説明

ナビゲーション装置およびプログラム

【課題】 特定の店舗種類の入力を受け付け、その種類の店舗への経路を表示するナビゲーション装置において、表示された店舗を訪れても所望の物品を購入できないかもしれないというユーザの不安感を低減する。
【解決手段】 車両用ナビゲーション装置は、店舗種類の入力を受け付け(110)、受け付けた店舗種類に属する大型店舗のうち、最も現在位置に近い店舗を目標店舗として特定し(120)、現在位置からその目標店舗までの暫定経路を特定し(130)、その暫定経路の近くにあり、かつ受け付けた店舗種類に属する店舗を経由候補店舗として表示装置に表示させ(140)、その表示させた経由候補店舗の選択の操作を受け付け(150)、受け付けた選択の操作に基づいて、経由候補店舗のうちから経由店舗を特定し(160)、その経由店舗を経由し、現在位置から目標店舗に至る案内経路を、経由店舗および目標店舗と共に表示装置に表示させる(170)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された施設種類に属する施設、またはその施設への経路を表示するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、施設の種類の入力を受けると、その種類に属する施設を記憶媒体中の施設データから読み出して表示するナビゲーション装置が提案されている(特許文献1参照)例えば、特許文献1には、ガソリンスタンド、コンビニエンスストア等の種類の入力を受けると、その入力のあった種類の施設を、自車両の予測経路近傍から探索し、探索の結果見つかった施設を表示する車両用ナビゲーション装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004−4029号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このようなナビゲーション装置は、その店舗の品揃えの情報に基づいた店舗表示をするわけではない。したがって、ユーザが珍しい玩具や書籍を購入したいと思っている場合、ユーザがその物品を販売する店舗の種類を入力し、ナビゲーション装置がその種類に属する店舗の表示を行っても、それら表示された店舗がその物品を現に販売しているとは限らない。
【0004】
このように、従来の技術では、表示された店舗を訪れても所望の物品を購入できないかもしれないという不安感をユーザに与えてしまう場合がある。
【0005】
本発明は上記点に鑑み、特定の施設種類の入力を受け付け、その種類の施設または施設への経路を表示するナビゲーション装置において、表示された施設を訪れても所望の結果画得られないかもしれないというユーザの不安感を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、発明者は、大型店舗等の施設は品揃えが豊富で所望の物品等が取り扱われている可能性が非常に高く、もし取り扱われていなかったとしても、気軽に取り寄せの手続きを行うことができる場合が多いので、ユーザにとって所望の目的達成への期待感が高いという点に着目した。
【0007】
上記目的を達成するための本発明の第1の特徴は、ナビゲーション装置が、施設種類の入力を受け付け、受け付けた施設種類に属する大型施設を目標施設として特定し、特定した目標施設を表示装置に表示させ、さらに、現在位置から特定した目標施設に至るまでに経由しやすく、かつ受け付けた施設種類に属する施設を表示装置に表示させることである。
【0008】
このように、ナビゲーション装置は、入力を受けた種類に属する大型施設、および、現在位置から目標施設に至るまでに経由しやすく、かつ受け付けた施設種類に属する施設を表示装置に表示させるので、ユーザは、近くの施設に立ち寄って所望の物品等を探しながら大型施設へ向かうことができる。このようなナビゲーション装置は、ユーザに対して、最終的に大型店に行けば所望の目的が達成できるであろうという安心感を与えることができる。すなわち、表示された施設を訪れても所望の目的を達成できないかもしれないというユーザの不安感を低減することができる。
【0009】
また、上記の目標施設、および経由しやすい施設に加え、現在位置からその経由しやすい施設を経由して上記目標施設に至る案内経路を表示装置に表示させるようになっていてもよい。
【0010】
このようになっていることで、ユーザは、その経路に従って走行しながら所望の物品等を探すことができるので、ナビゲーション装置の利便性が向上する。
【0011】
また、ナビゲーション装置は、現在位置から特定した目標施設に至るまでに経由しやすく、かつ受け付けた施設種類に属する施設を、経由候補施設として表示装置に表示させ、さらに、表示させた経由候補施設の選択の操作を受け付け、さらに、受け付けた選択の操作に基づいて、表示させた経由候補施設のうちから経由施設を特定し、現在位置からその特定した経由施設を経由し目標施設に至る案内経路を、経由施設および目標施設と共に表示装置に表示させるようになっていてもよい。
【0012】
このようになっていることで、ユーザが経由する施設を選択することができるので、大型施設までに立ち寄る施設選びの自由度が高くなる。
【0013】
また、ナビゲーション装置は、現在位置から目標施設までの暫定経路を特定し、 その特定した暫定経路の近くにある施設を、現在位置から目標施設に至るまでに経由しやすい施設とするようになっていてもよい。
【0014】
また、ナビゲーション装置は、更に具体的には、施設種類の入力を受け付け、受け付けた施設種類に属する大型施設のうち、最も現在位置に近い施設を目標施設として特定し、現在位置からその目標施設までの暫定経路を特定し、その暫定経路の近くにあり、かつ受け付けた施設種類に属する施設を経由候補施設として表示装置に表示させ、その表示させた経由候補施設の選択の操作を受け付け、受け付けた選択の操作に基づいて、経由候補施設のうちから経由施設を特定し、その経由施設を経由し、現在位置から目標施設に至る案内経路を、経由施設および目標施設と共に表示装置に表示させるようになっていてもよい。
【0015】
また、本発明の第2の特徴は、ナビゲーション装置が、施設種類の入力を受け付け、受け付けた施設種類に属する大型施設を目標施設として特定し、現在位置からその目標施設までの案内経路を表示装置に表示させることである。
【0016】
このように、ナビゲーション装置は、入力を受けた種類に属する大型施設への現在位置からの案内経路を表装置に表示させるので、ユーザに対して、大型店に行けば所望の目的が達成できるであろうという安心感を与えることができる。すなわち、表示された施設を訪れても所望の目的を達成できないかもしれないというユーザの不安感を低減することができる。
【0017】
また、上記した第1および第2の特徴において、ある施設が大型施設であるか否かの判定については、記憶媒体中に施設のグループ専用のロゴマークが含まれていることに基づいて、そのグループに属する施設を大型施設であるとしてもよい。
【0018】
また、記憶媒体中に含まれるある施設の保有駐車場台数情報が所定数以上の台数であることに基づいて、その施設を大型施設であるとしてもよい。
【0019】
また、記憶媒体に含まれるある施設のサイズ情報が、所定のサイズ基準以上であることに基づいて、その施設を大型施設であるとしてもよい。
【0020】
なお、上記した本発明の特徴は、コンピュータにそのような特徴の機能を実現させるプログラムとしても実現可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に、本実施形態に係る車両用ナビゲーション装置1のハードウェア構成を示す。
【0022】
車載用ナビゲーション装置1は、位置検出器11、操作スイッチ群12、画像表示装置13、スピーカ14、RAM16、ROM17、外部記憶媒体18、および制御回路19を有している。
【0023】
位置検出器11は、いずれも周知の図示しない地磁気センサ、ジャイロスコープ、車速センサ、およびGPS受信機等のセンサを有しており、これらセンサの各々の性質に基づいた、車両の現在位置や向きを特定するための情報を制御回路19に出力する。
【0024】
操作スイッチ群12は、車両用ナビゲーション装置1に設けられた複数のメカニカルスイッチ、画像表示装置13表示面に重ねて設けられたタッチパネル等の入力装置から成り、ユーザによるメカニカルスイッチの押下、タッチパネルのタッチに基いた信号を制御回路19に出力する。
【0025】
画像表示装置13は、制御回路19から出力された映像信号に基いた映像をユーザに表示する。表示映像としては、例えば現在地を中心とする地図等がある。
【0026】
外部記憶媒体18は、HDD等の不揮発性の記憶媒体であり、制御回路19が読み出して実行するプログラム、経路案内用の地図データ等を記憶している。
【0027】
地図データは、道路片(リンク)および交差点(ノード)の位置情報、交差点と道路片との接続関係情報等の道路データに加え、施設データを有している。施設データは、施設毎のエントリを複数有しており、各エントリは、対象とする施設の名称情報、所在位置情報、種類情報、ロゴマーク情報等を示すデータを有している。
【0028】
種類情報は、例えば書店、玩具店、日用品店等の、対象とする施設が属する業種を示す情報である。
【0029】
ロゴマーク情報は、対象とする施設を地図上に表示するときに用いるロゴマークを指定する情報である。ロゴマークを示す画像データは、外部記憶媒体18中に複数種類記憶されている。外部記憶媒体18に記憶されているロゴマークには、玩具店、ラーメン店、百貨店等の、ある業種に汎用的に用いられるロゴマークと、特定の業者専用として用いられるロゴマークがある。
【0030】
ロゴマーク情報からは、対象とする施設が汎用的なロゴマークを用いるようになっているか、あるいは専用のロゴマークを用いるようになっているかがわかる。特定の業者としては、例えばチェーン店、フランチャイズグループ等の、統一ブランドを用いて営業を行うグループがある。
【0031】
専用のロゴマークが外部記憶媒体18中にある業者は、大型店舗である。例えば、統一ブランドグループの場合、全国にそのグループの店舗数が基準数(例えば100件)以上ある場合に、そのグループの専用のロゴマークが外部記憶媒体18にあらかじめ記録される。したがって、ある店舗が大型店舗であるか否かは、外部記憶媒体18中に店舗の業者専用のロゴマークが含まれているか否かで判定することができる。
【0032】
制御回路(コンピュータに相当する)19はROM17および外部記憶媒体18から読み出した車両用ナビゲーション装置1の動作のためのプログラムを実行し、その実行の際にはRAM16、ROM17、および外部記憶媒体18から情報を読み出し、RAM16および外部記憶媒体18に対して情報の書き込みを行い、位置検出器11、操作スイッチ群12、画像表示装置13およびスピーカ14と信号の授受を行う。
【0033】
制御回路19がプログラムを実行することによって行う具体的な処理としては、現在位置特定処理、案内経路探索処理、経路案内処理等がある。
【0034】
現在位置特定処理は、位置検出器11からの信号に基いて、周知のマップマッチング等の技術を用いて車両の現在位置や向きを特定する処理である。
【0035】
案内経路探索処理は、入力装置からユーザによる目的地の入力を受け付け、現在位置から当該目的地までの最適な案内経路を算出する処理である。
【0036】
経路案内処理は、外部記憶媒体18から地図データを読み出し、算出された案内経路、目的施設、経由施設、現在位置等を、この地図上に重ねた画像を画像表示装置13に出力し、案内交差点に手前に自車両が到達した等の必要時に、右折、左折等を指示する案内音声信号をスピーカ14に出力する処理である。
【0037】
ここで、案内経路探索処理について詳細に説明する。案内経路探索処理は、ユーザの入力を受け付けるバリエーションとして、目的施設の入力を受け付けるモードと、施設の種類の入力を受け付けるモードを有している。また、施設の種類の入力を受け付けるモードにはさらにバリエーションがあり、そのバリエーションの1つのモードとして、捜し物探索モードを有している。
【0038】
制御回路19は、案内経路探索処理の実行時に、ユーザによる操作スイッチ群12の操作に基づいて、どのモードで入力を受け付けるかを特定し、その特定したモードのための処理を開始する。
【0039】
図2に、探し物検索モードのための処理を制御回路19に実現させる探し物検索用プログラム100のフローチャートを示す。
【0040】
まずステップ110で、種類の入力を受け付ける。具体的には、画像表示装置13に、例えば種類リスト等、ユーザに対して種類を入力するよう促す画面を表示させ、ユーザによる操作スイッチ群12を用いた種類の入力を待つ。
【0041】
ユーザによる種類の入力があると、続いてステップ120で、入力のあった店舗種類に属する大型店舗のうち、最も現在位置に近い店舗を目標店舗として特定する。ある店舗が当該店舗種類に属するか否かは、施設データ中の、その店舗の種類情報に基づいて判定する。また、ある店舗が大型店舗であるか否かの区別は、上記の通り、施設データ中の、その店舗のロゴマーク情報が、専用のロゴマークを指定しているか否かに基づいて判定する。また、最も現在位置に近いか否かは、現在位置判定処理の結果、および施設データ中の、その店舗の所在位置情報に基づいて判定する。
【0042】
続いてステップ130で、現在位置からその目標店舗までの暫定経路を、道路データに基づいて、周知のダイクストラ法等を用いて特定する。
【0043】
続いてステップ140で、受け付けた店舗種類に属する店舗(以下同種店舗と記す)のうち、上記のように特定された暫定経路の近くにある店舗を特定し、その特定した店舗を経由候補店舗として画像表示装置13に表示させる。ある店舗が暫定経路の近くにあるか否かは、施設データ中の、その店舗の所在位置情報と、道路データ中の暫定経路の位置とを比較し、店舗の所在位置からその暫定経路に下ろした垂線の長さが所定の距離以下であるか否かに基づいて判定する。所定の距離とは、例えば50メートル、100メートル等である。
【0044】
なお、表示させる経由候補店舗は、暫定経路の近くにある全ての同種店舗であってもよいし、表示させる同種店舗の最大数が決まっていてもよい。最大表示数が決まっており、かつ暫定経路に近い同種店舗がその最大数以上である場合には、そのうちから暫定経路に最も近い5つを表示させるようになっていてもよいし、あるいは、そのうちからランダムに選択した5つを表示させるようになっていてもよい。
【0045】
なお、表示においては、経由候補店舗に加え、暫定経路、目標店舗も画像表示装置13に表示させる。図3に、この経由候補店舗、暫定経路、目標店舗の表示例を示す。
【0046】
図3においては、地図上に、現在地マーク30、目標店舗ロゴマーク31、暫定経路32、経由候補店舗ロゴマーク33〜36が、その店舗の所在位置に対応した配置で、表示されている。また、各ロゴマークの近くには、その店舗の名称および現在位置からの距離が示された経由候補店舗説明部37〜40が表示されている。
【0047】
さらに、現在のモードを説明するタイトル表示部41、地図の方角および縮尺を示す方角、縮尺表示部42、目標店舗への到着予想時刻および現在地から目標店舗までの距離を表示する距離表示部43、暫定経路32中の道路片の道路種別および全行程距離を表示する道路種別表示部44が表示される。
【0048】
また、タッチパネルを用いてユーザが押下可能なボタンとして、地図を詳細モードに切り替えるための詳細ボタン45、5つの案内経路を同時に表示させるための5ルート表示ボタン46、案内経路を変更させるためのルート変更ボタン47、探索開始ボタン48、および地図を広域モードに切り替えるための広域ボタン49が表示される。
【0049】
続いてステップ150で、その表示させた経由候補店舗の選択の操作を受け付ける。図3の例においては、操作スイッチ群12のタッチパネルの、経由候補店舗ロゴマーク33〜36の位置に該当する位置のタッチを検出すると、その位置に該当する経由候補店舗の選択設定のためにRAM16上に確保した選択フラグのオン、オフを切り替える。そして、選択フラグがオフからオンとなったロゴマークについては、枠で囲むことで、強調表示する。例えば、経由候補店舗ロゴマーク34、36は、それぞれ枠50、51で囲まれている。また、選択フラグがオンからオフとなったロゴマークについては、それを囲む枠を消去する。そして、タッチパネルの探索開始ボタン48に相当する位置がタッチされたことを検知すると、続いてステップ160を実行する。
【0050】
ステップ160では、受け付けた選択の操作に基づいて、経由候補店舗のうちから経由店舗を特定する。具体的には、経由候補店舗のうち、その選択フラグがオンとなっているものを、経由店舗として特定する。
【0051】
続いてステップ170では、特定した経由店舗を経由し、現在位置から目標店舗に至る案内経路を探索し、その探索結果の案内経路を、その経由店舗およびその目標店舗と共に表示装置に表示させる。表示例としては、例えば図3において、経由店舗とならなかった経由候補店舗を消去させ、暫定経路32を消去させ、案内経路を新たに表示させ、そして、探索開始ボタン48を、案内開始ボタンに置き換えさせる。タッチパネルを用いたこの案内開始ボタンの位置のタッチを検出すると、続いてステップ180を実行する。
【0052】
ステップ180では、上述した経路案内処理を開始させ、その後探し物検索用プログラム100の実行を終了する。これにより、制御回路19は、探索の結果特定された案内経路に基づいて、上述した経路案内処理を開始する。
【0053】
このように、制御回路19が探し物検索用プログラム100を実行することで、車両用ナビゲーション装置1は、店舗種類の入力を受け付け(ステップ110参照)、受け付けた店舗種類に属する大型店舗のうち、最も現在位置に近い店舗を目標店舗として特定し(ステップ120参照)、現在位置からその目標店舗までの暫定経路を特定し(ステップ130参照)、その暫定経路の近くにあり、かつ受け付けた店舗種類に属する店舗を経由候補店舗として表示装置に表示させ(ステップ140参照)、その表示させた経由候補店舗の選択の操作を受け付け(ステップ150参照)、受け付けた選択の操作に基づいて、経由候補店舗のうちから経由店舗を特定し(ステップ160参照)、その経由店舗を経由し、現在位置から目標店舗に至る案内経路を、経由店舗および目標店舗と共に表示装置に表示させる(ステップ170参照)。そして、その案内経路に沿った経路案内処理を行う。
【0054】
このように、車両用ナビゲーション装置1は、入力を受けた種類に属する大型店舗、および、現在位置から目標店舗に至るまでに経由しやすく、かつ受け付けた店舗種類に属する店舗および案内経路を表示装置に表示させるので、ユーザは、案内経路に沿って、近くの店舗に立ち寄って所望の物品を探しながら大型店舗へ向かうことができる。したがって、車両用ナビゲーション装置1は、ユーザに対して、最終的に大型店に行けば所望の物品が購入できるであろうという安心感を与えることができる。
【0055】
また、ユーザが経由する店舗を選択することができるので、ユーザにとっては、大型店舗までに立ち寄る店舗選びの自由度が高くなる。
【0056】
なお、上記した実施形態においては、制御回路19が、探し物検索用プログラム100のステップ110を実行することで、種類受付手段として機能する。
【0057】
また、制御回路19が、探し物検索用プログラム100のステップ120を実行することで、目標施設特定手段として機能する。
【0058】
また、制御回路19が、探し物検索用プログラム100のステップ130〜170を事項することで、施設表示制御手段として機能する。
【0059】
また、制御回路19が、探し物検索用プログラム100のステップ130および140を実行することで経由候補施設表示制御手段として機能する。
【0060】
また、制御回路19が、探し物検索用プログラム100のステップ150を実行することで、経由施設選択受付手段として機能する。
【0061】
また、制御回路19が、探し物検索用プログラム100のステップ160を実行することで経由施設特定手段として機能する。
【0062】
また、制御回路19が、探し物検索用プログラム100のステップ130を実行することで、暫定経路特定手段として機能する。
【0063】
また、制御回路19が、探し物検索用プログラム100のステップ130〜170を事項することで、表示制御手段として機能する。
【0064】
また、上記した探し物検索用プログラム100のステップ120において、外部記憶媒体18中に店舗の業者専用のロゴマークが含まれていることに基づいて、その業者に属する店舗を大型店舗であると判定するようになっているが、必ずしもこのようになっておらずともよい。
【0065】
例えば、施設データ中の各エントリに、その店舗の保有駐車場数情報を予め含めるようにしておけば、その保有駐車場数情報が所定数以上の台数(例えば100台)を示していることに基づいて、その店舗を大型店舗であると判定してもよい。
【0066】
また例えば、施設データ中の各エントリに、その店舗のサイズ情報を予め含めるようにしておけば、そのサイズ情報が所定のサイズ基準以上であることに基づいて、その店舗を大型店舗であると判定してもよい。サイズ情報としては、例えば、施設をポリゴン表示させるときに用いられる、その施設の面積、高さの情報であってもよいし、その施設がビル中に占める全階数であってもよい。これらのサイズ情報については、それぞれ、その面積が所定面積より大きい場合、高さが所定の高さより大きい場合、その全階数が所定の階数より大きい場合に、その店舗が大型店舗であると判定すればよい。
【0067】
また例えば、施設データ中の各エントリに、その店舗が大型店であるか否かを示すフラグを予め含めるようにしておけば、そのフラグに基づいて、店舗が大型店であるか否かを判定することができる。
【0068】
また例えば、大型店舗でなくとも専用のロゴマークの画像データが外部記憶媒体18中に記載されているような場合、そのロゴマークの画像データに対して付加的に、そのロゴマークが大型店舗用のものであるか否かを示すデータが含めるようになっていれば、その付加的なデータに基づいて、店舗が大型店であるか否かを判定することができる。
【0069】
なお、上記した基準を任意に組み合わせた基準に基づいて、店舗が大型か否かを判定してもよい。例えば、専用のロゴマークが外部記憶媒体18に記憶されており、かつ、駐車場保有台数の情報が所定台数より大きい値を示し、かつ、店舗のサイズ情報が所定のサイズ基準以上である場合に限り、その店舗が大型店舗であると判定してもよい。
【0070】
また、上記した実施形態においては、現在位置から目標店舗に至るまでに経由しやすい店舗であるか否かは、その店舗が暫定経路から所定距離以内にあるか否かによって判定しているが、必ずしもこのようになっておらずともよい。
【0071】
例えば、現在位置と目標店舗を端点とする線分に対して、ある店舗から下ろした垂線が所定の長さ以下である場合に、その店舗が現在位置から目標店舗に至るまでに経由しやすい店舗であるとしてもよい。
【0072】
また、現在地と目標店舗とを端点とする所定の地理的領域内にある店舗を、現在位置から目標店舗に至るまでに経由しやすい店舗であるとしてもよい。具体的には、現在位置と目標店舗とを対向する2つの頂点とする所定の短辺−長辺比率の矩形領域内や、現在位置と目標店舗とを長径方向の縁とする所定の扁平率の楕円領域内にある店舗を、現在位置から目標店舗に至るまでに経由しやすい店舗であるとしてもよい。
【0073】
すなわち、その店舗が現在地と目標店舗の両方に近い、その店舗が現在地と目標店舗の両方に近い等、その店舗が現在位置から目標店舗に至るまでに経由しやすい地理的位置にあるといえるための所定の基準を満たすようになっていればよい。
【0074】
また、上記した実施形態においては、ステップ140で経由候補店舗を表示させ、さらにステップ150で、経由店舗の選択を受け付け、この選択によって経由店舗が特定されている。しかし、経由店舗は、必ずしもユーザの選択によって決まるようになっておらずともよい。例えば、ステップ140および150を実行せず、ステップ160で、現在位置から目標店舗に至るまでに経由しやすい店舗を全て(または当該店舗のうち特定数だけ)経由店舗として特定してもよい。
【0075】
また、上記した実施形態においては、受け付けた店舗種類に属する大型店舗、またはその大型店舗までの経路を表示するようになっているが、必ずしも大型の店舗に限らず、大型の施設であればよい。例えば、ナビゲーション装置が、映画館という種類の入力を受け付けると、大型の映画館のうち、最も現在位置に近い映画館を目標施設として特定し、現在位置からその目標施設までの暫定経路を特定し、その暫定経路の近くにある映画館を経由候補施設として表示装置に表示させ、その表示させた経由候補施設の選択の操作を受け付け、受け付けた選択の操作に基づいて、経由候補施設のうちから経由施設を特定し、その経由施設を経由し、現在位置から目標施設に至る案内経路を、経由施設および目標施設と共に表示装置に表示させるようになっていてもよい。また、店舗でない施設種別としては、例えば郵便局等が考えられる。
【0076】
また、上記した実施形態においては、車両用ナビゲーション装置が、本発明のナビゲーション装置の一例として挙げられているが、本発明のナビゲーションシステムは、車両用ナビゲーション装置に限られず、例えば、人が携帯できるような携帯型ナビゲーション装置としても実現可能である。
【0077】
また、上記した実施形態においては、ナビゲーション装置は、大型施設が最終目的地となるような経路を表示するようになっているが、必ずしもこのようになっている必要はない。すなわち、表示されるのは大型店舗に至る経路であって、大型店舗で終了する経路、および大型店に至り、さらにその先に延びる経路であってもよい。
【0078】
また、上記した実施形態において、更に、大型施設に至る経路と、非大型施設のみを経由する経路とを、ユーザが選択できるような形式で表示するようになっていてもよい。例えば、受け付けた施設種類の大型施設が遠くに孤立しており(すなわち現在位置から所定の第1距離以上離れており、かつその大型店舗に至るまでに経由しやすい同種店舗がなく)、一方で、近くに(すなわち現在位置から所定の第2距離(第1距離より短い)以上離れている)同種の非大型施設が複数ある場合、その大型施設までの経路と、それら近くの非大型施設までの経路の2つを同時に画像表示装置に表示させ、ユーザによる選択操作の検出に基づいて、それらのうちの1つの経路の案内を行うようになっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】本発明の実施形態における車両用ナビゲーション装置1の構成を示す図である。
【図2】探し物検索用プログラム100のフローチャートである。
【図3】経由候補店舗、暫定経路、目標店舗の表示例を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
1…車両用ナビゲーション装置、11…位置検出器、12…操作スイッチ群、
13…画像表示装置、14…スピーカ、15…CPU、16…RAM、17…ROM、
18…外部記憶媒体、19…制御回路、30…現在地マーク、
31…目標店舗ロゴマーク、32…暫定経路、33〜36…経由候補店舗ロゴマーク、
37〜40…経由候補店舗説明部、41…タイトル表示部、42…方角、縮尺表示部、
43…到着予想時刻、距離表示部、44…案内道路種別表示部、45…詳細ボタン、
46…5ルート表示ボタン、47…ルート変更ボタン、48…探索開始ボタン、
49…広域ボタン、100…探し物検索用プログラム。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
施設種類の入力を受け付ける種類受付手段と、
前記種類受付手段が受け付けた施設種類に属する大型施設を目標施設として特定する目標施設特定手段と、
前記目標施設特定手段が特定した目標施設、および、現在位置から前記目標施設に至るまでに経由しやすく、かつ前記種類受付手段が受け付けた施設種類に属する施設、を表示装置に表示させる施設表示制御手段と、を備えたナビゲーション装置。
【請求項2】
前記施設表示制御手段は、前記目標施設特定手段が特定した目標施設、現在位置から前記目標施設に至るまでに経由しやすく、かつ前記種類受付手段が受け付けた前記施設種類に属する施設、および、現在位置から前記施設を経由して前記目標施設に至る案内経路、を表示装置に表示させることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記施設表示制御手段は、現在位置から前記目標施設特定手段が特定した目標施設に至るまでに経由しやすく、かつ前記種類受付手段が受け付けた前記施設種類に属する施設を、経由候補施設として表示装置に表示させる経由候補施設表示制御手段と、
前記経由候補施設表示制御手段が表示させた経由候補施設の選択の操作を受け付ける経由施設選択受付手段と、
前記経由施設選択受付手段が受け付けた選択の操作に基づいて、前記経由候補施設表示制御手段が表示させた施設のうちから経由施設を特定する経由施設特定手段と、を備え、
現在位置から前記経由施設特定手段が特定した経由施設を経由し、前記目標施設特定手段が特定した目標施設に至る案内経路を、前記経由施設および前記目標施設と共に表示装置に表示させることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記施設表示制御手段は、現在位置から前記目標施設特定手段が特定した目標施設までの暫定経路を特定する暫定経路特定手段を備え、
前記暫定経路特定手段が特定した暫定経路の近くにある施設を、現在位置から前記目標施設特定手段が特定した目標施設に至るまでに経由しやすい施設とすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
施設種類の入力を受け付ける種類受付手段と、
受け付けた施設種類に属する大型施設のうち、最も現在位置に近い施設を目標施設として特定する目標施設特定手段と、
現在位置から前記目標施設までの暫定経路を特定する手段と、
前記暫定経路の近くにあり、かつ受け付けた前記施設種類に属する施設を、経由候補施設として表示装置に表示させる手段と、
表示させた前記経由候補施設の選択の操作を受け付ける手段と、
受け付けた前記選択の操作に基づいて、表示させた前記経由候補施設のうちから経由施設を特定する手段と、
特定した前記経由施設を経由し、現在位置から前記目標施設に至る案内経路を、前記経由施設および前記目標施設と共に表示装置に表示させる手段と、を備えたナビゲーション装置。
【請求項6】
施設種類の入力を受け付ける種類受付手段と、
前記種類受付手段が受け付けた施設種類に属する大型施設を目標施設として特定する目標施設特定手段と、
現在位置から前記目標施設特定手段が特定した目標施設までの案内経路を表示装置に表示させる表示制御手段と、を備えたナビゲーション装置。
【請求項7】
前記目標施設特定手段は、記憶媒体中に施設のグループ専用のロゴマークが含まれていることに基づいて、そのグループに属する施設を大型施設であるとすることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記目標施設特定手段は、記憶媒体中に含まれるある施設の保有駐車場台数情報が所定数以上の台数であることに基づいて、その施設を大型施設であるとすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記目標施設特定手段は、記憶媒体に含まれるある施設のサイズ情報が、所定のサイズ基準以上であることに基づいて、その施設を大型施設であるとすることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
車載用であることを特徴とする請求項1ないし9に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
施設種類の入力を受け付ける種類受付手段、
前記種類受付手段が受け付けた施設種類に属する大型施設を目標施設として特定する目標施設特定手段、および
前記目標施設特定手段が特定した目標施設、および、現在位置から前記目標施設に至るまでに経由しやすく、かつ前記種類受付手段が受け付けた前記施設種類に属する施設、を表示装置に表示させる施設表示制御手段、としてコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項12】
施設種類の入力を受け付ける種類受付手段、
受け付けた施設種類に属する大型施設のうち、最も現在位置に近い施設を目標施設として特定する目標施設特定手段、
現在位置から前記目標施設までの暫定経路を特定する手段、
前記暫定経路の近くにあり、かつ受け付けた前記施設種類に属する施設を、経由候補施設として表示装置に表示させる手段、
表示させた前記経由候補施設の選択の操作を受け付ける手段、
受け付けた前記選択の操作に基づいて、表示させた前記経由候補施設のうちから経由施設を特定する手段、および
特定した前記経由施設を経由し、現在位置から前記目標施設に至る案内経路を、前記経由施設および前記目標施設と共に表示装置に表示させる手段、としてコンピュータを機能させるプログラム。
【請求項13】
施設種類の入力を受け付ける種類受付手段、
前記種類受付手段が受け付けた施設種類に属する大型施設を目標施設として特定する目標施設特定手段、および
現在位置から前記目標施設特定手段が特定した目標施設までの案内経路を表示装置に表示させる表示制御手段、としてコンピュータを機能させるプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2006−23193(P2006−23193A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−201858(P2004−201858)
【出願日】平成16年7月8日(2004.7.8)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】