説明

ナビゲーション装置

【課題】ナビゲーション装置が経路案内中に稼動しなくなる事態への事前の対処が出来るナビゲーション装置を提供することである。
【解決手段】稼働時間計算プログラム18gを実行したCPU11によって、ナビゲーション装置1のバッテリ残量に応じたナビゲーション装置1の稼働時間を算出し、走行時間計算プログラム18hを実行したCPU11によって、設定経路の所要走行時間を算出し、判断プログラム18iを実行したCPU11によって双方の時間を比較判断し、走行時間が稼働時間を上回る場合、報知手段プログラム18jを実行したCPU11によって、バッテリ残量が不足するおそれがある旨を、経路案内前に使用者に報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電動自転車のバッテリの残量やバッテリの種類に応じて、目的地まで到達し得る経路が自動的に選択され、この経路によりユーザを誘導案内するナビゲーション装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】
また、ナビゲーション装置の充電残量が一定のレベル以下となった場合に警告を発し、ナビゲーション制御機能がサスペンドするナビゲーション装置が知られている(たとえば、特許文献2参照)。
【0004】
また、車のバッテリ残量が所定のしきい値以上の場合に、バッテリ残量に応じた時間間隔で電源供給し、最新の交通情報を取得するナビゲーション装置が知られている(たとえば、特許文献3参照)。
【0005】
また、車のバッテリ残量が所定値以下となった場合に、FM多重放送受信機からの渋滞に関する情報を受信しないナビゲーション装置が知られている(たとえば、特許文献4参照)。
【特許文献1】特開2005−127873号公報
【特許文献2】特開2005−121531号公報
【特許文献3】特開2001−227963号公報
【特許文献4】特開平10−162294号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1、特許文献3、特許文献4においては、それぞれの文献で対象とされる車両のバッテリの残量が所定の制限値を超えた場合、又は下回った場合のナビゲーション装置への対処法について述べられているものであり、ナビゲーション装置自体のバッテリ残量が不足した場合に、ユーザが不足を認知出来ていないことや不足状態への対処が出来ないという問題があった。
【0007】
また、上記文献2の場合、ユーザはナビゲーション装置の充電残量が不足している旨の警告を、電源の残量が単に所定値を下回った場合に受け取るため、例えば、当該装置により案内された経路を走行中のユーザが山中にいるなどにより、警告を受けても当該状況では何らの対処を取れない事態に陥るおそれがあるという問題があった。
【0008】
本発明の課題は、当該ナビゲーション装置が経路案内中に稼動しなくなる事態への事前の対処が出来るナビゲーション装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
現在位置を測位する測位手段と、地図に関する情報を記憶する地図情報記憶手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を設定する経路設定手段と、
前記経路設定手段により設定された前記経路を前記測位手段により測位された現在位置に基づいて前記地図情報記憶手段に記憶された地図とともに前期表示部にて表示案内させる経路案内手段と、
当該ナビゲーション装置の電源の残量を検出する電源残量検出部と、
前記電源残量検出部により検出された前記電源の残量により当該ナビゲーション装置の稼動時間を計算する稼働時間計算手段と、
前記経路設定手段により設定された前記経路を走行するのに要する時間を計算する走行時間計算手段と、
前記走行時間が前記稼働時間を上回るか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、その旨を報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、当該ナビゲーション装置を省電力にする、予め省電力量が設定された所定の省電力方法の中で、不足する稼働時間を補うことができる1又は複数の省電力方法を選出する省電力方法選出手段と、
前記省電力方法選出手段により選出された前記省電力方法を案内する省電力案内手段と、
を備えることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のナビゲーション装置において、前記省電力案内手段により案内する前記省電力方法を使用者が選択する使用者選択手段と、
前記使用者選択手段で選択された前記省電力方法により、当該ナビゲーション装置を稼動させる省電力稼動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、当該ナビゲーション装置を省電力にする、予め省電力量が設定された所定の省電力方法の中で、不足する稼働時間を補うことができる1又は複数の省電力方法を選出する省電力方法選出手段と、
前記省電力方法選出手段により選出された1又は複数の前記省電力方法を自動的に選択し、選択した省電力方法により当該ナビゲーション装置を稼動させる自動選択稼動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のナビゲーション装置において、当該ナビゲーション装置の電力を補充する方法を案内する補充方法案内手段を備えることを特徴とする。
【0014】
請求項6に記載の発明は、
現在位置を測位する測位手段と、地図に関する情報を記憶する地図情報記憶手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を設定する経路設定手段と、
前記経路設定手段により設定された前記経路を前記測位手段により測位された現在位置に基づいて前記地図情報記憶手段に記憶された地図とともに出力部にて案内させる経路案内手段と、
当該ナビゲーション装置の電源の残量を検出する電源残量検出部と、
前記電源残量検出部により検出された前記電源の残量により当該ナビゲーション装置の稼動時間を計算する稼働時間計算手段と、
前記経路設定手段により設定された前記経路を走行するのに要する時間を計算する走行時間計算手段と、
前記走行時間が前記稼働時間を上回るか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、その旨を報知する報知手段と、
前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、当該ナビゲーション装置を省電力にする、予め省電力量が設定された所定の省電力方法の中で、不足する稼働時間を補うことができる1又は複数の省電力方法を選出する省電力方法選出手段と、
前記省電力方法選出手段により選出された前記省電力方法を案内する省電力案内手段と、
前記省電力案内手段により案内する前記省電力方法を使用者が選択する使用者選択手段と、
前記使用者選択手段で選択された前記省電力方法により、当該ナビゲーション装置を稼動させる省電力稼動制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ナビゲーション装置において、使用者が所望する出発地から目的地までの経路が設定されると、当該経路を走行するのに十分な電力がナビゲーション装置に存在するか否かが判断され、電力が十分でないと判断された場合に使用者はその旨の報知を受けることができる。
したがって、使用者はその旨の報知を受けることにより、例えば、シガーライタ等の外部電源への切り替えを行うなどの対処を事前に取ることが可能となり、ナビゲーション装置が経路案内中に停止するなどの事態を事前に回避することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図を参照して、本発明に係るナビゲーション装置の実施形態を詳細に説明する。なお、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0017】
ナビゲーション装置1は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)11と、GPSアンテナ12と、出力部13と、入力部15と、電源部16と、RAM(Random Access Memory)17と、記憶部18と、バックライト14等を備えている。また、上記各部はバス10によって接続されている。
このナビゲーション装置1は、車両に着脱可能に構成されており、車両に搭載して使用することと、使用者が携帯して使用することが可能なポータブル型のナビゲーション装置である。
【0018】
CPU11は、記憶部18に記憶されたナビゲーション装置用の各種処理プログラムに従って各種の制御動作を行う。
【0019】
GPSアンテナ12は、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星から送信されるGPS信号(アルマナック(概略軌道情報)やエフェメリス(詳細軌道情報)など)を受信して、その受信したGPS信号をCPU11に出力する。
【0020】
出力部13は、例えば、画像表示部13aや音声出力部13b等を備えている。
画像表示部13aは、例えば、液晶表示機器等から構成され、地図情報に基づく道路地図や、地図上に示されるナビゲーション装置1の現在位置に対応する地点の道路名や地域名などを表示する。
音声出力部13bは、例えば、スピーカ機器等から構成され、前記道路名や前記地域名などの音声出力処理を行う。
【0021】
入力部15は、例えば、文字/数字キー、各種機能キー、出力部13と一体的に設けられたタッチパネル等から構成され、使用者により操作されると、その操作に伴う押下信号をCPU11に出力する。また、入力部15は、例えば、リモートコントローラのように装置を遠隔操作可能な構成であってもよい。
【0022】
電源部16は、ナビゲーション装置1を構成する各部に電力を供給するためのものであり、例えば、内部電源部16aと、外部電源部16bと、電源残量検出部16cを備えている。
内部電源部16aは、例えば、バッテリ(図示省略)等の内部電池であって、車両における装置設置台(図示省略)からナビゲーション装置1が取り外された場合に、ナビゲーション装置1を構成する各部に電力を供給する電源である。
すなわち、例えば、ナビゲーション装置1が設置された車両のエンジンが起動している間は、外部電源部16bがナビゲーション装置1に電力を供給し、また、ナビゲーション装置1が設置台から取り外された際や、設置された車両のエンジンが起動していない間は、内部電源部16aがナビゲーション装置1に電力を供給する。
外部電源部16bは、例えば、電気コード(図示省略)を介してナビゲーション装置1が設置された車両から供給される電力を、ナビゲーション装置1を構成する各部に供給する電源である。
電源残量検出部16cは、内部電源部16aを使用している際に当該使用時点でのバッテリ等の残量として、例えば、電圧値を検出する検出器であって、検出された残量がバス10を介して記憶部18に伝送される。
【0023】
RAM17は、例えば、CPU11により実行される処理プログラム等を展開するためのプログラム格納領域や、入力データや処理プログラムが実行される際に生じる処理結果等を格納するデータ格納領域などを備える。
【0024】
記憶部18は、例えば、ナビゲーション装置1で実行可能なシステムプログラム、そのシステムプログラムで実行可能な各種処理プログラム、これら各種処理プログラムを実行する際に使用されるデータ、CPU11により演算処理された処理結果のデータ等を記憶する。なお、プログラムは、コンピュータが読み取り可能なプログラムコードの形で記憶部18に記憶されている。
具体的には、記憶部18は、例えば、地図情報データベース18aと、測位プログラム18bと、マップマッチング制御プログラム18cと、経路設定プログラム18dと、経路案内プログラム18eと、稼動時間計算プログラム18gと、走行時間計算プログラム18hと、判断プログラム18iと、報知プログラム18jと、補充方法案内プログラム18kと、省電力方法選出プログラム18lと、省電力案内プログラム18mと、使用者選択プログラム18nと、省電力稼動制御プログラム18oと、自動選択稼動制御プログラム18pと、稼働時間補正プログラム18qと、方法選択制御プログラム18rと、等を記憶している。
【0025】
地図情報データベース18aは、地図情報記憶手段として機能し、所定の地域内(例えば、日本全土)を表現したカーナビゲーション用の道路地図など地図に関する地図情報を記憶する。
【0026】
測位プログラム18bは、GPSアンテナ12から出力されたGPS信号に基づいて、ナビゲーション装置1が設置されている車両や、ナビゲーション装置1を所持する使用者の2次元的な現在位置(緯度、経度)を測位する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が測位プログラム18bを実行することによって、ナビゲーション装置1の現在位置を測位する測位手段として機能する。なお、GPSアンテナ12は測位手段の一部として機能する。
【0027】
マップマッチング制御プログラム18cは、測位手段としてのCPU11により測位されたナビゲーション装置1の現在位置を、地図情報データベース18aに記憶された地図情報に対応付けるマップマッチングを行う機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11がマップマッチング制御プログラム18cを実行することにより、ナビゲーション装置1が設置されている車両の現在位置や、ナビゲーション装置1を携帯している使用者の現在位置を、地図情報に照合してそのナビゲーション装置1の地図情報に対応する道路地図上にマッチングさせるマップマッチング制御手段として機能する。
【0028】
経路設定プログラム18dは、使用者により指定された出発地から目的地までの経路を設定する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が経路設定プログラム18dを実行することにより、地図情報データベース18aから経路探索用地図データを読み出し、ナビゲーション装置1が設置されている車両の現在位置や、ナビゲーション装置1を所持する使用者の現在位置に相当する出発地から、入力部15における操作入力により指定された目的地データ(例えば、緯度・経度データや目的地コードなどの位置指定データ)に対応する目的地までの経路を探索し、公知な手法により好適な経路を設定する経路設定手段として機能する。
なお、経路設定の際に出発地を現在位置とせずに、出発地を目的地と同様に入力部15における操作入力などにより指定するようにしてもよい。また、経路探索処理において、「一般道路優先」、「高速道路優先」、「距離優先」、「時間優先」などの設定により経路を探索し、使用者が所望する最適な経路を設定することができるようになっている。
【0029】
経路案内プログラム18eは、経路設定手段としてのCPU11により設定された経路を、測位プログラム18bにより測位された現在位置に基づいて、地図情報データベース18aに記憶された地図とともに出力部13にて経路案内する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が経路案内プログラム18eを実行することにより、設定された経路を地図上に示して画像表示部13aにて使用者に表示案内を行う、または、音声出力部13bにて使用者を音声案内する経路案内手段として機能する。
【0030】
稼働時間計算プログラム18gは、電源残量検出部16cより取得した電源の残量値により、当該ナビゲーション装置1を何時間稼動出来るかを計算する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が稼働時間計算プログラム18gを実行することにより、電源部16にて内部電源部16aが使用されている場合の、当該ナビゲーション装置1の稼動時間を計算する稼働時間計算手段として機能する。
【0031】
走行時間計算プログラム18hは、経路設定プログラム18dにて設定された経路を走破する上で要する、おおよその時間を計算する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が走行時間計算プログラム18hを実行することにより、例えば、経路設定プログラム18dにて設定された経路の距離や、記憶部18に記憶された前回の設定経路の距離と走破時間から計算される平均移動速度などから、おおよその経路走破に要する時間を計算する走行時間計算手段として機能する。
【0032】
判断プログラム18iは、稼働時間計算プログラム18gにより得られた当該ナビゲーション装置1の稼働時間と、走行時間計算プログラム18hにより得られた走行時間を比較し、走行時間が稼働時間を上回るか否かを判断する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が判断プログラム18iを実行することにより、経路設定プログラム18dにて設定された経路を走破するために必要な電源残量を、ナビゲーション装置1が保有しているか否かを判断する判断手段として機能する。
【0033】
報知プログラム18jは、判断プログラム18iにより、走行時間が稼働時間を上回ると判断された場合に、経路設定プログラム18dにて設定された経路の経路案内を実行するための内部電源部16aの電源残量が不足している旨を、出力部13にて報知する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が報知プログラム18jを実行することにより、当該ナビゲーション装置1の内部電源部16aの電源の残量が不足している旨を、出力部13にて報知する報知手段として機能する。
【0034】
補充方法案内プログラム18kは、当該ナビゲーション装置1の内部電源部16aの電源の残量を補充する1または複数の方法を出力部13にて案内する機能を、CPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が補充方法案内プログラム18kを実行することにより、例えば、バッテリを交換する、バッテリを充電器にて充電する、シガーライタなどの外部電源に接続する、などにより、電源の残量を補充するための方法を出力部13にて使用者に提示し案内する補充方法案内手段として機能する。
【0035】
省電力方法選出プログラム18lは、判断プログラム18iにより、走行時間が稼働時間を上回ると判断された場合に、当該ナビゲーション装置1を省電力化する予め省電力量が設定された所定の省電力方法の中で、稼働時間の不足分を補うことができる1又は複数の省電力方法を選出する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、例えば、後述のバックライト14を減光や消灯させること、CPU11の処理速度に制限をかけること、画像表示部13aと音声出力部13bの双方を用いている場合は何れか一方のみを用いること、画像表示部13aのみを用いて表示していた場合は音声出力部13bのみを用いること、画像表示部13aの解像度や表示色数を下げること、音声出力部13bの音量の最大値に制限を設けること、などの内部電源部16aの消費電力を省電力化する省電力方法と、各方法による当該ナビゲーション装置1の単位時間当たりの省電力量とが関連付けられたテーブルが記憶部18に記憶されており、CPU11が省電力方法選出プログラム18lを実行することにより、当該ナビゲーション装置1の経路案内処理を実行する上で不足する稼働時間を補える方法を、上記テーブルの省電力量に基づいて選出する省電力方法選出手段として機能する。
【0036】
省電力案内プログラム18mは、省電力方法選出プログラム18lにて選出された省電力方法を、出力部13にて案内する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が省電力案内プログラム18mを実行することにより、当該ナビゲーション装置1の内部電源部16aを省電力化する省電力方法を出力部13にて使用者に案内する省電力案内手段として機能する。
【0037】
使用者選択プログラム18nは、省電力案内プログラム18mにて省電力方法を案内する際に、その省電力方法を出力部13に列挙し、使用者の選択により省電力方法を決定する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が使用者選択プログラム18nを実行することにより、案内された1または複数の省電力方法の中から、使用者の意思決定により省電力方法を選択する使用者選択手段として機能する。
【0038】
省電力稼動制御プログラム18oは、使用者選択プログラム18nにて選択された省電力方法により当該ナビゲーション装置1を稼動させる機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が省電力稼動制御プログラム18oを実行することにより、使用者が選択した1または複数の省電力方法により、当該ナビゲーション装置1の省電力化を実行する省電力稼動制御手段として機能する。
【0039】
自動選択稼動制御プログラム18pは、省電力方法選出プログラム18lにて選出された省電力方法から自動的に1又は複数の省電力方法を選択し、実行することで、当該ナビゲーション装置1を省電力にする機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が自動選択稼動制御プログラム18pを実行することにより、当該ナビゲーション装置1の内部電源部16aの省電力方法を、例えば、あらかじめ使用者にて設定された順、省電力効果の大きい順、などに基づき、省電力方法選出プログラムにて選出された省電力方法の並び替えを行い、上位より順に実行する自動選択稼動制御手段として機能する。
【0040】
稼働時間補正プログラム18qは、省電力稼動制御プログラム18oまたは自動選択稼動制御プログラム18pにて実行された省電力方法により、当該ナビゲーション装置1が省電力化された場合、内部電源部16aの省電力効果による消費電力の補正が反映された稼働時間を再度計算し、判断プログラム18iに伝送する機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が稼働時間補正プログラム18qを実行することにより、当該ナビゲーション装置1が省電力化された後の稼働時間が再計算され、その時間を新たな稼働時間として判断プログラム18iに反映させる稼働時間補正手段として機能する。
【0041】
方法選択制御プログラム18rは、使用者が電源を補充する方法と電源の省電力方法のどちらを実行するかを選択できる、又は、省電力方法を自動選択稼動制御プログラム18pにより自動的に実行する場合(オートモード)と使用者選択プログラム18nにより実行する方法を使用者が選択する場合(マニュアルモード)とを選択できる機能をCPU11に実現させるプログラムである。
つまり、CPU11が方法選択制御プログラム18rを実行することにより、使用者の選択出来る方法が二以上存在する場合に、使用者に選択肢を与え、選択された方法にCPU11の処理を導くことが出来る方法選択制御手段として機能する。
【0042】
バックライト14は、例えば、液晶表示パネルからなる画面表示部の背面側に配置され、夜間や周囲が暗い場合に画面表示を見やすくしている。
【0043】
<報知・案内処理>
次に、当該ナビゲーション装置1における、報知・案内処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0044】
前提として、ナビゲーション装置1が起動後、使用者が入力部15にて、目的地のデータ(例えば、緯度・経度データや目的地コードなどの位置指定データ)の入力を実行済みであるものとする。
【0045】
まず、CPU11は、測位プログラム18bを実行することによって、現在位置の測位を行うとともに、マップマッチング制御プログラム18cにより、地図情報データベース18aに記憶された地図情報に対応付けるマップマッチングを行う。次いで、CPU11は、経路設定プログラム18dを実行することにより、使用者があらかじめ定めた条件(例えば、「最短経路」や「中継地点の指定」、「高速道路の利用の有無」など)に応じた好適な経路を設定する(ステップS1)。
【0046】
次いで、ナビゲーション装置1の電力源として内部電源部16aを用いている場合、電源残量検出部16cよりその時点での電源の残量が検出され、CPU11は、稼働時間計算プログラム18gを実行することにより、その検出値に基づくナビゲーション装置1の稼働時間を計算し、更に、経路設定プログラム18dで設定された経路を走破するために必要な時間を、走行時間計算プログラム18hを実行することにより計算する(ステップS2)。
【0047】
次いで、CPU11は、判断プログラム18iを実行することにより、ステップS2で算出された走行時間が稼働時間を上回るか否かを判断する(ステップS3)。
【0048】
CPU11が、電源稼働時間が走行時間を上回ると判断すると(ステップS3;Yes)、経路案内プログラム18eを実行することにより、経路設定プログラム18dで設定された経路を、出力部13にて案内開始する(ステップS4)。
【0049】
一方で、CPU11が、走行時間が電源稼働時間を上回ると判断すると(ステップS3;No)、報知プログラム18jを実行することにより、例えば、内部電源の残量が不足しているため経路案内中にナビゲーション装置が停止するおそれのある旨、などを出力部13にて報知する(ステップS5)。
【0050】
次いで、CPU11が、方法選択制御プログラム18rを実行することにより、電源の補充と省電力化の2通りの選択肢を出力部13にて提示し、電源の残量の不足に対する対処として、どちらの方法を実施するかを使用者に選択させる(ステップS6)。
【0051】
使用者が補充方法を選択した場合(ステップS7;Yes)、CPU11が、補充方法案内プログラム18kを実行することにより、例えば、バッテリを交換する、バッテリを充電する、シガーライタなどの外部電源に接続する、などの内部電源を補充する方法を、出力部13にて提示し、案内をおこなう(ステップS8)。
【0052】
一方で、使用者が電源の省電力化を選択した場合(ステップS7;No)、省電力化処理を開始する(ステップS11)。
【0053】
次いで、CPU11は、使用者が案内された内部電源を補充する方法を実行したか否かの判断を、例えば、所定の時間内の電源残量検出部16cの検出量の増加の有無により判断する。(ステップS9)。
【0054】
CPU11は、前記検出量の増加が無かった場合(ステップS9;No)、ステップS8以降の処理を繰り返して行う。
【0055】
一方で、CPU11が内部電源を補充する方法を使用者により実行されたと判断した場合(ステップS9;Yes)、電源残量検出部16cより電源の残量が検出され、CPU11は、稼働時間計算プログラム18gにより電源の稼働時間の補正値を計算する。CPU11は再度、判断プログラム18iにより、走行時間が補正された稼働時間を上回るか否かを判断する(ステップS10)。
【0056】
CPU11は、走行時間が稼働時間を上回ると判断した場合(ステップS10;No)、ステップS8以降の処理を繰り返して行う。
【0057】
一方で、CPU11が、稼働時間が走行時間を上回ると判断した場合(ステップS10;Yes)、経路案内プログラム18eを実行することにより、経路設定プログラム18dで設定された経路を、出力部13にて案内開始する(ステップS4)。
【0058】
次いで、CPU11は、使用者により省電力化処理が選択された場合(ステップS11)、方法選択制御プログラム18rを実行することにより、省電力化する方法を当該ナビゲーション装置1が自動的に実行する場合(オートモード)と使用者の選択により実行する場合(マニュアルモード)との2つの選択肢を出力部13に提示し、どちらのモードで実行するのかを使用者に選択させる(ステップS12)。
【0059】
使用者が上記マニュアルモードを選択した場合(ステップS12;マニュアル)、CPU11は、省電力方法選出プログラム18lを実行することにより、当該ナビゲーション装置1を省電力化する省電力方法の中で、稼働時間の不足分を補うことができる省電力方法があるか否かを判断し、その省電力方法が存在する場合は1又は複数の省電力方法を選出する(ステップS13)。
【0060】
CPU11が、稼働時間の不足分を補う方法がないと判断した場合は、省電力化の案内を終了する旨の通知を出力部13にて通知する(ステップS13;No)。
【0061】
一方で、CPU11が、稼働時間の不足分を補う方法があると判断した場合(ステップS13;Yes)は、省電力案内プログラム18m及び使用者選択プログラム18nを実行することにより、出力部13にて1又は複数の省電力方法を案内し、実行する省電力方法を使用者に選択させる(ステップS14)。
【0062】
次いで、CPU11は、案内した省電力方法を、例えば、所定の時間内に使用者により選択がなされたか否かを判断する(ステップS15)。
【0063】
CPU11が、使用者により省電力方法が選択されなかったと判断した場合、省電力方法の案内を終了する旨の通知をする(ステップS15;No)。
【0064】
一方で、CPU11は、使用者が1又は複数の省電力方法を選択したと判断した場合(ステップS15;Yes)、省電力稼動制御プログラム18oを実行することにより、省電力方法を実行した状態で当該ナビゲーション装置1を稼動させる(ステップS16)。
【0065】
次いで、CPU11は、稼働時間補正プログラム18qを実行することにより省電力化された状態での電源の稼働時間の補正値を計算し、再度、判断プログラム18iにより、走行時間が稼働時間を上回るか否かを判断する(ステップS17)。
【0066】
CPU11は、走行時間が稼働時間を上回ると判断した場合(ステップS17;No)、ステップS13以降の処理を繰り返して行う。
【0067】
一方で、CPU11が、稼働時間が走行時間を上回ると判断した場合(ステップS17;Yes)、経路案内プログラム18eを実行することにより、経路設定プログラム18dで設定された経路を、出力部13にて案内開始する(ステップS4)。
【0068】
次いで、ステップS12にて使用者がオートモードを選択した場合(ステップS12;オート)、CPU11は、省電力方法選出プログラム18lを実行することにより、当該ナビゲーション装置1を省電力化する省電力方法の中で、稼働時間の不足分を補うことができる省電力方法があるか否かを判断し、その省電力方法が存在する場合には1又は複数の省電力方法を選出する(ステップS18)。
【0069】
CPU11が、稼働時間の不足分を補う省電力方法がないと判断した場合は、省電力化の案内を終了する旨の通知を出力部13にて通知する(ステップS18;No)。
【0070】
一方で、CPU11が、省電力方法があると判断した場合(ステップS18;Yes)は、自動選択稼動制御プログラム18pを実行することにより、選出された省電力方法の中から、例えば、あらかじめ使用者にて設定された順、省電力効果の大きい順、などにより自動的に選択し、実行する(ステップS19)。
【0071】
次いで、CPU11は、稼働時間補正プログラム18qを実行することにより省電力化された状態での電源の稼働時間の補正値を計算し、再度、判断プログラム18iを実行することにより、走行時間が稼働時間を上回るか否かを判断する(ステップS20)。
【0072】
CPU11は、走行時間が稼働時間を上回ると判断した場合(ステップS20;No)、ステップS18以降の処理を繰り返して行う。
【0073】
一方で、CPU11が、稼働時間が走行時間を上回ると判断した場合(ステップS20;Yes)、経路案内プログラム18eを実行することにより、経路設定プログラム18dで設定された経路を、出力部13にて案内開始する(ステップS4)。
【0074】
以上のように、本発明にかかるナビゲーション装置1において、使用者が目的地を入力すると、目的地までの経路が設定されるとともに、その経路を走破するのに必要な走行時間とその時点でのナビゲーション装置1の稼働時間が計算され、走行時間が稼動時間を上回る場合に、経路案内を実施するための電源の残量が不足している旨を報知することができる。
【0075】
つまり、ナビゲーション装置1は、経路案内前に設定経路の案内に必要となる電源の残量を把握し、不足している場合はその旨を使用者に報知するので、経路案内中にバッテリ容量が不足する事態を回避できるため使用者に安心感を与えるとともに、経路案内前にバッテリが不足していることを把握した使用者に、現に不足に至った状態で報知される場合に比べ対処する方法を広範に確保させることが出来る。
【0076】
また、ナビゲーション装置1は、経路の設定とともに、選択された経路を案内するための電源の残量が不足すると判断すると、稼働時間の不足分を補う当該ナビゲーション装置1の1又は複数の省電力方法を選出し、使用者に案内することが出来る。
【0077】
つまり、使用者は、ナビゲーション装置1が不足する電源の残量を補う省電力方法を事前に案内することにより、ナビゲーション装置1の経路案内処理を停止させることなく目的地まで円滑に到達することができる。また、省電力方法の案内は、例えば充電器の故障などにより、使用者が当該装置の電源を補充できない状態にある場合に、好適に不足電源を補う方法の案内として機能することができる。
【0078】
また、使用者は、上記案内された1又は複数の前記省電力方法の中から、自己の選択によって当該装置の省電力方法を決定することが出来る。
【0079】
つまり、使用者は、自己の判断により省電力方法を選択することで、ナビゲーション装置1の機能制限を、当該装置の使用状況や使用態様に応じて制御することが出来る。
【0080】
一方で、使用者は、1又は複数の前記省電力方法の中から、ナビゲーション装置1が省電力方法を自動的に選択し、実行させることが出来る。
【0081】
つまり、例えば、使用者があらかじめ設定した順、省電力効果の大きい順などにより、ナビゲーション装置1の省電力化を当該装置が自動的に実行し、迅速かつ的確に当該装置を省電力化することが出来る。
【0082】
また、ナビゲーション装置1は、選択された経路を案内するための電源の残量が不足すると判断すると、不足電源を補充する方法の案内をすることが出来る。
【0083】
つまり、使用者は、ナビゲーション装置1が不足する電源の残量の補充方法を事前に案内することにより、経路案内前にナビゲーション装置1の電源を補充し、経路案内処理を停止させることなく目的地まで円滑に到達することができる。さらに、補充方法の案内は、例えば、CPU11の処理速度を低下させるなどの省電力方法によって当該装置の機能が制限されることを使用者が所望しない場合に、好適に不足電源を補う方法の案内として機能する。
【0084】
このように、ナビゲーション装置1は、使用者が目的地を入力すると、目的地までの経路が設定されるとともに、当該装置の電力の残量がその経路を走破するために必要な電力を有しているか否かを判断し、不足している場合は事前にその旨を使用者に報知することができるので、当該ナビゲーション装置が経路案内中に稼動しなくなる事態への事前の対処が出来るナビゲーション装置であるといえる。
【0085】
なお、以上の実施の形態においては、経路が設定されたときにナビゲーション装置の電力が不足している旨を報知する場合のみを説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、経路案内中に随時または所定の時間間隔で、稼働時間計算プログラム18gと、走行時間計算プログラム18hと、稼働時間補正プログラム18qと、判断プログラム18iを使用し、当該ナビゲーション装置の電力の残量を監視するようにし、電力の不足が判明すればその都度報知し、使用者が迅速に対処できるようにしてもよい。
【0086】
また、走行時間計算プログラム18hで計算される走行時間は、例えば、走行行程途中で休憩や食事などを行うための時間や、使用者の移動手段に適した平均移動速度や、経路の途中で移動手段の切り替えが生じること、などの使用者が事前に把握している走行時間に関する情報を、使用者が入力部15における操作入力などによりあらかじめ入力するようにし、走行時間計算プログラム18hに反映させ、より高精度な走行時間を計算させるようにしてもよい。
【0087】
また、電源を補充する方法として、例えば、バッテリを交換する、バッテリを充電器にて充電する、シガーライタなどの外部電源に接続する、などの使用者の行為のみによって実現される方法を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、当該ナビゲーション装置の経路案内機能を利用して、地図情報データベース18aに充電器などの販売店舗や充電設備を備える施設などの所在地をあらかじめ入力しておき、経路案内前または経路案内中に電源の不足が判明すると、その時点での使用者の所在地近郊にある前期販売店舗などへ経路案内をするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0088】
【図1】本発明にかかるナビゲーション装置の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明における報知・案内プログラムの実行による動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明における報知・案内プログラムの実行による動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
【0089】
1 ナビゲーション装置
11 CPU(地図情報記憶手段、測位手段、経路設定手段、経路案内手段、稼働時間計算手段、走行時間計算手段、判断手段、報知手段、補充方法案内手段、省電力方法選出手段、省電力案内手段、使用者選択手段、省電力稼動制御手段、自動選択稼動制御手段)
13 出力部(表示手段)
13a 画像表示部
13b 音声出力部
16 電源部
16c 電源残量検出部
18 記憶部
18a 地図情報データベース(地図情報記憶手段)
18b 測位プログラム(測位手段)
18d 経路設定プログラム(経路設定手段)
18e 経路案内プログラム(経路案内手段)
18g 稼働時間計算プログラム(稼働時間計算手段)
18h 走行時間計算プログラム(走行時間計算手段)
18i 判断プログラム(判断手段)
18j 報知プログラム(報知手段)
18k 補充方法案内プログラム(補充方法案内手段)
18l 省電力方法選出プログラム(省電力方法選出手段)
18m 省電力案内プログラム(省電力案内手段)
18n 使用者選択プログラム(使用者選択手段)
18o 省電力稼動制御プログラム(省電力稼動制御手段)
18p 自動選択稼動制御プログラム(自動選択稼動制御手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在位置を測位する測位手段と、地図に関する情報を記憶する地図情報記憶手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を設定する経路設定手段と、
前記経路設定手段により設定された前記経路を前記測位手段により測位された現在位置に基づいて前記地図情報記憶手段に記憶された地図とともに出力部にて案内させる経路案内手段と、
当該ナビゲーション装置の電源の残量を検出する電源残量検出部と、
前記電源残量検出部により検出された前記電源の残量により当該ナビゲーション装置の稼動時間を計算する稼働時間計算手段と、
前記経路設定手段により設定された前記経路を走行するのに要する時間を計算する走行時間計算手段と、
前記走行時間が前記稼働時間を上回るか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、その旨を報知する報知手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、当該ナビゲーション装置を省電力にする、予め省電力量が設定された所定の省電力方法の中で、不足する稼働時間を補うことができる1又は複数の省電力方法を選出する省電力方法選出手段と、
前記省電力方法選出手段により選出された前記省電力方法を案内する省電力案内手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記省電力案内手段により案内する前記省電力方法を使用者が選択する使用者選択手段と、
前記使用者選択手段で選択された前記省電力方法により、当該ナビゲーション装置を稼動させる省電力稼動制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、当該ナビゲーション装置を省電力にする、予め省電力量が設定された所定の省電力方法の中で、不足する稼働時間を補うことができる1又は複数の省電力方法を選出する省電力方法選出手段と、
前記省電力方法選出手段により選出された1又は複数の前記省電力方法を自動的に選択し、選択した省電力方法により当該ナビゲーション装置を稼動させる自動選択稼動制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
当該ナビゲーション装置の電力を補充する方法を案内する補充方法案内手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
現在位置を測位する測位手段と、地図に関する情報を記憶する地図情報記憶手段と、を備えるナビゲーション装置において、
出発地から目的地までの経路を設定する経路設定手段と、
前記経路設定手段により設定された前記経路を前記測位手段により測位された現在位置に基づいて前記地図情報記憶手段に記憶された地図とともに出力部にて案内させる経路案内手段と、
当該ナビゲーション装置の電源の残量を検出する電源残量検出部と、
前記電源残量検出部により検出された前記電源の残量により当該ナビゲーション装置の稼動時間を計算する稼働時間計算手段と、
前記経路設定手段により設定された前記経路を走行するのに要する時間を計算する走行時間計算手段と、
前記走行時間が前記稼働時間を上回るか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、その旨を報知する報知手段と、
前記判断手段により前記走行時間が前記稼働時間を上回ると判断された場合に、当該ナビゲーション装置を省電力にする、予め省電力量が設定された所定の省電力方法の中で、不足する稼働時間を補うことができる1又は複数の省電力方法を選出する省電力方法選出手段と、
前記省電力方法選出手段により選出された前記省電力方法を案内する省電力案内手段と、
前記省電力案内手段により案内する前記省電力方法を使用者が選択する使用者選択手段と、
前記使用者選択手段で選択された前記省電力方法により、当該ナビゲーション装置を稼動させる省電力稼動制御手段と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−42161(P2009−42161A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−209533(P2007−209533)
【出願日】平成19年8月10日(2007.8.10)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】