説明

ナビゲーション装置及びプログラム

【課題】地図画面表示中に、楽曲に関連する情報及び楽曲再生状態を直感的に判別可能に表示することである。
【解決手段】地図画面を表示する表示部22と、操作入力を受け付ける操作部21と、楽曲に関連する画像を示す設定データと、前記画像の画像データと、が記憶されているHDD40と、楽曲データにより楽曲を再生するデコーダ部80及びスピーカ部90と、前記地図画面の表示中に楽曲の再生をするときに、当該再生する楽曲をデコーダ部80及びスピーカ部90で再生させるとともに、前記記憶された設定データに応じて、当該楽曲に関連する画像の画像データをHDD40から読み出し、当該画像データの画像を前記地図画面に重畳して表示部22に表示させる制御部10と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両に搭載されて目的地までの経路案内を行うナビゲーション装置が知られている。また、CD(Compact Disc)等のオーディオディスク、HDD(Hard Disk Drive)、USB(Universal Serial Bus)メモリ等のストレージメディア内に記憶された楽曲データを用いた楽曲再生機能を有するナビゲーション装置が知られている。
【0003】
楽曲再生機能を有するナビゲーション装置においては、地図画面を表示してのナビゲーション機能動作中に、楽曲再生を行うことが多かった。よって、ユーザの利便性を高めるため、再生中の楽曲種別、再生動作状態の情報を地図画面に重畳表示するナビゲーション装置が考えられている(例えば、特許文献1参照)。この再生中の楽曲の情報の内容の具体例としては、楽曲のタイトル、トラック番号、タイムコード(再生時間)、再生状態(再生中、一時停止中)があった。
【特許文献1】特開2004−132741号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の楽曲再生機能を有するナビゲーション装置では、地図画面に重畳する再生中の楽曲の情報は、文字表記により表現されていた。このため、より直感的に判別可能な情報の表示要請がある。
【0005】
また、再生中の楽曲の情報が文字表記であると、車両走行中に再生中の楽曲の情報を運転者が注視するおそれがあるため、より高い安全性が求められている。
【0006】
本発明の課題は、地図画面表示中に、楽曲に関連する情報及び楽曲再生状態を直感的に判別可能に表示することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明のナビゲーション装置は、
地図画面を表示する表示部と、
操作入力を受け付ける操作部と、
楽曲に関連する画像を示す設定データと、前記画像の画像データと、が記憶されている記憶部と、
楽曲データにより楽曲を再生する再生部と、
前記地図画面の表示中に楽曲の再生をするときに、当該再生する楽曲を前記再生部で再生させるとともに、前記記憶された設定データに応じて、当該楽曲に関連する画像の画像データを前記記憶部から読み出し、当該画像データの画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示させる制御部と、を備える。
【0008】
好ましくは、記録媒体から画像データを入力する入力部を備え、
前記記憶部に記憶された画像データは、予め用意された画像データと、前記入力部により入力された任意の画像データと、の少なくとも一つである。
【0009】
また、好ましくは、前記制御部は、前記楽曲に関連する画像を半透過で前記地図画面に重畳して前記表示部に表示させる。
【0010】
また、好ましくは、前記制御部は、前記楽曲に関連する画像を動的表現で前記地図画面に重畳して前記表示部に表示させる。
【0011】
また、好ましくは、前記操作部は、画像の表示位置及び表示サイズの少なくとも一つの設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部に入力された表示位置及び表示サイズの少なくとも一つで、前記楽曲に関連する画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示する。
【0012】
また、好ましくは、前記操作部は、画像の表示タイミング及び表示時間の少なくとも一つの設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部に入力された表示タイミング及び表示時間の少なくとも一つで、前記楽曲に関連する画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示する。
【0013】
また、好ましくは、前記操作部は、画像の表示又は非表示の設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部に画像の表示が入力された場合に、前記楽曲に関連する画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示し、前記操作部に前記画像の非表示が入力された場合に、前記楽曲に関連する画像を表示しない。
【0014】
また、好ましくは、前記操作部は、前記表示部の表示画面上のタッチ入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部により前記楽曲に関連する画像が表示された位置にタッチ入力された場合に、当該画像のタッチ入力に対応する処理を実行する。
【0015】
また、好ましくは、前記楽曲に関連する画像のタッチ入力に対応する処理は、当該画像の詳細情報を有する楽曲詳細情報表示画面を前記表示部に表示させる処理である。
【0016】
また、本発明のプログラムは、
コンピュータを、
地図画面を表示する表示部、
操作入力を受け付ける操作部、
楽曲に関連する画像を示す設定データと、前記画像の画像データと、が記憶されている記憶部、
楽曲データにより楽曲を再生する再生部、
前記地図画面の表示中に楽曲の再生をするときに、当該再生する楽曲を前記再生部で再生させるとともに、前記記憶された設定データに応じて、当該楽曲に関連する画像の画像データを前記記憶部から読み出し、当該画像データの画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示させる制御部、
として機能させる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、地図画面表示中に、楽曲に関連する情報及び楽曲再生状態を直感的に判別可能に表示できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0019】
本実施の形態のナビゲーション装置1の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態のナビゲーション装置1の内部構成を示す。ナビゲーション装置1は、車両に搭載されて目的地までの経路案内を行う装置であり、そのナビゲーション時等の地図表示中に楽曲再生を行う楽曲再生機能を有する。
【0020】
図1に示すように、ナビゲーション装置1は、制御部10と、操作表示部20と、ナビゲーション部30と、記憶部としてのHDD40と、入力部としてのディスクドライブ50、通信接続部60と、計時部70と、再生部としてのデコーダ部80、スピーカ部90と、を備えて構成される。ナビゲーション装置1において、スピーカ部90以外の各部がバス100に接続されている。
【0021】
制御部10は、ナビゲーション装置1の各部を中央制御する。制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)を有する。制御部10において、HDD40に記憶されたシステムプログラム、アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムが読み出されてRAMに展開され、その展開されたプログラムとCPUとの協働で、当該プログラムの処理が実行される。
【0022】
制御部10は、ナビゲーション時に、ナビゲーション部30から入力された情報及びHDD40に記憶されている地図データ45に基づいて、車両の現在位置と地図画像の道路形状とをマッチングさせて、表示部22に地図画面を表示させるとともに、その地図画面上に車両の現在位置のマーク、目的地への経路等を表示させる。また、制御部10は、ナビゲーション時以外でも、表示部22に、地図画面、車両の現在位置マークを表示させることが可能である。以下、このナビゲーション時又はそれ以外に表示される地図画像を含む画面を地図画面と称す。
【0023】
制御部10は、後述する表示画像設定プログラムに基づいて、楽曲再生時に表示する画像に関する画像表示設定データを作成しHDD40に画像表示設定データ44として記憶する。また、制御部10は、後述する楽曲再生プログラムに基づいて、地図画面が表示部22に表示されている場合に、ユーザの楽曲再生操作に応じて、HDD40等に記憶された楽曲データを読み出して楽曲再生するとともに、その再生する楽曲に関連する画像を地図画面上に重畳表示する。
【0024】
操作表示部20は、操作部21と、表示部22と、を備えて構成される。操作部21は、複数の操作ボタンを有して構成され、また表示部22の表示画面に重畳され、一体的にタッチパネルとして構成される。タッチパネルの方式としては、抵抗膜方式、静電容量方式等がある。操作部21は、ユーザによるボタン押下入力及びタッチ操作入力を受け付け、その操作情報を制御部10に出力する。表示部22は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置であり、制御部10からの表示信号に従って各種表示情報を表示する。
【0025】
ナビゲーション部30は、GPS(Global Positioning System)ユニット及び自律航法ユニット等を備える。GPSユニットは、GPSアンテナ30aを有し、GPSアンテナ30aを介して、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星のうちの少なくとも3個のGPS衛星から送信されるGPS信号を受信する。GPSユニットは、受信されたGPS信号に基づいて、車両の現在位置(緯度、経度)を検出してCPU1に出力する。自律航法ユニットは、角度センサ、距離センサ等を備えている。角度センサは、車両の角速度を検出して、移動方位の変化量を算出する。距離センサは、車輪の回転に応じて出力されるパルス信号を検出して、車両の移動量を算出する。自律航法ユニットは、これら角速度信号及びパルス信号により、車両の相対的な位置変化を算出して制御部10に出力する。
【0026】
HDD40は、磁気記録媒体を有し、制御部10の制御により、各種プログラム及び各種データを当該磁気記録媒体から読み出し、又は当該磁気記録媒体へ書き込む。HDD40は、画像表示設定プログラム、楽曲再生プログラムが記憶されている。
【0027】
また、HDD40は、メタデータDB(DataBase)41、楽曲DB42、画像DB43、画像表示設定データ44、地図データ等のデータが記憶されている。メタデータDB41は、楽曲DB42の各楽曲データに関するメタデータを格納するDBである。メタデータDB41は、例えば、楽曲DB42の各楽曲データ(ファイル)名と、各楽曲の楽曲名(タイトル)、アーティスト名、アルバム名、トラック番号、演奏時間等のデータと、が紐付けられたメタデータを含む。
【0028】
楽曲DB42は、各楽曲データを格納するDBである。楽曲DB42は、楽曲データ(ファイル)名を有する楽曲データ(ファイル)を含む。楽曲データは、MP3(MPEG(Moving Picture Experts Group)-1 Audio Layer-3)、WMA(Windows(登録商標) Media Audio)等のデータ(ファイル)である。MP3、WMA等の楽曲データファイルには、タグ情報が書き込み可能である。例えば、ディスクドライブ50にセットされたオーディオディスクから入力される楽曲データは、メタデータDB41に、対応する楽曲のメタデータがあれば、それらの楽曲データがMP3ファイルとして変換されるとともに、そのメタデータがタグ情報に書き込まれる。
【0029】
画像DB43は、画像データ(ファイル)名を有する画像データを格納するDBである。この画像データは、楽曲DB42の各楽曲データの楽曲を端的に表現する画像であって、当該各楽曲に関連する画像の画像データである。画像DB43の画像データは、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、BMP(BitMaP)、GIF(Graphics Interchange Format)、又はPNG(Portable Network Graphics)のフォーマットの画像データ(ファイル)である。画像DB43の画像データは、予め用意されたデフォルトの画像データと、ユーザによりディスクドライブ50又は通信接続部60を介してオーディオディスク、外部記録媒体又は外部端末機器から入力される任意の画像データと、の少なくとも一つを含む。
【0030】
画像DB43のデフォルトの画像データは、例えば、楽曲のジャンル別に用意される画像の画像データである。画像DB43の任意の画像データは、例えば、楽曲が含まれるアルバムのジャケット写真画像、アーティスト、作曲者若しくは作詞者の肖像写真画像、又はその楽曲が想起されるような何らかのイメージ画像の画像データである。
【0031】
画像表示設定データ44は、楽曲に関連する画像の表示に関する設定データである。画像表示設定データ44は、楽曲DB42の楽曲データ(ファイル)名と、楽曲DB42の画像データ(ファイル)名と、を紐付けた設定データを含む。また、画像表示設定データ44は、画像表示条件に関する設定データを含み、表示/非表示、表示画像サイズ、表示位置、表示タイミング、表示時間、半透過表示の有無、動的表現の表示種類及びその表示有無等、の設定データを含む。
【0032】
地図データ45は、ナビゲーション等における地図画面表示に用いる地図画像データである。
【0033】
ディスクドライブ50は、制御部10の制御により、セットされたディスクに記憶されたデータを読み出す装置である。ディスクドライブ50は、例えば、CD、MD(Mini Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)方式でディスクのデータを読取る。ディスクドライブ50は、例えば、CD等のオーディオディスクがセットされ、オーディオディスクに記憶された楽曲データを読み出し、その楽曲データが楽曲再生に用いられる。また、制御部10の制御により、ディスクドライブ50にセットされたディスクに記憶されたメタデータ、楽曲データ、画像データ、地図データが読み出されて、それぞれ、HDD40のメタデータDB41、楽曲DB42、画像DB43、地図データ45に記憶される。
【0034】
通信接続部60は、接続された外部機器との通信を仲介するインタフェースである。通信接続部60は、例えば、USB(Universal Serial Bus)方式のインタフェースである。通信接続部60は、例えば、USBメモリ等の外部記録媒体、又は携帯式楽曲プレーヤ等の外部端末機器と接続され、接続された外部記録媒体又は外部端末機器との通信を介する。また、制御部10により、通信接続部60に接続された外部記録媒体又は外部端末機器に記憶されたメタデータ、楽曲データ、画像データ、地図データが読み出されて、HDD40のメタデータDB41、楽曲DB42、画像DB43、地図データ45に記憶されることとしてもよい。
【0035】
計時部70は、制御部10の制御により、予め設定された画像表示時間のタイマー値(例えば、5秒間)が設定されるとともに、カウント開始時点からの経過時間を計時し、経過時間が当該タイマー値に達した時、計時が終了した旨を通知する終了信号を制御部10に出力する。
【0036】
デコーダ部80は、制御部10の制御により、入力された楽曲データを復号化し、楽曲信号としてスピーカ部90に出力する。デコーダ部80には、HDD40の楽曲DB42に格納された楽曲データ、ディスクドライブ50にセットされたオーディオディスクから読み出された楽曲データ、又は通信接続部60に接続された外部記録媒体若しくは外部端末装置から読み出された楽曲データが入力される。
【0037】
スピーカ部90は、増幅回路(図示略)を有し、デコーダ部80から入力された楽曲信号を当該増幅回路で増幅し、外部に音声出力する。
【0038】
次に、図2〜図7を参照して、ナビゲーション装置1の動作を説明する。先ず、図2を参照して、再生中の楽曲に関連する画像が重畳される地図画面の一例を説明する。図2に、楽曲画像部220が重畳された地図画面200を示す。
【0039】
ナビゲーション装置1において、ナビゲーション中又はそれ以外に表示部22に地図画面が表示され、操作部21によりユーザからの楽曲再生操作を受け付けると、その再生対象の楽曲を再生するとともに、再生中の楽曲に関連する画像データが地図画面上に重畳表示される。
【0040】
一例として、楽曲aaaがアルバムAlbum1に収められており、楽曲aaaの再生時に、アルバムAlbum1のジャケット写真画像を地図画面上に表示する場合を考える。図2に示すように、地図画面200は、地図画像部210と、楽曲画像部220と、を有する。楽曲画像部220は、画像221と、再生状態マーク222と、タイムコード223と、画像消去ボタン224と、を含む。
【0041】
地図画像部210は、車両の現在位置周辺の地図画像の表示部分であり、車両の現在位置の住所等の情報を含む。地図画像部210は、ナビゲーション時には、目的地への案内情報(経路、目的地への方向)等が表示されるとともに、適宜、一部領域の拡大画像、右折、左折指示の画像等が重畳表示される。
【0042】
楽曲画像部220は、再生中の楽曲に関連する画像の表示部分であり、地図画像部210に重畳されている。画像221は、再生中の楽曲に関連する画像であり、HDD40の楽曲DB42から選択された画像データの画像である。再生状態マーク222は、楽曲の再生状態を示すマークであり、図2のような再生マークや、一時停止、早送り、巻き戻しのマークがある。タイムコード223は、楽曲の再生時間を示す。
【0043】
また、楽曲画像部220は、操作ボタンとして機能する。画像消去ボタン224は、そのタッチ入力により、表示中の楽曲画像部220を消去するための操作ボタンとして機能する。また、画像消去ボタン224以外の楽曲画像部220は、そのタッチ入力により、再生中の楽曲の楽曲詳細表示画面を表示するための操作ボタンとして機能する。
【0044】
次いで、図3〜図5を参照して、ナビゲーション装置1で実行される画像表示設定処理を説明する。図3に、画像表示設定処理の流れを示す。図4に、半透過の楽曲画像部330が重畳された地図画面300を示す。図5(a)〜図5(e)に、地図画像410上で段々大きくなる半透過の画像420を示す。
【0045】
画像表示設定処理は、楽曲再生時の画像表示に関する画像表示設定データを作成してHDD40に記憶する処理である。画像表示設定処理の前に予め、ディスクドライブ50にセットされたCD等の外部記録媒体、又は通信接続部60に接続された外部記録媒体若しくは外部携帯端末から、楽曲データ、そのメタデータ及び任意の画像データが入力され、それぞれ、HDD40のメタデータDB41、楽曲DB42、画像DB43に格納されているものとする。メタデータは、操作部21によりユーザからの操作入力が受け付けられ、その操作入力に応じてメタデータが作成(編集)されてメタデータDB41に記憶されるものとしてもよい。
【0046】
ナビゲーション装置1において、例えば、操作部21によりユーザからの画像表示設定処理の実行指示の操作入力が受け付けられたことをトリガとして、制御部10により、HDD40から適宜読み出された画像表示設定プログラムに基づいて、画像表示設定処理が実行される。
【0047】
先ず、画像表示設定画面が表示部22に表示され、操作部21により、ユーザから、画像表示に関する設定情報の操作入力が受け付けられる(ステップS1)。そして、ステップS1において操作入力された設定情報から画像表示設定データが作成され、画像表示設定データ44としてHDD40に記憶され(ステップS2)、画像表示設定処理が終了する。
【0048】
ステップS1の設定情報は、ある楽曲の楽曲データ(ファイル)名と、その楽曲再生時に表示したい画像の画像データ(ファイル)名と楽曲データ(ファイル)名とを紐付ける情報が含まれる。
【0049】
ステップS1の設定情報は、画像(楽曲画像部)の表示/非表示の設定情報を含む。表示/非表示の設定情報は、全ての楽曲に一律に適用される設定情報としてもよい。また、表示/非表示の設定情報は、楽曲等、アルバム毎、ジャンル毎、又はこれらの組み合わせ等、任意の単位で画像の表示/非表示の設定が可能である設定情報としてもよい。
【0050】
また、ステップS1の設定情報情報は、画像表示条件情報が含まれる。画像表示条件情報は、地図画面上の画像の表示位置及び表示サイズを含む。例えば、図2に示すように、地図画面200において、楽曲画像部220が、地図画像部210の必要情報の表示を妨げなく、また画像内容を認識可能な画像221の表示位置及び表示サイズが設定されることが好ましい。
【0051】
また、ステップS1の設定情報は、画像(楽曲画像部)の表示条件情報として表示タイミング及び表示時間の設定情報を含む。例えば、図2に示すように、地図画面200において、表示タイミングとして、楽曲再生開始と同時に、その楽曲に関連する画像221を表示する設定とし、表示時間として、5秒間経過すると、表示中の画像221を自動的に消去する設定とする。しかし、これらに限定されるものではなく、楽曲再生から所定時間経過後に画像を表示する等、他の表示タイミングに設定したり、楽曲が終了するまで画像を表示する等、他の表示時間に設定してもよい。
【0052】
また、ステップS1の設定情報は、画像(楽曲画像部)の表示条件情報として、画像の表示表現情報を含む。例えば、図2に示すように、地図画面200において、楽曲画像部220が、地図画像部210の上に透過なく重畳されるように表示表現情報が設定される。
【0053】
また、表示表現情報を、画像を半透過に表示する設定情報としてもよい。半透過の表示とは、図3に示すように、地図画面300において、楽曲画像部330が、地図画像310及びその一部領域の拡大画像320の上等に、半透過に表示する表示表現である。楽曲画像部330が半透過であるため、楽曲画像部330を通して地図画像310及び拡大画像320を視覚的に確認可能である。また、透過度は、任意に設定できるものとしてよい。
【0054】
また、表示表現情報を、画像を動的に変化させて表示を行う動的表現の設定情報としてもよい。動的表現とは、例えば、画像を段々と大きくしていくようなアニメーションの表現(フェードイン)としたり、画像を点滅表示したりするような、時間経過で何かしら動きのある表現である。画像を段々と大きくしていくような動的表現は、図5(a)→図5(b)→図5(c)→図5(d)→図5(e)の流れに示すように、地図画面において、楽曲画像部420が、地図画像410の上で、段々大きくなるように表示する表現である。なお、楽曲画像部330、420の画像は、一例として、楽曲のアルバムのジャケット写真画像とした。また、表示表現情報は、画像消去時の動的表現の設定情報を含んでもよい。画像消去時の動的表現とは、例えば、画像を段々と小さくしていくようなアニメーションの表現(フェードアウト)である。
【0055】
次いで、図6及び図7を参照して、ナビゲーション装置1で実行される楽曲再生処理を説明する。図6に、楽曲再生処理の流れを示す。図7(a)に、地図画面200の楽曲画像部220へのタッチ入力を示す。図7(b)に、地図画面200の楽曲画像部220に対応する楽曲詳細表示画面500を示す。
【0056】
楽曲再生処理は、地図画面が表示部22に表示されている場合に、HDD40等に記憶された楽曲データを読み出して楽曲再生するとともに、その楽曲に関連する画像を表示する処理である。楽曲再生の対象は、HDD40等に記憶された楽曲データ、ディスクドライブ50にセットされたオーディオディスクに記憶された楽曲データ、又は通信接続部60に接続された外部記録媒体若しくは外部端末機器に記憶された楽曲データである。但し、ディスクドライブ50にセットされたオーディオディスクに記憶された楽曲データ、又は通信接続部60に接続された外部記録媒体若しくは外部端末機器に記憶された楽曲データを楽曲再生する場合に、その楽曲に対応する画像表示設定データが設定されて画像表示設定データ44に含められているものとする。
【0057】
ナビゲーション装置1において、ナビゲーション時又はそれ以外で地図画面が表示部22に表示されている場合に、例えば、操作部21によりユーザからの楽曲再生処理の実行指示の操作入力が受け付けられたことをトリガとして、制御部10により、HDD40から適宜読み出された楽曲再生プログラムに基づいて、楽曲再生処理が実行される。
【0058】
先ず、楽曲再生設定画面が表示部22に表示され、操作部21により、ユーザから、楽曲再生に関する設定情報の操作入力が受け付けられ、設定情報として制御部10のRAMに記憶されて設定される(ステップS11)。設定情報としては、これから再生する楽曲の選択情報、再生する楽曲の順番情報等を含む。
【0059】
そして、画像表示設定データ44が参照され、ステップS11及びステップS21で設定された再生対象の楽曲のうち、次に再生する楽曲に画像表示が設定されているか否かが判別される(ステップS12)。次に再生する楽曲に画像表示が設定されている場合(ステップS12;YES)、次に再生する楽曲データが、楽曲DB42から読み出され、又はディスクドライブ50若しくは通信接続部60を介して外部記録媒体又は外部端末機器から読み出されてデコーダ部80に出力されてスピーカ部90から音声出力されることにより、その楽曲データを用いて楽曲再生開始される。さらに、画像表示設定データ44が参照され、再生開始する楽曲に対応する画像データが画像DB43から読み出され、その画像データの画像(楽曲画像部)が、表示部22に表示された地図画面上に重畳表示される(ステップS13)。ステップS13において、画像表示設定データ44が参照され、その画像の表示タイミング及び表示表現どおりに、画像が重畳表示される。また、ステップS13における画像表示開始時から、計時部70による経過時間がカウント開始される。
【0060】
そして、ステップS13における画像表示開始時から、計時部70によりカウントされた経過時間が、画像表示設定データ44の表示時間に達し、画像表示を終了するか否かが判別される(ステップS14)。次に再生する楽曲に画像表示が設定されていない場合(ステップS12;NO)、次に再生する楽曲データが楽曲DB42から読み出され、又はディスクドライブ50若しくは通信接続部60を介して外部記録媒体又は外部端末機器から読み出されてデコーダ部80に出力されてスピーカ部90から音声出力されることにより、その楽曲データを用いて楽曲再生開始され(ステップS15)、ステップS14に移行される。なお、ステップS13,S15においては、ステップS11又はS26の設定に応じて、楽曲の途中からも再生開始が可能であることとする。
【0061】
画像表示を終了しない場合(ステップS14;NO)、操作部21によりユーザからの何かしらの操作入力が受け付けられたか否かが判別される(ステップS16)。画像表示を終了する場合(ステップS14;YES)、表示部22に表示された地図画面上から、楽曲に関連する画像が消去されて画像表示が終了され(ステップS17)、ステップS16に移行される。
【0062】
操作入力がない場合(ステップS16;NO)、再生中の楽曲が終了したか否かが判別される(ステップS18)。再生中の楽曲が終了していない場合(ステップS18;NO)、ステップS14に移行される。再生中の楽曲が終了した場合(ステップS18;YES)、ステップS11において設定された再生対象の楽曲が全て再生され、楽曲の再生を終了するか否かが判別される(ステップS19)。楽曲の再生を終了しない場合(ステップS19;NO)、ステップS12に移行される。楽曲の再生を終了する場合(ステップS19;YES)、楽曲再生処理を終了する。
【0063】
操作入力があった場合(ステップS16;YES)、操作入力内容が楽曲変更であるか否かが判別される(ステップS20)。例えば、後述する楽曲詳細表示画面表示中に、早送りボタン又は巻き戻しボタンの短時間押下(タッチ入力)がなされた場合に、操作入力内容が楽曲変更(楽曲の頭出しを含む)であると判別される。また、楽曲データのソースの切り替え変更指示がなされた場合に、操作入力内容が楽曲変更であると判別される。楽曲データのソースとは、HDD40、ディスクドライブ50にセット又はユーザ操作入力により選択されたディスク、又は通信接続部60に接続された外部記録媒体若しくは外部記憶装置である。ソースが切り替えられると、切り替え後のソースに記憶された楽曲データの最初の楽曲(次に再生する楽曲)の再生において、ステップS12で、次に再生する楽曲に画像表示が設定されているものと判別されるものとする。つまり、ソースが切り替えられると、次の楽曲に関連する画像が表示されるものとする。操作入力内容が楽曲変更である場合(ステップS20;YES)、操作入力に応じて再生中の楽曲の変更設定がなされ(ステップS21)、ステップS12に移行される。
【0064】
操作入力内容が楽曲変更でない場合(ステップS20;NO)、操作入力内容が画像表示又は画像消去であるか否かが判別される(ステップS22)。例えば、画像(楽曲表示画像領域)が表示されていない場合に、画像表示に対応するタッチ入力がなされた場合、又は画像(楽曲表示画像領域)が表示中である場合に、画像消去に対応するタッチ入力(画像消去ボタンのタッチ入力)がなされた場合に、操作入力内容が画像表示又は画像消去であると判別される。操作入力内容が画像表示又は画像消去である場合(ステップS22;YES)、操作内容に応じて、ステップS13と同様にして、画像(楽曲表示画像領域)が地図画面上に重畳表示され、又は画像(楽曲表示画像領域)が地図画面上から消去され(ステップS23)、ステップS14に移行される。
【0065】
操作入力内容が画像表示又は画像消去でない場合(ステップS22;NO)、操作入力内容が楽曲詳細表示画面表示であるか否かが判別される(ステップS24)。ステップS24において、例えば、図7(a)に示すように、表示部22に表示中の地図画面200において、画像消去ボタン224を除く楽曲画像部220がユーザにタッチ入力されたか否かが判別される。
【0066】
操作入力内容が楽曲詳細表示画面表示である場合(ステップS24;YES)、再生中の楽曲に対応する楽曲詳細表示画面が表示部22に表示され(ステップS25)、ステップS14に移行される。ステップS25において、例えば、図7(a)に示す楽曲画像部220がユーザにタッチ入力されて、図7(b)に示すように、楽曲詳細表示画面500が表示部22に表示される。楽曲詳細表示画面500は、画像510と、曲名520と、アーティスト名530と、アルバム名540と、トラック番号550と、タイムコード560と、巻き戻しボタン570と、再生/一時停止ボタン580と、早送りボタン590と、を有する。
【0067】
画像510は、再生中の楽曲に関連する画像であり、画像221と同じ画像である。曲名520は、再生中の楽曲の曲名である。アーティスト名530は、再生中の楽曲のアーティスト名である。アルバム名540は、再生中の楽曲が含まれるアルバムの名である。トラック番号550は、再生中の楽曲のアルバム中のトラック番号である。タイムコード560は、再生中の楽曲の再生時間である。曲名520、アーティスト名530及びアルバム名540は、例えば、制御部10により、再生中の楽曲データファイルのタグ情報又はメタデータDB41から読み出されて表示に用いられる。
【0068】
巻き戻しボタン570は、短時間の押下による再生中の楽曲の頭出し又は再生する楽曲の巻き戻し方向への変更と、長時間の押下による再生中の楽曲の巻き戻しと、の入力を受け付けるボタンである。再生/一時停止ボタン580は、楽曲の再生開始又は一時停止の押下入力を受け付けるボタンである。早送りボタン590は、短時間の押下による再生する楽曲の早送り方向への変更と、長時間の押下による再生中の楽曲の早送りと、の入力を受け付けるボタンである。
【0069】
操作入力内容が楽曲詳細表示画面表示でない場合(ステップS24;NO)、操作入力内容が他の操作入力内容であり、その操作入力内容に応じて、他の操作設定がなされ(ステップS26)、ステップS14に移行される。他の操作入力内容とは、例えば、楽曲詳細表示画面500における巻き戻しボタン570又は早送りボタン590の押下に応じた巻き戻し又は早送り操作、再生/一時停止ボタン580の押下による一時停止又はその解除(再生)又はボリューム調整である。
【0070】
以上、本実施の形態によれば、ナビゲーション時又はそれ以外での地図画面表示中に、楽曲を再生する場合に、その再生する楽曲に関連する画像を地図画面に重畳して表示する。このため、地図画面表示中の楽曲に関連する画像(楽曲画像部)の重畳表示により、楽曲に関連する情報及び楽曲再生状態(楽曲が再生された状態)を直感的に判別可能に表示できる。例えば、楽曲に関連する画像がアルバムジャケット画像である場合に、楽曲のアルバム及びその楽曲が再生状態であることをユーザが直感的に判別できる。また、楽曲に関連する画像がジャンルを示すデフォルト画像である場合に、楽曲のジャンル及びその楽曲が再生状態であることをユーザが直感的に判別できる。
【0071】
また、楽曲に関連する画像の重畳表示は、文字表記に比べて、ユーザが短時間で楽曲に関連する情報及び楽曲再生状態を判別可能である。このため、情報提供による運転者の視点移動時間を最小限に留めることができ、車両運転の安全性を高めることができる。
【0072】
また、地図画面上に重畳する画像を半透過に表示する。このため、地図画像の表示を妨げることなく、再生する楽曲に関連する画像を表示できる。
【0073】
また、地図画面上に重畳する画像を動的表現により表示する。このため、地図画像の表示を妨げることなく、再生する楽曲に関連する画像を表示できるとともに、楽曲に関連する情報及び楽曲再生状態を直感的に判別可能に、より効果的に表示できる。
【0074】
また、地図画面上に重畳表示した画像(楽曲画像部)がボタンとなり、楽曲詳細表示画面の表示指示の押下(タッチ入力)を受け付ける。このため、楽曲に関連する画像が操作ボタンとして機能できる。さらに、このタッチ入力により再生中の楽曲の楽曲詳細表示画面を表示する。このため、楽曲詳細表示画面の表示により、再生中の楽曲に関する詳細情報を表示できるとともに、再生に関する各種操作を受け付けることができる。
【0075】
また、地図画面上に重畳表示する画像の表示位置及び表示サイズを任意に入力して設定する。このため、地図画面を妨げなく且つ容易に認識可能に、楽曲に関連する画像を表示できる。
【0076】
また、地図画面上に重畳表示する画像の表示タイミング及び表示時間を任意に入力して設定する。このため、地図画面を妨げなく且つ容易に認識可能に、楽曲に関連する画像を表示できる。
【0077】
また、地図画面上に重畳表示する画像は、予め用意されたデフォルトの画像データ、及びユーザにより入力された任意の画像データに対応する画像の少なくとも一つである。このため、デフォルトの画像データを用いると、楽曲に関連する画像を容易に表示でき、任意の画像データを用いると、楽曲に関連するより適切な画像を表示できる。
【0078】
また、図2に示すように、楽曲画像部220が、再生状態マーク222及びタイムコード223を付加情報として含む。このため、楽曲画像部220(画像221)により、楽曲が再生開始されたことの楽曲再生状態を示すとともに、再生状態マーク222により、再生中の再生状態を正確に示すことができ、タイムコード223により、再生中の再生状態を正確に示すことができる。
【0079】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係るナビゲーション装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
【0080】
上記実施の形態の楽曲再生処理では、最初に選択設定されたソース(HDD40、ディスクドライブ50にセット、又は通信接続部60に接続された外部記録媒体若しくは外部端末機器)又は操作入力により切り替えられたソースに記憶された楽曲データの楽曲再生をする構成であったが、これに限定されるものではない。例えば、楽曲再生中に、再生対象のソースが物理的に切り替えられた(ディスクドライブ50への新しいディスクセット、又は通信接続部60に新たに接続された外部記録媒体若しくは外部端末機器)か否かを判別し、ソースが物理的に切り替えられた場合に、物理的に切り替えられたソースの楽曲再生とその楽曲に関連する画像表示とを自動的に行う構成としてもよい。
【0081】
また、上記実施の形態においては、HDD40の楽曲DB42の楽曲データのタグ情報、又はメタデータDB41と、画像表示設定データ44と、が別々のデータである構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、画像表示設定データ44の、楽曲データ(ファイル)名と画像データ(ファイル)名とを紐付ける情報を、メタデータDB41、又は楽曲DB42の楽曲データのタグ情報に含める構成としてもよい。
【0082】
また、上記実施の形態においては、楽曲画像部(画像)が、楽曲詳細表示画面の表示処理を実行するためのボタンである構成としたが、これに限定されるものではない。楽曲画像部(画像)が、楽曲詳細表示画面の表示処理以外の他の処理を実行するためのボタンである構成としてもよい。例えば、楽曲画像部(画像)を、表示設定画面に遷移する処理、楽曲画像部の表示位置を替える(例えば、画面中の左側→右側)処理等の処理を実行するためのボタンとしてもよい。
【0083】
また、上記実施の形態においては、画像の表示位置及び表示サイズを設定する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、画像の表示位置及び表示サイズの少なくとも一方を設定する構成としてもよい。また、上記実施の形態においては、画像の表示タイミング及び表示時間を設定する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、画像の表示タイミング及び表示時間の少なくとも一方を設定する構成としてもよい。
【0084】
また、上記実施の形態においては、図2に示すように、楽曲画像部220が、再生状態マーク222及びタイムコード223を付加情報として含む構成としたが、これに限定されるものではない。楽曲画像部(画像)には、再生状態マーク、タイムコード以外の他の情報等を付加する構成としてもよい。例えば、楽曲画像部が、最初から戻しボタン又は早送りボタン、再生/一時停止ボタン等の操作ボタンや、曲名、アーティスト名、アルバム名、トラック番号等の楽曲の詳細情報を含む構成としてもよい。
【0085】
また、上記実施の形態の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてHDD40を使用した例を開示したが、この例に限定されない。
その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。
また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も本発明に適用される。
【0086】
その他、上記実施の形態におけるナビゲーション装置1の細部構成及び詳細動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明に係る実施の形態のナビゲーション装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】画像(楽曲画像部)が重畳された地図画面を示す図である。
【図3】画像表示設定処理の流れを示す図である。
【図4】半透過の画像が重畳された地図画面を示す図である。
【図5】(a)〜(e)は、地図画像上で段々大きくなる半透過の画像を示す図である。
【図6】楽曲再生処理を示すフローチャートである。
【図7】(a)は、地図画面の画像(楽曲画像部)へのタッチ入力を示す図である。(b)は、地図画面の画像(楽曲画像部)に対応する楽曲詳細表示画面を示す図である。
【符号の説明】
【0088】
1 ナビゲーション装置
10 制御部
20 操作表示部
30 ナビゲーション部
40 HDD
41 メタデータDB
42 楽曲DB
43 画像DB
44 画像表示設定データ
45 地図データ
50 ディスクドライブ
60 通信接続部
70 計時部
80 デコーダ部
90 スピーカ部
100 バス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図画面を表示する表示部と、
操作入力を受け付ける操作部と、
楽曲に関連する画像を示す設定データと、前記画像の画像データと、が記憶されている記憶部と、
楽曲データにより楽曲を再生する再生部と、
前記地図画面の表示中に楽曲の再生をするときに、当該再生する楽曲を前記再生部で再生させるとともに、前記記憶された設定データに応じて、当該楽曲に関連する画像の画像データを前記記憶部から読み出し、当該画像データの画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示させる制御部と、を備えるナビゲーション装置。
【請求項2】
記録媒体から画像データを入力する入力部を備え、
前記記憶部に記憶された画像データは、予め用意された画像データと、前記入力部により入力された任意の画像データと、の少なくとも一つである請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記楽曲に関連する画像を半透過で前記地図画面に重畳して前記表示部に表示させる請求項1又は2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記楽曲に関連する画像を動的表現で前記地図画面に重畳して前記表示部に表示させる請求項1から3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記操作部は、画像の表示位置及び表示サイズの少なくとも一つの設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部に入力された表示位置及び表示サイズの少なくとも一つで、前記楽曲に関連する画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示する請求項1から4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記操作部は、画像の表示タイミング及び表示時間の少なくとも一つの設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部に入力された表示タイミング及び表示時間の少なくとも一つで、前記楽曲に関連する画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示する請求項1から5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記操作部は、画像の表示又は非表示の設定入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部に画像の表示が入力された場合に、前記楽曲に関連する画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示し、前記操作部に前記画像の非表示が入力された場合に、前記楽曲に関連する画像を表示しない請求項1から6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記操作部は、前記表示部の表示画面上のタッチ入力を受け付け、
前記制御部は、前記操作部により前記楽曲に関連する画像が表示された位置にタッチ入力された場合に、当該画像のタッチ入力に対応する処理を実行する請求項1から7のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記楽曲に関連する画像のタッチ入力に対応する処理は、当該画像の詳細情報を有する楽曲詳細情報表示画面を前記表示部に表示させる処理である請求項8に記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
コンピュータを、
地図画面を表示する表示部、
操作入力を受け付ける操作部、
楽曲に関連する画像を示す設定データと、前記画像の画像データと、が記憶されている記憶部、
楽曲データにより楽曲を再生する再生部、
前記地図画面の表示中に楽曲の再生をするときに、当該再生する楽曲を前記再生部で再生させるとともに、前記記憶された設定データに応じて、当該楽曲に関連する画像の画像データを前記記憶部から読み出し、当該画像データの画像を前記地図画面に重畳して前記表示部に表示させる制御部、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−43968(P2010−43968A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−208470(P2008−208470)
【出願日】平成20年8月13日(2008.8.13)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】