説明

ナビゲーション装置

【課題】圧縮するために既存の音楽データを選定することもなく、記録媒体の空き領域を確保することができるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】ナビゲーション装置1での走行履歴を元にエリア別地図データの使用回数を検出し、HDD12にエリア別の地図データの使用回数を保存し、音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されるとHDD12の空き領域に対して音楽データが保存可能か否かを容量比較判断プログラムで判断し、HDD12の空き領域に音楽データが保存できないと判断したとき、HDD12に保存されたエリア別の地図データの使用回数から使用回数の少ない地図データを自動的に選択して削除してHDD12の空き領域を確保する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置で用いられる地図データを圧縮するデータを選定する選定手段を提案するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、車内で音楽を楽しむためには、オーディオデータが書き込まれたCD(コンパクトディスク)やMD(ミニディスク)を車内に持ち込み、HDD(ハードディスク)やフラッシュメモリ等の記録媒体に音楽をリッピングして保存できる車載オーディオ装置やナビゲーション装置がある。
【0003】
このような車載オーディオでは、データを記録する記録媒体の空き領域と、新たに記憶しようとする音楽のデータ量に応じて、圧縮すべき記録媒体にすでに保存されている音楽のデータを選定する。そして選定された音楽データに対してユーザが圧縮率を設定して圧縮し、記録媒体の空き領域を広げて新たに記憶する音楽データを未圧縮で保存するように構成されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2005−174378号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の車載オーディオのように記録媒体の空き領域が不足したときに記録媒体に保存された音楽データを選定し、その選定された音楽データに対してユーザが圧縮率を設定して圧縮するように構成すると、新たに記憶しようとする音楽データの記憶領域が十分に確保することができず、新たに保存された音楽データを選定する必要があった。
【0005】
また、記録媒体に保存した音楽が増えるにつれて、記録媒体に保存された音楽データを圧縮することが多くなり、記録媒体に音楽を保存する際に音楽データを圧縮して保存したものと違いがなくなるおそれがあった。
【0006】
そこで本発明では、圧縮するために既存の音楽データを選定することもなく、記録媒体の空き領域を確保することができるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のナビゲーション装置は、複数エリアの地図データが記憶部に保存され現在位置から目的地を設定して経路案内を行うと共に音楽をリッピングして音楽データとして前記記憶部に保存するリッピング部を備えたナビゲーション装置において、前記エリア毎に前記地図データの使用回数を検出する使用回数検出部と、前記記憶部の空き領域を検出する記憶容量検出部と、前記記憶容量検出部で検出された前記空き領域と前記音楽データとを比較し前記記憶部に前記音楽データが保存可能か否かを判断するデータ比較判断部と、 前記データ比較判断部で前記空き領域よりも前記音楽データの保存領域が大きいと判断したとき前記使用回数検出部で検出された使用回数の少ないエリアの地図データを整理する地図データ整理部とを、備えて構成されている。
【0008】
このように構成されたナビゲーション装置は、エリア毎に地図データの使用回数を使用回数検出部で検出すると共にナビゲーション装置に設けられた記憶部の空き領域を記憶容量検出部で検出し、新たに音楽をリッピングして記憶部に保存するときの音楽データと記憶部の空き領域をデータ比較判断部で保存可能か否かを検討し、保存可能でないと判断さ
れると使用回数検出部で検出した使用回数の少ないエリアの地図データを地図データ整理部で整理するように構成しているので、新しい音楽データを記憶部に保存する際に空き領域が不足していても記憶部に保存された使用回数の少ないエリアの地図データをデータ整理部で整理することで記憶部の空き領域を確保することができる。
なお、データ整理部とは、例えば、地図データを削除、圧縮、他の媒体への移動等を行うものである。また、記憶部とは、例えば、大容量のデータを保存することができるHDD(ハードディスク)、フラッシュメモリ等の記憶媒体を用いることができる。また、音楽とは、CD−ROM、DVD−ROM、MD、フラッシュメモリ等に保存された例えば、市販されている音楽CD、音楽DVD、音楽MD等であり、インターネットのようなネットワークから音楽をダウンロードするものでもよい。
【0009】
また、本発明のナビゲーション装置の前記地図データ整理部は、前記地図データを前記記憶部から削除するように構成されている。
【0010】
このように構成されたナビゲーション装置は、記憶部に音楽データを保存する際に、記憶部の空き領域が不足することがデータ比較判断部で判断されると、使用回数検出部で検出された使用回数の少ない地図データをデータ整理部で記憶部から削除することで記憶部の空き領域を確保することができる。
【0011】
また、本発明のナビゲーション装置の前記地図データ整理部は、前記地図データを外部の磁気記録媒体に移動するように構成されている。
【0012】
このように構成されたナビゲーション装置によれば、使用回数検出部で検出された使用回数の少ない地図データをデータ整理部で整理する際に、外部の磁気記録媒体に地図データを移動することで、記憶部の空き領域を確保することができる。なお、磁気記録媒体とは、ナビゲーション装置に挿入又は外付けされて使用できるものが好ましく、例えば、SDカード、USBメモリ、フラッシュメモリ等を用いることができる。
【0013】
また、本発明のナビゲーション装置の前記地図データ整理部は、前記地図データを圧縮して前記記憶部に再保存するように構成されている。
【0014】
このように構成されたナビゲーション装置によれば、記憶部に音楽データを保存する際に、記憶部の空き領域が不足するとデータ比較判断部で判断されると、使用回数検出部で検出された使用回数の少ない地図データをデータ整理部で圧縮することで記憶部の空き領域を確保することができ、使用回数の少ない地図データを圧縮していても、最低限のナビゲーション機能を確保することができる。なお、圧縮された地図データは必要に応じて復元することができ、例えば、圧縮された地図データを復元する際に使用回数検出部で圧縮されていない地図データの使用回数を検出して、使用回数の少ない地図データをデータ整理部で圧縮して記憶部の保存領域を確保してから圧縮された地図データを復元するようにしてもよい。
【0015】
また、本発明のナビゲーション装置の前記使用回数検出部は、前記ナビゲーション装置の利用者によってあらかじめ登録されたエリアの前記地図データを除き前記地図データの使用回数を検出するように構成されている。
【0016】
このように構成されたナビゲーション装置によれば、ナビゲーション装置の利用者があらかじめデータ整理部で整理したくないエリアの地図データを登録することで、使用回数検出部で使用回数を検出しないため、登録したエリアの地図データをデータ整理部で整理されずに利用者が使用することができる。例えば、地図データの使用回数は少なくても利用者がかならず使用するものに対して登録しておくことで、データ整理部での整理を防止
することができる。
【0017】
また、本発明のナビゲーション装置は、外部との通信可能な通信部を有し、前記通信部を用いて前記地図データ整理部で削除された地図データを外部から取得するように構成されている。
【0018】
このように構成されたナビゲーション装置は、外部との通信を行える通信部を備えることで、データ整理部で削除された地図データを外部から取得することができる。例えば、使用回数の少ない地図データが削除されても、ナビゲーション装置を使用する際に必要に応じて削除された地図データを取得して使用することができる。なお、外部から地図データを取得する際には、例えば、ネットワークにつながれた地図データサーバや地図データベースを用いることができる。また、削除された地図データを取得する際に、使用回数検出部で検出された使用回数の少ない地図データをデータ整理部で削除してから取得するように構成してもよい。また、通信部を用いてナビゲーション装置の記憶部に保存する音楽データを外部のネットワークからダウンロードするように構成してもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、複数のエリアの地図データが記憶部に保存されているナビゲーション装置において、音楽データを保存するとき記憶部の空き領域がデータ比較判断部で不足すると判断されたときに、使用回数の少ないエリアの地図データを削除することで記憶部に音楽データを保存できる空き領域を確保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
(第1の実施の形態)
以下、本発明における第1の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。図1には、本発明のナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。なお、第1の実施の形態では、地図データ整理部として使用回数の少ない地図データを削除する方法について説明する。
【0021】
図1に示すように、ナビゲーション装置1は、各種データを入力する入力インターフェース(以下、入力IFという)11と、各種データを記憶するHDD12と、各種プログラムを格納するROM13と、ROM13に格納されたプログラムを解釈し実行するCPU14と、入力IF11やCPU14などからのデータを保持するRAM15と、CPU14からのデータに応じて音声出力を制御する音声プロセッサ16と、音楽CDや音楽DVD等の記録メディアを再生する音楽入力部17と、CPU14からのデータに応じて画像出力を制御する画像プロセッサ18と、画像データを保持するVRAM19と、各種データを出力する出力インターフェース(以下、出力IFという)20とを備え、これらはバスで接続されて構成されている。
【0022】
また、入力IF11には、衛星からのGPSデータを受信するGPS受信機21と、方位に対応する方位データを出力する方位センサ22と、速度に対応する速度データを出力する速度センサ23と、物体との接触に応じて接触座標に係るデータを出力するタッチパネル24と、外部との接続可能に構成された通信部24が接続されている。
【0023】
HDD12には、電子化された道路地図の地図データが保存されており、この地図データは、例えば、東京、神奈川、埼玉というような都道府県別にエリアが細分化された地図データが保存されている。また、CPU14でリッピングした音楽CDや音楽DVD等の音楽データや、後記するエリア別地図データ使用回数検出プログラムの検出結果等が保存することができるように構成されている。
【0024】
ROM13には、ナビゲーションプログラムの他に、ナビゲーション装置1での走行履歴の回数を検出するエリア別地図データ使用回数検出プログラムと、音楽CDや音楽DVD等から音楽データに変換するリッピングプログラムと、HDD12の空き領域を管理する容量管理プログラムと、HDD12の空き領域に音楽データが保存可能か否かを判断する容量比較判断プログラムと、エリア別地図データ使用回数検出プログラムの検出結果に応じて使用回数の少ない地図データを削除する削除プログラムと、が格納されている。
【0025】
なお、ROM13のリッピングプログラムとCPU14を組み合わせて処理するものがリッピング部である。また、ROM13のエリア別地図データ使用回数検出プログラムとCPU14を組み合わせて処理するものが地図データ使用回数検出部である。また、ROM13の容量管理プログラムとCPU14を組み合わせて処理するものが記憶容量検出部である。さらに、ROM13の容量比較判断プログラムとCPU14を組み合わせて処理するものがデータ比較判断部である。また、ROM13の削除プログラムとCPU14を組み合わせて処理するものがデータ整理部である。
【0026】
CPU14は、ナビゲーション装置1を制御すると共にROM13に記憶されたプログラムから使用用途に応じて読み出しを行い処理を行っている。例えば、CPU14によって読み出されたエリア別地図データ使用回数検出プログラムは、エリア毎の地図データの使用回数を検出し、検出結果をHDD12に記録するように構成されている。また、CPU14によって読み出された容量管理プログラムは、HDD12の容量を常に把握して、例えば、HDD12のヘッダー部分に容量を保存するように構成されている。
【0027】
出力IF20は、音声データに対応する音声を出力するスピーカ31と、画像データに対応する画像を表示するディスプレイ32と、外部との接続ができる通信部24に接続されている。
【0028】
次に、このように構成されたナビゲーション装置1のHDDに音楽データを保存する際の流れについてフロー図を用いて詳細に説明する。図2は、第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作について示したフロー図である。なお、ナビゲーション装置1のエリア別地図データ使用回数は走行履歴から検出されているものとする。
【0029】
ナビゲーション装置1の音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されHDD12に保存しようとすると、図2に示すようにCPU14は、HDD12に保存しようとする音楽データを読み込み(S1)、ROM13に格納された容量管理プログラムで管理されているHDD12の空き領域と音楽データの容量とを比較する(S2)。
【0030】
このとき、音楽データがHDD12の空き領域よりも大きいとき(S3,YES)、エリア別地図データ使用回数から使用回数が少ない地図データを削除する(S4)。そして、使用回数の少ない地図データを削除することでHDD12の空き領域が確保され、HDD12に新規の音楽データを保存することができる(S5)。なお、音楽データがHDD12の空き領域よりも小さいとき(S3、NO)は、地図データを削除せずにHDD12に音楽データを保存する(S5)。
【0031】
このように構成された第1の実施の形態のナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1での走行履歴を元にエリア別地図データの使用回数を検出し、HDD12にエリア別の地図データの使用回数を保存し、音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されるとHDD12の空き領域に対して音楽データが保存可能か否かを容量比較判断プログラムで判断し、HDD12の空き領域に音楽データが保存できないと判断したとき、HDD12に保存されたエリア別の地図データの使用回数から使用回数の少ない地図データを自動的に選択して削除してHDD12の空き領域を確保するので音楽CDや音楽DVD等の音
楽データをHDD12に保存することができる。
【0032】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、第2の実施の形態のナビゲーション装置1の構成は、第1の実施の形態で示したものと同じ箇所に対して詳細な説明を省略し、変更点のみ詳細に説明する。図3は、第2の実施の形態におけるナビゲーション装置1の動作を示すフロー図である。図4は、第2の実施の形態におけるディスプレイ表示を示す概念図である。
【0033】
第2の実施の形態におけるナビゲーション装置1は、各種データを入力する入力IF11と、各種データを記憶するHDD12と、各種プログラムを格納するROM13aと、ROM13aに格納されたプログラムを解釈し実行するCPU14と、入力IF11やCPU14などからのデータを保持するRAM15と、CPU14からのデータに応じて音声出力を制御する音声プロセッサ16と、音楽CDや音楽DVD等の記録メディアを再生する音楽入力部17と、CPU14からのデータに応じて画像出力を制御する画像プロセッサ18と、画像データを保持するVRAM19と、各種データを出力する出力IF20とを備え、これらはバスで接続されて構成されている。
【0034】
ここで、ROM13aには、ナビゲーションプログラムの他に、ナビゲーション装置1での走行履歴の回数を検出するエリア別地図データ使用回数検出プログラムと、音楽CDや音楽DVD等から音楽データに変換するリッピングプログラムと、HDD12の空き領域を管理する容量管理プログラムと、HDD12の空き領域に音楽データが保存可能か否かを判断する容量比較判断プログラムと、エリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ないエリアをディスプレイ32にリスト表示するリスト表示プログラムと、ディスプレイ32に表示された地図データに対して利用者の選択又は非選択によって使用回数の少ない地図データを削除する削除プログラムと、が格納されている。
【0035】
このように構成されたナビゲーション装置1の動作についてフロー図を用いて説明する。
第2の実施の形態における本発明のナビゲーション装置は、ナビゲーション装置1の音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されHDD12に保存しようとすると、図3に示すようにCPU14は、HDD12に保存しようとする音楽データを読み込み(S6)、ROM13に格納された容量管理プログラムで管理されているHDD12の空き領域と音楽データの容量とを比較する(S7)。
【0036】
このとき、音楽データがHDD12の空き領域よりも大きいとき(S8,YES)、ROM13に格納されているエリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数が少ない地図データのリストをディスプレイ32の画面に表示する(S9)。そして、ディスプレイ32にリスト表示された地図データから削除する地図データを選択させる。(S10)。
【0037】
ディスプレイ32に表示された地図データから選択されると(S10、YES)、選択された地図データを削除する(S12)。そして、再度、HDD12の空き領域と保存する音楽データを比較し(S7)、HDD12の空き領域に音楽データを保存できると判断されると(S8、NO)、HDD12に音楽データを保存する(S13)。
【0038】
また、ステップ8(S8)でHDD12の空き領域よりも音楽データの方が大きいと判断されたときは(S8,YES)、使用回数の少ない地図データを再度ディスプレイ32に表示し(S4)、削除する地図データを選択させる(S10)。そして、HDD12の空き領域に音楽データを保存することができるまで繰り返し(S10→S12→S7→S
8→S9→S10)、HDD12の空き領域が確保できた時点で音楽データを保存する(S13)。
【0039】
また、ステップ10(S10)において、ディスプレイ32に表示された削除対象の地図データを選択しなかった場合には(S10、NO)、HDD12に保存する音楽データの空き領域が確保できる使用回数の少ない地図データを自動的に削除し(S11)、HDD12の空き領域が確保された時点で音楽データを保存する(S13)。
【0040】
このように構成された第2の実施の形態は、ナビゲーション装置1での走行履歴を元にエリア別地図データの使用回数を検出し、HDD12にエリア別の地図データの使用回数を保存し、音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されるとHDD12の空き領域に対して音楽データが保存可能か否かを容量比較判断プログラムで判断する。このとき、HDD12の空き領域に音楽データが保存できないと判断されると、例えば、図4に示すように、エリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ない地図データAをリスト表示プログラムでディスプレイ32に表示する。
【0041】
そして、表示された使用回数の少ない地図データのリストから利用者が選択して削除することでHDD12の空き領域を確保して音楽CDや音楽DVD等の音楽データを保存することができる。また、ディスプレイ32に使用回数の少ない地図データリストを表示したあとナビゲーション装置の利用者が一定時間(例えば、3分経過)経過しても利用者が選択しない場合には、自動的にリストに表示された地図データを削除してHDD12の空き領域を確保して音楽データを保存することができる。
【0042】
(第3の実施の形態)
次に第3の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、第3の実施の形態のナビゲーション装置1の構成は、第1の実施の形態及び第2の実施の形態で示したものと同じ箇所に対して詳細な説明を省略し、変更点のみ詳細に説明する。なお、第3の実施の形態では、ナビゲーション装置に予め削除したくないエリア(利用回数は少ないが保存しておきたいエリアの地図データ)を利用者がナビゲーション装置1に登録しているものとする。また、ナビゲーション装置1のエリア別地図データ使用回数は走行履歴から検出されているものとする。
【0043】
第3の実施の形態におけるナビゲーション装置1は、図1に示すように各種データを入力する入力IF11と、各種データを記憶するHDD12と、各種プログラムを格納するROM13bと、ROM13bに格納されたプログラムを解釈し実行するCPU14と、入力IF11やCPU14などからのデータを保持するRAM15と、CPU14からのデータに応じて音声出力を制御する音声プロセッサ16と、音楽CDや音楽DVD等の記録メディアを再生する音楽入力部17と、CPU14からのデータに応じて画像出力を制御する画像プロセッサ18と、画像データを保持するVRAM19と、各種データを出力する出力IF20とを備え、これらはバスで接続されて構成されている。
【0044】
ここで、ROM13bには、ナビゲーションプログラムの他に、ナビゲーション装置1での走行履歴の回数を検出するエリア別地図データ使用回数検出プログラムと、音楽CDや音楽DVD等から音楽データに変換するリッピングプログラムと、HDD12の空き領域を管理する容量管理プログラムと、HDD12の空き領域に音楽データが保存可能か否かを判断する容量比較判断プログラムと、エリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ないエリアが利用者の指定したエリアであるか否かを判断する指定エリア判断プログラムと、指定エリア判断プログラムの判断結果に基いて使用回数の少ない地図データを削除する削除プログラムと、が格納されている。
【0045】
このように構成されたナビゲーション装置1の動作についてフロー図を用いて説明する。
図5は、第3の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフロー図である。第3の実施の形態における本発明のナビゲーション装置は、ナビゲーション装置1の音
楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されHDD12に保存しようとすると、図5に示すようにCPU14は、HDD12に保存しようとする音楽データを読み込み(S21)、ROM13に格納された容量管理プログラムで管理されているHDD12の空き領域と音楽データの容量とを比較する(S22)。
【0046】
このとき、音楽データがHDD12の空き領域よりも大きいとき(S23,YES)、ROM13cに格納されているエリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ない地図データのリストに使用者が登録したエリアの地図データの有無を指定エリア判断プログラムで確認する(S24)。
【0047】
そして、利用者が登録したエリアの地図データがある場合には(S24,YES)、使用者が登録したエリアを除いた使用回数の少ない地図データを削除し(S25)、HDD12の空き領域を確保して音楽データを保存する(S27)。なお、ステップ24(S24)において、使用回数の少ない地図データのリストに使用者が指定したエリアの地図データが無いときは(S24、NO)、使用回数の少ない地図データを削除してHDD12の空き領域を確保して音楽データを保存する(S27)。
【0048】
このように構成された第3の実施の形態のナビゲーション装置は、使用者が予め削除したくないエリアをナビゲーション装置1に登録しておき、音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されるとHDD12の空き領域に対して音楽データが保存可能か否かを容量比較判断プログラムで判断し、HDD12の空き領域に音楽データが保存できないと判断するとエリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ない地図データの中に使用者が予め登録したエリアの有無を指定エリア判断プログラムで判断し、指定したエリアがある場合には、そのエリアを除いた地図データを削除してHDD12の空き領域を確保して音楽CDや音楽DVD等の音楽データをHDD12に保存することができる。特に、利用者が必要だと思う地図データを削除対象から外すことができる。
【0049】
(第4の実施の形態)
次に、第4の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。第1の実施の形態から第3の実施の形態において、利用回数の少ない地図データを削除するとしたが、第4の実施の形態では、利用回数の少ない地図データに対して圧縮する方法を説明する。
なお、ナビゲーション装置1の構成については、第1の実施の形態で示したものと同じ箇所に対して詳細な説明を省略し、変更点のみ詳細に説明する。
【0050】
第4の実施の形態におけるナビゲーション装置1は、各種データを入力する入力IF11と、各種データを記憶するHDD12と、各種プログラムを格納するROM13dと、ROM13dに格納されたプログラムを解釈し実行するCPU14と、入力IF11やCPU14などからのデータを保持するRAM15と、CPU14からのデータに応じて音声出力を制御する音声プロセッサ16と、音楽CDや音楽DVD等の記録メディアを再生する音楽入力部17と、CPU14からのデータに応じて画像出力を制御する画像プロセッサ18と、画像データを保持するVRAM19と、各種データを出力する出力IF20とを備え、これらはバスで接続されて構成されている。
【0051】
ここでROM13dには、ナビゲーションプログラムの他に、ナビゲーション装置1での走行履歴の回数を検出するエリア別地図データ使用回数検出プログラムと、音楽CDや音楽DVD等から音楽データに変換するリッピングプログラムと、HDD12の空き領域
を管理する容量管理プログラムと、HDD12の空き領域に音楽データが保存可能か否かを判断する容量比較判断プログラムと、エリア別地図データ使用回数検出プログラムの検出結果に応じて使用回数の少ない地図データを圧縮する圧縮プログラムと、が格納されている。なお、ROM13dの圧縮プログラムとCPU14を組み合わせて処理するものがデータ整理部である。
【0052】
このように構成された第4の実施の形態におけるナビゲーション装置1のHDDに音楽データを保存する際の流れについてフロー図を用いて詳細に説明する。図6は、ナビゲーション装置で音楽をリッピングしてHDDに保存する際の処理について示したフロー図である。なお、ナビゲーション装置1のエリア別地図データ使用回数は走行履歴から検出されているものとする。
【0053】
第4の実施の形態における本発明のナビゲーション装置1の音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されHDD12に保存しようとすると、図6に示すようにCPU14は、HDD12に保存しようとする音楽データを読み込み(S28)、ROM13に格納された容量管理プログラムで管理されているHDD12の空き領域と音楽データの容量とを比較する(S29)。
【0054】
このとき、音楽データがHDD12の空き領域よりも大きいとき(S30,YES)、ROM13dに格納されているエリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数が少ない地図データを圧縮プログラムで圧縮する(S31)。そして、HDD12の空き領域を確保して音楽データを保存する(S32)。なお、S30においてHDD12の空き領域が音楽データよりも大きい場合には(S30、NO)、HDD12の空き領域に音楽データを保存する(S32)。
【0055】
このように構成された第4の実施の形態のナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1での走行履歴を元にエリア別地図データの使用回数を検出し、HDD12にエリア別の地図データの使用回数を保存する。音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されるとHDD12の空き領域に対して音楽データが保存可能か否かを容量比較判断プログラムで判断し、HDD12の空き領域に音楽データが保存できないと判断したとき、HDD12に保存されたエリア別の地図データの使用回数から使用回数の少ない地図データを自動的に選択して圧縮してHDD12の空き領域を確保するので、HDD12の空き領域がなくても音楽CDや音楽DVD等の音楽データをHDD12に保存することができる。
【0056】
(第5の実施の形態)
次に第5の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、ナビゲーション装置1の構成について第1の実施の形態で示したものと同じ箇所に対しては詳細な説明を省略する。
【0057】
第5の実施の形態のナビゲーション装置は、図1に示すように各種データを入力する入力IF11と、各種データを記憶するHDD12と、各種プログラムを格納するROM13eと、ROM13eに格納されたプログラムを解釈し実行するCPU14と、入力IF11やCPU14などからのデータを保持するRAM15と、CPU14からのデータに応じて音声出力を制御する音声プロセッサ16と、音楽CDや音楽DVD等の記録メディアを再生する音楽入力部17と、CPU14からのデータに応じて画像出力を制御する画像プロセッサ18と、画像データを保持するVRAM19と、各種データを出力する出力IF20とを備え、これらはバスで接続されて構成されている。
【0058】
ここでROM13eには、ナビゲーションプログラムの他に、ナビゲーション装置1での走行履歴の回数を検出するエリア別地図データ使用回数検出プログラムと、音楽CDや
音楽DVD等から音楽データに変換するリッピングプログラムと、HDD12の空き領域を管理する容量管理プログラムと、HDD12の空き領域に音楽データが保存可能か否かを判断する容量比較判断プログラムと、エリア別地図データ使用回数検出プログラムの検出結果に応じて使用回数の少ない地図データを圧縮する圧縮プログラムと、エリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ないエリアをディスプレイ32にリスト表示するリスト表示プログラムが格納されている。
【0059】
このように構成された第5の実施の形態におけるナビゲーション装置1のHDDに音楽データを保存する際の流れについてフロー図を用いて詳細に説明する。図7は、第5の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフロー図である。
【0060】
第5の実施の形態における本発明のナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1の音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されHDD12に保存しようとすると、図7に示すようにCPU14は、HDD12に保存しようとする音楽データを読み込み(S33)、ROM13eに格納された容量管理プログラムで管理されているHDD12の空き領域と音楽データの容量とを比較する(S34)。
【0061】
このとき、音楽データがHDD12の空き領域よりも大きいとき(S35,YES)、ROM13eに格納されているエリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ない地図データのリストをディスプレイ32の画面に表示する(S36)。そして、ナビゲーション装置1の利用者がディスプレイ32に表示された地図データリストから圧縮する地図データを選択すると(S37、YES)、選択された地図データを圧縮する(S39)。
【0062】
そして、選択された地図データが圧縮されたことで、HDD12に音楽データを保存するための空き領域があるか否かを比較し(S34)、音楽データがHDD12に保存可能であるときはHDD12に音楽データを保存し(S40)、HDD12の空き領域が不足しているときは、再度地図データを選択させて地図データを圧縮し、HDD12に音楽データが保存できる空き領域を確保するまで繰り返す。
【0063】
また、ステップ37(S37)で利用者によって圧縮する地図データが選択されないと、使用回数の少ない地図データを自動的に圧縮して(S38)、HDD12に音楽データを保存するための空き領域を確保し、HDD12に空き領域を確保する(S40)。
【0064】
このように構成された第5の実施の形態のナビゲーション装置1は、使用者が予め削除したくないエリアを登録しておき、ナビゲーション装置1での走行履歴を元にエリア別地図データの使用回数を検出し、音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されるとHDD12の空き領域に対して音楽データが保存可能か否かを容量比較判断プログラムで判断する。そして、HDD12の空き領域に音楽データが保存できないと判断したとき、エリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ない地図データのリストをディスプレイ32の画面に表示し、ナビゲーション装置1の利用者に圧縮する地図データを選択させて地図データを圧縮し、HDD12の空き領域が確保して音楽データをHDD12に保存する。また、利用者が選択しないときは、自動的にリストに表示された地図データを自動的に圧縮してHDD12の空き領域を確保して音楽データを保存することができる。
【0065】
(第6の実施の形態)
次に第6の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、第1の実施の形態から第5の実施の形態において利用回数の少ない地図データに対して削除や圧縮について記載したが、第6の実施の形態では、利用回数の少ない地図データを磁気記録媒体に移動
させる方法について説明する。また、ナビゲーション装置の構成について第1の実施の形態で示したものと同じ箇所に対しては同じ符号を記載すると共に詳細な説明を省略する。図8は、第6の実施の形態におけるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【0066】
第6の実施の形態のナビゲーション装置は、図8に示すように各種データを入力する入力IF11と、各種データを記憶するHDD12と、各種プログラムを格納するROM13fと、ROM13f格納されたプログラムを解釈し実行するCPU14と、入力IF11やCPU14などからのデータを保持するRAM15と、CPU14からのデータに応じて音声出力を制御する音声プロセッサ16と、音楽CDや音楽DVD等の記録メディアを再生する音楽入力部17と、CPU14からのデータに応じて画像出力を制御する画像プロセッサ18と、画像データを保持するVRAM19と、各種データを出力する出力IF20と、SDカードメモリ等の磁気記録媒体を接続してナビゲーション装置に入出力を行える外部入出力部33とを備え、これらはバスで接続されて構成されている。
【0067】
ここでROM13fには、ナビゲーションプログラムの他に、ナビゲーション装置1での走行履歴の回数を検出するエリア別地図データ使用回数検出プログラムと、音楽CDや音楽DVD等から音楽データに変換するリッピングプログラムと、HDD12の空き領域を管理する容量管理プログラムと、HDD12の空き領域に音楽データが保存可能か否かを判断する容量比較判断プログラムと、エリア別地図データ使用回数検出プログラムの検出結果に応じて使用回数の少ない地図データを外部入出力部33に挿入された磁気記録媒体に転送する転送プログラムとが格納されている。
【0068】
次にナビゲーション装置2の動作についてフロー図を用いて詳細に説明する。図9は、第6の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフロー図である。
第6の実施の形態における本発明のナビゲーション装置1は、ナビゲーション装置1の音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されHDD12に保存しようとすると、図8に示すようにCPU14は、HDD12に保存しようとする音楽データを読み込み(S41)、ROM13fに格納された容量管理プログラムで管理されているHDD12の空き領域と音楽データの容量とを比較する(S42)。
【0069】
このとき、音楽データがHDD12の空き領域よりも大きいとき(S43,YES)、ROM13fに格納されているエリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ない地図データに対して転送プログラムで磁気記録媒体に転送する(S44)。
【0070】
そして、HDD12の空き領域が確保されたあとHDD12に音楽データを保存する(S45)。なお、ステップ43(S43)で音楽データの容量がHDD12の空き領域より小さいときは(S43、NO)、HDD12に音楽データを保存する(S45)。
【0071】
このように構成された第6の実施の形態のナビゲーション装置2は、音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されるとHDD12の空き領域に対して音楽データが保存可能か否かを容量比較判断プログラムで判断し、HDD12の空き領域に音楽データが保存できないと判断したとき、エリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ない地図データを外部入出力部33に挿入された磁気記録媒体に転送(移動)してHDD12の空き領域を確保することができるので、音楽データを保存することができる。
【0072】
(第7の実施の形態)
次に第5の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、ナビゲーション装置2の構成について第6の実施の形態で示したものと同じ箇所に対しては詳細な説明を省
略する。
【0073】
第7の実施の形態のナビゲーション装置2は、図8に示すように各種データを入力する入力IF11と、各種データを記憶するHDD12と、各種プログラムを格納するROM13gと、ROM13gに格納されたプログラムを解釈し実行するCPU14と、入力IF11やCPU14などからのデータを保持するRAM15と、CPU14からのデータに応じて音声出力を制御する音声プロセッサ16と、音楽CDや音楽DVD等の記録メディアを再生する音楽入力部17と、CPU14からのデータに応じて画像出力を制御する画像プロセッサ18と、画像データを保持するVRAM19と、各種データを出力する出力IF20と、エリア別地図データ使用回数検出プログラムの検出結果に応じて使用回数の少ない地図データを外部入出力部33に挿入された磁気記録媒体に転送する転送プログラムとを備え、これらはバスで接続されて構成されている。
【0074】
ここでROM13gには、ナビゲーションプログラムの他に、ナビゲーション装置1での走行履歴の回数を検出するエリア別地図データ使用回数検出プログラムと、音楽CDや音楽DVD等から音楽データに変換するリッピングプログラムと、HDD12の空き領域を管理する容量管理プログラムと、HDD12の空き領域に音楽データが保存可能か否かを判断する容量比較判断プログラムと、エリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ないエリアをディスプレイ32にリスト表示するリスト表示プログラムと、ディスプレイ32に表示された使用回数の少ない地図データから利用者が選択した地図データを磁気記録媒体に転送する転送プログラムと、が格納されている。なお、転送プログラムは、ディスプレイ32に表示された使用回数の少ない地図データから利用者が一定時間選択しないと自動的に磁気記録媒体に転送するように構成されている。
【0075】
このように構成された第7の実施の形態におけるナビゲーション装置2のHDDに音楽データを保存する際の流れについてフロー図を用いて詳細に説明する。図10は、第7の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフロー図である。
【0076】
第7の実施の形態における本発明のナビゲーション装置2は、ナビゲーション装置2の音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されHDD12に保存しようとすると、図7に示すようにCPU14は、HDD12に保存しようとする音楽データを読み込み(S46)、ROM13gに格納された容量管理プログラムで管理されているHDD12の空き領域と音楽データの容量とを比較する(S47)。
【0077】
このとき、音楽データがHDD12の空き領域よりも大きいとき(S48,YES)、ROM13gに格納されているエリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ない地図データのリストをディスプレイ32の画面に表示する(S49)。そして、ナビゲーション装置2の利用者がディスプレイ32に表示された地図データリストから外部入出力部33に挿入された磁気記録媒体に転送する地図データを選択すると(S50、YES)、選択された地図データを磁気記録媒体に移送する(S52)。
【0078】
そして、選択された地図データが磁気記録媒体に移送されたことで、HDD12に音楽データを保存するための空き領域があるか否かを再度比較し(S47)、音楽データがHDD12に保存可能であるときは(S48、NO)、HDD12に音楽データを保存し(S53)、HDD12の空き領域が不足しているときは(S48、YES)、再度地図データをディスプレイ32に表示させ(S49)、利用者に地図データを選択させて地図データを圧縮し、HDD12に音楽データが保存できる空き領域を確保するまで繰り返し(S50→S52→S47→S48→S49→S50)、HDD12に音楽データが保存できる空き領域が確保されたとき音楽データを保存する(S53)。
【0079】
また、ステップ50(S50)で利用者によって移送する地図データが選択されないと、使用回数の少ない地図データを自動的に磁気記録媒体に移送して(S51)、HDD12に音楽データを保存するための空き領域を確保しHDD12に空き領域を確保してHDD12に音楽データを保存する(S53)。
【0080】
このように構成された第7の実施の形態のナビゲーション装置2は、音楽入力部17に音楽CDや音楽DVDが挿入されるとHDD12の空き領域に対して音楽データが保存可能か否かを容量比較判断プログラムで判断し、HDD12の空き領域に音楽データが保存できないと判断したとき、エリア別地図データ使用回数検出プログラムで検出された使用回数の少ない地図データのリストをディスプレイ32の画面に表示し、ナビゲーション装置2の利用者に磁気記録媒体に移送する地図データを選択させて地図データを移送し、HDD12の空き領域を確保して音楽データをHDD12に保存することができる。また、利用者が選択しないときは、自動的にリストに表示された地図データを自動的に磁気記録媒体に移送してHDD12の空き領域を確保して音楽データを保存することができる。
【0081】
以上、本発明のナビゲーション装置について第1の実施の形態から第7の実施の形態を用いて説明したが、本発明を限定するものではなく、例えば、ナビゲーション装置1、2に設けられた通信部24を用いて、削除した私用回数の少ない地図データを必要に利用者の用途に応じて外部のネットワークやサーバーから削除した地図データをダウンロードして使用するようにしてもよい。
【0082】
また、本発明のナビゲーション装置の実施の形態において、音楽データを音楽CD又は音楽DVDを音楽入力部17に挿入して音楽データをHDD12に保存するとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、通信部24を用いて外部のネットワークやサーバーに接続して、利用者が必要とする楽曲をダウンロードするように構成しても同様の効果を得ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0083】
以上のように、本発明にかかるナビゲーション装置は、音楽CD、音楽DVD等の音楽データやインターネットに接続してダウンロードした音楽データ等をハードディスクに保存する際に、ハードディスクの空き領域が足りないときにナビゲーション装置で使用する地図データのうち、使用回数の少ない地図データを削除又は圧縮又は移送してハードディスク(HDD)の空き領域を確保し音楽データを保存することができるという効果を有し、音楽データをHDDに保存するナビゲーション装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明のナビゲーション装置の構成を示すブロック図
【図2】第1の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作について示したフロー図
【図3】第2の実施の形態におけるナビゲーション装置1の動作を示すフロー図
【図4】第2の実施の形態におけるディスプレイ表示を示す概念図
【図5】第3の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフロー図
【図6】第4の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフロー図
【図7】第5の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフロー図
【図8】第6の実施の形態におけるナビゲーション装置の構成を示すブロック図
【図9】第6の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフロー図
【図10】第7の実施の形態におけるナビゲーション装置の動作を示すフロー図
【符号の説明】
【0085】
1 ナビゲーション装置
2 ナビゲーション装置
11 入力IF
12 HDD
13 ROM
14 CPU
18 画像プロセッサ
19 VRAM
20 出力IF
21 GPS受信機
22 方位センサ
23 速度センサ
24 通信部
25 タッチパネル
32 ディスプレイ
33 外部入出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数エリアの地図データが記憶部に保存され現在位置から目的地を設定して経路案内を行うと共に音楽をリッピングして音楽データとして前記記憶部に保存するリッピング部を備えたナビゲーション装置において、
前記エリア毎に前記地図データの使用回数を検出する使用回数検出部と、
前記記憶部の空き領域を検出する記憶容量検出部と、
前記記憶容量検出部で検出された前記空き領域と前記音楽データとを比較し前記記憶部に前記音楽データが保存可能か否かを判断するデータ比較判断部と、
前記データ比較判断部で前記空き領域よりも前記音楽データの保存領域が大きいと判断したとき前記使用回数検出部で検出された使用回数の少ないエリアの地図データを整理する地図データ整理部とを、
備えて構成されることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記地図データ整理部は、前記地図データを前記記憶部から削除することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記地図データ整理部は、前記地図データを外部の磁気記録媒体に移動することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記地図データ整理部は、前記地図データを圧縮して前記記憶部に再保存することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記ナビゲーション装置は、前記使用回数検出部で検出された使用回数の少ないエリアをリスト表示するリスト表示部を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記使用回数検出部は、前記ナビゲーション装置の利用者によってあらかじめ登録されたエリアの地図データを前記地図データ整理部の非対象とすることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記ナビゲーション装置は、外部との通信可能な通信部を有し、前記通信部を用いて前記地図データ整理部で削除された地図データを外部から取得することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−133538(P2007−133538A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−324494(P2005−324494)
【出願日】平成17年11月9日(2005.11.9)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】