説明

ナビゲーション装置

【課題】車両の走行に際して使用した個人情報を、当該車両を戻すときに忘れることなく消去可能なこと。
【解決手段】発進地、営業所、本社、本店、支店等の車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、ナビゲーションで使用した目的地、目的地履歴、走行履歴等の個人情報を消去するための案内を報知するステップS41乃至ステップS42からなる消去情報第1報知部と、前記消去情報第1報知部で報知した対象の個人情報を消去するステップS44及びステップS45からなる消去部とを具備し、特定の車両が車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、消去情報第1報知部は個人情報を消去するための案内をし、ステップS44及びステップS45からなる消去部によって前記個人情報を消去するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関するもので、特に、レンタカー、レンタルナビゲーション装置のように、特定の車両登録地点に戻るか、特定の車両登録地点で返却されたとき、それまで使用していたナビゲーションの機能の個人情報を消去して返却するナビゲーション装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の車載用ナビゲーション装置としては特許文献1に記載のものがある。
当該特許文献1には、目的地を地点登録し、その設定した目的地を訪問すると、その履歴が残る機能を有する技術が開示されている。
即ち、特許文献1は、目的地を設定するための目的地設定手段と、設定された目的地の位置情報を記憶する履歴記憶手段と、前記目的地設定手段によって、目的地が設定され、誘導が開始されると、予め設定されたタイミングで、前記履歴記憶手段に目的地の位置情報を記憶する記憶制御手段と、前記履歴記憶手段に記憶された前記位置情報を表示する表示手段と、表示された前記位置情報から目的地を選択するための目的地選択手段とを具備し、実際に誘導を開始して予め設定されたタイミングで記憶されるものである。
【特許文献1】特開2006−153728
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1においては、特定のドライバがマイカーを使用する場合には、当該履歴の保存は次回のドライブに使用することができ利便性が高いものである。
しかし、これがレンタカー、社有車両、共用車両となると状況が違う。ナビゲーション装置に設定した特定の目的地にどの道路を走行して行ったかが記録として残ってしまう。したがって、次に使用する人は、その記録を辿っていけば、前のドライバと同一の目的地に到着することができる。即ち、個人情報の流出となる。
【0004】
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、車両の走行に際して使用した個人情報を、当該車両を戻すときに忘れることなく消去可能なナビゲーション装置の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1にかかるナビゲーション装置は、車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、個人情報を消去するための案内を報知する消去情報第1報知部と、前記個人情報を消去する消去部とを具備するものである。
ここで、上記消去情報第1報知部の車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったときとは、車両登録地点が出発地であってもよいし、特定の営業所等の特定の人が特定した車両の登録地であってもよい。また、所定の距離範囲内とは、通常、1Km程度以下の距離内であればよく、任意に設定可能なものである。
上記消去情報第1報知部の個人情報を消去するための案内の報知は、ナビゲーションのディスプレイの地図上に特定面積のポップアップまたはディスプレイで全面表示させるものであっても、音声でガイドするものでもよく、または両者を使用してもよい。
そして、上記消去部は、前記個人情報を消去する機能であり、特定のメモリエリアに格納された情報を消去自在であればよい。
【0006】
請求項2にかかるナビゲーション装置は、車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、個人情報を消去するための案内を表示する消去情報第1報知部と、予め定められた所定の距離範囲内に入り、かつ、車速が停止状態になったとき、個人情報を消去するための案内を前記第1報知部とは異なる報知方法に代えて報知する消去情報第2報知部と、前記個人情報を消去する消去部とを具備するものである。
ここで、上記消去情報第1報知部の車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったときとは、車両登録地点が出発地であってもよいし、特定の営業所等の特定の人が特定した登録地であってもよい。所定の距離範囲内とは、特定された距離を意味し、ここには車両登録地点からの距離0m(車両登録地点自体)も含まれる。
上記消去情報第1報知部の個人情報を消去するための案内の報知は、ナビゲーションのディスプレイの地図上に特定面積のポップアップまたはディスプレイの全面表示させるものであっても、音声でガイドするものでもよく、または両者を使用してもよい。
また、上記消去情報第2報知部は、予め定められた所定の距離範囲内に入り、かつ、車速が停止状態になったとき、個人情報を消去するための案内を前記第1報知部とは異なる報知方法に代えて認識力の高いインパクトのある報知方法、例えば、ポップアップ表示された特定面積を点滅させるか、または特定の色彩を赤系に変化させるとか、音声で「個人情報を消去ください。」、「レンタカー営業所に到着しました。登録情報を削除しますか。」等のメッセージを出力する等の注意を喚起する報知手段であればよい。
そして、上記消去部は、前記個人情報を消去する機能であり、特定のメモリエリアに格納された情報を消去自在であればよい。
【0007】
請求項3にかかるナビゲーション装置の前記個人情報は、目的地、目的地履歴、走行履歴の何れか1つ以上とするものである。ここで、前記個人情報としては、目的地、目的地履歴、走行履歴、経由地等の個人が設定した入力であり、ナビゲーション機能に影響を与えないものである。
【0008】
請求項4にかかるナビゲーション装置の前記個人情報は、消去部の操作によっても消去不可能な登録を可能としたものである。ここで消去不可能な登録とは、所定のフラグを立てるか、または消去不可能なメモリ領域を特定し、消去可能メモリ領域の記載のみを消去するように構成できる。
【0009】
請求項5にかかるナビゲーション装置の前記消去情報第1報知部としては、ディスプレイ表示とするものであり、ディスプレイの地図上に特定面積のポップアップまたはディスプレイの全面表示させることができる。
【0010】
請求項6にかかるナビゲーション装置の前記消去情報第2報知部としては、ディスプレイ表示及び音声出力としたものであるから、ディスプレイの地図上に特定面積のポップアップまたはディスプレイで全面表示させ、かつ、音声でガイドするものである。前記消去情報第1報知部に比較して訴える力が大きいものであればよい。
【0011】
請求項7にかかるナビゲーション装置の前記消去情報第1報知部の予め定められた所定の距離範囲内は、前記車両登録地点としたものである。即ち、前記消去情報第1報知部の予め定められた所定の距離範囲内は、GPSセンサ等の誤差を含むが、前記車両登録地点としたものである。
【0012】
請求項8にかかるナビゲーション装置の前記消去情報第2報知部の予め定められた所定の距離範囲内は、前記車両登録地点としたものである。即ち、前記消去情報第1報知部の予め定められた所定の距離範囲内は、GPSセンサ等の誤差を含むが、前記車両登録地点としたものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1のナビゲーション装置は、特定の車両が車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、消去情報第1報知部は個人情報を消去するための案内を表示し、消去部によって前記個人情報を消去するものである。
したがって、レンタカー、社有車両、共用車両であっても、予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、消去情報第1報知部が個人情報を消去するための案内を表示し、ドライバに注意を喚起するので、ドライバは消去部によって前記個人情報を消去することができる。よって、車両のドライバが使用した個人情報を忘れることなく消去できる。
【0014】
請求項2のナビゲーション装置は、特定の車両の車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、消去情報第1報知部によって個人情報を消去するための案内を表示し、次いで、予め定められた所定の距離範囲内に入り、かつ、車速が停止状態になったとき、消去情報第2報知部によって前記個人情報を消去するための案内を前記第1報知部とは異なる報知方法に代えて報知する。そして、消去部によって当該個人情報を消去するものである。
したがって、レンタカー、社有車両、共用車両であっても、予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、消去情報第1報知部が個人情報を消去するための案内を表示し、ドライバに注意を喚起し、それでも気が付かないドライバに対して、車速が停止状態になったとき、消去情報第2報知部によって前記個人情報を消去するための案内を前記第1報知部とは異なる報知方法に代えて報知することにより、忘れることなく、前記個人情報を消去することができる。よって、車両のドライバが使用した個人情報を忘れることなく消去できる。
【0015】
請求項3のナビゲーション装置の前記個人情報は、目的地、目的地履歴、走行履歴の何れか1つ以上とするものであるから、請求項1または請求項2に記載の効果に加えて、通常の車載用ナビゲーション装置に設定する要件を削除するものであり、レンタカー、社有車両、共用車両であっても、その使用者の設定した情報を削除できる。
【0016】
請求項4のナビゲーション装置の前記個人情報には、消去部の操作によっても消去不可能な登録を可能としたものであるから、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載の効果に加えて、レンタカー、社有車両、共用車両であってもそれらの仕様にあった情報を管理の立場から入力したものについては、消去部の操作によっただけでは消去不可能な登録ができ、管理に適した登録が自在なものである。
【0017】
請求項5にかかるナビゲーション装置の前記消去情報第1報知部としては、ディスプレイ表示としたものであるから、請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載の効果に加えて、ナビゲーションのディスプレイの地図上に特定面積のポップアップまたはディスプレイの全面表示させるものであるから、格別、第三者にまで伝わらない状態で消去動作を行うことができ、また、レンタカーの営業所等を通過する際には、それが報知されるが、その都度の操作が静かに操作できる。
【0018】
請求項6にかかるナビゲーション装置の前記消去情報第2報知部としては、ディスプレイ表示及び音声出力としたものであるから、請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載の効果に加えて、ナビゲーションのディスプレイの地図上に特定面積のポップアップまたはディスプレイの全面で表示し、かつ、音声出力を行うものであるから、前記消去情報第1報知部よりもインパクトの高い報知を行うことができる。
【0019】
請求項7にかかるナビゲーション装置の前記消去情報第1報知部の予め定められた所定の距離範囲内は、前記車両登録地点としたものであるから、請求項1、請求項3乃至請求項6の何れか1つに記載の効果に加えて、発進地、営業所、本社、本店、支店等の特定の車両の車両登録地点においてのみ、その報知が行われるので、無駄な報知をする機会が少なくなる。
【0020】
請求項8にかかるナビゲーション装置の前記消去情報第2報知部の予め定められた所定の距離範囲内は、前記車両登録地点としたものであるから、請求項2乃至請求項6の何れか1つに記載の効果に加えて、発進地、営業所、本社、本店、支店等の特定の車両の車両登録地点においてのみ、その報知が行われるので、無駄な報知をする機会が少なくなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。なお、実施の形態において、図中、同一記号及び同一符号は、同一または相当する機能部分であるから、ここでは重複する説明を省略する。
図1は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の一部機能表現を含む全体構成を示すブロック図である。また、図2は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示されたメインメニューの説明図、図3は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示された各種設定メニューの説明図、図4は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示された目的地設定情報の説明図、図5は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示された車両登録地点の説明図、図6は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示された目的地設定情報の説明図である。そして、図7は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のメインルーチンのフローチャート、図8は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の車両登録地点の登録ルーチンのフローチャート、図9は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の目的地・経由地の登録ルーチンのフローチャート、図10は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の車両登録地点の到着ルーチンのフローチャートである。
【0022】
図1において、本実施の形態のナビゲーション装置は、入力された情報に基づいて、各種の演算処理を行うマイクロプロセッサからなる演算・制御部1と、操作者からの操作を受け付けるエンジンの駆動を行うイグニッションスイッチ2aを含む各種キー入力、音声入力、タッチスイッチ等の操作部2と、操作者に対して操作情報、地図等の情報を表示する液晶、EL等からなるディスプレイ3と、ルート案内、交通規制情報、渋滞情報の案内に関する音声ガイダンスを行うスピーカ4と、更に、現在の自車の位置、方位、目標物(例えば、交差点)に至るまでの距離等を検出することが可能となるように各種センサからなる自車の現在位置を検出する現在地検出部6と、道路交通情報通信システムセンター(VICS(登録商標):Vehicle Information and Communication System)7等の情報センタとの間でネットワーク71を介して通信を行う通信部8、各種のデータが記録され、書込み、読み出しが可能な記憶容量が大きいハードディスクからなるデータ処理記憶部9と、ナビゲーション機能による目的地、経由地の設定によってルート探索される目的地設定記憶部10等から構成されている。なお、ディスプレイ3は操作部2としてのタッチスイッチを兼ねているものもある。
【0023】
マイクロプロセッサからなる演算・制御部1は、全体の制御を行う演算及び制御を行うCPU11、及びCPU11が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用すると共に、ルートが探索されたときのルートデータや交通規制情報が存在するリンクID等が記憶されるRAM12、制御用プログラムの他、渋滞回避ルートへの変更をユーザに案内するルート変更案内処理プログラム等が記憶されたROM13、ROM13から読み出したプログラムを記憶するフラッシュメモリ14等の内部記憶装置や、時間を計測するタイマ15等を備え、RAM12、ROM13、フラッシュメモリ14等としては半導体メモリ、磁気コア等が使用され、演算及び制御を行うCPU11は、MPU等の演算機能を有するものの使用が可能である。
【0024】
ROM13には、各種のプログラムが記憶され、RAM12に各種のデータが記憶されるようになっており、また、プログラム、データ等を外部記憶装置、メモリーカード等からプログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリ14に書き込む。更に、メモリーカード等を交換することによってプログラム、データ等を更新することができる。
そして、自車の現在位置を検出する現在地検出部6は、GPSセンサ61、地磁気センサ62、距離センサ63、ステアリングセンサ64、方位検出部としてのジャイロセンサ65、高度計66、更に、自車の走行速度及び走行距離を検出する車速センサ67等からなる。
【0025】
なお、本実施の形態のナビゲーション装置は、ネットワーク71を介して道路交通情報通信システムセンター7から警察、日本道路公団等の交通管制システムの情報を収集して作成した道路の渋滞等に関する情報や、交通規制情報等の道路交通情報を所定時間毎に受信することが可能に構成されている。また、この道路交通情報は、例えば、道路の渋滞等に関する道路渋滞情報、道路工事、建築工事等による交通規制情報等の道路交通情報に関する詳細情報である。該詳細情報としては、道路渋滞情報の場合、後述のVICSリンクID、渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等であり、交通規制情報の場合、後述のVICSリンクID、道路工事、建築工事等の継続期間、通行止め、片側交互通行、車線規制等の交通規制の種類、交通規制の時間帯等である。
【0026】
また、ネットワーク71としては、例えば、無線LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系を使用することができる。そして、放送衛星によるCS放送、BS放送、地上波ディジタルテレビ放送、FM多重放送等を利用する通信系を使用することもできる。更に、高度道路交通システム(ITS)において利用されるノンストップ自動料金支払いシステム(ETC)、狭域通信システム(DSRC)等の通信系を使用することもできる。
【0027】
更に、本実施の形態のナビゲーション装置を構成する各構成要素について図1に基づいて具体的に説明する。
GPSセンサ61は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することにより、地球上における自車の現在位置及び現在時刻を検出する。地磁気センサ62は、地磁気を測定することによって自車方位を検出する。距離センサ63は、道路上の所定位置間の距離等を検出する。ここで、距離センサ63としては、例えば、自車の車輪の回転速度を測定し、測定した回転速度に基づいて距離を検出するが、車速センサ67の出力を積分して距離を検出してもよい。
【0028】
また、ステアリングセンサ64は自車の操舵角を検出するものである。ここで、ステアリングセンサ64としては、例えば、ステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
そして、ジャイロセンサ65は自車の旋回角を検出するものである。ここで、ジャイロセンサ65としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、ジャイロセンサ65によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0029】
また、データ処理記憶部9及び目的地設定記憶部10は、本実施の形態ではハードディスクを使用した場合で説明する。本実施の形態においては、データ処理記憶部9、目的地設定記憶部10としてハードディスクが使用されているが、ハードディスクの他に、フレキシブルディスク等の磁気ディスクを外部記憶装置の一部として使用することができる。また、メモリーカード、磁気テープ、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、ICカード等を外部記憶装置の一部として使用することもできる。
【0030】
更に、演算・制御部1には、操作部2、ディスプレイ3、スピーカ4、通信部8の各周辺装置が電気的に接続されている。操作部2は、走行開始時の現在地を修正し、案内開始地点としての出発地及び案内終了地点としての目的地を入力する際や施設に関する情報の検索を行う際等に操作され、各種キー等の複数の操作スイッチから構成される。そして、演算・制御部1は、操作部2の各スイッチの操作により出力されるスイッチ信号に基づき、対応する各種の動作を実行すべく制御を行う。イグニッションスイッチ2aはエンジンの始動及び停止を行うものである。
なお、操作部2としては、キーボード、マウス、バーコードリーダ、遠隔操作用のリモートコントロール装置、ジョイスティック、ライトペン、スタイラスペン等を使用することもできる。更に、ディスプレイ3の前面に設けたタッチパネルによって構成することもできる。
【0031】
ディスプレイ3には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの誘導ルート、誘導ルートに沿った案内情報、後述のルート変更案内情報、交通情報、ニュース、天気予報、時刻、メール、テレビ番組等が表示される。
なお、ディスプレイ3の代わりに、CRTディスプレイ、プラズマディスプレイ、EL等を使用し、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用することもできる。
【0032】
スピーカ4は、演算・制御部1からの指示に基づいて、誘導ルートに沿った走行を案内する音声ガイダンスや、誘導ルートのルート変更を案内する音声案内を出力する。ここで、案内される音声ガイダンスとしては、例えば、「200m先、○○交差点を右方向です。」や「有料道路を利用するルートに変更されました。」等がある。特に、本実施の形態においては、「個人情報を消去ください」、「レンタカー営業所に到着しました。登録情報を削除しますか」等のメッセージを出力する。
なお、スピーカ4より出力される音声としては、合成された音声の他に、各種効果音、予めICメモリ等に録音された各種の案内情報を出力することもできる。
【0033】
更にまた、通信部8は、情報センタ、例えば、道路交通情報通信システムセンター7等から送信された渋滞情報、交通規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る道路交通情報を、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信するビーコンレシーバである。また、通信部8は、ネットワーク71としてLAN、WAN、イントラネット、携帯電話回線網、電話回線網、公衆通信回線網、専用通信回線網、インターネット等の通信回線網等の通信系において通信を可能とするネットワーク機器である。更に、通信部8は道路交通情報通信システムセンター7からの情報の他に、ニュース、天気予報等の情報から成るFM多重情報を、FM放送局を介してFM多重放送として受信するFM受信機を備える。なお、前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0034】
データ処理記憶部9の交通情報DB91には、道路交通情報通信システムセンター7から受信した渋滞の実際の長さ、渋滞解消の見込まれる時刻等から構成される現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報から作成した渋滞情報92が格納されている。また、この交通情報DB91には、道路交通情報通信システムセンター7から受信した交通規制のある道路工事、建築工事等による交通規制情報等に関する道路交通情報から作成した交通規制情報93が格納されている。
道路交通情報通信システムセンター7から受信した各道路交通情報には、種別情報、位置、渋滞区間の距離、渋滞度等の情報と共に、VICSリンクIDが含まれる。VICSリンクIDは、道路を所定の交差点毎に分割して規格化された走行案内用リンクとしてのVICSリンクに付与された識別番号である。なお、前記道路交通情報には、各VICSリンクにおける始点及び終点の座標、始点から終点までの距離等の情報も含まれている。
【0035】
なお、地図情報DB94に記憶される道路とVICSリンクとは同一ではない。即ち、一般的には、道路(リンク)の方がVICSリンクよりも細分化されている。そこで、交通情報DB91には、各道路に識別番号として付与されるリンクIDとVICSリンクIDとの間の変換テーブル(対照表)を有し、VICSリンクIDに基づいて、対応するリンクIDを特定することができるようになっている。そのため、本実施の形態のナビゲーション装置は、道路交通情報通信システムセンター7からVICSリンクIDを受信すると、該VICSリンクIDに基づいて渋滞情報等の道路交通情報を表示すべき道路の区間を特定することができる。そして、道路交通情報通信システムセンター7から受信した現況の道路の渋滞等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて渋滞情報92として格納される。また、道路交通情報通信システムセンター7から受信した交通規制情報等に関する道路交通情報のVICSリンクIDは、リンクIDに変換されて交通規制情報93として格納される。
【0036】
また、地図情報DB94には、本実施の形態のナビゲーション装置の走行案内やルート探索に使用されるナビ地図情報95が格納されている。ここで、ナビ地図情報95には、ルート案内及び地図表示に必要な各種情報から構成されており、例えば、各新設道路を特定するための新設道路情報、地図を表示するための地図表示データ、各交差点に関する交差点データ、ノード点に関するノードデータ、施設の一種である道路に関するリンクデータ、ルートを探索するための探索データ、施設の一種である店舗等のPOI(Point of Interest)に関する店舗データ、地点を検索するための検索データ等から構成されている。そして、地図情報DB94の内容は、地図情報配信センタから通信部8を介して配信された更新情報をダウンロードすることによって更新される。
【0037】
また、目的地設定記憶部10は、本実施の形態のハードディスクに記憶された施設検索、住所検索、電話番号検索、郵便番号検索メモリ地点検索等によって目的地を特定する目的地設定部101、目的地に対して特定の経由地を入力する経由地設定部102、目的地設定部101で設定した目的地及び経由地設定部102で設定した特定の目的地及び経由地によって検索されたコースを格納し、それを地図表示するコース保持部103、登録した目的地を登録毎に記憶する目的地履歴部104、走行した道路を記録する走行履歴部105を具備している。
【0038】
次に、本実施の形態のナビゲーション装置の動作プログラムについて図を用いて説明する。
図7の「メインプログラム」は、イグニッションスイッチ2aが投入されたとき起動するプログラムで、ディスプレイ3を通常の制御画面として使用する場合と同一プログラムで実行されるものである。なお、他の制御プログラムについては、その説明を割愛する。
【0039】
まず、ステップS1でメインプログラムの処理で使用するメモリの初期化を行い、ステップS2で図2に示すメインメニュー画面表示を行い、ステップS3でそのメニューの一つが選択されたと判断したとき、ステップS4で当該選択されたメニューのプログラムの実行となる。ステップS4では単純化して各メニューの実行と記載しているが、それぞれのプログラムをコールし、実行し、このルーチンを脱する。
【0040】
図2に示すメインメニュー画面表示において、「各種設定」を選択すると、図3の画面が表示される。ここで、「車両登録地点設定」を選択すると、図8の「車両登録地点の登録ルーチン」がコールされる。まず、ステップS11で図5に示す車両登録メニュー表示となる。この車両登録メニュー表示では、登録地点1以降にナビゲーション機能の施設検索、住所検索、電話番号検索、郵便番号検索、メモリ地点検索等の機能と同様の方法によって車両登録地点を特定することになる。ステップS12で登録方法、即ち、施設検索、住所検索、電話番号検索、郵便番号検索、メモリ地点検索等によって車両登録地点の設定方法を選択されると、ステップS13で目的の車両登録地点の設定を行い、レンタカー、社有車両、共用車両等の利用者またはレンタルナビゲーション装置の利用者が勝手に消去できないように、ステップS14で消去禁止フラグを立てる(“1”とする)。ステップS15でそれら車両登録地点及び立てられた消去禁止フラグを格納し、このルーチンを脱する。
なお、本実施の形態では、「各種設定」を選択することによって車両登録地点を特定する構成としたが、「目的地設定」のメニューからこのルーチンに入ってもよい。しかし、メモリエリアを異にすることによって、消去すべきものと、消去すべきものでないものとの区別が容易になる。特に、消去禁止フラグを用いることなく、消去する情報と消去しない情報とを区別できる。
【0041】
次に、図2に示すメインメニュー画面表示において、「目的地設定」を選択すると、図9に示す「目的地・経由地の登録ルーチン」がコールされ、ステップS21で施設検索、住所検索、電話番号検索、郵便番号検索、メモリ地点検索等の検索方法を使用して目的地が入力される。ステップS22でそれが確認されると、ステップS23で目的地が設定登録される。ステップS24で経由地が選択されているか判断し、経由地を入力しないときには、ステップS28に移動する。
ステップS24で経由地が選択されているとき、ステップS25及びステップS26で経由地が入力され、その入力が完了したとき、ステップS27で他の経由地が選択されているか否かを判断し、他の経由地があれば、ステップS25乃至ステップS27のルーチンを継続して実施する。
【0042】
ステップS24で経由地が選択されていないとき、ステップS27で他の経由地を入力する必要がなくなったと判断したとき、ステップS28で入力された情報に基づいて、図4に示すような出発地及び目的地、経由地を特定した目的地設定情報を表示する。そして、ステップS29で目的地及び経由地に基づいてルートを探索する。そして、探索されたルートからステップS30で特定のルートを選択すると、ステップS31で目的地のルートを設定登録され、このルーチンを脱する。
これによって、目的地までのナビゲーション機能でガイドするルートが特定され、公知のように、車両の出発地から目的地との間のルートを探索し、選択されたルートに従って案内される。
【0043】
次に、公知のナビゲーション機能によって車両の出発地から目的地との間のルートを探索し、選択されたルートに従って案内されるプログラムが実行される。当該プログラムの実行中に図10の「車両登録地点の到着ルーチン」がコールされる。
まず、ステップS41で車両登録地点まで半径300m以内の距離であるか否かが判断され、車両登録地点まで半径300mを越える距離のときには、このルーチンを脱する。車両登録地点まで半径300m以内の距離であるかと判断されたとき、ステップS42で、例えば、図6に示すように、「レンタカー営業所に到着しました。登録情報を削除しますか。」の表示をディスプレイ3の地図画面上で行う。
【0044】
ステップS42で表示した「レンタカー営業所に到着しました。登録情報を削除しますか。」の表示と共に、「消去する」、「消去しない」の表示によって入力を待ち、ステップS43で「消去しない」が選択されたとき、このルーチンを脱する。ステップS44で「消去する」が選択されたとき、ステップS45で消去禁止フラグのない全データを消去し、このルーチンを脱する。
「消去する」、「消去しない」の表示を行っても何もしないとき、ステップS46で車両がレンタカー営業所等の特定の車両登録地点に入ったか否かを判断し、当該レンタカー営業所等の特定の車両登録地点に入ったと判断したとき、ステップS47で車両が停止したか否かを判断する。当該特定の車両登録地点に入るまで、車両が停止ステップS46またはステップS47のルーチンの処理を繰り返す。
【0045】
ステップS46で車両がレンタカー営業所等の特定の車両登録地点に入ったと判断し、ステップS47で車両が停止したと判断したとき、ステップS48で、例えば、「レンタカー営業所に到着しました。登録情報を削除しますか。」の表示を点滅させ、必要に応じて色彩を変更して点滅させ、或いは赤系統の色彩に変更して点滅させ、ステップS49で「登録情報を消去してください。」、「レンタカー営業所に到着しました。登録情報を削除しますか。」等を音声として出力する。
ステップS50及びステップS51で「消去しない」、「消去する」の判断を行い、ステップS50で「消去しない」が選択されたとき、このルーチンを脱する。ステップS51で「消去する」が選択されたとき、ステップS52で消去禁止フラグのない全データを消去し、このルーチンを脱する。
【0046】
この実施の形態では、ステップS41で車両登録地点まで半径300m以内の距離であるか否かが判断され、ステップS46で車両登録地点であるか否かが判断されているが、本発明を実施する場合には、ステップS46で車両登録地点であるか否かの判断を50m以内の判断とすることもできる。GPSセンサの誤差を考慮すると、ステップS46で車両登録地点であるか否かの判断は、0〜100m以内の判断とするのが望ましい。
【0047】
上記実施の形態のナビゲーション装置では、例えば、発進地、営業所、本社、本店、支店等の特定の車両の車両登録地点から目的地との間のルートを探索すると共に、選択されたルートに従って案内するナビゲーション装置において、例えば、発進地、営業所、本社、本店、支店等の車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、個人情報を消去するための案内を報知するステップS41及びステップS42からなる消去情報第1報知部と、予め定められた所定の距離範囲内に入り、かつ、車速が停止状態になったとき、個人情報を消去するための案内を前記第1報知部とは異なる報知方法に代えて報知する、即ち、個人情報を消去するための案内を認識力の高いインパクトのある報知方法に代えて報知するステップS46乃至ステップS49からなる消去情報第2報知部と、前記両ステップS41乃至ステップS42からなる消去情報第1報知部とステップS46乃至ステップS49からなる消去情報第2報知部で報知した対象の使用者の入力した個人情報を消去するステップS51及びステップS52からなる消去部を具備し、特定の車両の車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内(車両登録地点から0mを含む)に入ったとき、ステップS41及びステップS42からなる消去情報第1報知部によって個人情報を消去するための案内を報知し、次いで、予め定められた所定の距離範囲内に入り、かつ、車速が停止状態になったとき、ステップS46乃至ステップS49からなる消去情報第2報知部によって個人情報を消去するための案内を前記第1報知部とは異なる報知方法に代えて報知する。そして、ステップS51及びステップS52からなる消去部によって当該個人情報を消去するものである。
【0048】
したがって、レンタカー、社有車両、共用車両であっても、レンタルナビゲーション装置であっても、予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、ステップS41乃至ステップS42からなる消去情報第1報知部が個人情報を消去するための案内を報知し、ドライバに注意を喚起し、それでも気が付かないドライバに対して、車両が停止状態になったとき、ステップS46乃至ステップS49からなる消去情報第2報知部によって前記個人情報を消去するための案内を前記第1報知部とは異なる報知方法に代えて報知することにより、忘れることなく、個人情報を消去することができる。よって、車両のドライバが使用した個人情報を忘れることなく消去できる。
【0049】
ところで、上記実施の形態では、車両登録地点の予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、個人情報を消去するための案内を報知するステップS41及びステップS42からなる消去情報第1報知部と、予め定められた所定の距離範囲内に入り、かつ、車速が停止状態になったとき、個人情報を消去するための案内を認識力の高いインパクトのある報知方法に代えて報知するステップS46乃至ステップS49からなる消去情報第2報知部を具備する事例で説明したが、本発明を実施する場合には、消去情報第1報知部または消去情報第2報知部のみとして実施することもできる。
【0050】
即ち、この種の実施の形態のナビゲーション装置では、例えば、発進地、営業所、本社、本店、支店等の特定の車両の車両登録地点から目的地との間のルートを探索すると共に、選択されたルートに従って案内するナビゲーション装置において、例えば、発進地、営業所、本社、本店、支店等の車両登録地点の予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、ナビゲーションで使用した目的地、目的地履歴、走行履歴の何れか1つ以上の個人情報を消去するための案内を報知するステップS41及びステップS42からなる消去情報第1報知部と、前記ステップS41及びステップS42からなる消去情報第1報知部で報知した対象の個人情報を消去する図6に示すようなステップS44及びステップS45からなる消去部を具備し、特定の車両が車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、ステップS41及びステップS42からなる消去情報第1報知部は個人情報を消去するための案内を表示し、ステップS44及びステップS45からなる消去部によって前記個人情報を消去するものである。
【0051】
したがって、レンタカー、社有車両、共用車両またはレンタルナビゲーション装置であっても、予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、ステップS41及びステップS42からなる消去情報第1報知部が個人情報を消去するための案内を報知し、ドライバまたは使用者にその注意を喚起するので、ドライバは図6に示すようなステップS44及びステップS45からなる消去部によって前記個人情報を消去することができる。よって、車両のドライバまたはレンタルナビゲーション装置を使用した個人情報を忘れることなく消去できる。
勿論、上記実施の形態のステップS41乃至ステップS45を省略して後の処理のステップS46乃至ステップS49からなる消去情報第2報知部を消去情報第1報知部とすることもできる。
【0052】
そして、上記実施の形態のナビゲーション装置の個人情報は、目的地、目的地履歴、走行履歴の何れか1つ以上とすることができる。何れにせよ、削除エリアを設定することにより、そのエリア内に記載してあれば、削除が容易になり、通常のナビゲーション装置に設定する要件を削除することができる。レンタカー、社有車両、共用車両であっても、レンタルナビゲーション装置であっても、その使用者の設定した情報を削除できる。
【0053】
そして、上記実施の形態のナビゲーション装置の前記個人情報でも、ステップS11乃至ステップS15の「車両登録地点の登録ルーチン」の実行中にステップS14で消去禁止フラグを立てた情報のみは、ステップS44及びステップS45、ステップS51及びステップS52で消去部の操作によっても消去不可能な登録を可能としたものであるから、レンタカー、社有車両、共用車両であっても、レンタルナビゲーション装置であっても、それらの仕様にあった情報を管理の立場から入力したものについては、消去部の操作によっただけでは消去不可能な登録ができ、管理に適した登録が自在なものである。
【0054】
更に、上記実施の形態のナビゲーション装置のステップS41乃至ステップS42からなる消去情報第1報知部には、ディスプレイ3の表示としたものであるから、ナビゲーションのディスプレイ3の地図上に特定面積のポップアップまたはディスプレイ3の全面表示させるものであるから、格別、第三者にまで伝わらない状態で消去動作を行うことができ、また、レンタカーの営業所等を通過する際には、それが報知されるが、その都度の操作が静かに操作できる。
【0055】
更にまた、上記実施の形態のナビゲーション装置のステップS46乃至ステップS49からなる消去情報第2報知部としては、ディスプレイ3の表示及び音声出力としたものであるから、ナビゲーションのディスプレイ3の地図上に特定面積のポップアップまたはディスプレイの全面で表示し、かつ、音声出力を行うものであるから、ステップS41乃至ステップS42からなる消去情報第1報知部とは異なる報知方法に代えて報知する。
【0056】
そして、ステップS41乃至ステップS45を省略して後の処理のステップS46乃至ステップS49からなる消去情報第2報知部を消去情報第1報知部としたとき、ステップS46乃至ステップS49からなる消去情報第1報知部のみとしたときには、個人情報を消去するための案内を前記第1報知部とは異なる報知方法、例えば、ポップアップ表示された特定面積を点滅させるか、または特定の色彩を赤系に変化させるとか、音声で「個人情報を消去ください。」、「レンタカー営業所に到着しました。登録情報を削除しますか。」等のメッセージを音声出力する等の注意を喚起する報知手段をいきなり用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】図1は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の一部機能表現を含む全体構成を示すブロック図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示されたメインメニューの説明図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示された各種設定メニューの説明図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示された目的地設定情報の説明図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示された車両登録地点の説明図である。
【図6】図6は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のディスプレイで表示された目的地設定情報の説明図である。
【図7】図7は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置のメインルーチンのフローチャートである。
【図8】図8は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の車両登録地点の登録ルーチンのフローチャートである。
【図9】図9は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の目的地・経由地の登録ルーチンのフローチャートである。
【図10】図10は本発明の実施の形態にかかるナビゲーション装置の車両登録地点の到着ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
【0058】
1 演算・制御部
2 操作部
3 ディスプレイ
4 スピーカ
6 現在地検出部
8 通信部
9 データ処理記憶部
10 目的地設定記憶部
101 目的地設定部
102 経由地設定部
103 コース保持部
104 目的地履歴部
105 走行履歴部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の車両の車両登録地点から目的地との間のルートを探索すると共に、選択されたルートに従って案内するナビゲーション装置において、
前記車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、個人情報を消去するための案内を報知する消去情報第1報知部と、
前記消去情報第1報知部で報知した対象の前記個人情報を消去する消去部と
を具備することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
特定の車両の車両登録地点から目的地との間のルートを探索すると共に、選択されたルートに従って案内するナビゲーション装置において、
前記車両登録地点から予め定められた所定の距離範囲内に入ったとき、個人情報を消去するための案内を報知する消去情報第1報知部と、
予め定められた所定の距離範囲内に入り、かつ、車速が停止状態になったとき、個人情報を消去するための案内を前記第1報知部とは異なる報知方法に代えて報知する消去情報第2報知部と、
前記両報知部で報知した対象の前記個人情報を消去する消去部と
を具備することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
前記個人情報は、目的地、目的地履歴、走行履歴の何れか1つ以上とすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記個人情報には、消去部の操作によっても消去不可能な登録を可能としたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記消去情報第1報知部には、ディスプレイ表示としたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記消去情報第2報知部には、ディスプレイ表示及び音声出力としたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記消去情報第1報知部の予め定められた所定の距離範囲内は、前記車両登録地点としたことを特徴とする請求項1、請求項3乃至請求項6の何れか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記消去情報第2報知部の予め定められた所定の距離範囲内は、前記車両登録地点としたことを特徴とする請求項2乃至請求項6の何れか1つに記載のナビゲーション装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2010−145330(P2010−145330A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−325396(P2008−325396)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)
【Fターム(参考)】