ナビゲーション装置
【課題】受信された映像、音声を現実に視聴していなくても、後で任意に受信された映像、音声を基に目的地を設定できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】TV放送などを受信する放送受信機101と、受信された番組から文字情報を含むテロップを切出すテロップ検出切出処理部109と、切出された文字情報を認識する文字認識処理部110と、認識された文字情報とこの文字情報を含む映像を記憶するコンテンツ管理テーブル103と、コンテンツ管理テーブル103から目的とする文字情報を検索し、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能部105と、目的地までの経路を表示する表示部107とを備えることにより、受信されたTV番組の中の文字情報を自動的に切出してコンテンツ管理テーブルに記憶し、必要に応じてその文字情報を目的地とする経路案内が行える。
【解決手段】TV放送などを受信する放送受信機101と、受信された番組から文字情報を含むテロップを切出すテロップ検出切出処理部109と、切出された文字情報を認識する文字認識処理部110と、認識された文字情報とこの文字情報を含む映像を記憶するコンテンツ管理テーブル103と、コンテンツ管理テーブル103から目的とする文字情報を検索し、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能部105と、目的地までの経路を表示する表示部107とを備えることにより、受信されたTV番組の中の文字情報を自動的に切出してコンテンツ管理テーブルに記憶し、必要に応じてその文字情報を目的地とする経路案内が行える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両位置周辺の地図表示や経路探索、経路案内などを行うナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置は、車両位置周辺などの地図を画面上に表示する地図表示機能や、利用者によって指定された目的地や経由地までの経路を自動的に探索する経路探索機能や、経路探索機能によって探索、設定された経路に沿って車両を案内する経路案内機能などをそれぞれ備えている。
【0003】
最近では、このようなナビゲーション装置に、更にテレビジョン放送やラジオ放送を受信し表示したり、CDやDVD、HDDなどに記録された音楽や映像を再生し表示したりする機能を備えたものもある。
【0004】
このような機能を備えたナビゲーション装置において、テレビジョン放送やラジオ放送を受信していたときに、その映像、音声の中に、施設名、住所、電話番号などの情報が含まれていた場合、それを抽出し、その施設名、住所、電話番号などをそれぞれ目的地として設定できるようにしたものも知られている。(例えば、特許文献1参照)
このものによれば、テレビジョン放送やラジオ放送などで放送される任意の施設名、住所、電話番号などを基に、それらの位置を目的地として設定することができ、目的地を設定する場合に、テレビジョン放送やラジオ放送などで放送された施設名、住所、電話番号などをいちいち紙に書き留めておき、それを基に目的地を設定する必要がなく、任意に簡単に目的地を設定することができるという作用を有する。
【特許文献1】特開2002−333340号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたものは、テレビジョン放送やラジオ放送を視聴しているときに、希望する施設名、住所、電話番号などが放送されたとき、予め定めた特定のスイッチを操作することにより、そのときの映像、音声を記憶手段に記憶し、後でその記憶された映像、音声を基に、その施設名や、住所、電話番号などを目的地として設定できるようにしただけのものであり、テレビジョン放送やラジオ放送において、仮に希望する施設名、住所、電話番号などが放送されたとしても、その放送時間は、時間的に極く僅かであり、予め定めた特定のスイッチを操作すると言っても、そのタイミングをうまく見計らって操作するのが非常に面倒であり、往々にして見逃してしまうことがあるという問題があった。
【0006】
また、このように、テレビジョン放送やラジオ放送を視聴しながら、予め定めた特定のスイッチを操作しなければならないものでは、車両走行中には、ほとんど操作することができないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するものであり、受信された映像、音声を現実に視聴していなくても、後で任意に受信された映像、音声を基に目的地を設定できるナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のナビゲーション装置は、放送を受信する放送受信手段と、受信された放送番組の中から文字情報を切出す文字情報切出手段と、切出された文字情報を記憶するコンテン
ツ管理テーブルと、コンテンツ管理テーブルから目的とする文字情報を検索する検索手段と、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能手段と、探索された目的地までの経路を表示する表示手段とを備えた構成を有する。
【0008】
この構成により、受信された放送番組の中に文字情報があれば、それが自動的に切出されコンテンツ管理テーブルに記憶されるため、放送受信状態にしている限り、文字情報を見逃すことなくコンテンツ管理テーブルに登録することができ、いちいち受信された放送を視聴しながらスイッチを操作する必要がなく、利用者にとって使い勝手がよいという作用を有する。
【0009】
また、本発明のナビゲーション装置は、放送がテレビジョン放送であり、文字情報が放送された映像情報中のテロップ情報である構成を有する。
【0010】
この構成により、テレビジョン番組の中にテロップ情報があったとき、そのテロップ情報を切出してコンテンツ管理テーブルに記憶することになり、テロップ情報を基に目的地を設定することができるという作用を有する。
【0011】
また、本発明のナビゲーション装置は、放送がテレビジョン放送であり、文字情報が放送された映像情報中のテロップ情報であって、文字情報が文字情報を含む映像と共にコンテンツ管理テーブルに記憶され、検索手段によって文字情報を検索したとき、文字情報を含む映像も出力される構成を有する。
【0012】
この構成により、文字情報に加えて映像も表示されるため、その状況をより明確に表すことができ、目的地をより選択しやすくなるという作用を有する。
【0013】
また、本発明のナビゲーション装置は、録画した放送を再生する再生手段と、再生された放送情報から文字情報を切出す文字情報切出手段と、切出された文字情報を記憶するコンテンツ管理テーブルと、コンテンツ管理テーブルから目的とする文字情報を検索する検索手段と、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能手段と、探索された目的地までの経路を表示する表示手段とを備えた構成を有する。
【0014】
この構成により、家庭のVTR、DVDレコーダなどでTV放送を録画し、それを再生装置にセットし再生するだけで、その再生された映像から文字情報があれば、それをコンテンツ管理テーブルに記憶し、コンテンツ管理テーブルから適宜必要な文字情報を引き出して、それを目的地として設定することができるという作用を有する。
【0015】
また、本発明のナビゲーション装置は、外部装置と通信可能な通信手段を備え、通信手段を介して受信したテロップ情報をコンテンツ管理テーブルに記憶可能な構成を有する。
【0016】
この構成により、例えば、家庭用のTV放送受信機で放送を受信し、そこでテロップ情報を切り取り、それを、通信手段を通してコンテンツ管理テーブルに記憶することができるという作用を有する。
【0017】
また、本発明のナビゲーション装置は、外部装置と通信可能な通信手段を備え、通信手段を介して外部データベースから直接目的地を入手し設定できる手段を更に備えた構成を有する。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、放送を受信する放送受信手段と、受信された放送番組の中から文字情報を切出す文字情報切出手段と、切出された文字情報を記憶するコンテンツ管理テーブルと、コンテンツ管理テーブルから目的とする文字情報を検索する検索手段と、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能手段と、探索された目的地までの経路を表示する表示手段とを備えたものであり、受信された放送番組の中に文字情報があれば、その文字情報が自動的に切出されコンテンツ管理テーブルに記憶されるため、放送受信状態にしている限り、文字情報を見逃すことなくコンテンツ管理テーブルに登録することができる。そのため、従来のように、いちいち受信された放送を視聴しながらスイッチを操作する必要がなく、利用者にとって非常に使い勝手がよいという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
本実施の形態におけるナビゲーション装置は、図1に示すように、テレビジョン放送を受信するTV放送受信機101を備えており、TV放送受信機101で受信した映像及び音声は、映像はCRTや液晶表示器などで構成される表示部107で表示され、音声は音声出力部108で出力されるように構成されている。
【0021】
また、本実施の形態におけるナビゲーション装置は、ジャイロスコープ、距離センサ、GPS受信機、あるいは自立航法測位装置などからなり、これらの出力信号を基に、車両の現在位置を測位する位置検出部102と、地図情報やマップマッチング用の情報や施設情報などがそれぞれ記憶された記憶部103と、タッチパネルやリモコンおよびリモコン受光部などで構成され、利用者がナビゲーション装置を操作するための操作部104とを備えている。
【0022】
さらに、操作部104を用いて利用者が目的地を設定すると、位置検出部102で測位された現在位置から操作部104を用いて設定された目的地までの最適経路を自動的に設定する機能や、位置検出部102で測位された現在位置を地図上の位置に位置づけるマップマッチング機能や、目的地設定のための施設名などを検索する検索機能などが動作できる検索処理部106を有し、これらの機能の実現のためのプログラムや、それらを処理するCPU、ROM、RAM、I/O、およびこれらを互いに接続するバスなどを備えたナビゲーション機能部105とを備えている。
【0023】
ナビゲーション機能部105からの地図情報や文字、画像などの情報は表示部107で表示され、ナビゲーション機能部105からの音声情報は音声出力部108で出力される。
【0024】
さらに、TV放送受信機101で受信された一連のフレームからなる映像情報に文字情報を含むテロップがあるかどうかを判断し、テロップが有ると判断された場合、そのフレームを保持し、そのフレームのテロップ画素領域を求め、その画素領域に基づいて文字認識処理を施し、文字切出し画像を作成するテロップ検出切出処理部109と、文字切出し画像から文字認識処理を実行し、文字情報を認識する文字認識処理部110とを備えている。
【0025】
次に、本実施の形態におけるナビゲーション装置について、その動作を説明する。
【0026】
本実施の形態におけるナビゲーション装置は、先に説明したように、位置検出部102を備えており、この位置検出部102で常時現在位置が測位されている。現在位置が測位されると、その位置がナビゲーション機能部105の制御の基で表示部107に地図と共に表示される。操作部104を用いて目的地を入力し、経路探索のための操作を行った場合には、ナビゲーション機能部105の検索処理部106が作用し、現在位置から目的地までの経路を探索する。そして、探索された経路を表示部107に表示すると共に、車両を走行すると、それに応じて音声出力部108を用いてその経路案内を実行する。
【0027】
ところで、本実施の形態におけるナビゲーション装置では、操作部104を用いて直接目的地を入力するだけでなく、TV放送受信機101で受信したテロップの情報の中から任意のものを選択してそれを目的地として設定できるように構成されている。以下、この動作について、詳細に説明する。
【0028】
図2は、本実施の形態におけるナビゲーション装置において、TV放送受信機101で受信された映像情報に基づいてテロップ情報を切出し、文字認識処理を行う際の動作を示すフローチャートである。
【0029】
図3は、TV放送受信機101で受信された放送番組情報(受信日時、チャンネル、番組名)と、テロップ情報が検出された場合の映像フレームの保存ファイル名、文字認識されたテロップ文字列とをそれぞれ保持するコンテンツ管理テーブルの一例を示している。なお、このコンテンツ管理テーブルは、記憶部103内に設けられている。
【0030】
今、利用者によって操作部104が操作され、操作部104を介して放送受信指示がなされたとする。放送受信指示がなされると、TV放送受信機101が指定されたチャンネルのテレビジョン放送を受信し、受信した番組の映像を表示部107に表示し、音声を音声出力部108より出力する。そして、一連のフレームからなる映像情報がテロップ検出切出処理部109に出力される。なお、車両の走行中は、表示部107に受信した映像が表示されず、地図情報が表示されるように構成されている。
【0031】
このようにして、一連のフレームからなる映像情報がテロップ検出切出処理部109に出力されると、テロップ検出切出処理部109は、TV放送受信機101で受信された一連のフレームからなる映像情報に、施設名、住所、電話番号などの文字情報を含むテロップ情報があるかどうかを検出処理する(S201)。ここで、テロップ情報があるかどうかの検出処理は、特開平9−322173号公報、特開平10−154148号公報、特開2001−285716号公報などで知られる公知の手法を用いることができる。
【0032】
このようにして、一連のフレームからなる映像情報にテロップ情報があるかどうかを検出した結果、テロップ情報があると判断した場合(S202のY)には、テロップ情報として検出された映像フレームを保持し、その映像フレームの中のテロップ領域画像を切出し、文字認識処理部110に出力する(S203)。文字認識処理部110は、切出されたテロップ領域画像に対し公知のOCR処理を施し、文字認識結果を得る(S204)。テロップ情報として検出された映像フレームのデータは、文字認識結果と共にコンテンツ管理テーブルに記憶保存される(S205)。
【0033】
その後、放送受信を終了した場合(S206のY)には、現在処理中の放送番組に対するテロップ検出処理を終了し、そうでない場合(S206のN)は、S201に戻り、先に説明したのと同じ動作を繰り返す。
【0034】
これにより、放送受信を終了しない限り、受信した番組中の全ての内容に対し、上記した手順を繰り返すことになり、受信した番組毎に全てのテロップ情報が検出され、そのテ
ロップ情報に含まれる文字データがコンテンツ管理テーブルに蓄積される。したがって、このテーブルを検索することにより、任意にTV放送受信機101で受信された番組中の施設、住所、電話番号などのテロップ情報を検出することができ、それを目的地として設定することができる。
【0035】
図4は、利用者が施設検索などを行う場合に利用する、表示部107に表示される画面の一例を示している。利用者がコンテンツ管理テーブルを用いて施設検索などを行うための操作を、操作部104を用いて行うと、表示部107に、例えば、図4に示すように、検索キーを何で行うかという表示が、先ず選択的に表示される。ここで、利用者が操作部104を用いて、例えば、「受信番組から探す」を選択し、番組名「○××」を入力したとすると、ナビゲーション機能部105の制御の基で、その番組名「○××」で検策されたテロップ情報の認識文字列とテロップ検出画像フレームがそれぞれ記憶部103内のコンテンツ管理テーブルより引き出され、それらが図5に示すように表示部107で表示される。
【0036】
図5に示す状態で、利用者が操作部104を用いて、いずれかの検出画像または認識文字列、例えば、認識文字列2「△□□△」を選択したとすると、それがナビゲーション機能部105に供給され、ナビゲーション機能部105の制御の基で、図6に示すように、認識文字列2「△□□△」を検索キーとして、それが名称であるか、業種名であるか、電話番号であるか、キーワードであるかなど、その検索キーの種別を選択する画面が表示部107に表示される。
【0037】
ここで、検索種別として、例えば、「名称」を選択し、「検索」釦を操作すると、検索キー「△□□△」と検索種別である「名称」から検索処理部106にて検索処理が実行され、図7に示すように、例えば、認識文字列2「△□□△」を検索キーとした施設の名称が、検索結果の件数と共に一覧表示される。したがって、ここに一覧表示された名称から1つを選択し、それを目的地として設定する旨の操作を、操作部104を用いて行うことにより、その選択された1つの施設名を目的地として設定することができ、その目的地までの経路を自動的に設定し、案内することができる。
【0038】
なお、図6に示す状態において、「修正」釦を操作した場合には、検索キーとしてセットされている認識文字列を編集/修正することができる。したがって、自動的にセットされた認識文字列が希望するものでない場合には、その段階でセットされた認識文字列を任意に編集/修正することができる。
【0039】
以上、説明したように、本実施の形態によれば、TV放送受信機を受信状態にしておけば、自動的にテロップ情報を検出し、そのテロップ情報を含む映像及びテロップ情報に含まれる文字列をコンテンツ管理テーブルにそれぞれ記憶することができ、したがって、後でこのテーブルを検索し、任意に希望する施設名、住所、電話番号などを選択してそれを目的地として設定し、その目的地までの経路を自動的に探索し、経路案内させることができる。
【0040】
そのため、本実施の形態によれば、TV番組を見ながらテロップ情報が放送されるのを待って、そのタイミングでセットする必要ななく、利用者にとっては、テロップ情報を見落とすことがなく、取り扱いも容易であるという利点を有する。
【0041】
なお、本実施の形態では、ナビゲーション装置そのものにTV放送受信機101を設け、このTV放送受信機101でTV放送を受信しテロップ情報を検出し、コンテンツ管理テーブルに記憶するようにしているが、外部に設けたTV放送受信機、例えば、家庭のTV放送受信機にテロップ検出切出処理部、文字認識処理部を設け、家庭内でテロップ情報
を取得し、それを通信部111、或いは、カードメモリなどの記録媒体を介して記憶部103に記憶するようにしても良い。このようにすれば、家庭内でTV放送受信機を受信している段階で各種のテロップ情報を入手記憶することができ、より的確な希望する目的地を設定することが可能になる。
【0042】
また、本実施の形態では、ナビゲーション装置にTV放送受信機101を設け、このTV放送受信機101でTV放送を受信しテロップ情報を検出し、コンテンツ管理テーブルに記憶するようにしているが、TV放送受信機101に代えてTV放送などを録画したVTR、ハードディスクドライブ、DVDレコーダなどを用い、これらに録画された映像からテロップ情報を検出し、コンテンツ管理テーブルに記憶するようにしてもよい。
【0043】
また、本実施の形態では、TV放送受信機101で受信した映像からテロップ情報を検出し、それを基に目的地を設定できるようにしただけであるが、更に、別の通信手段を設け、この通信手段を介して外部データベースから目的地を入手し、設定できるようにしてもよい。
【0044】
また、本実施の形態では、TV放送受信機101で受信した映像からテロップ情報を検出し、それを基に目的地を設定できるようにしているが、ラジオ放送受信機を使用し、ラジオ放送された内容から、施設名、住所、電話番号などを切出し、それをコンテンツ管理テーブルに同様に記憶し、検索できるようにしても良い。このようにすれば、ラジオ放送受信機で受信した内容からも目的地を設定でき、目的地までの経路を探索、案内することができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、放送を受信する放送受信手段と、受信された放送番組の中から文字情報を切出す文字情報切出手段と、切出された文字情報を記憶するコンテンツ管理テーブルと、コンテンツ管理テーブルから目的とする文字情報を検索する検索手段と、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能手段と、探索された目的地までの経路を表示する表示手段とを備えたものであり、受信された放送番組の中に文字情報があれば、それが自動的に切出されコンテンツ管理テーブルに記憶されるため、放送受信状態にしている限り、文字情報を見逃すことなくコンテンツ管理テーブルに登録することができる。したがって、従来のように、いちいち受信された放送を視聴しながらスイッチを操作する必要がなく、利用者にとって非常に使い勝手がよく、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置の概略を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置において使用するコンテンツ管理テーブルの一例を示す図
【図4】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置における施設検索を行う際のメニュー表示画面の一例を示す図
【図5】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置における施設検索を受信番組から探した状態の表示画面の一例を示す図
【図6】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置における施設検索を検索キーと名称から行う場合の表示画面の一例を示す図
【図7】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置における施設検索を行った結果の一例を示す図
【符号の説明】
【0047】
101 TV放送受信機
102 位置検出部
103 記憶部
104 操作部
105 ナビゲーション機能部
106 検索処理部
107 表示部
108 音声出力部
109 テロップ検出切出処理部
110 文字認識処理部
111 通信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両位置周辺の地図表示や経路探索、経路案内などを行うナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置は、車両位置周辺などの地図を画面上に表示する地図表示機能や、利用者によって指定された目的地や経由地までの経路を自動的に探索する経路探索機能や、経路探索機能によって探索、設定された経路に沿って車両を案内する経路案内機能などをそれぞれ備えている。
【0003】
最近では、このようなナビゲーション装置に、更にテレビジョン放送やラジオ放送を受信し表示したり、CDやDVD、HDDなどに記録された音楽や映像を再生し表示したりする機能を備えたものもある。
【0004】
このような機能を備えたナビゲーション装置において、テレビジョン放送やラジオ放送を受信していたときに、その映像、音声の中に、施設名、住所、電話番号などの情報が含まれていた場合、それを抽出し、その施設名、住所、電話番号などをそれぞれ目的地として設定できるようにしたものも知られている。(例えば、特許文献1参照)
このものによれば、テレビジョン放送やラジオ放送などで放送される任意の施設名、住所、電話番号などを基に、それらの位置を目的地として設定することができ、目的地を設定する場合に、テレビジョン放送やラジオ放送などで放送された施設名、住所、電話番号などをいちいち紙に書き留めておき、それを基に目的地を設定する必要がなく、任意に簡単に目的地を設定することができるという作用を有する。
【特許文献1】特開2002−333340号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載されたものは、テレビジョン放送やラジオ放送を視聴しているときに、希望する施設名、住所、電話番号などが放送されたとき、予め定めた特定のスイッチを操作することにより、そのときの映像、音声を記憶手段に記憶し、後でその記憶された映像、音声を基に、その施設名や、住所、電話番号などを目的地として設定できるようにしただけのものであり、テレビジョン放送やラジオ放送において、仮に希望する施設名、住所、電話番号などが放送されたとしても、その放送時間は、時間的に極く僅かであり、予め定めた特定のスイッチを操作すると言っても、そのタイミングをうまく見計らって操作するのが非常に面倒であり、往々にして見逃してしまうことがあるという問題があった。
【0006】
また、このように、テレビジョン放送やラジオ放送を視聴しながら、予め定めた特定のスイッチを操作しなければならないものでは、車両走行中には、ほとんど操作することができないという問題があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するものであり、受信された映像、音声を現実に視聴していなくても、後で任意に受信された映像、音声を基に目的地を設定できるナビゲーション装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のナビゲーション装置は、放送を受信する放送受信手段と、受信された放送番組の中から文字情報を切出す文字情報切出手段と、切出された文字情報を記憶するコンテン
ツ管理テーブルと、コンテンツ管理テーブルから目的とする文字情報を検索する検索手段と、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能手段と、探索された目的地までの経路を表示する表示手段とを備えた構成を有する。
【0008】
この構成により、受信された放送番組の中に文字情報があれば、それが自動的に切出されコンテンツ管理テーブルに記憶されるため、放送受信状態にしている限り、文字情報を見逃すことなくコンテンツ管理テーブルに登録することができ、いちいち受信された放送を視聴しながらスイッチを操作する必要がなく、利用者にとって使い勝手がよいという作用を有する。
【0009】
また、本発明のナビゲーション装置は、放送がテレビジョン放送であり、文字情報が放送された映像情報中のテロップ情報である構成を有する。
【0010】
この構成により、テレビジョン番組の中にテロップ情報があったとき、そのテロップ情報を切出してコンテンツ管理テーブルに記憶することになり、テロップ情報を基に目的地を設定することができるという作用を有する。
【0011】
また、本発明のナビゲーション装置は、放送がテレビジョン放送であり、文字情報が放送された映像情報中のテロップ情報であって、文字情報が文字情報を含む映像と共にコンテンツ管理テーブルに記憶され、検索手段によって文字情報を検索したとき、文字情報を含む映像も出力される構成を有する。
【0012】
この構成により、文字情報に加えて映像も表示されるため、その状況をより明確に表すことができ、目的地をより選択しやすくなるという作用を有する。
【0013】
また、本発明のナビゲーション装置は、録画した放送を再生する再生手段と、再生された放送情報から文字情報を切出す文字情報切出手段と、切出された文字情報を記憶するコンテンツ管理テーブルと、コンテンツ管理テーブルから目的とする文字情報を検索する検索手段と、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能手段と、探索された目的地までの経路を表示する表示手段とを備えた構成を有する。
【0014】
この構成により、家庭のVTR、DVDレコーダなどでTV放送を録画し、それを再生装置にセットし再生するだけで、その再生された映像から文字情報があれば、それをコンテンツ管理テーブルに記憶し、コンテンツ管理テーブルから適宜必要な文字情報を引き出して、それを目的地として設定することができるという作用を有する。
【0015】
また、本発明のナビゲーション装置は、外部装置と通信可能な通信手段を備え、通信手段を介して受信したテロップ情報をコンテンツ管理テーブルに記憶可能な構成を有する。
【0016】
この構成により、例えば、家庭用のTV放送受信機で放送を受信し、そこでテロップ情報を切り取り、それを、通信手段を通してコンテンツ管理テーブルに記憶することができるという作用を有する。
【0017】
また、本発明のナビゲーション装置は、外部装置と通信可能な通信手段を備え、通信手段を介して外部データベースから直接目的地を入手し設定できる手段を更に備えた構成を有する。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、放送を受信する放送受信手段と、受信された放送番組の中から文字情報を切出す文字情報切出手段と、切出された文字情報を記憶するコンテンツ管理テーブルと、コンテンツ管理テーブルから目的とする文字情報を検索する検索手段と、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能手段と、探索された目的地までの経路を表示する表示手段とを備えたものであり、受信された放送番組の中に文字情報があれば、その文字情報が自動的に切出されコンテンツ管理テーブルに記憶されるため、放送受信状態にしている限り、文字情報を見逃すことなくコンテンツ管理テーブルに登録することができる。そのため、従来のように、いちいち受信された放送を視聴しながらスイッチを操作する必要がなく、利用者にとって非常に使い勝手がよいという効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
本実施の形態におけるナビゲーション装置は、図1に示すように、テレビジョン放送を受信するTV放送受信機101を備えており、TV放送受信機101で受信した映像及び音声は、映像はCRTや液晶表示器などで構成される表示部107で表示され、音声は音声出力部108で出力されるように構成されている。
【0021】
また、本実施の形態におけるナビゲーション装置は、ジャイロスコープ、距離センサ、GPS受信機、あるいは自立航法測位装置などからなり、これらの出力信号を基に、車両の現在位置を測位する位置検出部102と、地図情報やマップマッチング用の情報や施設情報などがそれぞれ記憶された記憶部103と、タッチパネルやリモコンおよびリモコン受光部などで構成され、利用者がナビゲーション装置を操作するための操作部104とを備えている。
【0022】
さらに、操作部104を用いて利用者が目的地を設定すると、位置検出部102で測位された現在位置から操作部104を用いて設定された目的地までの最適経路を自動的に設定する機能や、位置検出部102で測位された現在位置を地図上の位置に位置づけるマップマッチング機能や、目的地設定のための施設名などを検索する検索機能などが動作できる検索処理部106を有し、これらの機能の実現のためのプログラムや、それらを処理するCPU、ROM、RAM、I/O、およびこれらを互いに接続するバスなどを備えたナビゲーション機能部105とを備えている。
【0023】
ナビゲーション機能部105からの地図情報や文字、画像などの情報は表示部107で表示され、ナビゲーション機能部105からの音声情報は音声出力部108で出力される。
【0024】
さらに、TV放送受信機101で受信された一連のフレームからなる映像情報に文字情報を含むテロップがあるかどうかを判断し、テロップが有ると判断された場合、そのフレームを保持し、そのフレームのテロップ画素領域を求め、その画素領域に基づいて文字認識処理を施し、文字切出し画像を作成するテロップ検出切出処理部109と、文字切出し画像から文字認識処理を実行し、文字情報を認識する文字認識処理部110とを備えている。
【0025】
次に、本実施の形態におけるナビゲーション装置について、その動作を説明する。
【0026】
本実施の形態におけるナビゲーション装置は、先に説明したように、位置検出部102を備えており、この位置検出部102で常時現在位置が測位されている。現在位置が測位されると、その位置がナビゲーション機能部105の制御の基で表示部107に地図と共に表示される。操作部104を用いて目的地を入力し、経路探索のための操作を行った場合には、ナビゲーション機能部105の検索処理部106が作用し、現在位置から目的地までの経路を探索する。そして、探索された経路を表示部107に表示すると共に、車両を走行すると、それに応じて音声出力部108を用いてその経路案内を実行する。
【0027】
ところで、本実施の形態におけるナビゲーション装置では、操作部104を用いて直接目的地を入力するだけでなく、TV放送受信機101で受信したテロップの情報の中から任意のものを選択してそれを目的地として設定できるように構成されている。以下、この動作について、詳細に説明する。
【0028】
図2は、本実施の形態におけるナビゲーション装置において、TV放送受信機101で受信された映像情報に基づいてテロップ情報を切出し、文字認識処理を行う際の動作を示すフローチャートである。
【0029】
図3は、TV放送受信機101で受信された放送番組情報(受信日時、チャンネル、番組名)と、テロップ情報が検出された場合の映像フレームの保存ファイル名、文字認識されたテロップ文字列とをそれぞれ保持するコンテンツ管理テーブルの一例を示している。なお、このコンテンツ管理テーブルは、記憶部103内に設けられている。
【0030】
今、利用者によって操作部104が操作され、操作部104を介して放送受信指示がなされたとする。放送受信指示がなされると、TV放送受信機101が指定されたチャンネルのテレビジョン放送を受信し、受信した番組の映像を表示部107に表示し、音声を音声出力部108より出力する。そして、一連のフレームからなる映像情報がテロップ検出切出処理部109に出力される。なお、車両の走行中は、表示部107に受信した映像が表示されず、地図情報が表示されるように構成されている。
【0031】
このようにして、一連のフレームからなる映像情報がテロップ検出切出処理部109に出力されると、テロップ検出切出処理部109は、TV放送受信機101で受信された一連のフレームからなる映像情報に、施設名、住所、電話番号などの文字情報を含むテロップ情報があるかどうかを検出処理する(S201)。ここで、テロップ情報があるかどうかの検出処理は、特開平9−322173号公報、特開平10−154148号公報、特開2001−285716号公報などで知られる公知の手法を用いることができる。
【0032】
このようにして、一連のフレームからなる映像情報にテロップ情報があるかどうかを検出した結果、テロップ情報があると判断した場合(S202のY)には、テロップ情報として検出された映像フレームを保持し、その映像フレームの中のテロップ領域画像を切出し、文字認識処理部110に出力する(S203)。文字認識処理部110は、切出されたテロップ領域画像に対し公知のOCR処理を施し、文字認識結果を得る(S204)。テロップ情報として検出された映像フレームのデータは、文字認識結果と共にコンテンツ管理テーブルに記憶保存される(S205)。
【0033】
その後、放送受信を終了した場合(S206のY)には、現在処理中の放送番組に対するテロップ検出処理を終了し、そうでない場合(S206のN)は、S201に戻り、先に説明したのと同じ動作を繰り返す。
【0034】
これにより、放送受信を終了しない限り、受信した番組中の全ての内容に対し、上記した手順を繰り返すことになり、受信した番組毎に全てのテロップ情報が検出され、そのテ
ロップ情報に含まれる文字データがコンテンツ管理テーブルに蓄積される。したがって、このテーブルを検索することにより、任意にTV放送受信機101で受信された番組中の施設、住所、電話番号などのテロップ情報を検出することができ、それを目的地として設定することができる。
【0035】
図4は、利用者が施設検索などを行う場合に利用する、表示部107に表示される画面の一例を示している。利用者がコンテンツ管理テーブルを用いて施設検索などを行うための操作を、操作部104を用いて行うと、表示部107に、例えば、図4に示すように、検索キーを何で行うかという表示が、先ず選択的に表示される。ここで、利用者が操作部104を用いて、例えば、「受信番組から探す」を選択し、番組名「○××」を入力したとすると、ナビゲーション機能部105の制御の基で、その番組名「○××」で検策されたテロップ情報の認識文字列とテロップ検出画像フレームがそれぞれ記憶部103内のコンテンツ管理テーブルより引き出され、それらが図5に示すように表示部107で表示される。
【0036】
図5に示す状態で、利用者が操作部104を用いて、いずれかの検出画像または認識文字列、例えば、認識文字列2「△□□△」を選択したとすると、それがナビゲーション機能部105に供給され、ナビゲーション機能部105の制御の基で、図6に示すように、認識文字列2「△□□△」を検索キーとして、それが名称であるか、業種名であるか、電話番号であるか、キーワードであるかなど、その検索キーの種別を選択する画面が表示部107に表示される。
【0037】
ここで、検索種別として、例えば、「名称」を選択し、「検索」釦を操作すると、検索キー「△□□△」と検索種別である「名称」から検索処理部106にて検索処理が実行され、図7に示すように、例えば、認識文字列2「△□□△」を検索キーとした施設の名称が、検索結果の件数と共に一覧表示される。したがって、ここに一覧表示された名称から1つを選択し、それを目的地として設定する旨の操作を、操作部104を用いて行うことにより、その選択された1つの施設名を目的地として設定することができ、その目的地までの経路を自動的に設定し、案内することができる。
【0038】
なお、図6に示す状態において、「修正」釦を操作した場合には、検索キーとしてセットされている認識文字列を編集/修正することができる。したがって、自動的にセットされた認識文字列が希望するものでない場合には、その段階でセットされた認識文字列を任意に編集/修正することができる。
【0039】
以上、説明したように、本実施の形態によれば、TV放送受信機を受信状態にしておけば、自動的にテロップ情報を検出し、そのテロップ情報を含む映像及びテロップ情報に含まれる文字列をコンテンツ管理テーブルにそれぞれ記憶することができ、したがって、後でこのテーブルを検索し、任意に希望する施設名、住所、電話番号などを選択してそれを目的地として設定し、その目的地までの経路を自動的に探索し、経路案内させることができる。
【0040】
そのため、本実施の形態によれば、TV番組を見ながらテロップ情報が放送されるのを待って、そのタイミングでセットする必要ななく、利用者にとっては、テロップ情報を見落とすことがなく、取り扱いも容易であるという利点を有する。
【0041】
なお、本実施の形態では、ナビゲーション装置そのものにTV放送受信機101を設け、このTV放送受信機101でTV放送を受信しテロップ情報を検出し、コンテンツ管理テーブルに記憶するようにしているが、外部に設けたTV放送受信機、例えば、家庭のTV放送受信機にテロップ検出切出処理部、文字認識処理部を設け、家庭内でテロップ情報
を取得し、それを通信部111、或いは、カードメモリなどの記録媒体を介して記憶部103に記憶するようにしても良い。このようにすれば、家庭内でTV放送受信機を受信している段階で各種のテロップ情報を入手記憶することができ、より的確な希望する目的地を設定することが可能になる。
【0042】
また、本実施の形態では、ナビゲーション装置にTV放送受信機101を設け、このTV放送受信機101でTV放送を受信しテロップ情報を検出し、コンテンツ管理テーブルに記憶するようにしているが、TV放送受信機101に代えてTV放送などを録画したVTR、ハードディスクドライブ、DVDレコーダなどを用い、これらに録画された映像からテロップ情報を検出し、コンテンツ管理テーブルに記憶するようにしてもよい。
【0043】
また、本実施の形態では、TV放送受信機101で受信した映像からテロップ情報を検出し、それを基に目的地を設定できるようにしただけであるが、更に、別の通信手段を設け、この通信手段を介して外部データベースから目的地を入手し、設定できるようにしてもよい。
【0044】
また、本実施の形態では、TV放送受信機101で受信した映像からテロップ情報を検出し、それを基に目的地を設定できるようにしているが、ラジオ放送受信機を使用し、ラジオ放送された内容から、施設名、住所、電話番号などを切出し、それをコンテンツ管理テーブルに同様に記憶し、検索できるようにしても良い。このようにすれば、ラジオ放送受信機で受信した内容からも目的地を設定でき、目的地までの経路を探索、案内することができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、放送を受信する放送受信手段と、受信された放送番組の中から文字情報を切出す文字情報切出手段と、切出された文字情報を記憶するコンテンツ管理テーブルと、コンテンツ管理テーブルから目的とする文字情報を検索する検索手段と、検索された文字情報を目的地として設定し、目的地までの経路を探索するナビゲーション機能手段と、探索された目的地までの経路を表示する表示手段とを備えたものであり、受信された放送番組の中に文字情報があれば、それが自動的に切出されコンテンツ管理テーブルに記憶されるため、放送受信状態にしている限り、文字情報を見逃すことなくコンテンツ管理テーブルに登録することができる。したがって、従来のように、いちいち受信された放送を視聴しながらスイッチを操作する必要がなく、利用者にとって非常に使い勝手がよく、有用である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置の概略を示すブロック図
【図2】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフローチャート
【図3】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置において使用するコンテンツ管理テーブルの一例を示す図
【図4】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置における施設検索を行う際のメニュー表示画面の一例を示す図
【図5】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置における施設検索を受信番組から探した状態の表示画面の一例を示す図
【図6】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置における施設検索を検索キーと名称から行う場合の表示画面の一例を示す図
【図7】本発明の一実施の形態におけるナビゲーション装置における施設検索を行った結果の一例を示す図
【符号の説明】
【0047】
101 TV放送受信機
102 位置検出部
103 記憶部
104 操作部
105 ナビゲーション機能部
106 検索処理部
107 表示部
108 音声出力部
109 テロップ検出切出処理部
110 文字認識処理部
111 通信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送情報を供給する放送情報供給手段と、前記供給された放送情報の中から文字情報を抽出する文字情報抽出手段と、前記抽出された文字情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から所望の前記文字情報を検索する検索手段と、前記検索された所望の文字情報を目的地として設定し、前記設定された目的地までの経路を探索する経路探索手段と、前記探索された経路を表示する表示手段とを備えたナビゲーション装置。
【請求項2】
前記放送情報供給手段が、放送情報を受信する放送受信手段からなることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記放送情報供給手段が、録画した放送情報を再生する再生手段からなることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
外部装置と通信可能な通信手段をさらに備え、前記外部装置が前記放送情報供給手段を有し、前記放送情報供給手段と前記記憶手段は前記通信手段を介して通信されることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
外部装置と通信可能な通信手段をさらに備え、前記外部装置が前記放送情報供給手段および前記記憶手段を有し、前記記憶手段と前記検索手段は前記通信手段を介して通信されることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記放送情報がテレビジョン放送の情報であり、前記文字情報が前記テレビジョン放送の映像情報中のテロップ情報であることを特徴とする請求項2から5記載のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記放送情報がテレビジョン放送の情報であり、前記文字情報が前記放送された映像情報中のテロップ情報であり、前記文字情報が前記文字情報を含む映像情報と共に前記記憶手段に記憶され、前記検索手段によって前記文字情報を検索する際に、前記文字情報と前記文字情報を含む映像情報が提示されることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記放送情報供給手段が、音声放送の情報を受信する放送受信手段からなることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項1】
放送情報を供給する放送情報供給手段と、前記供給された放送情報の中から文字情報を抽出する文字情報抽出手段と、前記抽出された文字情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から所望の前記文字情報を検索する検索手段と、前記検索された所望の文字情報を目的地として設定し、前記設定された目的地までの経路を探索する経路探索手段と、前記探索された経路を表示する表示手段とを備えたナビゲーション装置。
【請求項2】
前記放送情報供給手段が、放送情報を受信する放送受信手段からなることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記放送情報供給手段が、録画した放送情報を再生する再生手段からなることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
外部装置と通信可能な通信手段をさらに備え、前記外部装置が前記放送情報供給手段を有し、前記放送情報供給手段と前記記憶手段は前記通信手段を介して通信されることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
外部装置と通信可能な通信手段をさらに備え、前記外部装置が前記放送情報供給手段および前記記憶手段を有し、前記記憶手段と前記検索手段は前記通信手段を介して通信されることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記放送情報がテレビジョン放送の情報であり、前記文字情報が前記テレビジョン放送の映像情報中のテロップ情報であることを特徴とする請求項2から5記載のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記放送情報がテレビジョン放送の情報であり、前記文字情報が前記放送された映像情報中のテロップ情報であり、前記文字情報が前記文字情報を含む映像情報と共に前記記憶手段に記憶され、前記検索手段によって前記文字情報を検索する際に、前記文字情報と前記文字情報を含む映像情報が提示されることを特徴とする請求項2から6のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記放送情報供給手段が、音声放送の情報を受信する放送受信手段からなることを特徴とする請求項1記載のナビゲーション装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2006−3259(P2006−3259A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−181041(P2004−181041)
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月18日(2004.6.18)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]