ナビゲーション装置とその最適経路設定方法
【課題】 一般道路を含む目的地までの最適経路を容易に変更する。
【解決手段】
目的地までの最適経路を探索し、最適経路上の複数の経由地を結んで最適経路の概略図を表示するナビゲーション装置において、最適経路の概略図表示画面上の利用者が触れた位置を検出し、利用者が最適経路概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索する。
【解決手段】
目的地までの最適経路を探索し、最適経路上の複数の経由地を結んで最適経路の概略図を表示するナビゲーション装置において、最適経路の概略図表示画面上の利用者が触れた位置を検出し、利用者が最適経路概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用ナビゲーション装置とその最適経路設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
目的地までの経路上の利用するインターチェンジ(以下、ICという)を変更する場合に、現在地と目的地に最も近い経路上のICとそれらの前後にある3カ所のICを抽出して道路地図上にICの位置関係を維持する形式で抽出したICを表示し、利用するICを乗員がタッチしたICに変更するようにしたナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献1】特開2000−241186号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のナビゲーション装置は、有料道路上の現在地と目的地に最も近い3カ所のICに変更する場合に限られており、また、一般道路の経由地を変更することができないため、一般道路が含まれる経路では経由地の変更ができず、利便性に欠けるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
目的地までの最適経路を探索し、最適経路上の複数の経由地を結んで最適経路の概略図を表示するナビゲーション装置において、最適経路の概略図表示画面上の利用者が触れた位置を検出し、利用者が最適経路概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索する。
また、利用者が最適経路概略図上の経由地と経由地との間に触れたことが検出されると、経由地と経由地との間の複数の追加経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの追加経由地候補に触れたことが検出されると、その追加経由地候補を通る最適経路を再探索する。
さらに、最適経路概略図において経由地間の道路種別を表示し、利用者が道路種別表示に触れたことが検出されると、その道路種別に代わる複数の道路種別候補のリストを表示し、利用者がいずれかの道路種別候補に触れたことが検出されると、当初の道路種別をその道路種別候補に変更して最適経路を再探索する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、一般道路を含む目的地までの最適経路を容易に変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は一実施の形態の構成を示す図である。GPS受信機1は衛星からの電波を受信して衛星航法により車両の現在地を検出する。走行距離センサー2は車両の走行距離を検出し、進行方位センサー3は車両の進行方位を検出する。これらのセンサー2、3で検出した走行距離と進行方位に基づいて自律航法により車両の現在地を検出する。地図データベース4は道路地図に関する各種データを記憶する記憶装置である。
【0008】
入力装置5はスイッチや方向キーなどの操作部材を備えており、これらの操作部材を操作して道路地図表示の縮尺変更やスクロール、目的地、経路上の経由地や道路種別の設定と変更などを行うことができる。ビーコン受信機6は路側の光ビーコン送信機および電波ビーコン送信機から送信されるビーコン放送を受信し、FM多重受信機7はFM放送局から送信されるFM多重放送を受信する。これらのビーコン放送とFM多重放送には渋滞、交通規制、工事、事故、気象などの道路上で発生して交通の障害となるあらゆる道路交通情報が含まれる。
【0009】
コントローラー10はCPU10a、ROM10b、RAM10cなどを備え、ディスプレイ11に現在地周辺の道路地図と現在地および目的地までの経路を表示するとともにスピーカー12により案内放送を行い、経路および迂回路の探索、経路上の経由地や道路種別の設定と変更、経路誘導などを行う。なお、ディスプレイ11の表示部11aにはタッチパネルスイッチ11bが設置されており、表示部11a上の乗員が手を触れた位置を検出することができる。
【0010】
図2、図3は経路設定プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、一実施の形態の動作を説明する。コントローラー10は、入力装置5により目的地設定操作または経路変更操作が行われるとこの経路設定プログラムの実行を開始する。
【0011】
ステップ1において入力装置5により設定された目的地を入力する。続くステップ2でビーコン受信機6およびFM多重受信機7により最新の道路交通情報を入手し、周知のダイクストラ法により最新の道路交通情報を考慮した最短時間のコスト計算を行って目的までの最適経路(最短時間経路)を探索する。なお、ダイクストラ法により最短距離のコスト計算を行って目的地までの最短距離経路を探索してもよい。
【0012】
ステップ3でディスプレイ11に出発地から目的地までの最適経路の概略図を表示する。図4に最適経路の概略図の表示例を示す。この例では、最適経路上の通過点1〜5を通過点(経由地)アイコン100で表示し、これらの通過点を結んで最適経路の概略図を生成する。また、通過点間の道路種別を道路種別アイコン101で表示するとともに、各通過点1〜5までの距離と予想通過時刻を表示し、車両が通過中の位置を自車位置アイコン102で表示する。
【0013】
なお、この一実施の形態では、ディスプレイの表示画面に出発地から目的地までの最適経路の概略図を表示する例を示すが、目的地までの最適経路が長いと多くの経由地が表示されるため、最適経路が長い場合は概略図が見やすくなる程度に概略図を分割し、分割経路図単位で切り換えて表示するようにしてもよい。
【0014】
乗員は、ディスプレイ11に表示された最適経路の概略図(図4参照)を見て通過点と道路種別の変更や通過点(経由地)を追加することができる。通過点や道路種別を変更する場合には、乗員が最適経路概略図上の変更を希望する通過点アイコン100や道路種別アイコン101に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより通過点や道路種別の変更要求を認識する。また、自車位置付近に通過点(経由地)を追加する場合には、乗員が最適経路概略図上の自車位置アイコン102に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより自車位置付近の経由地追加要求を認識する。
【0015】
さらに、通過点(経由地)と隣の通過点との間に新しい通過点を追加する場合には、乗員が最適経路概略図上の通過点アイコン100と隣接する通過点アイコン100との間に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより通過点間の新しい経由地追加要求を認識する。
【0016】
ステップ4においてタッチパネルスイッチ11bにより通過点変更操作がなされたか否かを確認する。乗員が最適経路概略図上の通過点1に指を触れ、通過点変更の操作をした場合を例に上げて通過点変更処理を説明する。ステップ5において、図5に示すように経路概略図上の通過点1の下に経由地選択リスト103を表示する。このとき、変更対象の通過点1と経由地選択リスト103以外の表示を暗くし、変更対象の通過点1と経由地選択リスト103を見やすくしてもよい。
【0017】
経由地選択リスト103には、道路地図データから通過点1付近の変更経由地候補を抽出して例えば通過点1に近い順に3個の変更経由地候補を表示し、「上へ」または「下へ」のスクロールスイッチが操作されたときはさらに別の変更経由地候補を表示する。乗員が経由地選択リスト103の変更経由地候補の「○×IC(インターチェンジ)」の表示に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより変更希望経由地「○×IC」を認識することができる。
【0018】
ステップ6でタッチパネルスイッチ11bにより乗員が選択した変更希望経由地「○×IC」を入力し、続くステップ7で通過点1に代えて「○×IC」を通過する経路を再探索する。ステップ8では、図6に示すように再探索した「○×IC」を通過する最適経路の概略図をディスプレイ11に表示する。なお、図6では出発地から通過点2までの最適経路概略図の一部を示す。
【0019】
図6において、「○×IC」は元の通過点1よりも遠方にあるために通過点2寄りに表示するが、逆に通過点1よりも手前にある場合には車両の現在地寄りに表示する。すなわち、最適経路の概略図上でも出発地から各通過点までの距離に応じた位置に各通過点を表示し、最適経路上の各通過点の位置関係を大まかに把握できるようにする。
【0020】
また、乗員が経由地選択リスト103の経由地候補の中の一般道路上の「○×交差点」の表示に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより変更希望経由地「○×交差点」を認識することができる。図7に示すように、「○×交差点」は一般道路上にあるため、「○×交差点」を経由する経路を再探索すると、元の通過点1(IC)が「○×交差点」に最も近い場合にはふたたび通過点1が再探索され、出発地と通過点1の間に「○×交差点」が新たに追加されることになる。
【0021】
さらに、乗員が経由地選択リスト103の経由地候補の中の一般道路上にある「○×広場」の表示に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより変更希望経由地「○×広場」を認識することができる。「○×広場」が一般道路上の元の通過点1よりも遠方にあるとすると、「○×広場」を経由する経路を再探索した場合に、「○×広場」と通過点2との間に元の通過点1と異なる別のICがあれば、図8に示すように、「○×広場」から通過点1’(IC)を経由して高速道路へ入る経路が探索される。一方、「○×広場」と通過点2との間に元の通過点1と異なる別のICがない場合には、図9に示すように、「○×広場」から一般道路を走行して通過点2(IC)から高速道路へ入る経由が探索される。
【0022】
通過点変更処理が終了した後の図2のステップ9において、入力装置5により経路誘導開始の要求操作がなされたか否かを確認し、経路誘導開始の要求があればこの経路設定プログラムを終了するとともに経路誘導プログラム(不図示)へリターンし、ディスプレイ11に現在地周辺の道路地図、設定変更後の目的地までの最適経路および車両の現在地を表示し、最適経路に沿って目的地まで乗員を誘導する。
【0023】
ステップ4で通過点変更操作がなかった場合、またはステップ9で経路誘導開始要求がなかった場合はステップ10へ進み、タッチパネルスイッチ11bにより道路種別変更操作がなされたか否かを確認する。乗員が図4に示す最適経路概略図上の通過点1と2の間の「高速道路」の道路種別アイコン101に指を触れ、道路種別変更操作をした場合を例に上げて道路種別変更処理を説明する。
【0024】
ステップ11において、図10に示すように最適経路概略図上の通過点1と2の間に道路種別選択リスト104を表示する。このとき、変更対象の道路と道路種別選択リスト104以外の表示を暗くし、変更対象の道路と道路種別選択リスト104を見やすくしてもよい。
【0025】
道路種別選択リスト104には、高速道路、有料道路、一般道路などの道路種別の他に、海沿いの一般道路や山沿いの一般道路など、経由する地域を特定することができる道路種別候補を表示し、「上へ」または「下へ」のスクロールスイッチが操作されたときはさらに別の道路種別候補を表示する。なお、高速道路から一般道路へ種別を変更した場合には、再探索により元の通過点1(IC)付近の一般道路上の適当な通過点へ変更される。
【0026】
ステップ12でタッチパネルスイッチ11bにより乗員が選択した変更希望の道路種別を入力し、続くステップ13で変更後の道路種別にしたがって最適経路を再探索する。ステップ14では再探索した最適経路の概略図をディスプレイ11に表示し、ステップ15で入力装置5により経路誘導開始の要求操作がなされたか否かを確認する。経路誘導開始の要求があればこの経路設定プログラムを終了するとともに経路誘導プログラム(不図示)へリターンし、ディスプレイ11に現在地周辺の道路地図、設定変更後の目的地までの最適経路および車両の現在地を表示し、最適経路に沿って目的地まで乗員を誘導する。
【0027】
ステップ10で道路種別変更操作がなかった場合、またはステップ15で経路誘導開始要求がなかった場合はステップ16へ進み、タッチパネルスイッチ11bにより経由地追加操作がなされたか否かを確認する。乗員が図4に示す経路概略図上の自車位置アイコン102に指を触れ、出発地と通過点1の間に経由地を追加した場合を例に上げて経由地追加処理を説明する。
【0028】
ステップ17において、図11に示すように経路概略図上の出発地と通過点1との間に追加経由地選択リスト105を表示する。このとき、追加経由地選択リスト105以外の表示を暗くし、追加経由地選択リスト105を見やすくしてもよい。
【0029】
追加経由地選択リスト105には、道路地図データから現在地周辺の追加経由地候補を抽出して例えば現在地に近い順に3個の追加経由地候補を表示し、「上へ」または「下へ」のスクロールスイッチが操作されたときはさらに別の追加経由地候補を表示する。乗員が追加経由地選択リスト105のいずれかの追加経由地候補に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより追加希望の経由地を認識することができる。
【0030】
ステップ18でタッチパネルスイッチ11bにより乗員が選択した追加経由地候補を入力し、続くステップ19で追加経由地候補を経て通過点1へ至る最適経路を再探索する。ステップ20では再探索した最適経路の概略図をディスプレイ11に表示する。
【0031】
なお、通過点(経由地)の追加または変更を行う場合には、図12に示すように、各経由地候補の現在地からの方向と距離を表示するようにしてもよい。これにより、最適経路の概略図上でも現在地と各経由地候補との位置関係を把握することができる。
【0032】
また、上述した通過点(経由地)の追加処理では現在地周辺の経由地を追加する例を示したが、経由地の追加は現在地周辺に限定されず、任意の経由地と経由地との間に新しい経由地を追加することができる。この場合には、タッチパネルスイッチ11bにより通過点アイコン100と隣の通過点アイコン100との間に乗員の指が触れたことを検出し、通過点(経由地)と隣の通過点との間に新しい通過点を追加する要求を認識する。
【0033】
経由地追加処理後のステップ21で入力装置5により経路誘導開始の要求操作を確認し、経路誘導開始の要求があればこの経路設定プログラムを終了するとともに経路誘導プログラム(不図示)へリターンし、ディスプレイ11に現在地周辺の道路地図、目的地までの最適経路および車両の現在地を表示し、最適経路に沿って目的地まで乗員を誘導する。経路誘導開始の要求がない場合はステップ2へ戻り、上述した通過点と道路種別の変更処理および経由地の追加処理を繰り返す。
【0034】
このように、一実施の形態によれば、最適経路の概略図表示画面上の利用者が触れた位置を検出し、利用者が最適経路概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索するようにしたので、一般道路を含む最適経路上のすべての経由地を容易に変更することができる。
【0035】
また、一実施の形態によれば、利用者が最適経路概略図上の経由地と経由地との間に触れたことが検出されると、経由地と経由地との間の複数の追加経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの追加経由地候補に触れたことが検出されると、その追加経由地候補を通る最適経路を再探索するようにしたので、一般道路を含む目的地までの最適経路上において任意の経由地と経由地の間に新しい経由地を容易に追加することができる。
【0036】
一実施の形態によれば、変更または追加の経由地候補のリスト表示するときに、現在地または経由地からそれらの経由地候補の方向と距離を合わせて表示するようにしたので、最適経路概略図上でも現在地または経由地と各経由地候補との位置関係を把握することができ、経由地の追加、変更を適切に行うことができる。
【0037】
さらに、一実施の形態によれば、最適経路概略図において経由地間の道路種別を表示し、利用者が道路種別表示に触れたことが検出されると、その道路種別に代わる複数の道路種別候補のリストを表示し、利用者がいずれかの道路種別候補に触れたことが検出されると、当初の道路種別をその道路種別候補に変更して最適経路を再探索するようにしたので、一般道路を含む目的地までの最適経路上の任意の道路の種別を容易に変更することができる。
【0038】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、コントローラー10が経路探索手段を、コントローラー10およびディスプレイ11が表示手段を、タッチパネルスイッチ11bが接触位置検出手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項との対応関係になんら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】一実施の形態の経路設定処理を示すフローチャートである。
【図3】図2に続く、一実施の形態の経路設定処理を示すフローチャートである。
【図4】目的地までの最適経路の概略図を示す図である。
【図5】通過点変更のための表示画面例を示す図である。
【図6】通過点変更結果の表示画面例を示す図である。
【図7】通過点変更結果の表示画面例を示す図である。
【図8】通過点変更結果の表示画面例を示す図である。
【図9】通過点変更結果の表示画面例を示す図である。
【図10】道路種別変更のための表示画面例を示す図である。
【図11】経由地追加のための表示画面例を示す図である。
【図12】車両現在地から経由地候補の方向と距離を表示する例を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
1 GPS受信機
2 走行距離センサー
3 進行方位センサー
4 地図データベース
5 入力装置
6 ビーコン受信機
7 FM多重受信機
10 コントローラー
11 ディスプレイ
12 スピーカー
【技術分野】
【0001】
本発明は車両用ナビゲーション装置とその最適経路設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
目的地までの経路上の利用するインターチェンジ(以下、ICという)を変更する場合に、現在地と目的地に最も近い経路上のICとそれらの前後にある3カ所のICを抽出して道路地図上にICの位置関係を維持する形式で抽出したICを表示し、利用するICを乗員がタッチしたICに変更するようにしたナビゲーション装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この出願の発明に関連する先行技術文献としては次のものがある。
【特許文献1】特開2000−241186号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来のナビゲーション装置は、有料道路上の現在地と目的地に最も近い3カ所のICに変更する場合に限られており、また、一般道路の経由地を変更することができないため、一般道路が含まれる経路では経由地の変更ができず、利便性に欠けるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
目的地までの最適経路を探索し、最適経路上の複数の経由地を結んで最適経路の概略図を表示するナビゲーション装置において、最適経路の概略図表示画面上の利用者が触れた位置を検出し、利用者が最適経路概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索する。
また、利用者が最適経路概略図上の経由地と経由地との間に触れたことが検出されると、経由地と経由地との間の複数の追加経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの追加経由地候補に触れたことが検出されると、その追加経由地候補を通る最適経路を再探索する。
さらに、最適経路概略図において経由地間の道路種別を表示し、利用者が道路種別表示に触れたことが検出されると、その道路種別に代わる複数の道路種別候補のリストを表示し、利用者がいずれかの道路種別候補に触れたことが検出されると、当初の道路種別をその道路種別候補に変更して最適経路を再探索する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、一般道路を含む目的地までの最適経路を容易に変更することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1は一実施の形態の構成を示す図である。GPS受信機1は衛星からの電波を受信して衛星航法により車両の現在地を検出する。走行距離センサー2は車両の走行距離を検出し、進行方位センサー3は車両の進行方位を検出する。これらのセンサー2、3で検出した走行距離と進行方位に基づいて自律航法により車両の現在地を検出する。地図データベース4は道路地図に関する各種データを記憶する記憶装置である。
【0008】
入力装置5はスイッチや方向キーなどの操作部材を備えており、これらの操作部材を操作して道路地図表示の縮尺変更やスクロール、目的地、経路上の経由地や道路種別の設定と変更などを行うことができる。ビーコン受信機6は路側の光ビーコン送信機および電波ビーコン送信機から送信されるビーコン放送を受信し、FM多重受信機7はFM放送局から送信されるFM多重放送を受信する。これらのビーコン放送とFM多重放送には渋滞、交通規制、工事、事故、気象などの道路上で発生して交通の障害となるあらゆる道路交通情報が含まれる。
【0009】
コントローラー10はCPU10a、ROM10b、RAM10cなどを備え、ディスプレイ11に現在地周辺の道路地図と現在地および目的地までの経路を表示するとともにスピーカー12により案内放送を行い、経路および迂回路の探索、経路上の経由地や道路種別の設定と変更、経路誘導などを行う。なお、ディスプレイ11の表示部11aにはタッチパネルスイッチ11bが設置されており、表示部11a上の乗員が手を触れた位置を検出することができる。
【0010】
図2、図3は経路設定プログラムを示すフローチャートである。このフローチャートにより、一実施の形態の動作を説明する。コントローラー10は、入力装置5により目的地設定操作または経路変更操作が行われるとこの経路設定プログラムの実行を開始する。
【0011】
ステップ1において入力装置5により設定された目的地を入力する。続くステップ2でビーコン受信機6およびFM多重受信機7により最新の道路交通情報を入手し、周知のダイクストラ法により最新の道路交通情報を考慮した最短時間のコスト計算を行って目的までの最適経路(最短時間経路)を探索する。なお、ダイクストラ法により最短距離のコスト計算を行って目的地までの最短距離経路を探索してもよい。
【0012】
ステップ3でディスプレイ11に出発地から目的地までの最適経路の概略図を表示する。図4に最適経路の概略図の表示例を示す。この例では、最適経路上の通過点1〜5を通過点(経由地)アイコン100で表示し、これらの通過点を結んで最適経路の概略図を生成する。また、通過点間の道路種別を道路種別アイコン101で表示するとともに、各通過点1〜5までの距離と予想通過時刻を表示し、車両が通過中の位置を自車位置アイコン102で表示する。
【0013】
なお、この一実施の形態では、ディスプレイの表示画面に出発地から目的地までの最適経路の概略図を表示する例を示すが、目的地までの最適経路が長いと多くの経由地が表示されるため、最適経路が長い場合は概略図が見やすくなる程度に概略図を分割し、分割経路図単位で切り換えて表示するようにしてもよい。
【0014】
乗員は、ディスプレイ11に表示された最適経路の概略図(図4参照)を見て通過点と道路種別の変更や通過点(経由地)を追加することができる。通過点や道路種別を変更する場合には、乗員が最適経路概略図上の変更を希望する通過点アイコン100や道路種別アイコン101に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより通過点や道路種別の変更要求を認識する。また、自車位置付近に通過点(経由地)を追加する場合には、乗員が最適経路概略図上の自車位置アイコン102に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより自車位置付近の経由地追加要求を認識する。
【0015】
さらに、通過点(経由地)と隣の通過点との間に新しい通過点を追加する場合には、乗員が最適経路概略図上の通過点アイコン100と隣接する通過点アイコン100との間に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより通過点間の新しい経由地追加要求を認識する。
【0016】
ステップ4においてタッチパネルスイッチ11bにより通過点変更操作がなされたか否かを確認する。乗員が最適経路概略図上の通過点1に指を触れ、通過点変更の操作をした場合を例に上げて通過点変更処理を説明する。ステップ5において、図5に示すように経路概略図上の通過点1の下に経由地選択リスト103を表示する。このとき、変更対象の通過点1と経由地選択リスト103以外の表示を暗くし、変更対象の通過点1と経由地選択リスト103を見やすくしてもよい。
【0017】
経由地選択リスト103には、道路地図データから通過点1付近の変更経由地候補を抽出して例えば通過点1に近い順に3個の変更経由地候補を表示し、「上へ」または「下へ」のスクロールスイッチが操作されたときはさらに別の変更経由地候補を表示する。乗員が経由地選択リスト103の変更経由地候補の「○×IC(インターチェンジ)」の表示に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより変更希望経由地「○×IC」を認識することができる。
【0018】
ステップ6でタッチパネルスイッチ11bにより乗員が選択した変更希望経由地「○×IC」を入力し、続くステップ7で通過点1に代えて「○×IC」を通過する経路を再探索する。ステップ8では、図6に示すように再探索した「○×IC」を通過する最適経路の概略図をディスプレイ11に表示する。なお、図6では出発地から通過点2までの最適経路概略図の一部を示す。
【0019】
図6において、「○×IC」は元の通過点1よりも遠方にあるために通過点2寄りに表示するが、逆に通過点1よりも手前にある場合には車両の現在地寄りに表示する。すなわち、最適経路の概略図上でも出発地から各通過点までの距離に応じた位置に各通過点を表示し、最適経路上の各通過点の位置関係を大まかに把握できるようにする。
【0020】
また、乗員が経由地選択リスト103の経由地候補の中の一般道路上の「○×交差点」の表示に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより変更希望経由地「○×交差点」を認識することができる。図7に示すように、「○×交差点」は一般道路上にあるため、「○×交差点」を経由する経路を再探索すると、元の通過点1(IC)が「○×交差点」に最も近い場合にはふたたび通過点1が再探索され、出発地と通過点1の間に「○×交差点」が新たに追加されることになる。
【0021】
さらに、乗員が経由地選択リスト103の経由地候補の中の一般道路上にある「○×広場」の表示に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより変更希望経由地「○×広場」を認識することができる。「○×広場」が一般道路上の元の通過点1よりも遠方にあるとすると、「○×広場」を経由する経路を再探索した場合に、「○×広場」と通過点2との間に元の通過点1と異なる別のICがあれば、図8に示すように、「○×広場」から通過点1’(IC)を経由して高速道路へ入る経路が探索される。一方、「○×広場」と通過点2との間に元の通過点1と異なる別のICがない場合には、図9に示すように、「○×広場」から一般道路を走行して通過点2(IC)から高速道路へ入る経由が探索される。
【0022】
通過点変更処理が終了した後の図2のステップ9において、入力装置5により経路誘導開始の要求操作がなされたか否かを確認し、経路誘導開始の要求があればこの経路設定プログラムを終了するとともに経路誘導プログラム(不図示)へリターンし、ディスプレイ11に現在地周辺の道路地図、設定変更後の目的地までの最適経路および車両の現在地を表示し、最適経路に沿って目的地まで乗員を誘導する。
【0023】
ステップ4で通過点変更操作がなかった場合、またはステップ9で経路誘導開始要求がなかった場合はステップ10へ進み、タッチパネルスイッチ11bにより道路種別変更操作がなされたか否かを確認する。乗員が図4に示す最適経路概略図上の通過点1と2の間の「高速道路」の道路種別アイコン101に指を触れ、道路種別変更操作をした場合を例に上げて道路種別変更処理を説明する。
【0024】
ステップ11において、図10に示すように最適経路概略図上の通過点1と2の間に道路種別選択リスト104を表示する。このとき、変更対象の道路と道路種別選択リスト104以外の表示を暗くし、変更対象の道路と道路種別選択リスト104を見やすくしてもよい。
【0025】
道路種別選択リスト104には、高速道路、有料道路、一般道路などの道路種別の他に、海沿いの一般道路や山沿いの一般道路など、経由する地域を特定することができる道路種別候補を表示し、「上へ」または「下へ」のスクロールスイッチが操作されたときはさらに別の道路種別候補を表示する。なお、高速道路から一般道路へ種別を変更した場合には、再探索により元の通過点1(IC)付近の一般道路上の適当な通過点へ変更される。
【0026】
ステップ12でタッチパネルスイッチ11bにより乗員が選択した変更希望の道路種別を入力し、続くステップ13で変更後の道路種別にしたがって最適経路を再探索する。ステップ14では再探索した最適経路の概略図をディスプレイ11に表示し、ステップ15で入力装置5により経路誘導開始の要求操作がなされたか否かを確認する。経路誘導開始の要求があればこの経路設定プログラムを終了するとともに経路誘導プログラム(不図示)へリターンし、ディスプレイ11に現在地周辺の道路地図、設定変更後の目的地までの最適経路および車両の現在地を表示し、最適経路に沿って目的地まで乗員を誘導する。
【0027】
ステップ10で道路種別変更操作がなかった場合、またはステップ15で経路誘導開始要求がなかった場合はステップ16へ進み、タッチパネルスイッチ11bにより経由地追加操作がなされたか否かを確認する。乗員が図4に示す経路概略図上の自車位置アイコン102に指を触れ、出発地と通過点1の間に経由地を追加した場合を例に上げて経由地追加処理を説明する。
【0028】
ステップ17において、図11に示すように経路概略図上の出発地と通過点1との間に追加経由地選択リスト105を表示する。このとき、追加経由地選択リスト105以外の表示を暗くし、追加経由地選択リスト105を見やすくしてもよい。
【0029】
追加経由地選択リスト105には、道路地図データから現在地周辺の追加経由地候補を抽出して例えば現在地に近い順に3個の追加経由地候補を表示し、「上へ」または「下へ」のスクロールスイッチが操作されたときはさらに別の追加経由地候補を表示する。乗員が追加経由地選択リスト105のいずれかの追加経由地候補に指を触れると、タッチパネルスイッチ11bにより追加希望の経由地を認識することができる。
【0030】
ステップ18でタッチパネルスイッチ11bにより乗員が選択した追加経由地候補を入力し、続くステップ19で追加経由地候補を経て通過点1へ至る最適経路を再探索する。ステップ20では再探索した最適経路の概略図をディスプレイ11に表示する。
【0031】
なお、通過点(経由地)の追加または変更を行う場合には、図12に示すように、各経由地候補の現在地からの方向と距離を表示するようにしてもよい。これにより、最適経路の概略図上でも現在地と各経由地候補との位置関係を把握することができる。
【0032】
また、上述した通過点(経由地)の追加処理では現在地周辺の経由地を追加する例を示したが、経由地の追加は現在地周辺に限定されず、任意の経由地と経由地との間に新しい経由地を追加することができる。この場合には、タッチパネルスイッチ11bにより通過点アイコン100と隣の通過点アイコン100との間に乗員の指が触れたことを検出し、通過点(経由地)と隣の通過点との間に新しい通過点を追加する要求を認識する。
【0033】
経由地追加処理後のステップ21で入力装置5により経路誘導開始の要求操作を確認し、経路誘導開始の要求があればこの経路設定プログラムを終了するとともに経路誘導プログラム(不図示)へリターンし、ディスプレイ11に現在地周辺の道路地図、目的地までの最適経路および車両の現在地を表示し、最適経路に沿って目的地まで乗員を誘導する。経路誘導開始の要求がない場合はステップ2へ戻り、上述した通過点と道路種別の変更処理および経由地の追加処理を繰り返す。
【0034】
このように、一実施の形態によれば、最適経路の概略図表示画面上の利用者が触れた位置を検出し、利用者が最適経路概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索するようにしたので、一般道路を含む最適経路上のすべての経由地を容易に変更することができる。
【0035】
また、一実施の形態によれば、利用者が最適経路概略図上の経由地と経由地との間に触れたことが検出されると、経由地と経由地との間の複数の追加経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの追加経由地候補に触れたことが検出されると、その追加経由地候補を通る最適経路を再探索するようにしたので、一般道路を含む目的地までの最適経路上において任意の経由地と経由地の間に新しい経由地を容易に追加することができる。
【0036】
一実施の形態によれば、変更または追加の経由地候補のリスト表示するときに、現在地または経由地からそれらの経由地候補の方向と距離を合わせて表示するようにしたので、最適経路概略図上でも現在地または経由地と各経由地候補との位置関係を把握することができ、経由地の追加、変更を適切に行うことができる。
【0037】
さらに、一実施の形態によれば、最適経路概略図において経由地間の道路種別を表示し、利用者が道路種別表示に触れたことが検出されると、その道路種別に代わる複数の道路種別候補のリストを表示し、利用者がいずれかの道路種別候補に触れたことが検出されると、当初の道路種別をその道路種別候補に変更して最適経路を再探索するようにしたので、一般道路を含む目的地までの最適経路上の任意の道路の種別を容易に変更することができる。
【0038】
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、コントローラー10が経路探索手段を、コントローラー10およびディスプレイ11が表示手段を、タッチパネルスイッチ11bが接触位置検出手段をそれぞれ構成する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記の実施の形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項との対応関係になんら限定も拘束もされない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】一実施の形態の経路設定処理を示すフローチャートである。
【図3】図2に続く、一実施の形態の経路設定処理を示すフローチャートである。
【図4】目的地までの最適経路の概略図を示す図である。
【図5】通過点変更のための表示画面例を示す図である。
【図6】通過点変更結果の表示画面例を示す図である。
【図7】通過点変更結果の表示画面例を示す図である。
【図8】通過点変更結果の表示画面例を示す図である。
【図9】通過点変更結果の表示画面例を示す図である。
【図10】道路種別変更のための表示画面例を示す図である。
【図11】経由地追加のための表示画面例を示す図である。
【図12】車両現在地から経由地候補の方向と距離を表示する例を示す図である。
【符号の説明】
【0040】
1 GPS受信機
2 走行距離センサー
3 進行方位センサー
4 地図データベース
5 入力装置
6 ビーコン受信機
7 FM多重受信機
10 コントローラー
11 ディスプレイ
12 スピーカー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地までの最適経路を探索する経路探索手段と、
最適経路上の複数の経由地を結んで最適経路の概略図を表示する表示手段とを備えたナビゲーション装置において、
前記表示手段の表示画面上の利用者が触れた位置を検出する接触位置検出手段を備え、
前記表示手段は、前記接触位置検出手段により利用者が最適経路の概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、
前記経路探索手段は、前記接触位置検出手段により利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記表示手段は、前記接触位置検出手段により利用者が最適経路の概略図上の経由地と経由地との間に触れたことが検出されると、経由地と経由地との間の複数の追加経由地候補のリストを表示し、
前記経路探索手段は、前記接触位置検出手段により利用者がいずれかの追加経由地候補に触れたことが検出されると、その追加経由地候補を通る最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記表示手段は、経由地候補のリスト表示するときに、現在地または経由地からそれらの経由地候補の方向と距離を合わせて表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記表示手段は、最適経路の概略図において経由地間の道路種別を表示し、前記接触位置検出手段により利用者が道路種別表示に触れたことが検出されると、その道路種別に代わる複数の道路種別候補のリストを表示し、
前記経路探索手段は、前記接触位置検出手段により利用者がいずれかの道路種別候補に触れたことが検出されると、当初の道路種別をその道路種別候補に変更して最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
目的地までの最適経路を探索し、最適経路上の複数の経由地を結んで最適経路の概略図を表示するナビゲーション装置の最適経路設定方法において、
最適経路の概略図表示画面上の利用者が触れた位置を検出し、利用者が最適経路概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置の最適経路設定方法。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーション装置の最適経路設定方法において、
利用者が最適経路概略図上の経由地と経由地との間に触れたことが検出されると、経由地と経由地との間の複数の追加経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの追加経由地候補に触れたことが検出されると、その追加経由地候補を通る最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置の最適経路設定方法。
【請求項7】
請求項5に記載のナビゲーション装置の最適経路設定方法において、
最適経路概略図において経由地間の道路種別を表示し、利用者が道路種別表示に触れたことが検出されると、その道路種別に代わる複数の道路種別候補のリストを表示し、利用者がいずれかの道路種別候補に触れたことが検出されると、当初の道路種別をその道路種別候補に変更して最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置の最適経路設定方法。
【請求項1】
目的地までの最適経路を探索する経路探索手段と、
最適経路上の複数の経由地を結んで最適経路の概略図を表示する表示手段とを備えたナビゲーション装置において、
前記表示手段の表示画面上の利用者が触れた位置を検出する接触位置検出手段を備え、
前記表示手段は、前記接触位置検出手段により利用者が最適経路の概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、
前記経路探索手段は、前記接触位置検出手段により利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記表示手段は、前記接触位置検出手段により利用者が最適経路の概略図上の経由地と経由地との間に触れたことが検出されると、経由地と経由地との間の複数の追加経由地候補のリストを表示し、
前記経路探索手段は、前記接触位置検出手段により利用者がいずれかの追加経由地候補に触れたことが検出されると、その追加経由地候補を通る最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のナビゲーション装置において、
前記表示手段は、経由地候補のリスト表示するときに、現在地または経由地からそれらの経由地候補の方向と距離を合わせて表示することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記表示手段は、最適経路の概略図において経由地間の道路種別を表示し、前記接触位置検出手段により利用者が道路種別表示に触れたことが検出されると、その道路種別に代わる複数の道路種別候補のリストを表示し、
前記経路探索手段は、前記接触位置検出手段により利用者がいずれかの道路種別候補に触れたことが検出されると、当初の道路種別をその道路種別候補に変更して最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
目的地までの最適経路を探索し、最適経路上の複数の経由地を結んで最適経路の概略図を表示するナビゲーション装置の最適経路設定方法において、
最適経路の概略図表示画面上の利用者が触れた位置を検出し、利用者が最適経路概略図上の経由地表示に触れたことが検出されると、その経由地に代わる複数の変更経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの変更経由地候補に触れたことが検出されると、当初の経由地をその変更経由地候補に変更して最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置の最適経路設定方法。
【請求項6】
請求項5に記載のナビゲーション装置の最適経路設定方法において、
利用者が最適経路概略図上の経由地と経由地との間に触れたことが検出されると、経由地と経由地との間の複数の追加経由地候補のリストを表示し、利用者がいずれかの追加経由地候補に触れたことが検出されると、その追加経由地候補を通る最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置の最適経路設定方法。
【請求項7】
請求項5に記載のナビゲーション装置の最適経路設定方法において、
最適経路概略図において経由地間の道路種別を表示し、利用者が道路種別表示に触れたことが検出されると、その道路種別に代わる複数の道路種別候補のリストを表示し、利用者がいずれかの道路種別候補に触れたことが検出されると、当初の道路種別をその道路種別候補に変更して最適経路を再探索することを特徴とするナビゲーション装置の最適経路設定方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−292662(P2006−292662A)
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−116738(P2005−116738)
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】
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