステップ334)、特別期間内に
到着すると判定した場合、上記警告を行わないまま、該当POIを目的地として設定する
(ステップ240)。そして、特別期間内に到着しないと判定した場合、該当POIを目
的地として設定する(ステップ335)と共に、上記警告を行う(ステップ336)。
【0087】
撮影日時が特別期間内である撮影画像には、当施設周辺の良好な景観が表れている可能
性が高い。したがって、撮影日時が特別期間内である撮影画像を用いて目的地設定を行う
ユーザは、その景観を目的に目的地に向かいたい可能性が高い。したがって、上記のよう
になっていることで、今から該当POIまで走行して該当POIに到着しても、目的の景
観を観ることができないという事態が発生する可能性が高いことを、ユーザは認識するこ
とができる。そして、その警告を受けた上で、図4のステップ140で、その該当POI
(目的地候補)を目的地に敢えて設定するか否かを、ユーザが選択できる。
【0088】
そして、撮影日時が特別期間に含まれていないと判定した場合、特別期間内に車両が該
当POIに到着するか否かに関わらず、上記警告を行わないまま、該当POIを目的地と
して設定する(ステップ240)。
【0089】
このように、撮影日時が特別期間内に入る場合は、その特別期間内に該当施設に到着で
きるか否かに応じた処理を行い、撮影日時が特別期間内に入らない場合は、景観とは無関
係に目的地に向かいたい可能性が高いので、その特別期間内に該当施設に到着できるか否
かに関わらず、上記警告を行わないまま目的地設定を行う。このようにすることで、景観
を目的とするユーザとそうでないユーザとを区別した目的地設定を行うことができる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態の車両用ナビゲーション装
置1は、第1実施形態の作動に加え、撮影画像の撮影位置が日本国外であった場合を勘案
する目的地設定を行うようになっている。
【0090】
本実施形態の車両用ナビゲーション装置1が第1実施形態と構成上異なるのは、本実施
形態の地図データには、日本国内に該当する位置範囲を示す日本国内範囲データも含まれ
ている点のみである。
【0091】
また、本実施形態の車両用ナビゲーション装置1が第1実施形態と作動上異なるのは、
本実施形態の制御回路17が実行する目的地候補抽出処理の内容が、図6に示したもので
はなく図10に示すものになることである。なお、図6と図10において同一の符号が付
されたステップは、互いに同一の処理を行うものであり、ここではそれらの詳細について
の説明は省略する。
【0092】
ステップ230で該当POIが存在しないと判定した場合、制御回路17は、続いてス
テップ245で、ステップ210で読み出した撮影位置情報の示す撮影位置が、日本国外
であるか否かを、上述の国内範囲データを用いて判定する。そして、撮影位置が日本国外
であれば続いてステップ260を実行し、撮影位置が日本国外でなければ、続いてステッ
プ250を実行する。
【0093】
ステップ260では、現在位置に最も近い旅行会社(あるいは、現在位置に最も近い空
港でもよい)のPOIを、地図データに基づいて特定し、特定したPOIを、目的地候補
として抽出する。
【0094】
このようになっていることで、撮影位置が日本国外である場合には、最寄りの旅行会社
(または空港)を目的地とすることで、車両が辿り着けないような海外の目的地を設定し
てしまう可能性を低減することができると共に、日本国外に行きたいというユーザの希望
に応じた目的地設定ができる。
【0095】
なお、地図データには、国内範囲データのみならず、世界の各国について、当該国内に
該当する位置範囲を示す各国の国内範囲データも含まれていてもよい。更に地図データに
は、日本国内の各空港について、当該空港からどの国への直行便が運行されているかを示
す運行データを含んでいてもよい。
【0096】
この場合、制御回路17は、ステップ260で、ステップ210で読み出した撮影位置
情報の示す撮影位置が、日本以外のどの国の範囲内であるかを、各国の国内範囲データに
基づいて特定し、特定した国への直行便を有する空港のPOIを、運行データに基づいて
特定し、特定したPOIを、目的地候補として抽出するようになっていてもよい。なお、
運行データは、車両用ナビゲーション装置1の無線通信機能を用いて外部のサーバ(例え
ば、FM−VICS放送局)から受信するようになっていてもよい。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1〜第4実施形態のそれぞれに対して、図11に示すように、撮影画像30の付加情報31として、撮影位置情報32、撮影時日時情報33等に加え、ユーザの評価情報34が含まれるようにし、さらに、車両用ナビゲーション装置1がこの評価情報34を目的地の設定時に利用するようにしたものである。
【0097】
このために、本実施形態における撮影機器2(デジタルカメラでもよいし、撮影機能付きの携帯電話機でもよい)の撮影部21は、図12のような処理を行う。具体的には、撮影部21は、撮影者の撮影操作があったときに、まずステップ410で、図示しない撮影機構(レンズ、シャッター、CCD等)を用いて被写体(風景等)を撮影し、撮影された映像(風景等)を表すデータを含む撮影画像30を生成すると共に、GPS受信機22から出力される現在位置(緯度、経度)の情報を撮影位置情報32として付加情報31中に含め、それと共に、現在の日時を示す情報を撮影時日時情報33として付加情報31中に含め、その結果の撮影画像データ30を記憶部23に記録する。
【0098】
続いてステップ420で、図13に例示するような所定のランク付け画面を、撮影機器2の液晶ディスプレイ等の画像表示部(図示せず)に表示させる。このランク付け画面は、当該撮影画像データ30の被写体のランク付けを撮影者に促す画面である。撮影者は、このランク付け画面に従って、図示しない撮影機器2の操作部を操作することで、撮影者の評価として、「高い」、「普通」、「低い」という複数のランクから1つを選択する。
【0099】
この選択を操作部を介して受け付けた撮影部21は、続いてステップ430で、ランク付け処理を行う。具体的には、選択されたランクを評価情報34として記憶部23中の撮影画像データ30に含める。
【0100】
このような撮影部21の処理により、撮影者が写真(撮影画像データ30)を撮影した際に、被写体についての評価情報34を付加することができる。なお、撮影部21としては、図12の処理が記載されたプログラムを実行する周知のマイクロコンピュータ等を用いて実現可能である。
【0101】
なお、本実施形態では、車両用ナビゲーション装置1の記憶媒体には、このような撮影位置情報32、撮影時日時情報33、評価情報34が含まれた撮影画像データ30が複数個記憶されているものとする。撮影機器2から車両用ナビゲーション装置1へこれら撮影画像データ30を記録する方法は、通信でもよいし、SDカード等のリムーバブルメディアを介したデータの移動でもよい。
【0102】
なお、車両用ナビゲーション装置1が記憶する撮影画像データ30には、車両用ナビゲーション装置1のユーザによって撮影されて評価情報34が入力された撮影画像データ30も、車両用ナビゲーション装置1のユーザ以外の撮影者によって撮影されて評価情報34が入力された撮影画像データ30も、含まれる。
【0103】
そして車両用ナビゲーション装置1の制御回路17は、図4に示した目的地設定処理において、ステップ140に代えて、図14に示すような処理を行うようになっている。つまり、制御回路17は、図1のステップ130の目的地候補抽出処理で目的地候補を抽出した後、図14のステップ150に進む。
【0104】
そして、ステップ150では、当該目的地候補の決定に使用した撮影画像データ30(すなわち、ステップ110で取得した撮影画像データ30)の評価情報34を読み出し、評価情報34のランクが「低い」になっている(すなわち、所定の低評価となっている)か否かを判定する。
【0105】
そして、低いと判定した場合は、ステップ160に進み、ユーザ警告処理を行う。具体的には、画像表示装置12に、図15に示すような警告画面を表示させる。この警告画面には、撮影画像データ30に基づいて選択された当該目的地候補の評価が低い旨を示すメッセージと、当該目的地候補を目的地として設定するか否かを問い合わせるメッセージが含まれている。
【0106】
さらにステップ160では、上記問い合わせのメッセージへの返答をユーザが操作部13を用いて入力するのを待ち、返答が入力されると、その返答が当該目的地候補を目的地として設定する旨のものであれば、当該目的地候補を目的地として設定した上で、ステップ170に進む。しかし、その返答が当該目的地候補を目的地として設定しない旨のものであれば、目的地を設定せずに図4の目的地設定処理を終了する。
【0107】
なお、ステップ150で当該評価情報34のランクが「低い」になっていない場合、当該目的地候補を目的地として設定した上で、ステップ160のユーザ警告処理を回避してステップ170に進む。
【0108】
ステップ170では、ランクが高い撮影画像データ30に対応するPOIが、設定した目的地の近傍(目的地を含む所定地理範囲内。例えば、目的地から所定距離以内。)に存在するか否かを判定する。ここでいうランクが高い撮影画像データ30とは、車両用ナビゲーション装置1に記録されている撮影画像データ30のうち、評価情報34のランクが「高い」になっている(すなわち、所定の高評価となっている)撮影画像データ30であり、撮影画像データ30は、撮影位置情報32を対応関係データ(図7参照)に適用することでPOIに対応づけられる。各POIの所在位置は、地図データに記録されている。
【0109】
あると判定した場合、続いてステップ180に進み、ルート変更提案処理を行う。具体的には、図16に示すように、現在地51から上記設定した目的地52までのルート53、54(ステップ130以前に選択された経由地55が含まれていてもよいし含まれていなくても良い)と、現在地51から上記設定した目的地52までのルートであり、かつ、ステップ170で有ると判定したPOI56を追加目的地または経由地に含めたルート57、58、59とを、画像表示装置12に表示させ、ルート53、54(最短経路)と、ルート57〜59(提案経路)の2つの経路のうち、ユーザが操作部13を用いて選択すると、その選択されたルートを誘導経路として経路案内を行う。ステップ180の後、図14の処理を終了する。
【0110】
なお、上記ではランクが三段階しかなかったが、もっと多段階に分かれていてもよい。そのような場合、好ましくはステップ170にて検索するPOIは、当初の目的地(ユーザが指定した撮影画像データ30に基づいて抽出された目的地)のランクよりも高いランクが付与されたものを対象とするとよい。このようにすれば、より一層魅力的な目的地あるいは経由地を提案できるようになるからである。
【0111】
さて、ステップ170で、無いと判定した場合、ステップ180の処理を回避して、ルート53、54を誘導経路として経路案内を行い、図14の処理を終了する。
【0112】
このように、本実施形態では、写真の撮影時に、撮影結果の撮影画像データ30に撮影者の評価情報34を付加し、車両用ナビゲーション装置1のユーザにとってより魅力的な目的地を設定させるため、評価情報34を加味した最適なルートを提案することができる。またその際、ユーザの評価情報34を加味し、少し遠回りしても評価情報34のランクが高いものを立ち寄り地としてユーザに提案したり、設定した目的地の評価が低い場合にはユーザに警告したりする。
【0113】
このようにすることで、撮影画像データ30と関連付けられたユーザの評価情報34を効果的に使用することで、目的地を設定する際、ユーザにとって魅力的な目的地を提案することができる。また、一度行って面白く無かったために低い評価情報34が付与された場所(被写体)もユーザが面白く無かったことを忘れていた場合でも、ユーザにそれを思い出させることもできる。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態について説明する。本実施形態は、第5実施形態に対して、車両用ナビゲーション装置1が経路案内終了後に撮影画像データ30に評価情報34を含める技術を追加するものである。
【0114】
具体的には、車両用ナビゲーション装置1の制御回路17は、図4に示したように、取得した撮影画像データ30に基づいて目的地(例えば、当該撮影画像データ30の撮影位置情報32に対応するPOI)を決定し、その後、経路案内処理によって、決定した目的地の経路案内を行う。そして制御回路17は、当該目的地に到着した結果経路案内が終了すると、図17に示す処理を開始する。
【0115】
そして、まずステップ450で、図18に例示するような所定のランク付け画面を、撮影機器2の液晶ディスプレイ等の画像表示部(図示せず)に表示させる。このランク付け画面は、当該撮影画像データ30の被写体のランク付けを撮影者に促す画面である。撮影者は、このランク付け画面に従って、図示しない撮影機器2の操作部を操作することで、撮影者の評価として、「高い」、「普通」、「低い」という複数のランクから1つを選択する。
【0116】
なお、このランク付け画面の表示開始後、車両の主電源(例えばIG)がオフになり、その後に主電源がオンになった際も、引き続きこのランク付け画面の表示を継続する。このようにすることで、ユーザは、当該目的地に到着した直後のみならず、目的地に到着し、車両の主電源をオフにして降車し、目的地で時間を過ごした後、目的地を離れるために再乗車して主電源をオンにした際も、その目的地の評価情報34を記録することができる。
【0117】
ランク付け画面の表示中、操作部を介してユーザの選択を受け付けた撮影部21は、続いてステップ430で、ランク付け処理を行う。具体的には、選択されたランクを評価情報34として記憶部23中の撮影画像データ30に含め、ランク付け画面の表示を終了し、他の画面を表示させることを許可する。
【0118】
また、ユーザは、図18の「消す」というアイコンを選択する操作を操作部13に対して行うこともでき、そのような操作が行われた場合、ランク付け画面の表示を終了し、他の画面を表示させることを許可する。
【0119】
このように、本実施形態では、車両用ナビゲーション装置1が経路案内終了後に撮影画像データ30に評価情報34を含めることができる。換言すれば、撮像画像データが示す撮影位置(POI)に対してユーザは評価を行うことができる。このようにして評価情報34が記録された撮影画像データ30は、第5実施携帯で撮影機器2で評価情報34が記録された撮影画像データ30と同じ態様で、車両用ナビゲーション装置1において使用される。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1〜第6実施形態のそれぞれに対して、撮影画像30の付加情報31に対してジャンル情報が関連付けられ、さらに、このジャンル情報と自車両の訪問地点履歴に基づいたデータを使用して、ユーザに経由地点または目的地(すなわち、最終目的地)を提案する技術を追加したものである。
【0120】
まず、自車両の訪問地点履歴について説明する。自車両の訪問地点履歴は、車両用ナビゲーション装置1の記憶媒体に記録されるデータであり、図19に例示するように、複数のレコードから構成され、各レコードは、1つの出発地、0個、1個、または複数個の経由地、1つの目的地、および訪問回数のデータを有している。訪問回数のデータは、同じレコードに含まれる出発地、(あれば)経由地、および目的地の組み合わせで自車両が訪問した回数を示す量である。出発地、経由地、目的地としては、当該出発地、経由地、目的地に該当するPOIを示す値が記録される。
【0121】
図20に、この訪問地点履歴の記録のために車両用ナビゲーション装置1の制御回路17が実行する処理を示す。制御回路17は、ユーザの操作に基づいて(あれば)経由地および目的地を設定し、この(あれば)経由地および目的地に対する経路案内を行い、自車両が経路案内の目的地に到着したときに、この図20の処理を開始する。
【0122】
なお、(あれば)経由地および目的地は、第1〜第4実施形態のように、取得した撮影画像30中の撮影位置情報32および対応関係データに基づいて設定してもよいし、あるいは、撮影画像30を用いず、ユーザの操作に従って従来通りの方法で(あれば)経由地および目的地を設定してもよい。
【0123】
図20の処理では、まずステップ510で、訪問地点履中に、今回の経路案内における出発地、(あれば)経由地、目的地の組み合わせと同じ組み合わせを有するレコードが存在するか否かを判定し、存在する場合は、ステップ520に進んで、当該レコード中の訪問回数の値を1回分増加させ、存在しない場合は、ステップ530に進んで、今回の経路案内における出発地、(あれば)経由地、目的地の組み合わせを有するレコードを訪問地点履歴に追加し、そのレコード中の訪問回数の値を、1回を示す値にする。
【0124】
なお、ある地点Sから目的地Aまで経路案内を行い、続いて目的地Aから目的地Bまで経路案内を行った場合は、地点Sを出発地とし、目的地Aを経由地とし、目的地Bを目的地とする経路案内を行ったとして、図20に示す処理を行うようになっていてもよい。
【0125】
このようにすることで、例えば、「ABCレストラン」に立ち寄った後、よく遊園地D(地図データにおいて「家族向けレジャー施設」というジャンルに分類されている)に行くなどの実績が記録されていく。
【0126】
次に、撮影画像30の付加情報31に対するジャンル情報の関連付けについて説明する。本実施形態の車両用ナビゲーション装置1の記憶媒体には、図21に例示するようなジオタグデータが記録されている。
【0127】
ジオタグデータは、複数のレコードを有しており、各レコードが、車両用ナビゲーション装置1に記録されている1つの撮影画像データ30に対応したレコードである。ある撮影画像データ30に対応したレコードは、ID、当該撮影画像データ30に含まれる撮影位置情報32に相当する座標、当該撮影位置情報32から対応関係データを用いて特定できる施設名(POIの名称)、および、当該POIのジャンル等の情報を含んでいる。
【0128】
図22に、このようなジオタグデータを記録するために車両用ナビゲーション装置1の制御回路17が実行する処理のフローチャートを示す。制御回路17は、撮影画像取得部15を用いて1つまたは複数の撮影画像データ30を取得したとき、撮影画像データ30毎に、図22の処理を実行し、その際、まずステップ550で、ジオタクデータに1つの撮影画像データ30用のレコードを作成すると共に、当該レコードに他のレコードと重複しないよう連番のIDを含める。
【0129】
続いてステップ555では、当該1つの撮影画像データ30から撮影位置情報32を読み出し、それを座標として当該レコードに含める。
【0130】
続いてステップ560では、ステップ555で読み出した撮影位置情報32を対応関係データに適用することで、撮影位置情報32の位置を含む範囲に対応づけられたPOIを検索し、検索の結果得られたPOIの名称を施設名として当該レコードに含める。
【0131】
続いてステップ565では、当該撮影画像データ30にジャンルが設定されているか否かを判定する。
【0132】
例えば、撮影機器2が撮影画像データ30を取得したときに、撮影者が撮影機器2の操作部を用いて被写体のジャンルを入力した場合、このジャンルの情報は撮影画像データ30の付加情報31に追加され、このようなジャンルの情報を含む撮影画像データ30については、ステップ565でジャンルが設定されていると判定する。
【0133】
また例えば、車両用ナビゲーション装置1における撮影画像データ30の取得時に、ユーザが操作部13を用いてジャンルを入力した場合、このジャンルの情報は撮影画像データ30に対応付けられて記憶媒体に記録される。このようにジャンルの情報に対応づけられた撮影画像データ30については、ステップ565でジャンルが設定されていると判定する。
【0134】
上記の2例のいずれでもない場合は、ステップ565でジャンルが設定されていないと判定し、続いてステップ570に進み、ステップ560で特定したPOIが地図データにおいて割り当てられているジャンルを特定し、特定したジャンルを当該レコードに含め、図22の処理を終了する。
【0135】
上記の2例のいずれかである場合は、ステップ565でジャンルが設定されていると判定し、ステップ575に進む。上記のように人(撮影者および)がジャンルを入力できることで、地図データのジャンル分けを使用する場合に比べ、ユーザが自由にジャンルを分類できるという利点がある。ステップ575では、当該1つの撮影画像データ30に設定されているジャンルを当該レコードに含め、図22の処理を終了する。
【0136】
撮影画像データ30を取得する度にこのような処理を繰り返すことで、車両用ナビゲーション装置1において複数のレコードを有するジオタグデータが記録されていく。
【0137】
このようにして車両用ナビゲーション装置1に記録される訪問地点履歴およびジオタグデータから、制御回路17は、図23に示すようなジャンル対応関係テーブルを作成して記憶媒体に記録する。このジャンル対応関係テーブルは、1つ以上のレコードを含み、各レコードは、出発地のジャンル、0個、1個、または複数個の経由地のそれぞれのジャンル、および、目的地(すなわち最終目的地)のジャンルを含んでいる。なお、自宅もジャンルの1つである。
【0138】
制御回路17は、このジャンル対応関係テーブルを作成するために、繰り返し(例えば、定期的に、訪問地点履歴の更新の度に、または、ジオタグデータの更新の度に)図24に示すような処理を実行し、まずステップ580で、訪問地点データの各レコードについて、当該レコード中の出発地、(あれば)経由地、目的地がジオタクデータの施設名に該当するレコード(以下、該当レコードという)があるか否かを判定し、なければ図24の処理を終了し、あればステップ590に進む。
【0139】
ステップ590では、該当レコード中の出発地、(あれば)経由地、および目的地のジャンルをジオタクデータから特定し、特定した出発地、(あれば)経由地、および目的地のジャンルを1つのレコードとしてジャンル対応関係テーブルに追加記録する。この際、追加記録したレコード中の出発地、(あれば)経由地、および目的地のジャンルは、それぞれ、該当レコードの出発地、(あれば)経由地、および目的地のPOIと関連付けておく。
【0140】
なお、ジャンル対応関係テーブルのレコードにおいて、経由地がない場合は、経由地のジャンルとしてNULLデータを設定する。
【0141】
次に、このようにして作成されたジャンル対応関係テーブルを使用してユーザに経由地点または目的地(すなわち、最終目的地)を提案する作動について説明する。図25に、この作動のために車両用ナビゲーション装置1の制御回路17が実行する処理のフローチャートを示す。この処理は、制御回路17が目的地設定処理においてユーザの操作に応じて目的地(および有れば経由地)を設定した後に、ステップ610から実行する。
【0142】
なお、(あれば)経由地および目的地は、第1〜第4実施形態のように、取得した撮影画像30中の撮影位置情報32および対応関係データに基づいて設定してもよいし、あるいは、撮影画像30を用いず、ユーザの操作に従って従来通りの方法で(あれば)経由地および目的地を設定してもよい。
【0143】
そして、まずステップ610で、設定した目的地(および有れば経由地)のジャンルを地図データのジャンル分類に基づいて(または、それら目的地または経由地の設定に使用された撮影画像データ30に対して設定されたジャンルに基づいて)特定し、特定した目的地(および有れば経由地)のジャンルの組み合わせと、ジャンル他対応関係テーブルの各レコード中の目的地(および有れば経由地)の組み合わせとを照合する。
【0144】
続いてステップ620では、照合の結果、特定した目的地(および有れば経由地)のジャンルの組み合わせと一致する組み合わせを有するレコードがあったか否かを判定する。なかったと判定すれば、図25の処理を終了し、特定した目的地(および有れば経由地)への誘導経路を案内する。
【0145】
あったと判定すれば、続いてステップ630に進み、一致したジャンル対応関係テーブル中のレコード(以下、一致レコードという)中の目的地(および有れば経由地)のジャンルに関連付けられたPOIと、設定した目的地(および有れば経由地)のPOIとを比較し、1箇所のみ(例えば、1番目の経由地のみ、目的地のみ)異なっているか否かを判定する。1箇所のみ異なっていると判定する場合以外は、図25の処理を終了し、特定した目的地(および有れば経由地)への誘導経路を案内する。
【0146】
1箇所のみ異なっていると判定する場合、続いてステップ640に進み、一致レコードに関連付けられたPOIを通る経路をユーザに提案する。
例えば、図26に示すように、設定した経由地71および目的地72のPOIがそれぞれABCレストラン(ジャンルは飲食店)および遊園地D(ジャンルは家族向けレジャー施設)であったとする。この場合、設定した経路のジャンルの組み合わせは、「自宅(出発地ジャンル:POIは自宅)」→「飲食店(経由地ジャンル:POIはABCレストラン)」→「家族向けレジャー施設(目的地ジャンル:POIは遊園地D)」となる。
次にステップ620で説明したように、この組み合わせと完全に一致するレコードがジャンル対応テーブルにないか照合する。ここでは一致レコードが存在する(ステップ620:yes)ものとして説明する。そして、当該一致レコードにおいて、各ジャンルと対応するPOIは、以下であったとする。つまり、「自宅(出発地ジャンル:POIは自宅)」→「飲食店(経由地ジャンル:POIはABCレストラン)」→「家族向けレジャー施設(目的地ジャンル:POIはショッピングモールE)」といった具合である。
次にステップ630で説明したように、設定した経路の目的地(経由地も含む)と、一致レコードにおける目的地(経由地も含む)との違いが1箇所のみかどうか判断する。この例では、設定した経路の目的地が遊園地Dであり、一方、一致レコードにおける目的地ジャンルに対応するPOIがショッピングモールEである。すなわち双方は、目的地だけが異なるので、ステップ630が肯定判定となる条件を満たす(ステップ630:YES)。
よって、この場合、ステップ640で、現在位置(自宅)74から一致レコードに関連付けられたPOI71、73を通る経路を画像表示装置12に表示することで、新たな経路75、76をユーザに提案する。
【0147】
なお、経路76について、走行予定時間、通行料金、渋滞度等の情報をユーザに報知してもよい。また、ステップ575における経路75、76の表示は、遊園地Dが営業していない場合にのみ行うようになっていてもよい。
【0148】
また、上記ステップ630の処理では、設定した経路と一致レコードとの比較において、目的地(経由地も含む)が1箇所のみ異なるかどうかにより、新たな経路を提案するか否かを判定していた。しかし、これに限らず、双方の比較において、経由地あるいは目的地同士が1箇所でも共通していれば、ステップ630を肯定判定とするようにしてもよい(つまり新たな経路として一致レコードの示すPOIの組み合わせ経路を提案するようにしてもよい)。このようにすれば、ユーザにとってより一層、POIや経路選択の幅が広がり、利便性が向上する。
【0149】
また、上記ステップ630を省略することも可能である。すなわち、一致レコードさえ存在すれば、一致レコードに対応するPOIの組み合わせを新たな経路として提案するようにすることも可能である。
【0150】
このように、本実施形態では、目的地または経由地を設定した後、ジャンルの情報および撮影位置情報を含む複数の画像データのうち、前記設定された目的地または経由地のジャンルと同じジャンルの情報を有する画像データの撮影位置情報に基づく施設を、前記設定された目的地または経由地の代わりに用いた経路を提案することができる。
【0151】
このようにすることで、撮影画像に含まれるジャンル情報を用いて、ユーザに同じジャンルの別の施設を通る経路をユーザに知らせることができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態について説明する。本実施形態は、上記第7実施形態の変形例であり、第7実施形態と同様に、ジャンル対応関係テーブルを活用してユーザに新たな経路(別経路)を提案するものである。ここで本実施形態が第7実施形態と作動上異なるのは、制御回路17が実行する処理内容が、第7実施形態において説明した図25の処理ではなく、図27に示す処理となっている点である。
なお、図27において、図25と同一の処理ステップには同一符号を付与してある。この説明はすでに行っているため、以下では省略する。
さて、図27の処理で、ステップ620にて一致レコードがない(ステップ620:no)となった場合、処理をステップ700へ移す。
ステップ700では、図28に示す提案用経路探索処理を行う。そして、その探索の結果、該当経路がある場合(ステップ710:yes)には、その経路を新たな経路としてユーザに提案(ステップ720)したのち、処理を終了する。一方、該当経路がない場合(ステップ710:no)にはそのまま図27の処理を終了する。
次に、上記処理および特に図28に示す提案用経路探索処理について、具体例を交えて説明する。具体例としてたとえば図29(a)に示すように、設定した経由地71および目的地72のPOIがそれぞれABCレストラン(ジャンルは飲食店)および遊園地D(ジャンルは家族向けレジャー施設)であったとする。
すると実施形態7と同様に、設定した経路のPOIのジャンルの組み合わせは、「自宅(出発地ジャンル:POIは自宅)」→「飲食店(経由地ジャンル:POIはABCレストラン)」→「家族向けレジャー施設(目的地ジャンル:POIは遊園地D)」となる。
なお、図29(a)に示す自宅74からショッピングモールE(ジャンルは家族向けレジャー施設)73までの経路は、すでにジャンル対応関係テーブルに登録されたデータ(出発地ジャンルが自宅で目的地ジャンルが家族向けレジャー施設という組み合わせで登録されたデータ)である。
【0152】
次に、ステップ620で一致レコードを探索するも、ジャンル対応関係テーブルには一致するジャンルの組み合わせがないものとする。ここで、ステップ700(図28のステップ800)では設定した経路のPOIのジャンルの組み合わせと同じ組み合わせであって、しかも設定した経路のPOIとは完全に一致しない経路がないかどうか検索するのである。
【0153】
ここで、検索の結果、ショッピングモールEは設定された目的地である遊園地Dと同一のジャンルであるため、図29(b)に示すように、ABCレストラン71を経由して、ショッピングモールE73にいたる経路77、78が新たな経路として抽出される(ステップ710:yes)。これが、別経路としてユーザに提案されるのである(ステップ720)。なお、この別経路はユーザが一度も走行したことがなかったため、ジャンル対応関係テーブルには登録されていなかったものである。
【0154】
このような第8実施形態の処理によれば、第7実施形態において、設定した経路の目的地(経由地も含む)のジャンルの組み合わせと、ジャンル対応関係テーブルの組み合わせを照合し、該当する一致レコードがなかったとしても、ユーザに魅力的な別経路を提案することができるようになる。
【0155】
つまり、ユーザにとって、さらにPOIや経路選択の幅が広がり、利便性がより一層向上することにつながる。なお、図29(b)の経路78について、走行予定時間や料金、渋滞状況をユーザに報知するようになっていてもよい。するとユーザは、ABCレストラン71からは感覚的に遠いと思っていたショッピングモールE73が実は近いのではと思い、経路78を選択できるようになる可能性がある。
【0156】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限
定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含す
るものである。
【0157】
(1)例えば、第4実施形態の処理は、第1実施形態のみならず、第2、第3実施形態に適用してもよい。また、第2実施形態の有効期間情報と第3実施形態の特別期間情報の両方を利用して警告、目的地候補抽出を行うようになっていてもよい。
【0158】
(2)また、上記実施形態では、車両用ナビゲーション装置1の制御回路17は、1つの撮影画像データに基づいて、目的地を設定しているが、複数の撮影画像データに基づいて、経由地および目的地を設定し、その経由地および目的地を通過する誘導経路を算出するようになっていてもよい。
【0159】
例えば、制御回路17は、飲食店Aで撮影された料理の撮影画像データA、飲食店Bで撮影された料理の撮影画像データB、観光地Cで撮影された撮影画像データCを、撮影画像取得部15を用いて取得した場合、それら撮影画像データA、B、Cから抽出した撮影位置情報が示す撮影位置A、B、Cのそれぞれについて、ステップ220のように該当POIを検索する。
【0160】
そして、撮影位置Aに対応する該当POIが該当POI−Aであり、撮影位置Bに対応
する該当POIが該当POI−Bであり、撮影位置Cに対応する該当POIが該当POI
−Cであった場合、各該当POIの有効期間を抽出し、それら各該当POIを有効期間内
に訪れることができるように、該当POI−A、該当POI−B、該当POI−Cの巡回
の順序および走行スケジュールを決める。
【0161】
例えば、該当POI−Aの有効期間(営業時間)が11時から15時までであり、該当
POI−Aの有効期間(営業時間)が18時から24時までであり、該当POI−Cの有
効期間が15時〜18時までである場合について説明する。
【0162】
この場合、有効期間の順序に基づいて、該当POI−A、該当POI−C、該当POI
−Bの順に巡回するよう、該当POI−Aを第1番目の経由地に設定し、該当POI−C
を第2番目の経由地に設定し、該当POI−Bを目的地に設定する。そして、出発地(例
えば、自宅位置)から該当POI−Aまでの走行に要する時間Aを算出し、該当POI−
Aから該当POI−Cまでの走行に要する時間Cを算出し、該当POI−Cから該当PO
I−Bまでの走行に要する時間Bを算出する。
【0163】
そして、該当POI−Aの有効期間内の時間(例えば、12時)に該当POI−Aに到
着するよう、出発地における出発時刻(例えば、12時から時間Aを減算した時刻)を決
定し、該当POI−Cの有効期間内の時間(例えば、16時)に該当POI−Cに到着す
るよう、該当POI−Aにおける出発時刻(例えば、16時から時間Cを減算した時刻)
を決定し、また、該当POI−Bの有効期間内の時間(例えば、19時)に該当POI−
Bに到着するよう、該当POI−Cにおける出発時刻(例えば、19時から時間Cを減算
した時刻)を決定する。
【0164】
(3)また、車両用ナビゲーション装置1の制御回路17が、複数の撮影画像データに基づいて、1つまたは複数の経由地候補および1つの目的地候補を決定するようになっていてもよい。その場合、その後に図14に示した処理を行う場合、ステップ150では、当該経由地候補および目的地候補のそれぞれの決定に使用した撮影画像データ30の評価情報34を読み出し、それら評価情報34のランクのうち少なくとも1つが「低い」になっているか否かを判定する。そして、少なくとも1つが「低い」になっている場合、ステップ160に進み、1つも「低い」になっていない場合に、ステップ160を回避してステップ170に進むようになっていてもよい。そして、ステップ160では、「低い」という評価情報34を含む撮影画像データ30に基づいて決定された経由地候補または目的地候補を操作部13に表示するようになっていてもよい。
【0165】
(4)また、第5実施形態のステップ170では、ランクが高い撮影画像データ30に対応するPOIが、設定した目的地の近傍に存在するか否かを判定するようになっているが、その代わりに、ランクが高い撮影画像データ30に対応するPOIが、設定した目的地までの誘導経路の近傍(誘導経路を含む所定地理範囲内。例えば、ランクが高い撮影画像データ30に対応するPOIが、誘導経路から所定距離以内。)に存在するか否かを判定するようになっていてもよい。
【0166】
(5)また、上記の実施形態において、制御回路17がプログラムを実行することで実現して
いる各機能は、それらの機能を有するハードウェア(例えば回路構成をプログラムするこ
とが可能なFPGA)を用いて実現するようになっていてもよい。
【符号の説明】
【0167】
1 車両用ナビゲーション装置
2 撮影機器
30 撮影画像データ
31 付加情報
32 撮影位置情報
33 撮影時日時情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
設定された目的地までの経路を算出して案内する車両用ナビゲーション装置であって、
位置範囲と、その位置範囲に訪れるための車両の目的地として適した施設と、の対応関
係を示す対応関係データが記録された記憶媒体(16)と、
撮影画像データから、前記撮影画像データの撮影位置を示す撮影位置情報を読み出す読
み出し手段(210、310)と、
前記対応関係データを用いて、読み出された前記撮影位置情報が示す位置を含む位置範
囲を検索し、検索の結果見つかった位置範囲に対応付けられた施設(以下、該当施設とい
う)を特定する検索手段(220)と、
前記検索手段(220)によって特定された前記該当施設を目的地として設定する設定
手段(140、232〜240、332〜334、245、260)と、を備えた車両用
ナビゲーション装置。
【請求項2】
前記設定手段は、前記該当施設を利用可能な有効期間を示す有効期間情報が前記該当施
設に設定されている場合、前記有効期間情報の示す有効期間と現在の日時との関係に基づ
いて、前記該当施設に向けて現在出発した場合に前記車両が前記有効期間内に前記該当施
設に到着するか否かを判定し、前記有効期間内に到着しないと判定した場合、前記該当施
設に前記有効期間内に到着しない旨の警告を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両
用ナビゲーション装置。
【請求項3】
前記設定手段は、前記車両が前記有効期間内に前記該当施設に到着しないと判定した場
合、前記有効期間内に前記車両が前記該当施設に到着できる出発時刻まで待ち、当該出発
時刻が訪れたときに、前記該当施設を目的地として設定することを特徴とする請求項2に
記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項4】
前記読み出し手段(210、310)は更に、前記撮影画像データから、前記撮影画像
データの撮影日時を示す撮影日時情報を読み出し、
前記設定手段は、前記該当施設周辺の景観が良好となる特別期間を示す特別期間情報が
前記該当施設に設定されている場合、前記撮影日時情報の示す撮影日時が前記特別期間情
報の示す特別期間に含まれているか否かを判定し、
含まれていると判定した場合、前記特別期間情報の示す特別期間と現在日時との関係に
基づいて、前記該当施設に向けて現在出発した場合に前記車両が前記特別期間内に前記該
当施設に到着するか否かを判定し、前記特別期間内に到着しないと判定した場合、前記該
当施設に前記特別期間内に到着しない旨の警告を行い、
含まれていないと判定した場合、前記特別期間内に前記車両が前記該当施設に到着する
か否かに関わらず、前記該当施設を目的地として設定することを特徴とする請求項1ない
し3のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項5】
設定された目的地までの経路を算出して案内する車両用ナビゲーション装置であって、
撮影画像データから、前記撮影画像データの撮影位置を示す撮影位置情報を読み出す読
み出し手段(210、310)と、
前記撮影位置情報の示す撮影位置が日本国外である場合、旅行会社または空港を目的地
として設定することを特徴とする車両用ナビゲーション装置。
【請求項6】
位置範囲と、その位置範囲に訪れるための車両の目的地として適した施設と、の対応関
係を示す対応関係データが記録された記憶媒体(16)を備えると共に設定された目的地
までの経路を算出して案内する車両用ナビゲーション装置に用いるプログラムであって、
撮影画像データから、前記撮影画像データの撮影位置を示す撮影位置情報を読み出す読
み出し手段(210、310)、
前記対応関係データを用いて、読み出された前記撮影位置情報が示す位置を含む位置範
囲を検索し、検索の結果見つかった位置範囲に対応付けられた施設(以下、該当施設とい
う)を特定する検索手段(220)、および、
前記検索手段(220)によって特定された前記該当施設を目的地として設定する設定
手段(140、232〜240、332〜334、245、260)として、前記ナビゲ
ーション装置の制御回路を機能させるプログラム。
【請求項7】
設定された目的地までの経路を算出して案内する車両用ナビゲーション装置に用いるプ
ログラムであって、
撮影画像データから、前記撮影画像データの撮影位置を示す撮影位置情報を読み出す読
み出し手段(210、310)、および、
前記撮影位置情報の示す撮影位置が日本国外である場合、旅行会社を目的地として設定
する設定手段(140、232〜240、332〜334、245、260)として、前
記ナビゲーション装置の制御回路を機能させるプログラム。
【請求項8】
前記撮影画像データから、人による評価を示す評価情報を読み出し、読み出した評価情報が所定の低評価を示している場合、前記検索手段(220)によって特定された前記該当施設が低評価である旨を通知する通知手段(160)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項9】
前記検索手段(220)によって特定された前記該当施設を含む所定範地理囲内または前記該当施設までの経路を含む所定範囲内に、所定の高評価の評価情報を含む撮影画像データの撮影位置情報を前記対応関係データに適用することで得られる施設がある場合、前記得られる施設を追加の目的地または経由地とする経路を表示する追加表示手段(180)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4および8のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項10】
目的地または経由地を設定した後、ジャンルの情報および撮影位置情報を含む複数の画像データのうち、前記設定された目的地または経由地のジャンルと同じジャンルの情報を有する画像データの撮影位置情報に基づく施設を、前記設定された目的地または経由地の代わりに用いた経路を提案することを特徴とする請求項1ないし5、8、9のいずれか1つに記載の車両用ナビゲーション装置。
【請求項11】
目的地または経由地を設定した後、ジャンルの情報および撮影位置情報を含む複数の画像データのうち、前記設定された目的地または経由地のジャンルと同じジャンルの情報を有する画像データの撮影位置情報に基づく施設を、前記設定された目的地または経由地の代わりに用いた経路を提案する提案手段として前記ナビゲーション装置の制御回路を機能させる請求項6、7のいずれか1つに記載のプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2011−203244(P2011−203244A)
【公開日】平成23年10月13日(2011.10.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−37076(P2011−37076)
【出願日】平成23年2月23日(2011.2.23)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】