説明

ナビゲーション装置および文字列予測方法

【課題】少ない操作でユーザが望む文字列を入力することができるナビゲーション装置20を提供する。
【解決手段】文字列候補表示部203は、入力履歴格納部204を参照して、ユーザから入力された文字で始まる文字列であって、現在時刻が含まれる時間帯と同じ時間帯において過去に入力された文字列を、現在時刻が含まれる時間帯における入力回数の多い順に先頭から並べた文字列候補として出力装置15に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、入力された文字列に関連する地点の情報を提供するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献には、入力された文字で始まる文字列であって、過去に入力された文字列を、入力された文字に対応する文字列の予測結果として表示することにより、ユーザの文字入力操作を支援するナビゲーション装置が開示されている。
【0003】
【特許文献1】2005−283890号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、予測結果として先頭に表示される文字列は、ユーザが入力しようとしている文字列である可能性が高いことが好ましい。しかし、上記特許文献に開示されているナビゲーション装置では、過去に入力した文字列を予測結果として単に表示しているだけであり、ユーザがその時点で入力しようとしている文字列である可能性が高いとは言えない。
【0005】
また、入力された文字で始まる文字列であって、過去に入力された文字列が複数存在する場合には、仮に、その中にユーザがその時点で入力しようとしている文字列が存在するとしても、その文字列が予測結果の先頭に表示されなければ、ユーザは、多数の文字列を含む予測結果の中から、その時点で入力しようとしている文字列を探し出す操作が必要になり、ユーザの利便性が高いとは言えない。
【0006】
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、少ない操作でユーザが望む文字列を入力できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明では、入力された文字で始まる文字列であって、現在時刻が含まれる時間帯と同じ時間帯において過去に入力された文字列を、現在時刻が含まれる時間帯における入力回数の多い順に先頭から並べて文字列候補として表示する。
【0008】
例えば、本発明の第一の態様は、入力された文字列に関連する地点の情報を提供するナビゲーション装置であって、過去に入力された文字列毎に、当該文字列が入力された時間帯毎の入力回数を格納する入力履歴格納手段と、文字が入力された場合に、入力履歴格納手段を参照して、入力された文字で始まる文字列であって、現在時刻が含まれる時間帯において既に入力されている文字列を抽出し、抽出した文字列を入力回数に応じて配置した文字列候補を作成し、表示する文字列候補表示手段と、文字列が入力された場合に、当該入力された文字列が入力履歴格納手段に既に格納されているならば、現在時刻を含む時間帯に対応する当該文字列の入力回数をカウントし、当該入力された文字列が入力履歴格納手段に格納されていないならば、当該文字列を入力履歴格納手段に新たに格納すると共に、現在時刻を含む時間帯に対応する当該文字列の入力回数を初期化する入力履歴管理手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置を提供する。
【0009】
また、本発明の第二の態様は、ぞれぞれの地点を示す情報を、第1の分類に対応する文字列の集合、および、第2の分類に対応する文字列の集合に対応付けて管理し、予め定められた識別子を挟んで第1の文字列および第2の文字列をユーザから受け付けた場合に、当該2つの文字列を異なる分類の文字列として認識し、それぞれの分類において第1の文字列および第2の文字列における対応する方の文字列が含まれる地点の情報を提供するナビゲーション装置であって、過去に入力された文字列毎に、当該文字列が入力された時間帯毎の入力回数、および、当該文字列の分類を示す情報を格納する入力履歴格納手段と、第1の文字列および識別子に続けて文字が入力された場合に、入力履歴格納手段を参照して、入力された第1の文字列とは異なる分類が対応付けられている文字列であり、かつ、入力された文字で始まる文字列であり、かつ、現在時刻が含まれる時間帯において既に入力されている文字列を抽出し、抽出した文字列を入力回数に応じて配置した文字列候補を作成し、表示する文字列候補表示手段と、入力された第1の文字列および第2の文字列で特定される地点の情報を、当該第1の文字列および第2の文字列のそれぞれの分類を示す情報と共に取得する地点情報取得手段と、第2の文字列が入力された場合に、当該第2の文字列が入力履歴格納手段に既に格納されているならば、現在時刻を含む時間帯に対応する当該第2の文字列の入力回数を1増やし、当該第2の文字列が入力履歴格納手段に格納されていないならば、当該第2の文字列を入力履歴格納手段に新たに格納し、現在時刻を含む時間帯に対応する当該第2の文字列の入力回数に1を設定し、当該第2の文字列の分類として地点情報取得手段が取得した第2の文字列の分類を入力履歴格納手段に設定する入力履歴管理手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のナビゲーション装置によれば、少ない操作でユーザが望む文字列を入力することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
【0012】
図1は、本発明の一実施形態に係るナビゲーションシステム10の構成を示すシステム構成図である。ナビゲーションシステム10は、ナビゲーション装置20および情報提供サーバ30を備える。
【0013】
ナビゲーション装置20は、車両13に搭載され、内蔵する地図データを用いて、指定された目的地点までの経路を探索したり、探索した経路に従ってユーザを誘導する。また、ナビゲーション装置20は、最寄りの基地局12と無線通信を行うことにより、通信回線11を介して情報提供サーバ30と通信する。ナビゲーション装置20は、ユーザからの指示に従い、指示された文字列に関連する地点のPOI(Point Of Interest)情報を情報提供サーバ30から取得してユーザに通知する。
【0014】
情報提供サーバ30は、地点に関する情報を示す複数の文字列から構成されるPOI情報を、当該POI情報に関連する地点の座標に対応付けて管理しており、通信回線11を介してナビゲーション装置20から文字列を受信した場合に、当該文字列を含むPOI情報および当該POI情報に対応する地点の座標をナビゲーション装置20へ返す。
【0015】
図2は、ナビゲーション装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。ナビゲーション装置20は、文字列格納部200、文字列予測部201、入力履歴管理部202、文字列候補表示部203、入力履歴格納部204、POI情報取得部205、地図データ格納部206、経路探索部207、測位部208、および経路誘導部209を備える。
【0016】
文字列格納部200には、複数の文字列が、それぞれの文字列の読み仮名に対応付けられ、最後に入力された日時が新しい順番となるように格納されている。入力履歴格納部204には、例えば図3に示すように、文字列2040毎に、時間帯毎の入力回数2041、および、当該文字列2040が最後に入力された地図上の位置を示す位置情報2042が格納される。本実施形態において、入力回数2041の欄には、平日における複数の時間帯および休日のそれぞれにおける入力回数が登録される。
【0017】
地図データ格納部206には、予め定められた地図領域であるメッシュ毎に、当該メッシュに含まれる道路を示すリンクに関する情報を含むメッシュデータが格納されている。それぞれのメッシュデータには、それぞれのメッシュを識別するメッシュIDおよびメッシュ内のリンクに関するデータであるリンクデータ等が含まれる。それぞれのリンクデータには、それぞれのリンクを識別するリンクID、当該リンクの開始ノード座標、および当該リンクの終了ノード座標等が格納されている。なお、地図データ格納部206には、この他に地図を描画するための図形情報や地点の名称等も格納されている。
【0018】
センサ17は、例えばGPS受信機や、方位センサ、距離センサ、車速センサ等であり、測地衛星から送信されたGPS信号や、車両13の進行方位、車両13の移動距離、車速等を測定し、測定情報を測位部208に供給する。
【0019】
測位部208は、センサ17から供給された測定情報および地図データ格納部206に格納されたリンクデータに基づいて、ナビゲーション装置20が搭載された車両13が所定距離(例えば10m)移動する毎に、例えばマップマッチング等により当該車両13の現在位置を算出し、算出した現在位置を示す情報を入力履歴管理部202、文字列候補表示部203、POI情報取得部205、経路探索部207、および経路誘導部209に提供する。
【0020】
経路探索部207は、出発地点、目的地点、および経由地点の座標や、探索条件等を含む探索情報を、タッチパネルやリモコン等の入力装置14を介してユーザから受け付けた場合に、地図データ格納部206内のリンクデータを参照し、当該探索情報に基づいて、例えばダイクストラ法等のアルゴリズムを用いて、経由地点を通り出発地点から目的地点へ至る経路を探索し、探索結果をLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置15に表示する。そして、経路探索部207は、探索した経路の中で、入力装置14を介してユーザから指定された経路を誘導経路として、当該誘導経路をPOI情報取得部205および経路誘導部209へ送る。
【0021】
経路誘導部209は、経路探索部207から誘導経路を示す情報を受け取った場合に、地図データ格納部206に格納されている、車両13の現在位置付近の地図データを取得し、取得した地図データで示される地図上に車両13の現在位置を示すカーマークを表示することにより、経路誘導を開始する。
【0022】
そして、経路誘導部209は、測位部208によって算出された車両13の現在位置および地図データ格納部206に格納されているリンクデータを参照して、誘導経路上において、車両13の前方所定距離以内に、進行方向を指示すべき案内地点が存在する場合に、当該案内地点に関する画像を表示装置15に表示することにより、進むべき方向をユーザに案内する。
【0023】
文字列予測部201は、入力装置14を介して文字を示す情報をユーザから受け付けた場合に、読み仮名が当該文字で始まる文字列を文字列格納部200から抽出し、抽出した文字列を最後に入力された日時が新しい順に並べた予測文字列を作成し、作成した予測文字列を文字列候補表示部203へ送る。なお、ユーザより受け付けた文字から始まる文字列が文字列格納部200内に存在しない場合、文字列予測部201は、予測文字列を出力しない。
【0024】
また、文字列予測部201は、入力装置14を介して文字列の入力の確定を示す情報を受け付けた場合に、入力された文字列の入力日時が最新(即ち、複数の文字列の並び順の先頭)となるように、文字列格納部200内の複数の文字列の順番を変更する。なお、入力の確定を示す情報に対応する文字列が文字列格納部200内に存在しない場合、文字列予測部201は、入力された文字を当該文字列の読み仮名として当該文字列に対応付けて文字列格納部200に登録すると共に、その文字列の順番を、複数の文字列の並び順の先頭にする。
【0025】
文字列候補表示部203は、入力装置14を介してPOI情報の取得を指示された場合に、例えば図4に示すような画面40を表示装置15に表示する。そして、文字列候補表示部203は、入力装置14を介して、POI情報の検索条件を受信し、受信した検索条件を表示する。検索条件とは、例えば、現在位置付近、目的地付近、または、探索された経路の周辺のいずれかである。図4に示した例では画面40の領域41を反転表示することにより、現在位置付近が検索条件として指定された旨が表示されている。
【0026】
次に、文字列候補表示部203は、入力装置14を介して画面40の領域48に示されたいずれかの文字を示す情報をユーザから受け付けた場合に、入力された文字を領域44に表示すると共に、入力文字列予測部201から予測文字列を受信する。そして、文字列候補表示部203は、受信した予測文字列に含まれている文字列の中から入力履歴格納部204に登録されている文字列を抽出し、抽出した文字列それぞれについて入力履歴格納部204を参照し、現在の時刻を含む時間帯と同一の時間帯において過去に入力された入力回数を抽出する。
【0027】
次に、文字列候補表示部203は、入力履歴格納部204を参照して、予測文字列から抽出した文字列の中で入力回数が1回以上のものについて、入力回数が多い順に並べた文字列候補を作成する。なお、入力回数が同一の文字列が複数存在する場合、文字列候補表示部203は、ナビゲーション装置20が搭載された車両13の現在位置を示す情報を測位部208から取得し、入力履歴格納部204を参照して、入力回数が同一の文字列の中で、車両13の現在位置に近い位置を示す位置情報に対応付けられている文字列の順番を上位とする。
【0028】
例えば、入力履歴格納部204内には図3に示したデータが格納されており、入力文字列予測部201から図5(a)に示すような予測文字列50を受信した場合、文字列候補表示部203は、予測文字列に含まれている文字列の中から入力履歴格納部204に登録されている文字列として図5(b)に示す文字列を抽出する。そして、現在時刻が平日の12:00であるとすると、文字列候補表示部203は、入力履歴格納部204を参照して、文字列「S」、「S」、「S」、「S」、および「S」の入力回数として、それぞれ、「4回」、「1回」、「3回」、「0回」、および「3回」を抽出する。
【0029】
そして、抽出した文字列の中で、入力回数が1回以上のものについて、入力回数が多い順に文字列を並べた文字列候補51は、例えば図6(a)のようになる。ここで、文字列「S」の位置情報(x,y)で示される位置の方が、文字列「S」の位置情報(x,y)で示される位置よりも、車両13の現在位置(x,y)に近いとすれば、文字列候補表示部203は、例えば図6(b)に示すような文字列候補51を作成する。
【0030】
次に、文字列候補表示部203は、作成した文字列候補を、その順番で図4に示した画面40の領域46に表示する。そして、文字列候補表示部203は、当該文字列候補を文字列予測部201から受信した予測文字列から削除し、残った予測文字列を、その順番を保ったまま、領域46に表示した文字列候補の次に続けて表示する。図4に示した画面40においてスクロールボタン47が押下されると、引き続いて候補となる文字列が領域46に表示される。領域46に表示される文字列の全体像を図示すると、例えば図7のようになる。
【0031】
なお、図4に示した画面40の領域46に表示される先頭の文字列(図4の例では「カレー」)には下線が付されており、POI情報の検索を指示するボタン45が押下された場合、当該下線が付された文字列が領域46内に表示されなくても、文字列候補表示部203は、当該下線が付された文字列を検索対象の文字列として、検索条件(図4の例では「現在地付近」)と共にPOI情報取得部205へ送る。このように、候補の先頭の文字列に特別な意味を持たせることにより、当該文字列を対象とする検索処理においてユーザの操作量を減らすことができる。そのため、ユーザに提示する文字列の候補において、どの文字列を先頭に表示するかがユーザの利便性を高め上で重要である。
【0032】
この点において、本実施形態のナビゲーション装置20では、同じ時間帯には同様の行動をとるというユーザの行動パターンに着目し、現在の時刻を含む時間帯において、過去に入力された回数の最も多い文字列を候補の先頭とする。これにより、ユーザが入力する可能性の最も高い文字列を候補となる文字列の先頭に表示することができる。従って、文字列の入力におけるユーザの操作量を低減することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0033】
また、画面40の領域46には、文字列の候補が全て表示されることは少なく、多くの場合、領域46には一部の文字列の候補が表示される。例えば、領域46に表示された文字列候補の中にユーザが望む文字列が存在しない場合、ユーザは、スクロールボタン47を押下してユーザが望む文字列を探すことになる。このような文字列の入力過程において、現在の時刻を含む時間帯において過去に入力された回数の多い順に候補となる文字列を並べて領域46に表示することにより、ユーザは、スクロールボタン47を押下することなく望む文字列を見つけることができる可能性が高まる。従って、文字列の入力におけるユーザの操作量を低減することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0034】
また、文字列候補表示部203は、検索ボタン45が押下された場合に、下線が付されている領域46内の文字列を入力履歴管理部202へ送る。また、文字列候補表示部203は、画面40の領域46内の文字列がユーザによって選択された場合に、選択された文字列を領域44に表示すると共に、選択された文字列を入力履歴管理部202へ送る。
【0035】
また、入力文字列予測部201から予測文字列が出力されなかった場合(即ち、入力された文字で始まる文字列が文字列格納部200内に存在しない場合)、文字列候補表示部203は、入力された文字を画面40の領域44に表示すると共に、領域46には文字列を表示しない。そして、検索ボタン45が押下された場合、文字列候補表示部203は、領域44に入力された文字列を検索対象の文字列として、検索条件と共にPOI情報取得部205へ送り、当該検索対象の文字列を登録候補として保持する。そして、文字列候補表示部203は、POI情報取得部205から検索結果を受信した場合に、当該検索結果が0件でなければ、保持していた登録候補の文字列を入力履歴管理部202へ送る。
【0036】
入力履歴管理部202は、文字列候補表示部203から文字列を受け取った場合に、受け取った文字列が入力履歴格納部204内に既に登録されているか否かを判定する。受け取った文字列が入力履歴格納部204内に既に登録されている場合、入力履歴管理部202は、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数を1増やすと共に、当該文字列の位置情報を、測位部208から出力された車両13の現在位置で更新する。
【0037】
一方、受け取った文字列が入力履歴格納部204内に登録されていない場合、入力履歴管理部202は、当該文字列を入力履歴格納部204に新たに登録する。そして、入力履歴管理部202は、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数に1を設定すると共に、当該文字列の位置情報に、測位部208から出力された車両13の現在位置を設定する。
【0038】
POI情報取得部205は、文字列候補表示部203から検索対象の文字列と共に検索条件を受け取った場合に、経路探索部207から受け取った誘導経路に基づいて検索条件に対応する座標を特定する。例えば、検索条件が「現在地付近」であれば、測位部208から出力された車両13の現在位置を、検索条件が「目的地付近」であれば、誘導経路における目的地点の座標を、検索条件が「ルート周辺」であれば、誘導経路上の複数の座標を、検索条件に対応する座標としてそれぞれ特定する。
【0039】
そして、POI情報取得部205は、検索対象の文字列と共に、特定した座標をアンテナ16を介して情報提供サーバ30へ送信する。そして、情報提供サーバ30から検索結果を受信した場合に、POI情報取得部205は、受信した検索結果を文字列候補表示部203へ送ると共に表示装置15に表示する。
【0040】
次に、情報提供サーバ30について説明する。図8は、情報提供サーバ30の機能構成の一例を示すブロック図である。情報提供サーバ30は、POI情報格納部31およびPOI情報提供部32を備える。POI情報格納部31には、例えば図9に示すように、POI情報が示す地点の座標310に対応付けて、当該地点のPOI情報311が格納されている。
【0041】
POI情報提供部32は、通信回線11を介してナビゲーション装置20から検索対象となる文字列および検索条件に対応する座標を受信した場合に、POI情報格納部31を参照して、当該座標から所定距離以内(例えば300m以内)の地点のPOI情報であって、当該文字列を含むPOI情報をPOI情報格納部31内で検索する。
【0042】
そして、POI情報提供部32は、該当するPOI情報がPOI情報格納部31内に存在する場合に、当該POI情報および当該POI情報に対応する地点の座標を通信回線11を介して情報提供サーバ30へ送信する。なお、該当するPOI情報がPOI情報格納部31内に存在しない場合、POI情報提供部32は、検索結果が0件である旨を、通信回線11を介して情報提供サーバ30へ送信する。
【0043】
次に、ナビゲーション装置20の動作について説明する。図10は、第1の実施形態におけるナビゲーション装置20の動作の一例を示すフローチャートである。入力装置14を介して文字を示す情報を受け付けた場合に、ナビゲーション装置20は、本フローチャートに示す動作を開始する。なお、文字を示す情報を受け取る前に、ユーザによってPOI情報の取得が指示され、POI情報の検索条件が入力されているものとする。
【0044】
まず、文字列予測部201は、読み仮名が当該受け付けた文字で始まる文字列が文字列格納部200内に存在する場合に、これらの文字列で構成され、最後に入力された日時が新しい順に並んだ予測文字列を作成し、作成した予測文字列を文字列候補表示部203へ送る。そして、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から予測文字列を受信したか否かを判定する(S100)。
【0045】
文字列予測部201から予測文字列を受信していない場合(S100:No)、即ち、読み仮名が当該受け付けた文字で始まる文字列が文字列格納部200内に存在しない場合、文字列候補表示部203は、入力された文字を画面40の領域44(図4参照)に表示し(S108)、さらに文字が入力されたか否かを判定する(S109)。さらに文字が入力された場合(S109:Yes)、文字列候補表示部203は、再びステップS108に示した処理を実行する。
【0046】
さらに文字が入力されていない場合(S109:No)、文字列候補表示部203は、検索ボタン45が押下されたか否かを判定する(S110)。検索ボタン45が押下されていない場合(S110:No)、文字列候補表示部203は、再びステップS109に示した処理を実行する。一方、検索ボタン45が押下された場合(S110:Yes)、文字列候補表示部203は、入力された文字列を登録候補として保持する。そして、文字列候補表示部203は、入力された文字列および検索条件をPOI情報取得部205へ送り、POI情報取得部205は、後述するステップS112に示す処理を実行する。
【0047】
文字列予測部201から予測文字列を受信した場合(S100:Yes)、文字列候補表示部203は、後述する第1の文字列候補表示処理を実行することにより、文字列の候補を画面40の領域46(図4参照)に表示する(S200)。そして、文字列候補表示部203は、さらに文字が入力されたか否かを判定する(S101)。さらに文字が入力された場合(S101:Yes)、文字列候補表示部203は、再びステップS100に示した処理を実行する。
【0048】
さらなる文字が入力されていない場合(S101:No)、文字列候補表示部203は、領域46に表示された文字列の候補の中から、ユーザによって文字列が選択されたか否かを判定する(S102)。領域46に表示された文字列の候補の中から文字列が選択されていない場合(S102:No)、文字列候補表示部203は、検索ボタン45ボタンが押下されたか否かを判定する(S106)。検索ボタン45ボタンが押下されていない場合(S106:No)、文字列候補表示部203は、再びステップS101に示した処理を実行する。
【0049】
検索ボタン45ボタンが押下された場合(S106:Yes)、文字列候補表示部203は、領域46に表示されている複数の文字列の中で、下線が付されている先頭の文字列を入力履歴管理部202へ送る。入力履歴管理部202は、文字列候補表示部203から受け取った文字列が入力履歴格納部204内に既に登録されている場合には、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数を1増やすと共に、当該文字列の位置情報を測位部208から出力された車両13の現在位置で更新する。
【0050】
一方、文字列候補表示部203から受け取った文字列が入力履歴格納部204内に登録されていない場合、入力履歴管理部202は、当該文字列を入力履歴格納部204に新たに登録し、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数に1を設定すると共に、当該文字列の位置情報に、測位部208から出力された車両13の現在位置を設定する(S107)。そして、文字列候補表示部203は、下線が付されている先頭の文字列を検索対象の文字列として検索条件と共にPOI情報取得部205へ送り、POI情報取得部205は、後述するステップS112に示す処理を実行する。
【0051】
画面40の領域46に表示された文字列の候補の中から文字列が選択された場合(S102:Yes)、文字列候補表示部203は、選択された文字列を画面40の領域44に表示し、選択された文字列を入力履歴管理部202へ送る。入力履歴管理部202は、文字列候補表示部203から受け取った文字列が入力履歴格納部204内に既に登録されている場合には、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数を1増やすと共に、当該文字列の位置情報を測位部208から出力された車両13の現在位置で更新する。
【0052】
一方、文字列候補表示部203から受け取った文字列が入力履歴格納部204内に登録されていない場合、入力履歴管理部202は、当該文字列を入力履歴格納部204に新たに登録し、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数に1を設定すると共に、当該文字列の位置情報に、測位部208から出力された車両13の現在位置を設定する(S103)。
【0053】
次に、文字列候補表示部203は、さらに文字が入力されたか否かを判定する(S104)。さらに文字が入力された場合(S104:Yes)、文字列候補表示部203は、再びステップS100に示した処理を実行する。さらに文字が入力されていない場合(S104:No)、文字列候補表示部203は、画面40の検索ボタン45ボタンが押下されたか否かを判定する(S105)。検索ボタン45ボタンが押下されていない場合(S105:No)、文字列候補表示部203は、再びステップS104に示した処理を実行する。
【0054】
検索ボタン45ボタンが押下された場合(S105:Yes)、文字列候補表示部203は、画面40の領域44に表示されている文字列を検索対象として検索条件と共にPOI情報取得部205へ送る。POI情報取得部205は、経路探索部207から受け取った誘導経路に基づいて文字列候補表示部203から受け取った検索条件に対応する座標を特定し、検索対象の文字列と共に、特定した座標をアンテナ16を介して情報提供サーバ30へ送信する。そして、情報提供サーバ30から検索結果を受信した場合、POI情報取得部205は、受信した検索結果を文字列候補表示部203へ送ると共に表示装置15に表示する(S112)。
【0055】
次に、文字列候補表示部203は、登録候補として文字列を保持しているか否かを判定する(S113)。登録候補として文字列を保持していない場合(S113:No)、ナビゲーション装置20は、本フローチャートに示した動作を終了する。一方、登録候補として文字列を保持している場合(S113:Yes)、文字列候補表示部203は、POI情報取得部205から受け取った検索結果が0件であるか否かを判定する(S114)。検索結果が0件である場合(S114:Yes)、文字列候補表示部203は、保持している登録候補の文字列を破棄し(S115)、ナビゲーション装置20は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0056】
一方、検索結果が0件ではない場合(S114:No)、文字列候補表示部203は、保持している登録候補の文字列を入力履歴管理部202へ送る。入力履歴管理部202は、文字列候補表示部203から受け取った文字列を入力履歴格納部204に新たに登録し、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数に1を設定すると共に、当該文字列の位置情報に、測位部208から出力された車両13の現在位置を設定し(S116)、ナビゲーション装置20は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0057】
図11は、第1の文字列候補表示処理(S200)の一例を示すフローチャートである。
【0058】
まず、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から受信した予測文字列の中に入力履歴格納部204に登録されている文字列が存在するか否かを判定する(S201)。文字列予測部201から受信した予測文字列の中に入力履歴格納部204に登録されている文字列が存在しない場合(S201:No)、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から受信した予測文字列を、文字列予測部201から出力された順番で画面40の領域46に表示し(S209)、文字列候補表示部203は、本フローチャートに示した文字列候補表示処理を終了する。
【0059】
文字列予測部201から受信した予測文字列の中に入力履歴格納部204に登録されている文字列が存在する場合(S201:Yes)、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から受信した予測文字列の中から、入力履歴格納部204に登録されている文字列を抽出し(S202)、本日が平日か否かを判定する(S203)。
【0060】
本日が平日である場合(S203:Yes)、文字列候補表示部203は、入力履歴格納部204を参照して、抽出した文字列を、現在の日時を含む平日の時間帯において入力回数が多い順に並べた文字列候補を作成し(S204)、ステップS206に示す処理を実行する。
【0061】
一方、本日が休日である場合(S203:No)、文字列候補表示部203は、入力履歴格納部204を参照して、抽出した文字列を、休日において入力回数が多い順に並べた文字列候補を作成する(S205)。そして、文字列候補表示部203は、作成した文字列候補において、入力回数が同一の文字列が存在するか否かを判定する(S206)。
【0062】
入力回数が同一の文字列が存在しない場合(S206:No)、文字列候補表示部203は、ステップS208に示す処理を実行する。一方、入力回数が同一の文字列が存在する場合(S206:Yes)、文字列候補表示部203は、測位部208が算出した位置情報に基づいて入力履歴格納部204を参照し、最後に入力された位置が車両13の現在位置に近い文字列の順番を上位とする(S207)。
【0063】
次に、文字列候補表示部203は、作成した文字列候補を、その順番で画面40の領域46に表示する。そして、文字列候補表示部203は、当該文字列候補を文字列予測部201より受信した予測文字列から削除し、残った予測文字列を、その順番を保ったまま領域46に表示した文字列候補の後に続けて表示し(S208)、文字列候補表示部203は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0064】
以上、本発明の第1の実施形態について説明した。
【0065】
上記説明から明らかなように、本実施形態のナビゲーション装置20によれば、少ない操作でユーザが望む文字列を入力することができる。
【0066】
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態において、ナビゲーションシステム10のシステム構成、ナビゲーション装置20の機能構成、および情報提供サーバ30の機能構成については、以下に説明する点を除き、図1から図8において説明した内容と同一であるため説明を省略する。
【0067】
まず、本実施形態における情報提供サーバ30について説明する。情報提供サーバ30のPOI情報格納部31には、例えば図12に示すように、POI情報が示す地点の座標310に対応付けて、当該地点のPOI情報311、当該POI情報に関連する地名を示す文字列を含む地名キーワード312、および当該POI情報に関連する名称を示す文字列を含む名称キーワード313が格納されている。
【0068】
本実施形態において、情報提供サーバ30のPOI情報提供部32は、通信回線11を介してナビゲーション装置20から、所定の識別子(本実施形態では読点)を挟んで第1の文字列および第2の文字列を受信した場合に、例えば図13のフローチャートに示すような処理を実行する。
【0069】
まず、POI情報提供部32は、第1の文字列がいずれかのPOI情報に対応付けられている地名キーワード内に存在するか否かを判定する(S300)。第1の文字列がいずれかのPOI情報に対応付けられている地名キーワード内に存在する場合(S300:Yes)、POI情報提供部32は、第1の文字列のカテゴリを地名と判定し、第2の文字列のカテゴリを名称と判定する。
【0070】
そして、POI情報提供部32は、POI情報格納部31を参照して、地名キーワード312に第1の文字列を含み、かつ、名称キーワード313に第2の文字列を含むPOI情報を検索する(S301)。そして、POI情報提供部32は、検索結果を、POI情報提供部32が判定した第1の文字列および第2の文字列の分類と共に通信回線11を介してナビゲーション装置20へ送信し(S302)、本フローチャートに示した処理を終了する。
【0071】
第1の文字列がいずれのPOI情報に対応付けられている地名キーワード内にも存在しない場合(S300:No)、POI情報提供部32は、第2の文字列がいずれかのPOI情報に対応付けられている地名キーワード内に存在するか否かを判定する(S303)。
【0072】
第2の文字列がいずれかのPOI情報に対応付けられている地名キーワード内に存在する場合(S303:Yes)、POI情報提供部32は、第1の文字列のカテゴリを名称と判定し、第2の文字列のカテゴリを地名と判定する。そして、POI情報提供部32は、POI情報格納部31を参照して、地名キーワード312に第2の文字列を含み、かつ、名称キーワード313に第1の文字列を含むPOI情報を検索し(S304)、ステップS302に示した処理を実行する。
【0073】
第2の文字列がいずれのPOI情報に対応付けられている地名キーワード内にも存在しない場合(S303:Yes)、POI情報提供部32は、第1の文字列および第2の文字列をいずれも名称と判定する。そして、POI情報提供部32は、POI情報格納部31を参照して、第1の文字列および第2の文字列を含む名称キーワード313に対応付けられているPOI情報を検索し(S305)、ステップS302に示した処理を実行する。
【0074】
次に、本実施形態のナビゲーション装置20について説明する。入力履歴格納部204には、例えば図14に示すように、文字列2040毎に、時間帯毎の入力回数2041、当該文字列2040が最後に入力された地図上の位置を示す位置情報2042、および、当該文字列のカテゴリを示す分類2043が格納される。なお、本実施形態において、それぞれの文字列の分類は、「地名」か「名称」のいずれかであり、両方のカテゴリに属している文字列は存在しないものとする。
【0075】
文字列候補表示部203は、入力装置14を介してPOI情報の取得を指示された場合に、例えば図15に示すような画面40を表示装置15に表示する。そして、文字列候補表示部203は、入力装置14を介して領域48に示されたいずれかの文字を示す情報をユーザから受け付けた場合に、入力された文字を領域44に表示すると共に、入力文字列予測部201から予測文字列を受信する。
【0076】
そして、文字列候補表示部203は、第1の実施形態の場合と同様に、受信した予測文字列に含まれている文字列の中から入力履歴格納部204に登録されている文字列を抽出し、抽出した文字列それぞれについて入力履歴格納部204を参照し、現在の時刻を含む時間帯に対応する入力回数が1回以上のものについて、入力回数が多い順に並べた文字列候補を作成する。このとき、文字列候補表示部203は、入力回数が同一の文字列については、車両13の現在位置に近い位置の位置情報に対応付けられている文字列の順番を上位とする。
【0077】
そして、文字列候補表示部203は、作成した文字列候補を、その順番で図15に示した画面40の領域46に表示すると共に、当該文字列候補を文字列予測部201から受信した予測文字列から削除し、残った予測文字列を、その順番を保ったまま領域46に表示した文字列候補の次に続けて表示する。
【0078】
次に、文字列の後に予め定められた識別子(本実施形態では読点)が入力された場合、文字列候補表示部203は、識別子の前の文字列を第1の文字列として認識する。そして、識別子に引き続いて文字が入力された場合、文字列候補表示部203は、入力された文字を領域44に表示すると共に、入力文字列予測部201から予測文字列を受信する。
【0079】
そして、文字列候補表示部203は、第1の文字列が入力履歴格納部204内に登録されていれば、受信した予測文字列に含まれている文字列の中から入力履歴格納部204に登録されている文字列を抽出し、抽出した文字列それぞれについて入力履歴格納部204を参照し、第1の文字列とは異なる分類の文字列を抽出する。
【0080】
そして、文字列候補表示部203は、抽出した文字列であって、現在の時刻を含む時間帯に対応する入力回数が1回以上のものについて、入力回数が多い順に並べた文字列候補を作成する。このとき、文字列候補表示部203は、入力回数が同一の文字列については、車両13の現在位置に近い位置の位置情報に対応付けられている文字列の順番を上位とする。
【0081】
そして、文字列候補表示部203は、作成した文字列候補を、その順番で図16に示すように画面40の領域46に表示すると共に、当該文字列候補を文字列予測部201から受信した予測文字列から削除し、残った予測文字列を、その順番を保ったまま領域46に表示した文字列候補の次に続けて表示する。
【0082】
なお、図16に示した画面40の領域46に表示される先頭の文字列(図16の例では「カレー」)には下線が付されており、POI情報の検索を指示する検索ボタン45が押下された場合、当該下線が付された文字列が領域46内に表示されなくても、文字列候補表示部203は、当該下線が付された文字列を第2の文字列として、第1の文字列と共にPOI情報取得部205へ送る。このように、第2の文字列の入力時において候補の先頭の文字列に特別な意味を持たせることにより、当該文字列を第2の文字列として入力する際のユーザの操作量を減らすことができる。そのため、ユーザに提示する文字列の候補において、どの文字列を先頭に表示するかがユーザの利便性を高め上で重要である。
【0083】
この点において、本実施形態のナビゲーション装置20では、同じ時間帯には同様の行動をとるというユーザの行動パターンに着目し、現在の時刻を含む時間帯において、過去に入力された回数の最も多い文字列であって、第1の文字列とは異なる分類の文字列を候補の先頭とする。これにより、ユーザが入力する可能性の最も高い文字列を候補となる文字列の先頭に表示することができる。従って、第2の文字列の入力におけるユーザの操作量を低減することができ、ユーザの利便性を高めることができる。
【0084】
なお、例えば図17に示すように、分類が名称である第1の文字列(図17の例では「カレー」)に続いて識別子の後に文字が入力された場合、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から出力された予測文字列から、入力履歴格納部204内で分類が地名である文字列を文字列候補として画面40の領域46に表示する。
【0085】
また、文字列候補表示部203は、第1の文字列および識別子に引き続いて文字が入力された後に検索ボタン45が押下された場合、下線が付されている領域46内の文字列を入力履歴管理部202へ送る。また、文字列候補表示部203は、画面40の領域46内の文字列がユーザによって選択された場合に、選択された文字列を領域44に表示すると共に、選択された文字列を入力履歴管理部202へ送る。
【0086】
また、第2の文字列の入力時に、入力文字列予測部201から予測文字列が出力されなかった場合(即ち、入力された文字で始まる文字列が文字列格納部200内に存在しない場合)、文字列候補表示部203は、入力された文字を画面40の領域44に表示し、領域46には文字列を表示しない。
【0087】
そして、検索ボタン45が押下された場合、文字列候補表示部203は、領域44に入力された第2の文字列を、第1の文字列と共にPOI情報取得部205へ送り、当該第2の文字列を登録候補として保持する。そして、文字列候補表示部203は、POI情報取得部205から検索結果を受信した場合に、当該検索結果が0件でなければ、保持していた登録候補の文字列を、当該検索結果と共に送信された第2の文字列の分類と共に入力履歴管理部202へ送る。
【0088】
入力履歴管理部202は、文字列候補表示部203から文字列を受け取った場合に、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数を1増やすと共に、当該文字列の位置情報を、測位部208から出力された車両13の現在位置で更新する。
【0089】
また、入力履歴管理部202は、文字列候補表示部203から文字列と共に当該文字列の分類を受け取った場合に、当該文字列を入力履歴格納部204に新たに登録する。そして、入力履歴管理部202は、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数に1を設定し、当該文字列の位置情報に、測位部208から出力された車両13の現在位置を設定し、当該文字列の分類として文字列候補表示部203から受け取った分類を設定する。
【0090】
POI情報取得部205は、文字列候補表示部203から第1の文字列および第2の文字列を受け取った場合に、受け取ったこれらの文字列をアンテナ16を介して情報提供サーバ30へ送信する。そして、情報提供サーバ30から検索結果と共に当該第1の文字列および第2の文字列の分類を受信した場合に、POI情報取得部205は、受信した検索結果および分類を文字列候補表示部203へ送ると共に、当該検索結果を表示装置15に表示する。
【0091】
次に、本実施形態のナビゲーション装置20の動作について説明する。図18は、第2の実施形態におけるナビゲーション装置20の動作の一例を示すフローチャートである。入力装置14を介して、第1の文字列および識別子が入力された後に、文字を示す情報を受け付けた場合に、ナビゲーション装置20は、本フローチャートに示す動作を開始する。
【0092】
まず、文字列候補表示部203は、第1の文字列が入力履歴格納部204内に存在するか否かを判定する(S400)。第1の文字列が入力履歴格納部204内に存在しない場合(S400:No)、文字列候補表示部203は、図10で説明したS100からS111およびS200の処理を実行し(S413)、POI情報取得部205は、ステップS414に示す処理を実行する。
【0093】
第1の文字列が入力履歴格納部204内に存在する場合(S400:Yes)、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から予測文字列を受信したか否かを判定する(S401)。文字列予測部201から予測文字列を受信していない場合(S401:No)、即ち、第1の文字列および識別子が入力された後に入力された文字で始まる読み仮名に対応する文字列が文字列格納部200内に存在しない場合、文字列候補表示部203は、入力された文字を画面40の領域44に表示し(S409)、さらに文字が入力されたか否かを判定する(S410)。
【0094】
さらに文字が入力された場合(S410:Yes)、文字列候補表示部203は、再びステップS409に示した処理を実行する。一方、さらに文字が入力されていない場合(S410:No)、文字列候補表示部203は、検索ボタン45が押下されたか否かを判定する(S411)。検索ボタン45が押下されていない場合(S411:No)、文字列候補表示部203は、再びステップS410に示した処理を実行する。
【0095】
一方、検索ボタン45が押下された場合(S411:Yes)、文字列候補表示部203は、入力された文字列を登録候補として保持する。そして、文字列候補表示部203は、入力された文字列を第2の文字列として、第1の文字列および第2の文字列をPOI情報取得部205へ送り、POI情報取得部205は、ステップS414に示す処理を実行する。
【0096】
文字列予測部201から予測文字列を受信した場合(S401:Yes)、文字列候補表示部203は、後述する第2の文字列候補表示処理を実行することにより、文字列の候補を画面40の領域46に表示する(S500)。そして、文字列候補表示部203は、さらに文字が入力されたか否かを判定する(S402)。さらに文字が入力された場合(S402:Yes)、文字列候補表示部203は、再びステップS401に示した処理を実行する。
【0097】
さらなる文字が入力されていない場合(S402:No)、文字列候補表示部203は、領域46に表示された文字列の候補の中から、ユーザによって文字列が選択されたか否かを判定する(S403)。領域46に表示された文字列の候補の中から文字列が選択されていない場合(S403:No)、文字列候補表示部203は、検索ボタン45ボタンが押下されたか否かを判定する(S407)。検索ボタン45ボタンが押下されていない場合(S407:No)、文字列候補表示部203は、再びステップS402に示した処理を実行する。
【0098】
検索ボタン45ボタンが押下された場合(S407:Yes)、文字列候補表示部203は、領域46に表示されている複数の文字列の中で、下線が付されている先頭の文字列が入力履歴格納部204内に既に登録されていれば、当該先頭の文字列を入力履歴管理部202へ送る。入力履歴管理部202は、文字列候補表示部203から受け取った文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数を1増やすと共に、当該文字列の位置情報を測位部208から出力された車両13の現在位置で更新する(S408)。なお、当該先頭の文字列が入力履歴格納部204内に登録されていない場合、文字列候補表示部203は、当該文字列を登録候補として保持する。
【0099】
そして、文字列候補表示部203は、下線が付されている先頭の文字列を第2の文字列として、第1の文字列および第2の文字列をPOI情報取得部205へ送り、POI情報取得部205は、ステップS414に示す処理を実行する。
【0100】
画面40の領域46に表示された文字列の候補の中から文字列が選択された場合(S403:Yes)、文字列候補表示部203は、選択された文字列を画面40の領域44に表示し、選択された文字列を入力履歴管理部202へ送る。入力履歴管理部202は、文字列候補表示部203から受け取った文字列が入力履歴格納部204内に既に登録されている場合には、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数を1増やすと共に、当該文字列の位置情報を測位部208から出力された車両13の現在位置で更新する(S404)。なお、文字列候補表示部203から受け取った文字列が入力履歴格納部204内に登録されていない場合、文字列候補表示部203は、当該文字列を登録候補として保持する。
【0101】
次に、文字列候補表示部203は、さらに文字が入力されたか否かを判定する(S405)。さらに文字が入力された場合(S405:Yes)、文字列候補表示部203は、再びステップS401に示した処理を実行する。さらに文字が入力されていない場合(S405:No)、文字列候補表示部203は、画面40の検索ボタン45ボタンが押下されたか否かを判定する(S406)。検索ボタン45ボタンが押下されていない場合(S406:No)、文字列候補表示部203は、再びステップS405に示した処理を実行する。
【0102】
検索ボタン45ボタンが押下された場合(S406:Yes)、文字列候補表示部203は、領域44に表示されている文字列を第2の文字列として、第1の文字列および第2の文字列をPOI情報取得部205へ送る。POI情報取得部205は、文字列候補表示部203から受け取った第1の文字列および第2の文字列をアンテナ16を介して情報提供サーバ30へ送信する。そして、情報提供サーバ30から検索結果と共に、第1の文字列および第2の文字列の分類を受信した場合、POI情報取得部205は、受信した検索結果を表示装置15に表示すると共に、受信した検索結果および分類を文字列候補表示部203へ送る(S414)。
【0103】
次に、文字列候補表示部203は、登録候補として文字列を保持しているか否かを判定する(S415)。登録候補として文字列を保持していない場合(S415:No)、ナビゲーション装置20は、本フローチャートに示した動作を終了する。一方、登録候補として文字列を保持している場合(S415:Yes)、文字列候補表示部203は、POI情報取得部205から受け取った検索結果が0件であるか否かを判定する(S416)。検索結果が0件である場合(S416:Yes)、文字列候補表示部203は、保持している登録候補の文字列を破棄し(S417)、ナビゲーション装置20は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0104】
一方、検索結果が0件ではない場合(S417:No)、文字列候補表示部203は、保持している登録候補の文字列を、その文字列の分類と共に入力履歴管理部202へ送る。入力履歴管理部202は、文字列候補表示部203から受け取った文字列を入力履歴格納部204に新たに登録し、当該文字列に対応する、現在時刻を含む時間帯の入力回数に1を設定し、当該文字列の位置情報に、測位部208から出力された車両13の現在位置を設定し、当該文字列の分類として文字列候補表示部203から受け取った分類を設定し(S418)、ナビゲーション装置20は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0105】
図19は、第2の文字列候補表示処理(S500)の一例を示すフローチャートである。
【0106】
まず、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から受信した予測文字列の中に入力履歴格納部204に登録されている文字列が存在するか否かを判定する(S501)。文字列予測部201から受信した予測文字列の中に入力履歴格納部204に登録されている文字列が存在しない場合(S501:No)、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から受信した予測文字列を、文字列予測部201から出力された順番で画面40の領域46に表示し(S511)、文字列候補表示部203は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0107】
文字列予測部201から受信した予測文字列の中に入力履歴格納部204に登録されている文字列が存在する場合(S501:Yes)、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から受信した予測文字列の中から、入力履歴格納部204に登録されている文字列を抽出し(S502)、入力履歴格納部204を参照して、抽出した文字列の中に第1の文字列とは異なる分類の文字列が存在するか否かを判定する(S503)。抽出した文字列の中に第1の文字列とは異なる分類の文字列が存在しない場合(S503:No)、文字列候補表示部203は、ステップS511に示した処理を実行する。
【0108】
抽出した文字列の中に第1の文字列とは異なる分類の文字列が存在する場合(S503:Yes)、文字列候補表示部203は、抽出した文字列の中から第1の文字列とは異なる分類の文字列をさらに抽出する(S504)。そして、文字列候補表示部203は、本日が平日か否かを判定する(S505)。本日が平日である場合(S505:Yes)、文字列候補表示部203は、入力履歴格納部204を参照して、ステップS504においてさらに抽出した文字列を、現在の日時を含む平日の時間帯において入力回数が多い順に並べた文字列候補を作成し(S506)、ステップS508に示す処理を実行する。
【0109】
一方、本日が休日である場合(S505:No)、文字列候補表示部203は、入力履歴格納部204を参照して、ステップS504においてさらに抽出した文字列を、休日において入力回数が多い順に並べた文字列候補を作成する(S507)。そして、文字列候補表示部203は、作成した文字列候補において、入力回数が同一の文字列が存在するか否かを判定する(S508)。入力回数が同一の文字列が存在しない場合(S508:No)、文字列候補表示部203は、ステップS510に示す処理を実行する。
【0110】
一方、入力回数が同一の文字列が存在する場合(S508:Yes)、文字列候補表示部203は、測位部208が算出した位置情報に基づいて入力履歴格納部204を参照し、最後に入力された位置が車両13の現在位置に近い文字列の順番を上位とする(S509)。そして、文字列候補表示部203は、作成した文字列候補を、その順番で画面40の領域46に表示する。そして、文字列候補表示部203は、当該文字列候補を文字列予測部201より受信した予測文字列から削除し、残った予測文字列を、その順番を保ったまま領域46に表示した文字列候補の後に続けて表示し(S510)、文字列候補表示部203は、本フローチャートに示した動作を終了する。
【0111】
以上、本発明の第2の実施形態について説明した。
【0112】
上記説明から明らかなように、本実施形態のナビゲーション装置20においても、ユーザは、第2の文字列を入力する際に、少ない操作でユーザが望む文字列を入力することができる。
【0113】
なお、上記した各実施形態におけるナビゲーション装置20は、例えば図20に示すような構成のコンピュータ60によって実現することができる。コンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)61、RAM(Random Access Memory)62、ROM(Read Only Memory)63、HDD(Hard Disk Drive)64、無線通信機65、入出力インターフェイス(I/F)66、およびメディアインターフェイス(I/F)67を備える。
【0114】
CPU61は、ROM63またはHDD64に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM63は、コンピュータ60の起動時にCPU61によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ60のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。HDD64は、CPU61によって実行されるプログラムやデータ等を格納する。無線通信機65は、アンテナ16を介して基地局12から受信したデータをCPU61に提供すると共に、CPU61が生成したデータを、アンテナ16を介して基地局12へ送信する。
【0115】
入出力インターフェイス66は、CPU61が生成したデータを表示装置15へ送り、入力装置14またはセンサ17からの信号をCPU61へ送る。CPU61は、入出力インターフェイス66を介して入力装置14、表示装置15、およびセンサ17を制御する。
【0116】
メディアインターフェイス67は、記録媒体68に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM62を介してCPU61に提供する。CPU61は、当該プログラムをメディアインターフェイス67を介して記録媒体68からRAM62上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体68は、例えばDVD、PD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0117】
コンピュータ60のCPU61は、RAM62上にロードされたプログラムを実行することにより、文字列格納部200、文字列予測部201、入力履歴管理部202、文字列候補表示部203、入力履歴格納部204、POI情報取得部205、地図データ格納部206、経路探索部207、測位部208、および経路誘導部209の各機能を実現する。また、ROM63またはHDD64には、文字列格納部200、入力履歴格納部204、および地図データ格納部206内のデータが格納される。
【0118】
コンピュータ60は、これらのプログラムを、記録媒体68から読み取って実行するが、他の例として、コンピュータ60は、無線通信機65を介して他の機器からこれらのプログラムを取得するようにしてもよい。
【0119】
また、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で数々の変形が可能である。
【0120】
例えば、上記した各実施形態では、車両13に搭載されるナビゲーション装置20を前提として説明したが、本発明はこれらに限られない。例えば、車両13に搭載されているかいないかに関わらず、携帯情報端末(例えば、携帯電話やPDA(Personal Digital Assistants)等)において実現されるようにしてもよい。また、本発明は、汎用コンピュータの文字入力支援機能として用いられてもよい。
【0121】
また、上記した各実施形態において、ナビゲーションシステム10は、ナビゲーション装置20および情報提供サーバ30を備えるサーバ・クライアントシステムを前提に説明したが、本発明はこれに限られず、ナビゲーション装置20内に、POI情報を格納するデータベースと、当該データベース内のPOI情報を管理するPOI情報管理機能とを設け、POI情報取得部205が、ユーザから入力された文字に対応する文字列を当該POI情報管理機能に渡し、当該POI情報管理機能が、受け取った文字列に対応するPOI情報をデータベースから検索してPOI情報取得部205に返すようにしてもよい。
【0122】
また、上記した各実施形態において、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から受け取った予測文字列の中から、現在時刻を含む時間帯に入力された回数の多い文字列を入力履歴格納部204から全て抽出して文字列候補を作成したが、本発明はこれに限られない。例えば、文字列候補表示部203は、文字列予測部201から受け取った予測文字列の中から、現在時刻を含む時間帯に入力された回数の多い順に所定個数(例えば上位5個)の文字列を入力履歴格納部204から抽出して文字列候補を作成するようにしてもよい。これにより、文字列候補の作成ステップを少なくすることができ、より高速かつ少ない処理負荷で文字列の候補を画面40の領域46に表示することができる。
【0123】
また、上記した各実施形態では、文字列候補表示部203が作成した文字列候補を表示装置15に表示するが、本発明はこれに限られず、文字列候補表示部203が作成した文字列候補を表示装置15に表示するか、文字列予測部201から出力された予測文字列をそのままの順番で表示装置15に表示するかを、ユーザの指示に応じて切り替える文字列候補作成処理制御機能をナビゲーション装置20に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0124】
【図1】本発明の一実施形態に係るナビゲーションシステム10の構成を示すシステム構成図である。
【図2】ナビゲーション装置20の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態において入力履歴格納部204に格納されるデータの構造の一例を示す図である。
【図4】第1の実施形態における画面40の一例を示す概念図である。
【図5】文字列候補表示部203による文字列の抽出過程を説明するための概念図である。
【図6】文字列候補表示部203による文字列の抽出過程を説明するための概念図である。
【図7】出力装置15に表示される文字列の候補の全体像を説明するための概念図である。
【図8】情報提供サーバ30の機能構成の一例を示すブロック図である。
【図9】第1の実施形態においてPOI情報格納部31に格納されるデータの構造の一例を示す図である。
【図10】第1の実施形態におけるナビゲーション装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】第1の文字列候補表示処理(S200)の一例を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施形態においてPOI情報格納部31に格納されるデータの構造の一例を示す図である。
【図13】第2の実施形態における情報提供サーバ30の動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施形態において入力履歴格納部204に格納されるデータの構造の一例を示す図である。
【図15】第2の実施形態における画面40の一例を示す概念図である。
【図16】第2の実施形態における画面40の一例を示す概念図である。
【図17】第2の実施形態における画面40の一例を示す概念図である。
【図18】第2の実施形態におけるナビゲーション装置20の動作の一例を示すフローチャートである。
【図19】第2の文字列候補表示処理(S500)の一例を示すフローチャートである。
【図20】ナビゲーション装置20の機能を実現するコンピュータ60の一例を示すハードウェア構成図である。
【符号の説明】
【0125】
10・・・ナビゲーションシステム、11・・・通信回線、12・・・基地局、13・・・車両、14・・・入力装置、15・・・表示装置、16・・・アンテナ、17・・・センサ、20・・・ナビゲーション装置、200・・・文字列格納部、201・・・文字列予測部、202・・・入力履歴管理部、203・・・文字候補表示部、204・・・入力履歴格納部、205・・・POI情報取得部、206・・・地図データ格納部、207・・・経路探索部、208・・・測位部、209・・・経路誘導部、30・・・情報提供サーバ、31・・・POI情報格納部、32・・・POI情報提供部、60・・・コンピュータ、61・・・CPU、62・・・RAM、63・・・ROM、64・・・HDD、65・・・無線通信機、66・・・入出力インターフェイス、67・・・メディアインターフェイス、68・・・記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された文字列に関連する地点の情報を提供するナビゲーション装置であって、
過去に入力された文字列毎に、当該文字列が入力された時間帯毎の入力回数を格納する入力履歴格納手段と、
文字が入力された場合に、前記入力履歴格納手段を参照して、入力された文字で始まる文字列であって、現在時刻が含まれる時間帯において既に入力されている文字列を抽出し、抽出した文字列を入力回数に応じて配置した文字列候補を作成し、表示する文字列候補表示手段と、
文字列が入力された場合に、当該入力された文字列が前記入力履歴格納手段に既に格納されているならば、現在時刻を含む時間帯に対応する当該文字列の入力回数をカウントし、当該入力された文字列が前記入力履歴格納手段に格納されていないならば、当該文字列を前記入力履歴格納手段に新たに格納すると共に、現在時刻を含む時間帯に対応する当該文字列の入力回数を初期化する入力履歴管理手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
当該ナビゲーション装置の現在位置を測定する測位手段をさらに備え、
前記入力履歴格納手段は、
過去に入力された文字列毎に、当該文字列が最後に入力された位置を示す位置情報をさらに格納し、
前記文字列候補表示手段は、
前記抽出した文字列の中に、現在時刻が含まれる時間帯における入力回数が同一の文字列が存在する場合に、これら入力回数が同一の文字列において、最後に入力された位置が当該ナビゲーション装置の現在位置に近い方の文字列の順番を上位とし、
前記入力履歴管理手段は、さらに、
文字列が入力された場合に、当該入力された文字列が前記入力履歴格納手段に既に格納されているならば、当該文字列の位置情報を、前記測位手段によって測定された位置の情報で更新し、当該入力された文字列が前記入力履歴格納手段に格納されていないならば、当該文字列を前記入力履歴格納手段に新たに格納すると共に、当該文字列の位置情報に、前記測位手段によって測定された位置の情報を設定することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置であって、
予め登録された複数の文字列を格納する文字列格納手段と、
文字が入力された場合に、入力された文字から始まる文字列を含む予測文字列として出力する文字列予測手段と
をさらに備え、
前記文字列候補表示手段は、
前記文字列候補に含まれる文字列を、前記予測文字列から除き、残った文字列を、当該文字列候補の後に続けて表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項3に記載のナビゲーション装置であって、
入力履歴に応じた文字列候補の表示を行う旨をユーザから指示された場合に、前記文字列候補表示手段に前記文字列候補の作成を実行させると共に、前記入力履歴管理手段に、入力された文字列に応じて前記入力履歴格納手段の内容を更新させ、
入力履歴に応じた文字列候補の表示を行わない旨をユーザから指示された場合に、前記文字列予測手段に、入力された文字に対応する文字列の候補として、前記予測文字列を表示させる文字列候補作成処理制御手段をさらに備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
ぞれぞれの地点を示す情報を、第1の分類に対応する文字列の集合、および、第2の分類に対応する文字列の集合に対応付けて管理し、予め定められた識別子を挟んで第1の文字列および第2の文字列をユーザから受け付けた場合に、当該2つの文字列を異なる分類の文字列として認識し、それぞれの分類において第1の文字列および第2の文字列における対応する方の文字列が含まれる地点の情報を提供するナビゲーション装置であって、
過去に入力された文字列毎に、当該文字列が入力された時間帯毎の入力回数、および、当該文字列の分類を示す情報を格納する入力履歴格納手段と、
第1の文字列および前記識別子に続けて文字が入力された場合に、前記入力履歴格納手段を参照して、入力された第1の文字列とは異なる分類が対応付けられている文字列であり、かつ、入力された文字で始まる文字列であり、かつ、現在時刻が含まれる時間帯において既に入力されている文字列を抽出し、抽出した文字列を入力回数に応じて配置した文字列候補を作成し、表示する文字列候補表示手段と、
入力された第1の文字列および第2の文字列で特定される地点の情報を、当該第1の文字列および第2の文字列のそれぞれの分類を示す情報と共に取得する地点情報取得手段と、
第2の文字列が入力された場合に、当該第2の文字列が前記入力履歴格納手段に既に格納されているならば、現在時刻を含む時間帯に対応する当該第2の文字列の入力回数をカウントし、当該第2の文字列が前記入力履歴格納手段に格納されていないならば、当該第2の文字列を前記入力履歴格納手段に新たに格納し、現在時刻を含む時間帯に対応する当該第2の文字列の入力回数を初期化し、当該第2の文字列の分類として前記地点情報取得手段が取得した第2の文字列の分類を前記入力履歴格納手段に設定する入力履歴管理手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
入力された文字列に関連する地点の情報を提供するナビゲーション装置における文字列予測方法であって、
前記ナビゲーション装置が、
文字が入力された場合に、過去に入力された文字列毎に、当該文字列が入力された時間帯毎の入力回数を格納する入力履歴格納手段を参照して、入力された文字で始まる文字列であって、現在時刻が含まれる時間帯において既に入力されている文字列を抽出し、抽出した文字列を入力回数に応じて配置した文字列候補を作成し、表示する文字列候補表示ステップと、
文字列が入力された場合に、当該入力された文字列が前記入力履歴格納手段に既に格納されているならば、現在時刻を含む時間帯に対応する当該文字列の入力回数をカウントし、当該入力された文字列が前記入力履歴格納手段に格納されていないならば、当該文字列を前記入力履歴格納手段に新たに格納すると共に、現在時刻を含む時間帯に対応する当該文字列の入力回数を初期化する入力履歴管理ステップと
を実行することを特徴とする文字列予測方法。
【請求項7】
ぞれぞれの地点を示す情報を、第1の分類に対応する文字列の集合、および、第2の分類に対応する文字列の集合に対応付けて管理し、予め定められた識別子を挟んで第1の文字列および第2の文字列をユーザから受け付けた場合に、当該2つの文字列を異なる分類の文字列として認識し、それぞれの分類において第1の文字列および第2の文字列における対応する方の文字列が含まれる地点の情報を提供するナビゲーション装置における文字列予測方法であって、
前記ナビゲーション装置が、
第1の文字列および前記識別子に続けて文字が入力された場合に、過去に入力された文字列毎に、当該文字列が入力された時間帯毎の入力回数、および、当該文字列の分類を示す情報を格納する入力履歴格納手段を参照して、入力された第1の文字列とは異なる分類が対応付けられている文字列であり、かつ、入力された文字で始まる文字列であり、かつ、現在時刻が含まれる時間帯において既に入力されている文字列を抽出し、抽出した文字列を入力回数に応じて配置した文字列候補を作成し、作成した文字列候補を表示する文字列候補表示ステップと、
入力された第1の文字列および第2の文字列で特定される地点の情報を、当該第1の文字列および第2の文字列のそれぞれの分類を示す情報と共に取得する地点情報取得ステップと、
第2の文字列が入力された場合に、当該第2の文字列が前記入力履歴格納手段に既に格納されているならば、現在時刻を含む時間帯に対応する当該第2の文字列の入力回数をカウントし、当該第2の文字列が前記入力履歴格納手段に格納されていないならば、当該第2の文字列を前記入力履歴格納手段に新たに格納し、現在時刻を含む時間帯に対応する当該第2の文字列の入力回数を初期化し、当該第2の文字列の分類として前記地点情報取得手段が取得した第2の文字列の分類を前記入力履歴格納手段に設定する入力履歴管理ステップと
を実行することを特徴とする文字列予測方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2010−122899(P2010−122899A)
【公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−295905(P2008−295905)
【出願日】平成20年11月19日(2008.11.19)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】