説明

ナビゲーション装置

【課題】
推奨経路とともに道路地図に表示する施設の表示設定を必要とせずに、運転目的に適した施設を道路地図に表示するナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】
運転目的をジャンル分けしたジャンル設定画面を表示モニタ16に表示する。そして、乗員に運転目的のジャンルから目的地を設定させる。運転目的のジャンルに応じて表示モニタ16に表示する施設は予め決定されており、そのデータをDVD−ROM110に記憶しておく。そして、推奨経路を表示モニタ16表示するとき、そのデータを参照して、運転目的のジャンルに応じた推奨経路沿いの施設もアイコンとして表示モニタ16に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地までの経路を探索して表示するとともに、施設に関する情報も併せて表示するようにしたナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
誘導経路を走行中に右左折の目印となるように、または、走行中、空腹など感じたときに立ち寄れるようにレストランなど誘導経路沿いの施設をアイコンで表示するナビゲーション装置が従来技術として知られている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2003−232648号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1のナビゲーション装置では、道路地図にアイコンを表示するためには、それぞれのアイコン図形種別について表示有無を設定しなくてはならない。ところで、道路地図に表示したいアイコンは、運転の目的などによって異なる。したがって、特許文献1のナビゲーション装置では、運転の目的が変わる毎にそれぞれのアイコン図形種別の表示有無の設定を行わなくてはならず、面倒であるという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明のナビゲーション装置は、目的地を設定する目的地設定手段と、運転目的を設定する運転目的設定手段と、設定された運転目的に関連する施設の種別を表示施設として決定する決定手段と、出発地から目的地までの推奨経路を探索する探索手段と、決定された種別の表示施設のうち、少なくとも推奨経路に沿った表示施設を推奨経路とともに表示する表示手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、目的地設定手段は、運転目的のジャンルをリスト表示するリスト表示手段と、リストから所望のジャンルを入力するジャンル入力手段と、ジャンル入力手段によって入力された運転目的に基づいて目的地の候補地をリスト表示する目的地候補地リスト表示手段と、目的地候補地リスト表示手段によって表示されたリストから目的地を入力する目的地入力手段とを備え、運転目的設定手段はジャンル入力手段であり、このジャンル入力手段で入力されたジャンルを運転目的とすることを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項1または2のナビゲーション装置において、目的地の周辺に存在する周辺施設のうち、運転目的に関連する周辺施設を抽出する周辺施設抽出手段と、抽出されて表示された周辺施設のなかからいずれかの周辺施設を指定する指定手段とを備え、探索手段は、目的地を出発地とするとともに、指定された周辺施設を目的地として経路を探索することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、運転目的を設定すると、その目的に関連する施設が推奨経路とともに道路地図に表示されるので、施設表示の設定を行わずに適切な施設表示をすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。図1のナビゲーション装置1は、目的地までの推奨経路を表示するとともに、推奨経路沿いの施設をアイコンとして表示する。ナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18およびディスクドライブ19を有している。ディスクドライブ19には、地図データが記録されたDVD−ROM110が装填される。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。この制御回路11がDVD−ROM110に記憶された地図データに基づいて所定の経路探索処理を行うと、その処理結果が推奨経路として表示モニタ16に表示される。
【0008】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、車両の進行方向を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14cなどから成る。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲や経路探索開始点などを決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。
【0009】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは道路地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはディスクドライブ19によって読み込まれるDVD−ROM110に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。ナビゲーション装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示など行うことができる。
【0010】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の道路地図などの各種情報を画面表示としてナビゲーション装置1の乗員に提供する。スピーカ17は、乗員の各種入力操作をガイトしたり、乗員に対し経路誘導するための音声などを発生する。
【0011】
入力装置18は、車両の目的地などを乗員が設定するための入力スイッチを有し、これは操作パネルやリモコンなどによって実現される。乗員は、表示モニタ16の表示画面の指示または、スピーカ17からの音声の指示に従って入力装置18を操作することにより、目的地を選択して目的地を設定する。
【0012】
目的地が乗員により設定されると、ナビゲーション装置1は、現在地検出手段14により検出された現在地を出発地として目的地までの経路演算を所定のアルゴリズムに基づいて行う。以下、この経路演算を経路探索と呼ぶ。このようにして求められたルート(以下、推奨経路という)は、表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、ほかの道路とは区別して画面表示される。これにより、乗員は地図上の推奨経路を画面上で認識することができる。また、ナビゲーション装置1は、推奨経路に従って車両が走行できるように、乗員に対して画面や音声などによる進行方向指示を行い、車両を誘導する。
【0013】
ディスクドライブ19には、表示モニタ16に表示する地図データが記録されたDVD−ROM110が装填される。地図データは、地図表示用データ、経路探索用データなどを含み、表示用および経路探索用データには、道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、乗員の要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。ディスクドライブ19は、装填されたDVD−ROM110から、表示モニタ16へ地図を表示するための地図データを読み出す。なお、DVD−ROM110以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0014】
DVD−ROM110には、地図データのほかに、運転目的のジャンルに応じて道路地図に表示するアイコンを設定するためのアイコン設定データと、運転目的のジャンルに応じて目的地周辺の施設を検索するためのサブ目的地検索データとが記憶されている。アイコン設定データについては、図2を参照して、サブ目的地検索データについては、図3を参照して説明する。
【0015】
図2に示すように、アイコン設定データ20には、運転目的のジャンル21と、それぞれのジャンル21に関連する施設22とが格納されている。ここで、ジャンル21とは、運転目的をジャンル別に分けたものであり、「ゴルフ」、「釣り」、「スキー」などのように分けられている。したがって、施設22には、たとえば、ジャンル21が「ゴルフ」であれば、「ゴルフ用品店」、「中古ゴルフ用品店」、「ゴルフ練習場」など、「ゴルフ」に関連する施設の種別が施設22に格納され、ジャンル21が「釣り」であれば、「釣具店」、「釣りえさ店」、「釣り船」など、「釣り」に関連する施設の種別が施設22に格納されている。そして、アイコン設定データ20を参照して、道路地図に表示されるアイコンが設定される。
【0016】
図3に示すように、サブ目的地検索データ30には、運転目的のジャンル31と、それぞれのジャンル31に関連するサブ目的地32とが格納されている。ここで、ジャンル31とは、アイコン設定データ20と同様に、運転目的に関連するものをジャンル別に分けたものである。また、サブ目的地32とは、運転目的のジャンルから想定される乗員の趣向に合った行楽地や施設の種別である。サブ目的地検索データ30を参照することによって、目的地以外の乗員の趣向に合った行楽地や施設をナビゲーション装置1は提案することができる。
【0017】
本発明のナビゲーション装置1におけるアイコン表示処理について、図4〜図9を参照して説明する。
【0018】
乗員は推奨経路を探索するために目的地を設定するものとする。乗員は、目的地を設定するために、「簡単メニュー」の中から不図示の「行き先を決める」マークを、入力装置18を操作して選択する。そして、図4に示す目的地設定手段画面40が表示モニタ16に表示される。目的地設定手段画面40には、「よく行くところから」マーク41、「最近の目的地から」マーク42、「目的地を検索する」マーク43および「ジャンルから」マーク44が表示される。「よく行くところから」マーク41とは、設定頻度が高い目的地を表示し、その中から目的地を選択して設定するためのマークである。「最近の目的地から」マーク42とは、最近設定した目的地を表示し、その中から目的地を選択して設定するためのマークである。「目的地を検索する」マーク43とは、50音や、施設、電話番号、住所などから目的地を検索し設定するためのマークである。「ジャンルから」マーク44とは、運転目的のジャンルから目的地を設定するためのマークである。乗員は、入力装置18を操作して「ジャンルから」マーク44を選択したものとする。
【0019】
乗員が「ジャンルから」マーク44を選択すると、表示モニタ16にはジャンル設定画面が表示される。図5は、ジャンル設定画面50を説明するための図である。ジャンル設定画面50には、「ゴルフ」、「釣り」、「スキー」などといった運転目的のジャンル51〜55として表示される。乗員は、ジャンル51〜55の中から、運転目的のジャンルを選択する。ここで、乗員は「釣り」のジャンル52を選択したものとする。
【0020】
乗員が「釣り」のジャンル52を選択すると、表示モニタ16にはジャンル詳細設定画面60が表示される。図6は、ジャンル詳細設定画面60を説明するための図である。ジャンル詳細設定画面60は、ジャンル設定画面50で選択されたジャンルについて、さらに詳細に設定するための画面である。乗員は、「釣り」のジャンル52を選択したので、ジャンル詳細設定画面60には、釣りについて詳細に設定するために「川釣り」、「磯釣り」、「海釣り」のジャンル詳細61〜63が表示される。乗員は、川釣り、磯釣りおよび海釣りのうちのどの釣りが目的であるか選択する。ここで、乗員は「海釣り」のジャンル詳細63を選択したものとする。
【0021】
乗員が「海釣り」のジャンル詳細63を選択すると、表示モニタ16には地域設定画面70が表示される。図7は、地域設定画面70を説明するための図である。地域設定画面70には、現在地から近い順序で、都道府県名の地域名称71〜75が表示される。乗員は、地域名称71〜75を選択することによって、目的地が含まれる地域を設定する。ここで、乗員は「○○県」の地域名称71を選択したものとする。
【0022】
乗員が「○○県」のと地域名称71を選択すると、表示モニタ16には目的地設定画面80が表示される。図8は、目的地設定画面80を説明するための図である。目的地設定画面80には、○○県の海釣りに適した場所が表記された目的地81〜85が表示される。乗員は、目的地81〜85を選択することによって、目的地を設定する。ここで、乗員は「A市○×海岸」の目的地81を選択したものとする。
【0023】
乗員が「A市○×海岸」の目的地81を選択すると、現在地を出発地とし、A市○×海岸の所定位置を目的地として経路探索が行われる。そして、推奨経路が道路地図とともに表示モニタ16に表示される。図9は、表示モニタ16に表示された道路地図90を説明するための図である。道路地図90には、車両の現在地を出発地91とし、○×海岸の所定位置を目的地92とした推奨経路93が表示される。そして、推奨経路93に沿って存在する施設のうち「釣り」のジャンルに関連する施設種別のもののアイコン94a〜94dが表示される。ここで、「TG」は釣具店を、「ES」は釣りえさ店を、「TB」は釣り船を、「FY」は船宿をそれぞれ示す。そして、「ガソリンスタンド」や「コンビニエンスストア」など、「釣り」のジャンルに関連しないものは表示されない。
【0024】
本発明のナビゲーション装置1におけるサブ目的地提案処理について、図10〜図12を参照して説明する。
【0025】
表示モニタ16に道路地図90が表示された後、目的地周辺で運転目的のジャンルに関連する行楽地や施設(以下、周辺施設という)を提案するサブ目的地提案画面が表示される。図10は、サブ目的地提案画面100を説明するための図である。サブ目的地提案画面100は、道路地図90に重ねて表示され、サブ目的地提案画面100には、「目的地周辺の釣りに関連する行楽地や施設を表示しますか?」という提案文が表示される。そして、乗員の回答を入力するためにYESマーク101aとNOマーク101bとが表示される。乗員は入力装置18を操作してYESマーク101aとNOマーク101bとを選択することができる。乗員は、たとえば午前中に釣りをし、午後に周辺の観光名所へ行く場合は、YESマーク101aを選択することになる。YESマーク101aを選択すると、目的地92から所定範囲内の釣りのジャンルに関連する周辺施設が検索され、サブ目的地リストとして表示される。NOマーク101bを選択すると、図4に示す目的地設定手段画面40に戻る。
【0026】
次に、図11を参照して、YESマーク101aが選択されたときに表示されるサブ目的地リスト102について説明する。YESマーク101aが選択されると、「行楽地や施設を選択してください」という案内文とともに、サブ目的地リスト102が表示される。サブ目的地リスト102には、目的地92から所定範囲内にあり、運転目的のジャンルに関連する周辺施設103a〜103eが表示される。乗員は、入力装置18を操作して周辺施設103a〜103eの中から所望のものを指定することができる。ここで、乗員は水族館103aを指定したものとする。
【0027】
乗員が、水族館103aを選択すると、探索開始点を目的地92とし、探索終了点を水族館として経路探索される。そして、図12に示すように、経路探索された推奨経路122は、乗員が選択した水族館121と目的地92ともに道路地図120に表示される。
【0028】
本発明の実施形態によるナビゲーション装置1のアイコン表示処理とサブ目的地提案処理について、図13,14のフローチャートを参照して説明する。図13,14の処理は、図4に示す目的地設定手段画面40の「ジャンルから」マーク44を選択するとスタートするプログラムにより、制御回路11において実行される。
【0029】
ステップS1301では、表示モニタ16の表示画面に表示されたジャンル設定画面50からジャンル52が選択されたか判定する。選択された場合はステップS1301が肯定判定され、ステップS1302へ進む。選択されていない場合はステップS1301を繰り返す。ステップS1302では、選択されたジャンルをRAM13に記憶する。ステップS1303では、目的地設定画面80より目的地81が選択され、推奨経路93が探索されたか判定する。推奨経路93が探索された場合はステップS1303が肯定判定され、ステップS1304へ進む。経路探索されていない場合はステップS1303を繰り返し、ステップS1401以降の処理へ進む。
【0030】
ステップS1304では、DVD−ROM110に記憶されているアイコン設定データ20の中から、RAM13に記憶されているジャンルに対応する施設22を抽出して、表示モニタ16に表示する施設の種別を決定する。ステップS1305では、推奨経路沿いの施設のうち、表示する施設に該当するものを抽出する。ステップS1306では、抽出した施設のアイコン94a〜94dを推奨経路93とともに道路地図90に表示する。そして、アイコン表示処理は終了する。
【0031】
ステップS1401から、サブ目的地提案処理が開始する。ステップS1401では、表示モニタ16にサブ目的地提案画面100を表示する。ステップS1402では、サブ目的地提案画面100に表示されたYESマーク101aが選択されたか判定する。選択された場合はステップS1402が肯定判定され、ステップS1403へ進む。YESマーク101aが選択されていない場合はステップS1402が否定判定され、ステップS1404へ進む。
【0032】
ステップS1403では、DVD−ROM110に記憶されているサブ目的地検索データ30の中から、RAM13に記憶されているジャンルに対応するサブ目的地32を抽出して、検索する周辺施設の種別を決定する。ステップS1404では、サブ目的地提案画面100に表示されたNOマーク101bが選択されたか判定する。選択された場合はステップS1404が肯定判定され、サブ目的地提案処理は終了する。選択されていない場合はステップS1404が否定判定され、ステップS1402に戻る。ステップS1405では、目的地92から所定範囲内にある周辺施設の中から、検索する周辺施設の種別として決定されたものに該当するものを検索する。ステップS1406では、検索された周辺施設をサブ目的地リスト102として表示モニタ16に表示する。
【0033】
ステップS1407では、サブ目的地リスト102からサブ目的地103aが選択されたか判定する。選択された場合はステップS1407が肯定判定され、ステップS1408へ進む。選択されていない場合はステップS1407を繰り返す。ステップS1408では、目的地92を探索開始点とし、施設103aを探索終了点として経路探索を行う。ステップS1409では、目的地92と選択された施設121とともに推奨経路122を表示モニタ16に表示する。そして、サブ目的地提案処理が終了する。
【0034】
以上の本発明の実施の形態によるナビゲーション装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)運転目的を設定すると、その運転目的のジャンルに関連する施設のアイコン94a〜94dが道路地図90に表示されるので、アイコン表示の設定を行わずに運転目的に応じた施設のアイコン94a〜94dを道路地図90に表示することができる。また、表示される施設のアイコン94a〜94dも運転目的のジャンルに関連するものなので、目的地までの関連情報が得られ、乗員の利便性が向上する。
【0035】
(2)運転目的のジャンルを選択して目的地81を設定するようにしたので、目的地設定と同時に運転目的も設定することができ、乗員の利便性が向上する。
【0036】
(3)目的地周辺の行楽地や施設のうち、乗員の運転目的のジャンルに関連するものをリストで表示して提案するので、乗員の趣向に合った行楽地や施設を提案することができる。したがって、乗員の利便性が向上する。
【0037】
(4)目的地を探索出発点とし、提案した目的地周辺の行楽地や施設のうちの乗員が選択したものを探索終了点として経路探索し、推奨経路を表示するので、目的地から乗員が選択した施設などに速やかに移動することができ、乗員の利便性は向上する。
【0038】
(5)一つのジャンルを細分化して選択できるようにしたので、適切な運転目的のジャンルを選択することができる。
【0039】
以上の実施の形態を次のように変形することができる。
(1)出発地91から目的地92までの推奨経路93が示された道路地図90が表示モニタ16に表示された後であれば、サブ目的地提案画面100が表示されるタイミングはとくに限定されない。道路地図90が表示された直後でもよいし、車両移動中でもよい。
(2)サブ目的地提案画面100に表示された提案文によって乗員に目的地周辺の行楽地や施設を表示するか否かを問い合わせたが、音声によって問い合わせてもよい。
(3)推奨経路とともに表示する施設は推奨経路途中のものであれば、推奨経路沿いの施設に限定されない。たとえば、推奨経路沿い以外の推奨経路周辺の施設を表示するようにしてもよい。
【0040】
本発明は、目的地を設定する目的地設定手段と、運転目的を設定する運転目的設定手段と、設定された運転目的に関連する施設の種別を表示施設として決定する決定手段と、出発地から目的地までの推奨経路を探索する探索手段と、決定された種別の表示施設のうち、少なくとも推奨経路に沿った表示施設を推奨経路とともに表示する表示手段とを備える構成を有していれば、以上説明した実施の形態になんら限定されない。
【0041】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本発明の目的地設定手段および運転目的設定手段は制御回路11および入力装置18に対応し、探索手段は制御回路11に対応する。表示手段は制御回路11および表示モニタ16に対応し、決定手段は制御回路11およびDVD−ROM110に対応する。リスト表示手段は制御回路11および表示モニタ16に対応し、ジャンル入力手段は制御回路11および入力装置18に対応する。目的地候補地リスト表示手段は制御回路11および表示モニタ16に対応し、目的地入力手段は制御回路11および入力装置18に対応する。周辺施設抽出手段は制御回路11およびDVD−ROM110に対応し、指定手段は制御回路11および入力装置18に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】アイコン設定データを説明するための図である。
【図3】サブ目的地検索データを説明するための図である。
【図4】目的地設定手段画面を説明するための図である。
【図5】ジャンル設定画面を説明するための図である。
【図6】ジャンル詳細設定画面を説明するための図である。
【図7】地域設定画面を説明するための図である。
【図8】目的地設定画面を説明するための図である。
【図9】運転目的のジャンルに関連する施設のアイコンを表示した道路地図を説明するための図である。
【図10】サブ目的地提案画面を説明するための図である。
【図11】サブ目的地リストを説明するための図である。
【図12】目的地から目的地周辺の施設までの推奨経路を表示した道路地図を説明するための図である。
【図13】アイコン表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図14】サブ目的地提案処理を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
16 表示モニタ
17 スピーカ
18 入力装置
19 ディスクドライブ
110 DVD−ROM
20 アイコン設定データ
30 サブ目的地検索データ
40 目的地設定手段画面
50 ジャンル設定画面
51〜55 ジャンル
60 ジャンル詳細設定画面
61〜63 ジャンル詳細
70 地域設定画面
71〜75 地域名称
80 目的地設定画面
81〜85 目的地
90 道路地図
91 出発地
92 目的地
93,122 推奨経路
94a〜94d アイコン
100 サブ目的地提案画面
101a YESマーク
101b NOマーク
102 サブ目的地リスト
103a〜103e 周辺施設
121 水族館

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地を設定する目的地設定手段と、
運転目的を設定する運転目的設定手段と、
設定された運転目的に関連する施設の種別を表示施設として決定する決定手段と、
出発地から前記目的地までの推奨経路を探索する探索手段と、
前記決定された種別の表示施設のうち、少なくとも前記推奨経路に沿った表示施設を推奨経路とともに表示する表示手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置において、
前記目的地設定手段は、
運転目的のジャンルをリスト表示するリスト表示手段と、
前記リストから所望のジャンルを入力するジャンル入力手段と、
前記ジャンル入力手段によって入力された運転目的に基づいて目的地の候補地をリスト表示する目的地候補地リスト表示手段と、
前記目的地候補地リスト表示手段によって表示されたリストから目的地を入力する目的地入力手段とを備え、
前記運転目的設定手段は前記ジャンル入力手段であり、このジャンル入力手段で入力されたジャンルを前記運転目的とすることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2のナビゲーション装置において、
前記目的地の周辺に存在する周辺施設のうち、前記運転目的に関連する周辺施設を抽出する周辺施設抽出手段と、
前記抽出されて表示された周辺施設のなかからいずれかの周辺施設を指定する指定手段とを備え、
前記探索手段は、前記目的地を出発地とするとともに、前記指定された周辺施設を目的地として経路を探索することを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−24499(P2007−24499A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−202437(P2005−202437)
【出願日】平成17年7月12日(2005.7.12)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】