ナビゲーション装置
【課題】 有料道路から一時的に離脱しても一定の適用条件を満足すれば有料道路の連続利用とみなすサービスに適用可能な「ナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】 本発明のナビゲーション装置は、自車位置を検出する検出手段と、検出された自車位置周辺の道路地図にディスプレイに表示する表示手段と、有料道路の指定出口から退場し、指定出口に関連する指定施設を利用し、指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき優良道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が有料道路の出口から退場するとき、当該出口が指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、出口が指定出口に該当すると判定された場合、指定出口を退場した時刻から一定時間までの残時間を算出する算出手段と、算出された残時間を含む警告210を道路地図上に表示する警告手段とを有する。
【解決手段】 本発明のナビゲーション装置は、自車位置を検出する検出手段と、検出された自車位置周辺の道路地図にディスプレイに表示する表示手段と、有料道路の指定出口から退場し、指定出口に関連する指定施設を利用し、指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき優良道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が有料道路の出口から退場するとき、当該出口が指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、出口が指定出口に該当すると判定された場合、指定出口を退場した時刻から一定時間までの残時間を算出する算出手段と、算出された残時間を含む警告210を道路地図上に表示する警告手段とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地までの経路を案内する機能を備えたナビゲーション装置に関し、特に、首都高速道路のような有料道路において休憩施設を利用するときの経路案内に関する。
【背景技術】
【0002】
路側装置と車載器間のデータ通信方法として、ETC(登録商標:Electronic Toll Collection SYSTEM)やDSRC(Dedicated Short Range Communication)などが実用化されている。ETCは、有料道路の料金所で停止することなく自動で料金を収受することができる自動料金収受システムの代表的なものである。ETCを利用する場合には、路側ETC装置と無線通信することができる車載ETC装置を車両に搭載する必要がある。
【0003】
ETCは、典型的に、一般道路から高速道路等に入るインターチェンジ(入口)、高速道路から一般道路等へ出るインターチェンジ(出口)において利用されるが、さらにそれを発展させたものとして、高速道路のパーキングエリアやサービスエリアにETCゲートを設置し、そこを介して出入りを可能にする無人サービスも普及している。例えば、特許文献1は、ETCを利用して無人運用のスマートインターチェンジに関するナビゲーション装置を開示している。また特許文献2は、出発地および目的地に対応させて適正な乗降インターチェンジを設定することができるナビゲーション装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−241390号公報
【特許文献2】特許第3820908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、首都高速道路などの有料道路では、利用料金は利用距離に関係なく一律であり、有料道路を一旦降り、その後有料道路に入ると、再度料金を徴収するシステムを採用している。しかし、首都高速道路では、トイレなどの休憩施設が充分でなく、走行中に休憩等を行いたくとも最寄に休憩施設が無い場合には、やむを得ず首都高速を一旦降り、その後に乗りなおす、または、首都高速道路から降り、先の入口で首都高速道路に乗りなおすことを余儀なくされている。
【0006】
こうした不便さを解消するために、現在、首都高速道路において、スマートパーキングエリアというサービス(以下、スマートPAと略す)が検討されている。スマートPAは、首都高速道路近傍の事業者様と連携して、パーキングエリアが設置されていない区間のトイレ休憩などのサービスを必要に応じて提供するシステムである。スマートPAの適用条件として、首都高速道路の指定出口から降り、指定施設を利用し、一定時間(例えば、2時間)以内に、指定入口から首都高速道路に入り直すことを要する。この条件を満足すれば、スマートPAの利用は、首都高速道路の連続利用とみなし、再度の料金の徴収を行わないとするものである。従って、ナビゲーション装置には、スマートPAに関する情報が適切に案内される機能が要求される。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、有料道路から一時的に離脱しても一定の適用条件を満足すれば有料道路の連続利用とみなすサービスに適用可能なナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るナビゲーション装置は、目的地までの経路を探索する機能を備えたものであって、自車位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記一定時間に関する時間情報を算出する算出手段と、前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定手段と、前記算出手段によって算出された時間情報、および前記施設利用判定手段によって判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段とを有する。
【0009】
本発明に係るナビゲーション装置は、目的地までの経路を探索する機能を備えたものであって、自車位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記一定時間に関する時間情報を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された時間情報を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段とを有する。
【0010】
本発明に係るナビゲーション装置は、目的地までの経路を探索する機能を備えたものであって、自車位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定手段と、前記施設利用判定手段によって判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段とを有する。
【0011】
好ましくは前記算出手段は、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を時間情報として算出する。好ましくは前記警告手段は、前記残時間が第1のしきい値よりも小さくなったとき前記警告の表示色を変更する。好ましくは前記算出手段は、前記指定出口から指定施設までの片道の所要時間を算出し、前記警告手段は、前記片道の所要時間を表示する。好ましくは前記警告手段は、前記施設利用判定手段によって指定施設が未だ利用されていないと判定されたとき、前記指定施設が未利用である旨の警告を表示する。好ましくは前記判定手段はさらに、前記出口が前記指定出口に該当するとき、前記サービスを利用するか否かを選択可能な入力画面を表示する入力画面表示手段を含み、当該入力画面から前記サービスを利用する旨の選択があったとき、前記出口が前記指定出口に該当することの最終判定を行う。前記算出手段はさらに、算出された時間情報に基づき、前記一定時間内に指定入口に到着できるか否かを判定する到着可否判定手段を含み、前記到着可否判定手段によって前記一定時間内に指定入口に到着することができないと判定されたとき、前記警告手段は、前記サービスを利用することができない旨の警告を表示することができる。好ましくは前記到着可否判定手段は、自車位置から前記指定入口までの経路を探索する探索手段を含み、探索された経路に基づき到着の可否を判定する。前記警告手段は、前記警告に対応する情報を音声出力する手段を含むことができる。
【0012】
本発明のナビゲーション装置の警告方法は、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのものであって、自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、前記算出された残時間および前記判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示するステップとを有する。
【0013】
本発明のナビゲーション装置が実行する警告プログラムは、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのものであって、自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、前記算出された残時間および前記判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示するステップとを有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、有料道路の指定出口から退場した場合には、退場が許される時間に関する情報を警告するようにしたので、一定時間内に有料道路に再入場することをユーザーに促すことができる。さらに本発明によれば、有料道路の指定出口から退場した場合には、指定出口に関連する指定施設の利用状況を警告するようにしたので、ユーザーは、指定施設を未だ利用していないとき、その注意が喚起される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】スマートPAの概要を説明する図である。
【図2】ETCシステムの典型的な構成図である。
【図3】本発明の実施例に係るナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図4】道路種別データとノードデータの記憶例を示す図である。
【図5】スマートPAに関する指定出口、指定入口および指定施設の関係を示すテーブルの例である
【図6】本実施例に係るスマートPA案内プログラムの機能ブロック図である。
【図7A】本発明の第1の実施例に係るナビゲーション装置の動作フローチャートである。
【図7B】第1の実施例の他の変形例による残時間に応じて警告度合いを強調するときの動作フローチャートである。
【図7C】第1の実施例の他の変形例の警告表示動作を説明するフローチャートである。
【図8】第2の実施例に係るナビゲーション装置の動作フローチャートである。
【図9】第3の実施例に係るナビゲーション装置の動作フローチャートである。
【図10】図10Aは、ユーザーにスマートPAの利用を確認するためのポップアップ表示の例、図10Bおよび10Cは、残時間の警告の表示例を示す図である。
【図11】図11Aは、指定施設の利用状況に関する警告の表示例、図11Bおよび11Cは、第3の実施例の指定施設の利用状況と残時間の警告の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明のナビゲーション装置は、休憩などのために有料道路から一時的に離脱して再入場する際に一定の適用条件を満足すれば有料道路の連続利用とみなすサービスに適用することができる。より具体的には、有料道路の指定出口から出て、指定出口に関連する指定施設を利用し、指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に戻ることを適用条件とするサービスに適したナビゲーション装置を例示する。
【実施例】
【0017】
以下の実施例では、有料道路として首都高速道路を対象とし、首都高速道路の指定出口から降り、2時間以内に指定施設を利用し、指定入口から首都高速道路に戻った場合には、首都高速道路の連続的な利用とみなし追加の料金を徴収しない、スマートPAのサービスを例に説明する。
【0018】
図1は、スマートPAの概要を説明する図である。図1Aは、スマートPAの第1の利用態様を示している。首都高速道路Hの指定出口Exから一般道路R1に降り、指定された施設LAを利用し、再び指定入口Enから首都高速道路Hに戻る。第1の利用態様では、指定出口Exと指定入口Enが同一のインターチェンジICに設定されているため、首都高速道路Hを降りた車両は、行きと帰りで同じ道路R1を走行して首都高速道路Hに再入場することになる。
【0019】
図1Bは、第2の利用態様を示している。第2の利用態様では、首都高速道路Hの指定出口Exから出た車両は、道路R1を通り、指定施設LAへ向かい、その後、道路R2を通り指定入口Enから首都高速道路Hに再入場する。第2の利用態様では、指定出口Exと指定入口Enは、異なるインターチェンジIC1、IC2に設定されており、首都高速道路からの行きと帰りのルートが異なる。
【0020】
スマートPAのサービスを利用するには、無線通信することが可能な車載ETC装置が車両に搭載されていることを必要とする。図2は、ETCサービスを利用するための典型的なシステムを示している。路側ETC装置1は、首都高速道路Hのインターチェンジの入口および出口のゲートに設置され、そこを通過する車両の車載ETC装置2と無線通信を行う。また、スマートPAでは、指定施設LAを利用したか否かを判定するため指定施設LAの入口のゲートにも設置される。
【0021】
次に、図2に示すETCシステムの動作の概略を説明する。自車が首都高速道路に入るとき、車載ETC装置2は、路側ETC装置1に対し自車IDを含む信号を送信する。路側ETC装置1は、受け取った自車IDを認証し、認証が成功すると、車載ETC装置2に対し、入口料金所識別情報、進入時刻情報および課金情報を含む信号を送信する。この信号は、車載ETC装置2で受け取られ、車載ETC装置2に記録される。首都高速道路の場合は、走行距離にかかわらず料金が定額であるため、首都高速道路への入場時に課金される。なお、走行距離に応じて料金が増加する従量制の高速道路の場合には、自車が高速道路を出るとき、路側ETC装置1が走行区間を計算し、走行区間に応じた課金情報を車載ETC装置2に送信する。
【0022】
スマートPAのサービスを受ける場合には、自車が首都高速道路に再入場するとき、路側ETC装置1は、車載ETC装置2から受け取ったデータを照合し、自車が指定出口から降りたこと、指定施設を利用したこと、指定出口を退場してから2時間以内に指定入口から再入場したことを確認する。この確認が行われた場合には、首都高速道路の連続利用とみなし、再入場の際に課金は行われない。
【0023】
次に、本実施例のナビゲーション装置の構成を図3に示す。本実施例のナビゲーション装置10は、車載ETC装置2と接続され(図2を参照)、車載ETC装置2で送受した情報は、制御部120へ提供され、ETCやスマートPAに適応した制御が行われる。本実施例に係るナビゲーション装置10は、車載ETC装置2とデータの送受を行うバスインターフェース(I/F)20、GPS衛星からの信号を受信して自車位置を検出するGPS受信機30、VICSセンタから配信される道路交通情報を受信するVICS受信機40、ユーザーからの入力を受け取る入力部50、無線または有線を介して外部機器とデータ通信をする通信制御部60、大容量ハードディスクなどの記憶媒体を含む記憶部70、スピーカ82から音声を出力させる音声出力部80、ディスプレイ92に道路地図等の画像を表示させる表示制御部90、プログラムを記憶するプログラムメモリ100、データを一時的に記憶するデータメモリ110、プログラムを実行することで各部を制御する制御部120を含んで構成される。
【0024】
バスI/F20は、自立航法センサ(例えば、車速センサや加速度センサ、ジャイロセンサ等)によって検出された信号、自車のパーキングのオン/オフを示す信号、車載ETC装置2からのETCやスマートPAに関する情報を受け取り、これを制御部120へ提供する。VICS受信機40は、光ビーコン、電波ビーコン、FM多重放送などによりVICSセンタ側から配信されたリアルタイムな渋滞情報や規制情報を受信し、これを制御部120へ提供する。入力部50は、ディスプレイ92に併設された操作(タッチ)パネル52、音声により入力を可能にする音声入力部54、およびリモコン56を含む。
【0025】
記憶部70は、ナビゲーションに必要な道路地図データを格納する。道路地図データには、道路を識別するためのリンクデータ、交差点を識別するためのノードデータ、施設等のPOIを識別する施設データなどが含まれる。リンクデータは、道路種別、道路名称、幅員、規制、開始ノードと終端ノードの座標などを含んでいる。交差点ノードは、リンクノードの開始ノードや終端ノードとの接続関係を示す情報や交差点種別等の情報を含んでいる。施設データには、レストラン、ガソリンスタンド、観光地などの種々の施設に関する情報が含まれる。
【0026】
図4Aに示すように、道路種別データは、当該リンクが首都高速道路、高速道路、または一般道路に該当するのかを識別するための情報を含む。また、道路種別データには、スマートPAの対象であるか否かの識別情報を含ませることができる。例えば、首都高速道路がスマートPAの対象路線であれば、フラグがHに設定される。
【0027】
図4Bに示すように、ノードデータは、当該ノードが一般道路の交差点または首都高速道路などのインターチェンジに該当するのかを識別する情報を含み、ノードがインターチェンジに該当する場合には、当該インターチェンジが、出口専用、入口専用、出口と入口の双方を備えたものであるかを識別する情報を含む。さらに、インターチェンジである場合には、それらの出口や入口がスマートPAの対象である指定出口または指定入口に該当するのかを識別する情報を含み、例えば、スマートPAの対象である指定出口または指定入口であれば、フラグがHに設定される。これらの情報は、自車が首都高速道路の出口を降りるときに、スマートPAを利用するか否かの判定に利用される。
【0028】
さらに記憶部70には、スマートPAの利用を判定するための情報として、図5に示すように指定出口、指定入口および指定施設の相互の関係を示す情報がテーブルとして記憶される。スマートPAでは、指定出口から出て、指定出口と関連する指定施設を利用し、指定出口と関連する指定入口から入場する必要があり、図5のテーブルは、この関係を規定している。例えば、指定出口Ex1から首都高速道路を降りた場合には、指定入口En1から再入場する必要があり、その際に指定施設LA1を利用する必要がある。また、指定出口Ex2から降りた場合には、施設LA2またはLA3のいずれかを利用し、指定入口En2またはEn3から再入場しなければならない。なお、指定出口に関連する指定入口や指定施設の数は、必ずしも1つに限らない。
【0029】
プログラムメモリ100は、自立航法センサやGPS受信機30からの検出信号に基づき自車位置を算出する自車位置算出プログラム102、自車位置、経由地やその他の位置から目的地や誘導経路までの最適なルートを探索しこれを案内するルート探索プログラム104、スマートPAを利用するときの経路案内を行うスマートPA案内プログラム106などを含む。データメモリ110は、自車位置算出プログラムで算出された自車位置情報112、記憶部70から読み出した自車位置周辺の道路地図データ114、ルート探索プログラム104により探索された誘導経路情報116、スマートPAの利用に関する情報118などを記憶する。
【0030】
図6は、図3のナビゲーション装置のスマートPA案内プログラム106の機能的なブロック図である。スマートPA案内プログラム106は、自車が首都高速道路のインターチェンジ出口から一般道に降りるとき、当該出口がスマートPAの適用となる指定出口に該当するか否かを判定する指定出口判定部150と、指定出口からの退場であると判定されたとき、指定出口からの経過時間を計測する時間計測部152と、スマートPAの利用に許される時間の残時間を算出する残時間算出部154と、スマートPAの利用に許される時間内に指定入口に到着することができるか否かを判定する到着可否判定部156と、指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定部158と、自車が指定入口に入場したか否かを判定する指定入口判定部160と、スマートPAの利用に関する種々の警告を行う警告制御部162とを備えている。
【0031】
自車位置算出プログラム102は、GPS受信機30や自立航法センサの出力から自車位置を算出し、算出された自車位置は、記憶部70から読み出された道路地図データにマップマッチングされる。指定出口判定部150は、マップマッチングされた自車位置が首都高速道路の出口に一致したとき、当該出口が、スマートPAの指定出口に該当するか否かを判定する。出口が指定出口に該当するか否かは、例えば図4Bのインターチェンジ情報のフラグを参照することによって行われる。
【0032】
時間計測部152は、自車が指定出口から退場すると判定されたとき、退場の時刻を記憶し、その時刻からの経過時間を計測する。退場の時刻は、例えばGPS受信機から得られた時間情報、あるいはナビゲーション装置に内蔵されている時計情報を利用することができる。残時間算出部154は、指定出口を退場してから指定入口に再入場するまでの時間(ここでは、2時間)の残時間をカウントし、この残時間を更新しながら記憶する。
【0033】
到着可否判定部156は、残時間算出部156で算出された残時間情報に基づき、指定入口に2時間以内に到着することが可能か否かを判定する。好ましくは到着可否判定部156は、指定入口までの経路を探索しその探索結果に基づき到着予定時刻を取得し、到着可能か否かを判定する。
【0034】
施設利用判定部158は、指定出口と関連する指定施設が利用されたか否かを判定する。指定出口と指定施設の関連は、図5のテーブルを参照して検索される。実際に指定施設を利用したか否かは、自車が指定施設に到着したか否かによって判定することができる。例えば、指定施設の入口または出口には、路側ETC装置が設置され、自車がそこを通過するとき、車載ETC装置には、指定施設を利用したことを示す情報が記憶される。この情報は、自車が指定入口から首都高速道路に再入場するときに照合される。他の判定方法として、自車位置が指定施設にマップマッチングされたとき、当該指定施設が利用されたと判定することもできる。
【0035】
指定入口判定部160は、指定出口と関連する指定入口に再入場したか否かを判定する。この判定は、指定入口に設置された路側ETC装置から受信した指定入口の識別情報を用いたり、あるいは自車位置と道路地図データとのマップマッチングにより行うことができる。
【0036】
警告制御部162は、指定出口から自車が退場したと判定された場合に、スマートPAを適切に利用することができるように種々の警告や案内を提示する。警告制御部162は、ディスプレイ92の道路地図画面上に警告を表示したり、スピーカ82から音声によって警告を出力する。例えば、後述するようにスマートPAの利用に許される残時間をリアルタイムで表示し、2時間以内に指定入口から首都高速道路に再入場することを促したり、指定出口に関連した指定施設の利用状況を表示し、指定施設の利用を促す。
【0037】
次に、ナビゲーション装置におけるスマートPAの利用に関する第1の実施例の警告動作を図7Aのフローチャートを参照して説明する。ここでは、目的地までの誘導経路が探索されていない状態で自車が首都高速道路を走行しているものとする。
【0038】
自車位置算出プログラム102によって自車位置が算出され、ディスプレイ92には、自車位置周辺の道路地図が表示される(ステップS101)。図10Aに示すように、自車が、首都高速道路の出口を降りるとき、指定出口判定部150は、出口Ex1がスマートPAの対象の指定出口に該当するか否かを判定する(ステップS102)。好ましくは、指定出口判定部150は、自車位置がマップマッチングされたIC(インターチェンジ)を識別し、当該ICが指定出口に該当するか否かを図4Bのノード情報から判定する。
【0039】
さらに、指定出口判定部150は、出口Ex1が指定出口に該当するとき、図10Aに示すようにディスプレイの道路地図画面上に、スマートPAを利用するか否かをユーザー選択させるためのポップアップメニュー200を表示することができる。ポップアップメニュー200は、スマートPAを利用するか否かをユーザーが選択するための入力画面であり、ユーザーは、タッチパネルやリモコンによってその選択の意思を伝え、指定出口判定部150は、この選択に基づきスマートPAが利用されるか否かの最終判定を行う。もし、スマートPAを利用しない旨の入力があった場合には、スマートPA案内プログラム106は終了する。
【0040】
出口Ex1が指定出口に該当すると判定されると、時間計測部152は、指定出口を退場したときの時間を記録する(ステップS103)。退場時間は、路側ETC装置1から受信した時刻情報を用いるか、ナビゲーション装置に内蔵の時計情報を用いることができる。次に、残時間算出部154は、スマートPAにおいて許される離脱時間である2時間の残時間を算出し(ステップS104)、更新した残時間をデータメモリ110に記憶する。
【0041】
次に、警告制御部162は、自車の走行中に、ディスプレイ92の道路地図上に算出された残時間の警告を表示する(ステップS105)。残時間の警告の表示態様は、予め用意されたフォーマットを利用して行われる。例えば、図10Bに示すように、道路地図上のコーナー部分に残時間の警告210が表示される。残時間の警告210は、時、分あるいは秒まで表示することができる。残時間の警告210は、自車の走行中、暫時減少し、その値が表示される。ユーザーは、残時間の警告210を見ることで、あとどれくらいの時間内に指定入口に到着しなければいけないのかを即座に認識する。
【0042】
警告の態様は、必ずしも図10Bのようなものに限らず、要は、ユーザーが指定入口に到着しなければならない時間を容易に認識することができるような態様であればよい。例えば、図10Cに示すように、スマートPAの利用のために指定入口に到着しなければならない指定入口到着必須時間を示す警告210Aであったり、そのような指定入口到着必須時間とスマートPAの残時間の双方を含むような警告210Bであったり、あるいは指定出口を退場した時間と退場した時間からの経過時間の双方を含むような警告210Cであってもよい。さらに警告は、上記の警告210ないし210Cの種々の組合せであってもよい。
【0043】
警告制御部162は、残時間算出部154により算出された残時間がゼロに到達したか否かを監視し(ステップS106)、残時間がゼロになった場合には、残時間の警告210の表示を道路地図画面から消去する(ステップS108)。但し、スマートPAを利用することができなくなったことを知らせるために、残時間の警告をそのまま一定期間表示したり、それに代えて、スマートPAを利用することができない旨の表示や音声案内を行うようにしてもよい。また、第3の実施例でも説明するように、残時間がゼロに到達するか否かを監視する以外に、残時間内に指定入口に到着することができるか否かを判定しその警告を行うことも可能である。
【0044】
他方、残時間がゼロでない場合には、指定入口判定部160によって自車が指定入口に到着したか否かが判定される(ステップS107)。この判定は、路側ETC装置と車載ETC装置間の信号の送受の有無を確認するか、自車が指定入口にマップマッチングされたことを確認することで行われる。自車が指定入口に到着したと判定された場合には、警告制御部162は、残時間の警告210を道路地図画面上から消去する(ステップS108)。自車が指定入口に到着していない場合には、継続して、残時間の警告210が道路地図上に表示される(ステップS105)。
【0045】
次に、第1の実施例の変形例について図7Bのフローチャートを参照して説明する。上記実施例では、残時間がゼロになったとき、残時間の警告を消去したが、この変形例では、残時間の度合いに応じて警告の表示態様を変更する。残時間算出部154によって残時間が算出され(ステップS110)、警告制御部162は、残時間が30分以上あるか否かを判定する(ステップS111)。この30分は、単なる例である。残時間が30分以上あると判定された場合には、警告制御部162は、指定入口に十分到達可能であるとして、残時間の警告を青色で表示する(ステップS112)。残時間が30分未満でありかつ10分以上である場合には(ステップS113)、警告制御部162は、残時間の警告を黄色で表示する(ステップS114)。残時間が黄色になったことで、ユーザーは、指定入口までの残り時間が短くなったことを視覚的に認識する。残時間が10分未満となった場合には(ステップS115)、警告制御部162は、残時間の警告を赤色で表示する(ステップS115)。これにより、ユーザーは、残時間が非常に短いことを視覚をもって認識する。このような視覚的な警告に加えて、警告制御部162は、スピーカ82から音声によって残時間の警告を発することができる。例えば、残時間が30分を切ったところで、その旨の警告を音声案内し、同様に10分、5分を切ったところで、その旨の警告を音声案内することができる。
【0046】
さらに上記変形例の別態様として、残時間が10分を切ったところで、残時間の警告210の表示を前よりも大きくし、さらに残時間が5分を切ったところで、さらに警告210の表示を大きくすることで、警告を強調するようにしてもよい。さらには、警告210を点滅させたりして、警告を強調させることも可能である。
【0047】
さらに第1の実施例の他の変形例を説明する。スマートPAの利用は、図1A、図1Bに示すように、指定出口Exから指定施設LAを経由して指定入口Enに戻ることを前提とする。従って、指定出口Exから指定施設LAまでに要した片道の所要時間を表示することで、ユーザーは、指定施設LAから指定入口Enまでの戻りに要する時間を予測することができる。図7Cに、この動作フローチャートを示す。先ず、残時間算出部154は、スマートPAの利用に許される残時間を算出し(ステップS120)、次いで、施設利用判定部158は、指定施設の利用の有無を監視する(ステップS121)。指定施設が利用されたことが判定されると、時間計測部152は、指定出口から指定入口までの片道の所要時間を計算し(ステップS122)、警告制御部162は、残時間の表示とともに片道の所要時間を道路地図画面上に表示する(ステップS123)。これにより、ユーザーは、指定施設から指定入口までの所要時間をおおよそ予想することができる。
【0048】
次に、本発明の第2の実施例について図8のフローチャートを参照して説明する。ステップS201からステップS202は、第1の実施例のときと同様である。首都高速道路からの出口が指定出口に該当すると判定された場合(ステップS202)、施設利用判定部158は、指定出口に関連する指定施設を図5のテーブルから検索し(ステップS203)、指定施設に関する位置情報などを記憶部70から読み出す。次いで、警告制御部162は、道路地図画面上に施設の利用状況に関する警告を表示する。指定出口を退場した時点では、指定施設は未だ利用されていないので、デフォルト状態として、指定施設が未利用であることを示す警告が表示される。図11Aは、指定施設の利用状況に関する警告220の表示例であり、指定施設が未利用であることが示されている。
【0049】
自車の走行中、上記の警告220は、常時または断続的に道路地図画面上に表示され、ユーザーの注意を喚起する。その間、施設利用判定部158は、自車が指定施設を利用したか否かを監視する(ステップS205)。指定施設を利用したか否かの判定は、車載ETC装置が指定施設に設置された路側ETC装置からの承認を受けたことや自車位置が指定施設にマップマッチングされたことを利用することができる。
【0050】
施設利用判定部158によって自車が指定施設を利用したと判定されると(ステップS205)、警告制御部162は、指定施設の利用状況に関する警告を消去する(ステップS206)。あるいは、一定時間、指定施設が利用されたことを示す警告を表示し、その旨をユーザーに確実に知らしめた後、当該警告を消去するようにしてもよい。
【0051】
次に、本発明の第3の実施例について図9のフローチャートを参照して説明する。第3の実施例は、第1の実施例と第2の実施例との特徴を包含するものである。ステップS301からステップS302までは、上記の実施例と同じである。首都高速道路からの出口が指定出口に該当すると判定された場合(ステップS302)、時間計測部152は、指定出口の退場時間を記録する(ステップS303)。次いで、警告制御部162は、道路地図画面上に、残時間と指定施設の利用状況に関する警告を表示する(ステップS304)。図11Bは、残時間と指定施設の利用状況に関する警告230の表示例である。ここでは、指定施設が未だ利用されていないことが示されている。
【0052】
次いで、施設利用判定部158は、第2の実施例のときと同様に自車が指定施設を利用したか否かを監視し(ステップSS305)、指定施設が利用されたと判定された場合には、指定施設の利用状況が利用済みと変更され、かつ残時間を含む警告が表示される(ステップS306)。図11Cは、その警告230の表示例を示している。
【0053】
指定施設が利用されたと判定された場合、到着可否判定部156は、残時間内に指定入口に到着することができるか否かを判定する(ステップS307)。到着可否判定部156は、自車位置から指定入口までの経路を探索し、当該探索された誘導経路から指定入口までの予想到着時間と残時間とを比較するようにしてもよい。残時間がゼロであるとき、あるいは2時間以内に到着することが不可能であると判定されると、警告制御部162は、利用済みと残時間を含む警告230を道路地図画面上から消去する(ステップS308)。また、警告制御部162は、スマートPAを利用することができない旨の表示や音声出力をするようにしてもよい。
【0054】
警告制御部162は、警告230を消去してから一定時間を経過したとき(ステップS309)再度、指定入口に到着可能か否かを判定する(ステップS310)。上記ステップS307で到着できないと判定された場合に、ユーザーは、他のルートを走行して指定入口に残時間内に到着するような努力することが考えられる。再度の判定によって、到着可能と判定された場合には、再び、指定施設の利用状況と残時間の警告230が道路地図上に表示される(ステップS306)。
【0055】
また、上記第1ないし第3の実施例は、それぞれ単独で実施されることは勿論のこと、第1ないし第3の実施例がそれぞれ組み合わされて用いられることも可能である。
【0056】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0057】
1:路側ETC装置 2:車載ETC装置
10:ナビゲーション装置 20:バスインターフェース(I/F)
30:GPS受信機 40:VICS・FM多重レシーバ
50:入力部 60:通信制御部
70:記憶部 80:音声出力部
90:表示制御部 100:プログラムメモリ
110:データメモリ 120:制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、目的地までの経路を案内する機能を備えたナビゲーション装置に関し、特に、首都高速道路のような有料道路において休憩施設を利用するときの経路案内に関する。
【背景技術】
【0002】
路側装置と車載器間のデータ通信方法として、ETC(登録商標:Electronic Toll Collection SYSTEM)やDSRC(Dedicated Short Range Communication)などが実用化されている。ETCは、有料道路の料金所で停止することなく自動で料金を収受することができる自動料金収受システムの代表的なものである。ETCを利用する場合には、路側ETC装置と無線通信することができる車載ETC装置を車両に搭載する必要がある。
【0003】
ETCは、典型的に、一般道路から高速道路等に入るインターチェンジ(入口)、高速道路から一般道路等へ出るインターチェンジ(出口)において利用されるが、さらにそれを発展させたものとして、高速道路のパーキングエリアやサービスエリアにETCゲートを設置し、そこを介して出入りを可能にする無人サービスも普及している。例えば、特許文献1は、ETCを利用して無人運用のスマートインターチェンジに関するナビゲーション装置を開示している。また特許文献2は、出発地および目的地に対応させて適正な乗降インターチェンジを設定することができるナビゲーション装置を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−241390号公報
【特許文献2】特許第3820908号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
現在、首都高速道路などの有料道路では、利用料金は利用距離に関係なく一律であり、有料道路を一旦降り、その後有料道路に入ると、再度料金を徴収するシステムを採用している。しかし、首都高速道路では、トイレなどの休憩施設が充分でなく、走行中に休憩等を行いたくとも最寄に休憩施設が無い場合には、やむを得ず首都高速を一旦降り、その後に乗りなおす、または、首都高速道路から降り、先の入口で首都高速道路に乗りなおすことを余儀なくされている。
【0006】
こうした不便さを解消するために、現在、首都高速道路において、スマートパーキングエリアというサービス(以下、スマートPAと略す)が検討されている。スマートPAは、首都高速道路近傍の事業者様と連携して、パーキングエリアが設置されていない区間のトイレ休憩などのサービスを必要に応じて提供するシステムである。スマートPAの適用条件として、首都高速道路の指定出口から降り、指定施設を利用し、一定時間(例えば、2時間)以内に、指定入口から首都高速道路に入り直すことを要する。この条件を満足すれば、スマートPAの利用は、首都高速道路の連続利用とみなし、再度の料金の徴収を行わないとするものである。従って、ナビゲーション装置には、スマートPAに関する情報が適切に案内される機能が要求される。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、有料道路から一時的に離脱しても一定の適用条件を満足すれば有料道路の連続利用とみなすサービスに適用可能なナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るナビゲーション装置は、目的地までの経路を探索する機能を備えたものであって、自車位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記一定時間に関する時間情報を算出する算出手段と、前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定手段と、前記算出手段によって算出された時間情報、および前記施設利用判定手段によって判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段とを有する。
【0009】
本発明に係るナビゲーション装置は、目的地までの経路を探索する機能を備えたものであって、自車位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記一定時間に関する時間情報を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された時間情報を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段とを有する。
【0010】
本発明に係るナビゲーション装置は、目的地までの経路を探索する機能を備えたものであって、自車位置を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定手段と、前記施設利用判定手段によって判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段とを有する。
【0011】
好ましくは前記算出手段は、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を時間情報として算出する。好ましくは前記警告手段は、前記残時間が第1のしきい値よりも小さくなったとき前記警告の表示色を変更する。好ましくは前記算出手段は、前記指定出口から指定施設までの片道の所要時間を算出し、前記警告手段は、前記片道の所要時間を表示する。好ましくは前記警告手段は、前記施設利用判定手段によって指定施設が未だ利用されていないと判定されたとき、前記指定施設が未利用である旨の警告を表示する。好ましくは前記判定手段はさらに、前記出口が前記指定出口に該当するとき、前記サービスを利用するか否かを選択可能な入力画面を表示する入力画面表示手段を含み、当該入力画面から前記サービスを利用する旨の選択があったとき、前記出口が前記指定出口に該当することの最終判定を行う。前記算出手段はさらに、算出された時間情報に基づき、前記一定時間内に指定入口に到着できるか否かを判定する到着可否判定手段を含み、前記到着可否判定手段によって前記一定時間内に指定入口に到着することができないと判定されたとき、前記警告手段は、前記サービスを利用することができない旨の警告を表示することができる。好ましくは前記到着可否判定手段は、自車位置から前記指定入口までの経路を探索する探索手段を含み、探索された経路に基づき到着の可否を判定する。前記警告手段は、前記警告に対応する情報を音声出力する手段を含むことができる。
【0012】
本発明のナビゲーション装置の警告方法は、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのものであって、自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、前記算出された残時間および前記判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示するステップとを有する。
【0013】
本発明のナビゲーション装置が実行する警告プログラムは、有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのものであって、自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、前記算出された残時間および前記判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示するステップとを有する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、有料道路の指定出口から退場した場合には、退場が許される時間に関する情報を警告するようにしたので、一定時間内に有料道路に再入場することをユーザーに促すことができる。さらに本発明によれば、有料道路の指定出口から退場した場合には、指定出口に関連する指定施設の利用状況を警告するようにしたので、ユーザーは、指定施設を未だ利用していないとき、その注意が喚起される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】スマートPAの概要を説明する図である。
【図2】ETCシステムの典型的な構成図である。
【図3】本発明の実施例に係るナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図4】道路種別データとノードデータの記憶例を示す図である。
【図5】スマートPAに関する指定出口、指定入口および指定施設の関係を示すテーブルの例である
【図6】本実施例に係るスマートPA案内プログラムの機能ブロック図である。
【図7A】本発明の第1の実施例に係るナビゲーション装置の動作フローチャートである。
【図7B】第1の実施例の他の変形例による残時間に応じて警告度合いを強調するときの動作フローチャートである。
【図7C】第1の実施例の他の変形例の警告表示動作を説明するフローチャートである。
【図8】第2の実施例に係るナビゲーション装置の動作フローチャートである。
【図9】第3の実施例に係るナビゲーション装置の動作フローチャートである。
【図10】図10Aは、ユーザーにスマートPAの利用を確認するためのポップアップ表示の例、図10Bおよび10Cは、残時間の警告の表示例を示す図である。
【図11】図11Aは、指定施設の利用状況に関する警告の表示例、図11Bおよび11Cは、第3の実施例の指定施設の利用状況と残時間の警告の表示例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本発明のナビゲーション装置は、休憩などのために有料道路から一時的に離脱して再入場する際に一定の適用条件を満足すれば有料道路の連続利用とみなすサービスに適用することができる。より具体的には、有料道路の指定出口から出て、指定出口に関連する指定施設を利用し、指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に戻ることを適用条件とするサービスに適したナビゲーション装置を例示する。
【実施例】
【0017】
以下の実施例では、有料道路として首都高速道路を対象とし、首都高速道路の指定出口から降り、2時間以内に指定施設を利用し、指定入口から首都高速道路に戻った場合には、首都高速道路の連続的な利用とみなし追加の料金を徴収しない、スマートPAのサービスを例に説明する。
【0018】
図1は、スマートPAの概要を説明する図である。図1Aは、スマートPAの第1の利用態様を示している。首都高速道路Hの指定出口Exから一般道路R1に降り、指定された施設LAを利用し、再び指定入口Enから首都高速道路Hに戻る。第1の利用態様では、指定出口Exと指定入口Enが同一のインターチェンジICに設定されているため、首都高速道路Hを降りた車両は、行きと帰りで同じ道路R1を走行して首都高速道路Hに再入場することになる。
【0019】
図1Bは、第2の利用態様を示している。第2の利用態様では、首都高速道路Hの指定出口Exから出た車両は、道路R1を通り、指定施設LAへ向かい、その後、道路R2を通り指定入口Enから首都高速道路Hに再入場する。第2の利用態様では、指定出口Exと指定入口Enは、異なるインターチェンジIC1、IC2に設定されており、首都高速道路からの行きと帰りのルートが異なる。
【0020】
スマートPAのサービスを利用するには、無線通信することが可能な車載ETC装置が車両に搭載されていることを必要とする。図2は、ETCサービスを利用するための典型的なシステムを示している。路側ETC装置1は、首都高速道路Hのインターチェンジの入口および出口のゲートに設置され、そこを通過する車両の車載ETC装置2と無線通信を行う。また、スマートPAでは、指定施設LAを利用したか否かを判定するため指定施設LAの入口のゲートにも設置される。
【0021】
次に、図2に示すETCシステムの動作の概略を説明する。自車が首都高速道路に入るとき、車載ETC装置2は、路側ETC装置1に対し自車IDを含む信号を送信する。路側ETC装置1は、受け取った自車IDを認証し、認証が成功すると、車載ETC装置2に対し、入口料金所識別情報、進入時刻情報および課金情報を含む信号を送信する。この信号は、車載ETC装置2で受け取られ、車載ETC装置2に記録される。首都高速道路の場合は、走行距離にかかわらず料金が定額であるため、首都高速道路への入場時に課金される。なお、走行距離に応じて料金が増加する従量制の高速道路の場合には、自車が高速道路を出るとき、路側ETC装置1が走行区間を計算し、走行区間に応じた課金情報を車載ETC装置2に送信する。
【0022】
スマートPAのサービスを受ける場合には、自車が首都高速道路に再入場するとき、路側ETC装置1は、車載ETC装置2から受け取ったデータを照合し、自車が指定出口から降りたこと、指定施設を利用したこと、指定出口を退場してから2時間以内に指定入口から再入場したことを確認する。この確認が行われた場合には、首都高速道路の連続利用とみなし、再入場の際に課金は行われない。
【0023】
次に、本実施例のナビゲーション装置の構成を図3に示す。本実施例のナビゲーション装置10は、車載ETC装置2と接続され(図2を参照)、車載ETC装置2で送受した情報は、制御部120へ提供され、ETCやスマートPAに適応した制御が行われる。本実施例に係るナビゲーション装置10は、車載ETC装置2とデータの送受を行うバスインターフェース(I/F)20、GPS衛星からの信号を受信して自車位置を検出するGPS受信機30、VICSセンタから配信される道路交通情報を受信するVICS受信機40、ユーザーからの入力を受け取る入力部50、無線または有線を介して外部機器とデータ通信をする通信制御部60、大容量ハードディスクなどの記憶媒体を含む記憶部70、スピーカ82から音声を出力させる音声出力部80、ディスプレイ92に道路地図等の画像を表示させる表示制御部90、プログラムを記憶するプログラムメモリ100、データを一時的に記憶するデータメモリ110、プログラムを実行することで各部を制御する制御部120を含んで構成される。
【0024】
バスI/F20は、自立航法センサ(例えば、車速センサや加速度センサ、ジャイロセンサ等)によって検出された信号、自車のパーキングのオン/オフを示す信号、車載ETC装置2からのETCやスマートPAに関する情報を受け取り、これを制御部120へ提供する。VICS受信機40は、光ビーコン、電波ビーコン、FM多重放送などによりVICSセンタ側から配信されたリアルタイムな渋滞情報や規制情報を受信し、これを制御部120へ提供する。入力部50は、ディスプレイ92に併設された操作(タッチ)パネル52、音声により入力を可能にする音声入力部54、およびリモコン56を含む。
【0025】
記憶部70は、ナビゲーションに必要な道路地図データを格納する。道路地図データには、道路を識別するためのリンクデータ、交差点を識別するためのノードデータ、施設等のPOIを識別する施設データなどが含まれる。リンクデータは、道路種別、道路名称、幅員、規制、開始ノードと終端ノードの座標などを含んでいる。交差点ノードは、リンクノードの開始ノードや終端ノードとの接続関係を示す情報や交差点種別等の情報を含んでいる。施設データには、レストラン、ガソリンスタンド、観光地などの種々の施設に関する情報が含まれる。
【0026】
図4Aに示すように、道路種別データは、当該リンクが首都高速道路、高速道路、または一般道路に該当するのかを識別するための情報を含む。また、道路種別データには、スマートPAの対象であるか否かの識別情報を含ませることができる。例えば、首都高速道路がスマートPAの対象路線であれば、フラグがHに設定される。
【0027】
図4Bに示すように、ノードデータは、当該ノードが一般道路の交差点または首都高速道路などのインターチェンジに該当するのかを識別する情報を含み、ノードがインターチェンジに該当する場合には、当該インターチェンジが、出口専用、入口専用、出口と入口の双方を備えたものであるかを識別する情報を含む。さらに、インターチェンジである場合には、それらの出口や入口がスマートPAの対象である指定出口または指定入口に該当するのかを識別する情報を含み、例えば、スマートPAの対象である指定出口または指定入口であれば、フラグがHに設定される。これらの情報は、自車が首都高速道路の出口を降りるときに、スマートPAを利用するか否かの判定に利用される。
【0028】
さらに記憶部70には、スマートPAの利用を判定するための情報として、図5に示すように指定出口、指定入口および指定施設の相互の関係を示す情報がテーブルとして記憶される。スマートPAでは、指定出口から出て、指定出口と関連する指定施設を利用し、指定出口と関連する指定入口から入場する必要があり、図5のテーブルは、この関係を規定している。例えば、指定出口Ex1から首都高速道路を降りた場合には、指定入口En1から再入場する必要があり、その際に指定施設LA1を利用する必要がある。また、指定出口Ex2から降りた場合には、施設LA2またはLA3のいずれかを利用し、指定入口En2またはEn3から再入場しなければならない。なお、指定出口に関連する指定入口や指定施設の数は、必ずしも1つに限らない。
【0029】
プログラムメモリ100は、自立航法センサやGPS受信機30からの検出信号に基づき自車位置を算出する自車位置算出プログラム102、自車位置、経由地やその他の位置から目的地や誘導経路までの最適なルートを探索しこれを案内するルート探索プログラム104、スマートPAを利用するときの経路案内を行うスマートPA案内プログラム106などを含む。データメモリ110は、自車位置算出プログラムで算出された自車位置情報112、記憶部70から読み出した自車位置周辺の道路地図データ114、ルート探索プログラム104により探索された誘導経路情報116、スマートPAの利用に関する情報118などを記憶する。
【0030】
図6は、図3のナビゲーション装置のスマートPA案内プログラム106の機能的なブロック図である。スマートPA案内プログラム106は、自車が首都高速道路のインターチェンジ出口から一般道に降りるとき、当該出口がスマートPAの適用となる指定出口に該当するか否かを判定する指定出口判定部150と、指定出口からの退場であると判定されたとき、指定出口からの経過時間を計測する時間計測部152と、スマートPAの利用に許される時間の残時間を算出する残時間算出部154と、スマートPAの利用に許される時間内に指定入口に到着することができるか否かを判定する到着可否判定部156と、指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定部158と、自車が指定入口に入場したか否かを判定する指定入口判定部160と、スマートPAの利用に関する種々の警告を行う警告制御部162とを備えている。
【0031】
自車位置算出プログラム102は、GPS受信機30や自立航法センサの出力から自車位置を算出し、算出された自車位置は、記憶部70から読み出された道路地図データにマップマッチングされる。指定出口判定部150は、マップマッチングされた自車位置が首都高速道路の出口に一致したとき、当該出口が、スマートPAの指定出口に該当するか否かを判定する。出口が指定出口に該当するか否かは、例えば図4Bのインターチェンジ情報のフラグを参照することによって行われる。
【0032】
時間計測部152は、自車が指定出口から退場すると判定されたとき、退場の時刻を記憶し、その時刻からの経過時間を計測する。退場の時刻は、例えばGPS受信機から得られた時間情報、あるいはナビゲーション装置に内蔵されている時計情報を利用することができる。残時間算出部154は、指定出口を退場してから指定入口に再入場するまでの時間(ここでは、2時間)の残時間をカウントし、この残時間を更新しながら記憶する。
【0033】
到着可否判定部156は、残時間算出部156で算出された残時間情報に基づき、指定入口に2時間以内に到着することが可能か否かを判定する。好ましくは到着可否判定部156は、指定入口までの経路を探索しその探索結果に基づき到着予定時刻を取得し、到着可能か否かを判定する。
【0034】
施設利用判定部158は、指定出口と関連する指定施設が利用されたか否かを判定する。指定出口と指定施設の関連は、図5のテーブルを参照して検索される。実際に指定施設を利用したか否かは、自車が指定施設に到着したか否かによって判定することができる。例えば、指定施設の入口または出口には、路側ETC装置が設置され、自車がそこを通過するとき、車載ETC装置には、指定施設を利用したことを示す情報が記憶される。この情報は、自車が指定入口から首都高速道路に再入場するときに照合される。他の判定方法として、自車位置が指定施設にマップマッチングされたとき、当該指定施設が利用されたと判定することもできる。
【0035】
指定入口判定部160は、指定出口と関連する指定入口に再入場したか否かを判定する。この判定は、指定入口に設置された路側ETC装置から受信した指定入口の識別情報を用いたり、あるいは自車位置と道路地図データとのマップマッチングにより行うことができる。
【0036】
警告制御部162は、指定出口から自車が退場したと判定された場合に、スマートPAを適切に利用することができるように種々の警告や案内を提示する。警告制御部162は、ディスプレイ92の道路地図画面上に警告を表示したり、スピーカ82から音声によって警告を出力する。例えば、後述するようにスマートPAの利用に許される残時間をリアルタイムで表示し、2時間以内に指定入口から首都高速道路に再入場することを促したり、指定出口に関連した指定施設の利用状況を表示し、指定施設の利用を促す。
【0037】
次に、ナビゲーション装置におけるスマートPAの利用に関する第1の実施例の警告動作を図7Aのフローチャートを参照して説明する。ここでは、目的地までの誘導経路が探索されていない状態で自車が首都高速道路を走行しているものとする。
【0038】
自車位置算出プログラム102によって自車位置が算出され、ディスプレイ92には、自車位置周辺の道路地図が表示される(ステップS101)。図10Aに示すように、自車が、首都高速道路の出口を降りるとき、指定出口判定部150は、出口Ex1がスマートPAの対象の指定出口に該当するか否かを判定する(ステップS102)。好ましくは、指定出口判定部150は、自車位置がマップマッチングされたIC(インターチェンジ)を識別し、当該ICが指定出口に該当するか否かを図4Bのノード情報から判定する。
【0039】
さらに、指定出口判定部150は、出口Ex1が指定出口に該当するとき、図10Aに示すようにディスプレイの道路地図画面上に、スマートPAを利用するか否かをユーザー選択させるためのポップアップメニュー200を表示することができる。ポップアップメニュー200は、スマートPAを利用するか否かをユーザーが選択するための入力画面であり、ユーザーは、タッチパネルやリモコンによってその選択の意思を伝え、指定出口判定部150は、この選択に基づきスマートPAが利用されるか否かの最終判定を行う。もし、スマートPAを利用しない旨の入力があった場合には、スマートPA案内プログラム106は終了する。
【0040】
出口Ex1が指定出口に該当すると判定されると、時間計測部152は、指定出口を退場したときの時間を記録する(ステップS103)。退場時間は、路側ETC装置1から受信した時刻情報を用いるか、ナビゲーション装置に内蔵の時計情報を用いることができる。次に、残時間算出部154は、スマートPAにおいて許される離脱時間である2時間の残時間を算出し(ステップS104)、更新した残時間をデータメモリ110に記憶する。
【0041】
次に、警告制御部162は、自車の走行中に、ディスプレイ92の道路地図上に算出された残時間の警告を表示する(ステップS105)。残時間の警告の表示態様は、予め用意されたフォーマットを利用して行われる。例えば、図10Bに示すように、道路地図上のコーナー部分に残時間の警告210が表示される。残時間の警告210は、時、分あるいは秒まで表示することができる。残時間の警告210は、自車の走行中、暫時減少し、その値が表示される。ユーザーは、残時間の警告210を見ることで、あとどれくらいの時間内に指定入口に到着しなければいけないのかを即座に認識する。
【0042】
警告の態様は、必ずしも図10Bのようなものに限らず、要は、ユーザーが指定入口に到着しなければならない時間を容易に認識することができるような態様であればよい。例えば、図10Cに示すように、スマートPAの利用のために指定入口に到着しなければならない指定入口到着必須時間を示す警告210Aであったり、そのような指定入口到着必須時間とスマートPAの残時間の双方を含むような警告210Bであったり、あるいは指定出口を退場した時間と退場した時間からの経過時間の双方を含むような警告210Cであってもよい。さらに警告は、上記の警告210ないし210Cの種々の組合せであってもよい。
【0043】
警告制御部162は、残時間算出部154により算出された残時間がゼロに到達したか否かを監視し(ステップS106)、残時間がゼロになった場合には、残時間の警告210の表示を道路地図画面から消去する(ステップS108)。但し、スマートPAを利用することができなくなったことを知らせるために、残時間の警告をそのまま一定期間表示したり、それに代えて、スマートPAを利用することができない旨の表示や音声案内を行うようにしてもよい。また、第3の実施例でも説明するように、残時間がゼロに到達するか否かを監視する以外に、残時間内に指定入口に到着することができるか否かを判定しその警告を行うことも可能である。
【0044】
他方、残時間がゼロでない場合には、指定入口判定部160によって自車が指定入口に到着したか否かが判定される(ステップS107)。この判定は、路側ETC装置と車載ETC装置間の信号の送受の有無を確認するか、自車が指定入口にマップマッチングされたことを確認することで行われる。自車が指定入口に到着したと判定された場合には、警告制御部162は、残時間の警告210を道路地図画面上から消去する(ステップS108)。自車が指定入口に到着していない場合には、継続して、残時間の警告210が道路地図上に表示される(ステップS105)。
【0045】
次に、第1の実施例の変形例について図7Bのフローチャートを参照して説明する。上記実施例では、残時間がゼロになったとき、残時間の警告を消去したが、この変形例では、残時間の度合いに応じて警告の表示態様を変更する。残時間算出部154によって残時間が算出され(ステップS110)、警告制御部162は、残時間が30分以上あるか否かを判定する(ステップS111)。この30分は、単なる例である。残時間が30分以上あると判定された場合には、警告制御部162は、指定入口に十分到達可能であるとして、残時間の警告を青色で表示する(ステップS112)。残時間が30分未満でありかつ10分以上である場合には(ステップS113)、警告制御部162は、残時間の警告を黄色で表示する(ステップS114)。残時間が黄色になったことで、ユーザーは、指定入口までの残り時間が短くなったことを視覚的に認識する。残時間が10分未満となった場合には(ステップS115)、警告制御部162は、残時間の警告を赤色で表示する(ステップS115)。これにより、ユーザーは、残時間が非常に短いことを視覚をもって認識する。このような視覚的な警告に加えて、警告制御部162は、スピーカ82から音声によって残時間の警告を発することができる。例えば、残時間が30分を切ったところで、その旨の警告を音声案内し、同様に10分、5分を切ったところで、その旨の警告を音声案内することができる。
【0046】
さらに上記変形例の別態様として、残時間が10分を切ったところで、残時間の警告210の表示を前よりも大きくし、さらに残時間が5分を切ったところで、さらに警告210の表示を大きくすることで、警告を強調するようにしてもよい。さらには、警告210を点滅させたりして、警告を強調させることも可能である。
【0047】
さらに第1の実施例の他の変形例を説明する。スマートPAの利用は、図1A、図1Bに示すように、指定出口Exから指定施設LAを経由して指定入口Enに戻ることを前提とする。従って、指定出口Exから指定施設LAまでに要した片道の所要時間を表示することで、ユーザーは、指定施設LAから指定入口Enまでの戻りに要する時間を予測することができる。図7Cに、この動作フローチャートを示す。先ず、残時間算出部154は、スマートPAの利用に許される残時間を算出し(ステップS120)、次いで、施設利用判定部158は、指定施設の利用の有無を監視する(ステップS121)。指定施設が利用されたことが判定されると、時間計測部152は、指定出口から指定入口までの片道の所要時間を計算し(ステップS122)、警告制御部162は、残時間の表示とともに片道の所要時間を道路地図画面上に表示する(ステップS123)。これにより、ユーザーは、指定施設から指定入口までの所要時間をおおよそ予想することができる。
【0048】
次に、本発明の第2の実施例について図8のフローチャートを参照して説明する。ステップS201からステップS202は、第1の実施例のときと同様である。首都高速道路からの出口が指定出口に該当すると判定された場合(ステップS202)、施設利用判定部158は、指定出口に関連する指定施設を図5のテーブルから検索し(ステップS203)、指定施設に関する位置情報などを記憶部70から読み出す。次いで、警告制御部162は、道路地図画面上に施設の利用状況に関する警告を表示する。指定出口を退場した時点では、指定施設は未だ利用されていないので、デフォルト状態として、指定施設が未利用であることを示す警告が表示される。図11Aは、指定施設の利用状況に関する警告220の表示例であり、指定施設が未利用であることが示されている。
【0049】
自車の走行中、上記の警告220は、常時または断続的に道路地図画面上に表示され、ユーザーの注意を喚起する。その間、施設利用判定部158は、自車が指定施設を利用したか否かを監視する(ステップS205)。指定施設を利用したか否かの判定は、車載ETC装置が指定施設に設置された路側ETC装置からの承認を受けたことや自車位置が指定施設にマップマッチングされたことを利用することができる。
【0050】
施設利用判定部158によって自車が指定施設を利用したと判定されると(ステップS205)、警告制御部162は、指定施設の利用状況に関する警告を消去する(ステップS206)。あるいは、一定時間、指定施設が利用されたことを示す警告を表示し、その旨をユーザーに確実に知らしめた後、当該警告を消去するようにしてもよい。
【0051】
次に、本発明の第3の実施例について図9のフローチャートを参照して説明する。第3の実施例は、第1の実施例と第2の実施例との特徴を包含するものである。ステップS301からステップS302までは、上記の実施例と同じである。首都高速道路からの出口が指定出口に該当すると判定された場合(ステップS302)、時間計測部152は、指定出口の退場時間を記録する(ステップS303)。次いで、警告制御部162は、道路地図画面上に、残時間と指定施設の利用状況に関する警告を表示する(ステップS304)。図11Bは、残時間と指定施設の利用状況に関する警告230の表示例である。ここでは、指定施設が未だ利用されていないことが示されている。
【0052】
次いで、施設利用判定部158は、第2の実施例のときと同様に自車が指定施設を利用したか否かを監視し(ステップSS305)、指定施設が利用されたと判定された場合には、指定施設の利用状況が利用済みと変更され、かつ残時間を含む警告が表示される(ステップS306)。図11Cは、その警告230の表示例を示している。
【0053】
指定施設が利用されたと判定された場合、到着可否判定部156は、残時間内に指定入口に到着することができるか否かを判定する(ステップS307)。到着可否判定部156は、自車位置から指定入口までの経路を探索し、当該探索された誘導経路から指定入口までの予想到着時間と残時間とを比較するようにしてもよい。残時間がゼロであるとき、あるいは2時間以内に到着することが不可能であると判定されると、警告制御部162は、利用済みと残時間を含む警告230を道路地図画面上から消去する(ステップS308)。また、警告制御部162は、スマートPAを利用することができない旨の表示や音声出力をするようにしてもよい。
【0054】
警告制御部162は、警告230を消去してから一定時間を経過したとき(ステップS309)再度、指定入口に到着可能か否かを判定する(ステップS310)。上記ステップS307で到着できないと判定された場合に、ユーザーは、他のルートを走行して指定入口に残時間内に到着するような努力することが考えられる。再度の判定によって、到着可能と判定された場合には、再び、指定施設の利用状況と残時間の警告230が道路地図上に表示される(ステップS306)。
【0055】
また、上記第1ないし第3の実施例は、それぞれ単独で実施されることは勿論のこと、第1ないし第3の実施例がそれぞれ組み合わされて用いられることも可能である。
【0056】
以上、本発明の好ましい実施の形態について詳述したが、本発明は、特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0057】
1:路側ETC装置 2:車載ETC装置
10:ナビゲーション装置 20:バスインターフェース(I/F)
30:GPS受信機 40:VICS・FM多重レシーバ
50:入力部 60:通信制御部
70:記憶部 80:音声出力部
90:表示制御部 100:プログラムメモリ
110:データメモリ 120:制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地までの経路を探索する機能を備えたナビゲーション装置であって、
自車位置を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記一定時間に関する時間情報を算出する算出手段と、
前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定手段と、
前記算出手段によって算出された時間情報、および前記施設利用判定手段によって判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段と、
を有するナビゲーション装置。
【請求項2】
目的地までの経路を探索する機能を備えたナビゲーション装置であって、
自車位置を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記一定時間に関する時間情報を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された時間情報を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段と、
を有するナビゲーション装置。
【請求項3】
目的地までの経路を探索する機能を備えたナビゲーション装置であって、
自車位置を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定手段と、
前記施設利用判定手段によって判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段と、
を有するナビゲーション装置。
【請求項4】
前記算出手段は、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を時間情報として算出する、請求項1ないし3いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記警告手段は、前記残時間が第1のしきい値よりも小さくなったとき前記警告の表示色を変更する、請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記算出手段は、前記指定出口から指定施設までの片道の所要時間を算出し、前記警告手段は、前記片道の所要時間を表示する、請求項1ないし5いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記警告手段は、前記施設利用判定手段によって指定施設が未だ利用されていないと判定されたとき、前記指定施設が未利用である旨の警告を表示する、請求項1ないし6いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記判定手段はさらに、前記出口が前記指定出口に該当するとき、前記サービスを利用するか否かを選択可能な入力画面を表示する入力画面表示手段を含み、当該入力画面から前記サービスを利用する旨の選択があったとき、前記出口が前記指定出口に該当することの最終判定を行う、請求項1ないし7いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記算出手段はさらに、算出された時間情報に基づき、前記一定時間内に指定入口に到着できるか否かを判定する到着可否判定手段を含み、前記到着可否判定手段によって前記一定時間内に指定入口に到着することができないと判定されたとき、前記警告手段は、前記サービスを利用することができない旨の警告を表示する、請求項1ないし8いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記到着可否判定手段は、自車位置から前記指定入口までの経路を探索する探索手段を含み、探索された経路に基づき到着の可否を判定する、請求項9に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
前記警告手段は、前記警告に対応する情報を音声出力する手段を含む、請求項1ないし10いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置における当該サービスの利用に関する警告方法であって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、
前記算出された残時間および前記判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告方法。
【請求項13】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置における当該サービスの利用に関する警告方法であって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、
前記算出された残時間を含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告方法。
【請求項14】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置における当該サービスの利用に関する警告方法であって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、
前記指定施設が利用されていないと判定されたとき、前記指定施設が未利用であることを示す警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告方法。
【請求項15】
前記警告を表示するステップは、前記残時間が第1のしきい値よりも小さくなったとき前記警告の表示色を変更する、請求項12ないし14いずれか1つに記載の警告方法。
【請求項16】
前記判定するステップはさらに、前記出口が前記指定出口に該当するとき、前記サービスを利用するか否かを選択可能な入力画面を表示するステップを含み、当該入力画面から前記サービスを利用する旨の選択があったとき、前記出口が前記指定出口に該当することことの最終判定をする、請求項12ないし15いずれか1つに記載の警告方法。
【請求項17】
残時間を算出するステップはさらに、前記一定時間内に指定入口に到着できるか否かを判定する到着可否判定ステップを含み、前記到着可否判定ステップによって前記一定時間内に指定入口に到着することができないと判定されたとき、前記警告を表示するステップは、前記サービスを利用することができない旨の警告を表示する、請求項12ないし16いずれか1つに記載の警告方法。
【請求項18】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置が実行する警告プログラムであって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、
前記算出された残時間および前記判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告プログラム。
【請求項19】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置が実行する警告プログラムであって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、
前記算出された残時間を含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告プログラム。
【請求項20】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置が実行する警告プログラムであって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、
前記指定施設が利用されていないと判定されたとき、前記指定施設が未利用であることを含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告プログラム。
【請求項1】
目的地までの経路を探索する機能を備えたナビゲーション装置であって、
自車位置を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記一定時間に関する時間情報を算出する算出手段と、
前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定手段と、
前記算出手段によって算出された時間情報、および前記施設利用判定手段によって判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段と、
を有するナビゲーション装置。
【請求項2】
目的地までの経路を探索する機能を備えたナビゲーション装置であって、
自車位置を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記一定時間に関する時間情報を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された時間情報を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段と、
を有するナビゲーション装置。
【請求項3】
目的地までの経路を探索する機能を備えたナビゲーション装置であって、
自車位置を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された自車位置周辺の道路地図に表示する表示手段と、
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路であって、自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定する判定手段と、
前記判定手段によって前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定する施設利用判定手段と、
前記施設利用判定手段によって判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示する警告手段と、
を有するナビゲーション装置。
【請求項4】
前記算出手段は、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を時間情報として算出する、請求項1ないし3いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記警告手段は、前記残時間が第1のしきい値よりも小さくなったとき前記警告の表示色を変更する、請求項4に記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
前記算出手段は、前記指定出口から指定施設までの片道の所要時間を算出し、前記警告手段は、前記片道の所要時間を表示する、請求項1ないし5いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記警告手段は、前記施設利用判定手段によって指定施設が未だ利用されていないと判定されたとき、前記指定施設が未利用である旨の警告を表示する、請求項1ないし6いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項8】
前記判定手段はさらに、前記出口が前記指定出口に該当するとき、前記サービスを利用するか否かを選択可能な入力画面を表示する入力画面表示手段を含み、当該入力画面から前記サービスを利用する旨の選択があったとき、前記出口が前記指定出口に該当することの最終判定を行う、請求項1ないし7いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項9】
前記算出手段はさらに、算出された時間情報に基づき、前記一定時間内に指定入口に到着できるか否かを判定する到着可否判定手段を含み、前記到着可否判定手段によって前記一定時間内に指定入口に到着することができないと判定されたとき、前記警告手段は、前記サービスを利用することができない旨の警告を表示する、請求項1ないし8いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項10】
前記到着可否判定手段は、自車位置から前記指定入口までの経路を探索する探索手段を含み、探索された経路に基づき到着の可否を判定する、請求項9に記載のナビゲーション装置。
【請求項11】
前記警告手段は、前記警告に対応する情報を音声出力する手段を含む、請求項1ないし10いずれか1つに記載のナビゲーション装置。
【請求項12】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置における当該サービスの利用に関する警告方法であって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、
前記算出された残時間および前記判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告方法。
【請求項13】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置における当該サービスの利用に関する警告方法であって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、
前記算出された残時間を含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告方法。
【請求項14】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置における当該サービスの利用に関する警告方法であって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、
前記指定施設が利用されていないと判定されたとき、前記指定施設が未利用であることを示す警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告方法。
【請求項15】
前記警告を表示するステップは、前記残時間が第1のしきい値よりも小さくなったとき前記警告の表示色を変更する、請求項12ないし14いずれか1つに記載の警告方法。
【請求項16】
前記判定するステップはさらに、前記出口が前記指定出口に該当するとき、前記サービスを利用するか否かを選択可能な入力画面を表示するステップを含み、当該入力画面から前記サービスを利用する旨の選択があったとき、前記出口が前記指定出口に該当することことの最終判定をする、請求項12ないし15いずれか1つに記載の警告方法。
【請求項17】
残時間を算出するステップはさらに、前記一定時間内に指定入口に到着できるか否かを判定する到着可否判定ステップを含み、前記到着可否判定ステップによって前記一定時間内に指定入口に到着することができないと判定されたとき、前記警告を表示するステップは、前記サービスを利用することができない旨の警告を表示する、請求項12ないし16いずれか1つに記載の警告方法。
【請求項18】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置が実行する警告プログラムであって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、
前記算出された残時間および前記判定された指定施設の利用状況を含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告プログラム。
【請求項19】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置が実行する警告プログラムであって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口を退場した時刻から前記一定時間までの残時間を算出するステップと、
前記算出された残時間を含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告プログラム。
【請求項20】
有料道路の指定出口から退場し、前記指定出口に関連する指定施設を利用し、前記指定出口に関連する指定入口から一定時間以内に有料道路に再入場したとき当該有料道路の連続利用とみなすサービスを提供する有料道路を利用するときのナビゲーション装置が実行する警告プログラムであって、
自車位置周辺の道路地図を表示するステップと、
自車が前記有料道路の出口から退場するとき、当該出口が前記指定出口に該当するか否か判定するステップと、
前記指定出口に該当すると判定された場合、前記指定出口に関連する指定施設を利用したか否かを判定するステップと、
前記指定施設が利用されていないと判定されたとき、前記指定施設が未利用であることを含む警告を前記道路地図上に表示するステップと、
を有する警告プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−158313(P2011−158313A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−18969(P2010−18969)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】
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