説明

ナビゲーション装置の位置を特定する時間を改善するナビゲーション装置及び方法

ナビゲーションのための方法及び装置が開示される。少なくとも1つの実施形態において方法は、ナビゲーション装置の電源が入れられてナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる時間を定める工程と、ナビゲーション装置の電源が入れられてからナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる経過時間を確認する工程と、経過時間が定められた時間よりも劣っていると判断すると、ナビゲーション装置の電源を入れて位置を特定するのにかかる時間を改善するために情報を取得する工程とを含む。少なくとも1つの実施形態においてナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の電源が入れられてナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる時間を定め、ナビゲーション装置の電源が入れられてからナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる経過時間を確認するためのプロセッサと、経過時間が定められた時間よりも劣っているとプロセッサが判断すると、ナビゲーション装置の電源を入れて位置を特定するのにかかる時間を改善するために情報を取得するための受信機とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、概してナビゲーション方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置は伝統的には乗物の中で、又は徒歩時であってさえよいが、2地点間をナビゲーションするために用いられてきた。このような装置は乗物の中で用いられる時、ナビゲーション装置の初期位置を特定するために、入力された又は所望の目的値、及び検出された又は決定されたGPS/GPRS位置信号に頼ってきた。
【発明の概要】
【0003】
本願の発明者は、ナビゲーション装置の初期位置を特定するためのこのGPS/GPRS位置信号の決定が遅くなりうることを発見した。さらに発明者は、この信号を取得する速度を向上させる必要性と、このことを効率的な方法で行う必要性との双方を見いだした。
【0004】
電源が入った際にナビゲーション装置の位置を特定する速度を向上させる既知の方法(例えば、OTA(オーバー・ザ・エア(空中を介した))送信に最適化されたLTO(ロング・ターム・オービット)衛星位置データファイルを用いる。LTOファイルはまた、TomTomと他のナビゲーション産業の製造者、アナリスト等との双方によってQuickFixGPSファイルとしても表される)が存在したにもかかわらず、ファイルとそのような情報の取得には多量のメモリを占有するかもしれず、ナビゲーション装置のスタートアップ処理を遅くするかもしれないことを発見した。
【0005】
LTO(ロング・ターム・オービット)データファイルは、ナビゲーション装置によってより正確に衛星位置を決定するために用いられる、ユーザの現在の地理的位置に基づく[GPS}衛星位置ストリングのセットを用いる。このことは、TtFF(位置信号取得のタイム・トゥ・ファースト・フィックス)、すなわちナビゲーション装置が電源を入れられ又は付けられた後でその位置情報を最初に取得するのにかかる時間の減少につながる。
【0006】
このシステムはLIFO(後入れ先出し)ファイル管理に頼る。LTOファイルは、衛星位置を決定するために地球に対して静止した系の地上ベースの計算を用いて生成され、特定の時間間隔をカバーする。ほとんどのLTOファイルは、1、3、5、10日LTOファイルの標準間隔をカバーする。このことは、ファイルが有効である間、電源が入った同じ場所と、電源が入った新しい場所との双方におけるスタートアップ及び取得手順で、ナビゲーション装置が向上したTtFFの利益を得ることができることを意味する。
【0007】
LTOファイルは、当然劣化する。このことは、ファイルが有効な期間を過ぎると、LTOファイル自身の正確さが低くなり、こうして既知の衛星位置情報を命じ、LTOファイルが与える補助がTtFFを落とすように命じる。
【0008】
このことは、衛星位置を決定するために用いられる計算からの、地球の回転の微細な変化から生じる。ほとんどの場合、LTOファイルを用ない信号取得よりも、期間が切れようとしているLTOファイルを用いる信号取得におけるTfFFの方が速い。
【0009】
典型的には、LTOファイル長さもまた劣化の量を決定する。例えば1日ファイルはほとんど劣化を経験しないだろうが、3日ファイルは1日目にはより正確であり、2日目にはいくらか正確ではなく、3日目にはさらに正確ではないだろう。
【0010】
現在のLTOファイル配信システムは単純な時間ベースの期間満了に頼る。ここでナビゲーション装置は、プロセッサがLTOファイルの期間が満了するだろうと判断することによって、及び期間満了前の所定の時刻に、サーバからの新しい更新されたLTOファイルを要求してもよい。この処理は自動化されてもよく、アップロード手順はユーザが入力又は選択することなく起こってもよい。LTOファイル長の選択もまた自動化された処理であってよく、ファイル長の選択はユーザが入力又は選択することなく起こってもよい。
【0011】
本願の少なくとも1つの実施形態において、ファイルの劣化と、QOS(サービスの質)を管理する論理ベースの規則とを含むLTOファイル管理を設けることによって、現在の問題の少なくとも1つが改善され、若しくは解決されさえする。LTOファイルシステムはLIFO、メモリHW制約に基づいてもよく、それゆえファイル管理の所定の量又は制限がメモリ領域制約によって決定されてもよい。しかしながら、LTOファイルは典型的には5から50mbsまでの範囲の比較的小さいものである。LTOファイルはナビゲーション装置内にある必要はない。ナビゲーション装置はLTOファイルファイルなしでも動作するだろう。しかしながらLTOファイルを用いることによってTtFFは大きく改善されるだろう。こうして、位置の捕捉及び報告の正確性もまた、LTOファイルの使用によって大きく改善されるだろう。ナビゲーション装置の同じ位置における装置のスタートアップ手順において、LTOファイルは存続期間の間有効である。したがって、ユーザがファイルを1日目と3日目にダウンロードするならば、(LTOファイル長に応じて)ファイルは依然有効であり、TtFFを削減するために依然用いられるだろう。
【0012】
ナビゲーション装置の新しい/異なる場所における装置のスタートアップ手順におけるLTOファイルのダウンロード時間は、大抵の場合補助されることなくナビゲーション装置が衛星のフィックスを得るために必要とされる時間よりも短く、存続期間の間有効である。このように、ユーザがファイルを1日目と3日目にダウンロードするならば、(LTOファイル長に応じて)ファイルは依然有効であり、TtFFを削減するために依然用いられるだろう。
【0013】
本願の少なくとも1つの実施形態において方法は、ナビゲーション装置の電源が入れられてナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる時間を定める工程と、ナビゲーション装置の電源が入れられてからナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる経過時間を確認する工程と、経過時間が定められた時間よりも劣っていると判断すると、ナビゲーション装置の電源を入れて位置を特定するのにかかる時間を改善するために情報を取得する工程とを含む。
【0014】
本願の少なくとも1つの実施形態において、方法はナビゲーション装置のサービス品質(QOS)パラメータについての最低レベルを定める工程と、前記ナビゲーション装置の電源が入れられると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすかどうかを判断する工程と、前記定められた最低レベルが満たされないと判断すると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすのを助けるために情報を取得する工程とを備えることを特徴とする。
【0015】
本願の少なくとも1つの実施形態においてナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の電源が入れられてナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる時間を定める手段と、ナビゲーション装置の電源が入れられてからナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる経過時間を確認するための手段と、経過時間が定められた時間よりも劣っていると前記確認する手段が判断すると、ナビゲーション装置の電源を入れて位置を特定するのにかかる時間を改善するために情報を取得するための手段とを備える。
【0016】
本願の少なくとも1つの実施形態においてナビゲーション装置は、ナビゲーション装置のサービス品質(QOS)パラメータについての最低レベルを定める手段と、前記ナビゲーション装置の電源が入れられると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすかどうかを判断する手段と、前記定められた最低レベルが満たされないと前記判断する手段が判断すると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすのを助けるために情報を取得する手段とを備えることを特徴とする。
【0017】
本願の少なくとも1つの実施形態においてナビゲーション装置は、ナビゲーション装置の電源が入れられてナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる時間を定め、ナビゲーション装置の電源が入れられてからナビゲーション装置の位置を特定するのにかかる経過時間を確認するためのプロセッサと、経過時間が定められた時間よりも劣っているとプロセッサが判断すると、ナビゲーション装置の電源を入れて位置を特定するのにかかる時間を改善するために情報を取得するための受信機とを備える。
【0018】
本願の少なくとも1つの実施形態においてナビゲーション装置は、ナビゲーション装置のサービス品質(QOS)パラメータについての最低レベルを定め、前記ナビゲーション装置の電源が入れられると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすかどうかを判断するプロセッサと、前記定められた最低レベルが満たされないと前記プロセッサが判断すると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすのを助けるために情報を取得する受信機とを備えることを特徴とする。
【0019】
例としての実施形態を用いて、以下で本願がより詳細に説明される。実施形態は、図面の助けによって説明される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】全地球測位システム(GPS)の一例を示す図である。
【図2】本願の実施形態のナビゲーション装置の電子構成要素の一例を示すブロック図である。
【図3】本願の一実施形態のサーバ、ナビゲーションデバイス、及びそれらの間の接続の一例を示すブロック図である。
【図4A】、
【図4B】ナビゲーションデバイス200の一実施形態の実際の実施例の、斜視図である。
【図5】本願の第1の実施形態の方法を示すフローチャートである。
【図6】本願の第1の実施形態の方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書で用いられる用語は、特定の形態を説明することのみを目的としており、本発明を制限することは意図していない。本明細書で用いられる時、単数形”a”、”an”、及び”the”は、その文脈が他に明確に示されていない限り、複数形も含むことが意図されている。さらに、「含む(includes及び/又はincluding)」という用語は、本明細書で用いられる時には、述べられた特徴、整数、工程、動作、要素、又は構成要素の存在を特定するために使われるが、他の1以上の特徴、整数、工程、動作、要素、構成要素、又は以上からなる群の存在又は追加を排除しないことが理解されるだろう。
【0022】
図面に示される例としての実施形態を説明する際に、明確にする目的のために特定の用語が用いられる。しかしながら、本発明の明細書の開示が選択された特定の用語に限定されることは意図されていない。また、それぞれの特定の要素が、同様の方法で動作する全ての技術的均等物を含むことが理解されるだろう。
【0023】
類似の参照番号がいくつかの図を通して同一の又は対応する部分を示す図面を参照して、以下で本願の例としての実施形態が説明される。類似の番号は、全体を通して類似の要素を示す。本明細書で用いられる時、「及び/又は(and/or)」との用語は、1以上の関連して列挙されたアイテムの任意の及び全ての組み合わせを含む。
【0024】
図1は、本願の実施形態のナビゲーション装置を含むナビゲーション装置により使用可能な全地球測位システム(GPS)の一例を示す図である。そのようなシステムは周知であり、種々の目的に使用される。一般に、GPSは、連続的な位置、速度、時間及びいくつかの例においては方向情報を無数のユーザに対して判定できる衛星無線ナビゲーションシステムである。
【0025】
以前はNAVSTARとして周知であったが、GPSは極めて正確な軌道で地球と共に動作する複数の衛星を使用する。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星は、それらの場所を任意の数の受信装置に中継できる。
【0026】
GPSデータを受信する能力を特別に備える装置がGPS衛星信号に対する無線周波数の走査を開始する場合、GPSシステムは実現される。GPS衛星から無線信号を受信すると、装置は、複数の異なる従来の方法のうちの1つを用いて、その衛星の正確な場所を判定する。殆どの例において、装置は、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで信号の走査を継続する(尚、位置は、通常は2つの信号のみでは判定されないが、他の三角測量技術を使用して2つの信号から判定することもできる)。幾何学的三角測量を実現する場合、受信機は、3つの既知の位置を利用して、衛星に対する自身の2次元位置を判定する。これは、周知の方法で行われる。更に、第4の衛星信号を取得することにより、受信装置は、同一の幾何学計算によって周知の方法でその3次元位置を計算できる。位置及び速度データは、無数のユーザにより連続的にリアルタイムで更新可能である。
【0027】
図1に示すように、GPSシステム全体を参照番号100で示す。複数の衛星120は、地球124の周囲の軌道上にある。各衛星120の軌道は、他の衛星120の軌道と必ずしも同期せず、実際には非同期であることが多い。本願の一実施形態のナビゲーション装置において利用可能なGPS受信機140は、種々の衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を受信するように示される。
【0028】
各衛星120から連続的に送信されるスペクトル拡散信号160は、極めて正確な原子時計を用いて達成される非常に正確な周波数標準を利用する。各衛星120は、そのデータ信号送信160の一部として、その特定の衛星120を示すデータストリームを送信する。一般に、GPS受信機140が三角測量によりその2次元位置を計算するために、GPS受信機140は少なくとも3つの衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を取得するが当業者には理解される。更なる信号を取得すると、全部で4つの衛星120から信号160を取得する結果となり、これによってGPS受信機140は、その3次元位置を周知の方法で計算できる。
【0029】
図2は、本願の一実施形態のナビゲーション装置200の電子構成要素の一例を、ブロック構成要素の形式で示すブロック図である。尚、ナビゲーション装置200のブロック図は、ナビゲーション装置の全ての構成要素を含むものではなく、構成要素の多くの例を表すにすぎない。ナビゲーション装置200は、筐体(不図示)内に位置付けられる。筐体は、入力装置220及び表示画面240に接続されるプロセッサ210を含む。入力装置220は、キーボード装置、音声入力装置、タッチパネル及び/又は情報を入力するために利用される他の任意の周知の入力装置を含むことができ、表示装置240は、例えばLCDディスプレイ等の任意の種類の表示画面を含むことができる。本願の少なくとも1つの実施形態において、入力装置220及び表示装置240は、タッチパッド又はタッチスクリーン入力を含む一体型入力表示装置に一体化され、その場合、ユーザは、複数の表示選択肢のうちの1つを選択するか又は複数の仮想ボタンのうちの1つを操作するために、表示装置240の一部分に接触するだけでよい。
【0030】
更に、他の種類の出力装置260は可聴出力装置を含むことができるが、これに限定されない。出力装置260がナビゲーション装置200のユーザに対して可聴情報を生成できるため、同様に、入力装置240は入力音声コマンドを受信するマイク及びソフトウェアを更に含むことができると理解される。
【0031】
ナビゲーション装置200において、プロセッサ210は、接続を介して入力装置240に動作可能に接続され且つ入力装置240から入力情報を受信するように設定される。また、プロセッサ210は、情報を出力するために、表示装置240及び出力装置260のうちの少なくとも一方に接続を介して動作可能に接続される。更に、プロセッサ210は、接続を介してメモリ230に動作可能に接続され、接続を介して入出力(I/O)ポート270との間で情報を送受信するように更に構成される。この場合、I/Oポート270は、ナビゲーション装置200の外部のI/O装置280に接続可能である。外部I/O装置270は、例えばイヤホン等の外部聴音装置を含んでもよいが、これに限定されない。更に、I/O装置280への接続は、例えばハンズフリー動作及び/又は音声起動動作のため、イヤホン又はヘッドフォンへの接続のため、並びに/あるいは例えば移動電話への接続のためのカーステレオユニット等の他の任意の外部装置への有線接続又は無線接続であってもよい。この場合、移動電話接続は、ナビゲーション装置200とインターネット又は例えば他の任意のネットワークとの間のデータ接続を確立するため及び/又はインターネット又は例えば他の任意のネットワークを介するサーバへの接続を確立するために使用されてもよい。少なくとも1つの実施形態においてナビゲーション装置200は、プロセッサ210及びメモリ230に接続された、後に説明されるようなデータ接続を確立するための内部モデム290を含む。モデム290はさらに、サーバ302へ情報を送信し、サーバ302から情報を受信するための送受信機300に接続されていてもよい。送受信機300はプロセッサ210にさらに接続される。
【0032】
ナビゲーション装置200は、少なくとも1つの実施形態において、デジタル接続(例えば、周知のBluetooth技術を介するデジタル接続)を確立する、非図示の外部の移動装置(移動電話、PDA及び/又は移動電話技術を用いる任意の装置等)を介して、サーバ302との「モバイル」ネットワーク接続を確立してもよい。そうして、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動装置は、サーバ302とのネットワーク接続を(例えば、インターネットを介して)確立できる。そのため、「モバイル」ネットワーク接続は、情報に対する「リアルタイム」又は少なくとも非常に「最新」のゲートウェイを提供するために、ナビゲーション装置200(単体で及び/又は乗物内での移動時に移動可能であり且つ多くの場合移動している)とサーバ302との間に確立されてもよい。
【0033】
例えばインターネットを使用して、移動装置(サービスプロバイダを介する)とサーバ302等の別の装置との間にネットワーク接続を確立することは、周知の方法で行われうる。これは、例えばTCP/IP階層プロトコルの使用を含むことができる。移動装置は、CDMA、GSM、WAN等の任意の数の通信規格を利用できる。そのため、例えば移動電話又はナビゲーション装置200内の移動電話技術を介するデータ接続を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続の場合、サーバ302とナビゲーション装置200との間のインターネット接続が確立される。これは、例えば、移動電話又は他の移動装置及びGPRS(汎用パケット無線サービス)接続(GPRS接続は、通信会社により提供される移動装置用高速データ接続であり、GPRSはインターネットへの接続方法である)を介して行われる。
【0034】
ナビゲーション装置200はさらに、移動装置とのデータ接続を、結果的にはインターネット及びサーバ302との接続を、例えば既存のBluetooth技術を用いて既知の方法で完成させてもよい。この時データプロトコルは、例えばGSM規格についてのデータプロトコル規格であるGSRMのような、どんな数の規格を用いることもできる。
【0035】
GRPS電話設定の場合、移動電話の機種、製造業者等の常に変化する範囲と共に正しく動作するために、Bluetooth対応の装置が使用されてもよく、機種/製造業者専用設定は、例えばナビゲーション装置200に格納されてもよい。以前の又は後に続くどんな実施形態において議論される方法によっても、この情報のために格納されたデータは更新されうる。
【0036】
ナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200自体の内部にそれ自体の移動電話技術を含んでもよい(例えばアンテナを含み、その場合、ナビゲーション装置200の内部アンテナが更に代わりに使用可能である)。ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、上述のような内部構成要素を含むことができ且つ/又は例えば必要な移動電話技術及び/又はアンテナを備える挿入可能なSIM(加入者識別モジュール)カードを含むことができる。そのため、ナビゲーション装置200内の移動電話技術はモデム290と協調して、任意の移動装置の方法と同様の方法で、例えばインターネットを介して、ナビゲーション装置200とサーバ302との間にネットワーク接続を同様に確立できる。このようなモデム290はナビゲーション装置200の内部にあることもできるし、ナビゲーション装置200の外部、例えばアダプタ内にあることもできる。2007年10月10日に出願された、名称「向上したたばこ着火アダプタ」である米国出願番号11/907,254を参照せよ。ここに、その全体が参照によって本明細書に組み込まれる。もしアダプタに位置するのならば、例えばアダプタが乗物に差し込まれると、電力がナビゲーション装置200に供給されることができる。するとさらに、情報を送受信するために、モデムはサーバ200とのネットワーク接続の確立を開始させられることもできる。
【0037】
図2は、プロセッサ210とアンテナ/受信機250との間の動作可能な接続を更に示す。この場合、アンテナ/受信機250は、例えばGPSアンテナ/受信機であってもよい。参照番号250で示されるアンテナ及び受信機は、図示のために概略的に組み合わされるが、アンテナ及び受信機は、別個に位置する構成要素であってもよく、アンテナは、例えばGPSパッチアンテナ又はヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるだろう。
【0038】
更に、図2に示す電子構成要素が従来の方法で電源(不図示)により電力を供給されることが当業者には理解されるだろう。当業者により理解されるように、図2に示す構成要素の異なる構成が本願の範囲内で考えられる。例えば、1つの実施形態において、図2に示す構成要素は、有線接続及び/又は無線接続等を介して互いに通信状態にあってもよい。従って、本願のナビゲーション装置200の範囲は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200を含む。
【0039】
図3は、本願の一実施形態の汎用通信チャネル318を介して通信する、本願のサーバ302及びナビゲーション装置200の一例を示すブロック図である。通信チャネル318を介する接続が本発明のサーバ302とナビゲーション装置200との間に確立される場合、本願のサーバ302及びナビゲーション装置200は通信可能である(尚、そのような接続は、移動装置を介するデータ接続、インターネットを介するパーソナルコンピュータを介する直接接続、モデム290を介するデータ接続等である)。
【0040】
サーバ302は、図示されていないかもしれない他の構成要素に加えて、メモリ306に動作可能に接続され且つ有線又は無線接続314を介して大容量データ記憶装置312に動作可能に更に接続されるプロセッサ304を含む。更に、プロセッサ304は、通信チャネル318を介してナビゲーション装置200と情報の送受信を行うために、送信機308及び受信機310に動作可能に接続される。送受信される信号は、データ信号、通信信号及び又は他の伝搬信号を含んでもよい。サーバ302によって受信される情報は、ナビゲーション装置200を収容する乗物の位置及び速度の変化を含むことができるがこれには限定されない。サーバ302によって送られる情報は、ナビゲーション装置200が位置する乗物の移動経路に従った、計算された交通情報及び/又はありうる遅滞に関する他の情報を含むことができるが、これには限られない。送信機308及び受信機310は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計されてもよい。尚、送信機308及び受信機310の機能は、信号送受信機309に組み合わされてもよい。
【0041】
サーバ302は、大容量記憶装置312に更に接続される(又は、大容量記憶装置312を含む)。尚、大容量記憶装置312は、通信リンク314を介してサーバ302に結合されてもよい。大容量記憶装置312は、ナビゲーションデータ及び地図情報のストアを含む。また、大容量記憶装置312は、サーバ302とは別個の装置であってもよく、サーバ302に組み込まれてもよい。
【0042】
ナビゲーション装置200は、概して318で示される任意の通信チャネルを介してサーバ302と通信するように構成され、図2に関して上述したように、プロセッサ、メモリ等を含み、更に、通信チャネル318を介して信号及び/又はデータを送出する送信機320及び受信する受信機322を含む。尚、これらの装置は、サーバ302以外の装置と通信するためにも使用される。更に、送信機320及び受信機322は、ナビゲーション装置200の通信設計において使用される通信条件及び通信技術に従って選択又は設計され、送信機320及び受信機322の機能は、単一の送受信機300に組み合わされてもよい。
【0043】
サーバメモリ306に格納されるソフトウェアは、プロセッサ304に命令を提供し、サーバ302がナビゲーション装置200に、ナビゲーション装置200が位置する乗物の移動経路に従った、交通情報及び/又はありうる遅滞に関する他の情報を計算及び送信するようなサービスを提供できるようにする。サーバ302により提供される1つのサービスは、ナビゲーション装置200からの要求の処理及び大容量データ記憶装置312からナビゲーション装置200へのナビゲーションデータの送信を含む。本願の少なくとも1つの実施形態に従うと、サーバ302により提供される別のサービスは、所望のアプリケーション(例えば、ナビゲーション装置200が位置する乗物の移動経路に従った、交通情報及び/又はありうる遅滞に関する他の情報の計算)に対する種々のアルゴリズムを使用したナビゲーションデータの処理及びナビゲーション装置200へのこれらの計算の結果の送出を含む。
【0044】
発生論的に、通信チャネル318は、ナビゲーション装置200とサーバ302とを接続する伝搬媒体又はパスを表す。本願の少なくとも1つの実施形態に従って、サーバ302及びナビゲーション装置200の双方は、通信チャネルを介してデータを送信する送信機及び通信チャネルを介して送信されたデータを受信する受信機を含む。
【0045】
通信チャネル318は、特定の通信技術に限定されない。更に、通信チャネル318は、単一の通信技術に限定されない。すなわち、チャネル318は、種々の技術を使用する複数の通信リンクを含んでもよい。例えば、少なくとも1つの実施形態に従って、通信チャネル318は、電気通信、光通信及び/又は電磁通信等のためのパスを提供するように構成されることができる。そのため、通信チャネル318は、電気回路、ワイヤ及び同軸ケーブル等の電気導体、光ファイバケーブル、コンバータ、無線周波数(rf)波、大気、空間等のうちの1つ又はそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない。更に、通信チャネル318は、例えば、ルータ、中継器、バッファ、送信機及び受信機等の中間装置を含むことができる。
【0046】
本願の少なくとも1つの実施形態において、例えば通信チャネル318は、電話及びコンピュータネットワークを含む。更に、少なくとも1つの実施形態に従うと、通信チャネル318は、無線周波数、マイクロ波周波数、赤外線通信等の無線通信に適応できてもよい。更に、少なくとも1つの実施形態に従うと、通信チャネル318は衛星通信に適応できる。さらに、少なくとも1つの実施形態に従うと、通信チャネル318は複数の独立衛星システムに対応することができ、複数の周波数及び信号を取得することが可能なGPS受信機を含むことができる。(GLONASS、GPS2、GPS2.5−3、ガリレオ及びチャイナサットを含むがこれらには限られない、差し迫った複数衛星システムの追加もカバーする。)
【0047】
通信チャネル318を介して送信される通信信号は、所定の通信技術に必要とされるか又は望まれる信号を含むが、それらに限定されない。例えば、信号は、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、符号分割多元接続(CDMA)、グローバル・システム・フォー・モバイル・コミュニケーションズ(Global System for Mobile Communications)(GSM)等のセルラ通信技術において用いられることに適合してもよい。デジタル信号及びアナログ信号の双方が通信チャネル318を介して送信できる。本願の少なくとも1つの実施形態に従うと、これらの信号は、通信技術にとって望ましい変調信号、暗号化信号及び/又は圧縮信号であってもよい。
【0048】
大容量データ記憶装置312は、所望のナビゲーション・アプリケーションのための十分なメモリを含む。大容量データ記憶装置312の典型例は、例えばハードドライブのような磁気データ記憶媒体、例えばCD−Romのような光学記憶媒体、例えばフラッシュメモリのような電荷データ記憶媒体、分子メモリ等を含んでもよい。本願の少なくとも1つの実施形態に従うと、サーバ302は、無線チャネルを介してナビゲーション装置200によりアクセス可能なリモートサーバを含む。本願の少なくとも1つの他の実施形態に従うと、サーバ302は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)等に位置するネットワークサーバを含んでもよい。
【0049】
本願の少なくとも1つの実施形態に従うと、サーバ302は、デスクトップ又はラップトップコンピュータ等のパーソナルコンピュータを含んでもよく、通信チャネル318は、パーソナルコンピュータとナビゲーション装置200との間に接続されるケーブルであってもよい。あるいは、パーソナルコンピュータは、ナビゲーション装置200とサーバ302との間に接続されて、サーバ302とナビゲーション装置200との間にインターネット接続を確立してもよい。あるいは、インターネットを介してナビゲーション装置200をサーバ302に接続するために、移動電話又は他のハンドヘルド装置(及び/又はモデム290のようなモデム)がインターネットへの無線接続を確立してもよい。
【0050】
ナビゲーション装置200は、情報ダウンロードを介してサーバ302から情報を与えられてもよい。情報は、ユーザがナビゲーション装置200をサーバ302に接続する場合に周期的に更新されてもよく且つ/又は例えば無線移動接続装置及びTCP/IP接続を介してサーバ302とナビゲーション装置200との間に接続がより継続して又は頻繁に確立される場合に更に動的に更新されてもよい。多くの動的計算のために、サーバ302内のプロセッサ304が大量の処理要求を処理するために使用されてもよい。しかし、ナビゲーション装置200のプロセッサ210も同様に、多くの場合においてはサーバ302への接続に関係なく、多くの処理及び計算を処理できる。
【0051】
サーバ302に接続された大容量記憶装置312は、ナビゲーション装置200自身上で管理されることが可能であるよりもより多くのボリュームの、地図などを含む地図製作及び経路データを含むことができる。サーバ302は例えば、経路に沿って移動するナビゲーション装置200の装置の大部分を、処理アルゴリズムのセットを用いて処理しても良い。さらに、メモリ312に格納された地図製作及び経路データが、もともとはナビゲーション装置200によって受信された信号(例えばGPS信号)に基づいて動作することもできる。
【0052】
本願の図2に示す様に、本願の一実施形態のナビゲーション装置200はプロセッサ210、入力装置220、表示画面240を含む。少なくとも1つの実施形態において、入力装置220及び表示画面240は、例えばタッチパネルスクリーンを介して情報(直接入力、メニュー選択など)を入力すること及び情報を表示することとの両方を可能にするために、一体型入力表示装置に統合される。このようなスクリーンは、当業者には周知のものであるように、例えばタッチ入力LCDスクリーンであってもよい。更に、ナビゲーション装置200は、例えばオーディオ入力/出力装置などの、任意の更なる入力装置220及び/又は任意の更なる出力装置240を有しても良い。
【0053】
図4A及び図4Bは、ナビゲーション装置200の一実施形態の実際の一実施例の斜視図を示している。図4Aに示すように、ナビゲーション装置200は、一体型入力表示装置290(例えばタッチパネル画面)と図2の他の構成要素(内蔵GPS受信機250、マイクロプロセッサ210、電源、メモリシステム220などを含むがこれに限定されない)を含むユニットであっても良い。ナビゲーション装置200は、アーム292上に備え付けられても良い。このアーム292は、大きな吸着カップ294を用いて、車両のダッシュボード/窓/等に固定されても良い。このアーム292は、ナビゲーション装置200がドッキング可能なドッキングステーションの非限定的な一例である。
【0054】
図4Bに示すように、ナビゲーション装置200は、例えば、アーム292に対してナビゲーション装置292をスナップ接続することで、ドッキングステーションのアーム292にドッキング若しくは接続することができる(これは単なる一例で、他に考え得るドッキングステーションへの接続の代替案は、本願の範疇内である)。図4Bにおける矢印で示すように、ナビゲーション装置200は、アーム292上で回転可能である。ナビゲーション装置200とドッキングステーションとの間の接続を解除するためには、例えば、ナビゲーションデバイス200上のボタンを押下すればよい(これは単なる一例で、他に考え得るドッキングステーションからの分離の代替案は、本願の範疇内である)。
【0055】
ナビゲーション装置200は、少なくとも1つの実施形態において、デジタル接続(例えば、周知のBluetooth技術を介するデジタル接続)を確立する移動装置400(移動電話、PDA及び/又は移動電話技術を用いる任意の装置等)を介して、サーバ302との「モバイル」ネットワーク接続を確立してもよい。そうして、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動装置400は、サーバ302とのネットワーク接続を(例えば、インターネットを介して)確立できる。そのため、「モバイル」ネットワーク接続は、情報に対する「リアルタイム」又は少なくとも非常に「最新」のゲートウェイを提供するために、ナビゲーション装置200(単体で及び/又は乗物内での移動時に移動可能であり且つ多くの場合移動している)とサーバ302との間に確立される。
【0056】
例えばインターネット410を使用して、移動装置400とサーバ302等の別の装置との間に(サービスプロバイダを介する)ネットワーク接続を確立することは、周知の方法で行われる。これは、例えばTCP/IP階層プロトコルの使用を含んでもよい。移動装置400は、CDMA、GSM、WAN等の任意の数の通信規格を利用できる。
【0057】
そのため、例えば移動電話又はナビゲーション装置200内の移動電話技術を介するデータ接続を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続の場合、サーバ302とナビゲーション装置200との間のインターネット接続が確立される。これは、例えば、移動電話又は他の移動装置及びGPRS(汎用パケット無線サービス)接続(GPRS接続は、通信会社により提供される移動装置用高速データ接続であり、GPRSはインターネットへの接続方法である)を介して行われることができる。
【0058】
ナビゲーション装置200はさらに、移動装置400とのデータ接続を、結果的にはインターネット410及びサーバ302との接続を、例えば既存のBluetooth技術を用いて既知の方法で完成させてもよい。この時データプロトコルは、例えばGSM規格についてのデータプロトコル規格であるGSRMのような、任意の数の規格を用いることもできる。
【0059】
ナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200自身内の、自身の移動電話技術(例えばアンテナを含み、さらにはナビゲーション装置200の内部アンテナが代わりに用いられることもできる)を含んでもよい。ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、上で明記したような内部構成要素を含むことができ、及び/又は必要な移動電話技術と例えばアンテナとの少なくとも一方を完備する、挿入可能なカードを含むことができる。そのため、ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、任意の移動装置400の方法と同様の方法で、例えばインターネット410を介して、ナビゲーション装置200とサーバ302との間にネットワーク接続を同様に確立できる。
【0060】
GRPS電話設定の場合、移動電話の機種、製造業者等の常に変化する範囲と共に正しく動作するために、Bluetooth対応の装置が使用されてもよく、機種/製造業者専用設定は、例えばナビゲーション装置200に格納されてもよい。以前の又は後に続くどんな実施形態において議論される方法によっても、この情報のために格納されたデータは更新されうる。
【0061】
本願の少なくとも1つの実施形態において方法は、ナビゲーション装置200の電源が入れられてナビゲーション装置200の初期位置を特定するのにかかる時間を定める工程と、ナビゲーション装置200の電源が入れられてからナビゲーション装置200の位置を特定するのにかかる経過時間を確認する工程と、経過時間が定められた時間よりも劣っていると判断すると、ナビゲーション装置200の電源を入れて位置を特定するのにかかる時間を改善するために情報を取得する工程とを含む。
【0062】
本願の一実施形態において、一度ナビゲーション装置200が購入され電源を入れられると、受信機250とGPS衛星との間のデータ接続(例えばインターネット)(GPRS及び全ての地上データ転送方法の他に、ホームドック及びピアツーピアも)が、ナビゲーション装置200の初期位置を示す情報を受信することを可能とするために、確立される。ナビゲーション装置200が電源を入れられるそれぞれの時に、ナビゲーション装置200が初期位置を得るためにかかる時間は、上で詳細に説明したように、「タイム・トゥ・ファースト・フィックス」(TfFF)として知られている。
【0063】
図5に示されるように、本願の一実施形態の方法は、ナビゲーション装置200が電源を入れられると、まずステップS500においてナビゲーション装置200の位置を特定するために時刻を確立することに向けられる。例えば本願の一実施形態において、そのような時刻を特定するサービス品質(QOS)パラメータ(電源を入れてから、ナビゲーション装置200の位置を特定するのにどのくらい速いべきか)が定められてもよい。さらに、ナビゲーション装置200のメモリ230及びプロセッサ210が、定められたこのような質レベルを格納するためにコーディングされていてもよい。このように、定めることにはナビゲーション装置200内にコードを設定することを含んでもよい。
【0064】
さらに、ナビゲーション装置200のメモリ230及びプロセッサ210は、定められたこのような質レベルを格納するためにコーディングされていてもよい。このように、定めることには他のダウンロード手順が始まる前にLTOを取得する優先手順を含んでもよい。ナビゲーション装置200のプロセッサ210は、規定のタイムフレーム内にTfFF時間を維持するために、標準的な満了日に到達する前に、サーバ290からLTOを要求してもよい。ナビゲーション装置200のプロセッサ210は、ユーザによってナビゲーション装置200に入力された計画された目的位置についてのLTOファイルを要求してもよい。質の設定は、LTOファイルの時刻間隔及び地理的な領域を含むことができ、ナビゲーション装置200内にコードを設定することによってナビゲーション装置のモデム290をサーバ302の機能へ向けることができる。
【0065】
その後、プロセッサ210は質レベルが達成されたことを確認するためにタスクを課されることができる。例えば、一度ナビゲーション装置200の電源が入れられると、プロセッサ210は図5のステップS510において、ナビゲーション装置の電源を入れてからナビゲーション装置の位置が特定された時までに経過した時間を確認することかできる。例えばメモリ230に格納された定められた時間よりも経過した時間が劣っているとプロセッサ210が判断した場合は、図5のステップS520において、ナビゲーション装置200の電源が入った際にナビゲーション装置200の位置を特定するのにかかる時間を向上させるために、プロセッサ210は(例えば一体型送受信機300の一部であってもよい)受信機320に(例えばインターネットのようなネットワークを介して)情報を取得するように命令することができる。受信機320によって取得される情報は、例えばLTOファイルであってもよい。「タイム・トゥ・ファースト・フィックス」を改善するために、このようなファイルは、例えばインターネットのようなネットワークから(例えばナビゲーション装置200をネットワークへと接続するモデム290及び送受信機300を介して)ダウンロードされることもできる。
【0066】
現在の実施例は標準的な満了時刻に頼り、やがてLTOファイルに起こる劣化を考慮する。QOSファイルは、ナビゲーション装置のLTOファイル管理が規定する必要のある、数値の質参照基準を含む。QOSファイルはメモリ230に格納され、LTOに関連する機能が計画されている時、又はTfFF、接続、若しくはQOSの測定された基準が、違反された、変更された若しくは近づいている時に、プロセッサ210によって参照される。機能の手順、ファイルが更新される頻度、及び計画された経路についての断定的なファイル管理を、QOSは決定する。
【0067】
代わりにモデム290及び送受信機300は、決定された質設定に基づいて、ダウンロードのためにナビゲーション装置200をサーバ302へと接続してもよい。例えば、ナビゲーション装置200の業務用の使用は、最高の正確性、従ってナビゲーションの追跡及び記録要素の(サービス)品質を確保するために、より低いTfFFを最大の要求として優先する。このことはすると、より高い頻度のLTO要求を伴うより小さい期間のLTOファイル、及びLTO目的地ファイル計画の使用を要求する。ナビゲーション装置200の民生用の使用においては、コスト及び使用の容易さ、従ってネットワーク接続及びデータダウンロード量の(コスト)品質を優先する。このことはすると、データ最適化されたLTOファイルダウンロードを要求し、データの使用法がTfFF性能の釣り合いをとるQOS計算となる。このように、LTOファイルはより定期的には更新されなくなり、高いデータ消費を避けるように管理され、より低いネットワーク接続の価格内で目的値LTOファイルをダウンロードするだろう。
【0068】
このように、LTO機能を決定するためにQOS参照ファイルを用いる際に、プロセッサ210が経過したTfFF時間が定められたQOS参照時間よりも劣っていると判断すると、ナビゲーション装置200とネットワークとの間の接続がLTO情報を得るために確立されてもよい。ここで、QOS参照時間のQOS参照ファイルはメモリ230に格納されている。TfFF管理において、ナビゲーション装置200の位置を特定する際のナビゲーション装置200の電源が入ってからの経過時間を既知の方法で向上するために、こうしてLTOファイルが実行されることができる。新しい位置でナビゲーション装置200の電源を入れる際に、計画された目的位置について取得されたLTOファイルは、こうしてナビゲーション装置290によって取得されることができ、モデム290及び送受信機300はそして、決定された品質設定、正しい地理的LTOファイル、及び正しいファイル長に基づいたダウンロードのためにナビゲーション装置200をサーバ302に接続してもよい。
【0069】
少なくとも1つの実施形態において、初期スタートアップ手順において、ナビゲーション装置200とサーバ302との間での接続の一部として、上で説明したデバイス形式コードとともにナビゲーション装置200とサーバ302との間で情報が送信される。もしナビゲーション装置200の現在の地理的領域(ジオゾーン)の外側である目的位置が(ユーザが例えば所望の目的値を選択するかあるいは入力することによって)ナビゲーション装置200に入力されるのなら、ナビゲーション装置200のダウンロード手順において適切なLTOファイルが含められてもよい。さらに、質/コスト計算(例えば、タイム・トゥ・ファースト・フィックス/ネットワークデータ・コスト)に関連するQOS設定を決定するために、ナビゲーション装置から送信された情報は、例えば意図した乗物の使用法及び形式等でナビゲーション装置をさらに特定するために用いられてもよい。すると類型毎のQOSが、乗物内でのTtFF計算の数学的な正確性及び信頼性を決定するために用いられることもできる。
【0070】
少なくとも1つの実施形態において、衛星位置をさらに決定し、乗物の移動経路に沿ったTfFFを削減するために、ナビゲーション装置200とサーバ302との間から情報が送信されることができる。GPSチップセット計算は、ナビゲーション装置200がより速いGPSフィックスを決定し及び得ることを可能としてもよい。単純なルールに基づく管理システムを用いていることで、例えばLTOファイル要求頻度、LTOファイル長、及び/又はLTOファイルの地理的カバレージのような変化をもって、ナビゲーション装置200はサーバ302からのLTOファイルを要求することができる。
【0071】
例えば、もしナビゲーション装置200のユーザが現在オランダにいて、スペインへのルートに入るならば、ナビゲーション装置200はオランダ区域についての短いLTOを要求してもよく、例えばコスト、ネットワークの変更までの近さ等のネットワーク・カバレージ・パラメータに応じて、ナビゲーション装置200はスペイン区域についてのより長いファイルを要求してもよい。ナビゲーション装置200はこのようにLTOファイルを管理することができ、最小限のネットワークデータ・コストにまで減らすことができ、TfFF計算を最適化することができ、さらに受信した情報に基づいて正確に移動することができる。
【0072】
少なくとも1つの実施形態において、例えば業務用、民生用(車両)、バイク、及び/又は歩行者の利用のような装置形式を、ナビゲーション200装置及び/又はサーバ302が判断すると、ナビゲーション装置200とサーバ302の間から情報が送信されることもできる。ナビゲーション装置200及び/又はサーバ302のQOSファイルはそして、デバイス形式類型に基づいて、使用基準LTOファイル情報を設定してもよい。さらに、ナビゲーション装置200から取得したデータが、向上した信号の可用性による向上した正確性及び予測方法で、TfFFの性質と期待される追跡及び記録の可用性とを決定するために用いられてもよい。少なくとも1つの実施形態において、ナビゲーション装置200とサーバ302との間のネットワーク・インタフェース・プロトコル接続が一度確立されると、プロトコルの一部として接続がナビゲーション装置形式で特定される。
【0073】
図5に示される処理の実装は、本願の少なくとも1つの他の実施形態におけるナビゲーション装置200のプロセッサ210によってなされることができる。例えば少なくとも1つの実施形態においてナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200の電源が入れられてナビゲーション装置200の位置を特定するのにかかる時間を定め、ナビゲーション装置200の電源が入れられてからナビゲーション装置200の位置を特定するのにかかる経過時間を確認するためのプロセッサ210と、経過時間が定められた時間よりも劣っているとプロセッサが判断すると、ナビゲーション装置200の電源を入れて位置を特定するのにかかる時間を改善するために情報を取得するための(例えば送受信機300の一部である)受信機322とを含むことができる。
【0074】
本願の一実施形態において方法は、ナビゲーション装置200のサービス品質パラメータについての最低レベルを定める工程と前記ナビゲーション装置200の電源が入れられると、前記ナビゲーション装置200が前記定められた最低レベルを満たすかどうかを判断する工程と、前記定められた最低レベルが満たされないと判断すると、前記ナビゲーション装置200が前記定められた最低レベルを満たすのを助けるために情報を取得する工程とを含む。
【0075】
図6に示されるように、本願の一実施形態の方法はまず、ステップS600においてナビゲーション装置200のサービス品質パラメータについての最低レベルを定めることに向けられる。その後ナビゲーション装置200の電源が入れられると、ステップS610においてナビゲーション装置200が定められた最低レベルを満たすかどうかをプロセッサ210は判断する。定められた最低レベルが満たされないとプロセッサ210が判断すると、最後にステップS620において、ナビゲーション装置200が定められた最低レベルを満たすのを助けるために、(例えばナビゲーション装置200をネットワークへと接続するモデム290及び送受信機300を介して)情報が取得される。
【0076】
例えば本願の一実施形態において、サービス品質(QOS)パラメータについての最低レベルが定められてもよい。これは例えば、電源を入れてからナビゲーション装置200の位置を特定する(ファースト・トゥ・フィックス)のにどのくらい速いべきかを特定することを含むことができる。さらに、ナビゲーション装置200のメモリ230及びプロセッサ210は、このような定められた最低QOSレベルを格納するためにコーディングされてもよい。
【0077】
例えば業務用の利用において、TtFFは定量的なコストとの関係を有し、サブスクリプションの支払いはサービスを保証するためにサービスプロバイダによって取られる。もしTfFFが例えば全体の運転時間の0.05パーセントを取るならば、サービスは0.05パーセントのダウンタイムを有する。より高い頻度及びより短い期間のLTOファイルは、より高いネットワークデータ使用というコストで、このダウンタイムを削減する。それゆえに、主となるQOS基準の1つはコスト関数と関連する信号取得の初期時間(TfFF)であり、QOS測定値としてメモリ230上に格納されたQOSファイル内に格納される。この関係はTfFF/コスト関係として表現されることができ、参照数値を生成することができる。さらに、メモリ230に格納されナビゲーション装置200のプロセッサ210において用いられるこの参照数値は、LTOファイル期間及び頻度、それに加えてネットワークの優先度、データシーケンス計画、及び目的地のLTOファイル属性を決定するために参照されてもよい。
【0078】
このように、定められたこのような最低TfFF/コストQOSレベルを格納するためにQOSファイルはコーディングされてもよい。この関係は、例えば高優先度、業務用、民生用、歩行者等の使用類型に依存して変わってもよい。QOS設定が高いほど、サービス品質保証は高くなり、またそのようにエンドユーザに対する値は高くなる。このようにユーザ形式を定めることは、ナビゲーション装置200内にユーザ関連コードを設定することを含んでもよい。
【0079】
こうして1つの実施形態においては、最低QOSレベルが達成されることを確実にするようにプロセッサ210が仕事を課されることができる。例えば一度ナビゲーション装置の電源が入れられると、プロセッサ210はナビゲーション装置200の電源が入ってからナビゲーション装置200の位置が特定される時までの経過時間を判断することができ、経過時間が例えばメモリ230に格納された最低QOSレベルよりも劣っているかどうかを判断することができる。例えばメモリ230に格納された最低QOSレベルよりも経過時間が劣っているとプロセッサ210が判断すると、ナビゲーション装置200が定められた最低レベルを満たすのを助けるために、(例えばインターネットのようなネットワークを介して)プロセッサ210は(例えば一体型送受信機300の一部分であってもよい)受信機320に情報を取得するように命令することができる。例えばこのような情報は、ナビゲーション装置200の電源が入れられてナビゲーション装置200の位置を特定するのにかかる時間を向上するために用いられることができる。このようにサービス品質パラメータは、ナビゲーション装置200の電源が入れられてナビゲーション装置200の初期位置を決定するまでの経過時間と関係してもよい。
【0080】
受信機320によって取得される情報は、例えばLTOファイルであってもよい。このようなファイルは「タイム・トゥ・ファースト・フィックス」を改善するために、例えばインターネットのようなネットワークから(例えばインターネットに接続しているモデム290及び送受信機300を介して)ダウンロードされてもよい。
【0081】
代わりにモデム290及び送受信機300は、LTOファイルのような情報のダウンロードのためにナビゲーション装置200をサーバ302へと接続してもよい。こうして、プロセッサ210が経過時間がメモリ230に格納された最低QOSよりも劣っていると判断すると、情報を取得するためにナビゲーション装置200とネットワークとの間の接続が確立されてもよい。どちらの場合であっても、ナビゲーション装置200の位置を特定するのにかかるナビゲーション装置200の電源が入ってからの経過時間を既知の方法で改善するために、LTOファイルが実行されることができる。経過時間が定められた時間よりも劣っていると判断し、そうして定められた最低レベルが満たされていないと判断すると、情報を取得するためにナビゲーション装置200とネットワークとの間で接続がこうして確立されてもよい。
【0082】
図6に示される処理の実装は、本願の少なくとも1つの他の実施形態におけるナビゲーション装置200のプロセッサ210によってなされることができる。例えば少なくとも1つの実施形態においてナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200サービス品質のパラメータについての最低レベルを定め、ナビゲーション装置200の電源が入れられると、ナビゲーション装置200が定められた最低レベルを満たすかどうかを判断するプロセッサ210と、定められた最低レベルが満たされないとプロセッサ210が判断すると、ナビゲーション装置200が定められた最低レベルを満たすのを助けるために情報を取得するための(例えば送受信機300の一部である)受信機322とを含むことができる。
【0083】
上で表された少なくとも1つの実施形態の方法は、(例えばサーバ302のプロセッサ304及び/又はナビゲーション装置200のプロセッサ210のような)プロセッサによって実行された時に、プロセッサにそれぞれの方法を実行させる命令手順を表す搬送波又は伝搬信号として実現されるコンピュータデータ信号として実現されてもよい。少なくとも1つの他の実施形態において少なくとも1つの上で与えられた方法は、例えばここまでに説明したメモリ装置のうちの1つのようなコンピュータが読み取り可能な又はコンピュータがアクセス可能な媒体に含まれる、プロセッサ又は他のコンピュータ装置によって実行される時にそれぞれの方法を実行する命令セットとして上記で実現されてもよい。変形実施形態において、媒体は磁気媒体、電子媒体、光学媒体等であってもよい。
【0084】
さらに前述の方法の何れもが、プログラムの形で実現されることもできる。このプログラムはコンピュータが読み取り可能な媒体上に格納されてもよく、コンピュータ装置(プロセッサを含む装置)上で実行された場合に、前述の方法のうち任意のものを実行するように構成される。従って、記憶媒体又はコンピュータが読み取り可能な媒体は、情報を格納するように構成され、任意の上述の実施形態の方法を実行するため、データ処理機能又はコンピュータ装置と対話するように構成される。
【0085】
記憶媒体は、コンピュータ装置の本体の中に設置された内蔵媒体であってもよいし、あるいはコンピュータ装置の本体から分離できるように配置された取り外し可能な媒体であってもよい。内蔵媒体の例には例えばROMやフラッシュメモリのような書き換え可能な不揮発性メモリ、及びハードディスクが含まれるがそれらには限定されない。取り外し可能な媒体の例には、例えばCD−ROMやDVDのような光学記憶媒体と、例えばMOのような光磁気記憶媒体と、フロッピー(登録商標)ディスク、カセットテープ、リムーバブルハードディスクを含むがそれらに限定されない磁気記憶媒体と、メモリカードを含むがそれに限定されない内蔵の書き換え可能な不揮発性メモリを備える媒体と、ROMカセットを含むがそれに限定されない内蔵ROMを備えた媒体と、等が含まれるがそれらには限定されない。さらに、例えば属性情報のような格納された画像に関する各種の情報が、どんな他の形で格納されてもよいし、他の方法で提供されてもよい。
【0086】
当業者なら本開示を読めば理解するであろうが、ナビゲーション装置200の電子構成要素、及び/又はサーバ302の構成要素は、コンピュータハードウェア回路として、コンピュータが読み取り可能なプログラムとして、または両者の組み合わせとして、実現されることができる。本願の実施形態のシステムおよび方法は、本願の教示に従う少なくとも1つの方法を実行するための、プロセッサ上で動作可能なソフトウェアを含む。当業者なら、ソフトウェアプログラムの中にある機能を実行するためのコンピュータを利用したシステムにおいて、コンピュータが読み取り可能な媒体からソフトウェアプログラムが起動されうるやり方を、本開示を読んで把握すれば理解するであろう。当業者であればさらに、本願の方法のうち少なくとも1つを実装して実行するように設計されたソフトウェアプログラムを作成するのに使用されうる各種のプログラミング言語を理解するであろう。
【0087】
プログラムは、JAVA(登録商標)、Smalltalk、C++等を含むがそれらに限定されないオブジェクト指向言語を用いて、オブジェクト指向で構築されてもよいし、プログラムは、COBOL、C等を含むがそれらに限定されない手続き型言語を用いて手続き指向で構築されてもよい。ソフトウェアコンポーネントは、アプリケーション・プログラム・インタフェース(API)と、レポート・プロシージャ・コール(RPC)を含むがこれには限定されないプロセス間通信技術と、コモン・オブジェクト・リクエスト・ブローカ・アーキテクチャ(CORBA)と、コンポーネント・オブジェクト・モデル(COM)と、ディストリビューテッド・コンポーネント・オブジェクト・モデル(DCOM)と、ディストリビューテッド・システム・オブジェクト・モデル(DSOM)と、遠隔メソッド呼出し(RMI)と、を含むがそれらには限定されない、当業者によく知られているどんな数の方法によってでも通信することができる。しかし、当業者なら本願の開示を読めば理解するであろうが、本願の教示は特定のプログラミング言語又は環境に限定されない。
【0088】
精度、プロセッサの速さ、及びユーザとナビゲーション装置200との対話等の容易さを向上させることに関して、上記のシステム、装置、及び方法が、限定することなく一例として説明された。
【0089】
さらに、本開示および添付の請求の範囲内で、例となる様々な実施形態の要素及び/又は機能が、相互に組み合わされたり、及び/又は相互に代用されたりしてもよい。
【0090】
さらに、本願の上述した機能およびその他の例示する機能はいずれも、装置、方法、システム、コンピュータプログラム、及びコンピュータプログラム製品の形で実装されてよい。例えば、上述の方法は、図面に示された方法を行うための任意の構造を含むがそれに限定されないシステム又は装置の形で実装されてもよい。
【0091】
例となる実施形態がこのように説明されたが、同じものが様々に変化されうることは明らかであろう。そのような変更は、本発明の精神及び範囲からの逸脱とはみなされるべきではなく、当業者には明らかであろうそのような変形はすべて、以下の請求の範囲内に含まれることが意図されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置のサービス品質(QOS)パラメータについての最低レベルを定める工程と、
前記ナビゲーション装置の電源が入れられると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすかどうかを判断する工程と、
前記定められた最低レベルが満たされないと判断すると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすのを助けるために情報を取得する工程と、
を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記情報を取得する前記工程は、サーバを含むネットワークとの接続を確立する工程、及び前記サーバを含む前記ネットワークから情報をダウンロードする工程を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記情報をダウンロードする前記工程は、ロング・ターム・オービット(LTO)ファイルをダウンロードする工程を含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記サービス品質パラメータは、前記ナビゲーション装置の電源が入れられた際の前記ナビゲーション装置の位置を決定するまでの経過時間を含むことを特徴とする、請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記接続を確立する前記工程は、前記ナビゲーション装置内にコードを設定する工程を含むことを特徴とする、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項6】
前記ナビゲーション装置内に設定された前記コードを含む初期スタートアップ手順において、前記ナビゲーション装置と前記サーバとの間で情報が送信されることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
目的位置を受け取ると、ロング・ターム・オービット(LTO)ファイルに対する要求が前記ナビゲーション装置のダウンロード手順に含められることを特徴とする、請求項2、3、5、又は6に記載の方法。
【請求項8】
前記ナビゲーション装置、前記ナビゲーション装置の形式、前記ナビゲーション装置についての乗物の意図された使用法、及び前記ナビゲーション装置についての乗物の意図された形式のうちの少なくとも1つをさらに特定するために前記送信された情報が用いられ、また前記ナビゲーション装置の品質対コスト計算に関するサービス品質(QOS)設定を決定するために前記送信された情報が用いられることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記ナビゲーション装置のネットワークデータ・コスト計算に対するタイム・トゥ・ファースト・フィックスを決定するために、前記情報が用いられることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
乗物のタイム・トゥ・ファースト・フィックス(TtFF)計算において、類型ごとのQOSが数学上の正確性及び信頼性を決定するために用いられることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記送信された情報が、衛星位置をさらに決定し、前記乗物の移動経路に沿ったTtFFを削減するために用いられることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記ナビゲーション装置が、管理システムに基づくルールを用いて比較的速いGPSフィックスを決定して得ることと、LTOファイル要求頻度、LTOファイル長、及びLTOファイルの地理的カバレージのうちの少なくとも1つの変化をもって前記サーバからのLTOファイルを要求することとを、前記ナビゲーション装置のGPSチップセット計算が可能とすることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記乗物の形式は、業務用、民生用、バイク、及び歩行者のうちの少なくとも1つであることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
LTOファイル情報の使用基準は前記決定された乗物の形式に基づいて設定され、向上した信号可用性による向上した正確性及び予測方法をもってタイム・トゥ・ファースト・フィックス(TtFF)性質及び期待される追跡及び記録可用性を決定するために、前記ナビゲーション装置から取得されたデータが用いられることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
ネットワーク・インタフェース・プロトコル接続が、前記ナビゲーション装置と前記サーバとの間で確立されることを特徴とする、請求項2、3、及び5乃至14の何れか1項に記載の方法。
【請求項16】
前記ネットワーク・インタフェース・プロトコルの一部として、前記接続が前記ナビゲーション装置の形式で特定されることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
請求項1乃至16の何れか1項に記載の方法を実行するように構成されたナビゲーション装置であって、
ナビゲーション装置のサービス品質(QOS)パラメータについての最低レベルを定め、前記ナビゲーション装置の電源が入れられると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすかどうかを判断するプロセッサと、
前記定められた最低レベルが満たされないと前記プロセッサが判断すると、前記ナビゲーション装置が前記定められた最低レベルを満たすのを助けるために情報を取得する受信機と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項18】
前記ナビゲーション装置とネットワークとの間の接続を確立するためのモデムをさらに備えることを特徴とする、請求項17に記載のナビゲーション装置。
【請求項19】
GPSチップセットをさらに備えることを特徴とする、請求項17又は18に記載のナビゲーション装置。
【請求項20】
前記装置からネットワークへと情報が送信されることが可能な送信機をさらに備えることを特徴とする、請求項17乃至19の何れか1項に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【公表番号】特表2010−515906(P2010−515906A)
【公表日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−545149(P2009−545149)
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【国際出願番号】PCT/EP2008/000187
【国際公開番号】WO2008/083984
【国際公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.GSM
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】