説明

ナビゲーション装置及び行き先登録プログラム

【課題】デジタル画像を用いて簡便な方法で地図上に地点登録を行うことを可能にするシステムとそのシステムに用いられるプログラムを提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置102は、ネットワーク103を介して経度情報及び緯度情報を含むGPSデータを含むデジタル画像データを取得するためのネットワークインターフェース部と、前記データを保存するデータ記録部と、前記データ記録部に記録したデータを行き先の一覧として表示させるための表示画面制御部と、前記表示画面から選択される1つの画像に含まれるGPSデータから経度及び緯度を位置情報として取得してこれを行き先として地点登録する位置情報登録部とを備えていることを特徴とするものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するものであり、特に、行き先の登録を簡単に行うためのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置に表示される電子地図(本明細書では以下単に「地図」という。)上に行き先(目的地や経由地)を登録する従来の方法は、登録されているランドマークの名称(駅や施設名等)、郵便番号、住所或いは電話番号を入力したり、拡大や縮小表示を行いながら表示画面上のポインタ移動させたりすることにより、対象となる地点を表示させこれを登録するというものである。
【0003】
図8(a)〜(e)は、従来のナビゲーション装置における地点登録手順を説明するための画面遷移図を例示している。目的地の登録を行うための初期画面は、「地図」・「住所」・「名称」・「郵便番号」・「電話番号」を選択させる画面が表示される。「住所」・「名称」・「郵便番号」・「電話番号」を選択した場合は、図8(b)に示すようなテキストデータの入力画面が表示される。検索に成功すると図8(d)に示すような目的地周辺の拡大地図が表示される。一方、「地図」を選択した場合は、画面上に地図が表示され、ポインタを移動させ画面を拡大又は縮小させながら(図8(c))、最終的に図8(d)に示すような目的地周辺の拡大地図に到達する。
【0004】
最終的に、この場所を地点登録しようとすると、図8(e)に示すような地点登録の確認画面が表示される。
【0005】
従来はこのように行き先を登録するまでに多くの操作を必要としていた。
【0006】
最近では、この地点登録作業をより一層簡便にする方法として、デジタルカメラとGPS(地球方位システム)の衛星電波を受信する機能を備えた携帯端末を利用する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。これは、GPSによって取得される位置情報(これを「GPSデータ」という)を伴った画像データを選択すると、そのGPSデータがナビゲーション装置の行き先の地点情報(経度と緯度)として登録されるというものである。
【特許文献1】特開2006−98250号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載される方法の問題点は、入力できる地点情報は自ら撮影したものに限られ、行き先となる地点はそもそも「自分が撮影した場所」に限られるという点にある。
【0008】
さらに、デジタル画像は常に位置情報(GPSの衛星から取得される経度及び緯度)を含むとは限らず、それゆえGPSの位置情報(これを、本明細書では「GPSデータ」という。)を含まないデジタル画像からは、地点登録を行うことはできなかった。
【0009】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、デジタル画像を用いて簡便な方法で地図上に地点登録を行うことを可能にするナビゲーション装置とそれに用いられるプログラムを提供することを主たる技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るナビゲーション装置は、ネットワークを介して経度情報及び緯度情報を含むGPSデータを含むデジタル画像データを取得するためのネットワークインターフェース部と、前記データを保存するデータ記録部と、前記データ記録部に記録したデータを行き先の一覧として表示させるための表示画面制御部と、前記表示画面から選択される1つの画像に含まれるGPSデータから経度及び緯度を位置情報として取得してこれを行き先として地点登録する位置情報登録部とを備えていることを特徴とするものである。
【0011】
なお、本発明に係るナビゲーション装置とは、現在位置を認識するGPS機能とネットワークインターフェースを備えたものであれば自動車用のカーナビゲーション装置に限らず、携帯電話その他の携帯情報端末などでもよい。ネットワークインターフェースはSDメモリーカードのような記録媒体との通信を行うメモリインターフェースとは異なり、ウエブサーバーや電子メールサーバーと通信するためのものである。これは、装置の内部に含まれているものであっても、或いはSDIOカードのような外部通信インターフェースであってもよい。
【0012】
なお、インターネットに接続された携帯電話などの端末装置とナビゲーション装置とが物理的に分離している場合でも、両者がBluetooth(登録商標)又は無線LAN、赤外線通信などに例示される無線接続、或いはUSB(ユニバーサルシリアルバス)、SD(Secure Degital)バス、PCMCIAバス等の外部インターフェースに接続されるバスなどを経由して接続される構成であれば、両者は機能的に一体の装置とみなすことができるので、そのような場合は本明細書では、両者をあわせて一つの「ナビゲーション装置」として取り扱う。
【0013】
本発明に係るナビゲーション装置における、前記ネットワークインターフェース部は、経度及び緯度を含む複数のデジタル画像データがリンクして記録されるデータベースにインターネット経由で接続されるように構成することもできる。
【0014】
本発明に係るナビゲーション装置における、前記ネットワークインターフェース部は、前記デジタル画像データが添付された電子メールを受信したメールサーバーに接続されるように構成することもできる。
【0015】
本発明に係る行き先登録プログラムは、デジタル画像データに含まれるExif情報から位置情報を取得してナビゲーション装置に行き先を登録するためのプログラムであって、
Exif情報にGPSデータが存在するか否かを調べるデータチェックステップと、前記Exif情報に含まれる位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記取得した位置情報を統一した経度及び緯度情報に変換する経度緯度情報変換ステップと、前記変換した経度緯度情報を行き先として登録する行き先登録ステップとを実行させることを特徴とする。
【0016】
また、前記Exif情報にGPSデータが含まれない場合に、同一地点を示す他のGPSデータ付デジタル画像データからGPSデータを取得するステップを更に備えているように構成してもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係るナビゲーション装置によると、ネットワークを介して外部からGPSデータ付画像データを取得するため、非常に多くのGPSデータ付画像データを容易に取得することができる。
【0018】
また、本発明に係る行き先登録プログラムによると、異なる形式で保存されたGPS情報であっても統一した必要な位置情報のみを抽出して統一したフォーマットで保存することができる。それによって、同一地点を示す別のGPSデータ付画像データが一つある場合は、GPSデータを含まない画像データであっても行き先の登録が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
(第1の実施形態)
−ナビゲーション装置の基本的な動作について−
図1は本発明に係るナビゲーション装置を含むシステムの第1の実施形態を示している。この図に示すように、第1の地図と多数のGPSデータ付デジタル画像が記録されたデータベース101がウエブサーバーによって公開され、このデータベース101が第2の地図を備えたナビゲーション装置102とインターネット103経由で接続されている。
【0020】
ナビゲーション装置102は、GPS受信装置によって現在地から目的地までの経路探索を行い、道案内をするという基本的機能を備えているほか、インターネットへの接続機能を備えている。この要件を満たしている限り、車載用ナビゲーション装置102aに限らず、GPS機能を備える携帯電話或いは携帯情報端末102b、又はラップトップパソコン102cなどでもよい。また、これらの機能はウエブブラウザを備える汎用の機器に周辺装置(例えばGPSカードや無線LANカードなど)を取り付けることによって実現されたものでもよい。
【0021】
ここで、GPSデータ付デジタル画像が記録されたデータベース101について説明する。データベース101は、1枚の地図であってインターネット上のウエブサイトに公開される。ユーザーはこのGPSデータ付画像をインターネット経由でデータベース101にアップロードとダウンロードをすることができる。これにより、各地の画像データが第1の地図上にリンクされ、その情報がインターネット経由で多数のユーザー間で共有される。
【0022】
ナビゲーション装置に地点登録を行う場合、ユーザーは、写真を見ながら行き先を決定することができ、かつインターネットを経由してデータベースにアクセスすることで、極めて多くの情報に瞬時にアクセスできる。なお、この第1の地図に表示させる画像データはユーザーの端末画面上の多くを占有することもあるため、その場合一度に表示させる画像データはカテゴリや地域或いは撮影時期別に分類して検索条件に適合するものを表示させることが好ましい。
【0023】
図2は、本発明に係るナビゲーション装置のウエブブラウザ上に表示されるユーザーの端末画面を例示している。ここには、データベース101(図1)に保存される第1の地図106が表示される。図2(a)〜図2(c)に示す地図(106a〜106c)は縮尺が異なるがいずれも同一の地図106の一部である。
【0024】
図2(a)は、一例として、「(公序良俗違反につき、不掲載)」というファイル名(写真タイトル)と共に、「(公序良俗違反につき、不掲載)」を表す画像107がその所在地を表す地図上に表示されている様子を示している。ユーザーは視覚的に分かりにくい地図上の地名表示によってではなく、視覚的に分かりやすい「(公序良俗違反につき、不掲載)」の写真及び大きく表示されたその写真タイトル108によって、地図上に「(公序良俗違反につき、不掲載)」があることを知る。
【0025】
そして、図2(b)に示すように、地図上に現れる(公序良俗違反につき、不掲載)の写真を選択し、ダウンロードの指示をすると、その画像データがユーザーの端末にダウンロードされる。その際、ダウンロード先のフォルダーを選択させるなどの処理が必要である。これらの処理は、ユーザーインターフェースを利用してできるだけ簡単な操作でダウンロードできるようにすることが好ましい。また、ダウンロードしたGPSデータ付画像データをナビゲーション装置側の記録媒体に保存したり、その記録媒体を別のナビゲーション装置に装填したりしてもよい。
【0026】
図2(c)は、ダウンロードが完了し、ユーザーの端末にあるダウンロード先である所定のフォルダー(仮に、「写真フォルダー」と名付ける)109に、「(公序良俗違反につき、不掲載)」の画像データがダウンロードされた様子を示している。
【0027】
この画像データのヘッダー部には、(公序良俗違反につき、不掲載)の所在地を示すGPSデータ(経緯度情報)が記録されている。そのため、ユーザーの端末をナビゲーション装置として利用する場合には、その画像データを選択するだけで、そのGPSデータから地点登録が完了する。
【0028】
図3は、画像データのデータ構造を示すリストの一例である。近年急速に普及しているGPS受信機能付の携帯電話などで撮影した画像データには、このリストに示すように、データのヘッダー部にGPSデータが付加されている。このリストには、GPSデータとして、北緯と東経が示されていることが分かる。
【0029】
但し、機種によってデータ構造は若干の表現の差異が存在する。従って、ナビゲーション装置に行き先の位置情報として利用する場合には、取得した位置情報の表現を統一することが必要となるが、これについては後述する。
【0030】
ナビゲーション装置はGPSデータが示す経緯度情報さえ取得できれば行き先の登録ができるので、事後的に異なる画像データ、例えば、ユーザーにとって最も分かりやすい写真や関連するイラストのデータと置換してもよい。例えば、GPSデータを含まない(公序良俗違反につき、不掲載)の画像データや何らかの関連するイメージデータを持っているときでも、GPSデータ付の(公序良俗違反につき、不掲載)の写真から取得した位置情報を予め読み込んでおいて、画像データ部分を置換すれば、より身近な写真を地点登録用の画像として使用することができる。
−フローチャートについて−
【0031】
図4は、目的地登録画面のフローチャートを示している。地点登録を開始すると、ステップSa1で登録方法のメニュー画面が表示される。ここでユーザーが登録方法を選択する。選択肢には「住所や電話番号或いは地図」から選択する従来の登録方法と「写真から」選択する登録方法が含まれる。ステップSa2の登録方法選択画面において、ユーザーが「写真」を選択すると、ステップSa3で写真メニューが表示される。他方、写真が選択されない場合は「他の登録方法(従来の登録方法)」に移行する。
【0032】
次のステップSa5は、画像データの読み込み先を選択するステップである。もし、メモリーカードなどの記録媒体から読み込む場合は、次のステップSa6に進み、ここでカードが挿入されているかどうかの確認が行われ、カードが挿入されていれば次のステップSa7でカードから画像データが読み込まれる。他方、メモリーカード以外から読み込む場合は、インターネットに接続し、データベース101に保存される第1の地図からデータをダウンロードする。
【0033】
ステップSa8ではメモリーカード又はダウンロードによって画像データを取得して写真リストを表示する。次に、ステップSa9でユーザーは地点登録を希望する画面を選択して、ステップSa10で必要により目的地の入力を行う。ステップSa10は写真にユーザー独自の適切なファイル名をつけておくための任意のステップであり、このステップは省略してもよい。ステップSa10があると、ユーザーが覚えやすいファイル名をつけることによって素早く画像データにアクセスできる。最後にステップSa11で地点登録処理が行われる。
【0034】
以上のように、従来のメモリーカードなどの記録媒体に保存される画像データ加えて、インターネット上で共有される地図にリンクされた画像データを読み込むことで、飛躍的に利便性が高められる。
【0035】
図5は、地点登録の手順を説明するための画面遷移図である。図5(a)は、目的地の登録方法として、「写真から」という選択肢が表示されることを示している(Sa2)。これを選択すると、図5(b)に示すように写真リストが表示される(Sa8)。その写真の中から希望する行き先を選択すると、図5(c)に示すように地点登録の確認画面が表示される(Sa9)。確認画面によって行き先となる画像が選択されると、その画像データに含まれるGPSデータから経緯度情報を取得し、その地点をナビゲーション装置の地図(第2の地図)に表示してこれを目的地として登録する。
【0036】
次に、この画像データを第1の地図上に表示させる方法について説明する。最も単純な方法は、データベース101の地図サイト運営者が、第1の地図上に予め多数のGPSデータ付画像データを掲載してこれをウエブサイト上で公開するというものである。例えば、地図サイト運営者はレストランというカテゴリーで様々なレストランからGPSデータ付画像データの提供を予め受けておく。この場合、データの登録・削除・更新はデータベース101の管理者が行う。
【0037】
別の方法は、インターネットを経由してアップロードすることによってデータの登録・削除・更新をするというものである。特に、近年急速に普及している「ブログ」と呼ばれる簡易サイト(携帯電話等から簡易な方法でウエブサイトのコンテンツの更新ができるウエブサイト)を利用してもよい。ブログを用いれば、GPS受信機能付きの携帯電話で撮影したGPSデータ付画像データを簡単にアップロードすることができる。
【0038】
次に、アップロードしたGPS付画像データがどのようにして地図上の所定の場所に表示されるかについて説明する。
【0039】
図6(a)〜(c)は、図2と同様に、地図サイト運営者のデータベース101に保存されている第1の地図(110a〜110c)を例示している。まず、ユーザー側の端末(ナビゲーション装置)の写真フォルダー109にGPSデータ付画像107のデータを保存する。次に、この画像データをデータベース101にアップロードする。そうすると、アップロードされた画像データに含まれるGPSデータが示す経緯度と第1の地図上の経緯度とが一致する地点付近の拡大地図110cが表示され、当該地点付近にその画像107が表示されるとともにその画像データへのリンクが貼られる構成とする。
【0040】
このようにして、第1の地図にはインターネット経由で全国のユーザーから画像データがアップロードされ、コンテンツは日々更新される。ユーザーはいつでもこれをダウンロードできるので、最新のGPS付画像データをインターネットによって共有することが可能となる。
【0041】
なお、ユーザーが地点登録を行うときは、目的に応じて適宜表示される写真を制限するように構成してもよい。種類別(例えば、レストラン、ガソリンスタンド、等)に分類してもよいし、或いは撮影日或いは撮影月などで検索できるようにしてもよい。例えば来月予定しているドライブの目的地選択の際に去年の同じ時期の桜や花火等の写真は参考になるであろう。
【0042】
そして、ユーザーはナビゲーション装置に表示された画像から地点情報の入力を希望する画像を選択し、ナビゲーション装置はその画像に含まれるGPSデータを第2の地図上に地点情報として登録する。
【0043】
−行き先登録処理について−
次に、行き先登録の処理について説明する。これは、目的地の写真のみから位置情報を抽出し、ナビゲーション装置の行き先として登録するための処理である。この処理は、コンピュータープログラムによって実現されるものであるが、その処理は次のような手順で行われる。
【0044】
図7は、行き先登録の処理(位置情報登録処理)のステップを説明するためのフローチャートを示している。
【0045】
ステップSb1は、デジタル画像データに含まれるExif情報にGPSデータが存在するか否かを調べるデータチェックステップである。ここで、GPSデータが検出されないときは「位置情報無し」を表示して終了する。
【0046】
位置情報が検出された場合は、ステップSb3でExif情報に含まれる位置情報をチェックする。このチェックはExif情報から端末装置の機種依存を確認するためのステップであり、省略することもできる。次のステップSb4でExif情報から位置情報を取得する。次のステップSb5で取得した位置情報を統一した経度及び緯度情報に変換する。これは、必要な位置情報のみを統一したフォーマットに変換する作業である。
【0047】
また、Exif情報にGPSデータが含まれない場合であっても、同一地点を示す他のGPSデータ付デジタル画像データからGPSデータを取得して、これを目的地として登録したり、あるいは他のGPSデータ付の画像から取得した位置情報から画像データを置換してGPSデータ付の画像を生成することによって、必要な位置情報をそのヘッダー部に書き込むようにしてもよい。こうすると、GPSデータが無い画像データであっても他のGPSデータ付画像データを利用することで、行き先登録が可能となる。
【0048】
(第2の実施形態)
ウエブサーバーによって広く公開する代わりに、特定の個人同士でGPSデータ付画像データを送信してもよい。電子メールGPSデータ付画像データを添付して送信すれば、特定の個人同士でGPSに登録するための行き先情報をやりとりすることができる。例えば、AさんがBさんの家の場所を教えたい場合、電子メールで地図を送る代わりに、電子メールでGPSデータ付画像データを送信する。
【0049】
AさんがBさんの家まで行く際には、受信した画像をそのままナビゲーション装置に行き先として登録すればよい。
【0050】
(その他の実施形態)
第1及び第2の実施形態は、基本的にユーザーの端末がインターネットに接続できることが必要があったが、第1の地図情報とリンクされるGPSデータ付画像データの一部又は全部をメモリーカードやハードディスク等の記録媒体に保存させるようにしてもよい。こうすれば、インターネットに接続できない環境下にあるときも、写真による行き先選択機能を利用することができ、また、取り出し可能な記録媒体に保存すれば、他のナビゲーション装置でも同様の機能を利用できるようになる。また、保存するデータ量を小さくするために、写真の画素数を小さくしたり、位置情報のヘッダー部分を残して関連する別のイメージデータに置換したりしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明によれば、インターネットを通じて位置情報付の画像データが共有されるので、ユーザーはGPS付の画像データを適宜ダウンロードして最新の情報を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】図1は本発明に係るナビゲーション装置を含むシステムの第1の実施形態を示している。
【図2】図2は、本発明に係るナビゲーション装置のウエブブラウザ上に表示されるユーザーの端末画面を例示している。
【図3】図3は、画像データのデータ構造を示すリストの一例である。
【図4】図4は、目的地登録画面のフローチャートを示している。
【図5】図5は、地点登録の手順を説明するための画面遷移図である。
【図6】図6(a)〜(c)は、図2と同様に、地図サイト運営者のデータベース101に保存されている第1の地図(110a〜110c)を例示している。
【図7】図7は、行き先登録の処理(位置情報登録処理)のステップを説明するためのフローチャートを示している。
【図8】図8(a)〜(e)は、従来のナビゲーション装置における地点登録手順を説明するための画面遷移図を例示している。
【符号の説明】
【0053】
101 データベース
102 ナビゲーション装置
103 インターネット
106 第1の地図
107 画像
108 写真タイトル(ファイル名)
109 写真フォルダー
110 第1の地図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して経度情報及び緯度情報を含むGPSデータを含むデジタル画像データを取得するためのネットワークインターフェース部と、前記データを保存するデータ記録部と、前記データ記録部に記録したデータを行き先の一覧として表示させるための表示画面制御部と、前記表示画面から選択される1つの画像に含まれるGPSデータから経度及び緯度を位置情報として取得してこれを行き先として地点登録する位置情報登録部と、
を備えていることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記ネットワークインターフェース部は、経度及び緯度を含む複数のデジタル画像データがリンクして記録されるデータベースにインターネット経由で接続されることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記ネットワークインターフェース部は、前記デジタル画像データが添付された電子メールを受信したメールサーバーに接続されることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
デジタル画像データに含まれるExif情報から位置情報を取得してナビゲーション装置に行き先を登録するためのプログラムであって、
Exif情報にGPSデータが存在するか否かを調べるデータチェックステップと、前記Exif情報に含まれる位置情報を取得する位置情報取得ステップと、前記取得した位置情報を統一した経度及び緯度情報に変換する経度緯度情報変換ステップと、前記変換した経度緯度情報を行き先として登録する行き先登録ステップと、
を実行させる行き先登録プログラム。
【請求項5】
前記Exif情報にGPSデータが含まれない場合に、同一地点を示す他のGPSデータ付デジタル画像データからGPSデータを取得するステップを更に備えていることを特徴とする請求項4記載の行き先登録プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−224530(P2008−224530A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−65425(P2007−65425)
【出願日】平成19年3月14日(2007.3.14)
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により明細書の一部または全部を不掲載とする。
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
【出願人】(504277481)株式会社ゼンテック・テクノロジー・ジャパン (5)
【Fターム(参考)】